JPH11166738A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

Info

Publication number
JPH11166738A
JPH11166738A JP33300797A JP33300797A JPH11166738A JP H11166738 A JPH11166738 A JP H11166738A JP 33300797 A JP33300797 A JP 33300797A JP 33300797 A JP33300797 A JP 33300797A JP H11166738 A JPH11166738 A JP H11166738A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heater
cooking
heating
tray
hot air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33300797A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Okada
晃 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP33300797A priority Critical patent/JPH11166738A/ja
Publication of JPH11166738A publication Critical patent/JPH11166738A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Stoves And Ranges (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被調理物の焼きむらを極力防止できるように
する。 【解決手段】 加熱調理室22の後面の後方に、加熱調
理室22内の空気を下部の吸込み口30からケーシング
33内に吸い込み、熱風用ヒータ36により加熱された
熱風を中央部の吹出し口31から加熱調理室22内に吹
き出す熱風循環装置32を設ける。加熱調理室22の上
部には上ヒータ37、下部には下ヒータ38を設ける。
上及び下ヒータ37,38で直接加熱することができな
い上受け皿28と下受け皿29との間を、熱風用ヒータ
36により加熱された直後の熱風により加熱し、これに
上及び下ヒータ37,38の加熱を適宜付加することに
より、被調理物75a,75bを極力均一に加熱するこ
とができるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱調理室の後部
に当該加熱調理室内に熱風を供給する熱風循環装置を備
えた加熱調理器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この種の加熱調理器の
従来例を図10及び図11に示す。このものはオーブン
機能付きの電子レンジで、次のような構成となってい
る。加熱調理室1の後面1aの後方に、熱風循環装置2
が設けられている。この熱風循環装置2は、ファン3
と、このファン3を回転駆動するモータ4と、熱風用ヒ
ータ5と、ファン3及び熱風用ヒータ5を覆うケーシン
グ6とを備えた構成となっている。
【0003】加熱調理室1の後面1aには、ほぼ中央部
に吸込み口7が設けられていると共に、上部に上部吹出
し口8a及び下部に下部吹出し口8bが設けられてい
る。これら吸込み口7、上部及び下部吹出し口8a,8
bは、それぞれ多数のパンチング孔によって形成されて
いる。熱風用ヒータ5は、上部及び下部吹出し口8a,
8bの近傍に設けられている。
【0004】加熱調理室1の左右両側面には皿支持部9
a,9bが上下2段に設けられていて、上受け皿10a
及び下受け皿10bを、それら皿支持部9a,9bに支
持させることにより、加熱調理室1内に上下2段に収容
配置することが可能な構成となっている。加熱調理室1
の前面開口部は、扉11により開閉されるようになって
いる。
【0005】上記構成において、被調理物12a,12
bを載せた上受け皿10a及び下受け皿10bを加熱調
理室1内に上下2段に収容配置した状態で、熱風循環装
置2が運転されると、ファン3の送風作用により、加熱
調理室1内の空気が中央部の吸込み口7からケーシング
6内に吸入されると共に、上部及び下部吹出し口8a,
8bから加熱調理室1内に吹き出されるようになる。こ
のとき、上部及び下部吹出し口8a,8bから吹き出さ
れる空気は、熱風用ヒータ5により加熱されて熱風とな
る。
