JPH11162872A - 半導体集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体集積回路装置およびその製造方法Info
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- JPH11162872A JPH11162872A JP33933297A JP33933297A JPH11162872A JP H11162872 A JPH11162872 A JP H11162872A JP 33933297 A JP33933297 A JP 33933297A JP 33933297 A JP33933297 A JP 33933297A JP H11162872 A JPH11162872 A JP H11162872A
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- integrated circuit
- circuit device
- concentration
- semiconductor integrated
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 通常の半導体集積回路装置製造工程に
おいて不可避である400℃〜500℃での熱処理以外
の特別な熱処理を施さなくても半導体基板との接触抵抗
が低く、一層でも十分にバリア性が高いTiW合金を含
む配線を有する半導体集積回路装置を提供する。 【解決手段】 半導体基板上に形成された絶縁膜に開
孔されたコンタクトホールに金属が埋め込まれた半導体
集積回路装置において、コンタクトホール底部に露出し
た半導体基板上に、 WとTiとの濃度和に対するTi
濃度が20at%以上50at%以下であって、かつ酸
素濃度が全体の1.0at%以上20at%以下である
TiW合金層、あるいはTi濃度が5at%以上20a
t%未満であって、かつ酸素濃度が全体の0.5at%
以上15at%以下であるTiW合金層を形成する。
おいて不可避である400℃〜500℃での熱処理以外
の特別な熱処理を施さなくても半導体基板との接触抵抗
が低く、一層でも十分にバリア性が高いTiW合金を含
む配線を有する半導体集積回路装置を提供する。 【解決手段】 半導体基板上に形成された絶縁膜に開
孔されたコンタクトホールに金属が埋め込まれた半導体
集積回路装置において、コンタクトホール底部に露出し
た半導体基板上に、 WとTiとの濃度和に対するTi
濃度が20at%以上50at%以下であって、かつ酸
素濃度が全体の1.0at%以上20at%以下である
TiW合金層、あるいはTi濃度が5at%以上20a
t%未満であって、かつ酸素濃度が全体の0.5at%
以上15at%以下であるTiW合金層を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置に関するものであり、より詳しくはコンタクトホール
に埋め込まれるTiW配線とその形成方法に特徴を有す
る半導体集積回路装置及びその製造方法に関するもので
ある。
置に関するものであり、より詳しくはコンタクトホール
に埋め込まれるTiW配線とその形成方法に特徴を有す
る半導体集積回路装置及びその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】コンタクトホールにWやAlなどの金属
プラグあるいは金属配線を埋め込む際には、例えば特開
平2−96331号公報や特開平1−138718号公
報に開示されているように、半導体基板と前記金属プラ
グとの間、あるいは半導体基板と前記金属配線との間に
TiW合金やTiの層を形成することが多い。これは半
導体基板とのオーミックコンタクトを得たり、前記金属
プラグあるいは金属配線と半導体基板との相互拡散を防
ぐ目的で形成されるものであり、それぞれコンタクト
層、バリア層と呼ばれている。また、Tiは半導体基板
との接触抵抗が低くコンタクト層としては優れた材料で
あるが、半導体基板やTiの上に積層されるAlやWを
CVD法で形成するときの酸素やフッ素ガスなどに対す
るバリア性が悪い。従って、Ti層の上にはTiNなど
のバリア層が積層されることが多い。
プラグあるいは金属配線を埋め込む際には、例えば特開
平2−96331号公報や特開平1−138718号公
報に開示されているように、半導体基板と前記金属プラ
グとの間、あるいは半導体基板と前記金属配線との間に
TiW合金やTiの層を形成することが多い。これは半
導体基板とのオーミックコンタクトを得たり、前記金属
プラグあるいは金属配線と半導体基板との相互拡散を防
ぐ目的で形成されるものであり、それぞれコンタクト
層、バリア層と呼ばれている。また、Tiは半導体基板
との接触抵抗が低くコンタクト層としては優れた材料で
あるが、半導体基板やTiの上に積層されるAlやWを
CVD法で形成するときの酸素やフッ素ガスなどに対す
るバリア性が悪い。従って、Ti層の上にはTiNなど
のバリア層が積層されることが多い。
【0003】LSI配線用に良く用いられているTiW
合金のTi濃度は20at%〜30at%である。この
ときのTiWは、Tiに比べてバリア性に優れ、かつ金
属埋め込み時の膜剥がれが生じにくいなどの利点があ
る。
合金のTi濃度は20at%〜30at%である。この
ときのTiWは、Tiに比べてバリア性に優れ、かつ金
属埋め込み時の膜剥がれが生じにくいなどの利点があ
る。
【0004】しかしながら、TiW合金と半導体基板と
の接触抵抗はTiと半導体基板との接触抵抗に比べて大
きく、抵抗不良によるトラブルが発生するという問題が
あった。特に400℃〜500℃で熱処理を施すと、T
i濃度が20at%〜30at%のTiW合金の場合、
半導体基板との接触抵抗は著しく高くなりトラブルが発
生する。ここで、上記400℃〜500℃の熱処理は、
通常の半導体集積回路装置製造工程において、TiWな
どのバリア層を形成した後の酸化珪素絶縁膜形成などで
不可避的に行われるものである。
の接触抵抗はTiと半導体基板との接触抵抗に比べて大
きく、抵抗不良によるトラブルが発生するという問題が
あった。特に400℃〜500℃で熱処理を施すと、T
i濃度が20at%〜30at%のTiW合金の場合、
半導体基板との接触抵抗は著しく高くなりトラブルが発
生する。ここで、上記400℃〜500℃の熱処理は、
通常の半導体集積回路装置製造工程において、TiWな
どのバリア層を形成した後の酸化珪素絶縁膜形成などで
不可避的に行われるものである。
【0005】そこで米国特許第4888297号では、
コンタクト層としてTi濃度が約90at%〜97at
%のTiW合金を用いることが示され、またBabco
ckらは(J.Appl.phys.53,1982,P.
