JPH1117760A - 受信装置及び送受信装置並びに通信方法 - Google Patents

受信装置及び送受信装置並びに通信方法

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JPH1117760A
JPH1117760A JP9167756A JP16775697A JPH1117760A JP H1117760 A JPH1117760 A JP H1117760A JP 9167756 A JP9167756 A JP 9167756A JP 16775697 A JP16775697 A JP 16775697A JP H1117760 A JPH1117760 A JP H1117760A
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JP
Japan
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symbol
group
symbol group
transmission
circuit
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JP9167756A
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English (en)
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Kazuyuki Sakota
和之 迫田
Mitsuhiro Suzuki
三博 鈴木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • H04L27/32Carrier systems characterised by combinations of two or more of the types covered by groups H04L27/02, H04L27/10, H04L27/18 or H04L27/26
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    • H04L25/02Details ; arrangements for supplying electrical power along data transmission lines
    • H04L25/0202Channel estimation
    • H04L25/0224Channel estimation using sounding signals
    • HELECTRICITY
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    • H04L27/32Carrier systems characterised by combinations of two or more of the types covered by groups H04L27/02, H04L27/10, H04L27/18 or H04L27/26
    • H04L27/34Amplitude- and phase-modulated carrier systems, e.g. quadrature-amplitude modulated carrier systems
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  • Error Detection And Correction (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は受信装置に関し、簡易な構成で高精度
に最尤系列推定を行い得るようにする。 【解決手段】受信シンボル群から抽出したパイロツトシ
ンボルの振幅及び位相に基づいてシンボル群毎の伝送路
の特性を推定し、当該推定結果に基づいて受信シンボル
群から情報シンボル群を復元し、当該情報シンボル群か
ら復元した符号化ビツト群に対して重み係数を乗算する
ことによりシンボル群毎の伝送路の信頼性を反映し、そ
の信頼性を反映した符号化ビツト群に対して最尤系列推
定を行つて情報ビツト系列を復元することにより、簡易
な構成で、伝送路で受けた影響を取り除いて情報シンボ
ル群を正確に復元することができると共に、シンボル群
毎の伝送路の信頼性を符号化ビツト群に反映させて一段
と精度良く最尤系列推定を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。
【0002】発明の属する技術分野 従来の技術(図21〜図24) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 (1)無線通信システムの全体構成(図1) (2)送信装置の構成(図2〜図8) (3)受信装置の構成(図9) (4)伝送路推定回路の構成(図10〜図12) (5)リフアレンスシンボル系列の生成方法(図13〜
図15) (6)復調回路の構成 (6−1)QPSK変調に対応した復調回路の構成(図
16) (6−2)8PSK変調に対応した復調回路の構成(図
17) (6−3)16QAM変調に対応した復調回路の構成(図
18) (6−4)64QAM変調に対応した復調回路の構成(図
19) (7)重み付け回路の構成(図20) (8)重み係数に基づいた周波数チヤネルの管理 (9)動作及び効果 (10)他の実施の形態 発明の効果
【0003】
【発明の属する技術分野】本発明は受信装置及び送受信
装置並びに通信方法に関し、例えば携帯電話システムの
ような無線通信システムに適用して好適なものである。
【0004】
【従来の技術】従来、この種の無線通信システムにおい
ては、通信サービスを提供するエリアを所望の大きさの
セルに分割して当該セル内にそれぞれ固定無線局として
の基地局を設置し、移動無線局としての携帯電話機は自
分が存在するセル内の基地局と無線通信するようになさ
れており、いわゆるセルラーシステムを構築するように
なされている。その際、携帯電話機と基地局との間の通
信方式としては種々の方式が提案されているが、代表的
なものとしてTDMA方式(Time Division Multiple A
ccess )と呼ばれる時分割多元接続方式がある。
【0005】このTDMA方式は、例えば図21に示す
ように、所定の周波数チヤネルを所定時間幅のフレーム
F0、F1、……によつて時間的に区分けすると共に、
そのフレームをそれぞれ所定時間幅のタイムスロツトT
S0〜TS3に分割し、自局に割り当てられたタイムス
ロツトTS0のタイミングのときにその周波数チヤネル
を使用して送信信号を送信するような方式であり、同一
周波数チヤネルで複数の通信(いわゆる多重通信)を実
現して周波数を効率的に利用するようになされた方式で
ある。なお、以降の説明では、送信用に割り当てられた
タイムスロツトTS0を送信スロツトTXと呼び、1つ
の送信スロツトTXで送られるデータブロツク(すなわ
ち情報単位)をスロツトと呼ぶ。
【0006】ここでこのTDMA方式を用いて送受信す
る無線通信システムの送信装置及び受信装置を図22及
び図23を用いて説明する。因みに、この図22及び図
23に示す送信装置及び受信装置は、例えば携帯電話シ
ステムの携帯電話機や基地局にそれぞれ搭載され、携帯
電話機から基地局への通信(いわゆる上り方向の通信)
や基地局から携帯電話機への通信(いわゆる下り方向の
通信)に使用される。
【0007】図22に示すように、送信装置1は大きく
分けて畳み込み符号化回路2、インターリーブバツフア
3、スロツト化処理回路4、変調回路5、パイロツトシ
ンボル付加回路6、送信回路7及びアンテナ8によつて
構成されており、送信データである情報ビツト系列S1
をまず畳み込み符号化回路2に入力するようになされて
いる。
【0008】畳み込み符号化回路2は所定段数のシフト
レジスタとエクスクルーシブオア回路からなり、入力さ
れる情報ビツト系列S1に畳み込み符号化を施し、その
結果得られる符号化ビツト系列S2をインターリーブバ
ツフア3に出力する。インターリーブバツフア3は符号
化ビツト系列S2を順番に内部の記憶領域に格納し、当
該記憶領域全体に符号化ビツト系列S2が格納されると
(すなわち符号化ビツト系列S2が所望量蓄積される
と)、符号化ビツト系列S2の順番をランダムに並び換
え(以下、この順番を並び換えることをインターリーブ
と呼ぶ)、その結果得られる符号化ビツト系列S3をス
ロツト化処理回路4に出力する。因みに、インターリー
ブバツフア3の記憶容量としては、複数の送信スロツト
TXに符号化ビツト系列が分散されるようにするため、
複数スロツト分の記憶容量を有している。
【0009】スロツト化処理回路4は、符号化ビツト系
列S3を送信スロツトTXに割り当てるために当該符号
化ビツト系列S3を所定ビツト数毎に区分けし、その結
果得られる符号化ビツト群S4を順に変調回路5に出力
する。変調回路5は、供給される符号化ビツト群S4に
それぞれ所定の変調処理(例えばQPSK変調等の同期
検波系の変調処理)を施し、その結果得られる情報シン
ボル群S5をパイロツトシンボル付加回路6に出力す
る。
【0010】パイロツトシンボル付加回路6は、図24
に示すように、送信スロツトTXに応じて区分けされた
情報シンボル群S5の各シンボル群の先頭位置(すなわ
ち情報シンボルIの先頭)にヘツダとしてパイロツトシ
ンボルPをそれぞれ付加し、その結果得られる送信シン
ボル群S6を送信回路7に出力する。因みに、ここで付
加されるパイロツトシンボルPは受信装置側において予
め分かつている既知パターンのシンボルであり、当該受
信装置側ではこのパイロツトシンボルPを使用して伝送
路の特性(例えばフエージング等の状況)を推定するよ
うになされている。
【0011】送信回路7は、このパイロツトシンボルが
付加された送信シンボル群S6に対して順にフイルタリ
ング処理を施した後、当該送信シンボル群S6にデイジ
タル・アナログ変換処理を施して送信信号を生成する。
そして送信回路7は、その送信信号に周波数変換を施す
ことによつて所定周波数チヤネルの送信信号S7を生成
し、これを所定電力に増幅した後、アンテナ8を介して
送信する。かくして送信装置1からは送信スロツトTX
のタイミングに同期して送信信号S7が送信される。
【0012】一方、図23に示すように、受信装置10
は大きく分けてアンテナ11、受信回路12、伝送路推
定回路13、復調回路14、スロツト連結処理回路1
5、デインターリーブバツフア16及びビタビ復号化回
路17によつて構成されており、送信装置1から送信さ
れた送信信号S7をアンテナ11によつて受け、これを
受信信号S11として受信回路12に入力するようにな
されている。受信回路12は入力される受信信号S11
を増幅した後、当該受信信号S11に周波数変換を施す
ことによつてベースバンド信号を取り出し、そのベース
バンド信号にフイルタリング処理を施した後、当該ベー
スバンド信号にアナログ・デイジタル変換処理を施すこ
とによつて上述した送信シンボル群S6に対応する受信
シンボル群S12を取り出し、これを伝送路推定回路1
3に出力する。
【0013】伝送路推定回路13は伝送路の特性を調べ
ると共にその調査結果に応じた等化処理を行う回路であ
り、受信シンボル群S13に含まれるパイロツトシンボ
ルPを参照することにより伝送路の特性を推定し、その
推定結果に基づいて伝送路の逆特性を算出する。そして
伝送路推定回路13は、イコライザからなる等化回路を
使用してその伝送路の逆特性を示す数値を受信シンボル
群S12の各情報シンボル部分に対して時間領域で畳み
込み乗算することにより伝送路において受けたフエージ
ング等の影響を取り除く。この処理により伝送路推定回
路13は、送信された情報シンボル群S5を復元し、こ
れを受信情報シンボル群S13として復調回路14に出
力する。
【0014】復調回路14は受信情報シンボル群S13
に対して所定の復調処理を施すことにより送信側の符号
化ビツト群S4に対応する符号化ビツト群S14を復元
し、これをスロツト連結処理回路15に出力する。因み
に、この符号化ビツト群S14の各ビツトは値が「0」
又は「1」の2値信号ではなく、伝送路上でノイズ成分
が加算されたことにより多値信号となつている。スロツ
ト連結処理回路15は、スロツト単位で断片的に得られ
る符号化ビツト群S14を連続信号となるように連結す
