JPH11188806A - 帯状体の加熱装置 - Google Patents

帯状体の加熱装置

Info

Publication number
JPH11188806A
JPH11188806A JP36127497A JP36127497A JPH11188806A JP H11188806 A JPH11188806 A JP H11188806A JP 36127497 A JP36127497 A JP 36127497A JP 36127497 A JP36127497 A JP 36127497A JP H11188806 A JPH11188806 A JP H11188806A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
strip
temperature sensors
temperature
guide roll
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36127497A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiteru Nagata
利志輝 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP36127497A priority Critical patent/JPH11188806A/ja
Publication of JPH11188806A publication Critical patent/JPH11188806A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Machines For Manufacturing Corrugated Board In Mechanical Paper-Making Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯状体の加熱装置に関し、帯状体の巾方向に
おける水分含有量を、容易かつ確実に均一化させること
ができるようにして、製品の不良品率を大幅に低下させ
ることができるようにする。 【解決手段】 出口ガイドロール34を備える帯状体3
1の加熱装置において、出口ガイドロール34を昇降さ
せるロール昇降手段51と、帯状体31の巾方向に沿っ
て並設され、帯状体31の表面温度を計測する複数の温
度センサ1a,1bと、ロール昇降手段51が、複数の
温度センサ1a,1bによって計測されるそれぞれの表
面温度の温度差に基づいて出口ガイドロール34を昇降
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯状体の加熱装置
に関し、特に、コルゲートマシンにおいて段ボールシー
トのライナ等の帯状体を加熱する加熱装置に用いて好適
の、帯状体の加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7に示すように、一般に、段ボールシ
ート30は、その断面が波形に成形された芯紙30bの
各頂点に帯状体としての裏ライナ30a及び表ライナ3
0cを糊で貼合した構造になっている。このような段ボ
ールシート30では、裏ライナ30aの水分含有量と表
ライナ30cの水分含有量とに差がある場合や裏ライナ
30a及び表ライナ30cの各々の巾方向の水分含有量
にバラツキがある場合には、図7に示すように、反りが
発生することになる。なお、図7では、裏ライナ30a
の水分含有量が表ライナ30cの水分含有量よりも多い
ときの段ボールシート30の反りの状態を示している。
【0003】このように段ボールシート30に反りが発
生すると、製函作業に支障を来たし、さらには、段ボー
ルシート製品の品質が低下することになる。そこで、一
般に、段ボールシート製造に際して、段ボールシート3
0の反りの発生を防止し、裏ライナ30a及び表ライナ
30cと芯紙30bとの貼合を容易にするため、コルゲ
ートマシンには、帯状体としての裏ライナ30a及び表
ライナ30cを加熱すべく加熱装置が備えられており、
この加熱装置を用いて裏ライナ30a及び表ライナ30
cを乾燥させるようにしている。
【0004】このような裏ライナ30a及び表ライナ3
0c等の帯状体を加熱する加熱装置としては、例えば実
公昭62−43785号公報に開示された技術がある。
ここで、このような帯状体の加熱装置について、図8〜
図10を参照しながら説明すると、図8(a)に示すよ
うに、加熱装置は、入口ガイドロール32と、加熱ロー
ル33と、出口ガイドロール34とを備えて構成され
る。
【0005】そして、帯状体31は、入口ガイドロール
32を経て加熱ロール33に送られ、この加熱ロール3
3で加熱乾燥された後、出口ガイドロール34を経て次
工程に送られるようになっている。ここで、入口ガイド
ロール32は、加熱ロール33と同心円上をその外周に
沿って、図8(a)中、矢印で示す方向へ移動可能な構
造になっている。
【0006】そして、オペレータが、最終製品としての
段ボールシート30の反りを目視で観察し、ライナ等の
帯状体31の水分含有量が多く、帯状体31を乾燥させ
るのにより多くの熱量が必要であると判断した場合に
は、図8(b)中、矢印で示すように、入口ガイドロー
ル32を反時計回りに移動させて帯状体31の加熱ロー
ル33への巻付角θを増大させて、帯状体31と加熱ロ
ール33との接触長さを長くする。これにより、帯状体
31の乾燥度を上げることができる。
【0007】逆に、オペレータが、ライナ等の帯状体3
1の水分含有量が少なく、帯状体31を乾燥させるのに
それほど熱量を必要としないと判断した場合には、図8
(a)中、矢印で示すように、入口ガイドロール32を
時計回りに移動して帯状体31の加熱ロール33への巻
付角θを減少させて、帯状体31と加熱ロール33との
接触長さを短くする。これにより、帯状体31の乾燥度
を下げることができる。
