JPH11204641A - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法

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JPH11204641A
JPH11204641A JP10006619A JP661998A JPH11204641A JP H11204641 A JPH11204641 A JP H11204641A JP 10006619 A JP10006619 A JP 10006619A JP 661998 A JP661998 A JP 661998A JP H11204641 A JPH11204641 A JP H11204641A
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JP
Japan
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insulating film
film
forming
etching
integrated circuit
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Application number
JP10006619A
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English (en)
Inventor
Jun Takahashi
順 高橋
Koji Hashimoto
孝司 橋本
Takanobu Ihara
隆伸 伊原
Shuji Ikeda
修二 池田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続孔の底部にダメージを生じることなく接
続孔を穿孔する。 【解決手段】 ゲート電極3gを被覆するシリコン酸化
膜からなるキャップ絶縁膜4およびサイドウォール5を
覆うようにシリコン窒化膜からなる絶縁膜6を被覆す
る。続いて、その上に層間絶縁膜7aを堆積した後、そ
の上にフォトレジストパターン8aを形成する。その
後、そのフォトレジストパターン8aをマスクとし、か
つ、下層の絶縁膜6をエッチングストッパとして、フッ
酸を用いたウエットエッチング処理によって層間絶縁膜
7aに孔を穿孔する。その後、その孔から露出する絶縁
膜6を熱リン酸を用いたウエットエッチング処理によっ
て除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置の製造技術に関し、特に、異層配線間または配線−半
導体基板間を接続するための接続孔を穿孔する技術に適
用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者が検討した接続孔の穿孔技術
は、例えば互いに隣接するゲート電極間に半導体基板の
一部が露出するような接続孔を穿孔する技術であり、例
えば次のような2つの技術である。
【0003】第1の技術は、次の通りである。まず、互
いに隣接するゲート電極の上面および側面に、それぞれ
シリコン酸化膜等からなるキャップ絶縁膜およびサイド
ウォールを形成した後、それらを被覆するようにシリコ
ン酸化膜からなる層間絶縁膜を形成する。続いて、その
層間絶縁膜膜上に接続孔形成用のフォトレジストパター
ンを形成した後、それをマスクとして、ドライエッチン
グ処理を施すことにより、互いに隣接するゲート電極間
の半導体基板部分が露出するような接続孔を穿孔する。
【0004】また、第2の技術は、高選択エッチング処
理を導入することで接続孔を自己整合的に形成する、い
わゆるセルフアラインコンタク(Self-Aligned Contact
hole :以下、SACという)技術であり、次の通りで
ある。
【0005】まず、互いに隣接するゲート電極の上面お
よび側面に、それぞれシリコン窒化膜等からなるキャッ
プ絶縁膜およびサイドウォールを形成した後、それらを
被覆するようにシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜を形
成する。続いて、その層間絶縁膜膜上に接続孔形成用の
フォトレジストパターンを形成した後、それをマスクと
して、ドライエッチング処理を施す。この際、シリコン
酸化膜のエッチング速度の方が、シリコン窒化膜のエッ
チング速度よりも速くなるようにシリコン酸化膜とシリ
コン窒化膜とのエッチング選択比を大きくした状態でド
ライエッチング処理を施す。これにより、その層間絶縁
膜に、互いに隣接するゲート電極間の半導体基板部分が
露出するような接続孔を自己整合的に穿孔する。この場
合、微細な接続孔を位置合わせ良く形成できる。また、
半導体集積回路装置の製造工程の簡略化も可能である。
【0006】なお、SAC技術については、例えば株式
会社 培風館、1997年6月10日発行、「アドバン
スト エレクトロニクスI−17 ULSIプロセス技
術」P45〜P49に記載がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記本発明
者が検討した接続孔の穿孔技術においては、以下の課題
があることを本発明者は見出した。
【0008】すなわち、SAC技術を使用しない場合も
SAC技術を使用する場合も接続孔をドライエッチング
によって穿孔する場合、接続孔底部から露出する半導体
基板部分がダメージを受ける結果、接続抵抗の増大等の
ような特性劣化が生じる問題がある。これは、配線が露
出するような接続孔を穿孔する場合も生じる問題であ
る。
【0009】そこで、当該接続孔をドライエッチング処
理によって形成した場合は、通常、接続孔から露出する
半導体基板部分に形成されたダメージ層をフロン(C
F)系のガス等を用いて除去するようにしているが、そ
の場合、半導体集積回路装置の製造工程数が増え、製造
コストが増加する問題がある。
【0010】また、SAC技術を使用しないで接続孔を
ドライエッチング処理によって穿孔する場合、その接続
孔を穿孔する際に、接続孔の周囲の絶縁膜(キャップ絶
縁膜やサイドウォール)も必要以上に削られてしまい、
その絶縁膜の耐圧が劣化する問題やその絶縁膜下層の配
線の一部が接続孔から露出され、その配線(ゲート電極
等)と接続孔内に形成される導体膜とが短絡してしまう
問題がある。
【0011】さらに、SAC技術を使用する場合は、技
術的に高度で、コストのかかる高選択エッチング処理設
備を半導体集積回路装置の製造ラインに新たに導入する
必要が生じるため、半導体集積回路装置の製造コストが
増加する問題がある。
【0012】本発明の目的は、接続孔の底部にダメージ
を生じさせることなく、接続孔を穿孔することのできる
技術を提供することにある。
【0013】また、本発明の目的は、接続孔を形成した
後のダメージ層除去工程を省略することのできる技術を
提供することにある。
【0014】また、本発明の目的は、接続孔周辺の絶縁
膜において耐圧不良を生じさせることなく、接続孔を穿
孔することのできる技術を提供することにある。
【0015】また、本発明の目的は、半導体集積回路装
置の製造工程数を低減することのできる技術を提供する
ことにある。
【0016】また、本発明の目的は、半導体集積回路装
置の製造コストを低減することのできる技術を提供する
ことにある。
【0017】また、本発明の目的は、高選択エッチング
設備を導入することなく、接続孔を穿孔することのでき
る技術を提供することにある。
【0018】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0019】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0020】本発明の半導体集積回路装置の製造方法
は、半導体基板に所定の半導体集積回路素子を設けてい
る半導体集積回路装置の製造方法であって、(a)前記
半導体基板上に導体パターンを形成する工程と、(b)
前記導体パターンの表面を被覆し、かつ、前記導体パタ
ーンの下層の接続部が露出するように第1絶縁膜を形成
する工程と、(c)前記第1絶縁膜および前記接続部の
表面を被覆し、かつ、ウエットエッチングによる除去処
理に際して、前記第1絶縁膜に対するエッチング選択比
を大きくとれる材料からなる第2絶縁膜を形成する工程
と、(d)前記第2絶縁膜上に前記接続部が露出するよ
うなマスク膜を形成する工程と、(e)前記マスク膜を
エッチングマスクとして、前記第1絶縁膜と第2絶縁膜
とのエッチング選択比が大きくなるようなウエットエッ
チング処理を施すことにより、前記マスク膜から露出す
る第2絶縁膜を除去し、前記接続部が露出する接続孔を
穿孔する工程とを有するものである。
【0021】また、本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、半導体基板にMISトランジスタを設けている
半導体集積回路装置の製造方法であって、(a)前記半
導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、(b)前
記ゲート絶縁膜上に導体膜および絶縁膜を順に堆積した
後、その導体膜および絶縁膜をパターニングすることに
よりゲート電極を形成するとともに、そのゲート電極上
にキャップ絶縁膜を形成する工程と、(c)前記ゲート
電極およびキャップ絶縁膜の側面を被覆し、かつ、前記
半導体基板の接続部は露出するような側壁絶縁膜を形成
する工程と、(d)前記キャップ絶縁膜、側壁絶縁膜お
よび半導体基板の表面を被覆し、かつ、前記キャップ絶
縁膜、側壁絶縁膜に対してエッチング選択比を大きくと
れる材料からなるエッチングストッパ膜を形成する工程
