JP2013241051A - ステアリング装置の調整ネジ固定方法、ステアリング装置 - Google Patents
ステアリング装置の調整ネジ固定方法、ステアリング装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】ラックガイド8と弾性部材9と調整ネジ10を有するステアリング装置の調整ネジ固定方法で、ハウジングの円筒部7のネジ部7aにはネジ山と交差する溝部7dが形成されており、調整ネジ10を円筒部7に螺合させる第1ステップと調整ネジ10と円筒部7の一方の軸方向側端面であって溝部7dと周方向位置の異なる位置にカシメを行い調整ネジ10のネジ部10aとネジ部7aとの隙間詰めを行う第2ステップとラックガイド8をラック3に押し付ける力を調整する第3ステップと調整ネジ10と円筒部7の残りの一方の軸方向側端面であって溝部7dと周方向位置の異なる位置にカシメを行い調整ネジ10の緩み止めを行う第4ステップを含み、第1〜第4ステップを順に実施する。
【選択図】図3
Description
近年では、ハウジングにカシメを施し、ハウジングの一部を調整ネジの外周面に形成された凹部に進入させることによって調整ネジの緩み止めを行ったステアリング装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
また、ハウジングにカシメを施し、ハウジングの一部を調整ネジのネジ部を塑性変形させることなく当該ネジ部に圧着させることによって調整ネジの緩み止めを行ったステアリング装置も提案されている(例えば、特許文献2を参照。)。
また、上記特許文献2のような従来のステアリング装置では、予圧の調整後、調整ネジのネジ部とハウジングのネジ部との間に隙間が生じたままでハウジングにカシメが施される。このため、カシメにより当該隙間分だけ調整ネジの位置がずれて予圧が大きくなり、ラック摺動力が大きくなってしまう。
ハウジングに設けられた円筒部に挿入されてラックを支持するラックガイドと、前記ラックガイドを前記ラックに押し付けるための弾性部材と、前記円筒部に螺合して前記弾性部材を支持する調整ネジとを有するステアリング装置の調整ネジ固定方法であって、
前記円筒部のネジ部には、ネジ山と交差する方向へ延在した少なくとも1つの溝部が形成されており、
前記調整ネジを前記円筒部に螺合させる第1ステップと、
前記調整ネジと前記円筒部のうち、いずれか一方の軸方向側端面であって前記溝部と周方向位置の異なる位置にカシメを行い、前記調整ネジのネジ部と前記円筒部のネジ部との隙間詰めを行う第2ステップと、
前記調整ネジを前記円筒部内で回転させることにより、前記ラックガイドを前記ラックに押し付ける力を調整する第3ステップと、
前記調整ネジと前記円筒部のうち、残りの一方の軸方向側端面であって前記溝部と周方向位置の異なる位置にカシメを行い、前記調整ネジの緩み止めを行う第4ステップとを含み、
前記第1ステップから前記第4ステップを順に実施することにより、前記調整ネジを前記ハウジングの前記円筒部に固定することを特徴とするステアリング装置の調整ネジ固定方法を提供する。
ハウジングに設けられた円筒部に挿入されてラックを支持するラックガイドと、前記ラックガイドを前記ラックに押し付けるための弾性部材と、前記円筒部に螺合して前記弾性部材を支持する調整ネジとを有するステアリング装置であって、
前記円筒部のネジ部には、ネジ山と交差する方向へ延在した少なくとも1つの溝部が形成されており、
前記調整ネジと前記円筒部のうち、いずれか一方の軸方向側端面であって前記溝部と周方向位置の異なる位置へのカシメにより、前記調整ネジのネジ部と前記円筒部のネジ部との隙間詰めがなされており、
前記ラックガイドを前記ラックに押し付ける力が調整された状態で、前記調整ネジと前記円筒部のうち、残りの一方の軸方向側端面であって前記溝部と周方向位置の異なる位置へのカシメにより、前記調整ネジの前記円筒部への緩み止めがなされていることを特徴とするステアリング装置を提供する。
図1に示す本実施形態に係るステアリング装置1は、車両用のラックアンドピニオン式ステアリング装置である。ステアリング装置1において、不図示の車体フレームに固設されたハウジング2内には、ラック3とピニオン4、及びラック3に予圧を付与する予圧機構5が備えられている。
本手順4のカシメにより、図5(c)に示すように、調整ネジ10の上面10bに半球状の窪み10cが形成されるとともに、調整ネジ10の窪み10cの周辺部分と円筒部7の窪み7cの周辺部分とが互いに変形してしっかりと噛み合う。これにより、雄ネジ部10aと雌ネジ部7aの摩擦抵抗を増加させることができ、調整ネジ10の円筒部7に対する緩み止めが達成される(以下、単に「緩み止め」という。)。このとき、上記手順2のカシメにより隙間詰めを行ったことにより、雄ネジ部10aと雌ネジ部7aに隙間が発生することを防止できる。また、図5(c)に示すように、雌ネジ部7aの各ネジ山が雄ネジ部10aの各ネジ山を適切に支えた状態が維持される。このため、上記手順3で適正に調節した予圧が本手順4のカシメにより変化してしまうことを防止できる。
