JP3223755B2 - 軟判定復号方式 - Google Patents

軟判定復号方式

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JP3223755B2
JP3223755B2 JP12137495A JP12137495A JP3223755B2 JP 3223755 B2 JP3223755 B2 JP 3223755B2 JP 12137495 A JP12137495 A JP 12137495A JP 12137495 A JP12137495 A JP 12137495A JP 3223755 B2 JP3223755 B2 JP 3223755B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばデジタル変復調
方式を採用した自動車・携帯電話システム等のデジタル
移動無線通信システムで使用される受信装置に係わり、
特に誤り訂正符号の軟判定復号方式に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】軟判定復号技術は雑音を加える伝送路に
よりデジタル信号を伝送する伝送系において、雑音の加
わった信号を多値信号として判定し前記デジタル信号を
推定する技術であり、前記信号を“0”または“1”の
2値信号として判定する硬判定復号に比べ符号誤り率を
改善できる。
【0003】図7は例えば特開平6−21985号公報
に示された、従来の軟判定復号方式を用いたデジタル移
動無線通信システム中の受信装置の構成を示す。図にお
いて、10は例えば畳み込み符号化またはBCH符号等
によるブロック符号化による誤り訂正符号化された符号
化通信データを、例えばπ/4シフトDQPSK方式等
でデジタル変調し生成した無線信号を受信するアンテ
ナ、11はこのアンテナ10で受信された受信信号を前
記デジタル変調と逆の過程で、例えば遅延検波等の方式
でデジタル復調する復調部であり、π/4DQPSK方
式の場合にはI/Q2種類の復調信号が出力される。1
2はこの復調部11の出力である位相情報を含む復調信
号の正負を硬判定するとともに、この硬判定結果から前
期復調信号中の軟判定復号すべき信号部分(被軟判定復
号信号セット、以下「信号セット」という)の検出及び
指示を行う信号セット検出部であって、信号セットとし
ては、例えば畳み込み符号にあっては拘束長以上に入力
されたテールビットにより生成される畳み込み符号化さ
れた先頭ビットから最終ビットまでの1群のデータであ
る所定のビット長を有するビット列、またブロック符号
にあってはブロック符号化されたブロック符号の1ブロ
ックのデータである所定のビット長を有するビット列が
1単位となる。13はこの信号セット検出部12の出力
である信号セット指示に基づき、前記復調部11の出力
である位相情報を含む復調信号のうち前記信号セットに
対応する復調信号部分の、判定境界(前記信号セット検
出部12で行われる硬判定時の硬判定しきい値に相当)
からの距離を算出し、この距離を受信信号の位相に係わ
る信頼度情報(以下「位相信頼度情報」という)として
出力する位相信頼度情報生成部であり、I/Qの各復調
信号に対しそれぞれの位相信頼度情報が得られる。14
は前記受信信号の受信レベルを検出する、すなわち受信
信号をアナログ/デジタル変換したデシベル値であって
受信信号の包絡線の2乗の次元を持つ値を抽出する受信
レベル検出部、15は前記信号セット検出部12の出力
である信号セット指示に基づき、前記受信レベル検出部
14の出力である受信レベル信号のうち前記信号セット
に対応する部分の受信レベル信号をデシベル−真値変換
し、その変換値を受信信号の受信レベルに係わる信頼度
情報(以下「レベル信頼度情報」という)として出力す
るレベル信頼度情報生成部、16は前記2種類の位相信
頼度情報のそれぞれと前記レベル信頼度情報とを乗算
し、2種類の最終的な信頼度情報となる信号セット信頼
度情報を生成する乗算部、17は前記信号セット検出部
12での硬判定結果である信号セットの復号シンボルと
前記乗算部16の出力である信号セット信頼度情報とを
軟判定する軟判定部、18はこの軟判定部の出力である
軟判定データを誤り訂正復号する誤り訂正復号部であ
る。
【0004】次に動作について説明する。前記軟判定部
17には複数個の軟判定しきい値があらかじめ固定的に
設定されている。そしてその個数すなわち量子化ビット
数が多いほど前記信号セット信頼度情報を細かく量子化
できるため量子化精度は向上するが、ビット数の増加に
より軟判定処理の構成は複雑になる。そのため、軟判定
しきい値の個数は量子化精度と軟判定処理構成とのトレ
ードオフによって決められる。またこの軟判定しきい値
の実際の値は、軟判定の対象となる信号セット信頼度情
報の変動幅(前記受信レベルのダイナミックレンジに相
当)を想定しその変動幅をカバーするようにかつ軟判定
利得が最大となるように設定される。
【0005】しかし自動車・携帯電話システム等のデジ
タル移動無線通信システムが使用される実環境では通信
