JP2000015036A - 空気清浄装置 - Google Patents

空気清浄装置

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JP2000015036A
JP2000015036A JP10185985A JP18598598A JP2000015036A JP 2000015036 A JP2000015036 A JP 2000015036A JP 10185985 A JP10185985 A JP 10185985A JP 18598598 A JP18598598 A JP 18598598A JP 2000015036 A JP2000015036 A JP 2000015036A
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JP
Japan
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air
electric heating
porous catalyst
heating element
decomposing
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JP10185985A
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English (en)
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Yu Fukuda
祐 福田
Katsuhiko Uno
克彦 宇野
Noriyuki Komeno
範幸 米野
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は汚染粒子、汚染ガスを捕捉した後、
再生処理により分解浄化する空気清浄装置に関し、再生
処理時に発生ガスを高性能で分解浄化して未分解ガスの
放出を防止するとともに、再生時間の短縮化を図るもの
である。 【解決手段】 浄化風路11内に設けられた空気中の汚
染粒子と汚染ガスを捕捉する捕捉手段12と、捕捉手段
12を加熱する加熱手段13と、捕捉手段12の上部に
配置された発生ガスを分解浄化する分解手段14とを備
え、分解手段14を触媒26が担持された複層の多孔状
触媒体20で構成し、かつ多孔状触媒体20の少なくと
も1層を電気発熱体21で構成することによって、捕捉
手段12から発生したガスを多孔状触媒体20の触媒機
能により分解することができるので高い浄化性能を実現
することができるとともに、多孔状触媒体20全体を触
媒の活性化温度へ短時間で昇温できるので再生処理時間
を短縮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生活環境内で発生す
る室内の各種臭気や建材、家具等から発生するホルムア
ルデヒドや揮発性有機化合物(VOC)、空気中に浮遊
しているアレルゲン粒子を除去する空気清浄装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種の機能を有する空気清浄
装置としては、特開平3−68419号公報に記載され
ているようなものがある。この装置は図7に示すよう
に、空気清浄装置本体1の内部に静電フィルタ2と脱臭
装置3と送風ファン4を設けた構成であり、脱臭装置3
は酸化触媒5で吸着剤6をサンドイッチするような形で
設置し、さらにその外側に電熱線の加熱ヒータ7を配置
した構成となっている。この構成によって送風ファン4
を作動させると、室内の汚染ガスを含む空気が気流入口
から空気清浄装置本体1の内部に導かれ、吸着剤6に汚
染ガスが吸着することにより除去され、空気中の汚染粒
子は静電フィルタ2に捕捉されることにより除去され空
気が浄化される。一方脱臭装置3においては吸着剤6が
汚染ガスの吸着によって飽和すると、送風ファン4が停
止され、加熱ヒータ7に通電して吸着剤6と酸化触媒5
を加熱することにより、吸着剤6に吸着していた汚染ガ
