JPH11217590A - 漂白洗浄剤組成物 - Google Patents

漂白洗浄剤組成物

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JPH11217590A
JPH11217590A JP10022938A JP2293898A JPH11217590A JP H11217590 A JPH11217590 A JP H11217590A JP 10022938 A JP10022938 A JP 10022938A JP 2293898 A JP2293898 A JP 2293898A JP H11217590 A JPH11217590 A JP H11217590A
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JP
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organic peracid
component
bleaching
water
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JP10022938A
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English (en)
Inventor
Yukiyoshi Yamaguchi
進可 山口
Nobuyuki Ogura
信之 小倉
Muneo Aoyanagi
宗郎 青柳
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した高い漂白洗浄力を有する漂白洗浄剤
組成物を得る。 【解決手段】 (a)水中で過酸化水素を放出する成分
4〜80重量%、(b)水中で過酸化水素と反応し、有
機過酸を発生させる有機過酸前駆体0.1〜20重量
%、(c)分子内にN原子を含み、20℃におけるCa
キレート安定度定数(pKCa)が4.5以上で、かつ有
機過酸残存率が80%以上である水溶性キレート剤0.
1〜40重量%及び(d)アルカリ剤を含有する漂白洗
浄剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた洗浄力を有
する漂白洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】漂白洗浄剤は塩素系と酸素系に分けられ
るが、塩素系漂白洗浄剤は使用できる繊維に制限があ
り、さらには色柄ものには使用できないことや特有の刺
激臭を有していることから、これらの欠点のない酸素系
漂白洗浄剤が最近著しく普及している。この酸素系漂白
洗浄剤としては、漂白性能及び安定性の面から、漂白基
剤として過炭酸ナトリウム、過ほう酸ナトリウムが汎用
されている。
【0003】酸素系漂白洗浄剤は塩素系漂白洗浄剤に比
べて漂白力が弱いため、各種漂白活性化剤(有機過酸前
駆体)と併用されている。代表的な漂白活性化剤として
は、テトラエチレンジアミン、アセトキシベンゼンスル
ホン酸、テトラアセチルグリコリルウリル、グルコース
ペンタセテート等が使用されている。また特開昭59−
22999号公報には、過酸化水素及び次式:R’-C
(=O)-L(式中、R’は炭素数約5〜18のアルキ
ル基であり、カルボニル炭素を含有する最長線状アルキ
ルアルキル鎖が6〜10を有し、Lはリービング基を示
す)で表される漂白活性化剤からなり、過酸素漂白化合
物によって生成される過酸化水素と漂白活性化剤のモル
比が1.5よりも大きな漂白剤が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、有機過酸前駆
体から発生する有機過酸は、水道水等に含まれるCaイ
オン等の硬度成分と反応して結合した場合、充分な漂白
洗浄力が発揮できなくなることがある。このような問題
の発生を防止するには、水道水中のCaイオン等の硬度
成分をキレート剤で捕捉する方法があるが、有機過酸と
結合した硬度成分を引き離すには、キレート剤自体のC
a安定度数が大きくなければならない。かかるCa安定
度数が大きなキレート剤としては、N原子を含有するE
DTA等を挙げることができる。しかし、分子中にN原
子を有するEDTA等のキレート剤は、有機過酸との反
応性が高く、水溶液中において有機過酸と反応して分解
させてしまい、やはり漂白洗浄力を低下させるという問
題がある。
【0005】そこで本発明は、N原子を含むキレート剤
と有機過酸前駆体との併用系であっても、優れた漂白洗
浄力を発揮できる漂白洗浄剤組成物を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意研究の結果、Ca安定度数が大きい
ことに加えて、さらに有機過酸との反応性が低いキレー
ト剤を見出し、本発明を完成したものである。
【0007】即ち本発明は、(a)水中で過酸化水素を
放出する成分 4〜80重量%、(b)水中で過酸化水
素と反応し、有機過酸を発生させる有機過酸前駆体
0.1〜20重量%、(c)分子内にN原子を含み、2
0℃におけるCaキレート安定度定数(pKCa)が4.
