JPH11130664A - シート状パック及びその製造方法 - Google Patents

シート状パック及びその製造方法

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JPH11130664A
JPH11130664A JP9314605A JP31460597A JPH11130664A JP H11130664 A JPH11130664 A JP H11130664A JP 9314605 A JP9314605 A JP 9314605A JP 31460597 A JP31460597 A JP 31460597A JP H11130664 A JPH11130664 A JP H11130664A
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sheet
pack
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fiber
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Koichi Ishida
耕一 石田
Motoko Terabe
基子 寺部
Manabu Kaneda
学 金田
Yasuhiro Komori
康浩 小森
Machiko Yokoyama
真知子 横山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貼付剤組成物を基布上に含浸塗付する際のシ
ミ出しを防止し、シート形成後の形態安定性、使用時の
爽快感等が一段と改善されたシート状パック及びその製
造方法を提供する。 【解決手段】(A)合成繊維を70重量%以上含有し、
繊維密度が0.07g/cm3 以上でかつ構成繊維の繊
度が4d(デニール)以下の不織布基布上に(B)水溶
性高分子物質1〜30重量%及び水分30重量%を含有
する貼付剤組成物を含浸又は塗付することによってシー
ト状パックを構成する 。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湿布剤、パップ剤
や化粧用パック等として用いられる、基布上に貼付剤組
成物層を形成した保湿性、粘着性等に優れたシート状パ
ック及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】湿布剤、パップ剤や化粧用パック等とし
て用いられるシート状パックの基布としては、ネルやス
フモスの様な編物、織物のほか種々の不織布類が用いら
れている。この不織布類としては、ポリエステル繊維と
レーヨン繊維を混繊し、ニードルパンチ法によって交絡
処理したものが大半であり、目付は80g/m2から1
20g/m2が一般的である。また、同ポリエステル繊
維としてスパイラル状の捲縮を有するものを用いて伸縮
性のある不織布となし、身体の屈曲部での使用頻度の高
いパップ基布適性を賦与したものもある。しかし、この
様な従来の不織布は、製造時、ゲルを塗工した後、特に
塗工可能な時間を延長するために、架橋反応を遅延させ
た場合や油成分を配合した場合に生じるゲルの不織布裏
面へのシミ出し等の加工適性や形態安定性、使用時のダ
レによる不織布裏面へのシミ出し、違和感や爽快感等に
おいて充分なものとはいえなかった。
【0003】一方、基布上に設けられる貼付剤組成物と
しては、湿布剤、パップ剤等の疾患治療用のもののほか
に、化粧用パック等種々のものが提案されている。そし
てその効果は、有効成分の経皮吸収促進効果、水による
冷却効果、膏体等による保湿効果等によるものと考えら
れている。従来、貼付剤は、一般に、カオリン、タル
ク、ベントナイト、二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機粉
体を賦形剤とし、これに水溶性高分子物質:グリセリ
ン、ソルビトール、ポリエチレングリコール等の保湿
剤:水及び有効成分を加え練合して得られるペースト状
の膏体を紙、織布、不織布、プラスチックフイルム等の
支持体(パッキング)に塗布して調製されている。
【0004】ところで、膏体中の水分及び油分は、上述
した如く冷却効果を奏すると共に、有効成分の経皮吸収
