JPH11171480A - クレーンのワイヤロープの巻過防止装置 - Google Patents

クレーンのワイヤロープの巻過防止装置

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JPH11171480A
JPH11171480A JP36322697A JP36322697A JPH11171480A JP H11171480 A JPH11171480 A JP H11171480A JP 36322697 A JP36322697 A JP 36322697A JP 36322697 A JP36322697 A JP 36322697A JP H11171480 A JPH11171480 A JP H11171480A
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JP
Japan
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winch
signal
stop start
start signal
speed
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Application number
JP36322697A
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English (en)
Inventor
Kenji Sumita
賢治 簾田
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地上揚程を同程度に確保でき、かつクレーン
の構造規格を満足するに好適な低速・高速モードを切換
自在に有するクレーンのワイヤロープの巻過防止装置を
提供する。 【解決手段】 フック(4) がブーム(1) 先端部から下方
の所定第1位置(6) よりも先端部寄りに位置した時を検
出して停止開始信号(SL)を生成する停止開始信号検出手
段(5) と、フック(4) が第1位置(6) よりもブーム(1)
の先端部から離れた所定第2位置(11)よりも先端部寄り
に位置した時を検出し低速への切換え信号(SH)を生成す
る低速切換信号検出手段(10)と、低速モード(ML)時は停
止開始信号(SL)を監視して停止開始信号(SL)を入力した
とき、ウインチ(22)の回転を停止させる信号(S1)を、一
方、高速モード(MH)時は停止開始信号(SL)と低速への切
換え信号(SH)とを監視して低速への切換え信号(SH)を入
力したときはウインチ(22)の回転を低速へ切換える信号
(S2)を、また停止開始信号(SL)を入力したときはウイン
チ(22)の回転を停止させる信号(S1)をウインチ(22)に入
力する判断手段(20)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クレーンのワイヤ
ロープの巻過防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】クレーンの構造規格によれば、フック、
グラブバケット等の吊り具の上面にブームやジブ(以
下、ジブも「ブーム」に含むものとする)の先端のシー
ブ、その他の当該上面が接触する恐れがある物の下面
と、前記吊り具の上面との間隔が所定値以上であること
が規定されている。このため、移動式クレーン等には直
動式の巻過防止装置が用いられている。図6は従来の直
動式の巻過防止装置の構成図である。ブーム1の先端部
に取着されたロードシーブ2に巻き回されたワイヤロー
プ3の先端部にはフック4が取着されている。ロードシ
ーブ2の近傍にスイッチ5が取着され、ブーム1の下端
部から下方の所定の間隔Aの位置にワイヤロープ3に移
動自在に係合して錘6が配置されている。錘6は連結ロ
ープ7によりスイッチ5に吊着されている。
【0003】ワイヤロープ3を巻き上げてフック4が錘
6に当接すると、図7に示すように、連結ロープ7がゆ
るみ、スイッチ5が作動し、図示しないウインチ駆動用
の油圧モータの巻き上げ側の油圧をアンロードしてウイ