る回路であり、後段のデインターリーブバツフア16の
記憶容量分だけ符号化ビツト群S14が蓄積したら当該
符号化ビツト群S14を連結し、その結果得られる符号
化ビツト系列S15をデインターリーブバツフア16に
出力する。
【0015】デインターリーブバツフア16は複数スロ
ツト分の記憶容量を有しており、供給される符号化ビツ
ト系列S15を順次内部の記憶領域に格納した後、送信
装置1のインターリーブバツフア3で行つた並び換えと
逆の手順で当該符号ビツト系列S15の順番を並び換え
ることにより元の並び順に戻し、その結果得られる符号
化ビツト系列S16をビタビ復号化回路17に出力する
(以下、この元の並びに戻すことをデインターリーブと
呼ぶ)。ビタビ復号化回路17は軟判定ビダビ復号化回
路からなり、入力される符号化ビツト系列S16に基づ
いて畳み込み符号のトレリスを考え、データとして取り
得る全ての状態遷移の中から最も確からしい状態を推定
(いわゆる最尤系列推定)することにより、送信された
情報ビツト系列S18を復元し、これを出力する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる従来の
受信装置10においては、各スロツト内においてシンボ
ルが時間的に並べられて送られてくることにより、イコ
ライザからなる等化回路を使用して時間領域の畳み込み
乗算を行うことにより伝送路で受けた影響を取り除くよ
うになされており、このため受信装置の構成が複雑にな
るといつた問題がある。また上述したようなTDMA方
式では、送信スロツトTXのタイミングによつて通信品
質が異なることがあるが、かかる従来の受信装置10に
おいては、送信スロツトTXの通信品質を示す信頼性を
そのスロツトによつて送られてきた符号化ビツトに反映
させるようなことを行つていないので、ビタビ復号化回
路17の最尤系列推定を高精度化し得ず、送信された情
報ビツト系列を高精度に復元し得ないといつた不都合が
ある。
【0017】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、簡易な構成で、高精度に最尤系列推定を行つて送信
された情報ビツト系列を高精度に復元し得る受信装置及
び送受信装置並びにその通信方法を提案しようとするも
のである。
【0018】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、情報ビツト系列を符号化してなる
符号化ビツト系列を所定の情報単位毎に区分けすること
によつて符号化ビツト群を生成し、当該符号化ビツト群
に対してそれぞれ所定の変調処理を施すことによつて情
報シンボル群を生成し、当該情報シンボル群にそれぞれ
振幅及び位相が既知であるパイロツトシンボルを挿入す
ることによつて送信シンボル群を生成し、当該送信シン
ボル群の各シンボルを周波数チヤネルを形成する複数の
サブキヤリアに分散して重畳することにより生成された
送信信号を受信して、受信シンボル群を出力する受信手
段と、受信シンボル群からそれぞれパイロツトシンボル
を抽出し、当該パイロツトシンボルの振幅及び位相に基
づいてシンボル群毎の伝送路の特性を推定し、当該推定
結果に基づいて受信シンボル群からそれぞれ情報シンボ
ル群を復元する伝送路推定手段と、情報シンボル群に対
してそれぞれ所定の復調処理を施すことにより符号化ビ
ツト群を復元する復調手段と、伝送路推定手段の推定結
果と受信シンボル群に基づいてシンボル群毎の伝送路の
信頼性を算出し、当該伝送路の信頼性を示す重み係数を
符号化ビツト群に乗算することにより、伝送路の信頼性
を符号化ビツト群に反映する重み付け手段と、重み付け
手段によつて得られた符号化ビツト群に対してそれぞれ
最尤系列推定を施すことにより情報ビツト系列を復元す
る復号化手段とを受信装置に対して設けるようにした。
【0019】また本発明においては、情報ビツト系列を
符号化してなる符号化ビツト系列を所定の情報単位毎に
区分けすることによつて符号化ビツト群を生成し、当該
符号化ビツト群に対してそれぞれ所定の変調処理を施す
ことによつて情報シンボル群を生成し、当該情報シンボ
ル群にそれぞれ振幅及び位相が既知であるパイロツトシ
ンボルを挿入することによつて送信シンボル群を生成
し、当該送信シンボル群の各シンボルを周波数チヤネル
を形成する複数のサブキヤリアに分散して重畳すること
により送信信号を生成し、当該送信信号を通信相手に対
して送信する送信手段と、所定の周波数チヤネルを受信
することにより通信相手からの送信信号を受信して、受
信シンボル群を出力する受信手段と、受信シンボル群か
らそれぞれパイロツトシンボルを抽出し、当該パイロツ
トシンボルの振幅及び位相に基づいてシンボル群毎の伝
送路の特性を推定し、当該推定結果に基づいて受信シン
ボル群からそれぞれ情報シンボル群を復元する伝送路推
定手段と、伝送路推定手段によつて得られた情報シンボ
ル群に対してそれぞれ所定の復調処理を施すことにより
符号化ビツト群を復元する復調手段と、伝送路推定手段
の推定結果と上記受信シンボル群に基づいてシンボル群
毎の伝送路の信頼性を算出し、当該伝送路の信頼性を示
す重み係数を符号化ビツト群に乗算することにより、伝
送路の信頼性を符号化ビツト群に反映する重み付け手段
と、重み付け手段によつて得られた符号化ビツト群に対
してそれぞれ最尤系列推定を施すことにより情報ビツト
系列を復元する復号化手段とを送受信装置に対して設け
るようにした。
【0020】また本発明においては、情報ビツト系列を
符号化してなる符号化ビツト系列を所定の情報単位毎に
区分けすることによつて符号化ビツト群を生成し、当該
符号化ビツト群に対してそれぞれ所定の変調処理を施す
ことによつて情報シンボル群を生成し、当該情報シンボ
ル群にそれぞれ振幅及び位相が既知であるパイロツトシ
ンボルを挿入することによつて送信シンボル群を生成
し、当該送信シンボル群の各シンボルを周波数チヤネル
を形成する複数のサブキヤリアに分散して重畳すること
により送信信号を生成し、当該送信信号を通信相手に対
して送信し、受信側では当該周波数チヤネルを受信して
通信相手からの送信信号を受信することにより受信シン
ボル群を得、当該受信シンボル群から抽出したパイロツ
トシンボルの振幅及び位相に基づいてシンボル群毎の伝
送路の特性を推定し、当該推定結果に基づいて受信シン
ボル群からそれぞれ情報シンボル群を復元し、当該情報
シンボル群に対してそれぞれ所定の復調処理を施すこと
により符号化ビツト群を復元し、伝送路の推定結果と受
信シンボル群に基づいてシンボル群毎の伝送路の信頼性
を算出し、当該伝送路の信頼性を示す重み係数を復元し
た符号化ビツト群に乗算することにより伝送路の信頼性
を当該符号化ビツト群に反映し、当該信頼性を反映させ
た符号化ビツト群に対してそれぞれ最尤系列推定を施す
ことにより情報ビツト系列を復元するようにした。
【0021】このようにして受信側では、各シンボルが
重畳された複数のサブキヤリアからなる送信信号を受信
することによつて受信シンボル群を得、当該受信シンボ
ル群から抽出したパイロツトシンボルの振幅及び位相に
基づいてシンボル群毎の伝送路の特性を推定し、当該推
定結果に基づいて受信シンボル群から情報シンボル群を
復元し、当該情報シンボル群から復元した符号化ビツト
群に対して重み係数を乗算することによりシンボル群毎
の伝送路の信頼性を反映し、その信頼性を反映した符号
化ビツト群に対して最尤系列推定を行つて送信された情
報ビツト系列を復元するようにしたことにより、従来の
ように時間領域で畳み込み乗算を行うイコライザ等を用
いなくとも、伝送路で受けた影響を取り除いて情報シン
ボル群を正確に復元することができると共に、シンボル
群毎の伝送路の信頼性を符号化ビツト群に対して反映す
ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0023】(1)無線通信システムの全体構成 図1において、20は全体として本発明を適用した例え
ば携帯電話システムのような無線通信システムを示し、
通信サービスを提供するエリアを分割してなる各セル内
に配置される基地局装置21と、当該基地局装置21と
通信する移動局としての携帯電話機22とによつて構成
される。
【0024】基地局装置21は、所定の周波数チヤネル
を使用して携帯電話機22に向けて情報ビツト系列を送
信する送信装置23と、所定の周波数チヤネルを使用し
て携帯電話機22から送信された情報ビツト系列を受信
する受信装置24と、これら送信装置23及び受信装置
24の動作を制御すると共に、携帯電話機22との通信
に使用する周波数チヤネルを管理する制御装置25とに
よつて構成される。同様に、携帯電話機22は、所定の
周波数チヤネルを使用して基地局装置21に向けて情報
ビツト系列を送信する送信装置26と、所定の周波数チ
ヤネルを使用して基地局装置21から送信された情報ビ
ツト系列を受信する受信装置27と、これら送信装置2
6及び受信装置27の動作を制御すると共に、基地局装
置21との通信に使用する周波数チヤネルを管理する制
御装置28とによつて構成される。
【0025】この無線通信システム20の場合、基地局
装置21と携帯電話機22との間の通信に使用される周
波数チヤネルは複数用意されており、基地局装置21か
ら携帯電話機22への通信及び携帯電話機22から基地
局装置21への通信でその中の任意の1対の周波数チヤ
ネルを使用するようになされている。この場合、各周波
数チヤネルは、例えば24本のサブキヤリアによつて構成
されており、通信時には、送信する情報ビツト系列をこ
のサブキヤリアに分散させて重畳し、いわゆるマルチキ
ヤリア通信を行うようになされている。その際、この無
線通信システム20の場合には、送信する情報ビツト系
列をスロツト単位に区分けし、そのスロツト単位に区分
けされた情報ビツト系列を上述したサブキヤリアに分散
させて重畳するようになされている。またこの無線通信
システム20の場合には、1スロツト毎に使用する周波
数チヤネルを予め決められているパターンに基づいてラ
ンダムに変更する、いわゆる周波数ホツピングを行うよ
うになされており、これにより他の通信から受ける干渉
波を低減するようになされている。
【0026】ここで基地局装置21及び携帯電話機22
に搭載されている送信装置23、26と、受信装置2
4、27について以下に具体的に説明する。但し、送信
装置23と送信装置26は同じ構成を有していると共
に、受信装置24と受信装置27は同じ構成を有してい
るので、ここでは送信装置23と受信装置27について
説明する。
【0027】(2)送信装置の構成 まずこの項では、送信装置23の構成について説明す
る。図22との対応部分に同一符号を付した図2に示す
ように、送信装置23は大きく分けて畳み込み符号化回
路2、インターリーブバツフア3、スロツト化処理回路
4、変調回路5、パイロツトシンボル付加回路31、逆
高速フーリエ変換回路(IFFT)32、送信回路33
及びアンテナ8によつて構成され、逆高速フーリエ変換
回路32が追加されたこと、及びパイロツトシンボル付
加回路31、送信回路33の処理内容が変更されたこと
を除いて、図22に示した送信装置1とほぼ同様の構成
を有している。
【0028】まずこの送信装置23においては、スロツ
ト化処理回路4によつて区分けされた符号化ビツト群S
4は変調回路5に入力される。変調回路5は、この送信
装置23の場合にも、入力される符号化ビツト群S4に
対して同期検波系の変調処理を施す。その変調処理とし
ては種々の変調方式が考えられるが、代表的なものとし
て、例えばQPSK変調(Quadrature Phase Shift Key
ing :いわゆる4相位相変調)、8PSK変調(8 Phas
e Shift Keying:いわゆる8相位相変調)、16QAM変
調(16 Quadrature Amplitude Modulation:いわゆる16
値直交振幅変調)、64QAM変調(64 Quadrature Ampl
itude Modulation:いわゆる64値直交振幅変調)等があ
る。
【0029】ここで各変調方式について簡単に説明する
と、QPSK変調はその名の通り4つの位相状態が存在
する位相変調であり、図3に示すように、π/4、 3π/
4、 5π/4又は 7π/4の位相値のところに存在する4通
りの信号点(シンボル)によつて2ビツト分の情報を表
すようになされた変調方式である。また8QPSK変調
はその名の通り8つの位相状態が存在する位相変調であ
り、図4に示すように、振幅「1」の同心円上であつて