を高める作用を有する。しかしながら、従来、貼付剤の
膏体中に水分を多く含んだ系において安定に含有させる
ことの出来る油分の量には制限があって、一般に製造時
のシミ出し、使用時のダレによるシミ出しの原因となる
ため有効成分以外の油分は出来るだけ排除されていた。
そのため、有効成分の膏体からの放出性及び経皮吸収性
が充分でなく、自ずから従来の貼付剤は速効性、持続性
に欠けるという欠点があった。このような欠点を解決す
るために、本出願人は先に、水溶性高分子物質1〜30
重量%、有効成分以外の油成分2〜20重量%、水分3
0重量%以上、油性ゲル化剤1〜15重量%及び有効成
分を含有することを特徴とする貼付剤組成物を提案し
た。(特開昭63−222113号公報)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この組成物は、有効成
分の膏体からの放出性及び経皮吸収性に優れるものであ
るが、油成分を配合することによる不織布裏面へのシミ
出しが生じる。そこで本発明は、このような性状を改善
し、基布上に含浸塗付する際の加工性やシート形成後の
形態安定性、使用時の爽快感、美肌成分や他の有効成分
の皮膚への吸収性を改善することによりその効果が一段
と改善されたシート状パック及びその製造方法を提供す
ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、(A)合成
繊維を70重量%以上含有し、繊維密度が0.07g/
cm3 以上でかつ構成繊維の繊度が4d(デニール)以
下の不織布基布上に(B)水溶性高分子物質1〜30重
量%及び水分30重量%以上を含有し、好ましくはさら
に有効成分以外の油成分1〜20重量%、油性ゲル化剤
1〜15重量%及び有効成分を含有する貼付剤組成物を
含浸又は塗付することによってシート状パックを構成す
る。本発明において有効成分とは、美肌成分及び/又は
他の薬効成分を意味する。このように、特定の不織布
(A)と特定の貼付剤組成物(B)を組み合わせること
によってはじめて、目的とする性状を有するシート状パ
ックを得ることができるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明ではシート状パックの基布
として、合成繊維を70重量%以上含有し、繊維密度が
0.07g/cm3 以上でかつ構成繊維の繊度が4d以
下の不織布を使用する。不織布基布としては、合成繊維
を主体とし、必要に応じて30重量%未満の綿、麻等の
天然繊維、再生繊維、半合成繊維等を含有するものを使
用する。合成繊維の含有量が70重量%未満の場合に
は、不織布基布上に含浸又は塗付した貼付剤組成物が裏
面にシミ出すことがあるので、合成繊維の含有量は70
重量%以上とすることが必要である。
【0008】不織布繊維密度は0.07g/cm3
上、好ましくは0.09g/cm3 以上、特に好ましく
は0.1g/cm3 以上とする。また、構成繊維の繊度
は4d以下、好ましくは2d以下、特に好ましくは1d
以下とする。このような条件を満たす緻密な不織布を使
用することによって、基布上に貼付剤組成物を含浸又は
塗布する際の加工性を改善し、また含浸又は塗布した貼
付剤組成物のシミ出しを防止するとともに、得られるシ
ート状パックの厚みを薄くすることが可能となる。不織
布基布の厚みが厚くなるとシート状パックの使用時に厚
ぼったい等の違和感を与えるので、好ましくは0.7m
m以下の厚みの不織布を使用する。
【0009】不織布に使用する合成繊維を構成する材料
には特に制限はなく、ポリエチレンテレフタレート等の
ポリエステル系、ポリエチレンやポリプロピレン等のポ
リオレフィン系、ナイロン等のポリアミド系の樹脂等が
用いられる。また不織布の製造方法にも特に制限はな
く、乾式法、湿式法いずれの方法によって製造した不織
布でも使用することができる。なかでもウォータージェ
ット等の水流交絡により、繊維が三次元的に交絡してい
るもの、あるいはメルトブロー等の極細繊維緻密構造を
有する不織布が基布として適しているが、肌感触に優れ
るという点においては、水流交絡によるものがより好ま
しい。また、短繊維を湿式法にて均一なウエブに調整
し、ウォータージェットにて交絡した不織布も、厚みが
