JPH11158795A - オフセット印刷用新聞用紙 - Google Patents

オフセット印刷用新聞用紙

Info

Publication number
JPH11158795A
JPH11158795A JP32747697A JP32747697A JPH11158795A JP H11158795 A JPH11158795 A JP H11158795A JP 32747697 A JP32747697 A JP 32747697A JP 32747697 A JP32747697 A JP 32747697A JP H11158795 A JPH11158795 A JP H11158795A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
offset printing
newsprint
copolymer latex
treating agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32747697A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Katou
由憲 加藤
Hideo Akigawa
英雄 秋川
Kazuhiro Nojima
一博 野島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oji Paper Co Ltd filed Critical Oji Paper Co Ltd
Priority to JP32747697A priority Critical patent/JPH11158795A/ja
Publication of JPH11158795A publication Critical patent/JPH11158795A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷作業性に優れ、かつブランケットパイリン
グが発生しにくく、優れたカラー印刷品質を有するオフ
セット印刷用新聞用紙を提供する。 【解決手段】原紙上に、表面処理剤を塗布、乾燥してな
るオフセット印刷用新聞用紙であって、特に該表面処理
剤の主成分として共重合体ラテックスを含有し、かつ表
面処理剤中に離型剤を含有せしめてなるオフセット印刷
用新聞用紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオフセット印刷用新
聞用紙に関し、特に印刷作業性に優れ、かつ優れたカラ
ー印刷品質を有するオフセット印刷用新聞用紙に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、新聞印刷はオフセット化、カラー
化、高速化が急速に進んでおり、印刷媒体となる新聞用
紙に関して、より優れたカラー印刷適性や印刷作業性を
有する新聞用紙が求められている。オフセット印刷で
は、比較的タックの強い印刷インキを使用するため、用
紙の表面強度が強いことが要求される。また、湿し水を
使用するために紙面の耐水性が要求される。表面強度の
弱い用紙、あるいは耐水性の低いまたは耐水性の無い表
面を持つ用紙を使用すると紙粉がブランケットに堆積し
たり、インキに混入することにより、紙面の印刷面に所
謂カスレが生じるといったトラブルが起こる。
【0003】また、近年の新聞用紙の軽量化に伴い、そ
の用紙に対する印刷後の高い不透明性が求められてい
る。そして、紙の不透明性を高めるためにホワイトカー
ボンや酸化チタン、タルク等の無機顔料が抄紙填料とし
て多く使われるようになった。これらの填料は、オフセ
ット印刷時に印刷過程で使用される湿し水によって容易
に紙層内から浸みだす傾向があり、ブランケットにパイ
リングする紙粉の主要な成分の一つとなっている。
【0004】このようなオフセット印刷時の新聞用紙の
トラブルに対処するため、従来から新聞用紙の表面に澱
粉や、PVA、ポリアクリルアミド等を成分とする表面
処理剤を塗布することが一般に行われている。これらの
表面処理剤は、紙面の強度を向上させ、紙表面の微細繊
維や填料をパルプ繊維等に接着させる働きはあるもの
の、いずれも耐水性に乏しく、湿し水によって紙匹より
遊離し易く、さらにはそれらの表面粘着性のために、印
刷時にブランケット上に堆積したり、貼り付くことで断
紙が誘発され易いといった難点がある。
【0005】上記の如き実状より、オフセット印刷用新
