JPH11177825A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH11177825A
JPH11177825A JP9341452A JP34145297A JPH11177825A JP H11177825 A JPH11177825 A JP H11177825A JP 9341452 A JP9341452 A JP 9341452A JP 34145297 A JP34145297 A JP 34145297A JP H11177825 A JPH11177825 A JP H11177825A
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JP
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image
unit
gradation
correction
gradation correction
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Pending
Application number
JP9341452A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Terada
義弘 寺田
Seiji Iino
誠司 飯野
Tomio Yokomori
富男 横森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Publication of JPH11177825A publication Critical patent/JPH11177825A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ量を増大させることなく、原稿の種別
や出力機器の特性に応じた柔軟な階調補正を階調劣化を
生じさせずに実現すること 【解決手段】 入力された12bit/PixelのR
GB信号は、階調補正手段202において、1次元のL
UTにより反射率尺度から濃度尺度に変換されると共に
階調補正が施されて8bit/Pixelの画像信号と
なって出力される。そして、画像処理部102におい
て、モードや原稿の特性に応じた補正が自由に行えるよ
う各種処理が施される。各部において施される処理は、
制御手段213が出力する信号によって制御されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像の特性に応
じた階調補正を行う画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、フラットベッドスキャナやフィル
ムスキャナ、シートフィードスキャナ、デジタルカメラ
などのデジタル画像入力機器が普及しており、それに伴
い、入力された画像に対して施す補正処理も多岐に渡っ
て提案されている。入力された画像に対して施す補正処
理には、例えば、色の濁りをとる補正やモアレを除去す
る補正などがあるが、その中のひとつに、画像の階調性
を補正する処理がある。ここで、デジタルカラー複写機
を例に、従来の階調補正処理技術を説明する。図13
は、従来のデジタルカラー複写機の構成を示すブロック
図である。図示するデジタルカラー複写機は、画像入力
部101、画像処理部102および画像出力部103よ
り構成されている。そして、画像処理部102は、階調
補正手段1301、色補正手段1302、墨版生成・下
色除去手段1303、変倍手段1304、精細度補正手
段1305、階調補正手段1306、中間調生成手段1
307、検知手段1308、制御手段1309とから構
成されている。カラー複写が実施される前には、まず予
走査が行われる。予走査において、画像入力部101か
ら8bit/Pixel(画素当たりのビット数)のR
(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)カラー信号
が画像処理部102へ出力されると、検知手段1308
へ供給されて、原稿のサイズや位置、カラー原稿か白黒
原稿かの識別、原稿の濃度分布検知や原稿内の絵柄領域
と文字領域との識別分離などの一連の検知処理が行われ
る。そして、各種複写条件に関する情報が検知手段13
08から制御手段1309に出力される。予走査に続い
て、実際の複写動作の走査(本走査)が行われ、本走査
によって入力されたRGB画像信号は、階調補正手段1
301に供給されて階調補正処理が施された後、色補正
手段1302に供給されてY(イエロー)M(マゼン
ダ)C(シアン)信号に変換される。YMC信号は、墨
版生成・下色除去手段1303においてYMCK(ブラ
ック)1コンポーネントの8bit/Pixelの面順
次信号に変換され、その後、各部においてそれぞれ処理
が施され、画像出力部103に出力される。4色フルカ
ラーの複写の場合には、本走査は4回実施され、YMC
Kの4色の印字が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
デジタルカラー複写機の、階調補正手段1301では以
下のような階調補正処理を行っている。 1)入力されるRGB信号は、反射率尺度の信号となっ
ているので、この反射率尺度の信号を濃度尺度の信号に
変換する。 2)一般的には階調補正手段1301に入力されるRG
B信号はグレイバランスが崩れているので、灰色が入力
された場合にはR=G=Bの出力値になるようにグレイ
バランスの補正を行う。また、「文字モード」や「写真
モード」といった複写対象となる原稿によって、階調性
をハイコントラストにしたり、緩やかな階調特性にした
りするといった画質の調整も行う。 3)さらに、新聞紙のような濁りのある原稿を複写する
ときには、その濁りがなくなるように、低濃度域のかぶ
りを除去するような階調補正を行う。
【0004】これらの階調補正処理は、階調補正手段1
