JPH11162087A - ディスクドライブ装置 - Google Patents

ディスクドライブ装置

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JPH11162087A
JPH11162087A JP9325777A JP32577797A JPH11162087A JP H11162087 A JPH11162087 A JP H11162087A JP 9325777 A JP9325777 A JP 9325777A JP 32577797 A JP32577797 A JP 32577797A JP H11162087 A JPH11162087 A JP H11162087A
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JP
Japan
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servo
disk
focus
time
spindle
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JP9325777A
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Michihiko Iida
道彦 飯田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクセスタイムの短縮及び省電力化。 【解決手段】 ホスト機器からのコマンド待機期間とな
ったら、或る程度の期間は所定速度でディスク回転駆動
を続行することで、コマンド発生時の迅速な対応を可能
とするが、コマンドの待機期間が長くなった場合は、デ
ィスク回転を停止させて省電力を計る。但しフォーカス
サーボはオンのままとしておき、次のコマンドが発生し
た際にフォーカスサーチを行う必要をなくすことで、ア
クセスタイムが犠牲にならないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば光ディスクな
どの記録媒体に対応して再生動作又は記録動作を行なう
ことのできるディスクドライブ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】光学ディスク記録媒体としていわゆるC
D−ROMのようなCD方式のディスクや、マルチメデ
ィア用途に好適なDVD(Digital Versatile Disc/Di
gitalVideo Disc)と呼ばれるディスクなどが開発され
ている。これらの光ディスクに対応するディスクドライ
ブ装置では、スピンドルモータにより回転されているデ
ィスクに対して、光ピックアップからそのディスク上の
トラックに対してレーザ光を照射し、その反射光を検出
することでデータの読出を行なったり、記録データによ
り変調されたレーザ光を照射することでデータの記録を
行ったりする。また記録動作に関しては磁気ヘッドを用
いた光磁気記録方式を採用するものもある。
【0003】このようなディスクドライブ装置として
は、例えばデータストレージ用途としてホストコンピュ
ータと接続されて使用される形態がある。この場合、例
えばホストコンピュータからのリードコマンド(データ
転送要求)に応じてディスク再生動作を行い、再生され
たデータをホストコンピュータに送信する。またホスト
コンピュータからのライトコマンド(データ書込要求)
に応じて、ホストコンピュータから供給されたデータを
ディスクに記録する動作を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのような、
ホストコンピュータと接続されるディスクドライブ装置
では、ホストコンピュータからのデータ転送要求(リー
ドコマンド)に対して迅速にデータ転送を行うことが要
求される。このような迅速性は例えばアプリケーション
の実行開始時間などに直接影響するため、転送迅速化は
重要視されている。ライトコマンドに対する記録動作に
関しても同様に迅速な処理が好ましい。また同時に、な
るべく消費電力を抑えることも要求されている。
【0005】ホストコンピュータからのディスクアクセ
ス要求(つまりリードコマンド)はディスクドライブ装
置にとっては、いつ発生されるかわからないものである
ため、ディスクアクセス要求を待機している期間もディ
スクの回転駆動制御は実行している。これは、もし待機
期間にディスク回転を停止させてしまうと、リードコマ
ンド等が発生された際に、読出動作としての迅速な対応
ができなくなるためである。
【0006】ホストコンピュータからみたディスクドラ
イブ装置のアクセスタイム(つまりリードコマンドを発
して実際に要求されたデータが転送されてくるまでの時
間)としては、ディスクドライブ装置によるディスクか
らのデータ読出動作時間となり、詳しくは、ディスク上
の読み出すべきデータ位置へのシーク、シーク終了時点
から目的アドレスまでの回転待ち、データ読出及びデコ
ード、エラー訂正処理などに要する時間となる。ここで
もしスピンドルモータが停止された状態でリードコマン
ドが発せられたとすると、さらにディスク回転の起動及
び所定速度への整定までの時間が加わることになり、ア
クセスタイムの高速化として不利になるため、上記のよ
うにコマンド待機中もディスク回転駆動は継続させてい
る。ところが、このような待機中のディスク回転駆動
は、消費電力の抑制という観点では非常に不利なものと
なっている。
【0007】このため省電力という観点で考えれば、ア
クセスタイムを犠牲にしても、待機中にはディスク回転
駆動などの動作を止めた方がよいともいえる。例えばコ
マンドが発生されない待機時間が或る程度継続したら、