【0008】次に、出口ガイドロール34について説明
する。ここで、図9(a)は出口ガイドロール34の模
式的平面図であり、図8(a)のA矢視図(ただし、加
熱ロール33は省いて示す)である。また、図9(b)
は図9(a)のB−B矢視断面図である。出口ガイドロ
ール34は、図9(a)に示すように、その一側の軸部
35aがフレーム40aに固定された軸受37にベアリ
ング36aを介して回転自在に支持されている。
【0009】一方、他側の軸部35bは、ベアリング3
6bを介して軸受38に回転自在に支持されており、こ
の軸受38はフレーム40bに固定されたレール39,
39に挟持され、これにより、他側の端部35bがフレ
ーム40b内面においてレール39,39に沿って上下
方向に移動できるように装着されている。この軸受38
には、図9(b)に示すように、その下部に溝38aが
設けられており、この溝38aにねじ軸43の上端部4
3aが係合されている。
【0010】このねじ軸43は、その中間部がフレーム
40bに固定されたねじ座41と螺合しており、さら
に、その下端にはハンドル42が固定されている。な
お、ハンドル42に換えて、ON−OFF式可逆転駆動
モータも実用化されている(詳細は実公昭62−437
85号公報参照)。そして、オペレータが、最終製品と
しての段ボールシート30の反りを目視で観察し、これ
に応じてハンドル42を廻して、出口ガイドロール34
を傾斜させるようにしている。
【0011】つまり、オペレータによってハンドル42
が廻されると、ねじ軸43がねじ座41に対して(即
ち、フレーム40bに対して)上下方向へ移動し、これ
に伴って軸受38がレール39,39に沿って上下方向
へ移動する。これにより、出口ガイドロール34の他側
の軸部35bが上下方向へ移動し、出口ガイドロール3
4が傾斜するようになっている。
【0012】このようにして、出口ガイドロール34が
傾斜すると、帯状体31の巾方向に加わる張力が変わ
り、加熱ロール33と帯状体31との間の接触伝熱抵抗
が変化するため、これにより、帯状体31に与える熱量
を帯状体31の巾方向で調節できることになる。この結
果、加熱ロール33から帯状体31に与える熱量を、図
10(a)に示すように、帯状体31の全巾に亘って均
一に増減させることができるとともに、図10(b),
(c)に示すように、一定の傾斜角で直線的に変化する
ようにコントロールしながら増減させることもできるこ
とになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術には、次に示すような大きな課題が2点ある。 (1)加熱装置のオペレータは、最終製品である段ボー
ルシート30の反りを目視で観察し、入口ガイドロール
32や出口ガイドロール34を操作しているため、段
ボールシート30の反り量と、入口ガイドロール32や
出口ガイドロール34の修正量との相関を体得するため
に長年の経験を要し、また、個人差によるバラツキが生
じてしまうことになり、段ボールシート30の反りが
是正されるまでに長時間を要することとなり、その分不
良品が多くなる。 (2)段ボールシート30に波状の反りが発生している
場合、即ち、裏ライナ30a及び表ライナ30cの水分
含有量が段ボールシート30の巾方向に波打って分布し
ている場合、例えば、段ボールシートには、出口ガイド
ロール34の一端を上下方向へ移動させるだけでは対応
できない。
【0014】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、帯状体の巾方向における水分含有量を、容易
かつ確実に均一化させることができるようにして、製品
の不良品率を大幅に低下させることができるようにし
た、帯状体の加熱装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の帯状体の加熱装置は、出口ガイドロールを備
える帯状体の加熱装置において、該出口ガイドロールを
昇降させるロール昇降手段と、該帯状体の巾方向に沿っ
て並設され、該帯状体の表面温度を計測する複数の温度
センサと、該ロール昇降手段が、該複数の温度センサに
よって計測されるそれぞれの表面温度のセンサ間偏差に
基づいて該出口ガイドロールを昇降させることを特徴と
している。
【0016】請求項2記載の本発明の帯状体の加熱装置
は、請求項1記載の装置において、該出口ガイドロール
が、湾曲した円柱状のスプレッダーバーにより構成さ
れ、該複数の温度センサが、該帯状体の巾方向へ移動し
ながら該帯状体の表面温度を計測しうるように構成さ
れ、該スプレッダーバーを回転駆動するバー回転モータ
と、該ロール昇降手段及び該バー回転モータをそれぞれ
独立して制御する制御部とを備え、該制御部が、該複数
の温度センサによって計測されたそれぞれの表面温度の
センサ間偏差に基づいて該ロール昇降手段を制御すると
ともに、該複数の温度センサによって計測された該帯状
体の表面温度の巾方向偏差に基づいて該バー回転モータ
を通じた該スプレッダーバーの回転角度の調整を行なう
ことを特徴としている。
【0017】
【発明の実施形態】以下、図面により、本発明の実施の
形態について説明する。まず、第1実施形態について、
図1〜図3を参照しながら説明する。本実施形態にかか
る帯状体の加熱装置は、例えば段ボールシートのライナ
等の帯状体を加熱するためにコルゲートマシンに備えら
れるものであり、図1(a)に示すように、入口ガイド
ロール32と、加熱ロール33と、出口ガイドロール3
4とを備えて構成される。そして、帯状体31が、入口
ガイドロール32を経て加熱ロール33に送られ、この
加熱ロール33で加熱乾燥された後、出口ガイドロール
34を経て次工程に送られるようになっている。
【0018】ここで、入口ガイドロール32は、従来技
術〔図8(a),(b)参照〕で既に説明したように、加
熱ロール33と同心円上をその外周に沿って、図8
(a)中、矢印で示す方向に移動可能な構造になってい
