JPH11198279A - フッ素樹脂被覆された木理化粧シートおよび木理化粧ボード - Google Patents

フッ素樹脂被覆された木理化粧シートおよび木理化粧ボード

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JPH11198279A
JPH11198279A JP1639798A JP1639798A JPH11198279A JP H11198279 A JPH11198279 A JP H11198279A JP 1639798 A JP1639798 A JP 1639798A JP 1639798 A JP1639798 A JP 1639798A JP H11198279 A JPH11198279 A JP H11198279A
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adhesive
veneer
film
fluororesin
sheet
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JP1639798A
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Hiroshi Mitsumata
寛 三俣
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Hokusan Co Ltd
Original Assignee
Hokusan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フッ素樹脂フィルム2が突板表面に被覆された
木理化粧シート1および木理化粧ボード10であって、
その表面はオイルフィニッシュによる従来の木材表面に
近いまたはそれに匹敵する木肌および木理を有し、従っ
て、天然木のオイルフィニッシュ仕上げ面の触感により
近い触感が得られる製品を提供する。 【解決手段】融点220℃以下のフッ素樹脂(例えばP
VDF)よりなる艶消し加工されたフッ素樹脂フィルム
2を、接着性材料3を介して突板貼りシート4(突板貼
りボード)の突板表面に積層一体化することにより、フ
ッ素樹脂被覆された木理化粧シート1(木理化粧ボー
ド)を作る。使用される接着性材料3は、変性ポリオレ
フィン樹脂系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤、ウレタン
変性アクリル樹脂系接着剤、ウレタン変性ビニル樹脂系
接着剤またはアクリル変性樹脂系接着剤より選ばれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なフッ素樹脂
被覆された木理化粧シートおよび木理化粧ボードに関す
る。このシートおよびボードは、以下に述べる広範な用
途の全般にわたって、特に制限されることなく、適用さ
れうる。:建築内装材例えば壁面材、天井表面材、柱被
覆材および可動間仕切り等の表面材:自動車、船舶の内
装製品の表面材:箪笥等の家具の外面化粧材:什器等の
一般木製品の外面化粧材:並びに、電子機器および楽器
の外面化粧材など。
【0002】
【従来の技術】従来より、木材製品を塗装する技術の一
つとして、オイルフィニッシュ( OilFinish )が知ら
れ、そして利用されている。この塗装法は、特にデンマ
ーク国製等の北欧製の家具などにおいて、よく適用され
ている。オイルフィニッシュは、塗料(オイル)を木材
の組織の中に塗り込ませる、即ち浸透させる塗装法であ
って、塗膜を木材の表面に形成する一般的な塗装法とは
異なる。オイルフィニッシュは、木肌の触感をほとんど
失なうことなく木材の表面保護を図ることができるもの
であり、木材の Richness 、つまり天然木が醸し出す豊
かな雅味を遺憾なく発揮する渋い塗装法である。なお、
オイルフィニッシュ用塗料としては、従来より、亜麻仁
油を主体とし、これに合成樹脂・ゴム、乾燥剤などを配
合したオイル等が使用されている。一方、表面化粧材と
か、内装材などの分野においては、製品の表面を保護し
並びに美的効果を持続させるために、合成樹脂フィル
ム、典型的には塩化ビニル樹脂フィルムを突板貼りシー
トまたはボードの上に被覆するという方法が、従来より
採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、突板の表面は
本来大小種々の凹凸が緻密に形成されているにもかかわ
らず、前記の従来方法に従って作られる合成樹脂被覆の
木理化粧シートおよび木理化粧ボードは、その表面がほ
ぼ平坦であって通常の合成樹脂シートと同様の手触り感
しか得られないものが多かった。ましてや、その表面が
上記のオイルフィニッシュの仕上げ面と同様の木肌およ
び木理を有するような木理化粧シートまたはボードは、
従来、これまでに実用化され、そして市販されていな
い。また、木理化粧シートおよび木理化粧ボードについ
て、木材の表面を従来通りの方法でオイルフィニッシュ
した場合に匹敵する表面仕上げを提供しようとする試み
は、本発明者の知るかぎり、従来これまで為されておら
ず、また、そのような試みに関する提案も、公開特許公
報等において未だ報告されていない。
【0004】ところで、フッ素樹脂フィルムは、耐熱温
度が大変高いという特性を有し、木理化粧シートの裏打
ち材として有利ではあったが、その価格が高価であるた
め、これまで実際の製品には全く利用されてこなかっ
た。しかるに、昨今フッ素樹脂フィルムの価格が従来に
比してより廉価になってきたことから、フッ素樹脂フィ
ルムを木理化粧シートの一要素として利用し、新たな木
質化粧材を開発しようとする動きが最近見られる。例え
ば、特開平 9-136385 号公報は、エチレン−テトラフル
オロエチレン共重合体の樹脂フィルムを突板・不織布積
層シートの突板上に被覆接着したラッピング用突板化粧
シートを開示している。しかし、この公報に記載された
技術は、道管由来の膨潤、汚染、並びにラッピングの際
の割れ、毛羽立ち等を防止するために、突板シートの道
管を上記のようなフッ素樹脂フィルムの積層化によって
完全に塞ぐことを意図しているものであって、上記公報
には、それ以外の発想および着想が記載されていないよ
うに思われる。そして、言うまでもなく、フッ素樹脂で
表面被覆された木理化粧シートまたはボードであって、
オイルフィニッシュの仕上げ面と同様の木肌および木理
を有するところの改良製品は、上記の公報を含め、従来
の特許公報などにおいて一切提案および示唆されていな
い。
【0005】本発明は、以上の事情を背景としてなされ
