JPH11155937A - 空気清浄装置 - Google Patents

空気清浄装置

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JPH11155937A
JPH11155937A JP9324127A JP32412797A JPH11155937A JP H11155937 A JPH11155937 A JP H11155937A JP 9324127 A JP9324127 A JP 9324127A JP 32412797 A JP32412797 A JP 32412797A JP H11155937 A JPH11155937 A JP H11155937A
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JP
Japan
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air
decomposition
catalyst
desorption
heating
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Application number
JP9324127A
Other languages
English (en)
Inventor
Yu Fukuda
祐 福田
Katsuhiko Uno
克彦 宇野
Noriyuki Komeno
範幸 米野
Hiroaki Fujii
宏明 藤井
Kunio Ogita
邦男 荻田
Naohito Asami
直仁 朝見
Yoshitaka Morikawa
由隆 森川
Mitsuru Yoneyama
充 米山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

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  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は汚染ガスを吸着した後、加熱処理に
より脱着分解する機能を有する空気清浄装置に関するも
のであり、汚染ガスの脱着分解処理時に送風手段の熱的
な損傷を防止するとともに、脱着分解時間の短縮化を図
るものである。 【解決手段】 脱着分解処理モード動作時において、送
風手段17を吸着手段12と加熱手段13と分解手段1
4を内部に設けた浄化風路11よりも上部に配置し、送
風手段17を動作させて加熱された空気を下部の方向に
流す構成とすることによって、送風手段17の温度上昇
が抑制され、熱による損傷が防止できるとともに、加熱
手13の熱を吸着手段12に効率的に伝達し、短時間で
脱着分解を終了させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃焼機器の排ガス、
煙草の臭気、建材、壁、家具から発生するホルムアルデ
ヒド、キシレン、トルエンを代表成分とする揮発性有機
化合物などの汚染ガスを吸着し、その後加熱処理によっ
て分解して浄化する再生機能を有する空気清浄装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種の機能を有する空気清浄
装置としては、特開平3−68419号公報に記載され
ているようなものがある。この装置は図3に示すよう
に、空気清浄装置本体1の内部に静電フィルタ2と脱臭
装置3と送風ファン4が設けた構成であり、脱臭装置3
は酸化触媒5で吸着剤6をサンドイッチするような形で
設置し、さらにその外側に電熱線の加熱ヒータ7を配置
した構成となっている。この構成によって送風ファン4
を作動させると、室内の汚染ガスを含む空気が気流入口
から空気清浄装置本体1の内部に導かれ、吸着剤6に汚
染ガスが吸着する。そして吸着剤6が汚染ガスの吸着に
よって飽和すると、送風ファン4が停止され、加熱ヒー
タ7に通電して吸着剤6と酸化触媒5を加熱することに
より、吸着剤6に吸着していた汚染ガスを脱着させる。
この脱着した汚染ガスは加熱によって活性化している酸
化触媒5で酸化分解して除去され、吸着剤6の再生が行
われるというものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の空気清浄装置は脱臭装置3を構成する酸化触媒5、
吸着剤6、加熱ヒータ7が水平方向に並ぶように設けて
あるので、再生処理時において加熱ヒータ7によって加
熱された空気は気流出口方向にも移動し、高温空気によ
って送風ファン4が加熱されるため、耐熱性材料で送風
ファン4の羽を構成する必要があるとともに、モータ軸
