JPH11169344A - 検眼装置 - Google Patents

検眼装置

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JPH11169344A
JPH11169344A JP9356075A JP35607597A JPH11169344A JP H11169344 A JPH11169344 A JP H11169344A JP 9356075 A JP9356075 A JP 9356075A JP 35607597 A JP35607597 A JP 35607597A JP H11169344 A JPH11169344 A JP H11169344A
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JP
Japan
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eye
measurement
objective
subjective
lens
Prior art date
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JP9356075A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Miyake
信行 三宅
Izumi Umemura
泉 梅村
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 他覚測定の測定光が検眼レンズにて不用意に
反射されず、検眼レンズの度数に関わらず他覚測定の光
路長が一定であり、遠用測定と近用測定との切替えが容
易で、かつ輻輳を容易に行なうことができる検眼装置を
提供する。 【解決手段】 被検眼Eの屈折力を他覚的に測定するた
めの他覚測定器2と、被検眼Eの屈折力を自覚的に測定
するための自覚測定器3と、他覚測定器2及び自覚測定
器3から被検眼Eに至る光路を形成する導光光学系とを
備えた検眼装置において、導光光学系には、被検眼Eと
自覚測定器3の検眼レンズ32との間に配置され、該検
眼レンズ32を被検眼の前方の所定位置SPに投影する
ためのリレーレンズ10,11を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自覚検眼装置及び
他覚検眼装置を内蔵し、さらに必要に応じて視表提示装
置をも内蔵した自他覚式の検眼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自覚検眼装置と他覚検眼装置
とを一体化した検眼装置が提案されている。このような
検眼装置の一例として本件出願人による特開昭62−5
147が挙げられる。図5には、この特開昭62−51
47における検眼装置の全体構成を側面方向から示す。
この図5において検眼装置1Dは、被検眼を自覚的に測
定するための自覚測定器60と、被検眼を他覚的に測定
するための他覚測定器61と、該他覚測定器61からの
測定光を自覚測定器60の検眼レンズを介して被検眼に
導くためのダイクロックミラー62とを筐体内に納めて
構成されている。また検眼装置1Dと所定距離を隔てた
位置には、被検眼に視表を提示するための視表提示装置
63が配置されている。
【0003】このような検眼装置1Dを用いた測定にお
いては、まず他覚測定器61を用いて他覚測定を行な
い、この測定結果に基づいて自覚測定器60の検眼レン
ズを配置する。そして視表提示装置63にて提示された
視表を検眼レンズを介して被検者に見せ、視表が最もよ
く見えるように検眼レンズを交換等することによって、
最適なレンズ度数を得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のこ
のような検眼装置では、下記のような種々の問題があっ
た。まず他覚測定器61の測定光を自覚測定器60の検
眼レンズを介して被検眼に導いていることから、他覚測
定器61の測定光が検眼レンズの表面にて反射されしま
