JPH11228340A

JPH11228340A - 化粧用ゲルシート

Info

Publication number: JPH11228340A
Application number: JP10029405A
Authority: JP
Inventors: Katsuhiro Yamamoto; 克弘山本; Masayoshi Kuniya; 正善国谷; Emi Ikeda; 恵美池田; Hiroko Sahashi; 裕子佐橋
Original assignee: Nitto Denko Corp
Current assignee: Nitto Denko Corp
Priority date: 1998-02-12
Filing date: 1998-02-12
Publication date: 1999-08-24

Abstract

(57)【要約】【課題】肘や膝、踝、踵などの部位の角化症、乾燥
肌、肥厚性角質、荒れ肌、ひび割れなどの症状の改善に
用いられ、フェイスマスクなどにも応用できる化粧用ゲ
ルシートを提供する。【解決手段】ポリアクリル酸および／またはポリアク
リル酸塩、多価アルコール類、水、外部架橋剤を必須成
分として含有し、必要に応じて角質軟化剤や細胞賦活成
分、オイル成分などを配合してなるゲル状組成物からな
る層を、支持体上および／または支持体内に形成する。
多価アルコール類としてはグリセリンが好ましい。ま
た、化粧用ゲルシートの支持体背面に、ゲルシートより
も大きな平面積有する粘着シートで全面を粘着被覆する
ことによって、皮膚接着性が補強されて好ましいもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はスキンケア分野にお
いて使用する化粧用ゲルシートに関し、詳しくは肘や
膝、踝、踵などの部位の角化症、乾燥肌、肥厚性角質、
荒れ肌、ひび割れなどの症状の改善に用いられる化粧用
ゲルシートに関するものである。また、さらに美肌成分
を配合することによって、該成分を有効に皮膚面に移
行、浸透させることができ、フェイスマスクなどにも好
適に応用できるものである。

【０００２】

【従来の技術】肘や膝、踝、踵などの部位の角化症、乾
燥肌、肥厚性角質、荒れ肌、ひび割れなどの症状の改善
には、従来からクリームや化粧水、乳液などが市販され
ている。これらの中には有効成分として尿素やα−ヒド
ロキシ酸、トリエタノールアミンなどの角質軟化作用剤
が含有されている。また、糖類やアミノ酸類、プラセン
ターエキス、ヒアルロン酸、グリセリン、ソルビトー
ル、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール
などの保湿成分や、オリーブオイルやセチルアルコー
ル、ラノリン、ステアリルアルコールなどの柔軟化剤、
ビタミンＥなどの血行促進剤、グリチルリチン酸などの
抗炎症剤、各種栄養剤なども含有されている。さらに近
年では、肥厚化した角質層を擦り取るためのスクラブ粒
子を配合したものも市販されている。

【０００３】これらのスキンケア商品は、その中に配合
されている有効成分を皮膚に浸透させて効果を発揮する
ものであるので、皮膚を湿潤状態に保ち、皮膚を水和さ
せることによって、その効果を最大限に発揮できるもの
である。しかしながら、クリームや化粧水、乳液では流
動性を有するために、使用時にたれや流れなどが生じる
と共に、適用部位に塗布しても比較的早く乾燥してしま
い、皮膚を充分に水和させるだけの湿潤状態を保ちがた
い。また、手指などの汚染や時には衣服などの汚染を伴
うこともあり、取り扱い性の点で満足できるものではな
い

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の問題点を解決するためになされたものであって、従来
からのクリーム剤や液剤では達しえなかった皮膚面上で
の保湿作用（湿潤性）をできるだけ長く維持し、皮膚面
の各症状の改善のために配合された有効成分の効果（皮
膚浸透性）を最大限に発揮できることを目的とする化粧
用シートを開発すべく鋭意検討を行った。

【０００５】その結果、特定の組成からなるゲル状組成
物を用い、これを支持体上もしくは支持体内に層状に形
成することによって、上記目的を達成できる化粧用シー
トが得られることを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。

【０００６】

【課題を解決するための手段】即ち、本発明はポリアク
リル酸および／またはポリアクリル酸塩、多価アルコー
ル類、水、外部架橋剤を必須成分として含有し、さらに
必要に応じて角質軟化剤、細胞賦活成分およびオイル成
分から選ばれる少なくとも一種を配合してなるゲル状組
成物からなる層を、支持体上および／または支持体内に
形成してなることを特徴とする化粧用ゲルシートを提供
するものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明に用いるポリアクリル酸お
よび／またはポリアクリル酸塩は、ゲル状組成物の基本
骨格となるものである。つまり、これらのポリマーは後
述する外部架橋剤によって架橋構造をとり、他の成分を
取り込んだ状態で三次元骨格化する。その結果、皮膚面
に対する湿潤状態を長時間にわたって維持できるように
なるのである。