薄い上に緻密構造を有するため、膏体がシミ出さず、使
用時の違和感を与えないため、基布として好ましい。
【0010】また、不織布を構成する合成繊維として
は、通常の合成繊維のほかに各種の複合繊維やウォータ
ージェット等により、分割された分割繊維を含むもの等
を使用することができる。なかでも、緻密構造を形成し
膏体のシミ出しを防ぐことのできる分割繊維がより好ま
しい。複合繊維としては、例えば、低融点成分と高融点
成分とからなるものの組合せが挙げられる。低融点成分
としては、その融点が100〜150℃であるものが好
ましく、具体的には、例えばポリエチレン、ポリブテン
及びエチレン及び/又はブテンとα−オレフィンとの共
重合体;プロピレンとα−オレフィンとの共重合体とし
て知られるブロックコポリマー、ランダムコポリマー若
しくはグラフトコポリマー等の低融点ポリプロピレン;
ポリエチレンテレフタレート又はポリブチレンテレフタ
レートにおける、テレフタル酸ユニットのうちの少なく
とも1部分がイソフタル酸、アジビン酸、フタル酸等の
ジカルボン酸で置換された低融点ポリエステル等の樹脂
が好ましく挙げられる。
【0011】上記高融点成分としては、その融点が16
0〜260℃であるものが好ましく、具体的には、例え
ばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタ
レート等のポリエステル;ポリプロピレン;メチルペン
テン共重合体;アクリル樹脂;ナイロン6、ナイロン6
6等のポリアミド等が好ましく挙げられる。また、上記
高融点成分の融点は、100〜150℃上記低融点成分
の融点よりも高いものが好ましい。
【0012】上記低融点成分と上記高融点成分との好ま
しい組合せとしては、(低融点成分/高融点成分)が、
低融点ポリプロピレン/ポリエチレンテレフタレート、
ポリエチレン/ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レン/ポリプロピレン等が挙げられる。また、上記複合
繊維における上記低融点成分と上記高融点成分の配合割
合は、上記低融点成分80〜20重量部に対して上記高
融点成分20〜80重量部である。
【0013】そして、本発明のシート状パックにおいて
使用するより好ましい不織布の上記複合繊維は、その長
手方向において、異種二成分の組合せによる分割断面型
の繊維であり、第一成分と第二成分の少なくとも一部が
界面剥離している繊維で形成されている。ここで、異種
二成分としては、低融点成分と高融点成分の組合せに限
らず、高融点同士、もしくは低融点同士の組合せも含ま
れる。例えばポリエチレンテレフタレート/ナイロン、
ポリプロピレン/メチルペンテン共重合体、ポリエチレ
ンテレフタレート/アクリル樹脂等も組合せとして適当
である。また、異種成分としては二成分に限らず、三成
分以上でもよい。また、上記「少なくとも一部が界面剥
離している」とは、上記第一成分と第二成分が、相互に
連結された状態から解放されて、自由度の高い状態とさ
れていることを意味する。
【0014】このような複合繊維は、第一成分と第二成
分とが、繊維の長手方向に連続的に配されており且つ繊
維の周方向に交互に配されている繊維(以下、「繊維
a」という場合には、この繊維を意味する)を用いて形
成されているのが好ましい。また、上記第一成分と第二
成分の形状は、上記繊維aの形状が円柱状である場合に
は、それぞれ、断面形状が円弧状のひも体であるのが好
ましい。即ち、上記繊維aは、断面形状が円弧状のひも
体である上記第一成分と第二成分が、それぞれ、繊維の
長手方向に連続的に配されており且つ繊維の周方向に交
互に配されている、略円柱状の繊維であるのが好まし
い。不織布を構成する繊維の長さは特に制限はないが、
通常は15〜80mm、好ましくは38〜64mmのも
のを使用する。ただし、不織布を湿式法にて製造する場
合には、分散性及び均一性を満足するために20mm以
下の短繊維でなければならない。
【0015】本発明で貼付剤組成物に使用する水溶性高
分子物質としては、例えばゼラチン、ペクチン、ポリ
(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリル酸ソーダ、
(メタ)アクリル酸と(メタ)アクリル酸塩の共重合体