【0006】ここで、上部吹出し口8aから吹き出され
た熱風A1は、図10に矢印で示すように、上受け皿1
0aの上方を前方へ向けて流れ、前面の扉11に当たっ
て向きを変えた後、上受け皿10aと下受け皿10bと
の間を後方へ向けて流れ、吸込み口7からケーシング6
内に吸い込まれるようになる。また、下部吹出し口8b
から吹き出された熱風A2は、同図10に矢印で示すよ
うに、下受け皿10bの下方を前方へ向けて流れ、扉1
1に当たって向きを変えた後、上受け皿10aと下受け
皿10bとの間を後方へ向けて流れ、吸込み口7からケ
ーシング6内に吸い込まれるようになる。そして、これ
ら熱風A1及びA2により、上受け皿10a及び下受け
皿10b上の被調理物12a,12bが加熱調理され
る。
【0007】しかしながら、上記した従来構成のもので
は次のような欠点がある。すなわち、上受け皿10a上
の被調理物12aは、上部吹出し口8aから吹き出され
た直後の熱風A1で加熱されるのに対し、下受け皿10
b上の被調理物12bは、扉11で向きを変えた後の、
温度が低くなった熱風A1及びA2で加熱されることに
なる。したがって、上受け皿10a上の被調理物12a
と下受け皿10b上の被調理物12bとは、温度が異な
る熱風で加熱されることになるため、それら被調理物1
2aと12bとで加熱むらが発生して焼きむらが発生し
やすいものであった。
【0008】本発明は上記した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、被調理物の焼きむらを極力防止
できる加熱調理器を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の加熱調理器は、被調理物が載置される上
受け皿及び下受け皿を上下2段に収容配置することが可
能な構成とされた加熱調理室と、この加熱調理室の後面
にあって前記下受け皿の下方に位置するように設けられ
た吸込み口と、前記加熱調理室の後面にあって前記上受
け皿と下受け皿との間に位置するように設けられた吹出
し口と、前記加熱調理室の後面の後方に設けられ、加熱
調理室内の空気を前記吸込み口から吸入すると共に前記
吹出し口から加熱調理室内に吹き出すことにより循環さ
せるファン、このファンを回転駆動するモータ、及び前
記吹出し口から加熱調理室内に吹き出される空気を熱風
化する熱風用ヒータを備えた熱風循環装置と、前記加熱
調理室内を上部から加熱する上ヒータと、前記加熱調理
室内を下部から加熱する下ヒータとを具備したことを特
徴とするものである。
【0010】上記した構成において、上受け皿及び下受
け皿を上下2段に収容配置した状態で加熱調理する場
合、熱風循環装置による熱風が上受け皿と下受け皿との
間の吹出し口からに吹き出され、その熱風によりそれら
上受け皿及び下受け皿に載置された被調理物が加熱され
る。また、上ヒータにより主に上受け皿に載置された被
調理物が加熱され、下ヒータにより主に下受け皿に載置
された被調理物が加熱されるようになる。
【0011】このとき、上ヒータ及び下ヒータで直接加
熱することができない上受け皿と下受け皿との間を、熱
風用ヒータにより加熱された直後の熱風により加熱し、
これに上ヒータ及び下ヒータの加熱を適宜付加すること
により、上受け皿及び下受け皿に載置された被調理物を
極力均一に加熱することができるようになる。
【0012】この場合、加熱調理室内に上受け皿及び下
受け皿の両方を収容して調理する場合には、熱風循環装
置による熱風加熱を基本とし、これに上ヒータ及び下ヒ
ータを交互に通電してこれら上ヒータ及び下ヒータによ
る加熱を付加するようにすることが好ましい。
【0013】加熱調理室内に上受け皿のみを収容して調
理する場合には、上ヒータによる加熱を基本とし、これ
に熱風循環装置による熱風加熱を付加するようにし、ま
た、加熱調理室内に下受け皿のみを収容して調理する場
合には、下ヒータによる加熱を基本とし、これに熱風循
環装置による熱風加熱を付加する構成とすることが好ま
しい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、オーブングリル
機能付きの電子レンジに適用した第1実施例について、
図1ないし図8を参照して説明する。まず、図1及び図
2において、外箱21の内部には、内部を加熱調理室2
2とする内箱23が設けられ、前部には、加熱調理室2
2の前面開口部を開閉する扉24が上下方向に回動可能
に設けられていると共に、この扉24の右側に位置させ
て操作パネル25が設けられている。加熱調理室22の
左右両側面部には、それぞれ内方へ突出し、かつ前後方
向へ延びる皿支持部26,27が上下2段に設けられて
