JPH11227616A - ラックピニオン式ステアリング装置 - Google Patents
ラックピニオン式ステアリング装置Info
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- JPH11227616A JPH11227616A JP5287998A JP5287998A JPH11227616A JP H11227616 A JPH11227616 A JP H11227616A JP 5287998 A JP5287998 A JP 5287998A JP 5287998 A JP5287998 A JP 5287998A JP H11227616 A JPH11227616 A JP H11227616A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- housing
- rack
- closing member
- holding hole
- pinion
- Prior art date
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- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
- B62D3/00—Steering gears
- B62D3/02—Steering gears mechanical
- B62D3/12—Steering gears mechanical of rack-and-pinion type
- B62D3/123—Steering gears mechanical of rack-and-pinion type characterised by pressure yokes
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H55/00—Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
- F16H55/02—Toothed members; Worms
- F16H55/26—Racks
- F16H55/28—Special devices for taking up backlash
- F16H55/283—Special devices for taking up backlash using pressure yokes
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Transportation (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】保守点検に支障をきたすことなく部品点数を削
減できるラックピニオン式ステアリング装置を提供す
る。 【解決手段】操舵により回転するピニオン６に噛み合う
ラック７を覆うハウジング５の保持孔１５の開口を閉鎖
する閉鎖部材１８が、そのハウジング５にねじ合わされ
る。その閉鎖部材１８と、その保持孔１５に挿入される
ラック支持部材１６とで、弾性部材２４が挟み込まれ
る。そのハウジング５と一体の複数の突出部４１が、そ
れぞれハウジング５の変形により個別に形成できる。そ
の突出部４１が、その閉鎖部材１８の外周の周方向間隔
をおいた複数の凹部３１の中の一部の凹部３１に挿入さ
れるように形成されることで、閉鎖部材１８のハウジン
グ５に対する回転を阻止できる。その回転阻止に抗して
閉鎖部材１８に回転力を付加することで、その突出部４
１を閉鎖部材１８によりハウジング５から削り取ること
ができる。
減できるラックピニオン式ステアリング装置を提供す
る。 【解決手段】操舵により回転するピニオン６に噛み合う
ラック７を覆うハウジング５の保持孔１５の開口を閉鎖
する閉鎖部材１８が、そのハウジング５にねじ合わされ
る。その閉鎖部材１８と、その保持孔１５に挿入される
ラック支持部材１６とで、弾性部材２４が挟み込まれ
る。そのハウジング５と一体の複数の突出部４１が、そ
れぞれハウジング５の変形により個別に形成できる。そ
の突出部４１が、その閉鎖部材１８の外周の周方向間隔
をおいた複数の凹部３１の中の一部の凹部３１に挿入さ
れるように形成されることで、閉鎖部材１８のハウジン
グ５に対する回転を阻止できる。その回転阻止に抗して
閉鎖部材１８に回転力を付加することで、その突出部４
１を閉鎖部材１８によりハウジング５から削り取ること
ができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラックピニオン式
ステアリング装置におけるラックの支持構造の改良に関
する。
ステアリング装置におけるラックの支持構造の改良に関
する。
【０００２】
【従来の技術】操舵により回転するピニオンと、このピ
ニオンに噛み合うラックを覆うハウジングと、このハウ
ジングに設けられた保持孔に挿入されるラック支持部材
を備えるラックピニオン式ステアリング装置が従来から
用いられている。
ニオンに噛み合うラックを覆うハウジングと、このハウ
ジングに設けられた保持孔に挿入されるラック支持部材
を備えるラックピニオン式ステアリング装置が従来から
用いられている。
【０００３】そのラック支持部材は、そのラックに近接
する方向と離反する方向とに往復移動可能に保持孔に挿
入される。その保持孔の開口は、そのラック支持部材の
往復移動方向に沿う軸回りの回転によりハウジングにね
じ合わされる閉鎖部材により閉鎖される。そのラック支
持部材と閉鎖部材とで挟み込まれる圧縮コイルバネによ
り、そのラック支持部材にラックの背面に向かう弾力が
付与されている。
する方向と離反する方向とに往復移動可能に保持孔に挿
入される。その保持孔の開口は、そのラック支持部材の
往復移動方向に沿う軸回りの回転によりハウジングにね
じ合わされる閉鎖部材により閉鎖される。そのラック支
持部材と閉鎖部材とで挟み込まれる圧縮コイルバネによ
り、そのラック支持部材にラックの背面に向かう弾力が
付与されている。
【０００４】そのラック支持部材の往復移動によりラッ
クの曲がり等が吸収され、ピニオンとラックの円滑な噛
み合いが確保されている。また、そのラック支持部材の
ラックから離反する方向への移動は閉鎖部材により阻止
可能とされ、これにより、そのラック支持部材の往復移
動のストロークは、そのラック支持部材と閉鎖部材との
間隔に対応するものとされている。そのラック支持部材
の往復移動のストロークの調節は、そのラック支持部材
のハウジングへのねじ込み量を調節することで行われて
いる。
クの曲がり等が吸収され、ピニオンとラックの円滑な噛
み合いが確保されている。また、そのラック支持部材の
ラックから離反する方向への移動は閉鎖部材により阻止
可能とされ、これにより、そのラック支持部材の往復移
動のストロークは、そのラック支持部材と閉鎖部材との
間隔に対応するものとされている。そのラック支持部材
の往復移動のストロークの調節は、そのラック支持部材
のハウジングへのねじ込み量を調節することで行われて
いる。
【０００５】従来、そのハウジングにねじ合わされる閉
鎖部材の緩みを防止するため、その閉鎖部材の外周にロ
ックナットをねじ合わせている。そのため部品点数が増
大するという問題がある。
鎖部材の緩みを防止するため、その閉鎖部材の外周にロ
ックナットをねじ合わせている。そのため部品点数が増
大するという問題がある。
【０００６】そこで、実開平４‐１０６０８１号公報や
特開平９‐１５６５１４号公報により、そのハウジング
と閉鎖部材の一方に形成された凹部に、そのハウジング
と閉鎖部材の他方を変形させることで突出部を挿入する
ことで、その閉鎖部材のハウジングに対する回転を阻止
するラックピニオン式ステアリング装置が開示されてい
る。また、特開平９‐１５６５１４号公報により開示さ
れたステアリング装置においては、その凹部の数を突出
部よりも多くすることで、そのハウジングと閉鎖部材と
の位置合わせの容易化を図っている。
特開平９‐１５６５１４号公報により、そのハウジング
と閉鎖部材の一方に形成された凹部に、そのハウジング
と閉鎖部材の他方を変形させることで突出部を挿入する
ことで、その閉鎖部材のハウジングに対する回転を阻止
するラックピニオン式ステアリング装置が開示されてい
る。また、特開平９‐１５６５１４号公報により開示さ
れたステアリング装置においては、その凹部の数を突出
部よりも多くすることで、そのハウジングと閉鎖部材と
の位置合わせの容易化を図っている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の構
成では、その凹部に突出部を挿入して閉鎖部材のハウジ
ングに対する回転を一旦阻止してしまうと、閉鎖部材を
ハウジングから取り外すことができない。そのため、保
守点検作業が困難になるという問題がある。
成では、その凹部に突出部を挿入して閉鎖部材のハウジ
ングに対する回転を一旦阻止してしまうと、閉鎖部材を
