JPH11172202A - 耐食性、付着性、フリップ・フロップ性に優れた被覆合金製品の製造方法 - Google Patents

耐食性、付着性、フリップ・フロップ性に優れた被覆合金製品の製造方法

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JPH11172202A
JPH11172202A JP34483597A JP34483597A JPH11172202A JP H11172202 A JPH11172202 A JP H11172202A JP 34483597 A JP34483597 A JP 34483597A JP 34483597 A JP34483597 A JP 34483597A JP H11172202 A JPH11172202 A JP H11172202A
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alloy
adhesion
flip
chromate
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JP34483597A
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Makoto Dobashi
誠 土橋
Mitsuo Suzuki
光夫 鈴木
Kiyomi Abe
清実 安部
Toshio Motoyoshi
敏夫 元吉
Eisuke Ejiri
栄助 江尻
Takayoshi Yoshida
孝良 吉田
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Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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JIN CART CENTER KK
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】Zn、Al又はMg基合金の表面に耐食性、付
着性(付着耐久性)、フリップ・フロップ性に優れた被
膜を形成することからなる被覆合金製品の製造方法を提
供すること。 【解決手段】Zn、Al又はMg基合金の表面にクロメ
ート被膜質量が1.0g/m2 以上となるように褐色ク
ロメート処理を施し、その表面上に、中塗塗膜を構成す
る成分の合計重量基準で防錆顔料粉末状リン酸亜鉛5〜
15重量%、白色顔料30〜50重量%及び熱硬化性樹
脂40〜60重量%を含む中塗塗料を塗装し、又は中塗
塗料を塗装せずに、その表面上に、上塗塗膜を構成する
成分の合計重量基準でアルミフレーク顔料6〜12重量
%、平均一次粒径10〜60nmの超微粉TiO2 1〜
5重量%及び熱硬化性樹脂83〜93重量%を含む上塗
塗料を塗装することからなる耐食性、付着性、フリップ
・フロップ性に優れた被覆合金製品の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐食性、付着性、フ
リップ・フロップ性に優れた被覆合金製品の製造方法に
関し、より詳しくは、Zn基合金、Al基合金及びMg
基合金からなる群から選ばれた合金で製造された、例え
ば建材製品、家電製品、自転車、自動車の部品等の表面
を処理して耐食性、付着性、フリップ・フロップ性に優
れた被覆合金製品を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、Zn基合金、Al基合金又はMg
基合金を塗装する場合には、耐食性、付着性(付着耐久
性)を増強するために前処理としてクロメート処理が施
されているが、長期付着性、耐食性について必ずしも満
足できるものではなかった。また、これらの合金に透明
性、フリップ・フロップ性のある外観の塗装を施すこと
は特開昭63−183965号公報に開示されている
が、該公報に開示の技術では付着性(付着耐久性)、耐
