JPH1114682A - 電源欠相検出回路 - Google Patents
電源欠相検出回路Info
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- JPH1114682A JPH1114682A JP17057097A JP17057097A JPH1114682A JP H1114682 A JPH1114682 A JP H1114682A JP 17057097 A JP17057097 A JP 17057097A JP 17057097 A JP17057097 A JP 17057097A JP H1114682 A JPH1114682 A JP H1114682A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 安価で簡単に交流電源の欠相の有無を判定
し、欠相を特定できる電源欠相検出回路を提供すること
である。 【解決手段】 相間電圧状態検出手段により、ｎ相の交
流電源の相異なる２つの相間における各相電圧の大小関
係を示す検出信号を生成し、これによって得られる少な
くともｎ−１個の検出信号（ｓｃ１、ｓｃ２）に基づい
て、ｎ相の交流電源の欠相の有無を判定し、または、該
欠相を特定する。特に、特定の相について他の相との相
電圧の大小関係を示す信号を生成する場合には、所定期
間内でｎ−１個の検出信号が共に同じ大小関係を示す期
間が存在しないときに、ｎ相の交流電源に欠相が存在す
ると判定する。
し、欠相を特定できる電源欠相検出回路を提供すること
である。 【解決手段】 相間電圧状態検出手段により、ｎ相の交
流電源の相異なる２つの相間における各相電圧の大小関
係を示す検出信号を生成し、これによって得られる少な
くともｎ−１個の検出信号（ｓｃ１、ｓｃ２）に基づい
て、ｎ相の交流電源の欠相の有無を判定し、または、該
欠相を特定する。特に、特定の相について他の相との相
電圧の大小関係を示す信号を生成する場合には、所定期
間内でｎ−１個の検出信号が共に同じ大小関係を示す期
間が存在しないときに、ｎ相の交流電源に欠相が存在す
ると判定する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は交流電源の電源欠相
検出回路に係り、特に、安価で簡単に交流電源の欠相の
有無を判定し、欠相を特定できる電源欠相検出回路に関
する。
検出回路に係り、特に、安価で簡単に交流電源の欠相の
有無を判定し、欠相を特定できる電源欠相検出回路に関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来の三相交流電源の電源欠相検出回路
としては、例えば図３に示すようなものがある。図３に
おいて、本従来例の電源欠相検出回路は、Ｒ相、Ｓ相、
Ｔ相の三相交流入力電源をＰ相、Ｎ相の直流電圧に変換
するサイリスタ等のスイッチング素子を用いたコンバー
タ回路１０１と、コンバータ回路１０１の出力側に接続
される平滑用のメインコンデンサ１０２とを備えた回路
に対して適用されるものであり、コンパレータ３１１、
入力用のフォトダイオード３１２、出力用のフォトトラ
ンジスタ３１３および抵抗３１４〜３１９を備えて構成
されている。本従来例の電源欠相検出回路では、まず、
Ｒ相、Ｓ相、Ｔ相の三相交流電源電圧をそれぞれ抵抗３
１４、３１５、３１６を介して合成し、該合成電位をＮ
相の電位との間で分圧抵抗３１７によって分圧した電位
とする。次に、該分圧電位をコンパレータ３１１の
（−）入力端子に供給し、コンパレータ３１１において
リファレンス電位Ｖｒｅｆと比較する。さらに、該コン
パレータ３１１の出力を、フォトダイオード３１２、フ
ォトトランジスタ３１３および負荷抵抗３１８、３１９
によるフォトアイソレータに供給し、該フォトアイソレ
ータの出力である検出信号ｓｃを検知して、該検出信号
ｓｃの落ち込みにより欠相を検出する。すなわち、リフ
ァレンス電位Ｖｒｅｆとの比較結果をアイソレートした
検出信号ｓｃに基づいて欠相検出を行っていた。
としては、例えば図３に示すようなものがある。図３に
おいて、本従来例の電源欠相検出回路は、Ｒ相、Ｓ相、
Ｔ相の三相交流入力電源をＰ相、Ｎ相の直流電圧に変換
するサイリスタ等のスイッチング素子を用いたコンバー
タ回路１０１と、コンバータ回路１０１の出力側に接続
される平滑用のメインコンデンサ１０２とを備えた回路
