JPH11171712A - イソチアゾロン製剤とその製造方法 - Google Patents

イソチアゾロン製剤とその製造方法

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JPH11171712A
JPH11171712A JP22411898A JP22411898A JPH11171712A JP H11171712 A JPH11171712 A JP H11171712A JP 22411898 A JP22411898 A JP 22411898A JP 22411898 A JP22411898 A JP 22411898A JP H11171712 A JPH11171712 A JP H11171712A
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isothiazolone
dioxane
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preparation according
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JP22411898A
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Shigeru Nakano
茂 中野
Takamasa Yoshida
貴昌 吉田
Masakuni Harada
昌晋 原田
Masayuki Morita
雅之 森田
Kazuyoshi Tsuchiya
和義 土屋
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ICHIKAWA GOSEI KAGAKU KK
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ICHIKAWA GOSEI KAGAKU KK
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07D275/00Heterocyclic compounds containing 1,2-thiazole or hydrogenated 1,2-thiazole rings
    • C07D275/02Heterocyclic compounds containing 1,2-thiazole or hydrogenated 1,2-thiazole rings not condensed with other rings
    • C07D275/03Heterocyclic compounds containing 1,2-thiazole or hydrogenated 1,2-thiazole rings not condensed with other rings with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
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    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/72Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with nitrogen atoms and oxygen or sulfur atoms as ring hetero atoms
    • A01N43/80Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with nitrogen atoms and oxygen or sulfur atoms as ring hetero atoms five-membered rings with one nitrogen atom and either one oxygen atom or one sulfur atom in positions 1,2
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D319/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D319/041,3-Dioxanes; Hydrogenated 1,3-dioxanes
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 有機溶媒等を用いることなく、水中で高濃度
で安定化されたイソチアゾロン製剤を提供する。 【解決手段】 一般式1のイソチアゾロン化合物の水溶
液に、一般式2の5−ブロモ−5−ニトロ−1,3−ジ
オキサン誘導体およびそれを溶液中に可溶化もしくは分
散せしめるに足る量の界面活性剤を少量添加して製剤を
調製する。 (XおよびYは同じかもしくは異なり、水素もしくはハ
ロゲンを示し、RはC1〜8のアルキル基を示してお
り、アルキル基は直鎖でも枝分かれしても良い。) (RおよびRは同じかもしくは異なり、水素もしく
はC1〜5の低級アルキル基を示す)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はイソチアゾロン製剤