たものであって、その課題は、その表面は、凹凸が大小
緻密に形成されて、オイルフィニッシュによる従来通り
の仕上げ面に匹敵する木肌および木理を有し、従って、
オイルフィニッシュされた天然木の表面の触感により近
い触感が得られるところのフッ素樹脂被覆の木理化粧シ
ートおよび木理化粧ボードを提供することにある。本発
明者は、驚くべきことに今、フッ素樹脂フィルムの中で
も、融点220℃以下のフッ素樹脂よりなる艶消し加工
されたフィルム、例えばポリ(ビニリデンフルオライ
ド)樹脂(PVDF)フィルムを選択し、これを突板貼
りシートまたはボードの突板表面に、適当な接着性材料
を用いて積層一体化することにより、得られる木理化粧
シートおよび木理化粧ボードの表面は、オイルフィニッ
シュによる従来通りの仕上げ面に匹敵する木肌および木
理を有する表面となり、オイルフィニッシュされた天然
木の表面の触感に近い触感が得られるようになるという
事実を見出した。さらに、本発明者は、この発見に基づ
いて研究をさらに進めたところ、上記した特定のフッ素
樹脂フィルムと突板貼りシートの接着性材料として、変
性ポリオレフィン樹脂系接着剤、ウレタン樹脂系接着
剤、ウレタン変性アクリル樹脂系接着剤、ウレタン変性
ビニル樹脂系接着剤またはアクリル変性樹脂系接着剤を
採用するとき、得られる木理化粧シートおよび木理化粧
ボードは、該フッ素樹脂フィルムとの接着力が強いだけ
でなく、その表面が天然木のオイルフィニッシュ表面と
同様ないし大変近い凹凸を有し、従って、その触感は該
オイルフィニッシュ表面と大変よく似た手触り感を与え
るものになることを新規に見い出し、よって、ここに本
発明を完成した。
【0006】
【課題を解決するための手段】より明確には、本発明の
第一の発明は、フッ素樹脂フィルムを突板貼りシートの
突板表面に接着性材料を介して積層一体化することによ
り作られる、フッ素樹脂被覆された木理化粧シートであ
って、前記フッ素樹脂フィルムは、融点220℃以下の
フッ素樹脂よりなる艶消し加工されたフッ素樹脂フィル
ムであり、また前記接着性材料は、変性ポリオレフィン
樹脂系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤、ウレタン変性ア
クリル樹脂系接着剤、ウレタン変性ビニル樹脂系接着剤
およびアクリル変性樹脂系接着剤からなる群より選ばれ
ることを特徴とする、木理化粧シートに関する。また、
本発明の第二の発明は、フッ素樹脂フィルムを突板貼り
ボードの突板表面に接着性材料を介して積層一体化する
ことにより作られる、フッ素樹脂被覆された木理化粧ボ
ードであって、前記フッ素樹脂フィルムは、融点220
℃以下のフッ素樹脂よりなる艶消し加工されたフッ素樹
脂フィルムであり、また前記接着性材料は、変性ポリオ
レフィン樹脂系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤、ウレタ
ン変性アクリル樹脂系接着剤、ウレタン変性ビニル樹脂
系接着剤およびアクリル変性樹脂系接着剤からなる群よ
り選ばれることを特徴とする、木理化粧ボードに関す
る。なお、本発明の木理化粧ボードには、製品として仕
上げられた本発明のフッ素樹脂被覆された木理化粧シー
トを、液状接着剤または接着性フィルムで以て、突板貼
りボードに使われる基板の上に接着し圧締することによ
り、製造されたフッ素樹脂被覆された木理化粧ボード
も、包含される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の木理化粧シートおよび木
理化粧ボードの各積層要素を以下、順に説明する。
【0008】−フッ素樹脂フィルム− 本発明においては、フッ素樹脂フィルムが、突板貼りシ
ートまたはボードの突板表面に被覆され、木理化粧シー
トまたはボードの表面層を形成している。一般に、フッ
素樹脂フィルムとしては、以下のフッ素樹脂よりなるフ
ィルムが挙げられる。 4−フッ化系:ポリテトラフルオロエチレン樹脂(PT
FE)、テトラフルオロエチレン−フルオロアルキルビ
ニルエーテル共重合樹脂(PFA)、テトラフルオロエ
チレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合樹脂(FE
P)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合樹脂
(ETFE) 3−フッ化系:ポリクロロトリフルオロエチレン樹脂
(PCTFE)、クロロトリフルオロエチレン−エチレ
ン共重合樹脂(ECTFE) 2−フッ化系:ポリ(ビニリデンフルオライド)樹脂
(PVDF、フッ化ビニリデン樹脂) 1−フッ化系:ポリ(ビニルフルオライド)樹脂(PV
F、ポリフッ化ビニル樹脂) しかし、上述のフッ素樹脂フィルムの中、本発明に適用
されうるものは、融点220℃以下のフッ素樹脂よりな
る、つまりそのようなフッ素樹脂を主体とするフィルム
であって、しかも、艶消し加工(即ち、マット仕上げ)
されたフッ素樹脂フィルムに限定される。例えば、PC
TFE、PVDF、PVFなどの艶消し加工フィルムで
ある。フッ素樹脂は一般に耐熱性が高い点を特徴とする
一つの樹脂材料であるが、これらのフッ素樹脂フィルム
は融点が相対的により低く、従って軟化点もより低い傾
向にあるため、木理化粧シートまたはボードを製造する
ときに慣用される条件での熱圧締の段階において、上記
のフッ素樹脂フィルムは適度に軟化流動し、そして、突
板表面の例えば道管の凹部内にその凹形状に沿って深く
侵入することができる。さらに、従来のオイルフィニッ
シュによる仕上げ面のそれに近い手触り感を得るために
は、使用するフッ素樹脂フィルムは、平滑な樹脂フィル
ムではなく、艶消し加工された樹脂フィルムであること
が必要とされる。この場合の艶消し加工は、特に限定さ
れず、フッ素樹脂フィルムの表面に微小な凹凸の形態を
物理的に形成する加工でも、また、フッ素樹脂フィルム
の内部に艶消し剤を混入する加工でもよい。前者の加工
の方法としては、フッ素樹脂フィルムを艶消し用溶剤と
接触させてその表面を侵食する方法、フッ素樹脂フィル
ムを微小な凹凸が形設された熱ロールの間に通す方法、
そしてサンドブラスト法などが挙げられる。また、フッ
素樹脂フィルムの艶消しの程度は、使用される突板の樹
種、木理化粧シート(ボード)の用途並びに要求品質な
どに依存して、適宜決定される。しかして、上記の艶消
し加工された低融点フッ素樹脂フィルムを採用すると、
得られる木理化粧シートおよびボードには、突板の木肌
・木理を忠実に反映する凹凸表面が形成され、即ち、そ