環境の変化により、フェージングが発生し前記受信レベ
ルは大幅に変動する。従って前記信号セット信頼度情報
の変動幅もその影響を受け、当初想定した変動幅から大
きくずれることとなる。そのため当初設定された軟判定
部17の軟判定しきい値は適切な値でなくなり、軟判定
利得の低下ひいては符号誤り率の増加をもたらす。そこ
でこの問題点を解決するために軟判定しきい値を前記受
信レベルの変動がもたらす符号誤り率の変動に応じ可変
制御する方式が提案されている。
【0006】図8は例えば特開平5−183450号公
報に示された、軟判定しきい値を可変制御する従来の軟
判定復号方式を用いたデジタル移動無線通信システム中
の受信装置の構成を示す。図において、17は信号セッ
ト検出部12での硬判定結果である信号セットの復号シ
ンボルと位相信頼度情報生成部13の出力である位相信
頼度情報(この場合は信号セット信頼度情報と同じ)と
を可変軟判定しきい値を用いて軟判定する軟判定部、3
2は誤り訂正復号部18の出力である復号データを再び
誤り訂正符号化(以下「再符号化」という)するととも
に、この再符号化データと前記誤り訂正復号部18への
入力信号である軟判定データとを比較しその不一致の度
合いである符号誤り率を推定する誤り推定部、33はこ
の誤り推定部32の出力に基づき前記軟判定部12の軟
判定しきい値を前記誤り推定部32で推定される符号誤
り率を減少させるように可変制御する軟判定しきい値制
御部である。なお、本従来例では上述した図8の従来例
と異なり、信号セット信頼度情報はレベル信頼度情報を
用いず位相信頼度情報のみを用いて生成されており、受
信装置の全体構成の簡略化を図っている。
【0007】次に動作について説明する。前記軟判定部
17の軟判定しきい値は通常受信レベルが変動せず従っ
て前記信号セット信頼度情報の変動幅がほぼ一定の標準
的レベルの場合は軟判定利得が最大となるように設定さ
れている。しかしフェージングが発生し前記受信レベル
が大幅に変動した場合においては、当初設定された軟判
定部12の軟判定しきい値は適切な値でなくなる。そこ
でこの軟判定しきい値をより適切な値とするため、前記
誤り推定部32は誤り訂正復号がされた復号データを再
符号化した再符号化データと誤り訂正復号前の軟判定デ
ータとを比較し符号誤り率を推定し、前記軟判定しきい
値制御部はこの符号誤り率を減少させるように前記軟判
定しきい値を逐次増減し可変制御するように動作してい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の軟判定復号方式
は以上のように構成されているので、軟判定しきい値が
あらかじめ固定的に設定されている場合、フェージング
が発生し前記受信レベルが大幅に変動すると、信号セッ
ト信頼度情報の変動幅もその影響を受けるため、当初設
定された軟判定しきい値は適切な値でなくなり、軟判定
利得の低下ひいては符号誤り率の増加をもたらすという
問題があった。また受信レベルの変動による信号セット
信頼度情報の変動に対応するため軟判定しきい値を前記
受信レベルの変動に応じ可変制御する場合、誤り訂正復
号された復号データを再符号化し符号誤り率を推定する
誤り推定部、この符号誤り率を減少させるように軟判定
しきい値を可変制御する軟判定しきい値制御部等のフィ
ードバック系が必要となり回路構成が複雑になるという
問題があった。また信号セット信頼度情報として位相信
頼度情報しか使用されていないため、特に大きなフェー
ジングが発生し前記受信レベルがさらに大幅に変動する
と、位相信頼度情報もその影響を受けるため、軟判定し
きい値が可変制御されているとはいえ、軟判定利得の低
下ひいては符号誤り率の増加をもたらすという問題があ
った。
【0009】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、フェージングが発生し前記受信
レベルが大幅に変動するような通信環境においても符号
誤り率が増加せず誤り訂正能力が十分に発揮できる軟判
定復号方式を提供することを目的とする。また誤り推定
部、軟判定しきい値制御部等のフィードバック系を必要
としない回路構成が簡単な軟判定復号方式を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る軟判定復
号方式は、受信信号から信号セット信頼度情報を用いて
軟判定を行い復調データを得る誤り訂正符号の軟判定復
号方式において、軟判定復号の対象となる信号セットを
指示する手段と、この信号セット指示に基づき受信信号
を復調して得られる位相情報を含む復調信号から位相信
頼度情報を算出する手段と、前記信号セット指示に基づ
き受信信号の受信レベルから信号セット毎の規格基準値
を算出する手段と、前記信号セット指示に基づき受信信
号の受信レベルを前記規格基準値で規格化することによ
りレベル信頼度情報を算出する手段と、前記位相信頼度
情報と前記レベル信頼度情報とに基づき軟判定する手段
とを設けたものである。
【0011】また、空間ダイバーシチ受信した受信信号
から信号セット信頼度情報を用いて軟判定を行い復調デ
ータを得る誤り訂正符号の軟判定復号方式において、前