【０００８】このようなポリアクリル酸および／または
ポリアクリル酸塩としては、重量平均分子量が２〜１０
００万、好ましくは１００〜７００万のものを用いるこ
とが望ましい。また、ゲル状組成物からなる層中には、
２〜３０重量％、好ましくは３〜１０重量％程度の濃度
となるように調整することが望ましい。上記範囲の重量
平均分子量のものを用い、濃度を上記範囲内に調整する
ことによって、最適な三次元骨格化ができて各成分を有
効に保持することができるのである。

【０００９】さらに、ポリアクリル酸塩における塩とし
ては、薬理学的に許容できる塩であれば特に制限はな
く、例えばナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノール
アミン塩などが挙げられる。これらのうち、角質軟化作
用を発現させるためにゲル状組成物層のｐＨを８〜９の
弱アルカリ性にするための調整のしやすさや、入手容易
性の点から、ポリアクリル酸ナトリウムを用いることが
好ましい。また、上記ポリアクリル酸とポリアクリル酸
塩との混合比率は、好ましくは０：１０〜６：４、特に
０：１０〜２：８の範囲に調製することによって、上記
ｐＨの調整が容易となる。また、本発明においては、上
記ポリアクリル酸とポリアクリル酸塩との混合物の代わ
りに、ポリアクリル酸の部分中和物を用いてもよい。

【００１０】さらに、顔などの刺激に対して敏感な肌に
本発明のゲルシートを適用する場合には、ｐＨを４〜６
の弱酸性に調整することが好ましい。この場合には、ポ
リアクリル酸とポリアクリル酸塩との混合比率を３：７
〜５：５の範囲に調整することが好ましい。

【００１１】ゲル状組成物に含有する多価アルコール類
としては、グリセリンやソルビトールの他、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ポリプロピレングリコールなどのグリコール類、
１，３−プロパンジオール、１，４−ブタンジオールな
どのジオール類を用いることができ、一種もしくは二種
以上併用して用いることができる。これらのうち、保湿
力や使用前例などの点からグリセリンを用いることが好
ましい。

【００１２】これらの多価アルコール類は、前記ポリア
クリル酸やポリアクリル酸塩の可塑剤として作用する以
外に、水分を保持して保湿効果も発揮するものである。
その含有量は、ゲル状組成物からなる層中に５〜９０重
量％、好ましくは１０〜８０重量％である。また、多価
アルコール類の含有量を５０〜９０重量％、好ましくは
５０〜８０重量％の高含量にすることによって、多価ア
ルコール類を含有させることによる保湿効果が高まり荒
れ肌や乾燥肌、ひび割れなどの症状に対して効果的であ
る。

【００１３】ゲル状組成物中に含有する水は、本発明の
化粧用ゲルシートを適用する皮膚を湿潤して水和するた
めに重要な成分であり、１０〜９７重量％、好ましくは
５０〜９０重量％の範囲に調整することが望ましい。水
の含有量が１０重量％に満たない場合には、皮膚（角質
層）の水和効果が充分でなくなることがあり、９７重量
％を超えた含有量では、支持体上にゲル層を形成した場
合にゲル層の機械的強度が不足する恐れがある。なお、
支持体内にゲル層を形成する場合には強度上の問題は生
じない。

【００１４】水の含有量を５０〜９７重量％、好ましく
は７０〜９０重量％と高含量にした場合、皮膚を湿潤化
させて水和する作用は高まるが、上記多価アルコール類
の含有量が５０重量％以下となるので、多価アルコール
類を配合することによる保湿性やゲルの柔軟性にやや劣
る傾向を示すので、この場合には適用部位に皮膚症状に
応じて、多価アルコール類と水との含有量の調整を行う
必要がある。つまり、乾燥肌や荒れ肌、ひび割れなどに
本発明の化粧用ゲルシートを適用する際に、皮膚に水分
を付与して即効性や冷感を期待する場合には、水分含有
量を高めに設定し、保湿性の持続を期待する場合には、
多価アルコール類の含有量を高めに設定することが好ま
しい。

【００１５】また、前記ポリアクリル酸および／または
ポリアクリル酸塩を架橋するために配合する外部架橋剤
としては、水酸化アルミニウムやカリミョウバン、硫酸
アルミニウム、アルミニウムグリシネート、酢酸アルミ
ニウム、酸化アルミニウム、メタケイ酸アルミニウム、
塩化マグネシウム、水酸化カルシウム、炭酸カルシウム
などの多価金属塩、多価金属水酸化物、多価金属酸化物
や、ポリエチレンイミンなどのアミン系化合物、エポキ
シ系化合物などを用いることができる。これらの架橋剤
のうち、高い架橋反応性や得られる架橋ゲルの機械的強
度の高さの点からエポキシ系架橋剤を用いることが好ま
しく、具体的にはポリエチレングリコールジグリシジル
エーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、トリグ
リシジルイソシアヌレートなどを用いることができる。

【００１６】これらの架橋剤の配合量は、架橋剤の種類
によって異なるので一概に限定することはできないが、
全体量に対して、通常０．１〜５重量％程度に設定する
ことが好ましい。架橋剤の配合量が少なすぎると、架橋
が充分に行われず、多価アルコール類や水などの他の成
分の保持性が悪くなると共に、ゲル層自体の機械的強度
が低下する。また、配合量が多すぎると架橋が強すぎて
得られるゲル層が硬くなり柔軟性に劣るようになると共
に、他の成分の保持性も低下する傾向を示す。