の表面は従来どおりのオイルフィニッシュによる仕上げ
面に匹敵する木肌および木理を有するものとなり、従っ
て、オイルフィニッシュされた木材表面のそれに近い手
触り感が得られる。そして、この効果の観点より、とり
わけPVDFがより好ましい。また、本発明に用いるフ
ッ素樹脂フィルムの厚さは特に限定されるものでない
が、オイルフィニッシュの表面仕上げを提供する点から
すれば、厚さ10μm〜40μmのフッ素樹脂フィルム
が適当に採用することができる。
【0009】−突板貼りシート−本発明に用いる突板貼
りシートは、突板を紙、不織布等で裏打ちしたものであ
って、従来から一般に使用されているものが本発明に利
用できる。裏打ち材は、突板貼りシート(木理化粧シー
ト)を貼り付ける壁面などの凹凸(不陸)を補正し、貼
着されたシートについて面一な表面を形成するために、
有利に使用されるものである。裏打ち材としては、紙、
不織布等の繊維質シート、ポリオレフィンフィルム、例
えばポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等
の合成樹脂フィルム、および、これらの組合せ、並び
に、繊維質シートと金属箔の組合せ、合成樹脂フィルム
と金属箔の組合せ、および、繊維質シートと合成樹脂フ
ィルムと金属箔との組合せなどが挙げられる。繊維質シ
ートとしては、従来より突板の裏打ち材として利用され
てきた材料、例えば、和紙、洋紙(例えば上質紙、中質
紙等)、クラフト紙、薄葉紙または樹脂含浸紙(ラテッ
クス樹脂含浸紙またはフェノール樹脂含浸紙)、並び
に、ポリプロピレン不織布、ビニロン/パルプ不織布、
レーヨン/パルプ不織布、ポリエステル/パルプ不織布
等の各種不織布など、総ての繊維質シートが適用するこ
とができる。また、合成樹脂フィルムとしては、従来よ
り突板の裏打ち材として利用されてきた樹脂フィルム材
料、例えば、ポリ塩化ビニル樹脂:ポリオレフィン例え
ばポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィ
ン:ポリ塩化ビニリデン:ポリカーボネート:アクリル
樹脂などの総ての合成樹脂フィルムが適用されうる。適
する金属箔の例としては、アルミニウム箔、鉄箔、ステ
ンレス鋼箔、銅箔、銀箔などが挙げられる。加工が容易
でしかも腐食しにくいという観点より、アルミニウム
箔、銅箔およびステンレス鋼箔などがより好ましく、ア
ルミニウム箔が最も好ましい。金属箔には、一般に 0.0
1 ないし2.0 mmの厚さを有するもの、より好ましく
は、 0.05 ないし 0.50 mmの厚さ、特におよそ 0.30
mm前後の厚さを有するものがよく利用される。また、
裏打ちのための接着剤としては、例えば、酢酸ビニル系
接着剤、例えばエチレン酢酸ビニル樹脂(EVA)接着
剤、酢酸ビニル−アクリル共重合体接着剤:スチレン−
ブタジエンラテックス系接着剤:水性高分子イソシアネ
ート系接着剤:ウレタン系接着剤、例えば変性ウレタン
系接着剤、ウレタン変性ビニル系接着剤:並びに、アク
リル系粘着剤などの接着剤が適用される。上述の突板貼
りシートは、突板、接着剤層、紙または不織布、ポリオ
レフィンフィルム、および、紙または不織布を最上層よ
りこの順に積層し、圧着成形した構成であってもよい。
また、この積層構成において、ポリオレフィンフィルム
の代わりに、あるいはこれに加えて、金属箔を裏打ち材
として積層した構成をなすところの突板貼りシートも、
使用される場合がある。尚、突板貼りシートは、通常、
全体として60g/m2 ないし500g/m2の一般的
な坪量を有する(即ち、およそ0.02mmないし0.
70mmの厚さを有する)。
【0010】−突板貼りボード−また、本発明に用いる
突板貼りボードは、適当な接着剤、通常突板貼りシート
で裏打ちに使用される接着剤と同様の接着剤で以て、突
板を平滑な基板の上に貼着したものであって、従来から
一般に使用されている化粧板が利用される。基板は、主
として、以下の合板などの厚肉基材よりなるが、そのよ
うな主材料の厚肉基材とその上側の突板との間に、紙、
不織布等の繊維質シート、ポリオレフィンフィルム等の
合成樹脂フィルム、もしくはこれらの組合せ、および、
繊維質シート/合成樹脂フィルムと金属箔との組合せが
適宜挿入された多層構造の積層体であってもよい。典型
的に使用される基板としては、合板特にラワン合板、繊
維板例えば硬質繊維板(ハードボード)、とりわけ中密
度繊維板(MDF)、並びに、無機質板例えば珪酸カル
シウム板、石綿スレート、石綿セメントパーライト板お
よび石膏ボード、繊維強化石膏板、および金属板例えば
アルミニウム板、銅板、鋼板などが挙げられる。さら
に、火山性ガラス質複合板(例えば商品名ダイライト、
大建工業株式会社製)、ガラス繊維混入フェノール樹脂
発泡板等の不燃性基材、あるいは、アルミニウム板と合
板またはMDFとを積層接着した複合基材なども、突板
貼りボードの基板として適用することができる。基板ま
たは基板の各要素と突板貼りシートとの相互の接着に
は、通常、突板貼りシートの突板とその裏打ち材の接着
に利用される接着剤が使用されうる。その接着剤の例
は、酢酸ビニル系接着剤、例えばエチレン酢酸ビニル樹
脂(EVA)接着剤、酢酸ビニル−アクリル共重合体接
着剤:スチレン−ブタジエンラテックス系接着剤:水性
高分子イソシアネート系接着剤:ウレタン系接着剤、例
えば変性ウレタン系接着剤、ウレタン変性ビニル系接着
剤:並びに、アクリル系粘着剤などである。
【0011】−突板− また、上記の突板貼りシートおよび突板貼りボードに使
用される突板は、各種の銘木より、一定の厚さに、例え
ば 0.04 mmないし 0.60 mmの厚さに、好ましくは
0.10 ないし 0.40 mmの厚さに、切削加工された単板で
ある。突板は、いわゆる薄突きの単板でも、また、いわ
ゆる厚突きの単板でよい。突板の木理は、特に限定され
ず、柾目、追柾、板目またはこぶ杢など、いずれでもよ
い。突板の樹種も特には、限定されないが、好ましい樹
種の例は、次のとおりである。:桧、楢、欅、桜、楡、
黒柿、栃木、桂、楓、槐、楠木、キハダ、シオジ、タブ
オキ、アカダモ、マコレ、タモ、セン、ミズナラなどの
国産材、および、チーク、ローズウッド、マホガニー、
バーズアイメープル、ウォールナット、ゼブラウッド、
コクタン(黒壇)、アボデイラ、シタン(紫檀)、マン
ガシロ、サテンウッド、ダオ、ブラジリアンローズ、ア
ンデスローズ、ワンダーウッド、ブラジリアンコア、ア
フリカンローズ、ユーラシアンチーク、ホワイトタガ
ヤ、バンゼルローズ、アマゾンローズ、タマクラ、パー
シモン、ロイヤルパイン、ランチャンローズ、シャム