る。そして、オペレータが、最終製品としての段ボール
シート30の反りを目視で観察し、ライナ等の帯状体3
1の水分含有量が多く、帯状体31を乾燥させるのによ
り多くの熱量が必要であると判断した場合には、図8
(b)中、矢印で示すように、入口ガイドロール32を
反時計回りに移動させて帯状体31の加熱ロール33へ
の巻付角θを多くし、帯状体31と加熱ロール33との
接触長さを長くする。これにより、帯状体31の乾燥度
を上げることができる。
【0019】逆に、オペレータが、ライナ等の帯状体3
1の水分含有量が少なく、帯状体31を乾燥させるのに
それほど熱量を必要としないと判断した場合には、図8
(a)中、矢印で示すように、入口ガイドロール32を
時計回りに移動して帯状体31の加熱ロール33への巻
付角θを少なくし、帯状体31と加熱ロール33との接
触長さを短くする。これにより、帯状体31の乾燥度を
下げることができる。
【0020】なお、ここでは、オペレータが最終製品と
しての段ボールシート30の反りを目視で観察し、帯状
体31の乾燥度を調整するようにしているが、これに限
られるものではなく、帯状体31の表面温度等に応じて
入口ガイドロール32を自動的に移動させて、帯状体3
1の乾燥度(水分含有量)を調整するようにしても良
い。
【0021】出口ガイドロール34は、図1(b)に示
すように、その一側の軸部35aがフレーム40aに固
定された軸受37にベアリング36aを介して回転自在
に支持されている。一方、他側の軸部35bは、ベアリ
ング36bを介して軸受38に回転自在に支持されてお
り、この軸受38がフレーム40bに固定されたレール
39,39に挟持され、これにより、他側の端部35b
がフレーム40bに沿って上下方向に移動できるように
レール39,39に係合されている。なお、この出口ガ
イドロール34は、従来技術〔図9(a)参照〕で既に
説明したものと同様に構成されているが、この出口ガイ
ドロール34を昇降させる手段が、従来技術とは異なっ
ている。
【0022】つまり、この軸受38には、図2に示すよ
うに、その下部に溝38aが設けられており、この溝3
8aにねじ軸43の上端部43aが係合されている。そ
して、このねじ軸43の上端部43aで軸受38を支持
している。このねじ軸43は、その中間部がフレーム4
0bに固定されたねじ座41と螺合しており、また、ね
じ軸43の中間部のねじ座41よりも下方には、スプロ
ケット44が取り付けられている。
【0023】そして、このスプロケット44は、後述す
る制御部50からの指令に基づいて駆動する正逆回転可
能なロール昇降モータ8に連結されたスプロケット8a
と、チェン9を介して連結されており、このロール昇降
モータ8によってねじ軸43を回転させることができる
ようになっている。このようにしてねじ軸43を回転さ
せることによって、出口ガイドロール34の一方の軸受
38をレール39,39に沿って上下方向へ移動させる
ことができ、これに応じて、出口ガイドロール34の他
側の軸部35bも上下方向へ移動するため、これによ
り、出口ガイドロール34を傾斜させることができる。
【0024】このように出口ガイドロール34を傾斜さ
せることにより、帯状体31の巾方向に加わる張力を変
えることができ、これにより、加熱ロール33と帯状体
31との間の接触伝熱抵抗を変化させることができるた
め、帯状体31に与える熱量を帯状体31の巾方向で調
節できる。また、ねじ軸43の下端部には、発振器10
が取り付けられている。この発振器10は、軸受38の
移動量(ねじ軸43の回転数)に比例した数のパルスを
発生し、後述する制御部50にフィードバックするよう
になっている。
【0025】なお、これらの軸受38,レール39,3
9,ねじ座41,ねじ軸43,スプロケット44,8
a,ロール昇降モータ8,チェン9,発振器10等によ
って、ロール昇降手段51が構成される。ところで、本
実施形態にかかる加熱装置の下流側には、複数(ここで
は、2台)の温度センサ1a,1bが帯状体31の巾を
等分した範囲内で移動可能に配設されている。
【0026】これらの温度センサ1a,1bは、図1
(b)に示すように、出口ガイドロール34の直下流側
に配設され、帯状体31を加熱装置で加熱乾燥した直後
の帯状体31の表面温度を、帯状体31の巾方向に連続
的に計測できるようになっている。つまり、これらの温
度センサ1a,1bは、それぞれ取付座4a,4bに固
定されている。これらの取付座4a,4bには、ねじ穴
が形成されており、このねじ穴は、その両端を軸受2
a,2bによって回転自在に支持されたねじ軸3と螺合
している。
【0027】また、これらの取付座4a,4bには、ね
じ軸3と螺合するねじ穴の直近にこのねじ穴と平行に孔
が設けられており、この孔にその両端がフレーム40
a,40bに固定されたガイドバー5が挿通されてお
り、このガイドバー5によって取付座4a,4bのねじ
軸3回りの回動を防止して、取付座4a,4bの軸線方
向への移動をガイドできるようになっている。
【0028】また、ねじ軸3には、中央を境にして左右
に互いに逆ねじが加工されており、ねじ軸3を正逆回転
させることにより、図1(b)中、矢印で示すように、
温度センサ1a,1bを互いに遠ざけ、又は互いに近づ
けるように移動させることができるようになっている。
これにより、帯状体31の表面温度を、帯状体31の巾
方向に連続的に計測できることになる。
【0029】このねじ軸3の一端は、逆回転可能なセン
サ駆動モータ6に結合されている。また、ねじ軸3の他
端にはセンサ位置検出器7が結合されており、ねじ軸3
の回転数に比例したパルス数を計数することにより、温
度センサ1a,1bの原点位置(例えば、ねじ軸の中央
位置)からの距離を計測できる構造となっている。な
お、ねじ軸3,取付座4a,4b,センサ駆動モータ6
等により、複数の温度センサ1a,1bをそれぞれ帯状
体31の巾を等分した範囲内で帯状体31の巾方向へ移