位相値がそれぞれπ/4ずつ離れた8通りの信号点によつ
て3ビツト分の情報を表すようになされた変調方式であ
る。また16QAM変調はその名の通り振幅が異なる16通
りの信号点が存在する変調であり、図5に示すように、
I成分及びQ成分の大きさをそれぞれ±√(2/5) の閾値
で分けることによつて生成された16通りの信号点によつ
て4ビツト分の情報を表すようになされた変調方式であ
る。また64QAM変調はその名の通り振幅が異なる64通
りの信号点が存在する変調であり、図6に示すように、
I成分及びQ成分の大きさをそれぞれ±√(2/21)、± 2
×√(2/21)及び± 3×√(2/21)の閾値で分けることによ
つて生成された64通りの信号点によつて6ビツト分の情
報を表すようになされた変調方式である。因みに、図3
〜図6において、信号点に添えられている数値はその信
号点が示すビツト情報である。
【0030】変調回路5はこのような変調処理のうちい
ずれかの処理を符号化ビツト群S4に対してそれぞれ施
し、その結果得られた情報シンボル群S5を続くパイロ
ツトシンボル付加回路31に出力する。パイロツトシン
ボル付加回路31は情報シンボル群S5の各シンボル群
に対してパイロツトシンボルPを付加する回路であり、
この送信装置23の場合には、シンボル群の先頭位置に
パイロツトシンボルPを付加するのではなく、例えば図
7に示すように、シンボル群を構成する情報シンボルI
の合間に等間隔でパイロツトシンボルPを挿入するよう
になされている。
【0031】因みに、1スロツトのシンボルはそれぞれ
上述したように24本のサブキヤリアに分散されるため、
ここでは1スロツトはパイロツトシンボルPと情報シン
ボルIとを合わせて24シンボルになつている。なお、パ
イロツトシンボルPは受信装置側で予め分かつている既
知パターンのシンボルであり、その振幅値は「1」で位
相値はランダムになつている。但し、位相値に関して
は、他の通信とは異なるようになつている。これは、受
信装置側においてはこのパイロツトシンボルPを使用し
て伝送路の推定を行うようになされており、他の通信と
パイロツトシンボルPが同じであると他の通信に関する
伝送路推定を行つてしまうので、これを避けるためであ
る。
【0032】このようにしてパイロツトシンボルPを付
加することにより生成された送信シンボル群S20は続
く逆高速フーリエ変換回路32に出力される。逆高速フ
ーリエ変換回路32は、送信シンボル群S20を構成す
る各シンボルを上述した24本のサブキヤリアに分散させ
て重畳するため(すなわち送信シンボル群S20の各シ
ンボルを周波数軸上に並べて送信するため)、当該送信
シンボル群S20に対してそれぞれ逆フーリエ変換を施
す。これにより時間軸上に並んで入力されたシンボル群
を周波数軸上において並べたような信号が生成される。
ここで逆フーリエ変換を施すことによつて生成された送
信シンボル群S21の様子を図8に示す。この図8は送
信シンボル群S21の様子を周波数を基準にして示して
おり、逆フーリエ変換を行うことにより、パイロツトシ
ンボルPや情報シンボルIからなる24個のシンボルは周
波数軸上に並べられ、24本のサブキヤリアに対して1つ
ずつ割り当てられている様子が分かる。
【0033】また逆高速フーリエ変換回路32は、この
ようにして逆フーリエ変換を施すことによつて生成した
送信シンボル群S21に対して窓かけ処理いわゆるウイ
ンドウ処理を施し、これにより不要な帯域外スプリアス
を抑えるようにもなつている。なお、ウインドウ処理の
具体的方法としては、送信シンボル群S21に対して時
間軸上でコサイン・ロールオフ・フイルタをかけること
により実現される。かくしてこのような逆高速フーリエ
変換回路32の処理によつて生成された送信シンボル群
S21は続く送信回路33に出力される。
【0034】送信回路33は、送信シンボル群S21に
フイルタリング処理を施した後、当該送信シンボル群S
21にデイジタル・アナログ変換処理を施して送信信号
を生成する。そして送信回路33は、その送信信号に周
波数変換を施すことによつて所定周波数チヤネルの送信
信号S22を生成し、これを所定電力に増幅した後、ア
ンテナ8を介して送信する。なお、送信回路33は、予
め決められているパターンに基づいて、スロツト毎に使
用する周波数チヤネルをランダムに変更するようになさ
れており、これにより他の通信から受ける干渉波の影響
を低減するようになされている。
【0035】かくして送信装置23においては、スロツ
ト単位に区分けした符号化ビツト群を複数のサブキヤリ
アに分散して重畳することにより送信対象の情報ビツト
系列を複数のサブキヤリアで送信するマルチキヤリア通
信を行うようになされている。
【0036】(3)受信装置の構成 一方、図23との対応部分に同一符号を付した図9に示
すように、受信装置27は大きく分けてアンテナ11、
受信回路40、高速フーリエ変換回路(FFT)41、
復調部42、スロツト連結処理回路15、デインターリ
ーブバツフア16及びビタビ復号化回路17によつて構
成され、高速フーリエ変換回路41が追加されたこと、
及び受信回路40、復調部42の処理内容が変更された
ことを除いて、図23に示した受信装置10とほぼ同様
の構成を有している。
【0037】まずアンテナ11は送信装置23から送信
された送信信号S22を受け、これを受信信号S30と
して受信回路40に入力する。受信回路40は入力され
る受信信号S30を増幅した後、当該受信信号S30に
周波数変換を施すことによつてベースバンド信号を取り
出し、そのベースバンド信号にフイルタリング処理を施
した後、当該ベースバンド信号にアナログ・デイジタル
変換処理を施すことによつて受信シンボル群S31を取
り出し、これを高速フーリエ変換回路41に出力する。
【0038】因みに、受信回路40は、送信側と同じパ
ターンに基づいて受信する周波数チヤネルを変更するよ
うになされており、これにより送信側が周波数チヤネル
を変更した場合でも、当該送信側に追従して正確に受信
動作を行い得るようになされている。
【0039】高速フーリエ変換回路41は、入力される
受信シンボル群S31に窓かけ処理いわゆるウインドウ
処理を施すことにより1スロツト分の信号成分を取り出
し、その取り出した信号成分に対してフーリエ変換を施
す。これにより周波数軸上に並んで取り出されたシンボ
ル群を時間軸上に並べて取り出すことができる。このよ
うにフーリエ変換を施すことによつて取り出された受信
シンボル群S32は続く復調部42に入力される。因み
に、高速フーリエ変換回路41は、送信側の逆高速フー
リエ変換回路32と同様に、時間軸上で受信シンボル群
S31に対してコサイン・ロールオフ・フイルタをかけ
ることにより窓かけ処理を行うようになされている。
【0040】復調部42は伝送路推定回路43、復調回
路44及び重み付け回路45によつて構成され、供給さ
れる受信シンボル群S32を当該伝送路推定回路43及
び重み付け回路45に入力するようになされている。伝
送路推定回路43は、受信シンボル群S32に含まれる
パイロツトシンボルPを抽出し、当該パイロツトシンボ
ルPの振幅及び位相に基づいてスロツト毎の伝送路の特
性を推定し、当該推定結果を示すシンボル系列の逆数値
をシンボル毎に受信シンボル群S32の各情報シンボル
Iに乗算することにより伝送路で受けた影響を取り除い
た受信情報シンボル群S33を生成し、これを続く復調
回路44に出力する。また伝送路推定回路43は、その
伝送路の特性を示すシンボル系列S34を後段の重み付
け回路45に出力する。
【0041】復調回路44は受信情報シンボル群S33
に対してそれぞれ所定の復調処理(すなわち送信側で行
つた変調方式に対応した復調処理であつて、例えばQP
SK変調や8PSK変調、或いは16QAM変調や64QA
M変調に対応した復調処理)を施すことにより、当該受
信情報シンボル群S33から符号化ビツト群S35を取
り出し、これを重み付け回路45に出力する。因みに、
この符号化ビツト群S35の各ビツトは「0」又は
「1」の2値信号ではなく、伝送路上でノイズ成分が加
算されたことにより多値信号となつている。
【0042】重み付け回路45は、入力される受信シン
ボル群S32と伝送路の特性を示すシンボル系列S34
とに基づいて、符号化ビツト群S35が送られてきたス
ロツトの信頼性をスロツト毎に推定し、そのスロツトの
信頼性を示す重み係数を算出する。そして重み付け回路
45は、その算出した重み係数をスロツト毎に符号化ビ
ツト群S35に乗算することにより当該符号化ビツト群
S35の各ビツトにスロツトの信頼性を反映させ、その
結果得られる符号化ビツト群S36を続くスロツト連結
処理回路15に出力する。
【0043】またこれと同時に重み付け回路45は、そ
のスロツトの信頼性を示す重み係数S37を上述した制
御装置28に出力する。これにより制御装置28は、そ
の重み係数S37を監視していれば、通信に使用してい
る周波数チヤネルが良好であるか否かを容易に判定し
得、良好でなければ周波数チヤネルをすぐさま変更する
ことができる。
【0044】スロツト連結処理回路15は、スロツト単
位で断片的に得られる符号化ビツト群S36を連続信号
となるように連結する回路であり、後段のデインターリ
ーブバツフア16の記憶容量分だけ符号化ビツト群S3
6が蓄積したら当該符号化ビツト群S36を連結し、そ
の結果得られる符号化ビツト系列S38をデインターリ
ーブバツフア16に出力する。
【0045】デインターリーブバツフア16は複数スロ
ツト分の記憶容量を有しており、供給される符号化ビツ
ト系列S38を順次内部の記憶領域に格納した後、送信
装置23のインターリーブバツフア3で行つた並び換え
と逆の手順で当該符号化ビツト系列S38の順番を並び
換えることにより元の並び順に戻し、その結果得られる
符号化ビツト系列S39をビタビ復号化回路17に出力
する。
【0046】ビタビ復号化回路17は軟判定ビタビ復号
化回路からなり、入力される符号化ビツト系列S39に
対して最尤系列推定を行うことにより送信された情報ビ
ツト系列S40を復元する。この場合、前段の重み付け
回路45において、符号化ビツト群S35が送られてき
たスロツトの信頼性を算出し、当該符号化ビツト群S3
5にそのスロツトの信頼性を示す重み係数S37を乗算
している。従つてビタビ復号化回路17に入力される符
号化ビツト系列S39の各ビツトの信号レベルはスロツ
トの信頼性に応じたレベルになつており、スロツト毎に
通信品質が異なる場合でも、その通信品質が信頼性によ
つて信号レベルに反映されている。従つてこのような符
号化ビツト系列S39をビタビ復号化回路17に入力す
れば、ビタビ復号化回路17では、スロツト毎の信頼性
を加味した上で最尤系列推定を行うことができ、一段と
高精度に最尤系列推定を行つて情報ビツト系列S40を
一段と精度良く復元し得る。
【0047】(4)伝送路推定回路の構成 次にこの項では、上述した伝送路推定回路43について
具体的に説明する。なお、以降の説明では受信した受信
シンボル群S32に含まれるパイロツトシンボルP及び
情報シンボルIをそれぞれパイロツトシンボルP′及び
情報シンボルI′と呼ぶ。図10に示すように、伝送路
推定回路43においては、まず高速フーリエ変換回路4
1から供給される受信シンボル群S32を信号分離スイ
ツチ50に入力するようになされている。この信号分離
スイツチ50は、受信シンボル群S32に含まれるパイ
ロツトシンボルP′と情報シンボルI′とを分離するた
めのスイツチであり、受信シンボル群S32がパイロツ
トシンボルP′のタイミングのときに乗算器51側に切
り換わり、受信シンボル群S32が情報シンボルI′の
タイミングのときにバツフア52側に切り換わることに
より、当該パイロツトシンボルP′と情報シンボルI′
とを分離するようになされている。
【0048】バツフア52は1スロツトから得られた各
情報シンボルI′を蓄積するための記憶回路であり、信
号分離スイツチ50によつて取り出された各情報シンボ
ルI′を順次内部の記憶領域に格納して1スロツト分の
情報シンボルI′を蓄積する。またバツフア52は1ス
ロツト分の情報シンボルI′が蓄積すると、後述する逆
数算出回路53のデータ出力タイミングに同期して情報
シンボルI′を順に読み出して出力する。
【0049】一方、信号分離スイツチ50によつて取り
出された各パイロツトシンボルP′は乗算器51に入力
される。この乗算器51に対してはパイロツトシンボル
記憶回路54から読み出されたリフアレンス・パイロツ
トシンボルPref が入力されており、当該乗算器51は
