JPH0689065A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0689065A
JPH0689065A JP4262735A JP26273592A JPH0689065A JP H0689065 A JPH0689065 A JP H0689065A JP 4262735 A JP4262735 A JP 4262735A JP 26273592 A JP26273592 A JP 26273592A JP H0689065 A JPH0689065 A JP H0689065A
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transfer
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image forming
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JP4262735A
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Hidetoshi Yamashita
下 秀 敏 山
Toshiaki Miyashiro
代 俊 明 宮
Tatsuya Kobayashi
林 達 也 小
Tetsuya Kobayashi
林 哲 也 小
Haruo Fujii
井 春 夫 藤
Takao Aoki
木 隆 男 青
Akira Ito
藤 亮 伊
Mitsugi Inomata
股 貢 猪
Hisayoshi Kojima
嶋 久 義 小
Fumihiro Ueno
野 史 大 植
Motoi Kato
藤 基 加
Yasuo Ito
藤 泰 雄 伊
Shigehiro Sakaki
栄 広 榊
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/14Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base
    • G03G15/16Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer
    • G03G15/1665Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer by introducing the second base in the nip formed by the recording member and at least one transfer member, e.g. in combination with bias or heat
    • G03G15/167Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer by introducing the second base in the nip formed by the recording member and at least one transfer member, e.g. in combination with bias or heat at least one of the recording member or the transfer member being rotatable during the transfer

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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写材の搬送不良時に容易に処理することの
できる画像形成装置を提供する。 【構成】 画像が形成される感光ドラムと、転写紙を保
持し、かつ、モータ37に連結された転写ドラムとを微
少間隙を介して近接配置し、前記モータ37の駆動力に
より転写ドラムを作動して転写紙を微少間隙へ通過させ
て画像を転写紙に転写する構成としたカラープリンタに
おいて、前記転写ドラムが感光ドラムから離れる方向へ
移動し、且つ、モータ37との連結が解除される解除モ
ードを設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式のカラー
プリンタ,カラー複写機等に適用される画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】
〔第一従来例〕図31は従来のカラープリンタを示す。
装置本体500内には光学系501、プロセスカートリ
ッジ502を設けてある。プロセスカートリッジ502
は異なる色の現像剤を収納した現像器503,504,
505,506を有する。また、プロセスカートリッジ
502は像担持体としての感光ドラム507を有する。
【0003】また、装置本体500内には感光ドラム5
07に近接して転写部材としての転写ドラム508を設
けてある。
【0004】上記構成において、感光ドラム507に形
成された潜像は現像器503によって可視画像化され
る。一方、給紙カセット509内の転写材としての転写
紙510は転写ドラム508に吸着保持される。
【0005】そして、転写ドラム508は駆動手段とし
てのモータの駆動力によって図中反時計方向に回転し、
転写紙510を感光ドラム507と転写ドラム508と
の間の微少間隙へ通過させ画像を転写紙510へ転写す
る。
【0006】以後、現像器504〜506によって画像
が別途形成され、転写動作を繰り返してカラー画像が転
写される。そして転写紙510は転写ドラム508から
分離され、定着器511で定着される。
【0007】〔第二従来例〕従来、転写ドラム系を用い
た多重転写方式の多色画像形成装置では、給紙部より搬
送されてきた転写材としての印字媒体は、保持手段とし
ての転写ドラムに設けられたグリップ機構により、印字
媒体先端を挾み込む形で媒体先端が保持され、その他の
部分は、転写部材外周に備えられた誘電体シートと印字
媒体表面に付与された電荷により、静電気力により、転
写ドラム外周に吸着(保持)される。その状態で転写ド
ラムは複数回回転して像担持体より複数色の現像剤によ
る画像を印字媒体上に転写された後、該グリップ機構が
解除され、かつ、静電気的吸着力を中和するための電荷
が印字媒体に印加されて、転写ドラムより分離された印
字媒体は定着部に搬送され、定着後、装置本体外へ排出
される。
【0008】〔第三従来例〕従来からの複数回転写工程
を繰り返して多色画像を得るカラー画像形成装置の例を
図32に示す。同図において600は装置本体、601
〜604は像担持体605の円周上に配置された複数個
の現像器、606は給紙された転写材としての紙609
を静電吸着等により固定し、像担持体605上に現像さ
れた画像を転写するための転写手段としての転写ドラ
ム、605はレーザ光等の光に感光して画像のもととな
る潜像を形成するための像担持体、607は転写後に像
担持体605に残った現像剤としてのトナーを除去する
ためのクリーナー、612は現像器601〜604やク
リーナー607等を収納したカートリッジである。60
8は転写ドラム606に巻き付いた紙609が複数回の
転写を終えた後、分離され導かれるところの定着器であ
る。
【0009】本図において、紙609は、給紙カセット
610より矢印Aの方向に搬送され、転写ドラム605
に保持(静電吸着)されて像担持体605と転写ドラム
606との間を通過し転写を行う。複数の像を転写する
場合には、紙609は転写ドラム605に巻き付いたま
ま2回目の転写を行う。複数回の転写が終わると、定着
器608に導かれる前にある分離装置(図示していな
い)により転写ドラム606から分離され定着器608
を通り、プロセスが終了する。
【0010】通常給紙される紙609サイズはカセット
より事前に検知され、給紙された紙609については、
紙609の有無とジャムをみるために給紙手段611と
転写ドラム606との搬送途中に図示しないセンサーが
設けられている。さらに転写ドラム606の外周には、
転写ドラム606に紙609の先端がグリップされてい
るかどうかをみるセンサー(図示せず)と、転写時にジ
ャムがおこらなかったかをみるセンサー(図示せず)が
有り、紙609がジャムした場合に速やかに機械を停止
してジャム処理をするような表示をだしていた。当然の
ことながら手差しにより規格(厚さ,長さ,幅)外の紙
609が給紙された場合には、転写ドラム606までは
給紙搬送されて転写を行なう。ここで初めてジャム検知
があることで規格外の紙609に対しての対処としてい
た。
【0011】規格外の紙609が搬送されると、転写ド
ラム606の保持力が不充分となり、端部の浮き等が発
生しジャムを招く。
【0012】〔第四従来例〕この種の画像形成装置(特
開昭60−232563号)は、図33に示すように、
像担持体620と、露光621により像担持体620上
に各色の画像に応じた静電潜像を形成する露光手段62
2と、を有する。また、像担持体620上に形成された
各色の画像の静電潜像を対応する色のカラー現像剤で現
像して、トナー像として可視化する複数個のイエロー現
像器623、マゼンタ現像器624、シアン現像器62
5及びブラック現像器626と、転写手段としての転写
ドラム627、及び転写ドラム627上に転写材628
を保持させる静電吸着用のコロナ帯電器632、又はグ
リッパ方式など(図示しない)転写材保持手段を有す
る。
【0013】更に、転写材628へのトナー像の転写
後、像担持体620上に残留したトナーをクリーニン
グ、除去するクリーナー629と、複数色のトナー像を
転写し終った転写材620を加熱及び加圧して、複数色
のトナー像を転写材628上に定着する定着器630と
から、基本的になっている。
【0014】上記のカラー画像形成装置における画像形
成プロセスを説明すると、先ず、露光手段622からの
第1色目、例えばイエロー画像の画像信号に基づいた露
光621により像担持体620上にイエロー画像の静電
潜像を形成し、これをイエロー現像器623で現像して
イエロートナー像として可視化し、そのイエロートナー
像を転写ドラム627上に保持された転写材628上に
転写帯電器631を用いて転写する。
【0015】続いて像担持体620上の残留トナーをク
リーナー629でクリーニングした後、第2色目として
例えばマゼンタ画像の画像信号に基づいた露光621に
より像担持体620上にマゼンタ画像の静電潜像を形成
し、マゼンタ現像器624で現像してマゼンタトナー像
を形成し、このマゼンタトナー像を転写材628上に重
ね合わせて転写する。
【0016】同様な操作を、例えば第3色目としてのシ
アン画像、第4色目としてのブラック画像に対して行な
い、これにより得られたシアントナー像、ブラックトナ
ー像を上記の転写材628上に順に重ね合わせて転写す
る。
【0017】このようにして、転写材628上にイエロ
ートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像及びブ
ラックトナー像の4色のトナー像が重ね合わせて転写さ
れる。
【0018】次いで転写材628を分離装置633によ
り転写ドラム627から分離して定着器630に送り、
そこで転写材628を加熱及び加圧することにより、転
写材628上に上記の4色のトナー像を定着して固定す
ると共に、トナー像の重ね合わさった部分を混色する。
かくして転写材628上に4色以上のカラー画像が得ら
れる。
【0019】上記構成中、像担持体620と転写ドラム
627とは、その表面間の距離を所定値に設定して位置
決めされている。
【0020】〔第五従来例〕図34は従来のカラー画像
形成装置を示す。導電性の像担持体650の周囲には、
一次帯電器651、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラ
ック等の現像剤を収容した複数の現像器652,65
3,654,655、クリーナー656を設けてある。
【0021】像担持体650の上方には、レーザー,ミ
ラー等よりなる露光手段657を設けてある。像担持体
650の下方には転写手段658を設けてある。転写手
段658は導電性のドラム筐体659の表面にウレタン
フォーム,シリコンゴム発泡体等の弾性部材660を被
覆し、弾性部材660の表面をポリエチレンテレフタレ
ート,ポリウレタン等からなる可撓性シート661で被
覆したものである。662は転写材を保持するグリッパ
である。給紙カセット663にはシート状の転写材66
4を収納してある。
【0022】転写手段658の周囲には、転写材664
を可撓性シート661へ静電吸着させる吸着ローラ66
5,転写材664を可撓性シート661から分離させる
分離帯電器666,可撓性シート661を初期化するた
めに除電する除電帯電器667を設けてある。668は
定着器である。なお、ドラム筐体659は図示しない転
写帯電用の高圧電源へ接続されている。
【0023】以上説明した装置を具備したカラー画像形
