JPH11156608A - 切削インサート - Google Patents
切削インサートInfo
- Publication number
- JPH11156608A JPH11156608A JP33068797A JP33068797A JPH11156608A JP H11156608 A JPH11156608 A JP H11156608A JP 33068797 A JP33068797 A JP 33068797A JP 33068797 A JP33068797 A JP 33068797A JP H11156608 A JPH11156608 A JP H11156608A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting edge
- cutting
- nose
- tip
- breaker
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)
Abstract
ても、切屑がブレーカー突起に確実に当たり、カールし
て安定的に排出される良好な切屑排出性を有する切削イ
ンサートを提供する。 【解決手段】ノーズ最先端の真後ろのブレーカ溝を両横
部位に対し凹状としてなる。また、横切刃のすくい角を
5°以上と大きくなし、加えて、横切刃をノーズ最先端
から離れる方向に下り角度4°〜8°で形成する。
Description
間圧延板等、切削加工を行うと切屑が切断されずに連続
しやすい材料に用いられる金属加工用の切削インサート
に関するものである。
のような材料を切削加工により切断するには多角形板状
体のノーズの先端近傍にブレーカ溝と該ブレーカ溝に連
続するブレーカ突起を形成したものが用いられてきた。
ズの形状は、切刃ノーズRの先端からその外側に沿っ
て、切刃とブレーカ溝の底面との段差が徐々に小さくな
り、且つ、すくい角も徐々に小さくなるものあった。
突起の立ち上がりまでの距離が約0.4mmでブレーカ
溝の深さが0.1mm、ブレーカ溝内のすくい面のすく
い角が15°程度のものが使用されてきた。
では、切屑がブレーカ突起で曲げられることなく、延び
たまま排出されることを完全に解決するには到らず、特
に、シャフトの段部を加工する際に、この切屑の延びが
大いに問題であった。
水平方向から垂直方向に或いはその反対方向に加工方向
を変化させるとき、一時的に切り込み量が増大する。こ
のため、切屑処理能力を越えて切削加工を行うという結
果になるためであった。
機械の回転センターに絡みつき作業を中断させたり、或
いは、刃先に絡みついて切刃欠損の原因になるなど、重
大なる問題を引き起こしていた。
鉄や冷間圧延板等、切削加工を行うと切屑が切断されず
に連続しやすい材料でも、切刃を螺旋状に確実にカール
させ安定的に排出することができる切削インサートを提
供することを目的とする。
本発明は、すくい面と逃げ面の間の稜辺に切刃を形成
し、湾曲状の先端切刃とその両側に横切刃を有するノー
ズ部を備え、且つ、該ノーズ部のブレーカー溝内の中央
部位にブレーカー突起を形成してなる切削インサートで
あって、ノーズ最先端の真後ろのブレーカ溝がその両横
部位に対し凹状とするとともに、横切刃のすくい角αを
5°以上となし、且つ、横切刃をノーズ先端から離れる
方向に下り角度β=4°〜8°で形成してなる切削イン
サートを提供せんとするものである。
後ろのブレーカ溝を両横部位に対し凹状としてなる。こ
れにより、最も大きな切削抵抗を受けるノーズ最先端で
の切屑抵抗を小さくするとともに、この付近での切屑と
ブレーカ溝面の接触面積が小さくなり、切屑からの切削
抵抗も小さくなる。
くなし、加えて、横切刃をノーズ最先端から離れる方向
に下り角度4°〜8°で形成したことにより、R加工や
習い加工など、切り込み変動が起こり易い種類の加工に
おいて、切り込み量が多くて流れやすい切屑でも、横切
刃部分でらせん状に確実にカールさせる。
づいて説明する。
ト10を示し、この切削インサート10の全体形状はノ
ーズ部4の刃先角度が比較的大きめの菱形形状をなし、
すくい面1と逃げ面2の間の稜辺に切刃3が形成されて
いる。
してブレーカ溝6そして該ブレーカ溝6の中央部位には
座り面7に連続するブレーカ突起8が形成されている。
図に示すように、ノーズ部4は湾曲状の先端切刃3aの
両側に直線状の横切刃3bを備えている。
おけるA−A線図、B−B線図、C−C線図であり、そ
れぞれノーズ最先端D、ノーズ最先端Dから先端切刃3
aにかけての中間点E、横切刃5bにおける断面図を示
す。
最先端Dの切刃3とブレーカ溝6の段差Jは、上記中間
点E(ノーズ最先端Dから先端切刃3aにかけての)で
の切刃3とブレーカ溝6との段差Kより大きい。すなわ
ち、ノーズ最先端Dの真後ろのブレーカ溝6が両横部位
