JPH11164210A - 動き検出用固体撮像装置 - Google Patents

動き検出用固体撮像装置

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JPH11164210A
JPH11164210A JP32768197A JP32768197A JPH11164210A JP H11164210 A JPH11164210 A JP H11164210A JP 32768197 A JP32768197 A JP 32768197A JP 32768197 A JP32768197 A JP 32768197A JP H11164210 A JPH11164210 A JP H11164210A
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signal
electric signal
vertical
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Tomohisa Ishida
知久 石田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、動き検出用固体撮像装置に関し、
外部での動き検出回路などを不要とし、かつ電子シャッ
タ機能を備えることを目的とする。 【解決手段】 複数の受光部(1)と、受光部ごとの増幅
素子(2)と、増幅素子のリセット回路(4)と、受光部から
増幅素子へ電荷転送する電荷転送回路(3)と、垂直読み
出し線(12)と、増幅素子と垂直読み出し線とを断続する
読み出し回路(6)と、読み出し回路を介し前フレームを
読み出す前フレーム垂直転送手段(15の一部)と、電荷転
送回路による増幅素子の信号電荷を更新後、読み出し回
路を介し現フレームを読み出す現フレーム垂直転送手段
(15の一部)と、上記2フレームを比較する比較回路(21
b)と、比較回路の出力を水平転送する水平転送回路(18)
と、受光部の電荷を排出する不要電荷排出回路(5)と、
電荷転送回路の遮断中に不要電荷排出回路を駆動する電
子シャッタ回路(15の一部)とを備えて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレーム間の差異
に基づいて動き検出を行う動き検出用固体撮像装置に関
する。特に、本発明は、電子シャッタ機能を備えた動き
検出用固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、固体撮像装置を介して画像データ
を順次に撮像し、これら画像データのフレーム間差から
動体検出を行う動き検出用画像処理装置が知られてい
る。図9は、この種の動き検出用画像処理装置100を
示す図である。図9において、動き検出用画像処理装置
100は、固体撮像装置101と、固体撮像装置101
からの画像信号(アナログ信号)をディジタル信号に変
換するAD変換回路102と、AD変換回路102から
のディジタル信号を保存する画像メモリ(第1の画像メ
モリ)103及び画像メモリ(第2の画像メモリ)10
4と、該画像メモリ103,104に保存されているデ
ィジタルの画像データを互いに比較して動きを検出する
画像処理回路105とで構成されている。
【0003】このような構成の動き検出用画像処理装置
100では、まず、固体撮像装置101で得られた第1
フレームの画像信号(アナログ信号)がAD変換回路1
02でディジタル信号に変換された後、第1の画像メモ
リ103に保存される。次に、第1のフレーム(直前の
フレーム)に後続する第2のフレームにおいて、固体撮
像装置101によって得られた画像信号(アナログ信
号)がAD変換回路102でディジタル信号に変換され
た後、第2の画像メモリ104に保存される。
【0004】画像処理回路105では、第1の画像メモ
リ103に保存されているディジタル信号と、第2の画
像メモリ104に保存されているディジタル信号とを、
画素単位に比較し、所定値以上異なる画素を検出する。
このような、フレーム間の比較により、被写体中の動体
検出を行うことが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の動き検出用画像処理装置100では、固体撮像装置
101の周辺回路が複雑で、動き検出用画像処理装置1
00全体が大型化し、かつ高価になるという不具合があ
った。また、固体撮像装置101から出力される画像信
号はアナログ信号であり、そのアナログ信号のままAD
変換回路102に供給される。そのため、アナログ信号
の伝送路が引き回されることとなり、周辺雑音の影響を
受けやすいという不具合も生じていた。
【0006】さらに、上記従来の動き検出用画像処理装
置100では、画像信号(アナログ信号)のダイナミッ
クレンジが、AD変換回路102で制限される。通常、
AD変換回路102の入力ダイナミックレンジは、固体
撮像装置101のダイナミックレンジより狭いため、動
体の検出処理の過程で固体撮像装置101の広いダイナ
ミックレンジが有効に利用できないという不具合もあっ
た。
【0007】また、外部の画像処理回路105におい
て、前フレームの電気信号と現フレームの電気信号との
比較を行う場合、AD変換回路102における変換時の
同期ズレなどのために、比較すべき画素位置にわずかな
位相ズレが生じるおそれがあった。もしも、このような
位相ズレが生じた場合、静止体であってもエッジ部分な
どでフレーム間差を生じてしまうため、動体検出の精度
や信頼性が著しく低くなるという不具合を生じていた。
【0008】以上のような不具合を避けるために、固体
撮像装置101の画素ごとに直前のフレームと現在のフ
レームでの画像信号を記憶するためのメモリを設け、さ
らにこのメモリに記憶された画像信号を比較する比較回
路を画素ごとに設けて、各画素ごとに動体をあらわす信
号を生成することも考えられる。しかしながら、このよ
うな対策では、各画素の構造が複雑になり、固体撮像装
置101の開口率の低下や、解像度の低下を引き起こす
という不具合が生じる。
【0009】さらに、上記の対策では、各画素から動き
検出信号のみが出力されるため、固体撮像装置において
元来出力されるべき画像信号を、同時に得られないとい
う不具合もあった。また、上記の対策では、各画素の構
造が複雑となるため、画素ごとに電子シャッタ機能を付
加することが、半導体スペース上から困難となる。
【0010】特に、被写体の早い動きによって像が流れ
た場合、フレーム間差から動体の位置などを正確に検出
することが不可能となる。そのため、動き検出用の装置
としては電子シャッタ機能を備えていることが実用上好
ましく、そのような要望に応えることが肝要となる。そ
こで、請求項1に記載の発明では、動き検出に当たって
外部での画像比較処理を不要とし、かつ電子シャッタ機
能を備えた動き検出用固体撮像装置を提供することを目
的とする。
【0011】請求項2に記載の発明では、請求項1の目
的と併せて、動き検出の信号と画像信号とを同時に出力
可能とした動き検出用固体撮像装置を提供することを目
的とする。請求項3に記載の発明では、請求項2の目的
と併せて、暗信号分を取り除いた高品質の画像信号を出
力する動き検出用固体撮像装置を提供することを目的と
する。
【0012】請求項4に記載の発明では、請求項1の目
的と併せて、被写体の動きを判定する機能を有する動き
検出用固体撮像装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】(請求項1)請求項1に
記載の発明は、マトリックス状に配列され、入射光に応