食性について満足のできる結果は得られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、Zn基合
金、Al基合金又はMg基合金の表面に耐食性、付着性
(付着耐久性)、フリップ・フロップ性に優れた被膜を
形成することからなる被覆合金製品の製造方法を提供す
ることを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を解決するために鋭意検討した結果、Zn基合金、A
l基合金又はMg基合金の表面に特定のクロメート処理
を施し、特定組成の塗料を塗装することにより耐食性、
付着性、フリップ・フロップ性に優れた被覆合金製品が
得られることを見出し、本発明を完成した。
【0005】即ち、本発明の耐食性、付着性、フリップ
・フロップ性に優れた被覆合金製品の製造方法は、Zn
基合金、Al基合金及びMg基合金からなる群から選ば
れた合金の表面にクロメート被膜質量が1.0g/m2
以上となるように褐色クロメート処理を施し、その表面
上に、上塗塗膜を構成する成分の合計重量基準で アルミフレーク顔料 6〜12重量% 平均一次粒径10〜60nmの超微粉TiO2 1〜5重量% 熱硬化性樹脂 83〜93重量% を含む上塗塗料を塗装することを特徴とする。
【0006】又、本発明の耐食性、付着性、フリップ・
フロップ性に優れた被覆合金製品の製造方法は、Zn基
合金、Al基合金及びMg基合金からなる群から選ばれ
た合金の表面にクロメート被膜質量が1.0g/m2
上となるように褐色クロメート処理を施すか、又は、ク
ロメート被膜質量が1.0g/m2 未満となるようにク
ロメート処理を施し、その表面上に、中塗塗膜を構成す
る成分の合計重量基準で 粉末状リン酸亜鉛防錆顔料 5〜15重量% 白色顔料 30〜50重量% 熱硬化性樹脂 40〜60重量% を含む中塗塗料を塗装し、その表面上に、上塗塗膜を構
成する成分の合計重量基準で アルミフレーク顔料 6〜12重量% 平均一次粒径10〜60nmの超微粉TiO2 1〜5重量% 熱硬化性樹脂 83〜93重量% を含む上塗塗料を塗装することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施に先立って、即ちク
ロメート処理に先立って、従来技術で公知である、Zn
基合金、Al基合金又はMg基合金表面の溶剤脱脂、ピ
ロリン酸塩水溶液(例えば、濃度10〜50g/l)処
理、水洗、水酸化アルカリ水溶液(例えば、濃度10〜
100g/l)処理、水洗、残留水酸化アルカリの中
和、水洗の全処理、又はその一部の処理を実施すること
が好ましい。これらのピロリン酸塩水溶液での処理及び
水酸化アルカリ水溶液での処理のためのそれぞれの処理
温度、処理時間は好ましくは室温〜70℃、0.5〜5
分間であるが、この範囲外でも実施可能である。
【0008】本発明においては、クロメート被膜質量が
1.0g/m2 以上となるように褐色クロメート処理を
施し、その上に上記の上塗塗料を塗装することにより上
塗塗料の付着性、耐食性が改善される。また、クロメー
ト被膜質量が1.0g/m2以上となるように褐色クロ
メート処理を施し、その上に上記の中塗塗料を塗装し、
その上に上記の上塗塗料を塗装することにより上塗塗料
の付着性、耐食性が更に改善される。更に、上記のよう
にクロメート処理、中塗塗装及び上塗塗装を実施する場
合には、クロメート被膜質量が1.0g/m2 未満、好
ましくは0.4g/m2 以上1.0g/m2 未満であっ
ても、塗膜の付着性、耐食性が改善される。
【0009】Zn基合金表面をクロメート処理する場合
には、例えば、浴組成 無水クロム酸 15〜30g/l 硫酸亜鉛 4〜 6g/l 塩化アンモン 4〜 6g/l のクロメート処理溶液中に、浴温25〜30℃で10〜
60秒間浸漬することによりクロメート被膜質量が1.
0g/m2 以上となる褐色クロメート処理を達成するこ
とができる。
【0010】また、浴組成 無水クロム酸 0.1〜10g/l 硫酸 0.3〜5ml/l 硝酸 0.5〜10ml/l のクロメート処理溶液中に、浴温25〜30℃で10〜
30秒間浸漬することによりクロメート被膜質量が1.