ンチを停止させ、自動的にワイヤロープ3の巻き過ぎを
防止する。このとき、ウインチ停止作動のタイムラグ及
びワイヤロープ3とフック4との慣性力によりフック4
は跳ね上がり、錘6はブーム1の下端部から下方の距離
B(B<A)の位置で停止する。距離Bは前述の移動式
クレーンの構造規格に定められた値以上でなければなら
ず、このため間隔Aはフック4の跳ね上がり量を見込ん
で設定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記構成
においては、距離Bはタイムラグ及びワイヤロープ3と
フック4との慣性に依るため、ウインチの巻き上げ速度
に影響され、巻き上げ速度が大きくなるほど距離Bが小
さくなる。従って巻き上げ速度が大きい高速巻き上げ駆
動の場合には(特に、普通の巻き上げ、巻き出し速度で
ある低速モードML に加え、例えばフック4を超高速で
巻き込んで作業速度を高めるために低速モードML の最
高速度よりも遙かに速い巻き込み速度を達成する高速モ
ードMH を切換え自在に有するクレーンでは)予め当初
の間隔Aを極めて大きくしておく必要がある。ところが
間隔Aを大きくすると、図6に示す地上揚程C、C’が
小さくなり、クレーンの性能が低下することとなる。
【0005】本発明は、上記の問題点に鑑み、低速・高
速モードを切り換え自在に有するクレーンでも地上揚程
を同程度に確保でき、かつクレーンの構造規格を満足す
るに好適なクレーンのワイヤロープの巻過防止装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、本発明に係るクレーンのワイヤロ
ープの巻過防止装置は、例えば図1〜図2の要素及びそ
の符号を参照し説明すれば、第1に、先端にフック(4)
を有してブーム(1) の先端部から巻き下げられるワイヤ
ロープ(3) と、低速・高速モード(ML,MH) に切り換え自
在とされてワイヤロープ(3) を巻き込み・巻き出しする
ウインチ(22)と、低速・高速モード(ML,MH) のいずれか
に切り換え入力されるモード切換手段(21)と、ワイヤロ
ープ(3) の巻き過ぎを防止すべくウインチ(22)の巻き込
み回転の停止開始時を検出する停止開始信号検出手段と
を有するクレーンのワイヤロープの巻過防止装置におい
て、(a) フック(4) がブーム(1) の先端部から下方の予
め定めた第1位置(6) よりも先端部寄りに位置した時を
検出し、この検出時に停止開始信号(SL)を生成する停止
開始信号検出手段(5) と、(b) フック(4) が第1位置
(6) よりもブーム(1) の先端部から離れた予め定めた第
2位置(11)よりも先端部寄りに位置した時を検出し、こ
の検出時に低速への切換え信号(SH)を生成する低速切換
信号検出手段(10)と、(c) 停止開始信号検出手段(5) 、
低速切換信号検出手段(10)、モード切換手段(21)及びウ
インチ(22)に電気的に接続され、(c1) モード切換手段
(21)からの切り換え信号が低速モード(ML)であるときは
停止開始信号検出手段(5) からの停止開始信号(SL)の入
力を監視し、監視対象となる停止開始信号(SL)を入力し
たとき、ウインチ(22)の回転を停止させる信号(S1)をウ
インチ(22)に入力し、(c2) 一方、モード切換手段(21)
からの切り換え信号が高速モード(MH)であるときは停止
開始信号検出手段(5) からの停止開始信号(SL)の入力
と、低速切換信号検出手段(10)からの低速への切換え信
号(SH)との入力とを監視し、監視対象となる低速への切
換え信号(SH)を入力したときはウインチ(22)の回転を低
速へ切換える信号(S2)を、また停止開始信号(SL)を入力
したときはウインチ(22)の回転を停止させる信号(S1)を
ウインチ(22)に入力する判断手段(20)とを有することを
特徴としている。
【0007】上記第1構成によれば、モード切換手段2
1によって低速・高速モードMl,MH のいずれかに切り
換えても、判断手段20が低速・高速モードMl,MH の
いずれであれ、フック4を、規格位置を満足し、かつブ