リフアレンス・パイロツトシンボルPref の共役値をパ
イロツトシンボルP′に対して複素乗算することにより
パイロツトシンボルP′をリフアレンス・パイロツトシ
ンボルPref で割つた値を求める。因みに、リフアレン
ス・パイロツトシンボルPref は送信側で送信したパイ
ロツトシンボルPと同じシンボルであり、その振幅値は
「1」で位相値はパイロツトシンボルPと一致してい
る。従つて乗算器51における割算処理は、図11に示
すように、原理的には受信したパイロツトシンボルP′
の位相値を「0」に戻す処理に相当しており、乗算器5
1の出力として得られるシンボル系列S45は、振幅値
が「1」で位相値が全て「0」のシンボルとなるはずで
ある。
【0050】しかしながら実際には、ノイズやフエージ
ング、干渉波等の影響、或いは高速フーリエ変換回路4
1における窓かけ処理のずれ等により、受信シンボル群
S32には非希望信号成分が含まれており、受信したパ
イロツトシンボルP′が送信されたパイロツトシンボル
Pに完全に一致することはない。このため図12に示す
ように、乗算器51から出力されるシンボル系列S45
も完全に振幅値が「1」で位相値が「0」のシンボルに
なることはない。
【0051】従つて乗算器51から出力されるシンボル
系列S45を観測すれば、ノイズやフエージング等の伝
送路の特性や干渉波等の影響、或いは窓かけ処理のずれ
等を推定することができる。このためこの伝送路推定回
路43では、このシンボル系列S45を解析することに
より伝送路の特性等を推定するようになされている。
【0052】まずこのようにして求められたシンボル系
列S45は続く乗算器55及び遅延回路56に入力され
る。遅延回路56はシンボル系列S45の各シンボルを
順に1シンボル分ずつ遅延し、その結果得られる遅延シ
ンボル系列S46を乗算器55に出力する。乗算器55
は、シンボル系列S45として与えられた現シンボルと
遅延シンボル系列S46として与えられた1つ前の前シ
ンボルの共役値とを複素乗算することにより現シンボル
と前シンボルの位相差信号S47を算出し、これを続く
位相値算出回路57に出力する。位相値算出回路57は
位相差信号S47の逆正接関数いわゆるアークタンジエ
ントを計算することにより現シンボルと前シンボルの位
相差S48を求め、これを続く加算器58に出力する。
【0053】加算器58は1つ前に求めた前シンボルの
絶対位相値に対して位相差S48を加算することにより
現シンボルの絶対位相値を算出する回路であり、遅延回
路59によつて遅延した1シンボル前の絶対位相値S4
9に位相差S48を加算して現シンボルの絶対位相値S
50を算出し、これを遅延回路59、乗算器60及び累
積加算回路61に出力する。
【0054】因みに、上述したように現シンボルと前シ
ンボルの位相差を求め、当該位相差を前シンボルの絶対
位相値に加算することによつて現シンボルの絶対位相値
を求めるようにしたことにより、シンボル系列S45の
位相回転が全体として2π以上あつたとしても、シンボ
ル間の位相差が少なくともπ未満であれば位相の回転方
向を判断し得るので、各シンボルの絶対位相値を確実に
算出することができる。なお、ここで言う絶対位相値と
は、実際の回転量を指し示すものであり、例えば 5π/2
回転しているのであれば、これをπ/2とするのではな
く、実際の回転量である 5π/2とするものである。
【0055】累積加算回路61は1スロツト分のシンボ
ル系列S45から得られた絶対位相値を累積加算する回
路であり、入力される絶対位相値S50を累積加算し、
その結果得られる累積位相値S51を計算部62に出力
する。これに対して乗算器60は、後述するシンボルカ
ウンタ63から供給されるシンボル番号S52を加算器
58から供給される絶対位相値S50に乗算することに
より各シンボルに関して絶対位相値とシンボル番号の乗
算値S53を得、これを累積加算回路64に出力する。
累積加算回路64は、1スロツト分のシンボル系列S4
5から得られた乗算値S53を累積加算し、その結果得
られる累積値S54を計算部62に出力する。
【0056】また上述したシンボル系列S45は振幅算
出回路65にも入力される。この振幅算出回路65はシ
ンボル系列S45の各シンボルを二乗した後、その二乗
結果の平方根を求めることによりシンボル系列S45の
各シンボルの振幅を算出し、これを振幅値S55として
累積加算回路66及び乗算器67に出力する。
【0057】累積加算回路66は1スロツト分のシンボ
ル系列S45から得られた振幅値S55を累積加算する
ことにより各シンボルの振幅値を累積し、その結果得ら
れる累積振幅値S56を計算部62に出力する。これに
対して乗算器67は、後述するシンボルカウンタ63か
ら供給されるシンボル番号S52を振幅算出回路65か
ら供給される振幅値S55に乗算することにより各シン
ボルに関して振幅値とシンボル番号の乗算値S57を
得、これを累積加算回路68に出力する。累積加算回路
68は、1スロツト分のシンボル系列S45から得られ
た乗算値S57を累積加算し、その結果得られる累積値
S58を計算部62に出力する。
【0058】ところでこの伝送路推定回路43において
は、受信シンボル群S32をシンボルカウンタ63にも
入力するようになされている。このシンボルカウンタ6
3はシンボルクロツクを基準にして受信シンボル群S3
2のシンボル数をカウントすることにより現在入力され
ているパイロツトシンボルP′がスロツト内の何番目の
シンボルであるかを調べる回路であり、その調査の結果
得られたシンボル番号S52を上述したように乗算器6
0、67に出力すると共に、当該シンボル番号S52を
累積加算回路69及び二乗回路70に出力する。
【0059】累積加算回路69は1スロツトの各パイロ
ツトシンボルP′から得られたシンボル番号S52を累
積加算し、その結果得られるシンボル番号の累積値S5
9を計算部62に出力する。これに対して二乗回路70
は、シンボル番号S52の二乗値S60を算出し、これ
を続く累積加算回路71に出力する。累積加算回路71
はこのシンボル番号の二乗値S60を1スロツト分累積
加算し、その結果得られるシンボル番号の二乗値の累積
値S61を計算部62に出力する。
【0060】計算部62は、このようにして求められた
各値(S51、S54、S56、S58、S59及びS
61)を基に上述したような伝送路の特性を示すシンボ
ル系列S34を算出する回路である。この計算部62に
よつて算出されるシンボル系列S34は、振幅変動が生
じている受信シンボル群S32の変動振幅値及び受信シ
ンボル群S32が受けている位相回転量を示すシンボル
からなつている。以降の説明では、このシンボル系列S
34をリフアレンスシンボル系列S34と呼ぶ。
【0061】計算部62によつて算出されたリフアレン
スシンボル系列S34は上述したように後段の重み付け
回路45に出力されると共に、逆数算出回路53に出力
される。逆数算出回路53はリフアレンスシンボル系列
S34の各シンボルの逆数値を求め、これを乗算器72
に出力する。因みに、このリフアレンスシンボルS34
の逆数値は伝送路特性の逆特性を示している。また逆数
算出回路53としては、算出したリフアレンスシンボル
系列S34の逆数値のうち情報シンボルI′に対応する
逆数値のみ出力する。
【0062】乗算器72は、バツフア52から出力され
る情報シンボルI′に対して逆数算出回路53を介して
供給されるリフアレンスシンボル系列S34の逆数値を
それぞれ複素乗算することにより当該情報シンボルI′
が受けた位相回転及び振幅変動を取り除き、その結果得
られる受信情報シンボル群S33を上述したように復調
回路44に出力する。
【0063】(5)リフアレンスシンボル系列の生成方
法 ここで計算部62におけるリフアレンスシンボル系列の
生成方法について以下に説明する。まず具体的なリフア
レンスシンボル系列の生成方法を説明する前に、生成方
法の原理を説明する。図13に示すように、送信装置2
3は1スロツト分の送信シンボル群S5をそれぞれ24本
のサブキヤリアに1つずつ重畳して送信する。この送信
シンボル群S5が重畳されたサブキヤリアは周波数変換
処理等の所定の送信処理が施された後、アンテナ8を介
して送信される。アンテナ8から送信された送信信号S
22は伝送路において周波数選択性フエージング等の影
響を受け、受信装置27に到達する。受信装置27はこ
の送信信号S22を受信してベースバンド信号を取り出
した後、これにフーリエ変換を施すことによつて送信シ
ンボル群S5に相当する受信シンボル群S32を取り出
す。
【0064】ところでこの受信シンボル群S32は、上
述したように伝送路で周波数選択性フエージングの影響
を受けたり、或いは干渉波の影響を受けたり、さらには
フーリエ変換を施すときの窓かけ処理に誤差がある等の
理由により、送信シンボル群S5に対して振幅が変動し
ていると共に、位相が回転している。ここでこの受信シ
ンボル群S32の振幅変動例及び位相回転例を図14及
び図15に示す。この図14に示すように、受信シンボ
ル群S32の各シンボルは、振幅変動によつてその振幅
値がシンボル毎に変化する。
【0065】ところで振幅変動が生じた各シンボルの振
幅値は一般に振幅関数rn によつて表され、その振幅関
数rn は、通常、シンボル番号nをパラメータとしたm
次関数で表される。しかしながらこの振幅関数rn は、
実用上十分な範囲で近似すると、1次係数をφr 、0次
係数(すなわち初期値)をζr として、次式
【0066】
【数1】
【0067】に示すようなシンボル番号nの1次関数で
表される。従つてこの(1)式に示される振幅関数rn
を実際に受信した受信シンボル群S32から求めれば、
当該振幅関数rn を使用して、振幅変動が生じている各
シンボルの振幅値を示すリフアレンスシンボル系列S3
4を生成することができる。そのため上述したように受
信シンボル群S32に含まれるパイロツトシンボルP′
から各値(S56、S58、S59及びS61)を求
め、これらを使用して振幅関数rn の1次係数φr及び
0次係数ζr を求めてリフアレンスシンボル系列S34
を生成するようになされている。
【0068】同様に位相回転に関しても、図15に示す
ように、受信シンボル群S32の各シンボル毎に位相回
転量が変化する。各シンボルが受けた位相回転量は一般
に位相関数θn によつて表され、その位相関数θn は、
通常、シンボル番号nをパラメータとしたm次関数で表
される。しかしながらこの位相関数θn も、実用上十分
な範囲で近似すると、1次係数をφθ、0次係数(すな
わち初期値)をζθとして、次式
【0069】
【数2】
【0070】に示すようなシンボル番号nの1次関数で
表される。従つてこの(2)式に示される位相関数θn
を実際に受信した受信シンボル群S32から求めれば、
当該位相関数θn を使用して、受信シンボル群S32の
各シンボルが受けている位相回転量を示すリフアレンス
シンボル系列S34を生成することができる。そのため
上述したように受信シンボル群S32に含まれるパイロ
ツトシンボルP′から各値(S51、S54、S59及
びS61)を求め、これらを使用して位相関数θn の1
次係数φθ及び0次係数ζθを求めてリフアレンスシン
ボル系列S34を生成するようになされている。
【0071】ここでリフアレンスシンボル系列S34の
具体的な生成方法を説明する。計算部62は、各シンボ
ルの絶対位相値を累積した累積位相値S51の値をA、
絶対位相値とシンボル番号の乗算値を累積した累積値S
54をB、各シンボルの振幅値を累積した振幅累積値S
56をC、振幅値とシンボル番号の乗算値を累積した累
積値S58をD、シンボル番号の累積値S59をE、シ
ンボル番号の二乗値を累積した累積値S61をFとし、
さらに1スロツトにおけるパイロツトシンボルP′の合
計個数をGとし、最小二乗法による次式
【0072】
【数3】
【0073】
【数4】
【0074】
【数5】
【0075】
【数6】
【0076】にそれぞれの値を代入することにより、振
幅関数rn の1次係数φr 及び0次係数ζr を求めると
共に、位相関数θn の1次係数φθ及び0次係数ζθを
求める。
【0077】そして計算部62は、求めた係数φr 、ζ
r 及びφθ、ζθを使用して(1)式及び(2)式に示
す振幅関数rn 及び位相関数θn を求め、当該振幅関数
rn及び位相関数θn に対してシンボル番号nを順に代
入して振幅変動を受けた各シンボルの振幅値及び各シン
ボルが受けた位相回転量を求め、これら変動振幅値及び
