JPH11174891A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11174891A
JPH11174891A JP34346097A JP34346097A JPH11174891A JP H11174891 A JPH11174891 A JP H11174891A JP 34346097 A JP34346097 A JP 34346097A JP 34346097 A JP34346097 A JP 34346097A JP H11174891 A JPH11174891 A JP H11174891A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラックを含む複数色のトナー像を形成する
ことができる画像形成装置において、ブラックトナーの
単色のみによって画像形成した場合の光沢ムラをなく
す。 【解決手段】 ブラックトナーの単色のみによって画像
形成する場合、定着ローラ51に対する加圧ローラ52
の加圧力を、加圧力可変手段71によって低減し、定着
ニップ部Nのニップ幅nを狭くする。これにより、未定
着トナー像を担持した転写材を定着ニップ部Nにて挟持
搬送しつつ加熱加圧する際、トナー像に付与される熱量
が少なくなる。したがって、定着後のトナーの表面は完
全には溶けきらないで全体が凹凸な面となるので、光沢
ムラは発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、レーザー
ビームプリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式のカラーの画像形成装置、
例えば、4色フルカラーの複写機やレーザービームプリ
ンタにおいては、画像形成部において紙等の転写材表面
にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナ
ー像を転写する。つづいて、これら4色の未定着トナー
像を担持した転写材を、定着装置の定着ローラと加圧ロ
ーラとの間の定着ニップ部(圧接部)にて挟持搬送しな
がら、加熱し加圧する。これにより、4色のトナー像を
溶融固着させて転写材表面に定着させて最終的にカラー
画像を得ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
画像形成装置においては、ブラックの単色で画像形成を
行った場合に、光沢ムラが発生して画質が低下しがちで
あるいった問題があった。
【0004】定着時にはトナーを溶融させるが、この
際、トナーを溶融させ過ぎると流動性がよくなり過ぎる
ため、トナーの樹脂成分が転写材の繊維に沿って流れ、
繊維の目が均一な箇所では流れたトナー樹脂成分相互が
結合して平面を成形する一方、繊維の目が不均一な箇所
ではトナー樹脂成分相互が結合しないので凹凸な面とな
ってしまう。上述の平面部分では光が正反射されるて光
沢が出るのに反し、凹凸部分では乱反射されるて光沢が
出ず、白っぽく見えてしまう。このため、画像上で微少
な光沢ムラが発生する。
【0005】上述の光沢ムラは、ブラックのトナー程、
また、紙(転写材)の繊維が粗い程、さらに、離型剤が
少ない程、そしてトナー総量が少ない程顕著となる。ブ
ラックトナーは、コントラストが大きいため、わずかな
光沢の差が光沢ムラとなって目立つ。一方、他のカラー
トナー(イエロー、マゼンタ、シアンのトナーを総称し
ていう。以下同じ。)においては、コントラストがブラ
ックトナー程大きくないため、光沢ムラは、視覚的には
目立たない。また、光沢ムラは、紙の繊維の目が荒い転
写材程悪化し、特に定着時の離型剤の塗布量が0.02
g/A4以下になると急激に悪化する。これは、離型剤
の塗布量が多い場合は、離型剤によって定着後の画像表
面上に全体的に微少の凹凸ができるため転写材の繊維の
目が均一な箇所と不均一な箇所とで大きな差がなくな
り、全体として光沢が低めに均一となるため、光沢ムラ
になることはないからである。さらに、トナーの総量が
多い場合は繊維の不均一な箇所においてもトナーが繊維
の目をすべて覆うため、平面となり、光沢ムラは発生し
ない。
【0006】上述より、光沢ムラの問題は、同じ転写材
に同じ画像を形成する場合には、ブラックトナーの単色
で、かつ離型剤の塗布量が少ない状態で画像形成を行っ
た場合に発生しやすいといえる。
【0007】本発明は、一般的なカラーの画像形成装置
において発生しがちな光沢ムラの問題を解決すべき課題
とし、その目的とするところは、カラーの画像形成装置
におけるブラックトナー単色での画像形成時に発生しが
ちな光沢ムラをなくすことのできる画像形成装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの、請求項1に係る画像形成装置は、ブラックトナー
を含む複数色のトナーによって転写材上に画像を形成す
る画像形成装置において、定着ローラに加圧ローラを圧
接させて定着ニップ部を構成し、未定着トナー像を担持
した転写材を前記定着ニップ部にて挟持搬送しつつ、前
記未定着トナー像を加熱加圧して前記転写材上に溶融固
着させる定着装置を備え、該定着装置は、前記定着ニッ
プ部を介して前記転写材上のトナー像に付与する熱量を
前記トナー像がブラックトナーの単色か否かによって変
化させる付与熱量可変手段を有する、ことを特徴とす
る。