部は断熱する必要があり、構造が複雑で経済性に劣ると
いう課題を有する。
【0004】また、酸化触媒5と吸着剤6の下部は加熱
ヒータ7で加熱されても加熱された空気が上部に移動す
るために熱伝達が悪くなり、その部分に吸着している汚
染ガスを脱着させるのに時間を要し、再生完了の時間が
長くなるとともに、酸化触媒5の活性化温度に達するの
に時間を要し、脱着した汚染ガスが酸化分解されないで
放出されるという課題を有する。
【0005】また、燃焼機器の排ガスや建材、壁、家具
から発生する揮発性有機化合物は沸点が200℃以上の
成分が含まれ、短時間で高沸点成分を脱着させるには吸
着剤6を高温に加熱する必要があるが、図3で示す構成
の酸化触媒5と吸着剤6は加熱面積が大きく、これを短
時間で均一に加熱するためには加熱ヒータ7の消費電力
が大きくなるという課題を有する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、空気中の汚染ガスを吸着除去する吸着モー
ドと吸着したガスを加熱によって脱着した汚染ガスを分
解浄化する脱着分解モードの機能を備え、吸着手段、加
熱手段、分解手段が内部に設けられた浄化風路と、前記
浄化風路の上部に配置された送風手段よりなる空気清浄
装置において、脱着分解モード動作時に送風手段を作動
させて浄化風路内を下向き流れる構成としたものであ
る。
【0007】上記発明によれば、脱着分解モード動作時
において加熱手段で加熱された空気は送風手段の方向と
は逆の方向に流れるため、浄化風路よりも上部に配置し
た送風手段には加熱された空気が流入しないので温度上
昇が抑制され、熱による送風手段の損傷を防止すること
ができるとともに、断熱する構造、材料を必要とせず、
簡単な構成とすることができる。また、吸着手段を輻射
と加熱空気の対流を利用して加熱できるので加熱効率が
高く、加熱に必要な電力量を少なくすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、内部に浄化風路を有す
る本体と、前記浄化風路の内部に設けられた空気中の汚
染ガスを吸着する吸着手段と、前記吸着手段の上部に配
置された前記吸着手段に吸着した汚染ガスを脱着させる
加熱手段と、前記吸着手段の下部に配置された前記吸着
手段から脱着した汚染ガスを分解する分解手段と、前記
浄化風路の上部に設けられた送風手段と、空気中の汚染
ガスを吸着させる吸着モードと吸着した汚染ガスを脱着
し分解する脱着分解モードを切り替える切替手段と、前
記切替手段を制御する制御手段とを備え、前記脱着分解
モード動作時は送風手段を作動させて加熱された空気が
浄化風路内を下向きに流れる構成としたものである。
【0009】そして、脱着分解モード動作時において加
熱手段で加熱された空気は送風手段によって浄化風路内
を下向きに流れるため、送風手段は加熱された空気の流
入による温度上昇が抑制され、熱による送風手段の損傷
を防止することができるとともに、複雑な断熱構造や高
価な材料を必要とせず、簡単な構成とすることができ
る。また、加熱された空気は浄化風路を下向きに流れる
ため、脱着した汚染ガスが逆流して送風手段を通過し室
内に放出されることがない。また、吸着手段と分解手段
は加熱された空気の対流と加熱手段からの輻射により短
時間で昇温させることができるため、脱着分解の処理時
間が短縮され、消費電力を少なくすることができる。
【0010】また、脱着分解モード動作時と吸着モード
動作時の送風手段の送風量を変化させて動作させるもの
である。
【0011】そして、送風量を変化させることにより、
吸着モードと脱着分解モードのそれぞれに適した送風量
で動作させることができるので優れた吸着性能と分解性
能を実現することができる。
【0012】また、脱着分解モード動作時は、送風手段
の送風量を吸着モード動作時よりも少なくして送風手段
を動作させるものである。
【0013】そして、脱着分解時モード動作時の送風量
を少なくすることにより、送風手段による吸着手段と分
解手段の冷却が抑制されるので汚染ガスの脱着を効率よ
く行うことができるとともに、分解手段の触媒を活性化
温度に短時間で昇温、かつ維持できるので高い汚染ガス
の分解性能を実現することができる。
【0014】また、脱着分解モード動作時は、送風手段
の送風力を加熱された空気の自然対流による送風力より
も大きくして送風手段を動作させるものである。
【0015】そして、脱着分解モード動作時は送風手段
をわずかに回転させることにより吸着モード動作時の送
風量を少なくし、加熱手段で加熱した空気を上昇しよう
とする風力よりもわずかに勝る送風力で浄化風路内を下
向きに流すことによって分解手段を通過する空気の流速