じて信号電荷を生成する複数の受光部と、受光部ごとに
設けられ、電荷を蓄積する制御領域を有し、該制御領域
の蓄積電荷に対応した電気信号を出力する増幅素子と、
増幅素子の制御領域をリセットするリセット回路と、受
光部に生成される信号電荷を、増幅素子の制御領域へ転
送する電荷転送回路と、受光部の垂直列ごとに設けられ
る垂直読み出し線と、増幅素子ごとに設けられ、増幅素
子から出力される電気信号を垂直読み出し線に読み出す
読み出し回路と、電荷転送回路の転送動作を遮断して、
前フレームの信号電荷を制御領域に保持させたままの状
態で、特定行の読み出し回路を選択的に駆動して、前フ
レームの電気信号を垂直読み出し線に読み出す前フレー
ム垂直転送手段と、特定行の電荷転送回路を駆動して、
現フレームの信号電荷を制御領域に保持させ、この状態
で、特定行の読み出し回路を駆動して、現フレームの電
気信号を垂直読み出し線に読み出す現フレーム垂直転送
手段と、垂直読み出し線ごとに設けられ、垂直読み出し
線を介して時分割に読み出される前フレームの電気信号
と現フレームの電気信号とを比較する比較回路と、比較
回路からの各出力を水平転送する水平転送回路と、受光
部ごとに設けられ、受光部に生成される不要電荷を排出
する不要電荷排出回路と、電荷転送回路の遮断期間中
に、受光部に生成される不要電荷を不要電荷排出回路を
介して排出し、受光部における信号電荷の蓄積時間を制
限する電子シャッタ回路とを備えて、動き検出用固体撮
像装置を構成する。
【0014】このような構成により、請求項1に記載の
動き検出用固体撮像装置では、個々の増幅素子の制御領
域において、前フレームの信号電荷を保持する。前フレ
ーム垂直転送手段は、増幅素子からこのとき出力される
前フレームの電気信号を垂直読み出し線へ出力する。一
方、現フレーム垂直転送手段は、現フレームの信号電荷
が増幅素子の制御領域に転送した後、増幅素子から出力
される現フレームの電気信号を垂直読み出し線へ出力す
る。
【0015】このような動作により、垂直読み出し線に
は「前フレームの電気信号」と「現フレームの電気信
号」とが時分割に出力される。比較回路では、このよう
に時分割出力される「前フレームの電気信号」と「現フ
レームの電気信号」とを垂直読み出し線ごとに取り込
み、これらの比較を行う。水平転送回路では、比較回路
の出力を水平転送し、動き検出信号として出力する。
【0016】また特に、請求項1に記載の動き検出用固
体撮像装置においては、受光部の不要電荷を排出する不
要電荷排出回路と、その不要電荷排出回路を制御して電
子シャッタ動作を実現する電子シャッタ回路とを設けて
いる。この電子シャッタ回路は、電荷転送回路の転送動
作の遮断中に、不要電荷排出回路を介して受光部の不要
電荷を排出する。したがって、電子シャッタ動作に際し
て、制御領域に保持された前フレームの信号電荷を損な
うことがない。
【0017】なお、請求項1の記載では「フレーム」と
いう表現を用いているが、これは1コマ分の画像という
本来の意味である。それ故、請求項1に記載の動き検出
用固体撮像装置は、プログレシッブ走査を行うものに限
定される必要はなく、例えばインターレース走査を行う
ようなものでもかまわない。このようなインターレース
走査においては、現フィールドと、現フィールドより以
前の前フィールドとの差異に基づいて動き検出が行われ
る。
【0018】(請求項2)請求項2に記載の発明は、請
求項1に記載の動き検出用固体撮像装置において、垂直
読み出し線を介して時分割に読み出される前フレームの
電気信号もしくは現フレームの電気信号のどちらか一方
を選択的に取り込んで、水平転送する画像信号出力回路
を備えたことを特徴とする。
【0019】このような構成では、垂直読み出し線上の
電気信号を選択的に出力するので、動き検出の動作を特
に妨げることがない。したがって、動き検出の信号と画
像信号とを同時に出力することが可能となる。(請求項
3)請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の動き検
出用固体撮像装置において、リセット回路の駆動により
増幅素子の制御領域が一定電圧に初期化された状態で、
特定行の読み出し回路を選択的に駆動し、増幅素子から
出力される電気信号(暗信号)を垂直読み出し線に読み
出す暗信号垂直転送手段と、垂直読み出し線を介して時
分割に読み出される暗信号を標本する標本回路とを備
え、画像信号出力回路は、「前フレームの電気信号」も
しくは「現フレームの電気信号」の一方から、標本回路
に標本された暗信号の分を減じた信号を出力することを
特徴とする。
【0020】このような構成により、請求項3に記載の
動き検出用固体撮像装置では、垂直読み出し線を効率的
に使用して、2フレーム分の電気信号に加えて暗信号ま
で時分割に出力する。画像信号出力回路は、前フレーム
もしくは現フレームの電気信号からこの暗信号の分を減
ずることにより、暗信号を除去した高品質な電気信号を
出力することが可能となる。
【0021】(請求項4)請求項1ないし請求項3のい
ずれか1項に記載の動き検出用固体撮像装置において、
上述した比較回路は、現フレームの電気信号と前フレー
ムの電気信号とが許容範囲内で一致するか否かを判定
し、判定結果の真偽に応じて2値化信号を出力する回路
であることを特徴とする。
【0022】このような構成により、請求項4に記載の
動き検出用固体撮像装置からは、前フレームと現フレー
ムとの間で変化が有ったか否かを直接的に示す「2値化
された動き検出信号」が出力される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の形態を説明する。
【0024】(第1の実施形態)第1の実施形態は、請
求項1〜3に記載の発明に対応する実施形態である。図
1は、第1の実施形態の回路構成を示す図である。図1
において、動き検出用固体撮像装置10には、単位画素
11が、n行m列にマトリックス配列される。これらの
単位画素11の出力は、垂直列ごとに共通接続され、m
本分の垂直読み出し線12を形成する。
【0025】また、動き検出用固体撮像装置10には、
垂直転送のタイミングを決定するための垂直転送回路1
5が配置される。この垂直転送回路15からは、1行目
の単位画素11に対し4種類の制御パルスφTG1,φ
RSG1,φVA1,φRSP1がそれぞれ供給され
る。同様にして、残りの2〜n行目の単位画素11に対
しても、垂直転送回路15から出力される4種類の制御
パルスφTG2〜n,φRSG2〜n,φVA2〜n,
φRSP2〜nがそれぞれ供給される。
【0026】上記のm本分の垂直読み出し線12には、
バイアス電流を供給するための電流源20と、差分処理
回路21a(2重サンプリング回路)と、動体検出回路
21b(2重サンプリング回路)とがそれぞれ接続され
る。これらm個の差分処理回路21aの標本制御端子に
は、制御パルスφNが共通に供給される。このような制
御パルスφNは、例えば垂直転送回路15などから出力
される。また、m個の差分処理回路21aの出力はすべ
て共通接続されて、画像信号用の水平読み出し線16a
を形成する。この水平読み出し線16a上に出力される
画像信号は、内部のビデオアンプ回路などを介して、動
き検出用固体撮像装置10の外部へ出力される。
【0027】一方、m個の動体検出回路21bの標本制
御端子には、制御パルスφMが共通に供給される。この
ような制御パルスφMは、例えば垂直転送回路15など
から出力される。また、m個の動体検出回路21bの出
力はすべて共通接続されて、動き検出信号用の水平読み
出し線16bを形成する。この水平読み出し線16b上
に出力される動き検出信号は、内部のビデオアンプ回路