スを脱着させる。この脱着した汚染ガスは加熱によって
活性化している酸化触媒5で酸化分解して浄化され、吸
着剤6の再生が行われるというものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の空気清浄装置は吸着剤6の再生処理において、酸化触
媒5と吸着剤6を加熱ヒータ7で加熱するが、加熱ヒー
タ7を構成するヒータ線の間隔が大きいため、酸化触媒
5および吸着剤6に温度むらが生じやすく、分解しにく
い汚染ガスが酸化触媒5の温度の低い部分を通過したと
きは未分解ガスがそのまま放出されるという課題を有す
る。また、比較的分解温度の高い汚染ガスを分解するに
は酸化触媒5も高温にする必要があるが、酸化触媒5が
触媒として機能する活性化温度に達する前に吸着剤6か
ら汚染ガスが脱着するため、未分解ガスがそのまま放出
される課題を有する。
【0004】またヒータ線から構成される加熱ヒータ7
による加熱は酸化触媒5および吸着剤6の温度むらが生
じやすいため、短時間で酸化触媒5と吸着剤6の全体を
触媒として機能する活性化温度、吸着している汚染ガス
の脱着温度以上に昇温させるためには加熱ヒータ7の消
費電力が大きくなるという課題を有する。
【0005】また、酸化触媒5と吸着剤6はほとんどが
加熱ヒータ7からの輻射によって加熱されるため熱効率
が悪く、酸化触媒5の活性化温度や吸着剤6に吸着して
いる汚染ガスの脱着温度への昇温に時間を要するため再
生処理の時間が長くなり、空気清浄の運転動作が短縮さ
れるという課題を有する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、内部に浄化風路を有する筐体と、前記浄化風
路内に空気を導入する送風手段と、前記浄化風路内に設
けられた空気中に含まれる汚染粒子と汚染ガスの少なく
ともどちらか一方を捕捉する捕捉手段と、前記捕捉手段
に捕捉された汚染粒子を焼却もしくは汚染ガスを脱着す
る加熱手段と、前記捕捉手段の上部に配置された前記捕
捉手段から発生したガスを分解浄化する分解手段とを備
え、前記分解手段はガスを分解する触媒が担持された複
層の多孔状触媒体で構成され、前記複層の多孔状触媒体
の少なくとも1層を電気発熱体で構成している。
【0007】上記発明によれば、再生処理において加熱
手段によって捕捉手段が加熱されると捕捉された汚染粒
子の熱分解ガスもしくは脱着された汚染ガスが発生する
が、この発生したガスは捕捉手段の上部に配置された少
なくとも1層が電気発熱体で構成される複層の多孔状触
媒体からなる分解手段によって分解され、浄化されたガ
スが空気とともに空気清浄装置から排出される。複層の
多孔状触媒体の一部を構成する電気発熱体は多孔状触媒
体とほぼ同等の形状と面積を有するため、多孔状触媒体
20を均一に加熱できるので多孔状触媒体全体を触媒と
して機能する活性化温度へ短時間で昇温させることがで
きるとともに、複層の多孔状触媒体が多孔状であるので
ガスと接触効率を高くすることができ、さらに電気発熱
体自身も多孔状触媒体として機能させることができる。
したがって捕捉手段から発生したガスのほとんどを分解
することができるので未分解ガスの排出が防止され、高
い浄化性能を実現することができる。また短時間での昇
温が可能であるので電気発熱体の消費電力を小さくでき
るとともに再生処理に要する時間が短縮されるので装置
の省電力化と空気浄化運転の時間を長くすることができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、内部に浄化風路を有す
る筐体と、前記浄化風路内に空気を導入する送風手段
と、前記浄化風路内に設けられた空気中に含まれる汚染
粒子と汚染ガスの少なくともどちらか一方を捕捉する捕
捉手段と、前記捕捉手段に捕捉された汚染粒子を焼却も
しくは汚染ガスを脱着する加熱手段と、前記捕捉手段の
上部に配置された前記捕捉手段から発生したガスを分解
浄化する分解手段とを備え、前記分解手段はガスを分解
する触媒が担持された複層の多孔状触媒体で構成され、