5以上で、かつ20℃における有機過酸残存率が80%
以上である水溶性キレート剤 0.1〜40重量%及び
(d)アルカリ剤を含有することを特徴とする漂白洗浄
剤組成物を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で用いる(a)成分の水中
で過酸化水素を放出する成分としては、過炭酸塩、過ホ
ウ酸塩、過燐酸塩等の無機の過酸化物塩を挙げることが
でき、これらの中でも過炭酸塩が好ましい。
【0009】この(a)成分の平均粒径は、好ましくは
200〜500μmであり、特に好ましくは250〜4
00μmである。また、漂白洗浄剤組成物のケーキング
を防止するためには、孔径125μmの篩を通過するよ
うな微粉末の含有量が、50重量%以下であることが好
ましく、30重量%以下であることが特に好ましく、2
0重量%以下であることがさらに好ましい。
【0010】漂白洗浄剤組成物中における(a)成分の
含有量は、充分な漂白洗浄力を付与するとともに、他成
分との配合を考慮すると、4〜80重量%であり、好ま
しくは10〜60重量%であり、特に好ましくは20〜
60重量%である。
【0011】本発明で用いる(b)成分の水中で過酸化
水素と反応し、有機過酸を発生させる有機過酸前駆体
(以下、「有機過酸前駆体」という)としては、下記一
般式(2):
【0012】
【化2】
【0013】[式中、R2は、炭素数8〜15の直鎖アル
キル基を示し、Y1は、スルホン酸、カルボン酸又はそ
れらのアルカリ金属、アルカリ土類金属又はアンモニウ
ム基を示す。]を挙げることができる。ここでR2の炭素
数が8以上であると汚れに対する吸着性が高くなり、充
分な漂白洗浄性能を発揮することができ、15以下であ
ると低温の洗浄条件においても充分な溶解性を付与する
ことができるため好ましい。
【0014】かかる一般式(2)に該当する有機過酸前
駆体としては、下記一般式(3)又は(4):
【0015】
【化3】
【0016】[式中、R3は炭素数11〜15の直鎖アル
キル基を示し、M1はナトリウム原子、カリウム原子又
はアンモニウム基を示し、R4は炭素数7〜11の直鎖
アルキル基を示す。]で表されるものが好ましい。
【0017】(b)成分の有機過酸前駆体は、単独では
不安定であるため、水溶性バインダー及びその他の成分
とともに混合して造粒物にすることが好ましい。造粒物
中における有機過酸前駆体の配合割合は、造粒を円滑に
行い微粉末を生じさせないため及び充分な漂白性能を付
与するため、好ましくは10〜95重量%であり、特に
好ましくは20〜80重量%であり、さらに好ましくは
30〜70重量%である。
【0018】水溶性バインダーとしては、水溶性ポリマ
ー、非イオン界面活性剤又は無機バインダーを挙げるこ
とができる。水溶性ポリマーとしては、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、カルボキシメチ
ルセルロース、ポリアクリル酸ソーダの如きポリカルボ
ン酸塩を挙げることができる。ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコールとしては分子量が400
〜20,000、好ましくは600〜10,000の範囲
のものが適している。非イオン界面活性剤としては、ポ
リオキシエチレン(酸化エチレン付加モル数=3〜30
0)アルキルC8〜C22エーテル、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル、しょ糖脂肪酸エステル、ア
ルキルグルコシド、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ン、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレングリコ
ール、脂肪酸モノエタノールアミド、脂肪酸ジエタノー
ルアミドを挙げることができる。水溶性無機バインダー
としては、珪酸ソーダ等を挙げることができる。これら
の水溶性バインダーの中でも、融点20〜80℃のポリ
オキシエチレングリコール、ポリプロピレングリコール
が好ましい。造粒物中における水溶性バインダー及び水
の配合割合は、好ましくは0.1〜40重量%であり、
特に好ましくは0.3〜30重量%であり、さらに好ま
しくは0.3〜20重量%である。
【0019】また、造粒物の溶解性を高めるため、陰イ
オン界面活性剤を配合することができる。陰イオン界面
活性剤としては、炭素数10〜18の直鎖又は分岐鎖の
1級又は2級アルコールの硫酸エステル塩、炭素数8〜
20のアルコールのエトキシレート化物の硫酸エステル
塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、パラフィンスルホ
ン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪
酸塩、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩又は脂肪酸
塩が好ましい。本発明では特に、アルキル鎖の炭素数が
12〜14の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、炭素
数12〜18のアルキル硫酸塩が好ましく、対イオンと
しては、アルカリ金属類が好ましく、特にナトリウム又
はカリウムが好ましい。造粒物中における陰イオン界面
活性剤の配合割合は、好ましくは0〜40重量%であ