およびその製造方法に関するもので、特に、ラテックス
エマルジョンショックの原因となるマグネシウムイオ
ン、カルシウムイオン等の金属塩や有機溶媒を含まずに
水中での安定化を改善したものである。
【0002】
【従来の技術】従来、工業用殺菌剤として多くの化合物
が使用されている。これらの中でも処理法が比較的簡便
なこと、コスト当たりの効果が優れていることなどの利
点を持つものの一つに、5−クロロ−2−メチルイソチ
アゾリン−3−オンや2−メチルイソチアゾリン−3−
オンなどのイソチアゾロン化合物が挙げられる。このイ
ソチアゾロン化合物は、広く工業用殺菌剤、防腐剤、防
カビ剤として知られており、ことに紙パルプ用スライム
コントロール剤、水処理用防菌、防カビ剤、切削油用防
腐剤、ペイント用防カビ剤、天然ゴムラテックス、合成
ゴムラテックス、アクリル系エマルジョン、酢酸ビニル
系エマルジョンおよびこれらの高分子水系分散物の防
腐、防カビ剤として有用であり幅広く利用されている。
【0003】このイソチアゾロン化合物は対象となる系
内に添加するのが容易なため通常は液状の製剤として使
用される。しかしイソチアゾロン化合物は水に対して非
常に不安定であり、水中では容易に分解してしまうこと
が知られている。
【0004】従ってイソチアゾロン化合物をマグネシウ
ム塩やカルシウム塩等とともに水や水溶性溶媒に溶かす
ことにより安定化をはかる方法が見出され永年市場に流
通してきた。
【0005】しかし上記の製剤を防腐、防かび剤として
対象用途の一部であるラテックスエマルジョン及び各種
樹脂エマルジョン相へ使用した場合、マグネシウム塩や
カルシウム塩等の金属塩の存在の故に、エマルジョン相
が破壊され分相や凝固が生じる問題(いわゆるエマルジ
ョンショック)があった。
【0006】この様なエマルジョンショックを起こさな
いタイプのイソチアゾロン化合物の安定化の方法の一つ
として、親水性の有機溶媒に溶解し、調製する方法が発
明され実用に供されてきた。
【0007】ところが近年、最終製品に残留している、
あるいは製造および製剤化作業における揮発性の有機溶
媒の人体や環境に与える影響が認識され、例えば、Euro
peanChemical News誌(Vol. 66, No. 1740, 11-17)に
も取り上げられている。従って、この点に配慮した製剤
が必要とされている。いわゆるVOC(volatile organi
c compound) 対策問題である。
【0008】すなわち、いわゆるエマルジョンショック
も起こさず、しかもVOC対策もとられている安定なイ
ソチアゾロン製剤の開発が新しい課題となっている。
【0009】上記の問題点を解決するために、金属塩を
含まないイソチアゾロン化合物の水溶液に大量のアニオ
ンおよびノニオン系界面活性剤を添加することによっ
て、イソチアゾロン化合物を水中で安定化する方法が提
案されている(特開昭60−96652)が、本来目的
としていた製剤の安定性は十分でない。
【0010】一方、安定剤として種々の有機化合物を用
いた方法もいくつか開示されている。例えば環状エステ
ルを用いた方法(特開平6−87705)、オルソエス
テルを用いる方法(US4906274)、ヘキサメチ
レンテトラミンを用いた方法(US5242893)な
どが提案されているがいずれの方法においても、エチレ
ングリコールなどの有機溶媒を使用しており、先に述べ
た有機溶媒を含む製剤の問題点を依然として抱えてい
る。
【0011】このほかの安定剤として近年、5−ブロモ
−5−ニトロ−1,3−ジオキサンを第二成分であるヘ
キサメチレンテトラミンと組み合わせてイソチアゾロン
化合物の安定化をはかる方法も開示されている。(EP
686347)この方法も安定化の目的は達成されてい
るものの、溶媒としてジプロピレングリコールと水の混
合溶媒を用いており有機溶媒の使用を回避できない。
【0012】一方、有機溶媒を使わない例として5−ブ
ロモ−5−ニトロ−1,3−ジオキサン誘導体等とアミ
ド類もしくはフタル酸水素カリウムの2成分によって、
水または水と水に溶ける有機溶媒の混合溶媒中でのイソ
チアゾロン化合物の安定化を行う方法が提案された。
(特開平7−82108号)この方法によれば50℃の
条件下で60日の保存安定性を発揮し、安定性の面では
十分実用に耐えうる方法である。
【0013】しかしながら5−ブロモ−5−ニトロ−
1,3−ジオキサン誘導体を用いた場合において、水だ
けで安定化を実施した例は記載されていない。
【0014】5−ブロモ−5−ニトロ−1,3−ジオキ
サンだけを使った水中での安定化の方法(特開平4−9
305号)も提案されているがやはり有機溶媒を使わな
い実施例は記載されていない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】この様に、これまで種
々のイソチアゾロン化合物の安定化方法が提案されては
いるものの、エマルジョンショックの原因となるマグネ
シウムイオン、カルシウムイオン等の金属塩や有機溶媒
を用いることなく幅広い濃度範囲においてイソチアゾロ
ン化合物を水中で安定化する方法は完成されていない。
【0016】本発明は、かかる状況下においてなされた
ものであり、これまで達成されていなかった幅広い濃度
範囲においてイソチアゾロン化合物をラテックスエマル
ジョンショックの原因となるマグネシウムイオン、カル
シウムイオン等の金属塩や有機溶媒を使用することな