いて、それぞれ金属板製の角皿からなる上受け皿28及
び下受け皿29を、それら皿支持部26,27に支持さ
せることにより、加熱調理室22内に上下2段に収容配
置することが可能な構成となっている。
【0015】加熱調理室22の後面(内箱23の後部
壁)の下部には、下受け皿29の下方に位置するように
して吸込み口30が設けられ、上下方向のほぼ中央部に
は上受け皿28と下受け皿29との間に位置するように
して吹出し口31が設けられている。これら吸込み口3
0及び吹出し口31は、共に多数のパンチング孔によっ
て左右方向に長い領域となるように形成されている。そ
して、加熱調理室22の後面の後方下部に、熱風循環装
置32が設けられている。
【0016】熱風循環装置32は、上記吸込み口30と
吹出し口31とをそれぞれ後方から覆うように設けられ
たケーシング33と、吸込み口30の後方に位置してケ
ーシング33内に配設された、左右方向に延びるクロス
フローファン(横流れファン)から成るファン34と、
このファン34を回転駆動するモータ35と、吹出し口
31の近傍に位置してケーシング33内に配設された熱
風用ヒータ36とから構成されている。
【0017】加熱調理室22の上部、この場合、内箱2
3の上面部には上ヒータ37が設けられ、また、加熱調
理室22の下部、この場合、加熱調理室22の底部の外
方である内箱23底部の下面部に下ヒータ38が設けら
れている。加熱調理室22内の底部には、ターンテーブ
ル用モータ39により回転される回転網40が設けられ
ている。
【0018】内箱23の右側壁部の外面側には、高周波
を発振するマグネトロン41が設けられていると共に導
波管42が設けられ、また、内箱23の右側壁部の下部
には励振口43が設けられており、マグネトロン41か
ら発振される高周波は、その励振口43から加熱調理室
22内に供給されるようになっている。
【0019】内箱23の後部には、図3及び図4に示す
ように、皿支持部26,27と対応する位置にそれぞれ
皿検知機構45が設けられている(図3及び図4には、
上側の皿支持部26に対応する皿検知機構45のみ示
す)。ここでは、皿支持部26に対応する皿検知機構4
5を代表して説明する。
【0020】内箱23の後部壁の後面に、皿支持部26
の後方に位置するように支持板46が固着されている。
この支持板46の立上がり片46aと内箱23の後部壁
には、挿通孔47,48が形成されていて、これら挿通
孔47,48に可動棒49が前後方向に移動可能に挿通
されている。可動棒49の前後方向のほぼ中央部には、
支持板46の立上がり片46aと内箱23の後部壁との
間に位置するようにストッパ50が固着されていて、こ
のストッパ50と立上がり片46aとの間には圧縮コイ
ルばね51が配設されている。
【0021】可動棒49は、圧縮コイルばね51のばね
力により前方に付勢され、前端部が加熱調理室22内へ
突出していて、上受け皿28が皿支持部26に支持され
た状態で加熱調理室22内に挿入され、その上受け皿2
8のフランジ部28aにより後方へ押し込まれることに
伴い、図4に二点鎖線で示すように圧縮コイルばね51
のばね力に抗して後方へ移動し、後端部が立上がり片4
6aの後方へ突出するようになっている。
【0022】支持板46には、可動棒49の後端部の近
傍に位置させて、皿検知手段を構成するマイクロスイッ
チ52が設けられている。このマイクロスイッチ52
は、図4に実線で示すように、操作子53が上方へ突出
している状態ではオフ状態で、図4に二点鎖線で示すよ
うに、その操作子53が可動棒49の後端部により押し
込まれることによりオン状態となる。したがって、マイ
クロスイッチ52がオン状態となることで、上受け皿2
8が加熱調理室22内にセットされたことを検知するこ
とができる。
【0023】このような構成の皿検知機構45は、皿支
持部27に対応する側にも設けられている。前記操作パ
ネル25には、図2に示すように、表示部54、スター
トスイッチ55、メニューや調理時間などを設定するス
イッチ56などが設けられている。
【0024】一方、図5は、本発明の要旨に関係する部
分についての電気的構成を示している。この図5におい
て、交流電源60に接続される電源線61,62のうち
一方の電源線61には、ヒューズ63及びドアスイッチ
64が直列に接続され、他方の電源線62にはドアスイ
ッチ65が接続されている。そして、ドアスイッチ64
とドアスイッチ65との間には、インターロックスイッ
チ66、リレー67のリレースイッチ67aと熱風循環
装置32の熱風用ヒータ36の直列回路、リレー68の
リレースイッチ68aと上ヒータ37の直列回路、リレ
ー69のリレースイッチ69aと下ヒータ38の直列回
