JPH11179472A - 鍛造部品の荒地工程設計方法 - Google Patents

鍛造部品の荒地工程設計方法

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JPH11179472A
JPH11179472A JP9353889A JP35388997A JPH11179472A JP H11179472 A JPH11179472 A JP H11179472A JP 9353889 A JP9353889 A JP 9353889A JP 35388997 A JP35388997 A JP 35388997A JP H11179472 A JPH11179472 A JP H11179472A
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JP
Japan
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parting
line
model
rough
mold surface
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JP9353889A
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English (en)
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Toshiyuki Suzuki
寿之 鈴木
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】粗形材に鍛造欠陥が生じない荒地型を安価に製
造し得る鍛造部品の荒地工程設計方法を提供する。 【解決手段】三次元CAD上のモデルから表面滑らかさ
を考慮しつつ仮型面を仮定し、かつ荒地工程前後による
体積比が最適になるようにこの仮型面から型面を決定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鍛造部品の荒地工程
設計方法に関する。この設計方法は、例えばエンジンを
構成する部品であるコネクティングロッド、シャーシを
構成するアーム等の異形な鍛造部品を製造する場合に用
いて好適である。
【0002】
【従来の技術】例えばエンジンを構成するコネクティン
グロッドは、丸棒等の素材にいくつかの荒地工程からな
る鍛造が施されて粗形材とされ、この粗形材に仕上工程
からなる鍛造とバリ抜きが施されて完成品とされる。従
来、それらの荒地工程により素材を鍛造するための荒地
型の型面を設計するためには、設計時間の短縮のため、
標準化された設計方法が主として採用されていた。すな
わち、鍛造部品としてコネクティングロッドを例にとれ
ば、従来のコネクティングロッドの荒地工程設計方法で
は、まず粗形材の三次元形状からなるモデルの幅方向及
び長手方向に一律に一定長さだけオフセットしたライン
を設定する。また、モデルの高さ方向に一律に一定長さ
だけオフセットしたラインを設定する。さらに、各角及
び各隅に一定曲率を付与したラインを設定する。そし
て、各ラインにより第1の荒地型の型面を決定する。ま
た、各ラインのオフセットする長さや曲率を変え、第2
の荒地型の型面を決定する。
【0003】こうして各型面を設計し、設計通りの型面
になるように各荒地型を製造して荒地工程を実施するこ
ととなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の設
計方法では、それにより製造した荒地型で初回のトライ
アウトを行うと、粗形材に欠肉や傷等の鍛造欠陥が発生
する場合がある。この場合には、各ラインのオフセット
する長さや曲率を変えて各荒地型の型面を再度決定し直
し、荒地型を製造し直さなければならない。かかる変更
は試行錯誤的に行わなければならず、荒地工程前後によ
る体積比が必ずしも最適でない場合や、型面の表面変化
が緩やかに滑らかでない場合があり、変更後の荒地型に
よったとしてもそれにより必ずしも粗形材に鍛造欠陥が
生じない訳ではない。このため、実際に鍛造部品の荒地
工程に用いる荒地型の製造コストが高騰してしまう。そ
して、寿命の短い荒地型は、型面の修理を頻繁に実施し
たり、交換サイクルを早く行ったりしなければならず、
その度に試行錯誤的に型面を設計することから、製造コ
ストの高騰化はさらに助長されることとなる。特に、荒
地工程前後による体積比が必ずしも最適でない場合、鍛
造時に荒地型に大きな負荷が作用することとなり、これ
により荒地型の寿命はさらに短縮され、ひいては製造コ
ストの高騰化がさらに助長されることとなる。
【0005】本発明は、上記従来の実状に鑑みてなされ
たものであって、粗形材に鍛造欠陥が生じない荒地型を
安価に製造し得る鍛造部品の荒地工程設計方法を提供す
ることを解決すべき課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の鍛造部品の荒地
工程設計方法は、荒地工程により素材を荒地型で鍛造し
て鍛造部品の粗形材とすべく、該荒地型の型面を設計す
る鍛造部品の荒地工程設計方法において、コンピュータ