301において、入力されるデジタル画像信号の各色に
対して1次元のLUT(Look Up Table)
を参照することによって同時に行われていた。しかしな
がら、上記補正処理では、入力する画像信号と同じ階調
数で画像信号を出力するように構成されているが、尺度
変換およびグレイバランスなどの調整を同時に行った場
合、実際に出力される画像信号の持つ階調数を低下させ
てしまうという問題があった。例えば、反射率尺度から
濃度尺度への変換も含めた形で階調補正処理を行った場
合の出力階調数は、入力階調数に比べて約20%失われ
てしまう。より具体的には、各色8bit/Pixel
の反射率尺度の信号が入力され、8bit/Pixel
の濃度尺度の信号を出力する場合、入力階調数は256
階調であったものが、出力階調数は一般的に170〜1
90階調程度に減少してしまう。この階調劣化は、補正
量の大きい階調域で大きくなり、最終的に再現画像にお
いて疑似輪郭の発生や粒状性の劣化といった画質劣化に
つながる。
【0005】このような問題を解決するためには、階調
補正手段1301に入力される画像信号の階調数を出力
すべき画像信号に対して増加させる方法が考えられる。
しかし、このような方法では、LUTの容量が大きくな
ってしまうという問題がある。しかも、前述のように、
各種の複写モードに応じて階調特性を切り替えるために
は、必要な特性の数だけ階調補正手段を持たなければな
らないので、さらに補正用のデータ容量が増加してしま
う。さらに、原稿の濃度分布に応じて補正条件を変更す
る処理を実現するためには、検知手段1308によって
抽出される対象原稿の濃度情報に対応したLUTを演算
して、階調補正手段1301に設定するという処理が必
要になるが、入力階調数が増加すると、この演算量も増
加し、結果的に予走査が終了してから本走査が開始する
までの時間が長くなってしまうという問題があった。す
なわち、1つの階調補正手段において、反射率尺度から
濃度尺度に変換しつつ、濃度情報や処理モードに応じた
階調補正を施すという従来の手法では、階調劣化が生じ
たり、階調補正のためのデータが増大するという問題が
あった。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、画像の特性に応じた各種の階調
補正処理を、階調劣化や階調補正のためのデータを増大
させることなくをなく実現できる画像処理装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明は、制御信号に対応する階調補正特性で濃
度スケール画像データの階調補正を行い、第1階調数を
有する階調補正データを出力する第1階調補正手段と、
反射率スケールで表現された前記第1階調数よりも高い
第2階調数を有する画像データが入力され、入力された
前記画像データを濃度スケールで表現された前記第1階
調数を有する前記濃度スケール画像データに変換して出
力する第2階調補正手段と、前記階調補正特性を前記画
像データに対応する画像の特性または種類に応じて制御
すべく前記制御信号を出力する制御手段とを備えたこと
を特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】1.第1実施形態 以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明
する。
【0009】1−1.第1実施形態の構成 1−1−1.構成の概略 図1および図2は、本発明が適用されるデジタルカラー
複写機の概要を示す図である。図1は、第1実施形態の
概略構成を示すブロック図であり、図示するように、本
実施形態のデジタルカラー複写機は、画像入力部10
1、画像処理部102、および画像出力部103から構
成される。
【0010】画像入力部101は、カラー原稿を読み取
ってRGBの各原色成分を示すデジタル画像信号を画像
処理部102に出力するものであり、例えばCCD(C
harge Coupled Device:電荷結合
素子)ラインセンサを用いて、主走査方向・副走査方向
共に、各色8bit/Pixel、解像度が400dp
i(Dot Per inch:インチ当たりのドット
数)のRGB画像信号Sn1を出力する。
【0011】画像処理部102は、画像入力部101か
ら入力されるRGB画像信号Sn1に各種の処理を施
し、YMCK画像信号Symckを生成して画像出力部
103に対して出力するものであり、各色1bit/P
ixelで主走査方向1600dpi・副走査方向40
0dpiの画像信号Symckを出力する。
【0012】画像出力部103は、画像処理部102か
ら出力される画像信号Symckをもとにカラー画像を
紙などの媒体に出力するものである。例えば、電子写真
方式の画像処理装置が該当し、感光体を走査するレーザ
ービームスキャンなどの露光手段、露光手段によって形
成された潜像を4原色で現像する現像手段、感光体上に
生成された像を用紙上に転写する転写手段、用紙と用紙
上に転写された色材を結合させる定着手段、用紙搬送手
段などから構成される。
【0013】1−1−2.構成の詳細な説明 次に、図1に示した画像処理装置の構成をより詳しく説
明する。図2は、第1実施形態の各部の詳細を示す図で
ある。
【0014】(1)画像入力部101の構成 画像入力部101は、画像入力手段201によって入力
された画像信号Shが、階調補正手段202に供給さ
れ、階調補正手段202で階調補正された画像信号Sn
1が検知手段203および画像処理部102に供給され
るように構成されている。
【0015】画像入力手段201は、12bit/Pi
xelのRGB画像信号Shを生成するものであり、読
み取り対象原稿を載置する原稿載置台、光の3原色であ
るRGBに色分解して読み取るCCDラインセンサ、ラ
インセンサに対して垂直方向に走査する原稿走査手段、
ラインセンサの出力値を多値のデジタル画像信号に変換