前記複層の多孔状触媒体の少なくとも1層が電気発熱体
で構成している。
【0009】そして、再生処理において加熱手段によっ
て捕捉手段が加熱され、捕捉手段から発生する捕捉され
た汚染粒子の熱分解ガスもしくは脱着された汚染ガスは
捕捉手段の上部に配置された少なくとも1層が電気発熱
体で構成される複層の多孔状触媒体からなる分解手段に
よって分解され浄化される。このとき、電気発熱体は多
孔状触媒体とほぼ同等の形状と面積を有するため、多孔
状触媒体を均一に加熱できるので多孔状触媒体全体を触
媒として機能する活性化温度へ短時間で昇温できるとと
もに、複層の多孔状触媒体が多孔状であるのでガスと接
触効率を高くすることができ、さらに電気発熱体自身も
多孔状触媒体として機能するので捕捉手段から発生した
汚染ガスのほとんどを分解することができ、高い浄化性
能を実現することができる。また短時間での昇温が可能
であるので電気発熱体の消費電力を小さくできるととも
に再生処理に要する時間が短縮されるので装置の省電力
化と空気浄化運転の時間を長くすることができる。
【0010】また電気発熱体は複層の多孔状触媒体の最
下層に配置した配置した構成としている。
【0011】そして、複層の多孔状触媒体はその最下層
に配置された電気発熱体の輻射だけでなく電気発熱体で
加熱された空気の対流を利用して加熱されるため、触媒
として機能する活性化温度により短時間で昇温させるこ
とができ、捕捉手段から発生する汚染ガスの浄化性能を
向上させることができる。また複層の多孔状触媒体は電
気発熱体によって加熱された空気の対流による加熱が可
能であるので電気発熱体と電気発熱体以外の多孔状触媒
体は近接させる必要がなく、構成の自由度が大きい。
【0012】また電気発熱体は複層の多孔状触媒体の内
層に配置した構成としている。そして、電気発熱体の下
部と上部の多孔状触媒体は電気発熱体からの輻射により
加熱されるとともに上部の多孔状触媒体は電気発熱体に
よって加熱された空気の対流によって加熱されるため、
熱効率が高く、より高いガスの浄化性能を実現すること
ができる。
【0013】また電気発熱体は複層の多孔状触媒体の最
下層と最上層に配置した構成としている。
【0014】また電気発熱体は複層の多孔状触媒体の最
下層と前記複層の多孔状触媒体の内層に配置した構成と
している。
【0015】そして、多孔状触媒体は二つの電気発熱体
からの輻射と電気発熱体で加熱された空気の対流によっ
て加熱されるので多孔状触媒体の昇温速度を一層速くす
ることができる。また電気発熱体を複数設けているので
多孔状触媒体を短時間で高温に加熱でき、優れた浄化性
能が得られるとともに再生時間を一層短縮することがで
きる。また高温に加熱できることにより触媒活性が向上
するので多孔状触媒体の薄型化が可能となり、圧損を低
くすることができ、送風手段を小型化することができる
とともに、送風手段の運転音を低下させることできる。
【0016】また電気発熱体は折り返し構成としてい
る。そして、電気発熱体の発熱面積を拡大することがで
きるので電気発熱体を通過する空気への熱交換を良好に
することができ、複層の多孔状触媒体の昇温速度をより
速くすることができる。また奇数回折り返したときには
同一方向からの接続端子およびリード線の取り出しが可
能となり、筐体内でのリード線の引き回しを最小限に
し、機器構成の簡素化を図ることができる。
【0017】また複層の多孔状触媒体の少なくとも1層
は波状構成としている。そして、触媒として機能する面
積を拡大することができるので捕捉手段から発生するガ
スとの接触効率を向上させることができ、浄化性能を格
段と向上させることができる。また見かけの寸法を大幅
に小さくすることができるので機器の小型化、薄型化を
図ることができる。また電気発熱体を波状構成とした場
合は波状の長さ、波状間隔を自由に設定できるので抵抗
値を任意に設定可能となり、発熱体としての設計の自由
度を高くすることができる。
【0018】また複層の多孔状触媒体の骨格は網目構造
を有する耐熱性金属で構成している。そして、複層の多
