JPH11199084A - 紙粉除去装置 - Google Patents

紙粉除去装置

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JPH11199084A
JPH11199084A JP10001041A JP104198A JPH11199084A JP H11199084 A JPH11199084 A JP H11199084A JP 10001041 A JP10001041 A JP 10001041A JP 104198 A JP104198 A JP 104198A JP H11199084 A JPH11199084 A JP H11199084A
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JP
Japan
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paper
paper dust
transport
polarity
transport roller
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JP10001041A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Hara
好伸 原
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電極性が相反する2種類の紙に対応でき
る、構造が簡単で実用に向いたものとすることを目的と
する。 【解決手段】 搬送ローラ17に紙を送る給紙装置12
a〜12cに蓄えられた紙11a〜11cの一部に、酸
塩基指示薬を塗布する手段31a〜31cと、その塗布
時の紙11a〜11cの反応色を読み取る手段32a〜
32cとを有し、この反応色により紙11a〜11cの
種類を自動的に判断し、前記搬送ローラ17に印加する
電荷の極性を自動的に切り換える手段23を設け、紙1
1a〜11cの種類に応じた極性の電圧印加によって紙
粉を捕捉し除去するようにして、上記の目的を達成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙を搬送ローラに
より搬送して取り扱う場合の紙粉除去装置に関し、主と
して電子写真式の画像形成を行う複写機、プリンタ等の
記録装置に用いられる。
【0002】
【従来の技術】上記記録装置で、転写材として紙を用い
た場合に、紙から出る紙粉が記録装置に悪影響をもたら
す。これを防止するため、搬送ローラに電荷を印加し、
静電的に紙粉を吸着して、紙から除去し、これを回収す
る技術が提案されている。米国特許第4,370,05
0号明細書は、搬送ローラを摩擦帯電させることによ
り、紙粉を吸着し除去する技術を開示している。特開昭
61−173282号公報は、搬送ローラに正極性に帯
電する部分と負極性に帯電する部分とを設けることによ
り、より効率的に紙粉を吸着、除去する技術を開示して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが近年になり、
転写材として酸性紙と中性紙の2種類の紙が使用される
ようになった。この2種類の紙から出る紙粉は、帯電極
性が互いに相反している。従って、紙粉を吸着、除去す
るためには、搬送ローラを帯電させる極性も、2種類必
要である。
【0004】米国特許第4,370,050号明細書に
開示の技術では、搬送ローラの極性は単一であるため、
2種類の紙の両方に対応することはできない。特開昭6
1−173282号公報に開示の技術では、搬送ローラ
の製作が難しく、実用化は困難である。
【0005】本発明の目的は、帯電極性が相反する2種
類の紙に対応できる、構造が簡単で実用に向いた紙粉除
去装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明の紙粉除去装置は、少なくとも1対
の搬送ローラにより紙を搬送するとともに、この搬送ロ
ーラに電荷を印加し、搬送する紙の表面から紙粉を静電
的に捕捉し除去する基本構成において、前記搬送ローラ
に紙を送る給紙装置に蓄えられた紙の一部に、酸塩基指
示薬を塗布する手段と、その塗布時の紙の反応色を読み
取る手段とを有し、この反応色により紙の種類を自動的
に判断し、前記搬送ローラに印加する電荷の極性を自動
的に切り換える手段を設けた、ことを1つの特徴として
いる。
【0007】このような構成では、搬送ローラに送るべ
