JPH11142469A - 低高温電気特性測定方法および装置 - Google Patents

低高温電気特性測定方法および装置

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JPH11142469A
JPH11142469A JP9302570A JP30257097A JPH11142469A JP H11142469 A JPH11142469 A JP H11142469A JP 9302570 A JP9302570 A JP 9302570A JP 30257097 A JP30257097 A JP 30257097A JP H11142469 A JPH11142469 A JP H11142469A
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air
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low
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JP9302570A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Doukawa
義博 銅川
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体デバイス等における被測定素子を低高
温にてその電気特性を測定するにあたり、被測定素子に
対して高精度の温度調整を可能にし、またペルチェ(熱
電素子)への供給電力を低く抑える。 【解決手段】 熱電素子ペルチェ22から伝熱される冷
熱プレート3の温度を制御し、被測定素子2に伝熱して
低温または高温にて温度調整して電気特性を測定する。
乾燥空気8でエアカーテンを形成して槽外部空気と遮蔽
し、空気対流を無風状態に維持して、特に低温設定時に
槽内部での結露を防止する。それにより、熱損失を抑え
てペルチェ22への供給電力を小さくし、被測定素子2
の温度変動を抑えて温度調整精度を高める。被測定素子
2の周辺の槽内空気温度および冷熱プレート3の温度を
検出し、被測定素子2の予測温度を算出し、設定温度に
一致するようにペルチェ22の温度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイス等
における被測定素子を低温から高温にてその電気特性を
測定する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスを製品検査するうえで、
温度に関する電気特性測定は重要である。半導体素子の
ごとき測定対象素子を低温または高温にて電気測定する
際、熱電素子のペルチェ効果を利用して温度制御を行
い、測定対象素子を温度調整して電気特性を測定する装
置は周知である。
【0003】この種低高温電気特性装置として、特願昭
59−189531号(特開昭61−68568号公
報)、特開平1−286322号公報、特開平4−10
4072号公報および特開平4−144248号公報等
がある。
【0004】そのうち、特に特開昭61−68568号
公報には、ペルチェ熱電素子を埋め込んだ冷熱部の付近
に測定対象のICをセットし、エアカーテンによって冷
却時の結露を防止するようにした電子冷熱器による低高
温ハンドラー装置が記載されている。
【0005】これを図4〜図6で概略的に説明する。I
C供給マガジン111に被測定IC104が収納され、
図4の矢印C方向に移動しつつ、被測定素子であるこの
場合はIC104を予備冷熱部101のガイドレール1
08上に順次供給する。
【0006】冷熱部103には、ペルチェ素子105が
埋め込まれており、このペルチェ素子105の冷熱効果
によって被測定IC104が冷熱される。その際、温度
センサ106は冷熱部103の温度を検出する。水冷機
構107は、ペルチェ素子105による冷熱時に発生す
る熱を吸収する。被測定IC104は、ガイドレール1
08を介して予備冷熱部101を通過する間に目標温度
に達し、測定部102で測定されている間も所望の温度
に保持される。
【0007】温度センサ106からの検出温度は設定温
度と比較され、比較結果に基づいてペルチェ素子105
の温度を制御する。
【0008】また、エアー噴出口109に一定圧力のエ
アーを供給し、冷熱部103の周辺をエアカーテンで遮
断する。それによって、冷熱部103とその周辺の温度
差をなくすことで、冷熱部103の結露を防止し、冷熱
部103に埋め込まれたペルチェ素子105の絶縁不良