などを介して、動き検出用固体撮像装置10の外部へ出
力される。
【0028】また、動き検出用固体撮像装置10には、
水平転送のタイミングを決定するための水平転送回路1
8が配置される。この水平転送回路18からは、1列目
の差分処理回路21aおよび動体検出回路21bの水平
制御端子に対して、制御パルスφH1が共通に供給され
る。同様にして、残りの2〜m列目の差分処理回路21
aおよび動体検出回路21bの水平制御端子には、水平
転送回路18から出力される制御パルスφH2〜φHm
がそれぞれ供給される。
【0029】また、水平読み出し線16a,16bに
は、リセット用のMOSスイッチ19a,19bがそれ
ぞれ接続される。これらのMOSスイッチ19a,19
bのゲートには、リセット用の制御パルスφRHが供給
される。このような制御パルスφRHは、例えば水平転
送回路18などから出力される。なお、図1に示してい
ないが、垂直読み出し線12にも同様に、リセット用の
MOSスイッチなどを設けてもよい。
【0030】(単位画素11の回路構成)次に、図1に
基づいて、1行1列目に位置する単位画素11につい
て、具体的な回路構成、並びに接続関係を説明する。な
お、その他の単位画素11についても、制御パルスの添
え字が異なるだけで、1行1列目の単位画素11と回路
構成は同様である。
【0031】まず、この単位画素11には、埋め込み型
のホトダイオード1が配置される。このホトダイオード
1のアノードは、電荷転送用のMOSスイッチ3を介し
て、JFET(接合型FET)2のゲートに接続され
る。この電荷転送用のMOSスイッチ3のゲートには、
垂直転送回路15から出力される制御パルスφTG1が
供給される。
【0032】また、JFET2のゲートは、信号電荷リ
セット用のMOSスイッチ4を介して、一定のリセット
電位に保たれた金属配線7aに接続される。このMOS
スイッチ4のゲートには、垂直転送回路15から出力さ
れる制御パルスφRSG1が供給される。さらに、ホト
ダイオード1のアノードと金属配線7aとの間をバイパ
スして、電荷排出用のMOSスイッチ5が配置される。
このMOSスイッチ5のゲートには、垂直転送回路15
から出力される制御パルスφRSP1が供給される。
【0033】また、JFET2のソースは、垂直転送用
のMOSスイッチ6を介して垂直読み出し線12に接続
される。このMOSスイッチ6のゲートには、垂直転送
回路15から出力される制御パルスφVA1が供給され
る。
【0034】(差分処理回路21aおよび動体検出回路
21bの回路構成)次に、図1に基づいて、垂直読み出
し線12の1列目に設けられた差分処理回路21aにつ
いて、具体的な回路構成を説明する。なお、2列目以降
の差分処理回路21aについても、制御パルスの添え字
が一部異なるだけで、1列目の差分処理回路21aと回
路構成は同様である。
【0035】まず、垂直読み出し線12に対し、暗信号
を保持するためのコンデンサ22aの一端が接続され
る。このコンデンサ22aの他端には、接地電位などの
一定電位を与えるためのMOSスイッチ23aと、水平
転送用のMOSスイッチ24aとが接続される。このM
OSスイッチ24aの反対側は、水平読み出し線16a
に接続される。ここで、MOSスイッチ23aには、制
御パルスφNが供給される。また、MOSスイッチ24
aには、水平転送回路18から出力される制御パルスφ
H1が接続される。
【0036】次に、垂直読み出し線12の1列目に設け
られた動体検出回路21bについて、具体的な回路構成
を説明する。なお、2列目以降の動体検出回路21bに
ついても、制御パルスの添え字が一部異なるだけで、1
列目の動体検出回路21bと回路構成は同様である。ま
ず、垂直読み出し線12に対し、前フレームの電気信号
を保持するためのコンデンサ22bの一端が接続され
る。このコンデンサ22bの他端には、接地電位などの
一定電位を与えるためのMOSスイッチ23bと、水平
転送用のMOSスイッチ24bとが接続される。このM
OSスイッチ24bの反対側は、水平読み出し線16b
に接続される。ここで、MOSスイッチ23bには、制
御パルスφMが供給される。また、MOSスイッチ24
bには、水平転送回路18から出力される制御パルスφ
H1が接続される。
【0037】(単位画素11の半導体構造)次に、図2
および図3を用いて、単位画素11の半導体構造につい
て説明する。まず、単位画素11は、図3にしめすよう
に、基板30の主面側に形成されたn型領域31中に形
成される。このn型領域31の中央には、表面近傍にp
型蓄積領域35が面状形成される。このp型蓄積領域3
5の上面には、酸化膜界面の空乏化を防ぐためのn型領
域が薄く設けられる。このようなp型蓄積領域35の周
囲にできるpn接合により、埋め込み型のホトダイオー
ド1が構成される。
【0038】このp型蓄積領域35周囲の一カ所に、電
荷転送用のMOSスイッチ3のゲート領域を介して、J
FET2のゲート領域2Gが配される。このゲート領域
2Gの内部には、JFET2のソース2Sとドレイン2
Dとをつなぐn型領域の通路が設けられる。MOSスイ
ッチ3のゲート領域の真上には、酸化膜を介して、制御
パルスφTG1が印加されたポリシリコンなどの配線層
が通過する(図3(b)を参照)。
【0039】ここで、JFET2のドレイン2D側は、
n型領域31に直に接触して定電位に保たれる。一方、
ソース2S側は、配線32を介して、垂直転送用のMO
Sスイッチ6の一方の主電極(ここではp型領域)に接
続される。このMOSスイッチ6のゲート領域の真上に
は、酸化膜を介して、制御パルスφVA1が印加された
ポリシリコンなどの配線層が通過する(図3(a)を参
照)。また、MOSスイッチ6の他方の主電極(ここで
はp型領域)は、垂直読み出し線12を形成する配線に
接続される。
【0040】一方、JFET2のゲート領域2Gに隣接
するように、MOSスイッチ4のゲート領域を介した排
出用ドレイン部7が設けられる。このMOSスイッチ4
のゲート領域の真上には、酸化膜を介して、制御パルス
φRSG1が印加されたポリシリコンなどの配線層が通
過する(図3(a)を参照)。また、排出用ドレイン部
7とp型蓄積領域35との間には、MOSスイッチ5の
ゲート領域が設けられる。このMOSスイッチ5のゲー
ト領域の真上には、制御パルスφRSP1が印加された
ポリシリコンなどの配線層が通過する(図3(c)を参
照)。
【0041】このように、排出用ドレイン部7は、MO
Sスイッチ4およびMOSスイッチ5の共通ドレインを
構成する。この排出用ドレイン部7は、金属配線7aを
介して、一定のリセット電位に保たれる。なお、図3に
示すように、この金属配線7aは遮光膜を兼ねるため、
ホトダイオード1の受光部を除く領域を覆う形状に形成
される(なお、図2では金属配線7aの図示を省略して
いる)。
【0042】(本発明と第1の実施形態との対応関係)
ここで、請求項1に記載の発明と第1の実施形態との対
応関係については、受光部はホトダイオード1に対応
し、増幅素子はJFET2に対応し、増幅素子の制御領
域はゲート領域2Gに対応し、リセット回路はMOSス
イッチ4に対応し、電荷転送回路はMOSスイッチ3に
対応し、垂直読み出し線は垂直読み出し線12に対応
し、読み出し回路はMOSスイッチ6に対応し、前フレ
ーム垂直転送手段は垂直転送回路15の「前フレームの
電気信号を垂直転送する機能」に対応し、現フレーム垂
直転送手段は垂直転送回路15の「現フレームの電気信
号を垂直転送する機能」に対応し、比較回路は動体検出
回路21bに対応し、水平転送回路は水平転送回路18
の「動き検出信号を水平転送する機能」に対応し、不要
