JPH11223675A - 降雪量測定方法及び装置 - Google Patents

降雪量測定方法及び装置

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JPH11223675A
JPH11223675A JP3816798A JP3816798A JPH11223675A JP H11223675 A JPH11223675 A JP H11223675A JP 3816798 A JP3816798 A JP 3816798A JP 3816798 A JP3816798 A JP 3816798A JP H11223675 A JPH11223675 A JP H11223675A
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JP
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snow
snowfall
plate
covered
bright line
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JP3816798A
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Isao Matsuki
功 松木
Toyosuke Tanaka
豊介 田中
Masahiko Kagoshima
正彦 籠島
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Japan Radio Co Ltd
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Japan Radio Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一定時間に降る雪の降雪量を測定する際
に、積雪面に凹凸があっても、正確に積雪量が測定でき
る降雪量測定方法及び装置を提供する。 【解決手段】 前後方向に狭く横方向に末広がりのレー
ザ光線を水平に設置された積雪板及びこの積雪板に積も
った積雪面に対して所定角度の斜め上方から一定時間毎
に照射し、前記積雪面及び除雪後の前記積雪板に輝線を
描かせ、前記積雪面及び積雪板を覆う撮像範囲で前記レ
ーザ光線の照射方向と反対方向の斜め上方から前記積雪
面及び積雪板に描かれた輝線を撮像し、除雪後の前記積
雪板の輝線による線状画像に等間隔で複数の基準点を定
めてこれらの基準点の位置を求め、一定時間後の前記積
雪面の輝線による線状画像について前記間隔と同じ間隔
の点を抽出してこれらの抽出点の位置を求め、求めた各
抽出点の位置と前記各基準点の位置との距離を算出し、
算出した複数の距離の平均値を求め、求めた距離の平均
値を垂直方向の距離に換算して降雪量を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ照射装置と
撮像装置とを用いて一定時間に降る雪の降雪量を測定す
る方法及び装置に関し、特に、レーザ照射装置により観
測用の積雪板の表面及び積雪した積雪面に輝線を描き、
これらの輝線を撮像装置で撮像して、得た画像情報を演
算処理し、降雪量を求める方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】降雪の観測量としては、積もった雪の積
雪深と一定時間に降った雪の降雪量とがある。この後者
の降雪量の測定方法には、積もった雪の地表からの積雪
深を一定時間毎に計測し、前回計測した積雪深と今回計
測した積雪深との差から、気温や重み等による積雪面の
沈下量の補正を施して降雪量を求める方法と、一定時間
毎に積雪板の除雪を行って、除雪した積雪板上に一定時
間に積もった雪の厚さを計測して降雪量を求める方法と
がある。
【0003】積雪深又は降雪量を測定する方法として、
従来からレーザ光線を用いる方法がある。このレーザ光
線による方法は、観測用積雪板に対するレーザ光線の送
光軸と光センサの受光軸とを違えて構成して、レーザ光