6898-6905)Ti濃度が80at%のTiW合
金を用いることを推奨している。
コンタクト層としてTi濃度が約90at%〜97at
%のTiW合金を用いることが示され、またBabco
ckらは(J.Appl.phys.53,1982,P.
6898-6905)Ti濃度が80at%のTiW合
金を用いることを推奨している。
【0006】しかしながら、このような組成のTiW合
金ではバリア性が不十分であるために、コンタクト層と
は別の組成のTiW合金、すなわちそれぞれTi63a
t%以下、Ti30at%のTiW合金層をバリア層と
して積層している。
金ではバリア性が不十分であるために、コンタクト層と
は別の組成のTiW合金、すなわちそれぞれTi63a
t%以下、Ti30at%のTiW合金層をバリア層と
して積層している。
【0007】また、特開平5−175346号公報に開
示されているように、TiWなどのバリア層を形成した
後に600℃〜750℃で熱処理を施すことによってT
iW合金と半導体基板との接触抵抗を低下させる方法も
あるが、その場合には通常の半導体集積回路装置製造工
程に新たな熱処理工程を追加しなければならないため、
製造コストが増加するという問題があった。
示されているように、TiWなどのバリア層を形成した
後に600℃〜750℃で熱処理を施すことによってT
iW合金と半導体基板との接触抵抗を低下させる方法も
あるが、その場合には通常の半導体集積回路装置製造工
程に新たな熱処理工程を追加しなければならないため、
製造コストが増加するという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、通常の半導
体集積回路装置製造工程に用いられる400℃〜500
℃の熱処理以外の特別な熱処理を施さなくても半導体基
板との接触抵抗が低く、一層でも十分にバリア性が高い
TiW合金からなる配線を有する半導体集積回路装置と
その製造方法を提供することを目的とするものである。
体集積回路装置製造工程に用いられる400℃〜500
℃の熱処理以外の特別な熱処理を施さなくても半導体基
板との接触抵抗が低く、一層でも十分にバリア性が高い
TiW合金からなる配線を有する半導体集積回路装置と
その製造方法を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべ
く、本発明は、半導体基板上に形成された絶縁膜に開孔
されたコンタクトホールに金属が埋め込まれた半導体集
積回路装置において、コンタクトホール底部に露出した
半導体基板上に、WとTiとの濃度和に対するTi濃度
が20at%以上50at%以下であって、かつ酸素濃
度が全体の1.0at%以上20at%以下となってい
るTiW合金層、あるいはTi濃度が5at%以上20
at%未満であって、かつ酸素濃度が全体の0.5at
%以上15at%以下となっているであるTiW合金層
が形成されていることを特徴とするものである。また、
全流量の0.1vol%以上20vol%以下の酸素ガ
スと1vol%以上50vol%以下の水素ガスを含ん
だArガスを用いてスパッタ成膜するか、更に半導体基
板にバイアス電流を印加してスパッタ成膜することによ
り上記半導体集積回路装置を製造することを特徴とする
ものである。
く、本発明は、半導体基板上に形成された絶縁膜に開孔
されたコンタクトホールに金属が埋め込まれた半導体集
積回路装置において、コンタクトホール底部に露出した
半導体基板上に、WとTiとの濃度和に対するTi濃度
が20at%以上50at%以下であって、かつ酸素濃
度が全体の1.0at%以上20at%以下となってい
るTiW合金層、あるいはTi濃度が5at%以上20
at%未満であって、かつ酸素濃度が全体の0.5at
%以上15at%以下となっているであるTiW合金層
が形成されていることを特徴とするものである。また、
全流量の0.1vol%以上20vol%以下の酸素ガ
スと1vol%以上50vol%以下の水素ガスを含ん
だArガスを用いてスパッタ成膜するか、更に半導体基
板にバイアス電流を印加してスパッタ成膜することによ
り上記半導体集積回路装置を製造することを特徴とする
ものである。
【0010】TiW合金のWとTiの濃度和に対するT
i濃度が20at%以上50at%以下で、あってかつ
酸素濃度が1.0at%以上20at%以下であるか、
あるいはWとTiの濃度和に対するTi濃度が5at%
以上20at%未満であって、かつ酸素濃度が0.5a
t%以上15at%以下である場合に、400℃〜50
0℃の熱処理を施してもBCC構造のTiW合金層と半
導体基板との間に非晶質シリサイド層が生成せず、Ti
W合金と半導体基板との接触抵抗が低く保たれる。
i濃度が20at%以上50at%以下で、あってかつ
酸素濃度が1.0at%以上20at%以下であるか、
あるいはWとTiの濃度和に対するTi濃度が5at%
以上20at%未満であって、かつ酸素濃度が0.5a
t%以上15at%以下である場合に、400℃〜50
0℃の熱処理を施してもBCC構造のTiW合金層と半
導体基板との間に非晶質シリサイド層が生成せず、Ti