ハウジングから取り外すことができない。そのため、保
守点検作業が困難になるという問題がある。
【０００８】本発明は、上記従来技術の問題を解決する
ことのできるラックピニオン式ステアリング装置を提供
することを目的とする。
ことのできるラックピニオン式ステアリング装置を提供
することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明のラックピニオン
式ステアリング装置は、操舵により回転するピニオン
と、そのピニオンに噛み合うラックと、そのラックを覆
うハウジングと、そのハウジングに設けられた保持孔
に、そのラックに近接する方向と離反する方向とに往復
移動可能に挿入されるラック支持部材と、その保持孔の
一端側の開口を閉鎖するように、そのラック支持部材の
往復移動方向に沿う軸方向回りの回転によりハウジング
にねじ合わされる閉鎖部材と、そのラック支持部材と閉
鎖部材とで挟み込まれる弾性部材とを備える。その弾性
部材によりラック支持部材をラックの背面に向かわせる
弾力が付与される。複数の凹部が、前記閉鎖部材の外周
に周方向の間隔をおいて形成される。前記ハウジングと
一体の複数の突出部が、それぞれ前記ハウジングの変形
により前記凹部に挿入されるように個別に形成可能とさ
れている。その複数の凹部の中の一部の凹部に挿入され
る突出部が形成されることで、前記閉鎖部材の前記ハウ
ジングに対する回転が阻止可能とされている。その回転
阻止に抗して前記閉鎖部材に回転力を付加することで、
その突出部を閉鎖部材によりハウジングから削り取るこ
とが可能とされている。本発明の構成によれば、閉鎖部
材に形成される凹部にハウジングと一体の突出部が挿入
されることで、その閉鎖部材のハウジングに対する回転
が阻止されるので、その回転阻止のためのロックナット
等をなくして部品点数を低減できる。さらに、その回転
阻止に抗して閉鎖部材に回転力を付与することで、その
突出部をハウジングから削り取ることができるので、そ
の回転阻止を解除して閉鎖部材をハウジングから取り外
すことができる。その閉鎖部材のハウジングに対する回
転は、複数の凹部の中の一部の凹部に挿入される突出部
を形成することで阻止されるので、その突出部をハウジ
ングから削り取った後に、未だ突出部が挿入されていな
い残りの凹部に挿入される突出部を形成することで、そ
の回転を再び阻止することができる。
式ステアリング装置は、操舵により回転するピニオン
と、そのピニオンに噛み合うラックと、そのラックを覆
うハウジングと、そのハウジングに設けられた保持孔
に、そのラックに近接する方向と離反する方向とに往復
移動可能に挿入されるラック支持部材と、その保持孔の
一端側の開口を閉鎖するように、そのラック支持部材の
往復移動方向に沿う軸方向回りの回転によりハウジング
にねじ合わされる閉鎖部材と、そのラック支持部材と閉
鎖部材とで挟み込まれる弾性部材とを備える。その弾性
部材によりラック支持部材をラックの背面に向かわせる
弾力が付与される。複数の凹部が、前記閉鎖部材の外周
に周方向の間隔をおいて形成される。前記ハウジングと
一体の複数の突出部が、それぞれ前記ハウジングの変形
により前記凹部に挿入されるように個別に形成可能とさ
れている。その複数の凹部の中の一部の凹部に挿入され
る突出部が形成されることで、前記閉鎖部材の前記ハウ
ジングに対する回転が阻止可能とされている。その回転
阻止に抗して前記閉鎖部材に回転力を付加することで、
その突出部を閉鎖部材によりハウジングから削り取るこ
とが可能とされている。本発明の構成によれば、閉鎖部
材に形成される凹部にハウジングと一体の突出部が挿入
されることで、その閉鎖部材のハウジングに対する回転
が阻止されるので、その回転阻止のためのロックナット
等をなくして部品点数を低減できる。さらに、その回転
阻止に抗して閉鎖部材に回転力を付与することで、その
突出部をハウジングから削り取ることができるので、そ
の回転阻止を解除して閉鎖部材をハウジングから取り外
すことができる。その閉鎖部材のハウジングに対する回
転は、複数の凹部の中の一部の凹部に挿入される突出部
を形成することで阻止されるので、その突出部をハウジ
ングから削り取った後に、未だ突出部が挿入されていな
い残りの凹部に挿入される突出部を形成することで、そ
の回転を再び阻止することができる。
【００１０】前記各凹部は、前記保持孔の外部に露出す
る前記閉鎖部材の一端面において開口するように形成さ