線により積雪板及び積雪面に輝点を描き、この輝点の反
射光を光センサで受光し、雪が積もっていない時の積雪
板からの輝点の反射光を受光する受光軸と、雪が積もっ
た積雪面からの輝点の反射光を受光する受光軸との角度
の違いを計測し、この角度の違いを距離に換算する、即
ち三角測量法により輝点間の距離を求め、この距離を垂
直方向の距離に換算して積雪深又は降雪量とする方法で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来のレーザ光
線による降雪量の測定は、観測用の積雪板を直接地表に
設置したり、地表より高い所に設置して行われており、
いずれの場合も積雪板を設置する高さが固定されてい
る。積雪板を直接地表に設置した場合は、降雪量の計測
を終了して積雪板の除雪を行うと、積雪板が周囲の積雪
より低くなり、積雪板に積もる雪は縁の方に高く積もる
傾向がある。また、地表より高い所に設置した場合は、
周囲の状況や風等の気象条件により、地表に積もる積雪
量と異なる場合がある。さらに、従来の方法は、点によ
る計測であるので、積雪面に凹凸があるために距離計測
に誤差を生じ、凹凸の度合いも雪質により異なり、測定
した降雪量の信頼性が損なわれる。また、三角測量法に
よる方法であるので、光センサによる受光軸の角度差の
測定精度が低く、降雪量測定値の信頼性が低い。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点
を解決するために成されたもので、先ず請求項1に記載
の発明は、前後方向に狭く横方向に末広がりのレーザ光
線を水平に設置された積雪板及びこの積雪板に積もった
積雪面に対して所定角度の斜め上方から一定時間毎に照
射し、前記積雪面及び除雪後の前記積雪板に輝線を描か
せ、前記積雪面及び積雪板を覆う撮像範囲で前記レーザ
光線の照射方向と反対方向の斜め上方から前記積雪面及
び積雪板に描かれた輝線を撮像し、除雪後の前記積雪板
の輝線による線状画像に等間隔で複数の基準点を定めて
これらの基準点の位置を求め、一定時間後の前記積雪面
の輝線による線状画像について前記間隔と同じ間隔の点
を抽出してこれらの抽出点の位置を求め、求めた各抽出
点の位置と前記各基準点の位置との距離を算出し、算出
した複数の距離の平均値を求め、求めた距離の平均値を
垂直方向の距離に換算して降雪量を求める方法である。
【0006】請求項2に記載の発明は、前記レーザ光線
を周囲の積雪の一部を含めて前記積雪板及び積雪板に積
もった積雪面に対して所定角度の斜め上方から一定時間
毎に照射し、周囲の積雪の一部を含んだ積雪面及び除雪
後の積雪板に輝線を描かせ、周囲の積雪の一部を覆う撮
像範囲で積雪面及び積雪板に描かれた輝線を撮像し、除
雪後の前記積雪板に描かれた輝線による線状画像と周囲
の積雪の一部に描かれた輝線による線状画像とが不連続
である場合に不連続端間の間隔を検出し、この間隔が零
となるように前記積雪板の高さを調整し、前記積雪板と
周囲の積雪との段差を無くして一定時間後に降雪量を測
定する方法である。
【0007】請求項3に記載の発明は、除雪後の前記積
雪板の輝線による線状画像の前記複数の基準点は、除雪
後も残存している雪面に描かれた輝線の線状画像につい
て抽出した点とし、これらの抽出点を基準点として降雪
量を求める方法である。
【0008】そして、請求項4に記載の発明は、水平に
設置された積雪板、前後方向に狭く横方向に末広がりの
レーザ光線を前記積雪板及びこの積雪板に積もった積雪
面に対して所定角度の斜め上方から一定時間毎に照射
し、前記積雪面及び除雪後の積雪板に輝線を描かせるレ
ーザ照射装置、前記積雪面及び積雪板を覆う撮像範囲で
前記レーザ光線の照射方向と反対方向の斜め上方から前
記積雪面及び積雪板に描かれた輝線を撮像する撮像装
置、前記レーザ照射装置及び前記撮像装置から成るセン
サ部を一定時間毎に前記積雪板の上方に移動させるセン
サ部移動機構、及び前記撮像装置で積雪面の輝線を撮像
した後に前記積雪板上に積もった雪を取り除く除雪機構
から成る測定部と、除雪後の前記積雪板の輝線による線
