JPH11228865A - 光触媒性親水被膜形成用のコ−ティング剤および光触媒性親水部材 - Google Patents

光触媒性親水被膜形成用のコ−ティング剤および光触媒性親水部材

Info

Publication number
JPH11228865A
JPH11228865A JP10052748A JP5274898A JPH11228865A JP H11228865 A JPH11228865 A JP H11228865A JP 10052748 A JP10052748 A JP 10052748A JP 5274898 A JP5274898 A JP 5274898A JP H11228865 A JPH11228865 A JP H11228865A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrolyzate
coating agent
acid
alkoxide
photocatalytic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10052748A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichi Kojima
栄一 小島
Keiichiro Norimoto
圭一郎 則本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP10052748A priority Critical patent/JPH11228865A/ja
Publication of JPH11228865A publication Critical patent/JPH11228865A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 膜硬度の高いアルコキシド由来のTiO2
膜を提供することにある。 【解決手段】 無定型チタニアの前駆体とシリコンアル
コキシド及び/又はその加水分解物が含有される光触媒
性親水被膜形成用のコ−ティング剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は結晶性酸化チタンを
用いた光触媒性親水被膜を形成するためのコ−ティング
剤に係り、耐熱性基材、特に窓ガラス、カバ−ガラス、
自動車ミラ−などに好適な高い耐摩耗性が要求される物
品に関する。ここで、耐熱性基材とは、上記温度域で熱
処理しても熱変形しないガラスを主な対象としている
が、以下の基材も対象としている。石英ガラスなどの熱
変形温度が高いため600℃以上の高温で熱処理するこ
とができるもの、また曲面ミラ−を作成するために60
0℃を越える温度で意図的に熱変形させるもの、さらに
耐衝撃性を高めるために約800℃で熱強化をするもの
等を含む。
【0002】
【従来の技術】従来のTiO2を主成分とした親水性被
膜の作製方法には、通常WO96−29375に記載し
ているようにチタンアルコキシドを出発原料とし、その
溶液をガラスなどの基材に塗布し、約500℃で焼成す
る方法が記載されている。このチタンアルコキシドは、
テトラエチルチタネ−ト、イソプロピルチタネ−トな
どのアルコキシドと、酸、水を加えアルコ−ルで稀釈し
た加水分解物のほかに、このような加水分解溶液の安定
性を向上させた日本曹達(株)製、アトロンNTi500
やNTD90などがある。また、従来から、チタンとシ
リコンの複合酸化物は、低膨張ガラスとして利用されて
おり、たとえば神谷、作花らによる文献、「日本化学会
紙,No.10,p1571,(1981)、窯業協会
紙,90[6],328、(1981)」に、チタンア
ルコキシドとシリコンアルコキシドを出発原料として製
造する方法の開示がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は膜硬度
の高いアルコキシド由来のTiO2被膜を提供すること
にある。アルコキシドに代表されるTiの有機キレ−ト
化合物を使うと、透明で、均一な被膜を容易に得ること
ができる。そして50nm以下の薄膜条件では、非常に
硬い被膜を容易に得られるが、約100nm程度に膜厚
を厚くしてゆくと、硬さが低下し、成膜雰囲気や、焼成
条件を厳しく管理しなくては高い硬度の被膜を得ること
が難しかった。また、チタンとシリコンとの複合酸化物
をつくる従来技術においては、「金属アルコキシドを用
いる触媒調製、アイピーシー、(1993)、p33
7」に紹介されているように、チタンアルコキシド、あ
るいはその加水分解物に対して大量にシリコンアルコキ
シド及び又はその加水分解物を添加するため、アルコキ