を遅くすることができるので、脱着した汚染ガスと分解
手段との接触効率が高くなり、優れた分解性能を実現す
ることができる。
【0016】また、分解手段は汚染ガスを分解する触媒
を担持した触媒体と、前記触媒体を加熱する触媒加熱手
段とから構成したもである。
【0017】そして、汚染ガスを分解する触媒体を触媒
加熱手段により加熱することにより、触媒の活性化温度
に短時間で昇温させることができるので、吸着手段より
脱着した汚染ガスの分解を高めることができ、室外への
放出を防止することができる。さらに、分解手段は、汚
染ガスを分解する触媒を担持した電気発熱体で構成した
ものである。
【0018】そして、汚染ガスを分解する触媒体に直接
通電して発熱させることにより、前述の触媒加熱手段よ
りもより速く昇温させることができるので、汚染ガスの
分解をさらに高めることができる。
【0019】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を用いて説
明する。
【0020】(実施例1)図1は本発明の実施例1の空
気清浄装置の横断面図である。
【0021】図において、11は空気清浄装置本体の内
部に設けられた浄化風路であり、浄化風路11の内部に
は空気中の臭気や建材、壁、家具から発生するアルデヒ
ドなどの揮発性有機化合物などの汚染ガスを吸着する吸
着手段12と、吸着手段12の上部に配置された吸着手
段12を加熱し吸着している汚染ガスを脱着させる加熱
手段13と、吸着手段12の下部に配置された脱着した
汚染ガスを分解する分解手段14が設けられており、分
解手段14は触媒体15と触媒体15の上部に触媒を活
性化温度まで加熱する触媒加熱手段16で構成されてい
る。また、浄化風路11の上部にはクロスフローファン
よりなる送風手段17が取り付けられている。図中、実
線矢印は室内の空気中に含まれる汚染ガスを吸着除去す
る吸着モード動作時の空気の流れを示し、また点線矢印
は吸着した汚染ガスを脱着させ分解する脱着分解モード
動作時の空気の流れを示している。この吸着モードと脱
着分解モードの切り替えは、加熱手段13と分解手段1
4と送風手段15が電気的に接続された切替手段18と
切替手段18を制御する制御手段19によって行われ
る。
【0022】吸着手段12はアルミナ・シリカを主成分
とする通風孔を有するハニカム状の構造体に吸着剤がコ
ーティングされたものであり、汚染ガスは吸着剤粒子の
細孔に吸着される。また、分解手段14である触媒体1
5は通風孔を有するエキスパンド金属板に汚染ガスの酸
化分解能力を高めるための酸化触媒を担持して構成さ
れ、触媒加熱手段16は電熱線ヒータで構成されてい
る。
【0023】次に動作、作用について説明する。 (1)吸着モード 電源(図示せず)を入れると制御手段18の指令により
切替手段19が吸着モードを作動させる。すなわち送風
手段17であるファンが作動し、図中の実線矢印示すよ
うに室内の汚染ガスを含む空気は吸入口20から浄化風
路11に流入し、加熱手段13、吸着手段12、分解手
段14(触媒加熱手段16と触媒体15)の順に通過す
る。空気中に含まれる汚染ガスは吸着手段12の吸着剤
に選択的に吸着され、浄化された空気が送風手段17を
通り吹出口21から室内に戻される。この吸着モードが
動作している間は加熱手段13、触媒加熱手段16は作
動せず、空気に含まれる汚染ガスの吸着による除去のみ
が行われ、室内が浄化される。
【0024】(2)脱着分解モード 吸着モードで所定の時間運転すると、制御手段19の指
令により、切替手段18が働いて脱着分解モードを作動
させる。先ず送風手段17であるファンの回転数を落と
して空気の送風量を少なくした状態で動作させ、吸着手
段12の上部に配置している加熱手段13と触媒加熱手
段16を発熱させる。吸着手段12は加熱手段13で加
熱された空気と加熱手段13からの輻射によって加熱さ
れ、吸着手段12に吸着している汚染ガスが脱着され
る。脱着した汚染ガスは図中の点線矢印で示すように分
解手段14に導かれ、触媒加熱手段16によってすでに
活性化された状態にある触媒体15の触媒によって無害
な炭酸ガスと水蒸気に酸化分解され、浄化された空気は
吹出口21より室内に排出される。吸着手段12に吸着
していた汚染ガスのほとんどが脱着、分解されると加熱
手段13、分解手段14の触媒加熱手段16の加熱は制
御手段19の指令によって停止され、脱着分解モードが
終了する。上記吸着モードと脱着分解モードを繰り返す
ことにより、汚染ガスの浄化をメンテナスフリーで行う
ことができる。
【0025】脱着分解モード動作時において、加熱手段
13で加熱された空気は送風手段17の送風によって浄
化風路11の下部に向かって流れる。したがって、浄化
