JPH11216425A - 微粉体製造システム - Google Patents

微粉体製造システム

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JPH11216425A
JPH11216425A JP1874598A JP1874598A JPH11216425A JP H11216425 A JPH11216425 A JP H11216425A JP 1874598 A JP1874598 A JP 1874598A JP 1874598 A JP1874598 A JP 1874598A JP H11216425 A JPH11216425 A JP H11216425A
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rotor
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classifying rotor
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ツァンピーニ・ステファーノ
Katsuji Toyotate
勝二 豊立
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み立て及び分解、掃除が容易な分級手段を
採用することにより取り扱い性の向上を図った微粉体製
造システムを提供する。 【解決手段】 分級手段の少なくとも一つを、分級ロー
タ2が上面に開口部13を有するケーシング1内部に収
容され、分級ロータ2を駆動する駆動軸3、分級された
微粉を受け入れる微粉排出室17、分級された粗粉を受
け入れる粗粉排出室18、分級ロータと駆動軸を取り外
し可能に結合する分級ロータ支持部材4が分級ロータの
下方に配置され、分級ロータの頂壁6を取り外すことに
より分級ロータを駆動軸に着脱するように成した分級機
としたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトナー等を製造する
ための微粉体製造システムに関し、より詳しくは、分解
及び組み立てが容易で、掃除を行い易いように成した鉛
直軸式の気流式分級機を備えた微粉体製造システムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、トナー等を製造するため
の微粉体製造システムは、粉砕原料を微粉と粗粉に粒度
分級する分級手段を備えており、この分級手段の少なく
とも一つに、垂直方向に延びる中心軸まわりに回転する
円筒状の分級ロータによって被分級物を回転せしめ、分
級ロータの周囲に形成された分級空間内に分級ロータの
半径方向外側から内側に向けて分級空気を流し、微粉を
分級空気流とともに分級ロータ内部に搬送して分級する
ようにした鉛直軸式の気流式分級機を採用したものが知
られている。
【0003】従来のこの種の分級機では、分級ロータは
上面に開口部を有するケーシング内部に収容され、分級
ロータを駆動する駆動軸とこの駆動軸を分級ロータに連
結する部材は分級ロータの上方に配置されている。被分
級物は分級ロータの上方から供給され、分級ロータの上
面を閉じる頂壁によって全周にわたって均一に分配され
て分級空間内に供給される。分級ロータ内部に搬送され
た微粉は分級ロータ内部で軸方向下方に変向され、分級
ロータから排出されて微粉排出室によって受け止められ
る。また、分級空間内の粗粉は重力によって下に落ち、
粗粉排出室によって受け止められる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】微粉体製造システムで
は、製造する微粉体の種類が変わる度に装置を分解して
内部を掃除しなけらばならないが、上述した分級機で
は、駆動軸と、駆動軸と分級ロータを連結する部材とが
分級ロータの上方に配置されているため、分解及び組み
立てに非常に手間がかかり、不便であった。
【0005】また、掃除のための開口部がケーシングの
側壁に設けられていることが多く、ケーシングの底に沈
積した微粉体を水平方向に排出しなければならないた
め、掃除が困難であった。
【0006】本発明は上述した問題点を除き、取り扱い
性の向上を図った微粉体製造システムを提供することを
目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、請求項1の発明は、粉砕原料を微粉と粗粉に粒
度分級する分級手段を備えた微粉体製造システムにおい
て、前記分級手段の少なくとも一つが、上面に開口部を
有するケーシングと、前記開口部を介して前記ケーシン
グ内部に挿脱される円筒状の分級ロータと、この分級ロ
ータの下方において垂直に配置され下端側で中心線まわ
りに回転可能に軸受けされた駆動軸と、この駆動軸の上
端と前記分級ロータの下端を取り外し可能に結合し前記
分級ロータを垂直に支持する分級ロータ支持部材と、前
記分級ロータの外周面に対して前記分級ロータの半径方
向外側に間隔をおいて同軸状に配置され前記外周面との
間に環状の分級空間を形成する案内羽根環とを備え、前
記分級ロータは、前記分級ロータ支持部材への取り付け
及び前記分級ロータ支持部材からの取り外しのために前
記分級ロータ支持部材との結合箇所に接近することがで
きるように形成された頂壁と、この頂壁に対して垂直下
方に間隔をおいて対向配置され貫通孔を有する底壁と、
前記頂壁と底壁の間に配置された分級羽根環とから成
り、前記ケーシングは、前記案内羽根環の外側に同軸状