ディスク回転を停止させ、またレーザ出力やサーボ動作
をオフとするような処理を行えば、無駄な電力消費は大
幅に削減される。しかしながら、このように待機中に動
作オフとした場合、次のコマンド発生時には、スピンド
ルモータの起動及び整定、各種サーボの整定(即ちフォ
ーカスサーチ、フォーカスサーボオン、トラッキングサ
ーボオン、スレッドサーボオンなど)のための処理が必
要となり、これらの時間が加わることでアクセスタイム
はかなり遅いものとなってしまう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような、ア
クセスタイムの高速化と消費電力の抑制という或る程度
相反する2つの要望を考慮して、適切な動作が実行され
るディスクドライブ装置を提供する。即ち、なるべくア
クセスタイムの高速化を実現するとともに、コマンド待
機中の動作による無駄な電力消費を削減することを目的
とする。
【0009】このためにディスクドライブ装置には、ホ
スト機器からの再生動作又は記録動作の指示を待機して
いる時間を計測できるタイマ手段と、ディスク状記録媒
体に対する再生動作又は記録動作が可能な状態にあると
きにおいて、タイマ手段により待機時間の計測を実行さ
せるとともに、タイマ手段による計測値が所定時間以上
となったら、サーボ手段によるフォーカスサーボを実行
させたままスピンドル手段の駆動をオフとさせることの
できる制御手段を設ける。つまり、待機期間となったら
或る程度の期間は所定速度でディスク回転駆動を続行す
ることで、コマンド発生時の迅速な対応を可能とする
が、コマンドの待機期間が長くなった場合は、ディスク
回転を停止させて省電力を計る。但しこのとき、ディス
ク回転は停止されてもフォーカスサーボはオンとしてお
く。フォーカスサーボオンの引込のためのフォーカスサ
ーチ動作は比較的時間のかかる動作であるが、上記のよ
うにスピンドル停止中もフォーカスサーボはオンのまま
としておけば、次にホスト機器からのコマンドが発生し
ディスクアクセスを行う際に、フォーカスサーチ動作は
実行しなくてよく、アクセスタイムはさほど遅滞しない
ものとなる。さらにディスク回転が停止されている場合
はフォーカス目標位置がほとんど動かないことになるた
め、フォーカス駆動電流も微少なものとなり、消費電力
についてはフォーカスオフ時と大差ないものとなる。
【0010】また制御手段は、サーボ手段におけるフォ
ーカスサーボを実行させたままスピンドル手段の駆動を
オフとさせる際に、ピックアップ手段からのレーザ光出
力のレベルを低下させ、かつサーボ手段にフォーカスサ
ーボゲインを低下させるように制御を行うことで、より
消費電力の削減をはかり、またディスク回転停止中のレ
ーザ照射による影響(つまり局所的に継続してレーザが
あたることの影響)でデータが破壊されるなどのディス
クに対する影響を抑える。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態として
光ディスクを記録媒体とするディスクドライブ装置を説
明していく。この例のディスクドライブ装置に装填され
る光ディスクは、例えばCD−ROM、CD−Rなどの
CD方式のディスクや、DVDなどが考えられる。もち
ろん他の種類の光ディスクに対応するディスクドライブ
装置でも本発明は適用できるものである。なお、実施の
形態として、まずディスクドライブ装置の構成を説明
し、その後、そのような構成で実現できる3つの動作例
を順次説明していく。
【0012】図1は本例のディスクドライブ装置70の
要部のブロック図である。ディスク90は、ターンテー
ブル7に積載され、再生動作時においてスピンドルモー
タ1によって一定線速度(CLV)もしくは一定角速度
(CAV)で回転駆動される。そしてピックアップ1に
よってディスク90にエンボスピット形態や相変化ピッ
ト形態などで記録されているデータの読み出しが行なわ
れることになる。なお本例ではCLV方式として説明を
続ける。
【0013】ピックアップ1内には、レーザ光源となる
レーザダイオード4や、反射光を検出するためのフォト
ディテクタ5、レーザ光の出力端となる対物レンズ2、
レーザ光を対物レンズ2を介してディスク記録面に照射
し、またその反射光をフォトディテクタ5に導く光学系
が形成される。対物レンズ2は二軸機構3によってトラ
ッキング方向及びフォーカス方向に移動可能に保持され
ている。またピックアップ1全体はスレッド機構8によ
りディスク半径方向に移動可能とされている。
【0014】ディスク90からの反射光情報はフォトデ
ィテクタ5によって検出され、受光光量に応じた電気信
号とされてRFアンプ9に供給される。RFアンプ9に
は、フォトディテクタ5としての複数の受光素子からの
出力電流に対応して電流電圧変換回路、マトリクス演算
/増幅回路等を備え、マトリクス演算処理により必要な
信号を生成する。例えば再生データであるRF信号、サ
ーボ制御のためのフォーカスエラー信号FE、トラッキ
ングエラー信号TEなどを生成する。RFアンプ9から
出力される再生RF信号は2値化回路11へ、フォーカ
スエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEはサー
ボプロセッサ14へ供給される。
【0015】RFアンプ9で得られた再生RF信号は2
値化回路11で2値化されることでいわゆるEFM信号
(8−14変調信号;CDの場合)もしくはEFM+信
号(8−16変調信号;DVDの場合)とされ、デコー
ダ12に供給される。デコーダ12ではEFM復調,エ
ラー訂正処理等を行ない、また必要に応じてCD−RO
Mデコード、MPEGデコードなどを行なってディスク
90から読み取られた情報の再生を行なう。