と、(e)前記ゲート電極および側壁絶縁膜をマスクと
して、所定導電形の不純物を前記接続部上のエッチング
ストッパ膜部分を透過させてその接続部にイオン打ち込
みする工程と、(f)前記イオン打ち込み工程後、前記
エッチングストッパ膜上に、そのエッチングストッパ膜
に対してエッチング選択比を大きくとれる材料からなる
層間絶縁膜を形成する工程と、(g)前記層間絶縁膜上
に前記接続部が露出するようなマスク膜を形成する工程
と、(h)前記マスク膜をエッチングマスクとし、か
つ、前記エッチングストッパ膜をエッチングストッパと
して、前記層間絶縁膜にエッチングストッパ膜が露出す
るような孔を穿孔する工程と、(i)前記マスク膜を除
去した後、残された層間絶縁膜をマスク膜として、前記
キャップ絶縁膜および側壁絶縁膜とエッチングストッパ
膜とのエッチング選択比が大きくなるようなウエットエ
ッチング処理を施すことにより、前記孔から露出するエ
ッチングストッパ膜を除去し、前記接続部が露出する接
続孔を穿孔する工程とを有するものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する(なお、実施の形態を説明す
るための全図において同一機能を有するものは同一の符
号を付し、その繰り返しの説明は省略する)。
【0023】(実施の形態1)図1は本発明の一実施の
形態である半導体集積回路装置の要部の回路図、図2〜
図8は図1の半導体集積回路装置の製造工程中における
要部断面図、図9は各エッチング処理時における絶縁膜
のエッチングレートを説明するための説明図、図10は
ドライエッチング処理を用いた場合と本発明を用いた場
合とにおけるダメージ除去処理時間とコンタクト導通抵
抗との関係を示すグラフ図である。
【0024】本実施の形態1においては、特に限定され
るわけではないが、本発明を、例えばSRAM(Static
Random Access Memory )の製造方法に適用した場合を
例として説明する。
【0025】このSRAMのメモリセルの回路図を図1
に示す。SRAMのメモリセルMCは、一対の相補性の
データ線DL1 、DL2 と、ワード線WLとの交差部に
配置されている。なお、一対の相補性のデータ線DL1,
DL2 には互いに反転した信号が流れるようになってい
る。
【0026】メモリセルMCを構成する一対の駆動用M
OS・FETQd1,Qd2 および転送用MOS・FET
Qt1,Qt2 は、例えばnチャネル形で構成されてい
る。また、メモリセルMCを構成する一対の負荷用MO
S・FETQp1,Qp2 は、例えばpチャネル形で構成
されている。すなわち、このメモリセルMCは、例えば
4個のnチャネル形MOS・FETと2個のpチャネル
形MOS・FETとを使った完全CMOS(Compliment
ary MOS )形で構成されている。
【0027】このメモリセルMCを構成する上記6個の
MOS・FETのうち、一対の駆動用MOS・FETQ
d1,Qd2 と、一対の負荷用MOS・FETQp1,Qp
2 とは、1ビットの情報を記憶する情報蓄積部としての
2つのフリップフロップ回路を構成している。
【0028】その各々のフリップフロップ回路の一方の
入出力端子は、転送用MOS・FETQt1 のソース領
域に接続され、他方の入出力端子は、転送用MOS・F
ETQt2 のソース領域に接続されている。そして、転
送用MOS・FETQt1 のドレイン領域はデータ線D
L1 に接続され、転送用MOS・FETQt2 のドレイ
ン領域はデータ線DL2 に接続されている。すなわち、
2つのフリップフロップ回路は転送用MOS・FETQ
t1,Qt2 を介してデータ線DL1,DL2 と回路的に接
続されている。
【0029】また、2つのフリップフロップ回路の一端
(負荷用MOS・FETQp1,Qp2 のソース領域)は
電源電圧(Vcc) に接続され、他端(駆動用MOS・F
ETQd1,Qd2 のソース領域)は基準電圧(Vss) に
接続されている。電源電圧(Vcc) は、例えば3V程度
であり、基準電圧(Vss) は、例えば0V程度である。
【0030】次に、本実施の形態1のSRAMの製造方
法を図2〜図10によって説明する。なお、本実施の形
態1においては、上記した転送用MOS・FETQt1
部分を抜き出してSRAMの製造方法の一例を説明す
る。
【0031】図2はそのSRAMの製造工程中における
要部断面図を示している。半導体基板1は、例えばn-
形シリコン単結晶からなり、その上部にはpウエル2が
形成されている。このpウエル2は、例えばp形不純物
(ホウ素等)が半導体基板1の上部にイオン注入されて
形成されている。なお、半導体基板1上の分離領域には
分離用のフィールド絶縁膜が選択的に形成されている。
このフィールド絶縁膜は、例えばシリコン酸化膜からな
り、選択酸化法で形成されている。
【0032】転送用MOS・FETQt1,Qt2 は、転
送用MOS・FETQt1,Qt2 のソースおよびドレイ
ンを形成する一対の半導体領域(接続部)3dと、ゲー
ト絶縁膜3iと、ゲート電極(導体パターン)3gとを
有している。
【0033】この個々の半導体領域3dは、転送用MO
S・FETQt1,Qt2 のチャネルに接するように形成
された低不純物濃度のn- 形半導体領域3d1 と、その
チャネルから離間する位置においてn- 形半導体領域3
d1 の一部に重なるように形成された高不純物濃度のn
+ 形半導体領域3d2 とで構成されている。
【0034】すなわち、転送用MOS・FETQt1,Q
t2 のソースおよびドレインを形成する半導体領域3d
は、チャネル側に相対的に低不純物濃度の半導体領域を
有する、いわゆるLDD(Lightly Doped Drain )構造
で構成されている。
【0035】このn- 形半導体領域3d1 は、例えばn
形不純物のリンまたはヒ素が導入されてなる。なお、こ
のn- 形半導体領域3d1 は、ゲート電極3gをパター
ニングした後、そのゲート電極3gをマスクとして、半
導体基板1に不純物をイオン注入し、熱処理を施すこと
で形成されている。
【0036】また、n+ 形半導体領域3d2 は、例えば
n形不純物のリンまたはヒ素が導入されてなり、ゲート
電極3g等の側面に後述のサイドウォールを形成した
後、そのゲート電極3gおよびサイドウォールをマスク
として半導体基板1に不純物をイオン注入し、熱処理を
施すことで形成されている。
【0037】なお、図2の中央の半導体領域3dはその
左右の転送用MOS・FETQt1,Qt2 に共通の半導
体領域となっている。また、図2の右側の半導体領域3
dは駆動用MOS・FETQd2 (図1参照)との共通
の半導体領域となっている。
【0038】ゲート絶縁膜3iは、例えばシリコン酸化
膜からなる。ただし、ゲート絶縁膜3iの材料はシリコ
ン酸化膜に限定されるものではなく種々変更可能であ
り、例えば酸窒化膜(SiON)でも良い。これによ
り、ゲート絶縁膜3iの耐圧を向上させることができ、
その厚さをさらに薄くすることが可能となる。
【0039】ゲート電極3gは、ゲート絶縁膜3i上に
2つの導体膜3g1,3g2 が下層から順に積み重ねられ
てなる。下層の導体膜3g1 は、例えばn形不純物が導
入された低抵抗ポリシリコンからなる。また、上層の導
体膜3g2 は、例えばタングステンシリサイド等のよう
なシリサイドからなる。この転送用MOS・FETQt
1,Qt2 のゲート電極3gは、ワード線WL(図1参
照)と一体に形成されている。
【0040】ただし、ゲート電極3gの構造は、これに
限定されるものではなく、例えば低抵抗ポリシリコンの
単体膜で構成しても良い。また、低抵抗ポリシリコン上
に窒化チタン等のようなバリア金属膜を介してタングス
テン等のような金属膜を積み重ねてなる、いわゆるポリ
メタル構造としても良い。このポリメタル構造の場合
は、ゲート電極3g(ワード線WL)に流れる信号の速
度を向上させることができるので、SRAMの動作速度
の向上させることが可能となる。
【0041】このようなゲート電極3g上(上層の導体
膜3g2 上)には、キャップ絶縁膜(第1絶縁膜)4が
形成されている。このキャップ絶縁膜4は、例えばシリ
コン酸化膜からなり、例えばゲート電極3gのパターニ
ングと同時にパターン形成されている。すなわち、ゲー
ト絶縁膜3iを形成した後の半導体基板1上に導体膜3
g1,3g2 およびシリコン酸化膜からなる絶縁膜をCV
D法等によって堆積した後、その積み重ね膜をフォトリ
ソグラフィ技術およびドライエッチング技術によってパ
ターニングすることで形成されている。
【0042】また、ゲート電極3gおよびキャップ絶縁
膜4の側面には、サイドウォール(第1絶縁膜、側壁絶
縁膜)5が形成されている。このサイドウォール5は、
例えばシリコン酸化膜からなり、例えば次のようにして
形成されている。
【0043】すなわち、ゲート電極3gおよびキャップ
絶縁膜4を形成した後の半導体基板1上に、例えばシリ
コン酸化膜からなる絶縁膜をCVD法等によって堆積
し、ゲート絶縁膜3i、フィールド絶縁膜、ゲート電極
3gおよびキャップ絶縁膜4の表面を被覆した後、その
絶縁膜を異方性のドライエッチング等によって全面エッ
チバックすることにより、ゲート電極3gおよびキャッ
プ絶縁膜4の側壁のみにサイドウォール5を形成する。
【0044】まず、本実施の形態1においては、このよ
うな半導体基板1上に、図3に示すように、後述する接
続孔形成時のエッチングストッパ用の絶縁膜6をCVD
法等によって堆積する。これにより、半導体基板1の上
面、キャップ絶縁膜4の表面、サイドウォール5の表面
およびフィールド絶縁膜の表面を被覆する。
【0045】この絶縁膜6は、例えばシリコン窒化膜か