0g/m2 未満、好ましくは0.4g/m2 以上1.0
g/m2 未満となるクロメート処理を達成することがで
きる。
【0011】Al基合金表面をクロメート処理する場合
には、例えば、アルクロム713(日本パーカライジン
グ社製)中に、浴温25〜30℃で30〜90秒間浸漬
することによりクロメート被膜質量が1.0g/m2
上となる褐色クロメート処理を達成することができ、ま
た、アロジン1000(日本パーカライジング社製)中
に、浴温25〜30℃で30〜90秒間浸漬することに
よりクロメート被膜質量が1.0g/m2 未満、好まし
くは0.4g/m2 以上1.0g/m2 未満となるクロ
メート処理を達成することができる。
【0012】Mg基合金表面をクロメート処理する場合
には、例えば、重クロム酸塩濃度35〜80g/l、硝
酸(60%)濃度25〜130ml/l、アニオン系界
面活性剤濃度0.1〜0.6g/lのクロメート処理液
で室温〜35℃で0.5〜2分間処理し、空気中に20
秒〜2分間放置し、余分のクロメート処理液を除去し、
水洗することによって達成される。
【0013】本発明の実施で用いる上塗塗料は、上塗塗
膜を構成する成分の合計重量基準でアルミフレーク顔料
6〜12重量%、平均一次粒径10〜60nm、好まし
くは20〜50nmの超微粉TiO2 1〜5重量%、熱
硬化性樹脂83〜93重量%を含有し、更に溶剤を含有
し、必要によりその他の補助添加剤を含有する。溶剤の
量は適用するスプレー塗装、浸漬塗装、刷毛塗り、電着
塗装等の塗装方法に依存して変化するが、当業者には容
易に決定できるものである。
【0014】本発明の実施においては、上塗塗料を乾燥
膜厚が好ましくは20〜30μmとなるように塗装し、
また樹脂の種類に応じて80〜180℃の範囲内の適温
で焼き付ける。しかし、中塗塗装を実施した後上塗塗装
を実施する場合には、上塗塗料をより薄く、例えば乾燥
膜厚が5〜15μmとなるように塗装して焼き付けるこ
ともできる。
【0015】アルミフレーク顔料は塗膜に耐食性を付与
する働きがあるがアルミフレーク顔料の配合量が6重量
%未満の場合には、得られる塗膜の耐食性が不十分であ
る。しかも、アルミフレーク顔料の配合量が6重量%未
満の場合には、下地の褐色クロメートの隠蔽性が弱くな
り、良好な外観が阻害されることがある。逆に12重量
%を超える場合には、フリップ・フロップ効果が弱くな
る。
【0016】超微粉TiO2 は塗膜にフリップ・フロッ
プ性及び紫外線吸収性(高耐候性)を付与する働きがあ
る。超微粉TiO2 はTiO2 のみからなるものであっ
てもよいが、Ni及びSbがドープされたチタンエロー
(TiO2 −NiO−Sb25 )を用いると黄金色の
フリップ・フロップ性を示すので特殊な効果が達成され
る。また、FeがドープされたTiO2 を用いることも
できる。これらの超微粉TiO2 の配合量が1重量%未
満の場合には、得られる塗膜のフリップ・フロップ性が
不十分であり、逆に5重量%よりも多い場合には、塗膜
の透明性が阻害される。
【0017】熱硬化性樹脂は塗膜形成成分であり、塗膜
に強度を付与する働きがある。熱硬化性樹脂としてはア
クリル樹脂/メラミン樹脂の混合物、アクリル樹脂/エ
ポキシ樹脂/メラミン樹脂の混合物、アルキッド樹脂/
メラミン樹脂の混合物、アクリル樹脂/ウレタン樹脂の
混合物、フッ素樹脂等を用いることができる。熱硬化性
樹脂の配合量が83重量%未満の場合には、得られる塗
膜の強度が不十分であり、逆に93重量%を超える場合
には、アルミフレーク顔料及び超微粉TiO2の相対量
が減少して本発明の効果が得られにくくなるので好まし
くない。
【0018】本発明の実施で用いる中塗塗料は、塗膜間
の付着性を改善するものであり、中塗塗膜を構成する成
分の合計重量基準で粉末状リン酸亜鉛防錆顔料5〜15