に対して適用されるものであり、コンパレータ３１１、
入力用のフォトダイオード３１２、出力用のフォトトラ
ンジスタ３１３および抵抗３１４〜３１９を備えて構成
されている。本従来例の電源欠相検出回路では、まず、
Ｒ相、Ｓ相、Ｔ相の三相交流電源電圧をそれぞれ抵抗３
１４、３１５、３１６を介して合成し、該合成電位をＮ
相の電位との間で分圧抵抗３１７によって分圧した電位
とする。次に、該分圧電位をコンパレータ３１１の
（−）入力端子に供給し、コンパレータ３１１において
リファレンス電位Ｖｒｅｆと比較する。さらに、該コン
パレータ３１１の出力を、フォトダイオード３１２、フ
ォトトランジスタ３１３および負荷抵抗３１８、３１９
によるフォトアイソレータに供給し、該フォトアイソレ
ータの出力である検出信号ｓｃを検知して、該検出信号
ｓｃの落ち込みにより欠相を検出する。すなわち、リフ
ァレンス電位Ｖｒｅｆとの比較結果をアイソレートした
検出信号ｓｃに基づいて欠相検出を行っていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電源欠相検出回路にあっては、リファレンス電位Ｖ
ｒｅｆとの比較を行うために、別の電源が必要となり、
回路が増し、装置コストがかかるという問題点があっ
た。本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもの
であって、安価で簡単に交流電源の欠相の有無を判定
し、欠相を特定できる電源欠相検出回路を提供すること
を目的としている。
来の電源欠相検出回路にあっては、リファレンス電位Ｖ
ｒｅｆとの比較を行うために、別の電源が必要となり、
回路が増し、装置コストがかかるという問題点があっ
た。本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもの
であって、安価で簡単に交流電源の欠相の有無を判定
し、欠相を特定できる電源欠相検出回路を提供すること
を目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項１に係る電源欠相検出回路は、ｎ相
（ｎは３以上の整数）の交流電源の欠相を検出する電源
欠相検出回路において、前記ｎ相の交流電源の相異なる
２つの相間における各相電圧の大小関係を示す検出信号
を生成する相間電圧状態検出手段を具備し、前記相間電
圧状態検出手段によって得られる少なくともｎ−１個の
検出信号に基づいて、前記ｎ相の交流電源の欠相の有無
を判定し、または、該欠相を特定するものである。ま
た、請求項２に係る電源欠相検出回路は、請求項１に記
載の電源欠相検出回路において、前記相間電圧状態検出
手段が、特定の相について他の相との相電圧の大小関係
を示す信号を生成する場合に、所定期間内で前記ｎ−１
個の検出信号が共に同じ大小関係を示す期間が存在しな
いときに、前記ｎ相の交流電源に欠相が存在すると判定
するものである。本発明の請求項１に係る電源欠相検出
回路では、相間電圧状態検出手段により、ｎ相の交流電
源の相異なる２つの相間における各相電圧の大小関係を
示す検出信号を生成し、これによって得られる少なくと
もｎ−１個の検出信号に基づいて、ｎ相の交流電源の欠
相の有無を判定し、または、該欠相を特定するようにし
ている。このように、各相間電圧の状態を検出して、そ
の状態およびその組み合わせに基づき欠相の有無を判定
し、または、該欠相を特定するので、従来のように別の
電源も必要とせず、安価で簡単に交流電源の欠相の有無
の判定や欠相の特定を確実に行うことができる。
に、本発明の請求項１に係る電源欠相検出回路は、ｎ相
（ｎは３以上の整数）の交流電源の欠相を検出する電源
欠相検出回路において、前記ｎ相の交流電源の相異なる
２つの相間における各相電圧の大小関係を示す検出信号
を生成する相間電圧状態検出手段を具備し、前記相間電
圧状態検出手段によって得られる少なくともｎ−１個の
検出信号に基づいて、前記ｎ相の交流電源の欠相の有無
を判定し、または、該欠相を特定するものである。ま
た、請求項２に係る電源欠相検出回路は、請求項１に記
載の電源欠相検出回路において、前記相間電圧状態検出
手段が、特定の相について他の相との相電圧の大小関係
を示す信号を生成する場合に、所定期間内で前記ｎ−１
個の検出信号が共に同じ大小関係を示す期間が存在しな
いときに、前記ｎ相の交流電源に欠相が存在すると判定
するものである。本発明の請求項１に係る電源欠相検出