状画像に等間隔に複数の基準点を設けてこれらの基準点
の位置を求める手段、一定時間後の前記積雪面の輝線に
よる線状画像について前記間隔と同じ間隔の点を抽出し
てこれらの抽出点の位置を求める手段、求めた各抽出点
の位置と前記各基準点の位置との距離をそれぞれ算出
し、算出した複数の距離の平均値を求める手段、及び求
めた距離の平均値を垂直方向の距離に換算して降雪量を
求める手段を有する処理装置とで構成するものである。
【0009】また、請求項5に記載の発明は、前記セン
サ部が、前記レーザ光線を周囲の積雪の一部を含めて前
記積雪板及びこの積雪板に積もった積雪面に対して照射
して輝線を描かせるレーザ照射装置、及び前記周囲の積
雪の一部を含んだ積雪面及び積雪板を覆う撮像範囲で積
雪面及び積雪板に描かれた輝線を撮像する撮像装置から
成り、前記測定部に、除雪後の積雪板に描かれた輝線に
よる線状画像と周囲の積雪の一部に描かれた輝線による
線状画像とが不連続である場合に前記処理装置からの制
御信号により前記測定部の高さを調節する測定部上下移
動機構を備え、前記処理装置に、除雪後の積雪板に描か
れた輝線による線状画像と周囲の積雪の一部に描かれた
輝線による線状画像とが不連続である場合に不連続端間
の間隔を検出してこの間隔が零となるように前記測定部
の高さを調整する前記制御信号を前記測定部上下移動機
構へ出力する手段を備えたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の降雪量測定方法の
一実施例を説明するための図で、(a)は側面図、
(b)は平面図である。図において、1はレーザ照射装
置である半導体レーザ、1aはビーム状のレーザ光線を
前後方向(図では左右方向)に狭く横方向に末広がりの
レーザ光線とするシリンドリカルレンズ、2は撮像装置
であるCCDカメラ、4は積雪板、Bは積雪面、aは積
雪板4に描かれた輝線、bは積雪面Bに描かれた輝線、
dは降雪量である。
【0011】図1(a)において、半導体レーザ1から
シリンドリカルレンズ1aを通して前後方向に狭く横方
向に末広がりのレーザ光線を積雪板4及び積雪面Bに対
して所定角度の斜め上方から一定時間毎に照射する。照
射する角度は、実験によると積雪板の横軸垂直面に対し
てほぼ45度方向が好適である。図1(b)においてb
が積雪面Bに描かれた輝線である。積雪板4には除雪後
に輝線aが描かれる。そして、これらの輝線をCCDカ
メラ2によって積雪面B及び積雪板4を覆う撮像範囲
で、前記レーザ光線の照射方向と反対方向の斜め上方か
ら撮像する。CCDカメラ2の中心撮像角度は、レーザ
光線の照射角度に対してほぼ90度を為す角度が好適で
ある。
【0012】図2は図1に示す実施例で撮像された線状
画像から積雪量を求める方法を説明するための図で、図
において、a’(破線で表す)は除雪後の積雪板4に描
かれた輝線aの線状画像、b’(実線で表す)は積雪面
Bに描かれた輝線bの画像、eは撮像画面である。ここ
で、画像b’は積雪面Bの凹凸のために折れ線(曲線)
状画像となる。また、画像a’と画像b’とは、異なる
時に撮像される画像であるが、同じ図上に表している。
そして、a1’、a2’、・・・、an’は、積雪板4
の輝線aの画像a’に等間隔に定める基準点で、直線状
の画像a’に直交して等間隔に設定した複数本の平行線
との交点から、これらの位置データが求められ、メモリ
に記憶される。また、b1’、b2’、・・・、bn’
は、基準点a1’、a2’、・・・、an’の間隔と同
じ間隔の点として画像b’について抽出される抽出点
で、前記等間隔に設定した複数本の平行線との交点から
抽出点が検出され、これらの抽出点の位置データが求め
られ、メモリに記憶される。次に、記憶された画像a’
の各基準点の位置データ及び画像b’の各抽出点の位置
データをメモリから読み出し、b1’−a1’、b2’
−a2’、・・・、bn’−an’の各距離を算出す
る。ついで、算出した複数の距離の平均値を求め、求め
た距離の平均値を積雪板4に垂直な方向の距離に換算し
て、これを降雪量dとする。