路、マグネトロン41を駆動する高周波発振装置70と
リレー71のリレースイッチ71aとの直列回路がそれ
ぞれ接続されている。リレースイッチ67aには、熱風
用ヒータ36と並列に熱風循環装置32のモータ35が
接続されている。
【0025】この場合、ドアスイッチ64及び65は扉
24が開放されるとオフし、インターロックスイッチ6
6は扉24が閉鎖されるとオフする構成となっている。
【0026】また、上記電源線61,62には、制御回
路基板72に設けられた直流電源回路73が接続されて
いて、この直流電源回路73に、制御手段を構成するマ
イクロコンピュータ74が接続されている。マイクロコ
ンピュータ74には、上受け皿28及び下受け皿29に
対応する上記各皿検知機構45のマイクロスイッチ5
2,52の信号や、スタートスイッチ55、スイッチ5
6の信号などが入力されるようになっている。
【0027】そして、このマイクロコンピュータ74
は、それら各スイッチの信号、及び予め設定されたプロ
グラムに基づき、各リレー67,68,69,71を介
して、後述するように、熱風用ヒータ36及びモータ3
5、上ヒータ37、下ヒータ38、並びに高周波発振装
置70を通断電制御する機能を有している。
【0028】次に、本実施例の作用について説明する。
まず、加熱調理室22内に、上受け皿28と下受け皿2
9との両方を収容して調理する場合(例えば、シューク
リームの場合)について説明する。使用者が、被調理物
75aを載せた上受け皿28を上側の皿支持部26,2
6に載せた状態で加熱調理室22内に挿入すると共に、
被調理物75bを載せた下受け皿29を下側の皿支持部
27,27に載せた状態で加熱調理室22内に挿入する
と、各皿検知機構45のマイクロスイッチ52,52が
それぞれオンする。
【0029】そして、使用者が扉24を閉じた状態で、
スタートスイッチ55を操作すると、マイクロコンピュ
ータ74は、上記両マイクロスイッチ52,52のオン
信号の入力があることにより、加熱調理室22内に上受
け皿28と下受け皿29の両方が収容された調理である
ことを検知すると共に、予め設定されたプログラムに基
づき、各リレー67,68,69を介してモータ35及
び熱風用ヒータ36、上ヒータ37、下ヒータ38を図
6に示すように通断電制御する。
【0030】この場合には、熱風循環装置32による熱
風加熱を基本とし、上ヒータ37及び下ヒータ38を交
互に通断電制御してそれら上ヒータ37及び下ヒータ3
8の加熱を付加するようにする。
【0031】なお、熱風循環装置32のモータ35及び
熱風用ヒータ36、上ヒータ37、下ヒータ38の通断
電のタイミングは、予め設定された設定時間で制御して
もよいし、あるいは、図示しない温度センサの検出結果
に基づいて制御するようにしてもよい。
【0032】この場合、熱風循環装置32のモータ35
が通電されることにより、ファン34が回転駆動され
る。このファン34が回転駆動されると、その送風作用
により、加熱調理室22内の空気が、加熱調理室22後
面の下部の吸込み口30からケーシング33内に吸入さ
れた後、加熱調理室22後面のほぼ中央部の吹出し口3
1から加熱調理室22内に吹き出される。
【0033】このとき、吹出し口31から加熱調理室2
2内に吹き出される空気は、熱風用ヒータ36により加
熱されて熱風化され、その熱風は、図1に矢印Bで示す
ように、上受け皿28と下受け皿29との間を前方に向
けて流れ、扉24に当たって向きを変えた後、下受け皿
29の下方を後方へ向けて流れ、吸込み口30からケー
シング33内に吸入されるようになる。このようにして
熱風が循環し、その熱風により、上受け皿28上の被調
理物75aが主に下方から加熱され、また、下受け皿2
9上の被調理物75bが上方及び下方から加熱されるよ
うになる。
【0034】そして、下ヒータ38が通電されると、こ
の下ヒータ38により、主に下受け皿29上の被調理物
75bが下方から加熱されるようになる。また、上ヒー
タ37が通電されると、この上ヒータ37により、主に
上受け皿28上の被調理物75aが上方から加熱される
ようになる。
【0035】ここで、このような加熱調理をする場合、
熱風循環装置32の熱風用ヒータ36と、上ヒータ37
と、下ヒータ38とを同時に通電することが好ましい
が、日本の一般的な家庭の許容電流としては通常15A
であるので、使用電流を15A以上とすることはできな
い。そこで本実施例では、熱風用ヒータ36を650
W、上ヒータ37及び下ヒータ38を共に650Wに設
定し、上記したように熱風循環装置32による熱風加熱
を基本とし、上ヒータ37及び下ヒータ38を交互に通