に配置され前記案内羽根環を構成する複数個の案内羽根
間の間隙を介して前記分級空間に連通した環状の分級空
気供給室と、前記分級ロータの下方において前記駆動軸
と同軸状に配置され前記貫通孔を介して前記分級ロータ
内部に連通した環状の微粉排出室と、この微粉排出室内
部の微粉を外部に案内するための微粉出口と、前記分級
ロータの下方において前記駆動軸と同軸状に配置され前
記分級空間の下端に連通した環状の粗粉排出室と、この
粗粉排出室内部の粗粉を外部に案内するための粗粉出口
とを有している、ものであることを特徴とするものであ
る。
【0008】上記の分級機を組み立てる場合には、駆動
軸、微粉排出室、粗粉排出室、分級ロータ支持部材等が
分級ロータの下方に配置されているため、分級ロータを
ケーシング内部に容易に挿入することができる。また、
分級ロータをケーシングから取り出す場合には、ケーシ
ングの開口部を閉鎖するカバーのみを取り外すだけで分
級ロータに到達することができる。分級ロータの駆動軸
に対する固定は例えば1本のネジのみによって行うこと
ができ、この1本のネジを取り外すことによって分級ロ
ータをケーシングの開口部を介して上方に取り出すこと
ができる。そして、分級ロータを取り外した後、微粉排
出室や粗粉排出室の底に沈積した粉体は上方から吸引す
ることによって簡単に取り除くことができる。
【0009】また、請求項2の発明は、請求項1の微粉
体製造システムにおいて、前記粗粉排出室が前記分級空
間の下側に配置されていることを特徴とするものであ
る。
【0010】また、請求項3の発明は、請求項1または
請求項2の微粉体製造システムにおいて、前記微粉出口
が、前記分級ロータの軸方向下方に向けて延びているこ
とを特徴とするものである。
【0011】また、請求項4の発明は、請求項1〜請求
項3の微粉体製造システムにおいて、前記分級ロータ支
持部材が筒状に形成されているとともにその内部が前記
貫通孔を介して前記分級ロータ内部に連通しており、前
記分級ロータ支持部材の周壁に微粉を排出するための貫
通孔が設けられていることを特徴とするものである。
【0012】また、請求項5の発明は、請求項4の微粉
体製造システムにおいて、前記分級ロータ支持部材が、
前記駆動軸のトルクを伝達するとともに微粉の流れに適
した形状に形成されていることを特徴とするものであ
る。
【0013】また、請求項6の発明は、請求項4または
請求項5の微粉体製造システムにおいて、前記貫通孔
が、軸方向に延び、微粉の流れに適した横断面形状のス
リット状に形成されていることを特徴とするものであ
る。
【0014】また、請求項7の発明は、請求項4〜請求
項6の微粉体製造システムにおいて、前記周壁の外周面
における前記貫通孔の開口率が20%以上であることを
特徴とするものである。
【0015】また、請求項8の発明は、請求項4〜請求
項7の微粉体製造システムにおいて、前記周壁の外周面
における前記貫通孔の開口率が、前記分級ロータの外周
面における前記分級羽根環を構成する複数個の分級羽根
間の間隙の開口率以上であることを特徴とするものであ
る。
【0016】また、請求項9の発明は、請求項4〜請求
項8の微粉体製造システムにおいて、前記分級ロータと
前記分級ロータ支持部材の連通部分に絞り遮蔽部が設け
られていることを特徴とするものである。
【0017】この場合、分級ロータ内部の空気が分級ロ
ータ支持部材に流れこみにくくなり、これによって分級
ロータ内部の空気密度が幾分高くなるため、分級級ロー
タ内部に流れ込もうとする分級空気の流れが抑制され、
粗粉が分級ロータ内部に流れ込みにくくなる。また、分
級ロータ支持部材内部に流れ込む空気が加速されるた
め、分級ロータ支持部材内部の微粉の排出が促進され
る。
【0018】また、請求項10の発明は、請求項4〜請
求項9の微粉体製造システムにおいて、前記粗粉排出室
及び前記分級空間と前記微粉排出室との間に流体によっ
て洗浄可能なシール部が形成されていることを特徴とす
るものである。
【0019】また、請求項11の発明は、請求項1〜請
求項10の微粉体製造システムにおいて、前記分級空間
の内部に、前記分級ロータと同軸状に配置された螺旋状
の渦巻部材が少なくとも一個設けられ、この渦巻部材が
前記案内羽根環の内周部に固定されていることを特徴と
するものである。
【0020】この場合、被分級物の分級空間内での滞留
時間が長くなるのを抑えて粗粉が分級ロータ内部に流入
するのを防止することができるので、分級精度が向上す
る。
【0021】また、請求項12の発明は、請求項1〜請
求項11の微粉体製造システムにおいて、前記粗粉排出
室内部に、前記分級ロータに固定され、前記分級ロータ
と一体的に回転して前記粗粉排出室内部の粗粉を流動化
させる粗粉排出用部材が設けられていることを特徴とす
るものである。
【0022】この場合、粗粉排出室内部の粗粉が粗粉排
出用部材によって流動化されるため、粗粉排出室から排
出され易くなる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図1、図2は本発明に
適用される気流式分級機の一実施形態の縦断面図、図3
は分級羽根環の一実施形態の横断面図である。
【0024】図1に示す気流式分級機は、ケーシング1
と、ケーシング1内部の上方に収容された円筒状の分級
ロータ2と、分級ロータ2の下方において垂直に配置さ
れた駆動軸3と、駆動軸3の上端と分級ロータ2の下端
を結合し分級ロータ2を垂直に支持する分級ロータ支持
部材4と、分級ロータ2の外周面に対して分級ロータ2