らなり、その厚さは、例えば50Å〜300Å、好まし
くは200Å程度である。ただし、その厚さの下限は当
該接続孔形成時におけるエッチングストッパとして機能
すれば良い。また、その厚さの上限は、絶縁膜6があま
り厚いとその除去の際に、キャップ絶縁膜4上の絶縁膜
6の端部が削られ過ぎてしまいアンダカットが生じるの
で、そのような問題が生じない程度に設定すれば良い。
【0046】続いて、絶縁膜6上に、例えば厚さ150
0Å程度のシリコン酸化膜等からなる層間絶縁膜7aを
CVD法等によって形成した後、図4に示すように、層
間絶縁膜7aの上面に接続孔形成用のフォトレジストパ
ターン8aをフォトリソグラフィ技術によって形成す
る。
【0047】その後、そのフォトレジストパターン8a
をマスクとして、半導体基板1に対して、例えばフッ酸
(HF)を用いたウエットエッチング処理を施すことに
より、そのフォトレジストパターン8aから露出する層
間絶縁膜7a部分を除去する。
【0048】この際、本実施の形態1においては、図9
に示すように、フッ酸溶液によるシリコン酸化膜のエッ
チングレートが1nm/minに対して、シリコン窒化
膜のエッチングレートが0.05nm/min程度なの
で、シリコン窒化膜等からなる絶縁膜6がエッチングス
トッパとして機能する。
【0049】したがって、このようなフッ酸によるウエ
ットエッチング処理後においても、フォトレジストパタ
ーン8aから露出する領域に絶縁膜6が残されており、
その絶縁膜6により下層のサイドウォール5や半導体基
板1の上面が被覆され保護されている。また、このよう
なウエットエッチング処理では、フォトレジストパター
ン8aから露出する層間絶縁膜7a部分は等方的にエッ
チング除去されるので、残された層間絶縁膜7aの端部
は、フォトレジストパターン8aの端部よりも後退し、
かつ、傾斜している。
【0050】その後、フォトレジストパターン8aを除
去した後、半導体基板1に対して、例えば熱リン酸(H
3 PO4 )を用いたウエットエッチング処理を施すこと
により、図5に示すように、層間絶縁膜(マスク膜)7
aから露出する絶縁膜6部分を除去し、半導体基板1の
上面(半導体領域3dの上面)が露出するような接続孔
9aを自己整合的に穿孔する。この接続孔9aの直径
は、例えば0.2〜0.4μm程度である。
【0051】この際、本実施の形態1においては、図9
に示すように、熱リン酸溶液によるシリコン酸化膜のエ
ッチングレートが0.05nm/minに対して、シリコ
ン窒化膜のエッチングレートが1nm/min程度なの
で、シリコン酸化膜等からなるキャップ絶縁膜4、サイ
ドウォール5および層間絶縁膜7aはほとんど除去され
ず、シリコン窒化膜等からなる絶縁膜6が除去される。
なお、半導体基板1(半導体領域3d)上の薄いシリコ
ン酸化膜は、熱リン酸等によるウエットエッチング処理
あるいはその後の洗浄処理時等に除去されてしまう。
【0052】このように本実施の形態1においては、半
導体領域3dの上面が露出するような接続孔9をウエッ
トエッチング処理によって自己整合的に穿孔することに
より、半導体領域3d部分にダメージ層を形成すること
なく、微細な接続孔9aを位置合わせ良く穿孔すること
が可能となっている。したがって、そのダメージ層に起
因する接続抵抗の増大を招くことなく、素子の微細化で
き、素子集積度を向上させることが可能となっている。
【0053】ここで、図10は、熱リン酸を用いたウエ
ットエッチング処理で接続孔9aを形成した場合と、プ
ラズマドライエッチング処理で接続孔9aを形成した場
合とでダメージ層除去処理時間とコンタクト導通抵抗と
の関係を比較したものである。
【0054】プラズマドライエッチング処理を用いた場
合は、ダメージ層除去処理時間を長くすることで、コン
タクト導通抵抗を下げることが可能であることが判る。
一方、熱リン酸を用いたウエットエッチング処理を用い
た場合は、ダメージ層除去処理を行わなくてもコンタク
ト導通抵抗がプラズマドライエッチング処理を用いた場
合に比べて小さいことが判る。
【0055】すなわち、本実施の形態1においては、ダ
メージ層除去処理を施さなくても接続部の抵抗を下げる
ことが可能となっている。したがって、本実施の形態1
においては、ダメージ層除去処理工程を無くすことがで
きる。このため、工程削減による異物付着率の低減を図
ることができるので、SRAMの歩留まりおよび信頼性
を向上させることが可能となっている。また、SRAM
の製造時間を短縮することが可能となっている。さら
に、SRAMの製造コストを低減することが可能となっ
ている。
【0056】また、この熱リン酸を用いたウエットエッ
チング処理時には、キャップ絶縁膜4、サイドウォール
5および層間絶縁膜7aはほとんど除去されないので、
それら絶縁膜の耐圧を確保することが可能となる。した
がって、SRAMの歩留まりおよび信頼性を向上させる
ことが可能となっている。
【0057】また、接続孔9aの形成に際して、高度で
コストのかかる高選択エッチング処理が不要である。す
なわち、SRAMの製造ラインに、高度でコストのかか
る新しい技術を導入することなく、接続孔9aを穿孔す
ることができる。したがって、SRAMの製造コストを
低減することが可能となる。
【0058】次いで、接続孔9aを穿孔した後、半導体
基板1上に、例えば低抵抗ポリシリコンからなる導体膜
およびタングステンシリサイド等からなる導体膜を下層
から順にCVD法等によって堆積した後、これをフォト
リソグラフィ技術およびドライエッチング技術によって
パターニングすることにより、図6に示すように、引き
出し電極10を形成する。引き出し電極10の導体膜1
0aは、例えば低抵抗ポリシリコンからなり、導体膜1
0bは、例えばタングステンシリサイドからなる。
【0059】続いて、半導体基板1上に、例えばシリコ
ン酸化膜からなる層間絶縁膜7bをCVD法等によって
被着することにより引き出し電極10等を被覆した後、
図7に示すように、層間絶縁膜7bに、半導体基板1の
他方の半導体領域3dが露出するような接続孔9bをフ
ォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術によ
って穿孔する。
【0060】その後、半導体基板1上に、例えば低抵抗
ポリシリコン等からなる導体膜をCVD法等によって堆
積した後、その導体膜をフォトリソグラフィ技術および
ドライエッチング技術によってパターニングすることに
より、電極11を形成する。この電極11は、転送用M
OS・FETQt1,Qt2 の半導体領域3dと電気的に
接続されている。
【0061】次いで、図8に示すように、半導体基板1
上に、例えばシリコン酸化膜等からなる層間絶縁膜7c
をCVD法等によって堆積した後、層間絶縁膜7b, 7
cに引き出し電極10の一部が露出するような接続孔9
cをフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技
術によって穿孔する。
【0062】続いて、半導体基板1上に、例えば窒化チ
タン等からなる導体膜をスパッタリング法等によって堆
積した後、その上に、例えばタングステン等のような導
体膜をCVD法等によって堆積し、さらに、それら導体
膜の上部を異方性のドライエッチングまたはCMP(Ch
emical Mechanical Polishing )によって除去すること
により、接続孔9c内に埋込導体膜12を形成する。
【0063】その後、層間絶縁膜7c上に、例えばチタ
ン、アルミニウム(Al)、チタンおよび窒化チタンを
下層から順にスパッタリング法等によって堆積した後、
これをフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング
技術によってパターニングすることにより、データ線D
L1 (DL2 )を形成する。
【0064】その後、データ線DL1 (DL2 )を被覆
するように層間絶縁膜をCVD法等によって堆積した
後、その層間絶縁膜上に、第2層配線をパターニング
し、さらに、これを被覆するように表面保護膜をCVD
法等によって堆積することで、SRAMを製造する。
【0065】このように、本実施の形態1によれば、以
下の効果を得ることが可能となる。
【0066】(1).熱リン酸を用いたウエットエッチング
処理により半導体基板1の上面が露出する接続孔9aを
自己整合的に形成することにより、半導体基板1(半導
体領域3d)の上部にダメージ層を形成することなく、
微細な接続孔9aを位置合わせ良く穿孔することが可能
となる。
【0067】(2).上記(1) により、接続孔9aから露出
する半導体領域3dと引き出し電極10との接続部の抵
抗を低減することが可能となる。したがって、SRAM
の動作速度を向上させることが可能となる。
【0068】(3).上記(1) により、接続孔9aを形成し
た後におけるダメージ層の除去処理を無くすことができ
るので、SRAMの歩留まりおよび信頼性を向上でき、
SRAMの製造時間を短縮でき、しかもSRAMの製造
コストを低減することが可能となる。
【0069】(4).上記(1) により、接続孔9aを自己整
合的に穿孔するので、素子の微細化でき、素子集積度を
向上させることが可能となる。したがって、SRAMの
機能を向上させることが可能となる。
【0070】(5).熱リン酸を用いたウエットエッチング
処理により接続孔9aを穿孔することにより、キャップ
絶縁膜4、サイドウォール5および層間絶縁膜7aをほ
とんど除去することなく接続孔9aを穿孔することがで
きるので、それら絶縁膜の耐圧を確保することが可能と
なる。したがって、SRAMの歩留まりおよび信頼性を
向上させることが可能となる。
【0071】(6).接続孔9aの形成に際して、高度でコ