電荷排出回路はMOSスイッチ5に対応し、電子シャッ
タ回路は垂直転送回路15の「MOSスイッチ5を駆動
してホトダイオード1の蓄積時間を制限する機能」に対
応する。
【0043】また、請求項2に記載の発明と第1の実施
形態との対応関係については、上述の対応関係に加え
て、画像信号出力回路は、差分処理回路21aおよび水
平転送回路18の「現フレームの画像信号を選択的に水
平転送する機能」に対応する。さらに、請求項3に記載
の発明と第1の実施形態との対応関係については、上述
の対応関係に加えて、暗信号垂直転送手段は、垂直転送
回路15の「JFET2の暗信号成分を垂直転送する機
能」に対応し、標本回路は差分処理回路21aの「暗信
号を標本する機能」に対応する。
【0044】(第1の実施形態の動作)図4は、第1の
実施形態の駆動タイミングを示すタイミングチャートで
ある。なお、本図は、水平i行目以降の画素列読み出し
について示したものである。以下、図4を用いて、第1
の実施形態の動作を説明する。まず、図4に示す期間T
1のタイミングにおいて、制御パルスφRSPiをロー
レベルに立ち下げる。すると、水平i行目の単位画素1
1では、MOSスイッチ5が導通し、その時点において
ホトダイオード1に蓄積されていた不要電荷が排出され
る。この期間T1の終了間際には、制御パルスφRSP
iがハイレベルに復帰するため、水平i行目の単位画素
11は、この期間T1の終了間際から信号電荷の蓄積を
再開する。
【0045】次に、水平i行目の垂直転送動作の開始に
当たり、図4に示す期間T2のタイミングにおいて、制
御パルスφVAiをローレベルに保持し、かつ制御パル
スφMをハイレベルに立ち上げる。この制御パルスφV
Aiの立ち下げにより、水平i行目のMOSスイッチ6
が導通する。このとき、JFET2のゲート領域2Gに
は、前フレームの読み出しに際して蓄積された信号電荷
が残存する。そのため、JFET2のソースホロワ回路
を介して、前フレームかつ水平i行目の電気信号が垂直
読み出し線12上に出力される。一方、動体検出回路2
1b側では、制御パルスφMの立ち上げにより、MOS
スイッチ23bが導通する。その結果、コンデンサ22
bを通る充電経路が形成され、前フレームかつ水平i行
目の電気信号は、動体検出回路21b内のコンデンサ2
2bに充電される。この期間T2の終了間際に、制御パ
ルスφMが立ち下げられるため、コンデンサ22bの一
端は再びフローティング状態となる。その結果、前フレ
ームかつ水平i行目の電気信号は、コンデンサ22b群
の両端電圧として保持される。
【0046】次に、図4に示す期間T3のタイミングに
おいて、制御パルスφRSGiをローレベルに立ち下げ
る。すると、水平i行目の単位画素11では、MOSス
イッチ4が導通し、JFET2のゲート領域2Gに残留
していた前フレームの信号電荷が排出される。その結
果、ゲート領域2Gは、金属配線7aを介してリセット
電圧に初期化される。このとき、制御パルスVAiは依
然ローレベルに維持されるため、垂直読み出し線12に
は、水平i行目のJFET2において生じたゲート−ソ
ース間電圧のばらつき(暗信号)が出力される。
【0047】続いて、図4に示す期間T4のタイミング
において、制御パルスφNがハイレベルに立ち上げられ
る。差分処理回路21a側では、制御パルスφNの立ち
上げにより、MOSスイッチ23aが導通する。その結
果、コンデンサ22aを通る充電経路が形成され、水平
i行目の暗信号は、差分処理回路21a内のコンデンサ
22aに充電される。この期間T4の終了間際に、制御
パルスφNが立ち下げられるため、コンデンサ22aの
一端は再びフローティング状態となる。その結果、水平
i行目の暗信号は、コンデンサ22a群の両端電圧とし
て保持される。
【0048】次に、図4に示す期間T5のタイミングに
おいて、制御パルスφTGiがローレベルに立ち下げら
れる。すると、水平i行目の単位画素11において、M
OSスイッチ3が導通し、水平i行目のホトダイオード
1に蓄積された現フレームの信号電荷が、JFET2の
ゲート領域2Gに転送される。なお、ここでの信号電荷
の蓄積時間(露光時間)は、期間T1の終了間際から期
間T5の開始時点までの期間Texに該当する。
【0049】この状態において、制御パルスφVAiは
依然ローレベルであるため、垂直読み出し線12から
は、現フレームかつ水平i行目の電気信号が新たに出力
される。そのため、動体検出回路21b側のコンデンサ
22bの一端側には、現フレームかつ水平i行目の電気
信号から、前フレームかつ水平i行目の電気信号を減じ
た差分が現れる。この差分は、フレーム間の差異をあら
わすため、動き検出信号となる。
【0050】一方、差分処理回路21a側のコンデンサ
22aの一端側には、現フレームかつ水平i行目の電気
信号から、水平i行目の暗信号分を減じた差分が現れ
る。この差分は、暗信号成分が取り除かれた「現フレー
ムの画像信号」である。
【0051】次に、図4に示す期間T6のタイミングに
おいて、水平転送回路18は、制御パルスφH1・・・
φHmを立ち代わりハイレベルに順次設定する。そのた
め、m列分のコンデンサ22bの一端側は、1〜m列の
順番で水平読み出し線16bに接続される。その結果、
水平読み出し線16b上では、水平i行目のフレーム間
差分を示す動き検出信号が順次に出力される。
【0052】一方、m列分のコンデンサ22aの一端側
は、1〜m列の順番で水平読み出し線16aに接続され
る。その結果、水平読み出し線16a上では、現フレー
ムかつ水平i行目の画像信号が順次に出力される。な
お、期間T6中において、制御パルスφH1・・・φH
mをハイレベルに設定する合間に、φRHがハイレベル
に設定される。このような動作により、水平読み出し線
16a,16b上の残留電荷が、MOSスイッチ19
a,19bを介して毎回排出される。そのため、水平転
送される動き検出信号および画像信号に残留電荷が混じ
ることがない。(このように信号が間欠的に出力される
ので、場合によっては、読み出し線16a,16bに接
続されるビデオアンプ回路で零次ホールド動作を行って
もよい。) 上述した一連の処理を、その他の水平行についても順番
に繰り返すことにより、水平読み出し線16bからは、
1フレーム分に相当する動き検出信号が外部に出力され
る。また、水平読み出し線16aからは、現フレームの
画像信号が外部に出力される。
【0053】なお、露光期間Texについて補足説明を
行う。まず、水平i+1行目の画素を読み出す直前の期
間T6の終了時に、制御パルスφRSPi+rがローレ
ベルに立ち下がり、水平i+r行目の画素のホトダイオ
ード1に蓄積されていた不要電荷が排出される。これら
水平i+r行目の画素のホトダイオード1は、この排出
時点から水平i+r行目の読み出し開始までの期間、信
号電荷を蓄積する。従って、第1の実施形態の露光時間
Texは、ほぼ水平(r−1)行分の読み出し時間に相
当する。この露光時間Texが全ての画素について一定
となるように、制御パルスφRSP1〜nが垂直転送回
路15から出力される。
【0054】以上説明した動作により、第1の実施形態
では、動体検出回路21bが、垂直読み出し線12に時
分割出力される2フレーム分の電気信号の差分を取るこ
とにより、動き検出信号を生成することができる。した
がって、動き検出を行うために、固体撮像装置の外部
に、AD変換回路、画像メモリや画像処理回路などの周
辺回路を設ける必要が一切ない。その結果、動き検出を
必要とする監視装置や画像圧縮装置などの装置全般を小
型、かつ低コストに構成することが可能となる。
【0055】また、第1の実施形態では、AD変換回路