柿、ブビンガ、オリーブウォールナット、アイリスロー
ズ、クラロウォールナット、シルバーローズ、インドハ
ートアメリカンブラックウォールナット、ラテヌォール
ナット、クィンスランドウォールナット、ゼブラウッ
ド、カリン(花梨)、パルマ、レッドウッド、パープル
ウッド、チェリー、シルキーオーク、タイワンクス、マ
グノリヤ、黒レオ(ダオ)、白レオ、サベリ、ブビン
カ、マコレ、マドローナ、ミルトル、メープル、アッシ
ン、インブイヤーなどの輸入材。
【0012】−接着性材料− また本発明において、フッ素樹脂フィルムと突板貼りシ
ートまたはボードとを接着するための接着性材料は、フ
ッ素樹脂との良好な接着性に加え、熱圧締時の温度にお
いて軟化溶融しうる特性を有するものであればよく、そ
の形態は特に限定されず、接着性フィルムでも、またホ
ットメルト系接着剤の層でも、さらに液状の接着剤の層
でもよい。従って、本発明においては、上記の接着性材
料は、次のような種々の使用形態で適用される。 1)ホットメルト系接着剤を溶融押出しによってフッ素樹
脂フィルムの片面に予めコーティングしたものを、原材
料として使用し、そして圧締過程にて、このコーティン
グ体を突板貼りシートまたはボードに熱圧着する。 2)熱ラミネート加工によってフッ素樹脂フィルムと接着
性フィルムを予めラミネートしたものを、原材料として
使用し、そして圧締過程にて、このラミネート体を突板
貼りシートまたはボードに熱圧着する。 3)熱ラミネート加工によってフッ素樹脂フィルムと接着
性フィルムと突板貼りシートを予めラミネートしたもの
を、原材料として使用し、これをそのまま、圧締過程に
おいて用いる。 4)アクリル系またはウレタン系の液状接着剤を突板貼り
シートまたはボードの上に塗布し、さらにフッ素樹脂フ
ィルムをその上に重ね、そして、この重ね体をその後の
圧締過程において用いる。 また、接着性材料としては、次の接着成分を主体とする
接着性フィルムまたは液状接着剤がより好都合に使用さ
れうる。つまり、本発明においてより好ましく使用され
る接着性材料は、変性ポリオレフィン樹脂系接着剤、ウ
レタン樹脂系接着剤、ウレタン変性アクリル樹脂系接着
剤、ウレタン変性ビニル樹脂系接着剤、または、アクリ
ル変性樹脂系接着剤より成る。使用する接着剤が熱圧締
の温度で適度に軟化溶融する性質を有しないとき、熱圧
締時、緩衝用樹脂フィルムから押圧力を受けて、フッ素
樹脂は突板表面の凹部に入り込もうとするが、使用する
接着剤が十分に軟化溶融しないため、フッ素樹脂は突板
表面の凹部にその凹形状に沿うように深く侵入すること
ができず、従って、突板表面の凹部、特に突板の道管部
は接着剤で実質的に充満された形態となり、結果とし
て、得られる木理化粧シートまたはボードは、その表面
が平滑なものになることが多い。これとは反対に、使用
する接着剤が変性ポリオレフィン樹脂系接着剤、ウレタ
ン樹脂系接着剤、ウレタン変性アクリル樹脂系接着剤、
ウレタン変性ビニル樹脂系接着剤またはアクリル変性樹
脂系接着剤であるとき、接着剤が適度に軟化そして流動
し、フッ素樹脂は突板表面の凹部内にその凹形状に沿っ
て深く侵入することができ、よって、忠実な浮彫りが木
理化粧シートまたはボードの表面に形成される。すなわ
ち、変性ポリオレフィン樹脂系接着剤、ウレタン樹脂系
接着剤、ウレタン変性アクリル樹脂系接着剤、ウレタン
変性ビニル樹脂系接着剤またはアクリル変性樹脂系接着
剤よりなる接着性材料は、本発明において特定使用され
るフッ素樹脂フィルムとの接着力が強いだけでなく、そ
れを使用して得られる木理化粧シートまたはボードは、
天然木のオイルフィニッシュ仕上げされた表面に大変近
い凹凸表面を有するものとなり、よって該オイルフィニ
ッシュ仕上げ面と大変よく似た手触り感を与えることが
できる。
【0013】−木理化粧シートおよび木理化粧ボードの
製造プロセス 本発明の木理化粧シートは、次のプロセスにより製造さ
れる。最初に、例えばフッ素樹脂フィルム/接着性材料
/突板貼りシートという積層構成を有する重ね体を準備
する。この重ね体には、その全体またはその一部が溶融
押出しまたは熱ラミネート加工などによって予め積層一
体化されたものが通常使用される。次に、該重ね体をコ
ールド・ホット平プレス機内に二枚の金属鏡面板の間に
挿入し、さらに緩衝用の合成樹脂フィルムを該重ね体の
フッ素樹脂フィルムと金属鏡面板との間に挿し入れ、次
いで、これを上記のプレス機にて前記合成樹脂フィルム
が軟化溶融する条件(例えば125℃、3〜9kg/c
2 (通常6kg/cm2 )、10分間の条件)で熱圧
締し、そして続いて同圧のまま冷圧締し、つまり加圧の
圧力は解除せずに常温までに強制冷却し、その後、得ら
れた積層体をプレス機より取り出し、その積層体より合
成樹脂フィルムを剥離する。また、本発明の木理化粧ボ
ードは、次のプロセスにより製造される。最初に、例え
ばフッ素樹脂フィルム/接着性材料/突板貼りボードと
いう積層構成を有する重ね体を準備する。この重ね体
は、溶融押出しまたは熱ラミネート加工などによって、
場合により、その一部が予め積層一体化されている。次
に、場合により、直前の準備として、接着剤を突板貼り
ボードの基板に塗布するかもしくは接着性フィルムを該
基板の上に載せ、而して、準備された前記重ね体をコー
ルド・ホット平プレス機内に挿し入れ、続いて、一枚の
金属鏡面板をその上に載せ、さらに、緩衝用の合成樹脂
フィルムをフッ素樹脂フィルムと該金属鏡面板との間に
挿し入れ、次いで、これを前記のプレス機において、上
記と同様の条件および手順に従い、熱圧締し、続いて同
圧のまま冷圧締し、その後、得られた積層体をプレス機
より取り出し、その積層体より合成樹脂フィルムを剥離
する。もとより、上記の熱圧締の条件は、使用する材料
の種類、厚さ等に依存するものであり、最も適切なもの
が選択されるように考慮してなされるべきである。例え
ばフッ素樹脂フィルムがPVDFであるときは、融点が
より低いため、熱圧締の温度は、125℃の温度で十分
である。なお、使用されるフッ素樹脂フィルムと緩衝用
合成樹脂フィルムとの間で熱収縮率の差が大き過ぎると
き、圧締処理の後、作られた木理化粧シート(ボード)
の表面に成形皺が生じる場合があるので、注意を要す
る。さらに、本発明のフッ素樹脂被覆木理化粧シートを
平滑な基板に貼着、圧締して同木理化粧ボードとして製
品化する場合、突板貼りボードに使用される基板、例え
ば合板や繊維板などを前記の基板として適用することが
できる。貼着のための接着剤には、水性高分子イソシア
ネート系または酢酸ビニル系の接着剤が適用することが