W合金と半導体基板との接触抵抗が低く保たれる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
について詳細に説明する。
について詳細に説明する。
【0012】半導体基板上にTiW合金をスパッタリン
グにより成膜すると、Ti濃度が0at%〜90at%
の範囲でTiW合金はBCC構造となる(J.App
l.phys.53,1982,P.6898-690
5)。バリア層として工業的によく用いられるTiW合
金はTi濃度が20at%〜30at%のものである
が、これを400℃〜500℃の温度で熱処理を施す
と、BCC構造のTiW合金と半導体基板の間に厚さ約
1nm〜2nmの非晶質シリサイド層が生成する。この
非晶質シリサイド層が生成することにより、半導体基板
とTiW合金層との接触抵抗は大幅に増大する。
グにより成膜すると、Ti濃度が0at%〜90at%
の範囲でTiW合金はBCC構造となる(J.App
l.phys.53,1982,P.6898-690
5)。バリア層として工業的によく用いられるTiW合
金はTi濃度が20at%〜30at%のものである
が、これを400℃〜500℃の温度で熱処理を施す
と、BCC構造のTiW合金と半導体基板の間に厚さ約
1nm〜2nmの非晶質シリサイド層が生成する。この
非晶質シリサイド層が生成することにより、半導体基板
とTiW合金層との接触抵抗は大幅に増大する。
【0013】これを防ぐ手法として、特開平5−175
346号公報では、TiW合金などのバリア層を形成し
た後に600℃〜750℃での高温熱処理を施すことに
よって、TiW合金と半導体基板の間にTiとWと半導
体基板元素の結晶質の三元合金をエピタキシャルに形成
させる手法が提案されていた。しかしながら、この手法
では、通常の半導体集積回路装置製造工程に新たな熱処
理工程を追加することとなるため、コストが増加すると
いう問題があった。図1は典型的な半導体集積回路の断
面構造を表したものである。基板1上に形成された酸化
珪素絶縁膜3に於ける基板1のn型拡散層2上にはコン
タクトホール3aが形成され、その内部及び酸化珪素絶
縁膜3上にTiW合金層4及びW層5が成膜されてい
る。このTiW合金層4及びW層5を形成後、酸化珪素
絶縁膜6(spin on grass:以下SOG)
を塗布した後に400℃〜500℃の温度に加熱する。
更に、後工程でSOGが形成される場合、400℃〜5
00℃の熱処理が施される。従って、400℃〜500
℃の熱処理は不可避的なものである。本発明者らは、本
発明の組成のTiW合金は400℃〜500℃の温度で
熱処理を施しても、BCC構造のTiW合金と半導体基
板の間に非晶質シリサイド層は生成しないことを見いだ
し、これにより600℃〜750℃での高温熱処理を施
さなくても半導体基板とTiW合金層との接触抵抗の増
大を防ぐことができることを見いだした。また、本発明
の組成のTiW合金はバリア性も十分であるため、一層
でコンタクト層とバリア層を兼ねることができる。これ
は、適当な量の酸素を意図的に混入させることにより、
酸素が粒界などの欠陥に入り込むため従来のTiW合金
よりもさらにバリア性が高くなっているためと考えられ
る。
346号公報では、TiW合金などのバリア層を形成し
た後に600℃〜750℃での高温熱処理を施すことに
よって、TiW合金と半導体基板の間にTiとWと半導
体基板元素の結晶質の三元合金をエピタキシャルに形成
させる手法が提案されていた。しかしながら、この手法
では、通常の半導体集積回路装置製造工程に新たな熱処
理工程を追加することとなるため、コストが増加すると
いう問題があった。図1は典型的な半導体集積回路の断
面構造を表したものである。基板1上に形成された酸化
珪素絶縁膜3に於ける基板1のn型拡散層2上にはコン
タクトホール3aが形成され、その内部及び酸化珪素絶
縁膜3上にTiW合金層4及びW層5が成膜されてい
る。このTiW合金層4及びW層5を形成後、酸化珪素
絶縁膜6(spin on grass:以下SOG)
を塗布した後に400℃〜500℃の温度に加熱する。
更に、後工程でSOGが形成される場合、400℃〜5
00℃の熱処理が施される。従って、400℃〜500
℃の熱処理は不可避的なものである。本発明者らは、本
発明の組成のTiW合金は400℃〜500℃の温度で
熱処理を施しても、BCC構造のTiW合金と半導体基
板の間に非晶質シリサイド層は生成しないことを見いだ
し、これにより600℃〜750℃での高温熱処理を施
さなくても半導体基板とTiW合金層との接触抵抗の増
大を防ぐことができることを見いだした。また、本発明
の組成のTiW合金はバリア性も十分であるため、一層
でコンタクト層とバリア層を兼ねることができる。これ
は、適当な量の酸素を意図的に混入させることにより、
酸素が粒界などの欠陥に入り込むため従来のTiW合金
よりもさらにバリア性が高くなっているためと考えられ
る。
【0014】以下に、組成の限定理由について説明す
る。請求項1に関し、WとTiとの濃度和に対するTi
濃度(以下、Ti濃度と略記)が20at%以上の場