動させるセンサ移動手段が構成される。
【0030】ところで、本実施形態にかかる帯状体の加
熱装置には、上述のセンサ駆動モータ6及びロール昇降
モータ8の駆動を制御する制御部50が設けられてい
る。この制御部50には、図3に示すように、紙巾W
〔図1(b)参照〕の寸法に対応する紙巾データが、図
示しない「生産管理装置」からあらかじめインプットさ
れるようになっている。
【0031】また、制御部50には、本加熱装置の作動
中に検出される検出情報、即ち、センサ位置検出器7に
より検出された温度センサ1a,1bの原点位置からの
距離や温度センサ1a,1bにより検出された帯状体3
1の表面温度もインプットされるようになっている。そ
して、制御部50は、これらのインプットされた情報に
基づいて、センサ駆動モータ6及びロール昇降モータ8
の駆動を制御するようになっている。
【0032】具体的には、制御部50は、紙巾データ、
センサ位置検出器7からの信号に基づいて、温度センサ
1a,1bによって帯状体31の表面温度を常時計測す
べく、センサ駆動モータ6へ指令を出力するようになっ
ている。つまり、加熱装置の運転が開始されると、制御
部50は、図1(b)に示すセンサ駆動モータ6を正回
転させるべく、センサ駆動モータ6へ指令を出力するよ
うになっている。この指令に基づいて、センサ駆動モー
タ6は正回転し、これにより、装置中央部の原点位置付
近に待機していた温度センサ1a,1bが互いに遠ざか
る方向へ移動することになる。
【0033】また、温度センサ1a,1bがともに帯状
体31の側部までくると(即ち、温度センサ位置検出器
7により検出された原点位置からの距離と、あらかじめ
インプットされているライナ紙の巾(帯状体の巾)の1
/2との差が零になると)、制御部50は、センサ駆動
モータ6を逆回転させるべく、センサ駆動モータ6へ指
令を出力する。この指令に基づいて、センサ駆動モータ
6は逆回転を始め、これにより、温度センサ1a,1b
は互いに近づく方向へ移動することになる。
【0034】このようにして、本実施形態では、温度セ
ンサ1aによって、帯状体31の巾方向左側部分の温度
を計測できるようになっており、また、温度センサ1b
によって、帯状体31の巾方向右側部分の温度を計測で
きるようになっている。また、制御部50は、温度セン
サ1a,1bからの信号に基づいて、出口ガイドロール
34の一端の軸受38を上下方向へ移動させるべく、ロ
ール昇降モータ8へ指令を出力するようになっている。
【0035】つまり、制御部50は、温度センサ1a,
1bからの各々の信号に基づいて、温度センサ1aの平
均温度と温度センサ1bの平均温度とを算出し、これら
の温度センサ1aの平均温度と温度センサ1bの平均温
度との温度差が、あらかじめ設定されている一定値以上
の温度差になると、図2に示すロール昇降モータ8へ指
令を出力するようになっている。この指令に基づいて、
ロール昇降モータ8が駆動され、これにより、出口ガイ
ドロール34の一端の軸受38が上方又は下方へ移動す
ることになる。
【0036】本発明の第1実施形態にかかる帯状体の加
熱装置は、上述のように構成されるため、以下のように
動作する。つまり、加熱装置の運転が開始されると、制
御部50からの指令に基づいて、センサ駆動モータ6が
駆動され、これにより、装置中央部の原点位置付近に待
機していた温度センサ1a,1bが互いに遠ざかる方向
に移動する。
【0037】一方、温度センサ1a,1bがともに帯状
体31の側部までくると(即ち、温度センサ位置検出器
7により検出される原点位置からの距離と、あらかじめ
インプットされている紙巾の1/2との差が零になる
と)、制御部50からの指令に基づいて、センサ駆動モ
ータ6が逆転を始め、これにより、温度センサ1a,1
bは互いに近づく方向に移動する。
【0038】このような動作を繰り返して、温度センサ
1a,1bによって、常時、帯状体31の表面温度が計
測される。そして、温度センサ1aの平均温度と温度セ
ンサ1bの平均温度との温度差があらかじめ設定されて
いる一定値以上の温度差になると、制御部50からの指
令に基づいて、ロール昇降モータ8が駆動され、これに
より、出口ガイドロール34の一端の軸受38が上方又
は下方に移動する。
【0039】この結果、帯状体31の巾方向の張力が変
わり、加熱ロール33から帯状体31に与えられる熱量
が変化して、温度差がなくなる方向に修正される。した
がって、本実施形態にかかる帯状体の加熱装置によれ
ば、オペレータが最終製品としての段ボールシートの反
りを観測して、ハンドルを操作していた従来技術に比
べ、加熱装置の出口直後で表面温度が計測され、これに
応じて出口ガイドロール34が自動的に操作されて帯状
体31の表面温度が均一化される。これにより、帯状体
31の巾方向での水分含有量を容易かつ確実に均一化さ
せることができるため、製品の反り発生を防止すること
ができ、製品の不良品率を大幅に低下させることができ
るという利点がある。
【0040】また、製品の反りを防止する制御に関する
時間遅れを著しく小さくすることができ、また、オペレ
ータの経験やノウハウ不足、及び個人差によるバラツキ
をなくすことができるという利点がある。さらに、温度
センサ1a,1bが帯状体31の巾を等分した位置に設
けられているため、ねじ軸3には逆ねじを加工するだけ
で良く、センサ移動手段を簡素な構成とすることができ
るという利点がある。
【0041】次に、第2実施形態について説明する。本
第2実施形態にかかる帯状体の加熱装置は、図4(a),
(b)に示すように、第1実施形態のものと出口ガイド
ロールが異なり、出口ガイドロールとしてスプレッダー
バー20が設けられている。このスプレッダーバー20
は、図4(a)に示すように、円柱状のロールが湾曲し
た形状をしており、装置の運転中、帯状体31はスプレ
ッダーバー20に接触して摺動しながら走行するように
なっている。
【0042】このスプレッダーバー20は、その一側の