位相回転量を示すリフアレンスシンボル系列S34を生
成する。
【0078】かくしてこのリフアレンスシンボル系列S
34を逆数算出回路53を介して乗算器72に供給する
ことにより、当該乗算器70では、周波数選択性フエー
ジング等によつて受けたシンボル毎の振幅変動及び位相
回転を情報シンボルI′から除去し得、正確な情報シン
ボルの復元を行い得る。因みに、高速フーリエ変換回路
41の窓かけ処理がずれていた場合には、通常、各シン
ボルの位相が等間隔に余分に回転するといつた現象が発
生するが、上述したような乗算器70の処理により、こ
の位相回転分も除去することができる。
【0079】(6)復調回路の構成 続いてこの項では、上述した復調回路44について説明
する。この復調回路44は、送信側で行う変調方式に応
じてその構成が変更されるので、ここでは変調方式毎に
その構成を説明する。
【0080】(6−1)QPSK変調に対応した復調回
路の構成 送信側で行う変調方式がQPSK変調の場合には、復調
回路44は、図16に示すように構成され、受信情報シ
ンボル群S33として受けた各シンボルのI成分及びQ
成分をそれぞれそのまま第1及び第2の軟判定ビツト
(Soft DecisionBit )b1、b2として取り出し、当
該第1及び第2の軟判定ビツトb1、b2を復元した符
号化ビツト群S35として出力するようになされてい
る。
【0081】(6−2)8PSK変調に対応した復調回
路の構成 送信側で行う変調方式が8PSK変調の場合には、復調
回路44は、図17に示すように構成され、受信情報シ
ンボル群S33として受けた各シンボルのI成分及びQ
成分をそれぞれそのまま第1及び第2の軟判定ビツトb
1、b2として取り出すと共に、当該I成分及びQ成分
に対して所定の演算処理を施すことにより第3の軟判定
ビツトb3を取り出すようになされており、その取り出
した第1、第2及び第3の軟判定ビツトb1、b2及び
b3を復元した符号化ビツト群S35として出力するよ
うになされている。
【0082】この復調回路44においては、第3の軟判
定ビツトb3を取り出す場合、まずI成分及びQ成分を
それぞれ絶対値回路80、81に入力する。絶対値回路
80、81はそれぞれ入力されたI成分、Q成分の絶対
値S70、S71を求め、これを減算器82に出力す
る。減算器82はこのI成分の絶対値S70からQ成分
の絶対値S71を減算し、その差分値S72を演算回路
83に出力する。演算回路83はI成分とQ成分の差分
値S72を例えば1/√2 倍し、その演算結果を第3の軟
判定ビツトb3として出力する。かくしてこの復調回路
44においては、このような処理により第1、第2及び
第3の軟判定ビツトb1、b2及びb3を簡易な構成で
容易に得ることができる。
【0083】(6−3)16QAM変調に対応した復調回
路の構成 送信側で行う変調方式が16QAM変調の場合には、復調
回路44は、図18に示すように構成され、受信情報シ
ンボル群S33として受けた各シンボルのI成分及びQ
成分をそれぞれそのまま第1及び第2の軟判定ビツトb
1、b2として取り出すと共に、当該I成分及びQ成分
に対して所定の演算処理を施すことにより第3及び第4
の軟判定ビツトb3、b4を取り出すようになされてお
り、その取り出した第1、第2、第3及び第4の軟判定
ビツトb1〜b4を復元した符号化ビツト群S35とし
て出力するようになされている。
【0084】この復調回路44においては、第3及び第
4の軟判定ビツトb3、b4を取り出す場合、まずI成
分及びQ成分をそれぞれ絶対値回路85、86に入力す
る。絶対値回路85、86はそれぞれ入力されたI成
分、Q成分の絶対値S75、S76を求め、これをそれ
ぞれ減算器87、88に出力する。減算器87には信号
レベルの判定閾値S77として例えば値「√(2/5) 」が
入力されており、当該減算器87はI成分の絶対値S7
5から判定閾値S77を減算し、その演算結果を第3の
軟判定ビツトb3として出力する。同様に、減算器88
には信号レベルの判定閾値S77が入力されており、当
該減算器88はQ成分の絶対値S76から判定閾値S7
7を減算し、その演算結果を第4の軟判定ビツトb4と
して出力する。
【0085】このようにこの復調回路44では、I成分
及びQ成分の値をそのまま第1及び第2の軟判定ビツト
b1、b2とし、第3の軟判定ビツトb3に関してはI
成分の絶対値S75から判定閾値S77を減算すること
によつて求め、第4の軟判定ビツトb4に関してはQ成
分の絶対値S76から判定閾値S77を減算することに
よつて求めるようにしたことにより、簡易な構成で容易
に第1、第2、第3及び第4の軟判定ビツトb1〜b4
を得ることができる。
【0086】(6−4)64QAM変調に対応した復調回
路の構成 送信側で行う変調方式が64QAM変調の場合には、復調
回路44は、図19に示すように構成され、受信情報シ
ンボル群S33として受けた各シンボルのI成分及びQ
成分をそれぞれそのまま第1及び第2の軟判定ビツトb
1、b2として取り出すと共に、当該I成分及びQ成分
に対して所定の演算処理を施すことにより第3、第4、
第5及び第6の軟判定ビツトb3〜b6を取り出すよう
になされており、その取り出した第1ないし第6の軟判
定ビツトb1〜b6を復元した符号化ビツト群S35と
して出力するようになされている。
【0087】この復調回路44においては、第3ないし
第6の軟判定ビツトb3〜b6を取り出す場合、まずI
成分及びQ成分をそれぞれ絶対値回路90、91に入力
する。絶対値回路90、91はそれぞれ入力されたI成
分、Q成分の絶対値S80、S81を求め、これをそれ
ぞれ減算器92、93に出力する。減算器92には信号
レベルの第1の判定閾値S82として例えば値「√(8/2
1)」が入力されており、当該減算器92はI成分の絶対
値S80から第1の判定閾値S82を減算し、その演算
結果を第3の軟判定ビツトb3として出力すると共に、
当該演算結果を絶対値回路94に出力する。同様に、減
算器93には第1の判定閾値S82が入力されており、
当該減算器93はQ成分の絶対値S81から第1の判定
閾値S82を減算し、その演算結果を第4の軟判定ビツ
トb4として出力すると共に、当該演算結果を絶対値回
路95に出力する。
【0088】絶対値回路94、95はそれぞれ入力され
る第3の軟判定ビツトb3、第4の軟判定ビツトb4の
絶対値S83、S84を求め、これをそれぞれ減算器9
6、97に出力する。減算器96には信号レベルの第2
の判定閾値S85として例えば値「√(2/21)」が入力さ
れており、当該減算器96は第3の軟判定ビツトb3の
絶対値S83から第2の判定閾値S85を減算し、その
演算結果を第5の軟判定ビツトb5として出力する。同
様に、減算器97には第2の判定閾値S85が入力され
ており、当該減算器97は第4の軟判定ビツトb4の絶
対値S84から第2の判定閾値S85を減算し、その演
算結果を第6の軟判定ビツトb6として出力する。
【0089】このようにこの復調回路44では、I成分
及びQ成分の値をそのまま第1及び第2の軟判定ビツト
b1、b2とし、第3の軟判定ビツトb3に関してはI
成分の絶対値S80から第1の判定閾値S82を減算す
ることによつて求め、第4の軟判定ビツトb4に関して
はQ成分の絶対値S81から第1の判定閾値S82を減
算することによつて求め、第5の軟判定ビツトb5に関
しては第3の軟判定ビツトb3の絶対値S83から第2
の判定閾値S85を減算することによつて求め、第6の
軟判定ビツトb6に関しては第4の軟判定ビツトb4の
絶対値S84から第2の判定閾値S85を減算すること
によつて求めるようにしたことにより、簡易な構成で容
易に第1ないし第6の軟判定ビツトb1〜b6を得るこ
とができる。
【0090】(7)重み付け回路の構成 続いてこの項では、上述した重み付け回路45について
説明する。図20に示すように、重み付け回路45にお
いては、復調回路44によつて取り出された軟判定ビツ
トからなる符号化ビツト群S35をバツフア100及び
二乗回路101に入力するようになされている。バツフ
ア100は符号化ビツト群S35を1スロツト分蓄積す
るための記憶回路であり、供給される符号化ビツト群S
35を順次内部の記憶領域に格納して1スロツト分の符
号化ビツト群S35を蓄積する。またバツフア100は
1スロツト分の符号化ビツト群S35が蓄積すると、後
述する乗算器102のデータ出力タイミングに同期して
符号化ビツト群S35を順に読み出して出力する。
【0091】これに対して二乗回路101は、入力され
る符号化ビツト群S35を順に二乗することによりシン
ボル毎の電力値S90を算出し、これを累積加算回路1
03に出力する。累積加算回路103は1スロツトの符
号化ビツト群S35から得られた各電力値S90を累積
加算することにより1スロツトにおける電力合計値S9
1を算出し、これを逆数算出回路104に出力する。逆
数算出回路104は電力合計値S91の逆数値S92を
算出し、これを乗算器102に出力する。かくしてこの
電力合計値の逆数値S92を乗算器102を介して乗算
器105に供給し、当該乗算器105において符号化ビ
ツト群S35の各シンボルにその電力合計値の逆数値S
92を乗算することにより、符号化ビツト群S35の電
力をスロツト毎に均一に揃えることができる(すなわち
電力を正規化することができる)。
【0092】一方、高速フーリエ変換回路41によつて
取り出された受信シンボル群S32は信号抽出スイツチ
106に入力される。この信号抽出スイツチ106は受
信シンボル群S32がパイロツトシンボルP′のタイミ
ングのときにオン状態になることにより受信シンボル群
S32からパイロツトシンボルP′を抽出し、これを乗
算器107に出力する。
【0093】この乗算器107に対してはパイロツトシ
ンボル記憶回路108から読み出されたリフアレンス・
パイロツトシンボルPref が入力されており、当該乗算
器107はリフアレンス・パイロツトシンボルPref の
共役値をパイロツトシンボルP′に対して複素乗算する
ことによりパイロツトシンボルP′をリフアレンス・パ
イロツトシンボルPref で割つた値を求める。
【0094】因みに、リフアレンス・パイロツトシンボ
ルPref は、伝送路推定回路43のときと同様に、送信
側で送信したパイロツトシンボルPと同じシンボルであ
る。またこの乗算器107から出力されるシンボル系列
S93は、伝送路推定回路43のときと同様に、原理的
には振幅値が「1」で位相値が「0」のシンボル系列と
なるはずであるが、実際にはノイズや干渉波の影響があ
るのでその振幅値や位相値は変動したものとなつてい
る。すなわちこのシンボル系列S93にはノイズや干渉
波の影響によつて受けた雑音成分が含まれている。
【0095】また伝送路推定回路43によつて生成され
たリフアレンスシンボル系列S34は信号抽出スイツチ
109入力される。この信号抽出スイツチ109は、リ
フアレンスシンボル系列S34がパイロツトシンボル
P′に対応するシンボルのときにオン状態になることに
より当該リフアレンスシンボル系列S34からパイロツ
トシンボルP′に対応するシンボルだけを抽出し、これ
をシンボル系列S94として出力する。
【0096】このようにして取り出されたシンボル系列
S94と乗算器107から出力されるシンボル系列S9
3はそれぞれ重み係数算出回路110に入力される。重
み係数算出回路110においては、シンボル系列S94
を二乗回路111及び減算器112に入力し、シンボル
系列S93を減算器112に入力する。二乗回路111
は入力されるシンボル系列S94の各シンボルの振幅を
二乗することによりシンボル毎の電力値S95を算出
し、これを累積加算回路113に出力する。累積加算回
路113は1スロツトのシンボル系列S94から得られ
た各電力値S95を累積加算することにより1スロツト
における信号電力S96を算出する。
【0097】これに対して減算器112では、シンボル
系列S93とシンボル系列S94の振幅の差分値S97
を求める。因みに、シンボル系列S94が希望信号成分
からなつているのに対してシンボル系列S93が希望信
号成分と非希望信号成分からなつているので、この差分
値S97はその非希望信号成分すなわち雑音成分を示し
ていることになる。このようにして抽出された雑音成分
S97は続く二乗回路114に入力され、ここでシンボ
ル毎に二乗演算を行うことによりシンボル毎に雑音成分
の電力値S98が算出される。この雑音成分の電力値S
98は続く累積加算回路115に入力され、ここで累積