するA/D(アナログ/デジタル)変換器などから構成
されている。
【0016】階調補正手段202は、12bit/Pi
xelのRGB画像信号Shに対して、階調補正を施す
とともに、反射率尺度で表現される画像信号Shを、濃
度尺度で表現される8bit/PixelのRGB画像
信号Sn1に変換するものである。
【0017】また、検知手段203は、RGB画像信号
Sn1から、複写処理時に必要とされる情報を検知して
制御手段213に制御信号S1を出力するものである。
必要とされる情報には、例えば、原稿のサイズや位置、
白黒原稿とカラー原稿の別、自動的に濃度を調整するた
めの濃度レベルなどがある。濃度の自動調整とは、例え
ば新聞紙などの紙自体の下地から低濃度の画素が検出さ
れてしまうような場合に、下地に相当する階調は印刷さ
れないようにするために、検知した濃度分布情報から下
地基準点となる階調数を求めることをいう。
【0018】(2)画像処理部102の構成 画像処理部102は、RGB画像信号Sn1に対して、
階調補正手段204が階調補正処理を施してRGB画像
信号Sn1を生成し、RGB画像信号Sn1に対して色
補正手段205が色特性を補正してYMC画像信号Sy
mcを生成し、YMC画像信号Symcを絵・文字識別
手段206および、墨版生成・下色除去手段208に供
給するように構成されている。そして、絵・文字識別手
段206から制御信号S2が制御信号生成手段207に
供給され、制御信号生成手段207から、制御信号S3
が墨版生成・下色除去手段208に、制御信号S4が精
細度補正手段210に、制御信号S5が階調補正手段2
11に、および制御信号S6が中間調生成手段212に
供給されるように構成されている。
【0019】また、YMC画像信号Symcから墨版生
成・下色除去手段208によって作成されたYMCK画
像信号Symckは、変倍手段209、精細度補正手段
210、階調補正手段211、中間調生成手段212に
おいて順次処理を施されて、画像出力部103に出力さ
れるように構成されている。また、検知手段203から
供給される制御信号に基づいて制御手段213によって
生成された制御信号が、階調補正手段204、色補正手
段205、絵・文字識別手段206、および制御信号生
成手段207にそれぞれ供給されるように構成されてい
る。
【0020】このように、従来は画像処理部102内で
同時に行っていた階調補正を、本実施形態では、画像入
力部101と画像処理部102のそれぞれの適正に応じ
て分けて補正できるように構成している。すなわち、画
像入力部101において反射率尺度から濃度尺度に変換
することによって階調を劣化させずに画像データ量を削
減し、画像処理部102において処理モード等に応じた
階調補正を自由に行えるように構成している。なお、階
調補正手段204は、特許請求の範囲に記載した第1階
調補正手段に該当し、階調補正手段202は、特許請求
の範囲に記載した第2階調補正手段に該当する。
【0021】1−2.第1実施形態の動作 次に、上記構成を有する実施形態の詳細動作について説
明する。 1−2−1.画像入力部101の動作 まず、画像入力部101の動作について説明する。画像
入力手段201では、原稿載置台上に載置された原稿を
読み取ることにより、RGB各色12bit/Pixe
lのデジタル信号Shが生成される。ここでは、CCD
センサが読み取ったアナログ値をデジタル化したもので
あるため、画像入力手段201が出力する信号は、反射
率尺度になっている。12bit/PixelのRGB
画像信号Shは、階調補正手段202において、1次元
のLUTによって階調補正が施されると共に、反射率尺
度から濃度尺度に変換されて8bit/Pixelの画
像信号Sn1となって出力される。このように、反射率
尺度から濃度尺度に変換すると共に各種階調補正を行う
ためのLUTを用いたことによって階調数が低下すると
いった従来技術の問題点は、入力階調数を出力階調数よ
りも高く設定しておくことで解決している。そして、入
力階調数を高くすることによって高精度な補正が可能と
なるとともに、出力階調数を低くすることによって処理
に負担となるような画像データ量の増大を防止できる。
【0022】また、検知手段203では、以降の処理に
おいて必要な情報がRGB画像信号Sn1から検知さ
れ、制御信号S1として制御手段213へ出力される。
ここまでの一連の処理は、原稿の複写動作に先立つ予走
査として行われる。
【0023】補正の為の情報が制御信号S1として画像
処理部102に供給されると、次に本走査が行われる。
本走査では、画像入力部101の走査されて入力された
画像信号は、順次画像処理部102に供給されて、入力
動作と同期して画像処理動作が行われる。
【0024】1−2−2.画像処理部102の動作 次に、画像処理部102の動作について説明する。画像
処理部102では、本走査で入力されたRGB画像信号
Sn1は、図示する各部において順次処理が施されて、
画像出力部103にYMCK画像信号Symckとして
出力される。各部において施される処理は、予走査によ
って供給された原稿情報を示す制御信号S1および、図
示せぬユーザーインターフェイスを介して指定されたモ
ードに基づいて、制御手段213が出力する制御信号S
7〜10によって制御されている。原稿には、文字、グ
ラフィックス印刷、写真、文字と写真が混在したもの
や、さらに、フルカラーで印刷する場合と白黒で印刷す
る場合がある。そして、装置が原稿の種類に応じて最適
な印刷をするように、例えば、フルカラーの写真モード
というように、ユーザーは複数のモードの中から所望の
モードを選択できる。
【0025】各部では、入力される画像信号に対して所
定の係数を用いて演算し、演算結果を画像信号として出
力する処理を行う。この所定の係数は、それぞれモード
に応じて複数記憶されており、各部において適宜選択さ
れて演算に用いられる。なお、これらの係数は図示せぬ
ROMに記憶されており、各処理部において使用される