【0016】なおデコーダ12は、EFM復調したデー
タをデータバッファとしてのキャッシュメモリ20に蓄
積していき、このキャッシュメモリ20上でエラー訂正
処理等を行う。そしてエラー訂正され適正な再生データ
とされた状態で、キャッシュメモリ20へのバファリン
グが完了される。ディスクドライブ装置70からの再生
出力としては、キャッシュメモリ20でバファリングさ
れているデータが読み出されて転送出力されることにな
る。
【0017】インターフェース部13は、外部のホスト
コンピュータ80と接続され、ホストコンピュータ80
との間で再生データやリードコマンド等の通信を行う。
即ちキャッシュメモリ20に格納された再生データは、
インターフェース部13を介してホストコンピュータ8
0に転送出力される。またホストコンピュータ80から
のリードコマンドその他の信号はインターフェース部1
3を介してシステムコントローラ10に供給される。
【0018】サーボプロセッサ14は、RFアンプ9か
らのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信
号TEや、デコーダ12もしくはシステムコントローラ
10からのスピンドルエラー信号SPE等から、フォー
カス、トラッキング、スレッド、スピンドルの各種サー
ボドライブ信号を生成しサーボ動作を実行させる。即ち
フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号T
Eに応じてフォーカスドライブ信号、トラッキングドラ
イブ信号を生成し、二軸ドライバ16に供給する。二軸
ドライバ16はピックアップ1における二軸機構3のフ
ォーカスコイル、トラッキングコイルを駆動することに
なる。これによってピックアップ1、RFアンプ9、サ
ーボプロセッサ14、二軸ドライバ16、二軸機構3に
よるトラッキングサーボループ及びフォーカスサーボル
ープが形成される。
【0019】なおフォーカスサーボをオンとする際に
は、まずフォーカスサーチ動作を実行しなければならな
い。フォーカスサーチ動作とは、フォーカスサーボオフ
の状態で対物レンズ2を強制的に移動させながらフォー
カスエラー信号FEのS字カーブが得られる位置を検出
するものである。公知の通り、フォーカスエラー信号の
S字カーブのうちのリニア領域は、フォーカスサーボル
ープを閉じることで対物レンズ2の位置を合焦位置に引
き込むことのできる範囲である。従ってフォーカスサー
チ動作として対物レンズ2を強制的に移動させながら、
上記の引込可能な範囲を検出し、そのタイミングでフォ
ーカスサーボをオンとすることで、以降、レーザースポ
ットが合焦状態に保持されるフォーカスサーボ動作が実
現されるものである。
【0020】サーボプロセッサ14はスピンドルモータ
ドライバ17に対して、スピンドルエラー信号SPEに
応じて生成したスピンドルドライブ信号を供給する。ス
ピンドルモータドライバ17はスピンドルドライブ信号
に応じて例えば3相駆動信号をスピンドルモータ6に印
加し、スピンドルモータ6のCLV回転を実行させる。
またサーボプロセッサ14はシステムコントローラ10
からのスピンドルキック/ブレーキ制御信号に応じてス
ピンドルドライブ信号を発生させ、スピンドルモータド
ライバ17によるスピンドルモータ6の起動、停止、加
速、減速などの動作も実行させる。
【0021】なお、スピンドルモータ6のCLV回転と
しての線速度については、システムコントローラ10が
各種速度に設定できる。例えばデコーダ12は、デコー
ド処理に用いるためにEFM信号に同期した再生クロッ
クを生成するが、この再生クロックから現在の回転速度
情報を得ることができる。システムコントローラ10も
しくはデコーダ12は、このような現在の回転速度情報
と、基準速度情報を比較することで、CLVサーボのた
めのスピンドルエラー信号SPEを生成する。従って、
システムコントローラ11は、基準速度情報としての値
を切り換えれば、CLV回転としての線速度を変化させ
ることができる。例えばある通常の線速度を基準として
4倍速、8倍速などの線速度を実現できる。これにより
データ転送レートの高速化が可能となる。なお、もちろ
んCAV方式であっても回転速度の切換は可能である。
【0022】サーボプロセッサ14は、例えばトラッキ
ングエラー信号TEの低域成分として得られるスレッド
エラー信号や、システムコントローラ10からのアクセ
ス実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を生成
し、スレッドドライバ15に供給する。スレッドドライ
バ15はスレッドドライブ信号に応じてスレッド機構8
を駆動する。スレッド機構8には図示しないが、ピック
アップ1を保持するメインシャフト、スレッドモータ、
伝達ギア等による機構を有し、スレッドドライバ15が
スレッドドライブ信号に応じてスレッドモータ8を駆動
することで、ピックアップ1の所要のスライド移動が行
なわれる。
【0023】ピックアップ1におけるレーザダイオード
4はレーザドライバ18によってレーザ発光駆動され
る。システムコントローラ10はディスク90に対する
再生動作を実行させる際に、レーザパワーの制御値をオ
ートパワーコントロール回路19にセットし、オートパ
ワーコントロール回路19はセットされたレーザパワー
の値に応じてレーザ出力が行われるようにレーザドライ
バ18を制御する。
【0024】なお、記録動作が可能な装置とする場合
は、記録データに応じて変調された信号がレーザドライ
バ18に印加される。例えば記録可能タイプのディスク
90に対して記録を行う際には、ホストコンピュータか
らインターフェース部13に供給された記録データは図