風路11の上部に配置されている送風手段15は加熱に
よる温度上昇が抑制され、熱による損傷を防止すること
ができるので、複雑な断熱構造や高価な材料を必要とせ
ず、簡単な構成とすることができるとともに、送風手段
17には吸込口20から室内の空気が流入するので吸着
手段12から脱着した汚染ガスが送風手段17の方向に
逆流することがなく、室内への脱着した汚染ガスの放出
を防止することができる。
【0026】また、燃焼機器の排ガスや建材、壁、家具
から発生する揮発性有機化合物は沸点が200℃以上の
成分が含まれ、短時間で高沸点成分を脱着させるには吸
着手段12を速く昇温させる必要があるが、吸着手段1
2は加熱された空気と加熱手段13からの輻射による効
率的な加熱が可能であるので短時間で昇温させることが
でき、脱着分解の処理時間を短縮することができる。
【0027】また、加熱手段13、触媒加熱手段16は
脱着分解モード時のみ作動させるので電力消費量を少な
くすることができるとともに、室内温度を上昇させない
のでオールシーズンに渡り空気清浄装置として使用する
ことができる。
【0028】また、脱着分解モード動作時と吸着モード
動作時における送風手段17の送風量を変化させること
により、吸着モードと脱着分解モードのそれぞれに適し
た送風量で動作させることができるので、吸着手段12
の汚染ガスの吸着効率と触媒体15の汚染ガスの分解効
率を向上させることができ、優れた吸着性能と分解性能
を実現することができる。
【0029】また、脱着分解モード動作時において、送
風手段17の送風量を吸着モード動作時よりも少なくす
ることにより、送風手段17による吸着手段12と分解
手段14の触媒体15の冷却が抑制されるので汚染ガス
の脱着を効率よく行うことができるとともに、触媒体1
5の触媒を活性化温度に短時間で昇温させ、かつ維持で
きるので高い汚染ガスの分解性能を実現することができ
る。
【0030】また、脱着分解モード動作時は送風手段1
7をわずかに回転させることにより吸着モード動作時よ
りも送風量を少なくし、加熱手段13で加熱した空気を
上昇しようとする風力よりもわずかに勝る送風力で浄化
風路11内を下向きに流す構成としているので、分解手
段14を通過する空気の流速を遅くすることが可能とな
り、脱着した汚染ガスと分解手段14の触媒体15との
接触効率が向上し、優れた分解性能を実現することがで
きる。
【0031】また、分解手段14として用いる触媒体1
5はエキスパンド金属板に汚染ガスを酸化分解する触媒
を担持した構成であり、熱容量が小さくかつ熱伝導に優
れているので触媒加熱手段16による間接加熱でも昇温
速度を速くすることができる。したがって、エキスパン
ド金属板に担持された触媒を短時間で活性化温度に昇温
させることができるので、吸着手段12から脱着した汚
染ガスを未分解のまま通過させることなく分解浄化で
き、優れた触媒性能を実現することができる。
【0032】実施例では吸着手段12としてアルミナ・
シリカを主成分とする通風孔を有するハニカム状の構造
体に吸着剤がコーティングされたものを用いたが、この
構成に限定されるものではなく、吸着剤を成形した多孔
体なども適用できる。また、吸着剤としては汚染ガスを
吸着できるものであればすべて適用可能であるが、高沸
点の揮発性有機化合物を脱着する場合は吸着手段12を
200℃以上加熱する必要があることから、耐熱性の高
いゼオライトやシリカゲルが好ましい。
【0033】また、加熱手段13は吸着手段12に吸着
した汚染ガスを脱着させる目的に用いるものであり、電
熱線による電気発熱体、金属もしくはセラミックの面状
の電気発熱体や吸着手段12自身あるいはその近傍に磁
性体材料を配置して誘導加熱する方法も適用可能であ
る。
【0034】また、触媒体15は脱着した汚染ガスを酸
化分解し浄化するものであり、実施例で述べた触媒を担
持したエキスンド金属板に限定されるものでなく、金網
やアルミナ・シリカなどのハニカム状のセラミックに触
媒を担持したものも適用できる。また、触媒体15に用
いる触媒は汚染ガスの酸化分解能力を高めるために用い
るものであり、触媒材料としてはCu、Mn、Co、Fe、
Ni、Si、Alの酸化物もしくはPt、Pd、Rh、Au、
Agの金属の少なくとも1種が適用されるが、特に耐熱
性と触媒活性に優れたPt、Pd、Rh、Au、Agの微粒
子が好ましい。
【0035】また、分解手段14は600℃以上の高温
が実現できれば熱による汚染ガスの分解が可能となるの
で触媒を用いる必要はなく、加熱手段13を分解手段と
して用いることが可能である。
【0036】また、触媒加熱手段16として電熱線ヒー
タを用いたが、これに限定されるものでなく、金属やセ