く給紙装置に蓄えられた紙の種類が、その紙に酸塩基指
示薬を塗布したときの反応色から判別され、その給紙装
置から送られてきた紙を搬送ローラが搬送するときに、
この搬送ローラを前記判別された紙の種類に合った極性
の電荷を印加するので、その紙からでる紙粉を搬送ロー
ラに静電的に効率よく捕捉し紙から除去することができ
る。
【0008】本発明の紙粉除去装置は、また、前記搬送
ローラの表面の反射率を測定する手段と、搬送ローラの
表面の紙粉を回収する紙粉回収部材を搬送ローラから離
間させる手段とを有し、搬送ローラから紙粉回収部材を
離間させた状態で紙を搬送し、正極性電圧を印加したと
きと、負極性電圧を印加したときの、搬送ローラ表面の
紙粉量を比較する手段と、この比較により紙粉量が多か
った方の極性の電荷を印加するように切り換える手段と
を備えた、ことも特徴としている。
【0009】このような構成では、搬送ローラを正極性
の電荷を印加したときと、負極性の電荷を印加したとき
の、搬送ローラの表面の紙粉量を、紙粉回収部材による
回収を解除した状態で読取り、双方の結果を比較した後
は、紙粉量の多い方の極性の電圧を印加するので、より
有効な極性を搬送ローラに働かせて紙粉を静電的に効率
よく捕捉し紙から除去することができる。
【0010】本発明の紙粉除去装置は、また、前記搬送
ローラに送られる紙の種類を検出する手段と、検出され
た紙の種類に応じて搬送ローラに印加する電荷の極性を
切り換える手段とを備えた、ことも特徴としている。
【0011】このような構成では、搬送ローラに送られ
る紙の種類が検出手段によって検出され、この検出され
た紙の種類に応じて搬送ローラへ印加する電荷の極性を
切り換えるので、その時々に使用される紙の種類に合っ
た極性にて、紙粉を搬送ローラに静電的に効率よく捕捉
し紙から除去することができる。
【0012】この場合、紙の種類を検出する手段が、紙
のサイズにより種類を検出するものであると、葉書など
特定のサイズのものが、一般サイズのものと紙の種類が
異なるような場合に対応でき、前記搬送ローラに紙を送
る給紙口により種類を検出するものであると、特定の給
紙口に特定の紙の種類を対応させておいて、どの給紙口
を用いるかで紙の種類を判別し対応することができる。
【0013】本発明の紙粉除去装置は、また、手動操作
手段の操作によって、前記搬送ローラに印加する電荷の
極性を切り換えるようにしたことも特徴としている。
【0014】このような構成では、用いる紙の種類が変
わったときなど、必要に応じた人の操作によって搬送ロ
ーラに印加する電荷の極性を切り換えることができ、簡
易に対応できる。
【0015】上記各場合において、紙の搬送動作が終了
した時点から後処理のための回転が終了するまでの間、
紙の搬送中とは逆極性の電荷を搬送ローラに印加するよ
うにすると、搬送ローラが搬送される紙から静電的に捕
捉して担持している紙粉を、紙粉回収部材などによって
回収するのに、搬送ローラからの離反性が向上し回収効
率を高めることができる。
【0016】また、上記電荷の印加は電源からの電圧の
印加によって行うと、構成が簡単でかつ確実に達成され
る。
【0017】本発明の紙粉除去装置は、また、少なくと
も2対の搬送ローラにより紙を電子写真式作像部の静電
転写手段に向け搬送するとともに、この搬送ローラを帯
電手段により帯電させ、搬送する紙の表面から紙粉を静
電的に捕捉し除去することを基本構成とし、静電転写手
段に最も近い搬送ローラは静電転写手段と同極性に、そ
れ以外の搬送ローラは静電転写手段と逆極性に帯電させ
たことも特徴としている。
【0018】このような構成では、搬送ローラの帯電
は、それにより搬送する紙にも及ぶので、静電転写手段
に最も近い搬送ローラ以外の搬送ローラの帯電極性を静
電転写手段のそれと逆極性にしておくことにより、これ
に応じた種類の紙粉を捕捉して紙から除去し、静電転写
手段に最も近い搬送ローラの帯電極性を静電転写手段の
それと同極性にしておくことにより、それ以前の搬送ロ
ーラによって捕捉し除去できなかった極性の紙粉を捕捉
して紙から除去し、どの種類の紙にも対応できるように
しながら、静電転写手段に送りこまれる紙の全てがその
直前の搬送ローラによって静電転写手段と同極性の帯電
を受けているようにするため、静電転写を補助して転写
効率を高めることができる。しかも、帯電極性の切り換
え制御がいらない利点がある。
【0019】
【発明の効果】上記のように、本発明によると、使用さ
れる紙が酸性紙、中性紙のいずれであっても、それらの