断電制御する。これにより、熱風用ヒータ36と上ヒー
タ37とを同時に使用した場合1300W、また、熱風
用ヒータ36と下ヒータ38とを同時に使用した場合1
300Wとなり、それぞれ使用電流が13Aとなるの
で、許容電流の範囲内でそれらを有効に使用することが
できる。
【0036】このような加熱調理を行った場合、上ヒー
タ37及び下ヒータ38で直接加熱することができない
上受け皿28と下受け皿29との間を、熱風用ヒータ3
6により加熱された直後の熱風により加熱し、これに上
ヒータ37及び下ヒータ38の加熱を適宜付加すること
により、上受け皿28及び下受け皿29に載置された被
調理物75a,75bを極力均一に加熱することができ
るようになる。
【0037】またこの場合、下ヒータ38は加熱調理室
22底部の外方に配置されているので、下受け皿29の
下方を流れる熱風がその下ヒータ38に当たることがな
い。このため、下受け皿29の下方を流れる熱風の流れ
が、その下ヒータ38により乱されるようなことがな
く、しかも、下受け皿29の下方を流れる比較的温度の
低い熱風で、下ヒータ38の温度が下げられてしまうよ
うなことも防止することができる。
【0038】次に、加熱調理室22内に、上受け皿28
のみを収容して調理する場合(例えば、表面に焼き色を
付けたいグリル調理の場合)について説明する。使用者
が、被調理物を載せた上受け皿28を上側の皿支持部2
6,26に載せた状態で加熱調理室22内に挿入する
と、上側のマイクロスイッチ52がオンする。
【0039】そして、使用者が扉24を閉じた状態で、
スタートスイッチ55を操作すると、マイクロコンピュ
ータ74は、上側のマイクロスイッチ52のみのオン信
号の入力があることにより、加熱調理室22内に上受け
皿28のみが収容された調理であることを検知すると共
に、予め設定されたプログラムに基づき、各リレー6
7,68を介してモータ35及び熱風用ヒータ36、上
ヒータ37を図7に示すよう通断電制御する。
【0040】この場合には、上ヒータ37による加熱を
基本とし、これに熱風循環装置32のモータ35及び熱
風用ヒータ36を通断電制御して熱風加熱を付加するよ
うにする。
【0041】この場合の加熱調理では、上ヒータ37に
より上受け皿28上の被調理物を上から加熱してこれに
焼き色を付けると共に、熱風循環装置32による熱風に
より上受け皿28の下面から加熱することにより、被調
理物を効率良く加熱することができるようになる。
【0042】また、加熱調理室22内に、下受け皿28
のみを収容して調理する場合(例えば、被調理物の高さ
が高いケーキのような場合)について説明する。使用者
が、被調理物を載せた下受け皿29を下側の皿支持部2
7,27に載せた状態で加熱調理室22内に挿入する
と、下側のマイクロスイッチ52がオンする。
【0043】そして、使用者が扉24を閉じた状態で、
スタートスイッチ55を操作すると、マイクロコンピュ
ータ74は、下側のマイクロスイッチ52のみのオン信
号の入力があることにより、加熱調理室22内に下受け
皿29のみが収容された調理であることを検知すると共
に、予め設定されたプログラムに基づき、各リレー6
7,69を介してモータ35及び熱風用ヒータ36、下
ヒータ38を図8に示すよう通断電制御する。
【0044】この場合には、下ヒータ38による加熱を
基本とし、これに熱風循環装置32のモータ35及び熱
風用ヒータ36を通断電制御して熱風加熱を付加するよ
うにする。
【0045】この場合の加熱調理では、下ヒータ38に
より下受け皿28上の被調理物を下から加熱すると共
に、熱風循環装置32による熱風により、その被調理物
を主に上から加熱することにより、被調理物を効率良く
加熱することができるようになる。
【0046】一方、使用者がスイッチ56により調理メ
ニューを設定した後、調理を行う場合には、マイクロコ
ンピュータ74は、まず、設定された調理メニューの調
理内容と、上受け皿28及び下受け皿29の使用状態
(上下のマイクロスイッチ52の信号)とが適合してい
るか否かを判定する。
【0047】そして、マイクロコンピュータ74は、そ
れらが適合している場合には、設定された調理メニュー
に対応した加熱調理を実行するが、不適合の場合、例え
ば調理メニューがケーキの場合に、上下の受け皿28,
29が収容されているような場合には、加熱調理を中止
すると共に、その旨を表示部54に表示する。これによ
り、間違った加熱を行ってしまうことを防止できる。
【0048】上記した実施例によれば、加熱調理室22
内に、上受け皿28と下受け皿29との両方を収容して
調理する場合には、上ヒータ37及び下ヒータ38で直