成装置の画像形成プロセスを説明すると、まず、露光手
段657からの1色目の画像信号に基づいた画像光Aの
露光により像担持体650上に形成された1色目の静電
潜像を、例えばイエロー現像剤を内包した現像器652
により可視化する。
【0024】一方、供給された転写材664は、転写手
段658に接離する吸着ローラ665によって転写手段
650と該吸着ローラ665間に挟まれる。これと同時
にドラム筐体659及び吸着ローラ665に吸着および
転写バイアスが印加され、それに誘起された電荷により
転写材664は転写手段650に静電吸着力により保持
される。続いて、転写材664は、該転写手段650の
回転により画像転写部像担持体650と転写手段との接
触部Bまで搬送され、像担持体650に形成された1色
目の可視画像を転写される。
【0025】この後、像担持体650は、その上に残留
する残留現像剤をクリーナー656により除去され、再
び、露光手段657によって該像担持体650上に2色
目の画像信号に基づいた静電潜像を形成される。この静
電潜像は、2色目の画像信号に対応する例えばマゼンタ
現像剤を内包する現像器653により現像され、可視画
像となる。この2色目の可視画像は、先に1色目の可視
画像を転写された転写材664に、再び転写される。上
記の行程を3色目としてシアン、4色目としてブラック
等の現像剤を用いて像担持体650上に3色目、4色目
の可視画像を形成し、2色目の可視画像と同様な方法に
て転写材664に重ね転写する。
【0026】この転写工程を終了した転写材664は、
分離帯電器664で除電されることにより、転写手段6
58との間の静電吸着力を除去され、分離ヅメ669を
介して分離する。そして、転写材664は、定着器66
8に搬送され、該定着器668で画像が定着されて永久
像となる。
【0027】上記作用中、2色目の可視画像を転写する
際には、上述の転写バイアス値を可変し、転写材664
が1色目の可視画像を転写したことで降下した電位を補
正する。このような補正を3色目、4色目の転写時にも
同様に行なう。
【0028】ところで、以上説明したカラー画像形成装
置の転写手段658は、像担持体650と微少な間隙
(約100μm)または適当なニップを持って配置され
ている。
【0029】一方、像担持体650は、作像行程中はそ
の表面を一次帯電器651により所定の電位(例えば、
−600V)に帯電されている。
【0030】上記像担持体650上に静電潜像が形成さ
れていないとき、例えば、潜像形成前の前回転時および
可視画像形成後の後回転時に、最も絶対値として高い電
位に帯電した像担持体650が、転写手段658と接触
することになる。
【0031】〔第六従来例〕図35は従来のカラー画像
形成装置を示す。導電性の像担持体750の周囲には、
一次帯電器751、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラ
ック等の現像剤を収容した複数の現像器752,75
3,754,755、クリーナー756を設けてある。
【0032】像担持体750の上方には、レーザー75
7a,ポリゴンミラー757b,ミラー757c,結像
レンズ757d等よりなる露光手段757を設けてあ
る。像担持体750の下方には転写手段758を設けて
ある。転写手段758は導電性のドラム筐体759の表
面にウレタンフォーム,シリコンゴム発泡体等の弾性部
材760を被覆し、弾性部材760の表面をポリエチレ
ンテレフタレート,ポリウレタン等からなる可撓性シー
ト761で被覆したものである。762は転写材を保持
するグリッパである。給紙カセット763にはシート状
の転写材764を収納してある。
【0033】転写手段758の周囲には、転写材764
を可撓性シート761へ静電吸着させる吸着ローラ76
5,転写材764を可撓性シート761から分離させる
分離帯電器766,可撓性シート761を初期化するた
めに除電する除電帯電器767を設けてある。768は
定着器である。なお、ドラム筐体759は図示しない転
写帯電用の高圧電源へ接続されている。該高圧電源は切
替回路770,バイアス値テーブル771により制御さ
れる。
【0034】以上説明した装置を具備したカラー画像形
成装置の画像形成プロセスを説明すると、まず、露光手
段757からの1色目の画像信号に基づいた画像光Aの
露光により像担持体750上に形成された1色目の静電
潜像を、例えばイエロー現像剤を内包した現像器752
により可視化する。
【0035】一方、供給された転写材764は、転写手
段758に接離する吸着ローラ765によって転写手段
750と該吸着ローラ765間に挟まれる。これと同時
にドラム筐体759及び吸着ローラ765に吸着および
転写バイアスが印加され、それに誘起された電荷により
転写材764は転写手段750に静電吸着力により保持
される。続いて、転写材764は、該転写手段750の
回転により画像転写部像担持体と転写手段との接触部ま
で搬送され、像担持体750に形成された1色目の可視
画像を転写される。
【0036】この後、像担持体750は、その上に残留
する残留現像剤をクリーナー756により除去され、再
び、露光手段757によって該像担持体750上に2色
目の画像信号に基づいた静電潜像を形成される。この静
電潜像は、2色目の画像信号に対応する例えばマゼンタ
現像剤を内包する現像器753により現像され、可視画
像となる。この2色目の可視画像は、先に1色目の可視
画像を転写された転写材764に、再び転写される。上
記の行程を3色目としてシアン、4色目としてブラック
等の現像剤を用いて像担持体750上に3色目、4色目
の可視画像を形成し、2色目の可視画像と同様な方法に
て転写材764に重ね転写する。
【0037】この転写工程を終了した転写材764は、
分離帯電器764で除電されることにより、転写手段7
58との間の静電吸着力を除去され、分離ヅメ769を
介して分離する。そして、転写材764は、定着器76
8に搬送され、該定着器768で画像が定着されて永久
像となる。
【0038】上記作用中、可視画像を転写する際には、
何色目の転写かをチェックし、各色毎に対応する転写バ
イアス値をテーブル771から取り出し、切替回路77
0により切り替える。このようにして上述の転写バイア
ス値を可変し、転写材764が可視画像を転写したこと
で降下した電位を補正する。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】
〔第一従来例〕転写ドラム508はモータに連結されて
おり、転写動作時、非転写動作時にも回転が規制されて
いる。従って、転写紙510の搬送不良が発生してこれ
を除去する際に転写ドラム508を回転できず、その処
理作業を阻害し転写ドラム508の損傷,汚れを招く。
【0040】〔第二従来例〕印字媒体の転写ドラム外周
に静電気力により吸着されている部分が以下の要因によ
り、転写ドラム外周から浮き上がってきたり、最初から
十分に吸着しないことがある。 (1)使用された媒体がスペック外の媒体である場合。 (2)媒体の状態、装置の使用環境により十分な静電気
的吸着力がえられない場合。 (3)スペック内の媒体であってもバラツキや規定出来
ない因子により十分な静電気的吸着力がえられない場
合。 (4)転写ドラム外周のシートの除電が環境、汚れ等が
原因で不十分である場合。 (5)転写ドラム外周のシートが傷等で劣化して十分な
静電気的吸着力がえられない場合。
【0041】この結果、印字媒体上に転写された画像が
転写ドラム周囲の部材に接触して乱れたり、現像剤が装
置内部に飛散したり、また、転写部材、定着部間での印
字媒体の搬送不良等が発生するという問題があった。
【0042】〔第三従来例〕転写ドラム606に紙60
9が保持されてからのジャム処理を行なうと、転写ドラ
ム606外周にプロセス上必要なカートリッジ612等
が配置されているため非常に処理作業が煩雑となる。ま
た紙609への転写が行われているため、未定着トナー
がジャム処理作業の振動,接触により装置本体600内
に飛散し、汚れが発生するという欠点があった。
【0043】〔第四従来例〕厚さの異なる転写材とし
て、例えば厚さ100μm程度のOHTフィルム(オー
バーヘッドプロジェクタ用フィルム)と厚さ50μm〜
100μm程度の普通紙とを用いた場合、転写条件、即
ち像担持体620との接触圧力はOHTフィルムの方が
高くなる。
【0044】すると、OHTフィルムにおいては像担持
体620に付着しているトナーの中央部に加わる圧縮荷
重が高くなりすぎ、トナーの中央部は像担持体620に
圧着し、周辺だけがドーナツ形に転写される、いわゆる
中抜け現象が発生していた。
【0045】この中抜け現象はトナーの流動性(凝集
度)によって左右され、特に凝集度2−3%程度のトナ
ーでは問題になることはないが、凝集度が5%以上にな
ると顕著に現われる。従って、使用できるトナーの凝集
度範囲が流動性のよいものに限定されていた。
【0046】しかし、流動性が良いトナーを選んだ場
合、 トナー飛散の増大。 一成分現像の場合の現像器からのトナーのこぼれ。 という別の不具合が発生するため、好ましくない。
【0047】特に非磁性一成分現像装置の場合顕著とな
り実用化が困難であった。
【0048】〔第五従来例〕像担持体650と転写手段
658の電位差により、像担持体650の表面にある電
荷が転写手段658の表面に電荷が移動する。この移動
した電荷は、正規現像を用いた画像形成装置では問題と
ならないが、反転現像を用いた画像形成装置では一次帯
電の極性と現像剤の極性及び吸着バイアスの極性が一致
するため、転写手段658はもらった電荷によって現像
剤が反発する極性に帯電することになる。その結果、現
像剤を反発する電荷が吸着および転写電界を弱め、良好
な転写及び吸着に必要な電位差を転写手段658と像担
持体650、及び吸着ローラ665との間に発生させる
ことができなくなり、転写不良、吸着不良が発生してし
まう。
【0049】上記問題点の対策として転写手段658が
像担持体650によって帯電された分、転写バイアスお
よび吸着バイアスのバイアス値を上昇させる方法もある
が、像担持体650からもらった電荷量を打ち消すだけ
該転写バイアスを上昇した場合、該バイアスが可撓性シ
ート661の耐圧を越え、該可撓性シート661にピン
ホールが生じてしまう場合があり危険である。また、こ
れに対処するために可撓性シート661を厚くする方法
もあるが、可撓性シート661を厚くした分、転写手段
658の静電容量が小さくなるため、有効な転写電流を
得るために更に高い転写バイアスが必要になるというジ
レンマに陥ってしまう。
【0050】さらに、可撓性シート661の抵抗は、環
境条件で絶縁領域から中抵抗領域まで変化するため、高
温高湿環境下では上昇した電位は回転中にある程度減衰
するが、低温低湿環境下では電位が殆ど減衰しない。こ
のため、環境条件によって像担持体650からもらった
電荷を打ち消すための転写バイアスの電圧上昇量を可変
しなくてはならず、温湿度検知等の装置が必要となり部
品点数の増加による大型化,コスト上昇を招く欠点があ
る。
【0051】〔第六従来例〕バイアス値テーブル771
に設定したバイアス値は、転写回数に応じて一律に設定
されているため、画像形成時の環境、即ち像担持体75
8の経時的原因による電位変動等には対応することがで
きない。その結果、転写される画像濃度品質が低下する
欠点があった。
【0052】〔第一発明の目的〕第一従来例の課題を解
決するためのもので、転写材の搬送不良時に容易に処理
することのできる画像形成装置を提供することを目的と
している。
【0053】〔第二発明の目的〕転写材が保持手段から
浮き上ったことを検出することのできる画像形成装置を
提供することを目的としている。
【0054】また他の目的は、転写材が保持手段から浮
き上っていた場合には、該転写材を保持手段から剥離す
ることのできる画像形成装置を提供することにある。
【0055】更に他の目的は、転写材が保持手段から浮
き上ったことを表示することのできる画像形成装置を提
供することにある。
【0056】〔第三発明の目的〕転写手段へと搬送され
た転写材が規格外のサイズである場合、該転写材への画
像転写を行なうことなく装置本体の外部に排出すること
のできる画像形成装置を提供することを目的としてい
る。
【0057】〔第四発明の目的〕使用する転写材の厚さ
に対応して像担持体と転写材との接触圧力を調整できる
画像形成装置を提供する。
【0058】〔第五発明の目的〕第五従来例の課題を解
決するためのもので、像担持体と転写手段との電位差を
低減することのできる画像形成装置を提供する。
【0059】〔第六発明の目的〕画像形成時の環境に対
応して画像濃度を調整することのできる画像形成装置を
提供する。
【0060】
【課題を解決するための手段】
〔第一発明〕画像が形成される像担持体と、転写材を保
持し、かつ、駆動手段に連結された転写部材とを微少間
隙を介して近接配置し、前記駆動手段の駆動力により転
写部材を作動して転写材を微少間隙へ通過させて画像を
転写材に転写する構成とした画像形成装置において、前