い、他覚測定を正確に行なうことができないというおそ
れがあった。また検眼レンズを介して導いているので、
他覚測定器61から被検眼に至る測定光路長が検眼レン
ズのレンズ度数に影響されて変わってしまうため、検眼
レンズを交換する毎に他覚測定器61を移動させる必要
がある等の不具合があった。
【0005】このように他覚測定器61の測定光を自覚
測定器60の検眼レンズを介して導くのは、以下のよう
な理由による。すなわち自覚測定器60の検眼レンズと
被検眼との間の距離は、被検者が眼鏡を装着した状態に
おける眼鏡のレンズと被検眼との距離(被検眼Eの角膜
頂点とレンズ頂点間の距離であり、一般にVertex
Distance;VDと呼ばれる距離、以下同じ)と
同じであることが望ましい。したがって自覚測定器60
の検眼レンズを被検眼から遠くに配置することができな
いので、自覚測定器60と被検眼との間隔を狭くする必
要があり、自覚測定器60と被検眼との間に他覚測定器
61をいれることが寸法的に全く不可能であったからで
ある。
【0006】したがって図6に示すように、自覚測定器
60と被検眼との間隔を広げてその間に他覚測定器61
を配置することができれば上述の問題が解決するが、単
に間隔を広げることは上述の理由から不可能であり、ま
た仮に広げることができたとしても検眼レンズが被検眼
から離れることによって視野が狭くなるという問題があ
った。なお検眼レンズの表面における反射の影響を除去
するため特開平3−80829や特開平8−18265
1が提案されているが、構成が複雑になる等の理由から
いまだに実用化に至っていない。
【0007】また自覚検眼には遠用測定と近用測定があ
り、遠用測定のためには被検眼から3m乃至5m程度離
れた位置に遠用視表を置いて測定が行われ、近用測定の
ためには被検眼から30cm程度離れた位置に近用視表
を置いて測定が行われる。このように遠用視表や近用視
表は被検眼からある程度の距離を隔てて配置する必要が
あることから、検眼装置に内蔵することが困難であり、
したがって従来の検眼装置には遠用視表や近用視表が内
蔵されていなかった。したがって従来は遠用視表や近用
視表を検眼装置とは別個に設置したり測定に合わせて手
動で切替えたりする必要があったので、不便であった。
【0008】特に近用測定においては、近用視表が被検
眼に近い位置に配置され、左右の被検眼が内側に傾く輻
輳状態となるため、自覚測定器自身の光軸もそれに合わ
せて内側に傾ける必要がある。しかし従来の自他覚式の
検眼装置では自覚測定器を内側に傾けるためには右被検
眼の眼前に配置する右用の検眼装置と左被検眼の眼前に
配置する左用の検眼装置とをそれぞれ別々に傾ける必要
があり、この点においても不便で改善が要望されてい
た。
【0009】本発明は上述のような従来の検眼装置にお
ける問題点に鑑みてなされたもので、他覚測定の測定光
が検眼レンズにて不用意に反射されず、検眼レンズの度
数に関わらず他覚測定の光路長が一定であり、遠用測定
と近用測定との切替えが容易で、しかも輻輳を容易に行
なうことができる検眼装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために請求項1に記載の本発明は、被検眼の屈折力を
他覚的に測定するための他覚測定手段と、被検眼の屈折
力を自覚的に測定するための自覚測定手段と、前記他覚
測定手段及び前記自覚測定手段から前記被検眼に至る光
路を形成する導光光学系とを備えた検眼装置において、
前記導光光学系には、前記被検眼と前記自覚測定手段の
検眼レンズとの間に配置され、該検眼レンズを前記被検
眼の前方の所定位置に投影するための投影手段を設けた
ことを特徴として構成されている。
【0011】また請求項2に記載の本発明は、請求項1
に記載の本発明において、前記所定位置は眼鏡の装用位
置であることを特徴として構成されている。
【0012】また請求項3に記載の本発明は、請求項1
又は2に記載の本発明において、遠用測定用の視表及び
近用測定用の視表を有し、該遠用測定用の視表又は近用
測定用の視表を前記投影手段を介して被検眼に投影する