接加熱することができない上受け皿28と下受け皿29
との間を、熱風用ヒータ36により加熱された直後の熱
風により加熱し、これに上ヒータ37及び下ヒータ38
の加熱を適宜付加することにより、上受け皿28及び下
受け皿29に載置された被調理物75a,75bを極力
均一に加熱することができるようになり、ひいては被調
理物75a,75bの焼きむらを極力防止することがで
きる。
【0049】またこの場合、被調理物75a,75bの
加熱に寄与する熱風は、熱風用ヒータ36により加熱さ
れた直後のものを利用するのであるから、その熱風の温
度を制御し易い利点もある。
【0050】また、このように上下の受け皿28,29
を用いた調理において、熱風循環装置32による熱風加
熱を基本とし、これに上ヒータ37及び下ヒータ38を
交互に通電してこれら上ヒータ37及び下ヒータ38に
よる加熱を付加することにより、許容電流の範囲内で効
率良く加熱調理を行うことができる。
【0051】そして、加熱調理室22内に上受け皿28
のみを収容して調理する場合には、上ヒータ37による
加熱を基本とし、これに熱風循環装置32による熱風加
熱を付加することにより、被調理物を効率良く加熱調理
することができる。また、加熱調理室22内に下受け皿
29のみを収容して調理する場合には、下ヒータ37に
よる加熱を基本とし、これに熱風循環装置32による熱
風加熱を付加することにより、被調理物を効率良く加熱
調理することができる。
【0052】さらに、上下の皿検知機構45の各マイク
ロスイッチ52の信号に基づき、上受け皿28及び下受
け皿29の使用状態を検知することで調理内容を推測
し、これに基づき熱風循環装置32、上及び下ヒータ2
8,29を制御することにより、調理メニューを選択す
ることなく、調理に合った加熱を行うことができる。
【0053】また、使用者が設定した調理メニューの調
理内容と、上受け皿28及び下受け皿29の検知結果と
が適合しているか否かを判定し、不適合の場合に加熱調
理を中止することにより、間違った加熱を行ってしまう
ことを未然に防止することができる。
【0054】図9は本発明の第2実施例を示したもので
あり、この第2実施例は上記した第1実施例とは次の点
が異なっている。すなわち、加熱調理室22内に、上受
け皿28と下受け皿29との両方を収容して調理する場
合において、上ヒータ37と下ヒータ38の通電割合
を、調理の前半と後半とで変化させている。具体的に
は、調理のスタート時は、内箱23(加熱調理室22)
が冷えており、加熱調理室22内の温度の立上がりを良
くするために、前半は、下ヒータ38の通電時間を上ヒ
ータ38よりも長く設定し、後半は、上ヒータ37と下
ヒータ38の通電時間を同じにする、もしくは上ヒータ
37の方を長くする。
【0055】このような制御とすることにより、一層効
率良く加熱調理を行うことができるようになる。
【0056】本発明は、上記した各実施例にのみ限定さ
れるものではなく、次のように変形または拡張すること
ができる。上受け皿28及び下受け皿29の有無を検知
する皿検知手段としては、例えば光センサを用い、反射
光の有無で検知することもできる。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば次のような効果を得ることができる。請求項1
の加熱調理器によれば、加熱調理室内に、上受け皿と下
受け皿との両方を収容して調理する場合には、上ヒータ
及び下ヒータで直接加熱することができない上下の受け
皿間を、熱風用ヒータにより加熱された直後の熱風によ
り加熱し、これに上ヒータ及び下ヒータの加熱を適宜付
加することにより、それら上下の受け皿に載置された被
調理物を極力均一に加熱することができるようになり、
ひいては被調理物の焼きむらを極力防止することができ
る。
【0058】請求項2の加熱調理器によれば、下ヒータ
は加熱調理室底部の外方に配置されているので、下受け
皿の下方を流れる熱風の流れが、その下ヒータにより乱
されるようなことがなく、しかも、下受け皿の下方を流
れる比較的温度の低い熱風で下ヒータの温度が下げられ
てしまうようなことも防止することができる。
【0059】請求項3の加熱調理器によれば、上下の受
け皿を用いた調理において、熱風循環装置による熱風加
熱を基本とし、これに上ヒータ及び下ヒータを交互に通
電してこれら上ヒータ及び下ヒータによる加熱を付加す
ることにより、許容電流の範囲内で効率良く加熱調理を
行うことができる。
【0060】請求項5の加熱調理器によれば、調理のス
タート時の加熱調理室内の温度の立上がりを良くするこ
とができ、一層効率良く加熱調理を行うことができるよ
うになる。
