JP2006169173A - シート状パック材の使用方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の目的は、シート状パック材に含まれる有効成分を効果的に皮膚へ移行させることにある。
【解決手段】 芯成分がポリアクリロニトリルで鞘成分がポリアクリル酸塩である芯鞘型繊維と、接着性繊維とからなる不織布を基材とし、乾燥時の厚みが0.01〜1mm、密度が0.01〜2.0g/cm3であって、湿潤状態においても通液性を有するシート状パック材を用い、該シート状パック材に有効成分含有液を含浸し、このシート状パック材を皮膚面に貼着し、この貼着状態でマッサージを施すことにより、該シート状パック材内の有効成分含有液の貼着面側への放出を促進する。そしてこのパック材の外側面から塩類等の離水剤を供給し、パック材に含有された有効成分を、更に貼着面側に移行させる。

Description

本発明は、身体各部位の美容パック(フェイスマスクなど)としてのシート状パック材を好適に使用する方法に関するものであり、詳しくは、皮膚面へ有効成分を迅速かつ効率的に放出して美容効果を発揮し得るシート状パック材の使用方法に関する。
従来より、美白、保湿、皺・たるみの予防改善、皮膚細胞活性化、血行促進、老化防止、肌荒れ改善等を目的として、シート状パック材(例えばフェイスマスク)を用いた美肌法が行われている。この方法は顔面等の目的部位の皮膚にパック材を一定時間貼付して保持し、該パック材に含有された有効成分を皮膚に付与しようとするものである。
かかるシート状パック材に要求される特性としては、十分な有効成分を含有できること、皮膚への密着性が良いこと、皮膚へ有効成分を移行させることができることといった性能上の要請の他、皮膚に対する刺激が少ないこと等の使用上の要請がある。
この様な要請に対しては、例えば特許文献1,2にポリアクリル酸などを主成分とするゲルシートに各種の有効成分を保持せしめたシート状パック材が提案されている。しかしこれらゲルシートは、液垂れはないものの、有効成分を多量に含有せしめても、該有効成分の分子がゲルの架橋構造内部に閉塞されやすく、パック状態における肌への移行量が極めて少ないことから、実用性に欠ける。また、分厚いゲル材で皮膚が覆われることになるので、蒸れ易く、長時間のパックには不向きである。更にゲル材のコシが強い為に、肌へのフィット性が悪く、顔面のように凹凸が激しい部位へ適用した場合には、良好に密着させることができず、従って有効成分を皮膚面に移行させることが困難である。尤も粘着力を高くすれば皮膚貼着性が高められ、有効成分の移行が期待できるものの、パック終了後の引き剥がす際に皮膚刺激が強くなり、柔肌の人にとっては使用し辛いという問題がある。
そこでこの様な欠点を克服したもの、つまり美容に有効な成分が肌に移行し易く、フィット性が良好で、皮膚刺激が低く、蒸れ感の少ないものとして、繊維シートを基材とするシート状パック材が種々提案されている。斯様なパック材としては、セルロース繊維不織布に水溶液や保湿性ゲル等を付与した湿潤用基材(例えば特許文献3参照)、またカルボキシメチル化されたセルロース繊維不織布からなる湿潤用基材(例えば特許文献4参照)がある。
しかしながら、上記特許文献3の如くセルロース繊維不織布を基材とするシートは、保水性に限界があり、十分な有効成分を保持することができない。更に使用後にシート状パック材を剥がした際、ゲル状物が肌に残ることがあり、そこでこの防止を目的としてバインダーを用いると、保湿性ゲルの性能が低下して十分な保液性を確保できなくなる問題がある。加えてパック材の製造時において、セルロース繊維に保湿性ゲル等を付与するにあたってその粘度調整が難しく、均一な塗工が困難である。
また上記特許文献4の如くカルボキシメチル化セルロース繊維を使用した場合においては、液体保持量として期待される程の向上がなく、実用上不十分なものである。
他方、物理的手段により有効成分を十分に保持することを図ったパック材も提案されており、具体的にはエンボス加工により凹部を設け、形成された空間に有効成分を含んだ溶液を保持するシート状パック材である(例えば特許文献5参照)。
しかしながら、エンボス加工を施すと、基材が硬くなりやすく、皮膚面適用時にフィット性やソフト感に欠ける。しかも液体を安定に保持しうる空間が少ないことから、保持し得る化粧料等の液量が少なく、貼付の際等において圧力が加わると、簡単に液ダレするという問題がある。
更に他のものとして、超吸水性繊維により構成された不織布からなるシート状パック材が提案されている(例えば特許文献6参照)。かかる化粧料シートは十分な保水性を有するものであるが、湿潤時においてもシートの剛性が強く、肌面に貼付すると、ゴワゴワして感触の悪いものである。また湿潤状態では不織布のシート形態が崩壊し易く、パック効果を維持できなくなる問題がある。
特開昭58−180408号公報 特開昭61−260007号公報 特開2001−261527号公報 特開2001−170104号公報 特開2003−292421号公報 特開2000−53531号公報
以上のように、従来のシート状パック材では保液が不十分であることに加えて、美容に有効な諸成分を皮膚面へ迅速に、無駄なく伝達せしめる方法については全く見出されていない。
そこで本発明の目的は、使用時において無駄なく効率的に皮膚へ移行させることができ、効果持続性の高いシート状パック材の使用方法を提供することにある。