示しないエンコーダによってエラー訂正コードの付加、
EFM+変調などの処理が行われた後、レーザドライバ
18に供給される。そしてレーザドライバ18が記録デ
ータに応じてレーザ発光動作をレーザダイオード4に実
行させることで、ディスク90に対するデータ記録が実
行される。
【0025】以上のようなサーボ及びデコード、エンコ
ードなどの各種動作はマイクロコンピュータによって形
成されたシステムコントローラ10により制御される。
そしてシステムコントローラ10は、ホストコンピュー
タ80からのコマンドに応じて各種処理を実行する。例
えばホストコンピュータ80から、ディスク90に記録
されている或るデータの転送を求めるリードコマンドが
供給された場合は、まず指示されたアドレスを目的とし
てシーク動作制御を行う。即ちサーボプロセッサ14に
指令を出し、シークコマンドにより指定されたアドレス
をターゲットとするピックアップ1のアクセス動作を実
行させる。その後、その指示されたデータ区間のデータ
をホストコンピュータ80に転送するために必要な動作
制御を行う。即ちディスク90からのデータ読出/デコ
ード/バファリング等を行って、要求されたデータを転
送する。なお、ホストコンピュータからのデータ要求が
シーケンシャルに行われており、要求されたデータが例
えば先読み動作などで予めキャッシュメモリ20に格納
されていた場合は、キャッシュヒット転送として、ディ
スク90からのデータ読出/デコード/バファリング等
を行わずに、要求されたデータを転送できる。
【0026】ホストコンピュータ80からのリードコマ
ンド、即ち転送要求としては、要求するデータ区間の最
初のアドレスとなる要求スタートアドレスと、その最初
のアドレスからの区間長として要求データ長(データレ
ングス)となる。例えば要求スタートアドレス=N、要
求データ長=3という転送要求は、LBA「N」〜LB
A「N+2」の3セクターのデータ転送要求を意味す
る。LBAとは論理ブロックアドレス(LOGICAL BLOCK
ADDRESS )であり、ディスク90のデータセクターに対
して与えられているアドレスである。
【0027】なお、システムコントローラ10内にはタ
イマ10aが用意されているが、これは後述するように
コマンド待機中に、その待機が継続している時間をカウ
ントするタイマとなる。
【0028】基本的にはシステムコントローラ10は以
上のような転送のための処理を行う。また、転送要求と
してのリードコマンドを待機している期間であって、デ
ィスク90からのデータ読出動作が行われていないとき
でも、スピンドルモータ6によるディスク90のCLV
回転制御は実行している。これは、リードコマンドが発
生された際にスピンドルモータの整定までの時間をアク
セスタイムとしてとられないようにするためである。ま
たリードコマンドに対する転送処理が終わり、待機期間
が開始された時点では、ピックアップ1の位置は、その
直前のリードコマンドによりピックアップ1によるシー
ク、読出が実行された後の位置のままとなる。
【0029】このようにリードコマンドの待機状態とな
った場合は、ピックアップ1の位置はそのままでCLV
回転駆動を継続するわけであるが、本実施の形態では、
この待機期間の動作に特徴を有するものである。このよ
うな待機期間の動作を含む動作処理としての3つの例と
して、以下、第1の動作例を図2、図3で、第2の動作
例を図4で、第3の動作例を図5で、順次説明してい
く。
【0030】まず図2、図3で第1の動作例を説明す
る。図2、図3はディスクドライブ装置70のシステム
コントローラ10の処理を示している。例えばホストコ
ンピュータ80からの制御により起動された後は、まず
ステップF101として各種立ち上げやホストコンピュ
ータ80との間の起動時のコマンドやデータのやりとり
などが行われる。具体的には、まずディスクドライブの
ための立ち上げ処理として、スピンドルモータ6の起
動、所定回転速度への整定、レーザダイオード4からの
レーザ出力オン、フォーカスサーチ、フォーカスサーボ
オン、トラッキングサーボ、スレッドサーボのオン等の
処理が行われる。また起動時にはホストコンピュータ8
0からの各種コマンド(立ち上げ完了確認や管理情報
(いわゆるTOCなど)の転送要求などに応じて必要な
通信処理を行う。
【0031】ステップF101の処理が終了すると、デ
ィスクドライブ装置70はホストコンピュータ80から
のリードコマンドに応じてディスク90からのデータ読
出や転送処理が可能な状態になる。即ち、ホストコンピ
ュータ80からの指示を待機する状態となる。この待機
状態に入った時点で、ステップF102でタイマ10a
をリセットし、カウントをスタートさせることになる。
【0032】或る時点でホストコンピュータ80からの
データ転送要求としてリードコマンドが発生されると、
処理はステップF103からF114に進み、リードコ
マンドに対応した動作制御として、ディスクアクセス
(読み出すべきデータ位置へのピックアップ1のシーク
動作)を実行させ、データ読出及びデコード処理を実行
させ、さらにデコードされたデータをキャッシュメモリ
20に蓄積させていく。そして必要データをキャッシュ
メモリ20から読み出してインターフェース部13を介
してホストコンピュータ80に転送出力させる。
【0033】このようなリードコマンドに対応した処理
を終了すると、次のリードコマンドに対する待機期間と
なるが、このとき再びステップF102で待機期間中に
タイムカウントを行うタイマ10aをリセットし、カウ
ントスタートさせる。
【0034】待機期間においては、このようにその待機
が継続されている時間がタイマ10aによりカウントさ
れるわけであるが、この待機期間には、ステップF10
