JPH11174453A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH11174453A
JPH11174453A JP34673097A JP34673097A JPH11174453A JP H11174453 A JPH11174453 A JP H11174453A JP 34673097 A JP34673097 A JP 34673097A JP 34673097 A JP34673097 A JP 34673097A JP H11174453 A JPH11174453 A JP H11174453A
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JP
Japan
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bus line
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light
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crystal display
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JP34673097A
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English (en)
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Yasutoshi Tasaka
泰俊 田坂
Kazutaka Hanaoka
一孝 花岡
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バスライン遮光型液晶表示装置において生じ
る光漏れ、ディスクリネーションを抑止し、画像表示特
性を良好にする。 【解決手段】 TFT基板21側の配向膜のラビング方
向とデ−タバスライン12の長さ方向とのなす角が45
°であって、前記配向膜のプレチルト角が3°以上であ
り、かつ画素電極28のデ−タバスライン12上の縁
が、前記配向膜のラビング方向に対して10°乃至30
°の角度をなす線分1と前記第1のバスラインの長さ方
向に対して垂直である線分2とで構成されるジグザグ状
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ツイストネマティ
ック(Twisted Nematic)構造の液晶表
示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図20は従来の直視型液晶表示装置を示
す平面図、図21は同じくその直視型液晶表示装置の断
面図である。直視型液晶表示装置は、相互に対向して配
置された一対のガラス基板111,112の間に液晶1
13を封入した構造となっている。
【0003】ガラス基板111(以下、TFT基板とも
いう)のガラス基板112(以下、対向基板ともいう)
側の面上には、複数本のゲートバスライン101および
ゲート電極114が形成されている。各ゲートバスライ
ン101は相互に平行に配置されており、ゲート電極1
14はゲートバスライン101に接続されている。また
基板111上には、ゲートバスライン101およびゲー
ト電極114を覆うようにして絶縁膜115が形成され
ている。絶縁膜115上には、複数本のデータバスライ
ン102と、該データバスライン102に接続されたド
レイン電極104と、ソース電極107と、補助容量電
極105とが形成されている。データバスライン102
はゲートバスライン101に対し直交するように配置さ
れており、ドレイン電極104およびソース電極116
は、ゲート電極114を挟んで配置されている。また、
補助容量電極105はゲートバスライン101の上に配
置されている。ゲート電極114、ドレイン電極104
及びソース電極116によりTFT(薄膜トランジス
タ)103が構成されている。
【0004】絶縁膜115上には、データバスライン1
02、ドレイン電極104及びソース電極116を覆う
ようにして保護膜117が形成されている。保護膜11
7上には、ゲートバスライン101およびデータバスラ
イン102で区画される領域毎に、ITOからなる画素
電極118が形成されている。この画素電極118は、
コンタクトホール119を介して補助容量電極105に
接続する部分を除き、ゲートバスライン101およびデ
ータバスライン102に重ならないように形成される。
また、画素電極118は、コンタクトホール119を介
してソース電極116と接続されている。そして、保護
膜117上には、画素電極118を覆うようにして配向
膜(図示せず)が形成されている。この配向膜の表面は
基板縁に対して45°の角度でラビング処理されてい
る。
【0005】一方、ガラス基板112のガラス基板11
1側の面上には、図21に示すようにブラックマトリク
ス110が形成されている。ブラックマトリクス110
は、画素電極118に対応する部分が開口されており、
この開口部には赤(R)、緑(G)、青(B)のカラ−
フィルタ(図示せず)が配置されている。図20中の1
06は、ブラックマトリクス110の開口部を示す。ブ
ラックマトリクス110の開口部106は製造時の位置
ずれによる光抜けや、駆動の際に生じるディスクリネー
ションによる光抜けを防止するものであるため、画素電
極118よりも小さく形成される。そして、ブラックマ
トリクス110及びカラ−フィルタ上にはITOからな
る対向電極(図示せず)が形成され、さらに対向電極を
覆うようにして配向膜(図示せず)が形成されている。
この配向膜のラビング方向はTFT基板111側ラビン
グ方向に直交している。
【0006】そして、図には示してはいないが、一対の
ガラス基板111,112の対向面と反対側の面には、
一対の偏光板が互いの偏光軸の向きが垂直となるように
配置されている。このように構成された従来の直視型液
晶表示装置において、画素電極118と対向電極との間
に電圧を印加しないときは、ガラス基板111側の偏光