紙から出る極性の異なった紙粉を確実に捕捉し除去する
ことができるため、記録装置に悪影響を与えることがな
く、良好な画質を保つことができる。しかも、装置は特
に複雑になるようなことはなく実用に向く。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明の幾つかの実施の形態
について、実施例とともに図を参照しながら詳細に説明
する。
【0021】初めに本発明の背景となる紙粉にかかわ
る、紙の填料について説明する。
【0022】複写機やプリンターなどの事務機器におい
て、紙から紙粉とよばれる粉状の物質がでて、複写機内
部を汚したり、作像プロセスに悪影響を与えたりする現
象が知られている。この紙粉の成分は、紙の原料繊維で
あるセルロースと、填料とよばれる添加物である。特に
填料は、感光体に付着するとサイズメモリーとよばれる
現象を招き、画像品位を低下させる。また、現像剤に混
入した場合には、カブリとよばれる現象が発生し、やは
り画像品位を低下させる。ここで紙は、この填料によ
り、以下の酸性紙と中性紙の2種類に大別されれる。
【0023】酸性紙の填料:タルク 中性紙の填料:炭酸カルシウム(カオリン) 従来は安価なタルクを使用した酸性紙が大半であり、現
在も世界中に大量に使用されている。しかし、酸性紙は
長期保存性に問題があることが判明した結果、欧米では
保存性に優れている中性紙が使用される例が多い。日本
では、複写機用の事務用紙(PPC用紙)として市販さ
れているのは中性紙である。官製はがきは酸性紙であ
る。PPC用紙以外の事務用紙も複写機に使用される
が、その場合はケースバイケースで、酸性紙、中性紙の
双方があり、どちらが使用されているかは不明である。
【0024】ここで、タルクとカオリンとは、帯電系列
上通常の使用状態において負極性に帯電し、繊維と炭酸
カルシウムは正極性に帯電する傾向がある。従って、転
写材である紙を搬送する搬送ローラに印加する電荷の極
性を切り換え、酸性紙の場合は正極性に帯電させ、中性
紙の場合は負極性に帯電させることにより、搬送ローラ
により填料を静電的に捕捉し紙から除去することができ
る。これによって、画像品位を良好に保つことができ
る。この場合、酸性紙の紙粉の繊維成分や、中性紙のカ
オリン成分は捕捉、除去できないが、両者はタルクや炭
酸カルシウムに比べ、悪影響の程度が低いために、無視
することとする。
【0025】(実施の形態1)本実施の形態1は電子写
真式の画像形成装置の場合の1例であり、図1に複写機
やプリンタに共通する作像機構と、その給紙系を示して
いる。基本構成は従来と変わらないので簡単に説明する
と、感光体ドラム1は図1において時計方向に回転駆動
されながら、帯電器2により一様に帯電された表面に、
原稿からの投影光や画像信号により変調されたレーザビ
ームなどの光3の照射による画像露光を受け、静電潜像
を形成する。この潜像は現像器4によりトナー現像され
て顕像化される。顕像をなす感光体ドラム1上のトナー
像はそれに対面するように搬送されてくる紙11などの
転写材の上に、転写チャージャ5の働きによって静電転
写される。転写後の紙11は除電針6による除電を伴っ
て感光体ドラム1から分離されて先へ搬送され、図示し
ない定着器により定着処理される。感光体ドラム1の転
写後の表面はクリーナー7により残留トナーを除去さ
れ、イレーサ8により残留電荷を除去された後、帯電器
2により再度帯電されて次の画像形成に供される。
【0026】紙11は複数種類の紙11a、11b、1
1cを、それぞれ個別の給紙カセット12a〜12cに
蓄えて、個別の給紙口13a〜13cを通じて選択的に
送り出し、前記転写に供するようにしてある。給紙口1
3a〜13cはそれぞれの給紙ローラ14a〜14cの
うちの選択された種類の紙に対応するものが駆動される
ことにより、選択された種類の紙がそれを蓄えている給
紙カセットから送り出されるようにしている。給紙カセ
ット12cから給紙口13cに送り出される紙11c
は、搬送ローラ対15、16、17を経て前記転写部に
送りこまれる。給紙カセット12aから給紙口13aに
送り出される紙11aと、給紙カセット12bから給紙
口13bに送り出される紙11bとは、搬送ローラ対1
6、17を経て前記転写部に送りこまれる。搬送ローラ
対17は紙を転写部に送りこむタイミングを調整するタ
イミングローラであり、送られてくる紙を停止状態で一
旦受け止めて後、所定のタイミングで駆動を開始される
ことにより、送りつけられている紙を感光体ドラム1上
