JPH11211965A - ズームレンズ鏡筒 - Google Patents

ズームレンズ鏡筒

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JPH11211965A
JPH11211965A JP10016535A JP1653598A JPH11211965A JP H11211965 A JPH11211965 A JP H11211965A JP 10016535 A JP10016535 A JP 10016535A JP 1653598 A JP1653598 A JP 1653598A JP H11211965 A JPH11211965 A JP H11211965A
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JP
Japan
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cylinder
cam
barrel
rotation
optical axis
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JP10016535A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Onda
和彦 恩田
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/10Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光軸の周りで回転可能に設けられ、その回転
により複数のレンズを光軸方向に移動させて変倍と焦点
調節とを行なう中間筒4を備えたズームレンズ鏡筒にお
いて、変倍用カム24と焦点調節用カム27を備えて回
転方向に沿ってほぼ等角度間隔に設定された複数の変倍
位置においてクラッチ手段により保持されるカム筒7
と、このカム筒7に対して上記等角度間隔の整数倍の角
度範囲に亘って相対回転可能な態様で中間筒4により回
転駆動される後群カム筒8とを設ける。 【解決手段】後群カム筒8のカム筒7との一体回転によ
り上記変倍用カム24の作用で変倍を行ない、後群カム
筒8のカム筒7との相対回転により上記焦点調節用カム
27の作用で焦点調節を行なう。中間筒4の回転を制御
するエンコーダのパターンに同期した複数のクリック係
止溝26をカム筒7に形成し、焦点調節時に上記クリッ
ク係止溝26にクリックボール17を係入させて、カム
筒7を任意の変倍位置に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ズームレンズ鏡筒
に関し、特に、単一の駆動源で変倍動作と焦点調節とを
行なうことができるズームレンズ鏡筒に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ズームレンズを搭載したカメラにおいて
変倍と焦点調節とを行なう方法として、変倍時には各レ
ンズ群をカム等で光軸方向へ移動させ、焦点調節時には
変倍時とは異なるレンズ群の動きをさせるのが一般的で
ある。
【0003】各レンズ群にこのような動きをさせるため
に、従来から、(1) 変倍時と焦点調節時とでは異なる駆
動源を用いる、(2) 単一の駆動源の駆動力を分岐させて
伝達し、変倍と焦点調節とを行なう、(3) 単一の駆動源
を用い、変倍と焦点調節とを連続した軌跡上で交互に行
なう(特公平6−100707号参照)、(4) 単一の駆
動源を用い、変倍時に2つのレンズ群を相対的に移動さ
せ、焦点調節時には、一方のレンズ群の相対的な移動を
禁止する禁止手段を設ける(特開平9−43487
号)、等の方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
(1) の方法では、2つの駆動源を必要とするためにカメ
ラのコストアップを招き、上記(2) の方法では、機構部
品が多くなるためにカメラサイズが大きくなり、上記
(3) の方法では、レンズ群案内用のカム溝に、変倍部と
焦点調節部とを交互に形成しなければならないという欠
点があった。
【0005】また、上記(4) の方法によれば、上記 (1)
〜(3) の方法の欠点は克服されるものの、焦点調節時に
一方のレンズ群の相対的な移動を禁止する禁止手段が、
電磁ソレノイドによって一方のレンズ群をカムから切り
放し、摩擦力のみによってこのレンズ群を移動禁止状態
に保持するように構成されているために、ややもすると
焦点調節動作が不安定になるおそれがあった。
【0006】このような事情に鑑み、本発明は、上述の
問題点をすべて克服した小型で安価なズームレンズ鏡筒
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、光軸の周りで
回転可能に設けられ、その回転により複数のレンズを光
軸方向に移動させて変倍と焦点調節とを行なう駆動筒を
備えたズームレンズ鏡筒において、回転方向に沿って所
定の角度間隔に設定された複数の変倍位置においてクラ
ッチ手段により保持される第1の回転筒と、この第1の
回転筒に対して上記角度間隔に関連する角度範囲に亘っ
て相対回転可能な態様で上記駆動筒により回転駆動され
る第2の回転筒とを備えており、この第2の回転筒は、
変倍時には上記第1の回転筒を一体回転させ、この第1