本発明に係るシート状パック材の使用方法は、芯成分がポリアクリロニトリルで鞘成分がポリアクリル酸塩である芯鞘型繊維(I)と、接着性繊維(II)とからなる不織布を基材とし、該基材の乾燥時の厚みが0.01〜1mm、密度が0.01〜2.0g/cm3であって、湿潤状態においても通液性を有するシート状パック材を用い、該シート状パック材に有効成分含有液を含浸し、このシート状パック材を皮膚面に貼着し、この貼着状態でマッサージを施すことにより、該シート状パック材内の有効成分含有液の貼着面側への放出を促進することを特徴とする。
上記シート状パック材はその芯鞘型繊維の鞘成分により有効成分を水分と共に安定して保持できるものであり、そしてこのシート状パック材の上(反貼着面)からマッサージすることにより、有効成分を貼着面側へ移行させ、該シート状パック材を皮膚に貼付した状態において上記有効成分の経皮吸収効果を促進させることができ、パック効果の向上を図ることができる。しかも上記の如くシート状パック材は貼付時において高いフィット性があり、低皮膚刺激性であって使用感に優れ、加えてその芯鞘型繊維の芯成分と接着性繊維によって、マッサージに伴うせん断応力が加わってもシート形態が崩れることが殆どない。従ってバラけた繊維片が皮膚上に残留して見苦しくなる問題もない。
更に本発明において、前記シート状パック材の前記芯鞘型繊維(I)が繊度0.5〜15.0dtex、繊維長1〜200mm、吸水率200〜30000質量%であり、前記接着性繊維(II)が繊度0.5〜3.0dtexのオレフィン系繊維であり、芯鞘型繊維(I)/接着性繊維(II)の質量比が95〜50/5〜50であることが好ましい。
このシート状パック材は強度に優れ、密着性が良好であるから、斯様なシート状パック材を用いることによって、強くマッサージを行っても十分に耐えることができ、また良好な密着性によって、有効成分の皮膚への移行もより円滑となる。
また本発明において、貼着状態のシート状パック材の反貼着面から塩類及び/又は有機酸含有液を供給し、これにより貼着面側において離水させることが好ましい。
この様に塩類や有機酸含有液を上記シート状パック材に供給することにより、該パック材に含有されていた有効成分がパック材から離れて、皮膚側に移行することとなる。従って、たとえパック材に含有させた有効成分が少量であっても、効率的に皮膚に移行され得る。
更に前記シート状パック材に、予め保湿剤、消炎剤、美白剤、角質除去剤、皮膚再生剤、細胞賦活剤、発毛剤、育毛剤、血行促進剤よりなる群から選択される1または2以上を含有させることが好ましい。
この様にシート状パック材に有効成分を予め含有させた上で、マッサージを施したり、また離水剤を付与することで、より一層良好なパック効果(美肌効果)が期待できる。
本発明に係るシート状パック材の使用方法によれば、予めシート状パック材に保持させておいた有効成分を、該パック材の分子内に閉塞させることなく、効果的且つ効率的にまた迅速に貼着面側へ移行させることができる。しかもシート状パック材の上からマッサージするから、シート状パック材を皮膚へ貼付した場合に皮膚に対してのマッサージに伴う刺激が小さく、皮膚細胞の活性化、血行の促進、有効成分の皮膚内部への浸透を促すことができる。加えてシート状パック材に含有させた有効成分がたとえ少量であっても、無駄なく効率的に皮膚へ移行させることが可能であるので、必ずしも上記パック材に有効成分を多量に含有させておく必要がなく、コスト低減にも寄与する。
また上記の如くシート状パック材を用いているから、該パック材の構成繊維が膨潤した状態においても通液性ならびに通気性を有し、構成繊維の繊維間隙に水分と有効成分を保持できるので、長時間使用しても乾燥することなく高いパック効果を持続できる。さらに多量の有効成分を貼着対象(皮膚面)に供給することが出来、かつその持続効果も高い。しかもパック中に蒸れ感を伴うことなく、オクルージョン効果(角層のバリア機能を高める、いわゆる閉鎖効果(例えば油性基材を角層表面に塗布することによっても生体内部からの水分蒸散が抑制されるが、この様にして角層のバリア機能が高まることをオクルージョン効果と言う))と同様の機能が適度に確保されるので、反貼着面側へ水分と有効成分が散逸することなく、快適に効率よくパックを行うことが出来る。また上記シート状パック材は湿潤状態で十分な粘着性を有し、密着性かつフィット性に優れるから、パック材を貼着した状態で、シートが殆ど(或いは全く)ズレることなくマッサージすることが可能である。更に該シート状パック材は独特のヌメリ感を有しており、パック材の上からマッサージするにあたって突っかかり感もなく滑らかな感触を楽しむことが出来る。また、従来のゲルシートのように面状にべったり粘着することがないので、引き剥がし時の皮膚刺激感はない。加えて芯鞘型構造を有する複合繊維を使用しており、芯成分の補強効果により湿潤状態でも該複合繊維の集合体であるパック材の機械的強度が低下することはない。更に上記パック材は、接着性繊維を混繊した構造であるので湿潤状態でも柔軟であり、かつ機械的強度を保持することができる。また、湿潤時でもパック材の変形追随性が大であるので任意の身体部位へのフィット性が良好であり、剥がれることはない。
本発明に係るシート状パック材の使用方法の実施形態について詳細に説明するにあたり、先ずシート状パック材について説明する。
該シート状パック材としては、その基材に、芯成分がポリアクリロニトリルで鞘成分がカルボキシル基を有するポリアクリル酸塩である芯鞘型繊維と、接着性繊維とからなる不織布を用いる。