加算されることにより1スロツトにおける雑音電力S9
9が算出される。
【0098】かくしてこの雑音電力S99の逆数値を逆
数算出回路116によつて求めた後、その逆数値と信号
電力S96とを乗算器117によつて乗算することによ
り1スロツトにおける信号対雑音電力比S/Nが算出さ
れる。この算出された信号対雑音電力比S/Nはそのス
ロツトの信頼性を示す重み係数S37として前述したよ
うな制御装置28に出力されると共に、乗算器102に
出力される。この重み係数S37は乗算器102におい
て上述した逆数算出回路104からの逆数値S92と乗
算された後、乗算器105に入力され、バツフア100
から出力される符号化ビツト群S35の各シンボルに対
して順に乗算される。これにより上述したように符号化
ビツト群S35の電力をスロツト毎に均一に揃えること
ができると共に、符号化ビツト群S35の信号レベルに
対してスロツトの信頼性を反映させることができる。か
くしてスロツトの信頼性が反映された符号化ビツト群S
36は、上述したようなスロツト化処理回路15等を介
してビタビ復号化回路17に供給され、当該ビタビ復号
化回路17において復号化される。
【0099】因みに、上述した重み係数S37はスロツ
トの信号対雑音電力比S/Nからなつていることによ
り、重み係数S37の値が大きい場合はそのスロツトの
信頼性が高いすなわち通信品質が良いことを示してお
り、逆に重み係数S37の値が小さい場合にはそのスロ
ツトの信頼性が低いすなわち通信品質が悪いことを示し
ている。
【0100】(8)重み係数に基づいた周波数チヤネル
の管理 重み付け回路45によつて算出されたスロツトの信頼性
(すなわち通信品質)を示す重み係数S37は上述した
ように制御装置28に送出される。この制御装置28
は、図1に示したように、携帯電話機22に搭載された
送信装置26や受信装置27の各種動作を制御すると共
に、重み付け回路45から得られる重み係数S37に基
づいて基地局装置21との通信に使用する周波数チヤネ
ルの管理を行うようになされている。
【0101】ここでこの周波数チヤネルの管理について
以下に具体的に説明する。制御装置28はMACレイヤ
コントローラと呼ばれる動的割当制御回路を内部に有し
ており、当該動的割当制御回路によつて周波数チヤネル
の管理を行うようになされている。この動的割当制御回
路は、各スロツトの信頼性を示す重み係数S37を監視
しており、その重み係数S37の値を過去数スロツト分
合計し、その合計値が所定の閾値よりも下回つた場合に
は現状使用している周波数チヤネルの通信状態が悪いと
判断する。そして動的割当制御回路はその判断に基づい
て送信装置26の動作を制御し、当該送信装置26を介
して周波数チヤネルの変更を要求するチヤネル変更要求
信号を基地局装置21に向けて送信する。
【0102】一方、基地局装置21は、常時、上り方向
の周波数チヤネルを監視しており、いずれの周波数チヤ
ネルが空いているかを把握していると共に、空いている
周波数チヤネルのうちいずれのチヤネルが通信状態が良
いかを把握している。因みに、基地局装置21は、空き
チヤネルを監視するとき、上り方向の周波数チヤネルに
ついて各チヤネル毎にその電力を測定し、その電力が所
定の閾値以上であれば近隣で他の通信がそのチヤネルを
使用していると判断し、当該閾値以下であれば空いてい
ると判断する。なお、ここで言う上り方向とは、携帯電
話機22から基地局装置21への方向を示しており、下
り方向とは、この逆で基地局装置21から携帯電話機2
2への方向である。
【0103】基地局装置21は、携帯電話機22からチ
ヤネル変更要求信号を受けると、把握している上り方向
の空きチヤネルの中から通信状態が良いチヤネルを1つ
選択し、その上り方向の周波数チヤネルを示すチヤネル
情報信号を送信装置23を介して携帯電話機22に向け
て送信する。また基地局装置21は、このチヤネル情報
信号の送出の後、受信装置24の受信チヤネルをチヤネ
ル情報信号が示す上り方向の周波数チヤネルに変更する
と共に、送信装置23の送信チヤネルを当該上り方向の
周波数チヤネルと対になる下り方向の周波数チヤネルに
変更する。
【0104】一方、チヤネル情報信号を受けた携帯電話
機22は、送信装置26の送信チヤネルを当該チヤネル
情報信号が示す上り方向の周波数チヤネルに変更すると
共に、受信装置27の受信チヤネルを当該上り方向の周
波数チヤネルと対になる下り方向の周波数チヤネルに変
更する。このような一連のチヤネル変更処理により、通
信状態の悪い周波数チヤネルから速やかに通信状態の良
い周波数チヤネルに切り換えることができる。
【0105】因みに、基地局装置21と携帯電話機22
の構成は基本的に同じであり、基地局装置21の制御装
置25も、携帯電話機22の制御装置28と同様に、受
信装置24から受けた重み係数を基に上り方向の周波数
チヤネルが良好であるか否かを監視し、通信状態が悪く
なつた場合には、把握している空きチヤネルの中から適
宜周波数チヤネルを選択し、当該周波数チヤネルを示す
チヤネル情報信号を携帯電話機22に送信した後、上り
及び下り方向の周波数チヤネルを変更するようになされ
ている。
【0106】(9)動作及び効果 以上の構成において、この無線通信システム20の場合
には、まず送信側においてパイロツトシンボルPを情報
シンボルIの合間に挿入することにより送信シンボル群
S20を生成し、当該送信シンボル群S20の各シンボ
ルをそれぞれ24本のサブキヤリアに1つずつ重畳して送
信する。一方、受信側では、所定の受信処理によつて得
た受信シンボル群S32を伝送路推定回路43に入力
し、ここで当該受信シンボル群S32から受信したパイ
ロツトシンボルP′を抽出する。そしてこのパイロツト
シンボルP′の振幅及び位相情報を基にした所定の演算
処理を行うことにより、受信シンボル群S32に含まれ
る振幅変動及び位相回転を示すリフアレンスシンボル系
列S34を生成する。かくしてこのリフアレンスシンボ
ル系列S34の逆数値を受信シンボル群S32に対して
シンボル毎に乗算することにより、当該受信シンボル群
S32に含まれる振幅変動及び位相回転を取り除いて、
送信された情報シンボルIを正しく復元することができ
る。
【0107】因みに、送信側においてパイロツトシンボ
ルPを情報シンボルIの合間に挿入するようにしたこと
により、受信側では、伝送過程で受けたフエージング等
の影響をスロツト全体にわたつて推定し得るので、リフ
アレンスシンボル系列S34をより正確に生成すること
ができる。またこの場合には、送信シンボル群S20の
各シンボルを24本のサブキヤリアに分散して重畳し、こ
れを送信するようにしたことにより、すなわち送信シン
ボル群S20の各シンボルを周波数軸上に並べて送信す
るようにしたことより、受信側では、算出したリフアレ
ンスシンボル系列S34を受信シンボル群S32に対し
てシンボル毎に乗算するだけの処理で振幅変動や位相回
転を取り除くことができ、従来のように時間領域で畳み
込み乗算を行うような複雑なイコライザを用いなくも等
化処理ができるので、その分、受信装置27の構成を簡
易化し得る。
【0108】このようにして復元された情報シンボルI
は続く復調回路44に入力される。復調回路44は、送
信側の変調処理に対応した復調処理を行うことにより送
信された符号化ビツト群S39を復元し、これを続く重
み付け回路45に出力する。重み付け回路45において
は、伝送路推定回路43によつて生成したリフアレンス
シンボル系列S34の振幅を基にスロツトの信号電力を
算出すると共に、当該リフアレンスシンボル系列S34
と受信シンボルS32の振幅差を基に雑音成分の電力を
算出し、これら信号電力と雑音電力とを基にスロツトの
通信品質すなわち信頼性を示す信号対雑音電力比S/N
を算出する。そして重み付け回路45においては、この
信号対雑音電力比S/Nを重み係数S37とし、当該重
み係数S37を符号化ビツト群S34に乗算することに
よりスロツトの信頼性を符号化ビツト群S34の信号レ
ベルに反映させる。
【0109】スロツトの信頼性が反映された符号化ビツ
ト群S36は、スロツト連結処理回路15及びデインタ
ーリーブバツフア16を介して所定の処理が施された
後、符号化ビツト系列S39としてビタビ復号化回路1
7に入力される。ビタビ復号化回路17では、この符号
化ビツト系列S39に対して最尤系列推定を行つて送信
された情報ビツト系列S40を復元する。この場合、符
号化ビツト系列S39の信号レベルにはスロツトの信頼
性が反映されていることにより、ビタビ復号化回路17
では、スロツトの信頼性を加味した上で最尤系列推定を
行うことができ、一段と高精度に最尤系列推定を行つて
情報ビツト系列S40を一段と精度良く復元し得る。
【0110】ところで重み付け回路45で算出されたス
ロツトの信頼性を示す重み係数S37は制御装置28に
も送出される。この制御装置28は、重み係数S37を
監視することにより周波数チヤネルの通信状態を判定
し、当該周波数チヤネルの通信状態が悪い場合には、チ
ヤネル変更要求信号を基地局装置21に送信する。基地
局装置21では、予め空きチヤネルであつて通信状態の
良い周波数チヤネルを把握しており、このチヤネル変更
要求信号に応じてその把握している周波数チヤネルの中
から新たなチヤンネルを選択し、これを携帯電話機22
に通達すると共に、送信チヤネルをこの周波数チヤネル
に変更する。この通達を受けた携帯電話機22の制御装
置28はその通達された周波数チヤネルに受信チヤネル
を変更する。このようにしてスロツトの信頼性を示す重
み係数S37を基に伝送路の状態を判定するようにした
ことにより、伝送路の状態が悪かつた場合には、速やか
に状態の良い伝送路に切り換えることができる。
【0111】またこの無線通信システム20の場合に
は、送信時、使用する周波数チヤネルをスロツト毎にラ
ンダムに変更するいわゆる周波数ホツピングを行うよう
にしたことにより、他の通信によつて送信された送信信
号すなわち干渉波の影響を低減することができる。また
これに加えて複数スロツトにまたがるようにインターリ
ーブを行うようにしたことにより、仮に干渉波の影響を
受けたスロツトが生じたとしても、当該干渉波の電力を
平均化することができ、干渉波の影響をさらに低減する
ことができる。
【0112】因みに、干渉波の電力は重み付け回路45
において雑音成分として扱われるので、干渉波を受けて
いた場合には、重み係数S37が小さくなり、その結
果、干渉波の影響を受けている符号化ビツトの信号レベ
ルも小さくなる。従つて干渉波の影響により非希望波電
力に対して希望波電力が小さくなつた場合でも、重み付
け回路45の重み付け処理によつて非希望波電力が小さ
くなり、高精度の最尤系列推定を行うことができる。
【0113】以上の構成によれば、受信シンボルからパ
イロツトシンボルを抽出し、当該パイロツトシンボルの
振幅及び位相に基づいて伝送路特性を示すリフアレンス
シンボルを生成し、そのリフアレンスシンボルの逆数値
を受信シンボルに乗算すると共に、リフアレンスシンボ
ルに基づいて各スロツトの信頼性を示す重み係数を算出
し、その重み係数を受信シンボルから復調した符号化ビ
ツトに乗算するようにしたことにより、簡易な構成で、
伝送路で受けた影響を受信シンボルから取り除くことが
できると共に、各スロツトの信頼性を符号化ビツトに反
映させることができ、かくして高精度に最尤系列推定を
行つて送信された情報ビツトを精度良く復元し得る。
【0114】(10)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、パイロツトシンボル
Pを情報シンボルIの合間に等間隔で挿入した場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、パイロツトシン
ボルPを間隔的にランダムに挿入するようにしても良
い。要は、情報シンボルIにパイロツトシンボルPを適
当に分散させて挿入するようにすれば、上述の場合と同
様の効果を得ることができる。
【0115】また上述の実施の形態においては、周波数
チヤネルを既知パターンに基づいてランダムに変更する
いわゆる周波数ホツピングを行う場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、干渉波の影響が生じないよ
うな環境であれば、周波数チヤネルを固定化するように
しても良い。
【0116】また上述の実施の形態においては、伝送路
推定回路43において線形な位相回転と線形な振幅変動
に追従するリフアレンスシンボル系列S34を生成する
