JP3360476B2 - 画像処理方法及び装置 - Google Patents

画像処理方法及び装置

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JP3360476B2
JP3360476B2 JP07426795A JP7426795A JP3360476B2 JP 3360476 B2 JP3360476 B2 JP 3360476B2 JP 07426795 A JP07426795 A JP 07426795A JP 7426795 A JP7426795 A JP 7426795A JP 3360476 B2 JP3360476 B2 JP 3360476B2
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繁明 角谷
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  • Color, Gradation (AREA)
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  • Color Image Communication Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力されたカラー画像
データ、すなわちRGBデータを彩度を調節して出力す
る画像処理方法及び画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラープリント処理においては、通常、
C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)の3色
材で色再現を行う。例えば、カラー原稿を色分解して得
たR(赤),G(緑),B(青)の色信号からC,M,
Yの色信号を作成し、各色信号に応じて各色のインク等
を記録媒体、例えば紙に付着させてカラー像を再現す
る。また、C,M,Yの3色材にK(黒)を加えて4色
材で色再現することもある。
【0003】このようなカラープリント処理によって得
られるカラー画像に関しては、彩度が適正に設定される
ことが重要な要素の1つである。例えば、カラー原稿の
うち彩度の低い部分に関しては、彩度を高めるために彩
度強調処理を行うことが望まれることがある。また、既
に十分に彩度の高い高彩度領域に関しては、彩度を強調
する必要はなく、場合によっては彩度を減らす処理を行
うこともある。このような彩度調節のための画像処理と
して、従来、C,M,Y又はそれらに対応するR,G,
Bの各色信号を、それら各色間の相関関係を考えること
なく、個別的に調節するという方法があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
方法では、C,M,Y等の各色信号を個別的に調節しな
ければならないので、各色信号に対する調節が非常に難
しく、目標とする彩度がなかなか得られなかった。ま
た、この従来方法では、カラー原画像のR,G,Bの各
色信号をそれら各色信号の変化に対応してきめ細かく彩
度調節しようという考えはなかった。
【0005】本発明は、上記の問題点を解消するために
なされたものであって、簡単な構成により、カラー原画
像の画質を損なうことなく、目標とする彩度を確実に得
られるようにすることを目的とする。また、カラー画像
を見る者の希望に応じたきめの細かい彩度調節ができる
ようにすることを別の目的とする。また、彩度調節の結
果としてC,M,Y,Kの各色インクのインク量の低減
にも寄与できるようにすることをさらに別の目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の各目的を達成する
ため、本発明に係る画像処理方法は、(1)原RGBデ
ータの各色信号量の平均値(Mean_RGB)を算出し、(2)
原RGBデータの各色信号について平均値(Mean_RGB)か
らの偏差量(Diff_R,G,B)を算出し、(3)上記偏差量に
対する彩度補正量(R,G,B_satu_tbl[Diff_R,G,B])を格納
した彩度補正テーブルを参照して、上記の算出された偏
差量(Diff_R,G,B)に対応した彩度補正量を読み出し、
(4)その読み出した彩度補正量によって原RGBデー
タを補正することを特徴とする。
【0007】また、本発明に係る画像処理装置は、
(1)原RGBデータの各色信号量の平均値(Mean_RGB)
を算出する平均値演算部と、(2)原RGBデータの各
色信号について平均値(Mean_RGB)からの偏差量(Diff_R,
G,B)を算出するデータ偏差演算部と、(3)上記偏差量
に対する彩度補正量(R,G,B_satu_tbl[Diff_R,G,B])を格
納した彩度補正テーブルと、(4)上記彩度補正量によ
って原RGBデータを補正するRGB補正部と、を有す
ることを特徴とする。
【0008】彩度補正テーブル内にどのような彩度補正
用データを格納して、RGB補正部においてどのような
補正処理を行うかについては、以下のように種々の形態
が考えられる。
【0009】第1の形態では、彩度補正テーブルは、偏
差量と彩度補正量とが同符号を維持するように変化する
補正用データを格納する(例えば、図6)。そしてこの
とき、RGB補正部は、原RGBデータに彩度補正量を
