JPH11186894A - 出力バッファ回路 - Google Patents

出力バッファ回路

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JPH11186894A
JPH11186894A JP9366541A JP36654197A JPH11186894A JP H11186894 A JPH11186894 A JP H11186894A JP 9366541 A JP9366541 A JP 9366541A JP 36654197 A JP36654197 A JP 36654197A JP H11186894 A JPH11186894 A JP H11186894A
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signal
drive
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load
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Tetsuya Okuzumi
哲也 奥住
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メインクロックを入力したときに流れる貫通
電流の消費量を最小限に抑えることにより、出力バッフ
ァ回路全体としての消費電流量を抑えることのできる出
力バッファ回路を提供する。 【解決手段】 負荷回路(91)を駆動するための出力
バッファ回路(20)であって、制御部(60)と、駆
動部(30)とを備え、前記制御部は、入力信号(S
k)と、前記負荷回路が動作状態および非動作状態のい
ずれか一方にあるかを示す第1の制御信号(Sa)とを
入力して第2の制御信号(S6)を発生し、前記駆動部
は、前記第2の制御信号から、前記負荷回路を駆動する
ための駆動信号(Sn)を発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、出力バッファ回路
に関し、特に負荷に応じて消費電流を抑えることのでき
る出力バッファ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、負荷回路に対してメインクロ
ックを供給する場合には、出力バッファ回路が用いられ
る。図7に出力バッファ回路の使用例を示す。図7に示
すように、メインクロックを各負荷回路A,B,Cへ供
給する場合、各負荷回路A,B,Cが十分動作するよう
に出力バッファ回路10が使用される。出力バッファ回
路10は、図8に示すように、例えばCMOS回路11
で構成される。CMOS回路11は、電源とアースとの
間に直列に接続された、P−chのMOSトランジスタ
12とN−chのMOSトランジスタ13とを備えてい
る。
【0003】CMOS回路11に「Hi」のメインクロ
ック信号Skが入力されると、P−chのMOSトラン
ジスタ12は「OFF」となり、N−chのMOSトラ
ンジスタ13は「ON」となり、CMOS回路11から
は「Low」信号(メインクロックの反転信号Sn)が
各負荷回路A,B,Cに出力される。反対に、メインク
ロック信号Skが「Low」であるときには、反転信号
Snとして「Hi」信号が出力される。
【0004】この場合、出力バッファ回路10の駆動能
力は、CMOS回路11を構成するN−ch、P−chの
各MOSトランジスタ12,13に流れるドレイン電流
Idによって決定される。出力バッファ回路10の駆動
能力(ドレイン電流Id)は、各負荷回路A,B,Cの
全てが同時に動作する(すなわち、パワーコントロール
信号Sa,Sb,Scの全てが「Hi」であり各負荷回
路A,B,Cの全てがパワーオン状態にある)場合に対
応可能な大きさが求められる。
【0005】ドレイン電流Idは、以下のグラジュアル
・チャネル近似式(1)により表わすことができる。式
(1)から、ドレイン電流Idは、各MOSトランジス
タ12,13のサイズである(W/L)の値を変えるこ
とで任意に設定できることが分かる。 Id=(W/L)・μn・Cox{(Vg−Vt)Vd−0.5Vd・Vd} 式(1) ここで、Vd≧Vg−Vtの場合、ドレイン電流Idが飽
和するときの最大ドレイン電流Idmaxは、 Idmax=0.5(W/L)・μn・Cox・(Vg−Vt)
(Vg−Vt) となる。ただし、 W:MOSトランジスタのゲート(チャネル)幅 L:MOSトランジスタのゲート(チャネル)長 μn:電子の移動度 Cox:単位面積当たりのゲート酸化膜静電容量 Vd:ドレイン電圧 Vg:ゲート電圧 Vt:しきい値電圧 をそれぞれ示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記式
(1)において(W/L)の値を大きく設定すれば、ド
レイン電流Idが増えて出力バッファ回路10の駆動能
力が上がる。しかしながら、それは、同時にCMOS回
路11で構成された出力バッファ回路10の全消費電流
量(ドレイン電流Idの消費量をはじめとする)の増加
を意味する。
【0007】ここで、出力バッファ回路10における全
消費電流には、前記ドレイン電流Idと、貫通電流(メ
インクロック信号Skの切換わり時に両MOSトランジ
スタ12,13を電源からアースまで流れる電流)と、
各MOSトランジスタ12,13のリーク電流Il(定
常状態で流れる電流)とが含まれる。
【0008】例えば、パワーコントロール信号Saを
「Hi」にして負荷回路Aをパワーオン状態とする一
方、パワーコントロール信号Sb,Scを「Low」に
して負荷回路B,回路Cをパワーオフ状態とした場合を
考える。この場合、パワーオフ状態とされた負荷回路
B,負荷回路Cには、ドレイン電流Idが供給されない
ため、その分、出力バッファ回路10での消費電流量は
削減される。
【0009】しかしながら、出力バッファ回路10で消
費される前記貫通電流の大きさは、負荷回路B,負荷回
路Cもまたパワーオン状態(パワーコントロール信号S
b,Scもまた「Hi」の状態)のときと同じである。
つまり、貫通電流は、負荷回路A,B,Cの各々がパワ
ーオン状態にあるかパワーオフ状態にあるかに無関係に
流れ、貫通電流の消費量は常に一定である。
【0010】この理由は以下の通りである。貫通電流
は、出力バッファ回路10に入力されるメインクロック
信号Skの「Hi」と「Low」が切り換わる度に、電
源からアースに流れるものである。すなわち、貫通電流
は、負荷回路A,B,Cに流れるわけではなく、出力バ
ッファ回路10内部で消費されるため、貫通電流の流れ
の有無およびその流量は、負荷回路A,B,Cの各々が
パワーオン/オフ状態のいずれであるかに無関係なので
ある。
【0011】この場合、貫通電流の消費量は、前述した
(W/L)の値に影響される。出力バッファ回路10に
おいて、(W/L)の値は、上記式(1)に基づき、各
負荷回路A,B,Cを同時駆動可能なドレイン電流Id
を発生できるように設定される。そして、その(W/
L)の値の大きさに従って、貫通電流の消費量が決定さ
れる。したがって、貫通電流の消費量を減らすには、出
力バッファ回路10の駆動能力(ドレイン電流Id)自
体を下げるか、メインクロック信号Skの発生を止めて
CMOS回路11の動作を停止させるしかない。
【0012】出力バッファ回路10は、負荷回路の回路
規模が大きくなると、多くの回路へメインクロックを供
給しなければならなくなり、それに従い駆動能力(ドレ
イン電流Id)の増強が必要とされる。ここで、負荷回
路の回路規模の増大に伴い、ドレイン電流Idを増やす
には(W/L)の値を大きくする必要があり、それに連
れて出力バッファ回路10の貫通電流の消費電流も大き
くなるという問題がある。
【0013】また、貫通電流は、出力バッファ回路10
にメインクロック信号Skが入力される度に流れる。し
たがって、メインクロックの周波数が高くなる(時間当
たりのメインクロック信号Skの発生回数が増加する)
に連れて、貫通電流の消費電流量は大きくなる。よっ
て、メインクロックが高周波になればなるほど、貫通電
流の電流消費量が無視できない大きさとなる。