れ、前記ハウジングにおける保持孔の一端側開口の周囲
部分に力を付加してハウジングを変形させることで、前
記突出部が前記保持孔の内周に形成されるのが好まし
い。これにより、閉鎖部材の外周における凹部の位置
と、ハウジングにおける保持孔の一端側開口の周囲部分
を、その閉鎖部材の一端面側から目視確認できる。よっ
て、その突出部の形成のためにハウジングに力を付加す
る位置、すなわち凹部に隣接する位置を容易に確認で
き、その突出部の形成を容易に行うことができる。
る前記閉鎖部材の一端面において開口するように形成さ
れ、前記ハウジングにおける保持孔の一端側開口の周囲
部分に力を付加してハウジングを変形させることで、前
記突出部が前記保持孔の内周に形成されるのが好まし
い。これにより、閉鎖部材の外周における凹部の位置
と、ハウジングにおける保持孔の一端側開口の周囲部分
を、その閉鎖部材の一端面側から目視確認できる。よっ
て、その突出部の形成のためにハウジングに力を付加す
る位置、すなわち凹部に隣接する位置を容易に確認で
き、その突出部の形成を容易に行うことができる。
【００１１】前記閉鎖部材の硬度は前記ハウジングの硬
度よりも大きくされているのが好ましい。これにより、
その閉鎖部材の回転によるハウジングからの突出部の削
り取りを円滑に行うことができる。
度よりも大きくされているのが好ましい。これにより、
その閉鎖部材の回転によるハウジングからの突出部の削
り取りを円滑に行うことができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
施形態を説明する。
【００１３】図１および図２に示す車両用ラックピニオ
ン式ステアリング装置１は、ステアリングホイール（図
示省略）に連結される入力軸２と、この入力軸２に一体
化されるヘリカルピニオン６と、このピニオン６に噛み
合うヘリカルラック７と、このラック７を覆うアルミダ
イカスト製のハウジング５とを備えている。その入力軸
２はベアリング３を介してハウジング５により回転可能
に支持される。そのラック７は、そのハウジング５によ
り車両幅方向に往復移動可能に支持される。そのラック
７の両端にタイロッドとナックルアームを介して車輪が
連結される。これにより、ステアリングホイールの操作
により入力軸２が回転すると、その回転によりピニオン
６が回転し、このピニオン６の回転がラック７に伝達さ
れることでラック７は車両幅方向に移動する。このラッ
ク７の車両幅方向移動が車輪に伝達されることで車両の
操舵がなされる。
ン式ステアリング装置１は、ステアリングホイール（図
示省略）に連結される入力軸２と、この入力軸２に一体
化されるヘリカルピニオン６と、このピニオン６に噛み
合うヘリカルラック７と、このラック７を覆うアルミダ
イカスト製のハウジング５とを備えている。その入力軸
２はベアリング３を介してハウジング５により回転可能
に支持される。そのラック７は、そのハウジング５によ
り車両幅方向に往復移動可能に支持される。そのラック
７の両端にタイロッドとナックルアームを介して車輪が
連結される。これにより、ステアリングホイールの操作
により入力軸２が回転すると、その回転によりピニオン
６が回転し、このピニオン６の回転がラック７に伝達さ
れることでラック７は車両幅方向に移動する。このラッ
ク７の車両幅方向移動が車輪に伝達されることで車両の
操舵がなされる。
【００１４】そのハウジング５に、円筒面に沿う保持孔
１５が形成され、この保持孔１５に外周面が円筒面に沿
う焼結金属製サポートヨーク（ラック支持部材）１６
が、ラックに近接する方向と離反する方向に往復移動可
能に挿入されている。そのサポートヨーク１６における
ラック７との対向端側に、ラック支持用凹部１６ｂが形
成されている。その凹部１６ｂによりラック７の背面側
が支持されている。
１５が形成され、この保持孔１５に外周面が円筒面に沿
う焼結金属製サポートヨーク（ラック支持部材）１６
が、ラックに近接する方向と離反する方向に往復移動可
能に挿入されている。そのサポートヨーク１６における
ラック７との対向端側に、ラック支持用凹部１６ｂが形
成されている。その凹部１６ｂによりラック７の背面側
が支持されている。
【００１５】その保持孔１５の一端側の開口は、焼結金
属製プラグ（閉鎖部材）１８により閉鎖されている。す
なわち、そのプラグ１８の外周に雄ねじ１８′が形成さ
れ、その保持孔１５の内周に雌ねじ１５′が形成される
ことで、そのプラグ１８は上記サポートヨーク１６の往
復移動方向に沿う軸方向回りの回転により保持孔１５に