記転写部材が像担持体から離れる方向へ移動し、かつ、
駆動手段との連結が解除される解除モードを設定した。
【0061】更に、前記画像は異なる色の現像剤によっ
て複数回の現像動作によって形成され、該画像は複数回
の転写動作を繰り返して転写材に転写される構成であ
る。
【0062】また、前記像担持体及び転写部材を収納し
た装置本体を設け、該装置本体に開閉自在な扉を設け、
該扉の開放動作により前記解除モードが選択される構成
である。
【0063】更にまた、前記像担持体が画像の非形成状
態にある際には解除モードが選択される構成である。
【0064】〔第二発明〕現像剤による画像が形成され
る像担持体と、前記画像が転写される転写材を密着保持
しつつ搬送する保持手段とを有する画像形成装置におい
て、前記転写材が前記保持手段から浮き上がったことを
検出する検出手段を設けた。
【0065】前記検出手段が転写材の浮きを検出する
と、該転写材を保持手段から剥離する剥離手段を設け
た。
【0066】前記検出手段が転写材の浮きを検出したこ
とを表示する表示手段を設けた。
【0067】〔第三発明〕装置本体の内部に、現像剤に
よる画像が形成される像担持体と、画像を転写材に転写
する転写手段と、転写材を転写手段へと搬送する搬送路
とを設けた画像形成装置において、前記搬送路に転写材
のサイズを検知する検知手段を設け、転写手段は、検知
手段が規格外のサイズの転写材を検知した場合には該転
写材へは画像を転写しない構成であり、該転写材を装置
本体の外部に排出する排出手段を設けた。
【0068】前記排出手段を前記搬送路に設け、排出手
段は転写材が転写手段に到達する前に装置本体の外部に
排出する構成である。
【0069】〔第四発明〕トナーによる画像が形成され
る像担持体と、前記画像を転写材に転写するため、該転
写材を像担持体に所定圧力で接触させる転写手段とを近
接配置し、像担持体と転写手段との間に所定の距離を設
定してなる画像形成装置において、転写材の厚さを検出
する検出手段と、検出手段の検出結果に対応して前記距
離を変化させる調整手段とを設けた。
【0070】前記調整手段は、転写手段を移動する構成
である。
【0071】前記調整手段は、像担持体を移動する構成
である。
【0072】前記トナーの凝集度は5%以上である。
【0073】前記像担持体へ潜像を形成するための露光
手段を有し、該露光手段は前記検出手段の検出結果に対
応して潜像形成速度を変化する構成である。
【0074】前記像担持体と、複数種の異なる色のトナ
ーを収容した複数の現像器とを有する移動式のカートリ
ッジを設け、複数の現像器のうち少なくとも一つはカー
トリッジへ固定してある。
【0075】〔第五発明〕帯電後、画像光の露光により
静電潜像が形成される像担持体と、静電潜像を現像剤で
現像する現像器と、転写材を静電吸着するため及び現像
された画像を転写材に転写するために帯電される転写手
段とを有し、像担持体と転写手段とを接触配置した画像
形成装置において、前記像担持体と転写手段との電位差
を低減する低減手段を設けた。
【0076】前記低減手段は、像担持体を照明する露光
手段である。
【0077】前記露光手段は、像担持体であって、転写
手段の非静電吸着領域に対応する領域を照明する。
【0078】前記露光手段は、像担持体に静電潜像を形
成する機能を兼備している。
【0079】前記像担持体を帯電するローラ帯電器を有
する。
【0080】〔第六発明〕静電潜像が形成される像担持
体と、像担持体に形成された静電潜像を可視画像化する
現像手段と、可視化された画像を転写材に転写するため
の電流が供給される転写手段とを有し、上記潜像形成,
画像可視化,転写を複数回繰り返す構成とした画像形成
装置において、前記転写材に転写された画像の濃度を検
知する画像濃度検知手段と、濃度の検知結果に対応して
前記電流のバイアス値を調整する転写バイアス調整手段
と、該バイアス値に基づいて像担持体に形成する画像の
濃度を調整する画像濃度調整手段を設けた。
【0081】前記画像濃度調整手段は、現像手段に供給
する電流のバイアス値を調整する構成である。
【0082】前記転写バイアス調整手段は、検知濃度が
最も濃い場合のバイアス値を最適バイアス値として設定
する構成である。
【0083】前記転写バイアス調整手段は、検知濃度が
一定範囲に収まった場合の平均値を最適バイアス値とし
て設定する構成である。
【0084】
【作用】
〔第一発明〕転写部材は駆動手段の駆動力により作動
し、転写材を微少間隙へ通過させる。すると、像担持体
の画像が転写材へと転写される。そして、解除モードを
選択すると転写部材が像担持体から離れて空間が広がる
とともに、駆動手段との連結が解除されて任意に作動で
きる。
【0085】また、像担持体への画像形成及び転写の動
作を複数回繰り返す。
【0086】更に、装置本体の扉を開放すると、解除モ
ードが選択される。
【0087】更にまた、画像の非形成時には解除モード
が選択される。
【0088】〔第二発明〕像担持体に形成されている現
像剤の画像は、転写材へと転写される。この際、転写材
が保持手段から浮き上っていると、検出手段によって浮
きが検出される。
【0089】また、検出手段によって転写材の浮き上り
が検出されると、剥離手段は該転写材を保持手段から剥
離する。
【0090】更にまた、転写材が浮き上っていると、表
示手段によって表示される。
【0091】〔第三発明〕搬送路にある転写材が規格外
のサイズであると、検知手段がこれを検知する。する
と、転写手段は画像の転写動作を行なわず、該転写材は
排出手段によって装置本体外へ排出される。
【0092】また、排出手段は転写材が転写手段に到達
する前に装置本体外部へと排出する。
【0093】〔第四発明〕転写材の厚さは検出手段によ
って検出される。調整手段は検出結果に基づいて像担持
体と転写手段との距離を変化させ、像担持体と転写材と
の接触圧力を調整する。
【0094】調整手段は転写手段を移動して距離を調整
する。
【0095】調整手段は像担持体を移動して距離を調整
する。
【0096】露光手段の潜像形成速度は転写材の厚さに
対応して変化する。
【0097】像担持体と少なくとも一つの現像器はカー
トリッジ毎移動する。
【0098】〔第五発明〕低減手段によって像担持体と
転写手段との電位差が低減される。
【0099】露光手段が像担持体を照明することによ
り、電位差が低減される。
【0100】露光手段が照明する領域は、像担持体であ
って転写手段の非静電吸着領域に対応する領域である。
【0101】露光手段は静電潜像をも形成する。
【0102】ローラ帯電器により像担持体が帯電され
る。
【0103】〔第六発明〕画像濃度検知手段は転写材の
画像濃度を検知する。転写バイアス調整手段はこの検知
結果に対応して転写手段に供給する電流のバイアス値を
調整する。画像濃度調整手段は該バイアス値に基づいて
画像の濃度を調整する。
【0104】また、画像濃度調整手段は現像手段に供給
する電流のバイアス値を調整し、画像濃度を調整する。
【0105】更に、前記転写バイアス調整手段は、検知
濃度が最も濃い場合に供給した電流のバイアス値を最適
バイアス値として設定する。
【0106】更にまた、前記転写バイアス調整手段は、
検知濃度が一定範囲に収まった場合の平均値を最適バイ
アス値として設定する。
【0107】
【実施例】
〔第一発明〕図1は本発明を適用したカラープリンタの
正面断面図である。図において1はケース状の装置本体
であり、装置本体1の内部上方にはレーザ光源,ポリゴ
ンミラー,反射ミラー等を有する光学系2を設けてあ
る。光学系2の下方にはプロセスカートリッジ3を着脱
自在に収納してある。プロセスカートリッジ3は一次帯
電器4、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラック等の異
なる色の現像剤を収納した現像器5〜8、クリーナ9、
像担持体としての感光ドラム10を有する。
【0108】また、装置本体1の内部であって感光ドラ
ム10と近接する位置には、転写部材としての転写ドラ
ム11を設けてある。転写ドラム11の周囲には、分離
帯電器12,ファーブラシ13,吸着ローラ14,分離
爪15等を設けてある。
【0109】更に装置本体1の下部には、転写材として
の転写紙16を積載した給紙カセット17を装着してあ
る。また、装置本体1の内部には、加熱ローラ18,加
圧ローラ19を有する定着器20を設けてある。
【0110】そして、感光ドラム10と転写ドラム11
とにより形成した微少間隙Yから定着器20までの搬送
距離は、最小サイズの転写紙16の搬送方向寸法よりも
小さく設定してある。また、転写ドラム11の回転速度
と、加圧,加熱ローラ18,19の回転速度とは可変自
在である。更にまた、装置本体1の上面側には、図示し
ない扉(上蓋)を開閉自在に設けてある。 (実施例1)図2〜4は感光ドラム10,転写ドラム1
1の駆動機構を示す略示的正面図である。図において2
1は歯車であり、歯車21は感光ドラム10の回転軸に
対して取り付けられている。22は転写ドラム11の回
転軸であり、回転軸22は装置本体1内部の図示しない
フレームのガイド孔23内へと移動自在に挿入してあ
る。ガイド孔23は感光ドラム10の回転軸心へと向か
う長孔である。また回転軸22には歯車24を取り付け
てある。更に図示しないフレームと回転軸22との間に
はスプリング25を介在させてあり、その弾性力により
回転軸22を歯車21側へと押圧している。
【0111】回転軸22であって歯車21側には、軸2
6を中心として一体的に回転するカム27,駆動解除用
のモード車28を設けてある。軸26はフレームにより
保持されている。カム27は略三角形状をしており、回
転軸22の外周面と同曲率の凹部29,30,31を有
する。更にまたモード車28の外周面には爪32を設け
てある。33はフックであり、図示しない扉の開放によ
り作動する。
【0112】図5(A),(B)はカム27の位置決め
機構を示す。モード車28の側面には、軸26と一体的
に回転する円形の一方向クラッチ34を設けてある。一
方向クラッチ34の外周面には爪35を設けてある。爪
35は凹部30,31に対応して180度位置に設けて
ある。そして、軸26の下方にはソレノイド36を設け
てある。ソレノイド36はオン・オフにより図5(A)
の軸26の軸心方向に作動するストッパ37を有する。
従って、ソレノイド36がオンしてストッパ37が
(B)のように爪35に係止していると、カム27は回
転しない。ソレノイド36がオフしてストッパ37が爪
35から外れると、カム27は回転可能となる。
【0113】一方、歯車24の近傍にはモータ37を設
けてあり、モータ37の駆動用歯車38には歯車39が
噛み合っている。歯車39は歯車24にも噛み合ってい
る。またフレーム側には歯車38の中心に位置する軸4
0を中心として作動するレバー41を設けてあり、レバ
ー41の他端側のピン42は歯車39を回転自在に支持
した状態でフレームのガイド孔43へとスライド自在に
挿入してある。
【0114】また、レバー41の中途部にはバネ44の
一端側を引掛けてあり、バネ44の他端側はフレームへ
と引掛けてある。従って、レバー41はバネ44によ
り、軸40を中心として図中反時計方向に回転付勢され
ている。
【0115】更に45は上蓋の開閉に連動して作動する
フックである。
【0116】上記構成において、感光ドラム10に形成
された潜像は現像器5によって可視画像化される。一
方、給紙カセット17内の転写紙16は給送ローラ17
aによって給送され、転写ドラム11に吸着保持され
る。
【0117】画像形成モード時には図2のように回転軸
22はスプリング25により歯車21側へと押圧されて
おり、歯車21と歯車24とが噛み合っている。また、
歯車38,39,24も噛み合っている。従って、モー
タ37の駆動により転写ドラム11は図中反時計方向に
回転し、感光ドラム10は図中時計方向に回転してい
る。その結果、転写紙16は感光ドラム507と転写ド
ラム508との間の微少間隙を通過して画像が転写紙1
6へ転写される。
【0118】以後、現像器6〜8によって画像が別途形
成され、転写動作を繰り返してカラー画像が転写され
る。そして転写紙16は転写ドラム11から分離され、
定着器20で定着される。
【0119】一方、転写材として厚みのあるOHPシー
トを使用して転写の終了した画像を定着する場合には、
ソレノイド36を一旦オフし、軸26を図中反時計方向
に180度回転する。すると、回転軸22はカム27の
外周面に沿って図中左下方向へ移動し、図3(OHPモ
ード)のように凹部29により保持されることとなる。
ここでソレノイド36は再びオンして図5(B)のよう
にカム27の回転を規制する。
【0120】このため、歯車24は歯車21から距離D
2 離れている。そして、定着器20のローラ18,19
の回転速度に合せてモータ37により転写ドラム11を
回転し、分離されたOHPシートの定着動作を行なうこ
ととなる。
【0121】ところで転写紙16が微少間隙Y付近に挟
まってしまった場合には、図4の解除モードへ移行す