に対し凹状に深くなっている。これにより、最も大きな
切削抵抗を受けるノーズ最先端Dでの切屑抵抗を小さく
するとともに、この付近での切屑とブレーカ溝6の溝面
の接触面積が小さくなり、切屑からの切削抵抗も小さく
なるまた、横切刃3bは、図3(c)に示すようにすく
い角α°を5°以上と大きくなし、加えて、図4に示す
ように横切刃3bをノーズ最先端Dから離れる方向に下
り角度β=4°〜8°で形成したことにより、R加工や
習い加工など、切り込み変動が起こり易い種類の加工に
おいて、切り込み量が多くて流れやすい切屑でも、横切
刃部分でらせん状に確実にカールさせる。すなわち、引
きの加工や、押しの加工でも、流れ易い巾広の切屑はブ
レーカ突起8を超えようとするよりも、ワークから離れ
ていく方向のブレーカ突起8に沿って斜めに流れ、その
結果、切屑の流れがスムーズであるとともに、らせん状
にカールされて切断され易く、かつ切削抵抗も小さい。
したがって、上記切削インサート10は、引きの加工に
おいても押しの加工においても切屑がブレーカ突起8に
確実に当たり、カールして安定的に排出され、さらに、
段部の隅部位を加工する際など急激に切り込み量が変化
する場合などでも、良好に切屑を処理する。
ーズ最先端から先端切刃の横端Fにかけての中間点Eに
おける切刃とブレーカ溝の底面との段差J,Kについて
は、J=0〜0.04mm、且つ、(J−K)=0.0
2〜0.06mmの式を満たすことが好ましい。
削抵抗が大きくなる傾向があり、しかも切屑も伸び易く
なる恐れがある。他方、0.06mmより大きい場合も
切屑処理が不良となる恐れがある。
は、切屑処理が不良となり、他方、0.06mmより大
きい場合も切屑処理が不良となる恐れがある。
て、α°が5°より小さい場合、切屑がブレーカ突起8
を乗り越え易くなる恐れがある。なお、このα°が15
°を超えると、バリの発生の恐れがある。また、この横
切刃3bのすくい角α°は、ノーズ最先端Dのすくい角
γ°〔図3(a)参照〕よりも大きいことが好ましい。
合、切屑がワークから離れる方向に流れ難くなる恐れが
あるためである。
未満の場合、或いは、8°より大きい場合、切屑処理が
悪くなる恐れがある。
たが、本発明は、この実施形態に限定されるものでな
く、発明の目的を逸脱しない限り、任意の形態とするこ
とができることは言うまでもない。
先端切刃3aの部分の切刃3とブレーカ溝の段差K,
J,(J−K)、横切刃3bのすくい角α°、ノーズ最
先端Dのすくい角γ°をそれぞれ表1のように違えた試
料を作製し、以下の切削条件で加工試験を行った。
一定とした。また加工形態はR加工と倣い加工の両方と
した。
切屑処理能を観察評価した。切削抵抗については、切屑
の色で、大(青色)、中(茶褐色)、小(青色)と評価
した。また、切削処理能は、良好☆、良○、不良△、悪
×の4段階で評価した。
端切刃3aの中間点Eにおける切刃3とブレーカ溝6の
段差Kが0未満で、切削抵抗、切削処理能ともに芳しく
なかった。また、試料5、9、13ともにノーズ最先端
Dにおける切刃3とブレーカ溝の段差Jが0以上のポジ
状で前記段差Kより小さく、切削抵抗、切削処理能とも
に芳しくなかった。次に、試料10、14、15は、前
記段差Jが段差Kより小さく、切削抵抗、切削処理能と
もに芳しくなかった。試料16は、前記段差Kが0.0
8と大きく、切屑処理能が良好でなかった。また、試料
21は、横切刃3bのすくいα°が20°と大きく、切
屑処理能が良好でなかった。
1、12、17〜20は切削抵抗、切削処理能ともに良
好であった。このうち、試料8はノーズ最先端Dのすく
い角γ°が横切刃3bのすくい角αより大きく、また、
(J−K)が0.10mmと大きく、切屑処理能がわず
かに他の本発明品より劣っていた。
Kおよびすくい角α°、γ°を固定し、前記横切刃3b
の下り角βのみを違えた試料22〜26について同様の
試験を行った。その結果を表2に示す。
が4°〜8°の本発明品(試料23〜25)は切屑処理
能が良好であるのに対し、この範囲外のもの(試料2
2、26)は芳しくなかった。
の真後ろのブレーカ溝を両横部位に対し凹状としてな
る。これにより、最も大きな切削抵抗を受けるノーズ最
先端での切屑抵抗を小さくするとともに、この付近での
切屑とブレーカ溝面の接触面積が小さくなり、切屑から
の切削抵抗も小さくなる。また、横切刃のすくい角を5
°以上と大きくなし、加えて、横切刃をノーズ最先端か
ら離れる方向に下り角度4°〜8°で形成したことによ
り、R加工や習い加工など、切り込み変動が起こり易い
種類の加工において、切り込み量が多くて流れやすい切
屑でも、横切刃部分でらせん状に確実にカールさせる。
すなわち、引きの加工や、押しの加工でも、流れ易い巾
広の切屑はブレーカ突起を超えようとするよりも、ワー