できる。また、圧締工程は、比較的低い温度、圧力の条
件での熱圧締で十分足りる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
より説明する。
【0015】実施形態1 図1に示すように、本形態の木理化粧シート1は、フッ
素樹脂フィルム2が突板表面に被覆された木理化粧シー
トであって、接着性材料(熱圧締時溶融する接着成分)
3を介してフッ素樹脂フィルム2を突板貼りシート4の
表面に積層一体化してなる。突板貼りシート4は、突板
5を接着剤6により裏打ち材7と積層接着したシートで
ある。そして特徴的なことは、この木理化粧シート1に
は、表面層として、融点220℃以下の艶消し加工され
たフッ素樹脂フィルム2が使用されている点である。こ
の木理化粧シート1の製法は、次の通りである。まず、
接着剤6を裏打ち材7上に塗布し、続いてその上に突板
5を貼着し、そしてこれを例えば105℃×120秒×
7kg/cm2 の条件で加熱圧着することにより、突板
貼りシート4を得る。その後、次工程のための準備とし
て、突板貼りシート4の突板表面を研摩する。次に、図
3に示すように、フッ素樹脂フィルム2/接着性材料3
/突板貼りシート4という積層構成を有する重ね体11
を次の手順で作る。 接着性材料3が接着性フィルムであるときは、接着性
フィルム3を突板貼りシート4の突板表面に重ね、さら
にフッ素樹脂フィルム2を接着性フィルム3の上に重
ね、重ね体11とする(形態1a)。 接着性材料3がホットメルト系接着剤であるときは、
溶融押出しによってホットメルト系接着剤3をフッ素樹
脂フィルム2の片面に予めコーティングしたものを、突
板貼りシート4の突板表面に重ね、重ね体11とする
(形態1b)。 接着性材料3が液状の接着剤であるときは、液状接着
剤3を突板貼りシート4の突板表面に塗布し、続いて、
溶剤を揮散させた後、フッ素樹脂フィルム2をその上に
重ね、重ね体11とする(形態1c)。 その後、熱圧締時軟化溶融するがフッ素樹脂フィルム2
とは接着しない合成樹脂フィルム12を重ね体11のフ
ッ素樹脂フィルム2上に重ね、そして、これを二つの金
属鏡面板13、13の間に挿入し、次いで、これをホッ
ト・コールド平プレス機において熱盤14,14の間で
熱圧締しそして続いて同圧のまま冷圧締する。すなわ
ち、熱圧締は、例えば125℃×6kg/cm2 ×10
分の条件で行ない、冷圧締は、その加圧力を解除せずに
常温にまで強制冷却するという手順により、同じ圧力が
維持された条件で行なわれる。ただし、熱圧締時、残留
溶剤および水分等を逃すため、エアー抜きを数回行なっ
てもよい。この圧締処理を経て、図4に示される積層体
15が作られる。その後、この積層体15より、表面層
の合成樹脂フィルム12を剥離することにより、天然木
のオイルフィニッシュ仕上げされた表面に大変近い緻密
な凹凸表面が形成され、オイルフィニッシュ表面と良く
似た手触り感を与えるフッ素樹脂被覆の木理化粧シート
1が得られる。
【0016】実施形態2 図2に示すように、本形態の木理化粧ボード10は、フ
ッ素樹脂フィルム2が突板表面に被覆された木理化粧ボ
ードであって、接着性材料(熱圧締時溶融する接着成
分)3を介してフッ素樹脂フィルム2を突板貼りボード
8の表面に積層接着してなる。突板貼りボード8は、突
板5を接着剤6により基材9に被覆接着したボードであ
る。そして特徴的なことは、この木理化粧ボード10に
は、表面層として、融点220℃以下の艶消し加工され
たフッ素樹脂フィルム2が使用されている点である。こ
の木理化粧ボード10の製法は、次の通りである。ま
ず、接着剤6を基材9上に塗布し、続いてその上に突板
5を貼着し、そしてこれを例えば105℃×120秒×
7kg/cm2 の条件で加熱圧着することにより、突板
貼りボード8を得る。その後、次工程のための準備とし
て、突板貼りボード8の突板表面を研摩する。次に、図
5に示すように、フッ素樹脂フィルム2/接着性材料3
/突板貼りボード8という積層構成を有する重ね体16
を次の手順で作る。 接着性材料3が接着性フィルムであるときは、接着性
フィルム3を突板貼りボード8の突板表面に重ね、さら
にフッ素樹脂フィルム2を接着性フィルム3の上に重
ね、重ね体16とする(形態2a)。 接着性材料3がホットメルト系接着剤であるときは、
溶融押出しによってホットメルト系接着剤3をフッ素樹
脂フィルム2の片面に予めコーティングしたものを、突
板貼りボード8の突板表面に重ね、重ね体16とする
(形態2b)。 接着性材料3が液状の接着剤であるときは、液状接着
剤3を突板貼りボード8の突板表面に塗布し、続いて、
溶剤を揮散させた後、フッ素樹脂フィルム2をその上に
重ね、重ね体16とする(形態2c)。 その後、熱圧締時軟化溶融するがフッ素樹脂フィルム2
とは接着しない合成樹脂フィルム12を重ね体16のフ
ッ素樹脂フィルム2上に重ね、さらに、一枚の金属鏡面
板13を該合成樹脂フィルム12上に載せ、次いで、こ
れをホット・コールド平プレス機において熱盤14,1
4の間で熱圧締しそして続いて同圧のまま冷圧締する。
すなわち、熱圧締は、例えば125℃×6kg/cm2
×10分の条件で行ない、冷圧締は、その加圧力を解除
せずに常温にまで強制冷却するという手順により、同じ
圧力が維持された条件で行なわれる。ただし、熱圧締
時、残留溶剤および水分等を逃すため、エアー抜きを数
回行なってもよい。この圧締処理を経て、図6に示され
る積層体17が作られる。その後、この積層体17よ
り、表面層の合成樹脂フィルム12を剥離することによ
り、天然木のオイルフィニッシュ仕上げされた表面に大
変近い緻密な凹凸表面が形成され、オイルフィニッシュ
表面と良く似た手触り感を与えるフッ素樹脂被覆の木理
化粧ボード10が得られる。
【0017】
【実施例】次に、上述した実施形態1または2で述べた
手順に従い、各実施例の木理化粧シートおよび木理化粧
ボードをそれぞれ、以下の各要素および条件を適用して
製造した。これらの実施例はあくまでも非制限的な例示
にすぎず、本発明の主旨および精神を逸脱しない限り、
これら実施例を変形または応用した態様も総て、本発明
の範囲に包含されることは言うまでもない。
【0018】実施例1 フッ素樹脂被覆木理化粧シート(実施形態1a) −使用された材料− フッ素樹脂フィルム:ポリ(ビニリデンフルオライド)
樹脂(PVDF)よりなる艶消し加工された樹脂フィル
ム(厚さ30μm) フィルム表面には、微小な凹凸が無数に形成され、物理
的にマット仕上げされている。 接着性材料:変性ポリオレフィン樹脂系接着剤よりなる