の回転筒が上記クラッチ手段により上記複数の変倍位置
のうちの任意の1つに保持されたとき、上記第1の回転
筒との相対回転によって焦点調節を行なうように構成さ
れていることを特徴とするものである。
【0008】本発明の好ましい態様においては、光軸の
周りで回転可能に設けられ、その回転により複数のレン
ズを光軸方向に移動させて変倍と焦点調節とを行なう駆
動筒を備えたズームレンズ鏡筒において、回転方向に沿
ってほぼ等角度間隔に設定された複数の変倍位置におい
てクラッチ手段により保持される第1の回転筒と、この
第1の回転筒に対して上記等角度間隔の整数倍の角度範
囲に亘って相対回転可能な態様で上記駆動筒により回転
駆動される第2の回転筒とを備えており、この第2の回
転筒は、変倍時には上記第1の回転筒を一体回転させ、
この第1の回転筒が上記クラッチ手段により上記複数の
変倍位置のうちの任意の1つに保持されたとき、上記第
1の回転筒との相対回転によって焦点調節を行なうよう
に構成されていることを特徴とするものである。
【0009】いずれの場合においても、上記第1の回転
筒を上記複数の変倍位置のうちの任意の1つに停止させ
るべく上記駆動筒の回転を制御するエンコーダのパター
ンに同期した複数のクリック係止溝が上記第1の回転筒
にその回転方向に沿って形成され、上記クリック係止溝
と、このクリック係止溝に係合して上記第1の回転筒を
係止する係止部材とにより上記クラッチ手段を構成する
ことができる。
【0010】より具体的には、本発明によるズームレン
ズ鏡筒は、変倍用カムと焦点調節用カムを備えて光軸の
周りで回転可能に設けられ、かつ所定のほぼ等角度間隔
に設定された複数の変倍位置においてクラッチ手段によ
り保持されるカム筒(第1の回転筒)と、このカム筒に
対して上記等角度間隔の整数倍の角度範囲に亘って相対
回転可能な態様で上記駆動筒により回転駆動される回転
筒(第2の回転筒)とを備えており、上記回転筒は、変
倍時には上記カム筒との一体回転によりこのカム筒の変
倍用カムの作用で特定のレンズを光軸方向に移動させ、
上記カム筒が上記クラッチ手段により上記複数の変倍位
置のうちの任意の1つに保持されたとき、上記カム筒と
の相対回転に伴ってこのカム筒の焦点調節用カムの作用
で上記レンズを変倍時とは異なる軌跡に沿って光軸方向
に移動させるように構成されていることを特徴とするも
のである。
【0011】その場合には、上記カム筒を上記複数の変
倍位置のうちの任意の1つに停止させるべく上記駆動筒
の回転を制御するエンコーダのパターンに同期した複数
のクリック係止溝が上記カム筒にその回転方向に沿って
等角度間隔に形成され、上記クリック係止溝と、これら
クリック係止溝に弾性的に係合して上記カム筒を係止す
る係止部材とにより上記クラッチ手段を構成することが
できる。
【0012】変倍動作と焦点調節動作とは上記駆動筒の
回転方向により選択することができる。
【0013】
【発明の効果】本発明によるズームレンズ鏡筒において
は、駆動筒と連動して回転駆動される第2の回転筒の第
1の回転筒(カム筒)との一体回転により変倍動作が行
なわれ、第1の回転筒がクラッチ手段により任意の変倍
位置に保持されたときの第1の回転筒に対する第2の回
転筒の相対回転により焦点調節動作が行なわれるように
構成されているから、駆動筒の回転のみで変倍と焦点調
節とを行なうことが可能になり、ズームレンズ鏡筒の構
造を簡単にすることができる。
【0014】また、上記クラッチ手段が、第1の回転筒
が所定の角度間隔に形成されたクリック係止溝と、これ
らクリック係止溝の任意の1つに係入して第1の回転筒
を係止する係止部材とによって構成されている場合、第
1の回転筒を任意の変倍位置に確実に停止させることが
でき、これによって、変倍位置を確実に規定することが
できる。また、電力消費を伴うクラッチアクチュエータ
を用いることなしにクラッチ手段を構成することができ
るから、カメラの電池寿命を延ばすことができるととも
に、クラッチ手段の構造を簡略化することができる。
【0015】また、本発明によれば、クラッチ手段を構
成する複数のクリック係止溝を、駆動筒の回転を制御す
るエンコーダのパターンに同期して第1の回転筒にその
回転方向に沿って所定の角度間隔に形成し、かつ上記第
2の回転筒を、第1の回転筒に対して上記角度間隔に関
連した角度範囲、すなわちいずれの変倍位置においても
焦点調節可能な角度範囲に亘って相対回転可能にするこ
とにより、駆動筒の回転制御が容易となる利点がある。
【0016】なお、上記第1の回転筒(カム筒)にその
回転方向に沿って設定される複数の変倍位置は、カメラ
使用者が使い易い角度間隔に設定すればよく、必ずしも
等角度間隔に設定することを要しないが、等角度間隔で
あれば、第1の回転筒(カム筒)に対する第2の回転筒
の相対回転可能な角度範囲を上記等角度間隔の整数倍に
設定することができ、これにより、ズームレンズ鏡筒の
設計、製作および制御がより容易になる利点がある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施の形態によるズー
ムレンズ鏡筒の要部の分解斜視図、図2はそのワイド状
態を光軸を含む垂直面で切断した断面図、図3はそのテ
レ状態を光軸を含む垂直面で切断した断面図である。
【0019】図示のズームレンズ鏡筒1は、図示しない