のトナー像との同期をとって転写部に送り込み転写に供
する。
【0027】搬送ローラ対17の上ローラ17aに電源
21から電圧を印加して電荷を持たせ、搬送する紙11
の紙粉を上ローラ17aに静電的に吸着捕捉して紙11
から除去し、これを上ローラ17aに当てがった紙粉回
収部材22により摺擦して拭き取り、または掻き取って
回収するようにしている。電源21は上ローラ17aに
正極性の電圧を印加する電源21aと、負極性の電圧を
印加する電源21bとを有し、切り換えスイッチ23を
CPUなどを利用した制御装置24により切り換えるこ
とによって、電源21aによる正極性の電圧印加と、電
源21bによる負極性の電圧印加とを自在に行えるよう
にしてある。制御装置24は画像形成装置の動作制御用
のものを利用している。しかし、これに限られない。以
上のような主な動作制御のメインルーチンを図2に示し
てあり、よく知られた画像形成のための動作制御フロー
の中に、S4で示す本発明に係る紙粉回収バイアス印加
処理が含まれている。
【0028】上ローラ17aへ印加する電荷の極性の切
り換えは、転写部に送られる紙11a〜11cの種類に
応じて行う。紙11の種類の検出のために、各給紙口1
3a〜13cに装着される給紙カセット12a〜12c
に対応して、それらに酸塩基指示薬を塗布する指示薬塗
布ペン31a〜31cが設けられ、これら指示薬塗布ペ
ン31a〜31cによって紙11a〜11cの端部の非
画像領域に酸塩基指示薬を塗布したときの反応色を、指
示薬塗布ペン31a〜31cに併設してある濃度センサ
32a〜32cによって読取り、これを制御装置24に
入力して紙11a〜11cの種類を自動的に判定する。
ちなみに、前記反応は数秒で終了し、酸性紙の場合は薄
い黄色、中性紙の場合は薄い青色となる。
【0029】動作制御では図2のメインフローチャート
におけるS3の操作パネル入力処理サブルーチンにて行
われる。具体的には、図3に示すように各給紙口13a
〜13cについて、紙検知処理が行われ一旦紙がないエ
ンプティが検出されてから、次に紙が検出されることに
より、新しい紙が装着されたと判断して、S306にて
紙の種類を検出し、各給紙口13a〜13cについての
紙の種類を制御装置24で記憶しておく。本実施の形態
では検出された紙の種類に応じて上ローラ17aに印加
処理すべき電荷の極性を設定しておく。このように搬送
ローラ17に送るべく給紙カセット12a〜12cに蓄
えられた紙11a〜11cの種類が、その紙11a〜1
1cに酸塩基指示薬を塗布したときの反応色から判別さ
れ、その給紙カセット12a〜12cから各給紙口13
a〜13cを通じ送られてきた紙11a〜11cを搬送
ローラ17が搬送するときに、その上ローラ17aを前
記判別された紙の種類に合った極性の電荷を印加するの
で、使用される紙が酸性紙、中性紙のいずれであって
も、それらの紙から出る極性の異なった紙粉を確実に捕
捉し除去することができるため、画像形成装置に悪影響
を与えることがなく、良好な画質を保つことができる。
しかも、装置は特に複雑になるようなことはなく実用に
向く。
【0030】また、搬送ローラ17が前記のタイミング
で回転駆動されるのに合わせ、図2に示すS4の紙粉回
数バイアス印加処理が行われる。具体的には、図4に示
すように駆動開始時にだけ各給紙口13a〜13cのう
ち選択された給紙口の紙について記憶されている電圧印
加処理情報を読み出し、それに応じた極性での電圧印加
処理を開始し、その紙についての転写が終了するまで続
行する。これにより、転写に供される紙の紙粉をその紙
の種類に合った極性の上ローラ17aにて静電的に捕捉
し紙から除去して、紙粉回収部材22により回収される
ようにすることができる。
【0031】さらに、転写が終了すると、上ローラ17
aへの印加電圧をそれまでと逆の極性に切り換える極性
反転処理を行う。このようにすると、上ローラ17aが
搬送される紙から静電的に捕捉して担持している紙粉
を、紙粉回収部材22などによって回収するのに、上ロ
ーラ17aからの離反性が向上し回収効率をよくするこ
とができる。このような極性反転処理は紙の搬送動作が
終了した時点から後処理のための回転が終了するまでの
通常動作を利用して行えばよい。
【0032】本実施の形態1の1つの実施例を示すと、
電源21a、21bは、電圧2kV、電流5μA程度と
して好適であった。転写チャージャ5と極性が異なる場
合、あまり大電流だと転写性能に影響する。また、あま
り電圧が高いと、リークなどの問題が発生する。