【0009】請求項2に係る画像形成装置において、前
記付与熱量可変手段は、前記トナー像がブラックトナー
の単色の場合、ブラックトナーの単色以外の場合より
も、付与熱量を少なくする、ことを特徴とする。
【0010】請求項3に係る画像形成装置は、前記付与
熱量可変手段が、前記定着ローラと前記加圧ローラとの
加圧力を変更する手段である、ことを特徴とする。
【0011】請求項4に係る画像形成装置は、前記付与
熱量可変手段が、前記定着ローラと前記加圧ローラの回
転速度を変更する手段である、ことを特徴とする。
【0012】請求項5に係る画像形成装置は、前記付与
熱量可変手段が、定着温度を変化させる手段である、こ
とを特徴とする。
【0013】次に、請求項6に係る画像形成装置は、ブ
ラックトナーを含む複数色のトナーによって転写材上に
画像を形成する画像形成装置において、定着ローラに加
圧ローラを圧接させて定着ニップ部を構成し、未定着ト
ナー像を担持した転写材を前記定着ニップ部にて挟持搬
送しつつ、前記未定着トナー像を加熱加圧して前記転写
材上に溶融固着させる定着装置を備え、該定着装置は、
トナー像定着時の画像面に塗布する離型剤の塗布量を、
前記トナー像がブラックトナーの単色か否かによって変
化させる離型剤塗布量可変手段を有する、ことを特徴と
する。
【0014】請求項7に係る画像形成装置は、前記離型
剤塗布量付可変手段は、前記トナー像がブラックトナー
の単色の場合、ブラックトナーの単色以外の場合より
も、離型剤塗布量を多くする付与熱量を少なくする、こ
とを特徴とする。
【0015】次に、請求項8に係る画像形成装置は、ブ
ラックトナーを含む複数色のトナーによって転写材上に
画像を形成する画像形成装置において、像担持体上にト
ナー像を現像する現像装置と、前記像担持体上のトナー
像を転写材に転写手段と、定着ローラに加圧ローラを圧
接させて定着ニップ部を構成し、未定着トナー像を担持
した転写材を前記定着ニップ部にて挟持搬送しつつ、前
記未定着トナー像を加熱加圧して前記転写材上に溶融固
着させる定着装置とを備え、前記定着装置は、前記トナ
ー像がブラックトナーの単色の場合、ブラックトナーの
単色以外の場合よりも、転写材上のトナーの最大乗り量
を多くする、ことを特徴とする。
【0016】請求項9に係る画像形成装置は、ブラック
トナーを含む複数色のトナーによって転写材上に画像を
形成する画像形成装置において、定着ローラに加圧ロー
ラを圧接させて定着ニップ部を構成し、未定着トナー像
を担持した転写材を前記定着ニップ部にて挟持搬送しつ
つ、前記未定着トナー像を加熱加圧して前記転写材上に
溶融固着させる定着装置を備え、ブラックトナーの軟化
点を、ブラックトナー以外の他の色のトナーの軟化点よ
りも高くする、ことを特徴とする。
【0017】請求項10に係る画像形成装置は、トナー
像定着時の画像面に離型剤を塗布する離型剤塗布装置を
有し、前記トナー像がブラックトナーの単色の場合の前
記離型剤塗布量を0.02g/A4以下に設定する、こ
とを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
【0019】〈実施の形態1〉図6に、本発明に係る画
像形成装置の一例を示す。なお、同図は、4色フルカラ
ーの複写機の概略構成を示す縦断面図である。
【0020】同図に示す画像形成装置は、上部に備えら
れた原稿読み取り系Iと、この原稿読み取り系Iの下方
に設けられた潜像形成部IIと、この潜像形成部IIに近接
して配設されている現像手段、すなわち回転式の現像装
置III と、装置本体1の右側から装置本体1のほぼ中央
部にわたって設けられている転写材搬送系IVとに大別さ
れる。以下、原稿読み取り系Iから順に説明する。
【0021】図7に示すように、原稿読み取り系Iは、
原稿101が載置されるプラテン102を備えている。
プラテン102は、装置本体1の上面に固定的に設けら
れている。このプラテン102の下方に設けられた光学
系ユニット107は、同図中の矢印方向へ移動すること
により、プラテン102上の原稿101を順次に走査す
る。すなわち、操作部(不図示)のコピーキー(不図
示)が押し下げられると、矢印方向への移動に伴い照射
光源103からの照射が行われ、原稿101からの反射
光が結像素子アレイ104及び赤外カットフィルタ10
5を通過してCCD(密着型CCDカラーセンサ)10
6上に原稿像として結像される。
【0022】このCCD106には、図8に示すよう
に、各画素ごとにレッド(R)、グリーン(G)、ブル
ー(B)の各フィルタが規則正しく取り付けられてお
り、原稿101の走査に伴って、CCD106に原稿像
が結像されると、この該CCD106から電気信号が出
力され、この電気信号は、図9に示す信号処理回路によ
り処理される。
【0023】図9において、106B、106G、10
6Rは、図8に示したCCD106上のB、G、R各素
子からの電気信号を表している。この106B、106
G、106Rの各信号はA/D変換回路111によりデ
ジタル信号B、G、Rに変換され、濃度変換回路112
によりデジタル信号形態の濃度信号であるY1 、M1
1 に変換される。
【0024】このY1 、M1 、C1 信号は、黒抽出及び
UCR(下色除去)処理を行う回路113に入力され、
次式に示すような演算処理により、Y2 、M2 、C2
Bk2 信号として生成される。