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば
室内等のように周波数選択性フエージングが生じないよ
うな環境において通信するときには、振幅の平均値を算
出し、これをリフアレンスシンボル系列の振幅として一
意的に決めるようにしても良い。因みに、この場合、振
幅の平均値は累積加算回路66の出力をシンボル数で割
れば容易に求めることができる。
【0117】また上述の実施の形態においては、重み付
け回路45において二乗回路101、累積加算回路10
3及び逆数算出回路104を介して求めた逆数値S92
を符号化ビツト系列S35に乗算することにより電力の
正規化を行つた場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、この正規化処理を行わないようにしても良い。
【0118】また上述の実施の形態においては、重み付
け回路45において、1スロツト分の雑音電力の合計と
1スロツト分の信号電力の合計とに基づいて信号対雑音
電力比S/Nを求めた場合について述べたが、本発明は
これに限らず、1スロツトにおける雑音電力の平均値と
信号電力の平均値とに基づいて信号対雑音電力比S/N
を求めるようにしても上述の場合と同様の効果を得るこ
とができる。
【0119】また上述の実施の形態においては、重み付
け回路45から得た重み係数S37を基に制御装置28
が周波数チヤネルの管理を行つた場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、スロツトの信頼性を示す重
み係数を基に送信電力を制御するようにしても良い。
【0120】また上述の実施の形態においては、位相関
数θn の1次係数φθを求めてリフアレンスシンボル系
列S34を求めた場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、当該1次係数φθを基に高速フーリエ変換回
路41の窓かけ処理を制御するようにしても良い。
【0121】また上述の実施の形態においては、符号化
回路として畳み込み符号化回路2を使用し、復号化回路
としてビタビ復号化回路17を使用した場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、ターボコード等、その
他の符号化を行う符号化回路や復号化回路を適用するよ
うにしても良い。要は、送信側では系列間距離を大きく
するような符号化を使用し、受信側では符号化ビツト系
列を最尤系列推定により復号化するような符号化/復号
化方法を使用すれば、上述の場合と同様の効果を得るこ
とができる。
【0122】また上述の実施の形態においては、携帯電
話システムのような無線通信システム20に本発明を適
用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
例えばコードレス電話システム等、その他の無線通信シ
ステムに本発明を適用するようにしても良い。
【0123】また上述の実施の形態においては、受信装
置27において、受信回路40や高速フーリエ変換回路
41からなる受信手段を設けると共に、受信シンボル群
S32に基づいて伝送路の特性を推定する伝送路推定回
路43、当該伝送路推定回路43によつて復元された受
信情報シンボル群S33から符号化ビツト群S35を復
元する復調回路44、符号化ビツト群S35に対してス
ロツトの信頼性を反映させる重み付け回路45、符号化
ビツト系列S39から送信された情報ビツト系列S40
を復元するビタビ復号化回路17等を設けた場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、情報ビツト系列を
符号化してなる符号化ビツト系列を所定の情報単位毎に
区分けすることによつて符号化ビツト群を生成し、当該
符号化ビツト群に対してそれぞれ所定の変調処理を施す
ことによつて情報シンボル群を生成し、当該情報シンボ
ル群にそれぞれ振幅及び位相が既知であるパイロツトシ
ンボルを挿入することによつて送信シンボル群を生成
し、当該送信シンボル群の各シンボルを周波数チヤネル
を形成する複数のサブキヤリアに分散して重畳すること
により生成された送信信号を受信して、受信シンボル群
を出力する受信手段と、受信シンボル群からそれぞれパ
イロツトシンボルを抽出し、当該パイロツトシンボルの
振幅及び位相に基づいてシンボル群毎の伝送路の特性を
推定し、当該推定結果に基づいて受信シンボル群からそ
れぞれ情報シンボル群を復元する伝送路推定手段と、情
報シンボル群に対してそれぞれ所定の復調処理を施すこ
とにより符号化ビツト群を復元する復調手段と、伝送路
推定手段の推定結果と受信シンボル群に基づいてシンボ
ル群毎の伝送路の信頼性を算出し、当該伝送路の信頼性
を示す重み係数を符号化ビツト群に乗算することによ
り、伝送路の信頼性を符号化ビツト群に反映する重み付
け手段と、重み付け手段によつて得られた符号化ビツト
群に対してそれぞれ最尤系列推定を施すことにより情報
ビツト系列を復元する復号化手段とを受信装置に設ける
ようにすれば、上述の場合と同様の効果を得ることがで
きる。
【0124】また上述の実施の形態においては、基地局
装置21や携帯電話機22に対して、畳み込み符号化回
路2、スロツト化処理回路4、変調回路5、パイロツト
シンボル付加回路31、逆高速フーリエ変換回路32及
び送信回路33等からなる送信装置を設けると共に、受
信回路40、高速フーリエ変換回路41、伝送路推定回
路43、復調回路44、重み付け回路45及びビタビ復
号化回路17等からなる受信装置を設けるようにした場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、情報ビツ
ト系列を符号化してなる符号化ビツト系列を所定の情報
単位毎に区分けすることによつて符号化ビツト群を生成
し、当該符号化ビツト群に対してそれぞれ所定の変調処
理を施すことによつて情報シンボル群を生成し、当該情
報シンボル群にそれぞれ振幅及び位相が既知であるパイ
ロツトシンボルを挿入することによつて送信シンボル群
を生成し、当該送信シンボル群の各シンボルを周波数チ
ヤネルを形成する複数のサブキヤリアに分散して重畳す
ることにより送信信号を生成し、当該送信信号を通信相
手に対して送信する送信手段と、所定の周波数チヤネル
を受信することにより通信相手からの送信信号を受信し
て、受信シンボル群を出力する受信手段と、受信シンボ
ル群からそれぞれパイロツトシンボルを抽出し、当該パ
イロツトシンボルの振幅及び位相に基づいてシンボル群
毎の伝送路の特性を推定し、当該推定結果に基づいて受
信シンボル群からそれぞれ情報シンボル群を復元する伝
送路推定手段と、伝送路推定手段によつて得られた情報
シンボル群に対してそれぞれ所定の復調処理を施すこと
により符号化ビツト群を復元する復調手段と、伝送路推
定手段の推定結果と上記受信シンボル群に基づいてシン
ボル群毎の伝送路の信頼性を算出し、当該伝送路の信頼
性を示す重み係数を符号化ビツト群に乗算することによ
り、伝送路の信頼性を符号化ビツト群に反映する重み付
け手段と、重み付け手段によつて得られた符号化ビツト
群に対してそれぞれ最尤系列推定を施すことにより情報
ビツト系列を復元する復号化手段とを設けるようにすれ
ば、上述の場合と同様の効果を得ることができる。
【0125】また上述の実施の形態においては、送信側
において、情報シンボルIの合間にパイロツトシンボル
Pを挿入し、その送信シンボル群S20を複数のサブキ
ヤリアを用いて送信し、受信側においては、受信シンボ
ル群S32からパイロツトシンボルP′を抽出し、当該
パイロツトシンボルP′に基づいて伝送路の特性を推定
すると共に、伝送路の推定結果S34及び受信シンボル
群S32に基づいてスロツトの信頼性を算出するように
した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、情
報ビツト系列を符号化してなる符号化ビツト系列を所定
の情報単位毎に区分けすることによつて符号化ビツト群
を生成し、当該符号化ビツト群に対してそれぞれ所定の
変調処理を施すことによつて情報シンボル群を生成し、
当該情報シンボル群にそれぞれ振幅及び位相が既知であ
るパイロツトシンボルを挿入することによつて送信シン
ボル群を生成し、当該送信シンボル群の各シンボルを周
波数チヤネルを形成する複数のサブキヤリアに分散して
重畳することにより送信信号を生成し、当該送信信号を
通信相手に対して送信し、受信側では当該周波数チヤネ
ルを受信して通信相手からの送信信号を受信することに
より受信シンボル群を得、当該受信シンボル群から抽出
したパイロツトシンボルの振幅及び位相に基づいてシン
ボル群毎の伝送路の特性を推定し、当該推定結果に基づ
いて受信シンボル群からそれぞれ情報シンボル群を復元
し、当該情報シンボル群に対してそれぞれ所定の復調処
理を施すことにより符号化ビツト群を復元し、伝送路の
推定結果と受信シンボル群に基づいてシンボル群毎の伝
送路の信頼性を算出し、当該伝送路の信頼性を示す重み
係数を復元した符号化ビツト群に乗算することにより伝
送路の信頼性を当該符号化ビツト群に反映し、当該信頼
性を反映させた符号化ビツト群に対してそれぞれ最尤系
列推定を施すことにより情報ビツト系列を復元するよう
にすれば、上述の場合と同様の効果を得ることができ
る。
【0126】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、受信シン
ボル群から抽出したパイロツトシンボルの振幅及び位相
に基づいてシンボル群毎の伝送路の特性を推定し、当該
推定結果に基づいて受信シンボル群から情報シンボル群
を復元し、当該情報シンボル群から復元した符号化ビツ
ト群に対して重み係数を乗算することによりシンボル群
毎の伝送路の信頼性を反映し、その信頼性を反映した符
号化ビツト群に対して最尤系列推定を行つて情報ビツト
系列を復元するようにしたことにより、簡易な構成で、
伝送路で受けた影響を取り除いて情報シンボル群を正確
に復元することができると共に、シンボル群毎の伝送路
の信頼性を符号化ビツト群に反映することができ、かく
して高精度に最尤系列推定を行つて送信された情報ビツ
ト系列を精度良く復元し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による無線通信システム
の構成を示すブロツク図である。
【図2】その無線通信システムの送信装置の構成を示す
ブロツク図である。
【図3】QPSK変調の原理説明に供する信号点配置図
である。
【図4】8PSK変調の原理説明に供する信号点配置図
である。
【図5】16QAM変調の原理説明に供する信号点配置図
である。
【図6】64QAM変調の原理説明に供する信号点配置図
である。
【図7】パイロツトシンボルの配置説明に供する略線図
である。
【図8】逆フーリエ変換後の送信シンボルの説明に供す
る略線図である。
【図9】その無線通信システムの受信装置の構成を示す
ブロツク図である。
【図10】伝送路推定回路の構成を示すブロツク図であ
る。
【図11】伝送路推定回路内の乗算器51の動作原理の
説明に供する略線図である。
【図12】伝送路推定回路内のシンボル系列S45の説
明に供する略線図である。
【図13】伝送路推定回路におけるリフアレンスシンボ
ル系列の生成方法の説明に供する略線図である。
【図14】伝送路推定回路におけるリフアレンスシンボ
ル系列の生成方法の説明に供する略線図である。
【図15】伝送路推定回路におけるリフアレンスシンボ
ル系列の生成方法の説明に供する略線図である。
【図16】QPSK変調に対応した復調回路の構成を示
すブロツク図である。
【図17】8PSK変調に対応した復調回路の構成を示
すブロツク図である。
【図18】16QAM変調に対応した復調回路の構成を示
すブロツク図である。
【図19】64QAM変調に対応した復調回路の構成を示
すブロツク図である。
【図20】重み付け回路の構成を示すブロツク図であ
る。
【図21】TDMA方式の原理説明に供する略線図であ
る。
【図22】従来の送信装置の構成を示すブロツク図であ
る。
【図23】従来の受信装置の構成を示すブロツク図であ
る。
【図24】従来のパイロツトシンボルの配置を示す略線
図である。
【符号の説明】
1、23、26……送信装置、2……畳み込み符号化回
路、3……インターリーブバツフア、4……スロツト化
処理回路、5……変調回路、6、31……パイロツトシ