軸端20aが、図4(b)に示すように、ベアリング2
3aを介して、軸受24によって回転自在に支持されて
おり、その軸端20aは、フレキシブルカップリング2
1を介して、バー回転モータ22に結合されている。そ
して、後述する制御部50からの指令に基づいて、バー
回転モータ22を駆動することにより、スプレッダーバ
ー20を回転させてその回転角度を変えることができる
ようになっている。
【0043】一方、スプレッダーバー20の他方の軸端
20bは、上述の第1実施形態(図1及び図2参照)で
詳述したものと同じ構造,機能のものとして構成され
る。また、温度センサ1a,1b、その他の構成も上述
の第1実施形態のものと同様であるため、ここでは、そ
の説明を省略する。また、制御部50は、図5に示すよ
うに、紙巾データ,センサ位置検出器7からの信号に基
づいてセンサ駆動モータ6を制御し、さらに、温度セン
サ1a,1bにより計測される各々の帯状体31の平均
温度の差が一定値以上の値になるとロール昇降モータ8
を制御するようになっており、これらのロール昇降手段
51については上述の第1実施形態と同様である。
【0044】さらに、本実施形態では、制御部50は、
温度センサ1a,1bによって計測される各々の帯状体
31の表面温度の差が一定値以上になった場合(例え
ば、温度センサ1a,1bによって計測された各々の帯
状体31の側部表面温度と中央部表面温度との間に温度
差が生じており、この温度差が予め設定されている一定
値以上になった場合)には、制御部50は、バー回転モ
ータ22に指令を出力して、湾曲したスプレッダーバー
20を回転させ、その回転角度を変えることにより、帯
状体31に加わる張力分布を変化させ、これにより、加
熱ロール33から帯状体31へ与えられる熱量分布を変
えるようになっている。
【0045】例えば、帯状体31の側部表面温度が中央
部表面温度よりも高くなっており、その温度差が予め設
定されている一定値以上になった場合には、制御部50
が、バー回転モータ22に指令を出力して、湾曲したス
プレッダーバー20を回転させ、その回転角度が帯状体
31の中央部の張力を増す方向に変えられる。このよう
にして、制御部50からの指令に基づいてバー回転モー
タ22を駆動することによって、帯状体31の水分含有
量分布をコントロールすることができるようになってい
る。
【0046】なお、制御部50は、ロール昇降モータ8
とバー回転モータ22とは互いに独立してコントロール
することができるようになっている。本発明の第2実施
形態にかかる帯状体の加熱装置は、上述のように構成さ
れるため、以下のように動作する。つまり、加熱装置の
運転が開始されると、制御部50からの指令に基づい
て、センサ駆動モータ6が駆動され、これにより、装置
中央部の原点位置付近に待機していた温度センサ1a,
1bが互いに遠ざかる方向に移動する。
【0047】一方、温度センサ1a,1bがともに帯状
体31の側部までくると(即ち、温度センサ位置検出器
7により検出される原点位置からの距離と、あらかじめ
インプットされている紙巾の1/2との差が零になる
と)、制御部50からの指令に基づいて、センサ駆動モ
ータ6が逆転を始め、これにより、温度センサ1a,1
bは互いに近づく方向に移動する。
【0048】このような動作を繰り返して、温度センサ
1a,1bによって、常時、帯状体31の表面温度が計
測される。そして、温度センサ1aの平均温度と温度セ
ンサ1bの平均温度との温度差があらかじめ設定されて
いる一定値以上の温度差になると、制御部50からの指
令に基づいて、ロール昇降モータ8が駆動され、これに
より、出口ガイドロール34の一端の軸受38が上方又
は下方に移動する。
【0049】この結果、帯状体31の巾方向の張力が変
わり、加熱ロール33から帯状体31に与えられる熱量
が変化して、温度差がなくなる方向に修正される。一
方、温度センサ1a,1bの各々が計測する帯状体31
の表面温度に差が生じた場合、制御部50からの指令に
基づいて、バー回転モータ22が駆動され、これによ
り、湾曲したスプレッダーバー20の回転角度が変わ
る。
【0050】この結果、帯状体31に加わる張力分布が
変化し、加熱ロール33から帯状体31へ与えられる熱
量が変化して、温度差がなくなる方向に修正される。例
えば、温度センサ1aが計測する帯状体31の端部の温
度が中央部の温度よりも高く、その差が予め設定されて
いる一定値以上になった場合、制御部50からの指令に
基づいて、帯状体31の中央部の張力が増す方向にバー
回転モータ22が駆動され、これにより、湾曲したスプ
レッダーバー20の回転角度が変わる。この結果、帯状
体31に加わる張力分布が変化し、加熱ロール33から
帯状体31へ与えられる熱量が変化して、温度差がなく
なる方向に修正されることになる。
【0051】ここで、ロール昇降モータ8及びバー回転
モータ22を駆動させた場合の熱量分布について説明す
る。まず、図6(a)は、ロール昇降モータ8が原点位
置とし、バー回転モータ22を駆動して、スプレッダー
バー20の回転角度を変えた場合の熱量を示している。
【0052】図6(a)中、直線(1)は、バー回転モ
ータ22を駆動し、スプレッダーバー20を原点位置と
した場合の熱量を示しており、この場合、帯状体31に
は均一な張力がかかり、加熱ロール33から帯状体31
に与えられる熱量は全巾にわたって、均一に保たれる。
また、図6(a)中、曲線(2)は、バー回転モータ2
2を駆動し、スプレッダーバー20を帯状体31の中央
部の張力が最大になる回転角度まで動かした場合の熱量
を示しており、この場合、帯状体31の中央部に与えら
れる熱量は最大となる。
【0053】さらに、図6(a)中、曲線(3)は、バ
ー回転モータ22を駆動し、スプレッダーバー20を帯
状体31の中央部の張力が最小になる回転角度まで動か
した場合の熱量を示しており、この場合、帯状体31の
中央部の張力が最低になり、帯状体31に与えられる熱
量が最低となる。なお、スプレッダーバー20の回転角