聞用紙に関しては、表面粘着性(以後、ネッパリ性と称
す)を抑制して表面強度を高めるために、従来より種々
の方法が提案されてきた。例えば、特定のポリアクリル
アミド系化合物を表面に塗布することにより用紙表面の
強度を高め、さらに多価アルデヒド類を併用することに
よって、表面耐水性を高める方法(特開平8−1338
4号公報)や、PVAにエチレンオキサイドとプロピレ
ンオキサイドのブロック共重合体を加えた組成物を塗布
することにより、表面サイズ性、表面強度、ネッパリ性
を改良する方法(特開平5−59689号公報)、およ
び特定のポリアクリルアミドと疎水性置換基を有する特
定の水溶性アニオン性共重合体を塗布する方法(特開平
8−232193号公報)等が提案されている。しかし
ながら、ネッパリ性の低減と表面強度の向上を両立させ
ることは必ずしも十分なものではないのが実状である。
【0006】また、ネッパリ性を改良するために、表面
処理剤に有機フルオロ化合物を使用する方法(特開平6
−57688号公報)が開示されている。一般に、塗工
紙の分野で滑剤、離型剤として使用されている脂肪酸や
その塩類等もネッパリ性改善に効果が認められるが、こ
れらの滑剤、または離型剤はネッパリ性を改善すると同
時に表面の摩擦抵抗を著しく下げるため、紙が印刷時に
滑り易くなり、所謂紙流れと称する走行性トラブルを引
き起こすという問題があった。上記のように、ネッパリ
性や紙表面の摩擦抵抗に起因する用紙の走行性改善とブ
ランケットへの紙粉パイリングの軽減〜解消を両立させ
るのは極めて困難であるのが実状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は優れたオ
フセット印刷作業性とカラー印刷品質を有する新聞用紙
を得るべく鋭意研究を重ねた。その結果、本発明は新聞
用紙に塗布する表面処理剤として接着剤と離型剤を使用
することにより、印刷作業性に優れ、かつ優れたカラー
印刷品質を有するオフセット印刷用新聞用紙を提供する
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、原紙上に、表
面処理剤を塗布、乾燥してなるオフセット印刷用新聞用
紙において、該表面処理剤の主成分が共重合体ラテック
スであり、かつ表面処理剤中に離型剤を含有せしめたこ
とを特徴とするオフセット印刷用新聞用紙である。
【0009】
【発明の実施の形態】前述したように、オフセット印刷
用新聞用紙には、従来から、澱粉やPVA、ポリアクリ
ルアミド等をその表面に塗布することが一般に行われて
いる。これらの表面処理剤は、いずれも紙粉発生を抑え
るのにはある程度の効果が認められるが、一方耐水性に
乏しいため、印刷時に湿し水によってブランケット上に
溶出、累積するため、長時間に亘る連続印刷の場合に
は、必ずしも十分に紙粉を抑制できないといった難点を
抱えている。
【0010】ところで、一般塗被紙の製造分野で塗被組
成物(塗料)の接着剤として広く使用されている合成樹
脂ラテックスは、これまでに新聞用紙の表面処理剤とし
ても検討されているが、乾燥後のラテックスフィルムの
粘着性が澱粉やポリアクリルアミドに比較して高いため
に、ネッパリ性に問題があるとされ、積極的には使用さ
れていない。本発明者らは、この耐水性の強い合成樹脂
ラテックスを新聞用紙の表面処理剤として利用すること
についての再検討を重ねてきた。その結果、合成樹脂ラ
テックスは耐水性が強いだけでなく、澱粉やPVA、ポ
リアクリルアミド等の表面処理剤に比較し、塗被した紙
表面の摩擦抵抗(摩擦係数)が高いことを見出した。一
方、離型剤は一般的に紙表面の摩擦抵抗を下げるととも
に、ネッパリ性については著しく低下させる性質を有す
ることが分かり、塗料中に離型剤と共重合体ラテックス
とを併用することで、摩擦抵抗を下げることなく、ネッ
パリ性を軽減することができ、結果的に紙粉の発生が極
めて効果的に抑制されることを見出し、遂に本発明を完
成するに至った。
【0011】本発明で使用する共重合体ラテックスはと
しては、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタク
リレート−ブタジエン共重合体の共役ジエン系重合体ラ
テックス、アクリル系重合体ラテックス、エチレン−酢
酸ビニル共重合体等のビニル系重合体等のビニル系重合
体ラテックス、あるいはこれらの各種重合体をカルボキ
シル基等の官能基含有単量体により、官能基変性したア
ルカリ溶解性、あるいはアルカリ非溶解性の重合体ラテ