り、特に好ましくは0.3〜30重量%であり、さらに
好ましくは1〜20重量%である。
【0020】また、造粒物の貯蔵安定性をさらに高める
ため、酸性物質を配合することができる。酸性物質とし
ては、ギ酸、プロピオン酸、クエン酸、コハク酸、フマ
ル酸等の有機酸、燐酸、亜硫酸ナトリウム等の無機酸、
固体酸性を示すゼオライト等を挙げることができる。こ
れらの中でもフマル酸、コハク酸、固体酸性を示すゼオ
ライトが好ましい。造粒物中における酸性物質の配合割
合は、好ましくは0〜40重量%であり、特に好ましく
は0.1〜30%である。
【0021】次に、造粒物の製造方法について説明す
る。造粒方法としては、得られた粒状物を溶液中で崩壊
又は溶解しやすくするため、圧密形成法を適用すること
が好ましいが、これに限定されるものではない。圧密形
成法としては、押出造粒機により、好ましくは長径が5
00μm以上、特に好ましくは長径が500〜3000
μm、さらに好ましくは長径が700〜2000μmの顆
粒のような円柱状圧密成形体にする方法、回転する2本
のロール管に圧密して、好ましくは厚さ200〜100
0μm、特に好ましくは厚さ500〜5000μmの板状
圧密形成体とする方法、ブリケットにより、好ましくは
径が500〜10000μm、特に好ましくは径が50
0〜5000μmの錠剤型の圧密成形体にする方法を用
いることができる。ここで粒状物を円柱状圧密成形体に
する場合には、粒子形状を球形から遠ざけることにより
表面積をできるだけ小さくし、これにより(a)成分と
の接触面積を小さくして安定性を向上させるため、短径
に対して長径が1.1倍以上であるものが好ましく、
1.2〜3倍であるものが特に好ましく、1.3〜2倍
であるものがさらに好ましい。
【0022】圧密形成法で用いる押出造粒機としては、
不二パウダル製のペレッタブル、菊水製の顆粒機等を挙
げることができ、ブリケット機としては新東工業製のブ
リケッター、菊水製の打錠機等を挙げることができる。
これらの中では、造粒物の溶解性及び流動性が良好でか
つ生産性に優れる点から、押出造粒機が好ましい。押出
造粒機のスクリーン径は、重量平均径が好ましくは20
0〜5000μmであり、顆粒状の造粒物を好適に製造
するためには500〜5000μmであることが好まし
く、500〜3000μmであることが特に好ましい。
また、圧密成形後、必要に応じて、整粒機により重量平
均粒子径200〜5000μmの範囲に整粒する方法、
マルメライザー等を用いて造粒成形する方法を適用する
ことができる。
【0023】漂白洗浄剤組成物中における(b)成分の
含有量は、充分な漂白洗浄力を付与するため及びケーキ
ングを防止するため、0.01〜30重量%であり、好
ましくは0.1〜20重量%であり、特に好ましくは1
〜10重量%である。
【0024】本発明で用いる(c)成分は、分子内にN
原子を含むものであり、下記の方法により求められる所
定値の20℃におけるCaキレート安定度定数(p
Ca)及び20℃における有機過酸残存率を満足するも
のである。
【0025】Caキレート安定度定数は、次の方法によ
り求めることができる。緩衝液として0.1mol/Lの
NH4Cl−NH4OH(pH10.0)溶液を用意し、
これを用いてすべての試料溶液を調製する。Ca2+濃度
の測定には、オリオン(株)製のイオンメーター920A
とCa2+電極を用いる。まず、塩化カルシウム濃度と電
極の電位の関係を求め、検量線を作成する。次に、塩化
カルシウム5.36×10-2mol/L溶液、キレート剤
試料5.36×10-4mol/L溶液を調製する。キレー
ト剤試料溶液100mlに塩化カルシウム溶液1mlを加
え、5分間攪拌する。残存しているCa2+濃度をCa2+
電極を用いて測定する。キレート剤は、Ca2+と1:1
でキレート錯体を形成すると仮定して、下記の式からC
aキレート安定度定数を求める。
【0026】
【数1】
【0027】[式中、[Ca]は残存金属イオン濃度(mol
/L)を示し、[L]Totalは初期キレート剤濃度(mol/
L)を示し、[Ca]Totalは初期金属イオン濃度(mol/
L)を示す]。
【0028】(c)成分の水溶性キレート剤のCaキレ
ート安定度定数(pKCa)は、Ca2+等の硬度成分を捕
捉して漂白洗浄力を高めるため、4.5以上であり、好
ましくは5〜12であり、特に好ましくは6〜10であ
る。
【0029】また、有機過酸残存率は、次の方法により
求めることができる。有効酸素濃度12重量%の過炭酸
ナトリウム100ppm及び35℃のイオン交換水からな
る水溶液を1Lビーカーで調製し、そこに有機過酸前駆
体0.1mmol/Lを添加する。このときの有機過酸前駆
体の添加濃度は、下記式:
【0030】
【化4】
【0031】で表される化合物を基準とする。次に、2
0分間反応させたのち、前記有機過酸前駆体と等モル量
のキレート剤を添加し、さらに20分間反応させたとき
の有機過酸残存量を用い、次式:有機過酸残存率(%)
=反応後の有機過酸量×100/初期の有機過酸量、から求
める。有機過酸量の測定はチオ硫酸ナトリウムによる滴
定法により行う。
【0032】(c)成分の水溶性キレート剤の20℃に
おける有機過酸残存率は、(b)成分の分解を抑制して
漂白洗浄力を高めるため、80%以上であり、好ましく
は90%以上であり、特に好ましくは95%以上であ
る。
【0033】(c)成分の水溶性キレート剤としては、
下記一般式(1):
【0034】
【化5】
【0035】[W及びXは、水素原子、−R、−R−O