【００１７】本発明の化粧用ゲルシートにおけるゲル状
組成物には必須成分として上記成分が含有されている
が、スキンケア用途に用いて皮膚の症状を改善するため
に、本発明では必要に応じてさらに角質軟化剤、細胞賦
活成分、オイル成分から選ばれる少なくとも一種を配合
する。

【００１８】角質軟化剤としては、乳酸、乳酸塩、尿
素、サリチル酸、サリチル酸塩、トリエタノールアミ
ン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどが挙げられ
る。これらのうち、皮膚に対する低刺激性や使用前例な
どの点から、乳酸、乳酸塩、尿素を用いることが好まし
く、これらのうち一種もしくは二種以上配合することが
できる。これらの角質軟化剤の配合量はその有効性の点
から、ゲル状組成物からなる層中に、乳酸や乳酸塩の場
合には０．１〜３重量％、尿素の場合には１〜２０重量
％、サリチル酸やサリチル酸塩の場合には０．１〜２重
量％、トリエタノールアミンや水酸化ナトリウム、水酸
化カリウムなどのアルカリ剤の場合には、ゲル状組成物
層のｐＨが８〜９の弱アルカリ性を呈する程度の配合量
をすることが好ましい。

【００１９】細胞賦活成分としては、オタネニンジンエ
キスが挙げられる。オタネニンジンとしては天然物であ
っても、カルス誘導などの組織培養によって得られる培
養物であってもよく、好ましくはサポニンなどがバラツ
キなく安定に含有している培養オタネニンジンエキスを
用いることがよい。細胞賦活成分の配合量はその有効性
の点から、ゲル状組成物からなる層中に、０．０１〜５
重量％、好ましくは０．１〜１重量％程度である。

【００２０】オイル成分としては、オリーブオイル、ツ
バキオイル、綿実油、流動パラフィン、シリコンオイ
ル、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイ
ルアルコール、スクワラン、ラノリンなどが挙げられ
る。これらのうち皮膚に対する低刺激性や使用前例など
の点から、オリーブオイルを用いることが好ましい。こ
のようなオイル成分の配合量は適用する皮膚面にしっと
り感を与えて、肘や膝、踵、踝などの角化症、乾燥肌、
肥厚性角質、ひび割れなどに対して有効に効果を発揮さ
せるために、ゲル状組成物からなる層中に、５〜６０重
量％、好ましくは２０〜４０重量％の範囲に調整して配
合することが望ましい。

【００２１】また、オイル成分を配合する場合、ゲル状
組成物中には比較的多量の水が含有しているので、相溶
せずに成分が分離してしまう可能性が高い。従って、こ
のような場合には、界面活性剤を併存させて水とオイル
成分を、所謂Ｏ／Ｗの状態に乳化して均一分散状態にす
ることが好ましい。用いる界面活性剤としては、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキ
シプロピレングリコール、多価アルコール脂肪酸部分エ
ステル、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸部分
エステル、脂肪酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル硫酸塩、アルキルスルホン酸などが挙げられ、全体
量に対して０．１〜５重量％程度の量を配合することが
好ましい。

【００２２】本発明では上記成分以外に、血行促進剤と
してのビタミンＥや、抗炎症剤としてのグリチルリチン
酸などを適宜配合することができる。また、ゲル強度を
向上させるためにゼラチンやカルボキシメチルセルロー
ス（またはその塩）、公知の充填剤の他、染料や顔料な
ども配合することもできる。

【００２３】本発明の化粧用ゲルシートは、上記の各成
分からなるゲル状組成物を支持体上および／または支持
体内に層状に形成してなるものである。用いる支持体と
しては、その材質に制限はないが、肘や膝、踵などの屈
曲部への適用においても充分に追従性を有するように柔
軟性を有するものが好ましく、厚みも薄い方が好まし
い。具体的な厚みとしては、プラスチックフィルムの場
合には２〜３０μｍ程度の厚みが好ましく、布帛や発泡
体シートを支持体に用いる場合には、１０〜２０００μ
ｍ程度の厚みのものを用いることがよい。

【００２４】支持体の材質としては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエステル、エチレン／酢酸ビニル共
重合体、ポリ塩化ビニル、ポリエーテルポリウレタン、
ポリエステルポリウレタン、ポリアミド（ナイロン
類）、レーヨン、セルロースなどの材質が挙げられる。