重量%、白色顔料30〜50重量%及び熱硬化性樹脂4
0〜60重量%を含有し、更に溶剤を含有し、必要によ
りその他の補助添加剤を含有するが、鉛を含有しないも
のである。溶剤の量は適用するスプレー塗装、浸漬塗
装、刷毛塗り、電着塗装等の塗装方法に依存して変化す
るが、当業者には容易に決定できるものである。このよ
うな中塗塗料は公知である。
【0019】本発明の実施においては、中塗塗料を乾燥
膜厚が好ましくは20〜30μmとなるように塗装し、
5〜15分間セッティングし、その後上塗塗装を実施す
る。このように中塗塗装を実施することにより耐食性、
付着性、隠蔽性が増強されるので、上塗塗料の塗布量を
少なくすることができ、例えば乾燥膜厚が5〜15μm
となるように塗装して焼き付けても、耐食性、付着性に
優れた塗膜を得ることができる。
【0020】
【実施例】実施例1 Znダイカスト合金(ZDC2)の表面を溶剤脱脂し、
アルカリ水溶液で処理し、水洗し、次いで 無水クロム酸 20g/l 硫酸亜鉛 5g/l 塩化アンモン 5g/l を含有する室温(約27℃)の水溶液中に40秒間浸漬
して褐色クロメート処理を施した。得られたクロメート
被膜質量は1.3g/m2 であった。
【0021】上記の褐色クロメート処理を施したZnダ
イカスト合金の表面に、上塗塗膜を構成する成分の合計
重量基準で アルミフレーク顔料 7重量% 平均一次粒径35nmの超微粉TiO2 3重量% アクリル樹脂(70)/エポキシ樹脂(10)/メラミン樹脂(20) 90重量% を含む上塗塗料を乾燥膜厚が25μmとなるように塗装
し、150℃で20分間焼付けた。
【0022】実施例2 Znダイカスト合金(ZDC2)の表面を溶剤脱脂し、
アルカリ水溶液で処理し、水洗し、次いで 無水クロム酸 20g/l 硫酸亜鉛 5g/l 塩化アンモン 5g/l を含有する室温(約27℃)の水溶液中に40秒間浸漬
して褐色クロメート処理を施した。得られたクロメート
被膜質量は1.3g/m2 であった。
【0023】上記の褐色クロメート処理を施したZnダ
イカスト合金の表面に、中塗塗膜を構成する成分の合計
重量基準で 粉末状リン酸亜鉛防錆顔料 10重量% 白色TiO2 顔料 40重量% ポリエステル樹脂(75)/エポキシ樹脂(5) /メラミン樹脂(20) 50重量% を含む中塗塗料を乾燥膜厚が20μmとなるように塗装
し、20秒間セッティングし、次いで、その表面上に、
上塗塗膜を構成する成分の合計重量基準で アルミフレーク顔料 7重量% 平均一次粒径35nmの超微粉TiO2 3重量% アクリル樹脂(70)/エポキシ樹脂(10)/メラミン樹脂(20) 90重量% を含む上塗塗料を乾燥膜厚が10μmとなるように塗装
し、150℃で20分間焼付けた。
【0024】実施例3 Znダイカスト合金(ZDC2)の表面を溶剤脱脂し、
アルカリ水溶液で処理し、水洗し、次いで 無水クロム酸 1g/l 硫酸 3ml/l 硝酸 4ml/l を含有する室温(約25℃)の水溶液中に15秒間浸漬
してクロメート処理を施した。得られたクロメート被膜
質量は0.5g/m2 であった。
【0025】上記の淡褐色クロメート処理を施したZn
ダイカスト合金の表面に、中塗塗膜を構成する成分の合
計重量基準で 粉末状リン酸亜鉛防錆顔料 10重量% 白色TiO2 顔料 20重量% ポリエステル樹脂(75)/エポキシ樹脂(5) /メラミン樹脂(20) 70重量% を含む中塗塗料を乾燥膜厚が20μmとなるように塗装
し、20秒間セッティングし、次いで、その表面上に、
上塗塗膜を構成する成分の合計重量基準で アルミフレーク顔料 7重量% 平均一次粒径35nmの超微粉TiO2 3重量% アクリル樹脂(70)/エポキシ樹脂(10)/メラミン樹脂(20) 90重量% を含む上塗塗料を乾燥膜厚が10μmとなるように塗装