ねじ合わされる。そのプラグ１８と上記ラック７との間
にサポートヨーク１６が配置される。そのプラグ１８の
外端側には工具係合用孔１８ａが形成されている。
属製プラグ（閉鎖部材）１８により閉鎖されている。す
なわち、そのプラグ１８の外周に雄ねじ１８′が形成さ
れ、その保持孔１５の内周に雌ねじ１５′が形成される
ことで、そのプラグ１８は上記サポートヨーク１６の往
復移動方向に沿う軸方向回りの回転により保持孔１５に
ねじ合わされる。そのプラグ１８と上記ラック７との間
にサポートヨーク１６が配置される。そのプラグ１８の
外端側には工具係合用孔１８ａが形成されている。
【００１６】そのサポートヨーク１６に、プラグ１８と
の対向端側において開口するバネ挿入孔１６ａが形成さ
れている。そのバネ挿入孔１６ａに圧縮コイルバネ（弾
性部材）２４が挿入されている。そのコイルバネ２４が
プラグ１８とサポートヨーク１６とに挟み込まれて圧縮
されることで、サポートヨーク１６にラック７の背面に
向かう弾力が付与される。そのサポートヨーク１６の往
復移動により、ピニオン６及びラック７の歯の加工誤差
やラック７の曲がりが吸収され、ラック７とピニオン６
との噛み合いの円滑化が図られる。そのサポートヨーク
１６の往復移動ストロークは、そのサポートヨーク１６
とプラグ１８との間隔δに対応する。
の対向端側において開口するバネ挿入孔１６ａが形成さ
れている。そのバネ挿入孔１６ａに圧縮コイルバネ（弾
性部材）２４が挿入されている。そのコイルバネ２４が
プラグ１８とサポートヨーク１６とに挟み込まれて圧縮
されることで、サポートヨーク１６にラック７の背面に
向かう弾力が付与される。そのサポートヨーク１６の往
復移動により、ピニオン６及びラック７の歯の加工誤差
やラック７の曲がりが吸収され、ラック７とピニオン６
との噛み合いの円滑化が図られる。そのサポートヨーク
１６の往復移動ストロークは、そのサポートヨーク１６
とプラグ１８との間隔δに対応する。
【００１７】そのプラグ１８をサポートヨーク１６に押
し付けられるまで保持孔１５にねじ込み、しかる後にね
じ込みを解除してサポートヨーク１６から離反させるこ
とで、そのサポートヨーク１６とプラグ１８との間隔
δ、すなわち、サポートヨーク１６の往復移動のストロ
ークを調節する。その間隔δは、ラック７とピニオン６
の噛み合い部におけるバックラッシ量に応じて予め定め
ておくことができる。
し付けられるまで保持孔１５にねじ込み、しかる後にね
じ込みを解除してサポートヨーク１６から離反させるこ
とで、そのサポートヨーク１６とプラグ１８との間隔
δ、すなわち、サポートヨーク１６の往復移動のストロ
ークを調節する。その間隔δは、ラック７とピニオン６
の噛み合い部におけるバックラッシ量に応じて予め定め
ておくことができる。
【００１８】図３、図４に示すように、上記プラグ１８
の外周に、複数（本実施形態では１２箇所）の凹部３１
が周方向に等間隔をおいて形成されている。各凹部３１
は、上記保持孔１５の外部に露出するプラグ１８の一端
面１８″において開口するように形成されている。各凹
部３１の形状および寸法は、後述の突出部４１が凹部３
１に挿入されることでプラグ１８のハウジング５に対す
る回転を阻止できるように設定される。
の外周に、複数（本実施形態では１２箇所）の凹部３１
が周方向に等間隔をおいて形成されている。各凹部３１
は、上記保持孔１５の外部に露出するプラグ１８の一端
面１８″において開口するように形成されている。各凹
部３１の形状および寸法は、後述の突出部４１が凹部３
１に挿入されることでプラグ１８のハウジング５に対す
る回転を阻止できるように設定される。
【００１９】上記ハウジング５と一体の複数の突出部４
１が、それぞれハウジング５の変形により上記凹部３１
に挿入されるように個別に形成可能とされている。本実
施形態では、そのハウジング５における保持孔１５の一
端側開口の周囲部分１５″であって、プラグ１８の回転
径上にあって凹部３１に隣接する位置にポンチにより力
を付加することで、その周囲部分１５″に窪み４２を生
じさせると共に、その凹部３１に圧入される突出部４１
が保持孔１５の内周に形成されるようにハウジング５を
変形させる。上記複数の凹部３１の中の一部の凹部３１
に挿入される突出部４１が形成されることで、プラグ１
８のハウジング５に対する回転が阻止可能とされてい
る。本実施形態では、周方向に等間隔をおいた３箇所の
凹部３１に挿入される突出部４１が形成されることで、