4でタイマ10aのカウント値が、或る所定の時間値t
1に達するか否かを監視している。
【0035】もしリードコマンドが供給されない待機期
間が続くと、或る時点でタイマ10aのカウント値が時
間値t1に達する。なお時間t1とは、例えば4分〜8
分程度の時間とすることが考えられる。時間値t1に達
した際には処理はステップF105に進むことになり、
このときシステムコントローラ10は、サーボプロセッ
サ14に対してトラッキングサーボ及びスレッドサーボ
をオフとさせる。続いてステップF106でも、サーボ
プロセッサ14に、スピンドルモータ6の回転駆動を停
止させる。なお、このスピンドル停止処理の際には、あ
えてスピンドルブレーキ制御を行わずに、単にドライブ
信号を止めることで惰性回転とさせて、その後自然に停
止されるようにすればよい。もちろん、スピンドルブレ
ーキ制御を行う動作例も考えられる。
【0036】次にステップF107でシステムコントロ
ーラ10はAPC回路19に対して制御を行い、レーザ
ダイオード4からのレーザ出力レベルを低下させる。さ
らにステップF108では、サーボプロセッサ14に対
して、フォーカスサーボループ上でのサーボゲインを通
常より低い所定値に低下させる。なお、フォーカスサー
ボゲインをRFアンプ9内で与える回路構成の場合は、
そちらのゲイン値を制御することはいうまでもない。
【0037】以上のステップF105〜F108の処理
により、フォーカスサーボはオンとされたままディスク
回転駆動が停止されることになる。つまり回転されてい
ないディスクに対してフォーカス状態が保たれたレーザ
が続行される状態となる。このときレーザーはディスク
上の或る一点に継続照射されることになるが、レーザパ
ワーが抑えられることで、加熱が進行してデータ破壊な
どが生じることがないようにされる。従って特にディス
ク90がCD−Rなどのように加熱がデータ破壊につな
がるようなディスクであった場合でも問題ない。
【0038】またディスク90の回転が停止されている
ため、フォーカスの目標位置はほとんど動かない状態と
なり、従ってフォーカスサーボ駆動電流も微少なレベル
となる。実際上、フォーカス動作に関する消費電流はフ
ォーカスオフとしている場合と大差ないものとなる。も
ちろんこの期間、スピンドル駆動停止により、消費電流
は著しく節約される。さらにフォーカス目標位置がほと
んど動かないことからフォーカスゲインを下げても安定
したフォーカス動作が可能となるとともに、換言すれば
フォーカスゲインを下げて応答性を下げることは、停止
されているディスクに対してより安定したフォーカスサ
ーボを実現できることになる。またこのようにフォーカ
スサーボゲインを下げることは消費電流の削減にもつな
がる。
【0039】このような状態で、ステップF109でホ
ストコンピュータ80からのリードコマンドを待機す
る。ステップF109の処理で、ホストコンピュータ8
0からリードコマンドの供給が検出された場合は、ステ
ップF110に進み、まずサーボプロセッサ14に対し
て、停止されているスピンドルモータ6を起動させ、所
定速度に整定させる動作を実行させる。さらにステップ
F111でAPC回路19に対して、ステップF107
の処理で低レベルとされていたレーザパワーを通常の読
出動作時の出力レベルに回復させる制御を行う。
【0040】またステップF112でサーボプロセッサ
14(もしくはRFアンプ9)に対して、ステップF1
08の処理で下げられていたフォーカスサーボゲイン
を、通常の動作時のゲインに回復させる。さらにステッ
プF113で、サーボプロセッサ14に対して、ステッ
プF105の処理でオフとされていたトラッキングサー
ボ、スレッドサーボをオンとさせる。
【0041】つまりこのステップF110〜F113に
より、再びディスクアクセス可能状態に立ち上がること
になる。そしてステップF114に進み、リードコマン
ドに応じたシーク、読出、転送処理を行うことになる。
その後、ステップF102で再びタイマ10aをリセッ
ト、スタートして、待機中の処理として上述したステッ
プF103以降の処理を行う。
【0042】以上の処理からわかるように、待機状態が
ある時間を越えて継続される場合は、フォーカスサーボ
をオンとしたままスピンドルモータ6を停止させること
で、消費電力の削減が実現される。その後リードコマン
ドが発生した場合は、ステップF110〜F113によ
りスピンドル、トラッキング、スレッドの各サーボをオ
ンとすることが必要になるが、フォーカスサーボはオン
のままであるので、最も時間のかかるフォーカスサーチ
動作を行う必要なく、従ってリードコマンドに対するア
クセスタイムはさほど長い時間とはならない。
【0043】以上の図2の動作処理によれば、リードコ
マンドの待機中であっても、t1時間を経過するまで
は、各サーボをオンとしたままスピンドルモータ6を通
常速度で回転させておくことで、その間に次のリードコ
マンドが供給された場合には迅速なデータ転送を可能と
する。一方、待機期間が或る程度長くなりt1時間を経
過したら、スピンドルモータ6の回転を停止させて、省
電力化を計るが、フォーカスサーボはオンのままとする
ことで、次のリードコマンド発生時のアクセスタイムを
さほど遅くならないようにすることができる。即ちディ
スクドライブ装置70に要求される、或る程度相反して
しまう2つの要望(アクセスタイムの短縮と省電力化)
を適切に満たすことができる。
【0044】ところで、ステップF109でコマンドを
待機している期間は、低レベルではあるがディスク90
上の或る1点にレーザ照射が継続されることになる。こ
のような状態があまり長時間(例えば10分〜20分以
上)続くことは、好ましいものではない。そこで本例で