及びその部分中和物、アルギン酸ソーダ、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルカルボキ
シ共重合体、ポリビニルピロリドン・ビニルアセテート
共重合体、ポリエチレンオキサイド、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロー
ス、キサンタンガム、アラビアガム、トラガントガム、
カラヤガム、メトキシエチレン及び無水マレイン酸共重
合物等が挙げられ、本発明においては多価金属イオンと
架橋反応を生じるいずれの水溶性高分子物質でも使用す
ることができる。これらは1種又は2種以上を組み合わ
せて用いることができる。ここで、(メタ)アクリル酸
とはアクリル酸又はメタクリル酸を意味する。これらの
水溶性高分子物質は、組成物全体の1〜30重量%、好
ましくは2〜15重量%配合される。
【0016】油成分としては、例えば一級アルコール脂
肪酸エステル;スクアレン、スクワラン、ポリブテン、
流動パラフィン等の高級炭化水素;シリコーン油等の含
ケイ素化合物;モノグリセリド、ジグリセリド、トリグ
リセリド等の脂肪酸グリセリンエステル類等が挙げられ
る。その中でも、次の一般式 R1 −COOR2 (式中、R1 は炭素数2〜18の、R2 は炭素数1〜1
8の直鎖もしくは分岐アルキル基を示す)で表される一
級アルコール脂肪酸エステルが好ましく、就中ミリスチ
ン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシルは当
該放出性、経皮吸収性の向上効果が高く、しかも皮膚刺
激が少ないため特に好ましい。これらの配合量は全組成
の1〜20重量%、好ましくは2.5〜10重量%であ
る。
【0017】油性ゲル化剤としては、例えばジベンジリ
デンソルビトール、12−ヒドロキシステアリン酸、ス
テアリン酸金属塩、アシル化アミノ酸、シリカ剤、エチ
レンビニルアセテート共重合体、スチレン−エチレン−
ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソ
プレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジ
エン−スチレンブロック共重合体等が挙げられる。これ
らの中でも、貼付剤組成物中の含水量が多いことを考慮
するとシリカ剤が好ましく、そのシリカ剤の中でも無水
軽質シリカ、特に一次粒子の平均径が1〜500nm、
更に好ましくは5〜100nmのものが好ましい。この
油性ゲル化剤は、貼付剤組成物中の油成分の分散、均一
性を安定化し、油成分のシミ出しを抑える作用を奏する
ので、皮膚へのべたつきがない良好な貼付剤組成物が得
られる。この油性ゲル化剤の配合量は、全組成の1〜1
5重量%、特に2〜10重量%が好ましい。
【0018】更に、本発明貼付剤組成物には水分を30
重量%以上配合することが必須であり、これ未満では本
発明の効果は奏されない。特に水分を全組成の40〜8
0重量%配合するのが好ましい。貼付剤組成物に添加す
る他の有効成分としては、かかる場合に一般に使用され
ている、例えばサリチル酸メチル、サリチル酸グリコー
ル、インドメタシン、l−メントール、ハッカ油、ユー
カリ油、dl−カンフルトウガラシエキス、ノニル酸フ
ェリルアミド、酢酸トコフエロール、ジフエンヒドラミ
ン、マレイン酸クロルフエニラミン、チモール等の1種
又は2種以上が配合される。また、美容目的で従来の化
粧品に使用されている各種の美肌用活性物質もいずれも
配合でき、遊離アミノ酸、ペプチド、蛋白質、有機酸、
尿素、無機イオン、ヒアルロン酸等の多糖類等の保湿
剤、動植物抽出液、ビタミン類及びその誘導体、ヒドロ
キシ酸等が挙げられる。この配合量は、一般に0.01
〜20重量%が好ましい。
【0019】本発明の貼付剤組成物には、上記必須成分
のほかに、必要に応じて、貼付剤に一般に使用されてい
る、例えば、プロピレングリコール、グリセリン、ソル
ビトール、ポリエチレングリコール、乳酸ナトリウム等
の保湿剤の1種又は2種以上(配合量は通常、組成物全
体の5〜40重量%);カオリン、タルク、ベントナイ
ト、二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機粉体の1種又は2