プラグ１８のハウジング５に対する回転が阻止される。
１が、それぞれハウジング５の変形により上記凹部３１
に挿入されるように個別に形成可能とされている。本実
施形態では、そのハウジング５における保持孔１５の一
端側開口の周囲部分１５″であって、プラグ１８の回転
径上にあって凹部３１に隣接する位置にポンチにより力
を付加することで、その周囲部分１５″に窪み４２を生
じさせると共に、その凹部３１に圧入される突出部４１
が保持孔１５の内周に形成されるようにハウジング５を
変形させる。上記複数の凹部３１の中の一部の凹部３１
に挿入される突出部４１が形成されることで、プラグ１
８のハウジング５に対する回転が阻止可能とされてい
る。本実施形態では、周方向に等間隔をおいた３箇所の
凹部３１に挿入される突出部４１が形成されることで、
プラグ１８のハウジング５に対する回転が阻止される。
【００２０】そのプラグ１８のハウジング５に対する回
転阻止に抗してプラグ１８に回転力を付加することで、
そのプラグ１８をハウジング５へのねじ込み方向あるい
はねじ込み解除方向へ回転させ、その凹部３１に挿入さ
れた突出部４１をプラグ１８によりハウジング５から削
り取ることが可能とされている。そのため、そのハウジ
ング５と突出部４１との結合強度が、プラグ１８の破壊
強度よりも小さくなるように、そのハウジング５やプラ
グ１８の材質、凹部３１や突出部４１の寸法や数等が設
定され、より具体的には実験により適宜設定するのがよ
い。また、プラグ１８の硬度をハウジング５の硬度より
も大きくすることで、その突出部４１の削り取りに際し
てプラグ１８が変形するのを防止し、その削り取りを円
滑に行えるようにするのが好ましい。
転阻止に抗してプラグ１８に回転力を付加することで、
そのプラグ１８をハウジング５へのねじ込み方向あるい
はねじ込み解除方向へ回転させ、その凹部３１に挿入さ
れた突出部４１をプラグ１８によりハウジング５から削
り取ることが可能とされている。そのため、そのハウジ
ング５と突出部４１との結合強度が、プラグ１８の破壊
強度よりも小さくなるように、そのハウジング５やプラ
グ１８の材質、凹部３１や突出部４１の寸法や数等が設
定され、より具体的には実験により適宜設定するのがよ
い。また、プラグ１８の硬度をハウジング５の硬度より
も大きくすることで、その突出部４１の削り取りに際し
てプラグ１８が変形するのを防止し、その削り取りを円
滑に行えるようにするのが好ましい。
【００２１】上記構成によれば、プラグ１８に形成され
る凹部３１にハウジング５と一体の突出部４１が挿入さ
れることで、そのプラグ１８のハウジング５に対する回
転が阻止されるので、その回転阻止のためのロックナッ
ト等をなくして部品点数を低減できる。さらに、その回
転阻止に抗してプラグ１８に回転力を付与することで、
その突出部４１をハウジング５から削り取ることができ
るので、その回転阻止を解除してプラグ１８をハウジン
グ５から取り外すことができる。そのプラグ１８のハウ
ジング５に対する回転は、複数の凹部３１の中の一部の
凹部３１に挿入される突出部４１を形成することで阻止
されるので、その突出部４１をハウジング５から削り取
った後に、未だ突出部４１が挿入されていない残りの凹
部３１に挿入される突出部４１を形成することで、その
回転を再び阻止することができる。上記実施形態では、
１２箇所の凹部３１の中の３箇所の凹部３１に突出部４
１を挿入することで回転阻止しているので、一旦ハウジ
ング５に取り付けて回転が阻止されたプラグ１８を、３
回取り外して再取付けできる。また、各凹部３１は、保
持孔１５の外部に露出するプラグ１８の一端面１８″に
おいて開口するように形成され、ハウジング５における
保持孔１５の一端側開口の周囲部分１５″に力を付加す
ることで、ハウジング５を変形させて突出部４１を保持
孔１５の内周に形成している。よって、プラグ１８の外
周における凹部３１の位置と、ハウジング５における保
持孔１５の一端側開口の周囲部分１５″を、そのプラグ
１８の一端面１８″側から目視確認できるので、その突
出部４１の形成のためにハウジング５に力を付加する位
置、すなわち凹部３１に隣接する位置を容易に確認で
き、その突出部４１の形成を容易に行うことができる。
る凹部３１にハウジング５と一体の突出部４１が挿入さ
れることで、そのプラグ１８のハウジング５に対する回
転が阻止されるので、その回転阻止のためのロックナッ
ト等をなくして部品点数を低減できる。さらに、その回
