JPH11154374A - 再生装置、及びキャッシュ処理方法 - Google Patents

再生装置、及びキャッシュ処理方法

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JPH11154374A
JPH11154374A JP32096897A JP32096897A JPH11154374A JP H11154374 A JPH11154374 A JP H11154374A JP 32096897 A JP32096897 A JP 32096897A JP 32096897 A JP32096897 A JP 32096897A JP H11154374 A JPH11154374 A JP H11154374A
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JP32096897A
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Yukio Shishido
由紀夫 宍戸
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】転送出力の迅速化。 【解決手段】 再生装置はホストコンピュータからのシ
ーク指示があった時点で、シーク動作を実行するととも
にシーク動作完了位置からの連続データのキャッシュメ
モリへのバファリングを実行してしまうようにする(F
103)。その後そのシーク完了位置から読み出される
データの転送要求があれば、バファリングしたデータを
転送すればよいものとなる(F109)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えば光ディスクな
どの記録媒体に対応して再生動作を行なうことのできる
再生装置及びそのキャッシュ処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光学ディスク記録媒体としていわゆるC
D−ROMのようなCD方式のディスクや、マルチメデ
ィア用途に好適なDVD(Digital Versatile Disc/Di
gitalVideo Disc)と呼ばれるディスクなどが開発され
ている。これらの光ディスクに対応する再生装置では、
ディスク上のトラックに対してレーザ光を照射し、その
反射光を検出することでデータの読出を行う。
【0003】このような再生装置は、例えばホストコン
ピュータからのコマンド(データ転送要求)に応じてデ
ィスク再生動作を行い、再生されたデータをホストコン
ピュータに送信する動作を行うが、その転送要求として
のリードコマンドに応じて迅速にデータ転送を行うこと
が求められる。リードコマンドは、通常リードコマンド
としてのコマンドデータとともに、転送要求データ区間
としての開始位置と、その開始位置からのデータ長によ
り構成される。つまりホストコンピュータは再生命令と
再生すべき区間を指定する。
【0004】そしてリードコマンド発生時の再生装置の
動作としては、基本的には、要求されたデータの読出を
行うために、光学ヘッドのシーク(アクセス)動作を実
行し、データの読出を行う。そして読み出したデータを
ホストコンピュータに転送するわけであるが、このよう
な再生装置ではいわゆるキャッシュメモリが搭載されこ
のキャッシュメモリを介してデータ出力を行うことにな
る。
【0005】即ち再生装置は、ホストコンピュータから
要求のあったデータセクターのデータをディスクから読
み出してキャッシュメモリに格納(バファリング)し、
そのキャッシュメモリからホストコンピュータに対して
転送するが、さらにその要求のあったデータセクターに
続くセクターのデータをも読み出してキャッシュメモリ
に格納しておく動作を行う。いわゆる先読み動作であ
る。そして、次にホストコンピュータからデータ要求が
あった際に、その要求されたデータがキャッシュメモリ
に格納されていれば(キャッシュヒットしていれば)、
ディスクアクセスを行わなくともホストコンピュータに
対してデータ転送を行うことができ、つまり見かけ上ア
クセスタイムを短縮することができる。即ちホストコン
ピュータから、連続するセクターに対するデータ要求が
続けて発せられた場合(いわゆるシーケンシャルリー
ド)は、キャッシュメモリへの先読み動作は迅速なデー
タ転送という点で非常に有効な手法となる。
【0006】ところで、ホストコンピュータの種類によ
っては、シーク指示とデータ転送要求を別のコマンドと
して発行するものがある。例えばATAPIや、SCS
I方式のシステムではこのような形態のものがみられ
る。この場合ホストコンピュータはまずディスク上の或
る目的位置へのシークコマンドを発し、これに応じて再
生装置は指示された目的位置へのシーク動作を実行す
る。その後、ホストコンピュータはリードコマンドとし
て特定のデータの転送要求を行い、それに応じて再生装
置はディスクからのデータ読出、デコード/バファリン