また、本実施形態に係るステアリング装置1は、隙間詰めのカシメと緩み止めのカシメを行うことにより、車両の運転時等にラック3に過大な負荷が加えられても、予圧が変化することを防止できる。したがって、本実施形態に係るステアリング装置1は、調整ネジ10の円筒部7への取り付けの際に適正に設定した予圧を維持することもできる。
以上より本実施形態に係るステアリング装置1は、ラック3とピニオン4のバックラッシュの発生を防止し、かつラック摺動力の変化を防止することができる。また、上記調整ネジ固定方法は、大掛かりな設備を必要とせず、ステアリング装置の製造時だけでなくメンテナンス時にも利用することができる。
また、上記調整ネジ固定方法では、手順2でハウジング2の円筒部7にカシメを行い、手順4で調整ネジ10にカシメを行っている。しかしながらこれに限られず、手順2で調整ネジ10にカシメを行い、手順4でハウジング2の円筒部7にカシメを行うようにしてもよい。
以上のように、調整ネジ10のクリープや円筒部7の雌ネジ部7aの座屈により、上記手順4のカシメによる調整ネジ10の緩み止めの効果が弱まる、或いはなくなれば、調整ネジ10が緩み、これによってラック3とピニオン4のバックラッシュが発生し、かつラック摺動力が変化してしまうおそれがある。
2 ハウジング
3 ラック
4 ピニオン
5 予圧機構
7 ハウジングの円筒部
7a 円筒部の雌ネジ部
7d 溝部
8 ラックガイド
9 予圧ばね
10 調整ネジ
10a 調整ネジの雄ネジ部
Claims (8)
- ハウジングに設けられた円筒部に挿入されてラックを支持するラックガイドと、前記ラックガイドを前記ラックに押し付けるための弾性部材と、前記円筒部に螺合して前記弾性部材を支持する調整ネジとを有するステアリング装置の調整ネジ固定方法であって、
前記円筒部のネジ部には、ネジ山と交差する方向へ延在した少なくとも1つの溝部が形成されており、
前記調整ネジを前記円筒部に螺合させる第1ステップと、
前記調整ネジと前記円筒部のうち、いずれか一方の軸方向側端面であって前記溝部と周方向位置の異なる位置にカシメを行い、前記調整ネジのネジ部と前記円筒部のネジ部との隙間詰めを行う第2ステップと、
前記調整ネジを前記円筒部内で回転させることにより、前記ラックガイドを前記ラックに押し付ける力を調整する第3ステップと、
前記調整ネジと前記円筒部のうち、残りの一方の軸方向側端面であって前記溝部と周方向位置の異なる位置にカシメを行い、前記調整ネジの緩み止めを行う第4ステップとを含み、
前記第1ステップから前記第4ステップを順に実施することにより、前記調整ネジを前記ハウジングの前記円筒部に固定することを特徴とするステアリング装置の調整ネジ固定方法。 - 前記第2ステップでは、前記調整ネジと前記円筒部のうち、いずれか一方の軸方向側端面の複数箇所にカシメを行い、
前記溝部の数は、前記第2ステップのカシメ箇所の数と同じ又はその約数であることを特徴とする請求項1に記載のステアリング装置の調整ネジ固定方法。 - 前記第2ステップでは、前記円筒部の軸方向側端面のネジ部近傍に、周方向に沿って3箇所以上カシメを行い、
前記第4ステップでは、前記調整ネジの軸方向側端面のネジ部近傍に、周方向に沿って3箇所以上カシメを行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のステアリング装置の調整ネジ固定方法。 - 前記第2ステップのカシメにより、前記円筒部の軸方向側端面に窪みを形成し、
前記第4ステップでは、前記円筒部の前記窪みに対向するようにカシメを行うことを特徴とする請求項3に記載のステアリング装置の調整ネジ固定方法。 - 前記第2ステップでは、楔形状のカシメツールを用いてカシメを行い、前記窪みを前記円筒部のネジ部の1ピッチ以上の深さとなるように形成することを特徴とする請求項4に記載のステアリング装置の調整ネジ固定方法。
- 前記第2ステップのカシメ箇所の数は、前記第4ステップのカシメ箇所の数の整数倍であることを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか一項に記載のステアリング装置の調整ネジ固定方法。
- 前記円筒部はアルミダイキャスト製であり、前記調整ネジは亜鉛製又は鉄製であることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のステアリング装置の調整ネジ固定方法。
- ハウジングに設けられた円筒部に挿入されてラックを支持するラックガイドと、前記ラックガイドを前記ラックに押し付けるための弾性部材と、前記円筒部に螺合して前記弾性部材を支持する調整ネジとを有するステアリング装置であって、
前記円筒部のネジ部には、ネジ山と交差する方向へ延在した少なくとも1つの溝部が形成されており、
前記調整ネジと前記円筒部のうち、いずれか一方の軸方向側端面であって前記溝部と周方向位置の異なる位置へのカシメにより、前記調整ネジのネジ部と前記円筒部のネジ部との隙間詰めがなされており、
前記ラックガイドを前記ラックに押し付ける力が調整された状態で、前記調整ネジと前記円筒部のうち、残りの一方の軸方向側端面であって前記溝部と周方向位置の異なる位置へのカシメにより、前記調整ネジの前記円筒部への緩み止めがなされていることを特徴とするステアリング装置。
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