シド溶液中で均質性の高いTi−O−Si結合が生じ、
TiO2の結晶化が抑制され、酸化チタンの結晶化の抑
制が起こり、超親水性を発現することはできなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によればチタンア
ルコキシド及び/又はその加水分解物に、シリコンアル
コキシド及び/又はその加水分解物を微量添加すること
により、これを用いて形成したTiO2被膜の膜硬度、
耐摩耗性を向上させたものである。チタンアルコキシド
は、溶液から熱処理を経て結晶化した酸化チタンを形成
する出発原料であり、光触媒性親水化を発現する作用と
同時に、緻密で強固な被膜を形成する役割がある。これ
と同じ結晶性酸化チタンを形成するものには、キレー
ト、又はアセテートのような有機チタネート、又はTiCl
4又はTi(SO4)2のような無機チタン化合物を総称する無
定形チタニアの前駆体でも良い。
【0005】本発明の構成における作用については、十
分に解明されているわけではないが、主な作用を以下の
様に本発明者らは、考えている。シリコンアルコキシド
は、チタニアの結晶化を抑制する作用があるので、本発
明による最適な添加によって、結晶性チタニアの粒界を
ネットワ−クして、緻密な被膜を形成したものと本発明
者らは、考えている。また、シリコンアルコキシド及び
/又はその加水分解物を微量しか加えないことで、従来
のチタンとシリコンとの複合酸化物製造技術とは異な
り、焼成時にTiO2が結晶化して、光触媒性親水性能
を発揮するようになったと考えられる。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明の具体的な構成につ
いて説明する。本発明における無定形チタニアの前駆体
とは、チタンのアルコキシド、キレート、又はアセテー
トのような有機チタン化合物、又はTiCl4又はTi(SO4)2
のような無機チタン化合物を総称する。さらに本発明に
おけるチタンアルコキシドには、例えば、テトラエトキ
シチタン、テトライソプロポキシチタン、テトラn−プ
ロポキシチタン、テトラブトキシチタン、テトラメトキ
シチタン、などがあり、それらに塩酸又はエチルアミン
のような加水分解抑制剤を添加し、エタノールやプロパ
ノールのようなアルコールで希釈した後、部分的に加水
分解を進行させながら又は完全に加水分解を進行させた
(部分)加水分解物を作製する。これら無定型チタニア
を基材の表面に塗布し、常温から200Cの温度で加水分
解と脱水縮重合に付すことにより、水酸化チタンが生成
し、水酸化チタンの脱水縮重合により無定形チタニアの
層が基材の表面に形成される。次いで、チタニアの結晶
化温度以上の温度、かつ、基材の軟化点以下の温度に加
熱することにより、無定形チタニアを結晶性チタニアに
相変化させるものである。
【0007】本発明におけるシリコンアルコキシド及び
/又はその加水分解物とは、例えば、テトラエトキシシ
ラン、テトライソプロポキシシラン、テトラn−プロポ
キシシラン、テトラブトキシシラン、テトラメトキシシ
ラン、等のテトラアルコキシシラン及び/又はその加水
分解物、あるいはエチルシリケ−ト、メチルシリケ−ト
などのアルキルシリケ−ト及び/又はその加水分解物
を、 又は平均分子量3000以下のポリシロキサン、を混
合したものをさす。
【0008】光触媒性親水性とは、WO96/2937
5に開示しているように、光励起に応じて親水性を呈す
る性質のことで、 チタニアを紫外線によって光励起す
ると、光触媒作用によって水が水酸基(OH-)の形で表
面に化学吸着され、その結果、表面が超親水性になると
考えられる。この光触媒性親水性は、光触媒のバンドギ
ャップ以上のエネルギ−を持つ光源で励起されるので、
アナターゼ型チタニアは波長387nm以下、ルチル型チタ
ニアは413nm以下、酸化錫は344nm以下、酸化亜鉛は387n
m以下の紫外線で光励起することができる。そのため、
本発明に好適な紫外線光源は、蛍光灯、白熱電灯、メタ
ルハライドランプ、水銀ランプのような室内照明灯を使
用することができる。防曇性のガラスやレンズや鏡は紫
外線にさらされ、光触媒の光励起により表面が超親水化
される。車両のバックミラーのように太陽光にさらされ
る条件では、有利なことに太陽光に含まれる紫外線によ
り光触媒は自然に光励起される。
【0009】光励起は、表面の水との接触角が約10゜
以下、好ましくは約5゜以下、特に約0゜になるまで行
い、或いは行わせることができる。一般には、0.00
1mW/cm2の紫外線照度で光励起すれば、数日で水との
接触角が約0゜になるまで超親水化することができる。
地表に降り注ぐ太陽光に含まれる紫外線の照度は約0.