板を通過した光は液晶113の液晶分子のねじれに従っ
て、その偏波面方向が90°ねじれる。そして、液晶1
13を出た光のうちブラックマトリクス110に遮られ
なかった光はガラス基板112側の偏光板に達する。そ
の光の偏波面方向はガラス基板111側の偏光板の偏光
軸と同じとなっているため、光はこの偏光板を通過す
る。
【0007】また、画素電極118と対向電極との間に
電圧を印加すると、液晶分子は画素電極118と対向電
極との間の電場の方向を向くため、その偏波面方向がね
じられず、光の偏波面方向はガラス基板112側の偏光
板の偏光軸と直角になっているため、光はこの偏光板を
通過することができない。このように、各画素電極11
8と対向電極との間の電圧を制御することにより、所望
の画像の表示をすることができる。また、配向膜のラビ
ング角度を基板縁に対して45°としているため、左右
の視角特性は対称となる。
【0008】次に、従来の三板式投射型液晶表示装置に
ついて説明する。図22は従来の三板式投射型液晶表示
装置の構造を示す模式図、図23は同じく三板式投射型
液晶表示装置に用いるR(赤)用,G(緑)用,B
(青)用の液晶パネルと、それを構成する配向膜のラビ
ング方向を示す図である。光源120から出た光の光軸
に対し45°の角度で半透過ミラー124と反射ミラー
125が順に配置され、反射ミラー125で反射した光
の進行方向に対し45°の角度で半透過ミラー126と
半透過ミラー127が順に配置されている。反射ミラー
125と半透過ミラー126との間には、液晶パネル1
22が光の進行方向に対し垂直に配置されている。半透
過ミラー127で反射した光の進行方向には投射レンズ
130が配置されている。
【0009】また、光源120から出た光のうち半透過
ミラー124で反射された光の進行方向に対して45°
の角度で半透過ミラー128と反射ミラー129が順に
設置され、反射ミラー129で反射した光の進行方向に
対し45°の角度で半透過ミラー127が配置されてい
る。半透過ミラー128と半透過ミラー129との間に
は、液晶パネル121が光の進行方向に対し垂直に配置
されている。
【0010】さらに、半透過ミラー128で反射した光
の進行方向に対し45°の角度で半透過ミラー126が
配置され、半透過ミラー126で反射した光の進行方向
に対し45°の角度で半透過ミラー127が配置されて
いる。半透過ミラー128と半透過ミラー126との間
には、液晶パネル123が光の進行方向に対し垂直に配
置されている。
【0011】ここで用いる液晶パネルには、カラ─フィ
ルタを有しないこと以外は図20および図21に示す液
晶表示装置と基本的に同様に構成されたものが用いられ
ており、TFT基板111側の配向膜のラビング方向と
対向基板112側の配向膜のラビング方向とはともに基
板縁に対し45°の角度をなし、かつ互いに直交するよ
うに配置されている。
【0012】このように構成された三板式投射型液晶表
示装置において、光源120から発された光のうち青色
の光は半透過ミラー124を透過し、赤色の光および緑
色の光は半透過ミラー124で反射される。半透過ミラ
ー124を透過した青色の光は、反射ミラー125で反
射され、液晶パネル122および半透過ミラー126を
透過し、半透過ミラー127で反射され、投射レンズ1
30に向かう。
【0013】一方、半透過ミラー124で反射された赤
色の光および緑色の光のうち、緑色の光は半透過ミラー
128を透過し、赤色の光は半透過ミラー128で反射
される。半透過ミラー128を透過した緑色の光は液晶
パネル121を透過し、半透過ミラー129で反射され
る。その反射された光は、半透過ミラー127を透過し
投射レンズ130に向かう。また、半透過ミラー128
で反射された赤色の光は、液晶パネル123を透過し、
半透過ミラー126で反射される。そしてさらに半透過
ミラー127で反射され、投射レンズ131に向かう。
【0014】そして、それぞれの光路を経て、投射レン
ズ130を透過した青色の光、赤色の光および緑色の光
が合成されて、所望の画像表示がスクリーン131に投
射される。なお、G,B用の液晶パネル121,122
を透過した光は投射レンズ130に到達するまでに1回
だけ反射されるのに対し、R用の液晶パネル123を透
過した光は投射レンズ130に到達するまでに2回反射
される。従って、R用の液晶ネル123の描画する画像
は、図23に示すように、G,B用の液晶パネル12
1,122が描画する画像に対し左右対称にする必要が
ある。また、R,G,B用の液晶パネル121,12
2,123の描画する画像の視角特性を一致させること
が必要である。G,B用の液晶パネル121,122の
描画する画像とR用の液晶パネル123の描画する画像
との視角特性を一致していない場合は、スクリ−ン13
1のある部分は赤に、別の部分はシアンに色づいてしま
う。すなわち、図23に示すように、視角特性が悪くな
る方向(黒浮き方向;図中×印で示す)を一致するよう
に配置する。
【0015】ところで、上記の液晶表示装置(以下、ブ
ラックマトリクス遮光型液晶表示装置という)のよう
に、対向基板側にブラックマトリクスを形成した場合、
基板の貼り合わせマージンが必要であることなどの理由
により、ブラックマトリクス幅はゲートバスライン幅お
よびデータバスライン幅よりも数ミクロン程度大きくす
る必要があり、その分だけ1画素の開口率が減少する。
図20および図21に示す液晶表示装置では、1画素の
開口率が51%程度と低かった。
【0016】近年では、バスラインを遮光膜として兼用
し、開口率を向上させるという液晶表示装置がある(以
後、バスライン遮光型液晶表示装置という)。以下、バ
スライン遮光型液晶表示装置の構造を図面を用いて示
す。図24はバスライン遮光型液晶表示装置のTFT基
板側を示す平面図、図25はバスライン遮光型液晶表示
装置の断面図である。
【0017】バスライン遮光型液晶表示装置は、相互に
対向して設置された一対のガラス基板151,152の
間に液晶153を封入した構造となっている。ガラス基
板151のガラス基板152側の面上には、複数本のゲ
ートバスライン141およびゲート電極154が形成さ