度を適当な回転角度に制御することにより、熱量が曲線
(2)と曲線(3)との中間の任意の値になるようにコ
ントロールすることができる。
【0054】また、図6(b)は、ロール昇降モータ8
によりスプレッダーバー20の一方の軸端20bを下げ
た場合の熱量を示しており、この場合、帯状体31の一
方の張力が増し、帯状体31に与えられる熱量が増加す
る。ここで、スプレッダーバー20の回転角度を変えた
場合の熱量は、図6(b)中、直線(1),曲線(2),
(3)に示すようになる。ここで、図6(b)中、直線
(1),曲線(2),(3)は、上述の図6(a)の直線
(1),曲線(2),(3)と同様に、それぞれ、バー回
転モータ22を駆動し、スプレッダーバー20を原点位
置とした場合、スプレッダーバー20を帯状体31の中
央部の張力が最大になる回転角度まで動かした場合、ス
プレッダーバー20を帯状体31の中央部の張力が最小
になる回転角度まで動かした場合の熱量を示している。
なお、この場合もスプレッダーバー20の回転角度は独
立にコントロールされる。
【0055】また、図6(c)は、ロール昇降モータ8
によりスプレッダーバー20の一方の軸端20bを上げ
た場合の熱量を示しており、この場合、帯状体31の一
方の張力が減り、帯状体31に与えられる熱量が減少す
る。ここで、スプレッダーバー20の回転角度を変えた
場合の熱量は、図6(c)中、直線(1),曲線(2),
(3)に示すようになる。ここで、図6(c)中、直線
(1),曲線(2),(3)は、上述の図6(a)の直線
(1),曲線(2),(3)と同様に、それぞれ、バー回
転モータ22を駆動し、スプレッダーバー20を原点位
置とした場合、スプレッダーバー20を帯状体31の中
央部の張力が最大になる回転角度まで動かした場合、ス
プレッダーバー20を帯状体31の中央部の張力が最小
になる回転角度まで動かした場合の熱量を示している。
なお、この場合もスプレッダーバー20の回転角度は独
立にコントロールされる。
【0056】したがって、本第2実施形態にかかる帯状
体の加熱装置によれば、温度センサ1a,1bで帯状体
31の表面温度を連続的に計測し、その結果、それぞれ
の温度センサ1a,1bによって計測される表面温度か
ら算出される平均温度に一定値以上の温度差が生じた場
合は、ロール昇降モータ8を駆動することによってスプ
レッダーバー20の一端を昇降させるため、帯状体31
の巾方向の表面温度がより確実に均一化されるという利
点がある。
【0057】例えば、コルゲートマシンにおける段ボー
ルシート30の製造に際し、裏ライナ30aの水分含有
量と表ライナ30cの水分含有量とに差がある場合や裏
ライナ30a及び表ライナ30cの各々の巾方向の水分
含有量にバラツキがある場合であっても、段ボールシー
ト30の反りの発生を確実に防止することができる。ま
た、帯状体31の側部の表面温度と中央部の表面温度と
の温度差が一定値以上になった場合、バー回転モータ2
2をロール昇降モータ8とは独立して駆動することによ
って、図6に示すように、スプレッダーバー20の回転
角度を変えるため、帯状体31の側部の表面温度と中央
部の表面温度とをより確実に均一化させることができ
る。これにより、より多様な帯状体31の表面温度コン
トロールが可能となり、帯状体31の含有水分量をより
確実に均一化させることができるため、製品の反りの発
生を防止することができ、製品の不良品率を大幅に低下
させることができるという利点がある。
【0058】例えば、コルゲートマシンにおける段ボー
ルシート30の製造に際し、裏ライナ30a及び表ライ
ナ30cの水分含有量が段ボールシート30の巾方向に
波打って分布している場合であっても、バー回転モータ
22を駆動することにより、スプレッダーバー20を回
転させて、段ボールシート30の反りの発生を確実に防
止することができる。
【0059】なお、上述の各実施形態にかかる帯状体の
加熱装置では、2台の温度センサ1a,1bがそれぞれ
帯状体31の巾を2等分した範囲内で移動しうるように
構成しているが、これに限られるものではなく、複数の
温度センサを帯状体31の巾を例えば等分した位置に設
け、この範囲内で移動しうるように構成することもでき
る。この場合、例えば複数の温度センサによって計測さ
れる表面温度のうち最大値と最小値との差に基づいて出
口ガイドロールを昇降させるようにすることが考えられ
る。
【0060】また、上述の各実施形態にかかる帯状体の
加熱装置では、複数の温度センサ1a,1bによって計
測されるそれぞれの表面温度の温度差が一定値以上にな
った場合に出口ガイドロール34を昇降させるようにし
ているが、複数の温度センサ1a,1bによって計測さ
れるそれぞれの表面温度の温度差に基づいて出口ガイド
ロール34を昇降させるようにすれば良い。
【0061】また、上述の各実施形態にかかる帯状体の
加熱装置では、複数の温度センサ1a,1bは、帯状体
31の巾を等分した範囲内で移動しうるように構成し、
帯状体31の表面温度を連続的に計測することができる
ようにしているが、複数の温度センサ1a,1bを帯状
体31の巾方向に沿って固定した位置で計測しうるよう
に並設しても良い。この場合、ロール昇降手段は、複数
の温度センサ1a,1bによって計測されるそれぞれの
表面温度の温度差が一定値以上になった場合に出口ガイ
ドロール34を昇降させるようにする。
【0062】また、上述の各実施形態にかかる帯状体の
加熱装置では、制御部50がロール昇降手段とバー回転
モータ22とをそれぞれ独立して制御するようにしてい
るが、これらを連携させて制御しても良い。また、上述
の第2実施形態にかかる帯状体の加熱装置では、制御部
50が、複数の温度センサ1a,1bによって連続的に
計測されたそれぞれの表面温度の平均温度を算出し、平
均温度の差が一定値以上になった場合にロール昇降手段
を制御するとともに、複数の温度センサ1a,1bによ
って計測された帯状体31の側部の表面温度と中央部の