上記芯鞘型繊維について説明すると、鞘成分は吸水して膨潤する性質を有しており、水分とともに十分な有効成分を安定に保持することができる。つまり側鎖にカルボキシル基を有し、イオン交換能に優れるので、有効成分を保持して必要時には放出させることが出来る。また該鞘成分のポリマーは架橋化されたゲル構造ではないので、有効成分が閉塞されることが無く、必要時に迅速に水分とともに放出させることができる。加えてこの鞘成分は、特に塩類や有機酸と接触すると、抱水された水分と水に溶解または親和していた有効成分とを速やかに放出する性質を備える。ポリアクリル酸塩は、体温付近の35℃〜40℃領域において高分子鎖のモビリティ(易動性)が増大することから、皮膚に貼着したとき、抱水されていた水分とともに有効成分の放出量が急激に高くなる。更に、側鎖にカルボキシル塩が存在するので、一部が溶解して独特のヌメリ感と粘着性を発現し、このために皮膚表面に貼着すると、適度の粘着性が保持されてパック材が殆どズレず、また剥離時に皮膚を刺激することも殆どない。しかも弱酸性であるから、肌への生理的作用も大変マイルドである。
芯成分としては上記の如くポリアクリロニトリルが選定され、ポリアクリロニトリルは機械的強度が高いことから繊維を補強することができ、加えて鞘成分と親和性が大きいので、吸水時においても繊維形態の保持と機械的強度を確保することができる。
上記芯成分/鞘成分の質量比は、2/8〜8/2程度が好ましい。芯成分の質量比率が低すぎると、補強効果が乏しくなり、マッサージを行った際の耐久性に劣る懸念がある。一方、芯成分の質量比率が高すぎると、これと相反して鞘成分が少なくなるので、有効成分を保持できるキャパシティ(容量)が小さくなり、パック用途として実用的でなくなる。さらに好ましくは、芯成分/鞘成分=5/5〜8/2の範囲である。
芯鞘型繊維としては、その繊度が0.5〜15.0dtex、繊維長が1〜200mm、吸水率200〜30000質量%であることが好ましい。繊度0.5dtex以上とすることにより、十分な強度が確保でき、マッサージを強く行っても、耐えることができて繊維の切断が生じ難い。一方繊度の上限が15.0dtexであれば、シート状パック材が皮膚に触れた際にゴワゴワした不快感を殆ど与えず、またシートの柔軟性が良好で、皮膚への密着性が良いからである。また繊維長が1mm以上であれば、シート状パック材が分解し難く、マッサージに支障が殆ど生じない。また繊維長を200mm以下とすることにより、製造の際のカーディングを円滑に行うことができ、ウェブを形成し易い。吸水率に関して上記の如く200〜30000質量%の範囲とすることにより、有効成分を十分に保持することができる。
次にシート状パック材を構成する接着性繊維について説明する。
接着性繊維は、シート状パック材の湿潤状態における形態を保持するため、またシートを柔軟化する目的で配合される。この様に接着性繊維を含有するシート状パック材とすることにより、パック材を貼付した状態でマッサージを行っても、パック材を形成する繊維がバラけてシートが分解することを防ぐことができる。
また接着性繊維には疎水性のものを用いるのが望ましい。疎水性のものは、湿潤状態における表面滑り抵抗を一層下げる作用があり、従って使用時につるつる感があり、スムーズなマッサージを行うことができ、加えて繊維へのつっかかりを生じないので、パック材の構成繊維がバラけることが殆どないからである。
該接着性繊維の素材としては、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリオレフィン繊維、ポリウレタン繊維など溶融性の各種合成繊維を使用することができる。これらの中では、加工性や経済性の観点からポリオレフィン繊維が特に好ましい。またオレフィン系繊維は柔軟性が高いことから繊維端が皮膚に及ぼす刺激が小さく、不織布としての柔軟性も保持できるので、皮膚への密着性も良好になるという利点もある。
該接着性繊維の繊度としては0.5〜3.0dtexの範囲が好ましい。0.5dtex以上とすることによりバインダー効果が有効に発揮され、不織布(シート状パック材)の強度を良好に保持することができる。また3.0dtexを超えると皮膚への刺激を生じたり密着性が乏しくなったりする懸念があるが、3.0dtex以下とすることによりこの懸念が殆どなくなる。さらに好ましくは、繊度0.5〜2.7dtexの範囲である。
シート状パック材のうち上記接着性繊維が5〜50質量%で、上記芯鞘型繊維が95〜50質量%含まれていることが好ましい。接着性繊維を5質量%以上とすることにより、接着効果を良好に発揮できる。また芯鞘型繊維を50質量%以上とすることにより、パック材の保持し得る含水量が十分となり、実用性の点で優れたものとなるからである。
そして上述の様な芯鞘型繊維と接着性繊維を構成材料として不織布を製造し、シート状パック材の基材とする。不織布ウエッブの形成方法及び繊維の交絡方法としては特段限定されるものではなく、公知の任意の手段で製造することが可能である。形成された不織布は、後処理として、熱ローラーで少なくとも片面を加熱処理してもよい。かかる処理によって芯鞘型繊維と接着性繊維が熱接着され、シート状パック材の強度が高くなり、従って強いマッサージにも耐えることができるからである。
次に、本発明に係るシート状パック材の使用方法について説明する。
予めシート状パック材の基材に有効成分含有液(例えば液状化粧料)が含浸されたものを用いる場合には、そのまま身体の所望の部位に貼着する。またシート状パック材の基材に液状化粧料等が含まれておらず、パック材基材と液状化粧料等が分離されている場合には、基材に液状化粧料等を含ませた後、身体の所望の部位に貼着する。
そしてこの貼着状態でパック材の外側面(反貼着面)を指などで擦ってマッサージを行う。これにより有効成分の経皮吸収効果の増進が図られる。つまりパック材の上からマッサージすることにより、(a)パック材内の有効成分含有水溶液が攪拌、循環されて、皮膚界面の有効成分濃度を高めることができ、(b)更にマッサージの圧力により有効成分が皮膚内部で浸透し、(c)また血行が促進されることとなる。しかもこのマッサージの際、皮膚とパック材の基材との間に水分が介在することになるから、摩擦が小さく皮膚を傷め難いという効果もある。