れ、さらにこれらのゲートバスライン141およびゲー
ト電極154を覆うようにして絶縁膜155が形成され
ている。絶縁膜155上にはデータバスライン142と
ドレイン電極144とソース電極156とが形成されて
いる。ゲート電極154、ドレイン電極144及びソー
ス電極156によりTFT143が構成される。
【0018】絶縁膜155上には、データバスライン1
42、ドレイン電極144及びソース電極156を覆う
ようにして保護膜157が形成されている。保護膜15
7上には、画素電極145がゲートバスライン141上
およびデータバスライン142上まで延在するように形
成されている。そして、保護膜157上には、画素電極
145を覆うようにして配向膜(図示せず)が形成され
ている。この配向膜の表面は基板縁に対して45°の角
度でラビング処理されている。
【0019】一方、ガラス基板152のガラス基板15
1側の面上にはカラ−フィルタ及び対向電極(図示せ
ず)が形成されている。また、この対向電極上には、配
向膜(図示せず)が形成されている。この配向膜のラビ
ング方向は基板縁と45°の角度を持つように設定され
ており、TFT基板151側ラビング方向に直交してい
る。
【0020】このように、バスライン遮光型液晶表示装
置では、画素電極145をゲートバスライン141およ
びデータバスライン142に重なるように形成し、バス
ライン141,142により画素間を遮光する構成とし
ている。そのため、1画素の開口率が71%まで向上し
ている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のバスライン遮光型液晶表示装置では、TN型液
晶では避けられないディスクリネーションラインをバス
ラインの中で完全に覆うことができないため、コントラ
スト低下の原因となるという問題がある。通常、ゲート
バスラインは補助電極を重ねるなどの必要性から幅を太
くすることが多いが、データバスラインは一般に5〜8
μm程度と細いため、特に、データバスライン脇に発生
するディスクリネーションの影響は大きい。
【0022】ディスクリネーションの影響を軽減する方
法としては、配向膜のラビング方向をデータバスライン
にほぼ平行にするものがある(特開平5−241159
号,特開平5−241160号)。しかし、バスライン
遮光型液晶表示装置では、単に配向膜のラビング方向を
デ−タバスラインにほぼ平行としただけでは、漏れ光の
発生を防ぎ切れない。
【0023】本発明は、バスライン遮光型液晶表示装置
において生じる光漏れ、ディスクリネーションを抑止
し、画像表示特性を良好にすることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、対向し
て配置された第1及び第2の透明基板と、前記第1及び
第2の透明基板間に封入された液晶と、前記第1の透明
基板上に相互に平行に配置された複数の第1のデータバ
スラインと、前記第1のバスラインに直角に交差し、前
記第1の透明基板上に配置された複数の第2のバスライ
ンと、前記第1のバスラインと前記第2のバスラインと
で囲まれた領域上に形成された前記第1及び第2のバス
ライン上に延在した透明画素電極と、前記第1及び第2
のバスライン及び前記画素電極上に形成された配向膜と
を有する液晶表示装置において、前記配向膜のラビング
方向と前記第1のバスラインの長さ方向とのなす角が約
45°であって、前記配向膜のプレチルト角が3°以上
であり、かつ前記画素電極の前記第1のバスライン上の
縁が、前記第1の配向膜のラビング方向に対して10°
乃至30°の角度をなす線分と前記第1のバスラインの
長さ方向に対して垂直である線分とで構成されるジグザ
グ状となっていることを特徴とする液晶表示装置により
解決する。
【0025】上記した課題は、光源と、前記光源から出
力された光をR(赤)表示用光,G(緑)表示用光,B
(青)表示用光に分離する光分離手段と、前記光分離手
段により分離された前記R(赤)表示用光、G(緑)表
示用光及びB(青)表示用光の通過域に配置されてR
(赤),G(緑),B(青)の画像をそれぞれ表示する
第1、第2及び第3の液晶パネルと、前記第1、第2及
び第3の液晶パネルの表示する画像を合成して投射する
投射レンズとを有する三板式投射型液晶表示装置におい
て、前記第1、第2及び第3の液晶パネルが、対向して
配置された第1及び第2の透明基板と、前記第1及び第
2の透明基板間に封入された液晶と、前記第1の透明基
板上に相互に平行に配置された第1のバスラインと、前
記第1のバスラインに直角に交差し前記第1の透明基板
上に配置された第2のバスラインと、前記第1のバスラ
インと前記第2のバスラインとで囲まれた領域上に形成
され、前記第1及び第2のバスライン上に延在した透明
画素電極と、前記第1及び第2のバスライン及び前記画
素電極上に形成された配向膜とを有し、前記配向膜のラ
ビング方向と前記第1のバスラインの長さ方向とのなす
角が約45°であって、前記配向膜のプレチルト角が3
°以上であり、かつ前記画素電極の前記第1のバスライ
ン上の縁が前記配向膜のラビング方向に対して10°乃
至30°の角度をなす線分と第2のバスラインの長さ方
向に対して垂直である線分とで構成されるジグザグ状と
なっていることを特徴とする三板式投射型液晶表示装置
により解決する。
【0026】以下、本発明の作用について説明する。本
発明の液晶表示装置においては、前記配向膜のラビング
方向と前記第1のバスラインの長さ方向とのなす角が約
45°(例えば40°〜50°)であって、前記配向膜
のプレチルト角が3°以上であり、かつ前記画素電極の
前記第1のバスライン上の縁が、前記第1の配向膜のラ
ビング方向に対して10°乃至30°の角度をなす線分
と前記第1のバスラインの長さ方向に対して垂直である
線分とで構成されるジグザグ状となっている。
【0027】上述の構成により、前記第1の基板から僅
かに上のちょうど電界が斜めになる付近の液晶分子の向
きが前記第1のバスラインの長さ方向と平行になるた
め、電界の方向に向くためのチルトの方向を主張せず、
電界に素直に従うためディスクリネ−ションをほとんど
生じない。また、配向膜のラビング方向と前記第1のバ