の半径方向外側に間隔をおいて同軸状に配置された案内
羽根環5とを備えている。
【0025】分級ロータ2は、頂壁としての分配円板6
と、この分配円板6に対して垂直下方に間隔をおいて配
置された底壁としてのカバー円板7と、分配円板6とカ
バー円板7の周縁部間に配置された分級羽根環8とから
成っている。
【0026】なお、本実施形態では、掃除を容易にする
ために、分配円板6、カバー円板7、及び分級羽根環8
は、ネジ等によって、分解できるように固定されている
が、溶接等によって、分解できないように固定するよう
にしてもよい。
【0027】分配円板6は、回転すると、後述するケー
シングカバー14に設けられた原料投入口15を介して
投入される粉砕原料を全周にわたって均一に分配するよ
うに形成されている。分配円板6の中心部には、後述す
るネジ11の取り付け及び取り外しのための工具を挿入
する孔6aが設けられている。この孔6aの内周面には
ネジ溝が刻設されており、キャップ用のネジ9が螺着さ
れている。
【0028】分級羽根環8は、分配円板6及びカバー円
板7の周縁部に沿って等間隔をおいて環状に配列された
垂直方向に延びる複数個の分級羽根によって構成され、
その横断面形状及び向きは、例えば図3(A)〜(D)
に示すように、互いに隣接する二つの分級羽根8a、8
a間に形成されるスリット状の間隙Sの横断面形状が、
分級空気の流れに適した形状となるように設定されてい
る。
【0029】カバー円板7の中心部には分級ロータ支持
部材4が固定されており、その周囲には貫通孔10が設
けられている。分級ロータ支持部材4はネジ11によっ
て駆動軸3の上端に取り外し可能に固定されている。
【0030】駆動軸3は下端側で中心線まわりに回転可
能に支持されており、下端部は駆動モータ(不図示)の
回転軸に連結されている。
【0031】案内羽根環5は、分級ロータ2の外周面の
周方向と平行な方向に等間隔をおいて環状に配列されケ
ーシング1に固定された複数個の垂直方向に延びる案内
羽根によって構成されている。案内羽根の横断面形状及
び向きは、互いに隣接する二つの案内羽根間に形成され
るスリット状の間隙の横断面形状が分級空気の流れに適
した形状となるように、例えば図3に示すような分級羽
根8aの横断面形状に対応した形状になっている。
【0032】ケーシング1は上面に分級ロータ2を挿脱
するための開口部13を有し、この開口部13にはケー
シングカバー14が取り外し可能に取り付けられてい
る。ケーシングカバー14の中心部には粉砕原料投入口
15が設けられている。
【0033】ケーシング1の内部には、案内羽根環5の
外側に同軸状に配置された環状の分級空気供給室16
と、分級ロータ2の下方において駆動軸3と同軸状に配
置された環状の微粉排出室17と、微粉排出室16の外
側に駆動軸3と同軸状に配置された環状の粗粉排出室1
8とが設けられている。
【0034】分級空気供給室16は内周面が開口した断
面矩形状のもので、案内羽根環5を構成する複数個の案
内羽根間の間隙を介して分級空間12に連通している。
分級空気供給室16には外部から分級空気を取り入れる
ための分級空気供給管19が連通接続されている。
【0035】微粉排出室17は、カバー円板7に設けら
れた貫通孔10を介して分級ロータ2内部と連通してい
る。微粉排出室17には、内部の微粉を外部に排出する
ための微粉出口としての微粉排出管20が連通接続され
ている。
【0036】粗粉排出室18は分級空間12の下側に位
置し、分級空間12の下端に連通している。粗粉排出室
18には、内部の粗粉を外部に排出するための粗粉出口
としての粗粉排出管21が連通接続されている。
【0037】分級ロータ2の下面とケーシング1の間に
はシール部22が設けられている。このシール部22
は、カバー円板7の下面周縁部に全周にわたって形成さ
れた環状の溝7aと、この溝7aの内部に突出し溝7a
と同心状になるようにケーシング1に形成された環状の
突起1aとによって構成され、溝7aと突起1aの間に
は微小な間隙が形成されている。このシール部22によ
って、微粉排出室17が分級空間12及び粗粉排出室1
8に対してシールされた状態になっている。
【0038】この分級機の作用について説明する。分級
空気室16には分級空気供給管19を介して分級空気が
供給されており、この分級空気は案内羽根環5に形成さ
れた間隙を介して分級空間12内に噴出し、分級羽根環
8に形成された間隙を介して、回転している分級ロータ
2内部に流れ込んでいる。原料投入口15を介して投入
された被分級物は分級ロータ2の分配円板6によって全
周方向に分散し、分級空間12内に流れ込む。
【0039】分級空間12内に流れ込んだ被分級物が分
級空間12内を落下する間に、粒径の小さい微粉は分級
空気流に乗って分級ロータ12内部に流れ込み、分級空
気流とともに軸方向下方に変向され、カバー円板7に形
成された貫通孔10を介して微粉排出室17内部に流れ
込む。そして、この微粉は、微粉排出管20を介して外
部に排出される。一方、分級空間12内で分級空気流に
乗らなかった粗粉は重力によって分級空間12内を降下
し、粗粉排出室18によって受け止められる。そして、
この粗粉は粗粉排出管21を介して外部に排出される。
【0040】次に、図2に示す分級機について説明す
る。なお、図1に示す分級機と同一の部分の説明は省略
する。この分級機では、分級ロータ支持部材4は、円形
の天板23と、この天板23に対して垂直下方に間隔を
おいて配置された円形の底板24と、天板23と底板2
4の周縁部間に配置された垂直方向に延びる複数個の間