【0014】このことは、出力バッファ回路10におい
て、全負荷回路A,B,Cがパワーオフしているときに
消費される電流値(この電流値を「P」とする)と、全
負荷回路A,B,Cがパワーオンしているときに消費さ
れる電流値(この電流値を「Q」とする)との比率を考
えたときに、メインクロックが高周波になればなるほ
ど、前者Pの後者Qに対する比率が高くなることを意味
している。ここで、前記電流値Pは、貫通電流の電流値
(パワーオフしているときであってもパワーオン時と同
量である)のみである。これに対し、前記電流値Qは、
貫通電流の電流値(前記電流値Pの値)と、全負荷回路
A,B,Cの各々に流れるドレイン電流Idの消費電流
値の合計である。このことから、特に電池などの小電源
により稼動され高周波のメインクロック信号Skを備え
た携帯機器装置などでは、前記電流値Pが可動時間を短
縮させる要因の一つとなっている。
【0015】本発明は、上記の問題を解消するためにな
されたもので、メインクロックを入力したときに流れる
貫通電流の消費量を最小限に抑えることにより、出力バ
ッファ回路全体としての消費電流量を抑えることのでき
る出力バッファ回路を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の出力バッファ回
路は、負荷回路を駆動するための出力バッファ回路であ
って、制御部と、駆動部とを備え、前記制御部は、入力
信号と、前記負荷回路が動作状態および非動作状態のい
ずれか一方にあるかを示す第1の制御信号とを入力して
第2の制御信号を発生し、前記駆動部は、前記第2の制
御信号から、前記負荷回路を駆動するための駆動信号を
発生する。
【0017】本発明において、前記制御部は、前記第2
の制御信号として、前記駆動部を動作状態に設定する動
作状態設定信号、および前記駆動部を非動作状態に設定
する非動作状態設定信号のいずれか一方を出力し、前記
駆動部は、前記動作状態に設定されているときには前記
駆動信号を発生する一方、前記非動作状態に設定されて
いるときには前記駆動信号を発生しないとともに前記動
作状態に設定されているときに比べて前記駆動部での電
流消費量が少ない。
【0018】本発明において、前記入力信号は、2値信
号とされ、前記駆動部は、電源とアースとの間に直列に
接続されたPMOSトランジスタとNMOSトランジス
タとから構成されるCMOS回路を備え、前記制御部
は、前記第2の制御信号として、前記駆動部の前記CM
OS回路の前記PMOSトランジスタおよび前記NMO
Sトランジスタを相補的にONとして動作状態に設定す
る動作状態設定信号、ならびに前記駆動部の前記CMO
S回路を非動作状態に設定する非動作状態設定信号のい
ずれか一方を出力し、前記駆動部の前記CMOS回路
は、前記動作状態に設定されているときには前記駆動信
号を発生する一方、前記非動作状態に設定されていると
きには前記電源から前記アースに貫通電流が流れないよ
うに前記PMOSトランジスタおよび前記NMOSトラ
ンジスタの双方がOFF状態とされている。
【0019】本発明において、前記入力信号は、2値信
号とされ、前記駆動部は、電源とアースとの間に直列に
接続されたPMOSトランジスタとNMOSトランジス
タとから構成されるCMOS回路を備え、前記制御部
は、AND回路と、OR回路と、NOT回路とを備え、
前記AND回路には、前記入力信号と、前記第1の制御
信号とが入力され、前記OR回路には、前記入力信号
と、前記NOT回路を経由した前記第1の制御信号とが
入力され、前記AND回路からの出力信号は、前記NM
OSトランジスタのゲートに入力され、前記OR回路か
らの出力信号は、前記PMOSトランジスタのゲートに
入力されている。
【0020】本発明において、複数の負荷回路を駆動す
るための出力バッファ回路であって、複数の制御部と、
複数の駆動部とを備え、前記複数の制御部の各々と、前
記複数の駆動部の各々とは、互いに対応付けられて組と
して構成され、前記組は複数設けられ、複数の前記組の
各々は、前記複数の負荷回路の各々に対応付けられ、前
記複数の組のうち第一組に含まれる第一制御部は、入力
信号と、前記第一組に対応付けられた第一負荷回路が動
作状態および非動作状態のいずれか一方にあるかを示す
第一負荷回路用第1制御信号を入力して、第一駆動部用
第2制御信号を生成し、前記第一組に含まれる第一駆動
部に、前記第一駆動部用第2制御信号を出力し、前記第
一駆動部は、前記第一駆動部用第2制御信号から、前記
第一負荷回路を駆動するための第一負荷回路用駆動信号
を生成し、前記第一負荷回路用駆動信号を前記第一負荷
回路に出力し、前記複数の組のうち第二組に含まれる第
二制御部は、入力信号と、前記第二組に対応付けられた
第二負荷回路が動作状態および非動作状態のいずれか一
方にあるかを示す第二負荷回路用第1制御信号を入力し
て、第二駆動部用第2制御信号を生成し、前記第二組に
含まれる第二駆動部に、前記第二駆動部用第2制御信号
を出力し、前記第二駆動部は、前記第二駆動部用第2制
御信号から、前記第二負荷回路を駆動するための第二負
荷回路用駆動信号を生成し、前記第二負荷回路用駆動信
号を前記第二負荷回路に出力する。
【0021】本発明の出力バッファ回路において、前記
第一制御部は、前記第一駆動部用第2制御信号として、
前記第一駆動部を動作状態に設定する動作状態設定信
号、および前記第一駆動部を非動作状態に設定する非動
作状態設定信号のいずれか一方を出力し、前記第一駆動
部は、前記動作状態に設定されているときには前記第一
負荷回路用駆動信号を発生する一方、前記非動作状態に
設定されているときには前記第一負荷回路用駆動信号を
発生しないとともに前記動作状態に設定されているとき
に比べて前記第一駆動部での電流消費量が少なく、前記
第二制御部は、前記第二駆動部用第2制御信号として、
前記第二駆動部を動作状態に設定する動作状態設定信
号、および前記第二駆動部を非動作状態に設定する非動
作状態設定信号のいずれか一方を出力し、前記第二駆動
部は、前記動作状態に設定されているときには前記第二
負荷回路用駆動信号を発生する一方、前記非動作状態に
設定されているときには前記第二負荷回路用駆動信号を
発生しないとともに前記動作状態に設定されているとき
に比べて前記第二駆動部での電流消費量が少ない。
【0022】本発明の出力バッファ回路において、前記
入力信号は、2値信号とされ、前記第一駆動部は、電源
とアースとの間に直列に接続された第一PMOSトラン
ジスタと第一NMOSトランジスタとから構成される第
一CMOS回路を備え、前記第一制御部は、前記第一駆
動部用第2制御信号として、前記第一駆動部の前記第一
CMOS回路の前記第一PMOSトランジスタおよび前
記第一NMOSトランジスタを相補的にONとして動作
状態に設定する動作状態設定信号、ならびに前記第一駆
動部の前記第一CMOS回路を非動作状態に設定する非
動作状態設定信号のいずれか一方を出力し、前記第一駆
動部の前記第一CMOS回路は、前記動作状態に設定さ
れているときには前記第一負荷回路用駆動信号を発生す
る一方、前記非動作状態に設定されているときには前記
電源から前記アースに貫通電流が流れないように前記第
一PMOSトランジスタおよび前記第一NMOSトラン
ジスタの双方がOFF状態とされ、前記第二駆動部は、
電源とアースとの間に直列に接続された第二PMOSト
ランジスタと第二NMOSトランジスタとから構成され
る第二CMOS回路を備え、前記第二制御部は、前記第
二駆動部用第2制御信号として、前記第二駆動部の前記
第二CMOS回路の前記第二PMOSトランジスタおよ
び前記第二NMOSトランジスタを相補的にONとして
動作状態に設定する動作状態設定信号、ならびに前記第
二駆動部の前記第二CMOS回路を非動作状態に設定す
る非動作状態設定信号のいずれか一方を出力し、前記第
二駆動部の前記第二CMOS回路は、前記動作状態に設
定されているときには前記第二負荷回路用駆動信号を発
生する一方、前記非動作状態に設定されているときには
前記電源から前記アースに貫通電流が流れないように前
記第二PMOSトランジスタおよび前記第二NMOSト
ランジスタの双方がOFF状態とされている。