記空間ダイバーシチ受信の結果を受けて軟判定復号の対
象となる信号セットを指示する手段と、この信号セット
指示に基づき受信信号を復調して得られる位相情報を含
む復調信号から位相信頼度情報を算出する手段と、複
のアンテナからの受信信号を比較して最大レベルを示す
受信信号を選択し、受信信号の受信レベルとして出力す
る手段と、前記信号セット指示に基づき前記選択された
受信信号の受信レベルから信号セット毎の規格基準値を
算出する手段と、前記信号セット指示に基づき前記選択
された受信信号の受信レベルを前記規格基準値で規格化
することによりレベル信頼度情報を算出する手段と、前
記位相信頼度情報と前記レベル信頼度情報とに基づき軟
判定する手段とを設けたものである。
【0012】また、TDMA受信信号から信号セット信
頼度情報を用いて軟判定を行い復調データを得る誤り訂
正符号の軟判定復号方式において、軟判定復号の対象と
なる信号セットを指示する手段と、この信号セット指示
に基づき前記受信信号を復調して得られる位相情報を含
む復調信号から位相信頼度情報を算出する手段と、前記
受信信号のTDMAスロットタイミングに基づき前記軟
判定復号の対象となる信号セット部分の受信レベルを検
出し、該受信レベルから信号セット毎の規格基準値を算
出する手段と、前記信号セット指示に基づき前記受信信
号の受信レベルを前記規格基準値で規格化することによ
りレベル信頼度情報を算出する手段と、前記位相信頼度
情報と前記レベル信頼度情報とに基づき軟判定する手段
とを設けたものである。
【0013】またTDMAスロットタイミングは、受信
信号であるTDMAスロットデータ内の同期語の位置ま
たはTDMA基準タイミングの位置のうちいずれかの位
置から予測することにより生成するようにしたものであ
る。
【0014】また信号セットは、拘束長以上に入力され
たテールビットにより生成される畳み込み符号化された
先頭ビットから最終ビットまでの1群のデータである所
定のビット長を有するビット列、またはブロック符号化
されたブロック符号の1ブロックのデータである所定の
ビット長を有するビット列のうちいずれかのビット列で
構成したものである。
【0015】また規格基準値は、受信信号の受信レベル
の最大値、最小値、最大値から所定オフセットを減算し
た値、最小値に所定オフセットを加算した値、平均値の
うちいずれかの値で構成したものである。
【0016】また誤り訂正符号の復号アルゴリズムを選
定する手段を有し、前記選定した復号アルゴリズムに応
じて規格基準値を、受信信号の受信レベルの最大値、最
小値、最大値から所定オフセットを減算した値、最小値
に所定オフセットを加算した値、平均値のうちいずれか
の値から選択するようにしたものである。
【0017】またレベル信頼度情報は、受信レベルのデ
シベル値から算出するようにしたものである。
【0018】
【作用】この発明に係る軟判定復号方式は、信号セット
指示に基づき受信信号の受信レベルから規格基準値を算
出し、この規格基準値で受信信号の受信レベルを規格化
することによりレベル信頼度情報を算出するようにした
ので、レベル信頼度情報の変動幅は小さくなる。
【0019】また空間ダイバーシチ受信を行う軟判定復
号方式において、複数のアンテナからの受信信号を比較
し最大レベルを示す受信信号を選択し受信信号の受信レ
ベルとして択一的に出力するとともに、この受信信号の
受信レベルから規格基準値を算出し、この規格基準値で
前記受信信号の受信レベルを規格化することによりレベ
ル信頼度情報を算出するようにしたので、レベル信頼度
情報の変動幅は小さくなる。
【0020】また受信信号はTDMA通信方式に係り、
規格基準値を算出する受信レベル信号の範囲を指示する
TDMAスロットタイミングを生成するとともに、この
TDMAスロットタイミングに基づき規格基準値を算出
するようにしたので、信号セット指示に基づく規格基準
値の算出処理は不要となる。
【0021】またTDMAスロットタイミングは、受信
信号であるTDMAスロットデータ内の同期語の位置ま
たはTDMA基準タイミングの位置のうちいずれかの位
置から予測することにより生成するとともに、このTD
MAスロットタイミングに基づき規格基準値を算出する
ようにしたので、信号セット指示に基づく規格基準値の
算出処理は不要となる。
【0022】また信号セットは、拘束長以上に入力され
たテールビットにより生成される畳み込み符号化された
先頭ビットから最終ビットまでの1群のデータである所
定のビット長を有するビット列、またはブロック符号化
されたブロック符号の1ブロックのデータである所定の
ビット長を有するビット列のうちいずれかのビット列で
構成したので、信号セットに対応したレベル信頼度情
報、位相信頼度情報が生成される。
【0023】また規格基準値は、受信信号の受信レベル
の最大値、最小値、最大値から所定オフセットを減算し
た値、最小値に所定オフセットを加算した値、平均値の
うちいずれかの値で構成したので、この値を用いて受信
信号の受信レベルを規格化することによりレベル信頼度
情報が算出される。