ストのかかる高選択エッチング処理が不要である。すな
わち、SRAMの製造ラインに、高度でコストのかかる
新しい技術を導入することなく、接続孔9aを穿孔する
ことができる。したがって、SRAMの製造コストを低
減することが可能となる。
【0072】(実施の形態2)図11〜図14は本発明
の他の実施の形態である半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【0073】本実施の形態2のSRAMの製造方法を図
11〜図14によって説明する。なお、本実施の形態2
においても、前記実施の形態1で説明した転送用MOS
・FETQt1 部分を抜き出してSRAMの製造方法の
一例を説明する。
【0074】図11は前記図2に対応するSRAMの製
造工程中における要部断面図を示している。本実施の形
態2においては、キャップ絶縁膜4およびサイドウォー
ル5が、例えばシリコン窒化膜からなる。図11におい
てそれ以外は前記実施の形態1と同じである。
【0075】まず、本実施の形態2においては、このよ
うな半導体基板1上に、図12に示すように、後述する
接続孔形成時のエッチングストッパ用の絶縁膜6をCV
D法等によって堆積する。これにより、半導体基板1の
上面、キャップ絶縁膜4の表面、サイドウォール5の表
面およびフィールド絶縁膜の表面を被覆する。
【0076】本実施の形態2において、この絶縁膜6
は、例えばシリコン酸化膜からなり、その厚さは、例え
ば50Å〜300Å、好ましくは200Å程度である。
ただし、その厚さの下限は当該接続孔形成時におけるエ
ッチングストッパとして機能すれば良い。また、その厚
さの上限は、絶縁膜6があまり厚いとその除去の際に、
キャップ絶縁膜4上の絶縁膜6の端部が削られ過ぎてし
まいアンダカットが生じるので、そのような問題が生じ
ない程度に設定すれば良い。
【0077】続いて、その絶縁膜6上に、例えば厚さ1
500Å程度のシリコン窒化膜等からなる層間絶縁膜7
aをCVD法等によって形成した後、図13に示すよう
に、層間絶縁膜7aの上面に接続孔形成用のフォトレジ
ストパターン8aをフォトリソグラフィ技術によって形
成する。
【0078】その後、そのフォトレジストパターン8a
をマスクとして、半導体基板1に対して、例えば熱リン
酸(H3 PO4 )を用いたウエットエッチング処理を施
すことにより、そのフォトレジストパターン8aから露
出する層間絶縁膜7a部分を除去する。
【0079】この際、本実施の形態2においては、前記
実施の形態1の説明で用いた図9に示すように、熱リン
酸溶液によるシリコン窒化膜のエッチングレートが1n
m/minに対して、シリコン酸化膜のエッチングレー
トが0.05nm/min程度なので、シリコン酸化膜等
からなる絶縁膜6がエッチングストッパとして機能す
る。
【0080】したがって、このような熱リン酸によるウ
エットエッチング処理後においても、フォトレジストパ
ターン8aから露出する領域に絶縁膜6が残されてお
り、その絶縁膜6により下層のサイドウォール5や半導
体基板1の上面が被覆され保護されている。また、この
ようなウエットエッチング処理では、フォトレジストパ
ターン8aから露出する層間絶縁膜7a部分は等方的に
エッチング除去されるので、残された層間絶縁膜7aの
端部は、フォトレジストパターン8aの端部よりも後退
し、かつ、傾斜している。
【0081】その後、フォトレジストパターン8aを除
去した後、半導体基板1に対して、例えばフッ酸(H
F)を用いたウエットエッチング処理を施すことによ
り、図14に示すように、層間絶縁膜7aから露出する
絶縁膜6部分を除去し、半導体基板1の上面(半導体領
域3dの上面)が露出するような接続孔9aを自己整合
的に穿孔する。この接続孔9aの直径は、例えば0.2〜
0.4μm程度である。
【0082】この際、本実施の形態1においては、前記
実施の形態1の説明で用いた図9に示すように、フッ酸
溶液によるシリコン窒化膜のエッチングレートが0.05
nm/minに対して、シリコン酸化膜のエッチングレ
ートが1nm/min程度なので、シリコン窒化膜等か
らなるキャップ絶縁膜4、サイドウォール5および層間
絶縁膜7aはほとんど除去されず、シリコン酸化膜等か
らなる絶縁膜6が除去される。なお、半導体基板1(半
導体領域3d上)の薄いシリコン酸化膜は、フッ酸等に
よるウエットエッチング処理時等に除去されてしまう。
【0083】このように本実施の形態2においても、半
導体領域3dの上面が露出するような接続孔9aをウエ
ットエッチング処理によって自己整合的に穿孔すること
により、半導体領域3d部分にダメージ層を形成するこ
となく、微細な接続孔9aを位置合わせ良く穿孔するこ
とが可能となっている。したがって、そのダメージ層に
起因する接続抵抗の増大を招くことなく、素子の微細化
でき、素子集積度を向上させることが可能となってい
る。
【0084】すなわち、本実施の形態2においても、ダ
メージ層除去処理を施さなくても接続部の抵抗を下げる
ことが可能となっている。したがって、本実施の形態2
においても、ダメージ層除去処理工程を無くすことがで
きる。このため、工程削減による異物付着率の低減を図
ることができるので、SRAMの歩留まりおよび信頼性
を向上させることが可能となっている。また、SRAM
の製造時間を短縮することが可能となっている。さら
に、SRAMの製造コストを低減することが可能となっ
ている。
【0085】また、このフッ酸を用いたウエットエッチ
ング処理時には、キャップ絶縁膜4、サイドウォール5
および層間絶縁膜7aはほとんど除去されないので、そ
れら絶縁膜の耐圧を確保することが可能となる。したが
って、半導体集積回路装置の歩留まりおよび信頼性を向
上させることが可能となっている。
【0086】また、接続孔9aの形成に際して、高度で
コストのかかる高選択エッチング処理が不要である。す
なわち、半導体集積回路装置の製造ラインに、高度でコ
ストのかかる新しい技術を導入することなく、接続孔9
aを穿孔することができる。したがって、半導体集積回
路装置の製造コストを低減することが可能となる。
【0087】これ以降の製造工程は、前記実施の形態1
と同じなので説明を省略する。
【0088】このような本実施の形態2においても、前
記実施の形態1で得られた効果を得ることが可能とな
る。
【0089】(実施の形態3)図15〜図17は本発明
の他の実施の形態である半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【0090】本実施の形態3のSRAMの製造方法を図
15〜図17によって説明する。なお、本実施の形態3
においても、上記した転送用MOS・FETQt1 部分
を抜き出してSRAMの製造方法の一例を説明する。
【0091】図15はそのSRAMの製造工程中におけ
る要部断面図を示している。半導体基板1は、例えばn
- 形シリコン単結晶からなり、その上部にはpウエル2
が形成されている。このpウエル2は、例えばp形不純
物(ホウ素等)が半導体基板1の上部にイオン注入され
て形成されている。なお、半導体基板1上の分離領域に
は分離用のフィールド絶縁膜が選択的に形成されてい
る。このフィールド絶縁膜は、例えばシリコン酸化膜か
らなり、選択酸化法で形成されている。
【0092】転送用MOS・FETQt1,Qt2 は、転
送用MOS・FETQt1,Qt2 のソースおよびドレイ
ンを形成する一対の半導体領域3dと、ゲート絶縁膜3
iと、ゲート電極3gとを有している。
【0093】この個々の半導体領域3dは、転送用MO
S・FETQt1,Qt2 のチャネルに接するように形成
された低不純物濃度のn- 形半導体領域3d1 と、その
チャネルから離間する位置においてn- 形半導体領域3
d1 の一部に重なるように形成された高不純物濃度のn
+ 形半導体領域3d2 とで構成されている。
【0094】すなわち、転送用MOS・FETQt1,Q
t2 のソースおよびドレインを形成する半導体領域3d
は、チャネル側に相対的に低不純物濃度の半導体領域を
形成している、いわゆるLDD(Lightly Doped Drain
)構造で構成されている。
【0095】このn- 形半導体領域3d1 は、例えばn
形不純物のリンまたはヒ素が導入されてなる。なお、こ
のn- 形半導体領域3d1 は、ゲート電極3gをパター
ニングした後、そのゲート電極3gをマスクとして、半
導体基板1に不純物をイオン注入し、熱処理を施すこと
で形成されている。
【0096】また、n+ 形半導体領域3d2 は、例えば
n形不純物のリンまたはヒ素が導入されてなり、ゲート
電極3g等の側面に後述のサイドウォールを形成した
後、そのゲート電極3gおよびサイドウォールをマスク
として半導体基板1に不純物をイオン注入し、熱処理を
施すことで形成されている。
【0097】なお、図15の中央の半導体領域3dはそ
の左右の転送用MOS・FETQt1,Qt2 に共通の半
導体領域となっている。また、図15の右側の半導体領
域3dは駆動用MOS・FETQd2 (図1参照)との
共通の半導体領域となっている。
【0098】ゲート絶縁膜3iは、例えばシリコン酸化
膜からなる。ただし、ゲート絶縁膜3iの材料はシリコ
ン酸化膜に限定されるものではなく種々変更可能であ
り、例えば酸窒化膜(SiON)でも良い。これによ
り、ゲート絶縁膜3iの耐圧を向上させることができ、
その厚さをさらに薄くすることが可能となる。
【0099】ゲート電極3gは、ゲート絶縁膜3i上に
2つの導体膜3g1,3g2 が下層から順に積み重ねられ
てなる。下層の導体膜3g1 は、例えばn形不純物が導
入された低抵抗ポリシリコンからなる。また、上層の導