【0023】本発明の出力バッファ回路において、前記
入力信号は、2値信号とされ、前記第一駆動部は、電源
とアースとの間に直列に接続された第一PMOSトラン
ジスタと第一NMOSトランジスタとから構成される第
一CMOS回路を備え、前記第一制御部は、第一AND
回路と、第一OR回路と、第一NOT回路とを備え、前
記第一AND回路には、前記入力信号と、前記第一負荷
回路用第1制御信号とが入力され、前記第一OR回路に
は、前記入力信号と、前記第一NOT回路を経由した前
記第一負荷回路用第1制御信号とが入力され、前記第一
AND回路からの出力信号は、前記第一NMOSトラン
ジスタの第一ゲートに入力され、前記第一OR回路から
の出力信号は、前記第一PMOSトランジスタの第一ゲ
ートに入力され、前記第二駆動部は、電源とアースとの
間に直列に接続された第二PMOSトランジスタと第二
NMOSトランジスタとから構成される第二CMOS回
路を備え、前記第二制御部は、第二AND回路と、第二
OR回路と、第二NOT回路とを備え、前記第二AND
回路には、前記入力信号と、前記第二負荷回路用第1制
御信号とが入力され、前記第二OR回路には、前記入力
信号と、前記第二NOT回路を経由した前記第二負荷回
路用第1制御信号とが入力され、前記第二AND回路か
らの出力信号は、前記第二NMOSトランジスタの第二
ゲートに入力され、前記第二OR回路からの出力信号
は、前記第二PMOSトランジスタの第二ゲートに入力
されている。
【0024】本発明の出力バッファ回路は、複数の負荷
回路を駆動するための出力バッファ回路であって、複数
の制御部と、複数の駆動部とを備え、前記複数の制御部
の各々と、前記複数の駆動部の各々とは、互いに対応付
けられて組として構成され、前記組は複数設けられ、前
記複数の負荷回路は、同時に動作状態とされる一又は二
以上の前記負荷回路が構成要素とされてなる群を単位と
して複数に分類され、複数の前記組の各々は、複数の前
記群の各々に対応付けられ、前記複数の組のうち第一組
に含まれる第一制御部は、入力信号と、前記第一組に対
応付けられた第一群に含まれる第一群所属負荷回路が動
作状態および非動作状態のいずれか一方にあるかを示す
第一群所属負荷回路用第1制御信号を入力して、第一駆
動部用第2制御信号を生成し、前記第一組に含まれる第
一駆動部に、前記第一駆動部用第2制御信号を出力し、
前記第一駆動部は、前記第一駆動部用第2制御信号か
ら、前記第一群所属負荷回路を駆動するための第一群所
属負荷回路用駆動信号を生成して、前記第一群所属負荷
回路用駆動信号を前記第一群所属負荷回路に出力し、前
記複数の組のうち第二組に含まれる第二制御部は、入力
信号と、前記第二組に対応付けられた第二群に含まれる
第二群所属負荷回路が動作状態および非動作状態のいず
れか一方にあるかを示す第二群所属負荷回路用第1制御
信号を入力して、第二駆動部用第2制御信号を生成し、
前記第二組に含まれる第二駆動部に、前記第二駆動部用
第2制御信号を出力し、前記第二駆動部は、前記第二駆
動部用第2制御信号から、前記第二群所属負荷回路を駆
動するための第二群所属負荷回路用駆動信号を生成し
て、前記第二群所属負荷回路用駆動信号を前記第二群所
属負荷回路に出力する。
【0025】本発明のクロック発生装置は、負荷回路を
駆動するためのクロック発生装置であって、クロック信
号を発生するクロック信号発生部と、制御部と、駆動部
とを備えてなり、前記制御部は、前記クロック信号発生
部が発生した前記クロック信号と、前記負荷回路が動作
状態および非動作状態のいずれか一方にあるかを示す第
1の制御信号とを入力して第2の制御信号を発生し、前
記駆動部は、前記第2の制御信号から、前記負荷回路を
駆動するための駆動信号を発生する。
【0026】本発明の負荷回路の駆動方法は、入力信号
と、前記負荷回路が動作状態および非動作状態のいずれ
か一方にあるかを示す第1の制御信号とを入力して第2
の制御信号を発生し、前記第2の制御信号から、前記負
荷回路を駆動するための駆動信号を発生する。
【0027】本発明において、前記第2の制御信号とし
て、前記駆動信号を発生させるように設定する動作状態
設定信号、および前記駆動信号を発生させないように設
定する非動作状態設定信号のいずれか一方を出力し、前
記第2の制御信号が前記非動作状態設定信号であるとき
には前記駆動信号を発生しない。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の一実施の形態について説明する。第1の実施形態は、
出力バッファ回路に関するものである。図1に示すよう
に、本実施形態に係る出力バッファ回路20は、メイン
クロック信号(入力信号、2値のパルス信号)Skを発
生するメインクロック発生部(クロック信号発生部)1
5と、前記メインクロック信号Skに対応した信号(駆
動信号)Snで動作する各負荷回路(第一負荷回路、第
二負荷回路、第三負荷回路)91,92,93との間に
設けられている。
【0029】出力バッファ回路20の入力部は、メイン
クロック発生部15と接続され、前記入力部には、メイ
ンクロック発生部15で発生した前記メインクロック信
号Skが入力される。一方、出力バッファ回路20の出
力部は、並列配置された前記各負荷回路91,92,9
3の各々と接続(ワイヤードOR接続)され、各負荷回
路91,92,93に対してメインクロック信号Skの
反転信号Sn(メインクロック信号Skに対応した信
号)を出力する。
【0030】各負荷回路91,92,93には、それぞ
れパワーコントロール信号Sa,Sb,Scが入力され
る。各負荷回路91,92,93が動作状態(パワーオ
ン状態)および非動作状態(パワーオフ状態)のいずれ
に設定されるかは、各パワーコントロール信号(第1の
制御信号)Sa,Sb,Scで決定される。すなわち、
パワーコントロール信号Saが「Hi」である場合に負
荷回路91がパワーオン状態とされ、パワーコントロー
ル信号Saが「Low」である場合に負荷回路91がパ
ワーオフ状態とされる。パワーコントロール信号Sbと
負荷回路92との関係、およびパワーコントロール信号
Scと負荷回路93との関係も同様である。パワーコン
トロール信号Sa,Sb,Scのそれぞれは、出力バッ
ファ回路20にも入力される。
【0031】出力バッファ回路20をCMOS回路で実
現した例を図2に示す。図2を参照して、出力バッファ
回路20の回路構成を説明する。出力バッファ回路20
は、3つのCMOS回路(インバーター)30,40,
50と、各CMOS回路30,40,50のそれぞれ前
段に設けられたパワーオン制御部60,70,80とを
備えている。なお、CMOS回路30,40,50の数
と、負荷回路91,92,93の数とは同じ(「3」)
とされている。
【0032】CMOS回路30,40,50は、いずれ
も、P−chのMOSトランジスタ31,41,51
と、N−chのMOSトランジスタ32,42,52と
を備えている。CMOS回路30,40,50の入出力
部の接続関係は、同一であるため、ここでは、CMOS
回路30を中心について説明する。CMOS回路30の
出力部(両MOSトランジスタ31,32の共通のドレ
イン)33と、CMOS回路40の出力部43と、CM
OS回路50の出力部53は、互いに直列に接続され、
前述した通り並列配置の負荷回路91,92,93に接
続されている。CMOS回路30において、P−chの
MOSトランジスタ31のゲートが入力部34であり、
N−chのMOSトランジスタ32のゲートが入力部3
5である。
【0033】パワーオン制御部(制御部)60,70,
80は、それらの回路構成が同一であるため、ここで
は、パワーオン制御部(第一制御部)60について説明
し、パワーオン制御部70,80についての詳細な説明
は省略する。なお、CMOS回路30とパワーオン制御
部60とは、組(第一組)として構成されている。同様
に、CMOS回路40とパワーオン制御部70とは、組
(第二組)として構成され、CMOS回路50とパワー
オン制御部80とは、組(第三組)として構成されてい
る。前記第一組は、第一負荷回路91に対応付けられ、
前記第二組は、第二負荷回路92に対応付けられ、前記