カメラ本体に固定された固定筒3(図1では省略)と、
この固定筒3の内側に同軸的に位置して駆動モータによ
り回動される中間筒(駆動筒)4と、中間筒4の内側に
同軸的に設けられて、中間筒4の回動に伴って中間筒4
の前端から光軸S方向に出没する移動筒5と、この移動
筒5の内側に同軸的に固定された直進筒6と、移動筒5
と直進筒6との間に同軸的にかつ回転可能に介装された
ズーム・フォーカスカム筒(第1の回転筒、以下「ZF
カム筒」と呼ぶ)7と、このZFカム筒7の後端に接し
て同軸的に配置された後群カム筒(第2の回転筒)8と
を備えている。
【0020】中間筒4は、固定筒3の外側に設けられた
光軸S方向に延びる長い歯面を備えた柱状ギア(図示は
省略)に螺合するギア4aを外周面後部に備えており、
かつこのギア4a上に、固定筒3の内周面に形成された
雄ヘリコイド3aと螺合する雌ヘリコイド4bが形成さ
れていることにより、中間筒4が柱状ギアを介して駆動
モータにより回動されると、柱状ギア上を摺動しながら
光軸S方向に移動するように構成されている。また、中
間筒4の内面には、雌ヘリコイド4cと、上記後群カム
筒8用のキー溝4d,4dとが形成されている。
【0021】なお、中間筒4の光軸S方向後方から見た
時計方向(以下「CW」と略称する)の回転をワイド方
向とし、反時計方向(以下「CCW」と略称する)の回
転をテレ方向とする。そして、中間筒4のCCW回転に
伴って移動筒5が直進筒6とともに中間筒4内から光軸
S方向前方に突出し、中間筒4のCW回転に伴って移動
筒5が直進筒6とともに光軸S方向後方に移動して中間
筒4内に収容されるように構成されている。
【0022】中間筒4の後端には、複数本のビス9によ
って一体化された直進キー11,11、遮光マスク12
およびキー板13が、直進キー11,11の後板11a
とキー板13との間に中間筒4の後端部を挟んだ態様で
中間筒4に回転可能に保持されている。キー板13は、
図1から明らかなように、先端が前方へ折り曲げられた
突片13a,13aをその上部および下部に備えてお
り、これら突片13a,13aが、固定筒3の内周面に
形成された光軸S方向に延びる溝(図示は省略)に係合
していることにより、中間筒4が回転しながら光軸S方
向に移動するのに伴って、キー板13および直進キー1
1,11が光軸S方向に直進するように構成されてい
る。
【0023】移動筒5は、中間筒4の内周面の雌ヘリコ
イド4cと螺合する雄ヘリコイド5aを外周面後部に備
えており、移動筒5の内側に固定されている直進筒6の
後部内周面には、図2および図3に示すように、光軸S
方向に直線的に延びる溝6a,6aが上下位置に形成さ
れ、これら溝6a,6aに、直進キー11,11がそれ
ぞれ係合していることによって、直進筒6は直進キー1
1,11に案内されて移動筒5とともに光軸S方向に直
進するように構成されている。
【0024】直進筒6の内部には、図2および図3に示
すように、前群レンズ10がシャッターブロック15
(内部構造は省略)とともに固定されているが、前群レ
ンズ10は、レンズ枠16A,16Bにそれぞれ保持さ
れて光軸S方向前後に配置されたA群レンズ10AとB
群レンズ10Bとからなり、A群レンズ10AとB群レ
ンズ10Bとの間にシャッターブレード15aが介装さ
れている。
【0025】また、直進筒6の内部には、先端にクリッ
クボール17を備えた弾性板よりなるクリック板18が
固定され、上記クリックボール17は、直進筒6に形成
された小孔6bから直進筒6の外周面に弾性的に突出し
ている。さらに、直進筒6の外周面には、ほぼ等角度間
隔に配置された3本のカムフォロワピン19が半径方向
外方に向かって突設されている。
【0026】上記固定筒3には、このズームレンズ鏡筒
1の焦点距離に対応する中間筒4の光軸S方向の位置を
検出して、中間筒4の駆動モータを所定の変倍位置で停
止させるエンコーダ基板21(図1参照)が固定され、
このエンコーダ基板21上の導電性エンコーダパターン
22(図4参照)に摺接するエンコーダ接片23がキー
板13の下側の突片13aに固定されている。
【0027】図4は、エンコーダ基板21上のエンコー
ダパターン22およびこのエンコーダパターン22に摺
接するエンコーダ接片23の位置を示す平面図と、エン
コーダ接片23の位置に対応するZFカム筒7および後
群カム筒8の回転位置を示す部分的展開図である。
【0028】直進筒6の外周に回転可能に嵌装されてい
るZFカム筒7は、3本の変倍用カム溝24と各変倍用
カム溝24のワイド端に連接する沈胴用カム溝25とを
周壁を貫通させた態様で備えており、沈胴時以外には直
進筒6の各カムフォロワピン19が各変倍用カム溝24
内に係入しており、沈胴時には各カムフォロワピン19
が各沈胴用カム溝25に係入するようになっている。
【0029】また、ZFカム筒7の内周面には、多数の
クリック係止溝26が周方向に等角度間隔を保って刻設
されており、これらクリック係止溝26に、直進筒6の
外周面に突出するクリックボール17が弾性的に係入す
ることにより、ZFカム筒7は複数の変倍位置Z1(ワ
イド端),Z2,Z3,・・・のうちの任意の1つの位
置に保持されるように構成されている。
【0030】したがって、ZFカム筒7の回転方向の角
度位置は、クリックボール17がどのクリック係止溝2
6に係合するかによって決定される。また、ZFカム筒