る。即ち、この場合にはソレノイド36はオフされてお
り、上蓋を開放すると爪32に係止したフック13が図
中上方へと移動し、モード車28が図中反時計方向に回
転する。
【0122】すると、カム27の凹部31に回転軸22
が押されて歯車21と歯車24との距離はD2 +D3
と増加する。一方、歯車24と歯車39との噛み合いも
解除される。その結果、微少間隙Yが広がり、しかも転
写ドラム11を自由に回転できる。従って、転写紙16
のジャム処理を容易に行なえるし、転写ドラム11の汚
れや損傷も発生しない。
【0123】なお、非画像形成時や、電源オフ時には解
除モードへ自動的に移行し、軸26が回転する構成とし
てもよい。更に、図4から図3,図2への移行は軸26
の回転により行なわれる。 (第二実施例)図6は感光ドラム10及び転写ドラム1
1の駆動機構の他の構成例を示す。歯車24は軸46を
支点として揺動自在(感光ドラム11の横断面方向)な
アーム47により保持してある。また、アーム47には
揺動方向に沿って設けたソレノイド48,49に連結し
てある。
【0124】また、歯車24の下方には、アーム47の
揺動方向に沿って歯車50,51を設けてある。歯車5
0,51の軸52,53にはベルト54を掛け回してあ
る。そして、一方の歯車53は、モータ37の駆動用歯
車38に噛み合っている。
【0125】上記構成において、画像形成モード時には
ソレノイド49がオン,ソレノイド48がオフしてお
り、レバー47は二点鎖線の位置に停止している。この
ため、歯車24は歯51及び歯車21と噛み合ってお
り、モータ37の駆動により転写ドラム11及び感光ド
ラム10の双方が回転する。
【0126】また、ソレノイド48をオンし、ソレノイ
ド49をオフすると、レバー47は点線の位置へ揺動し
て歯車24は歯車52とだけ噛み合ったOHPモードと
なる。モータ37の駆動力は歯車51,軸53及びベル
ト54を介して軸52に伝達され、歯車50から歯車2
4へと伝達される。
【0127】更に解除モード時にはソレノイド48,4
9が力的平衡状態となり、レバー47が実線のように中
立位置で停止する。このため、歯車24は歯車21,5
0,51のいずれとも噛み合ず、感光ドラム11は任意
に回転自在であり、第一実施例と同様の効果を得られ
る。 (第三実施例)図7〜9は感光ドラム10,転写ドラム
11の駆動機構の他の構成例を示す。歯車38には歯車
60が噛み合っており、歯車60へは歯車61が噛み合
っている。歯車60,61は回転自在であるが位置は固
定されている。
【0128】また、62は軸63を支点として作動する
U字状のレバーであり、レバー62の一端64側にはピ
ン65を介してレバー66の一端を作動自在に連結して
ある。レバー66の他端には回転軸22を取り付けてあ
る。
【0129】一方、レバー62の他端67側にはソレノ
イド68を取り付けてあり、ソレノイド68の可動部6
9はレバー66の中途部へと連結してある。
【0130】上記構成において、画像形成モード時には
図7のようにモータ37の駆動は歯車38,60,61
を介して歯車24,21へ伝達され、転写ドラム11、
感光ドラム10が回転する。
【0131】また、図8のOHPモード時にはソレノイ
ド68がオンして可動部69が吸引され、レバー66は
ピン65を支点として図中反時計方向へ所定角度回転
し、歯車24は歯車21から離れる。このためモータ3
7の駆動は歯車24へ伝達され、転写ドラム11が定着
速度に合せた速度で回転する。
【0132】図9は解除モードであり、図8の状態から
更にレバー62が軸63を支点として反時計方向に回転
し、歯車7と歯車61との噛み合いが解除されている。
このため、転写ドラム11が感光ドラム10から離れて
微少間隙Yが広がるとともに、転写ドラム11は任意に
回転できる。従って、第一実施例と同様の効果を得られ
る。
【0133】なお、レバー62の作動は操作者が手動で
行なってもよいし、上蓋の開放により作動する構成とし
てもよい。
【0134】〔第二発明〕 (第一実施例)図10は本発明を適用した多色画像を形
成する電子写真方式のプリンタの正面断面図である。図
において100は装置本体であり、装置本体100の内
部上方には半導体レーザ,ポリゴンミラー等を有する光
学ユニット101を設けてある。
【0135】光学ユニット101の下方には、カートリ
ッジ102を設けてある。カートリッジ102は像担持
体としての感光ドラム103や、イエロー,マゼンタ,
シアン,ブラック等異なる色の現像剤を収納した複数の
現像器104〜107、及びクリーナ108等を有す
る。
【0136】また、感光ドラム103の近傍には、保持
手段としての転写ドラム109を設けてある。転写ドラ
ム109の外周面には誘電体シート110を設けてある
とともに、グリッパー機構111を設けてある。
【0137】転写ドラム109の下方近傍には、検出手
段112を設けてある。検出手段112は軸113を支
点として揺動自在なレバー114と、光学式透過型のセ
ンサー115とから構成してある。レバー114は先端
116よりも他端117側を重く形成してあり、平時は
他端117の重量により略倒立した初期状態に保持され
る。
【0138】この初期状態において先端116が転写ド
ラム109の誘電体シート110に接触しないで一定量
の隙間を保持する位置に、レバー114を設けてある。
【0139】一方、転写ドラム109の下方には、シー
ト状の転写材としての印字媒体を積層した給紙カセット
118や、搬送ガイド119,吸着ローラ120等を設
けてある。吸着ローラ120は軸121を支点として作
動するレバー122に取り付けてある。
【0140】更にまた転写ドラム109の上方には分離
除電器123,定着部124を設けてあり、装置本体1
00外には排紙トレイ125を装着してある。
【0141】上記構成において、給紙カセット118内
の印字媒体126は搬送ガイド119に沿って搬送さ
れ、転写ドラム109のグリッパー機構111によりそ
の先端を掴まれる。その後、吸着ローラ120が印字媒
体126を転写ドラム109に圧接するとともに、印字
媒体126の表面への電荷の付与を行い、印字媒体12
6は誘電体シート110に静電気力で吸着(保持)され
る。
【0142】一方、光学ユニット101から発せられた
画像光が感光ドラム103に露光されて潜像を形成し、
潜像は一の現像器によって現像される。転写ドラム10
9は印字媒体126を保持した状態で図中反時計方向に
複数回回転し、画像は各色毎に印字媒体126上に転写
される。その後、印字媒体126はグリッパー機構11
1の解除、および分離除電器123による静電気的吸着
力の中和が行われ、定着部124に搬送されて画像が定
着された後排出される。尚、吸着ローラ120は転写ド
ラム109の一回転目のみ転写ドラム109に加圧され
る。
【0143】上記作動中、転写ドラム109に吸着した
印字媒体120に浮きがない時は図のように該レバー1
14の先端116は印字媒体126に接触せず、レバー
114の他端117はセンサー115の透過光を遮断し
ており、センサー115の信号はオフの状態にある。一
方、印字媒体126が転写ドラム109から浮くと、図
11(A)に示すように印字媒体126がレバー114
の先端116に接触してレバー114を図中時計方向に
回転させ、それにより、レバー114の他端117がセ
ンサー115より外れて、センサー光が透過してセンサ
ー115の信号がオンになる。ここで、該レバー114
は、画質が乱れる等の問題はでるが、印字媒体126の
搬送不良はでない程度の小さい量の浮きを検出する位置
になるように転写ドラム109と軸113との距離L1
を設定しており、印字媒体126の浮きをセンサー11
5の信号のオフにより検出した後は、装置本体100の
操作表示部やホストコンピュータに浮きがあった旨の表
示を出した後、可能な限り早急に印字媒体126を定着
部124に送り、定着後、排出する。
【0144】なお、転写ドラム109から印字媒体12
6が分離されると、レバー114は他端117の重量に
より自動的に初期位置へ復帰する。
【0145】また、上記操作表示部やホストコンピュー
タが本発明における表示手段であり、ランプの点灯,ア
ラーム鳴動が具体的表示態様である。
【0146】また、検出手段112が印字媒体126の
浮きを検出した場合、即座に以後の転写動作を中止し、
分離除電器123を分離手段として機能させ、印字媒体
126を即座に分離してもよい。この場合、定着部12
4は定着動作はしないことは勿論である。 (第二実施例)図11(B)は上記検出手段112の他
の構成例を示す。本実施例では初期位置におけるレバー
114の先端116が第一実施例以上に転写ドラム10
9から離れた位置、即ち、印字媒体126の浮きが大き
く、印字媒体126の搬送不良が起きる可能性が高い状
態の浮きによりレバー114が押されてセンサー115
の信号がオフになるように、L2 >L1 に設定されてい
る。その他の構成作用は第一実施例と同様である。セン
サー115の信号がオフになるとアラームを出し、か
つ、転写ドラム109の駆動等を全て停止して装置の待
機状態になる。 (第三実施例)図12(A)〜(C)は上記検出手段1
12の他の構成例である。印字媒体126の浮き量の小
さい状態と大きい状態の二つを検出するためにセンサー
115は第一検出部127と第二検出部128から構成
される。その他は第一実施例と同様に構成した。印字媒
体126の浮きがない場合は(A)のようにレバー11
4が初期位置にあり、第一,第二検出部127,128
の両方を遮って両方の信号がオフの状態にある。
【0147】印字媒体126の浮き量が小さい場合は
(B)のようにレバー114が回転して第一検出部12
7のみ遮られ、第一検出部127の信号はオフ、第二検
出部128の信号はオンとなる。その時は、装置操作表
示部やホストコンピュータにアラームを出した後、可能
な限り早急に印字媒体126を定着部124に送り、定
着後、排出する。
【0148】また、印字媒体126の浮き量が大きい場
合は、(C)のように第一,第二検出部127,128
の両方の信号がオンとなり、その時は、アラームを出
し、かつ、転写ドラム109の駆動等を全て停止して装
置の待機状態になる。 (第四実施例)図13は第四実施例を示している。本実
施例の検出手段112は第二実施例の構成と同様であ
る。そして、現像器107の下面には転写ドラム109
側に向けて伸ばした分離手段としての用紙ガイド129
を設けてある。その他の構成は第一実施例と同様であ
る。
【0149】印字媒体126が転写ドラム109のグリ
ッパー機構111にその先端をグリップされ、転写ドラ
ム109からの印字媒体126の浮き量が大きく、搬送
されていく途中でガイド129の位置をグリッパー機構
111が通過する以前にセンサー115がオンからオフ
に切り替わった場合はグリッパー機構111は印字媒体
126先端を解法する。これにより、印字媒体126は
用紙ガイド129に沿って矢印X方向に排出される。ま
た、グリッパー機構111が用紙ガイド129を通過し
た後でセンサー115がオフからオンに切り替わった場
合はアラームを出し、かつ、転写ドラム109の駆動等
を全て停止して装置の待機状態になる。
【0150】なお、本発明は複数の感光ドラム、現像器
を有し、転写ベルトで転写材を保持する構成の多重ドラ
ム方式のプリンタや、複写機にも適用できる。
【0151】〔第三発明〕 (第一実施例)以下図面にそって本発明の実施例につい
て説明する。図14は本発明を実施したカラー画像形成
器の断面図を示すものである。130は装置本体であ
り、その内部上方には半導体レーザ,ポリゴンミラー等
の光学ユニット131を設けてある。光学ユニット13
1の下方には、像担持体132の円周上に配置された複
数個の現像器133〜136及びクリーナー137等を
収納したカートリッジ138を設けてある。像担持体1
32と対面する位置には、給紙された紙先端を円周上に
グリッパーにより、そのほかの部分を静電吸着により固
定させ、像担持体132上に現像された画像を転写する
ための転写手段としての転写ドラム139を設けてあ
る。また、転写ドラム139の上方には、転写ドラム1
39に巻き付いた紙が複数回の転写を終えた後、分離さ
れ導かれるところの定着器140を設けてある。更に、
装置本体130外には排紙トレイ141を装着してあ
る。
【0152】一方、転写ドラム139の下方であって装
置本体130の側面には、転写材としての紙142を収
納した給紙カセット143が装着され、装置本体130
内部には給紙ローラー144を設けてある。
【0153】そして、装置本体130内部には給紙ロー
ラー144付近から転写ドラム139側へ向けて紙ガイ
ド145,146が設けられ、本発明の搬送路147を
形成している。
【0154】搬送路147には紙142のサイズ、即
ち、厚さ,幅を検知する検知手段としての厚み検知セン
サー148,紙幅検知センサー149を設けてある。厚
み検知センサー148は上下一対のレジストローラ15
0,151を有し、一方のレジストローラを上下方向に