加算する。
【0010】第2の形態では、彩度補正テーブルは、偏
差量と彩度補正量とが異符号を維持するように変化する
補正用データを格納する(例えば、図7)。そしてこの
とき、RGB補正部は、原RGBデータに彩度補正量を
加算する。
【0011】第3の形態では、彩度補正テーブルは、偏
差量と彩度補正量とが同符号を維持すると共に偏差量が
最大及び最小のところで彩度補正量がゼロになるような
補正用データを格納する(例えば、図8)。そしてこの
とき、RGB補正部は、原RGBデータに彩度補正量を
加算する。
【0012】第4の形態では、彩度補正テーブルは、所
定偏差量のところから彩度補正量が負となると共に偏差
量が最大値に近づくにつれて彩度補正量が負方向に増大
するような補正用データを格納する(例えば、図9)。
そしてこのとき、RGB補正部は、原RGBデータに彩
度補正量を加算する。またこの形態のときには、次の構
成要素、すなわち、RGB補正部から出力される彩度補
正後のRGBデータをCMYデータに変換するCMY変
換部と、CMY変換部から出力されるCMYデータに対
して下色除去処理を行う下色除去部とを設ける。なお、
下色除去処理というのは、C,M,Yの信号量のうちの
最小値に基づいてK(黒色)信号量を求め、さらにC,
M,Yの各信号量からそのK信号量を減じる工程を含む
処理のことである。
【0013】この第4の形態によれば、補正用データが
負の方向へ増大する高彩度領域Sに関して、黒を混ぜる
方向で彩度の低下が起こる。また、この第4の形態にお
いて、CMY変換部及び下色除去部を特に構成要件とす
るのは、本発明の彩度調節処理とC,M,Yの下色除去
処理との相乗作用によって、特に多量のインクを必要と
する高彩度領域において、使用インク量を低減しようと
するためである。
【0014】第5の形態では、彩度補正テーブルは、所
定偏差量のところから彩度補正量が負となると共に偏差
量が最大値に近づくにつれて彩度補正量が負方向に増大
するような補正用データを格納する(例えば、図9)。
そして、RGB補正部は、R,G,Bのそれぞれ1色に
ついての彩度補正量を残りの2色の信号量から減じるこ
とにより、原RGBデータを補正する。この第5の形態
によれば、補正用データが負の方向へ増大する高彩度領
域Sに関して、白を混ぜるような方向での彩度の低下が
起こる。また、信号量を減じられる2色に対応するそれ
ぞれのインク量を直接的に低減できる。
【0015】第6の形態では、偏差量が所定閾値(例え
ば、120)よりも大きいか小さいかを判定する偏差量
判定部を有することを要件とした上で、彩度補正テーブ
ルは、(1)偏差量が閾値(120)より小さいとき、
偏差量と彩度補正量とが同符号を維持すると共に偏差量
が閾値(120)及び最小(−170)のところで彩度
補正量がゼロになるような補正用データを格納し、
(2)偏差量が閾値(120)より大きいとき、その閾
値のところから彩度補正量が負となると共に偏差量が最
大値に近づくにつれて彩度補正量が負方向に増大するよ
うな補正用データを格納する(例えば、図10)。そし
てこのとき、RGB補正部は、(1)偏差量が閾値(1
20)より小さいとき、原RGBデータに彩度補正量を
加算し、(2)偏差量がその閾値より大きいとき、R,
G,Bのそれぞれ1色についての彩度補正量を残りの2
色の信号量から減じることにより、原RGBデータを補
正する。
【0016】この第6の形態は、偏差量の大きさに応じ
て、上記の第3形態(図8)と第5形態(図9)とを使
い分けて、彩度補正とインク量の低減の両方を効率よく
実現しようというものである。
【0017】
【作用】請求項1記載の画像処理方法及び請求項2記載
の画像処理装置によれば、彩度補正テーブル、いわゆる
ルックアップテーブル(LUT)に格納された補正用デ
ータを用いるだけという簡単な構成により、彩度調節を
行う。
【0018】またその補正用データは、原RGBデータ
の平均値からの偏差量をアドレスとし、各アドレスに対
応して彩度補正量を設定したものであるから、各色信号
の相関を考えることなく各色信号を個別に調節する方法
に比べて、カラー原画像の画質を損なうことなく、目標
とする彩度を確実に再現できる。
【0019】また、彩度補正テーブル内のデータ内容を
適宜に変えることで、カラー画像を見る者の希望に応じ
たきめの細かい彩度調節を行う。さらにまた、彩度調節
のために補正用データに従ってR,G,Bの各色信号量
を調節することにより、結果として、C,M,Y,Kの
各色インクのインク量の低減に寄与する。
【0020】
【実施例】
(実施例1)図1は、本発明に係る画像処理装置を用い
た画像作成システムの一例の全体を示している。この画
像作成システムは、カラー画像データ出力装置1と、画
像処理装置2と、そして画像出力装置3とによって構成
される。カラー画像データ出力装置1は、例えばホスト
コンピュータ、スキャナ、ビデオカメラ等によって構成
され、R,G,Bの3色多階調のカラー画像データD1
を出力する。本実施例では、カラー画像データD1の階
調値として8ビット、すなわち0〜255の256階調
を考える。
【0021】画像処理装置2は、入力されたカラー原画
像データD1に対して次の各処理、すなわち彩度調節の
ための処理、C,M,Y3色信号への変換処理、さらに
階調値を画像出力装置3に適した階調値である2階調へ