ーム1の先端部からのほぼ同じ位置に停止させることが
できる。即ち低速・高速モードMl,MH のいずれであっ
ても、規格を満足し、かつほぼ同じ地上揚程C、C’を
確保できる。従ってクレーンの性能低下を無くすことが
できる。
【0008】第2に、先端にフック(4) を有してブーム
(1) の先端部から巻き下げられるワイヤロープ(3) と、
低速・高速モード(ML,MH) に切り換え自在とされてワイ
ヤロープ(3) を巻き込み・巻き出しするウインチ(22)
と、低速・高速モード(ML,MH)のいずれかに切り換え入
力されるモード切換手段(21)と、ワイヤロープ(3) の巻
き過ぎを防止すべくウインチ(22)の巻き込み回転の停止
開始時を検出する停止開始信号検出手段とを有するクレ
ーンのワイヤロープの巻過防止装置において、(a) フッ
ク(4) がブーム(1) の先端部から下方の予め定めた第1
位置(6) よりも先端部寄りに位置した時を検出し、この
検出時に第1停止開始信号(SL)を生成する第1停止開始
信号検出手段(5) と、(b) フック(4) が第1位置(6) よ
りもブーム(1) の先端部から離れた予め定めた第2位置
(11)よりも先端部寄りに位置した時を検出し、この検出
時に第2停止開始信号(SH)を生成する第2停止開始信号
検出手段(10)と、(c) 第1、第2停止開始信号検出手段
(5,10)、モード切換手段(21)及びウインチ(22)に電気的
に接続され、(c1) モード切換手段(21)からの切り換え
信号が低速モード(ML)であるときは、第1停止開始信号
検出手段(5) からの第1停止開始信号(SL)の入力を監視
し、(c2) モード切換手段(21)からの切り換え信号が高
速モード(MH)であるときは、第2停止開始信号検出手段
(10)からの第2停止開始信号(SH)の入力を監視し、(c3)
監視対象となる第1又は第2停止開始信号(SL,SH) を
入力したとき、ウインチ(22)の回転を停止させる信号(S
1)をウインチ(22)に入力する判断手段(20)とを有するこ
とを特徴ととしている。
【0009】上記第2構成によれば、上記第1構成の効
果に加え、次のような効果を奏する。第1構成でのウイ
ンチ22への入力信号は、低速モードMl 時はウインチ
22の回転を停止させる信号S1であるが、高速モード
MH 時はウインチ22の回転速度を低速モードMl 時に
おける普通の速度まで下げる信号S2である。一方、第
2構成でのウインチ22への入力信号は、低速・高速モ
ードMl,MH のいずれであれ、ウインチ22の回転を停
止させる信号S1である。従って第2構成によれば、地
上揚程C、C’を第1構成よりも高くできる。
【0010】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、本発明に係るク
レーンのワイヤロープの巻過防止装置の実施例を図1〜
図5を参照し詳述する。
【0011】図1は第1実施例の構成図である。ブーム
1の先端部に取着されたロードシーブ2に巻き回された
ワイヤロープ3の先端部にはフック4が取着されてい
る。ロードシーブ2の近傍には第1のスイッチ5が取着
され、ブーム1の下端部から下方の所定の間隔Aの位置
にワイヤロープ3に移動可能に係合して第1の錘6が配
設されている。スイッチ5は錘6を第1の連結ロープ7
aで吊着している。即ち低速モードML 時に巻き過ぎに
なろうとすると、フック4が錘6を押し上げて連結ロー
プ7aをゆるめる。すると、スイッチ5が作動して巻過
防止信号SL (即ち停止開始信号SL )を出力する。
尚、錘6は低速モードML における最高速度でフック4
を巻き上げて停止しても規格を満足した距離Bを確保で
きる位置に配設してある。
【0012】上記構成に対し第1実施例はさらに、錘6
に第2のスイッチ10を取着し、錘6の下方の所定の間
隔Dの位置に第2の錘11をワイヤロープ3に移動自在
に係合して配設してある。錘11は第2のスイッチ10
に第2の連結ロープ7bによって吊着されている。即ち
高速モードMH 時に、フック4が錘11を押し上げて連
結ロープ7bをゆるめる。すると、スイッチ10が作動