スラインの長さ方向とのなす角が約45°であるため、
視角特性の変化が起こらない。さらに、前記画素電極の
前記第1のバスライン上の縁が前記第1の配向膜のラビ
ング方向に対して10°乃至30°の角度をなす線分と
第2のバスラインの長さ方向に対して垂直である線分と
で構成されるジグザグ状となっており、上下に隣接する
画素電極が水平及び垂直方向に並び、画像の歪みや違和
感を生じない。したがって、液晶表示装置において、光
漏れ及びディスクリネーションを抑止し、画像表示特性
を良好にすることができた。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。 (第1の実施の形態)図1は本発明の第1の実施の形態
の液晶表示装置を示す平面図、図2は同じくその液晶表
示装置の断面図である。
【0029】本実施の形態の液晶表示装置は、相互に対
向して設置された一対のガラス基板21,22の間に液
晶23を封入した構造となっている。これらのガラス基
板21,22はいずれも矩形に形成されている。ガラス
基板21(以下、TFT基板ともいう)のガラス基板2
2(以下、対向基板ともいう)側の面上には、複数本の
ゲートバスライン11およびゲート電極24が形成され
ている。このゲートバスライン11の幅は約25μmで
ある。各ゲートバスライン11は基板21の上縁に対し
て平行に配置されており、ゲート電極24はゲートバス
ライン11に接続されている。また、基板21上には、
ゲートバスライン11およびゲート電極24を覆うよう
にして絶縁膜25が形成されている。
【0030】絶縁膜25上には、複数本のデータバスラ
イン12と、該データバスライン12に接続されたドレ
イン電極14と、ソース電極26とが形成されている。
データバスライン12の幅は約10μmであり、ソース
電極26はデータバスライン12と同じ材料から形成さ
れている。データバスライン12はゲートバスライン1
1に対し直交するように配置されており、ドレイン電極
14およびソース電極26は、ゲート電極24を挟んで
配置されている。ゲート電極24、ドレイン電極14及
びソース電極26とによりTFT(薄膜トランジスタ)
13が構成されている。
【0031】絶縁膜25上には、データバスライン1
2、ドレイン電極14及びソース電極26を覆うように
して平坦化層(保護膜)27が形成されている。この平
坦化層27は比誘電率が3程度のアクリル系樹脂材から
なり、厚さは2μm程度である。これは、画素電極28
とバスライン11,12との容量カップリングの影響を
小さくするためである。そして、平坦化層27上には、
ゲートバスライン11およびデータバスライン12で区
画される領域毎に、ITOからなる画素電極28が形成
されている。
【0032】この画素電極28は、ゲートバスライン1
1上及びデータバスライン12上まで延在するように形
成されている。また、画素電極28のデータバスライン
12上にある縁は、データバスライン12上の領域内で
データバスライン12の長さ方向に対し15°の角度で
長さが約11μmの線分1(以後、画素電極28の端部
1という)と、ゲートバスライン11の長さ方向に対し
垂直の線分2とで構成されている形状が交互に複数回繰
り返してなる形状(以後、ジグザグ状ともいう)となっ
ている。一方、画素電極28のゲートバスライン11上
にある縁3(以後、上縁3という)は、該ゲートバスラ
イン11の長さ方向と平行となっている。画素電極28
の上縁3側は、データバスライン11上に5μm重なっ
ている。また、画素電極28のゲートバスライン11上
にあって縁3ではないほうの縁4(以後、下縁4とい
う)側はデータバスライン11上に10μm重なってい
る。データバスライン12上にて隣接する画素電極28
の端部1の間隔は約3μmである。また、ゲートバスラ
イン11上にて隣接する画素電極28の上縁3と下縁4
との間隔は約10μmである。
【0033】また、画素電極28は、コンタクトホール
29を介してソース電極26と接続されている。このコ
ンタクトホール29は、感光性樹脂(透明アクリル系ポ
ジレジスト等)を用い、平坦化層27をドライエッチン
グ(酸素O2 アッシャー)して形成するか、平坦化層2
7自体に感光性を持つレジスト(透明アクリル系ポジレ
ジスト等)を用い、ウエットエッチングを行い形成す
る。そして、平坦化層27上には、画素電極28を覆う
ようにして配向膜(図示せず)が形成されている。この
配向膜のラビング方向は、ゲートバスライン11の長さ
方向に対して45°の方向であり、画素電極28の端部
1に対して30°の方向である。また、配向膜のプレチ
ルト角は5°に設定されている。
【0034】一方、ガラス基板22のガラス基板21側
の面上には、R,G,B用のカラーフィルター(図示せ
ず)と、これらのカラーフィルターを覆うITOからな
る対向電極(図示せず)が形成されている。この対向電
極の面上には、配向膜(図示せず)が形成されている。
この配向膜のラビング方向はTFT基板21側の配向膜
のラビング方向に直交している。
【0035】そして、図には示してはいないが、一対の
ガラス基板21,22の対向面と反対側の面には、一対
の偏光板が互いの偏光軸の向きが垂直となるように配置
されている。以下に、本実施の形態において、画素電極
28の端部1に対する配向膜のラビング角度を30°、
プレチルト角を5°とした理由について説明する。
【0036】そのためにまず、液晶表示装置における漏
れ光ピークと配向膜のラビング角度との関係について説
明する。隣接する画素電極間の横電界に起因して生じる
漏れ光には基本的に2つのピークがある。第1のピーク
は横電界発生の原因となる画素電極間で必ず発生する
が、この領域は遮光が完全なため殆ど問題とならない。
しかし、第2のピークは画素電極間の脇に発生するディ
スクリネーションによる漏れ光であり、このピークがコ
ントラスト低下の原因となる。
【0037】図3〜5はブラックマトリクス遮光型液晶
表示装置を用いた場合のシュミレーション計算による漏
れ光ピークと画素電極端に対する配向膜のラビング角度
との関係を示す図である。ラビング角度が45°のとき
は、横電界による第1のピーク(ピーク1)の左側にあ