と変換する処理の各処理を施した後、C,M,Yの2階
調最終カラー画像データD2として出力する。本実施例
では、2階調を構成する第1階調値として0(白)を考
え、そして第2階調値として255(黒)を考える。
【0022】画像出力装置3は、画像処理装置2から出
力されるカラー画像データD2に基づいて原画像を再生
出力する。この画像出力装置3は、例えば、画素単位で
の階調制御ができない形式のプリンタによって構成さ
れ、入力される2階調カラー画像データD2に基づいて
原画像を中間調表示可能に再生出力する。なお、この画
像出力装置3は、プリンタ以外に必要に応じて、ディス
プレイ、ファクシミリ装置、デジタル複写機等を用いて
も良い。
【0023】画像処理装置2は、図2に示すように、平
均値演算部4と、データ偏差演算部5と、RGB補正部
6と、彩度補正テーブル7と、CMY変換部8と、そし
て2値化部9とを有している。
【0024】平均値演算部4は、R,G,Bの各信号を
受け取ってそれらの信号量の平均値 Mean_RGB = (R+G+B)/3 を算出する。データ偏差演算部5は、R,G,Bの各色
信号及び平均値 Mean_RGB を受け取ってR,G,Bの各
色についての平均値からの偏差量 Diff_R = R−Mean_RGB Diff_G = G−Mean_RGB Diff_B = B−Mean_RGB を算出する。これらの関係をわかりやすく図示すれば、
図11に示す通りである。
【0025】彩度補正テーブル7は、RAM、ROM、
その他の半導体メモリにおて構成することができ、R,
G,B各色の偏差量 Diff_R、Diff_G、Diff_B をアドレ
スとし、それらの各アドレスに対応して彩度補正量をデ
ータとして記憶する。例えば、図6に示すように、偏差
量 Diff_R と彩度補正量 R_satu_tbl[Diff_R] とが同符
号を維持するように変化する彩度補正データが格納され
る。なお、図6は、Rに関する彩度補正用データを示し
ているが、G及びBに関しても同様の彩度補正用データ
を設定する。また、図6において、偏差量 Diff_R が最
大値170となる点は、G=B=0でR=255となる
色、すなわち高彩度領域を示している。RGB補正部6
は、R,G,Bの各色信号、R,G,B各色の偏差量 D
iff_R,Diff_G,Diff_B 及び彩度補正テーブル7からの
補正用データを受け取って、R,G,Bの3色の原デー
タを彩度に関して補正して Rnew = R+ R_satu_tbl[Diff_R] Gnew = G+ G_satu_tbl[Diff_G] Bnew = B+ B_satu_tbl[Diff_B] を補正後のRGB信号として出力する。なお、補正され
たRnew、Gnew、Bnewの各値が0〜255の範囲から
外れる場合は、それらが0〜255の範囲に入るように
処理する必要がある。例えば、 R<0のときR=0、R>255のときR=255 G<0のときG=0、G>255のときG=255 B<0のときB=0、B>255のときB=255 のように処理する。
【0026】CMY変換部8は、彩度補正されたR,
G,Bの3色データをCMY表色系へと変換し、画像出
力装置3で用いるC(シアン),M(マゼンタ),Y
(イエロー)の3色インクに関する信号として出力す
る。最も簡単な変換例としては、 C=255−R M=255−G Y=255−B のような変換が考えられる。
【0027】2値化部9は、0〜255の256階調の
CMYデータを画像出力装置3(図1)の動作特性に合
った2階調へと変換、すなわち2値化処理する。本実施
例では、例えば誤差拡散法を用いて2値化処理を行うも
のとする。
【0028】以下、上記構成より成る画像処理装置に関
してその動作を説明する。
【0029】図1において、カラー画像データ出力装置
1から、0〜255の256階調のR,G,Bの3色デ
ータD1が出力されて画像処理装置2に受け取られる。
画像処理装置2に取り込まれた画像データD1は、図2
において、平均値演算部4、データ偏差演算部5及びR
GB補正部6の各部へ送られる。平均値演算部4では、
R,G,Bの各データから平均値 Mean_RGB = (R+G+B)/3 を算出し、その平均値データをデータ偏差演算部5へ送
る。データ偏差演算部5はR,G,B各色について平均
値 Mean_RGB からの偏差量 Diff_R = R−Mean_RGB Diff_G = G−Mean_RGB Diff_B = B−Mean_RGB を算出し、それらの偏差量をRGB補正部6へ送る。
【0030】RGB補正部6は、送り込まれたRGB各
色の偏差量 Diff_R,Diff_G,Diff_Bと、彩度補
正テーブル7に格納されている図6の補正用データとか
ら、各偏差量に対応した彩度補正量 R_satu_tbl[Diff_R] G_satu_tbl[Diff_G] B_satu_tbl[Diff_B] を読み出し、そしてそれらの各補正量をR,G,Bの各
色原データに加算して、 Rnew = R+ R_satu_tbl[Diff_R] Gnew = G+ G_satu_tbl[Diff_G] Bnew = B+ B_satu_tbl[Diff_B] を演算し、その演算結果をCMY変換部8へ送る。
【0031】補正後の3色データRnew,Gnew及びBne
w は、CMY変換部8において、それぞれ、C,M,Y