場合は、制御手段213からの制御信号にもとづいてR
OMの所定のアドレスから読み出される。
【0026】(1)階調補正手段204および色補正手
段205(RGB画像信号Sn1からYMC画像信号S
ymcが生成されるまで) まず、RGB画像信号Sn1は、制御信号S7に従っ
て、階調補正手段204で階調補正処理が施され、色補
正手段205においてYMC画像信号Symcへと変換
される。ここで図3は、階調補正手段204および色補
正手段205の係数処理を示している。図に示す表は、
階調補正手段204および色補正手段205が施す処理
について、指定されているモードと係数の関係を示して
いる。
【0027】図3(a)は、階調補正手段204での処
理に適用される係数について説明する図である。係数1
は、文字やグラフィックス原稿の階調性を補正するため
の処理係数であり、原稿のコントラストを強調する処理
係数となっている。係数2は、写真を含む原稿の階調性
を補正するための処理係数であり、原稿の持つ明るさや
色の濃さを保存してそのままコピー上に忠実に再現する
ような処理係数となっている。また、自動調整とは、前
述のように、例えば新聞紙のような原稿の下地のかぶり
を除去するように自動調整を行うことを意味する。すな
わち、文字、グラフィックス印刷、文字・写真モードの
場合には、検知手段203で検知された濃度分布情報を
もとに下地を自動調整する処理が行われる。
【0028】図4は、下地の自動調整を説明する図であ
る。図4に示す濃度調整用LUTは、検知手段203で
検知された下地基準点に基づいて演算で作成される。階
調補正LUTは図示せぬROM記憶されている図3
(a)の係数1あるいは係数2である。合成LUTは、
ROMから読み出した係数1あるいは係数2および、制
御手段213から供給される下地基準点情報を用いて、
階調補正手段204のRAMテーブルに合成して展開さ
れたものである。この合成LUTが用いられて、入力さ
れたRGB画像信号Sn1に補正が施されて、RGB画
像信号Sn2が出力される。
【0029】このように、階調補正手段204では、2
種類の係数と自動調整を、指定することができる8種類
のモードに応じて組み合わせることにより、モードに応
じた自由な補正を、少ない補正データ量で実現すること
ができる。また、従来においては、入力画像に対する階
調補正と、反射率尺度から濃度尺度への変換を同時に行
っているのに対し、本実施形態では、すでに階調補正手
段202で反射率尺度から濃度尺度に変換しているの
で、階調補正手段204では濃度尺度だけで階調補正を
行うことができ、不必要に階調数が低下することもな
い。
【0030】次に、色補正手段205での処理について
説明する。色補正手段205では、RGB画像信号Sn
2から、制御信号S8にもとづいてYMC信号Symc
が生成される。ここで、図3(b)は、色補正手段20
5での処理に適用される係数について説明する図であ
る。表中、係数1は文字を含む場合の処理係数であり、
文字を混色なくすっきり再現する処理係数である。係数
2はグラフィックスや写真の要素を重視する処理係数で
あり、写真や地図などの微妙な色合いを忠実に再現する
処理係数である。また、係数3は、白黒モードの場合に
用いられる処理係数であり、原稿の明るさのみを抽出す
る処理係数である。このようにして、原稿の特性に応じ
て処理係数が切り換えられてYMC画像信号Symcが
生成された後、YMC画像信号Symcが絵・文字識別
手段206および墨版生成・下色除去手段207に供給
される。
【0031】(2)自動識別 また、絵・文字識別手段206では、YMC画像信号S
ymcに基づいて原稿中の各画素について、絵柄部分な
のか文字部分なのかが識別される。ここでは、各画素は
「絵柄」、「黒文字」、「色文字」のいずれかに分類さ
れる。なお、絵・文字識別は、文字と写真が混在する原
稿を指定する制御信号が入力されている場合のみ行われ
る。また、制御信号生成手段207では、絵・文字識別
結果を示す制御信号S2と、ユーザーが設定したモード
を示す制御信号S10とから、墨版生成・下色除去手段
207、精細度補正手段210、階調補正手段211、
および中間調生成手段212を制御する制御信号S3〜
6が生成される。
【0032】(3)墨版生成・下色除去手段207(Y
MC画像信号SymcからYMCK画像信号Symck
が生成されるまで) また、墨版生成・下色除去手段207では、YMC画像
信号Symcに基づいてK信号が生成され、生成された
K量に応じてYMCK画像信号Symckが生成され
る。図5(a)は、YMCK画像信号Symckを生成
する墨版生成・下色除去係数を示す図である。例えば、
フルカラーの写真モードの場合は係数1が選択され、フ
ルカラーの文字モードの場合は係数2が選択される。し
かし、白黒モードの場合は、文字、写真にかかわらず処
理が施されないことを示している。
【0033】(4)変倍手段209から中間調生成手段
212(YMCK画像信号Symckが生成された後) 版生成・下色除去手段207から出力されたYMCK画
像信号Symckは、変倍手段209では、主走査方向
に対する拡大もしくは縮小の処理が施される。この主走
査方向の変倍処理と、画像入力部101における原稿走
査速度の変更による副走査方向への拡大・縮小処理とを
合わせることにより、画像の拡大・縮小が実現される。
変倍手段209で拡大・縮小処理が施されたYMCK画
像信号Symckは、精細度補正手段210に供給され
て、ぼけを修正したりエッジをシャープにするための空
間的な特性を補正する処理が施される。ここでは、5×
5画素(副走査方向×主走査方向)の畳み込み演算を用
いた周知の空間フィルタ処理で実現される。図5(b)
は、精細度補正の精細度補正係数を示す図である。例え
ば、フルカラーの文字モードの場合は係数1が選択さ
れ、フルカラーの写真モードの場合は係数4が選択され
る。また、白黒の文字モードの場合は係数2が選択さ