転阻止に抗してプラグ１８に回転力を付与することで、
その突出部４１をハウジング５から削り取ることができ
るので、その回転阻止を解除してプラグ１８をハウジン
グ５から取り外すことができる。そのプラグ１８のハウ
ジング５に対する回転は、複数の凹部３１の中の一部の
凹部３１に挿入される突出部４１を形成することで阻止
されるので、その突出部４１をハウジング５から削り取
った後に、未だ突出部４１が挿入されていない残りの凹
部３１に挿入される突出部４１を形成することで、その
回転を再び阻止することができる。上記実施形態では、
１２箇所の凹部３１の中の３箇所の凹部３１に突出部４
１を挿入することで回転阻止しているので、一旦ハウジ
ング５に取り付けて回転が阻止されたプラグ１８を、３
回取り外して再取付けできる。また、各凹部３１は、保
持孔１５の外部に露出するプラグ１８の一端面１８″に
おいて開口するように形成され、ハウジング５における
保持孔１５の一端側開口の周囲部分１５″に力を付加す
ることで、ハウジング５を変形させて突出部４１を保持
孔１５の内周に形成している。よって、プラグ１８の外
周における凹部３１の位置と、ハウジング５における保
持孔１５の一端側開口の周囲部分１５″を、そのプラグ
１８の一端面１８″側から目視確認できるので、その突
出部４１の形成のためにハウジング５に力を付加する位
置、すなわち凹部３１に隣接する位置を容易に確認で
き、その突出部４１の形成を容易に行うことができる。
【００２２】なお、本発明は上記実施形態に限定されな
い。例えば、閉鎖部材の外周の凹部における回転軸方向
に沿う開口縁をエッジ状とすることで、その閉鎖部材の
回転によるハウジングからの突出部の削り取りを円滑に
行えるようにしてもよい。また、閉鎖部材の外周に形成
される凹部の数や、その凹部に挿入される突出部の数は
特に限定されない。
い。例えば、閉鎖部材の外周の凹部における回転軸方向
に沿う開口縁をエッジ状とすることで、その閉鎖部材の
回転によるハウジングからの突出部の削り取りを円滑に
行えるようにしてもよい。また、閉鎖部材の外周に形成
される凹部の数や、その凹部に挿入される突出部の数は
特に限定されない。
【００２３】
【発明の効果】本発明によれば、保守点検に支障をきた
すことなく部品点数を削減できるラックピニオン式ステ
アリング装置を提供できる。
すことなく部品点数を削減できるラックピニオン式ステ
アリング装置を提供できる。
【図１】本発明の実施形態のラックピニオン式ステアリ
ング装置の断面図
ング装置の断面図
【図２】本発明の実施形態のラックピニオン式ステアリ
ング装置の部分正面図
ング装置の部分正面図
【図３】本発明の実施形態のラックピニオン式ステアリ
ング装置の要部の断面図
ング装置の要部の断面図
【図４】本発明の実施形態のラックピニオン式ステアリ
ング装置の要部の端面図
ング装置の要部の端面図
５ ハウジング ６ ピニオン ７ ラック １５ 保持孔 １６ サポートヨーク（ラック支持部材） １８ プラグ（閉鎖部材） ２４ コイルバネ（弾性部材） ３１ 凹部 ４１ 突出部
Claims (3)
- 【請求項１】 操舵により回転するピニオンと、 そのピニオンに噛み合うラックと、 そのラックを覆うハウジングと、 そのハウジングに設けられた保持孔に、そのラックに近
接する方向と離反する方向とに往復移動可能に挿入され
るラック支持部材と、 その保持孔の一端側の開口を閉鎖するように、そのラッ
ク支持部材の往復移動方向に沿う軸方向回りの回転によ
りハウジングにねじ合わされる閉鎖部材と、 そのラック支持部材と閉鎖部材とで挟み込まれる弾性部
材とを備え、 その弾性部材によりラック支持部材をラックの背面に向
かわせる弾力が付与されるラックピニオン式ステアリン
グ装置において、 複数の凹部が、前記閉鎖部材の外周に周方向の間隔をお
いて形成され、 前記ハウジングと一体の複数の突出部が、それぞれ前記
ハウジングの変形により前記凹部に挿入されるように個
別に形成可能とされ、 その複数の凹部の中の一部の凹部に挿入される突出部が
形成されることで、前記閉鎖部材の前記ハウジングに対
する回転が阻止可能とされ、 その回転阻止に抗して前記閉鎖部材に回転力を付加する
ことで、その突出部を閉鎖部材によりハウジングから削
り取ることが可能とされているラックピニオン式ステア
リング装置。 - 【請求項２】 前記各凹部は、前記保持孔の外部に露出
する前記閉鎖部材の一端面において開口するように形成
され、 前記ハウジングにおける保持孔の一端側開口の周囲部分