【0033】なお、本実施の形態1では搬送ローラ17
の上ローラ17aにのみ電圧を印加し、紙11の転写面
の紙粉を捕捉し除去するようにしたから、紙粉が画像形
成に悪影響するのを防止することができる。しかし、装
置内の紙粉による汚損なども防止しようとする場合は、
下ローラ17bにも電圧を印加して紙11の非転写面の
紙粉をも捕捉し除去できるようにするとさらに好適であ
る。また、搬送ローラに印加する電荷の極性を切り換え
るには、電圧の印加以外に、搬送ローラに対する帯電系
列が逆になる2種類の材料を選択的に摺擦させて、所定
の極性に帯電されるようにすることもできる。
【0034】(実施の形態2)本実施の形態2は図5に
示すように、上ローラ17aの表面の紙粉量を検出する
濃度センサ41が設けられた点で実施の形態1の場合と
異なる。実施の形態1と同じ部材には同じ符号を付し重
複する説明は省略する。
【0035】新たな紙が補給されたと判断したとき、紙
粉回収部材22を一旦上ローラ17aから離間させてお
き、まず、搬送ローラ17に負極性の電圧を印加する。
そして、10枚ぐらいの画像形成を行って後の、上ロー
ラ15aの表面の紙粉量を濃度センサ41により読取
り、制御装置24で記憶する。次いで、上ローラ17a
に紙粉回収部材22を摺擦して表面の紙粉を回収した
後、再度離間させておき、上ローラ17aに今度は正極
性の電圧を印加して、再度10枚程度の画像形成を行っ
た後に、上ローラ17aの表面の紙粉量を濃度センサ4
1により読取る。このとき読み取った紙粉量と、先に記
憶している紙粉量とを制御装置24により比較し、紙粉
量が多いと判断された場合の印加する電荷の極性を選択
し、以降は紙粉回収部材22を上ローラ17aに摺擦さ
せるとともに、選択した極性の電圧を印加し、紙粉を捕
捉し除去する。
【0036】このように、搬送ローラ17を正極性の電
圧を印加したときと、負極性の電圧を印加したときの、
搬送ローラ17の表面の紙粉量を、紙粉回収部材22に
よる紙粉の回収を解除した状態で読取り、双方の結果を
比較した後は、紙粉量の多い方の極性の電圧を印加する
と、より有効な極性を搬送ローラ17に働かせて紙粉を
静電的に効率よく捕捉し紙から除去することができる。
【0037】紙の種類の検出は実施の形態1の場合と同
様に行ってもよいし、人が入力してもよい。また、場合
によっては各給紙口13a〜13cを特定の種類の紙に
専用して、選択使用される給紙口によって使用される紙
の種類が分かるようにもできる。前述したように日本で
は、官製はがきのみ酸性紙で、その他の紙は中性紙であ
る。この場合、紙サイズを検出する機能を有する複写機
では紙サイズ、複数の給紙口または給紙カセットを有す
る複写機では、官製はがきを給紙する給紙口または給紙
カセットにより、紙の種類を判別し搬送ローラに印加す
る電荷の極性の切り換えを自動的に行うことができる。
すなわち、ある特定のサイズ、給紙口、給紙カセットの
場合は搬送ローラに正極性の電圧を印加し、それ以外は
負極性の電圧を印加する。この方式を官製はがき以外の
紙に応用することは、勿論可能である。
【0038】(実施の形態3)本実施の形態3は紙の種
類を操作パネル等によりサービスマンやユーザが入力し
て設定するような場合の一例であり、図6に示すよう
に、実施の形態1の場合と同じメインルーチンにて動作
制御し、図8に示すように、実施の形態1の場合と同じ
紙粉回収バイアス印加処理を行う。しかし、図7に示す
ように実施の形態1の場合と異なった操作パネル入力処
理を行う。
【0039】この処理について述べると、電源投入時
や、新しい紙を使用する都度、紙の種類の入力を行うた
めの紙種入力スイッチをオン操作すると、操作パネルに
て、次に行われるべき操作内容を表示する。本実施の形
態3では「酸性紙のサイズまたは給紙口を入力して下さ
い」なる表示を行い、これに従った紙のサイズまたは給
紙口についての入処理を行い、その他の処理が行われた
後、所定時間以上入力がないことなどによって、入力の
終了が確認されると図7の処理を終わる。制御装置はこ
の入力に対応して、設定されている紙サイズないしは給
紙口について、酸性紙か中性紙かの違いによる搬送ロー
ラに印加する電荷の極性を割り当てて記憶し、選択使用
される紙の種類の合った極性の電圧が印加されるように
する。もっとも、前記入力は紙の種類の代わりに印加す
る電荷の極性を入力するようにしてもよい。
【0040】前記入力の際、種類の分からない紙につい
ては、まず、酸塩基指示薬を紙に塗り、そのときの変色
