JPH11141596A - アクティブ除振装置 - Google Patents

アクティブ除振装置

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JPH11141596A
JPH11141596A JP31218097A JP31218097A JPH11141596A JP H11141596 A JPH11141596 A JP H11141596A JP 31218097 A JP31218097 A JP 31218097A JP 31218097 A JP31218097 A JP 31218097A JP H11141596 A JPH11141596 A JP H11141596A
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JP
Japan
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vibration
sensor
intermediate mass
mass element
signal
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Application number
JP31218097A
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English (en)
Inventor
Masashi Yasuda
正志 安田
Fumiaki Itojima
史明 糸島
Masaki Tsuchiie
正樹 土家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokkyokiki Corp
Original Assignee
Tokkyokiki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低周波数領域で共振点を生じることなく、高
周波数領域で十分な除振性能を得ることを可能としたア
クティブ除振装置を提供する。 【解決手段】 除振対象物Oの振動状態を検出する第1
センサ16、中間質量要素13の振動状態を検出する第
2センサ17から信号を入力される制御装置18によ
り、除振対象物Oの作用方向における振動を打消す振動
を中間質量要素13に生じさせるように圧電素子11の
動力入力部12に電圧変化を生じさせるための信号を出
力するように形成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体製造
工場、レーザを用いた製品の製造工場における精密機器
の微振動を除去するのに適したアクティブ除振装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平5-149379号公報において、
ピエゾ素子を用いたアクティブ除振装置が提案されてい
る。このアクティブ除振装置は、薄肉弾性体と金属板と
を交互に積層した圧縮剛性が大きく、かつ剪断剛性が小
さいばね手段を用いた1自由度のばね質点系とピエゾ素
子を用いたアクチュエータとを含むフィードバック制御
ループを基本構造としたものである。この他、ばね質点
系に中間質量要素を介在させたアクティブ除振装置が提
案されている。このアクティブ除振装置は、この中間質
量要素の振動状態の検出値をフィードバック信号とし、
このフィードバック信号に基づき、中間質量要素に直結
したピエゾ素子を駆動するようにしたフィードバック制
御ループを基本構造としたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した各アクティブ
除振装置の場合、それらの高周波数領域における除振性
能はパッシブな除振特性に依存しているために、精密機
器等の微振動を除去する場合に、例えば、周波数が30
0Hz付近で、例えば−60dB程度の除振(−60d
Bの振動伝達率)をしようとする場合、以下に述べる不
都合が生じる。
【0004】周波数が300Hz付近で−60dB程度
の除振を達成するためには、図7において曲線II(破
線)で示すように、上記アクティブ除振装置および除振
対象を含む振動系の共振点を3〜4Hz付近にする必要
がある。このため、ピエゾ素子の振幅を大きくするか、
上記ばね手段のばね定数を小さくしなければならない。
しかし、ピエゾ素子の振幅の大きさには限界がある故、
ピエゾ素子により10Hz以下の低周波数領域において
上記共振点を達成することは、事実上不可能である。他
方、ばね定数を小さくすると、除振対象の揺れの振幅が
大きくなるという問題が生じる。
【0005】このため、1自由度系ばね質点系の場合、
図7において曲線III(一点鎖線)で示すように、上記
共振点は、せいぜい15Hz付近に設定するのが限度
(この値はアクチュエータの振幅に依存する)で、高周
波数領域で十分な除振性能を得ることはできない。ま
た、2自由度系ばね質点系の場合、図7において曲線IV
(二点鎖線)で示すように高周波数領域での除振性能は
改善されるが、上記共振点が二か所に生じる。本発明
は、斯る従来の問題点をなくすことを課題としてなされ
たもので、低周波数領域で共振点を生じることなく、高
周波数領域で十分な除振性能を得ることを可能としたア
クティブ除振装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1発明は、内部に生じる電圧の変化或は磁場の変
化により変化する長さの方向に沿った作用方向における
一端が支持面に固定された固体素子と、この固体素子に
おける上記電圧或は磁場を変化させる動力入力部と、上
記作用方向において、上記固体素子の上記他端と除振対
象物との間に位置させられる中間質量要素と、一端が上
記中間質量要素に固定され、他端が上記除振対象物に固
定され、この中間質量要素と除振対象物とにばね作用を