7の光軸S方向の位置は、変倍用カム溝24と係合する
直進筒6のカムフォロワピン19の光軸S方向の位置に
よって決定されることになる。なお図4は、クリックボ
ール17がZ1位置(ワイド位置)のクリック係止溝2
6に係合している状態を示している。
【0031】さらに、ZFカム筒7の後縁には、光軸S
方向に直角の平面に対し傾斜した斜面を備えた3個の焦
点調節用カム面27がそれぞれ所定の角度範囲に亘って
かつほぼ等角度間隔を保って凹設されている。この斜面
をなすカム面27は、ZFカム筒7のCW(ワイド方
向)回転に関するリーディング側がトレーリング側(C
CW回転に関してはリーディング側)よりも光軸S方向
前方に偏るように傾斜している。そして、各焦点調節用
カム面27には、後群カム筒8に突設された後述するカ
ムフォロワ片8aの先端が当接するとともに、上記カム
面27の両端には、上記カムフォロワ片8aの側面が当
接する光軸S方向に平行な壁面28,29がストッパと
して形成されている。この場合、後群カム筒8がCW
(ワイド方向)回転するときにカムフォロワ片8aが当
接する壁面を28とし、後群カム筒8がCCW(テレ方
向)回転するときにカムフォロワ片8aが当接する壁面
を29とする。
【0032】前群レンズ10の光軸S方向後方には、後
群レンズ20(特定のレンズ)を保持した後群レンズ枠
30が配置されている。後群レンズ枠30は、直進筒6
に対し、光軸S方向にのみ相対移動可能に係合してお
り、この後群レンズ枠30の外周面には、ほぼ等角度間
隔に配置された3本のカムフォロワピン31が半径方向
外方に向かって突設されている。
【0033】ZFカム筒7の各焦点調節用カム面27に
当接するカムフォロワ片8aを備えてた後群カム筒8の
内周面には、後群レンズ枠30の3本のカムフォロワピ
ン31がそれぞれ係合する後群レンズ保持用のカム溝3
2が形成されているが、このカム溝32は、図4から明
らかなように、光軸S方向に対して直角をなしていると
ともに、各カム溝32のワイド端に沈胴用カム溝33が
連設されている。また、群レンズ枠30は直進筒6に対
して光軸S方向にのみ移動可能に係合している。したが
って、後群レンズ枠30は回転せず、かつ撮影可能領域
では、後群カム筒8が回転しても、後群カム筒8に対す
る後群レンズ20の光軸S方向の相対位置は変化しな
い。
【0034】後群カム筒8の前縁には、上述のように、
ZFカム筒7の3個の焦点調節用カム面27に先端がそ
れぞれ当接する3本のカムフォロワ片8aが突設されて
いる。このカムフォロワ片8aと、カム面27の両端の
壁面28,29との間には相対回転可能な遊びが存在し
ており、この遊びの角度は、ZFカム筒7に形成されて
いる多数のクリック係止溝26の角度間隔の整数倍(2
倍または3倍、本実施の形態では2倍)に設定されてい
る。
【0035】後群レンズ枠30と直進筒6との間には2
本の引っ張りバネ34,34が懸装されており、これら
引っ張りバネ34,34の付勢力で、後群レンズ枠30
のカムフォロワピン31が後群カム筒8のカム溝32に
対して光軸S方向前方に片寄せられ、また、後群カム筒
8のカムフォロワ片8aがZFカム筒7の焦点調節用カ
ム面27に常時当接し、さらにZFカム筒7の変倍用カ
ム溝24が直進筒6のカムフォロワピン19に対して光
軸S方向前方に片寄せられている。
【0036】後群カム筒8の後端には、中間筒4の内周
面に形成された光軸S方向に延びる2本のキー溝4d,
4dにそれぞれ係合する2個の連動キー8b,8bが後
方へ向かって突設されていることにより、後群カム筒8
は中間筒4の回転と連動して回転する。
【0037】また、上記クリックボール17は弾性板よ
りなるクリック板18によりクリック係止溝26に係入
する方向に付勢されているため、ZFカム筒7に対し後
群カム筒8から回転力が与えれたときには、クリック係
止溝26から脱出して、ZFカム筒7と後群カム筒8と
の一体回転が許容される。
【0038】したがって、後群カム筒8が中間筒4によ
ってCW回転されるときには、図5(a)に示すよう
に、後群カム筒8のカムフォロワ片8aがZFカム筒7
のCW(ワイド方向)側壁面28に当接して、ZFカム
筒7をクリックボール17の保持力に打ち勝って後群カ
ム筒8と一体にCW回転させ、後群カム筒8が中間筒4
によってCCW回転されるときには、図5(b)に示す
ように、上記カムフォロワ片8aがZFカム筒7のCC
W(テレ方向)側壁面29に当接して、ZFカム筒7を
クリックボール17の保持力に打ち勝って後群カム筒8
と一体にCCW回転させる。
【0039】そして、中間筒4の回転に伴って、前群レ
ンズ10を保持した直進筒6が光軸S方向に移動すると
ともに、直進筒6のカムフォロワピン19がZFカム筒
7の変倍用カム溝24に係入していることにより、中間
筒4の回転に伴って後群カム筒8と一体にZFカム筒7
が回転されると、変倍用カム溝24の作用でZFカム筒
7が直進筒6に対して光軸S方向に相対移動し、これに
伴って後群カム筒8および後群レンズ枠30もZFカム
筒7と一体に光軸S方向に移動することによって、後群
レンズ20が前群レンズ10との間隔を変化させながら
光軸S方向に移動して変倍が行なわれる。
【0040】エンコーダ基板21上のエンコーダパター
ン22は、変倍時にクリック係止溝26にクリックボー
ル17が係入する変倍位置Z1,Z2,Z3,・・・で