【００２５】本発明における支持体としてプラスチック
フィルムを用いる場合には、ゲル状組成物とのからみ
（なじみ）が悪く、親和性に乏しいので、支持体との界
面で投錨破壊が生じる可能性がある。従って、そのよう
な場合には、プラスチックフィルムの片面に織布や不織
布、編布、フェルトなどの布帛や紙、連続発泡シートな
どを積層し、ゲル状組成物を布帛などの内部全体もしく
は一部に埋設するように塗布することによって、支持体
との投錨性を向上させることができる。また、布帛など
の支持体内部全体にゲル状組成物を含浸させた場合に
は、組成物が支持体の裏面（背面）から滲み出して、手
指などを汚染する可能性があるので、このような場合に
は布帛などからなる支持体の裏面にプラスチックフィル
ムなどを積層して裏抜け防止を行うことが好ましい。

【００２６】上記支持体に形成するゲル状組成物の層
は、支持体内部に含浸形成する場合にはその厚みは支持
体の厚みに依存するが、支持体上にも形成する場合に
は、０．０５〜５ｍｍ、好ましくは０．３〜２ｍｍ程度
の厚みとすることが望ましい。厚みがあまり薄すぎる
と、従来品の乳液やクリームなどと同様に皮膚に適用し
た際に比較的速く乾燥してしまい、保湿効果が薄れる恐
れがある。一方、厚みが厚すぎると貼付時に違和感を生
じたり、皮膚面からの剥離時に皮膚面に多量のゲル状組
成物が残留したり、支持体表面からの剥離脱落現象を生
じる恐れがある。

【００２７】本発明の化粧用ゲルシートは、皮膚面に貼
付してゲル状組成物中に配合されている角質軟化剤や細
胞賦活成分、オイル成分などの各成分を適用皮膚面に浸
透させるものであるが、適用皮膚面を充分に水和させる
ことが重要である。従って、含有する水や多価アルコー
ルの含有量を増加させることが有効であるが、皮膚接着
力の低下を起こしたり、従来からの乳液やクリーム剤の
ように流動性を生じるようになる。本発明の場合、ゲル
状組成物に流動性が生じた場合には、用いる支持体を布
帛や連続発泡性シートとすることによって、その内部に
含浸保持させることができる。

【００２８】しかしながら、上記の場合には化粧用ゲル
シート自体の皮膚接着性に欠けるために、そのままで皮
膚面に貼着適用することが難しい。本発明では、このよ
うな場合には、化粧用ゲルシートの支持体背面に、ゲル
シートの大きさ（平面）よりも大きな粘着シート、所謂
カバーシートで化粧用ゲルシート全面を覆うように粘着
被覆して皮膚接着性を補強することが好ましい。

【００２９】この場合に用いる粘着シートは支持体と粘
着剤から構成されるものであるが、適用部位が比較的屈
曲部位が多いので、柔軟性や伸縮性を有する支持体が好
ましい。具体的には前記化粧用ゲルシートに用いること
ができる支持体が採用できる。また、粘着シートに用い
られる粘着剤は、医療用粘着剤として公知の粘着剤を用
いることができ、皮膚接着性の確保の点からは、約１０
〜１００μｍ程度の厚みにすることが好ましい。このよ
うな粘着剤としては、具体的にはアクリル系粘着剤や、
天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系粘着剤、シリコーン系粘
着剤、ビニルエーテル系粘着剤などが挙げられ、これら
のうち、皮膚に対する低刺激性の点からは、アクリル系
粘着剤を好ましく用いることができる。

【００３０】上記粘着シートでの被覆は、矩形状の化粧
用ゲルシートの場合には少なくとも相対する二辺を越え
るように貼付する必要がある。好ましくは確実な皮膚固
定のために化粧用シートの四辺全てを越えて被覆するこ
とがよい。なお、本発明の化粧用ゲルシートの形状は矩
形に限定されず、円形、楕円形、多角形など任意である
ので、上記粘着シートの形状も限定されるものではな
い。

【００３１】本発明の化粧用ゲルシートは以上のような
構成からなるものであるが、使用するまでゲル状組成物
層の表面や粘着シートの粘着面に剥離シートを積層し
て、表面の汚染や配合されている各成分の蒸散や揮散を
防止することが好ましい。また、シート全体を包装材料
にて密封包装することも好ましい態様である。

【００３２】

【発明の効果】以上のように本発明の化粧用ゲルシート
は、特定のゲル組成物を用いたものであるので、適用す
る皮膚面に対して長時間にわたって保湿作用（湿潤性）
を発揮し、皮膚を充分に水和させることができるもので
ある。その結果、組成物内部に配合しているスキンケア
用の有効成分の皮膚浸透性が向上し、皮膚面の各症状に
有効に効果を発揮するものである。また、ゲル状組成物
からなる層を支持体上にも形成したり、粘着シートによ
る皮膚接着性の補強を行うことによって、本発明のゲル
シートは屈曲部位に対して有効に貼付適用できるように
なる。

【００３３】従って、本発明の化粧用ゲルシートは、肘
や膝、踝、踵などの部位の角化症、乾燥肌、肥厚性角
質、荒れ肌、ひび割れなどの症状の改善に用いられるだ
けでなく、ニキビケアシートや美白シート、シワ伸ばし
用シート、美肌成分含有のフェイスマスクなどにも使用
できるものである。