第三組は、第三負荷回路93に対応付けられている。
【0034】パワーオン制御部60は、2つの入力端子
と2つの出力端子を有している。前記2つの入力端子
は、メインクロック発生部15で発生したメインクロッ
ク信号Skを入力するためのクロック入力端子61と、
パワーコントロール信号Saを入力するためのパワーオ
ン端子62である。前記2つの出力端子は、CMOS回
路30の入力部34に接続される第1の出力端子63
と、入力部35に接続される第2の出力端子64であ
る。
【0035】パワーオン制御部60の内部は、AND回
路65と、OR回路66と、NOT回路67とを備えて
いる。AND回路65には、クロック入力端子61から
入力したメインクロック信号Skと、パワーオン端子6
2から入力したパワーコントロール信号(第一負荷回路
用第1制御信号)Saが入力される。AND回路65の
出力部は、第2の出力端子64と接続されている。
【0036】NOT回路67は、パワーオン端子62と
OR回路66の第1の入力部との間に接続され、その入
力部にはパワーコントロール信号Saが入力され、その
出力信号は前記OR回路66の第1の入力部に出力され
る。OR回路66には、NOT回路67によって生成さ
れたパワーコントロール信号Saの反転信号と、クロッ
ク入力端子61から入力したメインクロック信号Scと
が入力される。OR回路66の出力部は、第1の出力端
子63と接続されている。
【0037】ここで、CMOS回路30の駆動能力(P
MOSトランジスタ31またはNMOSトランジスタ3
2を流れるドレイン電流Idの大きさ)は、負荷回路9
1が動作可能な最小駆動能力とされている。CMOS回
路40の駆動能力は、負荷回路92が動作可能な最小駆
動能力とされている。CMOS回路50の駆動能力は、
負荷回路93が動作可能な最小駆動能力とされている。
すなわち、CMOS回路30のドレイン電流Idの値
は、負荷回路91が動作可能な最小値とされる。そし
て、そのドレイン電流Idの値および上記式(1)に基
づき、PMOSトランジスタ31およびNMOSトラン
ジスタ32の各々の(ゲート幅W/ゲート長L)の値が
設定される。
【0038】PMOSトランジスタ41およびNMOS
トランジスタ42の各々の(ゲート幅W/ゲート長L)
の値、およびPMOSトランジスタ51およびNMOS
トランジスタ52の各々の(ゲート幅W/ゲート長L)
の値についても、上記と同様に設定される。
【0039】次に、出力バッファ回路20の動作につい
て説明する。例えば、負荷回路91をパワーオンとし負
荷回路92,93をパワーオフする場合、すなわち、パ
ワーコントロール信号Saが「Hi」、パワーコントロ
ール信号Sb,Scが「Low」である場合について説
明する。
【0040】パワーコントロール信号Sb,Scが「L
ow」であることから、パワーオン端子72,82には
「Low」信号が入力される。よって、AND回路7
5,85においては、クロック入力端子71,81から
入力されるメインクロック信号Skの「Hi」または
「Low」によらず、第2の出力端子(AND回路7
5,85の出力)74,84は「Low」固定となる。
【0041】また、OR回路76,86においては、N
OT回路77,87によってパワーオン端子72,82
からの「Low」信号が反転され「Hi」信号となって
入力される。よって、OR回路76,86においては、
クロック入力端子71,81から入力されるメインクロ
ック信号Skの「Hi」または「Low」によらず、第
1の出力端子(OR回路76,86の出力)73,83
は「Hi」固定となる。
【0042】上記のことから、入力部44,54には
「Hi」が入力され、入力部45,55には「Low」
が入力される。よって、PMOSトランジスタ41,5
1およびNMOSトランジスタ42,52は、双方共に
「OFF」となってCMOS回路40,50は動作しな
い(非動作状態)。すなわち、CMOS回路40,50
の出力は、ハイインピーダンス状態となる。したがっ
て、CMOS回路40,50において貫通電流が流れる
ことはない。勿論、この場合、CMOS回路40,50
にドレイン電流Idは流れず、CMOS回路40,50
からメインクロックの反転信号Snが出力されることも
ない(負荷回路92,93がパワーオン状態でないこと
からも当然である)。なお、第1の出力端子73,83
から入力部44,54に入力される前記「Hi」信号お
よび第2の出力端子74,84から入力部45,55に
入力される前記「Low」信号は、第2の制御信号S
7,S8を構成する。
【0043】一方、パワーコントロール信号Saは「H
i」であることから、パワーオン端子62には「Hi」
信号が入力される。よって、AND回路65において
は、クロック入力端子61から入力されるメインクロッ
ク信号Skの「Hi」または「Low」がそのまま、第
2の出力端子(AND回路65の出力)64に入力され
る信号の「Hi」または「Low」を決める。すなわ
ち、メインクロック信号Skの「Hi」または「Lo
w」がそのまま、第2の出力端子64に出力される。
【0044】また、OR回路66においては、NOT回
路67によってパワーオン端子62からの「Hi」信号
が「Low」信号となって入力される。よって、OR回
路66においては、クロック入力端子61から入力され
るメインクロック信号Skの「Hi」または「Low」
がそのまま、第1の出力端子(OR回路66の出力)6
3に入力される信号の「Hi」または「Low」を決め
る。すなわち、メインクロック信号Skの「Hi」また
は「Low」がそのまま、第1の出力端子63に出力さ
れる。
【0045】上記のことから、入力部34,35には、
メインクロック信号Skの「Hi」または「Low」が
そのままが入力される。そして、CMOS回路30は以
下のように動作して(動作状態)、出力部33からドレ
イン電流Idが出力される。すなわち、メインクロック
信号Skが「Hi」である場合、PMOSトランジスタ
31が「OFF」となる一方、NMOSトランジスタ3
2は「ON」となって(相補的に「ON」となって)、
出力部33からは「Low」信号(メインクロックの反
転信号Sn)が出力される。メインクロック信号Skが
「Low」である場合、上記と逆に、PMOSトランジ
スタ31が「ON」となる一方、NMOSトランジスタ
32は「OFF」となって、出力部33からはメインク
ロックの反転信号Snとして「Hi」信号が出力され
る。なお、第1の出力端子63から入力部34に入力さ
れる前記信号および第2の出力端子64から入力部35
に入力される前記信号は、第2の制御信号S6を構成す
る。
【0046】そして、このとき、CMOS回路30で
は、入力されるメインクロック信号Skの「ON」と
「OFF」とが切換わるときに、電源からPMOSトラ
ンジスタ31およびNMOSトランジスタ32通ってア
ースに向けて貫通電流が流れる。メインクロック信号S
kの「ON」と「OFF」とが切り換わるときには、各
PMOSトランジスタ31およびNMOSトランジスタ
32の各「ON」/「OFF」を決めるしきい値電圧の
関係等から、瞬間的にPMOSトランジスタ31および
NMOSトランジスタ32の双方が共に「ON」になる
ときがあり、そのときに貫通電流が流れるのである。
【0047】ところで、CMOS回路30は、負荷回路
91のみしか駆動しないため、前述したように、負荷回
路A,B,Cの全てを同時駆動することがある出力バッ
ファ回路10のCMOS回路11と比べると、駆動能力
(ドレイン電流Id)は少なくて済む。したがって、上
記式(1)から、(ゲート幅W/ゲート長L)の値は、
CMOS回路11よりもCMOS回路30の方が小さく
て済む。このことから、(ゲート幅W/ゲート長L)の
値に関係する前記貫通電流の値は、CMOS回路11よ
りもCMOS回路30の方が小さくて済み、その分、C
MOS回路11の消費電流の方が少なくて済む。
【0048】また、出力バッファ回路10では、各負荷
回路A,B,Cの「パワーオン」/「パワーオフ」状態
によらず、CMOS回路11が作動して貫通電流が流れ
てしまうのに対し、出力バッファ回路20では、全負荷
回路91,92,93のうちパワーオン状態にある負荷