ZFカム筒7を停止させるために、図4から明らかなよ
うに、クリック係止溝26に同期したパターンをエンコ
ーダ接片23の移動方向に沿って備えている。
【0041】図4において、中央のエンコーダパターン
22Aは変倍用パターンであり、左方のパターン22B
は焦点調節用パターンである。また右方の領域22Cは
接地領域である。23aはエンコーダパターン22に摺
接するエンコーダ接片23に先端の位置を示す。なお、
変倍位置Z1,Z2,Z3,・・・に対応するエンコー
ダ基板21上におけるエンコーダ接片23の位置をEC
N−1,ECN−2,ECN−3,・・・とする。ま
た、沈胴位置をECN−0とする。
【0042】以上の構成において、中間筒4がCW(ワ
イド方向)回転されると、これに伴って、後群カム筒8
のカムフォロワ片8aが壁面28に当接した図5(a)
に示す状態で、ZFカム筒7が後群カム筒8によってC
W(ワイド方向)回転される。そして、エンコーダパタ
ーン22Aによる変倍位置の検出によって中間筒4の回
転が任意の変倍位置に停止せしめられたとき、その変倍
位置のクリック係止溝26に対するクリックボール17
の係入によりZFカム筒7がその変倍位置に保持され
る。
【0043】この状態で、中間筒4を所定の微小角度逆
回転(CCW回転)させると、後群カム筒8のカムフォ
ロワ片8aが、壁面28に当接した図5(a)の状態
(∞距離に合焦した状態)からカム面27に沿って壁面
29に向かって移動し、カムフォロワ片8aが壁面29
に当接する図5(b)の状態(至近距離に合焦した状
態)になるまでの間に、カム面27の作用で後群カム筒
8が、すなわち後群レンズ20が光軸方向後方へ変倍時
とは異なる軌跡を通って移動して、∞距離から至近距離
までの焦点調節が行なわれることになる。
【0044】そして、カムフォロワ片8aが壁面29に
当接した図5(b)の状態からさらに中間筒4をCCW
回転させると、クリックボール17がクリック係止溝2
6から脱出して、テレ方向の変倍が許容されることにな
る。
【0045】一方、上述とは反対に、中間筒4がCCW
(テレ方向)回転されると、これに伴って、後群カム筒
8のカムフォロワ片8aが壁面29に当接した図5
(b)に示す状態で、ZFカム筒7が後群カム筒8によ
ってCCW(テレ方向)回転される。そして、エンコー
ダパターン22Aによる変倍位置の検出によって中間筒
4の回転が任意の変倍位置に停止せしめられたとき、そ
の変倍位置のクリック係止溝26に対するクリックボー
ル17の係入によりZFカム筒7がその変倍位置に保持
される。
【0046】この状態で、中間筒4を所定の微小角度逆
回転(CW回転)させると、後群カム筒8のカムフォロ
ワ片8aが、壁面29に当接した図5(b)の状態(至
近距離に合焦した状態)からカム面27に沿って壁面2
8に向かって移動し、カムフォロワ片8aが壁面28に
当接する図5(a)の状態(∞距離に合焦した状態)に
なるまでの間に、カム面27の作用で後群カム筒8が、
すなわち後群レンズ20が光軸方向前方へ変倍時とは異
なる軌跡を通って移動して、至近距離から∞距離までの
焦点調節が行なわれることになる。
【0047】そして、カムフォロワ片8aが壁面28に
接した図5(a)の状態からさらに中間筒4をCW回転
させると、クリックボール17がクリック係止溝26か
ら脱出して、ワイド方向の変倍が許容されることにな
る。
【0048】ところで、変倍動作が終了して焦点調節動
作に移行するときの中間筒4の回転方向を、そのときま
での回転方向に関係なく、中間筒4をワイド方向(C
W)またはテレ方向(CCW)に回転させ、この回転角
度をエンコーダパターン22で検出して、図5(a)
に示す∞距離に合焦した位置に待機させる制御方式と、
図5(b)に示す至近距離に合焦した位置に待機させ
る制御方式と、それまでの回転方向のまま待機させる
制御方式とがある。
【0049】これらの制御方式のそれぞれについて、図
4〜図10を参照して以下に説明する。
【0050】1.∞合焦位置に待機させる制御方式 沈胴位置から変倍位置Z1への動作(図6) このズームレンズ鏡胴1の沈胴位置は、中間筒4がワイ
ド方向(CW)に回転されて達したものであるから、沈
胴状態では、後群カム筒8のカムフォロワ片8aは、Z
Fカム筒7の焦点調節用カム面27のワイド側壁面28
に接しており、かつこの位置では、エンコーダ接片23
はエンコーダパターン22AのENC−0の位置にあ
る。
【0051】この位置から中間筒4をCCW回転させる
と、前述したように、ZFカム筒7の隣接するクリック
係止溝26,26間の角度間隔の2倍の角度範囲に亘る
相対回転可能な遊びがZFカム筒7と後群カム筒8との
間に存在するため、先ずこの遊び分だけ後群カム筒8の
みが中間筒4により回転されることにより、後群カム筒
8のカムフォロワ片8aが、ZFカム筒7の焦点調節用
カム面27の至近合焦位置壁面29に当接し、次いで、
カムフォロワ片8aが壁面29に当接した状態でZFカ
ム筒7が後群カム筒8と一体にCCW回転される。
【0052】この場合、クリック係止溝26,26間の
角度間隔とエンコーダパターン22Aのパターン間隔と
が同期していることにより、ZFカム筒7の停止状態で
上記相対回転可能な遊びが解消される間に、エンコーダ
接片23はエンコーダパターン22Aのパターン間隔の
2個分移動するから、エンコーダ接片23がエンコーダ