また前記シート状パック材は湿潤状態において極めて表面擦過時の滑り摩擦抵抗値が低くなるので、指も疲れず、効率的なマッサージパックを行うことができる上、パック材に加わる外力が分散されるので、パック材の損傷も殆ど生じない。
上記シート状パック材を皮膚面に貼着した状態で行うマッサージの方法としては、特段限定されるものではなく、皮膚に機械的刺激を与え、血行を促進することによって、有効成分の皮膚面への浸透を促進できる手法であればよい。例えば揉み器、マッサージ器のような器具を使用する方法、手指によりマッサージする方法が挙げられ、いずれであっても良い。なお後者の場合は、1本乃至3本の指の腹でパック材表面を触れて滑らせる様なごく軽い刺激であることが好ましい。またマッサージは、なでる、たたく、つぼを押さえる、揉むの四つの方法を適宜組み合わせて行うのがよい。マッサージを所定の閉曲線に沿って反復する様にすれば、皮膚表面に緊張やハリを与え、また肌を引き締め、皮膚内部の新陳代謝をより効果的に促進させることが可能となる。
シート状パック材を貼着した状態で保持する時間としては、パックする部位、個人差、温度などにより適宜決めると良い。
さらに、パック材に保持される有効成分が皮膚面へ放出されるのを促進する目的で、パック材を貼着した状態で、シート状パック材の反貼着面(外側面)から離水剤として塩類及び/又は有機酸含有液を供給するのが良い。離水剤の供給の方法としては特に限定されないが、塗布、噴霧などの方法を採ることができる。
上記離水剤として用いる塩類としては、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属の塩化物、沃化物、カルシウム、マグネシウム、バリウムなどのアルカリ土類金属の塩化物、沃化物、その他、塩化アルミニウム、アラントインクロルヒドロキシアルミニウムなどのアルミニウム塩、明礬類、EDTAなどのキレート剤などを使用することができる。また有機酸として、グリコール酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸、クエン酸、乳酸、蓚酸、酢酸、プロピオン酸、マレイン酸、フマル酸、アクリル酸、サリチル酸、安息香酸などのカルボン酸類を使用することが出来る。かかるカルボン酸の塩類を使用することも可能である。更に上記の塩類や有機酸から、適宜選択し、あるいは組み合わせて使用することも出来る。これらの離水剤によれば、シート状パック材に含まれる有効成分を遊離させ、無駄なく皮膚へ移行させることが円滑に行われる。
また上記シート状パック材は、湿潤状態で繊維が膨潤することによって目が詰まった状態(膨潤状態)となっても通水性が保持されるため、皮膚面にパック材を貼着した状態で外面側から上記の如く離水剤を供給すると、離水剤は速やかに皮膚面側に移動し、パック材に含浸されていた水分とともに有効成分の放出が開始される。またパック材は湿潤状態においても空隙が保持されているから、余剰の離水剤はこの空隙に備蓄されることとなり、皮膚角質層内部に水分と有効成分が吸収されるにつれ、上記備蓄された水分は有効成分とともに毛細管現象により皮膚面側に移動する。
上記の様に湿潤して膨潤した状態のときにも十分な通水性を確保するためには、基材である不織布の特性として、乾燥時の厚みが0.01〜1mm、密度が0.01〜2.0g/cm3であることが必要である。厚みや密度を乾燥時のもので規定する理由は、湿潤状態では構成繊維の膨潤の程度によって厚みや密度が変わるからである(尚本明細書において、厚み、密度は乾燥時の値を意味するものとする)。
厚みを上記範囲とした理由は、0.01mm未満であると、通液性は高いが、保持できる有効成分量が少なくなって、パック効果が小さくなり、厚みが1mmを越えると、通液抵抗が大きく、外面側(反肌側)から離水剤を供給しても貼着面側(肌面側)における離水効果が乏しくなり、加えてパック材が硬くなってフィット性やしなやかさが失われる虞があるからである。
また密度を上記範囲とした理由は、0.01g/cm3未満であると、通液性は高くなるものの機械的強度が低くなって、湿潤時にちぎれ易くなり、一方密度が2.0g/cm3を越えると、通液性が低下する為、外面側から離水剤を供給したときに皮膚貼着面側への液の移動性が低下し、加えて空隙が少なくなる為に保持できる有効成分量が少なくなって、パック効果が乏しくなるからである。
この様に上記シート状パック材の基材は湿潤状態においても通液性を有することが必要である。「通液性を有する」とは、JIS−A1218に準拠して測定した場合に飽水基材の透水係数が1×10-4〜1×10-3cm/秒程度のものを言い、この値は、不織布の厚み、密度の特性値により定まるものである。
上記シート状パック材に用いる不織布には、有効成分を含む水溶液の含浸量が、50mL/m2以上のものを用いることが好ましい。50mL/m2以上であれば、有効成分を十分に担持させることができるからである。この様に有効成分を十分量担持できるので、パック効果が迅速に発現されるとともに、十分な量の有効成分を皮膚へ伝達させることも出来、かつ持続効果も高い。尚この様な効果は従来のプレーンなゲルシートでは全く達成できなかった。
本発明のシート状パック材の使用方法としては、前述の様に使用時において有効成分を含む水性化粧料を付与してから貼付することが出来、また予め該化粧料を含有させておくことも出来るものであるところ、該化粧料の粘度としては1〜10000mPa・sec.程度が好ましい。1mPa・sec.を下回ると、化粧料が液ダレを起こし易く、一方10000mPa・sec.を越えると、基材への含浸性が低下するからである。また粘度が高すぎると、皮膚への浸透性が低下する虞がある。さらに好ましくは、10〜8000mPa・sec.程度の粘度範囲が適当である。