の各色データへ変換される。変換されたC,M,Y3色
信号は0〜255の階調値を有しているが、これらの各
色信号は2値化部9において0又は255の2階調値へ
と変換される。本実施例では、誤差拡散法を用いて2値
化処理を行うものとしたので、例えば次のような手順で
2値化が行われる。
【0032】(1)既に2値化処理が終わった画素にお
いてその2値化時に生じた誤差に重み付けをした誤差成
分を注目画素の信号量に加算する。
【0033】(2)その加算処理後の注目画素の信号量
を所定の閾値と比較し、その信号量が閾値よりも大きけ
ればその信号量を255に変換して画像出力装置3(図
1)へ出力し、その信号量が閾値よりも小さければその
信号量を0に変換して画像処理装置3へ出力する。
【0034】(3)一方、2階調出力信号と256階調
入力信号との間の誤差を算出し、その誤差に所定の重み
付けをした後に、注目画素の周辺の画素に拡散する。こ
の拡散された誤差成分が上記(1)に記載した誤差成分
として、それ以降の注目画素に加算される。
【0035】(4)(1)〜(3)の処理が画像データ
の全領域に対して行われ、これにより、画像データの全
体が2値化される。
【0036】2値化されたC,M,Yデータは画像出力
装置3としてのプリンタ、例えばインクジェットプリン
タに送り込まれ、それれらのデータに基づいて紙等の印
材上にフルカラーの画像が作成される。
【0037】本実施例では、彩度補正テーブルとして図
6に示すようなデータ、すなわち、R,G,B各データ
の平均値からの偏差量 Diff_R と彩度補正量 R_satu_tb
l[Diff_R] とが同符号を維持するように変化するデータ
を用いたので、RGB補正部6から出力されるR,G,
Bの各色データは、それらの平均値からの差が拡大され
るように補正される。従って、得られるプリント画像は
彩度が強調された状態として得られることになる。
【0038】なお、彩度補正テーブル7の中に格納でき
る補正用データとしては、上記の図6に示したデータ以
外にも図7に示すデータや図8に示すデータ等任意のも
のを用いることができる。図7に示す彩度補正用データ
は、R,G,B各データの平均値からの偏差量 Diff_R
と彩度補正量 R_satu_tbl[Diff_R] とが異符号を維持す
るように変化するので、RGB補正部6から出力される
R,G,Bの各色データは、それらの平均値からの差が
縮小されるように補正される。従って、最終的に得られ
るプリント画像は彩度が減じられた状態として得られる
ことになる。
【0039】また、図8に示す彩度補正用データは、R
GB各色の偏差量と彩度補正量とが同符号を維持すると
共に偏差量が最大(170)及び最小(−170)のと
ころで彩度補正量がゼロになるようになっている。従っ
て、この補正用データを用いて補正を行えば、次のよう
な効果が得られる。
【0040】(1)R,G,B各色の偏差量 Diff_R,G,
B が170近くにもなるような色、例えばG=B=0,
R=255に近いような色は、既に十分に彩度が高いの
で、彩度補正量を図8に示すように0に近づけることに
より彩度強調を行わないようにしても、画質上はほとん
ど問題がない。しかも、このように彩度補正量を下げる
ようにすれば、インクを無駄に使用することがなくな
る。
【0041】(2)例えば、B=G=0でRのみが0〜
255に連続的に変化するようなグラデーションパター
ンを印画するような場合、図6に示す補正量ではR=2
55付近ではRの値にかかわらず、彩度補正後のRが2
55に達してしまい、色の変化がなくなってしまう。こ
れに対し、図8に示す補正用データを用いれば、このよ
うなグラデーションパターンにおいて色が連続的に変化
する状態を保つことができる。
【0042】(実施例2)C,M,Y,Kの4色を用い
て印画するプリンタでは、C,M,Yの3色混合部分は
Kインクへの置き換えによるインク量の低減が可能とな
るため、総インク量が最大となるのは、2色のインクの
混合によって印画される、赤(M+Y)、緑(Y+
C)、青(C+Y)のところになる。インクジェットプ
リンタ等では、印画紙によっては打ち込むことの可能な
インク量に制限があり、特にこれらの色領域でインク量
の制限を行うことが必要になる。これから説明する実施
例は、そのようなインク量の制限を行うことに適してい
る。
【0043】本実施例では、画像処理装置として図3に
示す構成の画像処理装置12を用いる。この画像処理装
置12が図2に示した画像処理装置2と異なる点は、彩
度補正テーブル7の中に図9に示す補正用データが格納
されること及びCMY変換部8と2値化部9との間に下
色除去部10を設けたことである。図9に示す補正用デ
ータは、高彩度領域S以外の領域では彩度補正量を0に
維持し、高彩度領域SのところでR,G,B偏差量 Dif
f_R,G,B が最大値170に近づくにつれて彩度補正量 R
_satu_tbl[Diff_R] が負の方向へ増大するようになって
いる。
【0044】本実施例では、図3において、 (1)平均値演算部4による平均値 Mean_RGB = (R
+G+B)/3の算出、 (2)データ偏差演算部5によるR,G,B各信号の平