接着性フィルム厚さ 50μm 突板貼りシート: 突板:0.22mm厚の楢単板 接着剤:酢酸ビニル系接着剤 裏打ち材:ビニロン混抄紙(坪量38g/m2 ) 合成樹脂フィルム:低密度ポリエチレン(LDPE)フ
ィルム、厚さ100μm −圧締処理の条件− 熱圧締:125℃×6kg/cm2 ×10分間 冷圧締:6kg/cm2 にて常温にまで強制冷却する −評価− 得られた木理化粧シートには、オイルフィニッシュされ
た木材表面に近い緻密な凹凸表面が形成され、オイルフ
ィニッシュの仕上げ面の触感と良く似た手触り感を与え
るものであった。
【0019】実施例2 フッ素樹脂被覆木理化粧ボード(実施形態2a) −使用された材料− フッ素樹脂フィルム:ポリ(ビニリデンフルオライド)
樹脂(PVDF)よりなる艶消し加工された樹脂フィル
ム(厚さ30μm) フィルムの内部には、艶消し剤が内添されている。 接着性材料:変性ポリオレフィン樹脂系接着剤よりなる
接着性フィルム厚さ50μm 突板貼りボード: 突板 :0.22mm厚の楢単板 接着剤:水性高分子イソシアネート系接着剤 基材 :中密度繊維板(MDF) 合成樹脂フィルム:低密度ポリエチレン(LDPE)フ
ィルム、厚さ100μm −圧締処理の条件− 熱圧締:125℃×6kg/cm2 ×10分間 冷圧締:6kg/cm2 にて常温にまで強制冷却する −評価− 得られた木理化粧ボードには、オイルフィニッシュされ
た木材表面に近い緻密な凹凸表面が形成され、オイルフ
ィニッシュの仕上げ面の触感と良く似た手触り感を与え
るものであった。
【0020】実施例3 フッ素樹脂被覆木理化粧シート(実施形態1b) −使用された材料− フッ素樹脂フィルム:ポリ(ビニリデンフルオライド)
樹脂(PVDF)よりなる艶消し加工された樹脂フィル
ム(厚さ30μm、表面には、物理的なマット仕上げが
なされている。)但し、フッ素樹脂フィルムの片面に
は、溶融押出しによって、次の接着性材料が予めコーテ
ィングされている。 接着性材料:変性ポリオレフィン樹脂系接着剤よりなる
接着性フィルム厚さ50μm 突板貼りシート: 突板:0.22mm厚の楢単板 接着剤:酢酸ビニル系接着剤 裏打ち材:ビニロン混抄紙(坪量38g/m2 ) 合成樹脂フィルム:ポリ塩化ビニル(PVC)フィル
ム、厚さ100μm −圧締処理の条件− 熱圧締:125℃×6kg/cm2 ×10分間 冷圧締:6kg/cm2 にて常温にまで強制冷却する −評価− 得られた木理化粧シートには、オイルフィニッシュされ
た木材表面に近い緻密な凹凸表面が形成され、オイルフ
ィニッシュの仕上げ面の触感と良く似た手触り感を与え
るものであった。
【0021】実施例4 フッ素樹脂被覆木理化粧シート(実施形態1c) −使用された材料− フッ素樹脂フィルム:ポリ(ビニリデンフルオライド)
樹脂(PVDF)よりなる艶消し加工された樹脂フィル
ム(厚さ30μm、表面には、物理的なマット仕上げが
なされている。) 接着性材料:ウレタン変性アクリル樹脂系接着剤 塗布量(固形分換算) 15g/m2 この液状接着剤の突板貼りシート(下記)への塗布に続
いて、接着剤中の溶剤を揮散させ、そして、フッ素樹脂
フィルムを貼り合わせる、所謂ドライラミネート加工を
行なう。 突板貼りシート: 突板:0.22mm厚の楢単板 接着剤:酢酸ビニル系接着剤 裏打ち材:ビニロン混抄紙(坪量38g/m2 ) 合成樹脂フィルム:ポリ塩化ビニル(PVC)フィル
ム、厚さ100μm −圧締処理の条件− 熱圧締:125℃×6kg/cm2 ×10分間 冷圧締:6kg/cm2 にて常温にまで強制冷却する −評価− 図7は、この例の木理化粧シートの、突板の道管部位に
おける拡大断面を示す写真であり、また図8は、図7の
写真に基づいて描かれた、この例の木理化粧シートの断
面構成を示す模式図である。これらの図に示すように、
この例の木理化粧シートにあっては、積層一体化の際、
軟化したフッ素樹脂フィルムが突板の道管凹部にその凹
形状に沿って侵入するように流動し、この結果、オイル
フィニッシュされた木材表面に近い緻密な凹凸表面が形
成されている。而して、この例の木理化粧シートは、オ
イルフィニッシュの仕上げ面の触感と良く似た手触り感
を与えるものであった。
【0022】実施例5 フッ素樹脂被覆木理化粧シート(実施形態1c) −使用された材料− フッ素樹脂フィルム:ポリ(ビニリデンフルオライド)
樹脂(PVDF)よりなる艶消し加工された樹脂フィル
ム(厚さ30μm) このフッ素樹脂フィルムには、ベンゾフェノン系紫外線
吸収剤が予め混入されている(濃度 約0.05重量
%)。 接着性材料:ウレタン変性アクリル樹脂系接着剤 塗布量(固形分換算) 15g/m2 この液状接着剤の突板貼りシート(下記)への塗布に続
いて、接着剤中の溶剤を揮散させ、そしてフッ素樹脂フ
ィルムを貼り合わせる、所謂ドライラミネート加工を行
なう。 突板貼りシート: 突板:0.22mm厚の楢単板 接着剤:酢酸ビニル系接着剤 裏打ち材:ビニロン混抄紙(坪量38g/m2 ) 合成樹脂フィルム:低密度ポリエチレン(LDPE)フ
ィルム、厚さ100μm −圧締処理の条件− 熱圧締:125℃×6kg/cm2 ×10分間 冷圧締:6kg/cm2 にて常温にまで強制冷却する −評価− 得られた木理化粧シートには、オイルフィニッシュされ
た木材表面に近い緻密な凹凸表面が形成され、オイルフ
ィニッシュの仕上げ面の触感と良く似た手触り感を与え
るものであった。
【0023】実施例6 フッ素樹脂被覆木理化粧シート(実施形態1c) −使用された材料− フッ素樹脂フィルム:ポリ(ビニリデンフルオライド)
樹脂(PVDF)よりなる艶消し加工された樹脂フィル
ム(厚さ30μm、表面には、物理的なマット仕上げが
なされている。) 接着性材料:ウレタン樹脂系接着剤 塗布量(固形分換算) 15g/m2 この液状接着剤の突板貼りシート(下記)への塗布に続
いて、接着剤中の溶剤を揮散させ、そして、フッ素樹脂
フィルムを貼り合わせる、所謂ドライラミネート加工を
行なう。 突板貼りシート: 突板:0.22mm厚の楢単板 接着剤:酢酸ビニル系接着剤 裏打ち材:ビニロン混抄紙(坪量38g/m2 ) 合成樹脂フィルム:ポリ塩化ビニル(PVC)フィル
ム、厚さ100μm −圧締処理の条件− 熱圧締:125℃×6kg/cm2 ×10分間 冷圧締:6kg/cm2 にて常温にまで強制冷却する −評価− 実施例4と同様に良い結果が得られた。すなわち、本例
により作られた木理化粧シートには、オイルフィニッシ
ュされた木材表面に近い緻密な凹凸表面が形成され、オ
イルフィニッシュの仕上げ面の触感と良く似た手触り感
を与えるものであった。