し、150℃で20分間焼付けた。
【0026】実施例4 Znダイカスト合金(ZDC2)の表面を溶剤脱脂し、
アルカリ水溶液で処理し、水洗し、次いで 無水クロム酸 20g/l 硫酸亜鉛 5g/l 塩化アンモン 5g/l を含有する室温(約27℃)の水溶液中に40秒間浸漬
して褐色クロメート処理を施した。得られたクロメート
被膜質量は1.3g/m2 であった。
【0027】上記の褐色クロメート処理を施したZnダ
イカスト合金の表面に、中塗塗膜を構成する成分の合計
重量基準で 粉末状リン酸亜鉛防錆顔料 10重量% 白色TiO2 顔料 20重量% ポリエステル樹脂(75)/エポキシ樹脂(5) /メラミン樹脂(20) 70重量% を含む中塗塗料を乾燥膜厚が20μmとなるように塗装
し、20秒間セッティングし、次いで、その表面上に、
上塗塗膜を構成する成分の合計重量基準で アルミフレーク顔料 7重量% 平均一次粒径35nmの超微粉TiO2 3重量% アクリル樹脂(70)/エポキシ樹脂(10)/メラミン樹脂(20) 90重量% を含む上塗塗料を乾燥膜厚が25μmとなるように塗装
し、150℃で20分間焼付けた。
【0028】実施例5 Alダイカスト合金(ADC−12)の表面を溶剤脱脂
し、アルカリ水溶液で処理し、水洗し、次いで25℃の
アルクロム713(日本パーカライジング社製)中に1
分間浸漬して褐色クロメート処理を施した。得られたク
ロメート被膜質量は1.3g/m2 であった。
【0029】上記の褐色クロメート処理を施したAlダ
イカスト合金の表面に、中塗塗膜を構成する成分の合計
重量基準で 粉末状リン酸亜鉛防錆顔料 10重量% 白色TiO2 顔料 20重量% ポリエステル樹脂(75)/エポキシ樹脂(5) /メラミン樹脂(20) 70重量% を含む中塗塗料を乾燥膜厚が20μmとなるように塗装
し、20秒間セッティングし、次いで、その表面上に、
上塗塗膜を構成する成分の合計重量基準で アルミフレーク顔料 7重量% 平均一次粒径35nmの超微粉TiO2 3.5重量% トリフルオロオレフィン系フッ素樹脂 89.5重量% を含む上塗塗料を乾燥膜厚が25μmとなるように塗装
し、150℃で20分間焼付けた。
【0030】実施例6 Mgダイカスト合金(AZ−31)の表面をエタノール
で脱脂し、次いでピロリン酸カリウム濃度35g/lの
水溶液中に60℃で1分間浸漬し、その後水洗した。次
いで水酸化ナトリウム濃度50g/lの水溶液中に60
℃で3分間浸漬し、その後水洗した。次いで硝酸(60
%)濃度5ml/lの水溶液を用いて残留水酸化ナトリ
ウムを中和し、その後水洗した。次いで重クロム酸ナト
リウム濃度45g/l、硝酸(60%)濃度66ml/
l、アニオン系界面活性剤濃度0.2g/l のクロメート
処理液中に室温で30秒間浸漬し、その後空気中に30
秒間放置してクロメート被膜を完成させた。次いで余分
のクロメート処理液を除去し、水洗した。このようにし
て得られたクロメート被膜質量は1.3g/m2 であっ
た。
【0031】上記の褐色クロメート処理を施したMgダ
イカスト合金の表面に、中塗塗膜を構成する成分の合計
重量基準で 粉末状リン酸亜鉛防錆顔料 10重量% 白色TiO2 顔料 20重量% ポリエステル樹脂(75)/エポキシ樹脂(5) /メラミン樹脂(20) 70重量% を含む中塗塗料を乾燥膜厚が20μmとなるように塗装
し、20秒間セッティングし、次いで、その表面上に、
上塗塗膜を構成する成分の合計重量基準で アルミフレーク顔料 7重量% 平均一次粒径35nmの超微粉TiO2 3重量% アクリル樹脂(70)/エポキシ樹脂(10)/メラミン樹脂(20) 90重量% を含む上塗塗料を乾燥膜厚が10μmとなるように塗装
し、150℃で20分間焼付けた。