均値からの偏差量 Diff_R = R−Mean_RGB Diff_G = G−Mean_RGB Diff_B = B−Mean_RGB の算出、そして (3)RGB補正部6による加算処理 Rnew = R+ R_satu_tbl[Diff_R] Gnew = G+ G_satu_tbl[Diff_G] Bnew = B+ B_satu_tbl[Diff_B] が図2の実施例の場合と同様に行われる。
【0045】本実施例で用いる彩度補正用データ(図
9)は、高彩度領域Sにおいて補正量が負の方向へ増大
するので、偏差量 Diff_R が170に近いような高彩度
領域Sで彩度を下げる処理を行うことになる。これによ
り、例えば彩度補正量 R_satu_tbl_[170] =−10の場
合には、原画像データが R=255、G=0、B=0 であったものが、 R=245、G=0、B=0 のように、Rの値が小さくなり、よって明度が低くなり
ながら彩度が下がる。
【0046】今、上記のR,G,B各色信号をC,M,
Yの各色信号に置き換えるときのことを考えてみる。今
最も単純な例として、 C=255−R M=255−G Y=255−B の変換式により、R,G,Bをそれぞれその補色である
C,M,Yに変換すると、 C=0、M=255、Y=255 であったものが、補正後は、 C=10、M=255、Y=255 のようになる。これは、Kインクを用いる場合には、下
色除去部10による下色除去処理により、 C=0、M=245、Y=245、K=10 のように置き換え可能なので、結果として、この彩度補
正によって総インク量を10だけ減らせることになる。
【0047】なお、実際の画像処理時には、ガンマ補正
や2値化等の後工程が入ることもあるので、必ずしも数
値は上記の通りにはならないかもしれないが、定性的に
はこのような原理により、インク量を減らすことが可能
である。
【0048】(実施例3)図4は、本発明に係る画像処
理装置の他の実施例を示している。ここに示した画像処
理装置22は、上記の実施例2の場合と同様に、インク
ジェットプリンタ等によって印画紙にインクを打ち込む
場合に、特に総インク量が最大となる高彩度領域に関し
てインク量を制限しようとするときに好適である。上記
実施例2の方法によれば、「赤」の純色であったところ
に黒インクが混ざる形になり、プリンタの場合はその濁
りが目に付きやすくなる。また、インク量の低減効果も
十分ではない。図4に示す本実施例は、そのような問題
を解消できるものである。
【0049】本実施例では、図4において、 (1)平均値演算部4による平均値 Mean_RGB = (R
+G+B)/3の算出、及び (2)データ偏差演算部5によるR,G,B各信号の平
均値からの偏差量 Diff_R = R−Mean_RGB Diff_G = G−Mean_RGB Diff_B = B−Mean_RGB の算出が図3に示す実施例の場合と同様に行われる。ま
た、彩度補正テーブル7に格納される彩度補正用データ
も、図3の実施例の場合と同様に図9に示す補正用デー
タを用いる。
【0050】本実施例では、RGB補正部16におい
て、R,G,Bのそれぞれ1色についての彩度補正量を
残りの2色の信号量から減じるという演算が行われる。
例えば、Rに関する彩度補正量 R_satu_tbl[Diff_R] を
用いて、R信号以外の他の2色G,Bを Rnew = R Gnew = G − R_satu_tbl[Diff_R] Bnew = B − R_satu_tbl[Diff_R] のように補正する。また、Gに関する彩度補正量 G_sat
u_tbl[Diff_G] を用いて、G信号以外の他の2色B,R
を Rnew = R − G_satu_tbl[Diff_G] Gnew = G Bnew = B − G_satu_tbl[Diff_G] のように補正する。また、Bに関する彩度補正量 B_sat
u_tbl[Diff_B] を用いて、B信号以外の他の2色R,G
を Rnew = R − B_satu_tbl[Diff_B] Gnew = G − B_satu_tbl[Diff_B] Bnew = B のように補正する。
【0051】以上のような減算処理を行うと、例えば
「赤」の純色付近の色に対して、黒インクを付加して彩
度を下げるのではなく、M(マゼンタ)インク及びY
(イエロー)インクの量自体を減らして、明度が上がる
方向に彩度を低下させる。これにより、インク量を低減
することが可能になる。この方法によれば、図3の実施
例に比べて2倍の使用インク量の低減効果を得ることが
できる。また、黒インクを付加する必要がないので、得
られた画像の色が濁らず、従って、インクを用いて印画
するプリンタの場合には、より自然な補正結果が得られ
る。
【0052】一般に、R,G,Bの純色点では偏差量 D
iff_R,Diff_G,Diff_B の値が最大値の170となり、
その純色点に近いR,G,Bの高彩度領域では、偏差量
の値がその最大値170に近い値となる。純色点も含め
たその高彩度領域では、使用するインク量が問題となる
が、本実施例のように、高彩度領域において明度が高く
なる方向に彩度を低下させるような彩度低下処理を行え
ば、結果として、C,M,Yに変換したときのインク量
を減らすことができる。
【0053】(実施例4)図5は、本発明に係る画像処
理装置のさらに他の実施例を示している。ここに示した
画像処理装置32が図2〜図4に示した先の実施例と異
なる点は、(1)R,G,Bの3色各信号の偏差量が所