H、−COOM、−SO3M又は−PO3M(ここで、R
は、アルキル基又はアルケニル基を示し、Mは水素原
子、アルカリ金属、アルカリ土類金属又はアンモニウム
基を示す)を示し;Y及びZは、水素原子、−R、−R
−OH、−COOM、−SO3Mもしくは−PO3M又は
−R1−COOM、−R1−SO3Mもしくは−R1−PO
3M(ここで、Mは前記と同じ意味を示し、R1はアルキ
ル基、アルケニル基又はアルキレン基を示す)を示
す。]で表されるものを挙げることができる。
【0036】一般式(1)に該当する水溶性キレート剤
としては、下記式で表されるものを挙げることができ
る。
【0037】
【化6】
【0038】漂白洗浄剤組成物中における(c)成分の
含有量は、充分な漂白洗浄力を付与するため、0.1〜
40重量%であり、好ましくは0.5〜30重量%であ
り、特に好ましくは1〜20重量%である。
【0039】本発明で用いる(d)成分はアルカリ剤で
ある。このアルカリ剤としては、デンス灰や軽灰と総称
されている炭酸ナトリウムのほか、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム等のアルカリ金属炭酸塩、JIS 1
号、2号、3号等の非晶質のアルカリ金属珪酸塩を挙げ
ることができる。これらの無機性のアルカリ剤は、洗剤
乾燥時における粒子の骨格形成成分として効果的であ
り、比較的硬く、流動性に優れた漂白洗浄剤組成物を得
ることができる。また、これら以外のものとしては、セ
スキ炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムや上記したリ
ン酸塩等を挙げることができる。さらに、特開平7−8
9712号公報、特開昭60−227895号公報、Ph
ys.Chem.Glasses.7,P127-138(1966)、Z.Kristallogr.,1
29,P396-404(1969)等に記載の結晶性ケイ酸塩もイオン
交換能以外の性質としてアルカリ剤としての性質も有し
ているため用いることができる。
【0040】漂白洗浄剤組成物中における(d)成分の
含有量は、上記した(a)〜(c)成分を配合した場合
に、合計で100重量%とするバランス量である。
【0041】本発明の漂白洗浄剤組成物には、さらに陰
イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性界面活性
剤、陽イオン界面活性剤を配合することができるが、こ
れらの中でも陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤
が好ましい。
【0042】陰イオン界面活性剤としては、炭素数10
〜18の直鎖又は分岐鎖の1級又は2級アルコールの硫
酸エステル塩、炭素数8〜20のアルコールのエトキシ
レート化物の硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、パラフィンスルホン酸塩、α−オレフィンスル
ホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、α−スルホ脂肪酸アル
キルエステル塩又は脂肪酸塩が好ましい。本発明では特
に、アルキル鎖の炭素数が12〜14の直鎖アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、炭素数12〜18のアルキル硫酸
塩が好ましく、対イオンとしては、アルカリ金属類が好
ましく、特にナトリウム又はカリウムが好ましい。非イ
オン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエ
ーテル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシアルキレングリコール脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリ
マーが好ましい。特に、非イオン界面活性剤としては、
炭素数10〜18の直鎖又は分岐鎖の1級又は2級のア
ルコールにエチレンオキシドやプロピレンオキシドなど
のアルキレンオキシドを4〜20モル付加したHLB値
(グリフィン法で算出)が10.5〜15.0、好まし
くは11.0〜14.5であるようなポリオキシアルキ
レンアルキルエーテルが好ましい。界面活性剤の配合量
は、好ましくは0.1〜15重量%であり、特に好まし
くは0.5〜10重量%である。
【0043】本発明の漂白洗浄剤組成物には、さらに酵
素を配合することができる。酵素(本来的に酵素作用を
洗浄工程中になす酵素である)としては、好ましいもの
はプロテアーゼ、エステラーゼ、リパーゼ、ヌクレアー
ゼ、セルラーゼ、アミラーゼ及びペクチナーゼである。
プロテアーゼの具体例としては、ペプシン、トリプシ
ン、キモトリプシン、コラーゲナーゼ、ケラチナーゼ、
エラスターゼ、スプチリシン、BPN、パパイン、プロ
メリン、カルボキシペプチターゼA及びB、アミノペプ
チターゼ、アスパーギロペプチターゼA及びBであり、
市販品として、サビナーゼ、アルカラーゼ(ノボインダ
ストリー社)、API21(昭和電工(株))、マクサカ
ル(ギストプロケイデス社)、特開平5−25492号
公報記載のプロテアーゼK−14もしくはK−16等を挙げ
ることができる。エステラーゼの具体例としては、ガス
トリックリパーゼ、バンクレアチックリパーゼ、植物リ
パーゼ類、ホスホリパーゼ類、コリンエステラーゼ類及