ための視表提示手段と、前記投影手段の一部を光軸方向
に移動させることにより、前記視表から前記被検眼に至
る光路長を、遠用測定用の光路長又は近用測定用の光路
長のいずれかに切替えるための切替手段とを備えたこと
を特徴として構成されている。
【0013】また請求項4に記載の本発明は、請求項1
乃至3に記載の本発明において、前記導光光学系の一部
を前記被検眼の輻輳角度に応じて傾けるための輻輳手段
を備えたことを特徴として構成されている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。図1は本実施形態
における検眼装置1Aの全体構成を側面方向から示す
図、図4は図1の検眼装置1Aを上面方向から示す図で
ある。これら図1,4において検眼装置1Aは、被検眼
Eの屈折力を他覚的に測定するための他覚測定手段たる
他覚測定器2と、被検眼Eの屈折力を自覚的に測定する
ための自覚測定手段たる自覚測定器3と、遠用視表又は
近用視表を被検眼Eに投影するための視表提示手段たる
視表提示器4と、他覚測定器2及び自覚測定器3から被
検眼Eに至る光路を形成する導光光学系とを有して構成
される左右一対の自他覚測定器5を、筐体6内に一体に
納めて構成されている。なお各自他覚測定器5は図4に
示す中心線7に関して相互に略対称の構成をなしてお
り、以下、一方の自他覚測定器5について説明する。
【0015】他覚測定器2は、図1に点線にて枠組して
示されており、従来と同様に赤外光源21にて発せられ
た測定光をレンズ22を介してチョッパ23に導き、こ
のチョッパ23にて所定方向に走査された測定光をハー
フミラー24を介して投影し、被検眼Eにて反射された
測定光をハーフミラー24、レンズ25及び絞り26を
介して受光器27にて受光する。受光器27にて測定光
が受光されると該受光器27から制御部8に向けて出力
信号が出力され、該制御部8において被検眼Eの屈折力
が算出される。また他覚測定器2にはレンズ28及びC
CDカメラ29が配置されており、被検眼Eがレンズ2
8を介してCCDカメラ29にて撮像され図示しないモ
ニタに表示されることで、被検眼Eが常時監視できるよ
うにされている。この他、他覚測定器2にはハーフミラ
ー15及びダイクロックミラー17が設けられている
が、これらハーフミラー15及びダイクロックミラー1
7は後述する導光光学系の一部として配置されているも
のであり、その説明も後述する。
【0016】自覚測定器3は、従来と同様に複数のター
レット板31それぞれに複数の検眼レンズ32等を配置
して構成されており、ターレット板31を回転モータに
て回転させることによって任意の検眼レンズ32等を任
意の組合せで測定光路中に配置でき、その中から視表提
示器4にて提示された遠用視表又は近用視表が最も良く
見える検眼レンズ32等及びその組合せを選択すること
により自覚検眼が行われる。なお図1には自覚測定器3
のターレット板31の一端部及び検眼レンズ32のみを
示し、回転モータ等は省略する。また本実施形態におい
てはターレット板31に検眼レンズ32を配置している
が、この代わりに1枚の検眼レンズをその光軸方向に移
動可能としてもよい。
【0017】視表提示器4は、円板41、回転モータ4
2及び照明ランプ43を有して構成されている。円板4
1は図1紙面に対して略直交するように配置されてお
り、その側面には図示しない遠用測定用の視表(以下、
遠用視表)及び近用測定用の視表(以下、近用視表)が
設けられている。また照明ランプ43は円板41に対し
て所定位置に固定されており、円板41に配置した遠用
視表又は近用視表が照明ランプ43から発せられた可視
光によって照明されることによって、視表が投影される
(このように投影された光を以下「視表光」とする)。
また照明ランプ43の光軸上に遠用視表又は近用視表の
いずれか一方が配置されるように回転モータ42にて円
板41を回転させることにより、遠用視表又は近用視表
の切替えが行なわれる。
【0018】また導光光学系は、投影手段たる一対のリ
レーレンズ10,11及び凹面鏡12と、全反射ミラー