【0024】また誤り訂正符号の復号アルゴリズムを選
定する手段を有し、前記選定した復号アルゴリズムに応
じて規格基準値を、受信信号の受信レベルの最大値、最
小値、最大値から所定オフセットを減算した値、最小値
に所定オフセットを加算した値、平均値のうちいずれか
の値から選択するようにしたので、この選択された値を
用いて受信信号の受信レベルを規格化することによりレ
ベル信頼度情報が算出される。
【0025】またレベル信頼度情報は、受信レベルのデ
シベル値から算出するようにしたので、デシベル−真値
変換は不要となる。
【0026】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の一実施例に係わる軟判定復
号方式を用いたデジタル移動無線通信システム中の受信
装置の構成を示す。図中、従来例と同一あるいは同等の
機能のものは同じ番号で示している。図において、20
は信号セット検出部12の出力である信号セット指示に
基づき受信レベル検出部14の出力である受信レベル信
号から、前記信号セットに対応する規格基準値を生成す
る規格基準値生成部であり、各誤り訂正方式に応じた規
格基準値が生成される。例えば受信信号の変動をそのま
まレベル信頼度情報に取り込みたい場合には、前記信号
セットに対応する時間内の受信レベルの最大値を規格基
準値とすればよい。15は前記信号セット指示に基づ
き、前記受信レベル信号のうち前記信号セットに対応す
る部分の受信レベル信号をデシベル−真値変換し、その
変換値を前記規格基準値生成部20の出力である規格基
準値をデシベル−真値変換した変換値で規格化し、その
結果をレベル信頼度情報として出力するレベル信頼度情
報生成部である。つまり前記規格基準値をレベル信頼度
情報の最大値とみなすことに相当する。その他について
は従来例である図7と同様であるので説明を省略する。
【0027】次に本実施例の動作について説明する。図
2(a)(b)は受信レベルの時間変動を示す。以下こ
の図を用いて軟判定復号方式における信号セット信頼度
情報の変動幅および軟判定しきい値の必要ビット数につ
いて説明する。なお図において縦軸の受信レベルはLO
G単位で示されている。ここでは説明を容易にするため
に各信号セット内のデータの内容は同じ、つまり各信号
セットの位相信頼度情報は同じで変動がないものとす
る。従って信号セット信頼度情報の変動はレベル信頼度
情報の変動に比例することとなる。図2(a)に示すよ
うにフェージングの発生する実環境においては受信レベ
ルは時間とともに40dBないしそれ以上のレベル変動
を受ける。図7で説明した従来の軟判定復号方式ではこ
の受信レベル変動がそのままレベル信頼度情報の変動、
従って信号セット信頼度情報の変動となる。図では信号
セット1に対応する信号セット信頼度情報は0dB〜−
10dB、信号セット2に対応する信号セット信頼度情
報は−30dB〜−40dBのそれぞれ10dBの変動
幅がある。従ってこの信号セット信頼度情報の変動をカ
バーするように軟判定しきい値の設定を行うと、例えば
信号セット1を真値で10段階(4ビット)の軟判定し
きい値で軟判定する精度でもって信号セット2の軟判定
しきい値を設けようとすると、信号セット1と信号セッ
ト2では30dBの相対レベル差があるため、真値で1
0000段階(14ビット)の軟判定しきい値が必要に
なり実現が困難になる。一方、本実施例の場合には図2
(b)に示すように信号セット毎に規格基準値(ここで
は信号セット内受信レベルの最大値)を設定し受信レベ
ルを規格基準値で規格化した結果をレベル信頼度情報と
するため、図2(a)と同一の受信信号を考えると、信
号セット1の受信レベル(0dB〜−10dB)は規格
基準値0dBでもって、信号セット2に対応する受信レ
ベル(−30dB〜−40dB)は規格基準値−30d
Bでもって規格化されるため、レベル信頼度情報の変動
幅従って信号セット信頼度情報の変動幅は信号セット
1、2共に0dB〜−10dBとなる。従って信号セッ
ト1を真値で10段階(4ビット)の軟判定しきい値に
おいて軟判定する精度で信号セット2の軟判定しきい値
を設ける場合でも軟判定しきい値は10段階(4ビッ
ト)で実現できる。以上のように本実施例においては、
レベル信頼度情報は信号セット毎に規格基準値で規格化
されているので、実環境での全時間にわたる受信レベル
の変動ではなく、信号セット内での受信レベルの変動
(本実施例では10dB)をカバーする軟判定しきい値
の設定であればよく、軟判定しきい値の必要ビット数の
低減、ひいては回路構成の簡略化が図れる。
【0028】なお、上記においては信号セット内の受信
レベルの最大値を規格基準値としこの値をレベル信頼度
情報の最大値とみなす場合について述べたが、用途・目
的に応じて規格基準値は変更してかまわない。例えば上
記と同様受信信号の変動をそのままレベル信頼度情報に
取り込むこむ場合、セット内の受信レベルの最小値を規
格基準値としこの値をレベル信頼度情報の最小値とみな
してもよい。また受信レベル検出部14におけるアナロ
グ/デジタル変換のサンプリングタイミングのズレに伴