びホスホターゼ類等を挙げることができる。リパーゼの
具体例としては、リポラーゼ(ノボインダストリー
社)、リポサム(昭和電工(株))等の市販のリパーゼ
等を挙げることができる。また、セルラーゼとしては市
販品のセルザイム(ノボインダストリー社)、特開昭6
3−264699号公報の請求項4記載のセルラーゼ等
を挙げることができ、アミラーゼとしては市販のターマ
ミル(ノボインダストリー社)等を挙げることができ
る。酵素は別途安定な粒子として造粒したものを、洗剤
生地(粒子)にドライブレンドした状態で使用する。酵
素の配合量は、好ましくは0.1〜5重量%である。
【0044】本発明の漂白洗浄剤組成物には、さらに結
晶性アルミノ珪酸塩を配合することができる。結晶性ア
ルミノ珪酸塩は一般にはゼオライトといわれているもの
であり、次の一般式:a(M1 2O)・Al23・b(Si
2)・w(H2O)[式中、M1はアルカリ金属を示し、
a、b、wは各成分のモル数を示し、一般的には0.7
≦a≦1.5、0.8≦b≦6、wは任意の正数を示
す。]で表されるものを挙げることができる。前記一般
式で表される結晶性アルミノ珪酸塩の中でも、次の一般
式: NaO・Al23・n(SiO2)・w(H2O) [式中、nは1.8〜3.0、wは1〜6の数を示す]で
表されるものが好ましい。
【0045】結晶性アルミノ珪酸塩としては、A型、X
型、P型ゼオライトに代表される平均一次粒径0.1〜
10μm、好ましくは0.1〜5μmの合成ゼオライトが
好ましい。ゼオライトは、粉末又はゼオライトスラリー
を乾燥して得られるゼオライト凝集乾燥粒子として配合
してもよい。
【0046】本発明の漂白洗浄剤組成物には、さらに非
晶質のアルミノケイ酸塩を配合することができる。非晶
質のアルミノケイ酸塩としては、ケイ素をSiO2として
30重量%以上、好ましくは40重量%以上含有するも
のが好ましい。また、5%分散液のpHが9以上である
ものを用いると、高湿度貯蔵後の組成物の溶解性の劣化
が改善される。非晶質のアルミノケイ酸塩は、イオン交
換能だけでなく吸油能も有しているため、非イオン界面
活性剤のような液状の界面活性剤を配合した場合、粉末
物性を保つ上で好適な成分であり、シリカ系吸油担体に
比べて洗浄性に寄与する部分が大きいために好ましい。
【0047】非晶質のアルミノケイ酸塩としては、次の
一般式: a(M2 2O)・Al23・b(SiO2)・c(H2O) [M2はアルカリ金属を示し、a、b、cは各成分のモル
数を示し、一般的には0.7≦a≦2.0、0.8≦b
≦4、cは任意の正数を示す。]で表されるものを挙げ
ることができる。
【0048】前記一般式で表される非晶質のアルミノケ
イ酸塩の中でも、次の一般式: Na2O・Al23・b(SiO2)・c(H2O) [式中、bは1.8〜3.2、cは1〜6の数を示す]
で表されるものが好ましい。
【0049】非晶質のアルミノケイ酸塩は、特開平6−
179899号公報に記載の方法により、JIS622
0による吸油能が100ml/100g(無水換算)以
上で、陽イオン交換能が100mgCaCO3/g以上の
ものを得ることができる。
【0050】本発明の漂白洗浄剤組成物には、さらに吸
油性担体を配合することができる。吸油性担体として
は、JIS6220による吸油能が100ml/100g
(無水換算)以上のものが好ましい。かかる吸油性担体
としては、シリカ系化合物が好ましく、例えば、トクシ
ール(トクヤマ(株)製)、ニップシール(日本シリカ
製)、チキソレックス(コフランケミカル社製)等を挙
げることができる。また、吸油性担体としては、上記し
た非晶質のアルミノケイ酸塩を用いることもできる。
【0051】本発明の漂白洗浄剤組成物には、さらに結
晶性珪酸塩を配合することができる。結晶性珪酸塩は、
珪酸(SiO2)のアルカリ金属塩が好ましく、0.1
%分散液の最大pH値が11以上(25℃)であり、
0.1%分散液1に対し、0.1Nの塩酸水溶液を用い
てpH10まで低下させるのに5ml以上を必要とするも
のであり、アルカリ度だけでなく、アルカリ緩衝能にも
優れるものである。なかでも、アルカリ金属ケイ酸塩の
SiO2/M3 2O(M3はアルカリ金属を示す)が0.5
〜2.6、好ましくは1.5〜2.6のものが好適に用
いられる。従来知られている結晶性珪酸塩はSiO2
Na2Oが1.9〜4.0であるが、この比率が2.6
を超えるものは本発明の対象となる高密度洗剤の配合に
向かない場合がある。
【0052】また、本発明の結晶性珪酸塩は、イオン交
換容量として、少なくとも100mgCaCO3/g 以上、
好ましくは200〜600mgCaCO3/gを有するもの
であり、本発明におけるイオン捕捉能を有する物質の一
つである。また結晶性珪酸塩は、その平均粒径が0.1
〜100μmであり、1〜60μmであることが好まし
い。なお、ここでいう平均粒径とは、粒度分布のメジア
ン径である。このような平均粒径及び粒度分布を有する
結晶性珪酸塩は、振動ミル、ハンマーミル、ボールミ
ル、ローラーミル等の粉砕機を用い、粉砕することによ
って調製することができる。
【0053】本発明に用いる結晶性珪酸塩として好適な
ものは、次式(5): x(M4 2O)・y(SiO2)・z(Memn)・w(H2O) (5) 〔式中、M4は周期律表のIa族元素を示し、Meは周期
律表のIIa 族元素、IIb族元素、IIIa族元素、IVa 族元
素又はVIII族元素から選ばれる1種又は2種以上の組み
合わせを示し、 y/x = 0.5〜2.6、z/x =0.