隔ウエブ25とから成っている。
【0041】なお、本実施形態では、掃除を容易にする
ために、天板23、底板24、及び間隔ウエブ25は、
ネジ等によって、分解できるように固定されているが、
溶接等によって、分解できないように固定するようにし
てもよい。
【0042】天板23の上面の周縁部には、周方向に等
間隔をおいて配置された複数個のネジ孔が設けられてお
り、天板23は、このネジ孔に螺合するネジ(不図示)
を介して分級ロータ2の下面に取り外し可能に固定され
ている。天板23には円形の貫通孔26が同心状に形成
されており、この貫通孔26と分級ロータ2のカバー円
板7に形成された貫通孔10によって、分級ロータ支持
部材4の内部と分級ロータ2の内部が連通した状態とな
っている。貫通孔10の径は貫通孔26の径よりも小さ
くなっており、これによって絞り作用を有する遮蔽部が
形成されている。
【0043】これによって、分級ロータ2内部の空気が
分級ロータ支持部材4に流れこみにくくなり、分級ロー
タ2内部の空気密度が幾分高くなるため、分級級ロータ
2内部に流れ込もうとする分級空気の流れが抑制され、
粗粉が分級ロータ2内部に流れ込みにくくなる。また、
分級ロータ支持部材4内部に流れ込む空気が加速される
ため、分級ロータ支持部材4内部の微粉の排出が促進さ
れる。
【0044】間隔ウエブ25は天板23及び底板24の
周縁部に沿って等間隔をおいて環状に配列されており、
その横断面形状及び向きは、互いに隣接する二つの間隔
ウエブ25、25間に形成されるスリット状の間隙の横
断面形状が、分級ロータ支持部材4から排出される空気
の流れに適した形状となるように、例えば図3に示すよ
うな分級羽根8aの横断面形状に対応した形状になって
いる。なお、間隔ウエブ25、25間に形成される間隙
の、分級ロータ支持部材4の周壁の外周面に対する開口
率は20%以上であることが好ましい。また、この開口
率は、分級ロータ2の外周面における分級羽根環8、8
間の間隙の開口率以上であることが好ましい。
【0045】分級空間12の内部には、分級空間12内
部における被分級物の滞留時間と凝集を制御するための
螺旋状の渦巻部材27が分級ロータ2と同軸状に配置さ
れている。渦巻部材27は帯状の部材を螺旋状に形成し
たもので、案内羽根環5の内周部に固定され、分級空間
12の高さ方向のほぼ全長にわたって延びている。渦巻
部材27の内周部と分級羽根環8の外周部の間には微小
な間隙が形成されている。
【0046】渦巻部材27の勾配を選択することによっ
て被分級物の滞留時間を調節することができる。即ち、
勾配を大きくすると滞留時間が短くなり、勾配を小さく
すると滞留時間が長くなる。
【0047】また、渦巻部材27の勾配を分級羽根環8
の高さ方向に種々変化させることもできる。このように
すると、被分級物の滞留時間が分級羽根環8の高さ方向
に種々調節されることになる。例えば、分級羽根環8の
上部に対向する部位では勾配を大きくして被分級物を迅
速に引き入れるようにし、分級羽根環8の高さ方向中央
部に対向する部位では、勾配を小さくして被分級物の滞
留時間を長くするようにし、分級羽根環8の下部に対向
する部位では勾配を大きくして被分級物が迅速に排出さ
れるようにする。
【0048】被分級物の凝集の制御は渦巻部材27の数
を変化させることによって行うことができる。なお、渦
巻部材27は必ずしも分級羽根の高さ方向全長にわたっ
て延びている必要はなく、分級羽根27の高さ方向の一
部に設けるようにしてもよい。
【0049】粗粉排出室18内部には環状の粗粉排出用
部材28が同心状に設けられている。粗粉排出用部材2
8は、粗粉排出室18の内側側面及び底面に沿うように
形成された断面L字形のもので、その上端は分級ロータ
2のカバー円板7に固定されていて、分級ロータ2と一
体的に回転する。これによって、粗粉排出室18内部の
粗粉が流動化して粗粉排出室18からの排出が促進され
る。粗粉排出室18の内側側面及び底面と粗粉排出用部
材28の間には、後述する洗浄用空気が通るための間隙
が形成されている。なお、粗粉排出用部材28は、必ず
しも粗粉排出室18の全周にわたって存在するように環
状に形成される必要は無く、粗粉排出室18の周方向の
一部にのみ存在するように形成してもよい。また、形状
も上記形状に限定されるものではない。
【0050】ケーシング1には、分級ロータ2の下面と
の間に形成された間隙に洗浄用空気を導入するための空
気通路29が形成されている。空気通路19の上端は分
級ロータ2の下面とケーシング1の間に形成された環状
の空気室Cに連通しており、空気室Cに供給された洗浄
用空気は分級ロータ2の下面とケーシング1の間の微小
な間隙を通って粗粉排出室18に流入し、さらに粗粉排
出用部材28と粗粉排出室18の間の間隙を通って粗粉
排出管21に流入し、外部に排出される。これによっ
て、粗粉排出室18の内側側面及び底面と粗粉排出用部
材28の間の粗粉を除去することができる。なお、上記
洗浄用空気は分級ロータ2の下面とケーシング1の間の
微小な間隙を通って微粉排出室17にも流入するので、
この間隙における微粉の詰まりや付着を防止することが
できる。また、粗粉排出室18内部の上方には円筒状の
押さえリング30が同軸状に配置されており、この押さ
えリング30はケーシング1に固定されている。この押
さえリング30によって粗粉排出室18内部の粗粉が分
級空間内12内に逆流するのが防止される。
【0051】この分級機の作用について説明する。分級
空気室16には分級空気供給管19を介して分級空気が
供給されており、この分級空気は案内羽根環5に形成さ