【００３４】

【実施例】以下に本発明の実施例を示し、さらに具体的
に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
く、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の応
用が可能である。なお、以下の文中で「部」とあるのは
「重量部」を意味し、「％」とあるのは「重量％」を意
味する。

【００３５】実施例１水８５部に尿素５部を溶解させたのち、これにポリアク
リル酸ナトリウム３．５部およびグリセリン１０部を混
合した溶液を素早く添加し、全体を均一に溶解した。

【００３６】次に、予めエタノール１部にパラベン０．
１部を溶解させた溶液を、上記にて得た均一溶液に添加
し、さらにトリグリシジルイソシアヌレート１部を加え
て均一に溶解して液状物を得た。

【００３７】得られた液状物を片面に剥離処理を施した
５０μｍ厚のポリエステルフィルムの剥離処理面に溶液
としての塗布厚が１ｍｍとなるようにして塗布し、次い
でポリエステルフィルム（２μｍ厚）／ポリエステル製
不織布（坪量８ｇ／ｍ²）の積層フィルムの不織布面を
貼り合わせて、６０℃で約１０時間加熱放置して、本発
明の化粧用ゲルシートを作製した。得られたゲルシート
の表面にはゲル層が約０．９ｍｍ厚で形成されており、
不織布内にもゲル層が埋設されていた。

【００３８】実施例２水８５部に乳酸ナトリウム３部およびトリエタノールア
ミン１．４３部を溶解させたのち、これにポリアクリル
酸ナトリウム１．７５部、ポリアクリル酸１．７５部お
よびグリセリン１０部を混合した溶液を素早く添加し、
全体を均一に溶解した。

【００３９】次に、予めエタノール１部にパラベン０．
１部を溶解させた溶液を、上記にて得た均一溶液に添加
し、さらに乾燥水酸化アルミニウム１部を加えて均一に
溶解して液状物を得た。

【００４０】得られた液状物を用いた以外は、実施例１
と同様にして本発明の化粧用ゲルシートを作製した。得
られたゲルシートの表面にはゲル層が約０．９ｍｍ厚で
形成されており、不織布内にもゲル層が埋設されてい
た。

【００４１】実施例３水８５部にポリオキシエチレンオレイルエーテル１部、
およびオタネニンジンエキス１部を溶解させたのち、こ
れにポリアクリル酸ナトリウム３５部およびグリセリン
１０部を混合した溶液を素早く添加し、全体を均一に溶
解した。

【００４２】次に、予めエタノール１部にパラベン０．
１部を溶解させた溶液を、上記にて得た均一溶液に添加
し、さらにトリグリシジルイソシアヌレート１部を加え
て均一に溶解して液状物を得た。

【００４３】得られた液状物を片面に剥離処理を施した
５０μｍ厚のポリエステルフィルムの剥離処理面に溶液
としての塗布厚が１ｍｍとなるようにして塗布し、次い
でポリエステルフィルム（２μｍ厚）／ポリエステル製
不織布（坪量８ｇ／ｍ²）の積層フィルムの不織布面を
貼り合わせて、６０℃で約１０時間加熱放置して、本発
明の化粧用ゲルシートを作製した。得られたゲルシート
の表面にはゲル層が約０．９ｍｍ厚で形成されており、
不織布内にもゲル層が埋設されていた。

【００４４】比較例１水８５部に尿素５部、グリセリン１０部およびポリオキ
シエチレンオレイルエーテル１部を溶解させ、これに予
めエタノール１部にパラベン０．１部を溶解させた溶液
を添加して化粧用液状物を作製した。

【００４５】比較例２水８５部に乳酸ナトリウム３部、トリエタノールアミン
１．４３部、グリセリン１０部およびポリオキシエチレ
ンオレイルエーテル１部を溶解させ、これに予めエタノ
ール１部にパラベン０．１部を溶解させた溶液を添加し
て化粧用液状物を作製した。

【００４６】比較例３水８５部にオタネニンジンエキス１部、グリセリン１０
部およびポリオキシエチレンオレイルエーテル１部を溶
解させ、これに予めエタノール１部にパラベン０．１部
を溶解させた溶液を添加して化粧用液状物を作製した。

【００４７】上記実施例１〜３にて作製した本発明の化
粧用ゲルシートと、比較例１〜３にて作製した化粧用液
状物について、女性被験者５名を対象にして以下の実用
評価試験を行い、その結果を表１に示した。

【００４８】＜実用評価＞被験者の就寝前に、一方の踵
に実施例品を貼付を、他方の踵に比較例品を塗布した。
翌朝起床時に実施例品は剥離した。これらの一連の操作
を隔日ごとに５回繰り返した。５回目の剥離操作を終え
た翌日に以下の判定基準にて改善度合いの評価を行っ
た。なお、比較例品は剥離操作を行えないので、そのま
まの状態で実施例品を貼付する際に塗布操作を行った。