【0025】 Y2 =Y1 −k3 min(Y1 、M1 、C1 ) M2 =M1 −k3 min(Y1 、M1 、C1 ) C2 =C1 −k3 min(Y1 、M1 、C1 ) Bk2 =K1 min(Y1 、M1 、C1 )+k2 ここで、min(Y1 、M1 、C1 )は、Y1 、M1
1 の信号のうち最小の信号であり、k1 、k2 、k3
は所定の係数である。
【0026】次に、このY2 、M2 、C2 、Bk2 信号
は、CCD106の色分解フィルタや画像形成手段の使
用する色材の分光分布を補正するために色補正回路11
4に入力され、図12に示す式によって演算処理を施さ
れる。
【0027】ここで、a11〜a44はそれぞれ色補正のマ
スキング係数である。
【0028】そして、演算結果であるY3 、M3 、C
3 、Bk3 信号に基づいて、次に説明する潜像形成部II
のレーザービームの照射が行われる。以下、図6に基づ
いて潜像形成部IIについて説明する。
【0029】潜像形成部IIには、図6に示すように、像
担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下「感光
ドラム」という)19が矢印B方向回転自在に配設され
ている。感光ドラム19の上方でその外周面近傍には、
この感光ドラム19の回転方向についての上流側から下
流側に向かって、除電用帯電器20、クリーニング手段
21、及び一次帯電器23が順次に配設され、さらに感
光ドラム19の外周面の上方には静電潜像を形成するた
めのレーザービームスキャナ等の像露光手段24、及び
ミラー等の像露光反射手段25が配設されている。
【0030】したがって、像露光手段24が上述のY
3 、M3 、C3 、Bk3 信号に基づいてレーザービーム
Eの照射を行うと、このレーザービームEは像露光反射
手段25を介して感光ドラム19上に照射され、あらか
じめ一次帯電器23によって一様に帯電されている感光
ドラム19上に静電潜像が形成され、次の回転式の現像
装置III によってトナー像として可視化される。以下、
回転式の現像装置III について説明する。
【0031】回転式の現像装置III は、上述の感光ドラ
ム19の外周面と対向する位置に配設されており、回転
自在な筐体(以下「回転体」という)26中に、4種類
の現像器が回転体26を周方向に4等分する位置に搭載
されている。この4種類の現像装置は、それぞれイエロ
ー現像器27Y、マゼンタ現像器27M、シアン現像器
27C、及びブラック現像器27BKであり、上述のY
3 、M3 、C3 、Bk3 の各信号に基づく静電潜像に対
応して、各色のトナーにより現像を行うようになってい
る。そして、現像された感光ドラム19上のトナー像は
次の転写材搬送系IVにより搬送される転写材上に転写さ
れる。以下、転写材搬送系IVにより搬送される転写材上
に転写される。以下、転写材搬送系IVについて説明す
る。
【0032】転写材搬送系IVは、以下のような構成とな
っている。まず、上述の装置本体1の右壁には開口部が
形成されており、この開口部に着脱自在な転写材供給用
のトレイ2、3がその一部を装置本体1外に突出させる
ようにして配設されている。これらトレイ2、3の上方
には給紙用ローラ4、5が配設され、これら給紙用ロー
ラ4、5と左方に配された矢印A方向に回転自在な転写
手段としての転写ドラム15とを連絡するように、給紙
ローラ6、6…及び給紙ガイド7、8が設けられてい
る。転写ドラム15の外周面近傍には回転方向(矢印A
方向)上流側から下流側に向かって当接用ローラ9、グ
リッパ10、転写材分離用帯電器11、分離爪12が順
次配設されている。また、転写ドラム15の内周側には
転写帯電器13、転写材分離用帯電器14が配設されて
いる。転写ドラム15は転写材が巻き付く部分にポリフ
ッ化ビニリデン等で形成された転写シート(不図示)が
貼り付けられており、転写材はこの転写シート上に静電
的に密着貼り付けさせるようになっている。また、転写
ドラム15の右側上部には上述の分離爪12と近接して
搬送ベルト手段16が、そしてこの搬送ベルト手段16
の転写材搬送方向終端(右端)には定着装置18が配設
されている。そして、この定着装置18よりもさらに搬
送方向下流側には、排出ローラ50、及び装置本体1外
へと延在し、装置本体1に対して着脱自在な排出用トレ
イ17が配設されている。
【0033】上述構成の画像形成装置全体のシーケンス
について、フルカラーモードの場合を例に簡単に説明す
る。
【0034】上述した感光ドラム19が図6の矢印B方
向に回転すると、感光ドラム19表面は一次帯電器23
によって所定の極性、所定の電位に一様に帯電される。
なお、図6に示す画像形成装置においては、各部動作速
度(以下「プロセススピード」という)は、160mm/
sec である。一次帯電器23により感光ドラム1に対す
る一様な帯電が行われると、原稿101のイエロー画像
信号Y3 にて変調されたレーザービームEにより画像露
光が行われ、感光ドラム19上に静電潜像が形成され、
回転体26の回転によってあらかじめ現像位置に定置さ
れたイエロー現像器27Yによって感光ドラム1上の静
電潜像にイエローのトナーが付着されて現像が行われ
る。
【0035】一方、給紙ローラ6、6…、給紙ガイド
7、給紙ガイド8を経由して搬送されてきた転写材は、
所定のタイミングにてグリッパ10により保持され、当
接用ローラ9とこの当接用ローラ9と対向している電極