回路では、相間電圧状態検出手段により、ｎ相の交流電
源の相異なる２つの相間における各相電圧の大小関係を
示す検出信号を生成し、これによって得られる少なくと
もｎ−１個の検出信号に基づいて、ｎ相の交流電源の欠
相の有無を判定し、または、該欠相を特定するようにし
ている。このように、各相間電圧の状態を検出して、そ
の状態およびその組み合わせに基づき欠相の有無を判定
し、または、該欠相を特定するので、従来のように別の
電源も必要とせず、安価で簡単に交流電源の欠相の有無
の判定や欠相の特定を確実に行うことができる。
【０００５】また、請求項２に係る電源欠相検出回路で
は、相間電圧状態検出手段が、特定の相について他の相
との相電圧の大小関係を示す信号を生成する場合には、
所定期間内でｎ−１個の検出信号が共に同じ大小関係を
示す期間が存在しないときに、ｎ相の交流電源に欠相が
存在すると判定する。このように、ｎ−１個の検出信号
の組み合わせに基づき欠相の有無を判定するので、従来
のように別の電源も必要とせず、安価で簡単に交流電源
の欠相の有無の判定を確実に行うことができる。
は、相間電圧状態検出手段が、特定の相について他の相
との相電圧の大小関係を示す信号を生成する場合には、
所定期間内でｎ−１個の検出信号が共に同じ大小関係を
示す期間が存在しないときに、ｎ相の交流電源に欠相が
存在すると判定する。このように、ｎ−１個の検出信号
の組み合わせに基づき欠相の有無を判定するので、従来
のように別の電源も必要とせず、安価で簡単に交流電源
の欠相の有無の判定を確実に行うことができる。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電源欠相検出回路
の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明す
る。図１は本発明の一実施形態に係る電源欠相検出回路
の構成図である。同図において、図３（従来例）と重複
する部分には同一の符号を附する。図１において、本実
施形態の電源欠相検出回路は、Ｒ相、Ｓ相、Ｔ相の三相
交流入力電源をＰ相、Ｎ相の直流電圧に変換するサイリ
スタ等のスイッチング素子を用いたコンバータ回路１０
１と、コンバータ回路１０１の出力側に接続される平滑
用のメインコンデンサ１０２とを備えた回路に対して適
用されるものであり、Ｒ相−Ｔ相間の各相電圧の大小関
係を示す第１検出信号ｓｃ１を生成するＲＴ相間電圧状
態検出手段と、Ｓ相−Ｔ相間の各相電圧の大小関係を示
す第２検出信号ｓｃ２を生成するＳＴ相間電圧状態検出
手段とを備えて構成されている。ここで、ＲＴ相間電圧
状態検出手段は、入力用のフォトダイオード１１１、出
力用のフォトトランジスタ１１２、分圧抵抗１１３、１
１４および抵抗１１５を備えた構成である。また、ＳＴ
相間電圧状態検出手段も同様に、入力用のフォトダイオ
ード１２１、出力用のフォトトランジスタ１２２、分圧
抵抗１２３、１２４および抵抗１２５を備えた構成であ
る。尚、フォトダイオード１１１およびフォトトランジ
スタ１１２、並びに、フォトダイオード１２１およびフ
ォトトランジスタ１２２は、それぞれフォトアイソレー
タを構成し、第１検出信号ｓｃ１および第２検出信号ｓ
ｃ２は、交流電源に接続される回路とアイソレートされ
た構成となっている。ＲＴ相間電圧状態検出手段では、
Ｒ相の相電圧がＴ相の相電圧よりも高いときにフォトダ
イオード１１１が発光してフォトトランジスタ１１２を
オン状態にして、第１検出信号ｓｃ１を”Ｌ”レベルに
する。また逆に、Ｒ相の相電圧がＴ相の相電圧よりも低
いときには、フォトダイオード１１１が発光しないので
フォトトランジスタ１１２はオフ状態のままとなって、
第１検出信号ｓｃ１は”Ｈ”レベルとなる。
の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明す
る。図１は本発明の一実施形態に係る電源欠相検出回路
の構成図である。同図において、図３（従来例）と重複
する部分には同一の符号を附する。図１において、本実
施形態の電源欠相検出回路は、Ｒ相、Ｓ相、Ｔ相の三相
交流入力電源をＰ相、Ｎ相の直流電圧に変換するサイリ
スタ等のスイッチング素子を用いたコンバータ回路１０
１と、コンバータ回路１０１の出力側に接続される平滑
用のメインコンデンサ１０２とを備えた回路に対して適
用されるものであり、Ｒ相−Ｔ相間の各相電圧の大小関