【００４９】４点：皮膚が柔軟化してスベスベした肌になった。３点：かなりの改善が認められた。２点：少し改善が認められた。１点：全く改善が認められなかった。

【００５０】

【表１】

【００５１】実施例４水５８．６部に微粉末シリカ（商品名：アエロジル）
０．６９１４部を均一に分散させたのち、これにポリア
クリル酸ナトリウム（５０モル％中和物）２．４２部お
よびグリセリン６．８９部を混合した溶液を素早く添加
し、全体を均一に溶解した。

【００５２】次に、予めエタノール０．３４６部にパラ
ベン０．０６６２部を溶解させた溶液を、上記にて得た
均一溶液に添加し、さらにポリエチレングリコールノニ
ルフェニルエーテル１．０部およびトリグリシジルイソ
シアヌレート０．３部を加えて均一に溶解して液状物を
得た。

【００５３】次いで、この液状物にオリーブオイル３
０．０部を滴下しながら、ディスパーを用いて均一攪拌
して乳化液状物を得た。

【００５４】得られた乳化液状物を片面に剥離処理を施
した５０μｍ厚のポリエステルフィルムの剥離処理面に
溶液としての塗布厚が１ｍｍとなるようにして塗布し、
次いでポリエステルフィルム（２μｍ厚）／ポリエステ
ル製不織布（坪量８ｇ／ｍ²）の積層フィルムの不織布
面を貼り合わせて、６０℃で約１０時間加熱放置して、
本発明の化粧用ゲルシートを作製した。得られたゲルシ
ートの表面にはゲル層が約０．９ｍｍ厚で形成されてお
り、不織布内にもゲル層が埋設されていた。

【００５５】実施例５水５８．６部に微粉末シリカ（商品名：アエロジル）
０．６９１４部を均一に分散させたのち、これにポリア
クリル酸ナトリウム（５０モル％中和物）２．４２部お
よびグリセリン６．８９部を混合した溶液を素早く添加
し、全体を均一に溶解した。

【００５６】次に、予めエタノール０．３４６部にパラ
ベン０．０６６２部を溶解させた溶液を、上記にて得た
均一溶液に添加し、さらにポリエチレングリコールノニ
ルフェニルエーテル１．０部および乾燥水酸化アルミニ
ウム１．０部を加えて均一に溶解して液状物を得た。

【００５７】次いで、この液状物にオレイルアルコール
３０．０部を滴下しながら、ディスパーを用いて均一攪
拌して乳化液状物を得た。

【００５８】得られた乳化液状物を用いた以外は、実施
例４と同様にして本発明の化粧用ゲルシートを作製し
た。得られたゲルシートの表面にはゲル層が約０．９ｍ
ｍ厚で形成されており、不織布内にもゲル層が埋設され
ていた。

【００５９】実施例６水３５部に微粉末シリカ（商品名：アエロジル）１部を
均一に分散させたのち、これにポリアクリル酸ナトリウ
ム１．７５部、ポリアクリル酸１．７５部およびグリセ
リン６０部を混合した溶液を素早く添加し、全体を均一
に溶解した。

【００６０】次に、予めエタノール１部にパラベン０．
１部を溶解させた溶液を、上記にて得た均一溶液に添加
し、さらにトリグリシジルイソシアヌレート１部を加え
て均一に溶解して液状物を得た。

【００６１】得られた液状物を片面に剥離処理を施した
５０μｍ厚のポリエステルフィルムの剥離処理面に溶液
としての塗布厚が１ｍｍとなるようにして塗布し、次い
でポリエステルフィルム（２μｍ厚）／ポリエステル製
不織布（坪量８ｇ／ｍ²）の積層フィルムの不織布面を
貼り合わせて、６０℃で約１０時間加熱放置して、本発
明の化粧用ゲルシートを作製した。得られたゲルシート
の表面にはゲル層が約０．９ｍｍ厚で形成されており、
不織布内にもゲル層が埋設されていた。

【００６２】比較例４水５８．６部に微粉末シリカ（商品名：アエロジル）
０．６９１４部、グリセリン６．８９部およびポリエチ
レングリコールノニルフェニルエーテル１．０部を溶解
させ、これに予めエタノール０．３４６部にパラベン
０．０６６２部を溶解させた溶液を添加して液状物を得
た。

【００６３】次いで、この液状物にオリーブオイル３
０．０部を滴下しながら、ディスパーを用いて均一に攪
拌して乳化液状物を作製した。

【００６４】比較例５比較例４において滴下したオリーブオイルに代えて、オ
レイルアルコール３０．０部を滴下した以外は、比較例
４と同様にして乳化液状物を作製した。

【００６５】上記実施例４〜６にて作製した本発明の化
粧用ゲルシートと、比較例４，５にて作製した化粧用乳
化液状物について、女性被験者５名を対象にして以下の
実用評価試験および保湿試験を行い、その結果を表２に
示した。

【００６６】＜実用評価＞被験者の就寝前に、一方の肘
に実施例品を貼付を、他方の肘に比較例品を塗布した。
翌朝起床時に実施例品は剥離し、比較例品はそのままと
し、これらの一連の操作を隔日ごとに５回繰り返した。
５回目の剥離操作を終えた翌々日に以下の判定基準にて
改善度合いの評価を行った。