【0013】従って、本発明は、一度に複数点の積雪の
厚さを計測することができ、これらの平均値を算出して
降雪量を求めるので、積雪面に凹凸があっても、正確に
降雪量を測定することができる。また、従来の光センサ
の受光軸の角度差の計測による方法とは異なり、CCD
カメラ等の撮像装置により撮像した撮像画面の画像デー
タから距離を算出するので、降雪量の測定精度が高い。
この実施例は請求項1に記載の発明に相当する。
【0014】図3は本発明の降雪量測定方法の第2の実
施例を説明するための図で、(a)は除雪後の積雪板の
面が周囲の積雪の面と同じ高さの場合を示す図、(b)
は除雪後の積雪板の高さが周囲の積雪面より高い場合を
示す図、(c)は(a)の場合の周囲の積雪及び積雪板
に描かれた輝線を示す図、(d)は(b)の場合の周囲
の積雪と積雪板とに描かれた輝線を示す図である。図3
において、図1と同一符号のものは同一のものを示し、
Cは周囲の積雪である。この図3で説明する実施例は、
レーザ光線を周囲の積雪の一部を含めて照射し、周囲の
積雪の一部を含んだ積雪面及び除雪後の積雪板に輝線を
描かせ、周囲の積雪の一部を覆う撮像範囲で積雪面及び
積雪板に描かれた輝線を撮像する場合である。
【0015】レーザ光線を周囲の積雪の一部を含めて積
雪板及び積雪板に積もった積雪面に対して所定角度の斜
め上方から照射すると、図3(a)に示す除雪後の積雪
板4が周囲の積雪と同じ高さの場合は、図3(c)の如
く積雪板4の輝線aと周囲の積雪Cの輝線cとが、イ、
ロ、ハ、ニのように一直線になる。しかし、図3(b)
に示す除雪後の積雪板4の高さが周囲の積雪Cより高い
場合は、図3(d)の如く積雪板4の輝線aと周囲の積
雪Cの輝線cとが、イ、ロ’、ロ、ハ、ハ’、ニのよう
に不連続になる。
【0016】本実施例は、図3(d)の如く積雪板4の
輝線aと周囲の積雪Cの輝線cとが不連続となった場合
に、不連続端ロとロ’の間の間隔を検出し、この間隔が
零となるように前記積雪板4の高さを調整し、前記積雪
板と周囲の積雪Cとの段差を無くして、一定時間後に降
雪量を測定する方法である。
【0017】従って、本発明は、除雪後の積雪板4が周
囲の積雪Cよりも高くなった場合又は低くなった場合
に、積雪板4の高さを周囲の積雪Cの高さに揃えるの
で、積雪板4の縁に積もる雪が中央部に積もる雪より高
くなったり、又は逆に中央部より縁の方が高くなるよう
なことがなく、周囲の積雪と異なる降雪量を測定するこ
とがない。この実施例は請求項2に記載の発明に相当す
る。
【0018】図4は本発明の降雪量測定方法の第3の実
施例を説明するための図で、積雪面の撮像が済み、積雪
板上の雪を除雪したとき、除雪が不完全で、例えば凍結
した氷状の雪が残った状態の場合の降雪量の測定方法で
ある。図において、a”は除雪後も積雪板4に雪が残っ
ている場合の輝線の画像、b”は積雪面の輝線の画像、
eは撮像画面である。そして、a1”、a2”、・・
・、an”は、画像a”に等間隔に定める基準点で、前
述したように等間隔に設定した複数本の平行線との交点
からこれらの基準点の位置データが求められる。また、
b1”、b2”、・・・、bn”は、基準点a1”、a
2”、・・・、an”の間隔と同じ間隔の点として画像
b”について抽出される抽出点で、前記等間隔に設定し
た複数本の平行線との交点から抽出され、これらの抽出
点の位置データが求められる。そして、記憶された画像
a”の各基準点の位置データ及び画像b”の各抽出点の
位置データをメモリから読み出してb1”−a1”、b
2”−a2”、・・・、bn”−an”の各距離を算出
する。以下、算出した複数の距離の平均値を求め、求め
た距離の平均値を積雪板4に垂直な方向の距離に換算し
て、これを降雪量dとする。
【0019】従って、本発明は、積雪板4の除雪が不完
全で除雪後の積雪板4に雪が残っていても、正確な降雪
量を測定することができる。この実施例は請求項3の発
明に相当する。
【0020】図5は本発明の降雪量測定装置の一実施例
を示す概略斜視図で、3は半導体レーザ1及びCCDカ
メラ2から成るセンサ部、4は積雪板、5は前記センサ