れた間隙を介して分級空間12内に噴出し、分級羽根環
8に形成された間隙を介して、回転している分級ロータ
2内部に流れ込んでいる。原料投入口15を介して投入
された被分級物は分級ロータ2の分配円板6によって全
周方向に分散し、分級空間12内に流れ込む。
【0052】分級空間12内に流れ込んだ被分級物は渦
巻部材27の上面に沿って下方に移動してゆく。そし
て、被分級物が分級空間12内を通過する間に粒径の小
さい微粉は分級空気流に乗って分級ロータ12内部に流
れ込み、分級空気流とともに軸方向下方に変向され、カ
バー円板7に形成された貫通孔10を介して分級ロータ
支持部材4内部に流れ込む。そして、この微粉は間隔ウ
エブ25、25間の間隙を介して微粉排出室17内部に
流れ込み、微粉排出管20を介して外部に排出される。
【0053】一方、分級空間12内で分級空気流に乗ら
なかった粗粉は渦巻部材27に沿って分級空間12内を
下降し、粗粉排出室18によって受け止められる。そし
て、この粗粉は粗粉排出用部材28によって流動化さ
れ、粗粉排出管21を介して外部に排出される。
【0054】図4〜図15は上記分級機を搭載した微粉
体製造システム(トナー製造システム)の一実施形態の
ブロック図である。図4のシステムは、粉砕原料から規
定粒度よりも大きい粒度の粗粉を粒度分級する分級手段
31と、分級手段31によって分級された粗粉を再粉砕
する粉砕手段32と、分級手段31によって分級された
微粉を規定粒度内の粗粉(製品)と規定粒度未満の微粉
に粒度分級する分級手段33とを備えている。粉砕手段
32で再粉砕された粗粉は再び分級手段31に供給さ
れ、分級手段33で分級された微粉は回収され溶融され
て塊状に固められた後、粉砕されて再び粉砕原料とな
る。このシステムでは分級手段33に上記分級機が使用
され、分級手段31には公知の気流式分級機が使用され
る。また、粉砕手段32には公知のジェット気流式粉砕
機や機械式粉砕機が使用される。
【0055】なお、分級手段31と分級手段33はライ
ン接続されておらず、分級手段31から分級手段33へ
の微粉の供給は、分級手段31から排出される微粉を分
級手段31の後に配置されたサイクロンまたはバグフィ
ルタ等の捕集機(不図示)により回収した後、供給機
(不図示)によって分級手段33に供給することによっ
て行われる。
【0056】図16〜図18は分級手段31に使用され
る気流式分級機の一例を示している。図16の分級機で
は、原料及び一次空気が原料供給管101を介して機内
に供給され、原料は流動室102内で撹拌分散されて凝
集がほぐされ、単一粒子化される。そして、微粉は上昇
気流に乗って分級室103内に流入し、分級ロータ10
4によって規定粒度内の微粉のみが分級選別され、これ
が排出管105を介して機外に排出される。一方、粗粉
は壁面に沿って降下して機内下部に貯留され、ロータリ
ーバルブ106を介して機外に排出される。なお、10
7は二次空気供給管、108は分級ロータ104を回転
させるモータである。
【0057】図17、18の分級機は図16の分級機の
変形である。図17のものでは一つの分級室103内に
複数個の分級ロータ104が設けられており、その他の
構成は図16のものと実質的に同じである。また、図1
8のものでは分級ロータ104が縦向きに配置されてお
り、垂直方向に延びる回転軸109の中心線まわりに回
転する。この分級機のその他の構成は図16のものと実
質的に同じである。なお、この例では分級ロータ104
が円錐形となっているが、図16に示すような円筒形の
ものであってもよい。
【0058】図19〜図22は粉砕手段32に使用され
る粉砕機の一例を示す図である。図19の粉砕機はジェ
ット気流式のもので、原料供給管201を介して粉砕室
202内に供給された原料は、機体の側面に取り付けら
れた複数個のノズル203から機内の一点に向けて噴出
されているジェット気流によって加速され、粒子相互の
衝突によって粉砕される。そして、粉砕された原料は上
昇気流に乗り、分級ロータ204によって規定粒度内の
微粉が分級され、排出管205を介して排出される。な
お、粗粉は降下して再粉砕される。
【0059】図20の粉砕機は図19の粉砕機の変形で
あり、機体の側面に取り付けられた複数個のノズル20
3はいずれも斜め下方に向けられており、さらに機体の
下面にノズル203が垂直に取り付けられており、各ノ
ズル203から噴出したジェット気流が一点で衝突し各
気流の速度ベクトルが互いに打ち消されるようになって
いる。その他の構成は図19のものと実質的に同じであ
る。この粉砕機は、図19の粉砕機では流動化させるこ
とが難しい粉体に適用される。
【0060】図21、図22は機械式粉砕機で、原料供
給管301を介して機内に供給された原料が高速回転し
ているブレードロータ302とその周囲のライナ303
との間で粉砕され、粉砕された原料は空気供給管304
を介して供給される空気流によって分級ロータ305に
導かれ、微粉は排出管306を介して外部に排出され、
粗粉は粉砕部に戻って再粉砕されるようになっている。
【0061】図5に示すシステムは、図4のシステム
に、分級手段33で分級されなかった規定粒度内の粗粉
を分級する分級手段34を追加したものであり、この分
級手段34には図1及び図2の分級機や分級手段31と
同等の気流式分級機が使用される。このようにすると、
分級手段33の分級効率を落とさずに高精度の分級を行
うことができる。
【0062】図6に示すシステムは、図5のシステムに
おいて、分級手段31と分級手段33の間に、分級手段