く、長期間にわたる製品安定性に優れ、環境への影響も
少ないイソチアゾロン製剤を提供しようとするものであ
る。
【0017】また、本発明はこのイソチアゾロン製剤を
製造する方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の観点から本発明者
らは鋭意研究を重ねた結果、不安定なイソチアゾロン化
合物の水溶液に対し、5−ブロモ−5−ニトロ−1,3
−ジオキサン誘導体及びそれを溶液中に可溶化もしくは
分散せしめるに足る量の界面活性剤をごく少量添加して
調製することにより、実質的に有機溶媒を使用すること
なく実用上問題のない安定性が得られる事実を見出し
た。
【0019】有機溶媒とは溶質を溶かし溶液を作るとき
用いる液体の有機化合物である。本発明では緩衝水溶液
を作るため酢酸を使用することもあるが添加量が極少量
であるため、有機溶媒には当たらない。また安定化剤、
界面活性剤も同様である。従って本発明では製剤中には
有機化合物を含んではいるものの、実質的に有機溶媒は
使用していないといえる。
【0020】かくして本発明によるイソチアゾロン製剤
は (A)一般式(1)
【0021】
【化5】
【0022】(ただし式中のXおよびYは同じかもしく
は異なり、水素もしくはハロゲン原子を示し、Rは炭素
数1から8のアルキル基を示しており、アルキル基は直
鎖でも枝分かれしていても良い。)で表されるイソチア
ゾロン化合物もしくはその比率を問わない混合物と、
(B)上記、一般式(1)の化合物を少なくとも溶解し
うるに足る量の水もしくは緩衝水溶液、(C)安定化成
分として配合される下記一般式(2)
【0023】
【化6】
【0024】(ただし式中のR1 およびR2 は同じかも
しくは異なり、水素原子もしくは炭素数1〜5の低級ア
ルキル基を示す)で表される5−ブロモ−5−ニトロ−
1,3−ジオキサン誘導体の少なくとも1種類および、
(D)このジオキサン誘導体を溶解させるに足る量の界
面活性剤、以上、4つの成分からなることを特徴とする
ものである。
【0025】本発明に用いられる式(1)のイソチアゾ
ロン化合物の置換基XおよびYは同じかもしくは異なり
水素原子もしくはハロゲン原子を表している。このハロ
ゲン原子としては例えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子があげられるが、塩素原子が好ましい。またRは炭素
数1から8のアルキル基を示しており直鎖状でも枝分か
れしていても良い。さらにこれらの比率を問わない混合
物でも良い。
【0026】これらの式(1)のイソチアゾロン化合物
の具体例としては5−クロロ−2−メチルイソチアゾリ
ン−3−オン、2−メチルイソチアゾリン−3−オン、
2−n−オクチルイソチアゾリン−3−オン、4,5−
ジクロロ−2−n−オクチルイソチアゾリン−3−オ
ン、2−エチルイソチアゾリン−3−オン、5−クロロ
−2−エチルイソチアゾリン−3−オンがあげられ、好
ましくは5−クロロ−2−メチルイソチアゾリン−3−
オン、2−メチルイソチアゾリン−3−オン、2−n−
オクチルイソチアゾリン−3−オン、4,5−ジクロロ
−2−n−オクチルイソチアゾリン−3−オンがあげら
れ、より好ましいくは2−メチルイソチアゾリン−3−
オン、5−クロロ−2−メチルイソチアゾリン−3−オ
ンがあげられる。これらのイソチアゾロン化合物は比率
を問わない混合物を用いてもよい。またこれらのイソチ
アゾロン化合物は例えばG.A.Millerらの方法
(J.Heterocyclic Chem., 8, 581-586 (1971))に従っ
て合成できる。
【0027】本発明において前記式(2)の5−ブロモ
−5−ニトロ−1,3−ジオキサン誘導体は製剤の安定
化剤(C)として用いられる。この化合物(2)におい
てR1 及びR2 は同じかもしくは異なり水素原子もしく
は低級アルキル基を示している。低級アルキル基として
は炭素数1〜5のアルキル基を指し、直鎖状でも枝鎖状
でもよく、例えばメチル基、エチル基、ノルマルプロピ
ル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、イソブチル
基、ターシャリーブチル基、ノルマルペンチル基等があ
げられる。
【0028】上記式(2)の化合物としては、具体的に
は5−ブロモ−5−ニトロ−1,3−ジオキサン、5−
ブロモ−2−メチル−5−ニトロ−1,3−ジオキサ
ン、5−ブロモ−2,2−ジメチル−5−ニトロ−1,
3−ジオキサン、5−ブロモ−2−エチル−5−ニトロ
−1,3−ジオキサン、5−ブロモ−5−ニトロ−2−
ノルマルプロピル−1,3−ジオキサン、5−ブロモ−
2,2−ジエチル−5−ニトロ−1,3−ジオキサン、
5−ブロモ−2−エチル−2−メチル−5−ニトロ−
1,3−ジオキサン等があげられる。これらは1種類の
みならず、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
【0029】これらの化合物は、式(3)
【0030】
【化7】
【0031】で表される2−ブロモ−2−ニトロ−1,
3−プロパンジオールと、一般式(4)
【0032】
【化8】
【0033】(ただし式中R1 およびR2 は前記一般式
(2)と同義である。)で表されるケトンもしくはアル
デヒドとからSTANLEY R.らの方法(J. Soc.