変位自在に構成してある。該変位はセンサー152によ
り光電的に検知される。
【0155】また、紙幅検知センサー149は、作動す
るレバー153,フォトセンサー154を有する。
【0156】なお、紙142の長さを検知する検知手段
は特に図示していないが、公知の光電的センサーにより
容易に検知できる。
【0157】更に、転写ドラム139の下方には、搬送
路147から分岐する位置に排出手段155を設けてあ
る。排出手段155は、紙パス156、紙ガイド15
7、フィードローラ158、排紙ローラ159等により
構成してある。紙ガイド157は装置本体130の側面
に設けた排出口160へと通じている。
【0158】また、紙パス156の作動機構は、図示し
ない制御部を介して厚み検知センサー148,紙幅検知
センサー149に電気的に接続されている。更に、制御
部は転写ドラム139の駆動機構、像担持体132の駆
動機構等も制御している。
【0159】上記構成において、紙142は、給紙カセ
ット143より矢印Aの方向に搬送路147を搬送さ
れ、転写ドラム139に保持されて像担持体132と転
写ドラム2との間を通過し、像担持体132に形成され
ている画像の複写を行う。複数の像を転写する場合に
は、紙142は転写ドラム139に巻き付いたまま2回
目の転写を行う。複数回の転写が終わると、分離装置
(図示していない)により転写ドラム139から分離さ
れ、定着器140を通り、プロセスが終了する。
【0160】上記作動中、搬送路147を通過しようと
する紙142が、前述の紙幅センサー149及び厚みセ
ンサー148により規格外の紙であることが検知される
と、画像形成プロセスは中断され、紙パス156が回転
し、紙142は紙ガイド157にガイドされ、フィード
ローラ158、排紙ローラー159により装置本体13
0の外に排出される。
【0161】このように本発明においては、搬送される
紙142が規格外のサイズであった場合には、該紙14
2に画像の転写を行なわずに装置本体130外部に排出
するため、該紙142が転写ドラム139付近でジャム
することを未然に防止できる。従って、面倒なジャム処
理作業を排除でき、しかもトナーの飛散がなく装置本体
130内の汚れを防止できる。 (第二実施例)図15において、転写ドラム139に面
して排出手段161を設けてある。排出手段161は、
軸162を支点として作動する円弧形状の紙ガイド16
3と、紙ガイド163に取り付けたローラー164と、
紙ガイド163を時計回りに引張るバネ165と、紙ガ
イド163を反時計回りに引張るソレノイド166とを
有する。
【0162】ソレノイド166は厚み検知センサー14
8,紙幅検知センサー149の検知により作動する。そ
の他の構成は第一実施例と同様である。
【0163】上記構成において、紙142が規格サイズ
であればソレノイド166は作動せず、バネ165によ
り引張られている紙ガイド163,ローラー164は転
写ドラム139から離れている。従って、搬送される紙
142は転写ドラム139に保持され、画像の転写動作
が行なわれる。
【0164】一方、紙142のサイズが規格外であると
検知されると、ソレノイド166が作動して紙ガイド1
63,ローラー164が転写ドラム139へ接近する。
そして、搬送ローラ167で搬送される紙142を転写
ドラム139から浮かないようにガイドし、紙142は
転写ドラム139と像担持体132との間を通って排紙
トレイ141へと排出される。
【0165】なお、上記作動中、像担持体132と転写
ドラム139とは回転はするが、画像形成動作は行なわ
ないし、転写バイアスも印加されない。従って、第一実
施例と同様の効果を得られる。なお、本発明は複写機に
も適用できるし、カラーに限定されない。
【0166】〔第四発明〕 (第一実施例)図16は本発明を適用したカラー方式の
画像形成装置の正面断面図である。170は装置本体で
あり、装置本体170内には感光ドラム等の像担持体1
71と、露光172により像担持体171上に各色の画
像に応じた静電潜像を形成する露光手段173とを有す
る。像担持体171の周囲には像担持体171上に形成
された各色の画像の静電潜像を対応する色のカラー現像
剤で現像して、トナー像として可視化するイエロー現像
器174、マゼンタ現像器175、シアン現像器176
及びブラック現像器177と、クリーナ178とを有す
る。
【0167】像担持体171と対向する位置には、円筒
状の転写手段としての転写ドラム179を設けてある。
転写ドラム179は、その空域の外周面にポリエチレン
テレフタレート(PET)やポリフッ化ビニリデン(P
VDF)、フッ素化エチレンプロピレン共重合体(FE
P)などの誘電体シートからなる転写材保持部材(図示
せず)を張設してある。ドラム179内側には電荷付与
手段としてのコロナ帯電器180を、その外側にコロナ
帯電器180と対向して静電吸着方式の吸着ローラ18
1を備えている。
【0168】更に転写ドラム179の内側には転写帯電
器182を設けてある。また、転写ドラム179の軸1
83には側板184を取り付けてある。側板184は装
置本体170側の軸185を中心として揺動自在であ
る。
【0169】側板184の一方の側面にはバネ186を
接続しており、バネ186は転写ドラム179を像担持
体171へ押し付けるA方向に引っ張っている。また、
側板184の他方の側面にはソレノイド187を接続し
てある。
【0170】上記側板184、バネ186、ソレノイド
187等が本発明の調整手段を構成している。
【0171】一方、装置本体170の側面側には、転写
材としての記録紙188を収納したペーパーカセット1
89が装着される。ペーパーカセット189の上方には
ピックアップローラ190を設けてあり、ペーパーカセ
ット189と転写ドラム179との間には搬送路191
を設けてある。
【0172】搬送路191に臨み、記録紙188の厚さ
を検出する検出手段192を設けてある。検出手段19
2はLEDや白熱燈等の発光素子193と、受光素子1
94とを有する。受光素子194は増幅回路195を介
してソレノイド187に接続してある。
【0173】また、転写ドラム179の上方には、分離
帯電器196,定着器197を設けてある。
【0174】上記画像形成装置における画像形成プロセ
スを説明すると、先ず、露光手段173からの第1色
目、例えばイエロー画像の画像信号に基づいた露光17
2により像担持体171上にイエロー画像の静電潜像を
形成し、これをイエロー現像器174で現像してイエロ
ートナー像として可視化する。
【0175】ペーパーカセット189内の記録紙188
はピックアップローラ190によって搬送され、搬送路
191を通過して転写ドラム179と吸着ローラ181
との間へ至る。すると、コロナ帯電器180で転写材保
持部材へ電荷が付与され、発生した電界で吸着ローラ1
81から誘導された電荷が記録紙188に注入されて、
吸着ローラ181と転写材保持部材間で帯電され、転写
材保持部材上に吸着、保持される。
【0176】そして、前記転写帯電器182により、イ
エロートナー像を記録紙188へと転写する。続いて像
担持体171上の残留トナーをクリーナー178でクリ
ーニングした後、第2色目として例えばマゼンタ画像の
画像信号に基づいた露光172により像担持体8上にマ
ゼンタ画像の静電潜像を形成し、マゼンタ現像器175
で現像してマゼンタトナー像を形成し、このマゼンタト
ナー像を記録紙188上に重ね合わせて転写する。
【0177】同様な操作を、例えば第3色目としてのシ
アン画像、第4色目としてのブラック画像に対して行な
い、これにより得られたシアントナー像,ブラックトナ
ー像を上記の記録紙188上に順に重ね合わせて転写す
る。
【0178】このようにして、記録紙188上にイエロ
ートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像及びブ
ラックトナー像の4色のトナー像が重ね合わせて転写さ
れたら、次いで記録紙188を分離帯電器196により
転写ドラム179から分離して定着器197に送り、そ
こで記録紙188を加熱及び加圧することにより、記録
紙188上に上記の4色のトナー像を定着して固定する
と共に、トナー像の重ね合わさった部分を混色する。か
くして記録紙188上に4色以上のカラー画像が得られ
る。
【0179】上記構成において、検出手段192は通過
する記録紙188の厚さを検出する。即ち、記録紙18
8が厚さ100μm程度の透明なOHTフィルムであれ
ば、発光素子193の光は受光素子194で受光され
る。また、厚さ50μm〜100μm程度の不透明な普
通紙であれば、発光素子193の光は受光素子194に
は到達しない。
【0180】受光素子194が光を検知しない場合には
ソレノイド187はOFF状態にあり、バネ186によ
って転写ドラム179は像担持体171側へと押し付け
られている。
【0181】受光素子194が光を検知した場合、検知
信号が増幅回路195を介してソレノイド187へと伝
送され、ソレノイド187がON状態となる。その結
果、図17のように側板185はバネ186に抗して矢
印B方向へ揺動し、転写ドラム179と像担持体171
との距離が広くなる。
【0182】このようにして、記録紙188の厚さに対
応して距離を調整すれば、記録紙188の厚さに関りな
く像担持体171との接触圧力を常に一定にできる。従
って、トナーのつぶれによる像担持体171への圧着及
び中抜け転写を防止でき、高品質な転写画像を得られ
る。このため、トナーの凝集度範囲の選択幅が広がる
し、トナーの飛散やこぼれもない。通常、OHTの厚み
は100μm程度である為、出願人の実験結果では像担
持体171と転写ドラム179の距離は60±40μm
が最も中抜けが生じない。又通常普通紙は50μmから
100μmの厚みの巾がありかつ前述した様に像担持体
171と転写ドラム179の距離が100μmの場合で
は普通紙が薄い50μmから90μm程度では像担持体
179に接触せず転写性が悪くなり画像の情報の欠落が
生じる。
【0183】そこで、OHTフィルムを検出した場合は
距離が20μm〜100μm程度に維持され、普通紙を
検出した場合には−100μmから−1.000μm程
度となるように、バネ186のバネ定数及びソレノイド
187の作動ストロークを設定したところ、高品質な転
写画像が得られた。
【0184】なお、厚みを測定する構成としては磁気セ
ンサ等でもよい。
【0185】また、像担持体171と転写ドラム179
との周速度差を0.1〜5%程度に設定すれば一層効果
的である。
【0186】上記実施例においては、ソレノイド187
により転写ドラム179を矢印B方向へ移動している
が、カム機構により移動してもよい。
【0187】また、前述にて像担持体171と転写ドラ
ム179の距離を変えた場合、像担持体171と転写ド
ラム179の転写位置で周速度差が生じる為、特にOH
T上の画像は副走査方向(転写ドラム179の回転に直
交する方向)に伸びる。これを補正する意味で、露光手
段173の図示されないポリゴンミラーの回転数を上
げ、かつ画像信号時間を早めることで、形成速度を早め
ることが必要である。又LED等のアレイ光学系では画
像信号時間を早めればよい。一方、他の転写方式として
転写ドラムは、金属アルミニウム等のシリンダー上に誘
電体を巻きつけかつ転写ドラムと像担持体間には転写電
源より転写電圧を印加する転写ローラー方式もある。前
記誘電体3aはウレタンゴム等に導電性の金属や、カー
ボンを分散させて一定の抵抗値に調整してもよい。 (第二実施例)吸着ローラ181へ流れる電流値を検出
する手段を設け、これを転写材の厚さ検出に用いてもよ
い。即ち、転写材の厚さが異なれば、コロナ帯電器18
0によって発生した電界の透過量も相違するため、これ
を検出することで上記距離を変化させても第一実施例と
同様の効果を得られる。 (第三実施例)ペーパーカセット189を使用する転写
材(普通紙,OHT)の厚さ毎に専用の形状としたり、
厚さ別のバーコード等を付与したりしておく。そして、
装置本体170側には形状の違いを認識したりバーコー
ドを読取ったりする検出手段(マイクロスイッチ,光検
知器等)を設ける。該検出手段を前記増幅回路195へ
接続しておけば、第一実施例と同様の効果を得られる。 (第四実施例)像担持体171、及び現像器174〜1
77のうち少なくとも三つ以上をカートリッジに収納し
た構成とし、カートリッジを転写ドラムに対して相対移
動する調整手段を設け、前記距離を変化させても第一実
施例と同様の効果を得られる。
【0188】現像器はカートリッジ毎像担持体と一緒に
移動するため、現像条件は変らず安定現像を維持でき
る。
【0189】〔第五発明〕 (第一実施例)図18はカラー画像形成装置を示す。導
電性の像担持体250の周囲には、一次帯電器251、
イエロー,マゼンタ,シアン,ブラック等の現像剤を収
容した複数の現像器252,253,254,255、
クリーナー256を設けてある。
【0190】像担持体250の上方には、レーザー25
7a、ミラー257b,257c等よりなる露光手段2