を介さずに動き検出信号を生成している。そのため、A
D変換回路によりダイナミックレンジが制限されること
がなく、固体撮像装置自体の広いダイナミックレンジを
そのまま利用して、動き検出を行うことができる。さら
に、第1の実施形態では、画素ごとに比較回路を設ける
場合に比べ、画素の構成を単純化することができる。し
たがって、開口率の向上、解像度の向上を比較的容易に
図ることができる。
【0056】また、第1の実施形態では、前フレームの
電気信号と現フレームの電気信号とが、固体撮像装置内
において画素位置の位相ズレなく比較される。したがっ
て、外部回路でフレーム間差をとる場合に比べ、画像の
エッジ部分を動きと誤検出する不具合が一切なくなる。
その上、第1の実施形態では、電荷転送用のMOSスイ
ッチ3の遮断期間中に、電荷排出用のMOSスイッチ5
を介してホトダイオード1中の不要電荷を直に排出す
る。このような機構により、動き検出の動作には一切支
障を与えることなく、電子シャッタ機能を確実に実現す
ることができる。
【0057】特に、被写体の早い動きにより像が流れて
しまうケースでは、フレーム間差に基づいて動体の位置
を精密に検出することが困難となる。このようなケース
において、上記の電子シャッタ動作を用いて像の流れを
防止することにより、精密な動き検出を実現することが
可能となる。
【0058】また、第1の実施形態では、垂直読み出し
線12上を時分割出力される「現フレームの電気信号」
を選択的に出力することにより、画像信号を出力するこ
とができる。特に、このような画像信号の出力動作は、
動体検出回路21b側の動き検出動作を一切妨げること
がない。したがって、動き検出信号および画像信号を同
時に出力することが可能となる。これら2種類の信号の
同時出力は、監視装置などのように、画像を観察(記
録)しながら動きを検出する必要がある用途に非常に適
したものとなる。
【0059】さらに、第1の実施形態では、垂直読み出
し線12を効率的に使用して、2フレーム分の電気信号
に加えて暗信号まで時分割に出力する。差分処理回路2
1aでは、この暗信号に基づいて、暗信号を除去した高
品質な電気信号を得ることができる。次に、別の実施形
態について説明する。
【0060】(第2の実施形態)第2の実施形態は、請
求項1〜4に記載の発明に対応した実施形態である。図
5は、第2の実施形態の回路構成を示す図である。図5
において、動き検出用固体撮像装置40には、単位画素
11が、n行m列にマトリックス配列される。これらの
単位画素11の出力は、垂直列ごとに共通接続され、m
本分の垂直読み出し線12を形成する。
【0061】また、動き検出用固体撮像装置40には、
垂直転送のタイミングを決定するための垂直転送回路1
5が配置される。この垂直転送回路15からは、1行目
の単位画素11に対し4種類の制御パルスφTG1,φ
RSG1,φVA1,φRSP1がそれぞれ供給され
る。同様にして、残りの2〜n行目の単位画素11に対
しても、垂直転送回路15から出力される4種類の制御
パルスφTG2〜n,φRSG2〜n,φVA2〜n,
φRSP2〜nがそれぞれ供給される。
【0062】上記のm本分の垂直読み出し線12には、
バイアス電流を供給するための電流源20と、差分処理
回路21aと、異値検出回路41b(後述)と、リセッ
ト用のMOSスイッチ20aとがそれぞれ接続される。
これらm個の差分処理回路21aの標本制御端子には、
制御パルスφNが共通に供給される。このような制御パ
ルスφNは、例えば垂直転送回路15などから出力され
る。また、m個の差分処理回路21aの出力端子はすべ
て共通接続されて、画像信号用の水平読み出し線16a
を形成する。この水平読み出し線16a上に出力される
画像信号は、内部のビデオアンプ回路などを介して、動
き検出用固体撮像装置40の外部へ出力される。
【0063】さらに、水平読み出し線16aには、リセ
ット用のMOSスイッチ19aが接続される。これらの
MOSスイッチ19aのゲートには、リセット用の制御
パルスφRHが供給される。このような制御パルスφR
Hは、例えば水平転送回路18などから出力される。ま
た、動き検出用固体撮像装置40には、水平転送のタイ
ミングを決定するための水平転送回路18が配置され
る。この水平転送回路18からは、1列目の差分処理回
路21aの水平制御端子に対して、制御パルスφH1が
供給される。同様にして、残りの2〜m列目の差分処理
回路21aの水平制御端子にも、水平転送回路18から
出力される制御パルスφH2〜φHmがそれぞれ供給さ
れる。
【0064】一方、m個の異値検出回路41bの標本制
御端子には、制御パルスφSA,φSBが供給される。
このような制御パルスφSA,φSBは、例えば垂直転
送回路15などから出力される。また、m個の異値検出
回路41bの出力端子Qは、シフトレジスタ48のパラ
レル入力にそれぞれ接続される。このシフトレジスタ4
8には、パラレルデータの取り込みタイミングを決定す
るための制御パルスφLDと転送クロックφCKとが入
力される。これらのパルスφLD,φCKは、例えば水
平転送回路18などから供給される。また、シフトレジ
スタ48のシリアル出力は、動き検出信号として動き検
出用固体撮像装置40の外部へ出力される。
【0065】なお、単位画素11および差分処理回路2
1aの内部構成については、第1の実施形態と同じなの
で同一の参照番号を付与して図5に示し、ここでの説明
を省略する。 (異値検出回路41bの回路構成)次に、図6(a)に
基づいて、垂直読み出し線12の1列目に設けられた異
値検出回路41bについて、具体的な回路構成を説明す
る。なお、2列目以降の異値検出回路41bについて
も、制御パルスの添え字が一部異なるだけで、1列目の
異値検出回路41bと回路構成は同様である。
【0066】まず、1列目の垂直読み出し線12に対
し、MOSスイッチ42a,42bの一端側がそれぞれ
接続される。このMOSスイッチ42aの他端側は、電
圧保持用のコンデンサ43aと、コンパレータ44aの
正側入力と、コンパレータ44bの負側入力とにそれぞ
れ接続される。
【0067】一方、MOSスイッチ42bの他端側は、
電圧保持用のコンデンサ43bと、コンパレータ44a
の負側入力と、コンパレータ44bの正側入力とにそれ
ぞれ接続される。なお、図6(b)に、これらのコンパ
レータ44a,44bの入出力特性を示す。これらのコ
ンパレータ44a,44bの各出力は、オア回路45に
それぞれ入力される。このオア回路45の出力は、シフ
トレジスタ48のパラレル入力Q1に供給される。
【0068】(本発明と第2の実施形態との対応関係)
ここで、請求項1,4に記載の発明と第2の実施形態と
の対応関係については、受光部はホトダイオード1に対
応し、増幅素子はJFET2に対応し、増幅素子の制御
領域はゲート領域2Gに対応し、リセット回路はMOS
スイッチ4に対応し、電荷転送回路はMOSスイッチ3
に対応し、垂直読み出し線は垂直読み出し線12に対応
し、読み出し回路はMOSスイッチ6に対応し、前フレ
ーム垂直転送手段は垂直転送回路15の「前フレームの
電気信号を垂直転送する機能」に対応し、現フレーム垂
直転送手段は垂直転送回路15の「現フレームの電気信
号を垂直転送する機能」に対応し、比較回路は異値検出
回路41bに対応し、水平転送回路はシフトレジスタ4
8に対応し、不要電荷排出回路はMOSスイッチ5に対
応し、電子シャッタ回路は垂直転送回路15の「MOS
スイッチ5を駆動してホトダイオード1の蓄積時間を制
限する機能」に対応する。
【0069】また、請求項2に記載の発明と第2の実施
形態との対応関係については、上述の対応関係に加え