合、酸素濃度が1.0at%未満では、400℃〜50
0℃の温度での熱処理によりBCC構造のTiW合金と
半導体基板の間に非晶質シリサイド層が生成し、半導体
基板との接触抵抗が熱処理によって増大する。従って、
Ti濃度が20at%以上の場合の酸素濃度の下限は
1.0at%となる。また、半導体基板との接触抵抗は
酸素濃度が高くなるに従い増大する傾向にあり、特に酸
素濃度が20at%を越えると半導体基板との接触抵抗
は急激に大きくなる。このため、酸素濃度の上限は20
at%となる。
る。請求項1に関し、WとTiとの濃度和に対するTi
濃度(以下、Ti濃度と略記)が20at%以上の場
合、酸素濃度が1.0at%未満では、400℃〜50
0℃の温度での熱処理によりBCC構造のTiW合金と
半導体基板の間に非晶質シリサイド層が生成し、半導体
基板との接触抵抗が熱処理によって増大する。従って、
Ti濃度が20at%以上の場合の酸素濃度の下限は
1.0at%となる。また、半導体基板との接触抵抗は
酸素濃度が高くなるに従い増大する傾向にあり、特に酸
素濃度が20at%を越えると半導体基板との接触抵抗
は急激に大きくなる。このため、酸素濃度の上限は20
at%となる。
【0015】また、Ti濃度が50at%を越えると、
酸素濃度によらず400℃〜500℃の温度での熱処理
によりBCC構造のTiW合金と半導体基板の間に非晶
質TiW層が生成し、半導体基板との接触抵抗が熱処理
によって増大する。従って、Ti濃度の上限は50at
%となる。
酸素濃度によらず400℃〜500℃の温度での熱処理
によりBCC構造のTiW合金と半導体基板の間に非晶
質TiW層が生成し、半導体基板との接触抵抗が熱処理
によって増大する。従って、Ti濃度の上限は50at
%となる。
【0016】次に、請求項2に関し、Ti濃度が20a
t%未満の場合、酸素濃度が0.5at%未満では、4
00℃〜500℃の温度での熱処理によりBCC構造の
TiW合金と半導体基板の間に非晶質シリサイド層が生
成する。従って、Ti濃度が20at%未満の場合の酸
素濃度の下限は0.5at%となる。また、半導体基板
との接触抵抗は酸素濃度が高くなるに従い増大する傾向
にあり、特に酸素濃度が15at%を越えると半導体基
板との接触抵抗は急激に大きくなる。このため、酸素濃
度の上限は15at%となる。また、Ti濃度が5at
%未満では、熱処理による半導体基板との接触抵抗の増
大は見られないが、熱処理前の半導体基板との接触抵抗
がすでに大きい。従って、Ti濃度の下限は5at%と
なる。
t%未満の場合、酸素濃度が0.5at%未満では、4
00℃〜500℃の温度での熱処理によりBCC構造の
TiW合金と半導体基板の間に非晶質シリサイド層が生
成する。従って、Ti濃度が20at%未満の場合の酸
素濃度の下限は0.5at%となる。また、半導体基板
との接触抵抗は酸素濃度が高くなるに従い増大する傾向
にあり、特に酸素濃度が15at%を越えると半導体基
板との接触抵抗は急激に大きくなる。このため、酸素濃
度の上限は15at%となる。また、Ti濃度が5at
%未満では、熱処理による半導体基板との接触抵抗の増
大は見られないが、熱処理前の半導体基板との接触抵抗
がすでに大きい。従って、Ti濃度の下限は5at%と
なる。
【0017】次いで、本発明の半導体集積回路装置の製
造方法におけるガス成分の限定理由について述べる。T
iW合金をスパッタ成膜するには通常アルゴンガスをス
パッタガスとして用い、TiW酸化膜あるいは酸素を含
んだTiW合金をスパッタ成膜するにはアルゴンガスに
酸素を混合したガスをスパッタガスとして用いる。一般
的に金属ターゲットをアルゴンガスに酸素を混合したガ
スを用いてスパッタ成膜した場合、酸素ガスの濃度があ
る臨界値以上になると成膜したTiW合金中の酸素濃度
が急激に上昇し、完全な酸化膜になってしまう。従っ
て、TiW合金中の酸素濃度を精密に制御するには水素
ガスを酸化反応の緩衝剤をして用いる必要がある。酸素
濃度が全体の0.5at%であるTiW合金を成膜する
には、スパッタガス中に酸素ガスを全流量の0.1vo
l%以上含まなければならない。従って、酸素ガス濃度
の下限は0.1vol%となる。また、酸素ガスが全流
量の20vol%を超えると水素ガス濃度にかかわらず
TiW合金中の酸素濃度は20at%を超えてしまう。
従って、酸素ガス濃度の上限は20vol%となる。一
方、水素ガス濃度は酸化を抑制する効果がある1vol
%以上にする必要があるが、50vol%を越えてもそ
の効果に変化はなく、そのうえアルゴンガス濃度が相対
的に低下するためTiW合金の成膜速度が急激に低下す
る恐れがある。従って、水素ガスの濃度範囲は1vol
%以上50vol%以下となる。
造方法におけるガス成分の限定理由について述べる。T
iW合金をスパッタ成膜するには通常アルゴンガスをス
パッタガスとして用い、TiW酸化膜あるいは酸素を含
んだTiW合金をスパッタ成膜するにはアルゴンガスに
酸素を混合したガスをスパッタガスとして用いる。一般
的に金属ターゲットをアルゴンガスに酸素を混合したガ
スを用いてスパッタ成膜した場合、酸素ガスの濃度があ