31で分級されなかった規定粒度よりも大きい粒度の粗
粉を分級する分級手段35と、分級手段35で分級され
た粗粉を粉砕する粉砕手段36とを設け、粉砕手段36
で粉砕された粗粉を分級手段35に再供給するようにし
ている。このようにすると、分級手段33に供給される
粉砕原料の粒度が均一化され、粒度の揃った良質の製品
が得られる。分級手段35には分級手段31と同等の気
流式分級機が使用され、粉砕手段36には粉砕手段32
と同等のジェット気流式粉砕機や機械式粉砕機が使用さ
れる。
【0063】図7に示すシステムは、図4のシステムに
おいて、分級手段31の前に粉砕原料を予め粉砕する予
備粉砕工程37を設けたものである。同様に、図8のシ
ステムは、図5のシステムに予備粉砕工程37を設け、
図9のシステムは、図6のシステムに予備粉砕工程37
を設けたものである。
【0064】図10のシステムは、図4のシステムにお
いて、分級手段31の前に粉砕原料から規定粒度未満の
微粉を分級する予備分級工程38を設けたものである。
この予備分級工程38には、図1及び図2の分級機や分
級手段31と同等の気流式分級機が使用される。なお、
図5、図6のシステムについても、同様に予備分級工程
38を設けることができる。
【0065】図11のシステムは、粉砕原料から規定粒
度未満の微粉を分級する分級手段39と、分級手段39
で分級された粗粉を規定粒度内の微粉(製品)と規定粒
度よりも大きい粒度の粗粉に粒度分級する分級手段40
と、分級手段40で分級された粗粉を再粉砕する粉砕手
段41とを備えている。粉砕手段41で再粉砕された粗
粉は再び分級手段39に供給され、分級手段39で分級
された微粉は回収され溶融されて塊状に固められた後、
粉砕されて再び粉砕原料となる。分級手段39、40に
は図1及び図2の分級機や分級手段31と同等の気流式
分級機が使用される。また、粉砕手段41には粉砕手段
32と同等のジェット気流式粉砕機や機械式粉砕機が使
用される。
【0066】図12のシステムは、粉砕原料から規定粒
度よりも大きい粒度の粗粉を粒度分級する分級手段42
と、分級手段42で分級された微粉を、規定粒度内の中
粉(製品)と、規定粒度よりも小さい粒度の微粉と、規
定粒度よりも大きい粒度の粗粉とに粒度分級する分級手
段43と、分級手段42、43で分級された粗粉を再粉
砕する粉砕手段44とを備えている。粉砕手段44で再
粉砕された粗粉は再び分級手段42に供給され、分級手
段43で分級された微粉は回収され溶融されて塊状に固
められた後、粉砕されて再び粉砕原料となる。このシス
テムでは、分級手段42に図1及び図2の分級機が使用
され、分級手段43には、例えば図23に示すような公
知の気流式分級機が使用される。また、粉砕手段44に
は粉砕手段32と同等のジェット気流式粉砕機や機械式
粉砕機が使用される。
【0067】図23に示す分級機はコアンダ効果を利用
したもので、ブロック601内部に空気導入管602、
603を介して空気が導入され、その合流点に原料供給
ノズル604を介して原料と空気が供給される。ブロッ
ク601内部に流入した空気流のうち、曲面部601a
が形成された壁面に近い流れはコアンダ効果によって曲
面601aに沿って流れるため、慣性力の小さい微粉と
ともに、曲面601aに沿って分岐した第1の排出路6
05に流れ込む。粒径の大きい粗粉は慣性力が大きく直
進性を有するため、空気導入管602にほぼ直線的に連
続している第2の排出ロ606に流れ込む。そして、微
粉と粗粉の間の粒径を有する中粉は第1の排出路605
と第2の通路606の間に形成された第3の排出路60
7に流れ込む。なお、608は支軸608aまわりに回
動する空気流調節用のエッジ、609、610は支軸6
09a、610aまわりに回動する分級粒度調節用のエ
ッジ、611、612は空気量調節用の弁であり、これ
らを調節することによって微粉、中粉、粗粉の粒度を調
節することができる。
【0068】図13のシステムは、粉砕原料から規定粒
度よりも大きい粒度の粗粉を粒度分級する分級手段45
と、分級手段45で分級された微粉から規定粒度よりも
小さい粒度の微粉を分級する分級手段46と、分級手段
46で分級された粗粉を、規定粒度内の中粉(製品)
と、規定粒度よりも小さい粒度の微粉と、規定粒度より
も大きい粒度の粗粉とに粒度分級する分級手段47と、
分級手段45、47で分級された粗粉を再粉砕する粉砕
手段48とを備えている。粉砕手段48で再粉砕された
粗粉は再び分級手段45に供給され、分級手段46、4
7で分級された微粉は回収され溶融されて塊状に固めら
れた後、粉砕されて再び粉砕原料となる。分級手段4
5、46には図1及び図2の分級機や分級手段31と同
等の気流式分級機が使用され、分級手段47には分級手
段43と同等の気流式分級機が使用される。また、粉砕
手段48には粉砕手段32と同等のジェット気流式粉砕
機や機械式粉砕機が使用される。
【0069】図14のシステムは、図12のシステムに
おいて、分級手段42の前に、粉砕原料を予め粉砕する
予備粉砕工程49を設け、分級手段42と分級手段43
の間に、分級手段42で分級された微粉をさらに細かく
粉砕する粉砕手段50を設けたものである。なお、粉砕
手段50には粉砕手段32と同等のジェット気流式粉砕
機や機械式粉砕機が使用される。
【0070】図15のシステムは、粉砕原料から規定粒
度よりも小さい粒度の微粉を分級する予備分級工程51
と、予備分級工程で分級された粗粉から規定粒度よりも
大きい粒度の粗粉を分級する分級手段52と、分級手段