して低速への切換え信号SH を出力する。尚、錘11は
高速モードMH の高速度でフック4を巻き上げ、低速へ
の切換え後、錘6及びスイッチ5によって停止しても規
格を満足した距離Bを確保できる位置に配設してある。
【0013】図2は上記第1実施例の制御ブロック図で
ある。マイコン等でなる制御装置20はスイッチ5、1
0、モード切換スイッチ21及びウインチ22に電気的
に接続されている。以下に作動を図1、図2を参照し説
明する。オペレータがモード切換スイッチ21によって
低速モードML にすると、制御装置20はこれを受け、
スイッチ10からの低速への切換え信号SH の入力を無
視し、スイッチ5からの停止開始信号SL の有無を監視
する。即ちウインチ22がワイヤロープ3を普通の速度
で巻き込み、フック4が錘11に当たってこれを押し上
げてさらに錘11が錘6に当たりこれを押し上げると、
スイッチ5が作動して制御装置20に停止開始信号SL
を入力する。制御装置20は停止開始信号SL を受けて
ウインチ22の回転を停止させる信号S1をウインチ2
2に入力し、ウインチ22を停止させる。
【0014】一方、オペレータがモード切換スイッチ2
1によって低速モードML から高速モードMH に切り換
えると、制御装置20はこれを受け、スイッチ5からの
停止開始信号SL と、スイッチ10からの低速への切換
え信号SH の有無を監視する。即ちウインチ22がワイ
ヤロープ3を高速で巻き込み、フック4が錘11に当た
ってこれを押し上げると、スイッチ10が作動して制御
装置20に低速への切換え信号SH を入力する。制御装
置20は低速への切換え信号SH を受けてウインチ22
の回転速度を低速モードML での普通の回転速度に切換
える信号S2をウインチ22に入力し、ウインチ22の
回転速度を低速モードML での普通の回転速度に切換え
る。さらにワイヤロープ3が巻き込まれると、前記低速
モードML 時と同様、錘11が錘6に当たりこれを押し
上げてスイッチ5が作動し、制御装置20に停止開始信
号SL を入力する。制御装置20は停止開始信号SL を
受けてウインチ22の回転を停止させる信号S1をウイ
ンチ22に入力し、ウインチ22を停止させる。
【0015】上記第1実施例によれば、低速・高速モー
ドMl,MH のいずれであっても、フック4の停止位置が
ブーム1の下端部から所定の間隔Bを確保した位置とな
る。従って低速・高速モードMl,MH のいずれであって
も、同じ地上揚程C、C’を確保できる。
【0016】図3は第2実施例の構成図である。尚、第
2実施例の制御ブロックは第1実施例の図2の制御ブロ
ックと同じである。異なる点は次の通り。尚、第1実施
例と同一要素は同一符号を付して重複説明は省略する。
図3に示す通り、第2実施例は、スイッチ5に隣接して
スイッチ10をブーム1に取着し、錘6の下方に所定間
隔Dを隔てて錘11を配設し、スイッチ10に錘11を
第3の連結ロープ7cによって吊着した。第2実施例の
作用効果は、第1実施例のほぼ同じである。従って重複
説明は省略する。尚、このように構成すると、スイッチ
10の破損を防止できる。
【0017】図4は第3実施例の制御ブロック図、図5
は作業姿勢におけるクレーン40の側面図である。図
4、図5に示すように、制御装置20はブーム1の先端
部の下面から第1、第2実施例における錘11の相当位
置までの間隔A+D(定数である)を予め記憶すると共
に、ブーム1の伸縮長さLbを検出するブーム長検出器
31、繰り出されたワイヤロープ長さLwを検出するワ
イヤロープ長さ検出器33、モード切換スイッチ21及
びウインチ22に電気的に接続している。
【0018】即ち制御装置20は次のように動作する。
制御装置20はブーム長検出器31からブーム1の伸縮
長さLbを、ワイヤロープ長さ検出器33からワイヤロ
ープ長さLwを受けると共に、モード切換スイッチ21
から低速モードML 又は高速モードMH の信号を受け
る。そして制御装置20はモード切換スイッチ21から
の入力信号がワイヤロープ3の巻き上げ時において高速
モードMH であるときは、ワイヤロープ長さLwが「L