ックス等が挙げられる。なかでもゲル含有量が80重量
%以上のスチレン−ブタジエン共重合体ラテックスは接
着強度が適度に強く、かつネッパリ性が強く発現されな
いので、特に好ましく用いられる。なお、本発明でのス
チレン−ブタジエン共重合体ラテックスは単量体として
スチレンとブタジエンを主成分とするものの、その他に
アクリル酸やイタコン酸等の酸モノマー、少量のアクリ
ル酸エステル、メタクリル酸エステル類、さらにはアク
リロニトリル等をモノマー成分として含有していても良
い。
【0012】また、ゲル含有量とは、一般にトルエン不
溶分として、共重合体ラテックスの架橋度合いの指標と
して知られているものであり、本発明でのゲル含有量は
下記の方法により測定、算出したものである。即ち、共
重合体ラテックスを室温で乾燥してラテックスフィルム
を作成し、このラテックスフィルムの約1.0gを正確
に秤量し(Bg)、400ccのトルエンに入れ48時
間放置した後、300メッシュの金網で濾過後、金網上
の未溶解物を室温で乾燥、秤量し(Ag)、ゲル含有量
〔(A/B)×100:単位…重量%〕を算出した。
【0013】このゲル含有率は、共重合体ラテックスの
モノマー組成比率、重合時の連鎖移動剤の種類、量等を
調節することによって、適宜調節される。この高いゲル
含有量を有する共重合体ラテックスを使用することで、
ネッパリ性が軽減される理由については、必ずしも明ら
かではないが、共重合体ラテックスの架橋度が進んでい
ることによって、共重合体ラテックスが乾燥されてフィ
ルムとなった後、該乾燥フィルムが湿し水によって再湿
潤されても、ネッパリ性が強く発現されないことによる
と推定される。
【0014】本発明においては、表面処理剤として、前
記の共重合体ラテックスと併用して使用される必須の離
型剤としては、ステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸お
よびその金属塩、マイクロクリスタリンワックス、ポリ
エチレンワックスエマルジョン、パラフィンワックスエ
マルジョン等の炭化水素類、、セチルアルコール、ステ
アリルアルコール等の高級アルコール類、フッ素樹脂、
シリコン樹脂、ロート油、レシチンおよびその誘導体等
が例示されるが、なかでも脂肪酸の金属塩、ポリエチレ
ンワックスエマルジョン、およびパラフィンワックスエ
マルジョンがネッパリ性を低減する効果が大きいため、
特に好ましく用いられる。なお、上記の離型剤の添加量
は、特に限定されるものではないが、一般に共重合体ラ
テックス固形分に対し、1〜20重量%の範囲で調節さ
れる。因みに、1重量%未満の場合にはネッパリ性を軽
減させる効果が十分ではなく、他方20重量%未満の場
合には摩擦係数が低下し、印刷時に走行性不良になる虞
れがある。
【0015】塗料中には、上記共重合体ラテックスと離
型剤の他に、それ以外の接着剤を本発明の効果を損なわ
ない範囲で適宜併用することができる。因みに、そのよ
うな接着剤としては、例えばリン酸エステル化澱粉、酸
化澱粉、カチオン化澱粉などの澱粉類、カルボキシメチ
ルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシアルキル
セルロースなどの水溶性セルロース化合物、ポリビニル
アルコール化合物やポリアクリルアミド類、カゼイン等
が例示される。この場合、本発明で特定するラテックス
の総接着剤中に占める割合は、固形分比率で50重量%
以上が必要である。因みに、50重量%未満の場合に
は、本発明で所望するブランケットパイリングの軽減〜
解消効果が得られなくなる虞れがある。また、表面処理
剤としては、上記接着剤、離型剤の他に抄紙分野、塗被
紙分野で通常使用される表面サイズ剤、消泡剤、防腐
剤、増粘剤等が適宜併用される。
【0016】かくして調製される表面処理剤は、固形分
濃度が1〜20重量%に調整され、新聞用紙用原紙上に
塗被されるが、塗被量は、通常乾燥重量で片面当たり
0.05〜2g/m2 、好ましくは0.1〜1g/m2
の範囲で原紙の両面に塗被される。因みに、片面当たり
の塗被量が0.05g/m2 未満の場合には、十分な表
面強度が得られ難く、他方2g/m2 を越えると、ネッ
パリ性が増し、ブランケットへの貼り付き等が懸念され
る。
【0017】本発明における新聞用紙用原紙としては、
原料パルプとして化学パルプ(NBKP、LBKP
等)、機械パルプ(GP、CGP、RGP、PGW、T
MP等)、古紙パルプ(DIP等)等を単独または任意
の比率で混合して使用される。また、ホワイトカーボ