体膜3g2 は、例えばタングステンシリサイド等のよう
なシリサイドからなる。この転送用MOS・FETQt
1,Qt2 のゲート電極3gは、ワード線WL(図1参
照)と一体に形成されている。
【0100】ただし、ゲート電極3gの構造は、これに
限定されるものではなく、例えば低抵抗ポリシリコンの
単体膜で構成しても良い。また、低抵抗ポリシリコン上
に窒化チタン等のようなバリア金属膜を介してタングス
テン等のような金属膜を積み重ねてなる、いわゆるポリ
メタル構造としても良い。これにより、ゲート電極3g
(ワード線WL)に流れる信号の速度を向上させること
ができるので、SRAMの動作速度の向上させることが
可能となる。
【0101】このようなゲート電極3g上(上層の導体
膜3g2 上)には、キャップ絶縁膜4が形成されてい
る。このキャップ絶縁膜4は、例えばシリコン酸化膜か
らなり、例えばゲート電極3gのパターニングと同時に
パターン形成されている。すなわち、ゲート絶縁膜3i
を形成した後の半導体基板1上に導体膜3g1,3g2 お
よびシリコン酸化膜からなる絶縁膜をCVD法等によっ
て堆積した後、その積み重ね膜をフォトリソグラフィ技
術およびドライエッチング技術によってパターニングす
ることで形成されている。
【0102】また、ゲート電極3gおよびキャップ絶縁
膜4の側面には、サイドウォール5が形成されている。
このサイドウォール5は、例えばシリコン酸化膜からな
り、例えば次のようにして形成されている。
【0103】すなわち、ゲート電極3gおよびキャップ
絶縁膜4を形成した後の半導体基板1上に、例えばシリ
コン酸化膜からなる絶縁膜をCVD法等によって堆積
し、ゲート絶縁膜3i、フィールド絶縁膜、ゲート電極
3gおよびキャップ絶縁膜4の表面を被覆した後、その
絶縁膜を異方性のドライエッチングによって全面エッチ
バックすることにより、ゲート電極3gおよびキャップ
絶縁膜4の側壁のみにサイドウォール5を形成する。
【0104】まず、本実施の形態3においては、このよ
うな半導体基板1上に、図16に示すように、例えば厚
さ1500Å程度のシリコン窒化膜等からなる絶縁膜
(第2絶縁膜)13をCVD法等によって堆積する。こ
れにより、半導体基板1の上面、キャップ絶縁膜4の表
面、サイドウォール5の表面およびフィールド絶縁膜の
表面を被覆する。
【0105】続いて、図17に示すように、絶縁膜13
の上面に接続孔形成用のフォトレジストパターン(マス
ク膜)8aをフォトリソグラフィ技術によって形成した
後、そのフォトレジストパターン8aをマスクとして、
半導体基板1に対して、例えば熱リン酸(H3 pO4
を用いたウエットエッチング処理を施すことにより、そ
のフォトレジストパターン8aから露出する絶縁膜13
部分を除去し、半導体基板1(半導体領域13d)が露
出するような接続孔9aを位置合わせ良く自己整合的に
穿孔する。なお、このようなウエットエッチング処理で
は、フォトレジストパターン8aから露出する絶縁膜1
3部分は等方的にエッチング除去されるので、残された
絶縁膜13の端部は、フォトレジストパターン8aの端
部から後退し、かつ、傾斜している。
【0106】このようなウエットエッチング処理に際し
て、本実施の形態3においては、前記実施の形態1の説
明で用いた図9に示すように、熱リン酸溶液によるシリ
コン窒化膜のエッチングレートが1nm/minに対し
て、シリコン酸化膜のエッチングレートが0.05nm/
min程度なので、シリコン窒化膜等からなる絶縁膜1
3がエッチング除去され、その下層のシリコン酸化膜か
らなるキャップ絶縁膜4やサイドウォール5は除去され
ない。
【0107】このように本実施の形態3においては、半
導体領域3dの上面が露出するような接続孔9aをウエ
ットエッチング処理によって自己整合的に穿孔すること
により、半導体領域3d部分にダメージ層を形成するこ
となく、微細な接続孔9aを位置合わせ良く穿孔するこ
とが可能となっている。したがって、そのダメージ層に
起因する接続抵抗の増大を招くことなく、素子の微細化
でき、素子集積度を向上させることが可能となってい
る。
【0108】また、本実施の形態3においても、ダメー
ジ層除去処理を施さなくても接続部の抵抗を下げること
が可能となっている。したがって、本実施の形態3にお
いても、ダメージ層除去処理工程を無くすことができ
る。このため、工程削減による異物付着率の低減を図る
ことができるので、SRAMの歩留まりおよび信頼性を
向上させることが可能となっている。また、SRAMの
製造時間を短縮することが可能となっている。さらに、
SRAMの製造コストを低減することが可能となってい
る。
【0109】また、この熱リン酸を用いたウエットエッ
チング処理時には、キャップ絶縁膜4、サイドウォール
5および層間絶縁膜7aはほとんど除去されないので、
それら絶縁膜の耐圧を確保することが可能となる。した
がって、半導体集積回路装置の歩留まりおよび信頼性を
向上させることが可能となっている。
【0110】また、接続孔9aの形成に際して、高度で
コストのかかる高選択エッチング処理が不要である。す
なわち、半導体集積回路装置の製造ラインに、高度でコ
ストのかかる新しい技術を導入することなく、接続孔9
aを穿孔することができる。したがって、半導体集積回
路装置の製造コストを低減することが可能となる。
【0111】このようなウエットエッチング処理の後、
フォトレジストパターン8aを除去し、半導体基板1に
対して、洗浄処理を施す。これ以降は、前記実施の形態
1と同じなので説明を省略する。
【0112】このような本実施の形態3においては、前
記実施の形態1で得られた効果の他に、前記実施の形態
1に比べてSRAMの製造工程数を低減できるという効
果を得ることが可能となる。
【0113】すなわち、本実施の形態3においては、前
記実施の形態1においてエッチングストッパ用の絶縁膜
の堆積工程、層間絶縁膜の堆積工程、層間絶縁膜にウエ
ットエッチング処理により孔を形成する工程およびその
孔から露出するエッチングストッパ膜をウエットエッチ
ング処理により除去して接続孔を形成する工程が、前記
層間絶縁膜にあたる絶縁膜13を堆積する工程およびそ
の絶縁膜13に接続孔9aを形成する工程に相当する。
したがって、本実施の形態3においては、成膜工程およ
びエッチング工程を削減できるので、SRAMの製造工
程数を低減することが可能となる。
【0114】(実施の形態4)図18〜図23は本発明
の他の実施の形態である半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【0115】本実施の形態4のSRAMの製造方法を図
18〜図22によって説明する。なお、本実施の形態4
においても、前記実施の形態1で説明した転送用MOS
・FETQt1 部分を抜き出してSRAMの製造方法の
一例を説明する。
【0116】図18は前記図2に対応するSRAMの製
造工程中における要部断面図を示している。ただし、本
実施の形態4においては、この段階において半導体領域
3d2 (図2参照)が形成されていない。図18におい
てそれ以外は前記実施の形態1と同じである。
【0117】まず、このような半導体基板1上に、図1
9に示すように、例えばシリコン窒化膜等からなる絶縁
膜6をCVD法等によって堆積する。この絶縁膜6の厚
さは、例えば100〜500Å程度、好ましくは300
Å程度である。この厚さは、前記実施の形態1で説明し
た範囲を考慮しつつ、後述するイオン打ち込み工程時に
半導体基板1の主面にダメージが生じない程度の厚さに
すれば良い。
【0118】続いて、例えばn形不純物のリンまたはヒ
素を絶縁膜6を介して半導体基板1にイオン打ち込みし
た後に、半導体基板1に対して熱処理を施すことによ
り、図20に示すように、半導体基板1に半導体領域3
d2 を形成する。
【0119】その後、図21に示すように、絶縁膜6上
に、例えば厚さ1500Å程度のシリコン酸化膜等から
なる層間絶縁膜7aをCVD法等によって形成した後、
図22に示すように、層間絶縁膜7aの上面に接続孔形
成用のフォトレジストパターン8aをフォトリソグラフ
ィ技術によって形成する。
【0120】その後、そのフォトレジストパターン8a
をマスクとして、半導体基板1に対して、例えばフッ酸
(HF)を用いたウエットエッチング処理を施すことに
より、そのフォトレジストパターン8aから露出する層
間絶縁膜7a部分を除去する。
【0121】この際、本実施の形態4においても、前記
実施の形態1の説明に用いた図9に示すように、フッ酸
溶液によるシリコン酸化膜のエッチングレートが1nm
/minに対して、シリコン窒化膜のエッチングレート
が0.05nm/min程度なので、シリコン窒化膜等か
らなる絶縁膜6がエッチングストッパとして機能する。
【0122】したがって、このようなフッ酸によるウエ
ットエッチング処理後においても、フォトレジストパタ
ーン8aから露出する領域に絶縁膜6が残されており、
その絶縁膜6により下層のサイドウォール5や半導体基
板1の上面が被覆され保護されている。また、このよう
なウエットエッチング処理では、フォトレジストパター
ン8aから露出する層間絶縁膜7a部分は等方的にエッ
チング除去されるので、残された層間絶縁膜7aの端部
は、フォトレジストパターン8aの端部よりも後退し、
かつ、傾斜している。
【0123】その後、フォトレジストパターン8aを除
去した後、半導体基板1に対して、例えば熱リン酸(H
3 PO4 )を用いたウエットエッチング処理を施すこと
により、図23に示すように、層間絶縁膜7aから露出
する絶縁膜6部分を除去し、半導体基板1の上面(半導
体領域3dの上面)が露出するような接続孔9aを自己
整合的に穿孔する。この接続孔9aの直径は、例えば0.