れ、白黒の写真モードの場合は係数4が選択される。
【0034】階調補正手段211においては、精細度補
正手段210から供給されたYMCK画像信号Symc
kに対して、次のステップで行われる中間調生成処理に
応じた階調特性の補正が行われる。図5(c)にその階
調補正係数を示す。例えば、フルカラーの文字モードの
場合は係数1が選択され、フルカラーの写真モードの場
合は係数3が選択される。また、白黒の文字モードの場
合は係数4が選択され、白黒の写真モードの場合は係数
6が選択される。
【0035】そして、階調補正手段211から供給され
た多値のYMCK画像信号Symckは、中間調生成手
段212において、2値画像を生成するハーフトーニン
グ処理が施される。すなわち、8bit/Pixelで
400dpi×400dpi(主走査×副走査方向)で
入力される多値画像データが、1bit/Pixelで
400dpi×1600dpi(主走査×副走査方向)
の2値画像データとなる。図5(d)にその中間調生成
係数を示す。例えば、フルカラーの文字モードの場合は
係数1が選択され、フルカラーの写真モードの場合は係
数3が選択される。また、白黒の文字モードの場合は係
数1が選択され、白黒の写真モードの場合は係数1が選
択される。
【0036】このように、本実施形態では、入力される
デジタル画像信号は、画像入力部101において階調劣
化を防ぎながら画像処理部102で処理可能な濃度尺度
の信号に変換され、画像処理部102において、画像出
力部103での出力に応じた各種の処理が施されて、最
終的に画像出力部103から出力されるので、処理に必
要なデータを増大させることなく、原稿の種別や特性に
応じた階調補正を疑似輪郭や粒状性の劣化といった階調
劣化を生じさせずに実現することができる。
【0037】2.第2実施形態 次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態で
は、各モード毎に処理係数を切り換える第1実施形態と
異なり、基準LUTに基づいて各モードに応じた処理係
数を設定する場合について説明する。
【0038】2−1.第2実施形態の構成 図1に示す構成は第1実施形態と同様であるが、画像処
理部102の構成が異なっている。図6は、第2実施形
態の構成を示すブロック図である。図2と同様に、本発
明の階調処理を説明するものであるが、便宜上画像入力
部101と画像処理部102の一部のみ示している。な
お、図6において図示を略された部分は第1実施形態と
同様であり、図中第1実施形態と同一符号を付している
ものも第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0039】第1の記憶手段604は、階調補正手段2
02で行われる階調補正で用いる処理係数(基準LU
T)を記憶しておくものであり、第2の記憶手段605
は、階調補正手段204で行われる階調補正で用いる処
理係数(基準LUT、処理係数1、処理係数2・・・・
処理係数n。各処理係数は、図3に示した処理係数と同
等の係数とする。)を記憶しておくものであって、いず
れもRAMやROM等から構成される。なお、第1の記
憶手段604と第2の記憶手段605は、1つのRAM
やROMで構成して、記憶しているデータを共有しても
かまわない。
【0040】また、演算手段606は、第2の記憶手段
605から所定の処理係数を読み出して、所定の演算を
行った後に、階調補正手段204に対して演算結果を処
理係数として供給するものである。
【0041】2−2.第2実施形態の動作 第2実施形態の動作については、階調補正手段202お
よび階調補正手段204での補正処理で用いられる処理
係数の設定について、複写モードがフルカラーの文字モ
ードであった場合を例に説明する。まず、階調補正手段
202では、反射率尺度から濃度尺度への変換が第1の
記憶手段604に記憶された基準LUTを参照して行わ
れる。基準LUTには、「文字/写真モード」の様な標
準的なモードの処理係数が適しており、本実施形態では
第1実施形態で説明した(図3(a))係数2を用いる
こととする。
【0042】次に、階調補正手段204で階調補正を施
す際に参照するLUTを演算によって設定する。演算手
段606は、第2の記憶手段605に記憶された処理係
数1〜nの中から、ユーザーが指定したモードに応じた
処理係数を選択する。本実施形態では、フルカラーの文
字モードであるので、第1実施形態で説明した(図3
(a))係数1に相当している。そして、モードに応じ
て選択された係数1と、基準LUTと同等の係数2との
差分を演算し、階調補正手段204で施す処理係数とし
て設定する。ここで、図7は、演算手段606での演算
内容を説明すべく、各LUTについての入力値と出力値
との対応関係をグラフとして表示したものである。演算
手段606では、第2の記憶手段605から基準LUT
=処理係数2(図7(a))および、モードに応じて選
択される処理係数1(図7(b))を読み出して、差分
LUT(図7(c))を演算によって求めて、階調補正
手段204に対して供給する。
【0043】図8は、階調補正手段204で行われる階
調補正の処理係数を示している。第1実施形態において
係数1に対応するLUTを使用していた複写モードで
は、係数1に対応するLUTに代えて、演算手段606
で求められた差分LUTが設定される。また、係数2に
対応するLUTを使用していた複写モードでは、係数2
に対応するLUTに代えて、演算手段606で求められ
た、RGB画像信号Sn1を素通しする差分LUTが設
定される。素通しが行われるのは、演算手段606で求
められる差分LUTが基準LUTとほとんど異ならない
場合である。本実施形態では、基準LUTとして、標準
の文字/写真モードの処理係数に対応するLUTを用い
ているので、モードに応じて選択される処理係数に対応
するLUTと基準LUTとの差分補正量は、きわめて微