【0061】請求項6の加熱調理器によれば、上受け皿
のみを収容して調理する場合に、被調理物を効率良く加
熱調理することができる。請求項7の加熱調理器によれ
ば、下受け皿のみを収容して調理する場合に、被調理物
を効率良く加熱調理することができる。
【0062】請求項8の加熱調理器によれば、皿検知手
段の検知結果に基づき、上受け皿及び下受け皿の使用状
態を検知することで調理内容を推測でき、これに基づき
熱風循環装置、上及び下ヒータを制御することにより、
調理に合った加熱を行うことができる。
【0063】請求項9の加熱調理器によれば、使用者が
設定した調理メニューの調理内容と、皿検知手段の検知
結果とが不適合の場合に、加熱調理を中止することによ
り、間違った加熱を行ってしまうことを未然に防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断側面図
【図2】破断正面図
【図3】皿検知機構部分の破断斜視図
【図4】同部分の縦断側面図
【図5】電気的構成を示す図
【図6】上下の受け皿を使用して調理する場合の各ヒー
タの通断電状態を示す図
【図7】上受け皿のみを使用して調理する場合の図6相
当図
【図8】下受け皿のみを使用して調理する場合の図6相
当図
【図9】本発明の第2実施例を示す図6相当図
【図10】従来例を示す図1相当図
【図11】縦断正面図
【符号の説明】
22は加熱調理室、28は上受け皿、29は下受け皿、
30は吸込み口、31は吹出し口、32は熱風循環装
置、34はファン、35はモータ、36は熱風用ヒー
タ、37は上ヒータ、38は下ヒータ、45は皿検知機
構、52はマイクロスイッチ(皿検知手段)、74はマ
イクロコンピュータ、75a,75bは被調理物を示
す。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被調理物が載置される上受け皿及び下受
    け皿を上下2段に収容配置することが可能な構成とされ
    た加熱調理室と、 この加熱調理室の後面にあって前記下受け皿の下方に位
    置するように設けられた吸込み口と、 前記加熱調理室の後面にあって前記上受け皿と下受け皿
    との間に位置するように設けられた吹出し口と、 前記加熱調理室の後面の後方に設けられ、加熱調理室内
    の空気を前記吸込み口から吸入すると共に前記吹出し口
    から加熱調理室内に吹き出すことにより循環させるファ
    ン、このファンを回転駆動するモータ、及び前記吹出し
    口から加熱調理室内に吹き出される空気を熱風化する熱
    風用ヒータを備えた熱風循環装置と、 前記加熱調理室内を上部から加熱する上ヒータと、 前記加熱調理室内を下部から加熱する下ヒータとを具備
    したことを特徴とする加熱調理器。
  2. 【請求項2】 下ヒータは、加熱調理室底部の外方に配
    置されていることを特徴とする請求項1記載の加熱調理
    器。
  3. 【請求項3】 加熱調理室内に上受け皿及び下受け皿の
    両方を収容して調理する場合には、熱風循環装置による
    熱風加熱を基本とし、これに上ヒータ及び下ヒータを交
    互に通電してこれら上ヒータ及び下ヒータによる加熱を
    付加するようにしたことを特徴とする請求項1または2
    記載の加熱調理器。
  4. 【請求項4】 上ヒータと下ヒータとの通電割合を変化
    させるようにしたことを特徴とする請求項3記載の加熱
    調理器。
  5. 【請求項5】 調理の前半は、下ヒータの通電割合が大
    となるように設定したことを特徴とする請求項4記載の
    加熱調理器。
  6. 【請求項6】 加熱調理室内に上受け皿のみを収容して
    調理する場合には、上ヒータによる加熱を基本とし、こ
    れに熱風循環装置による熱風加熱を付加するようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  7. 【請求項7】 加熱調理室内に下受け皿のみを収容して
    調理する場合には、下ヒータによる加熱を基本とし、こ
    れに熱風循環装置による熱風加熱を付加するようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の加熱調理器。
  8. 【請求項8】 加熱調理室内に上受け皿及び下受け皿が
    収容されたか否かを検知する皿検知手段を備え、この皿
    検知手段の検知結果に基づき熱風循環装置、上ヒータ及
    び下ヒータを制御することを特徴とする請求項1記載の
    加熱調理器。
  9. 【請求項9】 加熱調理室内に上受け皿及び下受け皿が