る臨界値以上になると成膜したTiW合金中の酸素濃度
が急激に上昇し、完全な酸化膜になってしまう。従っ
て、TiW合金中の酸素濃度を精密に制御するには水素
ガスを酸化反応の緩衝剤をして用いる必要がある。酸素
濃度が全体の0.5at%であるTiW合金を成膜する
には、スパッタガス中に酸素ガスを全流量の0.1vo
l%以上含まなければならない。従って、酸素ガス濃度
の下限は0.1vol%となる。また、酸素ガスが全流
量の20vol%を超えると水素ガス濃度にかかわらず
TiW合金中の酸素濃度は20at%を超えてしまう。
従って、酸素ガス濃度の上限は20vol%となる。一
方、水素ガス濃度は酸化を抑制する効果がある1vol
%以上にする必要があるが、50vol%を越えてもそ
の効果に変化はなく、そのうえアルゴンガス濃度が相対
的に低下するためTiW合金の成膜速度が急激に低下す
る恐れがある。従って、水素ガスの濃度範囲は1vol
%以上50vol%以下となる。
【0018】
【実施例】実施例1 図2は本発明の一実施例を示す半導体集積回路装置のコ
ンタクトホール部分の断面図である。p型シリコン基板
11の上に層間絶縁膜として厚さ1.5μmの酸化珪素
膜13が形成され、p型シリコン基板1の一部に設けら
れた厚さ約0.3μmのn型拡散層2の上の酸化珪素膜
13には0.5μm径のコンタクトホール13aが形成
されている。コンタクトホール13aには該コンタクト
ホール外での膜厚が100nmとなるように(ホール底
部では約20nm)TiW合金層14が成膜されてい
る。ここで、本実施例ではTi濃度を制御するためにT
i、Wの2枚のターゲットを用い、基板を回転させなが
ら各ターゲットに印加する電力を調整して同時にスパッ
タリングすることにより、Ti濃度が70at%、30
at%、3at%である3種類の試料を作製した。スパ
ッタリングは基板を300℃に加熱しながら、酸素ガス
を全流量の1.8vol%、水素を8.9vol%含ん
だアルゴンガス中で行った。TiW合金層14の上にコ
ンタクトホール外での膜厚が100nmのW層15をC
VD法にて埋め込み、フォトリソグラフィー法によりコ
ンタクトホール13a周辺部以外の部分のWをエッチン
グで取り除いた。その上に層間絶縁膜としての酸化珪素
膜16を形成し、再度フォトリソグラフィー法を用いて
コンタクトホール13a周辺部の酸化珪素膜16のみを
取り除いた。この方法により作製したコンタクト抵抗測
定用試料をアルゴン雰囲気中で450℃にて3時間の熱
処理を施した後、各試料のコンタクト抵抗を測定した。
また、TiW合金中の酸素濃度は後で述べる透過型電子
顕微鏡観察の際にEDS分析法により測定した。TiW
合金中の酸素濃度と熱処理前後のコンタクト抵抗の測定
結果を表1に示す。
ンタクトホール部分の断面図である。p型シリコン基板
11の上に層間絶縁膜として厚さ1.5μmの酸化珪素
膜13が形成され、p型シリコン基板1の一部に設けら
れた厚さ約0.3μmのn型拡散層2の上の酸化珪素膜
13には0.5μm径のコンタクトホール13aが形成
されている。コンタクトホール13aには該コンタクト
ホール外での膜厚が100nmとなるように(ホール底
部では約20nm)TiW合金層14が成膜されてい
る。ここで、本実施例ではTi濃度を制御するためにT
i、Wの2枚のターゲットを用い、基板を回転させなが
ら各ターゲットに印加する電力を調整して同時にスパッ
タリングすることにより、Ti濃度が70at%、30
at%、3at%である3種類の試料を作製した。スパ
ッタリングは基板を300℃に加熱しながら、酸素ガス
を全流量の1.8vol%、水素を8.9vol%含ん
だアルゴンガス中で行った。TiW合金層14の上にコ
ンタクトホール外での膜厚が100nmのW層15をC
VD法にて埋め込み、フォトリソグラフィー法によりコ
ンタクトホール13a周辺部以外の部分のWをエッチン
グで取り除いた。その上に層間絶縁膜としての酸化珪素
膜16を形成し、再度フォトリソグラフィー法を用いて
コンタクトホール13a周辺部の酸化珪素膜16のみを
取り除いた。この方法により作製したコンタクト抵抗測
定用試料をアルゴン雰囲気中で450℃にて3時間の熱
処理を施した後、各試料のコンタクト抵抗を測定した。
また、TiW合金中の酸素濃度は後で述べる透過型電子
顕微鏡観察の際にEDS分析法により測定した。TiW
合金中の酸素濃度と熱処理前後のコンタクト抵抗の測定
結果を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】Ti濃度が70at%、酸素濃度が9at
%のTiWの場合、コンタクト抵抗は2015Ω、また
Ti濃度が3at%、酸素濃度が3at%のTiWの場
合、コンタクト抵抗は980Ωとそれぞれ高い値を示し
たのに対して、本発明の一例としてTi濃度が30at
%、酸素濃度が5at%のTiWでは340Ωと小さな
抵抗値となった。
%のTiWの場合、コンタクト抵抗は2015Ω、また
Ti濃度が3at%、酸素濃度が3at%のTiWの場
合、コンタクト抵抗は980Ωとそれぞれ高い値を示し