とによって静電的に転写ドラム15表面に巻き付けられ
る。転写ドラム15は、感光ドラム19と同期して図6
の矢印A方向に回転しており、イエロー現像器27Yで
現像されたトナー像は、感光ドラム19の外周面と転写
ドラム15の外周面とが当接している部位(転写ニップ
部)にて転写帯電器13により転写される。転写ドラム
15はそのまま、回転を継続し、次の色(図6において
はマゼンタ)の転写に備える。
【0036】また、感光ドラム19は除電用帯電器20
により除電され、従来公知のブレード法によるクリーニ
ング手段21によってクリーニングされた後、再び一次
帯電器23によって帯電され、次のマゼンタ画像信号に
より上述のイエローの場合と同様に像露光を受ける。回
転式の現像装置III は、感光ドラム19上に像露光によ
ってマゼンタ画像信号による静電潜像が形成される間に
回転して、マゼンタ現像器27Mを所定の現像位置に定
置せしめ所定のマゼンタ現像を行う。引き続いて、上述
と同様のプロセスをそれぞれシアン、ブラックについて
も実施し、転写材上に4色分の転写が終了すると、転写
材上に形成された4色のトナー像は、各帯電器20、1
4により除電され、グリッパ10による転写材の把持が
解除されるとともに、転写材は、分離爪12によって転
写ドラム15から分離され、搬送ベルト16によって定
着装置18に送られ、熱と圧力により定着され一連のフ
ルカラープリントシーケンスが終了し、所要のフルカラ
ー画像が形成されることとなる。
【0037】以上のように、カラー画像は多色のトナー
が2層〜4層の層を形成しているために、カラー画像形
成の可能な電子写真装置においてはトナーについて白黒
用の装置と異なった特徴を有している。
【0038】すなわち、このトナーには、熱を付与した
際の溶融性、混色性が良いことが要求されるため、軟化
点が低く、かつ溶融粘度の低いシャープメルト性のトナ
ーが使用される。シャープメルトトナーを使用すること
により、コピー(複写物)の色再現範囲の広いカラーコ
ピーを得ることができるからである。このようなシャー
プメルトトナーは、例えば、ポリエステル樹脂又はスチ
レン−アクリルエステル樹脂のごとき結着樹脂、着色剤
(染料、昇華性染料)、荷電制御剤等のトナー形成用材
料を溶融混練、粉砕、分級することにより製造される。
必要に応じて、トナーに各種外添剤(例えば、疎水性コ
ロイダルシリカ)を添加する外添工程を付加してもよ
い。このようなカラートナーとしては定着性、シャープ
メルト性を考慮すると結着樹脂としてポリエステル樹脂
を使用したものが特に好ましい。シャープメルト性ポリ
エステル樹脂としては、ジオール化合物とジカルボン酸
とから合成される分子の主鎖にエステル結合を有する高
分子化合物が例示される。
【0039】特に、図13に示す構造式(式中Rはエチ
レン又はプロピレン基であり、x、yはそれぞれ1以上
の正の整数であり、かつx+yの平均値は2〜10であ
る。)で代表されるビスフェノール誘導体若しくはその
置換体をジオール成分とし、2価以上のカルボン酸又は
その酸無水物又はその低級アルキルエステルとからなる
カルボン酸成分(例えば、フマル酸、マレイン酸、無水
マイレン酸、フタル酸、テレフタル酸、トリメリット
酸、ピロメリット酸等)とを少なくとも共縮重合したポ
リエステル樹脂がシャープな溶融特性を有するのでより
好ましい。
【0040】ポリエステル樹脂の軟化点は、75〜15
0℃、好ましくは80〜120℃がよい。
【0041】このポリエステル樹脂を結着樹脂として含
有するシャープメルトトナーの軟化特性の例を図10に
示す。測定条件は以下の通りである。
【0042】フローテスターCFT−500A型(島津
製作所製)を使用し、ダイ(ノズル)の直径0.2mm、
厚み1.0mmとして20kgの押出荷重を加え、初期設定
温度70℃で、予熱時間300秒の後、6℃/分の速度
で等速昇温したとき描かれるトナーのプランジャー降下
量−温度曲線(以下「軟化S字曲線」という)を求め
た。試料となるトナーは1〜3g精秤した微粉末を用
い、プランジャー断面積は1.0cm2 とする。軟化S字
曲線は図10に示すようなカーブとなる。すなわち等速
昇温するに従い、トナーは徐々に加熱され流出が開始さ
れる(プランジャー降下A→B)。さらに昇温すると溶
融状態となったトナーは大きく流出し(B→C→D)、
プランジャー降下が停止し終了する(D→E)。
【0043】軟化S字曲線の高さHは、全流出量を示
し、H/2のC点に対応する温度T0がトナーの軟化点
を示す。
【0044】トナー及び結着樹脂がシャープメルト性を
有するか否かは、トナー又は結着樹脂の見掛けの溶融粘
度を測定することにより判定できる。
【0045】このようなシャープメルト性を有するトナ
ー又は結着樹脂とは、見掛けの溶融粘度が103 ポイズ
を示すときの温度をT1 、5×102 ポイズを示すとき
の温度をT2 としたとき、 T1 =90〜150℃ |ΔT|=|T1 −T2 |=5〜20℃ の条件を満たすものをいう。
【0046】これらの温度−溶融粘度特性を有するシャ
ープメルト性樹脂は加熱されることにより極めてシャー
プに粘度低下を起こすことが特徴である。このような粘
度低下が最上部トナー層と最下部トナー層との適度な混
合を生じさせ、さらにトナー層自体の透明性を急激に増
加させ、良好な減色混合を起こすものである。
【0047】定着装置18は、図11に詳細に示すよう