回路91,92,93に対応する各CMOS回路30,
40,50のみが作動して貫通電流が流れる。よって、
その意味においても、出力バッファ回路10よりも出力
バッファ回路20の方が消費電流は少ない。
【0049】なお、出力部33から出力されたドレイン
電流Idは、前述した並列配置された負荷回路91,9
2,93へ向けて供給されるが、負荷回路92,93は
パワーオフ状態であるため、出力部33からのドレイン
電流Idは、負荷回路91にのみ流れる。
【0050】上記のことから、負荷回路91がパワーオ
ンとされ負荷回路92,93がパワーオフとされた場合
に、出力バッファ回路20は、全体として最小限の消費
電流値で駆動され、不可避的な貫通電流(CMOS回路
30を流れる貫通電流)以外の無駄な貫通電流(CMO
S回路40,50を流れる貫通電流)が浪費されること
はない。
【0051】上記では、負荷回路91がパワーオンとさ
れ、負荷回路92,93がパワーオフとされたケースを
説明したが、これ以外のケース(例えば、負荷回路92
のみがパワーオンとされるケースや、負荷回路91,9
3がパワーオンとされるケースなど)についても、出力
バッファ回路20は、全体として最小限の消費電流値で
駆動されることはいうまでもない。
【0052】つぎに、図3を参照して、出力バッファ回
路20の動作を説明する。まず、パワーコントロール信
号Sa,Sb,Scがいずれも「OFF」である場合
(図3の左端)には、全てのCMOS回路30,40,
50(各インバーターA,B,C)における、PMOS
トランジスタ31,41,51およびNMOSトランジ
スタ32,42,52が共に「OFF」となり、全CM
OS回路30,40,50の出力は、ハイインピーダン
ス状態となる。したがって、全CMOS回路30,4
0,50の出力部33,43,53からメインクロック
の反転信号Snは出力されない。
【0053】図3において、「インバーターA(3
0),B(40),C(50)出力」を示す箇所には、
それぞれ上下2本の線が記されているが、図3中左端に
おいて上の線が「インバーターA(30)等の出力イン
ピーダンス」を示し、下の線が「インバーターA(3
0)等の出力」を示している。そして、図3において、
符号「HiZ」で示された領域(上下2本の線が並んで
いる箇所)は、各CMOS回路30,40,50の出力
インピーダンスが超高抵抗の状態にあることを示してい
る。例えば、パワーコントロール信号Sa,Sb,Sc
がいずれも「OFF」である場合(図3の左端)を参照
すると、全てのCMOS回路30,40,50の出力が
「HiZ」の状態にあることが分かる。
【0054】次いで、パワーコントロール信号Saのみ
が「ON」となったとき、CMOS回路30の出力イン
ピーダンスは下がり、CMOS回路30の出力部から
は、メインクロック信号Skの反転信号Snが出力され
る。なお、このとき、CMOS回路40,50の出力イ
ンピーダンスが引き続き超高抵抗の状態にある(符号H
iZで示される領域が連続している)ことはいうまでも
なく、CMOS回路40,50において貫通電流が消費
されることはない。
【0055】次に、パワーコントロール信号Saが再度
「OFF」に戻ったときには、CMOS回路30の出力
インピーダンスは上がり、CMOS回路30の出力部か
らは、メインクロック信号Skの反転信号Snが出力さ
れなくなる。このとき、CMOS回路30の出力インピ
ーダンスも再度超高抵抗の状態に戻る。
【0056】次いで、パワーコントロール信号Sbのみ
が「ON」となったとき、CMOS回路40の出力イン
ピーダンスは下がり、CMOS回路40の出力部から
は、メインクロック信号Skの反転信号Snが出力され
る。なお、このとき、CMOS回路30,50の出力イ
ンピーダンスが引き続き超高抵抗の状態にある(符号H
iZで示される領域が連続している)ことはいうまでも
ない。
【0057】以下、説明は省略するが、パワーコントロ
ール信号Scのみが「ON」となったとき、パワーコン
トロール信号SaおよびScが「ON」となったときな
ど、についても上記と同様に考えることができる。
【0058】以上説明したように、出力バッファ回路2
0では、各負荷回路91,92,93に1対1に対応す
るようにCMOS回路30,40,50がそれぞれ設け
られるとともに、パワーオンとされた各負荷回路91,
92,93に対応するCMOS回路30,40,50の
みが動作するように制御され、そのパワーオンとされた
各負荷回路91,92,93にのみメインクロックの反
転信号Snが出力される。
【0059】したがって、CMOS回路30の駆動能力
(ドレイン電流Id)は、該CMOS回路30に対応す
る負荷回路91を動作させるための最小駆動能力に設定
しておけば足りる(CMOS回路40の負荷回路92に
対する関係およびCMOS回路50の負荷回路93に対
する関係も同様)。そして、出力バッファ回路20で
は、必要最小限の駆動能力(前記(W/L)の値)をそ
れぞれ有するCMOS回路30,40,50が必要なと
きのみ動作することになり、動作していないCMOS回
路30,40,50の貫通電流の発生を抑制できる分、
全体として出力バッファ回路20の消費電流を最小限に
抑えることができる。
【0060】以上説明したように、出力バッファ回路2
0は、駆動能力(ドレイン電流Id,前記(W/L)の
値)がそれぞれ違ったCMOS回路(CMOS回路3
0,CMOS回路40,CMOS回路50)を複数備え
ている。そして、各CMOS回路30,40,50の入
力部は各パワーオン制御部60,70,80に接続され
る。そして外部からの制御信号(パワーコントロール信
号Sa,Sb,Sc)の各々をパワーオン制御部60,
70,80に入力することで、任意なCMOS回路3
0,40,50だけを動作状態にすることができる。こ
れにより、動作状態とされないCMOS回路30,4
0,50での貫通電流の発生を抑えることができ、出力
バッファ回路20全体としての消費電流を抑えることが
できる。
【0061】次に、図4および図2を参照して、第2の
実施形態について説明する。第2の実施形態の出力バッ
ファ回路は、各負荷回路91,92,93のパワーオン
する状態が、負荷回路91だけ(第一群所属負荷回路)
の場合、負荷回路91と負荷回路92だけ(第二群所属
負荷回路)の場合、負荷回路91と負荷回路92と負荷
回路93の全ての回路(第三群所属負荷回路)の場合、
の3モード(3通りの組合せ)しかない場合に、消費電
流を最小限に抑えるものである。
【0062】第2の実施形態の回路構成は、図2に示し
た回路の各パワーオン制御部60,70,80の各パワ
ーオン端子62,72,82の前段に、図4に示した各
AND回路600,700,800を接続させたもので
ある。すなわち、AND回路600,700,800の
各入力部には、それぞれパワーコントロール信号Sa,
Sb,Scが入力され、AND回路600,700,8
00の各出力部は、それぞれ各パワーオン端子62,7
2,82に接続される。
【0063】図4に示すように、AND回路600にお
ける各パワーコントロール信号Sb,Scを導入するた
めの各入力部には、それぞれ信号反転部が設けられてい
る。AND回路700におけるパワーコントロール信号
Scを導入するための入力部には、信号反転部が設けら
れている。
【0064】そして、第2の実施形態では、CMOS回
路30の駆動能力(ドレイン電流Id,前記(W/L)
の値)は、負荷回路91だけが動作可能な最小値に設定
されている。CMOS回路40の駆動能力は、負荷回路
91と負荷回路92だけが同時動作可能な最小値に設定
されている。CMOS回路50の駆動能力は、負荷回路
91と負荷回路92と負荷回路93の全ての回路が同時
動作可能な最小値に設定されている。
【0065】次に、図4、図2および図5を参照して、
第2の実施形態の動作について説明する。まず、負荷回
路91のみを動作させる場合を考える。この場合、パワ
ーコントロール信号Saが「Hi」で、パワーコントロ
ール信号Sb,Scが「Low」である。AND回路6
00では、前記信号反転部によりパワーコントロール信
号Sb,Scが反転されて入力されるため、AND回路