たのに対して、本発明の一例としてTi濃度が30at
%、酸素濃度が5at%のTiWでは340Ωと小さな
抵抗値となった。
【0021】次に、それぞれの試料の基板SiとTiW
合金の接触部分の断面構造(界面構造)を透過型電子顕
微鏡で観察し、基板SiとTiW合金の間に非晶質Ti
W層が存在するかどうかを確かめた。図3は本発明の範
囲外の一例として、Ti濃度が70at%、酸素濃度が
9at%のTiW合金とSi基板の界面構造の観察結果
を示す。Si基板とBCC構造のTiW合金の間に厚さ
約2nmの非晶質(TiW)Si層が生成していること
がわかった。図4は本発明の一例として、Ti濃度が3
0at%、酸素濃度が5at%のTiW合金とSi基板
との界面構造の観察結果である。Si基板上に直接BC
C構造のTiW合金が成膜されており、Si基板とBC
C構造のTiW合金の間には非晶質シリサイド層は存在
しないことがわかった。このように本発明の半導体集積
回路装置ではSi基板とBCC構造のTiW合金の間に
高抵抗化の原因となる非晶質シリサイド層は形成されな
かった。
合金の接触部分の断面構造(界面構造)を透過型電子顕
微鏡で観察し、基板SiとTiW合金の間に非晶質Ti
W層が存在するかどうかを確かめた。図3は本発明の範
囲外の一例として、Ti濃度が70at%、酸素濃度が
9at%のTiW合金とSi基板の界面構造の観察結果
を示す。Si基板とBCC構造のTiW合金の間に厚さ
約2nmの非晶質(TiW)Si層が生成していること
がわかった。図4は本発明の一例として、Ti濃度が3
0at%、酸素濃度が5at%のTiW合金とSi基板
との界面構造の観察結果である。Si基板上に直接BC
C構造のTiW合金が成膜されており、Si基板とBC
C構造のTiW合金の間には非晶質シリサイド層は存在
しないことがわかった。このように本発明の半導体集積
回路装置ではSi基板とBCC構造のTiW合金の間に
高抵抗化の原因となる非晶質シリサイド層は形成されな
かった。
【0022】実施例2 実施例1と同様のコンタクトホールが形成されたSi基
板に、コンタクトホールにコンタクトホール外での膜厚
が100nmになるように(ホール底部では約20n
m)TiW合金層14を成膜した。ここで、本実施例で
は、Ti濃度が30at%のターゲットを用い、基板を
300℃に加熱しながらアルゴンガスのみでスパッタリ
ングした試料と酸素ガスを全流量の1.6vol%、水
素を16vol%含んだアルゴンガスでスパッタリング
した試料を作製した。TiW合金成膜後、実施例1と同
様の工程でコンタクト抵抗測定用試料を作製した。それ
ぞれのコンタクト抵抗測定用試料をアルゴン雰囲気中で
450℃で30分から3時間の熱処理を施した後、各試
料のコンタクト抵抗を測定した。
板に、コンタクトホールにコンタクトホール外での膜厚
が100nmになるように(ホール底部では約20n
m)TiW合金層14を成膜した。ここで、本実施例で
は、Ti濃度が30at%のターゲットを用い、基板を
300℃に加熱しながらアルゴンガスのみでスパッタリ
ングした試料と酸素ガスを全流量の1.6vol%、水
素を16vol%含んだアルゴンガスでスパッタリング
した試料を作製した。TiW合金成膜後、実施例1と同
様の工程でコンタクト抵抗測定用試料を作製した。それ
ぞれのコンタクト抵抗測定用試料をアルゴン雰囲気中で
450℃で30分から3時間の熱処理を施した後、各試
料のコンタクト抵抗を測定した。
【0023】図5にそれぞれの試料のコンタクト抵抗の
熱処理時間依存性を示す。アルゴンガスのみでスパッタ
リングして作製した試料の場合、30分の熱処理では2
15Ωと低いコンタクト抵抗を示すものの、それ以上の
熱処理では時間とともにコンタクト抵抗が増大した。一
方、本発明である水素と酸素を含んだアルゴンガスでス
パッタ成膜した場合、3時間までの熱処理では時間に依
存することなく十分低いコンタクト抵抗を維持した。こ
のことは、本発明の場合は、TiW層形成後のSOGベ
ークなどの半導体集積回路装置製造工程において不可避
である熱処理工程後でも信頼性が高いことを示唆するも
のである。
熱処理時間依存性を示す。アルゴンガスのみでスパッタ
リングして作製した試料の場合、30分の熱処理では2
15Ωと低いコンタクト抵抗を示すものの、それ以上の
熱処理では時間とともにコンタクト抵抗が増大した。一
方、本発明である水素と酸素を含んだアルゴンガスでス
パッタ成膜した場合、3時間までの熱処理では時間に依
存することなく十分低いコンタクト抵抗を維持した。こ
のことは、本発明の場合は、TiW層形成後のSOGベ
ークなどの半導体集積回路装置製造工程において不可避
である熱処理工程後でも信頼性が高いことを示唆するも
のである。
【0024】実施例3 シリコン基板上に100nmのTiW膜を、Ti濃度比
を制御するためにTi、Wの2枚のターゲットを用い、
基板を回転させながら各ターゲットに印加する電力を調
整して同時にスパッタすることにより作製した。Ti濃
度が30at%になるように各ターゲットの電力を制御
し、酸素ガスを全流量の10vol%、水素を40vo
l%含んだアルゴンガスで基板にRF100Wのバイア