1〜1mW/cm2であるから、太陽光にさらせばより短時
間で表面を超親水化することができる。基材の表面を降
雨により自己浄化(セルフクリーニング)したり、汚染
物質の付着を防止するに際しては、紫外線或いは可視光
で光励起可能な光触媒で光触媒性コーティングを形成す
ることができる。光触媒性コーティングで被覆された物
品は屋外に配置され、太陽光の照射と降雨にさらされ
る。表面が一旦高度に親水化された後は、親水性は夜間
でも持続する。再び太陽光にさらされる度に親水性は回
復され、維持される。
【0010】本発明の光触媒性コーティングで被覆され
た基材を使用者に提供するに際しては、光触媒性コーテ
ィングを予め超親水化しておくのが望ましい。本発明に
おける基材への適用方法は、適宜選択されてよいが、例
えばスプレーコーティング法、ディップコーティング
法、フローコーティング法、スピンコーティング法、ロ
ールコーティング法、刷毛塗り、スポンジ塗り等の方法
が好適に利用できる。本発明におけるシリコンアルコキ
シド及び又はその加水分解物の添加量は、全アルコキシ
ド及び/又はその加水分解物に対して、酸化物換算で
0.1〜10mol%の添加が好ましく、より好ましく
は、1〜8mol%の添加であり、さらに好ましくは、
2〜5mol%の添加である。その理由は、シリコンア
ルキシド及び又はその加水分解物を添加することで、結
晶性チタニアの粒界をネットワ−クするため緻密な被膜
を形成することができるので、その添加量は多いほど膜
の耐摩耗性は向上する。一方、シリコンアルコキシド及
び又はその加水分解物の添加量が多すぎると、アルコキ
シド溶液中で均質性の高いTi−O−Si結合が生じ、
TiO2の結晶化が抑制され、超親水性を発現すること
ができないためである。
【0011】本発明が利用できる耐熱性基材としては、
ガラス、セラミックス、金属などが好ましい。ガラス
は、建築用のソ−ダライムガラスや、石英ガラス、無ア
ルカリガラス、低膨張ガラス、結晶化ガラスなど多種に
わたる。セラミックスには、施釉タイルなどグレ−ズ層
のあるものが好適である。本発明における耐熱性とは、
主に基材の変形しない温度をさし、その温度領域で基材
を熱処理することで、チタニアの結晶化を進めている。
たとえば、ソ−ダライムガラスの場合、600℃を超え
ると軟化するため400〜600℃の温度域で適用され
る。しかし、曲面ミラ−を作成するために600℃を越
える温度で意図的に熱変形させるたり、あるいは、耐衝
撃性を高めるために約800℃で熱強化をする特殊な適
用の仕方もある。一方、石英ガラスは、600℃を超え
ても熱変形しないので、さらに高温で熱処理することが
可能で、緻密な耐摩耗性の高い膜を得ることができる。
【0012】適用すると好ましい基材には、車両用の窓
ガラス、あるいは一般建築用の窓ガラス、天窓、出窓、
フィックス窓、カ−テンウオ−ル、トップライトなど、
あるいは車両用ミラ−、浴室鏡などの鏡、あるいはカメ
ラ、センサ−、太陽電池などのカバ−ガラス、あるいは
蛍光灯、電球などの照明器具、などが好適に利用でき
る。本発明の別の好ましい態様によれば、界面活性剤、
酸、加水分解触媒、重合硬化触媒、レベリング剤、抗菌
性金属、白金族金属、pH調整剤を含むことができる。
本発明の別の好ましい態様によれば、本発明による組成
物は、界面活性剤をさらに含むことができる。界面活性
剤の添加によって、本発明による組成物が適用された直
後にあっても適用された表面に高度の親水性および防曇
性を付与することができる。特に本発明による組成物が
アルコールを含んでなる場合に、その添加が好ましい。
本発明による組成物が適用された表面の光照射による親
水化には、場合によって数時間の時間を要することがあ
る。その際、その表面に本発明による組成物に由来する
アルコールが残存していると、光触媒による親水化が得
られるまで、表面の親水化が十分でないことがある。界
面活性剤の添加によって、組成物を適用した直後にあっ
ても、その表面を十分に親水化し、防曇性を付与するこ
とができるので好ましい。さらに、界面活性剤の添加に
よって、本発明による組成物を部材の表面に均質に適用
できるとの利点も得られる。
【0013】本発明の好ましい態様においては、界面活
性剤は、光触媒粒子1重量部に対して、10重量部未
満、より好ましくは、0.1〜2重量部程度添加される
のが好ましい。本発明による組成物に添加が可能な界面
活性剤の例としては、スルホン酸ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテルアンモニウム塩、スルホン酸ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテルナトリウム
塩、脂肪酸ナトリウムセッケン、脂肪酸カリセッケン、
ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、アルキルサルフ
ェート、アルキルエーテルサルフェート、アルキルサル
フェートソーダ塩、アルキルエーテルサルフェートソー
ダ塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェー
ト、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェート
ソーダ塩、アルキルサルフェートTEA塩、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテルサルフェートTEA塩、2−
エチルヘキシルアルキル硫酸エステルナトリウム塩、ア
シルメチルタウリン酸ナトリウム、ラウロイルメチルタ
ウリン酸ナトリウム、ドデルシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム、スルホコハク酸ラウリル2ナトリウム、ポリ
オキシエチレンスルホコハク酸ラウリル2ナトリウム、
ポリカルボン酸、オレオイルザルコシン、アミドエーテ
ルサルフェート、ラウロイルザルコシネート、スルホF