【００６７】４点：皮膚が柔軟化してスベスベした肌になった。３点：かなりの改善が認められた。２点：少し改善が認められた。１点：全く改善が認められなかった。

【００６８】＜保湿試験＞踵部分の肥厚した角質を０．
５ｍｍの厚みで削り取って角質断片を採取し、これを５
ｍｍφに打ち抜き、重量６〜８ｍｇの円形サンプルとし
た。

【００６９】このサンプルを実施例品の上および比較例
品の上（乳化液状物の液面に接するように）に８時間載
置したのち、取り出し、次いで室温で４０％Ｒ．Ｈ．の
条件下に１６時間放置した。この操作を５回繰り返した
のちのサンプル重量増加率を測定した。重量増加率
（％）は、初期重量に対する割合である。

【００７０】

【表２】

【００７１】実施例７水８５部に微粉末シリカ（商品名：アエロジル）１部を
分散させておき、これにポリアクリル酸ナトリウム（５
０モル％中和物）３．５部およびグリセリン１０部を混
合した溶液を素早く添加し、全体を均一に溶解した。

【００７２】次に、予めエタノール１部にパラベン０．
１部を溶解させた溶液を、上記にて得た均一溶液に添加
し、さらにトリグリシジルイソシアヌレート１部を加え
て均一に溶解して液状物を得た。

【００７３】得られた液状物を片面に剥離処理を施した
５０μｍ厚のポリエステルフィルムの剥離処理面に溶液
としての塗布厚が１ｍｍとなるようにして塗布し、次い
でポリエステルフィルム（２μｍ厚）／ポリエステル製
不織布（坪量８ｇ／ｍ²）の積層フィルムの不織布面を
貼り合わせて、６０℃で約１０時間加熱放置して、本発
明の化粧用ゲルシートを作製した。得られたゲルシート
の表面にはゲル層が約０．９ｍｍ厚で形成されており、
不織布内にもゲル層が埋設されていた。

【００７４】比較例６水８５部にポリアクリル酸ナトリウム（５０モル％中和
物）２８部およびグリセリン３７部を混合した溶液を素
早く添加し、全体を均一に溶解した。

【００７５】次に、予めエタノール１部にパラベン０．
１部を溶解させた溶液を、上記にて得た均一溶液に添加
し、さらにトリグリシジルイソシアヌレート０．３部を
加えて均一に溶解して液状物を得た。

【００７６】得られた液状物を片面に剥離処理を施した
５０μｍ厚のポリエステルフィルムの剥離処理面に溶液
としての塗布厚が１ｍｍとなるようにして塗布し、次い
でポリエステルフィルム（２μｍ厚）／ポリエステル製
不織布（坪量８ｇ／ｍ²）の積層フィルムの不織布面を
貼り合わせて、６０℃で約１０時間加熱放置して、本発
明の化粧用ゲルシートを作製した。得られたゲルシート
の表面にはゲル層が約０．９ｍｍ厚で形成されており、
不織布内にもゲル層が埋設されていた。

【００７７】上記実施例７および比較例６にて作製した
化粧用ゲルシートについて、肘部が白い粉をふいたよう
な乾燥肌の症状を有する女性被験者５名を対象にして、
以下の実用評価試験および皮膚への水分付与性の模擬試
験を行い、その結果を表３に示した。

【００７８】＜実用評価＞被験者の就寝前に、一方の肘
に実施例品を貼付を、他方の肘に比較例品を貼付した。
翌朝起床時に実施例品および比較例品を剥離し、以下の
判定基準にて改善度合いの評価を行った。

【００７９】４点：皮膚が柔軟化してしっとりした肌になった。３点：かなりの改善が認められた。２点：少し改善が認められた。１点：全く改善が認められなかった。

【００８０】＜皮膚への水分付与性の模擬試験＞踵部分
の肥厚した角質を０．５ｍｍの厚みで削り取って角質断
片を採取し、これを５ｍｍφに打ち抜き、重量６〜８ｍ
ｇの円形サンプルとした。

【００８１】このサンプルを実施例品の上および比較例
品の上（乳化液状物の液面に接するように）に８時間載
置したのち、取り出し、すぐにこのサンプルの重量増加
率を測定した。重量増加率（％）は、初期重量に対する
割合である。

【００８２】

【表３】

【００８３】実施例８水８５部に尿素５部を溶解させたのち、これにポリアク
リル酸ナトリウム３．５部およびグリセリン１０部を混
合した溶液を素早く添加し、全体を均一に溶解した。

【００８４】次に、予めエタノール１部にパラベン０．
１部を溶解させた溶液を、上記にて得た均一溶液に添加
し、さらにトリグリシジルイソシアヌレート１部を加え
て均一に溶解して液状物を得た。

