JPH111656A - 水系プライマー組成物 - Google Patents

水系プライマー組成物

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JPH111656A
JPH111656A JP16961197A JP16961197A JPH111656A JP H111656 A JPH111656 A JP H111656A JP 16961197 A JP16961197 A JP 16961197A JP 16961197 A JP16961197 A JP 16961197A JP H111656 A JPH111656 A JP H111656A
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JP
Japan
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resin emulsion
copolymer resin
pts
acrylic acid
acid copolymer
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JP16961197A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nakayama
拓 中山
Tetsuo Sasaki
哲夫 佐々木
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TAIYO GIKEN KK
Hodogaya Chemical Co Ltd
Original Assignee
TAIYO GIKEN KK
Hodogaya Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 諸性能が優れており、施工環境に配慮した水
系プライマ−を提供する。 【解決手段】 ガラス転移温度が特定の値を有するスチ
レンアクリル酸エステル共重合樹脂エマルションと特定
の軟化点値を有するウレタン変性エチレンアクリル酸共
重合樹脂エマルション及び/又はエチレンアクリル酸共
重合樹脂エマルションと微粉末シリカとから成る水系プ
ライマ−組成物により課題の解決が可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】各種基材への適度な浸透性,密着
性.補強性,耐水性.撥水性を保持し,防水性能に優れ
た水系プライマーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来一般的に行われている住宅塗装は、
只モルタルの上から塗装するだけの簡単なものが多く用
いられている。一般的なこの方法では外壁は雨、日光に
長期間晒されるため塗装面、モルタルが紫外線,雨(酸
性雨)等で破壊され防水性能が無くなり、又雨水が亀裂
部からモルタルに浸透して中に入っている垂木やラス等
を腐食する恐れがある。あるいは塩分を含んだ海砂が多
く含まれているためセメントのあく等が外に浮き出てカ
ビ、シミ、亀裂、塩害等の様々な原因となり建築物の耐
用年数を狭める原因となっており、せっかく塗り替えて
も数年経つと同様な現象が起こり、ただ単に化粧直しに
すぎなくなる恐れがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】建築物の外壁を改修塗
装する場合、単に劣化、損傷部を補修するだけでなく、
モルタル、コンクリート等、従来施工された各種基材に
対して含浸補強効果を持たせ、または撥水性を付与させ
るなどの耐久性の向上が求められる。一方,浸透性に優
れた特徴から水溶性樹脂を利用した組成物が用いられる
場合があるが水溶性樹脂単独では浸透性、補強性に優れ
ている物もあるが耐水性、撥水性に乏しく防水性能に優
れた組成物としては十分ではない。
【0004】防水工法においてプライマーは、各種基材
(モルタル、樹脂塗料、プラスチック、アルミ、銅板
等)にも十分に密着性を保持させなければならないが、
溶剤系では使用可能なものもあるが、水溶性樹脂ではい
まだ十分に使用できるものがみいだされていない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは水系プライ
マーであって、各種基材への浸透性、密着性、補強性、
耐水性、撥水性の優れたものを得るべく鋭意検討した結
果本発明を見いだした。即ち、本発明は、ガラス転移温
度が0乃至30℃にあるスチレンアクリル酸エステル共
重合樹脂エマルション100部にたいして,軟化点が8
5乃至100℃の範囲にあるウレタン変性エチレンアク
リル酸共重合樹脂エマルションを5乃至100部、及び
/又は、軟化点が85乃至100℃の範囲にあるエチレ
ンアクリル酸共重合樹脂エマルションを5乃至100
部、微粉末シリカ0.2乃至5部を配合した水系プライ
マー組成物である。
【0006】ここでスチレンアクリル酸エステル共重合
樹脂エマルションはガラス転移温度(Tg)が0〜30
℃の範囲のもので、具体的には、商品名YJ(三菱油化
バデイシュ〓製品)、VOCOAT(大日本インキ
(株)製品)を用いることが出来る。ガラス転移温度が
0〜30℃のスチレンアクリル酸エステル共重合樹脂エ
マルションを用いると各種躯体に塗布してから接着性能
を発現するまでの時間が短いが、ガラス転移温度が0〜
30℃以外のエマルションをもちいると接着性能を発現
するまでの時間が長くなり、壁面改修用組成物のプライ
マーとしては適当ではない。
【0007】ウレタン変性エチレンアクリル酸共重合樹
脂エマルションは軟化点85〜100℃のものを用いる
と耐水性、揆水性に効果を発揮するが、軟化点が100
℃以上のものは塗膜の伸びが低下し壁面改修用組成物と
しては適当でない。ウレタン変性エチレンアクリル酸共
重合樹脂エマルションの併用割合はスチレンアクリル酸
エステル共重合樹脂エマルション100部に対して5〜
100部、特に10〜50部が好ましく、100部以上
配合しても所望の効果以上のものが得られず、5部より
少ないと揆水性の低下をきたしひいては防水性能の低下
を来す。このようなウレタン変性エチレンアクリル酸共
重合樹脂エマルシヨンとしては、商品名ハイテック(東
邦化学(株)製品)を用いることができる。
【0008】エチレンアクリル酸共重合樹脂エマルショ
ンは軟化点85〜100℃のものを用いると耐水性、揆