孔状触媒体の熱伝導性を向上させることができるので多
孔状触媒体の温度分布をより均一化することが可能とな
り、安定したガスの浄化性能が得られるとともに電気発
熱体としての設計を容易に行うことができ、高い生産性
を得ることができる。
【0019】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を用いて説
明する。
【0020】(実施例1)図1は本発明の実施例1の空
気清浄装置の断面図である。
【0021】図において、11は空気清浄装置本体の内
部に設けられた浄化風路であり、浄化風路11の内部に
は空気中の臭気や建材、壁、家具から発生するアルデヒ
ドなどの揮発性有機化合物などの汚染ガスを吸着する捕
捉手段12と、捕捉手段12の下部に配置された捕捉手
段12を加熱し吸着している汚染ガスを脱着させる加熱
手段13と、捕捉手段12の上部に配置された脱着した
汚染ガスを分解する多孔状の複層構造触媒体よりなる分
解手段14が設けられている。また、浄化風路11の上
部にはクロスフローファンよりなる送風手段15が取り
付けられている。図中、実線矢印は室内の空気中に含ま
れる汚染ガスを吸着除去する吸着モード動作時の空気の
流れを示し、吸込口16から汚染ガスを含む空気が導入
され、浄化された空気が吹出口17より室内に戻され
る。また点線矢印は吸着した汚染ガスを脱着させ分解す
る再生モード動作時の空気の流れを示しており、吸着モ
ード動作時と再生モード動作時の空気の流れる方向は同
一である。この吸着モードと再生モードの切り替えは、
加熱手段13と分解手段14と送風手段15が電気的に
接続された切替手段18と切替手段18を制御する制御
手段19によって行われる。
【0022】捕捉手段12はアルミナ・シリカを主成分
とする通風孔を有するハニカム状の構造体に吸着剤がコ
ーティングされたものであり、汚染ガスは吸着剤粒子の
細孔に吸着される。
【0023】図2は本発明の空気清浄装置に適用される
分解手段14の構成図であり、分解手段14は触媒が担
持された多孔状触媒体20の複層構造で構成され、その
最下層は多孔状触媒体20であると同時に電気発熱体2
1として機能する構成としており、この電気発熱体21
は多孔状触媒体に電力を供給するための電極板22とリ
ード線23が取り付けられている。多孔状触媒体20
(電気発熱体21を含む)は通風孔を有する網目構造を
有する耐熱性金属に汚染ガスの酸化分解能力を高めるた
めの酸化触媒を担持して構成され、絶縁体の枠(図示せ
ず)で固定して浄化風路11内に設置される。
【0024】図3は本発明の多孔状触媒体20の断面の
拡大模式図であり、多孔状触媒体20はその骨格である
網目構造を有する耐熱性金属24の表面に表面積を拡大
するためのアルミナなどの酸化物の多孔質層25を形成
し、この多孔質層25にCu、Mn、Co、Fe、Ni、A
g、Pd、Ptなどの金属もしくは金属酸化物の触媒26
を担持して構成されている。網目構造を有する耐熱性金
属24としてはエキスパンド金属板を用いている。
【0025】次に動作、作用について説明する。まず吸
着モード時は、電源(図示せず)を入れると制御手段1
9の指令により切替手段18が吸着モードを作動させ
る。すなわち送風手段15であるファンが作動し、図中
の実線矢印で示すように室内の汚染ガスを含む空気は吸
込口16から浄化風路11に流入し、加熱手段13、捕
捉手段12、分解手段14(複層の多孔状触媒体20)
の順に通過する。空気中に含まれる汚染ガスは捕捉手段
12の吸着剤に選択的に吸着され、浄化された空気が送
風手段15を通り吹出口17から室内に戻される。この
吸着モードが動作している間は加熱手段13、分解手段
14は作動せず、空気に含まれる汚染ガスの吸着による
除去のみが行われる。
【0026】次に再生モード時は、吸着モードで所定の
時間運転すると、制御手段19の指令により、切替手段
18が働いて再生モードを作動させる。先ず送風手段1
5が停止され、加熱手段13と分解手段14を発熱させ
る。捕捉手段12は加熱手段13で加熱された空気と加