うサンプリング値の誤差や過大受信信号入力による受信
レベル飽和に伴う誤差の影響を低減する場合、信号セッ
ト内の受信レベルの最大値から固定オフセットを減算し
た値を規格基準値としこの値をレベル信頼度情報の最大
値とみなせばよい。また上記と同様受信レベル飽和に伴
う誤差の影響を低減する場合、信号セット内の受信レベ
ルの最小値に固定オフセットを加算した値を規格基準値
としこの値をレベル信頼度情報の最小値とみなしてもよ
い。さらに1信号セットの時間が長く信号セット内の受
信レベルの変動を平均化する場合には、信号セット内の
受信レベルの平均値を規格基準値とすればよい。
【0029】実施例2.TDMA通信方式おいてはフェ
ージングによる通信環境の瞬時的変化に伴う通信データ
のバースト誤りに対する対策として、符号化した1信号
セットを複数のサブ信号セットに分割し同一スロット内
でまたは複数スロットにまたがって分散配置(インター
リーブ)する場合がある。図3はこのようなTDMA通
信方式における本発明の他の実施例に係わる軟判定復号
方式を用いたデジタル移動無線通信システム中の受信装
置の構成を示す。図中、従来例と同一あるいは同等の機
能のものは同じ番号で示している。図において、21は
軟判定復号の対象となる信号セットの位置を指示するT
DMAスロットタイミングを生成するTDMAスロット
タイミング供給部、20はこのTDMAスロットタイミ
ングから信号セット部分を予測し受信レベル検出部14
の出力である受信レベルから、信号セットに対応する規
格基準値を求める規格基準値生成部であり、例えば信号
セット内の受信レベルの最大値を規格基準値とする。
【0030】次に本実施例の動作について説明する。図
4は前記TDMAスロットタイミング供給部で生成され
るTDMAスロットタイミングを説明するための図であ
る。図5において(a)はスロットデータの信号フォー
マットの一例であり、ここではPDC(国内デジタル方
式自動車電話システム)における、TDMA3多重(フ
ルレート)/通信用物理チャネル上り/スロット0番/
移動局受信時の信号フォーマットを示す。(a)におい
てRはバースト過渡応答用ガード時間、Pはプリアンブ
ル、TCHは通話チャネル、SWは同期ワード、CCは
カラーコード、SFはスチールフラグ、SACCHは低
速ACCH、RCHはハウスキーピングビット、Gはガ
ード時間を示す。PDCでは通話チャネルTCH内の通
話データは畳み込み符号化されており、この通話チャネ
ルTCHを軟判定復号するとき、TDMAスロットタイ
ミング供給部21は例えば次のようなTDMAスロット
タイミングを出力する。(b)は規格基準生成対象とし
て通話チャネルTCHのみを指示している場合である。
(c)はスロット前後のバースト過渡応答用ガード時間
Rおよびガード時間Gを除いた同期ワードSW等も含ん
だスロットデータすべてを規格基準生成対象として指示
している場合であり、(b)に比べTDMAスロットタ
イミングが簡易に構成されており、規格基準値生成部2
0での処理が簡略化される。また、このTDMAスロッ
トタイミングの生成方法としては、例えば受信したスロ
ットデータの同期語SWからスロット内の信号セット位
置を予測しその位置を含むように生成する方法、基地局
における受信装置のように公衆網側のTDMA基準タイ
ミングを用いスロット内の信号セット位置を予測しその
位置を含むように生成する方法等がある。後者の方法で
は信号セット位置の予測は受信信号に依存しない。PD
Cにおいては、通話データは畳み込み符号化された後に
2つのスロットにまたがって通話チャネルTCHにイン
ターリーブされているので、規格基準値生成部20では
ある1つのスロット0番とそれから3スロット後のスロ
ット0番とから各サブ信号セットを抽出し、全体の信号
セットを認識する。さらにこの信号セットに対応した受
信レベルから規格基準値を生成することとなる。以上の
ように本実施例においては、信号セット指示に替えTD
MAスロットタイミングに基づき規格基準値の生成を行
い、レベル信頼度情報は信号セット毎に前記規格基準値
で規格化されているので、軟判定しきい値の必要ビット
数の低減、ひいては回路構成の簡略化が図れる。
【0031】実施例3.ディジタル移動無線通信システ
ムでは誤り訂正符号化において複数の誤り訂正方式を併
用する場合がある。例えば前記PDCの場合、移動局は
電源投入直後は制御用物理チャネル上のBCCH(報知
チャネル)を受信するように定められており、このBC
CHはブロック符号の一種であるBCH符号にて誤り訂
正符号化されている。その後の通信用物理チャネル上の
通話チャネルTCHは畳み込み符号により誤り訂正符号
化されている。このような場合それぞれの誤り訂正の復
号アルゴリズムに応じた複数の復号部が受信装置内に設
けられる。図5はこのような場合の本発明の他の実施例
に係わる軟判定復号方式を用いたデジタル移動無線通信
システム中の受信装置の構成を示す。ここでは2種類の
復号アルゴリズム1、2を用いた例で説明する。図中、
従来例と同一あるいは同等の機能のものは同じ番号で示
している。図において、22は各ディジタル移動無線通