Cosmet. Chem., 35, 73-93(1984))に従って、実験室的
にも工業的にも容易に得ることができる。
【0034】この様にして得られる安定化剤の中で、水
溶液に対する溶解性や経済性の観点から5−ブロモ−5
−ニトロ−1,3−ジオキサン、5−ブロモ−2−メチ
ル−5−ニトロ−1,3−ジオキサンが特に好ましい。
これらの化合物は殺菌性を有するものの人体や環境に対
して非常に刺激の少ない化合物であることが知られてお
り本発明の目的にも合致している。
【0035】更に本発明においては、イソチアゾロン化
合物の水溶液に溶けにくい安定化成分(C)を可溶化も
しくは分散させて製剤中の安定化剤の所定の濃度を得る
ために界面活性剤が用いられる。界面活性剤としてはア
ニオン系、カチオン系、ノニオン系の界面活性剤が使用
でき、その中でアニオン系界面活性剤もしくはノニオン
系界面活性剤が経済性と製剤の安定性の点で好ましい。
アニオン系界面活性剤としてはアルキルベンゼンスルホ
ン酸およびその塩、アルキル(フェニル)エーテル硫酸
エステル塩、α−オレフィンスルホン酸塩などが使用で
き、ノニオン系界面活性剤としては高級アルコール系界
面活性剤、アルキルフェノール系界面活性剤が使用でき
る。特にテトラデセンスルホン酸ナトリウム塩が製剤の
安定性の点から好ましい。本界面活性剤は化粧品の原料
としても使用されており特に人体に刺激の少ない界面活
性剤である。
【0036】本発明が提供するイソチアゾロン製剤には
水の他に液性をpH2〜6に保つために必要な量の緩衝
水溶液を使用することもできる。
【0037】該イソチアゾロン化合物の安定性はpHに
よっても影響される。pH2以下で安定性は非常に悪く
なり分解が進行する。該イソチアゾロン化合物は分解す
ると塩酸を生成するため、pHはさらに低下し、pH1
以下になると分解はさらに加速される。
【0038】イソチアゾロン化合物は水を使用した本製
剤中においても安定であるがpHの低下は避けられな
い。本発明者らは、種々の緩衝水溶液を用いることで水
中においてよりもpHの低下を緩和させ該イソチアゾロ
ン製剤の安定性を向上させることを見出した。
【0039】ここで使用する緩衝水溶液の種類は酢酸・
酢酸ナトリウム系、フタル酸・フタル酸水素カリウム
系、リン酸・リン酸ナトリウム系等を用いることができ
る。特に製剤の安定性や経済性の面から酢酸・酢酸ナト
リウム緩衝水溶液が最も好ましい。
【0040】緩衝水溶液の濃度はpHを所定の範囲に維
持しうるに足る量を使用すればよい。具体的には0.1
N〜2.0Nが好ましい。これより濃度が濃い場合には
経済的にメリットがないばかりでなく、製剤の安定性を
損なう恐れがある。
【0041】本発明の製剤は、式(1)で表されるイソ
チアゾロン化合物を求める濃度になるように水または緩
衝水溶液で希釈しこの水溶液を調製し、この溶液に所定
量の前述した安定化成分(C)とその安定化成分を溶液
中に可溶化するのに足る量の界面活性剤(D)を添加し
て作製することができる。安定化成分(C)が溶けにく
い場合には短時間加温することで製剤の安定性を損なう
ことなく安定化成分(C)を可溶化することができる。
【0042】本発明の製剤中の一般式(1)の化合物の
配合量は0.5〜40重量%とするのが貯蔵安定性の点
で好ましく、0.5〜30重量%、さらには1〜20重
量%とするのが貯蔵や輸送上の経済的メリットや貯蔵安
定性の点から特に好ましい。
【0043】安定化成分(C)としての一般式(2)で
表される5−ブロモ−5−ニトロ−1,3−ジオキサン
誘導体の配合量は製剤中0.1〜5重量%が貯蔵安定性
の点で好ましく、安定化の効果の面と経済的な面から
0.5〜2重量%の使用量が特に好ましい。
【0044】上記、安定化成分(C)及び界面活性剤
(D)を共に含有させるとき、安定化成分(C)(ジオ
キサン誘導体)だけの場合より製剤はより長期間安定に
保持しうる。界面活性剤(D)を加えない場合はこのイ
ソチアゾロン水溶液に安定化成分(C)は溶解もしくは
分散し難く所定の濃度を添加することが困難である。ま