57を設けてある。像担持体250の下方には転写手段
258を設けてある。転写手段258は導電性のドラム
筐体259の表面にウレタンフォーム,シリコンゴム発
泡体等の弾性部材260を被覆し、弾性部材260の表
面をポリエチレンテレフタレート,ポリウレタン等から
なる可撓性シート261で被覆したものである。262
は転写材を保持するグリッパである。給紙カセット26
3にはシート状の転写材264を収納してある。
【0191】転写手段258の周囲には、転写材264
を可撓性シート261へ静電吸着させる吸着ローラ26
5、転写材264を可撓性シート261から分離させる
分離帯電器266、可撓性シート261を初期化するた
めに除電する除電帯電器267を設けてある。268は
定着器である。なお、ドラム筐体259は転写帯電用の
高圧電源270へ接続されている。272は分離爪であ
る。
【0192】ところで、以上説明したカラー画像形成装
置の転写手段258は、像担持体250と微少な間隙
(約100μm)または適当なニップを持って配置され
ている。
【0193】本図において像担持体250と転写手段2
58とが対向する画像転写部Dより像担持体上流には、
像担持体250の長手方向を一様に露光することが可能
な露光手段としての第2露光装置271が配置されてい
る。この第2露光装置271としては、螢光ランプ、L
EDアレイ等を用いる。
【0194】以上説明した装置を具備したカラー画像形
成装置の画像形成プロセスを説明すると、まず、露光手
段257からの1色目の画像信号に基づいた画像光Eの
露光により像担持体250上に形成された1色目の静電
潜像を、例えばイエロー現像剤を内包した現像器252
により可視化する。
【0195】一方、供給された転写材264は、転写手
段258に接離する吸着ローラ265によって転写手段
258と該吸着ローラ265間に挟まれる。これと同時
にドラム筐体259及び吸着ローラ265に吸着および
転写バイアスが印加され、それに誘起された電荷により
転写材264は転写手段258に静電吸着力により保持
される。続いて、転写材264は、該転写手段250の
回転により画像転写部像担持体250と転写手段との接
触部まで搬送され、像担持体250に形成された1色目
の可視画像を転写される。
【0196】この後、像担持体250は、その上に残留
する残留現像剤をクリーナー256により除去され、再
び、露光手段257によって該像担持体250上に2色
目の画像信号に基づいた静電潜像を形成される。この静
電潜像は、2色目の画像信号に対応する例えばマゼンタ
現像剤を内包する現像器253により現像され、可視画
像となる。この2色目の可視画像は、先に1色目の可視
画像を転写された転写材264に、再び転写される。上
記の行程を3色目としてシアン、4色目としてブラック
等の現像剤を用いて像担持体250上に3色目、4色目
の可視画像を形成し、2色目の可視画像と同様な方法に
て転写材264に重ね転写する。この転写行程を終了し
た転写材264は、分離帯電器264で除電されること
により、転写手段258との間の静電吸着力を除去さ
れ、分離爪272を介して分離する。そして、転写材2
64は、定着器268に搬送され、該定着器268で画
像が定着されて永久像となる。
【0197】上記作用中、2色目の可視画像を転写する
際には、上述の転写バイアス値を可変し、転写材264
が1色目の可視画像を転写したことで降下した電位を補
正する。このような補正を3色目、4色目の転写時にも
同様に行なう。
【0198】一方、像担持体250は、作像行程中はそ
の表面を一次帯電器251により所定の電位(例えば、
−600V)に帯電されている。
【0199】上記像担持体250上に静電潜像が形成さ
れていないとき、例えば、潜像形成前の前回転時および
可視画像形成後の後回転時に、最も絶対値として高い電
位に帯電した像担持体250が、転写手段258と接触
することになる。
【0200】図19は本発明を実施したカラー画像形成
装置での吸着ローラ265と転写手段258のグリッパ
262とが対向する位置を基準点とした作像シーケンス
である。
【0201】図において立ち上げ時T0から時間T1ま
では、画像作成の準備段階である前回転である。この
時、一次帯電器251には、一次帯電バイアスが所定の
高圧電源よりコロナ電流及びそれを出力する高圧電源を
安定させるために印加されている。それ故、このまま帯
電された像担持体250が転写手段258と接触すれば
上述した問題が発生する。しかしながら、本発明では、
図からも解かるように時間T2まで像担持体250と転
写手段258が対向する画像転写部Dの上流に位置する
第2露光装置271が発光している。故に、像担持体2
50上の表面電位は、画像転写部D直前で急激に減衰す
る。我々が測定した結果、第2露光後の像担持体250
上の表面電位は−100V以下であり、該像担持体25
0と画像転写部Dで接触した転写手段258の表面の電
位には接触の前後での変化は認められなかった。
【0202】ここで時間T2は、上述した時間T1より
遅れているが、これは転写手段258に転写材264を
保持し始めた時点(T1)では、画像転写部Dにて転写
材264の後端が保持される点Pから回転方向上流方向
の領域が、像担持体250と接触している場合があるた
めである。即ち、第2露光行程は、少なくとも一次帯電
が開始された像担持体250の領域が画像転写部Dに突
入する前から、本装置に係る最長の転写材264の後端
が保持される点Pが該画像転写部Dを通過するまで行な
わなくてはならない。
【0203】以上、前回転時の説明を行なったが、画像
形成後の後回転時にも同様な対策を施す必要がある。即
ち、最終色の画像を転写材264に転写した後、転写手
段258は除電帯電器267によって除電されるが、こ
の除電行程中、既に除電した部分が像担持体250と接
触し、上述した問題が生じることとなる。よって、前回
転時と同様に後回転時にも像担持体250を第2露光し
なくてはならない。図19で第2露光が再び行なわれる
時間は、少なくとも除電を開始した転写手段258の領
域が上述画像転写部Dに突入する前(T3)から、後回
転が終了(T4)するまで行なう。もちろん、第2露光
の再発光は、最終色が画像転写部Dで転写された後に行
なうが、長さが異なる転写材264を使用しても、最終
色の転写時、転写体上の点Pが画像転写部Dを通過した
直後に発光すれば問題がない。
【0204】また、第2露光装置271としてLEDア
レイを用いた場合、図20に示すように転写材264が
保持されていない部分Fのみを第2露光装置271で露
光すると、この部分Fにおける像担持体250と転写手
段258の表面電位差が減少し、この部分Fで移動する
電荷量が減少し、転写バイアス電源の電流を少なくする
ことができる。
【0205】以下、転写手段258と像担持体250を
モデル化した図21で説明する。本図において2つのコ
ンデンサーの容量C1 ,C2 では、転写材264を含ん
でいない分、単位面積当りC2 の方が大きくなる。よっ
て、このコンデンサーを同一バイアス、すなわち、転写
バイアスで充電した場合、部分Fの転写手段258上の
面積によっては、転写電流であるI1 が不安定になる場
合がある。
【0206】ゆえに、本発明を用いた場合は、転写材補
給部等で転写材264のサイズを検知し、部分Fを第2
露光装置で露光することにより、I2 を減少させ、I1
を安定させるのが良い。
【0207】これによりI1 を安定させる為に転写バイ
アスを上昇しなくても良く、可撓性シートのピンポール
等の危険を防止できる。
【0208】尚上述にてはLEDアレイで説明したがA
Cコロナ放電等によって除電してもよい。 (第二実施例)図22は第二実施例の構成であり、図2
3はその作動シーケンスを示す。
【0209】本図において露光手段257が低減手段と
して機能する。従来はレーザ257aが発光しない立ち
上げ時(T0)から時間T2′までも発光しているが、
この時の光信号としては像担持体650の長手方向全面
に露光する、所謂、ベタ黒画像の静電潜像を作成する信
号が記録されている。
【0210】よって、像担持体650上の表面電位は、
上述実施例と同様に減衰しており、転写手段658への
電荷の移動は生じない。もちろん、このベタ黒画像信号
は、該露光手段257が所定のタイミングにて作成する
画像に対応する光信号を発光するまで行なうことは言う
までもない。
【0211】また、上述実施例のように後回転時にも同
様に発光するが、転写手段658の除電開始位置(転写
手段658上に転写材664の後端が保持される点Pか
ら転写材664の先端が保持される点Qまでにある任意
の点QP)が画像転写部Dに来たとき、該画像転写部D
にて転写体と対向する像担持体250の点(不図示、
Q,Pと対応する像担持体上の点であるので容易に推測
できる)以降の表面電位が減衰していればよく、少なく
ともこの像担持体250上の点(不図示)から下流が露
光されていればよい。
【0212】ところで本実施例では、前回転時および後
回転時とも露光手段257によってベタ黒、即ち、明電
位に減衰されているため像担持体250に対向して配置
されている現像器252〜255から現像剤が飛翔する
場合がある。
【0213】特に、現像剤を保持する主要な引力が、該
現像剤が保持する電荷のクーロン力だけに依存する非磁
性1成分現像剤を用いた現像器では、現像剤が像担持体
250に飛翔し、該像担持体250の回転によって転写
手段258まで搬送され、該転写手段258を汚染し、
延ては転写材264の裏面も汚染してしまう可能性があ
る。それ故、上述したベタ黒露光行程中、現像器に現像
剤が飛翔しないようなバイアス(約500〜1000
V)を印加することが望ましい。
【0214】さらに、特願昭62−158468号に開
示されているカラー現像器間の現像剤の混色を防止する
手段を用いれば、上記の行程中に現像器内の現像剤担持
体上に現像剤が担持されていないのでさらに効果的であ
る。また、上記の飛翔防止方法で非接触現像器の場合は
十分であるが、接触現像器の場合は該現像器を像担持体
から離間する混色防止手段を用いるのがよい。また、フ
ァーブラシ等で転写手段上を清掃する転写体クリーナー
(不図示)を有する装置では、上記の対策と平行して転
写体上を清掃すると本実施例を用いた場合の弊害をさら
に効果的に防止できる。
【0215】以上説明したように本実施例では、像担持
体250の表面電位を減衰させるために露光手段257
を兼用したので、装置が簡単になる利点がある。また、
本実施例を用いた場合の弊害も、従来カラー画像形成装
置の混色防止手段を用いれば対処できる。 (第三実施例)図24は本発明の他の実施例を示す図面
である。本実施例では、一次帯電器としてローラー帯電
器251aを用いている。ローラー帯電器251aの場
合、コロナ帯電器とは異なり、一次帯電バイアス(例え
ば−600Vに帯電したい場合、DC−600V、AC
に約2000Vp−pを重畳したバイアスを印加すると
よい。)を印加した瞬間に非帯電物の表面電位を目的の
電位に帯電させる特性がある。
【0216】それ故、コロナ帯電器のように像担持体2
50の表面電位を安定にするために前回転時から帯電し
なくてもよい。よって、ローラー帯電器251aを用い
た装置では、図25に示したような作像シーケンスを用
いると像担持体250を強制露光せずに像担持体250
上の電位を転写手段258に弊害の無い電位にすること
ができる。
【0217】以下さらに詳しく説明する。図においてロ
ーラー帯電器251aは立ち上げ時(T0)から時間T
2″までそのバイアス成分のDC成分を0Vとしてい
る。故に、この時間まで像担持体250上の表面電位は
概略0Vとなり、転写手段258表面と像担持体250
と表面間には大きな電位差が生じない。また、この時間
T2″にて一次帯電器バイアスのDC成分を画像作成に
適した電位(約−600V)に可変している。よって、
時間T2″以降は従来通りの潜像形成が行なえることと
なる。この時間T2″は、上述実施例で説明した転写手
段258上の点Qと対向する像担持体250上の点(不
図示)が該ローラー帯電器251aを通過する直前であ
る。言い換えると、作成する画像の静電潜像が像担持体
250に書き込まれる時の静電潜像の副走査方向の先端
である。
【0218】以上前回転時の説明をしたが、前述実施例
の様に後回転時にも同様な一次帯電バイアスの可変を行
なうことは言うまでもない。この時、一次帯電バイアス
を可変するタイミング時間T3″は、最長の転写材26
4に作成する画像に対応した静電潜像の最終の潜像が形
成されたときから、像担持体250上の点がローラー帯
電器251aに突入する直前までの任意の時間である。
また、本実施例においても、上述実施例で問題とした現
像剤の飛翔が問題となるが、上述実施例と同様な手段を
用いれば解決することは自明である。
【0219】以上本実施例では、ローラー帯電器を用い
たため、像担持体250の表面電位を露光せずに減衰す
ることが可能になり、過度の露光による像担持体250
の光疲労を上述実施例より低減できる利点がある。もち