に、回転自在に配設された定着ローラ51と、この定着
ローラ51に圧接しながら回転する加圧ローラ52と、
離型剤供給塗布手段としての離型剤塗布装置53と、ロ
ーラクリーニング装置54、55を有した構成となって
いる。定着ローラ51及び加圧ローラ52の内部には、
ハロゲンランプ等のヒータ56、57がそれぞれ配設さ
れている。また、定着ローラ51及び加圧ローラ52に
はそれぞれサーミスタ58、59が接触するように配設
されており、温度調節回路を介してヒータ56、57へ
の電圧を制御することにより定着ローラ51及び加圧ロ
ーラ52の表面の温度調節を行っている。
【0048】定着ローラ51は、例えば、アルミニウム
製の芯金上に、弾性層としてHTV(高温加硫型)シリ
コーンゴム層、その外側に耐油層としてフッ素ゴム層、
さらにその外側に離型層としてLTV(低温加硫型)シ
リコーンゴム層又はRTV(室温加硫型)シリコーンゴ
ム層を有し、厚さ2mm、直径60mmに形成されている。
加圧ローラ52も同様の構成で厚さ1mm、直径60mmに
形成されている。
【0049】また、定着ローラ51にはクリーニング装
置54及び離型剤塗布装置53が取り付けられ、このク
リーニング装置54により、定着ローラ51上にオフセ
ットしたトナー等のクリーニングがなされているととも
に、離型剤塗布装置53により、離型剤であるシリコー
ンオイル等が定着ローラ51に塗布され、定着ローラ5
1からの転写紙の分離の容易化及びトナーのオフセット
の防止が図られている。
【0050】離型剤塗布装置53は、シリコーンオイル
等の離型剤が貯留されるオイルタンク53a、このオイ
ルタンク53aから離型剤であるオイルをポンプ等で汲
み上げ、定着ローラ51へ供給する金属等からなる離型
剤供給パイプ53b、定着ローラ51上の離型剤を均一
化する押し当てパッド53c、離型剤の量を制御する離
型剤規制ブレード53dから構成されている。離型剤供
給パイプ53bは、定着ローラ51の上方に定着ローラ
51に沿って配置されており、複数個の穴を有し、この
穴から離型剤を定着ローラ51の表面に滴下する。押し
当てパッド53cは、耐熱フェルト等で構成されてお
り、定着ローラ51上に滴下された離型剤を均一にす
る。
【0051】このように離型剤を塗布することで、0.
02g/A4以下の量を塗布している。
【0052】上述のオイル塗布装置53によるシリコー
ンオイルの塗布量は、次のようにして求める。
【0053】まず、A4サイズの白紙50枚の重畳をA
1 gとし、この白紙上への画像の転写もせず、定着ロー
ラ51のゴム層へのシリコーンオイルの塗布もせずに、
定着ローラ51と加圧ローラ52との間を通紙した後の
白紙50枚の重畳をBgとする。次に、同様に別のA4
サイズの白紙50枚の重畳をA2 gとし、この白紙上へ
の画像の転写をしないが、定着ローラ51のゴム層への
シリコーンオイルの塗布は行って、定着ローラ51と加
圧ローラ52との間を通紙した後の白紙50枚の重畳を
Cgとする。以上のA1 、B、A2 、Cを用いるとA4
サイズの白紙1枚当たりのシリコーンオイルの塗布量X
gは、次式のように求められる。
【0054】 X={(A1 −B)−(A2 −C)}/50 クリーニング装置54は、帯状の耐熱不織布からなるク
リーニングウェブ54aと、このクリーニングウェブ5
4aを定着ローラ51に押圧する押圧ローラ54bと、
新しいクリーニングウェブ54aを巻き出す巻出しロー
ラ54cと、トナー等が付着しクリーニング能力の低下
したクリーニングウェブ54aを徐々に巻き取っていく
巻取りローラ54d等から構成されるもので、特にサー
ミスタ58にオフセットトナーが付着してこのサーミス
タ58が検知不良を生じないように、このクリーニング
装置54はサーミスタ58に対して定着ローラ51の回
転方向上流側に設けられている。
【0055】また、加圧ローラ52にも定着ローラ51
のクリーニング装置54と同様なクリーニングウェブ5
5a、押圧ローラ55b、巻出しローラ55c、巻取り
ローラ55d等からなるクリーニング装置55が取り付
けられ、定着ローラ51を介して加圧ローラ52に付着
したトナーのクリーニングがなされている。また、加圧
ローラ52には、加圧ローラ52上に残った余剰離型剤
を除去するために、フッ素ゴムやシリコーンゴムからな
るオイル除去ブレード60が当接されている。
【0056】この状態において、転写材(紙)が搬送さ
れてくると、定着ローラ51と加圧ローラ52とは一定
速度で回転し、定着ローラ51の表面に離型剤としてシ
リコーンオイルが塗布され、転写材が定着ローラ51と
加圧ローラ52との間の定着ニップ部Nを通過する際に
表裏両面からほぼ一定の圧力、温度で加圧、加熱され転
写材表面上の未定着トナー像は溶融し定着される。これ
により、転写材上にフルカラー画像が形成される。画像
が定着された転写材は、下分離爪68によって加圧ロー
ラ52から分離され、前述の排紙ローラ50(図6参
照)を介して、排出用トレイ17に排出される。
【0057】図1に、本発明の実施の形態1のフローチ
ャートを示す。本実施の形態1は、図11に示す定着装
置18に、付与熱量可変手段としての加圧力可変手段7
1を設け、ブラックトナーの単色で画像形成する場合に
は、加圧力を弱めて加熱量を少なくすることにより、光
沢ムラをなくすようにしたものである。加圧力可変手段
71としては、一般的なものを使用することができる。