て、画像信号出力回路は、差分処理回路21aおよび水
平転送回路18の「現フレームの画像信号を選択的に水
平転送する機能」に対応する。さらに、請求項3に記載
の発明と第2の実施形態との対応関係については、上述
の対応関係に加えて、暗信号垂直転送手段は、垂直転送
回路15の「JFET2の暗信号成分を垂直転送する機
能」に対応し、標本回路は差分処理回路21aの「暗信
号を標本する機能」に対応する。
【0070】(第2の実施形態の動作)図7は、第2の
実施形態の駆動タイミングを示すタイミングチャートで
ある。なお、本図は、水平i行目以降の画素列読み出し
について示したものである。以下、図7を用いて、第2
の実施形態の動作を説明する。まず、図7に示す期間T
1のタイミングにおいて、制御パルスφRSPiをロー
レベルに立ち下げる。すると、水平i行目の単位画素1
1では、MOSスイッチ5が導通し、その時点において
ホトダイオード1に蓄積されていた不要電荷が排出され
る。この期間T1の終了間際には、制御パルスφRSP
iがハイレベルに復帰するため、水平i行目の単位画素
11は、この期間T1の終了間際から信号電荷の蓄積を
再開する。
【0071】次に、水平i行目の垂直転送動作の開始に
当たり、図7に示す期間T2のタイミングにおいて、制
御パルスφVAiをローレベルに保持し、かつ制御パル
スφMをハイレベルに立ち上げる。この制御パルスφV
Aiの立ち下げにより、水平i行目のMOSスイッチ6
が導通する。このとき、JFET2のゲート領域2Gに
は、前フレームの読み出しに際して蓄積された信号電荷
が残存する。そのため、JFET2のソースホロワ回路
を介して、前フレームかつ水平i行目の電気信号が垂直
読み出し線12に出力される。一方、異値検出回路41
b側では、この期間T2のタイミングで制御パルスφS
Aが立ち上げられる。そのため、MOSスイッチ42a
が導通し、垂直読み出し線12およびコンデンサ43a
を通る充電経路が形成される。その結果、前フレームか
つ水平i行目の電気信号は、異値検出回路41b内のコ
ンデンサ43aに充電される。この期間T2の終了間際
に、制御パルスφSAが立ち下げられるため、コンデン
サ43aの一端は再び垂直読み出し線12から切り離さ
れる。その結果、前フレームかつ水平i行目の電気信号
は、コンデンサ43aの両端電圧として保持される。
【0072】次に、図7に示す期間T3のタイミングに
おいて、制御パルスφRSGiをローレベルに立ち下げ
る。すると、水平i行目の単位画素11では、MOSス
イッチ4が導通し、JFET2のゲート領域2Gに残留
していた前フレームの信号電荷が排出される。その結
果、ゲート領域2Gは、金属配線7aを介してリセット
電圧に初期化される。このとき、制御パルスVAiは依
然ローレベルに維持されるため、垂直読み出し線12に
は、水平i行目のJFET2において生じたゲート−ソ
ース間電圧のばらつき(暗信号)が出力される。
【0073】続いて、図7に示す期間T4のタイミング
において、制御パルスφNがハイレベルに立ち上げられ
る。差分処理回路21a側では、制御パルスφNの立ち
上げにより、MOSスイッチ23aが導通する。その結
果、垂直読み出し線12およびコンデンサ22aを通る
充電経路が形成され、水平i行目の暗信号は、差分処理
回路21a内のコンデンサ22aに充電される。この期
間T4の終了間際に、制御パルスφNが立ち下げられる
ため、コンデンサ22aの一端は再びフローティング状
態となる。その結果、水平i行目の暗信号は、コンデン
サ22aの両端電圧として保持される。
【0074】次に、図7に示す期間T5のタイミングに
おいて、制御パルスφTGiがローレベルに立ち下げら
れる。すると、水平i行目の単位画素11において、M
OSスイッチ3が導通し、水平i行目のホトダイオード
1に蓄積された現フレームの信号電荷が、JFET2の
ゲート領域2Gに転送される。なお、ここでの信号電荷
の蓄積時間(露光時間)は、期間T1の終了間際から期
間T5の開始時点までの期間Texに該当する。
【0075】この状態において、制御パルスφVAiは
依然ローレベルであるため、垂直読み出し線12から
は、現フレームかつ水平i行目の電気信号が新たに出力
される。このとき、差分処理回路21a側のコンデンサ
22aの一端側には、現フレームかつ水平i行目の電気
信号から、水平i行目の暗信号分を減じた差分が現れ
る。この差分は、暗信号成分が取り除かれた「現フレー
ムの画像信号」である。
【0076】次に、図7に示す期間T6のタイミングに
おいて、制御パルスφSBが立ち上げられ、動体検出回
路41b内のMOSスイッチ42bが導通する。その結
果、垂直読み出し線12およびコンデンサ43bを通る
充電経路が形成され、現フレームかつ水平i行目の電気
信号は、異値検出回路41b内のコンデンサ43bに充
電される。この期間T6の終了間際に、制御パルスφS
Bが立ち下げられるため、コンデンサ43bの一端は再
び垂直読み出し線12から切り離される。その結果、前
フレームかつ水平i行目の電気信号は、コンデンサ43
bの両端電圧として保持される。
【0077】ここで、コンパレータ44a,44bは、
図6(b)に示す入出力特性を有する。そのため、コン
デンサ43a,43bの電圧差の絶対値が、閾値ΔVを
上回ると、コンパレータ44a,44bのどちらか一方
の出力がハイレベルとなり、オア回路45の出力がハイ
レベルとなる。また、コンデンサ43a,43bの電圧
差の絶対値が、閾値ΔVを下回ると、コンパレータ44
a,44bの双方の出力がローレベルとなり、オア回路
45の出力がローレベルとなる。
【0078】この期間T6の終了間際において、シフト
レジスタ48の制御パルスφLDが立ち上げられること
により、上記したオア回路45の各出力結果は、シフト
レジスタ48のパラレル入力にそれぞれ取り込まれる。
次に、図7に示す期間T7中に、水平転送回路18は、
制御パルスφH1・・・φHmを立ち代わりハイレベル
に順次設定する。
【0079】そのため、m列分のコンデンサ22aの一
端側は、1〜m列の順番で水平読み出し線16aに接続
される。その結果、水平読み出し線16a上では、現フ
レームかつ水平i行目の画像信号が順次に出力される。
この期間T6中において、制御パルスφH1・・・φH
mをハイレベルに設定する合間に、φRHがハイレベル
に設定される。このような動作により、水平読み出し線
16a上の残留電荷が、MOSスイッチ19aを介して
毎回排出される。そのため、水平転送される画像信号に
残留電荷が混じることがない。
【0080】また、この期間T7中に、シフトレジスタ
48には転送クロックφCKが順次に与えられる。その
結果、シフトレジスタ48内に取り込まれた異値検出回
路41bの各判定結果は水平方向に転送され、2値化さ
れた動き検出信号として順次に出力される。上述した一
連の処理を、その他の水平行についても順番に繰り返す
ことにより、シフトレジスタ48からは、1フレーム分
に相当する動き検出信号が外部出力される。また、水平
読み出し線16aからは、現フレームの画像信号が外部
出力される。
【0081】以上説明した動作により、第2の実施形態
では、第1の実施形態と同様の効果を得ることができ
る。特に、第2の実施形態に特有な効果としては、異値
検出回路41bにおいて、前フレームと現フレームとが
許容範囲内(ここでは閾値ΔV)で等しいか否かが画素
ごとに判定され、その判定結果が「2値化された動き検
出信号」として外部出力される点である。
【0082】このように動き検出信号が既に2値化され
ているので、装置外部での動き判定などを簡略化するこ
とが可能となる。また、動き検出信号が2値化されてい