熱手段13からの輻射によって加熱され、捕捉手段12
に吸着している汚染ガスを脱着させる。脱着した汚染ガ
スは図中の点線矢印で示すように分解手段14に導か
れ、分解手段14構成する電気発熱体21の加熱によっ
てすでに活性化された状態にある複層の多孔状触媒体2
0に担持された触媒26によって無害な炭酸ガスと水蒸
気に酸化分解され、浄化された空気が吹出口17より室
内に排出される。捕捉手段12に吸着していた汚染ガス
のほとんどが脱着、分解されると加熱手段13、分解手
段14の加熱は制御手段19の指令によって停止され、
再生モードが終了する。上記吸着モードと再生モードを
繰り返すことにより、汚染ガスの浄化をメンテナスフリ
ーで行うことができる。
【0027】再生モード動作時において、加熱手段13
によって捕捉手段12から脱着した汚染ガスは複層の多
孔状触媒体20からなる分解手段14によって分解され
浄化される。このとき、複層の多孔状触媒体20の最下
層に配置された電気発熱体21は多孔状触媒体20とほ
ぼ同等の形状と面積を有するため、多孔状触媒体20を
均一に加熱できるので多孔状触媒体20全体を触媒とし
て機能する活性化温度へ短時間で昇温できるとともに、
複層の多孔状触媒体20が多孔状であるのでガスと接触
効率を高くすることができ、さらに電気発熱体21自身
が触媒として機能するので捕捉手段12から発生した汚
染ガスのほとんどを分解することができ、高い浄化性能
を実現することができる。また短時間での昇温が可能で
あるので電気発熱体21の消費電力を小さくできるとと
もに再生処理に要する時間が短縮されるので装置の省電
力化と空気浄化運転の時間を長くすることができる。
【0028】また複層の多孔状触媒体20はその最下層
に配置された電気発熱体21の輻射だけでなく電気発熱
体21で加熱された空気の対流を利用して加熱されるた
め、触媒26の活性化温度により短時間で昇温させるこ
とができ、捕捉手段12から発生する汚染ガスの浄化性
能を向上させることができる。また複層の多孔状触媒体
20は電気発熱体21によって加熱された空気の対流に
よる加熱が可能であるので電気発熱体21と電気発熱体
21以外の多孔状触媒体20は近接させる必要がなく、
構成の自由度が大きい。
【0029】また複層の多孔状触媒体20の骨格は網目
構造を有する耐熱性金属24で構成することによって熱
伝導性を向上させることができるので複層の多孔状触媒
体20の温度分布をより均一化することが可能となり、
安定したガスの浄化性能が得られるとともに電気発熱体
21としての設計を容易に行うことができ、高い生産性
を得ることができる。
【0030】実施例では多孔状触媒体21の骨格である
網目構造を有する耐熱性金属としてエキスパンド金属板
を用いたが、これに限定されるものでなく、耐熱性の金
網、パンチング板などが利用できる。
【0031】なお、実施例では吸着モード動作時と再生
モード動作時の空気の流れる方向は同一としているが、
吸着モード動作時は吸込口16を上方、吹出口17を下
方にし、吸着モード動作時と再生モード動作時の空気の
流れる方向を反対としてもよい。この場合、送風手段1
5の回転方向が変わるのみで、捕捉手段12,加熱手段
13、分解手段14の構成はそのままでよい。
【0032】(実施例2)図4は本発明の実施例2の空
気清浄装置に適用される分解手段14の構成図である。
【0033】実施例1と異なる点は電気発熱体21を多
孔状触媒体20の内層に配置したことである。
【0034】なお、実施例1と同一符号のものは同一構
造を有し、説明は省略する。図4に示すように、電気発
熱体21を複層の多孔状触媒体20の内層に配置した構
成とすることによって、多孔状触媒体20は電気発熱体
21からの輻射により加熱されるとともに、上部の多孔
状触媒体20は電気発熱体21によって加熱された空気
の対流によっても加熱されるので電気発熱体21の多孔
状触媒体への熱効率を向上させることができる。したが
って、多孔状触媒体20の触媒として機能する活性化温
度に、より一層短時間で昇温させることができるので高