部3を水平方向に移動させるセンサ部移動機構、6は前
記積雪板4を移動させ、撮像済みの積雪を取り除く除雪
具例えばワイパー等(図示せず)を備えた除雪機構、7
は前記センサ部3と前記積雪板4と前記センサ部移動機
構5と前記除雪機構6とが取り付けられて、支柱30に
対して上下移動を行う測定部上下移動機構、10は前記
測定部、20は屋内に設置される処理装置、30は屋外
に前記測定部10を設置する支柱である。
【0021】また、図6は図5に示す実施例の電気的接
続を示すブロック図で、図5と同一符号のものは同一の
ものを示し、測定部10内の8は処理装置20と電気信
号の入出力を行う接続部、処理装置20内の21は測定
部10のCCDカメラ2により撮像した撮像信号を入力
処理する画像入力部、22は制御信号等の入出力処理を
行う入出力制御部、23は前記画像入力部21からの画
像データの記憶、演算処理、演算結果の表示及び前記制
御信号の生成を行う処理部である。なお、前記センサ部
移動機構、除雪機構及び測定部上下移動機構は、モー
タ、モータ制御部、リミットスイッチ等から構成され
る。
【0022】上記のように構成した本発明の降雪量測定
装置は、一定時間毎の降雪量の測定時刻になると処理装
置20からの制御信号により、測定部10のセンサ移動
機構5が動作し、センサ部3を積雪板4の上方に移動さ
せる。センサ部3のレーザ照射装置である半導体レーザ
1は、シリンドリカルレンズ1aを介して、前後方向に
狭く横方向に末広がりのレーザ光線を、積雪板4に積も
った積雪面Bに対して所定角度の斜め上方から照射し、
積雪面Bに輝線bを描かせる(図1参照)。そして、セ
ンサ部3の撮像装置であるCCDカメラ2は、レーザ光
線の照射方向と反対方向の斜め上方から、輝線bが描か
れた積雪面Bの全面を撮像する。撮像した画像信号は接
続部8を通して処理装置20へ送られる。処理装置20
の画像入力部で入力処理された画像データは処理部23
に出力され、処理部23内のメモリ(図示せず)に一旦
記憶される。積雪面Bの撮像が終わると、除雪機構6が
動作し、先ず積雪板4をセンサ部3の下方から移動さ
せ、積もった雪を除雪具例えばワイパー等で取り除く。
次に、除雪後の積雪板4をセンサ部3の下方に戻し、C
CDカメラ2により、輝線aが描かれた除雪後の積雪板
4全面を撮像し、撮像した画像信号は接続部8を通して
処理装置20へ送られる。処理装置20の画像入力部2
1で入力処理された画像データは処理部23に出力さ
れ、処理部23内のメモリに記憶される。除雪後の積雪
板4の撮像が終わると、処理装置20からの制御信号に
より、測定部10のセンサ移動機構5が動作し、積雪板
4の上方からセンサ部3を後退させて、積雪板4に積雪
させる。
【0023】処理装置20の処理部23では、基準点の
位置を求める手段により除雪後の積雪板4の画像データ
をメモリから読み出し、輝線aの画像a’に等間隔に複
数の基準点を設けてこれらの基準点の位置を求める。次
に、抽出点の位置を求める手段によりメモリから積雪面
Bの画像データを読み出し、輝線bの画像b’について
前記間隔と同じ間隔の点を抽出してこれらの抽出点の位
置を求める。次に、距離及び平均値を求める手段によ
り、求めた各抽出点の位置と前記各基準点の位置との距
離をそれぞれ算出し、算出した複数の距離の平均値を求
める。そして、降雪量を求める手段により、前記距離の
平均値を垂直方向の距離に換算して降雪量を求める。以
上のように動作する装置は請求項4に記載の発明に相当
する。
【0024】次に、レーザ照射装置1が周囲の積雪の一
部を含めて積雪板4及びこの積雪板4に積もった積雪面
Bに対してレーザ光線を照射して輝線を描き、CCDカ
メラ2が周囲の積雪Cの一部を含んだ積雪面及び積雪板
4を覆う撮像範囲で積雪面及び積雪板4に描かれた輝線
を撮像するにようにした降雪量測定装置の動作について
説明する。この装置は、処理部23の測定部の高さを調
整する制御信号を生成し出力する手段により、除雪後の
積雪板4に描かれた輝線aの画像a’と周囲の積雪Cの
一部に描かれた輝線cの画像c’とが不連続である場合
に、この不連続端間の間隔を検出してこの間隔が零とな