2〜0.4μm程度である。
【0124】この際、本実施の形態4においても、前記
実施の形態1の説明で用いた図9に示すように、熱リン
酸溶液によるシリコン酸化膜のエッチングレートが0.0
5nm/minに対して、シリコン窒化膜のエッチング
レートが1nm/min程度なので、シリコン酸化膜等
からなるキャップ絶縁膜4、サイドウォール5および層
間絶縁膜7aはほとんど除去されず、シリコン窒化膜等
からなる絶縁膜6が除去される。なお、半導体基板1
(半導体領域3d)上の薄いシリコン酸化膜は、熱リン
酸等によるウエットエッチング処理あるいはその後の洗
浄処理時等に除去されてしまう。
【0125】このように本実施の形態4においても、半
導体領域3dの上面が露出するような接続孔9をウエッ
トエッチング処理によって自己整合的に穿孔することに
より、半導体領域3d部分にダメージ層を形成すること
なく、微細な接続孔9aを位置合わせ良く穿孔すること
が可能となっている。したがって、そのダメージ層に起
因する接続抵抗の増大を招くことなく、素子の微細化で
き、素子集積度を向上させることが可能となっている。
【0126】また、本実施の形態4においても、本実施
の形態1と同様に、ダメージ層除去処理を施さなくても
接続部の抵抗を下げることが可能となっている。したが
って、本実施の形態4においても、ダメージ層除去処理
工程を無くすことができる。このため、工程削減による
異物付着率の低減を図ることができるので、SRAMの
歩留まりおよび信頼性を向上させることが可能となって
いる。また、SRAMの製造時間を短縮することが可能
となっている。さらに、SRAMの製造コストを低減す
ることが可能となっている。
【0127】また、この熱リン酸を用いたウエットエッ
チング処理時には、キャップ絶縁膜4、サイドウォール
5および層間絶縁膜7aはほとんど除去されないので、
それら絶縁膜の耐圧を確保することが可能となる。した
がって、SRAMの歩留まりおよび信頼性を向上させる
ことが可能となっている。
【0128】また、接続孔9aの形成に際して、高度で
コストのかかる高選択エッチング処理が不要である。す
なわち、SRAMの製造ラインに、高度でコストのかか
る新しい技術を導入することなく、接続孔9aを穿孔す
ることができる。したがって、SRAMの製造コストを
低減することが可能となる。
【0129】これ以降の工程は前記実施の形態1と同じ
なので説明を省略する。
【0130】このような本実施の形態4によれば、前記
実施の形態1で得られた効果の他に、以下の効果を得る
ことが可能となる。
【0131】すなわち、半導体領域3dを形成するため
のイオン注入工程時にエッチングストッパ用の絶縁膜6
をスルー膜として用いることにより、イオン打ち込みに
起因する半導体基板1のダメージを緩和することができ
る。したがって、半導体領域3dと電極との接続抵抗を
さらに低減することが可能となり、SRAMの信頼性お
よび動作速度を向上させることが可能となる。
【0132】(実施の形態5)図24〜図30は本発明
の他の実施の形態である半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【0133】本実施の形態5のSRAMの製造方法を図
24〜図30によって説明する。なお、本実施の形態5
においても、前記実施の形態1で説明した転送用MOS
・FETQt1 部分を抜き出してSRAMの製造方法の
一例を説明する。
【0134】図24は前記図19に対応するSRAMの
製造工程中における要部断面図を示している。したがっ
て、本実施の形態5においても、この段階において半導
体領域3d2 (図2参照)は形成されていない。
【0135】ただし、キャップ絶縁膜4、サイドウォー
ル5、半導体基板1およびフィールド絶縁膜の表面を覆
う絶縁膜(第3絶縁膜)14は、例えばシリコン酸化膜
からなり、その厚さは、例えば100〜400Å、好ま
しくは300Å程度である。この厚さは、後述するイオ
ン打ち込み工程時に半導体基板1の主面にダメージが生
じない程度の厚さにすれば良い。図24において、それ
以外は前記実施の形態4と同じである。
【0136】まず、例えばn形不純物のリンまたはヒ素
を絶縁膜14を介して半導体基板1にイオン打ち込みし
た後に、半導体基板1に対して熱処理を施すことによ
り、図25に示すように、半導体基板1に半導体領域3
d2 を形成する。したがって、前記実施の形態4と同様
にイオン打ち込みによる半導体基板1のダメージを緩和
できる。
【0137】続いて、図26に示すように、例えばシリ
コン窒化膜等からなる絶縁膜6をCVD法等によって絶
縁膜14上に堆積する。この絶縁膜6の厚さは、例えば
50Å〜300Å、好ましくは200Å程度である。た
だし、その厚さの下限は当該接続孔形成時におけるエッ
チングストッパとして機能すれば良い。また、その厚さ
の上限は、絶縁膜6があまり厚いとその除去の際に、キ
ャップ絶縁膜4上の絶縁膜6の端部が削られ過ぎてしま
いアンダカットが生じるので、そのような問題が生じな
い程度に設定すれば良い。
【0138】続いて、その絶縁膜6上に、例えば厚さ1
500Å程度のシリコン酸化膜等からなる層間絶縁膜7
aをCVD法等によって形成した後、図27に示すよう
に、層間絶縁膜7aの上面に接続孔形成用のフォトレジ
ストパターン8bをフォトリソグラフィ技術によって形
成する。この場合のフォトレジストパターン8bの開口
部の端部は、ほぼサイドウォール5の端部に合うように
位置合わせされて形成されている。
【0139】その後、そのフォトレジストパターン8b
をマスクとして、半導体基板1に対して、例えばフッ酸
(HF)を用いたウエットエッチング処理を施すことに
より、そのフォトレジストパターン8aから露出する層
間絶縁膜7a部分を除去する。
【0140】この際、本実施の形態5においても、前記
実施の形態1の説明で用いた図9に示すように、フッ酸
溶液によるシリコン酸化膜のエッチングレートが1nm
/minに対して、シリコン窒化膜のエッチングレート
が0.05nm/min程度なので、シリコン窒化膜等か
らなる絶縁膜6がエッチングストッパとして機能する。
【0141】したがって、このようなフッ酸によるウエ
ットエッチング処理後においても、フォトレジストパタ
ーン8bから露出する領域に絶縁膜6が残されており、
その絶縁膜6により下層のサイドウォール5、絶縁膜1
4および半導体基板1の上面が被覆され保護されてい
る。
【0142】また、このようなウエットエッチング処理
では、フォトレジストパターン8bから露出する層間絶
縁膜7a部分は等方的にエッチング除去されるので、残
された層間絶縁膜7aの端部はフォトレジストパターン
8bの端部よりも後退し、かつ、傾斜している。
【0143】次いで、フォトレジストパターン8bから
露出する絶縁膜6を、例えばCF4ガスを用いたケミカ
ル系のドライエッチング処理によって図28に示すよう
に除去する。この際、絶縁膜6の下層に絶縁膜14が形
成されているので、当該ドライエッチング処理により半
導体基板1の主面が受けるダメージを緩和することが可
能となっている。
【0144】また、本実施の形態5においては、ドライ
エッチング処理によって絶縁膜6を除去するので、残さ
れた絶縁膜6の端部はフォトレジストパターン8bの端
部とほぼ一致するように形成されている。このため、絶
縁膜6の端部は、サイドウォール5の上方をも覆うよう
に、層間絶縁膜7aの端部よりも半導体領域3d2 の中
心方向に延在して形成されている。
【0145】続いて、フォトレジストパターン8bから
露出する絶縁膜14を、例えばフッ酸を用いたエッチン
グ処理によって除去することにより、図29に示すよう
に、半導体領域3dが露出するような接続孔9aを形成
する。なお、フォトレジストパターン8bを除去した後
に、例えばフッ酸を用いたエッチング処理によって層間
絶縁膜7aから露出する絶縁膜14部分を除去しても良
い。
【0146】このように本実施の形態5においても、半
導体領域3dの上面が露出するような接続孔9をウエッ
トエッチング処理によって自己整合的に穿孔することに
より、半導体領域3d部分にダメージ層を形成すること
なく、微細な接続孔9aを位置合わせ良く穿孔すること
が可能となっている。したがって、そのダメージ層に起
因する接続抵抗の増大を招くことなく、素子の微細化で
き、素子集積度を向上させることが可能となっている。
【0147】また、本実施の形態5においても、ダメー
ジ層除去処理を施さなくても接続部の抵抗を下げること
が可能となっている。したがって、本実施の形態5にお
いては、ダメージ層除去処理工程を無くすことができ
る。このため、工程削減による異物付着率の低減を図る
ことができるので、SRAMの歩留まりおよび信頼性を
向上させることが可能となっている。また、SRAMの
製造時間を短縮することが可能となっている。さらに、
SRAMの製造コストを低減することが可能となってい
る。
【0148】また、このフッ酸を用いたウエットエッチ
ング処理では、露出する絶縁膜14部分が比較的薄く、
かつ、キャップ絶縁膜4、サイドウォール5等を被覆す
るように絶縁膜6が形成されているので、キャップ絶縁
膜4、サイドウォール5および層間絶縁膜7aがほとん
ど除去されることなく、フォトレジストパターン8bか
ら露出する絶縁膜14部分を除去することができる。し
たがって、キャップ絶縁膜4、サイドウォール5および
層間絶縁膜7a等の耐圧を確保することが可能となる。
したがって、SRAMの歩留まりおよび信頼性を向上さ
せることが可能となっている。
【0149】また、接続孔9aの形成に際して、高度で
コストのかかる高選択エッチング処理が不要である。す
なわち、SRAMの製造ラインに、高度でコストのかか
る新しい技術を導入することなく、接続孔9aを穿孔す
ることができる。したがって、SRAMの製造コストを