上記化粧料のpH値については、4.0〜11.0の範囲がこのましく、この範囲であれば皮膚を傷めることが無いので好都合である。さらに好ましくはPH5.0〜9.0の範囲である。
水性化粧料の形態としては、水性エマルジョン、水性乳液、水性ローション、水溶液などの性状が可能である。液体の保存安定性を高めるために、種々の界面活性剤、防腐剤、抗菌剤などを選択して配合したものであっても良い。
上記化粧料に含ませる有効成分としては、保湿剤、消炎剤、美白剤、角質除去剤、皮膚再生剤、細胞賦活剤、発毛剤、育毛剤、血行促進剤の群から選ばれる1または2以上の成分を選択し、適宜組み合わせることができる。これらの剤として、公知の種々の成分を使用することが出来るが、好ましい例を挙げると次のようなものがある。
保湿剤としては、ヒアルロン酸およびその塩類、セラミド類、各種植物抽出物、ポリグルタミン酸およびその塩類、ピロリドンカルボン酸およびその塩類、多価アルコール、糖類などが挙げられる。消炎剤としては、アラントイン、グリチルリチン酸およびその塩類が挙げられる。美白剤としては、アスコルビン酸−2−グルコシドのようなアスコルビン酸配糖体、ハイドロキノン、アルブチン、プラセンタエキスが挙げられる。角質除去剤としては、グリコール酸、乳酸、クエン酸、酒石酸などのα−ヒドロキシカルボン酸類、サリチル酸、尿素が挙げられる。皮膚再生剤としては、リン脂質ポリマー類が挙げられ、細胞賦活剤としてはコラーゲン類、アラントイン、レチノール類、酵母エキス、ヒドロキシプロリン、海綿タンパク質などのポリペプチド類が挙げられ、育毛剤としては、センブリエキス、塩酸ジフェンヒトラミン、ニンジンエキス等が挙げられ、血行促進剤としては、ニコチン酸トコフェロール、ニコチン酸、センブリエキス、ニンジンエキス、イチョウエキス、ビタミンE及びその誘導体、ミノキシジル、塩酸カルプロニウム等が挙げられる。
シート状パック材の形態としては、任意の幾何学的形状に成形すると良く、その成形方法としては各種の乾式カット法や打ち抜き加工法を使用することが出来る。更に顔面全体を覆うフェイスマスクの形態や、目元、口元のようなポイントマスクの形態、さらには胸部、頸部、背中部、肩部、腋部、腕部、脚部など身体の任意の部位へ貼着するのに適した形態とすると良い。
シート状パック材の製品形態としては、種々のものが挙げられ、例えば二室型パウチ包装のように、所定の形状に成形した乾燥状態のパック材(基材のみの部分)と、液状化粧料とを分離した包装とし、使用時において液体化粧料をパック材に含浸させるようにした製品形態や、液状化粧料を予めパック材に含浸させた状態とし、これを気密包装した製品であっても良い。またシート状パック材は、平面的に延展した状態で包装されたものとしてもよく、或いは折り畳んだり、所謂コイン型マスクのように扁平円柱状に圧縮された状態であっても良い。
以下に、本発明に係るシート状パック材の使用方法について実施例を挙げてより具体的に説明するが、本発明はもとより下記例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
[1]先ず各例において種々評価した方法について説明する。
<飽和吸水率>
300mlビーカーに乾燥試料0.4〜0.42gを精秤し(W2)、これに純水300mlを入れ、30分後、試料をナイロン(ポリアミド系合成繊維)製濾布(200メッシュ)に包み、遠心脱水機(160G×5分、但しGは重力加速度)により繊維間の水を除去する。この方法で調整した試料の質量(飽水質量)を測定する(W1)。以上の測定結果から、次式(1)によって飽和吸水率を算出する。
飽和吸水率(質量%)=[(W1−W2)/W2]×100 …(1)
<透水係数>
上記飽和吸水率の測定法に準じて調整した試料を用い、JIS A1218に準拠して測定する。
<離水率>
離水剤噴霧後(噴霧量1ml/25cm2)の吸水率を上記の方法に準じて測定し、次式(2)によって離水率を算出する。
離水率(質量%)=[{(離水剤処理前の飽水質量)−(離水剤処理後の脱水質量)}/(飽水質量)]×100 …(2)
<マッサージ感>
マッサージ時におけるスムーズ感、密着感、形態保持性をそれぞれ10人のモニターによる5段階評価値(数値が高い程、良好)の平均値で表す。
<経皮吸収率>
モデル評価として、パネラー(10名)の右側上腕部に、有効成分を含有するパック材(5cm×5cm)を貼付し、次に離水剤を噴霧した後(必要に応じ、マッサージを行って)所定時間でパック材をはがす。次いで貼付部位の一部をセロハンテープで10回テープストリップピングを行い、セロハンテープに密着した角層中の有効成分量を測定する。有効成分の定量は、10枚のセロハンテープからの溶媒抽出物をガスクロマトグラフィーで測定し、下記式(3)により経皮吸収率を求める。
経皮吸収率(%)=[セロハンテープに密着した角質層中の有効成分量(10人の平均値)]×100/[パック材中の有効成分含有量] …(3)
<パック材の装着感>
フィット性及び蒸れ感につき、10人のモニターによる5段階評価値の平均値で表す。
<皮膚刺激性>
敏感肌のパネラー(10名)が石鹸で洗顔後、各パック材を貼付し、5時間後の肌の状態を次の基準で評価する。
刺激性判定基準:A;少しでも刺激を感じた人が0名。B;少しでも刺激を感じた人が1〜2名。C;少しでも刺激を感じた人が3〜5名。D;少しでも刺激を感じた人が6名以上。
[2]次にシート状パック材の製造例について述べる。
<製造例1>