化を防止するようにした構造である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この図
4〜図6に示す公報記載の装置にあっては、解決すべき
次の問題点を残している。
【0010】第1の問題点は、被測定素子であるIC1
04を温度調整する精度が低いことである。
【0011】その理由に、エアカーテンによって空気の
大きな対流が発生することである。そのため、ICとペ
ルチェの周辺に生じた空気の対流により熱損失が大きく
なり、ICの熱変動が大きくなる。また、理由の他の一
つに、ICを温度調整する冷熱部が1カ所のみであるこ
とから、空気の温度を制御に利用してない点がある。
【0012】空気の大きな対流が生じる原因の1つに、
図6に示すICとエアカーテンとの間隔距離が短いこと
があげられる。そのことがエアカーテンをバランスさせ
ることを困難なものとしている。さらには、周囲から吹
き出すエアカーテンの粘性でIC付近の空気が外部へ押
し出され、圧力低下して乱流を引き起こすことにも起因
している。
【0013】第2の問題点は、ペルチェへの供給電力が
大きいことである。すなわち、エアカーテンにより対流
が大きく発生することで大きな熱損失が生じ、勢い供給
電力が大きくなる。
【0014】したがって、本発明の目的は、半導体デバ
イス等における被測定素子に対して高精度の温度調整を
可能にし、またペルチェへの供給電力を低く抑えるよう
にした低高温電気特性測定方法および装置を提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の低高温電気特性
測定方法は、被測定素子を収容トレイを介して測定槽内
に搬出入し、ペルチェ効果を利用した熱電素子から伝熱
される冷熱プレートの温度を制御して、この冷熱プレー
トの熱を収容トレイを介して被測定素子に伝熱すること
により、被測定素子を低温または高温にて温度調整して
電気特性を測定するにあたって、槽内セット後、前記被
測定素子の周辺の槽内空気温度および前記冷熱プレート
の各温度を検出し、これら槽内空気温度と冷熱プレート
温度に基づいて前記被測定素子の予測温度を算出し、こ
の予測温度が予め設定された設定温度に一致するよう、
前記熱電素子を温度制御する。
【0016】この場合、前記槽内空気温度と前記冷熱プ
レート温度と前記設定温度との相関がテーブル化され、
そのテーブルを参照して、設定温度および槽内空気温度
に対して冷熱プレート温度を求めることができ、また、
前記冷熱プレート温度と前記熱電素子の温度との相関が
テーブル化され、算出されたその冷熱プレート温度に対
して熱電素子温度を求めることができる。
【0017】さらに、エアカーテンを形成して槽外部空
気と遮蔽することにより空気対流を無風状態に維持し、
特に低温設定時に槽外部からの水分の浸入をエアカーテ
ンで遮断して、槽内部での結露を防止する。被測定素子
の周辺の空気対流を無風状態に維持することにより、熱
損失を抑えて前記熱電素子への供給電力を小さくし、前
記被測定素子の温度変動を抑えて温度調整精度を高める
ことができる。
【0018】一方、本発明による低高温電気特性測定装
置は、被測定素子を収容トレイを介して測定槽内に搬出
入し、ペルチェ効果を利用した熱電素子から伝熱される
冷熱パネルの温度を制御して、この冷熱プレートの熱を
収容トレイを介して被測定素子に伝熱することにより、
被測定素子を低温または高温にて温度調整して電気特性
を測定するものであって、前記被測定素子の周辺の槽内
空気温度を検出する槽内空気温度センサと、前記冷熱プ
レートの温度を検出する冷熱プレート温度センサと、こ
れら槽内空気温度と冷熱プレート温度の各検出信号に基
づいて前記被測定素子の予測温度を算出する素子温度算
出部と、前記被測定素子の予測温度を予め設定する素子
温度指令部と、前記素子温度算出部から出力された予測
温度算出値信号と、前記素子温度指令部から出力された
予測温度設定信号とを比較して、予測温度が設定温度に
一致するよう、前記熱電素子に指令信号を送出して温度
調整する温度制御部と、を備えてなっている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明による低高温電気特
性測定方法および装置の実施の形態について、図面を参
照して詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の第1実施の形態を示すブ
ロック構成図である。測定槽5内には、搬送用のトレイ
1に電気特性を測定する対象の例えば半導体デバイス等
における被測定素子2が配置されている。
【0021】また、測定槽5内では、被測定素子2の温