一例を示すと、加圧ローラ52の軸芯の長手方向両端部
を回転自在に支持する軸受と、先端部に固定された軸受
を定着ローラ51に向けて付勢する圧縮ばね等の付勢部
材と、付勢部材の基端側を定着ローラ51側に押圧する
押圧部材とによって構成することができる。そして、こ
の押圧部材を適宜に移動させて、定着ローラ51に対す
る加圧ローラ52の加圧力を変化させることができる。
【0058】すなわち、コピーボタンON(S1)の
後、ブラックトナー単色で画像形成を行う場合は(S
2)、加圧力を弱めることにより、定着ローラ51と加
圧ローラ52との間の定着ニップ部Nの幅(定着ローラ
51又は加圧ローラ52の回転方向に沿っての幅)nを
小さくし(S5)、これによって、転写材上のトナーへ
与える熱量を少なくする。すると、定着後のトナーの表
面は完全には溶けきらず、凹凸な面となるため、全体と
して光沢は落ちるものの、光沢ムラの発生はなくなる。
コピー終了後に加圧力を通常に戻し(S6)、コピーを
終了する(S4)。なお、S2において、ブラックトナ
ー単色のコピーでない場合には、加圧力は通常の設定
(S3)とする。
【0059】さらに具体的には、本実施の形態において
は、フルカラー定着時には、加圧力を50kgfに設定し
て定着ニップ部Nの幅nを7mmとするのに対し、ブラッ
クトナー定着時には、加圧力を40kgfに減らすこと
で、定着ニップ部Nの幅nを6.5mmに減らしている。
これにより、離型剤塗布量0.01g/A4のブラック
トナーの単色モードにおいても光沢ムラは発生せず、良
好な画像が得られた。
【0060】なお、本実施の形態においては、一例とし
て、加圧力を上述のように設定して、定着ニップ部Nの
幅nを減らすようにしたが、本発明は、これらの値に限
定されるものではなく、定着ローラ51や加圧ローラ5
2の外径、材質、硬度等に応じて、適宜に設定すること
ができる。
【0061】〈実施の形態2〉図2に、本発明の実施の
形態2のフローチャートを示す。本実施の形態は、図1
1に示す定着装置18において、ブラックトナーの単色
で画像形成する場合には、定着速度を速くすることで光
沢ムラを無くすようにしたものである。定着速度は、例
えば、定着ローラ51に連結された回転速度可変手段と
してのモータ72によって定着ローラ51の回転速度を
変更することにより行う。すなわち、コピーボタンON
(S11)後、ブラックトナー単色で画像形成を行う場
合は(S12)、定着速度を速めることにより(S1
5)、トナーへ与える熱量が少なくなる。すると、定着
後のトナーの表面は完全には溶けきらず凹凸な面となる
ため、光沢ムラは発生しない。なお、S12において、
ブラックトナー単色のコピーでない場合には、定着速度
は通常の設定(S13)とし、コピー終了後、定着ロー
ラ51を停止させる(S14)。
【0062】さらに具体的には、本実施の形態において
は、フルカラー定着時の速度を120mm/sec 、ブラッ
クトナー単色定着時の速度を150mm/sec とすること
で離型剤塗布量0.01g/A4のブラックトナー単色
モードにおいても光沢ムラは発生せず良好な画像が得ら
れた。
【0063】なお、本実施の形態の定着速度は一例であ
り、定着速度は本体構成によって異なるので、必ずしも
この値に限るものではない。
【0064】〈実施の形態3〉図3に、本発明の第2実
施の形態のフローチャートを示す。本実施の形態は、図
11に示す定着装置18において、ブラックトナーの単
色で画像形成する場合には、定着温度を低くすることで
光沢ムラを無くすようにしたものである。定着温度の変
更は、制御装置73によって、ヒータ56、57に印加
する電圧を変更することで行う。すなわち、コピーボタ
ンON(S31)後、ブラックトナー単色で画像形成を
行う場合は(S32)、定着温度を下げることにより
(S35)、トナーへ与える熱量を少なくなる。すると
定着後のトナーの表面は完全には溶けきらず凹凸な面と
なるため、光沢ムラは発生しない。コピー終了後、定着
温度を通常に戻す(S34)。なお、S32において、
ブラックトナー単色のコピーでない場合には、定着温度
は通常の設定(S33)とする。
【0065】さらに具体的には、本実施の形態において
はフルカラー定着時の温度を170℃、ブラックトナー
単色定着時の温度を150℃とすることで、離型剤塗布
量0.01g/A4のブラックトナー単色モードにおい
ても光沢ムラは発生せず良好な画像が得られた。
【0066】なお、本実施の形態の定着温度は一例であ
り、定着温度は本体構成によって異なるので、必ずしも
この値に限るものではない。
【0067】〈実施の形態4〉図4に、本発明の実施の
形態4のフローチャートを示す。本実施の形態は、図1
1に示す定着装置18において、ブラックトナーの単色
で画像形成する場合には、離型剤塗布量を多くすること
で光沢ムラを無くすようにしたものである。すなわち、
コピーボタンON(S41)後、ブラックトナー単色で
画像形成を行う場合は(S42)、離型剤塗布量を多く
することにより(S45)、定着後の画像面全体が凹凸
となる。また同時に離型剤塗布量が多くなると離型剤の
断熱層が厚くなるため定着ローラ51から転写材へ移行
する熱量も少なくなる。これによって定着後の画像表面
は凹凸な面となるため、光沢ムラは発生しない。離型剤
塗布量を多くした場合には、コピー終了後、離型剤塗布
量を少なくして(元に戻して)、コピーを終了する(S