クから離れていく方向のブレーカ突起に沿って斜めに流
れ、その結果、切屑の流れがスムーズであるとともに、
らせん状にカールされて切断され易く、かつ切削抵抗も
小さい。したがって、切屑がブレーカ突起に確実に当た
り、カールして安定的に排出され、さらに、段部の隅部
位を加工する際など急激に切り込み量が変化する場合な
どでも、良好に切屑を処理する。
A線図、B−B線図、C−C線図である。
Claims (2)
- 【請求項1】すくい面と逃げ面の間の稜辺に切刃を形成
し、湾曲状の先端切刃とその両側に横切刃を有するノー
ズ部を備え、且つ、該ノーズ部のブレーカー溝内の中央
部位にブレーカー突起を形成してなる切削インサートで
あって、ノーズ最先端の真後ろのブレーカ溝がその両横
部位に対し凹状とするとともに、横切刃のすくい角αを
5°以上となし、且つ、横切刃をノーズ先端から離れる
方向に下り角度β=4°〜8°で形成してなる切削イン
サート。 - 【請求項2】上記ノーズ最先端D、並びに、該ノーズ最
先端から先端切刃の横端Fにかけての中間点Eにおける
切刃とブレーカ溝の底面との段差J,KがJ=0〜0.
04mm、且つ、(J−K)=0.02〜0.06mm
の式を満たすことを特徴とする請求項1の切削インサー
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33068797A JPH11156608A (ja) | 1997-12-01 | 1997-12-01 | 切削インサート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33068797A JPH11156608A (ja) | 1997-12-01 | 1997-12-01 | 切削インサート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11156608A true JPH11156608A (ja) | 1999-06-15 |
Family
ID=18235462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33068797A Pending JPH11156608A (ja) | 1997-12-01 | 1997-12-01 | 切削インサート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11156608A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005342871A (ja) * | 2004-06-07 | 2005-12-15 | Tungaloy Corp | スローアウェイチップ |
JP2007260842A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Kyocera Corp | 切削インサートおよびそれを装着した切削工具 |
JP2010105085A (ja) * | 2008-10-29 | 2010-05-13 | Kyocera Corp | 切削インサートおよび切削工具並びにそれを用いた切削方法 |
-
1997
- 1997-12-01 JP JP33068797A patent/JPH11156608A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005342871A (ja) * | 2004-06-07 | 2005-12-15 | Tungaloy Corp | スローアウェイチップ |
JP2007260842A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Kyocera Corp | 切削インサートおよびそれを装着した切削工具 |
JP2010105085A (ja) * | 2008-10-29 | 2010-05-13 | Kyocera Corp | 切削インサートおよび切削工具並びにそれを用いた切削方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040511 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20041116 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050117 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050811 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051206 |