度を調節するために用いられる熱電素子として、ペルチ
ェ22が配置されている。このペルチェ22からの伝熱
効果が高い冷熱プレート3を有し、この冷熱プレート3
は槽内の所定位置にて上記トレイ1の下に位置するよう
配置されている。
【0022】この冷熱プレート3の温度を測定する温度
センサ9と、素子2周辺の空気の温度を測定する温度セ
ンサ10とを有し、また素子2の電極に接触させて電気
特性を測定する測定プローブ(触端子)12と、そして
トレイ1を搬出入するトレイ搬入口6およびトレイ搬出
口7が設けられている。
【0023】さらに、トレイ搬入搬出口6、7には、そ
れぞれ乾燥空気出射部15が配置されている。ここで
は、低温設定時に外部の水分が測定槽5内部に入り込ん
で結露するのを防止するため、乾燥空気8を外部へ向け
て吹き出すようになっている。
【0024】そのトレイ搬入搬出口6、7の近傍には、
それぞれ槽内圧調整用乾燥空気を供給する乾燥空気供給
部16が配置されている。ここでは、乾燥空気8の粘性
で槽内部の空気が槽外部へ漏出することで内圧が低下す
るのを防ぎ、素子2付近を無風状態にするための乾燥空
気8を供給する。
【0025】乾燥空気発生部17は、乾燥空気出射部1
5と乾燥空気供給部16への乾燥空気は乾燥空気発生部
17から供給される。
【0026】また、測定槽5の前後方向つまり搬入搬出
方向に延びて搬送レール18が配設され、トレイ1を搬
入口6から搬出口7に向けて搬送するようになってい
る。
【0027】一方、素子温度制御系として、温度制御部
4、素子温度指令部20および素子温度算出部11等が
備わっている。温度制御部4は、素子温度を設定する素
子温度指令部20からの出力信号と、現在の素子温度を
演算する素子温度算出部11からの出力信号により、素
子2の温度が指令温度に一致するよう、ペルチェ3の温
度調整制御を行う。
【0028】トレイ搬送レール18を駆動する駆動部1
9では、測定開始信号発生部21と測定プローブ駆動部
14の信号を用いて、トレイ1の搬送と素子2の測定位
置への位置決めを行う。測定プローブ駆動部14は、ト
レイ搬送レール駆動部19と測定器13の信号を用い
て、測定プローブ12を駆動し、搬送可能な位置への位
置合わせと測定位置への位置合わせを行う。測定器13
は、プローブ駆動部14と測定プローブ12から得られ
る信号を用いて、素子2の電気特性の測定が可能であ
る。
【0029】以上の構成よりなる第1実施の形態の動作
について次に説明する。
【0030】冷熱プレート用と空気用の各温度センサ
9、10からの温度検出信号が素子温度算出部11に送
られる。素子温度算出部11は温度検出信号に基づいて
被測定素子2の予測温度を算出し、算出値の素子温度信
号を出力する。被測定素子2の予測温度の算出は、予め
設定された冷熱プレート温度と素子周辺の空気温度の関
係をテーブル化して行う。
【0031】図2は、素子温度一定とした場合の被測定
素子2の周辺温度と冷熱プレート3の温度との相関テー
ブルを示すグラフである。同グラフ中、例えば冷熱プレ
ート3の温度がa℃、空気温度がb℃のとき、現在の被
測定素子2の温度を20℃として求めることができる。
【0032】また、温度制御部4は、素子温度指令部2
0と素子温度算出部11に接続され、素子温度指令値信
号と予測素子温度信号に基づいてペルチェ22の温度を
制御し、被測定素子2の温度が指令温度と一致するよう
調節する。制御方法には、例えば汎用のPID制御があ
る。例えば、素子温度指令値が25℃とすると、図2の
相関テーブルにおいて、例えば空気温度を仮にb℃に設
定すると、その場合の冷熱プレート3の温度がa’℃で
あることを求めることができる。この場合、ペルチェ2
2の温度の算出は、予め設定されたペルチェ温度と冷熱
プレート温度の関係をテーブル化して行う。
【0033】図3は、ペルチェ温度と冷熱プレート温度
の相関テーブルを示すグラフである。先の例では、ペル
チェの制御温度はc℃となる。
【0034】乾燥空気出射部15は、乾燥空気発生機1
7から供給される乾燥空気8をトレイ搬入口6とトレイ
搬出口7から外部へ向けて均等に吹き出し、特に、低温
度定時にあって、外部の水分が内部に入り込み結露する
ことを防ぐ。
【0035】内圧調整用の乾燥空気供給部16は、乾燥
空気出射部15から吹き出される乾燥空気8の粘性のた
めに内部の空気が外部へ漏れて内圧が低下するのを防
ぎ、被測定素子2付近を無風状態にしている。
【0036】トレイ搬送レール駆動部19は、測定開始
信号発生部21と測定プローブ駆動部14に接続され、
測定開始信号と測定プローブ上方位置合わせ完了信号が