パターン22AのENC−3の位置に来たとき中間筒4
が停止されると、ZFカム筒7は、後群カム筒8のカム
フォロワ片8aを至近合焦位置壁面29に当接させた状
態でZ1に停止し、そのクリック係止溝26にクリック
ボール17が係入して、ZFカム筒7がZ1に保持され
る。この状態では、カムフォロワ片8aが、至近合焦位
置にあるから(ECN−3)、一旦中間筒4をエンコー
ダパターン22Aの2個分CW回転させて、カムフォロ
ワ片8aをZ1の∞合焦位置(ENC−1)で待機させ
る。
【0053】次に中間筒4をCCW回転させて焦点調節
を行なうとともに、この間の中間筒4の回転角度のパル
スカウントを行ない、所望の合焦位置で中間筒4を停止
させて撮影を行なった後、カウントされたパルス分だけ
中間筒4をCW回転させて、カムフォロワ片8aをZ1
の∞合焦位置(ENC−1)に復帰させ、その位置で待
機させる。
【0054】Z1からZ2への動作(図6) 後群カム筒8のカムフォロワ片8aはZ1の∞合焦位置
(ENC−1)に待機しているから、先ず中間筒4のC
CW回転によりエンコーダパターン22Aの2個分だけ
の遊びを解消させた後に(ENC−3)、さらに中間筒
4をエンコーダパターン22Aの1個分CW回転させる
と、ZFカム筒7が後群カム筒8と一体に回転されて、
Z2で停止する。このときカムフォロワ片8aは、Z2
の至近合焦位置壁面29に接しているから(ENC−
4)、一旦中間筒4をエンコーダパターン22Aの2個
分CW回転させて、カムフォロワ片8aをZ2の∞合焦
位置(ENC−2)で待機させる。
【0055】次に中間筒4をCCW回転させて焦点調節
を行なうとともに、この間の中間筒4の回転角度のパル
スカウントを行ない、所望の合焦位置で中間筒4を停止
させて撮影を行なった後、カウントされたパルス分だけ
中間筒4をCW回転させて、カムフォロワ片8aをZ2
の∞合焦位置(ENC−2)に復帰させ、その位置で待
機させる。
【0056】Z4からZ3への動作(図7) 後群カム筒8のカムフォロワ片8aがZ4の∞合焦位置
(ENC−4)に待機している状態から、中間筒4をエ
ンコーダパターン22Aの1個分だけCW回転させる
と、ZFカム筒7が後群カム筒8と一体に回転されて、
Z3で停止するが、カムフォロワ片8aはZ3の∞合焦
位置壁面28に接したままになっているから(ENC−
3)、直ちに中間筒4をCCW回転させて焦点調節を行
なうことができる。そして、この間の中間筒4の回転角
度のパルスカウントを行ない、所望の合焦位置で中間筒
4を停止させて撮影を行なった後、カウントされたパル
ス分だけ中間筒4をCW回転させて、カムフォロワ片8
aをZ3の∞合焦位置(ENC−3)に復帰させ、その
位置で待機させる。
【0057】2.至近合焦位置に待機させる制御方式 沈胴位置からZ1への動作(図7) 後群カム筒8のカムフォロワ片8aが沈胴位置でワイド
側壁面28に接している状態(ENC−0)から中間筒
4をCCW回転させる場合は、先ずこのCCW回転によ
りエンコーダパターン22Aの2個分だけの遊びが解消
された後に、ZFカム筒7が後群カム筒8と一体に回転
されて、Z1で停止する。このときカムフォロワ片8a
は、Z1の至近合焦位置壁面29に接した位置(ENC
−3)に待機しているから、直ちに中間筒4をCW回転
させて焦点調節を行なうことができる。そして、この間
の中間筒4の回転角度のパルスカウントを行ない、所望
の合焦位置で中間筒4を停止させて撮影を行なった後、
カウントされたパルス分だけ中間筒4をCCW回転させ
て、カムフォロワ片8aをZ1の至近合焦位置(ENC
−3)に復帰させ、その位置で待機させる。
【0058】Z1からZ2への動作(図8) 後群カム筒8のカムフォロワ片8aがZ1の至近合焦位
置(ENC−3)に待機している状態から、中間筒4を
エンコーダパターン22Aの1個分だけCCW回転させ
ると、ZFカム筒7が後群カム筒8と一体に回転されて
Z2で停止するが、カムフォロワ片8aはZ2の至近合
焦位置壁面29に接したままになっているから(ENC
−4)、直ちに中間筒4をCW回転させて焦点調節を行
なうことができる。そして、この間の中間筒4の回転角
度のパルスカウントを行ない、所望の合焦位置で中間筒
4を停止させて撮影を行なった後、カウントされたパル
ス分だけ中間筒4をCCW回転させて、カムフォロワ片
8aをZ2の至近合焦位置(ENC−4)に復帰させ、
その位置で待機させる。
【0059】Z4からZ3への動作(図8) 後群カム筒8のカムフォロワ片8aがZ4の至近合焦位
置(ENC−6)に待機している状態から中間筒4をC
W回転させると、先ずこのCW回転によりエンコーダパ
ターン22の2個分だけの遊びが解消された(ENC−
4)後に、ZFカム筒7が後群カム筒8と一体に回転さ
れて、Z3で停止する。このときカムフォロワ片8a
は、Z3の∞合焦位置壁面28に接した位置(ENC−
3)に待機しているから、一旦中間筒4をエンコーダパ
ターン22の2個分CCW回転させて、カムフォロワ片
8aをZ3の至近合焦位置(ENC−5)で待機させ
る。
【0060】次に中間筒4をCW回転させて焦点調節を
行なうとともに、この間の中間筒4の回転角度のパルス
カウントを行ない、所望の合焦位置で中間筒4を停止さ
せて撮影を行なった後、カウントされたパルス分だけ中
間筒4をCCW回転させて、カムフォロワ片8aをZ3