た界面活性剤(D)だけでは本発明で提示している水溶
液中、所定の濃度範囲において、実用に耐えうるほどの
安定化はできないことが確認されている。従って、本発
明が提示する顕著な製剤の安定化効果は安定化成分
(C)と界面活性剤(D)の併用によるものである。
【0045】
【発明の効果】本発明の製剤は従来は水溶液中でのイソ
チアゾロン化合物の安定化に用いられていた、カルシウ
ム塩やマグネシウム塩などの金属塩を含有せず、また実
質的に有機溶媒を含むことなく優れた製剤の安定性を有
している。また本製剤は実質的に有機溶媒を使用せず安
定性を付与しているため、有機溶媒による環境の汚染や
人体への悪影響も少ない。更に経済的にも安価であり製
剤として優れた特徴を有するものである。
【0046】
【実施例】次に本発明を実施例および比較例をあげて更
に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。
【0047】(A)製剤の調製(1);実施例1〜6 該当の殺菌組成物を調製した。調製方法の一例を以下に
示した。
【0048】なお、以後は2−メチルイソチアゾリン−
3−オンをMT、5−クロロ−2−メチルイソチアゾリ
ン−3−オンをCMTと表記する。
【0049】安定化剤、5−ブロモ−2−メチル−5−
ニトロ−1,3−ジオキサン1.00gと界面活性剤、
トリトンX2.00gを容器に入れた。別に0.2N酢
酸水溶液と0.2N酢酸ナトリウム水溶液とを4:1の
体積比で混合した緩衝溶液550.0gに、CMTが9
1.53重量%、MTが8.47重量%からなる2種類
のイソチアゾロン化合物の混合物89.57gを加えイ
ソチアゾロン水溶液を調製した。先の容器にこの水溶液
100.03gを加え、均一になるまでかき混ぜ、製剤
1を調製した。同様にして、製剤2〜6を表1に示すよ
うに調整した。
【0050】
【表1】
【0051】・数値は全て重量%を示している。
【0052】・安定化剤は(1)は5−ブロモ−5−ニ
トロ−1,3−ジオキサン、(2)は5−ブロモ−2−
メチル−5−ニトロ−1,3−ジオキサンを示す。
【0053】・実施例1〜6では、界面活性剤はUCC
社のトリトンX−100を使用し、緩衝水溶液として
0.2Nの酢酸水溶液、0.2Nの酢酸ナトリウム水溶
液を4:1の体積比で混合しpH4.1としたものを使
用した。
【0054】(B)製剤の熱安定性試験結果(1);実
施例7〜12 (A)で調製した6種類の製剤を55℃の恒温器中に放
置して一定期間ごとにイソチアゾロン系化合物の含有量
を高速液体クロマトグラフィーを用いて分析した。その
結果を表2に示した。
【0055】
【表2】
【0056】・数値は高速液体クロマトグラフィーを用
いた分析結果から求めた残存率(%)を示している。
【0057】・上段はCMT残存率、中段はMT残存
率、下段は目視により観察した外観を示す。
【0058】表2から明らかなように、本製剤中のイソ
チアゾロン残存量と水溶液の外観は相関している。本製
剤は調整時には無色透明であるが加温すると次第に黄色
く着色してきた。その時点ではイソチアゾロンは95%
以上が残存していた。その後、ゆっくりと着色が濃くな
って、ある時点で多量の沈殿が発生した。この時点で溶
液部分に残存しているイソチアゾロンは40%以下にな
っており、この時点をもってイソチアゾロンは分解した
と判断した。
【0059】(C)製剤の調製(2);実施例13〜1
該当の殺菌組成物を調製した。
【0060】
【表3】
【0061】・イソチアゾロン化合物にはCMT、9
1.5重量%、MT、8.5重量%の混合物を用い製剤
中の濃度はそれぞれ11.6重量%、1.1重量%にな
るように調製した。
【0062】・安定化剤の濃度は全て1.0重量%、界
面活性剤はUCC社のトリトン X−100を使用し、
濃度は2.0重量%にした。
【0063】・安定化剤は(1)が5−ブロモ−5−ニ
トロ−1,3−ジオキサン、(2)が5−ブロモ−2−
メチル−5−ニトロ−1,3−ジオキサンである。
【0064】・緩衝水溶液は0.2M酢酸水溶液と0.