グ、ホストコンピュータへの転送を実行するものであ
る。もちろんリードコマンド発生時にキャッシュヒット
していれば、再生装置はそのキャッシュメモリに記憶さ
れているデータを転送する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】例えば以上のような、
ホストコンピュータと再生装置が接続されるシステムで
は、ホストコンピュータからの転送要求に対して再生装
置が迅速にデータ転送を行うことが要求される。このよ
うな迅速性は例えばアプリケーションの実行開始時間な
どに直接影響するため、転送迅速化は重要視されてい
る。再生装置において転送のために時間を要する処理動
作としては、目的位置へのシーク動作、データ読出動
作、デコード処理、エラー訂正処理及びバファリングな
どがある。そして上記のキャッシュヒット転送が可能な
場合は、これらの動作が省略できるため、迅速化に寄与
できるものである。しかしながら、キャッシュヒット転
送ができない場合には、もちろん転送の迅速化は達成さ
れない。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような事情
を考慮して、上記のようにシークコマンド(シーク指
示)とリードコマンド(データ転送要求)が別の時点で
発生されるシステムにおいて、リードコマンド発生時に
ほとんどの場合をキャッシュヒット転送できるようにす
ることで、転送の迅速化を実現することを目的とする。
【0009】このため再生装置において制御手段は、デ
ータ要求の伴わないシーク指示があった際に、読出手段
のシーク動作を実行させるとともに、そのシーク動作完
了位置からの連続データがキャッシュメモリ手段に格納
されるようにするデータ格納動作が実行されるように、
読出手段及びキャッシュメモリ手段を制御できるように
する。つまり、シーク指示があった場合は、その後その
シーク完了位置から読み出されるデータの転送要求があ
ることを予測できるため、データ転送要求が発行される
前にそのデータのバファリングを行ってしまう。ほとん
どの場合は、シーク指示後のデータ要求はシーク目的地
点からのデータ、つまりバファリングを行ったデータが
対象となっているため、データ要求としてのコマンドが
発行された際にはキャッシュヒット転送により転送でき
ることになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態として
光ディスクを記録媒体とする再生装置を説明していく。
この例の再生装置に装填される光ディスクは、例えばC
D−ROMなどのCD方式のディスクや、DVDなどが
考えられる。もちろん他の種類の光ディスクに対応する
ディスク再生装置でも本発明は適用できるものである。
【0011】図1は本例の再生装置70の要部のブロッ
ク図である。ディスク90は、ターンテーブル7に積載
され、再生動作時においてスピンドルモータ1によって
一定線速度(CLV)もしくは一定角速度(CAV)で
回転駆動される。そしてピックアップ1によってディス
ク90にエンボスピット形態や相変化ピット形態などで
記録されているデータの読み出しが行なわれることにな
る。ピックアップ1内には、レーザ光源となるレーザダ
イオード4や、反射光を検出するためのフォトディテク
タ5、レーザ光の出力端となる対物レンズ2、レーザ光
を対物レンズ2を介してディスク記録面に照射し、また
その反射光をフォトディテクタ5に導く光学系が形成さ
れる。対物レンズ2は二軸機構3によってトラッキング
方向及びフォーカス方向に移動可能に保持されている。
またピックアップ1全体はスレッド機構8によりディス
ク半径方向に移動可能とされている。
【0012】ディスク90からの反射光情報はフォトデ
ィテクタ5によって検出され、受光光量に応じた電気信
号とされてRFアンプ9に供給される。RFアンプ9に
は、フォトディテクタ5としての複数の受光素子からの
出力電流に対応して電流電圧変換回路、マトリクス演算
/増幅回路等を備え、マトリクス演算処理により必要な
信号を生成する。例えば再生データであるRF信号、サ
ーボ制御のためのフォーカスエラー信号FE、トラッキ
ングエラー信号TEなどを生成する。RFアンプ9から
出力される再生RF信号は2値化回路11へ、フォーカ
スエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEはサー
ボプロセッサ14へ供給される。
【0013】RFアンプ9で得られた再生RF信号は2
値化回路11で2値化されることでいわゆるEFM信号
(8−14変調信号;CDの場合)もしくはEFM+信
号(8−16変調信号;DVDの場合)とされ、デコー
ダ12に供給される。デコーダ12ではEFM復調,エ
ラー訂正処理等を行ない、また必要に応じてCD−RO
Mデコード、MPEGデコードなどを行なってディスク
90から読み取られた情報の再生を行なう。
【0014】なおデコーダ12は、EFM復調したデー
タをデータバッファとしてのキャッシュメモリ20に蓄