いガスの浄化性能を実現することができる。
【0035】(実施例3)図5は本発明の実施例3の空
気清浄装置に適用される分解手段14の構成図である。
実施例1、実施例2と異なる点は電気発熱体21を多孔
状触媒体20の最下層と最上層に配置したことである。
【0036】なお、実施例1と同一符号のものは同一構
造を有し、説明は省略する。図5に示すように、電気発
熱体21を前記複層の多孔状触媒体20の最下層と最上
層に配置した構成とすることによって、多孔状触媒体2
0は二つの電気発熱体21からの輻射と電気発熱熱体2
1で加熱された空気の対流によって加熱されるので多孔
状触媒体20の昇温速度を一層速くすることができる。
また電気発熱体21を複数設けているので多孔状触媒体
20を短時間で高温に加熱でき、優れた浄化性能が得ら
れるとともに再生時間を一層短縮することができる。ま
た高温に加熱できることにより触媒活性が向上するので
多孔状触媒体20の薄型化が可能となり、圧損を低くす
ることができ、送風手段15を小型化することができ
る。
【0037】また電気発熱体21は前記複層の多孔状触
媒体20の最下層と内層に配置した構成とすることによ
っても上記と同様な効果が得られる。
【0038】なお、図5において電気発熱体21に挟ま
れた内層の多孔状触媒体20は1つだけの構成である
が、これに限定されるものではなく、必要に応じて複数
の多孔状触媒体20が配置されるものである。
【0039】(実施例4)図6は本発明の実施例4の空
気清浄装置に適用される分解手段14の構成図である。
実施例1、実施例2、実施例3と異なる点は分解手段1
4を構成する電気発熱体21を波状構成にし、さらに折
返し構造としている。なお、実施例1と同一符号のもの
は同一構造を有し、説明は省略する。
【0040】図6に示すように、多孔状触媒体20の下
層に電気発熱体21を波状に加工した構成とすることに
よって、触媒として機能する面積を拡大することができ
るので捕捉手段12から脱着した汚染ガスとの接触効率
を向上させることができ、より高い浄化性能を実現する
ことができる。また見かけの寸法を大幅に小さくするこ
とができるので機器の小型化、薄型化を図ることができ
る。また電気発熱体を波状構成とした場合は波状の長
さ、波状間隔を自由に設定できるので抵抗値を任意に設
定可能となり、発熱体としての設計の自由度を高くする
ことができる。
【0041】一方、電気発熱体21を折返した構造とす
ることによって、電気発熱体21の発熱面積を拡大する
ことができるので電気発熱体21を通過する空気への熱
交換を良好にすることができ、複層の多孔状触媒体20
の昇温速度を格段と速くすることができる。また奇数回
折り返したときには同一方向からの接続端子およびリー
ド線の取り出しが可能となり、筐体内でのリード線の引
き回しを最小限にし、機器構成の簡素化を図ることがで
きる。
【0042】なお、実施例1ないし実施例4の本発明の
空気清浄装置は、捕捉手段12として空気中の臭気や建
材、壁、家具から発生するアルデヒドなどの揮発性有機
化合物などの汚染ガスを吸着する吸着剤をコーティング
したハニカム状の構造体を用いた構成で説明したが、こ
の代わりに空気中に浮遊するカビ、細菌、ハウスダスト
などの汚染粒子を捕捉するセラミック繊維または金属繊
維かならるフィルタを用いた空気清浄装置にも適用でき
る。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る空気
清浄装置は、浄化風路内に空気を導入する送風手段と、
前記浄化風路内に設けられた空気中に含まれる汚染粒子
と汚染ガスの少なくともどちらか一方を捕捉する捕捉手
段と、前記捕捉手段に捕捉された汚染粒子を焼却もしく
は汚染ガスを脱着する加熱手段と、前記捕捉手段の上部
に配置された前記捕捉手段から発生したガスを分解浄化
する分解手段とを備え、前記分解手段をガスを分解する
触媒が担持された複層の多孔状触媒体で構成し、前記複
層の多孔状触媒体の少なくとも1層を電気発熱体で構成
することによって、多孔状触媒体を均一に加熱できるの