スを印加しながら成膜した。また、上記と同様にしてT
i濃度が30at%及び70at%になるように各ター
ゲットの電力を調整し、アルゴンガスのみでスパッタリ
ングした試料も作製した。
を制御するためにTi、Wの2枚のターゲットを用い、
基板を回転させながら各ターゲットに印加する電力を調
整して同時にスパッタすることにより作製した。Ti濃
度が30at%になるように各ターゲットの電力を制御
し、酸素ガスを全流量の10vol%、水素を40vo
l%含んだアルゴンガスで基板にRF100Wのバイア
スを印加しながら成膜した。また、上記と同様にしてT
i濃度が30at%及び70at%になるように各ター
ゲットの電力を調整し、アルゴンガスのみでスパッタリ
ングした試料も作製した。
【0025】これら3つの試料の酸素に対するバリア性
を評価するために、真空チャンバ内にヒータが設置され
た装置に酸素ガスを圧力3mTorrになるように導入
して、450℃で10分の熱処理を行った。次いで、各
試料の酸素濃度の深さ方向分布を光電子分光法により測
定した。その結果を図6〜図8のグラフに示す。Ti濃
度が30at%及び70at%になるように各ターゲッ
トの電力を調整しアルゴンガスのみでスパッタした試料
(それぞれ図6、図7)では、Tiの酸化物が膜表面に
厚く形成している。これに対し、本発明によるプロセス
で作製した試料(図8)ではTiの酸化物は表面に極薄
く存在しているに過ぎず、酸素に対するバリア性が高い
ことを示した。このことは、本発明によればTiNなど
のバリア層を積層せずに直接層間絶縁膜を被覆すること
が可能であり、キャパシタ酸化膜の電極としての使用が
可能であることを示すものである。
を評価するために、真空チャンバ内にヒータが設置され
た装置に酸素ガスを圧力3mTorrになるように導入
して、450℃で10分の熱処理を行った。次いで、各
試料の酸素濃度の深さ方向分布を光電子分光法により測
定した。その結果を図6〜図8のグラフに示す。Ti濃
度が30at%及び70at%になるように各ターゲッ
トの電力を調整しアルゴンガスのみでスパッタした試料
(それぞれ図6、図7)では、Tiの酸化物が膜表面に
厚く形成している。これに対し、本発明によるプロセス
で作製した試料(図8)ではTiの酸化物は表面に極薄
く存在しているに過ぎず、酸素に対するバリア性が高い
ことを示した。このことは、本発明によればTiNなど
のバリア層を積層せずに直接層間絶縁膜を被覆すること
が可能であり、キャパシタ酸化膜の電極としての使用が
可能であることを示すものである。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、通常の半導体集積回路
装置製造工程において不可避である400℃〜500℃
の熱処理以外の特別な熱処理を施さなくても半導体基板
との接触抵抗が低く、一層でも十分にバリア性が高いT
iW合金を含む配線を有する半導体集積回路装置を提供
することができ、これにより製造コストを低下させるこ
とができる。
装置製造工程において不可避である400℃〜500℃
の熱処理以外の特別な熱処理を施さなくても半導体基板
との接触抵抗が低く、一層でも十分にバリア性が高いT
iW合金を含む配線を有する半導体集積回路装置を提供
することができ、これにより製造コストを低下させるこ
とができる。
【図1】従来の典型的な半導体集積回路装置のコンタク
トホール部分の断面図。
トホール部分の断面図。
【図2】接触抵抗測定に用いた本発明による半導体集積
回路装置のコンタクトホール部分の断面図。
回路装置のコンタクトホール部分の断面図。
【図3】Ti濃度が70at%、O濃度が9at%のT
iW合金を基板Si上に成膜し、450℃で3時間の熱
処理を施したものの金属組織を示す透過型電子顕微鏡写
真。
iW合金を基板Si上に成膜し、450℃で3時間の熱
処理を施したものの金属組織を示す透過型電子顕微鏡写
真。
【図4】Ti濃度が30at%、O濃度が5at%のT
iW合金を基板Si上に成膜し、450℃で3時間の熱
処理を施したものの金属組織を示す透過型電子顕微鏡写
真。
iW合金を基板Si上に成膜し、450℃で3時間の熱
処理を施したものの金属組織を示す透過型電子顕微鏡写
真。
【図5】アルゴンガスのみでスパッタして作製した試料
と、水素と酸素を含んだアルゴンガスでスパッタ成膜し
た試料のコンタクト抵抗の熱処理時間依存性を示すグラ
フ。
と、水素と酸素を含んだアルゴンガスでスパッタ成膜し
た試料のコンタクト抵抗の熱処理時間依存性を示すグラ
フ。
【図6】Ti濃度が30at%になるように各ターゲッ
トの電力を調整し、アルゴンガスのみでスパッタリング
した試料の酸素に対するバリア性を示すグラフ。O1
s、Ti2p、W4fで示した曲線はそれぞれ酸素の1
s軌道の電子、Tiの2p軌道の電子、Wの4f軌道の
電子の励起による光電子強度を示しており、それぞれ酸
素、Ti、Wの濃度に比例する。
トの電力を調整し、アルゴンガスのみでスパッタリング
した試料の酸素に対するバリア性を示すグラフ。O1
s、Ti2p、W4fで示した曲線はそれぞれ酸素の1