信システムに応じてあらかじめ定められた手順に従っ
て、受信信号がどの復号アルゴリズムに対応しているか
を選択し指示する復号アルゴリズム選択部、12は復調
部11の出力である位相情報を含む復調信号を硬判定す
るとともに、この硬判定結果から復調信号中の前記復号
アルゴリズム選択部22で指示された復号アルゴリズム
に対応する信号セットの検出を行う信号セット検出部、
20はこの信号セット検出部12の出力である信号セッ
ト指示信号と受信レベル検出部14の出力である受信レ
ベルとから、信号セットに対応する規格基準値を求める
規格基準値生成部であり、前記復号アルゴリズム選択部
22で選択された復号アルゴリズムに適した規格基準値
が生成される。15は前記信号セット検出部12の出力
である信号セット指示に基づき、前記受信レベル検出部
14の出力である受信レベル信号のうち前記信号セット
に対応する部分の受信レベル信号を前記規格基準値生成
部20の出力である規格基準値で規格化し、その結果を
レベル信頼度情報として出力するレベル信頼度情報生成
部であり、前記復号アルゴリズム選択部22で選択され
た復号アルゴリズムに応じたレベル信頼度情報を出力す
る。16a、bはI/Q2種類の位相信頼度情報のそれ
ぞれとレベル信頼度情報とを乗算し、2種類の最終的な
信頼度情報となる信号セット信頼度情報に変換する乗算
部であり、2種類の復号アルゴリズム1、2に対応して
設けられている。17a、bは前記信号セット検出部1
2での硬判定結果である信号セットの復号シンボルと前
記乗算部16a、bの出力である信号セット信頼度情報
とを軟判定する軟判定部であり、前記復号アルゴリズム
選択部22からのアルゴリズム選択信号に応じて選択さ
れる。18a、bは前記軟判定部17a、bの出力であ
る軟判定データを誤り訂正復号する誤り訂正復号部であ
る。
【0032】次に本実施例の動作について説明する。規
格基準値生成部20は受信レベル信号より、復号アルゴ
リズム選択部22で選択された復号アルゴリズムに対応
して、例えば信号セット内の受信レベルの最大値、最小
値、最大値から所定オフセットを減算した値、最小値に
所定オフセットを加算した値、又は平均値等の中から最
適の値を規格基準値として生成する。本実施例の場合で
は、例えば復号アルゴリズム1が選択された場合は受信
レベルの最大値を、復号アルゴリズム2が選択された場
合は受信レベルの最小値を規格基準値として生成するこ
ととなる。以上のように本実施例においては、復号アル
ゴリズムに応じて規格基準値を最適化しているので、誤
り訂正復号の精度が向上する。
【0033】実施例4.フェージングの影響を軽減する
技術として空間的に十分に離した2つ以上のアンテナで
受信した受信信号を利用する空間ダイバーシチ受信方式
がある。図6はこのような空間ダイバーシチ受信方式に
おける本発明の他の実施例に係わる軟判定復号方式を用
いたデジタル移動無線通信システム中の受信装置の構成
を示す。ここでは簡単のため2系統(系統A、B)の空
間ダイバーシチ受信方式として説明する。図中、従来例
と同一あるいは同等の機能のものは同じ番号で示してい
る。図において、18は系統A、Bからの復調信号a、
bの位相を同相化し、受信レベル検出部14a、14b
で検出された受信レベルで重み付け後、ベクトル合成し
合成復調信号を生成するダイバーシチ部である。23は
系統A、Bの中でレベルが大きいほうの受信レベルを選
択し出力する最大受信レベル検出部である。前記ダイバ
ーシチ部の出力である合成復調信号及び前期最大受信レ
ベル検出部の出力である最大受信レベル信号を用いた処
理については実施例1の場合と同様であるので省略す
る。以上のように本実施例においては、レベル信頼度情
報の生成に際し、単に各系統の受信レベルを比較し最大
受信レベルを選択する構成としているので回路構成の簡
略化が図れる。
【0034】なお上記実施例1〜4において、レベル信
頼度情報生成部15では受信レベル及び規格基準値を、
従来と同様にデシベル−真値変換し、その変換後の値を
用いてレベル信頼度情報を算出していたが、構成を簡略
化するためこの変換を省略しデシベル値(LOG単位)
をそのまま用いて算出してもよい。
【0035】なお上記実施例1〜4においては、受信レ
ベルを規格基準値で規格化しレベル信頼度情報を得、こ
のレベル信頼度情報と位相信頼度情報との積である信号
セット信頼度情報を固定の軟判定しきい値で軟判定する
場合について述べたが、前記規格基準値を軟判定しきい
値のスケーリングに用いてもよい。つまりある基本とな
る規格基準値に対応した基本軟判定しきい値があり、生
成された規格基準値と前記基本となる規格基準値との比
で前記基本軟判定しきい値をスケーリングし新たな軟判
定しきい値を生成する。
【0036】
【発明の効果】この発明は以上のように構成されている
ので、以下に示すような効果を奏する。
【0037】信号セット指示に基づき受信信号の受信レ
ベルから算出した規格基準値で受信信号の受信レベルを
規格化し、レベル信頼度情報を算出するようにしたこと
により、レベル信頼度情報の変動幅は小さくなるので、
受信レベルが大幅に変動するような通信環境においても