ンボル付加回路、7、33……送信回路、8、11……
アンテナ、10、24、27……受信装置、12、40
……受信回路、13、43……伝送路推定回路、14、
44……復調回路、15……スロツト連結処理回路、1
6……デインターリーブバツフア、17……ビタビ復号
化回路、20……無線通信システム、21……基地局装
置、22……携帯電話機、25、28……制御装置、3
2……逆高速フーリエ変換回路、41……高速フーリエ
変換回路、42……復調部、45……重み付け回路。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報ビツト系列を符号化してなる符号化ビ
    ツト系列を所定の情報単位毎に区分けすることによつて
    符号化ビツト群を生成し、当該符号化ビツト群に対して
    それぞれ所定の変調処理を施すことによつて情報シンボ
    ル群を生成し、当該情報シンボル群にそれぞれ振幅及び
    位相が既知であるパイロツトシンボルを挿入することに
    よつて送信シンボル群を生成し、当該送信シンボル群の
    各シンボルを周波数チヤネルを形成する複数のサブキヤ
    リアに分散して重畳することにより生成された送信信号
    を受信して、受信シンボル群を出力する受信手段と、 上記受信シンボル群からそれぞれ上記パイロツトシンボ
    ルを抽出し、当該パイロツトシンボルの振幅及び位相に
    基づいてシンボル群毎の伝送路の特性を推定し、当該推
    定結果に基づいて上記受信シンボル群からそれぞれ上記
    情報シンボル群を復元する伝送路推定手段と、 上記伝送路推定手段によつて得られた上記情報シンボル
    群に対してそれぞれ所定の復調処理を施すことにより上
    記符号化ビツト群を復元する復調手段と、 上記伝送路推定手段の推定結果と上記受信シンボル群に
    基づいてシンボル群毎の伝送路の信頼性を算出し、当該
    伝送路の信頼性を示す重み係数を上記復調手段によつて
    得られた上記符号化ビツト群に乗算することにより、上
    記伝送路の信頼性を上記符号化ビツト群に反映する重み
    付け手段と、 上記重み付け手段によつて得られた上記伝送路の信頼性
    を反映させた上記符号化ビツト群に対してそれぞれ最尤
    系列推定を施すことにより上記情報ビツト系列を復元す
    る復号化手段とを具えることを特徴とする受信装置。
  2. 【請求項2】上記受信手段は、 送信側で上記送信シンボル群毎に使用する上記周波数チ
    ヤネルを変更する場合、送信側に合わせて受信する周波
    数チヤネルを変更することを特徴とする請求項1に記載
    の受信装置。
  3. 【請求項3】送信手段と、 上記重み付け手段によつて算出した重み係数を監視し、
    当該重み係数が所定の閾値を下回つた場合には、上記送
    信手段を制御することにより周波数チヤネルの変更を要
    求するチヤネル変更要求信号を送信側に対して送信する
    制御手段とを具えることを特徴とする請求項1に記載の
    受信装置。
  4. 【請求項4】上記復調手段は、 送信側で使用した上記変調処理が8相位相変調の場合、
    上記情報シンボル群のI成分及びQ成分をそれぞれ第1
    及び第2の軟判定ビツトとして取り出すと共に、上記I
    成分の絶対値から上記Q成分の絶対値を減算して得た差
    分値を所定倍することにより第3の軟判定ビツトを取り
    出し、取り出した上記第1、第2及び第3の軟判定ビツ
    トを上記符号化ビツト群として出力することを特徴とす
    る請求項1に記載の受信装置。
  5. 【請求項5】上記復調手段は、 送信側で使用した上記変調処理が16値直交振幅変調の場
    合、上記情報シンボル群のI成分及びQ成分をそれぞれ
    第1及び第2の軟判定ビツトとして取り出すと共に、上
    記I成分の絶対値及び上記Q成分の絶対値からそれぞれ
    所定の判定閾値を減算することにより第3及び第4の軟
    判定ビツトを取り出し、取り出した上記第1、第2、第
    3及び第4の軟判定ビツトを上記符号化ビツト群として
    出力することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  6. 【請求項6】上記復調手段は、 送信側で使用した上記変調処理が64値直交振幅変調の場
    合、上記情報シンボル群のI成分及びQ成分をそれぞれ
    第1及び第2の軟判定ビツトとして取り出すと共に、上
    記I成分の絶対値及び上記Q成分の絶対値からそれぞれ
    第1の判定閾値を減算することにより第3及び第4の軟
    判定ビツトを取り出し、さらに上記第3の軟判定ビツト
    の絶対値及び第4の軟判定ビツトの絶対値からそれぞれ
    第2の判定閾値を減算することにより第5及び第6の軟
    判定ビツトを取り出し、取り出した上記第1、第2、第
    3、第4、第5及び第6の軟判定ビツトを上記符号化ビ
    ツト群として出力することを特徴とする請求項1に記載
    の受信装置。
  7. 【請求項7】情報ビツト系列を符号化してなる符号化ビ
    ツト系列を所定の情報単位毎に区分けすることによつて
    符号化ビツト群を生成し、当該符号化ビツト群に対して
    それぞれ所定の変調処理を施すことによつて情報シンボ
    ル群を生成し、当該情報シンボル群にそれぞれ振幅及び
    位相が既知であるパイロツトシンボルを挿入することに
    よつて送信シンボル群を生成し、当該送信シンボル群の
    各シンボルを周波数チヤネルを形成する複数のサブキヤ
    リアに分散して重畳することにより送信信号を生成し、
    当該送信信号を通信相手に対して送信する送信手段と、 所定の周波数チヤネルを受信することにより通信相手か
    らの上記送信信号を受信して、受信シンボル群を出力す
    る受信手段と、 上記受信シンボル群からそれぞれ上記パイロツトシンボ
    ルを抽出し、当該パイロツトシンボルの振幅及び位相に
    基づいてシンボル群毎の伝送路の特性を推定し、当該推
    定結果に基づいて上記受信シンボル群からそれぞれ上記
    情報シンボル群を復元する伝送路推定手段と、 上記伝送路推定手段によつて得られた上記情報シンボル
    群に対してそれぞれ所定の復調処理を施すことにより上
    記符号化ビツト群を復元する復調手段と、 上記伝送路推定手段の推定結果と上記受信シンボル群に
    基づいてシンボル群毎の伝送路の信頼性を算出し、当該
    伝送路の信頼性を示す重み係数を上記復調手段によつて
    得られた上記符号化ビツト群に乗算することにより、上
    記伝送路の信頼性を上記符号化ビツト群に反映する重み
    付け手段と、 上記重み付け手段によつて得られた上記伝送路の信頼性
    を反映させた上記符号化ビツト群に対してそれぞれ最尤
    系列推定を施すことにより上記情報ビツト系列を復元す
    る復号化手段とを具えることを特徴とする送受信装置。
  8. 【請求項8】上記送信手段は、 上記送信シンボル群毎に使用する上記周波数チヤネルを
    変更することを特徴とする請求項7に記載の送受信装
    置。
  9. 【請求項9】上記受信手段は、 通信相手の上記送信手段が上記送信シンボル群毎に使用
    する上記周波数チヤネルを変更する場合、通信相手の上
    記送信手段に合わせて受信する周波数チヤネルを変更す
    ることを特徴とする請求項8に記載の送受信装置。
  10. 【請求項10】上記重み付け手段によつて算出した重み
    係数を監視し、当該重み係数が所定の閾値を下回つた場
    合には、上記送信手段を制御することにより周波数チヤ
    ネルの変更を要求するチヤネル変更要求信号を通信相手
    に対して送信する制御手段を具えることを特徴とする請
    求項7に記載の送受信装置。
  11. 【請求項11】上記復調手段は、 通信相手の上記送信手段が上記変調処理として8相位相
    変調を使用した場合、上記情報シンボル群のI成分及び
    Q成分をそれぞれ第1及び第2の軟判定ビツトとして取
    り出すと共に、上記I成分の絶対値から上記Q成分の絶
    対値を減算して得た差分値を所定倍することにより第3
    の軟判定ビツトを取り出し、取り出した上記第1、第2
    及び第3の軟判定ビツトを上記符号化ビツト群として出
    力することを特徴とする請求項7に記載の送受信装置。
  12. 【請求項12】上記復調手段は、 通信相手の上記送信手段が上記変調処理として16値直交
    振幅変調を使用した場合、上記情報シンボル群のI成分
    及びQ成分をそれぞれ第1及び第2の軟判定ビツトとし
    て取り出すと共に、上記I成分の絶対値及び上記Q成分
    の絶対値からそれぞれ所定の判定閾値を減算することに
    より第3及び第4の軟判定ビツトを取り出し、取り出し
    た上記第1、第2、第3及び第4の軟判定ビツトを上記
    符号化ビツト群として出力することを特徴とする請求項
    7に記載の送受信装置。
  13. 【請求項13】上記復調手段は、 通信相手の上記送信手段が上記変調処理として64値直交
    振幅変調を使用した場合、上記情報シンボル群のI成分
    及びQ成分をそれぞれ第1及び第2の軟判定ビツトとし
    て取り出すと共に、上記I成分の絶対値及び上記Q成分
    の絶対値からそれぞれ第1の判定閾値を減算することに
    より第3及び第4の軟判定ビツトを取り出し、さらに上
    記第3の軟判定ビツトの絶対値及び第4の軟判定ビツト
    の絶対値からそれぞれ第2の判定閾値を減算することに
    より第5及び第6の軟判定ビツトを取り出し、取り出し
    た上記第1、第2、第3、第4、第5及び第6の軟判定
    ビツトを上記符号化ビツト群として出力することを特徴
    とする請求項7に記載の送受信装置。
  14. 【請求項14】情報ビツト系列を符号化してなる符号化
    ビツト系列を所定の情報単位毎に区分けすることによつ
    て符号化ビツト群を生成し、当該符号化ビツト群に対し
    てそれぞれ所定の変調処理を施すことによつて情報シン
    ボル群を生成し、当該情報シンボル群にそれぞれ振幅及
    び位相が既知であるパイロツトシンボルを挿入すること
    によつて送信シンボル群を生成し、当該送信シンボル群
    の各シンボルを周波数チヤネルを形成する複数のサブキ
    ヤリアに分散して重畳することにより送信信号を生成
    し、当該送信信号を通信相手に対して送信し、 受信側では上記周波数チヤネルを受信して通信相手から
    の上記送信信号を受信することにより受信シンボル群を
    得、当該受信シンボル群から抽出した上記パイロツトシ
    ンボルの振幅及び位相に基づいてシンボル群毎の伝送路
    の特性を推定し、当該推定結果に基づいて上記受信シン
    ボル群からそれぞれ上記情報シンボル群を復元し、当該
    情報シンボル群に対してそれぞれ所定の復調処理を施す
    ことにより上記符号化ビツト群を復元し、上記伝送路の
    推定結果と上記受信シンボル群に基づいてシンボル群毎
    の伝送路の信頼性を算出し、当該伝送路の信頼性を示す
    重み係数を復元した上記符号化ビツト群に乗算すること
    により上記伝送路の信頼性を当該符号化ビツト群に反映
    し、当該信頼性を反映させた符号化ビツト群に対してそ
    れぞれ最尤系列推定を施すことにより上記情報ビツト系
    列を復元することを特徴とする通信方法。
  15. 【請求項15】送信時、上記送信シンボル群毎に使用す
    る上記周波数チヤネルを変更することを特徴とする請求
    項14に記載の通信方法。
  16. 【請求項16】受信側では、送信側に合わせて受信する
    上記周波数チヤネルを変更することを特徴とする請求項
    15に記載の通信方法。
  17. 【請求項17】受信側では上記重み係数を監視し、当該
    重み係数が所定の閾値を下回つた場合には、上記周波数
    チヤネルの変更を要求するチヤネル変更要求信号を送信
    側に対して送信し、 送信側では上記チヤネル変更要求信号に応じて使用する
    上記周波数チヤネルを変更することを特徴とする請求項
    14に記載の通信方法。
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