る第2のピーク(ピーク2)により光漏れを生じる。ラ
ビング角度を45°からバスライン側に回転させていく
と、第2のピークは減少しながら右側に移動していき、
第1のピークに吸収されてしまう。さらに、ラビング方
向と画素電極端とのなす角度を小さくすると今度は第2
のピークが第1のピークの右側に現れ、増大していく。
しかし、ブラックマトリクス遮光型液晶表示装置の場
合、第1のピークの右側は構造上十分な幅の遮光膜があ
るためピークが左側にさえ発生しなければ光漏れはな
い。特に、ラビング角度が30°以内ではほとんど漏れ
光がないことがわかる。
【0038】図6〜8はバスライン遮光型液晶表示装置
を用いた場合のシュミレーション計算による漏れ光ピー
クと画素電極端に対する配向膜のラビング角度との関係
を示す図である。ラビング角度が45°のときは、横電
界による第1のピークの左側にある第2のピークにより
光漏れを生じる。ラビング角度を45°から画素電極端
側に回転させていくと、第2のピークは減少しながら右
側に移動していき、第1のピークに吸収されてしまう。
さらに、ラビング方向と画素電極端とのなす角度を小さ
くすると今度は第2のピークが右側に現れ、増大してい
く。特に、ラビング角度が10°≦ラビング角度≦30
°の範囲で漏れ光が少なくなる。
【0039】次に、液晶表示装置における配向膜のプレ
チルト角と漏れ光ピークとの関係について説明する。図
9,10はブラックマトリクス遮光型液晶表示装置を用
いた場合の液晶のプレチルト角と漏れ光ピークとの関係
を示す図、図11,12はバスライン遮光型液晶表示装
置を用いた場合の液晶のプレチルト角と漏れ光ピークと
の関係を示す図である。プレチルト角を小さくすると、
第2のピ−クが右側に移動するとともにピ−クの高さも
高くなる。ブラックマトリクス遮光型液晶表示装置を用
いた場合では、前述のように右側遮光幅が十分なため光
漏れは生じない。しかし、バスライン遮光型液晶表示装
置の場合では、ピーク自体の存在自体が許されず、3°
未満のプレチルト角は不可となる。
【0040】図13は、横軸に画素電極端と配向膜のラ
ビング方向とのなす角度をとり、縦軸に光漏れ量をと
り、画素電極端と配向膜のラビング方向とのなす角度と
光漏れ量との関係を示す図である。図14は横軸に配向
膜のプレチルト角をとり、縦軸に光漏れ量をとり、配向
膜のプレチルト角と漏れ光ピークとの関係を示す図であ
る。なお、光漏れ量は、図3から図12において、遮光
領域からはみ出したピークの面積とし、通常の液晶パネ
ル(画素電極端に対し配向膜のラビング方向を45°と
したもの)の光漏れ量に対する百分率で示した。また、
バスライン遮光領域におけるラビング角やプレチルト角
の条件は、ある程度凡用性を持つことを示すために、代
表的な通常電圧(5V駆動用)液晶(ZLI−479
2:メルクジャパン)と低電圧(2.5V駆動用)液晶
(FT−5028:チッソ)の両方について記載した。
【0041】図13から、ブラックマトリクス遮光型液
晶表示装置を用いた場合では、画素電極端と配向膜のラ
ビング方向とのなす角度は30°以内で漏れ光がなく、
バスライン遮光型液晶表示装置を用いた場合では、ラビ
ング角度を10°≦ラビング角度≦30°とする必要が
ある。図14から、ブラックマトリクス遮光型液晶表示
装置を用いた場合では、プレチルト角度はほぼ全域で漏
れ光がなく、バスライン遮光型液晶表示装置を用いた場
合では、プレチルト角度≧3°とする必要がある。
【0042】これらの結果に基づいて、本実施の形態で
は、画素電極端と配向膜のラビング方向とのなす角度を
30°とし、プレチルト角を5°とする。さらに、TF
T基板縁(デ−タバスラインの長さ方向)に対する配向
膜のラビング方向を45°とした理由について説明す
る。ノート型パソコン等に搭載する直視型液晶表示装置
では、下方から画面を見上げることが少ない理由から視
角反転方向(視角特性が悪い方向)を下方に合わせる。
しかしTFT基板縁に対し約45°のラビング方向でな
い場合、視角反転方向がずれてしまい、表示品質が著し
く損われる。
【0043】そのため、配向膜のラビング角度による視
角反転方向を変えないように配向膜のラビング方向をT
FT基板縁に対して45°の角度とする。本実施の形態
においては、第2のピ−クによる光漏れを防止するとと
もに視角反転方向を変えないために、TFT基板側の配
向膜のラビング方向とデ−タバスラインの長さ方向との
なす角が45°であり、両基板側の配向膜のプレチルト
角が3°以上であり、画素電極のデ−タバスライン上の
縁が、配向膜のラビング方向に対して30°の角度をな
す線分とデ−タバスラインの長さ方向に対して垂直であ
る線分とで構成される形状が交互に複数回繰り返してな
る形状とした。
【0044】本実施の形態の液晶表示装置においては、
図15(a),(b)に示すように、TFT基板21か
ら僅かに上のちょうど電界が斜めになる付近の液晶分子
の向きがデ−タバスライン12と平行になるため、電界
の方向に向くためのチルトの方向を主張せず、電界に素
直に従うためディスクリネ−ションをほとんど生じな
い。また、画素電極28の端部1をデータバスライン1
2に対して15°とし、配向膜のラビング方向と画素電
極28の端部1とのなす角度を30°としているのでデ
ィスクリネ−ションを生じず、かつTFT基板21縁に
対するラビング方向は従来同様45°となり、視角特性
の変化も起こらない。
【0045】また、本実施の形態においては、画素電極
28が水平及び垂直方向に配列するとともに1画素がほ
ぼ矩形となるので、バスライン遮光方式であることと相
俟って、明るく違和感のない画像が得られる。本実施の
形態のように画素開口部を形成した場合、つまりデータ
バスライン12および隣接する画素電極28の隙間を3
μmとし、データバスラインと画素電極28の位置合わ
せマージンを2μmとしている場合、従来ではバスライ
ンの太さが最低7μm必要であるのに対し、本実施の形
態では、バスラインの太さが10μm必要となる。この
10μmという数値であるが、画素電極28の隙間のジ
グザグの角度がTFT基板21の端部1から15°と
し、ジグザグのピッチ(画素電極28の縁1)を11.