妙な画質の再現効果を生じさせるものであり、素通しに
非常に近くなるため、階調劣化の懸念はない。
【0044】このように、基準となるLUTと処理係数
を記憶する手段を有し、階調補正手段202では基準L
UTでの補正を行い、階調補正手段204ではその基準
LUTとモードに応じた処理係数に対応するLUTとの
差分となる階調補正を行う構成となる。以上のような構
成とすることによって、モードに応じてより高精度に補
正することが可能となる。
【0045】3.第3実施形態 次に、第3実施形態について説明する。画像の入力にス
キャナを用いて、画像処理および出力にプリンタを用い
るような場合は、処理速度が異なることがあり、第1実
施形態や第2実施形態と同様の構成にすることはできな
い。そこで、第3実施形態では、ページメモリを用いて
画像データを記憶する場合について説明する。
【0046】3−1.第3実施形態の構成 図9は、第3実施形態の概略構成を示すブロック図であ
る。図示するように、画像入力部101、画像処理部1
02、画像出力部103、およびページメモリ904、
メモリインターフェイス905とから構成される。図中
第1実施形態と同一符号を付しているものは、第1実施
形態と同様であるので説明を省略する。ページメモリ9
04は、RGB画像信号Sn1を、各色につき1ページ
分ずつ蓄積することが可能な画像記憶手段である。ま
た、メモリインターフェイス905は、ページメモリ9
04への読み書きを制御するものである。
【0047】このように、画像入力部101と画像処理
部102との間に画像記憶手段を設ける構成とすること
により、入力した画像データから、原稿のサイズや濃度
分布、カラー原稿か否かの判定や複写倍率設定などを検
知して各種設定を自動で行った後、記憶した画像データ
に対して各種処理を行って出力することができるので、
第1、第2実施形態のような予走査が不要となり、読み
取り走査が1回で済み、また、入力速度と処理速度が異
なっても処理することが可能となる。
【0048】図10は、図9に示した各部の詳細を示す
ブロック図である。図示するように、画像入力部101
および画像処理部102を構成する各部は、第1実施形
態(図2)と同様であり、画像入力部101と画像処理
部102との間にメモリインターフェイス905が介在
することによって、ページメモリ904に対し画像デー
タを読み書きができるようになっている。また、本実施
形態における変倍手段209は、主走査方向および副走
査方向への2次元の変倍を行う。それ以外の構成は、第
1実施形態と同様であるため説明は省略する。
【0049】3−2.第3実施形態の動作 次に、上記構成を有する第3実施形態の動作について説
明する。第1実施形態と同様に、画像入力手段201に
よって入力された12bit/Pixelの反射率尺度
のRGB画像信号Shは、階調補正手段202で階調補
正が施されるとともに8bit/Pixelの濃度尺度
のRGB信号に変換される。そして、変換後RGB画像
信号Sn1は、メモリインターフェイス905を介して
ページメモリ904に蓄積される。また、RGB画像信
号Sn1は検知手段203に供給され、第1実施形態と
同様に各種の情報が検知される。次に、画像処理部10
2には、メモリインターフェイス905を介して、ペー
ジメモリ904に蓄積された画像データが供給される。
【0050】このように、画像入力部101と画像処理
部102との間にメモリを介在させた場合でも、画像入
力部101で予め階調補正を施しておくので、多くの付
加価値を提供するページメモリの容量を削減することが
でき、また、画像入力部101と画像処理部102との
処理速度が異なる場合でも、第1実施形態と同様の効果
を得ることができる。
【0051】4.第4実施形態 次に、第4実施形態について説明する。本実施形態は、
画像入力部101から読み込んだ画像をページメモリ9
04に蓄積して、複数の画像表示装置に表示する画像処
理装置に本発明を適用したものである。1の原稿を読み
込んで、例えばCRTディスプレイや液晶ディスプレイ
などの、出力条件の異なる複数の画像表示装置に出力す
る場合は、その出力先によって階調特性が異なるので、
階調補正手段202においては、複数の出力先の階調特
性に共通する補正を行うようにする。
【0052】4−1.第4実施形態の構成 図11は、第4実施形態の構成を示すブロック図であ
る。第4実施形態は、画像入力手段201によって入力
されたRGB画像信号Shが、階調補正手段202によ
って反射率尺度から濃度尺度に変換されて、RGB画像
信号Sn1として出力された後、メモリインターフェイ
ス905を介してページメモリ904に蓄積され、蓄積
された画像データが読み出されて階調補正手段A110
5において階調補正処理が施されて、画像表示手段A1
107に出力表示されるように構成されている。また、
同様に階調補正手段B1106において階調補正処理が
施されて、画像表示手段B1108に出力表示されるよ
うに構成されている。さらに、記憶手段1109とアク
セス可能な演算手段1110から出力される制御信号S
1、a,bによって、階調補正手段202、階調補正手
段A1105、および階調補正手段B1106は、RG
B画像信号Sn1に対して適切な階調補正処理を行うこ
とができるように構成されている。
【0053】階調補正手段A1105および階調補正手
段B1106は、画像表示手段A1107および画像表
示手段B1108のそれぞれに良好に画像が表示される
ように、ページメモリ904に蓄積された画像データを
逐次読み出して、1次元のLUTによって階調補正を実
施するものである。画像表示手段A1107および画像
表示手段B1108は、RGB各原色を8bit/Pi
xelで約1677万色の色を表示可能なCRTディス
プレイや液晶ディスプレイなどのカラーや多階調白黒画
像を表示する表示手段である。
【0054】記憶手段1109は、階調特性を補正する
処理係数を保存しておく手段であり、演算手段1110