で多孔状触媒体全体を触媒として機能する活性化温度へ
短時間で昇温できるとともに、複層の多孔状触媒体が多
孔状であるのでガスと接触効率を高くすることができ、
さらに電気発熱体自身も多孔状触媒体として機能するの
で捕捉手段から発生した汚染ガスのほとんどを分解する
ことができ、高い浄化性能を実現することができる。
【0044】また短時間での昇温が可能であるので電気
発熱体の消費電力を小さくできるとともに再生処理に要
する時間が短縮されるので装置の省電力化と空気浄化運
転の時間を長くすることができる。
【0045】また請求項2に係る空気清浄装置は、電気
発熱体を複層の多孔状触媒体の最下層に配置した構成と
することによって、複層の多孔状触媒体はその最下層に
配置された電気発熱体の輻射だけでなく電気発熱体で加
熱された空気の対流を利用して加熱されるため、触媒と
して機能する活性化温度により短時間で昇温させること
ができ、捕捉手段から発生する汚染ガスの浄化性能を向
上させることができる。
【0046】また複層の多孔状触媒体は電気発熱体によ
って加熱された空気の対流による加熱が可能であるので
電気発熱体と電気発熱体以外の多孔状触媒体は近接させ
る必要がなく、構成の自由度が大きい。
【0047】また請求項3に係る空気清浄装置は、電気
発熱体を複層の多孔状触媒体の内層に配置した構成とす
ることによって、電気発熱体の下部と上部の多孔状触媒
体は電気発熱体からの輻射により加熱されるとともに上
部の多孔状触媒体は電気発熱体によって加熱された空気
の対流によって加熱されるため、熱効率が高く、より高
いガスの浄化性能を実現することができる。
【0048】また請求項4および5に係る空気清浄装置
は、電気発熱体を複層の多孔状触媒体の最下層と最上層
に配置した構成、および電気発熱体を前記複層の多孔状
触媒体の最下層と前記複層の多孔状触媒体の内層に配置
した構成とすることによって、複層の多孔状触媒体は二
つの電気発熱体からの輻射と電気発熱体で加熱された空
気の対流によって加熱されるので多孔状触媒体の昇温速
度を一層速くすることができる。
【0049】また電気発熱体を複数設けているので多孔
状触媒体を短時間で高温に加熱でき、優れた浄化性能が
得られるとともに再生時間を一層短縮することができ
る。また高温に加熱できることにより触媒活性が向上す
るので多孔状触媒体の薄型化が可能となり、圧損を低く
することができ、送風機手段を小型化することができ
る。
【0050】また請求項6に係る空気清浄装置は、電気
発熱体を折り返し構成とすることによって、電気発熱体
の発熱面積を拡大することができるので電気発熱体を通
過する空気への熱交換を良好にすることができ、複層の
多孔状触媒体の昇温速度をより速くすることができる。
【0051】また奇数回折り返したときには同一方向か
らの接続端子およびリード線の取り出しが可能となり、
筐体内でのリード線の引き回しを最小限にし、機器構成
の簡素化を図ることができる。
【0052】また請求項7に係る空気清浄装置は、複層
の多孔状触媒体の少なくとも1層を波状構成とすること
によって、触媒として機能する面積を拡大することがで
きるので捕捉手段から発生するガスとの接触効率を向上
させることができ、より高い浄化性能を実現することが
できる。また見かけの寸法を大幅に小さくすることがで
きるので機器の小型化、薄型化を図ることができる。
【0053】また請求項8に係る空気清浄装置は、複層
の多孔状触媒体の骨格を網目構造を有する耐熱性金属で
構成することによって、複層の多孔状触媒体の熱伝導性
を向上させることができるので多孔状触媒体の温度分布
をより均一化することが可能となり、安定したガスの浄
化性能が得られるとともに電気発熱体としての設計を容
易に行うことができ、高い生産性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の空気清浄装置の断面図
【図2】同空気清浄装置に適用される分解手段の構成図
【図3】同分解手段を構成する多孔状触媒体の断面拡大
模式図
【図4】本発明の実施例2の空気清浄装置に適用される