01〜0.9 、w=0〜20、n/m=0.5〜2.0を
示す。〕で表される組成を有するものである。
【0054】Meは周期律表のIIa 族元素、IIb 族元
素、IIIa族元素、IVa 族元素又はVIII族元素から選ば
れ、例えばMg、Ca、Zn、Y、Ti、Zr、Fe等
を挙げることができる。これらは特に限定されるもので
はないが、資源及び安全上の点から、好ましくはMg、
Caである。また、これらは単独で又は2種以上を混合
して用いてもよく、例えばMgO、CaO等が混合して
Memn 成分を構成していてもよい。
【0055】一般式(5)において、y/x は0.5〜
2.6であり、好ましくは1.5〜2.6である。y/x
が0.5未満であると、耐水溶性が不充分であり、ケー
キング性、溶解性、組成物の粉末物性に著しく悪影響を
及ぼす。また、y/xが2.6を超えると、アルカリ能が
低くなり、アルカリ剤として不充分となり、かつイオン
交換能も低くなり、イオン交換体としても不充分であ
る。また、一般式(5)において、 z/x は0.01〜
0.9であり、好ましくは0.02〜0.5である。z
/xが0.01未満であると、耐水溶性が不充分であ
り、z/xが0.9を超えると、イオン交換能も低くな
り、イオン交換体として不充分である。
【0056】x, y, z は、前記の y/x 比、 z/x 比に
示されるような関係であれば特に限定されるものではな
い。なお、前記のようにx(M4 2O)が例えばx'(Na2O)
・x"(K2O) となる場合は、x はx'+x"となる。このよ
うな関係は、z(Memn )成分が2種以上のものからな
る場合におけるzにおいても同様である。また、n/m
は、当該元素に配位する酸素イオン数を示し、実質的に
は 0.5、1.0、1.5、2.0の値から選ばれ
る。
【0057】 また、次式(6): M5 2O・x'(SiO2)・y'(H2O) (6) 〔式中、M5はアルカリ金属を示し、x'= 1.5〜2.6 、
y'=0〜20を示す。〕で表される組成の結晶性珪酸塩も
使用することができる。
【0058】一般式(6)において、M5は周期律表のI
a族元素から選ばれ、Ia族元素としては、Na、K等を
挙げることができる。これらは単独で又は例えばNa2
OとK2Oとが混合してM5 2O成分を構成してもよい。
またx'、y'が 1.7≦x'≦2.2かつy'=0のものが好まし
く、陽イオン交換能が100〜400mgCaCO3/gの
ものが使用でき、これは本発明におけるイオン捕捉能を
有する物質の一つである。
【0059】一般式(6)で表される結晶性珪酸塩は、
一般的には無定形のガラス状珪酸ソーダを200〜10
00℃で焼成して結晶性とすることによって得られる。
合成方法の詳細は、例えばPhys.Chem.Glasses.7, p127-
p138(1966)、Z.Kristallogr., 129,p 396-p404(1969)等
に記載されている。また、一般式(6)で表される結晶
性珪酸塩は、例えば、ヘキスト社より商品名「Na-SKS-
6」(δ−Na2Si2O5)として、粉末状、顆粒状のものが
入手できる。
【0060】本発明において、一般式(5)及び(6)
で表される結晶性珪酸塩は、それぞれ単独あるいは2種
以上を用いることができる。結晶性珪酸塩の配合量は、
好ましくは0.1〜10重量%であり、特に好ましくは
1〜5重量%である。
【0061】本発明の漂白洗浄剤組成物には、さらに分
子量が数百〜10万のコポリマー又はホモポリマー等の
カルボン酸系ポリマーを配合することができる。カルボ
ン酸系ポリマーは金属イオンを封鎖する機能を有するほ
か、固体粒子汚れを衣料から洗濯浴中へ分散させる作用
とその粒子が衣料へ再付着(再汚染)するのを防ぐ作用
をする成分である。カルボン酸系ポリマーとしては、下
記の一般式で表される繰り返し単位を有するものを挙げ
ることができる。なお、コポリマーは一般的にランダム
重合である。
【0062】
【化7】
【0063】[式中、X、Pは、水素原子、水酸基又は
−CH2OHを示し;Yは、水素原子、−COOM又は
−CH2COOMを示し;Zは、−COOM又は−CH2
COOMを示す。なお、Mはいずれも無機又は有機の対
イオンを示す]。
【0064】これらのカルボン酸系ポリマーの中では、
アクリル酸−マレイン酸コポリマーの塩とポリアクリル
酸塩(Na、K 、NH4)が好ましく、分子量は1,000〜
80,000のものが好ましい。カルボン酸系ポリマー
は、通常は不飽和の有機カルボン酸や有機ポリカルボン
酸を重合することによって容易に得ることができるが、
分子量が2,000以上で且つカルボキシル基が10以
上を有するものであるならば、その原料としての不飽和
カルボン酸モノマーは限定されるものではない。上記カ
ルボン酸系ポリマー以外に、ポリグリシジル酸塩等のポ
リマー、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘
導体並びにポリアスパラギン酸塩などのアミノカルボン
酸系のポリマーも金属イオン封鎖能、分散能及び再汚染
防止能を有するため、本発明において併用することがで
きる。
【0065】本発明の漂白洗浄剤組成物には、必要に応
じてさらに下記の各成分を配合することができる。