に対して前記粗形材の三次元形状からなるモデルを入力
する第1工程と、該モデルに対し、該粗形材の重心を含
む重心線と、該重心線を含む前記荒地型の見切面と該モ
デルとの交線である見切外形線と、該見切面から離反し
た該モデル上の荒地外形線とを得る第2工程と、該見切
外形線及び該荒地外形線と表面滑らかさとから仮型面を
仮定し、該見切面及び該重心線と直交する垂直平面間毎
に該モデルの体積と該仮型面による体積とを比較し、該
仮型面を該見切面に対して垂直移動させて型面を決定す
る第3工程と、を有することを特徴とする。
【0007】本発明の設計方法では、コンピュータ上の
モデルから表面滑らかさを考慮しつつ仮型面を仮定し、
かつ荒地工程前後による体積比が最適になるようにこの
仮型面から型面を決定する。このため、試行錯誤的に荒
地型を製造する必要がなく、粗形材に鍛造欠陥の発生が
なく、実際に鍛造部品の荒地工程に用い得る荒地型を迅
速に製造可能である。
【0008】したがって、本発明の設計方法によれば、
粗形材に鍛造欠陥が生じない荒地型を安価に製造するこ
とができる。本発明の設計方法では次の操作を行うこと
が実用的である。すなわち、まず第2工程において、見
切外形線を見切面上で内方にオフセットして見切オフセ
ットラインを得る。また、見切面及び重心線と直交する
複数の垂直平面を仮定する。そして、各垂直平面毎に各
垂直平面とモデルとの交線を求め、各交線上に見切面か
ら最も離れかつ外方よりの離反位置を特定する。そし
て、各垂直平面毎に各離反位置を滑らかに結び、荒地外
形線を得る。
【0009】そして、第3工程において、見切オフセッ
トライン及び荒地外形線を滑らかな面で結んで仮型面と
し、垂直平面間毎にモデルの体積と仮型面による体積と
を比較し、仮型面を見切面に対して垂直移動させて型面
を得る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の設計方法をコネク
ティングロッドの荒地工程設計方法に具体化した実施形
態を図面を参照しつつ説明する。実施形態では、図1に
示す処理手順でコンピュータを処理する。 「第1工程」まず、ステップS1において、図2に示す
ように、コンピュータ上で作動する三次元CADに対
し、粗形材の三次元形状からなるモデル1を入力する。
また、モデル1をCAD上で180°水平反転させるこ
とにより、モデル2を入力する。 「第2工程」次いで、図1に示すステップS2におい
て、図2に示すように、モデル1、2に対し、粗形材の
重心を含む重心線3を入力する。
【0011】また、図1に示すステップS3において、
図3に示すように、モデル1、2に対し、荒地型の見切
面4を重心線3を含んで仮定する。そして、図1に示す
ステップS4において、図3に示すように、見切面4と
モデル1、2との交線である見切外形線5、6を得る。
この後、図1に示すステップS5において、図4に示す
ように、見切外形線5、6を見切面4上で一定長さだけ
内方にオフセットし、見切オフセットライン7、8を得
る。ここで、第2の荒地工程用の荒地型の型面を設計す
るのであれば、一定長さを0.5mmとする。また、第
1の荒地工程用の荒地型の型面を設計するのであれば、
一定長さを1mmとする。
【0012】そして、図1に示すステップS6におい
て、見切面4及び重心線3と直交する複数の垂直平面9
(図8及び図9参照)を仮定する。ここで、第2の荒地
工程用の荒地型の型面を設計するのであれば、垂直平面
9を5mmピッチで仮定する。また、第1の荒地工程用
の荒地型の型面を設計するのであれば、垂直平面9を1
0mmピッチで仮定する。なお、垂直平面9の一つが図
2に示すA−A線である。
【0013】この後、図1に示すステップS7におい
て、図5に示すように、各垂直平面9毎に各垂直平面9
とモデル1、2との交線を求め、各交線上に見切面4か
ら上又は下に最も離れかつ外方よりの離反位置10を特
定する。ここで、第2の荒地工程用の荒地型の型面を設
計するのであれば、各交線上の外側の曲率部の終点に離
反位置10を特定する。また、第1の荒地工程用の荒地
型の型面を設計するのであれば、第2の荒地工程用の荒
地型の型面のための離反位置10より内側に0.5mm
オフセットした位置に離反位置10を特定する。
【0014】この後、図1に示すステップS8におい
て、CADのスプラインコマンドを実行する。こうし
て、図6に示すように、各垂直平面9毎に各離反位置1
0が所定の正接条件で滑らかに結ばれ、荒地外形線11
が得られる。 「第3工程」そして、図1に示すステップS9におい
て、図8に示すように、見切オフセットライン7、8及
び荒地外形線11が滑らかな面で結ばれた仮型面12が
得られる。垂直平面間9毎の仮型面12は図9に示すよ
うになっている。かかる垂直平面間9毎の仮型面12に
よる立体は図10に示すようになっている。
【0015】この後、垂直平面間9毎にモデル1、2の
体積と、仮型面12による体積とを比較する。ここで、
最適体積比は以下の表1のように予め定めている。
【0016】
【表1】 このため、図1に示すステップS10において、第1の
荒地工程用の荒地型の型面を設計するのであれば、体積
比の値が1.12になるように、図7に示すように、仮