b+A+D」となったとき、ウインチ22の回転速度を
低速モードML での普通の回転速度に切換える信号S2
をウインチ22に入力し、ウインチ22の回転速度を低
速モードML での普通の回転速度に切換える。低速モー
ドML であるときは、フック4が錘6に当たりこれを押
し上げると、スイッチ5が作動して制御装置20に停止
開始信号SL を入力する。制御装置20は停止開始信号
SL を受けてウインチ22の回転を停止させる信号S1
をウインチ22に入力し、ウインチ22を停止させる。
【0019】尚、上記第3実施例において、錘6及びス
イッチ5を無くし、これに代わって制御装置20はブー
ム1の先端部の下面から第1、第2実施例における錘6
の相当位置までの間隔A(定数である)も予め記憶し、
低速モードML であるときは、ワイヤロープ長さLwが
「Lb+A」となったとき、ウインチ22の回転を停止
させる信号S1をウインチ22に入力し、ウインチ22
を停止させてもよい。
【0020】尚、上記制御装置20の構成及び動作の説
明は、説明を容易にするために、ブーム1の俯仰角θを
一定とし、またウインチ22の設置位置とブーム1の起
点位置とを同一とした場合の説明である。ところが実際
は、ロードシーブ2やウインチ22の設置位置によって
ブーム長検出器31からブーム1の伸縮長さLbだけで
は、上記「Lb+A」や「Lb+A+D」を単純に当て
嵌めることができない。ところがロードシーブ2やウイ
ンチ22の設置位置はブーム1に対して固定位置である
から、ブーム1の伸縮長さLbに対して定まった長さ
(図示しないが、この定まった長さを「一定長さE」と
する)で表わすことができる。従ってこのようなクレー
ン40では、制御装置20において、これら一定長さE
も予め記憶しておき、ブーム長検出器31からブーム1
の伸縮長さLbをこの一定長さで補正することになる。
ところがブーム1の俯仰角θが変化すると、これら一定
長さEも微妙に変化する。例えばロードシーブ2におけ
るワイヤロープ3の巻き回し角(即ち、巻き回し長さ)
は、ブーム1の俯仰角θによって変化する。従って図5
に示す第3実施例での制御装置20は、上記説明では省
略したが、図4に示すように、ブーム1の俯仰角θを検
出するブーム角度検出器32にも電気的に接続されてい
る。そして制御装置20は、このブーム1の俯仰角θに
よって一定長さE(結果的には、ブーム1の伸縮長さL
b)を補正するようにしている。いずれにせよ、上記
「Lb+A」及び「Lb+A+D」が基本であり、クレ
ーン40によって異なる各種仕様に対しては、上記した
ように、制御装置20に入力されたブーム1の伸縮長さ
Lbを、制御装置20において補正することとなる。
【0021】上記第3実施例によれば、上記第1、第2
実施例と同様の効果を奏する。尚、前記「特許請求の範
囲」に記載の停止開始信号検出手段、低速への切換え信
号検出手段及び判断手段は、第3実施例において制御装
置20、ブーム長検出器31及びワイヤロープ長さ検出
器32によって一括的に構成されていることは説明を必
要としない。
【0022】第4実施例を説明する。上記第1〜第3実
施例での次の要素を、次のように読み替えて構成しても
良い。即ち「巻過防止信号SL (即ち停止開始信号SL
)」を「第1巻過防止信号SL (即ち第1停止開始信
号SL )」と読み替えると共に、「低速への切換え信号
SH 」を「第2巻過防止信号SL (即ち第2停止開始信
号SL )」と読み替え、これにより制御装置20が次の
ような動作プログラムを有しても良い。
【0023】即ち第1、第2実施例において、制御装置
20は、モード切換スイッチ21から低速モードML を
受けているとき、スイッチ10からの第2停止開始信号
SHの入力を無視し、スイッチ5からの第1停止開始信
号SL の有無を監視する。即ちウインチ22がワイヤロ
ープ3を普通の速度で巻き込み、フック4が錘11に当
たってこれを押し上げさらに錘11が錘6に当たりこれ
を押し上げると、スイッチ5が作動して制御装置20に
第1停止開始信号SL を入力する。制御装置20は第1
停止開始信号SL を受けてウインチ22の回転を停止さ