積していき、このキャッシュメモリ20上でエラー訂正
処理等を行う。そしてエラー訂正され適正な再生データ
とされた状態で、キャッシュメモリ20へのバファリン
グが完了される。再生装置70からの再生出力として
は、キャッシュメモリ20でバファリングされているデ
ータが読み出されて転送出力されることになる。
【0015】インターフェース部13は、外部のホスト
コンピュータ80と接続され、ホストコンピュータ80
との間で再生データや各種コマンドの通信を行う。即ち
キャッシュメモリ20に格納された再生データは、イン
ターフェース部13を介してホストコンピュータ80に
転送出力される。またホストコンピュータ80からのシ
ークコマンド、リードコマンドその他のコマンド信号は
インターフェース部13を介してシステムコントローラ
10に供給される。
【0016】サーボプロセッサ14は、RFアンプ9か
らのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信
号TEや、デコーダ12もしくはシステムコントローラ
10からのスピンドルエラー信号SPE等から、フォー
カス、トラッキング、スレッド、スピンドルの各種サー
ボドライブ信号を生成しサーボ動作を実行させる。即ち
フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号T
Eに応じてフォーカスドライブ信号、トラッキングドラ
イブ信号を生成し、二軸ドライバ16に供給する。二軸
ドライバ16はピックアップ1における二軸機構3のフ
ォーカスコイル、トラッキングコイルを駆動することに
なる。これによってピックアップ1、RFアンプ9、サ
ーボプロセッサ14、二軸ドライバ16、二軸機構3に
よるトラッキングサーボループ及びフォーカスサーボル
ープが形成される。
【0017】またサーボプロセッサ14はスピンドルモ
ータドライバ17に対して、スピンドルエラー信号SP
Eに応じて生成したスピンドルドライブ信号を供給す
る。スピンドルモータドライバ17はスピンドルドライ
ブ信号に応じて例えば3相駆動信号をスピンドルモータ
6に印加し、スピンドルモータ6のCLV回転を実行さ
せる。またサーボプロセッサ14はシステムコントロー
ラ10からのスピンドルキック/ブレーキ制御信号に応
じてスピンドルドライブ信号を発生させ、スピンドルモ
ータドライバ17によるスピンドルモータ6の起動また
は停止などの動作も実行させる。
【0018】サーボプロセッサ14は、例えばトラッキ
ングエラー信号TEの低域成分として得られるスレッド
エラー信号や、システムコントローラ10からのアクセ
ス実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を生成
し、スレッドドライバ15に供給する。スレッドドライ
バ15はスレッドドライブ信号に応じてスレッド機構8
を駆動する。スレッド機構8には図示しないが、ピック
アップ1を保持するメインシャフト、スレッドモータ、
伝達ギア等による機構を有し、スレッドドライバ15が
スレッドドライブ信号に応じてスレッドモータ8を駆動
することで、ピックアップ1の所要のスライド移動が行
なわれる。
【0019】ピックアップ1におけるレーザダイオード
4はレーザドライバ18によってレーザ発光駆動され
る。システムコントローラ10はディスク90に対する
再生動作を実行させる際に、レーザパワーの制御値をオ
ートパワーコントロール回路19にセットし、オートパ
ワーコントロール回路19はセットされたレーザパワー
の値に応じてレーザ出力が行われるようにレーザドライ
バ18を制御する。
【0020】なお、記録動作が可能な装置とする場合
は、記録データに応じて変調された信号がレーザドライ
バ18に印加される。例えば記録可能タイプのディスク
90に対して記録を行う際には、ホストコンピュータか
らインターフェース部13に供給された記録データは図
示しないエンコーダによってエラー訂正コードの付加、
EFM+変調などの処理が行われた後、レーザドライバ
18に供給される。そしてレーザドライバ18が記録デ
ータに応じてレーザ発光動作をレーザダイオード4に実
行させることで、ディスク90に対するデータ記録が実
行される。
【0021】以上のようなサーボ及びデコード、エンコ
ードなどの各種動作はマイクロコンピュータによって形
成されたシステムコントローラ10により制御される。
そしてシステムコントローラ10は、ホストコンピュー
タ80からのコマンドに応じて各種処理を実行する。例
えばホストコンピュータ80は、ディスク90に記録さ
れている或るデータの転送を再生装置70に求める場合
は、まずシークコマンドを発し、ディスク90上の或る
目的位置へのピックアップ1のシーク動作を指示し、そ
の後、リードコマンドとして特定のアドレスのデータの
転送を要求する。
【0022】システムコントローラ10からみれば、一
連の再生動作制御としては、まずホストコンピュータ8