を観察することにより、紙が酸性紙か中性紙かの判断を
行う。この作業には、「チェックペン」の商品名で市販
されているサインペンタイプの酸塩基指示薬塗布具を用
いればよい。
【0041】新しい紙を使用する都度、上記紙の種類の
確認と入力作業を行えば、どの種類の紙に対しても紙粉
を確実に静電的に捕捉し除去することができる。
【0042】酸性紙しか使わない、あるいは酸性紙を使
う割合が圧倒的に多い場合、その画像形成装置は酸性紙
専用としても全く問題はない。その場合、操作パネルな
どのスイッチで、搬送ローラに印加する電荷の極性を入
力し、その後スイッチに触らないようにする。
【0043】(実施の形態4)本実施の形態4は図9に
示すように、少なくとも2対の搬送ローラ16、17に
より紙11を電子写真式作像部の静電転写手段である転
写チャージャ5に向け搬送するとともに、この搬送ロー
ラ16、17を電源21等による帯電手段により電荷を
印加するなどして帯電させ、搬送する紙11の表面から
紙粉を静電的に捕捉し回収することを基本構成とし、転
写チャージャ5に最も近い搬送ローラ17は転写チャー
ジャ5と同極性に、それ以外の搬送ローラ16は転写チ
ャージャと逆極性に帯電させて、紙11の紙粉を静電的
に捕捉して紙11から除去できるようにしている。これ
に併せ、搬送ローラ16、17のいずれの上ローラ16
a、17aにも紙粉回収部材22を摺擦させ、上記紙1
1から上ローラ16a、17aに捕捉した紙粉を回収で
きるようにしている。本実施の形態4では転写チャージ
ャ5は電源51により正極性の電圧を印加して働かせる
ので、それに最も近い搬送ローラ17は電源21aによ
り正極性の電圧を印加し、その他の搬送ローラ16は電
源21bにより負極性の電圧を印加するようにしてい
る。
【0044】搬送ローラ16、17の帯電は、それによ
り搬送する紙11にも及ぶ。しかし、上記のように転写
チャージャ5に最も近い搬送ローラ17以外の搬送ロー
ラ16の帯電極性を転写チャージャ5のそれと逆極性に
しておくことにより、これに応じた種類の紙粉を捕捉し
て紙11から除去し、転写チャージャ5に最も近い搬送
ローラ17の帯電極性を転写チャージャ5のそれと同極
性にしておくことにより、それ以前の搬送ローラ16な
どによって捕捉し紙11から除去できなかった極性の紙
粉を捕捉し除去して、どの種類の紙11にも対応できる
ようにしながら、転写チャージャ5に送りこまれる紙1
1の全てがその直前の搬送ローラ17によって転写チャ
ージャ5と同極性の帯電を受けているようにするため、
搬送ローラ17による帯電が転写効率を高めることにな
る。この場合も、搬送ローラ16の下ローラ16にも電
圧を印加してもよい。また、搬送ローラ16、17を所
定の極性の電荷を印加するのに、摩擦帯電を利用するこ
ともでき、帯電極性の切り換え制御が要らない利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1としての画像形成装置の
主要部の概略構成図である。
【図2】図1の制御装置の主な動作制御を示すメインル
ーチンのフローチャートである。
【図3】図1の操作パネル入力処理サブルーチンのフロ
ーチャートである。
【図4】図1の紙粉回収バイアス印加処理サブルーチン
のフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態2としての画像形成装置の
主要部の概略構成図である。
【図6】本発明の実施の形態3としての主な動作制御を
示すメインルーチンのフローチャートである。
【図7】図6の操作パネル入力処理サブルーチンのフロ
ーチャートである。
【図8】図6の紙粉回収バイアス印加処理サブルーチン
のフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態4としての画像形成装置の
主要部の概略構成図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 3 光 4 現像器 5 転写チャージャ 11、11a〜11c紙 12a〜12c 給紙カセット 13a〜13c 給紙口 14a〜14c 給紙ローラ 15〜17 搬送ローラ 16a、17a 上ローラ 21 電源 21a、21b、51 電源 22 紙粉回収部材 23 スイッチ 24 制御装置 31a〜31c 指示薬塗布ペン 32a〜32c、41 濃度センサ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1対の搬送ローラにより紙を