係を示す第１検出信号ｓｃ１を生成するＲＴ相間電圧状
態検出手段と、Ｓ相−Ｔ相間の各相電圧の大小関係を示
す第２検出信号ｓｃ２を生成するＳＴ相間電圧状態検出
手段とを備えて構成されている。ここで、ＲＴ相間電圧
状態検出手段は、入力用のフォトダイオード１１１、出
力用のフォトトランジスタ１１２、分圧抵抗１１３、１
１４および抵抗１１５を備えた構成である。また、ＳＴ
相間電圧状態検出手段も同様に、入力用のフォトダイオ
ード１２１、出力用のフォトトランジスタ１２２、分圧
抵抗１２３、１２４および抵抗１２５を備えた構成であ
る。尚、フォトダイオード１１１およびフォトトランジ
スタ１１２、並びに、フォトダイオード１２１およびフ
ォトトランジスタ１２２は、それぞれフォトアイソレー
タを構成し、第１検出信号ｓｃ１および第２検出信号ｓ
ｃ２は、交流電源に接続される回路とアイソレートされ
た構成となっている。ＲＴ相間電圧状態検出手段では、
Ｒ相の相電圧がＴ相の相電圧よりも高いときにフォトダ
イオード１１１が発光してフォトトランジスタ１１２を
オン状態にして、第１検出信号ｓｃ１を”Ｌ”レベルに
する。また逆に、Ｒ相の相電圧がＴ相の相電圧よりも低
いときには、フォトダイオード１１１が発光しないので
フォトトランジスタ１１２はオフ状態のままとなって、
第１検出信号ｓｃ１は”Ｈ”レベルとなる。
【０００７】ＳＴ相間電圧状態検出手段においても同様
に、Ｓ相の相電圧がＴ相の相電圧よりも高いときにフォ
トダイオード１２１が発光してフォトトランジスタ１２
２をオン状態にして、第２検出信号ｓｃ２を”Ｌ”レベ
ルにする。また逆に、Ｓ相の相電圧がＴ相の相電圧より
も低いときには、フォトダイオード１２１が発光しない
のでフォトトランジスタ１２２はオフ状態のままとなっ
て、第２検出信号ｓｃ２は”Ｈ”レベルとなる。次に、
本実施形態の電源欠相検出回路の動作について、図２の
タイムチャートを参照して説明する。ここで、図２
（ａ）は電源電圧のタイムチャート、図２（ｂ）は正常
時における第１検出信号ｓｃ１および第２検出信号ｓｃ
２のタイムチャート、図２（ｃ）はＲ相が欠相した時の
第１検出信号ｓｃ１および第２検出信号ｓｃ２のタイム
チャート、図２（ｄ）は電源入力に容量が存在し、か
つ、Ｔ相が欠相した時の第１検出信号ｓｃ１および第２
検出信号ｓｃ２のタイムチャートである。
に、Ｓ相の相電圧がＴ相の相電圧よりも高いときにフォ
トダイオード１２１が発光してフォトトランジスタ１２
２をオン状態にして、第２検出信号ｓｃ２を”Ｌ”レベ
ルにする。また逆に、Ｓ相の相電圧がＴ相の相電圧より
も低いときには、フォトダイオード１２１が発光しない
のでフォトトランジスタ１２２はオフ状態のままとなっ
て、第２検出信号ｓｃ２は”Ｈ”レベルとなる。次に、
本実施形態の電源欠相検出回路の動作について、図２の
タイムチャートを参照して説明する。ここで、図２
（ａ）は電源電圧のタイムチャート、図２（ｂ）は正常
時における第１検出信号ｓｃ１および第２検出信号ｓｃ
２のタイムチャート、図２（ｃ）はＲ相が欠相した時の
第１検出信号ｓｃ１および第２検出信号ｓｃ２のタイム
チャート、図２（ｄ）は電源入力に容量が存在し、か
つ、Ｔ相が欠相した時の第１検出信号ｓｃ１および第２
検出信号ｓｃ２のタイムチャートである。
【０００８】まず三相交流入力電源が、図２（ａ）に示
すように、Ｒ相、Ｓ相およびＴ相について入力される
と、ＲＴ相間電圧状態検出手段において、Ｒ相−Ｔ相間
の各相電圧の大小関係を示す第１検出信号ｓｃ１は、図
２（ｂ）に示すように、ａ点からｄ点の期間でＲ相の相
電圧がＴ相の相電圧よりも高い旨（”Ｌ”レベル）を示
す信号波形となる。また、ＳＴ相間電圧状態検出手段に
おいても同様に、Ｓ相−Ｔ相間の各相電圧の大小関係を
示す第２検出信号ｓｃ２は、図２（ｂ）に示すように、
ｂ点からｅ点の期間でＳ相の相電圧がＴ相の相電圧より
も高い旨（”Ｌ”レベル）を示す信号波形となる。すな
わち、図２（ｂ）において、ｂ点からｄ点の期間の斜線
部分では、第１検出信号ｓｃ１および第２検出信号ｓｃ
２が両方共に”Ｌ”レベルであり、これを検出して三相
交流入力電源には欠相が存在せず正常と判定される。
尚、両方共に”Ｌ”レベルの部分は、例えば、５０［Ｈ
ｚ］の三相交流電源では、約６．７［ｍｓ］の間存在す
ることとなり、容易に検出することが可能である。この
ように、三相交流入力電源の欠相の有無は、第１検出信
号ｓｃ１および第２検出信号ｓｃ２が両方共に”Ｌ”レ