種以上(配合量は通常0〜30重量%);更に膏体物性
(柔軟性、粘着性、保型性等)の調整を目的とするポリ
ブテン、アクリル樹脂エマルジョン、酢酸ビニル樹脂エ
マルジョン等の高分子物質等を配合することができる。
【0020】本発明のシート状パックは、上記成分を常
法によって混合して得た貼付剤組成物(B)を不織布基
布(A)上に含浸又は塗布し、更に必要に応じてポリエ
チレンフイルム等のフェイシングを施す、又はポリエチ
レンフイルム等のフイルム上に塗布し、不織布を併せる
等により構成する。特に、HLB8以下の非イオン系界
面活性剤と架橋剤の存在下に、上記成分を乳化させて乳
化系を形成した後に乳化系を破壊することによって得ら
れた貼付剤組成物(B)を基布(A)上に含浸又は塗布
することによって貼付剤組成物層を形成した場合には、
貼付剤組成物の均一な架橋が行われ、また、乳化系の破
壊速度を調節することによって、架橋速度をコントロー
ルすることができるので好ましい。このような場合に
は、貼付剤組成物を任意の架橋速度で均一にゲル化させ
ることができるとともに、乳化系の含水量を調整するこ
とによって任意の含水率を有する膏体を得ることができ
る。また、架橋剤をあらかじめ系内に溶解させているた
めに、架橋後のpH変化が小さく、含浸又は塗布時の加
工性とシート形成後の形態安定性等に優れたシート状パ
ックを得ることができる。
【0021】このようなHLB8以下の非イオン系界面
活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
類、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル類、ポ
リオキシエチレン誘導体、オキシエチレンオキシプロピ
レンブロックポリマー類、ソルビタン脂肪酸エステル
類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、
ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル類、グ
リセリン脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸エス
テル類、グリセリルアルキルエーテル類、ポリグリセリ
ンアルキルエーテル類等が挙げられ、これらの中の1種
又は2種以上を用いることができる。このHLB8以下
の非イオン系界面活性剤の代表的な例としては、グリセ
リルアルキルエーテル類のうち次の式(1)
【0022】
【化1】
【0023】(式中、R3 は炭素数8〜24のアルキル
基を示す)
【0024】で表されるグリセリンエーテル、就中R3
が次の式(2)
【0025】
【化2】
【0026】(式中、pは4〜10の整数、qは5〜1
1の整数を示し、p+q=11〜17でp=7、q=8
を頂点とする分布を有する)
【0027】で表されるα−モノ(メチル分岐アルキ
ル)グリセリルエーテルを挙げることができる。非イオ
ン系界面活性剤の使用量は特に制限されないが、少なす
ぎると乳化が不充分であり、多すぎると親水性貼付剤膏
体の粘着性が低下するので、通常貼付剤組成物全体の
0.01〜5重量%、特に0.5〜3重量%の範囲が適
当である。
【0028】架橋剤としては、特に制限はなく、多価金
属塩等通常水溶性高分子物質の架橋剤として使用される
ものはいずれも使用することが可能である。多価金属塩
としては、例えば塩化カルシウム、塩化マグネシウム、
塩化アルミニウム、カリ明バン、アンモニウム明バン、
鉄明バン、硫酸アルミニウム、硫酸第2鉄、硫酸マグネ
シウム等の水溶性塩が好適に用いられる。しかしなが
ら、水酸化カルシウム、水酸化第2鉄、水酸化アルミニ
ウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、リン酸カル
シウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アル
ミニウム、クエン酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化
バリウム、アルミニウムアラントイネート、酢酸アルミ
ニウム、次硝酸ビスマス、次没食子酸ビスマス等の水難