2M酢酸ナトリウム水溶液を4:1の体積比で混合しp
H4.1としたものを使用した。
【0065】・実施例17では4.6重量%の塩化ナト
リウムを加えた。
【0066】・実施例18は実施例17の製剤11を水
で100倍に希釈した。
【0067】(D)凝固物発生試験;実施例19〜24 表3に示した製剤7〜12を用いて合成高分子水系分散
物スチレンブタジエン重合体ラテックスに対するエマル
ジョンショックの試験を行った。
【0068】試験方法は次のように行った。合成高分子
水系分散物スチレンブタジエン重合体ラテックス、約5
mlをシャーレにとりわけそこに表3に示した製剤を4
から5滴添加しスプーンで十分にかき混ぜた。比較例と
して市川合成化学社製ゾーネンCを同様に試験した。
【0069】
【表4】
【0070】この表で○は全く凝集が起こらなかったこ
とを示し、×は少量の凝集が発生したことを示し、××
は激しく凝集したことを示している。
【0071】比較例として示したゾーネンCは広く殺菌
剤として使用されているがイソチアゾロンの安定化のた
めにマグネシウム塩を含んでいる。通常は数百ppmの
濃度まで希釈して用いられるが本比較例では原液のまま
で使用した。結果は全ての分散物で凝集が発生した。こ
れに対して、本製剤は実施例19から22にあるように
緩衝溶液を使用した場合に於いても全く凝集は発生しな
かった。
【0072】実施例23では塩化ナトリウムの添加の影
響を見るため製剤7に4.6重量%の塩を加えた組成物
で試験した。塩を加えると結果がまちまちとなり、SB
1341およびNBR1561で少量の凝集が発生し
た。しかしながらこれを100倍に希釈した実用濃度に
近い製剤12を用いた、実施例24の組成物では全く凝
集は認められなかった。塩の添加も実用上はなんら問題
のないことが明らかである。
【0073】(E)製剤の調製(3);実施例25〜5
表5に示した製剤13から42を調製した。
【0074】なお表5のAIとは5−クロロ−2−メチ
ルイソチアゾリン−3−オン(CMT)、2−メチルイ
ソチアゾリン−3−オン(MT)との合計の濃度を示し
ており、CMT:MTの比率は9:1である。この製剤
を用いて55℃における熱安定性試験を行った。
【0075】
【表5】
【0076】・安定剤の種類は(1)が5−ブロモ−5
−ニトロ−1,3−ジオキサン、(2)が5−ブロモ−
2−メチル−5−ニトロ−1,3−ジオキサン、(3)
が5−ブロモ−2,2−ジメチル−5−ニトロ−1,3
−ジオキサンを表しており、濃度は重量%である。
【0077】・界面活性剤の種類はAがUCC社のトリ
トンX−100、Bがライオン社のリポランLB−44
0、その他は全てライオン社の界面活性剤を使用してい
る。濃度は重量%である。
【0078】・溶媒は(a)が0.2M、(b)が2
M、(c)が0.02Mのそれぞれ酢酸/酢酸ソーダ水
溶液、(d)は0.2Mリン酸水素カリウムと0.2M
苛性ソーダ水溶液を20:1の体積比で混合したもので
ある。
【0079】(F)製剤の熱安定性試験結果(2);実
施例55〜84
【0080】
【表6】
【0081】結果は、(B)の製剤の熱安定試験結果
(1)で行ったと同様に、本イソチアゾロン水性製剤の
安定性の評価を目視による外観で確認した。すなわち、
○はイソチアゾロン水性製剤の外観が無色透明から淡黄
色透明、△は極少量濁りが生じた状態、×は多量の沈殿
が発生してイソチアゾロンが完全に分解したと思われる
状態を示す。
【0082】(G)製剤の調製(4);実施例85〜9
表7に示した製剤43から50を調製した。
【0083】なお表7のAIとは先の表と同様の意味で
ある。この製剤を用いて55℃における熱安定性試験を
行った。
【0084】
【表7】
【0085】・安定化剤は全て(2)の5−ブロモ−2
−メチル−5−ニトロ−1,3−ジオキサンを用いた。
【0086】・表中の数字は全て重量%である。
【0087】・リポランLB−440はライオン社の界
面活性剤である。
【0088】(H)製剤の熱安定性試験結果(3);実
施例93〜100
【0089】
【表8】
【0090】表中の○、△、×の意味は先の表6と同様
である。
【0091】(I)製剤の調製(5);実施例101、