低減することが可能となる。
【0150】その後、フォトレジストパターン8bを除
去し、洗浄処理を施した後、半導体基板1上に、例えば
低抵抗ポリシリコンからなる導体膜およびタングステン
シリサイド等からなる導体膜を下層から順にCVD法等
によって堆積した後、これをフォトリソグラフィ技術お
よびドライエッチング技術によってパターニングするこ
とにより、図30に示すように、引き出し電極10を形
成する。引き出し電極10の導体膜10aは、例えば低
抵抗ポリシリコンからなり、導体膜10bは、例えばタ
ングステンシリサイドからなる。
【0151】この引き出し電極10のパターニングの
際、引き出し電極10の端部(図30の左側)が、サイ
ドウォール5の上方に位置するような場合でも、その位
置にはシリコン窒化膜からなる絶縁膜6が形成されてい
るので、その絶縁膜6がエッチングストッパとなりその
下層の絶縁膜14やサイドウォール5等がエッチングさ
れるようなこともない。したがって、当該ドライエッチ
ング処理によってサイドウォール5やキャップ絶縁膜4
等に耐圧不良が生じることもない。
【0152】これ以降は、前記実施の形態1と同じなの
で説明を省略する。
【0153】このような本実施の形態5によれば、前記
実施の形態1で得られた効果と同様の効果を得ることが
可能となる。
【0154】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0155】例えば前記実施の形態1〜5においては、
SRAMのメモリセルを完全CMOS形とした場合につ
いて説明したが、これに限定されるものではなく種々適
用可能であり、例えばE/D形または負荷抵抗形のSR
AMメモリセルとしても本発明を適用できる。
【0156】また、前記実施の形態1〜5においては、
半導体基板が露出するような接続孔の形成に本発明を適
用した場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、例えば隣接配線間の下層に位置する配線の一
部が露出するような接続孔の形成に本発明を適用するこ
とも可能である。
【0157】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるSRA
Mの製造技術に適用した場合について説明したが、それ
に限定されるものではなく、例えばDRAMの製造技
術、フラッシュメモリ(EEPROM(Electrically E
rasable Programmable ROM))の製造技術あるいはマイ
クロプロセッサ等のような論理回路の製造技術等にも適
用できる。
【0158】例えばDRAMの製造技術においては、メ
モリセル領域において互いに隣接するメモリセル選択M
OS・FETの間の半導体領域とデータ線とを接続する
ための接続孔を穿孔する場合やメモリセル選択MOS・
FETの他方の半導体領域と情報蓄積用のキャパシタと
を接続するための接続孔を穿孔する場合に適用できる。
この場合も前記実施の形態1〜5の各々を適用すること
で各々の効果を得ることが可能となる。
【0159】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0160】(1).本発明によれば、接続部が露出するよ
うな接続孔をウエットエッチング処理によって自己整合
的に穿孔することにより、接続部にダメージ層を形成す
ることなく、微細な接続孔を位置合わせ良く穿孔するこ
とが可能となる。したがって、そのダメージ層に起因す
る接続抵抗の増大を招くことなく、素子の微細化でき、
素子集積度を向上させることが可能となる。
【0161】(2).上記(1) により、ダメージ層除去処理
を施さなくても接続部の抵抗を下げることが可能となっ
ている。したがって、工程削減による異物付着率の低減
を図ることができるので、半導体集積回路装置の歩留ま
りおよび信頼性を向上させることが可能となっている。
また、半導体集積回路装置の製造時間を短縮することが
可能となっている。さらに、半導体集積回路装置の製造
コストを低減することが可能となっている。
【0162】(3).本発明によれば、第1絶縁膜と第2絶
縁膜とのエッチング選択比を大きくとれるようなウエッ
トエッチング処理により接続孔を穿孔することにより、
そのウエットエッチング処理時に第1絶縁膜はほとんど
除去されないので、その絶縁膜の耐圧を確保することが
可能となる。したがって、半導体集積回路装置の歩留ま
りおよび信頼性を向上させることが可能となる。
【0163】(4).上記(1) 〜(3) により、接続孔の形成
に際して、高度でコストのかかる高選択エッチング処理
が不要である。すなわち、半導体集積回路装置の製造ラ
インに、高度でコストのかかる新しい技術を導入するこ
となく、当該接続孔を穿孔することができる。したがっ
て、半導体集積回路装置の製造コストを低減することが
可能となる。
【0164】(5).本発明によれば、所定の不純物をエッ
チングストッパ膜部分を透過させて接続部にイオン打ち
込みすることにより、当該イオン打ち込み時に接続部が
ダメージを受けるのを緩和することが可能となる。した
がって、ダメージに起因する接続部の抵抗増大をさらに
抑制できるので、半導体集積回路装置の歩留まり、信頼
性および動作速度を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の要部の回路図である。
【図2】図1の半導体集積回路装置の製造工程中におけ
る要部断面図である。
【図3】図1の半導体集積回路装置の製造工程中におけ
る要部断面図である。
【図4】図1の半導体集積回路装置の製造工程中におけ
る要部断面図である。
【図5】図1の半導体集積回路装置の製造工程中におけ
る要部断面図である。
【図6】図1の半導体集積回路装置の製造工程中におけ
る要部断面図である。
【図7】図1の半導体集積回路装置の製造工程中におけ
る要部断面図である。
【図8】図1の半導体集積回路装置の製造工程中におけ
る要部断面図である。
【図9】各エッチング処理時における絶縁膜のエッチン
グレートを説明するための説明図である。
【図10】ドライエッチング処理を用いた場合と本発明
を用いた場合とにおけるダメージ除去処理時間とコンタ
クト導通抵抗との関係を示すグラフ図である。
【図11】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造工程中における要部断面図である。
【図12】図11に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図13】図11に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図14】図11に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図15】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造工程中における要部断面図である。
【図16】図15に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図17】図15に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図18】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造工程中における要部断面図である。
【図19】図18に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図20】図18に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図21】図18に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図22】図18に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図23】図18に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図24】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造工程中における要部断面図である。
【図25】図24に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図26】図24に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図27】図24に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図28】図24に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図29】図24に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図30】図24に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 pウエル 3d 半導体領域 3d1 n- 形半導体領域 3d2 n+ 形半導体領域 3i ゲート絶縁膜 3g ゲート電極 3g1 導体膜 3g2 導体膜 4 キャップ絶縁膜 5 サイドウォール(側壁絶縁膜) 6 絶縁膜(エッチングストッパ膜) 7a〜7c 層間絶縁膜 8a, 8b フォトレジストパターン 9a 接続孔 9b, 9c 接続孔 10 引き出し電極 10a 導体膜 10b 導体膜 11 電極 12 埋込導体膜 13 絶縁膜 14 絶縁膜 MC メモリセル DL1,DL2 データ線 WL ワード線 Qt1,Qt2 転送用MOS・FET Qd1,Qd2 駆動用MOS・FET Qp1,Qp2 負荷用MOS・FET VCC 電源電圧 VSS 基準電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 修二 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に所定の半導体集積回路素子