13、ハーフミラー14〜16及びダイクロックミラー
17を有して構成されている。この導光光学系によっ
て、他覚測定器2と被検眼Eとの間の光路(他覚測定器
2の測定光を被検眼Eに導くと共に、被検眼Eにて反射
された測定光を他覚測定器2に導く光路)と、自覚測定
器3と被検眼Eとの間の光路(視表光を自覚測定器3の
検眼レンズを介して被検眼Eに導く光路)とが形成され
ている。このうち、まず自覚測定器3と被検眼Eとの間
の光路に関して説明し、その後、他覚測定器2と被検眼
Eとの間の光路について説明する。
【0019】視表提示器4からの視表光はハーフミラー
14、凹面鏡12、再びハーフミラー14、リレーレン
ズ10、全反射ミラー13、リレーレンズ11、ハーフ
ミラー15、ダイクロックミラー17及びハーフミラー
16を順次経て被検眼Eに導かれる。このうちハーフミ
ラー14は、図1に示すように、視表提示器4の照明ラ
ンプ43の光軸と、自覚測定器3の検眼レンズ32の光
軸とが交差する位置に設けられている。このハーフミラ
ー14は視表光の一部を透過すると共に、一部を検眼レ
ンズ32と逆方向(検眼レンズ32の光軸上において検
眼レンズ32から遠ざかる方向)に導く。
【0020】またハーフミラー14を挟んで検眼レンズ
32と対向する位置に、投影手段の一部たる凹面鏡12
が設けられている。この凹面鏡12は、視表光を被検眼
Eに導く。この凹面鏡12には該凹面鏡12をその光軸
方向における所定の2位置に移動させるための切替手段
たる移動モータ50が連係されている。この所定の2位
置について説明する。まず2位置のうち一方の位置は、
照明ランプからハーフミラーを介して凹面鏡12に至る
光路長が凹面鏡12の曲率半径の約半分となる位置であ
る(この位置を以下「遠用位置」とする)。この遠用位
置に凹面鏡12が配置されている場合には、視表光が凹
面鏡12に反射されることによって凹面鏡12の光軸に
略平行な光となり、視表光を無限遠から投影した状態と
光学的に略等価となる。
【0021】また2位置のうち他方の位置は、遠用位置
よりもハーフミラーから離れた位置であり、照明ランプ
から後述する導光光学系を介して被検眼Eに至る光路長
が、従来の近用測定における近用視表と被検眼Eとの間
の光路長と略等しくなるような位置である(この位置を
以下「近用位置」とする)。なお図示しない記憶部には
遠用位置と近用位置との間の距離、すなわち凹面鏡12
の移動距離が記憶されており、該記憶された移動距離に
基づいて移動モータ50による移動が行なわれる。この
凹面鏡12の2位置の切替えと、上述の遠用視表又は近
用視表との切替えは相互に連動して行われるものであ
り、その連動については後述する。
【0022】また一対のリレーレンズ10,11は検眼
レンズ32を被検眼Eの前方の所定位置に投影する。こ
のためのリレーレンズ10,11の構成について説明す
る。まず各リレーレンズ10,11の焦点距離は相互に
等しく、またこれらリレーレンズ10,11は相互の間
の光路長が各リレーレンズ10,11の焦点距離の約2
倍の長さとなるように配置されている。また自覚測定器
3の検眼レンズ32はリレーレンズ10の前後2つの焦
点位置のうち視表提示器4側の焦点位置に配置されてい
る。すなわちリレーレンズ11の前後2つの焦点位置の
うち被検眼E側の焦点位置を図1に符号P1にて示し、
また各リレーレンズ10,11の焦点距離をDとする
と、検眼レンズ32とリレーレンズ10との間の光路
長、リレーレンズ10,11相互の間の光路長、リレー
レンズ11と焦点位置P1との間の光路長は、それぞれ
D,2D,Dとなる。
【0023】したがって検眼レンズ32は1:1の縮尺
で焦点位置P1に投影されることになる。すなわち焦点
位置P1に検眼レンズ32を配置した状態と光学的に略
等価な状態となる。このため被検眼Eと自覚測定器3と
を、光学的には従来と同様の位置関係で配置する一方、
実際には従来よりも長い距離隔てて配置することがで
き、この長い距離を利用してその間に他覚測定器2自体
又は導光光学系等を配置することができる。特に本実施