102
【0092】
【表9】
【0093】・イソチアゾロン化合物にはCMT、7
8.5重量%、MT、21.5重量%の混合物を用い、
製剤中の濃度はそれぞれ11.0重量%、3.0重量%
になるように調製し、この製剤を用いて55℃における
熱安定性試験を行った。なお表9のAIとはCMTとM
Tとの合計の濃度を示している。
【0094】・安定化剤は(1)が5−ブロモ−5−ニ
トロ−1,3−ジオキサン、(2)が5−ブロモ−2−
メチル−5−ニトロ−1,3−ジオキサンを示す。濃度
はいずれも製剤中1.0重量%である。
【0095】・界面活性剤はライオン社のリポランLB
−440を用いた。
【0096】・いずれも製剤中に6.3重量%の塩を含
む。
【0097】(J)製剤の熱安定性試験結果(4);実
施例103、104
【0098】
【表10】
【0099】表中の○、△、×は先の表6と同様の意味
である。
【0100】(K)製剤の調製(6);実施例105、
106
【0101】
【表11】
【0102】・イソチアゾロン化合物にはCMT、9
1.5重量%、MT、8.5重量%の混合物を用いた。
なお、表11中のAIとはCMTとMTとの合計の濃度
を示している。この製剤を用いて55℃における熱安定
性試験を行った。
【0103】(L)製剤の熱安定性試験結果(5);実
施例107、108
【0104】
【表12】
【0105】表中の○、△、×は先の表6と同様の意味
である。
【0106】(M)製剤の調製(7);実施例109〜
115
【0107】
【表13】
【0108】・イソチアゾロン化合物にはCMT、9
1.5重量%、MT、8.5重量%の混合物を用いた。
なお、表13中のAIとはCMTとMTとの合計の濃度
を示している。この製剤を用いて55℃における熱安定
性試験を行った。
【0109】(N)製剤の熱安定性試験結果(5);実
施例116〜122
【0110】
【表14】
【0111】表中の○、△、×は先の表6と同様の意味
である。
【0112】(P)比較例;比較例2〜6 比較例として以下の表15の組成物を調製して55℃に
おける安定性試験を行った。結果を表16に示した。
【0113】
【表15】
【0114】
【表16】
【0115】表中の○、△、×は先の表6と同様の意味
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A01N 43/32 A01N 43/32 C07D 275/03 C07D 319/06 319/06 275/02 (72)発明者 森田 雅之 福島県いわき市泉町下川字大剣1−133 市川合成化学株式会社内 (72)発明者 土屋 和義 福島県いわき市泉町下川字大剣1−133 市川合成化学株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (ただし式中のXおよびYは同じかもしくは異なり、水
    素もしくはハロゲン原子を示し、Rは炭素数1から8の
    アルキル基を示しており、アルキル基は直鎖でも枝分か
    れしていても良い。)で表されるイソチアゾロン化合物
    もしくはその比率を問わない混合物と、一般式(2) 【化2】 (ただし式中のR1 およびR2 は同じかもしくは異な
    り、水素原子もしくは炭素数1〜5の低級アルキル基を
    示す)で表される5−ブロモ−5−ニトロ−1、3−ジ
    オキサン誘導体の少なくとも1種類と、このジオキサン
    誘導体を溶解もしくは分散させるために必要な界面活性
    剤と、水もしくは緩衝水溶液とからなり、実質的に有機
    溶媒を含まないことを特徴とするイソチアゾロン製剤。
  2. 【請求項2】 前記、一般式(1)のイソチアゾロン化
    合物が、Rがメチル基、Xが水素原子、Yが塩素原子で
    ある5−クロロ−2−メチルイソチアゾリン−3−オ
    ン、もしくはRがメチル基、X、Yが水素原子である2
    −メチルイソチアゾリン−3−オン、あるいはその種類
    の比率を問わない混合物であることを特徴とする請求項
    1記載のイソチアゾロン製剤。
  3. 【請求項3】 前記、ジオキサン誘導体が製剤中、0.