の至近合焦位置壁面28に接した位置(ENC−5)に
復帰させ、その位置で待機させる。
【0061】3.そのままの方向で待機させる制御方式 この方式では、中間筒4の焦点調節動作における回転方
向が、それまでの変倍動作における回転方向と反対にな
る。
【0062】沈胴位置からZ1へ、さらにZ2への動
作(図9) 後群カム筒8のカムフォロワ片8aが沈胴位置でワイド
側壁面28に接している状態(ENC−0)からZFカ
ム筒7がZ1に達するまで中間筒4をCCW回転させる
場合、先ずこのCCW回転によりエンコーダパターン2
2の2個分だけの遊びが解消された後に、ZFカム筒7
が後群カム筒8と一体に回転されて、Z1で停止する。
このとき、カムフォロワ片8aはZ1の至近合焦位置に
あるから(ENC−3)、直ちに中間筒4をCW回転さ
せて焦点調節を行なうことができる。そして、この間の
中間筒4の回転角度のパルスカウントを行ない、所望の
合焦位置で中間筒4を停止させて撮影を行なった後、カ
ウントされたパルス分だけ中間筒4をCCW回転させ
て、カムフォロワ片8aをZ1の至近合焦位置(ENC
−3)で待機させる。
【0063】次に、中間筒4をエンコーダパターン22
Aの1個分だけCCW回転させると、ZFカム筒7が後
群カム筒8と一体に回転されて、Z2で停止する。この
とき、カムフォロワ片8aがZ2の至近合焦位置(EN
C−4)で待機しているから、中間筒4をCW回転させ
て焦点調節を行なうとともに、この間の中間筒4の回転
角度のパルスカウントを行ない、所望の合焦位置で中間
筒4を停止させて撮影を行なった後、カウントされたパ
ルス分だけ中間筒4をCCW回転させて、カムフォロワ
片8aをZ2の至近合焦位置(ENC−4)に復帰さ
せ、そお位置で待機させる。
【0064】中間筒4のCCW回転(テレ方向)でZ
4まに達した後、Z3へ、さらに沈胴位置への動作(図
10) 後群カム筒8のカムフォロワ片8aがZ4の至近合焦位
置(ENC−6)にあるから、中間筒4をCW回転させ
て、エンコーダパターン22Aの2個分の遊びを解消さ
せ(ENC−4)、さらに中間筒4をエンコーダパター
ン22Aの1個分CW回転させて、ZFカム筒7をZ3
に停止させる。このとき、後群カム筒8のカムフォロワ
片8aはZ3の至近合焦位置(ENC−3)で待機して
いるから、中間筒4をCCW回転させて焦点調節を行な
うとともに、この間の中間筒4の回転角度のパルスカウ
ントを行ない、所望の合焦位置で中間筒4を停止させて
撮影を行なった後、カウントされたパルス分だけ中間筒
4をCW回転させて、カムフォロワ片8aを再びZ3の
∞合焦位置(ENC−3)に戻し、さらに中間筒4を沈
胴位置(ENC−0)までCW回転させる。
【0065】以上の説明で明らかなように、本実施の形
態によるズームレンズ鏡筒1においては、複数のクリッ
ク係止溝26が、中間筒4の回転を制御するエンコーダ
のパターン22Aに同期してZFカム筒7にその回転方
向に沿って等角度間隔に形成され、かつ後群カム筒8が
ZFカム筒7に対して上記等角度間隔の整数倍(2倍)
の角度範囲に亘って相対回転可能になっているから、中
間筒4の回転制御が容易となる。
【0066】また、中間筒4と連動して回転駆動される
後群カム筒8のZFカム筒8との一体回転により変倍動
作が行なわれ、ZFカム筒7がクリック係止溝26に対
するクリックボール17の係入により任意の変倍位置に
保持されたときのZFカム筒7に対する後群カム筒8の
相対回転により焦点調節動作が行なわれるように構成さ
れているから、中間筒4の回転のみで変倍と焦点調節と
を行なうことが可能になり、ズームレンズ鏡筒の構造を
簡単にすることができる。
【0067】さらに、本実施の形態によれば、ZFカム
筒7がほぼ等角度間隔に設定された複数の変倍位置にお
いて、クリック係止溝26に対するクリックボール17
の係入により保持されるようになっているから、ZFカ
ム筒7を任意の変倍位置に確実に停止させることがで
き、これによって、変倍位置を確実に規定することがで
きる。
【0068】さらに、本実施の形態においては、ZFカ
ム筒7を任意の変倍位置に保持し得るクラッチ手段が、
クリック係止溝26と、これらクリック係止溝26に弾
性的に係入してZFカム筒7を任意の変倍位置に係止す
るクリックボール17および弾性片18とにより構成さ
れているから、電力消費を伴うクラッチアクチュエータ
を用いることなしにクラッチ手段を構成することがで
き、カメラの電池寿命を延ばすことができるとともに、
クラッチ手段の構造が簡単になる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるズームレンズ鏡筒の一実施の形態
の要部の分解斜視図
【図2】本発明によるズームレンズ鏡筒の一実施の形態
のワイド位置にある状態を示す縦断面図
【図3】本発明によるズームレンズ鏡筒の一実施の形態
のテレ位置にある状態を示す縦断面図
【図4】エンコーダパターンに対応させて示すZFカム
筒および後群カム筒の部分的展開図
【図5】ZFカム筒の焦点調節用カムと後群カム筒のカ
ムフォロワ片との関係を示す説明図
【図6】本発明によるズームレンズ鏡筒の一実施の形態
の動作説明に供する図
【図7】本発明によるズームレンズ鏡筒の一実施の形態
の動作説明に供する図
【図8】本発明によるズームレンズ鏡筒の一実施の形態
の動作説明に供する図