0からのシークコマンドに応じて、指示されたアドレス
を目的としてシーク動作制御を行う。即ちサーボプロセ
ッサ14に指令を出し、シークコマンドにより指定され
たアドレスをターゲットとするピックアップ1のアクセ
ス動作を実行させる。その後、ホストコンピュータ80
からリードコマンドが供給されたら、その指示されたデ
ータ区間のデータをホストコンピュータ80に転送する
ために必要な動作制御を行う。即ちキャッシュメモリ2
0を確認してキャッシュヒット転送を行うか、もしくは
キャッシュヒット転送ができなければ、ディスク90か
らのデータ読出/デコード/バファリング等を行って、
要求されたデータを得、それを転送する。
【0023】なおホストコンピュータ80からのリード
コマンド、即ち転送要求としては、要求するデータ区間
の最初のアドレスとなる要求スタートアドレスと、その
最初のアドレスからの区間長として要求データ長(デー
タレングス)となる。例えば要求スタートアドレス=
N、要求データ長=3という転送要求は、LBA「N」
〜LBA「N+2」の3セクターのデータ転送要求を意
味する。LBAとは論理ブロックアドレス(LOGICAL BL
OCK ADDRESS )であり、ディスク90のデータセクター
に対して与えられているアドレスである。
【0024】基本的にはシステムコントローラ10は以
上のような転送のための処理を行うが、特に本例では、
シークコマンド後の処理として、リードコマンドが発生
する前にディスク90からのデータ読出/バファリング
を実行してしまうことを特徴としている。このような本
例のシステムコントローラ10の処理を図2のフローチ
ャートで説明していく。
【0025】図2はホストコンピュータ80からのシー
クコマンド発生後のシステムコントローラ10の処理を
示しており、シークコマンドが発生すると、処理はステ
ップF101からF102に進み、シーク動作を実行さ
せる。即ちシークコマンドとして指示されたアドレスへ
のピックアップ1の移動をサーボプロセッサ14による
スレッド制御、トラッキング制御により実行させる。
【0026】シーク動作が完了すると、ステップF10
3に進み、そのシーク完了地点のアドレスからの連続デ
ータがキャッシュメモリ20内に確保されるようにする
ために必要なバファリング動作を開始する。即ちリード
コマンドが発生されていない時点でディスク読出動作を
実行することになる。必要なバファリング動作としての
例を図3、図4に示す。図3、図4においてエリア#0
〜#6は、キャッシュメモリ20内の記憶領域を示して
いる。
【0027】図3(a)は、シークコマンド発生時点に
おいてキャッシュメモリ20が例えば初期状態などの場
合、つまり有効なデータが格納されていない状態の場合
を示している。このときにシーク目的のアドレスとして
LBA「M」が指定されたシークコマンドが供給された
とする。このときLBA「M」のデータはキャッシュメ
モリ20内に存在していない。従ってステップF103
における、シーク完了地点LBA「M」のアドレスから
の連続データがキャッシュメモリ20内に確保されるよ
うにするために必要なバファリング動作としては、LB
A「M」以降の連続データをディスク90からの読み出
してデコード及びエラー訂正処理を行い、キャッシュメ
モリ20に格納する動作となる。この動作により、例え
ば図3(b)のようにシーク完了地点としてのLBA
「M」以降のセクターのバファリングが行われていく。
なお図3(a)は初期状態として示したが、キャッシュ
メモリ20に何らかのデータがバファリングされていて
も、シーク目標アドレスのLBA「M」としてのデータ
がバファリングされていなかった場合は、それまで格納
されていたデータを無効としたうえで、同様に図3
(b)のようにLBA「M」以降のセクターのバファリ
ングが行われていく。
【0028】一方、図4(a)はキャッシュメモリ20
に、例えばLBA「M−2」〜LBA「M+1」のデー
タがバファリングされている状態を示している。このよ
うな状態にあるときに、シーク目的のアドレスとしてL
BA「M」が指定されたシークコマンドが供給されたと
する。この場合ステップF103での、シーク完了地点
LBA「M」のアドレスからの連続データがキャッシュ
メモリ20内に確保されるようにするために必要なバフ
ァリング動作としては、LBA「M」、LBA「M+
1」のデータがキャッシュメモリ20内に既にバファリ
ングされているため、LBA「M+2」以降の連続デー
タをディスク90からの読み出してデコード及びエラー
訂正処理を行い、キャッシュメモリ20に格納する動作
となる。従って例えば図4(b)のように、シーク完了
地点としてのLBA「M」以降の連続データを確保する
ため、LBA「M+2」以降のバファリングが行われて
いく。
【0029】ステップF103では、図3、図4の例の
ように、シーク目標アドレス以降の連続データを確保す
るためのバファリングが開始され、以降システムコント
ローラ10は、このバファリングを実行させながら、ス