せる信号S1をウインチ22に入力し、ウインチ22を
停止させる。一方、制御装置20がモード切換スイッチ
21から高速モードML を受けているときは、スイッチ
10からの第1停止開始信号SL の有無を監視する。尚
この場合、制御装置20はスイッチ5からの第1停止開
始信号SL を無視してもしなくても構わない。即ちウイ
ンチ22がワイヤロープ3を高速で巻き込み、フック4
が錘11に当たってこれを押し上げると、スイッチ10
が作動して制御装置20に第2停止開始信号SH を入力
する。制御装置20は第2停止開始信号SH を受けてウ
インチ22の回転を停止させる信号S1をウインチ22
に入力し、ウインチ22を停止させる。
【0024】このような第4実施例によれば、低速・高
速モードMl,MH のいずれであっても、フック4の停止
位置がブーム1の下端部から所定の間隔Bを確保した位
置となる。従って第1、第2実施例と同様、低速・高速
モードMl,MH に係わらず同じ地上揚程C、C’を確保
できる。
【0025】尚、第1、第2実施例での制御装置20が
ウインチ22に入力する信号は、低速モードMl 時はウ
インチ22の回転を停止させる信号S1であるが、高速
モードMH 時はウインチ22の回転速度を低速モードM
L での普通の回転速度に下げる切換える信号S2であ
り、さらに錘11が錘6を押し上げたときに始めてウイ
ンチ22の回転を停止させる信号S1がウインチ22に
入力される。つまり第1、第2実施例での距離Dは高速
モードMH の速度から低速モードMl へ移行すための減
速可能距離となる。一方、第4実施例での制御装置20
がウインチ22に入力する信号は、低速・高速モードM
l,MH のいずれであれ、ウインチ22の回転を停止させ
る信号S1である。従って第4実施例での距離Dは、第
1、第2実施例の距離Dよりも短くできる。即ちその
分、第4実施例での地上揚程C、C’が第1、第2実施
例での地上揚程C、C’よりも高くなる。
【0026】尚、第3実施例での制御装置20も第4実
施例の動作プログラムを記憶し、これに基づき動作で
き、そして上記第4実施例と同様の効果が得られること
は説明するまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す図である。
【図2】第1実施例の制御ブロック図である。
【図3】第2実施例を示す図である。
【図4】第3実施例の制御ブロック図である。
【図5】第3実施例の制御を説明する作業姿勢のクレー
ンの側面図である。
【図6】従来のクレーンのワイヤロープの巻過防止装置
の側面図である。
【図7】図6のフック停止状態の説明図である。
【符号の説明】
1…ブーム、2…ロードシーブ、3…ワイヤロープ、4
…フック、5…第1のスイッチ(停止開始信号検出手
段、第1停止開始信号検出手段)、6…第1の錘(第1
位置)、10…第2のスイッチ(低速切換信号検出手
段、第2停止開始信号検出手段)、11…第2の錘(第
2位置)、20…制御装置(判断手段)、21…モード
切換スイッチ(モード切換手段)、22…ウインチ、M
L …低速モード、MH …高速モード、S1…ウインチ停
止開始信号、S2…ウインチ低速切換え信号。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端にフック(4) を有してブーム(1) の
    先端部から巻き下げられるワイヤロープ(3) と、低速・
    高速モード(ML,MH) に切り換え自在とされてワイヤロー
    プ(3) を巻き込み・巻き出しするウインチ(22)と、低速
    ・高速モード(ML,MH) のいずれかに切り換え入力される
    モード切換手段(21)と、ワイヤロープ(3) の巻き過ぎを
    防止すべくウインチ(22)の巻き込み回転の停止開始時を
    検出する停止開始信号検出手段とを有するクレーンのワ
    イヤロープの巻過防止装置において、(a) フック(4) が
    ブーム(1) の先端部から下方の予め定めた第1位置(6)
    よりも先端部寄りに位置した時を検出し、この検出時に