有効な場合に被測定素子2の入ったトレイ1をトレイ搬
入口6から搬入し、冷熱プレート3の上に達する位置ま
で搬送し、そこでトレイ搬送完了信号を出力する。
【0037】測定プローブ駆動部14は、測定器13と
トレイ搬送レール駆動部19に接続され、測定待ち信号
とトレイ搬送完了信号が有効な場合に、被測定素子2の
電極に接触する位置まで測定プローブ12を下方へ駆動
し、測定プローブ下方位置合わせ完了信号を出力する。
【0038】測定器13は、測定プローブ駆動部14と
測定プローブ12に接続され、測定プローブ下方位置合
わせ完了信号が有効な場合に測定プローブ12から得ら
れる電気信号に基づいて測定を行い、測定終了後、測定
待ち信号を発生する。
【0039】測定プローブ駆動部14は、測定待ち信号
が有効となることでその被測定素子2の測定終了を判定
し、次の被測定素子2を測定するために測定プローブ1
2を上方へ移動し、上方位置合わせ完了信号を出力す
る。
【0040】トレイ搬送レール駆動部19は、上方位置
合わせ完了信号が有効となることで、搬送したトレイ内
の1個目の被測定素子2の測定が終了したことを判定
し、2個目の被測定素子2を測定する位置まで搬送を行
い、トレイ搬送完了信号を発生する。同様に測定プロー
ブ駆動部14および測定器13により、2個目の被測定
素子2の測定動作を行う。
【0041】測定動作をトレイ内の被測定素子2の個数
分行うと、トレイ搬送レール駆動部19内のカウンタと
予め設定されたトレイ内の被測定素子2の数とが一致す
ることで、1トレイ分の素子2の測定が終了したことを
判定し、測定の終了したトレイをペルチェ3の上からト
レイ搬出口7の位置まで搬出する。
【0042】以上から明らかなように、上記第1の実施
の形態においては、以下のような数々の効果が得られ
る。
【0043】1つは、被測定素子2を非常に高精度で温
度調整することが可能である。すなわち、素子周辺の空
気の温度とペルチェ22の伝熱効果の高い冷熱プレート
3の温度を用いて被測定素子2の予測温度を算出し、指
令温度と一致するようにペルチェを温度制御することよ
り、高精度温度調整を可能にしている。
【0044】また1つは、ペルチェ22にて発生した熱
量が、トレイ1と被測定素子2に効率良く伝わっている
状態で測定するため、ペルチェ22への供給電力が最小
限に抑えられ、被測定素子2に対して高精度の温度調が
可能である。すなわち、内圧調整用の乾燥空気供給部1
6が、乾燥空気出射部15から吹き出される乾燥空気8
の粘性により、槽内部の空気が外部へ漏れて内圧が低下
することを防ぎ、ペルチェ22の付近を無風状態に保
つ。これにより、素子周辺の空気の対流による熱量損失
が抑えられるため、ペルチェへの供給電力が小さい。ま
た、対流による空気の温度変動がなくなることにより、
被測定素子2の温度変動も抑えられるため、被測定素子
2に対して高精度で温度調整が行える。
【0045】また1つは、低温測定時において結露しな
い。すなわち、測定槽5の槽内外部との空気の出入が可
能なトレイ搬入口6とトレイ搬出口7には、乾燥空気出
射部15から乾燥空気8が槽外部へ向かって均等に吹き
出している状態で、測定動作を行っている。そのため、
トレイ1を搬入搬出しても槽外部の水分が槽内部まで入
り込まない。
【0046】また1つは、装置の小型化が実現できるこ
とである。すなわち、空気の温度調整を行わないので、
特別に断熱効果の高い恒温槽を用いる必要がない。ま
た、空気を温度調整する特別のハードウエアが不要なた
めである。
【0047】また1つは、装置の製造コストダウンが可
能である。すなわち、空気の温度調整を行わないので、
特別に断熱効果の高い恒温槽を用いる必要がない。ま
た、空気を温度調整する特別のハードウエアが不要であ
る。
【0048】一方、本発明においては、上述した第1実
施の形態に限定されるものではなく、次のような他の実
施の形態も可能である。
【0049】第2実施の形態として、図1に示す第1実
施の形態にあっては、ペルチェの数を3個の構成とした
場合が示されたが、素子寸法が小さい場合はペルチェ数
は1個または2個とすることもできる。また、素子寸法
が大きい場合には、ペルチェ数は特に制限されない。
【0050】また、ペルチェの設置数を多くして予備加
熱を行うことにより、測定前に素子の温度が十分温度調
整されているため、指令温度に達するまでの時間が短く
できるという新たな効果を有する。
【0051】また、第3実施の形態では、ペルチェの温
度制御部に、PID制御の代わりにファジイ制御を設け
る構成である。この場合、制御するペルチェの数が多い
場合に、一般的なPID制御ではペルチェの特性の差の