1μmとした場合の数値である。ゲートバスライン11
の太さは変わらないため、画素開口率はデータバスライ
ン12の太さに依存する。画素のピッチを100μmと
した場合、本実施の形態の画素開口率は、データバスラ
イン12および隣接する画素電極28の端部1の隙間を
TFF基板21縁に対し垂直とした従来の液晶表示装置
と比較して、96.3%程度となり、それほど大きな減
少にはならず、画素の広開口化の効果は十分に得ること
ができた。
【0046】なお、本実施の形態では、デ−タバスライ
ン12上の画素電極28の縁をジグザグ状にし、ゲ−ト
バスライン11上の画素電極28の縁をゲ−トバスライ
ン11の長さ方向と平行としたが、ゲ−トバスライン1
1がデ−タバスライン12より細い場合、ゲ−トバスラ
イン11上の画素電極28の縁をジグザグ状にし、デ−
タバスライン12上の画素電極28の縁をデ−タバスラ
イン12の長さ方向と平行としても同様の効果を得るこ
とができる。
【0047】また、デ−タバスライン12上及びゲ−ト
バスライン11上の画素電極28の縁をジグザグ状にし
ても同様の効果を得ることができる。 (第2の実施の形態)図16は本発明の第2の実施の形
態の液晶表示装置を示す平面図である。なお、図16に
おいて図1と同一のものには同一の符号を付して、その
詳しい説明は省略する。
【0048】本実施の形態の液晶表示装置においては、
第1の実施の形態の液晶表示装置に比べて、データバス
ライン12の幅を画素電極28の端部1の隙間から位置
合わせマージンの2μm分だけ太くする。つまり、デー
タバスライン12の両側部は、データバスライン12の
長さ方向に対し15°の角度の向きの約11μmの長さ
の線分31およびTFT基板上縁に対し垂直の向きの線
分32とで構成される形状が、複数回繰り返してなる形
状(ジグザグ状)となる。
【0049】このような構成とすることにより第1の実
施の形態に比較し、データバスライン12の面積が小さ
くなるため、視角特性を変えることなく、より大きな画
素の開口率を得ることができるという効果がある。な
お、本実施の形態では、データバスライン12上の画素
電極28の縁をジグザグ状とし、データバスライン12
を画素電極端の隙間から位置合わせマージン分太くした
幅でジグザグ状としたが、ゲ−トバスライン11がデ−
タバスライン12より細い場合、ゲ−トバスライン11
上の画素電極28の縁をジグザグ状とし、ゲ−トバスラ
イン11上を画素電極端の隙間から位置合わせマージン
分太くした幅でジグザグ状としても同様の効果が得られ
る。
【0050】また、データバスライン12上およびゲ−
トバスライン11上の画素電極28の縁をジグザグ状と
し、データバスライン12及びゲ−トバスライン11上
を画素電極の端部の隙間から位置合わせマージン分太く
した幅でジグザグ状としても同様の効果が得られる。 (第3の実施の形態)図17は本発明の第3の実施の形
態の液晶表示装置を示す図である。本実施の形態は本発
明を三板式投射型液晶表示装置に適用した例を示す。図
18は同じく三板式投射型液晶表示装置に用いるR
(赤)用,G(緑)用,B(青)用の液晶パネルと、そ
れらの液晶パネルの配向膜のラビング方向を示す図であ
る。
【0051】光源40から出た光の光軸に対し45°の
角度で半透過ミラー44と反射ミラー45が順に配置さ
れ、反射ミラー45で反射した光の進行方向に対し45
°の角度で半透過ミラー46と半透過ミラー47が順に
配置されている。反射ミラー45と半透過ミラー46と
の間には、B用液晶パネル42が光の進行方向に対し垂
直に配置されている。半透過ミラー47で反射した光の
進行方向には投射レンズ50が配置されている。
【0052】また、光源40から出た光のうち半透過ミ
ラー44で反射された光の進行方向に対して45°の角
度で半透過ミラー48と反射ミラー49が順に配置さ
れ、反射ミラー49で反射した光の進行方向に対し45
°の角度で半透過ミラー47が配置されている。半透過
ミラー48と半透過ミラー49との間には、G用液晶パ
ネル41が光の進行方向に対し垂直に配置されている。
【0053】さらに、半透過ミラー48で反射した光の
進行方向に対し45°の角度で半透過ミラー46が配置
され、半透過ミラー46で反射した光の進行方向に対し
45°の角度で半透過ミラー47が配置されている。半
透過ミラー48と半透過ミラー46との間には、R用液
晶パネル43が光の進行方向に対し垂直に配置されてい
る。
【0054】液晶パネル41,42,43には、カラ−
フィルタがないこと以外は図1に示す液晶表示装置と基
本的に同様に構成されたものが用いられており、図18
に示すようにTFT基板21側の配向膜のラビング方向
と対向基板22側の配向膜のラビング方向とはともに基
板縁に対し45°の角度をなし、かつ互いに直交するよ
うに配置されている。また、R用パネル43のラビング
方向は他の2枚のパネル41,42のラビング方向とは
鏡対称にする。かつ液晶分子のツイスト方向も他の2枚
とは逆方向にする。
【0055】このように構成された三板式投射型液晶表
示装置において、光源40から発された光のうち青色の
光は、半透過ミラー44を透過し、赤色の光および緑色
の光は半透過ミラー44で反射される。半透過ミラー4
4を透過した青色の光は、反射ミラー45で反射され、
液晶パネル42および半透過ミラー46を透過し、半透
過ミラー47で反射され、投射レンズ50に向かう。
【0056】一方、半透過ミラー44で反射された赤色
の光および緑色の光のうち、緑色の光は半透過ミラー4
8を透過し、赤色の光は半透過ミラー48で反射され
る。半透過ミラー48を透過した緑色の光は液晶パネル
41を透過し、半透過ミラー49で反射される。その反
射された光は、半透過ミラー47を透過し投射レンズ5
0に向かう。また、半透過ミラー48で反射された赤色
の光は、液晶パネル43を透過し、半透過ミラー46で
反射される。そしてさらに半透過ミラー47で反射さ
れ、投射レンズ51に向かう。
【0057】そして、それぞれの光路を経て、投射レン