ベルの期間が存在するか否かで、簡単にかつ確実に判定
することができる。
すように、Ｒ相、Ｓ相およびＴ相について入力される
と、ＲＴ相間電圧状態検出手段において、Ｒ相−Ｔ相間
の各相電圧の大小関係を示す第１検出信号ｓｃ１は、図
２（ｂ）に示すように、ａ点からｄ点の期間でＲ相の相
電圧がＴ相の相電圧よりも高い旨（”Ｌ”レベル）を示
す信号波形となる。また、ＳＴ相間電圧状態検出手段に
おいても同様に、Ｓ相−Ｔ相間の各相電圧の大小関係を
示す第２検出信号ｓｃ２は、図２（ｂ）に示すように、
ｂ点からｅ点の期間でＳ相の相電圧がＴ相の相電圧より
も高い旨（”Ｌ”レベル）を示す信号波形となる。すな
わち、図２（ｂ）において、ｂ点からｄ点の期間の斜線
部分では、第１検出信号ｓｃ１および第２検出信号ｓｃ
２が両方共に”Ｌ”レベルであり、これを検出して三相
交流入力電源には欠相が存在せず正常と判定される。
尚、両方共に”Ｌ”レベルの部分は、例えば、５０［Ｈ
ｚ］の三相交流電源では、約６．７［ｍｓ］の間存在す
ることとなり、容易に検出することが可能である。この
ように、三相交流入力電源の欠相の有無は、第１検出信
号ｓｃ１および第２検出信号ｓｃ２が両方共に”Ｌ”レ
ベルの期間が存在するか否かで、簡単にかつ確実に判定
することができる。
【０００９】次に、欠相した場合について説明する。例
として、Ｒ相が欠相しているとすると、ＲＴ相間電圧状
態検出手段において、フォトダイオード１１１が出力せ
ずフォトトランジスタ１１２がオンしないので、第１検
出信号ｓｃ１は、図２（ｃ）に示すように、”Ｈ”レベ
ルで一定の信号波形となる。他方、ＳＴ相間電圧状態検
出手段においては、第２検出信号ｓｃ２は、図２（ｃ）
に示すように、ｂ点からｅ点の期間でＳ相の相電圧がＴ
相の相電圧よりも高い旨（”Ｌ”レベル）を示す信号波
形となる。すなわち、図２（ｃ）において、第１検出信
号ｓｃ１および第２検出信号ｓｃ２が両方共に”Ｌ”レ
ベルの期間が存在しないので、交流電源に欠相が存在す
ると判定される。ここで、欠相の特定は、図２（ｃ）の
第１検出信号ｓｃ１の信号波形に示すように、Ｒ相が欠
相していると特定される。尚、Ｔ相が欠相している場合
には、後述のように電源入力容量の存在により回り込み
が生じるので、別の信号波形を示すこととなる。また、
Ｓ相が欠相した場合にも同様に、第２検出信号ｓｃ２
が”Ｈ”レベルで一定の信号波形となるので、交流電源
に欠相が存在すると判定され、Ｓ相が欠相していると特
定される。
として、Ｒ相が欠相しているとすると、ＲＴ相間電圧状
態検出手段において、フォトダイオード１１１が出力せ
ずフォトトランジスタ１１２がオンしないので、第１検
出信号ｓｃ１は、図２（ｃ）に示すように、”Ｈ”レベ
ルで一定の信号波形となる。他方、ＳＴ相間電圧状態検
出手段においては、第２検出信号ｓｃ２は、図２（ｃ）
に示すように、ｂ点からｅ点の期間でＳ相の相電圧がＴ
相の相電圧よりも高い旨（”Ｌ”レベル）を示す信号波
形となる。すなわち、図２（ｃ）において、第１検出信
号ｓｃ１および第２検出信号ｓｃ２が両方共に”Ｌ”レ
ベルの期間が存在しないので、交流電源に欠相が存在す
ると判定される。ここで、欠相の特定は、図２（ｃ）の
第１検出信号ｓｃ１の信号波形に示すように、Ｒ相が欠
相していると特定される。尚、Ｔ相が欠相している場合
には、後述のように電源入力容量の存在により回り込み
が生じるので、別の信号波形を示すこととなる。また、
Ｓ相が欠相した場合にも同様に、第２検出信号ｓｃ２
が”Ｈ”レベルで一定の信号波形となるので、交流電源
に欠相が存在すると判定され、Ｓ相が欠相していると特
定される。
【００１０】さらに、Ｔ相が欠相した場合には、電源入
力に容量等がなければ、第１検出信号ｓｃ１および第２
検出信号ｓｃ２は、両方共に”Ｈ”レベルで一定の信号
波形となる。また、電源入力に容量等がある場合には、
回り込みが発生するので、図２（ｄ）に示すように、ｃ
点からｆ点の期間で、第１検出信号ｓｃ１は”Ｌ”レベ
ルの信号波形に、第２検出信号ｓｃ２は”Ｈ”レベルの
信号波形にそれぞれなる。すなわち、図２（ｄ）におい
て、第１検出信号ｓｃ１および第２検出信号ｓｃ２が両
方共に”Ｌ”レベルの期間が存在しないので、交流電源
に欠相が存在すると判定される。また、第１検出信号ｓ
ｃ１および第２検出信号ｓｃ２が両方共に”Ｈ”レベル
で一定の信号波形となっている（電源入力容量がない場