Aエステルナトリウム塩等のアニオン性界面活性剤;ポ
リオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレ
ントリデシルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエー
テル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオ
キシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル、
ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチ
レンラウラート、ポリオキシエチレンステアレート、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレンオレエート、ソルビタンアルキルエステル、
ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル、ポリ
エーテル変性シリコーン、ポリエステル変性シリコー
ン、ソルビタンラウラート、ソルビタンステアレート、
ソルビタンパルミテート、ソルビタンオレエート、ソル
ビタンセスキオレエート、ポリオキシエチレンソルビタ
ンラウラート、ポリオキシエレチンソルビタンステアレ
ート、ポリオキシエチレンソルビタンパルミテート、ポ
リオキシエチレンソルビタンオレエート、グリセロール
ステアレート、ポリグリセリン脂肪酸エステル、アルキ
ルアルキロールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミ
ド、オレイン酸ジエタノールアミド、オキシエチレンド
デシルアミン、ポリオキシエチレンドデシルアミン、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン
オクタデシルアミン、ポリオキシエチレンアルキルプロ
ピレンジアミン、ポリオキシエチレンオキシプロピレン
ブロックポリマー、ポリオキシエチレンステアレート等
のノニオン性界面活性剤;ジメチルアルキルベタイン、
アルキルグリシン、アミドベタイン、イミダゾリン等の
両性界面活性剤、オクタデシルジメチルベンジルアンモ
ニウムクロライド、アルキルジメチルベンジルアンモニ
ウムクロライド、テトラデシルジメチルベンジルアンモ
ニウムクロライド、ジオレイルジメチルアンモニウムク
ロライド、1−ヒドロキシエチル−2−アルキルイミダ
ゾリン4級塩、アルキルイソキノリニウムブロマイド、
高分子アミン、オクタデシルトリメチルアンモニウムク
ロライド、アルキルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ドデシルトリメチルアンモニウムクロライド、ヘキ
サデシルトリメチルアンモニウムクロライド、ベヘニル
トリメチルアンモニウムクロライド、アルキルイミダゾ
リン4級塩、ジアルキルジメチルアンモニウムクロライ
ド、オクタデシルアミン酢酸塩、テトラデシルアミン酢
酸塩、アルキルプロピレンジアミン酢酸塩、ジデシルジ
メチルアンモニウムクロライド等のカチオン性界面活性
剤等が挙げられる。
【0014】本発明の好ましい態様によれば、本発明に
よる組成物は酸を含むことができる。この酸の添加によ
って、本発明による組成物が適用された表面の極性が増
加し、暗所においても良好な親水性を維持することがで
きる。本発明による組成物に添加が可能な酸の例として
は、表面への極性付与能力の大きな、硝酸、硫酸、塩
酸、酢酸、プロピオン酸、マレイン酸、アジピン酸、フ
マル酸、フタル酸、吉草酸、乳酸、酪酸、クエン酸、リ
ンゴ酸、ピクリン酸、ギ酸、炭酸、フェノール等が挙げ
られる。特に硝酸、塩酸、および硫酸が好ましい。
【0015】本発明の別の好ましい態様によれば、本発
明による組成物は、シランの加水分解触媒を含むことが
できる。この触媒の存在によって、後記する本発明によ
る組成物の適用方法において、上記した前駆体としての
シラン化合物の加水分解が促進される。好ましい触媒の
例としては、pH2〜5の硝酸、硫酸、塩酸、酢酸、プ
ロピオン酸、マレイン酸、アジピン酸、フマル酸、フタ
ル酸、吉草酸、乳酸、酪酸、クエン酸、リンゴ酸、ピク
リン酸、ギ酸、炭酸、フェノール等が挙げられる。
【0016】本発明の別の好ましい態様によれば、本発
明による組成物は、シリカ前駆体がシラノールである場
合、シラノールの重合硬化触媒を含んでなることができ
る。この触媒の存在によって、後記する本発明による組
成物の適用方法において、シラノールの重合反応が促進
される。好ましい触媒の例としては、アルミニウムキレ
ート、アルミニウムアセチルアセトナート、過塩素酸ア
ルミニウム、塩化アルミニウム、アルミニウムイソブト
キシド、アルミニウムイソプロポキシドのようなアルミ
ニウム化合物;テトライソプロピルチタネート、テトラ
ブチルチタネートのようなチタン化合物;水酸化リチウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメ
チラート、酢酸ナトリウム、ギ酸ナトリウム、酢酸カリ
ウム、ギ酸カリウム、プロピオン酸カリウム、テトラメ
チルアンモニウムクロライド、テトラメチルアンモニウ
ムヒドロキシドのような塩基性化合物類;n−ヘキシル
アミン、トリブチルアミン、ジアザビシクロウンデセ
ン、エチレンジアミン、ヘキサンジアミン、ジエチレン
トリアミン、テトラエチレンペンタミン、トリエチレン
テトラミン、エタノールアミン類、γ−アミノプロピル
トリメトキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメト
キシシラン、γ−(2−アミノエチル)−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)−ア
ミノプロピルメチルジメトキシシランののようなアミン
化合物;錫アセチルアセトナート、ジブチル錫オクチレ