    を設けている半導体集積回路装置の製造方法であって、
    (a)前記半導体基板上に導体パターンを形成する工程
    と、(b)前記導体パターンの表面を被覆し、かつ、前
    記導体パターンの下層の接続部が露出するように第1絶
    縁膜を形成する工程と、(c)前記第1絶縁膜および前
    記接続部の表面を被覆し、かつ、ウエットエッチングに
    よる除去処理に際して、前記第1絶縁膜に対するエッチ
    ング選択比を大きくとれる材料からなる第2絶縁膜を形
    成する工程と、(d)前記第2絶縁膜上に前記接続部が
    露出するようなマスク膜を形成する工程と、(e)前記
    マスク膜をエッチングマスクとして、前記第1絶縁膜と
    第2絶縁膜とのエッチング選択比が大きくなるようなウ
    エットエッチング処理を施すことにより、前記マスク膜
    から露出する第2絶縁膜を除去し、前記接続部が露出す
    る接続孔を穿孔する工程とを有することを特徴とする半
    導体集積回路装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記導体パターンがMISトランジス
    タのゲート電極であることを特徴とする半導体集積回路
    装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体集積回路装置の製
    造方法において、前記導体パターンが半導体集積回路を
    構成する配線であることを特徴とする半導体集積回路装
    置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の半導体集積
    回路装置の製造方法において、前記第1絶縁膜が酸化膜
    からなり、前記第2絶縁膜が窒化膜からなり、前記ウエ
    ットエッチングが熱リン酸を用いたウエットエッチング
    処理であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項1、2または3記載の半導体集積
    回路装置の製造方法において、前記第1絶縁膜が窒化膜
    からなり、前記第2絶縁膜が酸化膜からなり、前記ウエ
    ットエッチングがフッ酸を用いたウエットエッチング処
    理であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 半導体基板にMISトランジスタを設け
    ている半導体集積回路装置の製造方法であって、(a)
    前記半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    (b)前記ゲート絶縁膜上に導体膜および絶縁膜を順に
    堆積した後、その導体膜および絶縁膜をパターニングす
    ることによりゲート電極を形成するとともに、そのゲー
    ト電極上にキャップ絶縁膜を形成する工程と、(c)前
    記ゲート電極およびキャップ絶縁膜の側面を被覆し、か
    つ、前記半導体基板の接続部は露出するような側壁絶縁
    膜を形成する工程と、(d)前記キャップ絶縁膜、側壁
    絶縁膜および半導体基板の接続部の表面を被覆し、か
    つ、前記キャップ絶縁膜、側壁絶縁膜に対してエッチン
    グ選択比を大きくとれる材料からなるエッチングストッ
    パ膜を形成する工程と、(e)前記エッチングストッパ
    膜上に、そのエッチングストッパ膜に対してエッチング
    選択比を大きくとれる材料からなる層間絶縁膜を形成す
    る工程と、(f)前記層間絶縁膜上に前記接続部が露出
    するようなマスク膜を形成する工程と、(g)前記マス
    ク膜をエッチングマスクとし、かつ、前記エッチングス
    トッパ膜をエッチングストッパとして、前記層間絶縁膜
    にエッチングストッパ膜が露出するような孔を穿孔する
    工程と、(h)前記マスク膜を除去した後、残された層
    間絶縁膜をマスク膜として、前記キャップ絶縁膜および
    側壁絶縁膜とエッチングストッパ膜とのエッチング選択
    比が大きくなるようなウエットエッチング処理を施すこ
    とにより、前記孔から露出するエッチングストッパ膜を
    除去し、前記接続部が露出する接続孔を穿孔する工程と
    を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 半導体基板にMISトランジスタを設け
    ている半導体集積回路装置の製造方法であって、(a)
    前記半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    (b)前記ゲート絶縁膜上に導体膜および絶縁膜を順に
    堆積した後、その導体膜および絶縁膜をパターニングす
    ることによりゲート電極を形成するとともに、そのゲー
    ト電極上にキャップ絶縁膜を形成する工程と、(c)前
    記ゲート電極およびキャップ絶縁膜の側面を被覆し、か
    つ、前記半導体基板の接続部は露出するような側壁絶縁
    膜を形成する工程と、(d)前記キャップ絶縁膜、側壁
    絶縁膜および半導体基板の表面を被覆し、かつ、前記キ
    ャップ絶縁膜、側壁絶縁膜に対してエッチング選択比を
    大きくとれる材料からなるエッチングストッパ膜を形成
    する工程と、(e)前記ゲート電極および側壁絶縁膜を
    マスクとして、所定導電形の不純物を前記接続部上のエ
    ッチングストッパ膜部分を透過させてその接続部にイオ
    ン打ち込みする工程と、(f)前記イオン打ち込み工程
    後、前記エッチングストッパ膜上に、そのエッチングス
    トッパ膜に対してエッチング選択比を大きくとれる材料
    からなる層間絶縁膜を形成する工程と、(g)前記層間
    絶縁膜上に前記接続部が露出するようなマスク膜を形成
    する工程と、(h)前記マスク膜をエッチングマスクと
    し、かつ、前記エッチングストッパ膜をエッチングスト
    ッパとして、前記層間絶縁膜にエッチングストッパ膜が
    露出するような孔を穿孔する工程と、(i)前記マスク
    膜を除去した後、残された層間絶縁膜をマスク膜とし
    て、前記キャップ絶縁膜および側壁絶縁膜とエッチング
    ストッパ膜とのエッチング選択比が大きくなるようなウ
    エットエッチング処理を施すことにより、前記孔から露
    出するエッチングストッパ膜を除去し、前記接続部が露
    出する接続孔を穿孔する工程とを有することを特徴とす
    る半導体集積回路装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項6または7記載の半導体集積回路
    装置の製造方法において、前記キャップ絶縁膜および側
    壁絶縁膜が酸化膜からなり、前記エッチングストッパ膜
    が窒化膜からなり、前記ウエットエッチングが熱リン酸
    を用いたウエットエッチング処理であることを特徴とす
    る半導体集積回路装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 半導体基板に所定の半導体集積回路素子
    を設けている半導体集積回路装置の製造方法であって、
    (a)前記半導体基板上に導体パターンを形成する工程
    と、(b)前記導体パターンの表面を被覆し、かつ、前
    記導体パターンの下層の接続部が露出するように第1絶
    縁膜を形成する工程と、(c)前記第1絶縁膜および前
    記接続部の表面を被覆し、かつ、前記第1絶縁膜と同一
    材料からなる第3絶縁膜を形成する工程と、(d)前記
    第3絶縁膜上に、前記第1絶縁膜および第3絶縁膜に対
    するエッチング選択比を大きくとれる材料からなる第2
    絶縁膜を形成する工程と、(e)前記第2絶縁膜上に前
    記第2絶縁膜に対するエッチング選択比を大きくとれる
    材料からなる層間絶縁膜を形成する工程と、(f)前記
    層間絶縁膜上に前記接続部が露出するようなマスク膜を
    形成する工程と、(g)前記マスク膜をエッチングマス
    クとし、かつ、前記第2絶縁膜をエッチングストッパと
    して、前記層間絶縁膜にエッチングストッパ膜が露出す
    るような孔を穿孔する工程と、(h)前記マスク膜をエ
    ッチングマスクとして、前記第2絶縁膜にその下層の第
    3絶縁膜が露出するような孔を穿孔する工程と、(i)
    前記第1絶縁膜および第3絶縁膜と第2絶縁膜とのエッ
    チング選択比が大きくなるようなウエットエッチング処
    理を施すことにより、前記マスク膜から露出する第3絶
    縁膜を除去し、前記接続部が露出する接続孔を穿孔する
    工程とを有することを特徴とする半導体集積回路装置の
    製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006156990A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co Ltd 半導体デバイスおよび半導体デバイスの製造方法
JP2009054612A (ja) * 2007-08-23 2009-03-12 Fujitsu Ltd 膜の処理方法および半導体装置の製造方法

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