【0032】比較例1 Znダイカスト合金(ZDC2)の表面を溶剤脱脂し、
アルカリ水溶液で処理し、水洗し、次いで 無水クロム酸 1g/l 硫酸 3ml/l 硝酸 4ml/l を含有する室温(約25℃)の水溶液中に10秒間浸漬
してクロメート処理を施した。得られたクロメート被膜
質量は0.3g/m2 であった。
【0033】上記の淡褐色クロメート処理を施したZn
ダイカスト合金の表面に、上塗塗膜を構成する成分の合
計重量基準で アルミフレーク顔料 7重量% 平均一次粒径35nmの超微粉TiO2 3重量% アクリル樹脂(70)/エポキシ樹脂(10)/メラミン樹脂(20) 90重量% を含む上塗塗料を乾燥膜厚が25μmとなるように塗装
し、150℃で20分間焼付けた。
【0034】比較例2 Znダイカスト合金(ZDC2)の表面を溶剤脱脂し、
アルカリ水溶液で処理し、水洗し、次いでその表面に、
上塗塗膜を構成する成分の合計重量基準で アルミフレーク顔料 7重量% 平均一次粒径35nmの超微粉TiO2 3重量% アクリル樹脂(70)/エポキシ樹脂(10)/メラミン樹脂(20) 90重量% を含む上塗塗料を乾燥膜厚が25μmとなるように塗装
し、150℃で20分間焼付けた。
【0035】比較例3 Znダイカスト合金(ZDC2)の表面を溶剤脱脂し、
アルカリ水溶液で処理し、水洗し、次いで、パルボンド
3300(日本パーカライジング社製)を用いてリン酸
亜鉛化成処理を施した。得られたリン酸亜鉛化成被膜質
量は0.8g/m2 であった。
【0036】上記のリン酸亜鉛化成処理を施したZnダ
イカスト合金の表面に、エポキシ樹脂/メラミン樹脂を
含む中塗塗料を乾燥膜厚が20μmとなるように塗装
し、20秒間セッティングし、次いで、その表面上に、
上塗塗膜を構成する成分の合計重量基準で アルミフレーク顔料 7重量% 平均一次粒径35nmの超微粉TiO2 3重量% アクリル樹脂(80)/メラミン樹脂(20) 90重量% を含む上塗塗料を乾燥膜厚が10μmとなるように塗装
し、150℃で20分間焼付けた。
【0037】性能評価試験 実施例1〜6及び比較例1〜3で得た被覆合金製品につ
いて、下記の諸性能を下記の方法によって評価した。そ
の結果は第1表に示す通りであった。 ・一次付着性 JIS H 8602の5.8塗膜の付着性試験(碁盤
目試験)に準じて試験し、下記の基準で評価した。 ◎:100/100 ○:90〜99/100 △:60〜89/100 ×:0〜59/100
【0038】・耐食性 JIS H 8602の5.10の塗膜のキャス耐食性
試験に準じて、試験時間48時間で試験し、レイティン
グナンバ(RN)に基づいて下記の基準で評価した。 ◎:9.5以上 ○:9.0以上9.5未満 △:8.0以上9.0未満 ×:8.0未満
【0039】・二次付着性 JIS H 8602の5.13の複合被膜の耐沸騰水
性試験に準じて5時間浸漬した後、JIS H 860
2の5.8塗膜の付着性試験(碁盤目試験)に準じて試
験し、下記の基準で評価した。 ◎:100/100 ○:90〜99/100 △:60〜89/100 ×:0〜59/100
【0040】・外観 フリップ・フロップ性を肉眼で観察し、下記の基準で評
価した。 ◎:フリップ・フロップ性が極めて良好である。 ○:フリップ・フロップ性が均一である。 △:フリップ・フロップ性に不均一性がある。 ×:フリップ・フロップ性が不十分である。
【0041】・耐候性 JIS K 5400の9.8.1サンシャインカーボ
ンアーク灯式促進耐候性試験に基づいて照射時間500
時間で試験し、下記の基準で評価した。 ◎:変色なし ○:変色が僅かにあり △:変色あり ×:変色が著しい
【0042】
【0043】
【発明の効果】本発明の製造方法により得られる被覆合
金製品は耐食性、付着性、フリップ・フロップ性に優れ
たものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 光夫 埼玉県坂戸市中富町75−19 (72)発明者 安部 清実 千葉県船橋市新高根5−5−9 (72)発明者 元吉 敏夫 千葉県習志野市袖ヶ浦2−1−7−101 (72)発明者 江尻 栄助 東京都立川市若葉町4−25−1 25−306 (72)発明者 吉田 孝良 東京都町田市木曽町1248−1 イ26−306

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Zn基合金、Al基合金及びMg基合金か
    らなる群から選ばれた合金の表面にクロメート被膜質量
    が1.0g/m2 以上となるように褐色クロメート処理
    を施し、その表面上に、上塗塗膜を構成する成分の合計
    重量基準で アルミフレーク顔料 6〜12重量% 平均一次粒径10〜60nmの超微粉TiO2 1〜5重量% 熱硬化性樹脂 83〜93重量% を含む上塗塗料を塗装することを特徴とする耐食性、付
    着性、フリップ・フロップ性に優れた被覆合金製品の製
    造方法。
  2. 【請求項2】Zn基合金、Al基合金及びMg基合金か
    らなる群から選ばれた合金の表面にクロメート被膜質量
    が1.0g/m2 以上となるように褐色クロメート処理
    を施し、その表面上に、中塗塗膜を構成する成分の合計
    重量基準で 粉末状リン酸亜鉛防錆顔料 5〜15重量% 白色顔料 30〜50重量% 熱硬化性樹脂 40〜60重量% を含む中塗塗料を塗装し、その表面上に、上塗塗膜を構
    成する成分の合計重量基準で アルミフレーク顔料 6〜12重量% 平均一次粒径10〜60nmの超微粉TiO2 1〜5重量% 熱硬化性樹脂 83〜93重量% を含む上塗塗料を塗装することを特徴とする耐食性、付
    着性、フリップ・フロップ性に優れた被覆合金製品の製
    造方法。
  3. 【請求項3】Zn基合金、Al基合金及びMg基合金か
    らなる群から選ばれた合金の表面にクロメート被膜質量
    が1.0g/m2 未満となるようにクロメート処理を施
    し、その表面上に、中塗塗膜を構成する成分の合計重量
    基準で 粉末状リン酸亜鉛防錆顔料 5〜15重量% 白色顔料 30〜50重量% 熱硬化性樹脂 40〜60重量% を含む中塗塗料を塗装し、その表面上に、上塗塗膜を構
    成する成分の合計重量基準で アルミフレーク顔料 6〜12重量% 平均一次粒径10〜60nmの超微粉TiO2 1〜5重量% 熱硬化性樹脂 83〜93重量% を含む上塗塗料を塗装することを特徴とする耐食性、付
    着性、フリップ・フロップ性に優れた被覆合金製品の製
    造方法。
  4. 【請求項4】超微粉TiO2 がチタンエローである請求
    項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7101589B1 (en) * 2005-06-28 2006-09-05 The Boeing Company Magnesium corrosion protection with adhesion promoter
JP2011122036A (ja) * 2009-12-10 2011-06-23 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd カラーフリップフロップ効果を示す樹脂組成物
WO2017164234A1 (ja) * 2016-03-22 2017-09-28 新日鐵住金株式会社 プレコート金属板

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