芯成分ポリマーにポリアクリロニトリル、鞘成分ポリマーにカルボキシル基を有する2.9dtex×38mmの吸水性繊維(東洋紡社製、製品名ランシール)を70質量部、1.7dtex×51mmのポリオレフィン系熱溶融接着性繊維(チッソ株式会社製、製品名ESCスフ)30質量部を混綿、カーディングし、20g/m2のウエブシートを形成する。次いで150℃に加熱されたステンレス製フラットローラー2本の間を線圧50kg/2.5mで通して、厚み0.1mm、密度0.2g/cm3の不織布シート(不織布Aとする)を得た。
<製造例2>
芯成分ポリマーにポリアクリロニトリル、鞘成分ポリマーにカルボキシル基を有する1.5dtex×38mmの吸水性繊維(東洋紡社製、製品名ランシール)を60質量部、1.7dtex×51mmのポリオレフィン系熱溶融接着性繊維(チッソ株式会社製、製品名ESCスフ)40質量部を混綿、カーディングし、20g/m2のウエブシートを形成し、150℃に加熱されたステンレス製フラットローラー2本の間を線圧50kg/2.5mで通して、厚み0.08mm、密度0.25g/cm3の不織布シート(不織布Bとする)を得た。
[3]次に実施例,比較例,参考例について述べる。
<参考例1>
上記製造例1の不織布Aを基材として(生理食塩水に対する離水率は31質量%)、フェイスマスク形状に打ち抜き成形した。この成形シートを6つ折りに折りたたんだ。
次いでこれに、保湿性成分としてヒアルロン酸ナトリウムを0.10質量%(固形分としての含有量)含有する水性化粧料を含浸せしめてシート状パック材(フェイスマスク)とし、パウチ袋に気密包装した。このとき、水性化粧料の殆どは不織布Aの芯鞘型繊維に吸着保持されており、保存安定性が良好であった。
このパック材を包装袋から取り出し、顔面に貼付した状態で、離水剤として生理食塩水を外面側から噴霧して、さらにパックを続けた。
このパック材は、膨潤状態でも通液性を有しており、ヒアルロン酸ナトリウムを含む化粧料がパック材から大量に分離し、繊維間隙を通じて、皮膚面側へと徐々に移動した。経皮吸収率は表1に示すとおりであり、パック効果は速効性に優れ、かつ持続性にも優れていた。このため、5日程度の短期間の使用によっても保湿性改善効果が認められた。加えてこのパック材は、フィット性に優れ、目、鼻、口の周りのような凹凸の激しい部位でも密着感が良かった。また長時間貼付しても皮膚が蒸れることは無く爽快な感じであり、パック終了後、剥がしても痛みやヒリツキは全く無かった。
<参考例2>
上記製造例2の不織布Bを基材として(0.9%塩化カリウム水溶液に対する離水率は30質量%)、フェイスマスク形状に打ち抜き成形した。この成形シートを4つ折りに折りたたんだ。
次いでこれに、美白成分としてソウハクヒエキスを0.01質量%(固形分としての含有量)含有する水性化粧料を含浸せしめてシート状パック材(フェイスマスク)とし、パウチ袋に気密包装した。このとき、水性化粧料の殆どは芯鞘型繊維に吸着保持されており、保存安定性は良好であった。
このパック材を包装袋から取り出し、顔面に貼付した状態で、離水剤として塩化カリウム水溶液を外面側から噴霧してさらにパックを続けた。
このパック材は、膨潤状態でも通液性を有しており、ソウハクヒエキスを含む化粧料がパック材から大量に分離し、繊維間隙を通じて、皮膚面側へと徐々に移動した。経皮吸収率は表1に示すとおりであり、パック効果は速効性に優れ、かつ持続性にも優れていた。このため、6日程度の短期間の使用によっても美白改善効果が認められた。このパック材は、フィット性に優れ、目、鼻、口の周りのような凹凸の激しい部位でも密着感が良かった。また、長時間貼付しても皮膚が蒸れることは無く爽快な感じであり、パック終了後、剥がしても痛みやヒリツキは全く無かった。
<参考例3>
上記製造例1の不織布Aを基材として(0.9%塩化マグネシウム水溶液に対する離水率は37質量%)、手袋状に縫製加工した。この成形シートを2つ折りに折りたたんだ。
次いでこれに、血行促進剤としてビタミンEを0.04質量%(固形分としての含有量)含有する水性化粧料を含浸せしめ、手袋状パック材(ハンドパック用)とし、パウチ袋に気密包装した。このとき、水性化粧料の殆どは芯鞘型繊維に吸着保持されており、保存安定性は良好であった。
このパック材を包装袋から取り出し、シモヤケでがさついた手に装着した状態で、離水剤として0.9%塩化マグネシウム水溶液を外面側から噴霧してさらにパックを続けた。
このパック材は、膨潤状態でも通液性を有しており、ビタミンEを含む化粧料がパック材から大量に分離し、繊維間隙を通じて、皮膚面側へと徐々に移動した。経皮吸収率は表1に示すとおりであり、パック効果は速効性に優れ、かつ持続性にも優れていた。このため、3日程度の短期間の使用によっても血行改善効果が認められ、シモヤケが解消した。加えてこのパック材は、フィット性に優れ、指部での密着感が良かった。また、長時間貼付しても皮膚が蒸れることは無く爽快な感じであり、パック終了後、剥がしても痛みやヒリツキは全く無かった。
<実施例1>
上記製造例2の不織布Bを基材として(1%クエン酸水溶液に対する離水率は33質量%)、肩パット状に打ち抜き加工した。この成形シートを6つ折りに折りたたんだ。
次いでこれに、消炎剤としてグリチルリチン酸カリウムを0.02質量%(固形分としての含有量)含有する水性化粧料を含浸せしめ、これを肩パック材とし、パウチ袋に気密包装した。このとき、水性化粧料の殆どは芯鞘型繊維に吸着保持されており、保存安定性は良好であった。
このパック材を包装袋から取り出し、日焼けして赤く火照った肩に貼着した状態で、離水剤として1%クエン酸水溶液を外面側から噴霧してさらにパックを続けた。このパック材は、膨潤状態でも通液性を有しており、グリチルリチン酸カリウムを含む化粧料がパック材から大量に分離し、繊維間隙を通じて、皮膚面側へと徐々に移動した。