は、記憶手段1109に記憶された処理係数に基づき、
階調補正手段202、階調補正手段A1105、および
階調補正手段B1106に設定するLUTを演算で求め
て、それぞれの補正手段のRAMテーブルにデータを書
き込むものである。記憶手段1109にされた処理係数
とは、画像表示手段A1107および画像表示手段B1
108の特性に応じて設定されている。本実施形態で
は、データ容量を削減するために、補正曲線を5次関数
で近似した乗算および加算係数を記憶するが、他の関数
や1次元のLUTデータそのものであってもよい。な
お、第1〜第3実施形態までに示した構成と同一のもの
には同一符号を付して、構成の説明は省略して、次に上
記構成を有する第4実施形態の動作について説明する。
【0055】4−2.第4実施形態の動作 画像入力手段201から入力された1ページ分のRGB
各色12bit/PixelのRGB画像信号Shは、
階調補正手段202において、階調補正されるととも
に、反射率尺度から濃度尺度へ変換されて、RGB各色
8bit/PixelのRGB画像信号Sn1として出
力される。この処理によりデータ容量が削減された画像
信号Sn1は、メモリインターフェイス905を介して
ページメモリ904に蓄積される。そして、ページメモ
リ904に蓄積された画像信号Sn1は、メモリインタ
ーフェイス905を介して階調補正手段A1105およ
び階調補正手段B1106に供給される。階調補正手段
A1105および階調補正手段B1106では、演算手
段1110によって設定された処理係数に基づいて処理
が行われ、階調補正後の画像信号Snaおよび画像信号
Snbが、画像表示手段A1107および画像表示手段
B1108のそれぞれに供給され、各画像表示手段にお
いて表示される。
【0056】階調補正手段202、階調補正手段A11
05、階調補正手段B1106において行われる階調補
正は、演算手段1110において設定される処理係数に
基づく。ここで、図12は、演算手段1110における
処理係数に対応するLUTの生成処理を説明する図であ
る。(a)は、画像表示手段A1107の表示特性を補
正する処理係数に対応するLUTであり、(b)は、画
像表示手段B1108の表示特性を補正する処理係数に
対応するLUTである。記憶手段1109には、それぞ
れの処理係数を5次関数で近似した乗算および加算係数
が記憶されている。
【0057】画像の表示品質を最良に保つためには、階
調補正手段A1105、階調補正手段B1106におい
て、それぞれに12bit/Pixelで入力される画
像データを8bit/Pixelで出力するとともに階
調補正を行うことが望ましいが、それではLUTの規模
もページメモリ904の規模も大きくなってしまう。そ
こで、演算手段1110では、LUTAおよびBの特性
を代表する基準LUTを求めて、階調補正手段202の
RAMテーブルに設定する。この基準LUTを図12
(c)に示す。そして、基準LUTと上記LUTAおよ
びLUTBとに基づく補正量の差分が演算されて、階調
補正手段A1105および階調補正手段B1106にそ
れぞれLUTの設定が行われる。図中(d)に差分LU
TA’を、(e)に差分LUTB’をそれぞれ示す。こ
のようにして、ページメモリ904に蓄積する以前に1
2bit/Pixelから8bit/Pixelに変換
する処理を行い、その後、各画像表示手段の特性に対応
する階調補正を行っているので、画像表示品質を損なう
ことなくLUTやページメモリの容量を削減することが
できる。
【0058】また、LUTの生成方法としては、1つ
に、画像表示手段A1107および画像表示手段B11
08のどちらか一方の特性を補正する処理係数に対応す
るLUTを選択するという方法が考えられる。例えば、
2つUTLのうちの1が標準的なものであれば、その標
準的なLUTを基準LUTとすればよい。すなわち、画
像表示手段A1107の方が画像表示手段B1108に
比べて多用されるものであったときは、LUTA(図中
(a))を基準LUTとして使用し、LUTB(図中
(b))との差分LUTを階調補正手段B1106に設
定すればよい。
【0059】もう1つに、階調性や画質といった観点か
らは、階調補正手段202において8bit/Pixe
lになった段階で可能な限り階調劣化の少ないLUTを
用いる方法がある。例えば、12bit/Pixelで
LUTを生成する際の実ステップ数をカウントしてより
ステップ数の大きいものや、LUTの出力値からの立ち
上がりと最大出力値飽和点の間隔(レンジ)のより大き
いもの、また、入力1ステップに対する出力値の変動に
補正後の階調抜けのより少ないものを基準LUTとして
採用するようにしてもよい。
【0060】また、もう1つに、2つの画面表示手段に
対するLUT生成用の乗・加算係数から基準となるLU
Tを生成する方法がある。例えば、LUTAおよびLU
TBの2つのLUTの平均LUTを生成して、それを基
準LUTとして使用する。あるいは、LUT出力値0か
らの立ち上がりの中で最も小さいポイント(基準点)と
最大出力値飽和点の最も大きいポイント(基準点)を結
ぶ直線を基準LUTする。また、2つのLUTのうち、
入力1ステップに対する出力値の変動に補正後の階調抜
けがより少ないLUTを選択し、選択したLUTと上記
基準LUTとを合成して、立ち上がりおよび飽和点が上
記の基準点となるようにLUTを生成してもよい。
【0061】このように、複数の異なる画像処理条件や
各表示手段の表示特性に対応する画像出力条件に対し
て、基準となる階調補正条件を求めて第1の階調補正を
施し、その基準となる補正条件からの差異を求めて第2
の階調補正を行うので、各表示手段の表示特性を吸収
し、且つ階調劣化のないデジタル画像を生成できる。
【0062】5.変形例 なお、本発明は既述した実施形態に限定されるものでは
なく、以下のような各種の変形が可能である。
【0063】上記実施形態で用いた数値は、あくまでも