【0066】(リン化合物)リン化合物としては、従来
より知られている金属イオンを補足する化合物が好まし
い。特にトリポリリン酸塩、オルトリン酸塩、メタリン
酸塩が好ましく、特にトリポリリン酸ナトリウムが好適
である。
【0067】(酸剤)洗濯液(組成物溶液)のpHが高
くなりすぎないように、酸剤を配合することができる。
酸剤としては、有機性の金属イオン封鎖剤のほか、乳
酸、コハク酸、リンゴ酸、グルコン酸等のポリカルボン
酸を挙げることができる。
【0068】(増量剤)増量剤(中性塩)として、一般
的に芒硝と呼ばれている硫酸ナトリウムを配合すること
ができる。硫酸ナトリウムは無機性のアルカリ剤と同様
に乾燥後の洗剤粒子の骨格形成に効果的である。その他
の好ましい中性塩としては、塩化ナトリウム、塩化カリ
ウムを挙げることができる。
【0069】(ポリマー類)組成物を高密度化する場合
のバインダーや粉末物性剤として、ポリエチレングリコ
ール、ポリビニルアルコール等を配合することができ
る。なお、これらのポリマー類は、疎水性微粒子に対す
る再汚染防止効果も有しており、平均分子量が200〜
200000のものを用いることができる。また、色移
りを防止する効果を付与するためにポリビニルピロリド
ンを配合することができる。
【0070】(酵素安定剤)酵素安定剤として、還元剤
(亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム)のカルシ
ウム塩やマグネシウム塩、ポリオール、ホウ素化合物等
を配合することができる。還元剤は、水道水中の塩素を
除去することにより、酵素を安定化する。さらに亜硫酸
ナトリウムは、前記効果とともに酸化防止剤としての効
果も有している。
【0071】(青味付剤)青味付剤としては、特公昭4
9−8005号公報、特公昭49−26286号公報、
特公昭53−45808号公報記載のものを挙げること
ができる。
【0072】(ケーキング防止剤)ケーキング防止剤と
しては、パラトルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン
酸塩、酢酸塩、スルホコハク酸塩、タルク、微粉末シリ
カ、粘土、酸化マグネシウム等を挙げることができる。
なお、粘土(スメクタイト状粘土)は、柔軟化剤として
も効果的である。
【0073】(蛍光染料)蛍光染料としては、4,4'−ビ
ス−(2−スルホスチリル)−ビフェニル塩、4,4'−ビ
ス−(4−クロロ−3−スルホスチリル)−ビフェニル
塩、2−(スチリルフェニル)ナフトチアゾール誘導
体、4,4'−ビス(トリアゾール−2−イル)スチルベン
誘導体、ビス(トリアジニルアミノ)スチルベンジルス
ルホン酸誘導体、ホワイテックスSA(住友化学社
製)、チノパールCBS(チバガイギー社製)等を挙げ
ることができる。これらの蛍光染料は、1種又は2種以
上を組成物中に0〜2重量%配合することができる。
【0074】(香料)香料としては、従来洗剤に配合さ
れている香料、例えば特開昭63−101496号公報
記載の香料、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、
トリシクロ[5.2.1.02,6]−デセ−3−エン−8−イル
アセテート、トリシクロ[5.2.1.02,6]−デセ−3−エン
−8−イソプロピオネート、3−アミル−4−アセトキ
シテトラヒドロピラン、4−tert−ブチルシクロヘキシ
ルアセテート、2−tert−ブチルシクロヘキシルアセテ
ート、p−tert−ブチル−α−メチルヒドロシンナミッ
クアルデヒド、4−(4−ヒドロキシ−4−メチルペン
チル)−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒ
ド、α−ヘキシルシンナミックアルデヒド、α−アミル
シンナミックアルデヒド、α,α’−ジメチル−p−エ
チルヒドロシンナミックアルデヒド等を挙げることがで
きる。もちろんその他の洗剤成分による劣化のないよう
に、配合する各香料成分の種類及び場合により配合比率
や配合量を考慮する。
【0075】(消泡剤)消泡剤としては、従来より知ら
れている例えばシリコーン/シリカ系のものを挙げるこ
とができる。この消泡剤は、次に説明する特開平3−1
86307号公報4頁左下欄に記載の方法を用いて製造
した消泡剤造粒物としてもよい。まず、日澱化学株式会
社製マルトデキストリン(酵素変成デキストリン)10
0gに消泡成分としてダウコーニング社製シリコーン
(コンパウンド型、PSアンチフォーム)を20g添加
し混合し、均質混合物を得る。次に、得られた均質混合
物50%、ポリエチレングリコール(PEG-6000,融点5
8℃)25%及び中性無水ボウ硝25%を70〜80℃
で混合後、不二パウダル株式会社製押出し造粒機(型式
EXKS-1)により造粒し、造粒物を得る。
【0076】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらにより限定されるものではな
い。
【0077】実施例1〜10、比較例1〜6 表1及び下記の各成分を用い、実施例及び比較例の漂白
洗浄剤組成物を製造した。
【0078】
【化8】
【0079】
【化9】