この状態で肩パック材の上からマッサージしたところ、表面はつるつるした感じで、すべりが良く手が疲れることは無かった。また、パック材は皮膚面への貼着性に優れておりマッサージを行っても、パック材がズレルことはなく、また繊維が素抜けることもなく形態保持性にも優れていた。
経皮吸収率は表1に示すとおりであり、パック効果はマッサージによりさらに増進された。このため、1日程度の短期間の使用によっても炎症改善効果が認められ、火照りが消失した。
このパック材は、フィット性に優れ、肩甲骨部での密着感が良かった。また、離水剤を付与しても剰余の液が垂れ落ちることは無く衣服、調度類を汚損することはなかった。
また、長時間貼付しても皮膚が蒸れることは無く爽快な感じであり、パック終了後、剥がしても痛みやヒリツキは全く無かった。
<実施例2>
上記製造例1の不織布Aを基材として(1.0%アラントインクロルヒドロキシアルミニウム水溶液に対する離水率は29質量%)、フェイスマスク形状に打ち抜き成形した。この成形シートを4つ折りに折りたたんだ。
次いでこれに、細胞賦活剤としてレチノールを0.05質量%(固形分としての含有量)含有する水性化粧料を含浸せしめ、これをパック材とし、パウチ袋に気密包装した。このとき、水性化粧料の殆どは芯鞘型繊維に吸着保持されており、保存安定性は良好であった。
このパック材を包装袋から取り出し、小皺の目立ち始めた顔に貼着した状態で、離水剤としてアラントインクロルヒドロキシアルミニウム水溶液を外面側から噴霧してさらにパックを続けた。このパック材は、膨潤状態でも通液性を有しており、レチノールを含む化粧料がパック材から大量に分離し、繊維間隙を通じて、皮膚面側へと徐々に移動した。
この状態でパック材の外側面からマッサージしたところ、表面はつるつるした感じで、すべりが良く手が疲れることは無かった。また、パック材は皮膚面への貼着性に優れておりマッサージを行っても、パック材がズレルことはなく、また繊維が素抜けることもなく形態保持性にも優れていた。経皮吸収率は表1に示すとおりであり、パック効果はマッサージによりさらに増進された。このため、5日程度の短期間の使用によっても小皺が目立たなくなった。
このパック材は、フィット性に優れ、目、鼻、口の周りのような凹凸の激しい部位でも密着感が良かった。
また、長時間貼付しても皮膚が蒸れることは無く爽快な感じであり、パック終了後、剥がしても痛みやヒリツキは全く無かった。
<実施例3>
製造例1の不織布Aを基材として(生理食塩水に対する離水率は32質量%)、フェイスマスク形状に打ち抜き成形した。この成形シートを6つ折りに折りたたんだ。
次いで保湿性成分としてヒアルロン酸ナトリウムを0.10質量%(固形分としての含有量)含有する水性化粧料を含浸せしめ、これをシート状パック材(フェイスマスク)とし、パウチ袋に気密包装した。このとき、水性化粧料の殆どは芯鞘型繊維に吸着保持されており、保存安定性は良好であった。
このパック材を包装袋から取り出し、顔面に貼付した状態で、離水剤として生理食塩水を外面側から噴霧してさらにパックを続けた。このパック材は、膨潤状態でも通液性を有しており、ヒアルロン酸ナトリウムを含む化粧料がパック材から大量に分離し、繊維間隙を通じて、皮膚面側へと徐々に移動した。
この状態でパック材の外側面からマッサージしたところ、表面はつるつるした感じで、すべりが良く手が疲れることは無かった。また、パック材は皮膚面への貼着性に優れておりマッサージを行っても、パック材がズレルことはなく、また繊維が素抜けることもなく形態保持性にも優れていた。経皮吸収率は表1に示すとおりであり、パック効果はマッサージによりさらに増進された。このため、4日程度の短期間の使用によっても保湿性改善効果が認められた。
このパック材は、フィット性に優れ、目、鼻、口の周りのような凹凸の激しい部位でも密着感が良かった。
また、長時間貼付しても皮膚が蒸れることは無く爽快な感じであり、パック終了後、剥がしても痛みやヒリツキは全く無かった。
<実施例4>
上記製造例1の不織布Aを基材として(EDTA1.0%水溶液に対する離水率は31質量%)、額における髪の生え際を覆う形状に打ち抜き成形した。この成形シートを4つ折りに折りたたんだ。
次いで育毛成分としてニンジンエキスを0.02質量%(固形分としての含有量)含有する水性育毛化粧料を含浸せしめ、これをシート状パック材をとし、パウチ袋に気密包装した。このとき、水性化粧料の殆どは芯鞘型繊維に吸着保持されており、保存安定性は良好であった。
このパック材を包装袋から取り出し、禿の目立つ生え際部に貼付した状態で、離水剤としてEDTA1.0%水溶液を外面側から噴霧してさらにパックを続けた。このパック材は、膨潤状態でも通液性を有しており、ニンジンエキスを含む化粧料がパック材から大量に分離し、繊維間隙を通じて、皮膚面側へと徐々に移動した。
この状態でパック材の外側面からマッサージしたところ、表面はつるつるした感じで、すべりが良く手が疲れることは無かった。また、パック材は皮膚面への貼着性に優れておりマッサージを行っても、パック材がズレルことはなく、また繊維が素抜けることもなく形態保持性にも優れていた。経皮吸収率は表1に示すとおりであり、パック効果はマッサージによりさらに増進された。このため、2週間程度の使用によっても育毛効果が認められた。このパック材は、フィット性に優れ、密着感が良かった。
また、長時間貼付しても皮膚が蒸れることは無く爽快な感じであり、パック終了後、剥がしても痛みやヒリツキは全く無かった。
<実施例5>