合）か、或いは、第１検出信号ｓｃ１および第２検出信
号ｓｃ２が相互に異なるレベルの信号波形となっている
（電源入力容量がある場合）ことを検出して、Ｔ相の欠
相であることが特定される。以上のように、本実施形態
の電源欠相検出回路では、三相交流入力電源のＲ相−Ｔ
相およびＳ相−Ｔ相の２つの相間電圧の状態を第１検出
信号ｓｃ１および第２検出信号ｓｃ２により検知して、
２つの検出信号ｓｃ１、ｓｃ２が同時に”Ｌ”レベルと
なる期間の存在如何によって三相交流入力電源の欠相の
有無を判定し、また、第１検出信号ｓｃ１および第２検
出信号ｓｃ２の状態によって欠相の特定を行うので、従
来のように別の電源を必要とせず、安価で簡単な回路で
三相交流入力電源の欠相の有無の判定や欠相の特定を確
実に行うことができる。
力に容量等がなければ、第１検出信号ｓｃ１および第２
検出信号ｓｃ２は、両方共に”Ｈ”レベルで一定の信号
波形となる。また、電源入力に容量等がある場合には、
回り込みが発生するので、図２（ｄ）に示すように、ｃ
点からｆ点の期間で、第１検出信号ｓｃ１は”Ｌ”レベ
ルの信号波形に、第２検出信号ｓｃ２は”Ｈ”レベルの
信号波形にそれぞれなる。すなわち、図２（ｄ）におい
て、第１検出信号ｓｃ１および第２検出信号ｓｃ２が両
方共に”Ｌ”レベルの期間が存在しないので、交流電源
に欠相が存在すると判定される。また、第１検出信号ｓ
ｃ１および第２検出信号ｓｃ２が両方共に”Ｈ”レベル
で一定の信号波形となっている（電源入力容量がない場
合）か、或いは、第１検出信号ｓｃ１および第２検出信
号ｓｃ２が相互に異なるレベルの信号波形となっている
（電源入力容量がある場合）ことを検出して、Ｔ相の欠
相であることが特定される。以上のように、本実施形態
の電源欠相検出回路では、三相交流入力電源のＲ相−Ｔ
相およびＳ相−Ｔ相の２つの相間電圧の状態を第１検出
信号ｓｃ１および第２検出信号ｓｃ２により検知して、
２つの検出信号ｓｃ１、ｓｃ２が同時に”Ｌ”レベルと
なる期間の存在如何によって三相交流入力電源の欠相の
有無を判定し、また、第１検出信号ｓｃ１および第２検
出信号ｓｃ２の状態によって欠相の特定を行うので、従
来のように別の電源を必要とせず、安価で簡単な回路で
三相交流入力電源の欠相の有無の判定や欠相の特定を確
実に行うことができる。
【００１１】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電源欠相
検出回路によれば、相間電圧状態検出手段により、ｎ相
の交流電源の相異なる２つの相間における各相電圧の大
小関係を示す検出信号を生成し、これによって得られる
少なくともｎ−１個の検出信号に基づいて、ｎ相の交流
電源の欠相の有無を判定し、または、該欠相を特定する
こととし、各相間電圧の状態を検出して、その状態およ
びその組み合わせに基づき欠相の有無を判定し、また
は、該欠相を特定するので、従来のように別の電源も必
要とせず、安価で簡単に交流電源の欠相の有無の判定や
欠相の特定を確実に行い得る電源欠相検出回路を提供す
ることができる。また、本発明の電源欠相検出回路によ
れば、相間電圧状態検出手段が、特定の相について他の
相との相電圧の大小関係を示す信号を生成する場合に
は、所定期間内でｎ−１個の検出信号が共に同じ大小関
係を示す期間が存在しないときに、ｎ相の交流電源に欠
相が存在すると判定することとし、ｎ−１個の検出信号
の組み合わせに基づき欠相の有無を判定するので、従来
のように別の電源も必要とせず、安価で簡単に交流電源
の欠相の有無の判定を確実に行い得る電源欠相検出回路
を提供することができる。
検出回路によれば、相間電圧状態検出手段により、ｎ相
の交流電源の相異なる２つの相間における各相電圧の大
小関係を示す検出信号を生成し、これによって得られる
少なくともｎ−１個の検出信号に基づいて、ｎ相の交流
電源の欠相の有無を判定し、または、該欠相を特定する
こととし、各相間電圧の状態を検出して、その状態およ
びその組み合わせに基づき欠相の有無を判定し、また
は、該欠相を特定するので、従来のように別の電源も必
要とせず、安価で簡単に交流電源の欠相の有無の判定や
欠相の特定を確実に行い得る電源欠相検出回路を提供す
ることができる。また、本発明の電源欠相検出回路によ
れば、相間電圧状態検出手段が、特定の相について他の
相との相電圧の大小関係を示す信号を生成する場合に
は、所定期間内でｎ−１個の検出信号が共に同じ大小関