ン、クレー、無定形シリカ、タルク、酸化チタン、炭酸
カルシウム等の填料を紙料に添加して抄紙される。さら
に、紙力増強剤、歩留り向上剤、強化ロジンサイズ剤、
エマルジョンサイズ剤等のサイズ剤、耐水化剤、紫外線
防止剤等の一般に公知公用の抄紙用薬品が添加され、公
知公用の抄紙機を用いて酸性抄紙、あるいは中性(アル
カリ)抄紙方式で抄紙される。そして、原紙の坪量とし
ては、特に限定されるものではなく、一般に35〜50
g/m2 の範囲である。
【0018】上記の新聞用紙用原紙上には本発明の特徴
となる表面処理剤が塗被、乾燥されるが、その場合の塗
工装置としては特に限定されるものではないが、例えば
2ロールサイズプレス、ブレードメタリングサイズプレ
ス、ロッドメタリングサイズプレス、ゲートロールコー
ター、ブレードコーター、バーコーター、ロッドブレー
ドコーター、エアーナイフコーター等の一般塗被紙製造
分野で使用されている公知、公用の塗工装置が適宜使用
される。
【0019】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。勿論、本発明はそれらに限定されるものではな
い。また、例中の部及び%は特に断らない限り、それぞ
れ重量部および重量%を示す。なお、例中の部は全て固
形分換算した重量部を示す。
【0020】実施例1 (新聞用紙用原紙の抄造)針葉樹クラフトパルプ20
部、サーモメカニカルパルプ30部、グラウンドパルプ
10部、脱墨古紙パルプ40部の割合で混合、離解し、
レファイナーでフリーネス150ml(csf/カナダ
標準フリーネス)に調整したパルプに平均粒子径が20
μmのホワイトカーボンを填料として対絶乾パルプ当た
り1%添加し、ツインワイヤー型抄紙機にて抄造を行
い、米坪43g/m2 の原紙を得た。
【0021】(表面処理剤の塗工)表面処理剤として、
ゲル含有量91%のスチレン−ブタジエン共重合体ラテ
ックス(商品名:L―1392/旭化成社)100部、
離型剤としてステアリン酸亜鉛(商品名:ハイドリンZ
−7/中京油脂社)5部、増粘剤としてカルボキシメチ
ルセルロース10部を混合、水で希釈して、固形分濃度
5%の表面処理剤を得た。この表面処理剤を上記の原紙
の両面にゲートロールコーターを使用して、片面当たり
乾燥重量で0.2g/m2 となるように塗工、乾燥した
後、線圧100kg/cmの条件でキャレンダー通紙処
理を行い、オフセット印刷用新聞用紙を得た。
【0022】実施例2 実施例1の表面処理剤の調製において、ゲル含有量91
%のスチレン−ブタジエン共重合体ラテックスをゲル含
有量70%のスチレン−ブタジエン−メチルメタアクリ
レート共重合体ラテックス(商品名:SN−123H/
住友化学エービーエスラテックス社)に変更した以外
は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を
得た。
【0023】実施例3 ゲル含有量83%のスチレン−ブタジエン−アクリロニ
トリル共重合体ラテックス(商品名:L−1919/旭
化成社)100部、熱水で溶解した酸化変性澱粉(商品
名:エースA/王子コーンスターチ社)20部、ポリエ
チレンエマルジョン(商品名:ポリロン393/中京油
脂社)10部を添加し、水で希釈して固形分濃度が5%
の塗料を調製した。この塗料を実施例1で使用した新聞
用紙用原紙の両面にゲートロールコーターを使用して、
片面当たり乾燥重量で0.08g/m2 となるように塗
工、乾燥した後、線圧100kg/cmの条件でキャレ
ンダーで1ニップ通紙を行い、オフセット印刷用新聞用
紙を得た。
【0024】実施例4 実施例1において、表面処理剤の離型剤としてステアリ
ン酸亜鉛に代えて、パラフィンワックスエマルジョン
(商品名:ハイドリンP7/中京油脂社)10部を使用
した以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新
聞用紙を得た。このときの塗工量は片面当たり乾燥重量
で0.15g/m2 であった。
【0025】実施例5 実施例4において、表面処理剤の固形分濃度5%を3%
に変更した以外は、実施例4と同様にしてオフセット印
刷用新聞用紙を得た。このときの塗工量は片面当たり、
乾燥重量で0.07g/m2 であった。
【0026】実施例6 実施例1において、表面処理剤の離型剤としてステアリ
ン酸亜鉛に代えて、ステアロアミド(商品名:ハイミク
ロンG−270/中京油脂社)10部を使用した以外