    停止開始信号(SL)を生成する停止開始信号検出手段(5)
    と、(b) フック(4) が第1位置(6) よりもブーム(1) の
    先端部から離れた予め定めた第2位置(11)よりも先端部
    寄りに位置した時を検出し、この検出時に低速への切換
    え信号(SH)を生成する低速切換信号検出手段(10)と、
    (c) 停止開始信号検出手段(5) 、低速切換信号検出手段
    (10)、モード切換手段(21)及びウインチ(22)に電気的に
    接続され、(c1) モード切換手段(21)からの切り換え信
    号が低速モード(ML)であるときは停止開始信号検出手段
    (5) からの停止開始信号(SL)の入力を監視し、監視対象
    となる停止開始信号(SL)を入力したとき、ウインチ(22)
    の回転を停止させる信号(S1)をウインチ(22)に入力し、
    (c2) 一方、モード切換手段(21)からの切り換え信号が
    高速モード(MH)であるときは停止開始信号検出手段(5)
    からの停止開始信号(SL)の入力と、低速切換信号検出手
    段(10)からの低速への切換え信号(SH)との入力とを監視
    し、監視対象となる低速への切換え信号(SH)を入力した
    ときはウインチ(22)の回転を低速へ切換える信号(S2)
    を、また停止開始信号(SL)を入力したときはウインチ(2
    2)の回転を停止させる信号(S1)をウインチ(22)に入力す
    る判断手段(20)とを有することを特徴とするクレーンの
    ワイヤロープの巻過防止装置。
  2. 【請求項2】 先端にフック(4) を有してブーム(1) の
    先端部から巻き下げられるワイヤロープ(3) と、低速・
    高速モード(ML,MH) に切り換え自在とされてワイヤロー
    プ(3) を巻き込み・巻き出しするウインチ(22)と、低速
    ・高速モード(ML,MH) のいずれかに切り換え入力される
    モード切換手段(21)と、ワイヤロープ(3) の巻き過ぎを
    防止すべくウインチ(22)の巻き込み回転の停止開始時を
    検出する停止開始信号検出手段とを有するクレーンのワ
    イヤロープの巻過防止装置において、(a) フック(4) が
    ブーム(1) の先端部から下方の予め定めた第1位置(6)
    よりも先端部寄りに位置した時を検出し、この検出時に
    第1停止開始信号(SL)を生成する第1停止開始信号検出
    手段(5) と、(b) フック(4) が第1位置(6) よりもブー
    ム(1) の先端部から離れた予め定めた第2位置(11)より
    も先端部寄りに位置した時を検出し、この検出時に第2
    停止開始信号(SH)を生成する第2停止開始信号検出手段
    (10)と、(c) 第1、第2停止開始信号検出手段(5,10)、
    モード切換手段(21)及びウインチ(22)に電気的に接続さ
    れ、(c1) モード切換手段(21)からの切り換え信号が低
    速モード(ML)であるときは、第1停止開始信号検出手段
    (5) からの第1停止開始信号(SL)の入力を監視し、(c2)
    モード切換手段(21)からの切り換え信号が高速モード
    (MH)であるときは、第2停止開始信号検出手段(10)から
    の第2停止開始信号(SH)の入力を監視し、(c3) 監視対
    象となる第1又は第2停止開始信号(SL,SH) を入力した
    とき、ウインチ(22)の回転を停止させる信号(S1)をウイ
    ンチ(22)に入力する判断手段(20)とを有することを特徴
    とするクレーンのワイヤロープの巻過防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110155867A (zh) * 2019-06-25 2019-08-23 陕西陕煤韩城矿业有限公司 溜煤眼绞车过卷保护***

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