は、ステップF109で待機している期間には、ステッ
プF115でタイマ10aのカウント時間を監視してお
り、コマンドが発生しないままタイマ10aが時間値t
2(例えばt2=15分程度)に達した場合は、図中
「a」として示すように図3の処理に進むようにしてい
る。
【0045】そして図3のステップF116でフォーカ
スサーボをオフとし、ステップF117でレーザ出力も
オフとするように制御を行う。その状態で、ステップF
118でホストコンピュータ80からのリードコマンド
を待機することになる。
【0046】このステップF118での待機中にリード
コマンドが発生された場合は、ステップF119で、サ
ーボプロセッサ14に対して、停止されているスピンド
ルモータ6を起動させ、所定速度に整定させる動作を実
行させる。さらにステップF120でAPC回路19に
対して、ステップF117の処理でオフとされていたレ
ーザ出力を通常の読出動作時の出力レベルで出力開始さ
せる制御を行う。またステップF121でサーボプロセ
ッサ14に対して、ステップF116の処理でオフとさ
れていたフォーカスサーボをオンとする。即ちフォーカ
スサーチを実行してフォーカス引込を行うことになる。
もちろんフォーカスサーボゲインは通常の動作時のゲイ
ンとする。さらにステップF122で、サーボプロセッ
サ14に対して、ステップF105の処理でオフとされ
ていたトラッキングサーボ、スレッドサーボをオンとさ
せる。
【0047】このステップF119〜F122により、
再びディスクアクセス可能状態に立ち上がることにな
り、図中「b」として示すように図2のステップF11
4に進んで、リードコマンドに応じたシーク、読出、デ
コード、転送処理を行うことになる。その後、ステップ
F102で再びタイマ10aをリセット、スタートし
て、待機中の処理として上述したステップF103以降
の処理を行う。
【0048】以上のように、あまりに長時間、待機期間
が続く場合は、次のリードコマンド発生時のアクセスタ
イムを犠牲にしても(つまりフォーカスサーチが必要と
なる)、レーザ出力をオフ、フォーカスサーボをオフと
することで、ディスク90上のデータ保護を計ることが
好適である。また、この場合は、レーザ出力をオフとす
ることで、待機が長期化する場合の省電力化をより促進
できる。
【0049】次に図4で第2の動作例を説明する。この
第2の動作例は、基本的な動作は上記第1の動作例と同
様であり、図4において図2と同一の処理ステップには
同一のステップ番号を付して、重複説明を省略する。即
ちこの動作例でも、待機時間がt1時間経過したら、フ
ォーカスサーボをオンとしたままスピンドルモータ6の
回転を止め、またこの際レーザパワーやフォーカスサー
ボゲインを下げるようにするものである。ところで上記
第1の動作例では、待機時間がt2時間(例えば15
分)以上という長時間にわたる場合は、レーザ出力オ
フ、フォーカスサーボオフとするようにしたが、この第
2の動作例では、データ破壊のおそれをなくすことで、
このような処理を実行しなくてもよいようにするもので
ある。
【0050】この動作例は、ディスク90のデータの少
なくとも一部がエンボスピット形態で記録されているも
のの場合に適用できる。例えばCD−ROMの場合は、
データの全てがエンボスピット形態となる。またデータ
記録可能なディスクであっても、管理情報などの一部が
エンボスピット形態で記録されている場合が多い。この
ようなディスク90をドライブしている場合において
は、図4のステップF104の次の処理、即ち待機期間
がt1時間を経過して、フォーカスサーボオンのままス
ピンドル停止を行う際に、ステップF130として示す
ように、ピックアップ1をディスク90のエンボスピッ
トの領域に移動させる処理を行うものである。
【0051】つまりディスク回転が停止されてからは、
そのエンボスピットの領域内の或る1点に対して低レベ
ルのレーザ照射が行われ、フォーカスサーボが継続され
ることになる。エンボスピットの場合、レーザ照射の継
続によるデータ破壊は起こらないため、図2のステップ
F115及び図3で説明したような処理は不要となり、
従って待機状態が長時間となった後のリードコマンドに
対しても、フォーカスサーチを実行せずに立ち上げを行
うことができる。つまりアクセスタイムを犠牲にしない
で済むことになる。
【0052】但し、このようにエンボスピットエリアで
フォーカスサーボを続行する動作例の場合でも、例えば
省電力化の観点などから、図2のステップF115及び
図3で説明したような処理を実行するようにしてもよ
い。
【0053】次に図5で第3の動作例を説明する。この
第3の動作例も、基本的な動作は上記第1の動作例と同
様であり、図5において図2と同一の処理ステップには
同一のステップ番号を付して、重複説明を省略する。即
ちこの動作例でも、待機時間がt1時間経過したら、フ
ォーカスサーボをオンとしたままスピンドルモータ6の
回転を止め、またこの際レーザパワーやフォーカスサー
ボゲインを下げるようにするものである。上記第1の動
作例では、待機時間がt2時間(例えば15分)以上と
いう長時間にわたる場合は、レーザ出力オフ、フォーカ
スサーボオフとするようにしたが、この第3の動作例で
は、上記第2の動作例と同様にレーザ継続照射によるデ
ータ破壊等のおそれをなくすことで、図2のステップF
115及び図3で説明したような処理を不要とするもの
である。
【0054】この第3の動作例では、ステップF140
〜F143が特徴的な処理となる。この場合、ステップ
F104で待機状態がt1時点に達し、ステップF10
5〜F108でトラッキングサーボオフ、スレッドサー
ボオフ、スピンドルモータ停止、レーザパワーダウン、
フォーカスゲインダウンの各処理を実行したら、ステッ