定閾値よりも大きいか小さいかを判定する偏差量判定部
11を設けること、(2)RGB補正部26は、偏差量
が所定閾値よりも大きいか小さいかで異なる処理を行う
こと、(3)彩度補正テーブル7には、図10に示す彩
度補正用データが格納されることである。なお、本実施
例では、所定閾値を120に設定するものとする。
【0054】図10に示す補正用データは、(1)偏差
量が閾値120より小さいとき、偏差量 Diff_R と彩度
補正量 R_satu_tbl_[Diff_R] とが同符号を維持した状
態で変化すると共に偏差量が閾値120及び最小値−1
70のところで彩度補正量がゼロになる。また、(2)
偏差量が閾値120より大きいとき、その閾値120の
ところから彩度補正量が負となると共に偏差量が最大値
170に近づくにつれて彩度補正量が負方向に増大す
る。
【0055】本実施例では、図5において、 (1)平均値演算部4による平均値 Mean_RGB = (R
+G+B)/3の算出、及び (2)データ偏差演算部5によるR,G,B各信号の平
均値からの偏差量 Diff_R = R−Mean_RGB Diff_G = G−Mean_RGB Diff_B = B−Mean_RGB の算出が既述の各実施例の場合と同様に行われる。
【0056】偏差量判定部11は、RGB各信号の偏差
量 Diff_R,Diff_G,Diff_B が閾値120よりも大きい
か小さいかが判定され、その判定結果がRGB補正部2
6へ送られる。RGB補正部26は、偏差量 Diff_R 等
が閾値120よりも大きい(Diff_R >120)とき、
図4に示した実施例と同様にして、R,G,Bのそれぞ
れ1色についての彩度補正量を残りの2色の信号量から
減じるという演算を行う。例えば、Rに関する彩度補正
量 R_satu_tbl[Diff_R] を用いて、R信号以外の他の2
色G,Bを Rnew = R Gnew = G− R_satu_tbl[Diff_R] Bnew = B− R_satu_tbl[Diff_R] のように補正する。また、Diff_G >120の時に
は、Gに関する彩度補正量G_satu_tbl[Diff_G] を用い
て、G信号以外の他の2色B,Rを Rnew = R− G_satu_tbl[Diff_G] Gnew = G Bnew = B− G_satu_tbl[Diff_G] のように補正する。また、Diff_B >120の時に
は、Bに関する彩度補正量B_satu_tbl[Diff_B] を用い
て、B信号以外の他の2色R,Gを Rnew = R− B_satu_tbl[Diff_B] Gnew = G− B_satu_tbl[Diff_B] Bnew = B のように補正する。
【0057】一方、RGB補正部26は、偏差量 Diff_
R 等が閾値120よりも小さい(Diff_R ≦120)と
き、図2に示した実施例と同様にして、Rの原データを Rnew = R+ R_satu_tbl[Diff_R] のように加算して補正する。同様にRGB補正部26
は、偏差量 Diff_G 等が閾値120よりも小さい(Diff
_G ≦120)とき、Gの原データを Gnew = G+ G_satu_tbl[Diff_G] のように加算して補正する。さらにRGB補正部26
は、偏差量 Diff_B 等が閾値120よりも小さい(Diff
_B ≦120)とき、Bの原データを Bnew = B+ B_satu_tbl[Diff_B] のように加算して補正する。
【0058】以上のように、偏差量 Diff_R 等の値に応
じて、R,G,Bの各信号量に対する補正方法を切り替
えることにより、偏差量 Diff_R 等が120よりも小さ
い領域、すなわち彩度があまり高くない領域では彩度強
調処理を実行し、一方、偏差量 Diff_R 等が120より
も大きい領域、すなわち彩度は十分に高いからそれを下
げても画質上特に問題はないがドット・デューティが心
配であるような領域ではインク量の低減を行う。本実施
例のように図10に示すような彩度補正用データを用い
れば、そのような彩度調節処理及びドット・デューティ
制限すなわちインク量制限のための処理の両方の処理を
1つの彩度補正テーブルを用いて効率よく実現できる。
【0059】以上、いくつかの好ましい実施例を挙げて
本発明を説明したが、本発明はそれらの実施例に限定さ
れるものでなく、特許請求の範囲に記載した技術的範囲
内で種々に改変できる。例えば、上記の各実施例では、
CMY変換部8において C=255−R M=255−G Y=255−B のような変換を行うものと仮定したが、もちろん、必要
に応じて他の変換形態を採用できる。
【0060】また、2値化部9において誤差拡散法を用
いた2値化処理を行うものとしたが、他の手法、例えば
ディザ処理法、平均誤差最小法等を用いることもでき
る。これらの手法自体は従来より周知であるので詳しい
説明は省略するが、簡単に説明すれば次の通りである。
すなわち、ディザ処理法は、入力画像データとディザマ
トリクスパターンを比較して、その大小関係から1画素
の2値出力を決定するという方法である。また、平均誤
差最小法は、注目している画素の周辺の2値化済みの画
素に生じた量子化誤差の重み付き平均値で、その注目画
素の信号量を修正するという方法である。誤差拡散法と
平均誤差拡散法とは、誤差の拡散作業をいつ行うかが異