形態においては被検眼Eと焦点位置P1との距離を装用
距離VDと略同じに設定しており、したがって実際に被
検者が眼鏡を装用したのと略同じ状態で自覚測定を行な
うことができるので、自覚測定にて得られた測定値をそ
のまま眼鏡の度数として用いることができる。
【0024】次に他覚測定器2と被検眼Eとの間の光路
について説明する。図1に示すように、被検眼Eと自覚
測定器3との間には、ダイクロックミラー17及びハー
フミラー15,16が配置されている。このダイクロッ
クミラー17は、赤外光を透過すると共に可視光を反射
する。したがって赤外光たる他覚測定器2の測定光がハ
ーフミラー24を介してダイクロックミラー17に導か
れると、この測定光はダイクロックミラー17にて透過
され、ハーフミラー16に導かれる。また被検眼Eにて
反射された測定光がハーフミラー16を介してダイクロ
ックミラー17に導かれると、この測定光はダイクロッ
クミラー17にて透過され、ハーフミラー24に導かれ
る。また可視光たる視表光がハーフミラー15を介して
ダイクロックミラー17に導かれると、この測定光はダ
イクロックミラー17にて反射され、ハーフミラー16
に導かれる。また被検眼Eにて反射された視表光がハー
フミラー16を介してダイクロックミラー17に導かれ
ると、この視表光はダイクロックミラー17にて反射さ
れ、ハーフミラー15に導かれる。そしてハーフミラー
15にてその一部が反射され、他覚測定器2のCCDカ
メラに導かれる。
【0025】このように被検眼Eと自覚測定器3との間
にダイクロックミラー17及びハーフミラー15,16
を配置したことにより、従来では得られなかった種々の
効果を得る。すなわちダイクロックミラー17が検眼レ
ンズ32に対して被検眼E側に配置されており、他覚測
定器2の測定光を検眼レンズ32を介することなく被検
眼Eに導くことができるので、測定光が検眼レンズ32
の表面にて反射されて他覚測定器2に入射する等の障害
を防止することができる。
【0026】またハーフミラー15も検眼レンズ32に
対して被検眼E側に配置されており、被検眼EからCC
Dカメラ27に至る光路中に検眼レンズ32が存在して
いないので、検眼レンズ32をどのように交換し、また
どのような表面カーブのレンズにし、あるいはどのよう
に合成してもCCDカメラ27の被検眼Eに対する焦点
位置は影響を受けない。したがって他覚測定時又は自覚
測定時のいずれにおいても常時同じ状態で、CCDカメ
ラ27による被検眼Eの観察を行なうことができ、被検
眼Eと他覚測定器2とのアライメントは勿論のこと、自
覚検眼時の被検眼Eの様子(眼を閉じぎみにして視表を
見たり、検眼途中で眼の位置がずれたりする様子)を監
視することができる。なお本実施形態では、図1に示す
ように、被検眼Eの眼前にハーフミラー16を配置して
いるため、被検者は眼前に広い視界を得つつ視表を見る
ことができるので、被検者に圧迫感を与えることなく測
定を行なうことができる。
【0027】また検眼装置1Aには、導光光学系の一部
たるハーフミラー16を被検眼Eの輻輳角度に応じて傾
けるための輻輳手段たる輻輳モータ51が設けられてい
る。この輻輳モータ51はハーフミラー16の図示しな
い回転軸に対して連結されており、制御部8からの制御
信号に基づいて回転軸を回転させることによってハーフ
ミラー16を傾け、該ハーフミラー16を図4に点線で
示す位置P2と、実線で示す位置P3との少なくとも2
位置に配置する。
【0028】この位置P2は、被検眼Eが遠用視表を見
ており内側に傾くことなく正面を見ている状態におい
て、被検眼Eの視線上にハーフミラー16が配置される
位置である。一方、位置P3は、被検眼Eが近用視表を
見ており内側に傾いている状態(輻輳状態)において、
被検眼Eの視線上にハーフミラー16が配置される位置
である。このように被検眼Eの状態に合わせて他覚導光
手段の一部たるハーフミラー16を傾けることにより、
各状態において視表光が被検眼Eに正確に導かれるの
で、正確な自覚測定を行なうことができる。なお本実施
形態においてはハーフミラー16のみを回転させるが、