表面温度との温度差が一定値以上になった場合にバー回
転モータ22によってスプレッダーバー20の回転角度
を変えるようにしているが、これに限られるものではな
く、制御部50が、複数の温度センサ1a,1bによっ
て計測されたそれぞれの表面温度のセンサ間偏差に基づ
いてロール昇降手段を制御するとともに、複数の温度セ
ンサ1a,1bによって計測された帯状体31の表面温
度の巾方向偏差に基づいてバー回転モータ22を通じた
スプレッダーバー20の回転角度の調整を行なえば良
い。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の帯状体の加熱装置によれば、帯状体の巾方向に沿
って並設された複数の温度センサによって計測されたそ
れぞれの表面温度の温度差に基づいて、ロール昇降手段
によって出口ガイドロールが自動的に昇降され、帯状体
の表面温度が均一化される。これにより、帯状体の巾方
向での水分含有量を容易かつ確実に均一化させることが
できる。これにより、製品の反り発生を防止することが
でき、製品の不良品率を大幅に低下させることができる
という利点がある。
【0064】請求項2記載の本発明の帯状体の加熱装置
によれば、複数の温度センサをそれぞれ帯状体の巾方向
へ移動させながら帯状体の表面温度を計測し、複数の温
度センサのそれぞれによって独立して計測された表面温
度のセンサ間偏差に基づいて制御部を制御するため、帯
状体の巾方向の表面温度がより確実に均一化される。ま
た、複数の温度センサのそれぞれによって計測された帯
状体の表面温度の巾方向偏差に基づいて、制御部がバー
回転モータを通じたスプレッダーバーの回転角度の調整
を行なうため、帯状体の側部の表面温度と中央部の表面
温度とが確実に均一化される。
【0065】これにより、より多様な帯状体の表面温度
コントロールが可能となり、帯状体31の含有水分量を
より確実に均一化させることができるため、製品の反り
の発生を防止することができ、製品の不良品率を大幅に
低下させることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる帯状体の加熱装
置を示す模式図であり、(a)はその断面図、(b)は
(a)のA矢視平面図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかる出口ガイドロー
ルのロール昇降装置を示す模式的な断面図であり、図1
(b)のB−B矢視断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる帯状体の加熱装
置の制御を説明するためのブロック図である。
【図4】本発明の第2実施形態にかかるスプレッダーバ
ーを装着した帯状体の加熱装置を示す模式図であり、
(a)はその断面図、(b)は(a)のA矢視平面図で
ある。
【図5】本発明の第2実施形態にかかるスプレッダーバ
ーを装着した帯状体の加熱装置の制御を説明するための
ブロック図である。
【図6】本発明の第2実施形態にかかるスプレッダーバ
ーを用いた帯状体の加熱装置における乾燥熱量曲線を示
す図であり、(a)はロール昇降モータによりスプレッ
ダーバーの一方を原点位置とした場合の熱量、(b)は
ロール昇降モータによりスプレッダーバーの一方の軸端
を下げた場合の熱量、(c)はロール昇降モータにより
スプレッダーバーの一方の軸端を上げた場合の熱量をそ
れぞれ示している。
【図7】一般的な反りの発生した状態の段ボールシート
を示す模式図である。
【図8】従来の帯状体の加熱装置を示す模式的な断面図
であり、(a)は帯状体の加熱ロールへの巻付状態を示
す図であり、(b)は帯状体の加熱ロールへの巻付角θ
を多くした状態を示す図である。
【図9】従来の帯状体の加熱装置における出口ガイドロ
ールを示す模式図であり、(a)はその模式的な平面図
で、図8(a)のA矢視平面図であり、(b)はそのロ
ール昇降装置を示す模式的な断面図で、(a)のC−C
矢視断面図である。
【図10】従来の帯状体の加熱装置によって付与される
熱量を示す図であり、(a)は出口ガイドロールの一方
を原点位置とした場合の熱量、(b)は出口ガイドロー
ルの一方の軸端を下げた場合の熱量、(c)は出口ガイ
ドロールの一方の軸端を上げた場合の熱量をそれぞれ示
している。
【符号の説明】
1a,1b 温度センサ 2a,2b 軸受 3 ねじ軸 4a,4b 取付座 5 ガイドバー 6 センサ駆動モータ(センサ駆動手段) 7 センサ位置検出器 8 ロール昇降モータ(ロール昇降手段) 8a スプロケット(ロール昇降手段) 9 チェン(ロール昇降手段) 10 発振器(ロール昇降手段) 20 スプレッダーバー(出口ガイドロール) 20a,20b 軸端 21 フレキシブルカップリング 22 バー回転モータ 23a ベアリング 24 軸受 30 段ボールシート 30a 裏ライナ 30b 芯紙 30c 表ライナ 31 帯状体 32 入口ガイドロール 33 加熱ロール 34 出口ガイドロール 35a,35b 軸部 36a,36b ベアリング 37 軸受 38 軸受(ロール昇降手段) 38a 溝 39 レール(ロール昇降手段) 40a,40b フレーム 41 ねじ座(ロール昇降手段) 42 ハンドル 43 ねじ軸(ロール昇降手段) 43a 上端部 44 スプロケット(ロール昇降手段) 50 制御部 51 ロール昇降手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出口ガイドロールを備える帯状体の加熱
    装置において、 該出口ガイドロールを昇降させるロール昇降手段と、 該帯状体の巾方向に沿って並設され、該帯状体の表面温
    度を計測する複数の温度センサと、 該ロール昇降手段が、該複数の温度センサによって計測
    されるそれぞれの表面温度のセンサ間偏差に基づいて該
    出口ガイドロールを昇降させることを特徴とする、帯状
    体の加熱装置。