ラミックの面状発熱体も適用可能である。
【0037】(実施例2)図2は本発明の実施例2の空
気清浄装置の横断面図である。
【0038】実施例1と異なる点は、分解手段14であ
る触媒体15と触媒加熱手段16代わりに通風孔を有す
るエキスパンド金属板を電気発熱体とし、これに汚染ガ
スの酸化分解能力を高めるための酸化触媒を担持して構
成された分解手段22を用いたことである。
【0039】なお、実施例1と同一符号のものは同一構
造を有し、説明は省略する。次に、動作、作用について
説明する。
【0040】(1)吸着モード 送風手段17であるファンが作動し、図中の実線矢印示
すように室内の汚染ガスを含む空気は吸入口20から送
風手段17を介して浄化風路11に流入し、加熱手段1
3、吸着手段12、分解手段22の順に通過する。空気
中に含まれる汚染ガスは吸着手段12の吸着剤に選択的
に吸着され、浄化された空気が吹出口21から室内に戻
される。この吸着モードが動作している間は加熱手段1
3、分解手段22は作動せず、空気に含まれる汚染ガス
の吸着による除去のみが行われ、室内が浄化される。
【0041】(2)脱着分解モード 吸着モードで所定の時間運転すると、脱着分解モードを
作動させる。先ず送風手段17であるファンの回転数を
落として空気の送風量を少なくした状態で動作させ、吸
着手段12の上部に配置している加熱手段13と分解手
段22を発熱させる。吸着手段12は加熱手段13で加
熱された空気と加熱手段13からの輻射によって加熱さ
れ、吸着手段12に吸着している汚染ガスが脱着され
る。脱着した汚染ガスは図中の点線矢印で示すように分
解手段22に導かれ、すでに活性化された状態にある触
媒によって無害な炭酸ガスと水蒸気に酸化分解され、浄
化された空気は吹出口21より室内に排出される。吸着
手段12に吸着していた汚染ガスのほとんどが脱着、分
解されると加熱手段13、分解手段14の加熱が停止さ
れ、脱着分解モードを終了する。上記吸着モードと脱着
分解モードを繰り返すことにより、汚染ガスの浄化をメ
ンテナスフリーで行うことができる。
【0042】吸着モード動作時において、浄化風路11
より先に送風手段17に流入することになるので送風手
段17は空気中に含まれる煙草の煙などの汚染粒子によ
って汚染され、送風手段17から付着した汚染物質から
再び汚染ガス(煙草臭など)を発生するが、吸着モード
及び脱着分解モードでの空気が送風手段17から浄化風
路11に流れるため、吸着手段12に吸着除去されるこ
とになり、室内への汚染ガスの放出が防止される。
【0043】また、分解手段22は直接通電して発熱さ
せる構成とすることにより、実施例1の間接加熱と比べ
て昇温速度が速く、分解手段22の触媒を短時間で活性
化温度に昇温させることができるので、吸着手段12か
ら脱着した汚染ガスを未分解のまま通過させることなく
分解浄化でき、優れた触媒性能を実現することができ
る。
【0044】また、分解手段22は脱着した汚染ガスを
酸化分解し浄化するものであり、実施例で述べたエキス
ンド金属板の電気発熱体以外にも金網を発熱体としたも
のや加熱手段13も適用可能である。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1によれ
ば、汚染ガスの脱着分解モード動作時において、送風手
段を加熱手段、吸着手段、分解手段を配置した浄化風路
の上部に配置し、送風手段を動作させて加熱された空気
が浄化風路内を下向きに流れる構成としているので、送
風手段への加熱された空気の流入による温度上昇が抑制
され、熱による送風手段の損傷を防止することができる
とともに、複雑な断熱構造や高価な材料を必要とせず、
簡単な構成とすることができる。また、加熱された空気
は浄化風路の下部に向かって流れるので上部に配置した
送風手段に脱着した汚染ガスの逆流が防止され、室内へ
の放出を防止することができる。また、吸着手段と分解
手段は加熱された空気の送風と加熱手段や触媒加熱手段
からの輻射による効率的な加熱が可能となるので短時間
で昇温させることができ、脱着分解の処理時間が短縮さ
れ、加熱に必要な電力を少なくすることができる。ま
た、加熱手段、分解手段は脱着分解モード時のみ作動さ
せるので電力消費量を少なくすることができるととも
に、室内温度を上昇させないのでオールシーズンに渡り
空気清浄装置として使用することができる。また、送風
手段が煙草の煙などの汚染粒子によって汚染され、二次
的に汚染ガスを発生しても浄化風路に設けている吸着手
段に吸着除去されるので室内への汚染ガスの放出を防止
することができる。
【0046】また請求項2によれば、脱着分解モード動
作時と吸着モード動作時の送風手段の送風量を変化させ