ートのような錫化合物;コバルトオクチレート、コバル
トアセチルアセトナート、鉄アセチルアセトナートのよ
うな含金属化合物類;リン酸、硝酸、フタル酸、p−ト
ルエンスルホン酸、トリクロル酢酸ののような酸性化合
物類などが挙げられる。
【0017】また、本発明の好ましい態様によれば、本
発明による組成物は、部材の表面に適用されたとき平滑
な表面を形成できるよう、レベリング剤を含んでなるこ
とができる。レベリング剤の添加は、とりわけ大型の物
品に本発明による組成物を適用する場合に有利である。
レベリング剤の好ましい例としては、ジアセトンアルコ
ール、エチレングリコールモノメチルエーテル、4−ヒ
ドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン、ジプロピレン
グリコール、トリプロピレングリコール、1−エトキシ
−2−プロパノール、1−ブトキシ−2−プロパノー
ル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、1−プ
ロポキシ−2−プロパノール、ジプロピレングリコール
モノメチルエーテル、ジプロピレングコリールモノエチ
ルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエー
テル等が挙げられる。
【0018】本発明の好ましい態様によれば、本発明に
よる組成物は、抗菌性金属(例えば、Ag、Cu、Z
n)またはその化合物をさらに含んでなることができ
る。これら金属の添加によって、本発明による組成物の
適用時に表面に存在する細菌を死滅させることができ、
さらに適用後にあっても表面における黴、藻、苔のよう
な微生物の成長を抑制することができる。さらに本発明
の別の好ましい態様によれば、本発明による組成物は、
Pt、Pd、Rh、Ru、Os、およびIrからなる群
から選択される白金族金属の少なくとも一種以上を含ん
でなることができる。金属酸化物からなる光触媒を有す
る表面は、光触媒の酸化分解作用に基づく防汚、抗菌、
防臭機能を有することが知られている。本発明による組
成物が適用された部材表面にあってもこの作用は維持さ
れているものと思われる。上記金属は、この光触媒の酸
化分解作用を増強し、その表面の抗菌性、脱臭性、気体
分解性、有機物分解性などを向上させるものと考えられ
る。
【0019】本発明による組成物は、ブリキ容器やライ
ニング金属からなる容器に保管する場合、さらに金属部
材上に適用される場合には、弱酸性、中性または塩基性
であるのが好ましい。とりわけ上記のように酸が添加さ
れた場合には、pH調整剤の添加が好ましい。また、本
発明のコーティング剤は、特に50nm以上の厚膜にコ
ーティングしても優れた耐摩耗性を有する。好ましく
は、200nm以上、より好ましくは、500nm以上
の膜厚で、耐摩耗性と光触媒性親水性能を両立した被膜
を提供できる。50nm以上の厚膜にコーティングでき
れば、優れた酸化還元活性を有することができ、抗菌、
分解、脱臭等の機能もあわせて向上させることができ
る。ただし、耐摩耗性を考えると、ある程度薄い方が良
く、1μm以下であるのが好ましい。また、本発明によ
る組成物は、含まれる固形成分の分散性を向上させ、ま
た保存性を向上させるために、酸または塩基を適宜含む
ことができる。さらに、場合により、顔料、染料、保存
安定剤などを含むことができる。
【0020】本発明におけるソ−ダライムガラス基材へ
の適用の場合には、中間層を設けた方が、光触媒性親水
性を充分に発現することができる。 基材がナトリウム
のようなアルカリ網目修飾イオンを含むガラスや施釉タ
イルの場合には、基材と無定形チタニア層との間に予め
シリカ等の中間層を形成しておくのが良い。そうすれ
ば、無定形チタニアの焼成中にアルカリ網目修飾イオン
が基材から光触媒性コーティング中に拡散するのが防止
され、水との接触角が0゜になる程度の超親水性が実現
される。
【0021】
【実施例】溶液の準備 TiO2被膜を形成するための日本曹達製NTD90を
酢酸エチルとEtOHの混合溶媒で酸化物換算の固形分
濃度4%に稀釈し、チタンアルコキシド溶液Aとした。
次に、SiO2被膜を形成するための日本曹達製NSi
500を酢酸エチルとEtOHの混合溶媒で酸化物換算
の固形分濃度4%に稀釈し、シリコンアルコキシド溶液
Bとした。さらに、エタノールの溶媒86重量部に、テト
ラエトキシシランSi(OC2H5)4(和光純薬、大阪)6重量
部と純水6重量部とテトラエトキシシランの加水分解抑
制剤として36%塩酸2重量部を加えて混合し、シリコン
アルコキシド溶液Cを調整した。混合により溶液は発熱
するので、混合液を約1時間放置冷却した。最後に、テ
トラエトキシチタンTi(OC2H5)4(Merck)1重量部とエ
タノール9重量部との混合物に加水分解抑制剤として36
%塩酸を0.1重量部添加してチタンアルコキシド溶液
Dを調整した。以下の実施例は、これらの溶液をもとに
作製した。
【0022】実施例1 酸化物換算でTiO2:SiO2=98:2のモル比とな
るように溶液Aと溶液Bを十分混合した後、実施例1の
光触媒性親水被膜形成用のコ−ティング剤とした。次に
洗浄した2mm厚のガラス板を用意し、NSi500、
5%溶液に浸漬し24cm/分の速度で引き上げ120
℃で乾燥し、SiO2被膜を得た。このSiO2コ−トガ
ラスの上に実施例1の溶液を同様に浸漬、引き上げ、乾
燥、500℃で焼成後、実施例1の光触媒性親水被膜を
得た。また。SiO2の中間層を設ける理由は特開平8
−108075号に記載しているようにガラスから50
0℃の熱処理の際にNa+などのアルカリイオンがTi
2膜中に拡散し、TiO2の結晶化を抑制するためであ
る。
【0023】実施例2〜4 溶液Bの添加量を表1に示すように3、4、5モル%と
し、実施例1と同様に、溶液Aと混合した後、実施例2
〜4の光触媒性親水被膜形成用のコ−ティング剤とし
た。実施例1と同様SiO2の中間層を設け、実施例2
〜4の光触媒性親水被膜を得た。
【0024】