水性に効果を発揮することができる。軟化点が100℃以
上のものは塗膜の伸びが低下し壁面改修用組成物プライ
マーとしては適当ではない。エチレンアクリル酸共重合
樹脂エマルションの使用割合はスチレンアクリル酸エス
テル共重合樹脂エマルション100部に対して5〜10
0部、特に10〜50部が好ましく100部以上配合し
ても所望の効果以上のものが得られず、5部より少ない
と揆水性の低下をきたしひいては防水性能の低下を来
す。このようなエチレンアクリル酸共重合樹脂エマルシ
ョンとしては、ケミパ−ル(三井石油化学(株)製品)
が挙げられる。
【0009】本発明の壁面改修用組成物としてのプライ
マーには微粉末シリカを必須成分として配合する。微粉
末シリカを加えることにより、揆水性の効果を増幅させ
防水性能の向上をはかれることを見出した。更に、この
プライマーを壁面に塗布した際のダレ防止効果も合わせ
持つ。微粉末シリカとしては粒子径5〜50μm、比表
面積100〜500m2/gの範囲のものが好適であ
る。微粉末シリカの配合量は上記樹脂エマルション混合
物100部に対して0.2〜5部、好ましくは0.3〜
1.0部の範囲であるが、5部より配合量が多いと組成
物のチクソ性が増大し施工時の塗膜の平滑性が失われ塗
膜の均一な厚み保持が困難となること、また仕上がりに
ムラが出来、美観上問題となる。一方、0.2部より少
なく使用すると揆水効果が低下し防水性能の低下を来
し、更には、壁面に塗布した際の液のタレ易さにつなが
り、均一な塗膜厚みを得ることが出来なくなる。
【0010】本発明の水系プライマー用組成物は−10℃
以下で凍結すると常温になっても元のエマルションに戻
らない上に、エマルションが破壊されゲル状となり使用
不可能となる。従って、ー10℃以下の寒冷地で使用す
る場合は凍結防止剤を併用する必要がある。凍結防止材
としてエチレングリコール、プロピレングリコールを添
加することにより、−10℃以下で凍結した組成物は常
温になっても元のエマルションの形態を復元し、性能面
においてもなんら凍結前と変化のないものが得られる。
凍結防止材としてエチレングリコール、プロピレングリ
コールの配合量はエマルション100部に対して0.5
〜5部添加するのが好ましい。5部より多いと特に下地
がアルミの場合に塗膜の濡れ性が悪くなり弾き現象を生
じる。また、0.5部より少ないと凍結防止効果が無く
なり,凍結後常温に戻してももとのエマルションに復元
せず使用不可能になる。
【0011】本発明の組成物は、上記成分を混合するこ
とによって調製することが出来る。例えば、水を仕込ん
だのち攪拌しながら微粉末シリカを徐々にダマができな
い様に混合、分散する。微粉末シリカが分散されたのを
確認後、スチレンアクリル酸共重合樹脂エマルションを
混合、分散させる。次いで、ウレタン変性エチレンアク
リル酸共重合樹脂エマルションあるいは、エチレンアク
リル酸共重合エマルションを混合、分散させる。ついで
エチレングリコールを混合、分散させる。最後にろ過し
て本発明の組成物を調製することが出来る。
【0012】
【実施例】以下実施例と比較例を示して本発明を具体的
に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるもので
はない。なお以下の例において配合量は重量部を示す。
表1及び表2に示す成分を同表に示す配合量で混合し,
各種基材との接着性及び市販弾性塗材との接着性強度発
現日数、揆水性、耐水性及び各組成物の低温安定性の試
験を実施した。結果を表1及び表2に併記する.
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】表中、各種基材との接着性とは、各種基材
に実施例品、比較例品を200μm塗布しその上に3c
m幅に切断した不織布に組成物を含浸させたものを貼り
付け20℃7日間養生し不織布を180度に折り曲げ、
バネ秤で引っ張りその接着強さと剥離状況を観察した。
組成物が80%以上凝集破壊したものを〓、組成物が5
0〜80%凝集破壊したものを△、組成物が0〜20%
凝集破壊し、80〜100%が組成物と躯体の界面剥離
のものを×と評価した。市販弾性塗材との接着性強度発
現日数とは、市販弾性塗材に上記方法で試験体を作成し
養生日数を1日、3日、7日、10日と経時させ上記方
怯で評価した。耐水性試験とは、市販弾性塗材に上記方
法で試験体を作成し20℃、7日養生したものを、20
℃、7日間水中に浸漬し、取り出して1時間後に上記方
怯で評価した。揆水性試験とは、紙に実施例品、比較例
品を200μm塗布し、20℃、7日間養生し試験体と
した。試験体の上にスポイトで水を滴下し下記基準で評
価した。 〓:揆水性有り △:揆水性やや有り ×:揆水性無し 低温安定性試験とは、組成物の凍結融解後の安定性試験
で、−10℃で24時間静置しその後、20℃に24時
間静置し、組成物の状態を観察し、下記基準で評価し
た。 〓:凍結前と変化無し ×:全体がゲル状となる 尚、表中のSKエマルションとは、スチレンアクリル酸
エステル共重合樹脂エマルション、UAエマルションと
は、ウレタン変性エチレンアクリル酸共重合樹脂エマル
ション、EAエマルションとは、エチレンアクリル酸共
重合樹脂エマルションの略称である。
【0016】
【発明の効果】本発明の組成物である水系プライマー
は、各種基材への適度な浸透性、密着性、補強性、耐水
性、揆水性を保持しており、特に、既に施工してから長
年月経った弾性塗料の壁面の補修に多大の効果を発揮す
るものであった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス転移温度が0乃至30℃にあるスチ
    レンアクリル酸エステル共重合樹脂エマルション100
    部にたいして,軟化点が85乃至100℃の範囲あるウ
    レタン変性エチレンアクリル酸共重合樹脂エマルション
    を5乃至100部、及び/又は.軟化点が85乃至10
    0℃の範囲にあるエチレンアクリル酸共重合樹脂エマル
    ションを5乃至100部、微粉末シリカ0.2乃至5部
    を配合したことを特徴とする水系プライマー組成物。
JP16961197A 1997-06-12 1997-06-12 水系プライマー組成物 Pending JPH111656A (ja)

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