軟判定しきい値のビット数を削減でき構成を簡略化でき
るとともに符号誤り率が増加せず誤り訂正能力が十分に
発揮できる。
【0038】また空間ダイバーシチ受信を行う軟判定復
号方式において、複数のアンテナからの受信信号を比較
し最大レベルを示す受信信号を選択した受信信号の受信
レベルから算出した規格基準値で受信信号の受信レベル
を規格化し、レベル信頼度情報を算出するようにしたこ
とにより、レベル信頼度情報の変動幅は小さくなるの
で、受信レベルが大幅に変動するような通信環境におい
ても軟判定しきい値のビット数を削減でき構成を簡略化
できるとともに符号誤り率が増加せず誤り訂正能力が十
分に発揮できる。
【0039】また受信信号はTDMA通信方式に係り、
規格基準値を算出する受信レベル信号の範囲を指示する
TDMAスロットタイミングを生成し、このTDMAス
ロットタイミングに基づき規格基準値を算出するように
したことにより、信号セット指示に基づく規格基準値の
算出処理を不要にしたので、回路構成が簡略化できる。
【0040】またTDMAスロットタイミングは、受信
信号であるTDMAスロットデータ内の同期語の位置ま
たはTDMA基準タイミングの位置のうちいずれかの位
置から予測することにより生成し、このTDMAスロッ
トタイミングに基づき規格基準値を算出するようにした
ことにより、信号セット指示に基づく規格基準値の算出
処理は不要にしたので、回路構成が簡略化できる。
【0041】また信号セットは、拘束長以上に入力され
たテールビットにより生成される畳み込み符号化された
先頭ビットから最終ビットまでの1群のデータである所
定のビット長を有するビット列、またはブロック符号化
されたブロック符号の1ブロックのデータである所定の
ビット長を有するビット列のうちいずれかのビット列で
構成し、前記信号セットに対応したレベル信頼度情報、
位相信頼度情報が生成されるので、受信レベルが大幅に
変動するような通信環境においても符号誤り率が増加せ
ず誤り訂正能力が十分に発揮できる。
【0042】また規格基準値は、受信信号の受信レベル
の最大値、最小値、最大値から所定オフセットを減算し
た値、最小値に所定オフセットを加算した値、平均値の
うちいずれかの値で構成し、この値を用いて受信信号の
受信レベルを規格化することによりレベル信頼度情報を
算出するようにしたので、受信レベルが大幅に変動する
ような通信環境においても軟判定しきい値のビット数を
削減でき構成を簡略化できるとともに符号誤り率が増加
せず誤り訂正能力が十分に発揮できる。
【0043】また誤り訂正符号の復号アルゴリズムを選
定する手段を有し、前記選定した復号アルゴリズムに応
じて規格基準値を、受信信号の受信レベルの最大値、最
小値、最大値から所定オフセットを減算した値、最小値
に所定オフセットを加算した値、平均値のうちいずれか
の値から選択するようにし、この選択された値を用いて
受信信号の受信レベルを規格化することによりレベル信
頼度情報を算出するようにしたので、受信レベルが大幅
に変動するような通信環境においても軟判定しきい値の
ビット数を削減でき構成を簡略化できるとともに符号誤
り率が増加せず誤り訂正能力が十分に発揮できる。
【0044】またレベル信頼度情報は、受信レベルのデ
シベル値から算出するようにし、デシベル−真値変換は
不要となるので、回路構成が簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による軟判定復号方式の
構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示すこの発明の実施例による軟判定復
号方式の動作を説明する図であり、(a)は従来のレベ
ル信頼度情報の変動、(b)はこの発明のレベル信頼度
情報の変動を示す。
【図3】 この発明の他の実施例による軟判定復号方式
の構成を示すブロック図である。
【図4】 図3に示すこの発明の実施例による軟判定復
号方式の動作を説明する図であり、(a)はスロットデ
ータの信号フォーマットの例、(b)(c)はTDMA
スロットタイミングの例を示す。
【図5】 この発明の他の実施例による軟判定復号方式
の構成を示すブロック図である。
【図6】 この発明の他の実施例による軟判定復号方式
の構成を示すブロック図である。
【図7】 従来の軟判定復号方式の構成を示すブロック
図である。
【図8】 従来の他の軟判定復号方式の構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
10、10a、10b 受信アンテナ 11、11a、11b 復調部 12 信号セット検出部 13 位相信頼度情報生成部 14、14a、14b 受信レベル検出部 15 レベル信頼度情報生成部 16、16a、16b 乗算部 17、17a、17b 軟判定部 18、18a、18b 誤り訂正復号部 20 規格基準値生成部 21 TDMAスロットタイミング供給部 22 復号アルゴリズム選択部 23 最大受信レベル検出部 32 誤り推定部 33 軟判定しきい値制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 27/00 - 27/38 H03M 13/23