るように、測定部10の高さを調整する制御信号を入出
力制御部22を介して測定部10へ出力する。測定部1
0の測定部上下移動機構7は、前記制御信号を受けて動
作し、測定部10を上方又は下方に移動させる。除雪後
の積雪板4と周囲の積雪Bの高さとが等しくなると、処
理部23が前記間隔が零となったことを検出して制御信
号を出力し、測定部上下移動機構7の動作を停止させ
る。上記のように動作する実施例は請求項5に記載の発
明に相当する。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、一度に
複数点の積雪の厚さを計測しこれらの平均値を算出して
降雪量を求めるので、積雪面に凹凸があっても正確に降
雪量を測定することができ、撮像装置による撮像画面デ
ータから距離を算出するので測定精度が高くなる。ま
た、除雪後の積雪板の高さと周囲の積雪の高さとを揃え
ることができるので、周囲の積雪と異なる降雪量を測定
することがない。さらに、除雪が不完全で除雪後の積雪
板に雪が残っていても正確な降雪量を測定することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の降雪量測定方法の一実施例を説明する
ための図で、(a)は側面図、(b)は平面図である。
【図2】図1に示す実施例で撮像された画像から積雪量
を求める方法を説明するための図である。
【図3】本発明の降雪量測定方法の第2の実施例を説明
するための図である。
【図4】本発明の降雪量測定方法の第3の実施例を説明
するための図である。
【図5】本発明の降雪量測定装置の一実施例を示す概略
斜視図である。
【図6】図6に示す実施例の電気的接続を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザ 1a シリンドリカルレンズ 2 CCDカメラ 3 センサ部 4 積雪板 5 センサ部移動機構 6 除雪機構 7 測定部上下移動機構 8 接続部 10 測定部 20 処理装置 21 画像入力部 22 入出力制御部 23 処理部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後方向に狭く横方向に末広がりのレー
    ザ光線を水平に設置された積雪板及びこの積雪板に積も
    った積雪面に対して所定角度の斜め上方から一定時間毎
    に照射し、前記積雪面及び除雪後の前記積雪板に輝線を
    描かせ、前記積雪面及び積雪板を覆う撮像範囲で前記レ
    ーザ光線の照射方向と反対方向の斜め上方から前記積雪
    面及び積雪板に描かれた輝線を撮像し、除雪後の前記積
    雪板の輝線による線状画像に等間隔で複数の基準点を定
    めてこれらの基準点の位置を求め、一定時間後の前記積
    雪面の輝線による線状画像について前記間隔と同じ間隔
    の点を抽出してこれらの抽出点の位置を求め、求めた各
    抽出点の位置と前記各基準点の位置との距離を算出し、
    算出した複数の距離の平均値を求め、求めた距離の平均
    値を垂直方向の距離に換算して降雪量を求めることを特
    徴とする降雪量測定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の降雪量測定方法におい
    て、前記レーザ光線を周囲の積雪の一部を含めて前記積
    雪板及び積雪板に積もった積雪面に対して所定角度の斜
    め上方から一定時間毎に照射し、周囲の積雪の一部を含
    んだ積雪面及び除雪後の積雪板に輝線を描かせ、周囲の
    積雪の一部を覆う撮像範囲で積雪面及び積雪板に描かれ
    た輝線を撮像し、除雪後の前記積雪板に描かれた輝線に
    よる線状画像と周囲の積雪の一部に描かれた輝線による
    線状画像とが不連続である場合に不連続端間の間隔を検
    出し、この間隔が零となるように前記積雪板の高さを調
    整し、前記積雪板と周囲の積雪との段差を無くして一定
    時間後に降雪量を測定することを特徴とする降雪量測定