    搬送するとともに、この搬送ローラに電荷を印加し、搬
    送する紙の表面から紙粉を静電的に捕捉し除去する紙粉
    除去装置において、 前記搬送ローラに紙を送る給紙装置に蓄えられた紙の一
    部に、酸塩基指示薬を塗布する手段と、その塗布時の紙
    の反応色を読み取る手段とを有し、 この反応色により紙の種類を自動的に判断し、前記搬送
    ローラに印加する電荷の極性を自動的に切り換える手段
    を設けた、 ことを特徴とする紙粉除去装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも1対の搬送ローラにより紙を
    搬送するとともに、この搬送ローラに電荷を印加し、搬
    送する紙の表面から紙粉を静電的に捕捉し除去する紙粉
    除去装置において、 前記搬送ローラの表面の反射率を測定する手段と、搬送
    ローラの表面の紙粉を回収する紙粉回収部材を搬送ロー
    ラから離間させる手段とを有し、 搬送ローラから紙粉回収部材を離間させた状態で紙を搬
    送し、正極性電荷を印加したときと、負極性電荷を印加
    したときの、搬送ローラ表面の紙粉量を比較する手段
    と、この比較により紙粉量が多かった方の極性の電荷を
    印加するように切り換える手段とを備えた、 ことを特徴とする紙粉除去装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも1対の搬送ローラにより紙を
    搬送するとともに、この搬送ローラに電荷を印加し、搬
    送する紙の表面から紙粉を静電的に捕捉し除去する紙粉
    除去装置において、 前記搬送ローラに送られる紙の種類を検出する手段と、
    検出された紙の種類に応じて搬送ローラに印加する電荷
    の極性を切り換える手段とを備えた、 ことを特徴とする紙粉除去装置。
  4. 【請求項4】 紙の種類を検出する手段は、搬送ローラ
    に送られる紙のサイズにより種類を検出する請求項3に
    記載の紙粉除去装置。
  5. 【請求項5】 紙の種類を検出する手段は、前記搬送ロ
    ーラに紙を送る給紙口により種類を検出する請求項3に
    記載の紙粉除去装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも1対の搬送ローラにより紙を
    搬送するとともに、この搬送ローラに電荷を印加し、搬
    送する紙の表面から紙粉を静電的に捕捉し除去する紙粉
    除去装置において、 手動操作手段の操作によって、前記搬送ローラに印加す
    る電荷の極性を切り換えるようにしたことを特徴とする
    紙粉除去装置。
  7. 【請求項7】 紙の搬送動作が終了した時点から後処理
    のための回転が終了するまでの間、紙の搬送中とは逆極
    性の電荷を搬送ローラに印加する請求項1〜6のいずれ
    か一項に記載の紙粉除去装置。
  8. 【請求項8】 電荷の印加は電圧を印加することにより
    行う請求項1〜7のいずれか一項に記載の紙粉除去装
    置。
  9. 【請求項9】 少なくとも2対の搬送ローラにより紙を
    電子写真式作像部の静電転写手段に向け搬送するととも
    に、この搬送ローラを帯電手段により帯電させ、搬送す
    る紙の表面から紙粉を静電的に捕捉し除去する紙粉除去
    装置において、 静電転写手段に最も近い搬送ローラは転写手段と同極性
    に、それ以外の搬送ローラは転写手段と逆極性に帯電さ
    せたことを特徴とする紙粉除去装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100397246C (zh) * 2001-09-10 2008-06-25 兄弟工业株式会社 具有除纸尘单元的图像成形装置
JP2015186913A (ja) * 2014-03-11 2015-10-29 株式会社リコー 印刷装置、印刷システム、印刷物の製造方法およびpH検出装置
US10082749B2 (en) 2016-05-02 2018-09-25 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus for forming and transferring a toner image

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