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号から信号セット信頼度情報を用
    いて軟判定を行い復調データを得る誤り訂正符号の軟判
    定復号方式において、軟判定復号の対象となる信号セッ
    トを指示する手段と、この信号セット指示に基づき受信
    信号を復調して得られる位相情報を含む復調信号から位
    相信頼度情報を算出する手段と、前記信号セット指示に
    基づき受信信号の受信レベルから信号セット毎の規格基
    準値を算出する手段と、前記信号セット指示に基づき受
    信信号の受信レベルを前記規格基準値で規格化すること
    によりレベル信頼度情報を算出する手段と、前記位相信
    頼度情報と前記レベル信頼度情報とに基づき軟判定する
    手段とを備えたことを特徴とする軟判定復号方式。
  2. 【請求項2】 空間ダイバーシチ受信した受信信号から
    信号セット信頼度情報を用いて軟判定を行い復調データ
    を得る誤り訂正符号の軟判定復号方式において、前記空
    間ダイバーシチ受信の結果を受けて軟判定復号の対象と
    なる信号セットを指示する手段と、この信号セット指示
    に基づき受信信号を復調して得られる位相情報を含む復
    調信号から位相信頼度情報を算出する手段と、複数のア
    ンテナからの受信信号を比較して最大レベルを示す受信
    信号を選択し、受信信号の受信レベルとして出力する手
    段と、前記信号セット指示に基づき前記選択された受信
    信号の受信レベルから信号セット毎の規格基準値を算出
    する手段と、前記信号セット指示に基づき前記選択され
    た受信信号の受信レベルを前記規格基準値で規格化する
    ことによりレベル信頼度情報を算出する手段と、前記位
    相信頼度情報と前記レベル信頼度情報とに基づき軟判定
    する手段とを備えたことを特徴とする軟判定復号方式。
  3. 【請求項3】 TDMA受信信号から信号セット信頼度
    情報を用いて軟判定を行い復調データを得る誤り訂正符
    号の軟判定復号方式において、軟判定復号の対象となる
    信号セットを指示する手段と、この信号セット指示に基
    づき前記受信信号を復調して得られる位相情報を含む復
    調信号から位相信頼度情報を算出する手段と、前記受信
    信号のTDMAスロットタイミングに基づき前記軟判定
    復号の対象となる信号セット部分の受信レベルを検出
    し、該受信レベルから信号セット毎の規格基準値を算出
    する手段と、前記信号セット指示に基づき前記受信信号
    の受信レベルを前記規格基準値で規格化することにより
    レベル信頼度情報を算出する手段と、前記位相信頼度情
    報と前記レベル信頼度情報とに基づき軟判定する手段と
    を備えたことを特徴とする軟判定復号方式。
  4. 【請求項4】 TDMAスロットタイミングは、受信信
    号であるTDMAスロットデータ内の同期語の位置また
    はTDMA基準タイミングの位置のうちいずれかの位置
    から予測することにより生成することを特徴とする請求
    項3に記載の軟判定復号方式。
  5. 【請求項5】 信号セットは、拘束長以上に入力された
    テールビットにより生成される畳み込み符号化された先
    頭ビットから最終ビットまでの1群のデータである所定
    のビット長を有するビット列、またはブロック符号化さ
    れたブロック符号の1ブロックのデータである所定のビ
    ット長を有するビット列のうちいずれかのビット列であ
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の軟
    判定復号方式。
  6. 【請求項6】 規格基準値は、受信信号の受信レベルの
    最大値、最小値、最大値から所定オフセットを減算した
    値、最小値に所定オフセットを加算した値、平均値のう
    ちいずれかの値とすることを特徴とする請求項1〜5の
    いずれかに記載の軟判定復号方式。
  7. 【請求項7】 誤り訂正符号の復号アルゴリズムを選定
    する手段を有し、前記選定した復号アルゴリズムに応じ
    て規格基準値を、受信信号の受信レベルの最大値、最小
    値、最大値から所定オフセットを減算した値、最小値に
    所定オフセットを加算した値、平均値のうちいずれかの
    値から選択することを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    かに記載の軟判定復号方式。
  8. 【請求項8】 レベル信頼度情報は、受信レベルのデシ
    ベル値から算出することを特徴とする請求項1〜7のい
    ずれかに記載の軟判定復号方式。
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