上記製造例2の不織布Bを基材として(0.9%塩化カリウム水溶液に対する離水率は30質量%)、フェイスマスク形状に打ち抜き成形した。この成形シートを4つ折りに折りたたんだ。
次いで美白成分としてソウハクヒエキスを0.01質量%(固形分としての含有量)含有する水性化粧料を含浸せしめ、これをシート状パック材(フェイスマスク)とし、パウチ袋に気密包装した。このとき、水性化粧料の殆どは芯鞘型繊維に吸着保持されており、保存安定性は良好であった。
このパック材を包装袋から取り出し、顔面に貼付した状態で、離水剤として塩化カリウム水溶液を外面側から噴霧してさらにパックを続けた。このパック材は、膨潤状態でも通液性を有しており、ソウハクヒエキスを含む化粧料がパック材から大量に分離し、繊維間隙を通じて、皮膚面側へと徐々に移動した。
この状態でパック材の外側面からマッサージしたところ、表面はつるつるした感じで、すべりが良く手が疲れることは無かった。また、パック材は皮膚面への貼着性に優れておりマッサージを行っても、パック材がズレルことはなく、また繊維が素抜けることもなく形態保持性にも優れていた。経皮吸収率は表1に示すとおりであり、パック効果はマッサージによりさらに増進された。このため、4日程度の短期間の使用によっても美白改善効果が認められた。
このパック材は、フィット性に優れ、目、鼻、口の周りのような凹凸の激しい部位でも密着感が良かった。
また、長時間貼付しても皮膚が蒸れることは無く爽快な感じであり、パック終了後、剥がしても痛みやヒリツキは全く無かった。
<比較例1>
ポリアクリル酸と塩化アルミニウム架橋剤と水からなるゲル形成剤に、レチノールを有効成分として0.10質量%配合(固形分)したゲルシートを製造した。このゲルシートを、顔面を被覆するフェイスマスク形状に打ち抜き成形してシート状パック材とした。
このシートは離水剤を使用しても離水効果は発現しなかった。このシートからのレチノールの経皮吸収率は表1に示すとおり極めて低く、パック効果に乏しかった。
また、通液性を全く有せず貼付していると顔面が蒸れて不快であった。貼付感は重厚な感じでフィット性は悪かった。貼付後、剥がす際ピリピリ感などの不快感が強かった。
<比較例2>
カルボキシメチル変性したセルロース繊維(2.5dtex×35mm)をカーディングし、20g/m2のウエブシートを形成し、バインダーとしてポリウレタン系ホットメルト剤を添加したのち、120℃に加熱されたステンレス製フラットローラー2本の間を線圧40kg/2.5mで通して、厚み0.29mm、密度0.17g/cm3の不織布シートを得た。
この不織布シート(生理食塩水に対する離水率は7質量%)を基材として、フェイスマスク形状に打ち抜き成形した。この成形シートを4つ折りに折りたたんだ。
次いで美白成分としてソウハクヒエキスを0.02質量%(固形分としての含有量)含有する水性化粧料を含浸せしめ、これをシート状パック材(フェイスマスク)とし、パウチ袋に気密包装した。
このパック材を包装袋から取り出し、顔面に貼付した状態で、離水剤として生理食塩水を外面側から噴霧して、さらにパックを続けた。このパック材は、膨潤状態でも通液性を有しているが、ソウハクヒエキスを含む化粧料の離水率が低いために有効成分は効率的に皮膚面へ移動しなかった。経皮吸収率は表1に示すとおりであり、パック効果は低く、長期間使用しても美白改善効果は小さかった。
マッサージを併用すると、つるつる感に乏しく、手が疲れやすかった。また、パック材がズレやすく、バインダーの接着力が低下して繊維がバラケやすかった。
また、長時間貼付しても皮膚が蒸れることはなかったが、パック終了後、剥がすとき痛みやヒリツキが若干認められた。
Figure 2006169173
本発明に係るシート状パック材の使用方法は、皮膚に貼着して用いた場合には有効成分の皮膚への浸透を促進することができことから、エステティック等におけるフェイスマスクを使用した美容用途や、育毛、医療等、幅広い用途に展開することができ、産業の発展に寄与すること大である。

Claims (4)

  1. 芯成分がポリアクリロニトリルで鞘成分がポリアクリル酸塩である芯鞘型繊維(I)と、接着性繊維(II)とからなる不織布を基材とし、該基材の乾燥時の厚みが0.01〜1mm、密度が0.01〜2.0g/cm3であって、湿潤状態においても通液性を有するシート状パック材を用い、
    該シート状パック材に有効成分含有液を含浸し、
    このシート状パック材を皮膚面に貼着し、この貼着状態でマッサージを施すことにより、該シート状パック材内の有効成分含有液の貼着面側への放出を促進することを特徴とするシート状パック材の使用方法。
  2. 前記シート状パック材は、前記芯鞘型繊維(I)が繊度0.5〜15.0dtex、繊維長1〜200mm、吸水率200〜30000質量%であり、前記接着性繊維(II)が繊度0.5〜3.0dtexのオレフィン系繊維であって、前記芯鞘型繊維(I)/前記接着性繊維(II)の質量比が95〜50/5〜50であることを特徴とする請求項1に記載のシート状パック材の使用方法。
  3. 前記貼着状態のシート状パック材の反貼着面から塩類及び/又は有機酸含有液を供給し、これにより貼着面側において離水させることを特徴とする請求項1または2に記載のシート状パック材の使用方法。
  4. 前記シート状パック材に、予め保湿剤、消炎剤、美白剤、角質除去剤、皮膚再生剤、細胞賦活剤、発毛剤、育毛剤、血行促進剤よりなる群から選択される1または2以上を含有させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシート状パック材の使用方法。
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