分解手段の構成図
【図5】本発明の実施例3の空気清浄装置に適用される
分解手段の構成図
【図6】本発明の実施例4の空気清浄装置に適用される
分解手段の構成図
【図7】従来の空気清浄装置の断面図
【符号の説明】
11 浄化風路 12 捕捉手段 13 加熱手段 14 分解手段 15 送風手段 20 多孔状触媒体 21 電気発熱体 24 網目構造を有する耐熱性金属
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米野 範幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4C080 AA05 AA07 BB02 CC02 CC12 HH05 JJ03 JJ05 JJ06 KK08 MM02 NN02 QQ11 QQ14 QQ17 QQ20 4D012 CA09 CA10 CA11 CB02 CD01 CD05 CG03 CH05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に浄化風路を有する筐体と、前記浄
    化風路内に空気を導入する送風手段と、前記浄化風路内
    に設けられた空気中に含まれる汚染粒子と汚染ガスの少
    なくともどちらか一方を捕捉する捕捉手段と、前記捕捉
    手段に捕捉された汚染粒子を焼却もしくは汚染ガスを脱
    着する加熱手段と、前記捕捉手段の上部に配置された前
    記捕捉手段から発生したガスを分解浄化する分解手段と
    を備え、前記分解手段はガスを分解する触媒が担持され
    た複層の多孔状触媒体で構成され、前記複層の多孔状触
    媒体の少なくとも1層は電気発熱体とした空気清浄装
    置。
  2. 【請求項2】 電気発熱体は複層の多孔状触媒体の最下
    層に配置した配置した請求項1記載の空気清浄装置。
  3. 【請求項3】 電気発熱体は複層の多孔状触媒体の内層
    に配置した請求項1記載の空気清浄装置。
  4. 【請求項4】 電気発熱体は複層の多孔状触媒体の最下
    層と最上層に配置した請求項1記載の空気清浄装置。
  5. 【請求項5】 電気発熱体は複層の多孔状触媒体の最下
    層と前記複層の多孔状触媒体の内層に配置した請求項1
    記載の空気清浄装置。
  6. 【請求項6】 電気発熱体は折り返し構成とした請求項
    1ないし5のいずれか1項記載の空気清浄装置。
  7. 【請求項7】 複層の多孔状触媒体の少なくとも1層は
    波状構成とした請求項1ないし6のいずれか1項記載の
    空気清浄装置。
  8. 【請求項8】 複層の多孔状触媒体の骨格は網目構造を
    有する耐熱性金属で構成された請求項1ないし7のいず
    れか1項記載の空気清浄装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7055334B2 (en) * 2003-03-18 2006-06-06 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Air-conditioning unit and air-conditioning apparatus incorporating same
WO2013143313A1 (zh) * 2012-03-28 2013-10-03 Lin Hanjie 甲醛分解器
JP2014037964A (ja) * 2013-11-25 2014-02-27 Fujitsu General Ltd 空気清浄機およびその制御方法
CN104482605A (zh) * 2014-12-31 2015-04-01 安徽宾肯电气有限公司 一种室内空气净化器
CN110925907A (zh) * 2019-12-03 2020-03-27 深圳市微语信息技术开发有限公司 一种具有多层净化功能的空气净化器

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