なるだけで、基本的には互いに等価、すなわち等しいも
のである。
【0061】また、図1に示す画像作成システムでは、
便宜上、画像処理装置2〜32をカラー画像データ出力
装置1及び画像出力装置3と別体に示したが、実際のシ
ステムでは画像処理装置2等が、カラー画像データ出力
装置1と一体に設けられたり、あるいは画像出力装置3
と一体に設けられたりすることがある。また、出力装置
自体が2値ではなく、多階調の出力が可能な場合には、
当然このような2値化部は省略することが可能である。
さらに、図6から図10で示した彩度補正テーブルは、
折れ線になっているが、これらが滑らかに変化する曲線
であってもよいことは言うまでもない。
【0062】
【発明の効果】請求項1記載の画像処理方法及び請求項
2記載の画像処理装置によれば、彩度補正テーブル内に
記憶された補正用データに基づいてR,G,Bの原デー
タを補正する構成なので、彩度補正処理のための回路構
成を簡単にできる。
【0063】また、彩度補正テーブル内の補正用データ
は、R,G,Bの各色信号の平均値からの偏差量と、そ
の偏差量に対応した彩度補正量との相関関係を記憶した
ものであるから、原画像の画質を損なうことなく、しか
も目標とする彩度を確実に得ることができる。
【0064】また、彩度補正テーブル内に格納する補正
用データの内容を適宜に変えることにより、カラー再現
像を見る者の希望に応じたきめの細かい彩度調節ができ
る。また、特に高彩度領域における彩度調節の結果とし
て、C,M,Y,Kの各色インクのインク量の低減にも
寄与できる。
【0065】請求項3記載の画像処理装置によれば、
R,G,Bの各色信号の平均値からの差が拡大されるよ
うに補正されるので、原R,G,B信号の全領域につい
て彩度強調処理を行うことができる。
【0066】請求項4記載の画像処理装置によれば、
R,G,Bの各色信号の平均値からの差が縮小されるよ
うに補正されるので、原R,G,B信号の全領域につい
て彩度を減少できる。
【0067】請求項5記載の画像処理装置によれば、彩
度強調をする必要のある比較的彩度の低い領域について
は希望の彩度強調を行い、一方、彩度を強調する必要の
ない高彩度領域については彩度強調処理を行わないよう
にできる。また、このようなきめの細かい調節を正確に
行うことができる。
【0068】請求項6記載の画像処理装置によれば、
C,M,Yの3色材で再現すべき色の黒成分を黒の色材
に置き換えるという下色除去処理を行うときに、高彩度
領域における彩度調節の結果として、インクの総使用量
を低減できる。
【0069】請求項7記載の画像処理装置によれば、彩
度を低下させる場合に、黒インクの付加によって彩度を
低下させるのではなくて、注目色を表現する色材自体の
量を減らして彩度を低下させること、つまり明度が上が
る方向の状態で彩度を低下させることができる。従っ
て、高彩度領域におけるインク量の低下効果がより一層
顕著になる。また、黒インクを付加することがないの
で、再現画像の色が濁ることもなく、よって、非常に自
然な状態の再現画像が得られる。
【0070】請求項8記載の画像処理装置によれば、希
望する彩度調節処理及び高彩度領域におけるドット・デ
ューティの制限処理すなわちインク量の制限処理の両方
の処理を1つの彩度補正テーブルを用いて同時に実行で
き、きわめて効率がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理装置を用いた画像作成シ
ステムの一例を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る画像処理装置の第1実施例を示す
ブロック図である。
【図3】本発明に係る画像処理装置の第2実施例を示す
ブロック図である。
【図4】本発明に係る画像処理装置の第3実施例を示す
ブロック図である。
【図5】本発明に係る画像処理装置の第4実施例を示す
ブロック図である。
【図6】図2に示す彩度補正テーブル内に格納される補
正用データの一例、特にRGB偏差量と彩度補正量とが
同符号を維持した状態で変化するような補正用データを
示す図である。
【図7】図2に示す彩度補正テーブル内に格納される補
正用データの他の一例、特にRGB偏差量と彩度補正量
とが異符号を維持した状態で変化するような補正用デー
タを示す図である。
【図8】図2に示す彩度補正テーブル内に格納される補
正用データの他の一例、特にRGB偏差量の最大値及び
最小値のところで彩度補正量を0(ゼロ)とするような
補正用データを示す図である。
【図9】図3及び図4に示す彩度補正テーブル内に格納
される補正用データの一例、特に高彩度領域S内で彩度
補正量が負方向へ増大するような補正用データを示す図
である。
【図10】図5に示す彩度補正テーブル内に格納される
補正用データの一例、特に図8の補正用データと図9の
補正用データとを組み合わせた状態の補正用データを示
す図である。
【図11】R,G,Bの各色信号に関する偏差量 Diff_
R,G,B を模式的に示す図である。
【符号の説明】
2 画像処理装置 4 平均値演算部 5 データ偏差演算部 6 RGB補正部 7 彩度補正テーブル 8 CMY変換部 9 2値化部 10 下色除去部 11 偏差量判定部 12 画像処理装置 16 RGB補正部 26 RGB補正部 D1 原カラー画像データ D2 最終カラー画像データ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/60 H04N 1/46