52で分級された微粉を、規定粒度内の中粉(製品)
と、規定粒度よりも小さい粒度の微粉と、規定粒度より
も大きい粒度の粗粉とに粒度分級する分級手段53と、
分級手段52、53で分級された粗粉を再粉砕する粉砕
手段54とを備えている。粉砕手段54で再粉砕された
粗粉は再び分級手段52に供給され、予備分級工程5
1、分級手段53で分級された微粉は回収され溶融され
て塊状に固められた後、粉砕されて再び粉砕原料とな
る。予備分級工程51、分級手段52には図1及び図2
の分級機や分級手段31と同等の気流式分級機が使用さ
れ、分級手段53には分級手段43と同等の気流式分級
機が使用される。また、粉砕手段54には粉砕手段32
と同等のジェット気流式粉砕機や機械式粉砕機が使用さ
れる。
【0071】なお、図4〜図15のシステムでは、いず
れも、図24(a)に示すように、最初の分級手段で分
級された粗粉を粉砕手段で粉砕して最初の分級手段に戻
すようになっているが、図24(b)に示すように、ま
ず粉砕手段で粉砕してから最初の分級手段に供給し、分
級された粗粉を粉砕手段でさらに再粉砕するようにして
もよい。
【0072】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の
変更が可能である。
【0073】本発明の微粉体製造システムに適用可能な
粉体としては、例えば、トナーや粉体塗料の他、ワック
スや各種プラスチック類、農薬、殺虫剤、化粧料、洗
剤、消火剤、発泡剤、ゴム薬品等の化学薬品類、顔料、
洗料、カーボン、タルク、マイカ、石灰、カオリン、シ
リカゲル、グラファイト等の無機物、研磨材や各種セラ
ミックス、炭酸リチウム、炭酸ニッケル、二次電池材料
等の金属酸化物、その他、小麦、大豆、トウモロコシ、
砂糖、澱粉等の食品や、CMC、ゼラチン、セルロース
等の有機原料等が挙げられる。
【0074】
【発明の効果】以上のように本発明の微粉体製造システ
ムは、分解及び組み立て、掃除が容易な分級機を採用し
ているので、取り扱い性が良い。そのため、鉱物や樹脂
から薬品や食品に至る広範囲の粉体への適用が可能であ
る。
【0075】また、請求項9の微粉体製造システムによ
れば、分級ロータと分級ロータ支持部材の連通部分に絞
り遮蔽部を設けたことにより、分級ロータ内部の空気が
分級ロータ支持部材に流れこみにくくなり、これによっ
て分級ロータ内部の空気密度が高くなるため、分級級ロ
ータ内部に流れ込もうとする分級空気の流れが抑制さ
れ、粗粉が分級ロータ内部に流れ込みにくくなる。ま
た、分級ロータ支持部材内部に流れ込む空気が加速され
るため、分級ロータ支持部材内部の微粉の排出が促進さ
れる。したがって、高品質の微粉を効率良く製造するこ
とができる。
【0076】また、請求項11の微粉体製造システムに
よれば、分級空間の内部に、分級ロータと同軸状に配置
された螺旋状の渦巻部材を設けたことにより、被分級物
の分級空間内での滞留時間が長くなるのが抑えられて粗
粉が分級ロータ内部に流入するのが防止されるので、分
級精度が向上し、製品の品質が向上する。
【0077】請求項12の微粉体製造システムによれ
ば、粗粉排出室内部に、分級ロータと一体的に回転する
粗粉排出用部材を設けたことにより、粗粉排出室内部の
粗粉が粗粉排出用部材によって流動化され、粗粉排出室
から排出され易くなるので、取り扱い性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の分級機の一実施形態の縦断面図。
【図2】 本発明の分級機の一実施形態の縦断面図。
【図3】 分級羽根環の一実施形態の横断面図。
【図4】 本発明の微粉体製造システムの一実施形態の
ブロック図。
【図5】 本発明の微粉体製造システムの一実施形態の
ブロック図。
【図6】 本発明の微粉体製造システムの一実施形態の
ブロック図。
【図7】 本発明の微粉体製造システムの一実施形態の
ブロック図。
【図8】 本発明の微粉体製造システムの一実施形態の
ブロック図。
【図9】 本発明の微粉体製造システムの一実施形態の
ブロック図。
【図10】 本発明の微粉体製造システムの一実施形態
のブロック図。
【図11】 本発明の微粉体製造システムの一実施形態
のブロック図。
【図12】 本発明の微粉体製造システムの一実施形態
のブロック図。
【図13】 本発明の微粉体製造システムの一実施形態
のブロック図。
【図14】 本発明の微粉体製造システムの一実施形態
のブロック図。
【図15】 本発明の微粉体製造システムの一実施形態
のブロック図。
【図16】 本発明の微粉体製造システムに適用される
分級機の構成図。
【図17】 本発明の微粉体製造システムに適用される
分級機の構成図。
【図18】 本発明の微粉体製造システムに適用される
分級機の構成図。
【図19】 本発明の微粉体製造システムに適用される
粉砕機の構成図。
【図20】 本発明の微粉体製造システムに適用される
粉砕機の構成図。
【図21】 本発明の微粉体製造システムに適用される
粉砕機の構成図。
【図22】 本発明の微粉体製造システムに適用される
粉砕機の構成図。
【図23】 本発明の微粉体製造システムに適用される
分級機の構成図。
【図24】 本発明の微粉体製造システムの変形例の説
明図。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 分級ロータ 3 駆動軸 4 分級ロータ支持部材 5 案内羽根環 6 分配円板(頂壁) 7 カバー円板(底壁) 8 分級羽根環 10 カバー円板の貫通孔 12 分級空間 13 ケーシングの開口部 16 分級空気供給室 17 微粉排出室 18 粗粉排出室 20 微粉排出管(微粉出口) 21 粗粉排出管(粗粉出口)