て動作させることにより、吸着モードと脱着分解モード
のそれぞれに適した送風量で動作させることができるの
で優れた吸着性能と分解性能を実現することができる。
【0047】また請求項3によれば、脱着分解モード動
作時は送風手段の送風量を吸着モード動作時よりも少な
くして送風手段を動作させることにより、送風手段によ
る吸着手段と分解手段の冷却が抑制されるので汚染ガス
の脱着を効率よく行うことができるとともに、分解手段
の触媒を活性化温度に短時間で昇温、かつ維持できるの
で高い汚染ガスの分解性能を実現することができる。
【0048】また請求項4によれば、脱着分解モード動
作時は吸着モード動作時よりも送風量を少なくし、加熱
手段で加熱した空気を上昇しようとする風力よりもわず
かに勝る送風力で浄化風路内を下向きに流す構成として
いるので、分解手段を通過する空気の流速を遅くするこ
とが可能となり、脱着した汚染ガスと分解手段との接触
効率が向上し、優れた分解性能を実現することができ
る。
【0049】また請求項5によれば、分解手段に用いる
触媒体は熱容量が小さくかつ熱伝導に優れているので短
時間で活性化温度に昇温させることができ、吸着手段か
ら脱着した汚染ガスを未分解の状態で室内に放出するこ
とがない。
【0050】また請求項6によれば、分解手段を触媒が
担持された電気発熱体で構成することにより、触媒を直
接発熱させることができるので触媒の活性化温度により
速く昇温させることができ、汚染ガスの分解をさらに高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の空気清浄装置の横断面図
【図2】本発明の実施例2の空気清浄装置の横断面図
【図3】従来の空気清浄装置の横断面図
【符号の説明】
11 浄化風路 12 吸着手段 13 加熱手段 14 分解手段 15 触媒体 16 触媒加熱手段 17 送風手段 18 切替手段 19 制御手段 20 吸込口 21 吹出口 22 分解手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01J 35/02 B01D 53/36 H F24F 7/00 (72)発明者 藤井 宏明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 荻田 邦男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 朝見 直仁 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 森川 由隆 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 米山 充 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に浄化風路を有する本体と、前記浄化
    風路の内部に設けられた空気中の汚染ガスを吸着する吸
    着手段と、前記吸着手段の上部に配置された前記吸着手
    段に吸着した汚染ガスを脱着させる加熱手段と、前記吸
    着手段の下部に配置された前記吸着手段から脱着した汚
    染ガスを分解する分解手段と、前記浄化風路の上部に設
    けられた送風手段と、空気中の汚染ガスを吸着させる吸
    着モードと吸着した汚染ガスを脱着し分解する脱着分解
    モードを切り替える切替手段と、前記切替手段を制御す
    る制御手段とを備え、前記吸着モード動作時及び前記脱
    着分解モード動作時は送風手段を作動させて加熱された
    空気が浄化風路内を下向きに流れる構成とした空気清浄
    装置。
  2. 【請求項2】脱着分解モード動作時と吸着モード動作時
    の送風手段の送風量を変化させて動作させる請求項1記
    載の空気清浄装置。
  3. 【請求項3】脱着分解モード動作時は、送風手段の送風
    量を吸着モード動作時よりも少なくして送風手段を動作
    させる請求項2記載の空気清浄装置。
  4. 【請求項4】脱着分解モード動作時は、送風手段の送風
    力を加熱された空気の自然対流による送風力よりも大き
    くして送風手段を動作させる請求項3記載の空気清浄装
    置。
  5. 【請求項5】分解手段は、汚染ガスを分解する触媒を担
    持した触媒体と、前記触媒体を加熱する触媒加熱手段と
    から構成される請求項1記載の空気清浄装置。
  6. 【請求項6】分解手段は、汚染ガスを分解する触媒を担
    持した電気発熱体で構成される請求項1記載の空気清浄
    装置。
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