溶性若しくは水微溶性塩も使用することができる。架橋
剤の使用量は、特に限定されるものではないが、通常は
水溶性高分子化合物の架橋可能な部位1当量に対して、
0.01〜5当量、特に0.1〜2当量とすることが好
ましい。多価金属塩が0.05当量より少ないとイオン
封鎖が起こりゲル化が起こらない場合が生じ、また、5
当量より多いと、架橋化度が高過ぎて離水現象が起こる
場合がある。
【0029】また、乳化系を破壊するために使用する乳
化破壊剤としては、カチオン系界面活性剤、両性界面活
性剤、又は/及びHLB値が8を超える非イオン系界面
活性剤等を用いることができる。また、HLB値が8を
超える化合物の一部、例えば、エチルアルコール、イソ
プロピルアルコール等のアルコール類や、l−メントー
ル、サリチル酸グリコール、塩酸ジフエンヒドラミン等
の有効成分も乳化破壊作用を有する。なお、乳化破壊剤
の使用量は特に制限はされないが、乳化剤として用いる
非イオン系界面活性剤の種類とその使用量により、乳化
破壊剤の種類と使用量は選択され、それによって、乳化
破壊速度、即ち金属架橋速度を自在にコントロールする
ことができ、架橋ゲル化が極めて均一に進行する。乳化
破壊操作としては、例えば、加熱、強攪拌等の操作が挙
げられる。
【0030】
【実施例】つぎに実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、これらの実施例は本発明を限定するものではな
い。以下の実施例で、「繊維密度」は単位体積あたりの
不織布重量を意味し、10cm×10cmのサンプルの
重量と厚みを測り、重量を厚みで除して、単位をそろえ
て算出したものである。また、「厚み」の測定は、レー
ザー厚み変位計を用いて、10cm×10cmのサンプ
ルに対し12cm×12cm、重さ55gの加圧板(測
定個所に加わる圧力を0.55g/m2に調整したも
の)をのせ、約5秒後加圧板が静止した時点での厚みの
値を読み、試験片の厚みとした。
【0031】(貼付剤組成物の調製)次に示す処方及び
製法で不織布基布上に含浸又は塗付する貼付剤組成物
(B)を調製した。組成物の含有量は重量%により表示
した。
【0032】(製法)ニーダーを使用し、上記成分
1)、4)、5)、6)及び10)の一部を均一に配合
し、成分2)、3)及び7)を添加後均一に練合し、成
分8)、9)及び10)の残部を加え、さらに均一に練
合することにより、貼付剤組成物(B)を製造した。
【0033】(実施例1)公知のカード法にて形成され
た均一なウエブを、スパンレース法により交絡及び分割
を生じさせた不織布において、用いた繊維は繊度3d、
繊維長51mmのポリエチレンテレフタレート(PE
T)とナイロン(Ny)の複合分割繊維であり、不織布
物性は繊維密度0.17g/cm3 、厚さ0.51mm
であった。この不織布基布上に上記処方の貼付剤組成物
(B)を常法により塗付し、更にポリエチレンフイルム
で表面を覆ってシート状パックを製造した。得られたシ
ート状パックについて、貼付剤組成物製造後のゲルの不
織布裏面へのシミ出し抑制効果を、官能的に不織布裏面
の乾燥状態、べたつきにより評価した。結果を表1に示
す。
【0034】(実施例2)湿式法にて均一に調整された
シートを、公知のスパンレース法により交絡及び分割を
生じさせた不織布において、用いた繊維は繊度2d、繊
維長6mmのポリプロピレン(PP)とエチレンビニル
共重合体(EVOH)の複合分割繊維であり、不織布物
性は繊維密度0.12g/cm3、厚さ0.46mmで
あった。この不織布を基布として、実施例1と同様にし
てシート状パックを製造し、実施例1と同様に評価した
結果を、表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】(実施例3〜4)表1に記載の製法、組成
ならびに性状の不織布基布上に、上記処方の貼付剤組成
物(B)を実施例1と同様にして塗付し、さらにポリエ
チレンフイルムで表面を覆ってシート状パックを製造し
た。これらのシート状パックについて、実施例1と同様
にして評価した、貼付剤組成物のシミ出し抑制効果を表
1に示す。表1において、PEはポリエチレンを表す。
【0037】(比較例1〜3)表2に記載の製法、組成