テップF104からの処理を行う。まずステップF10
4,F105では、ホストコンピュータ80からのリー
ドコマンド、シークコマンドの監視を行う。なお、リー
ドコマンド、シークコマンド以外にもホストコンピュー
タ80から発っせられるコマンドとしては各種の内容の
ものがあり、システムコントローラ10はそれらについ
ても所定の対応処理を行うものであるが、それらについ
ては図2での図示や説明を省略している。リードコマン
ドやシークコマンドが供給されていない時点では、ステ
ップF103で開始したバファリングを続行しているわ
けであるが、この場合はステップF106でキャッシュ
メモリ20のバファリング量がフル容量となったか否か
を監視することになり、もしフル容量となったらステッ
プF107でバファリング動作を停止させることにな
る。
【0030】通常は、シークコマンドが発生された後
に、或る時点でリードコマンドが発生され、システムコ
ントローラ10に供給されることになる。この場合処理
はステップF104からF108に進む。そしてシステ
ムコントローラ10は、リードコマンドに応じて、まず
そのリードコマンドで指定されたデータがキャッシュヒ
ットしているか否かを確認することになる。
【0031】キャッシュヒットしていれば、処理はステ
ップF109に進み、リードコマンドにより要求された
1又は複数セクターのデータをキャッシュメモリ20か
ら読み出し、キャッシュヒット転送させる。そしてステ
ップF104,F105,F106のループに戻り、次
のコマンドの待機及びキャッシュメモリ20がフルにな
るまでのバファリングを続行させる。
【0032】一方ステップF108でキャッシュヒット
していないと判断されれば、処理はステップF110に
進み、まずその時点で継続されているバファリングを停
止させる(もちろんこの時点において、既にキャッシュ
メモリ20がフル容量となってバファリングが停止され
ていれば、停止処理は不要)。そして、その時点でバフ
ァリングされていたデータは無効とする。そしてステッ
プF111において、リードコマンドとして転送要求さ
れた最初のデータを起点として新たなバファリング動
作、即ちディスク90からの読出/デコード/エラー訂
正/キャッシュメモリ20への格納を開始する。また、
このバファリングにより、リードコマンドで要求された
1又は複数のデータがキャッシュメモリ20に格納でき
たら、それをホストコンピュータ80に転送する。その
後ステップF104,F105,F106のループに戻
り、次のコマンドの待機を行うとともに、ステップF1
11で開始したバファリングを、キャッシュメモリ20
がフルになるまで続行する。
【0033】この図2の処理のように、リードコマンド
が発行された際はステップF109もしくはステップF
110、F111の処理が行われるわけであるが、本例
の場合は、ステップF103から開始されたバファリン
グ動作により、ステップF108の判断処理では、ほと
んどの場合はキャッシュヒットしていると判断されるこ
とになる。つまり、ほとんどの場合はステップF109
の処理となる。
【0034】通常、ホストコンピュータ80は、その後
のリードコマンドとして転送要求を行うアドレスのうち
の最初のアドレスの位置を目標としてシークコマンドを
発行する。従って、例えば図3、図4の例で示したよう
に、その直前のシークコマンドがLBA「M」を目標と
するものである場合、その後に例えばLBA「M」以降
のデータを要求するリードコマンドを発行することにな
る。例えば図3、図4のようにLBA「M」を目標とす
るシークコマンドを発行した後に、要求スタートアドレ
ス=M、要求データ長=1というリードコマンド、つ
まりLBA「M」の1セクターのデータ転送要求を発行
したとすると、図3、図4いずれの場合も、LBA
「M」はキャッシュヒットしていることになるため、ス
テップF108からF109に進み、キャッシュヒット
転送を行うことになる。すなわちリードコマンドに対
して読出、デコード、エラー訂正等を行うことなくデー
タ転送を実行できる。
【0035】また、さらにその後に再度リードコマンド
として、要求スタートアドレス=M+1、要求データ
長=2、つまりLBA「M+1」、LBA「M+2」の
2セクターのデータ転送要求が発行されたとすると、図
3、図4いずれの場合も、このLBA「M+1」、LB
A「M+2」はキャッシュヒットしていることになるた
め、この場合もステップF108からF109に進み、
キャッシュヒット転送を行うことになる。すなわちリー
ドコマンドに対しても読出、デコード、エラー訂正等
を行うことなくデータ転送を実行できる。
【0036】以上の例のように、シークコマンドに応じ
てシークを行った地点からバファリングを実行しておく
ことにより、リードコマンド発生時には、ほとんどの場
合はキャッシュヒット転送により対応できることにな
り、リードコマンドに対する平均的な転送処理速度を非
常に迅速化できることになる。また、シークコマンドの