  2. 【請求項2】 該出口ガイドロールが、湾曲した円柱状
    のスプレッダーバーにより構成され、 該複数の温度センサが、該帯状体の巾方向へ移動しなが
    ら該帯状体の表面温度を計測しうるように構成され、 該スプレッダーバーを回転駆動するバー回転モータと、 該ロール昇降手段及び該バー回転モータをそれぞれ独立
    して制御する制御部とを備え、 該制御部が、該複数の温度センサによって計測されたそ
    れぞれの表面温度のセンサ間偏差に基づいて該ロール昇
    降手段を制御するとともに、該複数の温度センサによっ
    て計測された該帯状体の表面温度の巾方向偏差に基づい
    て該バー回転モータを通じた該スプレッダーバーの回転
    角度の調整を行なうことを特徴とする、請求項1記載の
    帯状体の加熱装置。
JP36127497A 1997-12-26 1997-12-26 帯状体の加熱装置 Pending JPH11188806A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36127497A JPH11188806A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 帯状体の加熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36127497A JPH11188806A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 帯状体の加熱装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11188806A true JPH11188806A (ja) 1999-07-13

Family

ID=18472903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36127497A Pending JPH11188806A (ja) 1997-12-26 1997-12-26 帯状体の加熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11188806A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1088644B1 (en) Deformation correcting method and apparatus for sheet materials
US5244518A (en) Corrugated board manufacturing apparatus and process including precise web moisture and temperature control
JPH0469064B2 (ja)
JPS6354334B2 (ja)
JPH0637B2 (ja) 生地延展方法および生地延展装置
US11958693B2 (en) Transport device, applicator and method for transporting a tire component
US4627804A (en) Sheet forming apparatus
JP4239369B2 (ja) ウエブの蛇行制御装置およびこの蛇行制御装置を用いたセラミックグリーンシートの製造装置
US4626188A (en) Dough-rolling machine
US7172720B2 (en) Apparatus and method for measuring and of controlling the gap between polymer sheet cooling rolls
JPH11188806A (ja) 帯状体の加熱装置
US6863517B2 (en) Apparatus and method for measuring and of controlling the gap between polymer sheet cooling rolls
US4668181A (en) Heating device and process for controlling the heating device for webs to be unwound from rolls
JPS6325933B2 (ja)
KR102340877B1 (ko) 텐션 조절부가 하부에 구비된 롤투롤 그래핀 필름 제조장치
JPH0218239B2 (ja)
JP2002231229A (ja) 二次電池用電極ウエブの歪み矯正装置
KR960000848B1 (ko) 타이어성형기의 재료감아붙이기장치
JP3433774B2 (ja) 帯状食品の製造装置
KR100650130B1 (ko) 권취릴과 그것을 가지는 베니어시트의 권취장치와 합판의 제조방법
JP2003053414A (ja) 条材滞留装置
JP2719508B2 (ja) シート幅方向温度調整方法
JP4632710B2 (ja) ゴム被覆コードの製造装置
JPH0512140B2 (ja)
JPS648980B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040521

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040604

A977 Report on retrieval

Effective date: 20050519

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050524

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050719

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051206