600には、3つの「Hi」信号が入力される。よっ
て、AND回路600からは「Hi」信号がパワーオン
端子62に出力される。AND回路700では、パワー
コントロール信号Scのみが反転されて入力されるた
め、AND回路700には、パワーコントロール信号S
bの「Low」と、パワーコントロール信号Sa,Sc
の「Hi」が入力される。よって、AND回路700か
らは「Low」信号がパワーオン端子72に出力され
る。AND回路800には、パワーコントロール信号S
aの「Hi」と、パワーコントロール信号Sb,Scの
「Low」が入力される。よって、AND回路800か
らは「Low」信号がパワーオン端子82に出力され
る。
【0066】すなわち、パワーコントロール信号Saが
「Hi」で、パワーコントロール信号Sb,Scが「L
ow」である場合、パワーオン端子62には「Hi」信
号が入力され、パワーオン端子72,82には「Lo
w」信号が入力される。このとき、パワーオン制御部6
0,70,80およびCMOS回路30,40,50で
は、前述した動作がなされて、最終的には、CMOS回
路30からのみメインクロックの反転信号Snが出力さ
れ、CMOS回路40,50の出力はハイインピーダン
ス状態となる(図5参照)。このことから、負荷回路9
1だけを「ON」とする場合、CMOS回路30のみが
動作し、CMOS回路40,50での貫通電流の発生が
抑えられることから、出力バッファ回路20の消費電流
を最小限に抑えることができる。
【0067】次に、負荷回路91と負荷回路92のみを
動作させる場合を考える。この場合、パワーコントロー
ル信号Sa,Sbが「Hi」で、パワーコントロール信
号Scが「Low」である。このとき、AND回路60
0には、パワーコントロール信号Sbの反転信号「Lo
w」が入力され、AND回路600からの出力は「Lo
w」信号となる。AND回路700には、パワーコント
ロール信号Scの反転信号「Hi」が入力され、AND
回路700からの出力は「Hi」信号となる。AND回
路800からの出力は「Low」信号となる。よって、
最終的には、CMOS回路40からのみメインクロック
の反転信号Snが出力され、CMOS回路30,50の
出力はハイインピーダンス状態となる(図5参照)。こ
のことから、負荷回路91と負荷回路92のみを「O
N」とする場合、CMOS回路40のみが動作し、CM
OS回路30,50での貫通電流の発生が抑えられるこ
とから、出力バッファ回路20の消費電流を最小限に抑
えることができる。
【0068】同様に、負荷回路91と負荷回路92と負
荷回路93の全ての回路を動作させる場合、CMOS回
路50のみが動作してメインクロックの反転信号Snを
出力し、CMOS回路30,40の出力はハイインピー
ダンス状態となる(図5参照)。これにより、CMOS
回路30,40での貫通電流の発生が抑えられることか
ら、出力バッファ回路20の消費電流を最小限に抑える
ことができる。
【0069】以上説明した同様な方法で、n種類のパワ
ーコントロールしたい負荷回路に対して、n種類の駆動
能力(ドレイン電流Id,前記(W/L)の値)の違っ
たCMOS回路(インバータ)を用意することで、きめ
細かな出力バッファ回路のパワーセーブコントロールを
実現することができる。
【0070】つぎに、図6を参照して、第1,第2の実
施形態の出力バッファ回路20の用途の一例について説
明する。出力バッファ回路20は、例えば、図6に示す
携帯電話機に適用される。この携帯電話機の内部は、機
能面で無線部100と制御部200の2つに大きく分け
られる。さらに、制御部200は、ロジック部201
と、CPU部202と、DSP部203とに分けられ
る。そして、それらの各部での消費電流を比較すると、
無線部100>DSP部203≧CPU部202>ロジ
ック部201、の関係となる。
【0071】この携帯電話機は、バッテリで動作させて
おり、バッテリへの1回の充電で長時間通話できるよう
にするには、通話時の消費電流を少なくする必要があ
る。そのため、通話に必要の無い機能の各部について
は、動作を停止させる(間欠動作させる)ようにしてい
る。例えば、待ち受け時間中には、ロジック部201は
動作、無線部100は間欠動作、CPU部202および
DSP部203は動作を停止させている。このため、メ
インクロック信号Skを無線部100、制御部200に
供給するときに、メインクロック信号Skの供給源(メ
インクロック発生部15)と、無線部100、制御部2
00との間に出力バッファ回路20を設けると都合がよ
い。
【0072】
【発明の効果】各負荷回路にメインクロックなどのパル
ス信号を供給する出力バッファ回路において、メインク
ロックで動作させる回路規模に応じて出力バッファ回路
の駆動能力を任意に制御することで低消費電力化を図る
ことができる。また、出力バッファ回路の低消費電力化
によりメインクロックに同期した回路動作に有害な高調
波ノイズ成分の削減を実現することができる。さらに
は、メインクロックラインを一本にまとめることが可能
となるため、メインクロック用出力端子の削減が可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態による出力バッファ
回路の接続状態を示すブロック図である。
【図2】 図1に示される出力バッファ回路の回路構成
を示す図である。
【図3】 図1に示される出力バッファ回路の動作を示
すタイムチャート図である。
【図4】 本発明の第2の実施形態による出力バッファ
回路の回路構成の一部を示す図である。
【図5】 図4に示される出力バッファ回路の動作を示
すタイムチャート図である。
【図6】 本発明の第1、第2の実施形態による出力バ
ッファ回路の適用に好適な携帯電話機の機能を示すブロ
ック図である。
【図7】 従来一般の出力バッファ回路の接続状態を示
すブロック図である。
【図8】 図7に示される出力バッファ回路の回路構成
を示す図である。
【符号の説明】
20 出力バッファ回路 30 CMOS回路(駆動部) 31 PMOSトランジスタ 32 NMOSトランジスタ 34 PMOSトランジスタのゲート 35 NMOSトランジスタのゲート 40 CMOS回路(駆動部) 41 PMOSトランジスタ 42 NMOSトランジスタ 44 PMOSトランジスタのゲート 45 NMOSトランジスタのゲート 50 CMOS回路(駆動部) 51 PMOSトランジスタ 52 NMOSトランジスタ 54 PMOSトランジスタのゲート 55 NMOSトランジスタのゲート 60 パワーオン制御部(制御部) 65 AND回路 66 OR回路 67 NOT回路 70 パワーオン制御部(制御部) 75 AND回路 76 OR回路 77 NOT回路 80 パワーオン制御部(制御部) 85 AND回路 86 OR回路 87 NOT回路 91 負荷回路 92 負荷回路 93 負荷回路 S6 第2の制御信号 S7 第2の制御信号 S8 第2の制御信号 Sa パワーコントロール信号(第1の制御信号) Sa パワーコントロール信号(第1の制御信号) Sc パワーコントロール信号(第1の制御信号) Sk メインクロック信号(入力信号) Sn メインクロックの反転信号(駆動信号)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷回路(91)を駆動するための出力
    バッファ回路(20)であって、 制御部(60)と、駆動部(30)とを備え、 前記制御部(60)は、入力信号(Sk)と、前記負荷
    回路(91)が動作状態および非動作状態のいずれか一
    方にあるかを示す第1の制御信号(Sa)とを入力して
    第2の制御信号(S6)を発生し、 前記駆動部(30)は、前記第2の制御信号(S6)か
    ら、前記負荷回路(91)を駆動するための駆動信号
    (Sn)を発生する出力バッファ回路。
  2. 【請求項2】 前記制御部(60)は、前記第2の制御
    信号(S6)として、前記駆動部(30)を動作状態に
    設定する動作状態設定信号、および前記駆動部(30)
    を非動作状態に設定する非動作状態設定信号のいずれか