s軌道の電子、Tiの2p軌道の電子、Wの4f軌道の
電子の励起による光電子強度を示しており、それぞれ酸
素、Ti、Wの濃度に比例する。
【図7】Ti濃度が70at%になるように各ターゲッ
トの電力を調整し、アルゴンガスのみでスパッタリング
した試料の酸素に対するバリア性を示す図6と同様なグ
ラフ。
トの電力を調整し、アルゴンガスのみでスパッタリング
した試料の酸素に対するバリア性を示す図6と同様なグ
ラフ。
【図8】Ti濃度が30at%になるように各ターゲッ
トの電力を調整し、酸素、水素を含んだアルゴンガスで
基板にRF100Wのバイアスを印加しながらスパッタ
リングした試料の酸素に対するバリア性を示す図6及び
図7と同様なグラフ。
トの電力を調整し、酸素、水素を含んだアルゴンガスで
基板にRF100Wのバイアスを印加しながらスパッタ
リングした試料の酸素に対するバリア性を示す図6及び
図7と同様なグラフ。
1 p型シリコン基板 2 n型拡散層 3 層間絶縁膜(酸化珪素) 3a コンタクトホール 4 TiW合金層 5 W層 6 層間絶縁膜(酸化珪素) 11 p型シリコン基板 12 n型拡散層 13 層間絶縁膜(酸化珪素) 13a コンタクトホール 14 TiW合金層 15 W層 16 層間絶縁膜(酸化珪素)
Claims (4)
- 【請求項1】 半導体基板上に形成された絶縁膜に開
孔されたコンタクトホールに金属が埋め込まれた半導体
集積回路装置において、 前記コンタクトホール底部に露出した半導体基板上に、
WとTiとの濃度和に対するTi濃度が20at%以上
50at%以下であって、かつ酸素濃度が全体の1.0
at%以上20at%以下となっているTiW合金層を
含む金属配線が形成されていることを特徴とする半導体
集積回路装置。 - 【請求項2】 半導体基板上に形成された絶縁膜に開
孔されたコンタクトホールに金属が埋め込まれた半導体
集積回路装置において、 前記コンタクトホール底部に露出した半導体基板上に、
WとTiとの濃度和に対するTi濃度が5at%以上
20at%未満であって、かつ酸素濃度が全体の0.5
at%以上15at%以下となっているTiW合金層を
含む金属配線が形成されていることを特徴とする半導体
集積回路装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の半導
体集積回路装置の製造方法であって、 TiW層を形成する工程で、全流量の0.1vol%以
上20vol%以下の酸素ガスと、1vol%以上50
vol%以下の水素ガスとを含むアルゴンガスを用いて
スパッタ成膜することを特徴とする半導体集積回路装置
の製造方法。 - 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の半導
体集積回路装置の製造方法であって、 TiW層を形成する工程で、全流量の0.1vol%以
上20vol%以下の酸素ガスと、1vol%以上50
vol%以下の水素ガスとを含んだアルゴンガスを用
い、半導体基板にバイアス電流を印加してスパッタ成膜
することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33933297A JPH11162872A (ja) | 1997-11-24 | 1997-11-24 | 半導体集積回路装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33933297A JPH11162872A (ja) | 1997-11-24 | 1997-11-24 | 半導体集積回路装置およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11162872A true JPH11162872A (ja) | 1999-06-18 |
Family
ID=18326457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33933297A Withdrawn JPH11162872A (ja) | 1997-11-24 | 1997-11-24 | 半導体集積回路装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11162872A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011258811A (ja) * | 2010-06-10 | 2011-12-22 | Ulvac Japan Ltd | 半導体装置の製造方法 |
-
1997
- 1997-11-24 JP JP33933297A patent/JPH11162872A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011258811A (ja) * | 2010-06-10 | 2011-12-22 | Ulvac Japan Ltd | 半導体装置の製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050201 |