【0024】実施例7 フッ素樹脂被覆木理化粧シート(実施形態1c) −使用された材料− フッ素樹脂フィルム:ポリ(ビニリデンフルオライド)
樹脂(PVDF)よりなる艶消し加工された樹脂フィル
ム(厚さ30μm、表面には、物理的なマット仕上げが
なされている。) 接着性材料:アクリル変性樹脂系接着剤 塗布量(固形分換算) 15g/m2 この液状接着剤の突板貼りシート(下記)への塗布に続
いて、接着剤中の溶剤を揮散させ、そして、フッ素樹脂
フィルムを貼り合わせる、所謂ドライラミネート加工を
行なう。 突板貼りシート: 突板:0.22mm厚の楢単板 接着剤:酢酸ビニル系接着剤 裏打ち材:ビニロン混抄紙(坪量38g/m2 ) 合成樹脂フィルム:ポリ塩化ビニル(PVC)フィル
ム、厚さ100μm −圧締処理の条件− 熱圧締:125℃×6kg/cm2 ×10分間 冷圧締:6kg/cm2 にて常温にまで強制冷却する −評価− 実施例4と同様に良い結果が得られた。すなわち、本例
により作られた木理化粧シートには、オイルフィニッシ
ュされた木材表面に近い緻密な凹凸表面が形成され、オ
イルフィニッシュの仕上げ面の触感と良く似た手触り感
を与えるものであった。
【0025】実施例8 フッ素樹脂被覆木理化粧シート(実施形態1c) −使用された材料− フッ素樹脂フィルム:ポリ(ビニリデンフルオライド)
樹脂(PVDF)よりなる艶消し加工された樹脂フィル
ム(厚さ30μm、表面には、物理的なマット仕上げが
なされている。) 接着性材料:ウレタン変性ビニル樹脂系接着剤 塗布量(固形分換算) 15g/m2 この液状接着剤の突板貼りシート(下記)への塗布に続
いて、接着剤中の溶剤を揮散させ、そして、フッ素樹脂
フィルムを貼り合わせる、所謂ドライラミネート加工を
行なう。 突板貼りシート: 突板:0.22mm厚の楢単板 接着剤:酢酸ビニル系接着剤 裏打ち材:ビニロン混抄紙(坪量38g/m2 ) 合成樹脂フィルム:ポリ塩化ビニル(PVC)フィル
ム、厚さ100μm −圧締処理の条件− 熱圧締:125℃×6kg/cm2 ×10分間 冷圧締:6kg/cm2 にて常温にまで強制冷却する −評価− 図9は、この例の木理化粧シートの、突板の道管部位に
おける拡大断面を示す写真であり、また図10は、図9
の写真に基づいて描かれた、この例の木理化粧シートの
断面構成を示す模式図である。これらの図に示すよう
に、この例の木理化粧シートにあっては、積層一体化の
際、軟化したフッ素樹脂フィルムが実施例4の場合と比
較して不十分にしか突板の道管凹部に侵入せず、よっ
て、最終の仕上がりは、道管凹部の底部に、軟化流動し
た接着性材料(ウレタン変性ビニル樹脂系接着剤)が充
填された状態となっている。しかしながら、作られた木
理化粧シートの表面には、忠実ではないが、道管凹部に
同調する凹部が形成されている。従って、この例の木理
化粧シートは、オイルフィニッシュされた木材表面にい
くらか近似する凹凸表面を有するものであって、実施例
4の木理化粧シートと比べて劣るものの、オイルフィニ
ッシュの仕上げ面のそれに多少似た手触り感を与えるも
のであった。勿論、本例の木理化粧シートは、次に示す
比較例1の木理化粧シートと比較すれば、より良い結
果、つまりオイルフィニッシュの仕上げ面により良く似
た手触り感を与えるものであった。
【0026】比較例1 フッ素樹脂被覆木理化粧シート(形態1aの手順に従
う) −使用された材料− フッ素樹脂フィルム:テトラフルオロエチレン−エチレ
ン共重合体(ETFE)樹脂よりなる、平滑な表面を有
する(艶消し加工されていない)フィルム(融点260
℃)、厚さ20μm 接着性材料:エチレン・アクリル酸エチル共重合体(E
EA)のホットメルト系接着剤、コーティング層の厚さ
50μm 突板貼りシートへの塗布に続いて、接着剤中の溶剤を揮
散させ、そして、フッ素樹脂フィルムを貼り合わせる、
所謂ドライラミネート加工を行なう。 突板貼りシート: 突板:0.22mm厚の楢単板 接着剤:酢酸ビニル系接着剤 裏打ち材:ビニロン混抄紙(坪量38g/m2 ) 合成樹脂フィルム:ポリエチレンフィルム、厚さ100
μm −圧締処理の条件− 熱圧締:130℃×6kg/cm2 ×10分間 冷圧締:6kg/cm2 にて常温にまで強制冷却する −評価− 図11は、この比較例の木理化粧シートの、突板の道管
部位における拡大断面を示す写真であり、図12は、図
11の写真に基づいて描かれた、この比較例の木理化粧
シートの断面構成を示す模式図である。これらの図に示
すように、この例の木理化粧シートにあっては、積層一
体化の際、軟化した接着性材料が突板の道管凹部の全体
に充満するように流動し(つまり、フッ素樹脂フィルム
は道管凹部の中に殆ど侵入することができず)、この結
果、凹凸の変化が少ないほぼ平滑な表面が形成されてい
る。従って、この例の木理化粧シートは、オイルフィニ
ッシュの仕上げ面のような手触り感を与えるものでな
く、どちらかと言えば、粗面加工された合成樹脂フィル
ムに似た触感を与えるものであった。
【0027】参考例1 亜麻仁油を主体とする従来慣用のオイルフィニッシュ用
塗料(チークオイル)を使用して、以下の構成よりなる
突板貼りシートの表面を、従来からの常法に従うオイル
フィニッシュにより、仕上げた。 突板貼りシート: 突板:0.22mm厚の楢単板 接着剤:酢酸ビニル系接着剤 裏打ち材:ビニロン混抄紙(坪量38g/m2 ) −評価− 図13は、オイルフィニッシュ仕上げされた上記の突板
貼りシートの、突板の道管部位における拡大断面を示す
写真であり、図14は、図13の写真に基づいて描かれ
た、この従来例の突板貼りシートの断面構成を示す模式
図である。これらの図に示すように、オイルフィニッシ
ュ仕上げされた従来の突板貼りシートは、オイルが突板
の表面に浸透し、例えば道管凹部にあっては、オイル浸
透域がその凹形状に沿うように形成され、この結果、木
材表面の緻密な凹凸がそのまま残されている。而して、
この参考例のシートは、天然木の木肌の触感と殆ど同様
の手触り感を与え、木材の Richness を発揮するもので
あった。
【0028】実施例9 フッ素樹脂被覆木理化粧ボード −使用された材料− フッ素樹脂被覆木理化粧シート:実施例4により作られ
た木理化粧シート 基材:火山性ガラス質複合板(商標名ダイライト、大建
工業株式会社製)厚さ 6mm 接着剤:スチレン・ブタジエンラテックス系接着剤 −製造プロセス− 接着剤を基材の上に塗布し、続いて、その上にフッ素樹
脂被覆木理化粧シートを貼着し、プレス機において熱圧
締する。 −圧締処理の条件− 熱圧締:105℃×6kg/cm2 ×2分間 −評価− 得られた木理化粧ボードは、従来のオイルフィニッシュ