    一方を出力し、 前記駆動部(30)は、前記動作状態に設定されている
    ときには前記駆動信号(Sn)を発生する一方、前記非
    動作状態に設定されているときには前記駆動信号(S
    n)を発生しないとともに前記動作状態に設定されてい
    るときに比べて前記駆動部(30)での電流消費量が少
    ない請求項1記載の出力バッファ回路。
  3. 【請求項3】 前記入力信号(Sk)は、2値信号とさ
    れ、 前記駆動部(30)は、電源とアースとの間に直列に接
    続されたPMOSトランジスタ(31)とNMOSトラ
    ンジスタ(32)とから構成されるCMOS回路(3
    0)を備え、 前記制御部(60)は、前記第2の制御信号(S6)と
    して、前記駆動部(30)の前記CMOS回路(30)
    の前記PMOSトランジスタ(31)および前記NMO
    Sトランジスタ(32)を相補的にONとして動作状態
    に設定する動作状態設定信号、ならびに前記駆動部(3
    0)の前記CMOS回路(30)を非動作状態に設定す
    る非動作状態設定信号のいずれか一方を出力し、 前記駆動部(30)の前記CMOS回路(30)は、前
    記動作状態に設定されているときには前記駆動信号(S
    n)を発生する一方、前記非動作状態に設定されている
    ときには前記電源から前記アースに貫通電流が流れない
    ように前記PMOSトランジスタ(31)および前記N
    MOSトランジスタ(32)の双方がOFF状態とされ
    ている請求項1または2記載の出力バッファ回路。
  4. 【請求項4】 前記入力信号(Sk)は、2値信号とさ
    れ、 前記駆動部(30)は、電源とアースとの間に直列に接
    続されたPMOSトランジスタ(31)とNMOSトラ
    ンジスタ(32)とから構成されるCMOS回路(3
    0)を備え、 前記制御部(60)は、AND回路(65)と、OR回
    路(66)と、NOT回路(67)とを備え、 前記AND回路(65)には、前記入力信号(Sk)
    と、前記第1の制御信号(Sa)とが入力され、 前記OR回路(66)には、前記入力信号(Sk)と、
    前記NOT回路(67)を経由した前記第1の制御信号
    (Sa)とが入力され、 前記AND回路(65)からの出力信号は、前記NMO
    Sトランジスタ(32)のゲート(35)に入力され、 前記OR回路(66)からの出力信号は、前記PMOS
    トランジスタ(31)のゲート(34)に入力されてい
    る請求項1または2記載の出力バッファ回路。
  5. 【請求項5】 複数の負荷回路(91,92,93)を
    駆動するための出力バッファ回路(20)であって、 複数の制御部(60,70,80)と、複数の駆動部
    (30,40,50)とを備え、 前記複数の制御部(60,70,80)の各々と、前記
    複数の駆動部(30,40,50)の各々とは、互いに
    対応付けられて組(60,30)として構成され、 前記組(60,30)は複数設けられ、 複数の前記組の各々(60,30)は、前記複数の負荷
    回路(91,92,93)の各々(91)に対応付けら
    れ、 前記複数の組のうち第一組(60,30)に含まれる第
    一制御部(60)は、入力信号(Sk)と、前記第一組
    (60,30)に対応付けられた第一負荷回路(91)
    が動作状態および非動作状態のいずれか一方にあるかを
    示す第一負荷回路用第1制御信号(Sa)を入力して、
    第一駆動部用第2制御信号(S6)を生成し、前記第一
    組(60,30)に含まれる第一駆動部(30)に、前
    記第一駆動部用第2制御信号(S6)を出力し、 前記第一駆動部(30)は、前記第一駆動部用第2制御
    信号(S6)から、前記第一負荷回路(91)を駆動す
    るための第一負荷回路用駆動信号(Sn)を生成し、前
    記第一負荷回路用駆動信号(Sn)を前記第一負荷回路
    (91)に出力し、 前記複数の組のうち第二組(70,40)に含まれる第
    二制御部(70)は、入力信号(Sk)と、前記第二組
    (70,40)に対応付けられた第二負荷回路(92)
    が動作状態および非動作状態のいずれか一方にあるかを
    示す第二負荷回路用第1制御信号(Sb)を入力して、
    第二駆動部用第2制御信号(S7)を生成し、前記第二
    組(70,40)に含まれる第二駆動部(40)に、前
    記第二駆動部用第2制御信号(S7)を出力し、 前記第二駆動部(40)は、前記第二駆動部用第2制御
    信号(S7)から、前記第二負荷回路(92)を駆動す
    るための第二負荷回路用駆動信号(Sn)を生成し、前
    記第二負荷回路用駆動信号(Sn)を前記第二負荷回路
    (92)に出力する出力バッファ回路。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の出力バッファ回路(2
    0)において、 前記第一制御部(60)は、前記第一駆動部用第2制御
    信号(S6)として、前記第一駆動部(30)を動作状
    態に設定する動作状態設定信号、および前記第一駆動部
    (30)を非動作状態に設定する非動作状態設定信号の
    いずれか一方を出力し、 前記第一駆動部(30)は、前記動作状態に設定されて
    いるときには前記第一負荷回路用駆動信号(Sn)を発
    生する一方、前記非動作状態に設定されているときには
    前記第一負荷回路用駆動信号(Sn)を発生しないとと
    もに前記動作状態に設定されているときに比べて前記第
    一駆動部(30)での電流消費量が少なく、 前記第二制御部(70)は、前記第二駆動部用第2制御
    信号(S7)として、前記第二駆動部(40)を動作状
    態に設定する動作状態設定信号、および前記第二駆動部
    (40)を非動作状態に設定する非動作状態設定信号の
    いずれか一方を出力し、 前記第二駆動部(40)は、前記動作状態に設定されて
    いるときには前記第二負荷回路用駆動信号(Sn)を発
    生する一方、前記非動作状態に設定されているときには
    前記第二負荷回路用駆動信号(Sn)を発生しないとと
    もに前記動作状態に設定されているときに比べて前記第
    二駆動部(40)での電流消費量が少ない出力バッファ
    回路。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載の出力バッファ回
    路(20)において、 前記入力信号(Sk)は、2値信号とされ、 前記第一駆動部(30)は、電源とアースとの間に直列
    に接続された第一PMOSトランジスタ(31)と第一
    NMOSトランジスタ(32)とから構成される第一C
    MOS回路(30)を備え、 前記第一制御部(60)は、前記第一駆動部用第2制御
    信号(S6)として、前記第一駆動部(30)の前記第
    一CMOS回路(30)の前記第一PMOSトランジス
    タ(31)および前記第一NMOSトランジスタ(3
    2)を相補的にONとして動作状態に設定する動作状態
    設定信号、ならびに前記第一駆動部(30)の前記第一
    CMOS回路(30)を非動作状態に設定する非動作状
    態設定信号のいずれか一方を出力し、 前記第一駆動部(30)の前記第一CMOS回路(3
    0)は、前記動作状態に設定されているときには前記第
    一負荷回路用駆動信号(Sn)を発生する一方、前記非
    動作状態に設定されているときには前記電源から前記ア
    ースに貫通電流が流れないように前記第一PMOSトラ
    ンジスタ(31)および前記第一NMOSトランジスタ
    (32)の双方がOFF状態とされ、 前記第二駆動部(40)は、電源とアースとの間に直列
    に接続された第二PMOSトランジスタ(41)と第二
    NMOSトランジスタ(42)とから構成される第二C
    MOS回路(40)を備え、 前記第二制御部(70)は、前記第二駆動部用第2制御