型面12を見切面4に対して垂直移動させて型面13を
得る。また、第2の荒地工程用の荒地型の型面を設計す
るのであれば、体積比の値が1.05になるように、図
7に示すように、仮型面12を見切面4に対して垂直移
動させて型面13を得る。
【0017】こうして、第1、2の荒地型の各型面13
を設計し、図11に示すように、設計通りの型面になる
ように各荒地型を製造する。そして、丸棒等の素材に第
1、2の荒地工程からなる鍛造を施して粗形材とする。
得られた粗形材は仕上工程からなる鍛造とバリ抜きが施
されて完成品とされる。こうして、実施形態の設計方法
では、コンピュータ上のモデル1、2から表面滑らかさ
を考慮しつつ仮型面12を仮定し、かつ第1、2の荒地
工程前後による体積比が最適になるようにこの仮型面1
2から型面13を決定する。このため、試行錯誤的に各
荒地型を製造する必要がなく、粗形材に鍛造欠陥の発生
がなく、実際にコネクティングロッドの第1、2の荒地
工程に用い得る各荒地型を迅速に製造することができ
る。
【0018】したがって、実施形態の設計方法によれ
ば、粗形材に鍛造欠陥が生じない各荒地型を安価に製造
することができる。発明者らの試験結果によれば、実施
形態による各荒地型では鍛造時に大きな負荷が作用しな
いため、従来よりも1.5倍程度の延命化を実現するこ
とができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係り、コンピュータへの処理手順を
示す流れ図である。
【図2】実施形態に係り、入力したモデルの平面図を示
すコンピュータ画面である。
【図3】実施形態に係り、図2のA−A断面図に相当す
るモデルと見切面と重心線とを示すコンピュータ画面で
ある。
【図4】実施形態に係り、図2のA−A断面図に相当す
るモデルと見切面と重心線と見切オフセットラインとを
示すコンピュータ画面である。
【図5】実施形態に係り、図2のA−A断面図に相当す
るモデルと見切面と重心線と見切オフセットラインと荒
地外形線とを示すコンピュータ画面である。
【図6】実施形態に係り、図2のA−A断面図に相当す
るモデルと仮型面とを示すコンピュータ画面である。
【図7】実施形態に係り、図2のA−A断面図に相当す
るモデルと垂直移動後の仮型面とを示すコンピュータ画
面である。
【図8】実施形態に係り、垂直平面と仮型面の平面図と
を示すコンピュータ画面である。
【図9】実施形態に係り、垂直平面と、二枚の垂直平面
間の仮型面の平面図とを示すコンピュータ画面である。
【図10】実施形態に係り、二枚の垂直平面間の仮型面
による立体を示すコンピュータ画面である。
【図11】実施形態に係り、決定した型面をもつ荒地型
を示すコンピュータ画面である。
【符号の説明】
1、2…モデル 3…重心線 4…見切面 5、6…見切外形線 7、8…見切オフセットライン 9…垂直平面 10…離反位置 11…荒地外形線 12…仮型面 13…型面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荒地工程により素材を荒地型で鍛造して鍛
    造部品の粗形材とすべく、該荒地型の型面を設計する鍛
    造部品の荒地工程設計方法において、 コンピュータに対して前記粗形材の三次元形状からなる
    モデルを入力する第1工程と、 該モデルに対し、該粗形材の重心を含む重心線と、該重
    心線を含む前記荒地型の見切面と該モデルとの交線であ
    る見切外形線と、該見切面から離反した該モデル上の荒
    地外形線とを得る第2工程と、 該見切外形線及び該荒地外形線と表面滑らかさとから仮
    型面を仮定し、該見切面及び該重心線と直交する垂直平
    面間毎に該モデルの体積と該仮型面による体積とを比較
    し、該仮型面を該見切面に対して垂直移動させて型面を
    決定する第3工程と、を有することを特徴とする鍛造部
    品の荒地工程設計方法。
JP9353889A 1997-12-22 1997-12-22 鍛造部品の荒地工程設計方法 Pending JPH11179472A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100385346B1 (ko) * 2001-06-29 2003-05-27 주식회사화신 프레스 금형의 최적화 배치 설계방법 및 그 프로그램이저장된 기록매체
JP2008161893A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Showa Denko Kk 鍛造方法及び鍛造装置
CN115533458A (zh) * 2022-10-17 2022-12-30 哈尔滨工业大学 一种带安装边的球轴承外圈锻件的设计方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100385346B1 (ko) * 2001-06-29 2003-05-27 주식회사화신 프레스 금형의 최적화 배치 설계방법 및 그 프로그램이저장된 기록매체
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