影響により温度むらが発生し、冷熱プレート内の温度が
均一に制御できない場合に、ファジイ制御を用いること
で冷熱プレート内の温度が均一に制御できるという新た
な効果を有する。
【0052】また、第4実施の形態では、素子の搬送に
トレイを用いず、直接素子を搬送する構成である。この
場合、素子を直接冷熱プレートの上へ搬送することで、
ペルチェの熱量が効率よく素子へ伝熱され、指令温度に
達するまでの時間を短くできるという新たな効果を有す
る。
【0053】さらに、第5実施の形態では、図1の測定
槽を複数並ベると共に、測定器間に通信機能を設ける構
成である。この場合、複数の測定槽を並べて各槽ごとに
指令温度を変えることにより、複数の温度における電気
特性を短時間で連続して測定するという新たな効果を有
する。なお、装置の数には制限はない。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による低高
温電気特性測定方法は、ペルチェ効果を利用した熱電素
子から伝熱される冷熱プレートの温度を制御して、この
冷熱プレートの熱を収容トレイを介して被測定素子に伝
熱することにより、被測定素子を低温または高温にて温
度調整して電気特性を測定するにあたって、被測定素子
を収容トレイを介して測定槽内に搬出入し、槽内セット
後、半導体デバイス等における被測定素子の周辺の槽内
空気温度および冷熱プレートの各温度を検出し、これら
槽内空気温度と冷熱プレート温度に基づいて被測定素子
の予測温度を算出し、この予測温度が予め設定された設
定温度に一致するよう、熱電素子を温度制御する。
【0055】その際、エアカーテンを形成して槽外部空
気と遮蔽することにより空気対流を無風状態に維持し、
特に低温設定時に槽外部からの水分の浸入をエアカーテ
ンで遮断して、槽内部での結露を防止する。被測定素子
の周辺の空気対流を無風状態に維持することにより、熱
損失を抑えて前記熱電素子への供給電力を小さくし、前
記被測定素子の温度変動を抑えて温度調整精度を高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による低高温電気特性測定装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】被測定素子の温度調整するうえで槽内空気温度
と冷熱プレート温度との相関をテーブル化して示すグラ
フである。
【図3】冷熱プレート温度とペルチェ温度との相関をテ
ーブル化して示すグラフである。
【符号の説明】
1 ペルチェ搬送用の収容トレイ 2 被測定素子 3 冷熱プレート 4 温度制御部 5 測定槽 6 トレイ搬入口 7 トレイ搬出口 8 乾燥空気 9 冷熱プレート用の温度センサ 10 槽内空気用の温度センサ 11 素子温度算出部 12 測定プローブ 13 測定器 14 測定プローブ駆動部 15 乾燥空気出射部 16 槽内圧調整用の乾燥空気供給部 17 乾燥空気発生部 18 トレイ搬送レール 19 トレイ搬送レール駆動部 20 素子温度指令部 21 測定開始信号発生部 22 ペルチェ(熱電素子)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定素子を収容トレイを介して測定槽内
    に搬出入し、ペルチェ効果を利用した熱電素子から伝熱
    される冷熱プレートの温度を制御して、この冷熱プレー
    トの熱を収容トレイを介して被測定素子に伝熱すること
    により、被測定素子を低温または高温にて温度調整して
    電気特性を測定する低高温電気特性測定方法であって、 槽内セット後、前記被測定素子の周辺の槽内空気温度お
    よび前記冷熱プレートの各温度を検出し、 これら槽内空気温度と冷熱プレート温度に基づいて前記
    被測定素子の予測温度を算出し、この予測温度が予め設
    定された設定温度に一致するよう、前記熱電素子を温度
    制御することを特徴とする低高温電気特性測定方法。
  2. 【請求項2】前記槽内空気温度と前記冷熱プレート温度
    と前記設定温度との相関がテーブル化され、そのテーブ
    ルを参照して、設定温度および槽内空気温度に対して冷
    熱プレート温度を求めることを特徴とする請求項1に記
    載の低高温電気特性測定方法。
  3. 【請求項3】前記冷熱プレート温度と前記熱電素子の温
    度との相関がテーブル化され、算出されたその冷熱プレ
    ート温度に対して熱電素子温度を求めることを特徴とす
    る請求項2に記載の低高温電気特性測定方法。
  4. 【請求項4】前記被測定素子の周辺の空気対流を無風状