は、実施例1と同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を
得た。このときの塗工量は片面当たり乾燥重量で0.1
2g/m2 であった。
【0027】比較例1 実施例1において、表面処理剤として、酸化澱粉(商品
名:エースA/王子コーンスターチ社)100部を90
℃の熱水に溶解、希釈して、固形分濃度6%の水性液を
調製した。この表面処理剤(水性液)を実施例1で使用
した新聞用紙用原紙の両面にゲートロールコーターを使
用して、片面当たり乾燥重量で0.3g/m2 となるよ
うに塗工、乾燥した以外は、実施例1と同様にしてオフ
セット印刷用新聞用紙を得た。
【0028】比較例2 実施例1において、表面処理剤の調製に際し離型剤を無
添加とした以外は、実施例1と同様にしてオフセット印
刷用新聞用紙を得た。このときの塗工量は片面当たり乾
燥重量で0.1g/m2 であった。
【0029】比較例3 実施例1において、表面処理剤の調製に際しスチレン−
ブタジエン共重合体ラテックスの代わりに、ポリアクリ
ルアミド重合体(商品名:サンタックスNP−10/三
井東圧化学社)100部を使用した以外は、実施例1と
同様にしてオフセット印刷用新聞用紙を得た。このとき
の塗工量は片面当たり乾燥重量で0.1g/m2 であっ
た。
【0030】比較例4 実施例1において、表面処理剤で原紙表面の処理を施さ
なかった以外は、実施例1と同様にしてオフセット印刷
用新聞用紙を得た。
【0031】かくして得られた実施例、および比較例で
得られたオフセット印刷用新聞用紙について、下記に示
す品質評価試験を行い、得られた結果を表1にまとめて
示した。
【0032】(摩擦係数)JIS P8147に準じ
て、動摩擦係数を測定した。
【0033】(ブランケット紙粉パイリング)オフセッ
ト印刷機(小森 SYSTEM C−20)を使用し、
カラー4色刷りで5000部の印刷を行った後、ブラン
ケット非画線部の紙粉の堆積の度合いを目視判定した。 ◎ : 紙粉の発生が認められない。 ○ : 僅かに紙粉の発生が認められるが、実用上問題
なし。 △ : 紙粉の発生が明瞭に認められる。 × : ブランケット上に紙粉が多く堆積している。
【0034】(ネッパリ性;ブランケット粘着性)新聞
用紙サンプル2枚を適当な大きさに切り、水に10秒間
浸漬した後、2枚を素早く密着させ、キャレンダー(線
圧100kg/cm)に通紙し、24時間室温乾燥した
後、引張り試験機を用いて、2枚の紙の剥離強度を測定
した。数値が大きい程粘着性が強い。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】表1から明らかなように、本発明に係る
実施例で得られたオフセット印刷用新聞用紙は、ブラン
ケット紙粉パイリングやブランケット貼り付きが殆どな
く、かつ摩擦が小さ過ぎることによって発生する印刷時
の走行トラブル(紙流れ)の無い、優れたものであっ
た。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原紙上に、表面処理剤を塗布、乾燥してな
    るオフセット印刷用新聞用紙において、該表面処理剤の
    主成分が共重合体ラテックスであり、かつ表面処理剤中
    に離型剤を含有せしめたことを特徴とするオフセット印
    刷用新聞用紙。
  2. 【請求項2】離型剤の添加量が固形分対比で、共重合体
    ラテックスに対し1〜20重量%である請求項1記載の
    オフセット印刷用新聞用紙。
  3. 【請求項3】共重合体ラテックスがゲル含有量80重量
    %以上のスチレン−ブタジエン共重合体ラテックスであ
    る請求項1または請求項2に記載のオフセット印刷用新
    聞用紙。
  4. 【請求項4】離型剤が、ポリエチレンワックス、パラフ
    ィンワックス、および脂肪酸金属塩の少なくとも1つか
    ら選ばれる請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の
    オフセット印刷用新聞用紙。
JP32747697A 1997-11-28 1997-11-28 オフセット印刷用新聞用紙 Pending JPH11158795A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32747697A JPH11158795A (ja) 1997-11-28 1997-11-28 オフセット印刷用新聞用紙