44)。なお、S42において、ブラックトナー単色の
コピーでない場合には、離型剤塗布量は少ない設定(S
43)とする。
【0068】本実施の形態4においては離型剤塗布量を
変更する手段として、図5(a)、(b)に示す離型剤
規制ブレード53dの定着ローラ51への当接角度を可
変とする手段、つまりカム74設けた。すなわち、フル
カラーコピー画像形成時は、図5(a)に示すように、
カム74を同図中の時計回りに回転させて、離型剤規制
ブレード53dの当接角度を定着ローラ51に対して大
きくすることにより、離型剤規制ブレード53dのエッ
ジで規制を行い、離型剤塗布量を少なくする。これに対
し、ブラックトナーのみで画像形成を行う場合には、図
5(b)に示すように、カム74を同図中の反時計回り
に回転させて離型剤規制ブレード53dの当接角度を小
さくすることにより、離型剤規制ブレード53dの腹の
部分で規制を行い、離型剤塗布量が多くなるようにし
た。こうすることで、フルカラー定着時の離型剤塗布量
が0.01g/A4、また、ブラックトナー単色定着時
の離型剤塗布量が0.04g/A4となり、フルカラー
画像形成時には離型剤の消費量の節約、またブラック画
像形成時には光沢ムラのない良好な画像形成が可能とな
った。
【0069】なお、本実施の形態4の離型剤塗布量は、
本体構成や材質によって異なるので、必ずしもこの値に
限るものではない。
【0070】また離型剤塗布量可変手段としても、離型
剤規制ブレード53dの当接圧を可変にする、複数の離
型剤規制ブレードを当接させる等が考えられるので、必
ずしも本実施の形態4の離型剤塗布量可変手段に限るも
のではない。
【0071】〈実施の形態5〉本実施の形態5は、ブラ
ックトナー単色で画像形成する場合は画像濃度を濃くす
ることで光沢ムラを無くすようにしたものである。本実
施の形態においては、ブラックトナー単色で画像形成を
行う場合は、画像濃度を濃く、すなわち定着装置4によ
る現像時の、転写材上へのトナーの最大乗り量を多くし
た。転写材上のトナーの量が多くなるとトナーの定着性
は低下するため、定着後の画像表面は完全には溶けきら
ず凹凸な面となる。またトナー乗り量が多くなると転写
材の繊維の目をトナーが覆いやすい。これらにより、離
型剤塗布量0.01g/A4のブラックトナー単色モー
ドにおいても光沢ムラは発生せず良好な画像が得られ
た。
【0072】〈実施の形態6〉本実施の形態6は、ブラ
ックトナーの軟化点を、他の色トナーの軟化点よりも高
くすることで、ブラックトナーの単色で画像形成する場
合の光沢ムラをなくすようにしたものである。本実施の
形態においては、ブラックトナー単色で画像形成を行う
場合、ブラックトナーの軟化点が他の色トナーの軟化点
より高いため、定着後の画像表面は完全には溶けきらず
凹凸な面となる。このことによって離型剤塗布量0.0
1g/A4のブラックトナー単色モードにおいても光沢
ムラは発生せず良好な画像が得られた。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
トナー像がブラックトナーの単色の場合、ブラックトナ
ーの単色以外の場合よりも、転写材上のトナー像に付与
する付与熱量を少なくすることにより、定着後のトナー
の表面は完全には溶けきらないで全体が凹凸な面となる
ので、光沢ムラは発生しない。なお、付与熱量を変化さ
せる付与熱量可変手段としては、定着ローラと加圧ロー
ラとの加圧力を変更する手段、定着ローラと加圧ローラ
との回転速度を変更する手段、定着温度を変更する手段
等がある。
【0074】また、トナー像がブラックトナーの単色の
場合、ブラックトナーの単色以外の場合よりも、離型剤
塗布量を多くすることにより、定着後の画像面全体が凹
凸となるので、光沢ムラの発生を低減することができ
る。
【0075】さらに、トナー像がブラックトナーの単色
の場合、ブラックトナーの単色以外の場合よりも、トナ
ーの最大乗り量を多くしたり、ブラックトナーの軟化点
を他の色のトナーの軟化点よりも高くしたりすることに
よっても、同様の効果をあげることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のフローチャート。
【図2】実施の形態2のフローチャート。
【図3】実施の形態3のフローチャート。
【図4】実施の形態4のフローチャート。
【図5】(a)、(b)は実施の形態4の離型剤塗布量
可変手段の動作を示す図。
【図6】本発明に係る画像形成装置の概略構成を示す縦
断面図。
【図7】原稿読み取り系の構成を示す図。
【図8】原稿読み取り系におけるCCDの構成を示す
図。
【図9】原稿読み取り系における画像処理回路のブロッ
ク図。
【図10】シャープメルトトナーの軟化特性を示す図。
【図11】本発明に係る画像形成装置に装着された定着
装置の概略構成を示す縦断面図。
【図12】色補正回路による演算処理を示す図。
【図13】シャープメルト性ポリエステル樹脂の一例の
構造式を示す図。
【符号の説明】
4 現像装置 13 転写手段(転写帯電器) 15 転写手段(転写ドラム) 18 定着装置 51 定着ローラ 52 加圧ローラ 53、55 離型剤塗布装置 71 付与熱量可変手段(加圧力可変手段) 72 付与熱量可変手段(回転速度可変手段) 73 付与熱量可変手段(定着温度可変手段) 74 離型剤塗布量可変手段(カム)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラックトナーを含む複数色のトナーに