導光光学系全体や自他覚検眼器5全体を傾けるようにし
てもよい。なお図示しない記憶部にはハーフミラー16
を位置P2に配置するための上記図示しない回転軸の角
度と、位置P3に配置するための上記回転軸の角度とが
記憶されており、該記憶された角度に基づいて輻輳モー
タ51による移動が行なわれる。また制御部8は上述の
ように他覚測定器2から信号を受けて屈折力を算出する
他、他覚測定器2、自覚測定器3、視表提示器4、移動
モータ50及び輻輳モータ51を制御する。
【0029】次に、検眼装置1Aを用いた検眼動作につ
いて説明する。この検眼動作においては従来と同様、ま
ず他覚測定器2を用いた他覚測定が行なわれ、次に自覚
測定器3を用いた自覚測定が行われる。まず検者が図示
しない他覚測定開始のための他覚測定指示釦を押すと、
制御部8から移動モータ50及び輻輳モータ51に制御
信号が出力され、凹面鏡12及びハーフミラー16が初
期位置、すなわち凹面鏡12は遠用位置、ハーフミラー
16は図4の位置P2に配置される(ただし凹面鏡12
の位置は他覚測定には影響を与えないことから、他覚測
定から自覚測定に移行する際に初期位置としてもよ
い)。
【0030】そして被検眼Eに対する他覚測定器2のア
ライメント状態が従来と同様に調整される。ここで他覚
測定器2から被検眼Eに至る光路中には上述のように自
覚測定器3の検眼レンズ32や凹面鏡12等、他覚測定
の光路に影響を与える光学要素が配置されていないの
で、他覚測定器2のアライメント状態の調整は容易に行
なうことができる。他覚測定器2のアライメント完了
後、他覚測定が行なわれ、制御部8において算出された
被検眼Eの屈折力が図示しないモニタにて表示される。
【0031】次に自覚測定器3による遠用測定に移る。
まず検者が図示しない遠用測定開始のための遠用測定指
示釦を押すと、他覚測定にて得た被検眼Eの屈折力に応
じた検眼レンズ32が測定光路中に配置されると共に、
制御部8から視表提示器4に制御信号が出力されて遠用
視表が提示される。そして被検眼Eに対する自覚測定器
3のアライメント状態が従来と同様に調整される。ここ
で検眼レンズ32は上述のようにリレーレンズによって
被検眼Eに対する装用距離に配置されたのと等価の状態
とされているので、自覚測定器3のアライメント状態の
調整を容易に行なうことができる。このアライメント完
了後、検眼レンズ32を介して被検者に遠用視表を見
せ、該遠用視表を最もよく見える検眼レンズ32を選択
することによって遠用測定が行なわれる。
【0032】次に自覚測定器3による近用測定に移る。
まず検者が図示しない近用測定開始のための近用測定指
示釦を押すと、制御部8から視表提示器4に制御信号が
出力されて近用視表が提示される。また同時に、制御部
8から移動モータ50に制御信号が出力され、この移動
モータ50によって凹面鏡12が近用位置に移動され
る。さらに同時に、制御部8から輻輳モータ51に制御
信号が出力され、この輻輳モータ51によってハーフミ
ラー16が図4の位置P3に配置される。そして検眼レ
ンズ32を介して被検者に近用視表を見せ、該近用視表
を最もよく見える検眼レンズ32を選択することによっ
て近用測定が行なわれ、検眼動作が終了する。
【0033】次に本発明の第2実施形態について説明す
る。図2は本実施形態における検眼装置1Bの全体構成
を側面方向から示す図である。なお特に説明なき構成に
ついては上記第1実施形態と略同様であり、また同様の
機能を有する構成要素を図1と同符号にて示す。本実施
形態においては、第1実施形態と異なる赤外光反射かつ
可視光透過のダイクロックミラー18が、ハーフミラー
15と共に、検眼レンズ32とリレーレンズ10との間
に配置されている。また第2の全反射ミラー19が図示
のように配置されている。そして本実施形態において
も、リレーレンズ10,11によって、検眼レンズ32
が装用位置に配置されたのと光学的に略同様の状態とさ
れ、被検眼Eと自覚測定器3との間の距離を長くとるこ
とができる。なお本実施形態においては他覚測定器2の