の仕上げ面の触感と良く似た手触り感を与えるものであ
った。
【0029】実施例10 フッ素樹脂被覆木理化粧ボード −使用された材料− フッ素樹脂被覆木理化粧シート:実施例4により作られ
た木理化粧シート基材:火山性ガラス質複合板(商標名
ダイライト、大建工業株式会社製)厚さ 6mm 接着剤:スチレン・ブタジエンラテックス系接着剤 −製造プロセス− 接着剤を基材の上面および両側面に塗布し、続いて、そ
れら表面の上に実施例4の木理化粧シートを重ね、次い
で、これを真空プレスすることにより、図15に示すよ
うな、木理化粧シート1が基材9の上面および両側面を
跨って被覆するところの木理化粧ボードを得る。 −評価− 得られた木理化粧ボードは、従来のオイルフィニッシュ
の仕上げ面の触感と良く似た手触り感を与えるものであ
った。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
その表面は、凹凸が大小緻密に形成されて、オイルフィ
ニッシュによる従来の木材表面に近いまたは匹敵する木
肌および木理を有するものであって、天然木のオイルフ
ィニッシュ仕上げ面に大変近い手触り感を与えることが
でき、優れた美的効果を奏し、商品価値が大変高いとこ
ろのフッ素樹脂被覆の木理化粧シートおよび木理化粧ボ
ードが提供される。その上、従来のオイルフィニッシュ
仕上げ面は、耐光性(耐候性)および耐薬品性に劣るこ
とが欠点の一つとされていたが、本発明による木理化粧
シートおよび木理化粧ボードは、フッ素樹脂フィルムで
以て表面被覆されているので、耐光性(耐候性)および
耐薬品性が格段に改良されるという利点を有する。しか
も、本発明の木理化粧シート(ボード)は、特定の接着
性材料の採用により、フッ素樹脂フィルムとその下側の
突板貼りシート(ボード)との間について高い接着力が
得られるという利点をも有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1のフッ素樹脂被覆木理化粧
シートを示す断面図である。
【図2】本発明の実施形態2のフッ素樹脂被覆木理化粧
ボードを示す断面図である。
【図3】図1に示す木理化粧シートを製造する際のホッ
ト・コールドプレス機内の各部材の積層配列を示す図で
ある。
【図4】図1に示す木理化粧シートの製造プロセスの中
途にて作られる積層体を示す断面図である。
【図5】図2に示す木理化粧ボードを製造する際のホッ
ト・コールドプレス機内の各部材の積層配列を示す図で
ある。
【図6】図2に示す木理化粧ボートの製造プロセスの中
途にて作られる積層体を示す断面図である。
【図7】実施例4の木理化粧シートの、突板の道管部位
における拡大断面を示す写真である。
【図8】図7に示す写真に基づいて描かれた、実施例4
の木理化粧シートの断面構成を示す模式図である。
【図9】実施例8の木理化粧シートの、突板の道管部位
における拡大断面を示す写真である。
【図10】図9に示す写真に基づいて描かれた、実施例
8の木理化粧シートの断面構成を示す模式図である。
【図11】比較例1の木理化粧シートの、突板の道管部
位における拡大断面を示す写真である。
【図12】図11に示す写真に基づいて描かれた、比較
例1の木理化粧シートの断面構成を示す模式図である。
【図13】オイルフィニッシュ仕上げされた参考例1の
突板貼りシートの、突板の道管部位における拡大断面を
示す写真である。
【図14】図13に示す写真に基づいて描かれた、参考
例1の突板貼りシートの断面構成を示す模式図である。
【図15】実施例10のフッ素樹脂被覆木理化粧ボード
を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・フッ素樹脂被覆木理化粧シート 2・・融点220℃以下の艶消し加工されたフッ素樹脂
フィルム 3・・接着性材料 4・・突板貼りシート 5・・突板 6・・接着剤 7・・裏打ち材 8・・突板貼りボード 9・・基板 10・・フッ素樹脂被覆木理化粧ボード 11・・重ね体 15・・積層体 16・・重ね体 17・・積層体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フッ素樹脂フィルムを突板貼りシートの
    突板表面に接着性材料を介して積層一体化することによ
    り作られる、フッ素樹脂被覆された木理化粧シートであ
    って、 前記フッ素樹脂フィルムは、融点220℃以下のフッ素
    樹脂よりなる艶消し加工されたフッ素樹脂フィルムであ
    り、また前記接着性材料は、変性ポリオレフィン樹脂系
    接着剤、ウレタン樹脂系接着剤、ウレタン変性アクリル
    樹脂系接着剤、ウレタン変性ビニル樹脂系接着剤および
    アクリル変性樹脂系接着剤からなる群より選ばれること
    を特徴とする、木理化粧シート。
  2. 【請求項2】 フッ素樹脂フィルムを突板貼りボードの
    突板表面に接着性材料を介して積層一体化することによ
    り作られる、フッ素樹脂被覆された木理化粧ボードであ
    って、 前記フッ素樹脂フィルムは、融点220℃以下のフッ素
    樹脂よりなる艶消し加工されたフッ素樹脂フィルムであ
    り、また前記接着性材料は、変性ポリオレフィン樹脂系
    接着剤、ウレタン樹脂系接着剤、ウレタン変性アクリル
    樹脂系接着剤、ウレタン変性ビニル樹脂系接着剤および
    アクリル変性樹脂系接着剤からなる群より選ばれること
    を特徴とする、木理化粧ボード。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100358693B1 (ko) * 2000-07-08 2002-10-30 한화종합화학 주식회사 천연목재 무늬목 시트
RU2666851C1 (ru) * 2017-06-07 2018-09-12 Общество с ограниченной ответственностью "Химфист" (ООО "Химфист") Способ изготовления гидрофобной, водостойкой облицовочной плитки из древесного материала

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100358693B1 (ko) * 2000-07-08 2002-10-30 한화종합화학 주식회사 천연목재 무늬목 시트
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