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原RGBデータを彩度を調節して出力す
    る画像処理方法において、 原RGBデータの各色信号量の平均値(Mean_RGB)を算出
    し、 原RGBデータの各色信号について平均値(Mean_RGB)か
    らの偏差量(Diff_R,G,B)を算出し、 上記偏差量に対する彩度補正量(R,G,B_satu_tbl[Diff_
    R,G,B])を格納した彩度補正用データを参照して、上記
    の算出された偏差量(Diff_R,G,B)に対応した彩度補正量
    を読み出し、 その読み出した彩度補正量によって原RGBデータを補
    正することを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 原RGBデータを彩度を調節して出力す
    る画像処理装置において、 原RGBデータの各色信号量の平均値(Mean_RGB)を算出
    する平均値演算部と、 原RGBデータの各色信号について平均値(Mean_RGB)か
    らの偏差量(Diff_R,G,B)を算出するデータ偏差演算部
    と、 上記偏差量に対する彩度補正量(R,G,B_satu_tbl[Diff_
    R,G,B])を格納した彩度補正テーブルと、 上記彩度補正量によって原RGBデータを補正するRG
    B補正部と、を有することを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像処理装置において、 彩度補正テーブルは、偏差量と彩度補正量とが同符号を
    維持するように変化する補正用データを格納し、 RGB補正部は、原RGBデータに彩度補正量を加算す
    ることを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の画像処理装置において、 彩度補正テーブルは、偏差量と彩度補正量とが異符号を
    維持するように変化する補正用データを格納し、 RGB補正部は、原RGBデータに彩度補正量を加算す
    ることを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の画像処理装置において、 彩度補正テーブルは、偏差量と彩度補正量とが同符号を
    維持すると共に偏差量が最大及び最小のところで彩度補
    正量がゼロになるような補正用データを格納し、 RGB補正部は、原RGBデータに彩度補正量を加算す
    ることを特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の画像処理装置において、 RGB補正部から出力される彩度補正後のRGBデータ
    をCMYデータに変換するCMY変換部と、 CMY変換部から出力されるCMYデータに対して下色
    除去処理、すなわちC,M,Yの各信号量のうちの最小
    値に基づいてK(黒色)信号量を求め、C,M,Yの各
    信号量からそのK信号量を減じる工程を含む処理を行う
    下色除去部とを有しており、さらに彩度補正テーブル
    は、所定偏差量のところから彩度補正量が負となると共
    に偏差量が最大値に近づくにつれて彩度補正量が負方向
    に増大するような補正用データを格納し、 RGB補正部は、原RGBデータに彩度補正量を加算す
    ることを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項2記載の画像処理装置において、 彩度補正テーブルは、所定偏差量のところから彩度補正
    量が負となると共に偏差量が最大値に近づくにつれて彩
    度補正量が負方向に増大するような補正用データを格納
    し、 RGB補正部は、R,G,Bのそれぞれ1色についての
    彩度補正量を残りの2色の信号量から減じることによ
    り、原RGBデータを補正することを特徴とする画像処
    理装置。
  8. 【請求項8】 請求項2記載の画像処理装置において、 偏差量が所定閾値よりも大きいか小さいかを判定する偏
    差量判定部を有しており、さらに彩度補正テーブルは、
    (1)偏差量が上記閾値より小さいとき、偏差量と彩度
    補正量とが同符号であると共に偏差量が上記閾値及び最
    小のところで彩度補正量がゼロになるような補正用デー
    タを格納し、(2)偏差量が上記閾値より大きいとき、
    その閾値のところから彩度補正量が負となると共に偏差
    量が最大値に近づくにつれて彩度補正量が負方向に増大
    するような補正用データを格納し、 RGB補正部は、(1)偏差量が上記閾値より小さいと
    き、原RGBデータに彩度補正量を加算し、(2)偏差
    量が上記閾値より大きいとき、R,G,Bのそれぞれ1
    色についての彩度補正量を残りの2色の信号量から減じ
    ることにより、原RGBデータを補正することを特徴と
    する画像処理装置。
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