測定光がリレーレンズ10,11を経て被検眼Eに導か
れるので、該測定光がリレーレンズ10,11の表面で
反射されるおそれがある。したがって、この反射光が他
覚測定器2に入射することを防止するため、リレーレン
ズ10,11を測定光の光軸に対して傾ける又は偏芯さ
せることが行われる。
【0034】また本実施形態のようにリレーレンズ1
0,11に対し検眼レンズ32側にダイクロックミラー
18及びハーフミラー15を配置した場合には、他覚測
定器2から被検眼Eに至る光路長を第1実施形態に比較
して短くとれるので、従来の他覚測定器2を、その測定
光路長を変えることなく使用できる利点がある。
【0035】次に本発明の第3実施形態について説明す
る。図3は本実施形態における検眼装置1Cの全体構成
を側面方向から示す図である。なお特に説明なき構成に
ついては上記第1実施形態と略同様であり、また同様の
機能を有する構成要素を図1と同符号にて示す。本実施
形態は被検眼の前方に、ハーフミラー16、リレーレン
ズ10,11、検眼レンズ32を配置しており、また視
表提示器4を検眼装置に内蔵せずに従来と同様に別置と
している。したがって凹面鏡12も省略されている。ま
た他覚測定器2側には赤外光透過かつ可視光反射のダイ
クロックミラー17と、ハーフミラー15とが図示のよ
うに配置されている。この場合には検眼装置を最も簡易
に構成できると共に、従来の視表提示器4をそのまま用
いたり、検者の要望によって該検者のオリジナルの視表
を用いたりすることができる。またこのように被検眼E
の前方に視表提示器4を配置する場合には、検眼装置の
厚み(被検眼Eから視表提示器4に向かう方向における
検眼装置の専有距離)が増しても、視野を確保出来るこ
とになる。
【0036】さてこれまで本発明の第1〜第3の実施形
態について説明したが、本発明は上記に示した実施形態
に限定されずその技術的思想の範囲内において種々異な
る形態にて実施されてよいものであり、以下これら異な
る形態について説明する。まず他覚測定器2、自覚測定
器3及び視表提示器4の構成は上記各実施形態に示した
ものに限定されず、公知のあらゆる構成が採用されてよ
い。また第3の実施形態にて示したように視表提示器4
は必ずしも内蔵されなくともよい。さらにはハーフミラ
ー16の輻輳回転や、凹面鏡12の移動は、輻輳モータ
51や移動モータ50によらず、手動で行なってもよ
い。その他、投影手段は一対のリレーレンズのみなら
ず、公知のあらゆる構成が採用されてよい。
【0037】
【発明の効果】上記したように本発明は、導光光学系に
は、被検眼と自覚測定手段の検眼レンズとの間に配置さ
れ、検眼レンズを被検眼の前方の所定位置に投影するた
めの投影手段を設けたことにより、自覚測定手段を介す
ることなく他覚測定手段の測定光を被検眼に導くことが
でき、測定光が自覚測定手段による影響を受けることが
ないので、極めて正確な他覚測定を行なうことができ
る。また自覚測定手段を介することなくCCDカメラ等
の他覚測定手段内の観察光学系に被検眼像を導くことが
でき、被検眼の観察が自覚測定手段による影響を受ける
ことがないので、共通の観察光学系によって他覚測定時
及び自覚測定時における被検眼の観察を行なうことがで
きる。
【0038】さらに請求項2に記載の本発明は、所定位
置は眼鏡の装用位置であることにより、実際に被検者が
眼鏡を装用したのと略同じ状態で自覚測定を行なうこと
ができるので、自覚測定にて得られた測定値をそのまま
眼鏡の度数として用いることができる。
【0039】さらに請求項3に記載の本発明は、遠用測
定用の視表及び近用測定用の視表を有し、該遠用測定用
の視表又は近用測定用の視表を投影手段を介して被検眼
に投影するための視表提示手段と、投影手段の一部を光
軸方向に移動させることにより、視表から被検眼に至る
光路長を、遠用測定用の光路長又は近用測定用の光路長
のいずれかに切替えるための切替手段とを設けたことに
より、他覚測定のみならず、遠用の自覚測定及び近用の
自覚測定をも1台の装置で行なうことができ、従来必要
とされていた複数の装置を1台に統合化でき、利便性の