ろん、ローラー帯電器としたので一次帯電バイアス電源
の出力電圧も低くでき、高圧回路のコストも低減できる
利点もある。さらに、コロナ帯電器で問題となるオゾン
も低減されることは言うまでもない。
【0220】〔第六発明〕 (第一実施例)図26はカラー画像形成装置を示す。導
電性の像担持体(感光ドラム)300の周囲には、一次
帯電器301、イエロー,マゼンタ,シアン,ブラック
等の現像剤を収容した複数の現像器302,303,3
04,305、クリーナー306を設けてある。像担持
体300の上方には、レーザー307a、ポリゴンミラ
ー307b,結像レンズ307c,反射ミラー307d
等よりなる露光手段307を設けてある。像担持体30
0の下方には転写手段308を設けてある。転写手段3
08は導電性のドラム筐体309の表面にウレタンフォ
ーム,シリコンゴム発泡体等の弾性部材310を被覆
し、弾性部材310の表面をポリエチレンテレフタレー
ト,ポリウレタン等からなる可撓性シート311で被覆
したものである。312は転写材を保持するグリッパで
ある。給紙カセット313にはシート状の転写材314
を収納してある。
【0221】転写手段308の周囲には、転写材314
を可撓性シート311へ静電吸着させる吸着ローラ31
5、転写材314を可撓性シート311から分離させる
分離帯電器316、可撓性シート311を初期化するた
めに除電する除電帯電器317を設けてある。318は
定着器である。なお、ドラム筐体309は図示しない転
写帯電用の高圧電源へ接続されている。
【0222】この高圧電源はバイアス切替回路319,
転写バイアス調整手段320を介してホストコンピュー
タ321へ接続してある。
【0223】また、除電帯電器317の近傍には転写材
314上に転写された画像の濃度を検知する画像濃度検
知手段としての濃度検出センサ322を設けてある。濃
度検出センサ322は濃度検出回路323を介してホス
トコンピュータ321へ接続してある。
【0224】また、現像器302〜305へはそれぞれ
バイアス切替回路324〜327を接続してあり、バイ
アス切替回路324〜327は画像濃度調整手段(印加
電圧調整又はバックアップテーブルによるガンマ補正)
328を介してホストコンピュータ321へと接続して
ある。
【0225】以上説明した装置を具備したカラー画像形
成装置の画像形成プロセスを説明すると、まず、露光手
段307からの1色目の画像信号に基づいた画像光Bの
露光により像担持体300上に形成された1色目の静電
潜像を、例えばイエロー現像剤を内包した現像器302
により可視化する。
【0226】一方、供給された転写材304は、転写手
段308に接離する吸着ローラ315によって転写手段
308と該吸着ローラ315間に挟まれる。これと同時
にドラム筐体309及び吸着ローラ315に吸着および
転写バイアスが印加され、それに誘起された電荷により
転写材314は転写手段308に静電吸着力により保持
される。続いて、転写材314は、該転写手段308の
回転により画像転写部像担持体300と転写手段との接
触部まで搬送され、像担持体300に形成された1色目
の可視画像を転写される。
【0227】この後、像担持体300は、その上に残留
する残留現像剤をクリーナー306により除去され、再
び、露光手段307によって該像担持体300上に2色
目の画像信号に基づいた静電潜像を形成される。
【0228】この静電潜像は、2色目の画像信号に対応
する例えばマゼンタ現像剤を内包する現像器303によ
り現像され、可視画像となる。この2色目の可視画像
は、先に1色目の可視画像を転写された転写材314
に、再び転写される。
【0229】上記の行程を3色目としてシアン、4色目
としてブラック等の現像器を用いて像担持体300上に
3色目、4色目の可視画像を形成し、2色目の可視画像
と同様な方法にて転写材314に重ね転写する。
【0230】この転写行程を終了した転写材314は、
分離帯電器316で除電されることにより、転写手段3
08との間の静電吸着力を除去され、分離ヅメ329を
介して分離する。そして、転写材314は、定着器31
8に搬送され、該定着器318で画像が定着されて永久
像となる。転写材314の電位は転写回数の増加に伴っ
て降下する。
【0231】図27は転写バイアス値と転写材314に
形成された画像の濃度との関係を示す。図に示す如く、
ある転写バイアス値において、最適な濃度が得られる特
性がある。又、前記転写手段308上の転写材314に
重ねられて転写された画像の重ね順序によっても、該最
適バイアス値が異なる特性がある。そこで、本発明にお
いては、転写された画像の濃度に対応して転写バイアス
を調整する。
【0232】前述の特性を考慮に入れた転写バイアス調
整手段の第1の実施例における処理手順のフローチャー
トを図28に示す。
【0233】まず既に最適バイアス値を調整済かどうか
をチェックし(ステップ11)、未だ調整済でないなら
ば転写バイアス調整手段320は転写バイアス値とし
て、イニシャル値をセットし、バイアス切替回路319
へ出力する(ステップ12)。転写バイアスイニシャル
値を出力して転写材314に転写された画像の濃度は、
濃度検出センサ322及び濃度検出回路323により検
知する(ステップ13)。
【0234】そして、前回検知した濃度値と今回検知し
た濃度値との比較を行い(ステップ14)、今回検知し
た濃度値が大きいならば転写バイアス値を増加させて出
力し(ステップ15)、ステップ13へ戻り、今回検知
した濃度値が前回より小さい又は等しくなるまでステッ
プ13〜15を繰り返す。ステップ14において今回検
知した濃度値が前回の濃度値と等しいか、又は小さくな
ったならば、その時得られたバイアス値を最適バイアス
値として、転写バイアス調整手段320でセット(ステ
ップ22)し、該バイアス値を出力し、処理を終了す
る。
【0235】一方、ステップ11において既に最適バイ
アス値を調整済みならば、転写バイアス調整手段320
は、転写バイアス値を増加させた値を出力する(ステッ
プ16)。そして、出力後、転写材314上の画像の濃
度を、前記濃度検出センサ322及び濃度検出回路32
3により検知する(ステップ17)。
【0236】そして、今回今回検知した濃度値と最適バ
イアス値の濃度値とを比較し(ステップ18)、今回検
知した濃度値が大きいならばステップ13へと移行す
る。また、今回検知した濃度値が小さいならば、逆に転
写バイアス値を減少させるとともに(ステップ19)、
前述と同様に画像の濃度を検知し(ステップ20)今回
検知した濃度値と前回検知した濃度値と比較する(ステ
ップ21)。そして、今回検知した濃度値が前回検知し
た濃度値よりも小さいか又は、等しくなるまでステップ
19〜ステップ21を繰り返しステップ22へ移行す
る。
【0237】図29に画像濃度調整手段の1つである、
現像バイアス調整手段の第一実施例における処理手順の
フローチャートを示す。
【0238】まず、ホストコンピュータ321は転写バ
イアス調整済みかどうかを判定し(ステップ31)、調
整済みならば既に最適な現像バイアス値調整済みかどう
かをチェックし(ステップ32)、未だ調整済でないな
らば現像バイアスイニシャル値をセットし、出力する
(ステップ33)。
【0239】出力後、転写材314の画像の濃度を、前
記と同様にして検知(ステップ35)する。次に、画像
濃度調整手段328は前述の最適転写バイアス値の検索
演算を現像バイアス値に対して行い、最適な現像バイア
ス値が得られるまで繰り返す(ステップ36)。検索が
終了すれば(ステップ37)、所定時間をタイマにセッ
トする(ステップ38)とともに、得られたバイアスを
最適バイアス値としてセットして該バイアス値を出力し
(ステップ39)処理を終了する。
【0240】一方、ステップ32において既に最適バイ
アス値を調整済ならば所定時間経過又は、調整現像器が
異ったかどうかをチェックし(ステップ34)、所定時
間経過又は調整現像器が異ったならば、ステップ35へ
移行する。これ以外ならば処理を終了する。
【0241】以上説明したように、本実施例においては
転写バイアス調整手段及び画像濃度調整手段の1つであ
る現像バイアス調整手段としてバイアス値を徐々に増加
させ、該対応濃度値の最大値が最適バイアス値として判
断する検索方法にて、自動調整を行うことにより、多色
画像形成時の環境に影響なく画像信号に応じた最適な色
再現を可能にする効果がある。 (第二実施例)第二実施例における転写バイアス調整手
段の処理手順のフローチャートを図30に示す。第二実
施例における基本構成は、図26と同様である。
【0242】上述した第一実施例では、転写バイアス調
整手段、及び画像濃度調整手段の1つである現像バイア
ス調整手段として、バイアス値を徐々に増加させ、該対
応濃度値の最大値が最適バイアス値として判断する検索
方法にて、調整を行った。
【0243】しかし、図27に示した転写バイアスの特
性のように、特性曲線の極大値が顕著に示されるとは限
らず、又、このような場合、前述の検索方法にて調整を
行うと調整時間に多大の時間が費やされる可能性があ
る。
【0244】第二実施例では、検知した濃度値が、一定
範囲(規定値)内に収まっているならば、その範囲内の
バイアス値の平均値を最適バイアス値とし、又、毎回で
はなく所定時間経過後に調整を行うことにより、調整時
間に多大な時間が費やされないようにしたものである。
【0245】図30に、転写バイアス調整手段の第二実
施例における処理手順のフローチャートを示す。
【0246】まず、既に最適バイアス値を調整済かどう
かをチェックし(ステップ41)、調整済ならば処理を
終了する。又未だ調整済でないならば、転写バイアス値
として、イニシャル値をセットし、出力する(ステップ
42)。
【0247】転写バイアスイニシャル値を出力後、転写
材314の画像の濃度を、前記と同様にして検知する
(ステップ43)。そして、今回検知した濃度値と、前
回検知した濃度値との増加差分値がある規定値以内に収
まっているか否かをチェックし(ステップ44)、規定
値以上ならば、転写バイアス値を増加させ出力し(ステ
ップ47)てステップ43へ戻り、規定値以内に収まる
まで、ステップ43,44,47を繰り返す。規定値以
内ならば今回検知した濃度値と前回検知した濃度値との
減少差分値がある規定値以内に収まっているか否かをチ
ェックし(ステップ45)、規定値以内ならば、該バイ
アス値をメモる(ステップ48)。
【0248】次に、転写バイアス値を増加させ出力し
(ステップ49)でステップ43へ戻り、該減少差分値
が、規定値以上となるまで、くり返す。ステップ45で
規定値以上ならば、ステップ48にてメモったバイアス
値の平均値を最適バイアス値としてセットして、該バイ
アス値を出力し(ステップ46)、処理を終了する。
【0249】以上説明したように第二実施例において
は、バイアス調整手段として、ある一定範囲内の濃度値
が得られるバイアス値の平均値を最適バイアス値として
判断する検索方法にて、自動調整を行うことにより、画
像形成時に多大な調整時間がかからず、しかも画像信号
に応じた最適な色再現を可能にする効果がある。
【0250】
【発明の効果】
〔第一発明〕転写材が微少間隙付近で詰ってしまった場
合に解除モードにすれば、転写部材と駆動手段との連結
が解除され、転写部材を任意に作動できる。従って、転
写材の処理を行い得るし、転写部材の汚れや損傷も発生
しない。
【0251】〔第二発明〕転写材が保持手段から浮き上
っていることを検出手段によって検出できる。従って、
現像剤の飛散、搬送不良、転写した画像の品質低下を防
止できる。
【0252】〔第三発明〕搬送される転写材のサイズが
規格外であった場合には、該転写材には画像の転写を行
なわずに装置本体外部に排出するため、転写材のジャム
が発生しない。
【0253】従って、面倒なジャム処理作業自体を排除
できるし、現像剤の飛散も発生せず、装置本体の内部の
汚れを防止できる。
【0254】〔第四発明〕転写材の厚さに対応して距離
を調整すれば、転写材の厚さに関りなく像担持体との接
触圧力を常に一定にできる。従って、トナーのつぶれに
よる像担持体への圧着及び中抜け転写を防止でき、高品
質な転写画像を得られる。
【0255】このため、トナーの凝集度範囲の選択幅が
広がるし、トナーの飛散やこぼれもない。
【0256】〔第五発明〕以上説明したように本発明で
は、像担持体の表面電位と転写手段との電位差をなくす
ような構成としたので、該転写体表面の可撓性シート
は、像担持体と接触した後も初期化した電位、すなわ
ち、吸着、転写バイアスを阻害しない電位になってお
り、吸着および転写不良を防止できる。
【0257】〔第六発明〕転写バイアスを自動調整する
ための転写バイアス調整手段と、画像濃度を調整するた
めの画像濃度調整手段を具備し、転写バイアス調整手段
にて、転写バイアスの調整後画像濃度調整手段にて、画
像濃度の調整を行うことにより、多色画像形成時の環境
に影響なく画像信号に応じた最適な色再現を可能にする