    態に維持することにより、熱損失を抑えて前記熱電素子
    への供給電力を小さくし、前記被測定素子の温度変動を
    抑えて温度調整精度を高めることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載の低高温電気特性測定方法。
  5. 【請求項5】エアカーテンを形成して槽外部空気と遮蔽
    することにより空気対流を無風状態に維持し、特に低温
    設定時に槽外部からの水分の浸入をエアカーテンで遮断
    して、槽内部での結露を防止することを特徴とする請求
    項4に記載の低高温電気特性測定方法。
  6. 【請求項6】前記測定槽に設けた前記収容トレイの搬出
    入口に、それぞれ乾燥空気による前記エアカーテンを形
    成することを特徴とする請求項5に記載の低高温電気特
    性測定方法。
  7. 【請求項7】所定の温度に温度調整された雰囲気下にお
    いて前記被測定素子に測定プローブを触端させ、その被
    測定素子の電気特性を測定することを特徴とする請求項
    1〜6のいずれかに記載の低高温電気特性測定方法。
  8. 【請求項8】被測定素子を収容トレイを介して測定槽内
    に搬出入し、ペルチェ効果を利用した熱電素子から伝熱
    される冷熱パネルの温度を制御して、この冷熱プレート
    の熱を収容トレイを介して被測定素子に伝熱することに
    より、被測定素子を低温または高温にて温度調整して電
    気特性を測定する低高温電気特性測定装置であって、 前記被測定素子の周辺の槽内空気温度を検出する槽内空
    気温度センサと、 前記冷熱プレートの温度を検出する冷熱プレート温度セ
    ンサと、 これら槽内空気温度と冷熱プレート温度の各検出信号に
    基づいて前記被測定素子の予測温度を算出する素子温度
    算出部と、 前記被測定素子の予測温度を予め設定する素子温度指令
    部と、 前記素子温度算出部から出力された予測温度算出値信号
    と、前記素子温度指令部から出力された予測温度設定信
    号とを比較して、予測温度が設定温度に一致するよう、
    前記熱電素子に指令信号を送出して温度調整する温度制
    御部と、 を備えていることを特徴とする低高温電気特性測定装
    置。
  9. 【請求項9】前記槽内空気温度と前記冷熱プレート温度
    と前記設定温度との相関がテーブル化され、前記素子温
    度算出部はそのテーブルを参照して、設定温度および槽
    内空気温度に対して冷熱プレート温度を求めることを特
    徴とする請求項8に記載の低高温電気特性測定装置。
  10. 【請求項10】前記冷熱プレート温度と前記熱電素子の
    温度との相関がテーブル化され、算出されたその冷熱プ
    レート温度に対して前記温度制御部にて前記熱電素子の
    温度を求めることを特徴とする請求項9に記載の低高温
    電気特性測定装置。
  11. 【請求項11】前記測定槽に設けた前記収容トレイの搬
    出入口に、それぞれ乾燥空気を噴射して前記被測定素子
    の周辺の空気対流を無風状態に維持するエアカーテンを
    形成する乾燥空気出射部を設けたことを特徴とする請求
    項8〜10のいずれかに記載の低高温電気特性測定装
    置。
  12. 【請求項12】前記乾燥空気出射部を設けた位置よりも
    さらに槽内部側に、それぞれ槽内圧低下を防止するため
    の乾燥空気を供給する乾燥空気供給部を配置したことを
    特徴とする請求項11に記載の低高温電気特性測定装
    置。
  13. 【請求項13】所定の温度に温度調整された雰囲気下に
    おいて前記被測定素子に触端させて、その被測定素子の
    電気特性を測定する測定プローブを含み、この測定プロ
    ーブからの電気信号が入力される測定器と測定プローブ
    を上下等に動作させるプローブ駆動部を備えてなってい
    ることを特徴とする請求項8〜12のいずれかに記載の
    低高温電気特性測定装置。
  14. 【請求項14】前記収容トレイに収容搬送される前記被
    測定素子が複数であって、それら被測定素子の形状サイ
    ズに対応して前記冷熱プレートの大きさが決定され、こ
    の冷熱プレートの大きさに対応して前記熱電素子の配置
    数および形状が決定されることを特徴とする請求項8〜
    13のいずれかに記載の低高温電気特性測定装置。
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