係を示す期間が存在しないときに、ｎ相の交流電源に欠
相が存在すると判定することとし、ｎ−１個の検出信号
の組み合わせに基づき欠相の有無を判定するので、従来
のように別の電源も必要とせず、安価で簡単に交流電源
の欠相の有無の判定を確実に行い得る電源欠相検出回路
を提供することができる。
【図１】本発明の一実施形態に係る電源欠相検出回路の
構成図である。
構成図である。
【図２】図２（ａ）は実施形態の電源電圧のタイムチャ
ート、図２（ｂ）は正常時における第１検出信号ｓｃ１
および第２検出信号ｓｃ２のタイムチャート、図２
（ｃ）はＲ相が欠相した時の第１検出信号ｓｃ１および
第２検出信号ｓｃ２のタイムチャート、図２（ｄ）は電
源入力に容量が存在し、かつ、Ｔ相が欠相した時の第１
検出信号ｓｃ１および第２検出信号ｓｃ２のタイムチャ
ートである。
ート、図２（ｂ）は正常時における第１検出信号ｓｃ１
および第２検出信号ｓｃ２のタイムチャート、図２
（ｃ）はＲ相が欠相した時の第１検出信号ｓｃ１および
第２検出信号ｓｃ２のタイムチャート、図２（ｄ）は電
源入力に容量が存在し、かつ、Ｔ相が欠相した時の第１
検出信号ｓｃ１および第２検出信号ｓｃ２のタイムチャ
ートである。
【図３】従来の三相交流電源の電源欠相検出回路の構成
図である。
図である。
１０１ コンバータ回路（ダイオードモジュール） １０２ メインコンデンサ １１１、１２１ フォトダイオード １１２、１２２ フォトトランジスタ １１３、１１４、１２３、１２４ 分圧抵抗 １１５、１２５ 負荷抵抗 ｓｃ１ 第１検出信号 ｓｃ２ 第２検出信号 ＶＣＣ 電源電位 ＧＮＤ 接地電位 ３１１ コンパレータ ３１２ フォトダイオード ３１３ フォトトランジスタ ３１４、３１５、３１６ 三相を合成する為の抵抗 ３１７ 分圧抵抗 ３１８、３１９ 負荷抵抗 ｓｃ 検出信号 Ｖｒｅｆ リファレンス電位
Claims (2)
- 【請求項１】 ｎ相（ｎは３以上の整数）の交流電源の
欠相を検出する電源欠相検出回路において、 前記ｎ相の交流電源の相異なる２つの相間における各相
電圧の大小関係を示す検出信号を生成する相間電圧状態
検出手段を有し、 前記相間電圧状態検出手段によって得られる少なくとも
ｎ−１個の検出信号に基づいて、前記ｎ相の交流電源の
欠相の有無を判定し、または、該欠相を特定することを
特徴とする電源欠相検出回路。 - 【請求項２】 前記相間電圧状態検出手段が、特定の相
について他の相との相電圧の大小関係を示す信号を生成
する場合に、所定期間内で前記ｎ−１個の検出信号が共
に同じ大小関係を示す期間が存在しないときに、前記ｎ
相の交流電源に欠相が存在すると判定することを特徴と
する請求項１記載の電源欠相検出回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17057097A JPH1114682A (ja) | 1997-06-26 | 1997-06-26 | 電源欠相検出回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17057097A JPH1114682A (ja) | 1997-06-26 | 1997-06-26 | 電源欠相検出回路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1114682A true JPH1114682A (ja) | 1999-01-22 |
Family
ID=15907294
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17057097A Pending JPH1114682A (ja) | 1997-06-26 | 1997-06-26 | 電源欠相検出回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1114682A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001296324A (ja) * | 2000-04-18 | 2001-10-26 | Yaskawa Electric Corp | ３相電源欠相検出回路 |
| JP2016010179A (ja) * | 2014-06-20 | 2016-01-18 | 株式会社安川電機 | 電力変換装置、状態検出装置および状態検出方法 |