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一発明を適用したカラープリンタの正面断面
図。
【図2】第一発明に用いる駆動機構の第一実施例であ
り、画像形成モード時の略示的説明図。
【図3】第一発明に用いる駆動機構の第一実施例であ
り、OHPモード時の略示的説明図。
【図4】第一発明で用いる駆動機構の第一実施例であ
り、解除モード時の略示的説明図。
【図5】(A)は図2〜図4で用いるカムの位置決め機
構の側面図、(B)は(A)の正面図。
【図6】第一発明に用いる駆動機構の第二実施例の略示
的説明図。
【図7】第一発明に用いる駆動機構の第三実施例であ
り、画像形成モード時の略示的説明図。
【図8】第一発明に用いる駆動機構の第三実施例であ
り、OHPモード時の略示的説明図。
【図9】第一発明で用いる駆動機構の第三実施例であ
り、解除モード時の略示的説明図。
【図10】第二発明を適用したプリンタの第一実施例を
示す正面断面図。
【図11】(A)は図10の検出手段の作動を示す部分
的正面図、(B)は検出手段の第二実施例を示す部分的
正面図。
【図12】(A)〜(C)は第二発明の検出手段の第三
実施例を示す部分的正面図。
【図13】第二発明の第四実施例に係るプリンタの正面
断面図。
【図14】第三発明を適用したカラープリンタの第一実
施例の正面断面図。
【図15】第三発明の第二実施例のカラープリンタの正
面断面図。
【図16】第四発明を適用したカラー方式の画像形成装
置の正面断面図。
【図17】図16の像担持体と転写ドラムとの距離を広
げた状態の部分的正面図。
【図18】第五発明の第一実施例を示す概略構成図。
【図19】図18の画像形成シーケンスを示す図。
【図20】図18の像担持体と転写手段との接触部を示
す図。
【図21】図18の像担持体と転写手段とをモデル化し
た図。
【図22】第五発明の第二実施例を示す概略構成図。
【図23】図22の画像形成シーケンスを示す図。
【図24】第五発明の第三実施例を示す概略構成図。
【図25】図24の画像形成シーケンスを示す図。
【図26】第六発明の第一実施例の構成を示す図。
【図27】転写バイアス値と画像濃度との関係を示す
図。
【図28】図26における転写バイアス調整手段の処理
手順を示すフローチャート。
【図29】図26における画像濃度調整手段の処理手順
を示すフローチャート。
【図30】第六発明の第二実施例における転写バイアス
調整手段の処理手段を示すフローチャート。
【図31】第一従来例のカラープリンタの正面断面図。
【図32】第三従来例の正面断面図。
【図33】第四従来例の正面断面図。
【図34】第五従来例の概略構成図。
【図35】第六従来例の構成を示す図。
【符号の説明】
10 感光ドラム(像担持体) 16 転写紙(転写材) 37 モータ(駆動手段) 11 転写ドラム(転写部材) Y 微少間隙 103 感光ドラム(像担持体) 126 印字媒体(転写材) 109 転写ドラム(保持手段) 112 検出手段 111 グリッパー機構(剥離手段) 123 除電分離器(剥離手段) 129 用紙ガイド(剥離手段) 130 装置本体 132 像担持体 139 転写ドラム(転写手段) 147 搬送路 142 紙(転写材) 148 厚み検知センサー(検知手段) 149 紙幅検知センサー(検知手段) 155,161 排出手段 171 像担持体 173 露光手段 174〜177 現像器 179 転写ドラム(転写手段) 185,186,187 調整手段 188 記録紙(転写材) 192 検出手段 250 像担持体 257 露光手段 271 第2露光手段 252〜255 現像器 258 転写手段 270 高圧電源 251a ローラー帯電器 307 露光手段 300 像担持体 308 転写手段 314 転写材 320 転写バイアス調整手段 322 濃度検出センサ 328 画像濃度調整手段 302〜305 現像器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小 林 哲 也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 藤 井 春 夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 青 木 隆 男 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 伊 藤 亮 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 猪 股 貢 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小 嶋 久 義 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 植 野 史 大 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 加 藤 基 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 伊 藤 泰 雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 榊 栄 広 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像が形成される像担持体と、転写材を
    保持し、かつ、駆動手段に連結された転写部材とを微少
    間隙を介して近接配置し、前記駆動手段の駆動力により
    転写部材を作動して転写材を微少間隙へ通過させて画像
    を転写材に転写する構成とした画像形成装置において、 前記転写部材が像担持体から離れる方向へ移動し、か
    つ、駆動手段との連結が解除される解除モードを設定し
    たことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記画像は異なる色の現像剤によって複
    数回の現像動作によって形成され、該画像は複数回の転
    写動作を繰り返して転写材に転写される構成である請求
    項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記像担持体及び転写部材を収納した装
    置本体を設け、該装置本体に開閉自在な扉を設け、該扉
    の開放動作により前記解除モードが選択される構成であ
    る請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記像担持体が画像の非形成状態にある
    際には解除モードが選択される構成である請求項1また
    は2記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 現像剤による画像が形成される像担持体
    と、前記画像が転写される転写材を密着保持しつつ搬送
    する保持手段とを有する画像形成装置において、 前記転写材が前記保持手段から浮き上がったことを検出
    する検出手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記検出手段が転写材の浮きを検出する
    と、該転写材を保持手段から剥離する剥離手段を設けた
    請求項5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記検出手段が転写材の浮きを検出した
    ことを表示する表示手段を設けた請求項5記載の画像形
    成装置。
  8. 【請求項8】 装置本体の内部に、現像剤による画像が
    形成される像担持体と、画像を転写材に転写する転写手
    段と、転写材を転写手段へと搬送する搬送路とを設けた
    画像形成装置において、 前記搬送路に転写材のサイズを検知する検知手段を設
    け、転写手段は、検知手段が規格外のサイズの転写材を
    検知した場合には該転写材へは画像を転写しない構成で
    あり、該転写材を装置本体の外部に排出する排出手段を
    設けたことを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記排出手段を前記搬送路に設け、排出
    手段は転写材が転写手段に到達する前に装置本体の外部
    に排出する構成である請求項8記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 トナーによる画像が形成される像担持
    体と、前記画像を転写材に転写するため、該転写材を像
    担持体に所定圧力で接触させる転写手段とを近接配置
    し、像担持体と転写手段との間に所定の距離を設定して
    なる画像形成装置において、 転写材の厚さを検出する検出手段と、検出手段の検出結
    果に対応して前記距離を変化させる調整手段とを設けた
    ことを特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記調整手段は、転写手段を移動する
    構成である請求項10記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記調整手段は、像担持体を移動する
    構成である請求項10記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記トナーの凝集度は5%以上である
    請求項10〜12のうち、いずれか一の請求項に記載し
    た画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記像担持体へ潜像を形成するための
    露光手段を有し、該露光手段は前記検出手段の検出結果
    に対応して潜像形成速度を変化する構成である請求項1
    0〜12のうち、いずれか一の請求項に記載した画像形
    成装置。
  15. 【請求項15】 前記像担持体と、複数種の異なる色の
    トナーを収容した複数の現像器とを有する移動式のカー
    トリッジを設け、複数の現像器のうち少なくとも一つは
    カートリッジへ固定してある請求項12記載の画像形成
    装置。
  16. 【請求項16】 帯電後、画像光の露光により静電潜像
    が形成される像担持体と、静電潜像を現像剤で現像する
    現像器と、転写材を静電吸着するため及び現像された画
    像を転写材に転写するために帯電される転写手段とを有
    し、像担持体と転写手段とを接触配置した画像形成装置
    において、 前記像担持体と転写手段との電位差を低減する低減手段
    を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記低減手段は、像担持体を照明する
    露光手段である請求項16記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記露光手段は、像担持体であって、
    転写手段の非静電吸着領域に対応する領域を照明する請
    求項17記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記露光手段は、像担持体に静電潜像
    を形成する機能を兼備している請求項17または18記
    載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 前記像担持体を帯電するローラ帯電器
    を有する請求項16〜19のうち、いずれか一の請求項
    に記載した画像形成装置。
  21. 【請求項21】 静電潜像が形成される像担持体と、像
    担持体に形成された静電潜像を可視画像化する現像手段
    と、可視化された画像を転写材に転写するための電流が
    供給される転写手段とを有し、上記潜像形成,画像可視
    化,転写を複数回繰り返す構成とした画像形成装置にお
    いて、 前記転写材に転写された画像の濃度を検知する画像濃度
    検知手段と、濃度の検知結果に対応して前記電流のバイ
    アス値を調整する転写バイアス調整手段と、該バイアス
    値に基づいて像担持体に形成する画像の濃度を調整する
    画像濃度調整手段を設けたことを特徴とする画像形成装
    置。
  22. 【請求項22】 前記画像濃度調整手段は、現像手段に
    供給する電流のバイアス値を調整する構成である請求項
    21記載の画像形成装置。
  23. 【請求項23】 前記転写バイアス調整手段は、検知濃
    度が最も濃い場合のバイアス値を最適バイアス値として
    設定する構成である請求項21または22記載の画像形
    成装置。
  24. 【請求項24】 前記転写バイアス調整手段は、検知濃
    度が一定範囲に収まった場合の平均値を最適バイアス値
    として設定する構成である請求項21または22記載の
    画像形成装置。
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