    1〜5重量%含まれている請求項1、2記載のイソチア
    ゾロン製剤。
  4. 【請求項4】 界面活性剤がアニオン系界面活性剤もし
    くはノニオン系界面活性剤であることを特徴とする請求
    項1〜3記載のイソチアゾロン製剤。
  5. 【請求項5】 液性をpH2〜6に保つために必要な量
    の緩衝水溶液を含む請求項1〜4記載のイソチアゾロン
    製剤。
  6. 【請求項6】 緩衝水溶液が酢酸/酢酸ナトリウム水溶
    液であることを特徴とする請求項5記載のイソチアゾロ
    ン製剤。
  7. 【請求項7】 前記、一般式(1)のイソチアゾロン化
    合物が製剤中0.5〜40重量%含まれている請求項1
    〜6記載のイソチアゾロン製剤。
  8. 【請求項8】 前記、一般式(2)のジオキサン誘導体
    が5−ブロモ−2−メチル−5−ニトロ−1、3−ジオ
    キサンであることを特徴とする請求項1〜7記載のイソ
    チアゾロン製剤。
  9. 【請求項9】 前記、一般式(2)のジオキサン誘導体
    が5−ブロモ−5−ニトロ−1、3−ジオキサンである
    ことを特徴とする請求項1〜7記載のイソチアゾロン製
    剤。
  10. 【請求項10】 一般式(1) 【化3】 (ただし式中のXおよびYは同じかもしくは異なり、水
    素もしくはハロゲン原子を示し、Rは炭素数1から8の
    アルキル基を示しており、アルキル基は直鎖でも枝分か
    れしていても良い。)で表されるイソチアゾロン化合物
    もしくはその比率を問わない混合物と、一般式(2) 【化4】 (ただし式中のR1 およびR2 は同じかもしくは異な
    り、水素原子もしくは炭素数1〜5の低級アルキル基を
    示す)で表される5−ブロモ−5−ニトロ−1、3−ジ
    オキサン誘導体の少なくとも1種類と、このジオキサン
    誘導体を溶解もしくは分散させるために必要な界面活性
    剤とを水または緩衝水溶液に溶解させることを特徴とす
    るイソチアゾロン製剤の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記、一般式(1)のイソチアゾロン
    化合物が、Rがメチル基、Xが水素原子、Yが塩素原子
    である5−クロロ−2−メチルイソチアゾリン−3−オ
    ン、もしくはRがメチル基、X、Yが水素原子である2
    −メチルイソチアゾリン−3−オン、あるいはその種類
    の比率を問わない混合物であることを特徴とする請求項
    10記載のイソチアゾロン製剤の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記、水または緩衝水溶液に溶解され
    る、前記、一般式(2)のジオキサン誘導体の量が製造
    されるイソチアゾロン製剤の0.1〜5重量%である請
    求項10、11記載のイソチアゾロン製剤の製造方法。
  13. 【請求項13】 界面活性剤としてアニオン界面活性剤
    もしくはノニオン系界面活性剤を使用することを特徴と
    する請求項10〜12記載のイソチアゾロン製剤の製造
    方法。
  14. 【請求項14】 液性をpH2〜6に保つために必要な
    量の緩衝水溶液を使用することを特徴とする請求項10
    〜13記載のイソチアゾロン製剤の製造方法。
  15. 【請求項15】 緩衝水溶液として酢酸/酢酸ナトリウ
    ム水溶液を使用することを特徴とする請求項14記載の
    イソチアゾロン製剤の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記水または緩衝水溶液に溶解され
    る、前記、一般式(1)のイソチアゾロン化合物の量が
    製造されるイソチアゾロン製剤の0.5〜40重量%で
    ある請求項10〜15記載のイソチアゾロン製剤の製造
    方法。
  17. 【請求項17】 前記、一般式(2)のジオキサン誘導
    体が5−ブロモ−2−メチル−5−ニトロ−1、3−ジ
    オキサンであることを特徴とする請求項10〜16記載
    のイソチアゾロン製剤の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記、一般式(2)のジオキサン誘導
    体が5−ブロモ−5−ニトロ−1、3−ジオキサンであ
    ることを特徴とする請求項10〜16記載のイソチアゾ
    ロン製剤の製造方法。
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