後においてリードコマンドが発行されるまでの間に、同
一のシークコマンドが再度発行されたり、状態確認など
の他の種類のコマンドが発行されることも多く、このよ
うな場合はそれだけバファリングを進める時間的余裕が
大きいものとなり、先読みバファリングとしての効果、
つまりキャッシュヒット転送できる確率は大きいものと
なる。
【0037】なお、或るシークコマンドの後は、ステッ
プF104,F105,F106のループにおいて、そ
の後の1又は複数のリードコマンドの待機及びキャッシ
ュメモリ20がフルになるまでのバファリングの続行を
行うことになるが、新たなシークコマンドが発行された
場合は、ステップF105からF102に戻り、シーク
動作及びステップF103としてのバファリングを行
い、ステップF104,F105,F106のループで
その後のリードコマンドを待機することになる。
【0038】以上実施の形態の例を説明してきたが、本
発明としての再生装置の構成や処理手順は上記例に限ら
れず、各種の変形例が考えられる。いづれにしても再生
装置70はホストコンピュータ80からのシークコマン
ドに応じて、その後要求されるであろうデータを予めバ
ファリングするようにすればよいものである。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、データ
要求を伴わないシーク指示があった際に、読出手段のシ
ーク動作を実行させるとともに、そのシーク動作完了位
置からの連続データがキャッシュメモリ手段に格納され
るようにするバファリングを実行する。つまり、シーク
指示があった場合に、その後そのシーク完了位置から読
み出されるデータの転送要求があることを予測し、デー
タ転送要求が発行される前にそのデータのバファリング
を行ってしまう。従って、その後データ要求が発行され
た際には、ほとんどの場合においてキャッシュヒット転
送により転送出力できることになり、つまり非常に迅速
な転送ができる機会が多くなる。これにより平均的にみ
て再生装置としての見かけ上のアクセスタイムは著しく
高速化されたものとなり、ホストコンピュータと再生装
置によるシステムとしても高性能化を実現できる。さら
に、このような本発明の処理の実現にはいわゆる再生装
置のファームウエアを工夫すればよく、ハードウエア構
成を変える必要がないという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の再生装置のブロック図で
ある。
【図2】実施の形態の再生装置の処理のフローチャート
である。
【図3】実施の形態の再生装置のバファリング動作の説
明図である。
【図4】実施の形態の再生装置のバファリング動作の説
明図である。
【符号の説明】
1 ピックアップ、2 対物レンズ、3 二軸機構、4
レーザダイオード、5 フォトディテクタ、6 スピ
ンドルモータ、8 スレッド機構、9 RFアンプ、1
0 システムコントローラ、13 インターフェース
部、14 サーボプロセッサ、20 キャッシュメモ
リ、70 再生装置、80 ホストコンピュータ、90
ディスク、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体からデータを読み出すことので
    きる読出手段と、 前記読出手段により読み出したデータを格納するキャッ
    シュメモリ手段と、 シーク指示もしくはデータ要求に応じて前記読出手段及
    び/又は前記キャッシュメモリ手段の動作を制御して、
    指示されたシーク動作もしくは要求されたデータの転送
    出力を実行させる制御手段とを備え、 前記制御手段は、データ要求を伴わないシーク指示があ
    った際に、前記読出手段のシーク動作を実行させるとと
    もに、そのシーク動作完了位置からの連続データが前記
    キャッシュメモリ手段に格納されるようにするデータ格
    納動作が実行されるように、前記読出手段及び前記キャ
    ッシュメモリ手段を制御できることを特徴とする再生装
    置。
  2. 【請求項2】 ホスト機器からのコマンドに応じて動作
    する再生装置におけるキャッシュ処理方法として、 ホスト機器からデータ要求を伴わないシーク指示として
    のコマンドが供給された際に、そのシーク指示に応じた
    シーク動作を実行した後、記録媒体上のシーク完了位置
    以降の連続データがキャッシュメモリに保持されている
    状態とするための、記録媒体からのデータ読出動作及び
    読み出されたデータのキャッシュメモリへの格納を実行
    することを特徴とするキャッシュ処理方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100378808C (zh) * 2003-01-29 2008-04-02 松下电器产业株式会社 光盘控制器和控制光盘装置的方法

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