フロントページの続き (72)発明者 豊立 勝二 京都府城陽市寺田深谷64−93

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉砕原料を微粉と粗粉に粒度分級する分
    級手段を備えた微粉体製造システムにおいて、 前記分級手段の少なくとも一つが、上面に開口部を有す
    るケーシングと、前記開口部を介して前記ケーシング内
    部に挿脱される円筒状の分級ロータと、この分級ロータ
    の下方において垂直に配置され下端側で中心線まわりに
    回転可能に軸受けされた駆動軸と、この駆動軸の上端と
    前記分級ロータの下端を取り外し可能に結合し前記分級
    ロータを垂直に支持する分級ロータ支持部材と、前記分
    級ロータの外周面に対して前記分級ロータの半径方向外
    側に間隔をおいて同軸状に配置され前記外周面との間に
    環状の分級空間を形成する案内羽根環とを備え、 前記分級ロータは、前記分級ロータ支持部材への取り付
    け及び前記分級ロータ支持部材からの取り外しのために
    前記分級ロータ支持部材との結合箇所に接近することが
    できるように形成された頂壁と、この頂壁に対して垂直
    下方に間隔をおいて対向配置され貫通孔を有する底壁
    と、前記頂壁と底壁の間に配置された分級羽根環とから
    成り、 前記ケーシングは、前記案内羽根環の外側に同軸状に配
    置され前記案内羽根環を構成する複数個の案内羽根間の
    間隙を介して前記分級空間に連通した環状の分級空気供
    給室と、前記分級ロータの下方において前記駆動軸と同
    軸状に配置され前記貫通孔を介して前記分級ロータ内部
    に連通した環状の微粉排出室と、この微粉排出室内部の
    微粉を外部に案内するための微粉出口と、前記分級ロー
    タの下方において前記駆動軸と同軸状に配置され前記分
    級空間の下端に連通した環状の粗粉排出室と、この粗粉
    排出室内部の粗粉を外部に案内するための粗粉出口とを
    有している、ものであることを特徴とする微粉体製造シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 前記粗粉排出室が前記分級空間の下側に
    配置されていることを特徴とする請求項1に記載の微粉
    体製造システム。
  3. 【請求項3】 前記微粉出口が、前記分級ロータの軸方
    向下方に向けて延びていることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載の微粉体製造システム。
  4. 【請求項4】 前記分級ロータ支持部材が筒状に形成さ
    れているとともにその内部が前記貫通孔を介して前記分
    級ロータ内部に連通しており、前記分級ロータ支持部材
    の周壁に微粉を排出するための貫通孔が設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載
    の微粉体製造システム。
  5. 【請求項5】 前記分級ロータ支持部材が、前記駆動軸
    のトルクを伝達するとともに微粉の流れに適した形状に
    形成されていることを特徴とする請求項4に記載の微粉
    体製造システム。
  6. 【請求項6】 前記貫通孔が、軸方向に延び、微粉の流
    れに適した横断面形状のスリット状に形成されているこ
    とを特徴とする請求項4または請求項5に記載の微粉体
    製造システム。
  7. 【請求項7】 前記周壁の外周面における前記貫通孔の
    開口率が20%以上であることを特徴とする請求項4〜
    請求項6のいずれかに記載の微粉体製造システム。
  8. 【請求項8】 前記周壁の外周面における前記貫通孔の
    開口率が、前記分級ロータの外周面における前記分級羽
    根環を構成する複数個の分級羽根間の間隙の開口率以上
    であることを特徴とする請求項4〜請求項7のいずれか
    に記載の微粉体製造システム。
  9. 【請求項9】 前記分級ロータと前記分級ロータ支持部
    材の連通部分に絞り遮蔽部が設けられていることを特徴
    とする請求項4〜請求項8のいずれかに記載の微粉体製
    造システム。
  10. 【請求項10】 前記粗粉排出室及び前記分級空間と前
    記微粉排出室との間に流体によって洗浄可能なシール部
    が形成されていることを特徴とする請求項4〜請求項9
    のいずれかに記載の微粉体製造システム。
  11. 【請求項11】 前記分級空間の内部に、前記分級ロー
    タと同軸状に配置された螺旋状の渦巻部材が少なくとも
    一個設けられ、この渦巻部材が前記案内羽根環の内周部
    に固定されていることを特徴とする請求項1〜請求項1
    0のいずれかに記載の微粉体製造システム。
  12. 【請求項12】 前記粗粉排出室内部に、前記分級ロー
    タに固定され、前記分級ロータと一体的に回転して前記
    粗粉排出室内部の粗粉を流動化させる粗粉排出用部材が
    設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項11
    のいずれかに記載の微粉体製造システム。
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