ならびに性状の不織布基布上に上記処方の貼付剤組成物
(B)を実施例1と同様にして塗付し、さらにポリエチ
レンフイルムで表面を覆ってシート状パックを製造し
た。これらのシート状パックについて実施例1と同様に
して評価した貼付剤組成物のシミ出し抑制効果を表2に
示す。
【0038】
【表2】
【0039】上記表1及び表2におけるシミ出し抑制効
果は、不織布裏面の状態を観察し、次の判断基準により
評価したものである。不織布裏面の湿っぽさ(以下、
「湿っぽさ」という)、及び不織布裏面へのゲルのシミ
出し(以下、「シミ出し」という)がともにないものを
◎、湿っぽさはややあるがシミ出しのないものを○、湿
っぽさがありシミ出しもややあるものを△、湿っぽさ及
びシミ出しがともにあるものを×とした。
【0040】
【発明の効果】本発明は、特定の不織布(A)と特定の
貼付剤組成物(B)を組み合わせることによって、貼付
剤組成物を基布上に含浸塗付する際の加工性に優れ、貼
付剤組成物製造後のゲルの不織布裏面へのシミ出しを抑
制するとともに、シート形成後の形態安定性、使用時の
爽快感、美肌成分や他の有効成分の皮膚への吸収性を改
善することによりその効果が一段と改善されたシート状
パック及びその製造方法を提供するものであり、実用的
価値の高い発明である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小森 康浩 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社栃木研究所内 (72)発明者 横山 真知子 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社栃木研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)合成繊維を70重量%以上含有
    し、繊維密度が0.07g/cm3 以上でかつ構成繊維
    の繊度が4d以下の不織布基布上に(B)水溶性高分子
    物質1〜30重量%及び水分30重量%以上を含有する
    貼付剤組成物を含浸又は塗付してなるシート状パック。
  2. 【請求項2】 (B)貼付剤組成物がさらに有効成分以
    外の油成分1〜20重量%、油性ゲル化剤1〜15重量
    %及び有効成分を含有することを特徴とする請求項1に
    記載のシート状パック。
  3. 【請求項3】 (B)貼付剤組成物が、HLB8以下の
    非イオン系界面活性剤の存在化に乳化系を形成後、該乳
    化系を破壊することによって形成したものであることを
    特徴とする請求項1又は2に記載のシート状パック。
  4. 【請求項4】 不織布基布の厚みが0.7mm以下であ
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載
    のシート状パック。
  5. 【請求項5】 不織布基布が水流交絡により繊維が三次
    元的に交絡していることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載のシート状パック。
  6. 【請求項6】 合成繊維に分割繊維を含むことを特徴と
    する請求項1〜5のいずれか1項に記載のシート状パッ
    ク。
  7. 【請求項7】 構成繊維の繊維長が20mm以下である
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の
    シート状パック。
  8. 【請求項8】 HLB8以下の非イオン系界面活性剤の
    存在下に、水溶性高分子物質1〜30重量%、有効成分
    以外の油成分1〜20重量%、水分30重量%以上、油
    性ゲル化剤1〜15重量%及び有効成分を含有する貼付
    剤組成物の乳化系を形成後、該乳化系を破壊して形成し
    た貼付剤組成物を、合成繊維を70重量%以上含有し、
    繊維密度が0.07g/cm3 以上でかつ構成繊維の繊
    度が4d以下の不織布基布上に含浸又は塗布することを
    特徴とするシート状パックの製造方法。
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