極めて高い統合検眼装置を構成することができる。
【0040】さらに請求項4に記載の本発明は、導光光
学系の一部を被検眼の輻輳角度に応じて傾けるための輻
輳手段を備えることにより、該輻輳手段を用いて輻輳を
容易に行なうことができ、近用と遠用のいずれの測定に
も視表光が被検眼に正確に導くことができて、正確な自
覚測定を非常に容易に行なうことができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における検眼装置1Aの
全体構成を側面方向から示す図である。
【図2】本発明の第2実施形態における検眼装置1Bの
全体構成を側面方向から示す図である。
【図3】本発明の第3実施形態における検眼装置1Cの
全体構成を側面方向から示す図である。
【図4】図1の検眼装置1Aを上面方向から示す図であ
る。
【図5】従来の検眼装置1Dの全体構成を側面方向から
示す図である。
【図6】図5の検眼装置1Dを応用して構成した検眼装
置1Eの全体構成を側面方向から示す図である。
【符号の説明】
1A〜1E 検眼装置 2、61 他覚測定器 3、60 自覚測定器 4、63 視表提示器 5 自他覚測定器 6 筐体 8 制御部 10、11 リレーレンズ 12 凹面鏡 13、19 全反射ミラー 14〜16 ハーフミラー 17、18、62 ダイクロックミラー 21 赤外光源 22、25、28 レンズ 23 チョッパ 24 ハーフミラー 26 絞り 27 受光器 29 CCDカメラ 31 ターレット板 32 検眼レンズ 41 円板 42 回転モータ 43 照明ランプ 50 移動モータ 51 輻輳モータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検眼の屈折力を他覚的に測定するための
    他覚測定手段と、 被検眼の屈折力を自覚的に測定するための自覚測定手段
    と、 前記他覚測定手段及び前記自覚測定手段から前記被検眼
    に至る光路を形成する導光光学系と、を備えた検眼装置
    において、 前記導光光学系には、前記被検眼と前記自覚測定手段の
    検眼レンズとの間に配置され、該検眼レンズを前記被検
    眼の前方の所定位置に投影するための投影手段を設けた
    こと、を特徴とする検眼装置。
  2. 【請求項2】前記所定位置は眼鏡の装用位置であること
    を特徴とする請求項1に記載の検眼装置。
  3. 【請求項3】遠用測定用の視表及び近用測定用の視表を
    有し、該遠用測定用の視表又は近用測定用の視表を前記
    投影手段を介して被検眼に投影する視表提示手段と、 前記投影手段の一部を光軸方向に移動させることによ
    り、前記視表から前記被検眼に至る光路長を、遠用測定
    用の光路長又は近用測定用の光路長のいずれかに切替え
    るための切替手段と、を備えたことを特徴とする請求項
    1又は2に記載の検眼装置。
  4. 【請求項4】前記導光光学系の一部を前記被検眼の輻輳
    角度に応じて傾けるための輻輳手段を備えることを特徴
    とする請求項1乃至3に記載の検眼装置。
JP9356075A 1997-12-09 1997-12-09 検眼装置 Pending JPH11169344A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002119475A (ja) * 2000-10-13 2002-04-23 Topcon Corp アライメント装置と検眼装置
JP2004535881A (ja) * 2001-07-27 2004-12-02 トレイシィ テクノロジーズ、エルエルシー 人の眼の屈折特性の測定
JP2007527263A (ja) * 2003-06-30 2007-09-27 ジョンソン・アンド・ジョンソン・ビジョン・ケア・インコーポレイテッド 矯正用多焦点コンタクトレンズのフィッティングのための同時視のエミュレーション

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