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の降雪量測定
    方法において、除雪後の前記積雪板の輝線による線状画
    像の前記複数の基準点は、除雪後も残存している雪面に
    描かれた輝線の線状画像について抽出した点とし、これ
    らの抽出点を基準点として降雪量を求めることを特徴と
    する降雪量測定方法。
  4. 【請求項4】 水平に設置された積雪板、 前後方向に狭く横方向に末広がりのレーザ光線を前記積
    雪板及びこの積雪板に積もった積雪面に対して所定角度
    の斜め上方から一定時間毎に照射し、前記積雪面及び除
    雪後の積雪板に輝線を描かせるレーザ照射装置、 前記積雪面及び積雪板を覆う撮像範囲で前記レーザ光線
    の照射方向と反対方向の斜め上方から前記積雪面及び積
    雪板に描かれた輝線を撮像する撮像装置、 前記レーザ照射装置及び前記撮像装置から成るセンサ部
    を前記一定時間毎に前記積雪板の上方に移動させるセン
    サ部移動機構、 及び前記撮像装置で積雪面の輝線を撮像した後に前記積
    雪板上に積もった雪を取り除く除雪機構から成る測定部
    と、 除雪後の前記積雪板の輝線による線状画像に等間隔に複
    数の基準点を設けてこれらの基準点の位置を求める手
    段、一定時間後の前記積雪面の輝線による線状画像につ
    いて前記間隔と同じ間隔の点を抽出してこれらの抽出点
    の位置を求める手段、求めた各抽出点の位置と前記各基
    準点の位置との距離をそれぞれ算出し、算出した複数の
    距離の平均値を求める手段、及び求めた距離の平均値を
    垂直方向の距離に換算して降雪量を求める手段を有する
    処理装置とで構成されたことを特徴とする降雪量測定装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の降雪量測定装置におい
    て、 前記センサ部は、前記レーザ光線を周囲の積雪の一部を
    含めて前記積雪板及びこの積雪板に積もった積雪面に対
    して照射して輝線を描かせるレーザ照射装置、及び前記
    周囲の積雪の一部を含んだ積雪面及び積雪板を覆う撮像
    範囲で、積雪面及び積雪板に描かれた輝線を撮像する撮
    像装置から成り、 前記測定部に、除雪後の積雪板に描かれた輝線による線
    状画像と周囲の積雪の一部に描かれた輝線による線状画
    像とが不連続である場合に前記処理装置からの制御信号
    により前記測定部の高さを調節する測定部上下移動機構
    を備え、 前記処理装置に、除雪後の積雪板に描かれた輝線による
    線状画像と周囲の積雪の一部に描かれた輝線による線状
    画像とが不連続である場合に不連続端間の間隔を検出
    し、この間隔が零となるように前記測定部の高さを調整
    する前記制御信号を前記測定部上下移動機構へ出力する
    手段を備えたことを特徴とする降雪量測定装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008241459A (ja) * 2007-03-27 2008-10-09 Institute Of National Colleges Of Technology Japan 路面状況計測方法及びその装置
KR101195962B1 (ko) 2010-07-05 2012-10-30 주식회사 선반도체 광학식 강우량 측정방법 및 장치
KR101195963B1 (ko) * 2010-06-11 2012-10-30 주식회사 선반도체 광학식 적설량 계측방법 및 장치
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WO2017188476A1 (ko) * 2016-04-28 2017-11-02 주식회사 웨더피아 적설량 측정 장치 및 방법

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