    よって転写材上に画像を形成する画像形成装置におい
    て、 定着ローラに加圧ローラを圧接させて定着ニップ部を構
    成し、未定着トナー像を担持した転写材を前記定着ニッ
    プ部にて挟持搬送しつつ、前記未定着トナー像を加熱加
    圧して前記転写材上に溶融固着させる定着装置を備え、 該定着装置は、前記定着ニップ部を介して前記転写材上
    のトナー像に付与する熱量を前記トナー像がブラックト
    ナーの単色か否かによって変化させる付与熱量可変手段
    を有する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記付与熱量可変手段は、前記トナー像
    がブラックトナーの単色の場合、ブラックトナーの単色
    以外の場合よりも、付与熱量を少なくする、ことを特徴
    とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記付与熱量可変手段が、前記定着ロー
    ラと前記加圧ローラとの加圧力を変更する手段である、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 前記付与熱量可変手段が、前記定着ロー
    ラと前記加圧ローラの回転速度を変更する手段である、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像形成
    装置。
  5. 【請求項5】 前記付与熱量可変手段が、定着温度を変
    化させる手段である、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像形成
    装置。
  6. 【請求項6】 ブラックトナーを含む複数色のトナーに
    よって転写材上に画像を形成する画像形成装置におい
    て、 定着ローラに加圧ローラを圧接させて定着ニップ部を構
    成し、未定着トナー像を担持した転写材を前記定着ニッ
    プ部にて挟持搬送しつつ、前記未定着トナー像を加熱加
    圧して前記転写材上に溶融固着させる定着装置を備え、 該定着装置は、トナー像定着時の画像面に塗布する離型
    剤の塗布量を、前記トナー像がブラックトナーの単色か
    否かによって変化させる離型剤塗布量可変手段を有す
    る、 ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記離型剤塗布量付可変手段は、前記ト
    ナー像がブラックトナーの単色の場合、ブラックトナー
    の単色以外の場合よりも、離型剤塗布量を多くする付与
    熱量を少なくする、 ことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 ブラックトナーを含む複数色のトナーに
    よって転写材上に画像を形成する画像形成装置におい
    て、 像担持体上にトナー像を現像する現像装置と、 前記像担持体上のトナー像を転写材に転写手段と、 定着ローラに加圧ローラを圧接させて定着ニップ部を構
    成し、未定着トナー像を担持した転写材を前記定着ニッ
    プ部にて挟持搬送しつつ、前記未定着トナー像を加熱加
    圧して前記転写材上に溶融固着させる定着装置とを備
    え、 前記定着装置は、前記トナー像がブラックトナーの単色
    の場合、ブラックトナーの単色以外の場合よりも、転写
    材上のトナーの最大乗り量を多くする、 ことを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 ブラックトナーを含む複数色のトナーに
    よって転写材上に画像を形成する画像形成装置におい
    て、 定着ローラに加圧ローラを圧接させて定着ニップ部を構
    成し、未定着トナー像を担持した転写材を前記定着ニッ
    プ部にて挟持搬送しつつ、前記未定着トナー像を加熱加
    圧して前記転写材上に溶融固着させる定着装置を備え、 ブラックトナーの軟化点を、ブラックトナー以外の他の
    色のトナーの軟化点よりも高くする、 ことを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 トナー像定着時の画像面に離型剤を塗
    布する離型剤塗布装置を有し、前記トナー像がブラック
    トナーの単色の場合の前記離型剤塗布量を0.02g/
    A4以下に設定する、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、又は9記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6816686B2 (en) * 2003-02-25 2004-11-09 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Electrophotographic imaging and fusing apparatus and methods
JP2006313227A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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