ズ40を透過した青色の光、赤色の光および緑色の光が
合成されて、所望の画像表示がスクリーン51に投射さ
れる。以下、本実施の形態の三板式投射型液晶表示装置
の効果を説明する。例えば、図19に示すように、TF
T基板縁に対し45°のラビング方向でない液晶表示パ
ネルを用いた三板式投射型液晶表示装置では、R,G,
Bパネルのうちの1つのパネルが投射時に左右入れ代わ
り(例えばR)、RおよびG,Bの視角特性は一致しな
い。特に、視角反転方向において黒浮き方向がずれるた
め、スクリーンのある部分は赤に、別の部分はシアンに
色着いてしまう。
【0058】しかし、本実施の形態においては、画素電
極の縁をジグザグ状とし、かつ配向膜のラビング方向を
TFT基板縁に対して45°とした3枚の液晶パネル4
1〜43を図18に示すように配置したので、ディスク
リネ−ションによる光漏れを防止できるとともに、各液
晶パネルの視角特性が一致し、色ずれを防止できる。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明の液晶表示装置に
よれば、配向膜のラビング方向と第1のバスラインの長
さ方向とのなす角が約45°であり、配向膜のプレチル
ト角が3°以上であり、画素電極の前記第1のバスライ
ン上の端部がジグザグ状となっているので第1の基板か
ら僅かに上のちょうど電界が斜めになる付近の液晶分子
の向きが第1のバスラインの長さ方向と平行になり、電
界に素直に従うためディスクリネ−ションをほとんど生
じない。また、配向膜のラビング方向と第1のバスライ
ンの長さ方向とのなす角が約45°であるため、視角特
性の変化が起こらない。さらに、画素電極の第1のバス
ライン上の縁がジグザグ状であるので、画素電極の縁の
一部をバスラインに対し斜めとしても、画素電極を水平
方向及び垂直方向に配列させることができて、歪みのな
い画像が得られる。したがって、本発明の液晶表示装置
は、光漏れ及びディスクリネーションを抑止し、コント
ラスト低下を招くことなく画素開口率を高めることがで
き、視角特性を変化させず広開口率化が可能となり、色
むらのない明るい画像が表示できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の液晶表示装置を示
す平面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の液晶表示装置の断
面図である。
【図3】ブラックマトリクス遮光型液晶表示装置を用い
た場合のシュミレーション計算による漏れ光ピークと画
素電極端に対する配向膜のラビング角度との関係を示す
図(その1)である。
【図4】ブラックマトリクス遮光型液晶表示装置を用い
た場合のシュミレーション計算による漏れ光ピークと画
素電極端に対する配向膜のラビング角度との関係を示す
図(その2)である。
【図5】ブラックマトリクス遮光型液晶表示装置を用い
た場合のシュミレーション計算による漏れ光ピークと画
素電極端に対する配向膜のラビング角度との関係を示す
図(その3)である。
【図6】バスライン遮光型液晶表示装置を用いた場合の
シュミレーション計算による漏れ光ピークと画素電極端
に対する配向膜のラビング角度との関係を示す図(その
1)である。
【図7】バスライン遮光型液晶表示装置を用いた場合の
シュミレーション計算による漏れ光ピークと画素電極端
に対する配向膜のラビング角度との関係を示す図(その
2)である。
【図8】バスライン遮光型液晶表示装置を用いた場合の
シュミレーション計算による漏れ光ピークと画素電極端
に対する配向膜のラビング角度との関係を示す図(その
3)である。
【図9】ブラックマトリクス遮光型液晶表示装置を用い
た場合の液晶のプレチルト角と漏れ光ピークとの関係を
示す図(その1)である。
【図10】ブラックマトリクス遮光型液晶表示装置を用
いた場合の液晶のプレチルト角と漏れ光ピークとの関係
を示す図(その2)である。
【図11】バスライン遮光型液晶表示装置を用いた場合
の液晶のプレチルト角と漏れ光ピークとの関係を示す図
(その1)である。
【図12】バスライン遮光型液晶表示装置を用いた場合
の液晶のプレチルト角と漏れ光ピークとの関係を示す図
(その2)である。
【図13】画素電極端と配向膜のラビング方向とのなす
角度と光漏れ量との関係を示す図である。
【図14】配向膜のプレチルト角と漏れ光ピークとの関
係を示す図である。
【図15】液晶のツイスト方向によるディスクリネ−シ
ョンの発生の違いを示す図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態の液晶表示装置を
示す平面図である。
【図17】本発明の第3の実施の形態の三板式投射型液
晶表示装置を示す図である。
【図18】本発明の第3の実施の形態の三板式投射型液
晶表示装置に用いるR(赤)用,G(緑)用,B(青)
用の液晶パネルと、それを構成する配向膜のラビング方
向を示す図である。
【図19】TFT基板縁に対し45°のラビング方向で
ない液晶表示パネルを用いた三板式投射型液晶表示装置
での視角特性を示す図。
【図20】従来の直視型液晶表示装置の平面図である。
【図21】従来の直視型液晶表示装置の断面図である。
【図22】従来の三板式投射型液晶表示装置の構造を示
す模式図である。
【図23】従来の三板式投射型液晶表示装置に用いるR
(赤)用,G(緑)用,B(青)用の液晶パネルと、そ
れを構成する配向膜のラビング方向を示す図である。
【図24】従来のバスライン遮光型液晶表示装置のTF
T基板側を示す平面図である。
【図25】従来のバスライン遮光型液晶表示装置の断面
図である。
【符号の説明】