    信号(S7)として、前記第二駆動部(40)の前記第
    二CMOS回路(40)の前記第二PMOSトランジス
    タ(41)および前記第二NMOSトランジスタ(4
    2)を相補的にONとして動作状態に設定する動作状態
    設定信号、ならびに前記第二駆動部(40)の前記第二
    CMOS回路(40)を非動作状態に設定する非動作状
    態設定信号のいずれか一方を出力し、 前記第二駆動部(40)の前記第二CMOS回路(4
    0)は、前記動作状態に設定されているときには前記第
    二負荷回路用駆動信号(Sn)を発生する一方、前記非
    動作状態に設定されているときには前記電源から前記ア
    ースに貫通電流が流れないように前記第二PMOSトラ
    ンジスタ(41)および前記第二NMOSトランジスタ
    (42)の双方がOFF状態とされている出力バッファ
    回路。
  8. 【請求項8】 請求項5または6記載の出力バッファ回
    路(20)において、 前記入力信号(Sk)は、2値信号とされ、 前記第一駆動部(30)は、電源とアースとの間に直列
    に接続された第一PMOSトランジスタ(31)と第一
    NMOSトランジスタ(32)とから構成される第一C
    MOS回路(30)を備え、 前記第一制御部(60)は、第一AND回路(65)
    と、第一OR回路(66)と、第一NOT回路(67)
    とを備え、 前記第一AND回路(65)には、前記入力信号(S
    k)と、前記第一負荷回路用第1制御信号(Sa)とが
    入力され、 前記第一OR回路(66)には、前記入力信号(Sk)
    と、前記第一NOT回路(67)を経由した前記第一負
    荷回路用第1制御信号(Sa)とが入力され、 前記第一AND回路(65)からの出力信号は、前記第
    一NMOSトランジスタ(32)の第一ゲート(35)
    に入力され、 前記第一OR回路(66)からの出力信号は、前記第一
    PMOSトランジスタ(31)の第一ゲート(34)に
    入力され、 前記第二駆動部(40)は、電源とアースとの間に直列
    に接続された第二PMOSトランジスタ(41)と第二
    NMOSトランジスタ(42)とから構成される第二C
    MOS回路(40)を備え、 前記第二制御部(70)は、第二AND回路(75)
    と、第二OR回路(76)と、第二NOT回路(77)
    とを備え、 前記第二AND回路(75)には、前記入力信号(S
    k)と、前記第二負荷回路用第1制御信号(Sb)とが
    入力され、 前記第二OR回路(76)には、前記入力信号(Sk)
    と、前記第二NOT回路(77)を経由した前記第二負
    荷回路用第1制御信号(Sb)とが入力され、 前記第二AND回路(75)からの出力信号は、前記第
    二NMOSトランジスタ(42)の第二ゲート(45)
    に入力され、 前記第二OR回路(76)からの出力信号は、前記第二
    PMOSトランジスタ(41)の第二ゲート(44)に
    入力されている出力バッファ回路。
  9. 【請求項9】 複数の負荷回路(91,92,93)を
    駆動するための出力バッファ回路(20)であって、 複数の制御部(60,70,80)と、複数の駆動部
    (30,40,50)とを備え、 前記複数の制御部(60,70,80)の各々と、前記
    複数の駆動部(30,40,50)の各々とは、互いに
    対応付けられて組(60,30)として構成され、 前記組(60,30)は複数設けられ、 前記複数の負荷回路(91,92,93)は、同時に動
    作状態とされる一又は二以上の前記負荷回路(91,9
    2,93)が構成要素とされてなる群を単位として複数
    に分類され、 複数の前記組の各々(60,30)は、複数の前記群の
    各々(91)に対応付けられ、 前記複数の組のうち第一組(60,30)に含まれる第
    一制御部(60)は、入力信号(Sk)と、前記第一組
    (60,30)に対応付けられた第一群に含まれる第一
    群所属負荷回路(91)が動作状態および非動作状態の
    いずれか一方にあるかを示す第一群所属負荷回路用第1
    制御信号(Sa)を入力して、第一駆動部用第2制御信
    号(S6)を生成し、前記第一組(60,30)に含ま
    れる第一駆動部(30)に、前記第一駆動部用第2制御
    信号(S6)を出力し、 前記第一駆動部(30)は、前記第一駆動部用第2制御
    信号(S6)から、前記第一群所属負荷回路(91)を
    駆動するための第一群所属負荷回路用駆動信号(Sn)
    を生成して、前記第一群所属負荷回路用駆動信号(S
    n)を前記第一群所属負荷回路(91)に出力し、 前記複数の組のうち第二組(70,40)に含まれる第
    二制御部(70)は、入力信号(Sk)と、前記第二組
    (70,40)に対応付けられた第二群に含まれる第二
    群所属負荷回路(91,92)が動作状態および非動作
    状態のいずれか一方にあるかを示す第二群所属負荷回路
    用第1制御信号(Sb)を入力して、第二駆動部用第2
    制御信号(S7)を生成し、前記第二組(70,40)
    に含まれる第二駆動部(40)に、前記第二駆動部用第
    2制御信号(S7)を出力し、 前記第二駆動部(40)は、前記第二駆動部用第2制御
    信号(S7)から、前記第二群所属負荷回路(91,9
    2)を駆動するための第二群所属負荷回路用駆動信号
    (Sn)を生成して、前記第二群所属負荷回路用駆動信
    号(Sn)を前記第二群所属負荷回路(91,92)に
    出力する出力バッファ回路。
  10. 【請求項10】 負荷回路(91)を駆動するためのク
    ロック発生装置であって、 クロック信号(Sk)を発生するクロック信号発生部
    (15)と、 制御部(60)と、 駆動部(30)とを備えてなり、 前記制御部(60)は、前記クロック信号発生部(1
    5)が発生した前記クロック信号(Sk)と、前記負荷
    回路(91)が動作状態および非動作状態のいずれか一
    方にあるかを示す第1の制御信号(Sa)とを入力して
    第2の制御信号(S6)を発生し、 前記駆動部(30)は、前記第2の制御信号(S6)か
    ら、前記負荷回路(91)を駆動するための駆動信号
    (Sn)を発生するクロック発生装置。
  11. 【請求項11】 負荷回路(91)を駆動する方法であ
    って、 入力信号(Sk)と、前記負荷回路(91)が動作状態
    および非動作状態のいずれか一方にあるかを示す第1の
    制御信号(Sa)とを入力して第2の制御信号(S6)
    を発生し、 前記第2の制御信号(S6)から、前記負荷回路(9
    1)を駆動するための駆動信号(Sn)を発生する負荷
    回路の駆動方法。
  12. 【請求項12】 前記第2の制御信号(S6)として、
    前記駆動信号(Sn)を発生させるように設定する動作
    状態設定信号、および前記駆動信号(Sn)を発生させ
    ないように設定する非動作状態設定信号のいずれか一方
    を出力し、 前記第2の制御信号(S6)が前記非動作状態設定信号
    であるときには前記駆動信号(Sn)を発生しない請求
    項11記載の負荷回路の駆動方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012199631A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Seiko Epson Corp 回路装置及び電子機器
JP2019169846A (ja) * 2018-03-23 2019-10-03 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置

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