プF140でタイマ10a(タイマ10aとは別の第2
のタイマ手段としてもよいが)をリセットし、カウント
スタートさせる。そしてステップF141で、ホストコ
ンピュータ80からのコマンドを待機することになる。
【0055】この場合タイマ10aは或る時間tAをカ
ウントする動作を行う。即ちコマンド待機中にはステッ
プF142でタイマ10aのカウント値がtA時間に達
したか否かを監視している。tAとは例えば2〜3分程
度の値とすればよい。コマンドが発生しないままtA時
間に達したらステップF143に進み、サーボプロセッ
サ14にスレッド移動を実行させる。即ちスレッド機構
8にドライブ電力を印加させ、ピックアップ1を移動さ
せる。このピックアップ1の移動は、特定の場所を目的
とせず、或る程度適当に行えばよい。例えばディスク9
0の最内周から最外周までの間で、適当な方向(ディス
ク内周側もしくは外周側)へ移動させるための適度なス
レッドキックパルスを与えるのみでよい。このステップ
F143の処理を終えたらステップF140に戻り、タ
イマ10aをリセット/スタートさせて、再びステップ
F141,F142でコマンドを待機する。
【0056】つまりこの動作例では、ディスク回転停止
かつフォーカスオン状態でコマンドを待機している期間
は、例えば2〜3分毎にピックアップ1が移動される。
つまりディスク90上のレーザ照射位置が変更される。
従って一ヶ所にtA時間(例えば2分)以上継続してレ
ーザ照射が行われることはなくなり、レーザ照射による
レーザ破壊は防止される。これにより図2のステップF
115及び図3で説明したような処理は不要となり、従
って待機状態が長時間となった後のリードコマンドに対
しても、フォーカスサーチを実行せずに立ち上げを行う
ことができる。つまりアクセスタイムを犠牲にしないで
済むことになる。
【0057】なお、このようにレーザ照射位置を定期的
に変えながらフォーカスサーボを続行する動作例の場合
でも、例えば省電力化の観点などから、図2のステップ
F115及び図3で説明したような処理を実行するよう
にしてもよい。
【0058】以上実施の形態の例を説明してきたが、本
発明としてのディスクドライブ装置の構成や処理手順は
上記例に限られず、各種の変形例が考えられる。またC
LV方式のディスクドライブ装置で説明したが、CAV
方式の場合も本発明は適用できる。また、実施の形態の
動作例ではリードコマンドを待機している動作例として
説明したが、ディスクドライブ装置70が記録可能な装
置の場合において、ライトコマンドを待機する動作例と
しても同様に適用可能である。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、ホスト
機器からのコマンド待機期間となったら、或る程度の期
間は所定速度でのディスク回転駆動及び各サーボ動作を
続行することで、コマンド発生時の迅速な対応を可能と
するが、コマンドの待機期間が長くなった場合は、スピ
ンドルモータ手段によるディスク回転を停止させて省電
力を計るようにしているため、なるべくアクセスタイム
の高速化を実現するとともに、このような待機中の回転
駆動が長時間続いて無駄な消費電力が大きくなることを
防止することができるという効果がある。そしてさら
に、スピンドルモータ手段を停止させた際にもフォーカ
スサーボは続行しているため、次のコマンド発生時にフ
ォーカスサーチを実行する必要はなく、このためアクセ
スタイムはさほど犠牲にならないという利点が得られ
る。またディスク回転が停止されている場合はフォーカ
ス目標位置がほとんど動かないことになるため、フォー
カス駆動電流も微少なものとなり、消費電力については
フォーカスオフ時と大差ないものとなる。つまりフォー
カスサーボ続行が電力消費の節約を妨げるものではな
い。
【0060】また制御手段は、サーボ手段におけるフォ
ーカスサーボを実行させたままスピンドル手段の駆動を
オフとさせる際に、ピックアップ手段からのレーザ光出
力のレベルを低下させ、かつサーボ手段にフォーカスサ
ーボゲインを低下させるように制御を行うことで、より
消費電力の削減をはかり、またディスク回転停止中のレ
ーザ照射によりデータが破壊されるなどのディスクに対
する影響を抑え、さらには、停止されているディスクに
対して安定したフォーカスサーボ動作を実現するという
効果がある。
【0061】また制御手段は、フォーカスサーボを実行
させたままスピンドル手段の駆動をオフとさせた後、さ
らに待機状態のまま所定時間を経過したら、レーザ出力
をオフとさせるとともにフォーカスサーボ動作をオフと
させることで、待機状態がかなり長時間となったとき
の、ディスクに対する局所的なレーザ照射による悪影響
を防ぐことができる。また、より省電力化を促進でき
る。
【0062】また制御手段は、フォーカスサーボを実行
させたままスピンドル手段の駆動をオフとさせた後は、
待機状態のまま所定時間が経過するたびに、ピックアッ
プ手段の位置を移動させるようにすることで、ディスク
上の特定箇所に長時間レーザ照射が継続されることを避
けられ、フォーカスサーボをオンとしておく状態を保つ
ことができる。つまり次のコマンドに対する迅速な応答
が可能な状態を長時間にわたって維持できる。
【0063】さらにディスク状記録媒体がエンボスピッ
ト領域を有する場合には、フォーカスサーボを実行させ
たままスピンドル手段の駆動をオフとさせる際に、レー
ザ照射位置がエンボスピット領域内となる状態とさせる
ことで、ディスク上の一箇所に長時間レーザ照射が継続
されてもデータ破壊が起こることはなく、フォーカスサ
ーボをオンとしておく状態を保つことができる。つまり
この場合も、次のコマンドに対する迅速な応答が可能な