1,31 画素電極の端部、 2,32 線分、 3 画素電極の上縁、 4 画素電極の下縁、 11,101,141 ゲ−トバスライン、 12,102,142 デ−タバスライン、 13,103,143 TFT、 14,104,144 ドレイン電極、 21,111,151 ガラス基板(TFT基板)、 22,112,152 ガラス基板(対向基板)、 23,113,153 液晶、 24,114,154 ゲ−ト電極、 25,115,155 絶縁膜、 26,116,156 ソ−ス電極、 27 平坦化層(保護膜)、 28,118,111,145 画素電極、 29,119 コンタクトホ−ル、 40,120 光源、 41,42,43,121,122,123 液晶パ
ネル、 44,46,48,124,126,128 半透過
ミラ−、 45,47,49,125,127,129 反射ミ
ラ−、 50,131 投射レンズ、 51,131 スクリ−ン、 105 補助容量電極、 106 画素開口部、 110 ブラックマトリクス、 117 保護膜。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向して配置された第1及び第2の透明
    基板と、 前記第1及び第2の透明基板間に封入された液晶と、 前記第1の透明基板上に相互に平行に配置された複数の
    第1のデータバスラインと、 前記第1のバスラインに直角に交差し、前記第1の透明
    基板上に配置された複数の第2のバスラインと、 前記第1のバスラインと前記第2のバスラインとで囲ま
    れた領域上に形成され、前記第1及び第2のバスライン
    上に延在した透明画素電極と、 前記第1及び第2のバスライン及び前記画素電極上に形
    成された配向膜とを有する液晶表示装置において、 前記配向膜のラビング方向と前記第1のバスラインの長
    さ方向とのなす角が約45°であって、前記配向膜のプ
    レチルト角が3°以上であり、かつ前記画素電極の前記
    第1のバスライン上の縁が、前記第1の配向膜のラビン
    グ方向に対して10°乃至30°の角度をなす線分と前
    記第1のバスラインの長さ方向に対して垂直である線分
    とで構成されるジグザグ状となっていることを特徴とす
    る液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のバスラインの両側部が、前記
    配向膜のラビング方向に対して10°乃至30°の角度
    をなす部分と第1のバスラインの長さ方向に対して垂直
    である部分とで構成されるジグザグ状となっていること
    を特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記画素電極の前記第2のバスライン上
    の縁が、前記第2のバスラインの長さ方向に対して10
    °乃至30°の角度をなす線分と前記第2のバスライン
    の長さ方向に対して垂直である線分とで構成されるジグ
    ザグ状となっていることを特徴とする請求項1に記載の
    液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記第2のバスラインの両側部が、該第
    2の配向膜のバスラインの長さ方向に対して10°乃至
    30°の角度をなす部分と該第2のバスラインの長さ方
    向に対して垂直である部分とで構成されるジグザグ状と
    なっていることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示
    装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のバスラインに接続されたドレ
    イン電極と、前記第2のバスラインに接続されたゲ─ト
    電極と、前記画素電極に接続されたソ─ス電極とから構
    成された能動素子を有することを特徴とする請求項1に
    記載の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 光源と、 前記光源から出力された光をR(赤)表示用光,G
    (緑)表示用光,B(青)表示用光に分離する光分離手
    段と、 前記光分離手段により分離された前記R(赤)表示用
    光、G(緑)表示用光及びB(青)表示用光の通過域に
    配置されてR(赤),G(緑),B(青)の画像をそれ
    ぞれ表示する第1、第2及び第3の液晶パネルと、 前記第1、第2及び第3の液晶パネルの表示する画像を
    合成して投射する投射レンズとを有する三板式投射型液
    晶表示装置において、 前記第1、第2及び第3の液晶パネルが、対向して配置
    された第1及び第2の透明基板と、前記第1及び第2の
    透明基板間に封入された液晶と、前記第1の透明基板上
    に相互に平行に配置された第1のバスラインと、前記第
    1のバスラインに直角に交差し、前記第1の透明基板上
    に配置された第2のバスラインと、前記第1のバスライ
    ンと前記第2のバスラインとで囲まれた領域上に形成さ
    れ、前記第1及び第2のバスライン上に延在した透明画
    素電極と、前記第1及び第2のバスライン及び前記画素
    電極上に形成された配向膜とを有し、前記配向膜のラビ
    ング方向と前記第1のバスラインの長さ方向とのなす角
    が約45°であって、前記配向膜のプレチルト角が3°
    以上であり、かつ前記画素電極の前記第1のバスライン
    上の縁が前記配向膜のラビング方向に対して10°乃至
    30°の角度をなす線分と第2のバスラインの長さ方向
    に対して垂直である線分とで構成されるジグザグ状とな
    っていることを特徴とする三板式投射型液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 前記第1、第2及び第3の液晶パネルの
    うちのいずれか一つの液晶パネルの前記配向膜のラビン
    グ方向が他の液晶パネルの前記配向膜のラビング方向と
    鏡対称となっていることを特徴とする請求項6に記載の
    三板式投射型液晶表示装置。
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