【００８５】得られた液状物を片面に剥離処理を施した
５０μｍ厚のポリエステルフィルムの剥離処理面に溶液
としての塗布厚が１ｍｍとなるようにして塗布し、次い
でポリエステルフィルム（５μｍ厚）／ポリエステル製
不織布（坪量１２０ｇ／ｍ²）の積層フィルムの不織布
面を貼り合わせて、６０℃で約１５時間加熱放置して化
粧用ゲルシートを作製し、幅３ｃｍ、長さ４ｃｍの大き
さに裁断した。得られたゲルシートの表面にはゲル層が
ほとんど形成されておらず、不織布内にゲル層が埋設さ
れていた。

【００８６】一方、３０μｍ厚のポリエーテルポリウレ
タンフィルムの片面に、アクリル系粘着剤（オクチルア
クリレート６５部／酢酸ビニル３５部の共重合体）から
なる粘着剤層を４０μｍ厚となるように形成した粘着シ
ートを作製し、これを幅５ｃｍ，長さ６ｃｍとなるよう
に裁断した。

【００８７】次いで、上記粘着シートの粘着剤層面の中
央部に、裁断した化粧用ゲルシートの支持体面が接触
し、粘着シートの各縁部が１ｃｍずつはみ出すように載
置して本発明の化粧用ゲルシートを作製した。

【００８８】実施例９実施例２にて得た液状物を、片面に剥離処理を施した５
０μｍ厚のポリエステルフィルムの剥離処理面に溶液と
しての塗布厚が１ｍｍとなるようにして塗布し、次いで
ポリエステルフィルム（５μｍ厚）／ポリエステル製不
織布（坪量１２０ｇ／ｍ²）の積層フィルムの不織布面
を貼り合わせて、６０℃で約１５時間加熱放置して化粧
用ゲルシートを作製し、幅３ｃｍ、長さ４ｃｍの大きさ
に裁断した。得られたゲルシートの表面にはゲル層がほ
とんど形成されておらず、不織布内にゲル層が埋設され
ていた。

【００８９】一方、３０μｍ厚のポリエーテルポリウレ
タンフィルムの片面に、アクリル系粘着剤（オクチルア
クリレート６５部／酢酸ビニル３５部の共重合体）から
なる粘着剤層を４０μｍ厚となるように形成した粘着シ
ートを作製し、これを幅６ｃｍの長尺シートに裁断し
た。

【００９０】次いで、上記長尺状の粘着シートの粘着剤
層面の中央部に、裁断した化粧用ゲルシートの支持体面
が接触するように載置し、さらにゲルシートの表面に前
記液状物をさらに塗布してゲル層を表面に形成した。次
に、粘着シートの各縁部が１ｃｍずつはみ出すように粘
着シートを裁断して、本発明の化粧用ゲルシートを作製
した。なお、化粧用ゲルシートにおけるゲル層および露
出する粘着シートの粘着剤層面にポリエステルフィルム
からなる剥離シート（セパレータ）を積層して被覆保護
した。

【００９１】上記実施例８および９にて得られた化粧用
ゲルシートは、粘着シートを積層することによる皮膚接
着性の補強によって、優れた貼付性を示し、２４時間貼
付によっても脱落や縁部の剥離現象などを生じなかっ
た。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号ＦＩＡ６１Ｋ 31/19 Ａ６１Ｋ 31/19 35/78 ＡＤＴ 35/78 ＡＤＴＭ (72)発明者佐橋裕子大阪府茨木市下穂積１丁目１番２号日東電工株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ポリアクリル酸および／またはポリアク
リル酸塩、多価アルコール類、水、外部架橋剤を必須成
分として含有し、さらに必要に応じて角質軟化剤、細胞
賦活成分およびオイル成分から選ばれる少なくとも一種
を配合してなるゲル状組成物からなる層を、支持体上お
よび／または支持体内に形成してなることを特徴とする
化粧用ゲルシート。
【請求項２】多価アルコール類がゲル状組成物からな
る層中に、５０〜９０重量％含有されている請求項１記
載の化粧用ゲルシート。
【請求項３】多価アルコール類がグリセリンである請
求項１記載の化粧用ゲルシート。
【請求項４】水がゲル状組成物からなる層中に、５０
〜９７重量％含有されている請求項１記載の化粧用ゲル
シート。
【請求項５】外部架橋剤がエポキシ系化合物である請
求項１記載の化粧用ゲルシート。
【請求項６】角質軟化剤が乳酸、乳酸塩および尿素か
ら選ばれる少なくとも一種である請求項１記載の化粧用
ゲルシート。
【請求項７】細胞賦活成分がオタネニンジンエキスで
ある請求項１記載の化粧用ゲルシート。
【請求項８】オイル成分がオリーブオイルである請求
項１記載の化粧用ゲルシート。
【請求項９】支持体が布帛または連続発泡シートであ
る請求項１記載の化粧用ゲルシート。
【請求項１０】ゲル状組成物層のｐＨが８〜９である
請求項１記載の化粧用ゲルシート。
【請求項１１】請求項１〜１０に記載の化粧用ゲルシ
ートの支持体背面に、該ゲルシートよりも大きな平面積
を有する粘着シートで全面を覆うように粘着被覆してな
る化粧用ゲルシート。