に力を付加してハウジングを変形させることで、前記突
出部が前記保持孔の内周に形成される請求項１に記載の
ラックピニオン式ステアリング装置。 - 【請求項３】 前記閉鎖部材の硬度は前記ハウジングの
硬度よりも大きくされている請求項１または２に記載の
ラックピニオン式ステアリング装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5287998A JPH11227616A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | ラックピニオン式ステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5287998A JPH11227616A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | ラックピニオン式ステアリング装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11227616A true JPH11227616A (ja) | 1999-08-24 |
Family
ID=12927179
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5287998A Pending JPH11227616A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | ラックピニオン式ステアリング装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11227616A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6467366B1 (en) * | 2000-10-26 | 2002-10-22 | Trw Inc. | Yoke bearing assembly for hydraulic power assist rack and pinion power steering system |
| DE102005002606A1 (de) * | 2005-01-20 | 2006-08-03 | Zf Lenksysteme Gmbh | Vorrichtung zum Andrücken einer Zahnstange an ein mit der Zahnstange in Eingriff stehendes Ritzel |
| JP2010149543A (ja) * | 2008-12-24 | 2010-07-08 | Nsk Ltd | ラックピニオン式ステアリング装置 |
| DE102010012742A1 (de) * | 2010-03-25 | 2011-09-29 | Volkswagen Ag | Verfahren und Anordnung zur Sicherung einer Einstellschraube |
| JP2012210827A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-11-01 | Kyb Co Ltd | ステアリング装置及びそのバックラッシュ調整方法 |
| JP2013199158A (ja) * | 2012-03-23 | 2013-10-03 | Nsk Ltd | ステアリング装置の調整ネジ固定方法、ステアリング装置 |
| JP2013241051A (ja) * | 2012-05-18 | 2013-12-05 | Nsk Ltd | ステアリング装置の調整ネジ固定方法、ステアリング装置 |
-
1998
- 1998-02-17 JP JP5287998A patent/JPH11227616A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| DE102005002606B4 (de) * | 2005-01-20 | 2011-12-01 | Zf Lenksysteme Gmbh | Vorrichtung zum Andrücken einer Zahnstange an ein mit der Zahnstange in Eingriff stehendes Ritzel |
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