るので、水平転送回路にシフトレジスタ48を使用する
ことが可能となり、動き検出信号の水平転送動作におい
て高速化と低雑音化とを容易に実現することができる。
なお、上述した実施形態では、増幅素子としてJFET
2を使用し、JFET2のゲート領域2Gに信号電荷を
蓄積しているが、この構成に特に限定されるものではな
い。一般的には、増幅機能を有する素子を増幅素子とし
て使用することができる。例えば、増幅素子としてMO
Sトランジスタやバイポーラトランジスタなどを使用し
てもよいし、これらの素子を混在使用した機能素子を使
用しても良い。また、これらの増幅素子のゲートやベー
スに発生する寄生容量に信号電荷を保持してもよいし、
増幅素子のゲートやベースに信号電荷を保持するための
コンデンサなどを補助的に設けてもよい。
【0083】さらに、上述した実施形態では、読み出し
回路として、垂直転送用のMOSスイッチ6を設けてい
るが、これに限定されるものではない。例えば、増幅素
子のゲートやベースに信号電荷を蓄積するためのコンデ
ンサを設け、このコンデンサの他端側の電圧を上下させ
ることにより、増幅素子と垂直読み出し線との接続・分
離を制御してもよい。
【0084】また、上述した実施形態では、ホトダイオ
ードで生じた信号電荷を、増幅素子の制御領域に直接転
送する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではない。例えば、信号電荷を拡散領域に転送し保持
した後、その拡散領域の電位を信号線を介してMOSト
ランジスタのゲートで検出してもよい。このような画素
の例としては、例えば、文献『Active Pixel Sensors:A
re CCD's Dinosaurs?』,Fossum E.R.,Proceeding of SP
IE: Charge-Coupled Device and Solid StateOptical S
ensorsIII、Vol.1900,pp2-14(1993)に記されたものがあ
る。
【0085】さらに、上述した実施形態では、単位画素
11が2次元マトリックス状に配列されている場合を説
明したが、1次元マトリックス状に配列されるライン撮
像素子などに対しても、本発明が、同様に適用できるの
は勿論である。なお、上述した第2の実施形態では、M
OSスイッチ20aを特に駆動していないが、これに限
定されるものではない。例えば、垂直読み出し線12上
における時分割の信号転送の合間に、制御パルスφVA
1〜nをローレベルに一旦設定し、この状態で制御パル
スφRSVを瞬間的に立ち上げてもよい。このような動
作により、垂直読み出し線12上の残留電荷をMOSス
イッチ20aを介して高速に排出することが可能とな
る。通常、垂直読み出し線12に寄生する容量性負荷の
ために、JFET2のソースホロワ出力は電圧低下の際
に有効に機能せず、専ら定電流源20の引き込み電流に
よって垂直読み出し線12の電圧が低下する。上記した
MOSスイッチ20aのリセット動作は、この垂直読み
出し線12の電圧低下の動作を速やかに完了させること
ができる。したがって、このようなMOSスイッチ20
aのリセット動作は、垂直読み出し動作の一層の高速化
を図る場合に有効な対策となる。
【0086】また、上述した第2の実施形態では、図6
に示すような異値検出回路41bを使用しているが、こ
の構成に限定されるものではない。一般的には、電気信
号が一致しているか否かを判定する判定回路であれば、
異値検出回路として使用することができる。例えば、図
8に示すような異値検出回路51bを使用することもで
きる。以下、この異値検出回路51bの動作について説
明する。
【0087】まず、垂直読み出し線12に、前フレーム
の画素出力Voldが出力されるタイミングで、制御パル
スφSCが一時的に立ち上げられる。その結果、MOS
スイッチQB1,QB2が導通し、コンデンサCCA,
CCBを介した充電経路が形成される。
【0088】このとき、コンデンサCCAの両端には、
(Vold-VT+Vth)の電圧が保持される。一方、コ
ンデンサCCBの両端には、(Vold-VT−Vth)の
電圧が保持される。次に、垂直読み出し線12に、現フ
レームの画素出力Vnowが出力されると、コンデンサC
CAの他端側には、(Vnow−Vold+VT−Vth)の
電圧値が現れる。一方、コンデンサCCBの他端側に
は、(Vnow−Vold+VT+Vth)の電圧値が現れ
る。なお、インバータINV1,INV2の閾値電圧は
VTに設定される。
【0089】以上のような電圧関係により、(Vnow−
Vold)がVThを上回ると、インバータINV1はロ
ーレベルを出力する。一方、(Vnow−Vold)がVTh
を下回ると、インバータINV1はハイレベルを出力す
る。また、(Vnow−Vold)が(−VTh)を上回る
と、インバータINV2はローレベルを出力する。一
方、(Vnow−Vold)が(−VTh)を下回ると、イン
バータINV2はハイレベルを出力する。
【0090】これらの論理出力は、インバータINV3
〜5を介した後、NAND回路NAにそれぞれ入力され
る。その結果、NAND回路NAからは、(Vnow−Vo
ld)の値が(−VTh)〜VThの範囲内にある場合、
ローレベルが出力される。また、(Vnow−Vold)の値
が(−VTh)〜VThの範囲外にある場合、ハイレベ
ルが出力される。
【0091】なお、これらの論理出力が決定されたタイ
ミングで、制御パルスφSDを立ち上げることにより、
MOSスイッチQB3,QB4が導通する。その結果、
インバータINV3,INV4を介してコンデンサCC
A,CCBが正帰還方向に再充電され、論理出力を安定
化することができる。このような回路動作により、異値
検出回路51bを用いて、2フレーム間の画素出力が許
容範囲内で一致するか否かを判定することができる。し
たがって、図5に示す異値検出回路41bに代えて、異
値検出回路51bを設けることが可能となる。
【0092】
【発明の効果】(請求項1)以上説明したように、請求
項1の発明では、垂直読み出し線上に「前フレームの電
気信号」と「現フレームの電気信号」とが時分割に出力
される。これらの電気信号を比較することにより、固体
撮像装置の内部において動き検出を実現することができ
る。
【0093】そのため、固体撮像装置の外部に、AD変
換回路、画像メモリや画像処理回路などの周辺回路を特
に設けることなく動き検出を行うことができる。したが
って、装置全体を小型、かつ低コストに構成することが
可能となる。また、請求項1の発明では、動き検出用固
体撮像装置の外部に従来必要であったAD変換回路が不
要になる。その結果、AD変換回路によりダイナミック
レンジが制限されることもなくなり、固体撮像装置自体
の広いダイナミックレンジで、動き検出を行うことがで
きる。
【0094】さらに、請求項1の発明では、画素ごとに
比較回路を設ける場合に比べ、画素の構成を単純化する
ことができる。したがって、開口率の向上、解像度の向
上を図ることができる。また、請求項1の発明では、前
フレームの電気信号と現フレームの電気信号とが、固体
撮像装置内において画素位置のズレなく比較される。し
たがって、外部回路でフレーム間差をとる場合に比べ、
画素位置の位相ズレによる動きの誤検出を生じるおそれ
が一切なく、動き検出を一段と高精度に行うことが可能
となる。
【0095】その上、請求項1に発明では、電荷転送回
路の遮断期間中に、不要電荷排出回路を介して受光部の
不要電荷を直に排出する。このような動作により、電子
シャッタ機能を確実に実現することができる。
【0096】また、このような電子シャッタの動作は、