| CN106685385A (zh) * | 2016-12-08 | 2017-05-17 | 徐州汉通电子科技有限公司 | 无需地或零线的缺相保护、可控硅故障报警无触点接触器 |
| JP2021081399A (ja) * | 2019-11-22 | 2021-05-27 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 異常検知システム、分電盤システム、異常検知方法及びプログラム |
-
1997
- 1997-06-26 JP JP17057097A patent/JPH1114682A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001296324A (ja) * | 2000-04-18 | 2001-10-26 | Yaskawa Electric Corp | ３相電源欠相検出回路 |
| JP2016010179A (ja) * | 2014-06-20 | 2016-01-18 | 株式会社安川電機 | 電力変換装置、状態検出装置および状態検出方法 |
| CN106685385A (zh) * | 2016-12-08 | 2017-05-17 | 徐州汉通电子科技有限公司 | 无需地或零线的缺相保护、可控硅故障报警无触点接触器 |
| JP2021081399A (ja) * | 2019-11-22 | 2021-05-27 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 異常検知システム、分電盤システム、異常検知方法及びプログラム |
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Legal Events
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| A977 | Report on retrieval |
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|
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|
| A521 | Written amendment |
Effective date: 20050920 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20051102 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |
|
| A521 | Written amendment |
Effective date: 20051228 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
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| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060124 |
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| A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Effective date: 20060202 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 |
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Effective date: 20060324 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 |
|
| A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20060414 |
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| RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
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