例示であり、本発明が適用されれば上記数値に限定され
ない。例えば、第1の階調変換は、入力12bit/P
ixcelに対して出力8bit/Pixcelとして
いるが、入力階調数が出力階調数よりも高ければこれに
限らず、入力16bit/Pixcelであったり10
bit/Pixcelであってもよい。これらは、反射
率尺度から濃度尺度へ変換する際のLUTの特性に応じ
て設定すればよい。また、反射率や濃度尺度に限らず、
例えば明度尺度であってもよい。また、実施形態におけ
る各種モードや処理係数についても、例示であって実施
形態に限定されるものではない。
【0064】第1〜第3実施形態ではデジタルカラーコ
ピーを例に説明したが、これに限らず、例えば、画像入
力部101にスキャナを、画像処理部102にコンピュ
ータを、画像出力部103にプリンタを用いるような構
成にしてもよい。
【0065】さらに、第4実施形態では、画像の出力先
は2つとしているがこれに限らず、3以上の出力先を設
けてもよい。また、出力先として、CRTディスプレイ
等を用いているが、カラープリンタや多階調白黒プリン
タによる出力であってもかまわない。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像データ量を増大させることなく、原稿の種別や出力
機器の特性に応じた柔軟な階調補正を階調劣化を生じさ
せずに実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の概略構成を示すブロック図で
ある。
【図2】 第1実施形態の各部の詳細を示す図である。
【図3】 階調補正手段および色補正手段の係数処理を
示す図である。
【図4】 下地の自動調整を説明する図である。
【図5】 各部の処理係数を示す図である。
【図6】 第2実施形態の構成を示すブロック図であ
る。
【図7】 演算手段での演算内容を説明する図である。
【図8】 階調補正手段で行われる補正の処理係数を示
す図である。
【図9】 第3実施形態の概略構成を示すブロック図で
ある。
【図10】 第3実施形態の各部の詳細を示すブロック
図である。
【図11】 第4実施形態の構成を示すブロック図であ
る。
【図12】 演算手段におけるLUTの生成処理を説明
する図である。
【図13】 従来のデジタルカラー複写機の構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
101・・画像入力部、 102・・画像処理部、 103・・画像出力部、 201・・画像入力手段、 202・・階調補正手段(第2階調補正手段)、 203・・検知手段、 204・・階調補正手段(第1階調補正手段)、 205・・色補正手段、 206・・絵・文字識別手段、 207・・制御信号生成手段、 208・・墨版生成・下色除去手段、 209・・変倍手段、 210・・精細度補正手段、 211・・階調補正手段、 212・・中間調生成手段、 213・・制御手段(制御手段)、 604・・第1の記憶手段、 605・・第2の記憶手段、 904・・ページメモリ、 905・・メモリインターフェイス、 1105・・階調補正手段A、 1106・・階調補正手段B、 1107・・画像表示手段A、 1108・・画像表示手段B、 1109・・記憶手段A、 1110・・演算手段B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御信号に対応する階調補正特性で濃度
    スケール画像データの階調補正を行い、第1階調数を有
    する階調補正データを出力する第1階調補正手段と、 反射率スケールで表現された前記第1階調数よりも高い
    第2階調数を有する画像データが入力され、入力された
    前記画像データを濃度スケールで表現された前記第1階
    調数を有する前記濃度スケール画像データに変換して出
    力する第2階調補正手段と、 前記階調補正特性を前記画像データに対応する画像の特
    性または種類に応じて制御すべく前記制御信号を出力す
    る制御手段と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像処理装置において、 前記制御手段は、前記濃度スケール画像データの濃度分
    布状態に基づいて前記制御信号を出力することを特徴と
    する画像処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の画像処理
    装置において、 前記濃度スケール画像データを蓄積する蓄積手段を有
    し、 前記第2階調補正手段は、前記蓄積手段を介して入力さ
    れる前記濃度スケール画像データの階調補正を行うこ
    と、 を特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 代表階調補正特性及び前記代表階調補正
    特性と複数の階調補正特性との特性差である複数の差分
    階調補正特性をそれぞれ設定する設定手段と、 前記差分階調補正特性で前記濃度スケール画像データの
    階調補正を行う複数の第1階調補正手段と、 反射率スケールで表現された前記第1階調数よりも高い
    第2階調数を有する画像データが入力され、前記画像デ
    ータを前記代表階調補正特性に基づいて濃度スケールで
    表現された前記第1階調数を有する濃度スケール画像デ
    ータに変換して出力する第2階調補正手段と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の画像処理装置において、 前記設定手段は、予め設定した互いに相異なる複数の階
    調補正特性のうちから、いずれか一の階調補正特性を前
    記代表階調補正特性として設定することを特徴とする画
    像処理装置。
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