【表1】
【0025】比較例1 溶液Aを比較例1のコ−ティング剤とし、実施例1と同
様SiO2の中間層を設け比較例1の光触媒性親水被膜
を得た。
【0026】比較例2 溶液Aを固形分濃度1.6%に希釈し、比較例2のコ−
ティング剤とし、実施例1と同様SiO2の中間層を設
け比較例2の光触媒性親水被膜を得た。
【0027】比較例3 溶液Aを90重量部、溶液Bを10モル%とり、十分混
合した後、比較例3のコ−ティング剤とし、実施例1と
同様SiO2の中間層を設け比較例3の被膜を得た。以
上の比較例2を除くいずれの被膜も、いずれも膜厚は約
90nmであった。比較例2については、膜厚は約30
nmであった。これらの親水性能と耐摩耗性を評価し
た。親水性能は、親水化到達角度と、暗所維持性を評価
した。親水化到達角度は、超親水性被膜をいったん疎水
化させた後、紫外線照射により親水性が回復するかどう
かを試験するため、オレイン酸を表面に付着させた後、
中性洗剤で洗浄し水洗乾燥した後、20W三共電気製ブ
ラックライトブル−ランプ (BLBと略す) を10c
mの距離から照射し、4hr後の、水滴の接触角を求め
た。親水性の判定は、この接触角をもとに行い、親水性
能の高い順に、8°未満を◎、15°未満を○、25°
未満を△、25°以上を×とした。本発明者らの経験か
ら、防曇性を発現するためには、◎判定の8°未満が必
要で、自動車ミラ−などに応用した際の流滴性能は、△
判定の25°未満で、望ましくは、○判定の15°未満
の接触角が必要と考えられる。このような方法で評価し
た親水性能とコ−ティング剤組成とを表1に示す。実施
例1〜4および比較例1、比較例2については、いずれ
も光照射後5°未満に親水化し、極めて高い親水性を示
した。しかし、シリコンアルコキシドが大量に添加され
た比較例3は、光照射後も25°以下に下がらず、親水
化しなかった。
【0028】次に表2に鉛筆硬度を示す。JIS K5
400に従い、引っ掻き法で評価した。
【0029】
【表2】
【0030】薄い膜厚の条件である比較例2と、厚い膜
厚条件にシリコンアルコキシドを添加した実施例1〜4
および比較例2につては、鉛筆硬度は4H以上と非常に
高い耐摩耗性を示した。しかし、厚い膜厚条件でシリコ
ンアルコキシドを添加していない比較例1は、鉛筆硬度
は、3Bと低く、摩耗性の要求される部位には不向きと
思われた。次にシリコンアルコキシドを添加すること
で、TiO2の結晶化が抑制される影響をアナタ−ゼの
X線回折の最強線の強度により調べた。その結果を表3
に示す。
【0031】
【表3】
【0032】実施例5 溶液Cと溶液Dを酸化物換算でTiO2:SiO2=9
8:2のモル比となるように混合し、蒸発皿で乾燥した
後、粉砕し、るつぼに入れて450℃で熱処理した。
【0033】実施励6 実施例5と同様に溶液Cと溶液Dを酸化物換算でTiO
2:SiO2=95:5のモル比となるように混合し、蒸
発皿で乾燥した後、粉砕し、るつぼに入れて450℃で
熱処理した。
【0034】比較例4 溶液Cのみを蒸発皿で乾燥した後、粉砕し、るつぼに入
れて450℃で熱処理した。
【0035】比較例5 実施例5と同様に溶液Cと溶液Dを酸化物換算でTiO
2:SiO2=90:10のモル比となるように混合し、
蒸発皿で乾燥した後、粉砕し、るつぼに入れて450℃
で熱処理した。図1のX線解析結果からわかるように、
実施例5および6、比較例3については、アナタ−ゼの
最強線はシャ−プに観測され1500カウント以上であり、
結晶化していることが確認できた。一方比較例4につい
ては、約200カウントの弱いブロ−ドなピ−クしか観
察されず、結晶化が大きく抑制されていることが分かっ
た。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、耐摩耗性の高い光触媒
性親水被膜を提供できるので、屋外にさらされる部位、
摺動を受ける部位、などに幅広く適用できる効果があ
る。さらに、この被膜は、膜厚を厚くすることができる
ので、光触媒分解力が高く、かつ親水性を発現する被膜
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における組成物のX線解析の結果

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無定型チタニアの前駆体とシリコンアル
    コキシド及び/又はその加水分解物が含有される光触媒
    性親水被膜形成用のコ−ティング剤。
  2. 【請求項2】 チタンアルコキシド及び/又はその加水
    分解物と、シリコンアルコキシド及び/又はその加水分
    解物が含有される光触媒性親水被膜形成用のコ−ティン
    グ剤。
  3. 【請求項3】 シリコンアルコキシド及び/又はその加
    水分解物を、無定型チタニアの前駆体とシリコンアルコ
    キシド及び/又はその加水分解物の合計に対して、酸化
    物換算で0.1〜10mol%添加したことを特徴とす
    る請求項1に記載の親水被膜形成用のコ−ティング剤。
  4. 【請求項4】 シリコンアルコキシド及び/又はその加
    水分解物を、無定型チタニアの前駆体とシリコンアルコ
    キシド及び/又はその加水分解物の合計に対して、酸化
    物換算で1〜8mol%添加したことを特徴とする請求
    項1に記載の親水被膜形成用のコ−ティング剤。
  5. 【請求項5】 シリコンアルコキシド及び/又はその加
    水分解物を全アルコキシド及び/又はその加水分解物に
    対して、酸化物換算で0.1〜10mol%添加したこ
    とを特徴とする請求項2に記載の親水被膜形成用のコ−
    ティング剤。
  6. 【請求項6】 シリコンアルコキシド及び/又はその加
    水分解物を全アルコキシド及び/又はその加水分解物に
    対して、酸化物換算で1〜8mol%添加したことを特
    徴とする請求項2に記載の親水被膜形成用のコ−ティン