【図9】本発明によるズームレンズ鏡筒の一実施の形態
の動作説明に供する図
【図10】本発明によるズームレンズ鏡筒の一実施の形
態の動作説明に供する図
【符号の説明】
1 ズームレンズ鏡筒 3 固定筒 4 中間筒(駆動筒) 5 移動筒 6 直進筒 7 ZFカム筒(第1の回転筒) 8 後群カム筒(第2の回転筒) 8a カムフォロワ片 10 前群レンズ 11 直進キー 13 キー板 15 シャッタブロック 17 クリックボール(係止部材) 18 クリック板 19,31 カムフォロワピン 20 後群レンズ(特定のレンズ) 21 エンコーダ基板 22 エンコーダパターン 23 エンコーダ接片 24 変倍用カム溝 25,33 沈胴カム溝 26 クリック係止溝 27 焦点調節用カム面 30 後群レンズ枠 32 後群レンズ保持用カム溝 34 引っ張りバネ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸の周りで回転可能に設けられ、その
    回転により複数のレンズを光軸方向に移動させて変倍と
    焦点調節とを行なう駆動筒を備えたズームレンズ鏡筒に
    おいて、 回転方向に沿って所定の角度間隔に設定された複数の変
    倍位置においてクラッチ手段により保持される第1の回
    転筒と、 該第1の回転筒に対して前記所定の角度間隔に関連する
    角度範囲に亘って相対回転可能な態様で前記駆動筒によ
    り回転駆動され、変倍時には前記第1の回転筒を一体回
    転させ、前記第1の回転筒が前記クラッチ手段により前
    記複数の変倍位置のうちの任意の1つに保持されたと
    き、前記第1の回転筒との相対回転によって焦点調節を
    行なう第2の回転筒と、を備えていることを特徴とする
    ズームレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 光軸の周りで回転可能に設けられ、その
    回転により複数のレンズを光軸方向に移動させて変倍と
    焦点調節とを行なう駆動筒を備えたズームレンズ鏡筒に
    おいて、 回転方向に沿ってほぼ等角度間隔に設定された複数の変
    倍位置においてクラッチ手段により保持される第1の回
    転筒と、 該第1の回転筒に対して前記等角度間隔の整数倍の角度
    範囲に亘って相対回転可能な態様で前記駆動筒により回
    転駆動され、変倍時には前記第1の回転筒を一体回転さ
    せ、前記第1の回転筒が前記クラッチ手段により前記複
    数の変倍位置のうちの任意の1つに保持されたとき、前
    記第1の回転筒との相対回転によって焦点調節を行なう
    第2の回転筒と、を備えていることを特徴とするズーム
    レンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 前記第1の回転筒を前記複数の変倍位置
    のうちの任意の1つに停止させるべく前記駆動筒の回転
    を制御するエンコーダのパターンに同期した複数のクリ
    ック係止溝が前記第1の回転筒にその回転方向に沿って
    形成され、前記クリック係止溝と、該クリック係止溝に
    係合して前記第1の回転筒を係止する係止部材とにより
    前記クラッチ手段が構成されていることを特徴とする請
    求項1または2記載のズームレンズ鏡筒。
  4. 【請求項4】 光軸の周りで回転可能に設けられ、その
    回転により複数のレンズ光軸方向に移動させて変倍と焦
    点調節とを行なう駆動筒を備えたズームレンズ鏡筒にお
    いて、 変倍用カムと焦点調節用カムを備えて光軸の周りで回転
    可能に設けられ、かつ回転方向に沿ってほぼ等角度間隔
    に設定された複数の変倍位置においてクラッチ手段によ
    り保持されるカム筒と、 前記カム筒に対して前記等角度間隔の整数倍の角度範囲
    に亘って相対回転可能な態様で前記駆動筒により回転駆
    動され、変倍時には前記カム筒との一体回転により該カ
    ム筒の変倍用カムの作用で特定のレンズを光軸方向に移
    動させ、前記カム筒が前記クラッチ手段により前記複数
    の変倍位置のうちの任意の1つに保持されたとき、前記
    カム筒との相対回転に伴って前記カム筒の焦点調節用カ
    ムの作用で前記レンズを変倍時とは異なる軌跡に沿って
    光軸方向に移動させる回転筒と、を備えていることを特
    徴とするズームレンズ鏡筒。
  5. 【請求項5】 前記カム筒を前記複数の変倍位置のうち
    の任意の1つに停止させるべく前記駆動筒の回転を制御
    するエンコーダのパターンに同期した複数のクリック係
    止溝が前記カム筒にその回転方向に沿って等角度間隔に
    形成され、前記クリック係止溝と、該クリック係止溝に
    弾性的に係合して前記カム筒を係止する係止部材とによ
    り前記クラッチ手段が構成されていることを特徴とする
    請求項4記載のズームレンズ鏡筒。
  6. 【請求項6】 前記変倍動作と前記焦点調節動作とが前
    記駆動筒の回転方向により選択されることを特徴とする
    請求項1ないし5のいずれか1項記載のズームレンズ鏡
    筒。
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