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32747697A JPH11158795A (ja) 1997-11-28 1997-11-28 オフセット印刷用新聞用紙

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11158795A true JPH11158795A (ja) 1999-06-15

Family

ID=18199591

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32747697A Pending JPH11158795A (ja) 1997-11-28 1997-11-28 オフセット印刷用新聞用紙

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11158795A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002161493A (ja) * 2000-11-27 2002-06-04 Nippon Paper Industries Co Ltd オフセット印刷用新聞用紙
JP2006097179A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Nippon Paper Industries Co Ltd 表面サイズ剤、表面サイジング組成物及び紙
JP2007039825A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Nippon Paper Industries Co Ltd 表面サイズ剤、表面サイジング方法及び紙
JP2007291595A (ja) * 2006-03-30 2007-11-08 Nippon Paper Industries Co Ltd オフセット印刷用中性新聞用紙
US7691231B2 (en) 2003-07-07 2010-04-06 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Newsprint paper treated with cationic surface sizing agent

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002161493A (ja) * 2000-11-27 2002-06-04 Nippon Paper Industries Co Ltd オフセット印刷用新聞用紙
US7691231B2 (en) 2003-07-07 2010-04-06 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Newsprint paper treated with cationic surface sizing agent
JP2006097179A (ja) * 2004-09-29 2006-04-13 Nippon Paper Industries Co Ltd 表面サイズ剤、表面サイジング組成物及び紙
JP4562477B2 (ja) * 2004-09-29 2010-10-13 日本製紙株式会社 表面サイズ剤、表面サイジング組成物及び紙
JP2007039825A (ja) * 2005-08-01 2007-02-15 Nippon Paper Industries Co Ltd 表面サイズ剤、表面サイジング方法及び紙
JP4688603B2 (ja) * 2005-08-01 2011-05-25 日本製紙株式会社 表面サイズ剤、表面サイジング方法及び紙
JP2007291595A (ja) * 2006-03-30 2007-11-08 Nippon Paper Industries Co Ltd オフセット印刷用中性新聞用紙

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3093965B2 (ja) 吸水性を改良した印刷用紙及び新聞印刷用紙
JPWO2005003457A1 (ja) カチオン性表面サイズ剤でサイジングした新聞用紙
JP4063104B2 (ja) 新聞印刷用紙
JP2939971B2 (ja) 吸水性を改良した印刷用紙、新聞印刷用紙、並びにその製造方法
JP2003113592A (ja) オフセット印刷用新聞用紙
JP4381385B2 (ja) オフセット印刷用新聞用紙
JPH11158795A (ja) オフセット印刷用新聞用紙
JPH1150393A (ja) オフセット印刷用新聞用紙
JPH11247095A (ja) オフセット印刷用新聞用紙
JP4552706B2 (ja) 紙用表面処理剤及びこれを塗布したオフセット印刷用紙
JP3841010B2 (ja) オフセット印刷用新聞用紙
JP2004068163A (ja) オフセット印刷用新聞用紙
JP4061723B2 (ja) オフセット印刷用新聞用紙およびその製造方法
JP4389319B2 (ja) オフセット印刷用紙
JP4192349B2 (ja) オフセット印刷用新聞用紙
JP2002004194A (ja) オフセット印刷用新聞用紙
JP3817907B2 (ja) オフセット印刷用新聞用紙およびその製造方法
JP4631690B2 (ja) オフセット印刷新聞用紙
JP4389302B2 (ja) オフセット印刷用紙
JPH05148796A (ja) 印刷用塗工紙
JP3518290B2 (ja) オフセット印刷用新聞用紙
JP2004169202A (ja) 表面処理剤及びそれを塗工したオフセット印刷用紙
JP2001081691A (ja) オフセット印刷用新聞用紙
JP4538938B2 (ja) 紙用表面処理剤及びオフセット印刷用紙
JP2009235597A (ja) 表面サイズ剤及びこれを塗工した紙