    グ剤。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6に記載のコ−ティング剤を
    基材表面に塗布したことを特徴とする光触媒性親水部
    材。
  8. 【請求項8】請求項1〜6に記載のコ−ティング剤を耐
    熱性基材表面に塗布し、400℃から800℃の温度で
    熱処理したことを特徴とする光触媒性親水部材。
  9. 【請求項9】 耐熱性基材がガラスであることを特徴と
    する請求項7および8に記載の光触媒性親水部材。
  10. 【請求項10】 酸化チタン膜厚を0.05μmから1
    μmとしたことを特徴とする請求項7〜9に記載の光触
    媒性親水部材。
JP10052748A 1998-02-18 1998-02-18 光触媒性親水被膜形成用のコ−ティング剤および光触媒性親水部材 Pending JPH11228865A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10052748A JPH11228865A (ja) 1998-02-18 1998-02-18 光触媒性親水被膜形成用のコ−ティング剤および光触媒性親水部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10052748A JPH11228865A (ja) 1998-02-18 1998-02-18 光触媒性親水被膜形成用のコ−ティング剤および光触媒性親水部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11228865A true JPH11228865A (ja) 1999-08-24

Family

ID=12923542

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10052748A Pending JPH11228865A (ja) 1998-02-18 1998-02-18 光触媒性親水被膜形成用のコ−ティング剤および光触媒性親水部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11228865A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6795226B2 (en) 2000-05-04 2004-09-21 Schott Corporation Chromogenic glazing
JP2007101134A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Nippon Electric Glass Co Ltd 調理器用トッププレート
WO2010030550A3 (en) * 2008-09-09 2010-06-03 Guardian Industries Corp. Titanium dioxide coatings and methods of forming titanium dioxide coatings having reduced crystallite size
JP2011136284A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Osaka Univ 基材の表面に親水性を付与する方法、透光性材料の曇り止め組成物、親水性材料および親水性材料の製造法
US8545899B2 (en) 2008-11-03 2013-10-01 Guardian Industries Corp. Titanium dioxide coatings having roughened surfaces and methods of forming titanium dioxide coatings having roughened surfaces
US8647652B2 (en) 2008-09-09 2014-02-11 Guardian Industries Corp. Stable silver colloids and silica-coated silver colloids, and methods of preparing stable silver colloids and silica-coated silver colloids
EP2712676A1 (en) 2012-09-27 2014-04-02 Toto Ltd. Photocatalyst member
US8802589B2 (en) 2008-09-09 2014-08-12 Guardian Industries Corp. Porous titanium dioxide coatings and methods of forming porous titanium dioxide coatings having improved photocatalytic activity
EP3144288A1 (en) 2015-09-15 2017-03-22 Toto Ltd. Sanitary ware having photocatalyst layer
KR20170032834A (ko) 2015-09-15 2017-03-23 토토 가부시키가이샤 광촉매층을 갖는 위생도기

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6795226B2 (en) 2000-05-04 2004-09-21 Schott Corporation Chromogenic glazing
JP2007101134A (ja) * 2005-10-07 2007-04-19 Nippon Electric Glass Co Ltd 調理器用トッププレート