状態を長時間にわたって維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のディスクドライブ装置の
ブロック図である。
【図2】実施の形態の第1の動作例のフローチャートで
ある。
【図3】実施の形態の第1の動作例のフローチャートで
ある。
【図4】実施の形態の第2の動作例のフローチャートで
ある。
【図5】実施の形態の第3の動作例のフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 ピックアップ、2 対物レンズ、3 二軸機構、4
レーザダイオード、5 フォトディテクタ、6 スピ
ンドルモータ、8 スレッド機構、9 RFアンプ、1
0 システムコントローラ、10a タイマ、13 イ
ンターフェース部、14 サーボプロセッサ、20 キ
ャッシュメモリ、70 ディスクドライブ装置、80
ホストコンピュータ、90 ディスク、

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホスト機器からの指示に応じてディスク
    状記録媒体に対する再生動作又は記録動作を行うディス
    クドライブ装置において、 ディスク状記録媒体を回転駆動するスピンドル手段と、 ディスク状記録媒体に対するレーザ照射を行い、データ
    の読出又は書込を行うピックアップ手段と、 前記ピックアップ手段からのレーザ光のフォーカス状態
    とトラッキング状態、及び前記ピックアップ手段の位置
    状態を制御することのできるサーボ手段と、 前記ホスト機器からの再生動作又は記録動作の指示を待
    機している時間を計測できるタイマ手段と、 ディスク状記録媒体に対する再生動作又は記録動作が可
    能な状態にあるときにおいて、前記タイマ手段により待
    機時間の計測を実行させるとともに、前記タイマ手段に
    よる計測値が所定時間以上となったら、前記サーボ手段
    におけるフォーカスサーボを実行させたまま前記スピン
    ドル手段の駆動をオフとさせることのできる制御手段
    と、 を備えたことを特徴とするディスクドライブ装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記サーボ手段におけ
    るフォーカスサーボを実行させたまま前記スピンドル手
    段の駆動をオフとさせる際に、前記ピックアップ手段か
    らのレーザ光出力のレベルを低下させ、かつ前記サーボ
    手段にフォーカスサーボゲインを低下させるように制御
    を行うことを特徴とする請求項1に記載のディスクドラ
    イブ装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記サーボ手段におけ
    るフォーカスサーボを実行させたまま前記スピンドル手
    段の駆動をオフとさせた後、さらに待機状態のまま所定
    時間を経過したら、前記ピックアップ手段によるレーザ
    出力をオフとさせるとともに、前記サーボ手段によるフ
    ォーカスサーボ動作をオフとさせることを特徴とする請
    求項1に記載のディスクドライブ装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記サーボ手段におけ
    るフォーカスサーボを実行させたまま前記スピンドル手
    段の駆動をオフとさせた後、待機状態のまま所定時間が
    経過するたびに、前記ピックアップ手段の位置を移動さ
    せるように前記サーボ手段を制御することを特徴とする
    請求項1に記載のディスクドライブ装置。
  5. 【請求項5】 ディスク状記録媒体がエンボスピット領
    域を有する場合において、 前記制御手段は、前記サーボ手段におけるフォーカスサ
    ーボを実行させたまま前記スピンドル手段の駆動をオフ
    とさせる際に、前記ピックアップ手段によるレーザ照射
    位置が前記エンボスピット領域内となる状態とさせるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装
    置。
JP9325777A 1997-11-27 1997-11-27 ディスクドライブ装置 Withdrawn JPH11162087A (ja)

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JP9325777A JPH11162087A (ja) 1997-11-27 1997-11-27 ディスクドライブ装置

Applications Claiming Priority (1)

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JPH11162087A true JPH11162087A (ja) 1999-06-18

Family

ID=18180507

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004059638A1 (ja) * 2002-12-25 2004-07-15 Sony Corporation ディスク装置、ディスク装置の制御方法、ディスク装置の制御方法のプログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004059638A1 (ja) * 2002-12-25 2004-07-15 Sony Corporation ディスク装置、ディスク装置の制御方法、ディスク装置の制御方法のプログラム

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