【0080】LAS−1:日石洗剤(株)製のアルキルベ
ンゼンスルホン酸である「アルケンL(アルキル鎖の炭
素数10〜14のもの)」を48%水酸化ナトリウムで
中和したもの AS:三菱化学(株)製ドパノール25サルフェート(C
12〜15硫酸)のナトリウム塩 AOS:α−C12オレフィンスルホン酸ナトリウム 脂肪酸塩:パルミチン酸ナトリウム AES:ポリオキシエチレンアルキル(C12〜15)
エーテル硫酸ナトリウム(EO(エチレンオキシド)平
均付加モル数2) AE−1:三菱化学(株)製のノニデッドS−3(C1
2、C13アルコールにEOを平均3モル付加したも
の) AE−2:日本触媒(株)製のソフタノール70(C12
〜15の2級アルコールにEOを平均で7モル付加した
もの) ゼオライト:4Aゼオライト(平均粒径3μm) 結晶性ケイ酸塩:SKS−6(δ−Na2Si2O5)、結晶性
層状シリケート、平均粒子径20μm、ヘキストトクヤ
マ社製 非晶質ケイ酸塩:JIS1号ケイ酸ナトリウム 炭酸ナトリウム:デンス粒灰 PAA:ポリアクリル酸ナトリウム(平均分子量120
00) AA−MA:ソカランCP5、アクリル酸−マレイン酸
共重合体(平均分子量70000) 蛍光染料:チノパールCBS(チバガイギー社製)と、
ホワイテックスSA(住友化学(株)製)を重量比で同量
配合したもの 香料:特開平8−239700号公報の実施例記載の香
料組成物を使用 酵素:サビナーゼ12.0T type-W(プロテアーゼ)、リポ
ラーゼ100T(リパーゼ)、ターマミル60T(アミラー
ゼ)(以上はノボノルディスク社製)及びKAC500
(アルカリセルラーゼ,花王(株)製)を、重量比2:
1:1:1で混合したもの。
【0081】[洗浄力試験]下記の方法により、実施例及
び比較例の組成物の洗浄力を試験した。結果を表1に示
す。 (人工汚染布の調製)メリヤス布(谷頭商店製)を1m
×10cmの短冊状に切断したものを、泥溶液に静かに浸
したのち引き上げ、これを3回繰り返した。次に、乾燥
したのち、メリヤス布を10×10cmに切断し、人工汚
染布を得た。なお、泥溶液は、ビリルビン(SIGMA
社製)のクロロホルム溶液(0.6g/L)を用いた。
【0082】(洗浄方法)各組成物の水溶液1リットル
をビーカーに入れ、そこに10×10cmの人工汚染布5
枚を浸漬して洗浄し、その後すすいだ。洗浄条件は以下
のとおりである。 洗浄時間 120分 組成物濃度 0.5重量% 水の硬度 4゜DH 水温 20℃ すすぎ 水道水にて5分間溜めすすぎ (評価方法)洗浄力の評価は、布の460nmにおける反
射率を自記色彩計(島津製作所製)にて測定し、下記式
から洗浄率(%)を求め、5枚の測定平均値を洗浄力と
した。
【0083】
【数2】
【0084】
【表1】
【0085】
【発明の効果】本発明の漂白洗浄剤組成物は、N原子を
含むキレート剤と有機過酸前駆体を併用した場合でも、
安定でかつ優れた漂白洗浄力を発揮することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C11D 3:39 3:26 3:34 3:36 3:386) (C11D 7/60 7:18 7:32 7:34 7:60 7:38)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)水中で過酸化水素を放出する成分
    4〜80重量%、(b)水中で過酸化水素と反応し、
    有機過酸を発生させる有機過酸前駆体 0.1〜20重
    量%、(c)分子内にN原子を含み、20℃におけるC
    aキレート安定度定数(pKCa)が4.5以上で、かつ
    20℃における有機過酸残存率が80%以上である水溶
    性キレート剤 0.1〜40重量%及び(d)アルカリ
    剤を含有することを特徴とする漂白洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 (c)成分のキレート剤が、下記一般式
    (1): 【化1】 [W及びXは、水素原子、−R、−R−OH、−COO
    M、−SO3M又は−PO3M(ここで、Rはアルキル基
    又はアルケニル基を示し、Mは水素原子、アルカリ金
    属、アルカリ土類金属又はアンモニウム基を示す)を示
    し;Y及びZは、水素原子、−R、−R−OH、−CO
    OM、−SO3Mもしくは−PO3M又は−R1−COO
    M、−R1−SO3Mもしくは−R1−PO3M(ここで、
    Mは前記と同じ意味を示し、R1はアルキル基、アルケ
    ニル基又はアルキレン基を示す)を示す。]で表される
    ものである請求項1記載の漂白洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】 さらに界面活性剤0.1〜15重量%を
    含有する請求項1又は2記載の漂白洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 さらに酵素0.1〜5重量%を含有する
    請求項1又は2記載の漂白洗浄剤組成物。
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