WO2010030550A3 (en) * 2008-09-09 2010-06-03 Guardian Industries Corp. Titanium dioxide coatings and methods of forming titanium dioxide coatings having reduced crystallite size
US8647652B2 (en) 2008-09-09 2014-02-11 Guardian Industries Corp. Stable silver colloids and silica-coated silver colloids, and methods of preparing stable silver colloids and silica-coated silver colloids
US8802589B2 (en) 2008-09-09 2014-08-12 Guardian Industries Corp. Porous titanium dioxide coatings and methods of forming porous titanium dioxide coatings having improved photocatalytic activity
US8545899B2 (en) 2008-11-03 2013-10-01 Guardian Industries Corp. Titanium dioxide coatings having roughened surfaces and methods of forming titanium dioxide coatings having roughened surfaces
JP2011136284A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Osaka Univ 基材の表面に親水性を付与する方法、透光性材料の曇り止め組成物、親水性材料および親水性材料の製造法
EP2712676A1 (en) 2012-09-27 2014-04-02 Toto Ltd. Photocatalyst member
US9662645B2 (en) 2012-09-27 2017-05-30 Toto Ltd. Photocatalyst member
EP3144288A1 (en) 2015-09-15 2017-03-22 Toto Ltd. Sanitary ware having photocatalyst layer
KR20170032834A (ko) 2015-09-15 2017-03-23 토토 가부시키가이샤 광촉매층을 갖는 위생도기
JP2017057131A (ja) * 2015-09-15 2017-03-23 Toto株式会社 光触媒層を有する衛生陶器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1712530B1 (en) Method of cleaning a substrate having an ultrahydrophilic and photocatalytic surface
JP3690864B2 (ja) 光触媒体の製造法
JP3384284B2 (ja) 親水性被膜、これを備えた親水性基体及びそれらの製造方法
KR20150028979A (ko) 코팅 조성물 및 그의 용도
WO1998055573A1 (fr) Procede de traitement prealable de surface avant formation d'une pellicule hydrophile photocatalytique, detergent et composition de sous-couche mis en application dans ce procede
JP3797037B2 (ja) 光触媒性親水性コーティング組成物
JP4619601B2 (ja) 光触媒性コーティング組成物および光触媒性薄膜を有する製品
TW201000320A (en) Hydrophilic member and hydrophilic articles made by using the same
JPH11228865A (ja) 光触媒性親水被膜形成用のコ−ティング剤および光触媒性親水部材
JP2000271491A (ja) 光触媒膜及びその製造方法
JP5130603B2 (ja) 親水性部材及びその製造方法
JPH11309379A (ja) 光触媒性親水性部材、及び光触媒性親水性コ−ティング組成物
JP2006131917A (ja) 光触媒性親水性コーティング組成物
JP2001152130A (ja) 光触媒性親水性部材、および、その製造方法
JPH10167727A (ja) 変性酸化チタンゾル、光触媒組成物及びその形成剤
JP5726071B2 (ja) コーティング組成物、被膜形成方法、及びその被膜を有する物品
JPH11181339A (ja) 親水性コ−ティング組成物
JP2000160056A (ja) 光触媒性コーティング組成物、光触媒性複合材および光触媒性複合材の製造方法
JP3791067B2 (ja) 光触媒組成物およびガラス物品
WO1999041322A1 (fr) Matiere de revetement pour former une pellicule photocatalytique hydrophile, procede de fabrication d'une pellicule photocatalytique hydrophile, et element photocatalytique hydrophile
JPH11100526A (ja) 光触媒性親水性部材、及び光触媒性親水性コ−ティング組成物
JP2003238207A (ja) 防曇物品とその製造方法
JP2002320917A (ja) 光触媒性塗膜の製造方法、および光触媒性部材
JP2000086933A (ja) 光触媒性親水性部材、及び、光触媒性親水性コ−ティング組成物
JP3794067B2 (ja) 光触媒組成物の製造方法