電荷転送回路の遮断期間に行われるので、制御領域に保
持した前フレームの信号電荷を損なうことがない。した
がって、動き検出の動作には一切支障を与えることな
く、電子シャッタ機能を実現することができる。特に、
被写体の早い動きにより像が流れた場合、フレーム間差
に基づく動き検出の動作を精密に行うことが困難とな
る。そのため、上記のように、動き検出の動作に支障を
与えない電子シャッタ機能を有する本発明は、動き検出
用固体撮像装置として特に好適な構成である。
【0097】(請求項2)請求項2に記載の発明では、
垂直読み出し線上を時分割に出力される「前フレームの
電気信号」もしくは「現フレームの電気信号」のどちら
か一方を選択的に出力することにより、画像信号を出力
することができる。このような画像信号の出力動作は、
比較回路側の動き検出動作を一切妨げることなく行われ
るので、動き検出の信号と画像信号とを同時出力するこ
とが可能となる。
【0098】特に、このような画像信号と動き検出信号
の同時出力により、これら両信号を用いた画像表示のバ
リエーションが格段に増え、動き検出用固体撮像装置の
用途が著しく広がる。(請求項3)請求項3に記載の発
明では、垂直読み出し線を効率的に使用して、2フレー
ム分の電気信号に加えて暗信号まで時分割に出力する。
標本回路側では、この暗信号に基づいて、暗信号を除去
した高品質な電気信号を生成する。
【0099】特に、このような暗信号の垂直転送動作
は、2フレーム分の電気信号の垂直転送動作の合間にな
されるため、動き検出の動作に一切支障を生じることが
ない。したがって、動き検出の信号と、高品質な画像信
号とを同時出力することが可能となる。
【0100】(請求項4)請求項4に記載の発明では、
比較回路の動作により、前フレームと現フレームとの間
で変化が有ったか否かを画素単位に示す2値化された動
き検出信号が出力される。このような2値化された動き
検出信号により、装置外部での動き判定などを簡略化す
ることが可能となる。また、動き検出信号が2値化され
ているので、水平転送回路にシフトレジスタ回路を使用
することができる。このようなシフトレジスタ回路の使
用により、動き検出信号の水平転送動作において高速化
と低雑音化とを容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の回路構成を示す図である。
【図2】単位画素11のレイアウト例を説明する図であ
る。
【図3】単位画素11の各部の断面構造を説明する図で
ある。
【図4】第1の実施形態の駆動タイミングを示すタイミ
ングチャートである。
【図5】第2の実施形態の回路構成を示す図である。
【図6】異値検出回路41bの回路構成を示す図であ
る。
【図7】第2の実施形態の駆動タイミングを示すタイミ
ングチャートである。
【図8】異値検出回路の回路例を示す図である。
【図9】従来の動き検出用画像処理装置100を示す図
である。
【符号の説明】 1 ホトダイオード 2 JFET 2G ゲート領域 2S ソース 2D ドレイン 3 電荷転送用のMOSスイッチ 4 信号電荷リセット用のMOSスイッチ 5 電荷排出用のMOSスイッチ 6 垂直転送用のMOSスイッチ 7 排出用ドレイン部 7a 金属配線 10 動き検出用固体撮像装置 11 単位画素 12 垂直読み出し線 15 垂直転送回路 16a 水平読み出し線 16b 水平読み出し線 18 水平転送回路 19a,19b MOSスイッチ 21a 差分処理回路 21b 動体検出回路 22a コンデンサ 23a MOSスイッチ 24a 水平転送用のMOSスイッチ 30 基板 31 n型領域 35 p型蓄積領域 40 動き検出用固体撮像装置 41b 異値検出回路 42a MOSスイッチ 43a コンデンサ 44a コンパレータ 44b コンパレータ 45 オア回路 48 シフトレジスタ 51b 異値検出回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリックス状に配列され、入射光に応
    じて信号電荷を生成する複数の受光部と、 前記受光部ごとに設けられ、電荷を蓄積する制御領域を
    有し、該制御領域の蓄積電荷に対応した電気信号を出力
    する増幅素子と、 前記増幅素子の制御領域をリセットするリセット回路
    と、 前記受光部に生成される信号電荷を、前記増幅素子の制
    御領域へ転送する電荷転送回路と、 前記受光部の垂直列ごとに設けられる垂直読み出し線
    と、 前記増幅素子ごとに設けられ、前記増幅素子から出力さ
    れる電気信号を前記垂直読み出し線に読み出す読み出し
    回路と、 前記電荷転送回路を遮断して、前フレームの信号電荷を
    前記制御領域に保持させたままの状態で、特定行の前記
    読み出し回路を選択的に駆動して、前フレームの電気信
    号を前記垂直読み出し線に読み出す前フレーム垂直転送
    手段と、 前記特定行の前記電荷転送回路を駆動して、現フレーム
    の信号電荷を前記制御領域に保持させ、この状態で、前
    記特定行の前記読み出し回路を駆動して、現フレームの
    電気信号を前記垂直読み出し線に読み出す現フレーム垂
    直転送手段と、 前記垂直読み出し線ごとに設けられ、前記垂直読み出し
    線を介して時分割に読み出される前フレームの電気信号
    と現フレームの電気信号とを比較する比較回路と、 前記比較回路からの各出力を水平転送する水平転送回路
    と、 前記受光部ごとに設けられ、前記受光部に生成される不
    要電荷を排出する不要電荷排出回路と、 前記電荷転送回路の遮断期間中に、前記受光部に生成さ
    れる不要電荷を前記不要電荷排出回路を介して排出し、
    前記受光部における前記信号電荷の蓄積時間を制限する
    電子シャッタ回路とを備えたことを特徴とする動き検出
    用固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の動き検出用固体撮像装
    置において、 前記垂直読み出し線を介して時分割に読み出される前フ
    レームの電気信号もしくは現フレームの電気信号のどち
    らか一方を選択的に取り込んで、水平転送する画像信号
    出力回路を備えたことを特徴とする動き検出用固体撮像
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の動き検出用固体撮像装
    置において、 前記リセット回路の駆動により前記増幅素子の制御領域
    が一定電圧に初期化された状態で、特定行の前記読み出
    し回路を選択的に駆動し、前記増幅素子から出力される
    電気信号(暗信号)を前記垂直読み出し線に読み出す暗
    信号垂直転送手段と、 前記垂直読み出し線を介して時分割に読み出される前記
    暗信号を標本する標本回路とを備え、 前記画像信号出力回路は、 「前フレームの電気信号」もしくは「現フレームの電気
    信号」の一方から、前記標本回路に標本された前記暗信
    号の分を減じた信号を出力することを特徴とする動き検
    出用固体撮像装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1項
    に記載の動き検出用固体撮像装置において、 前記比較回路は、 現フレームの電気信号と前フレームの電気信号とが許容
    範囲内で一致するか否かを判定し、判定結果の真偽に応
    じて2値化信号を出力する回路であることを特徴とする
    動き検出用固体撮像装置。
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