    収容されたか否かを検知する皿検知手段を備え、調理メ
    ニューで設定した調理内容と、前記皿検知手段の検知結
    果とが不適合の場合には、加熱調理を中止することを特
    徴とする請求項1記載の加熱調理器。
JP33300797A 1997-12-03 1997-12-03 加熱調理器 Pending JPH11166738A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33300797A JPH11166738A (ja) 1997-12-03 1997-12-03 加熱調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33300797A JPH11166738A (ja) 1997-12-03 1997-12-03 加熱調理器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11166738A true JPH11166738A (ja) 1999-06-22

Family

ID=18261252

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33300797A Pending JPH11166738A (ja) 1997-12-03 1997-12-03 加熱調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11166738A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011052944A (ja) * 2009-09-04 2011-03-17 Sharp Corp 加熱調理器
JP2011191031A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Mitsubishi Electric Corp 加熱調理器
JP2017075757A (ja) * 2015-10-16 2017-04-20 シャープ株式会社 加熱調理器
JP2020184283A (ja) * 2019-04-27 2020-11-12 浩之 堀野 加熱食品自動販売機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011052944A (ja) * 2009-09-04 2011-03-17 Sharp Corp 加熱調理器
JP2011191031A (ja) * 2010-03-16 2011-09-29 Mitsubishi Electric Corp 加熱調理器
JP2017075757A (ja) * 2015-10-16 2017-04-20 シャープ株式会社 加熱調理器
JP2020184283A (ja) * 2019-04-27 2020-11-12 浩之 堀野 加熱食品自動販売機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3827303B2 (ja) 蒸気発生機能付き高周波加熱装置
JP4607649B2 (ja) 加熱調理器と調理方法
CN105358023A (zh) 用于加热食物的设备
KR960002806B1 (ko) 가열조리기
JP2008089255A (ja) 加熱調理器
JP2006275390A (ja) 加熱調理装置
JPH11166738A (ja) 加熱調理器
JP2009180392A (ja) オーブンレンジ
JP6267309B2 (ja) 蒸気調理器
KR930005040B1 (ko) 식기 건조기 겸용 전자레인지 및 그 구동제어방법
JPH0791666A (ja) 加熱調理器
JP2008022908A (ja) 加熱調理器用食材支持ユニット及びそれを備える加熱調理器
JPH07318080A (ja) 加熱調理器
JP7328079B2 (ja) 加熱調理器
KR20040017186A (ko) 히터를 구비한 조리기
JP2017203561A (ja) 加熱調理器
JP3878061B2 (ja) 加熱調理器
JP7303096B2 (ja) 加熱調理器
KR20050081371A (ko) 조리용 오븐의 히터 제어 방법
JP2760632B2 (ja) 加熱調理器
JP2005257217A (ja) 加熱調理器
JP2006275505A (ja) 蒸気発生機能付き高周波加熱装置
JP2009041818A (ja) 蒸気調理器
JPH0960890A (ja) 加熱調理器
KR100999763B1 (ko) 전자레인지 및 이의 제어방법