及ぼす第1弾性部材と、一端が上記固体素子に固定さ
れ、他端が上記中間質量要素に固定され、この固体素子
と中間質量要素とにばね作用を及ぼす第2弾性部材と、
上記除振対象物の上記作用方向における振動状態を検出
する第1センサと、上記中間質量要素の上記作用方向に
おける振動状態を検出する第2センサと、上記第1セン
サ、第2センサから信号を入力され、上記除振対象物の
上記作用方向における振動を打消す振動を上記中間質量
要素に生じさせるように上記固体素子の上記動力入力部
に電圧変化或は磁場変化を生じさせるための信号を出力
する制御装置とから構成した。
【0007】また、第2発明は、磁場の変化により変化
する長さの方向に沿った作用方向における一端が支持面
上に固定され、ばね作用を有するリニアモータと、この
リニアモータにおける上記磁場を変化させる動力入力部
と、上記作用方向において、上記リニアモータの他端に
固定された中間質量要素と、上記作用方向において、一
端が上記中間質量要素に固定され、他端が除振対象物に
固定され、この中間質量要素と除振対象物とにばね作用
を及ぼす第2弾性部材と、上記除振対象物の上記作用方
向における振動状態を検出する第1センサと、上記中間
質量要素の上記作用方向における振動状態を検出する第
2センサと、上記第1センサ、第2センサから信号を入
力され、上記除振対象物の上記作用方向における振動を
打消す振動を上記中間質量要素に生じさせるように上記
リニアモータの上記動力入力部に電圧変化或は磁場変化
を生じさせるための信号を出力する制御装置とから構成
した。
【0008】さらに、第3発明は、空気圧力の変化によ
り変化する長さの方向に沿った作用方向における一端が
支持面上に固定され、ばね作用を有する空気アクチュエ
ータと、この空気アクチュエータにおける上記空気圧力
を変化させる動力入力部と、上記作用方向において、上
記空気アクチュエータの他端に固定された中間質量要素
と、上記作用方向において、一端が上記中間質量要素に
固定され、他端が除振対象物に固定され、この中間質量
要素と除振対象物とにばね作用を及ぼす第2弾性部材
と、上記除振対象物の上記作用方向における振動状態を
検出する第1センサと、上記中間質量要素の上記作用方
向における振動状態を検出する第2センサと、上記第1
センサ、第2センサから信号を入力され、上記除振対象
物の上記作用方向における振動を打消す振動を上記中間
質量要素に生じさせるように上記空気アクチュエータの
上記動力入力部に電圧変化或は磁場変化を生じさせるた
めの信号を出力する制御装置とから構成した。
【0009】さらに、第4発明は、上記制御装置が、上
記第1センサからの信号を第1制御要素、加算器、第2
制御要素を介して上記動力入力部にフィードバックする
メインフィードバック系と、第2センサからの信号を上
記加算器、上記第2制御要素を介して上記動力入力部に
フィードバックするローカルフィードバック系とを形成
し、上記ローカルフィードバック系により上記中間質量
要素の振動を打消す操作力を上記固体素子、或は上記リ
ニアモータ或は上記空気アクチュエータに生じさせ、上
記メインフィードバック系により除振対象物の上記作用
方向における振動を打消す振動を上記中間質量要素に生
じさせる操作力を上記固体素子、或は上記リニアモータ
或は上記空気アクチュエータに生じさせるようにした。
【0010】さらに、第5発明は、上記固体素子が、圧
電素子により形成されている。
【0011】さらに、第6発明は、上記固体素子が、磁
歪材料により形成されている。
【0012】さらに、第7発明は、上記第1センサ、第
2センサの各々を、加速度センサとした。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の一形態を図
面にしたがって説明する。図1は、本発明に係るアクテ
ィブ除振装置1Aを質量m1の除振対象Oに適用した状
態を示したものである。このアクティブ除振装置1A
は、固体素子の一例である圧電素子11、圧電素子11
の動力入力部12、質量m2の中間質量要素13、ばね
定数k1の第1弾性部材14、ばね定数k2の第2弾性部
材15、第1センサ16、第2センサ17および制御装
置18からなっている。
【0014】圧電素子11は、周知のように内部に生じ
る電圧の変化により厚さが変化する特性を有し、この長
さ方向、図1において縦方向を作用方向とし、この作用
方向における一端、図1において下端が支持面F、例え
ば床面に固定されている。動力入力部12は、制御装置
18から入力された制御信号に基づいて圧電素子11に
操作電圧を印加するものである。中間質量要素13は、
上記作用方向において、圧電素子11の他端と除振対象
物Oとの間に位置させられている。
【0015】第1弾性部材15は、一端が中間質量要素
13に固定され、他端が除振対象物Oに固定され、この
中間質量要素13と除振対象物Oとにばね作用を及ぼ
す。第2弾性部材14は、一端が圧電素子11に固定さ
れ、他端が中間質量要素13に固定され、この圧電素子
11と中間質量要素13とにばね作用を及ぼす。第1セ
ンサ16は、除振対象物Oの上記作用方向における振動
状態、本実施形態では加速度を検出する第2センサ17
は、中間質量要素13の上記作用方向における振動状
態、本実施形態では加速度を検出する。制御装置18
は、第1センサ16、第2センサ17から信号を入力さ
れ、除振対象物Oの上記作用方向における振動を打消す
振動を中間質量要素13に生じさせるように圧電素子1
1の動力入力部12に電圧変化を生じさせる信号を出力
する。
【0016】さらに具体的には、制御装置18は、第1
センサ16からの信号を第1制御要素21、加算器2
2、第2制御要素23を介して動力入力部12にフィー
ドバックするメインフィードバック系Mと、第2センサ
17からの信号を加算器22、第2制御要素23を介し
て動力入力部12にフィードバックするローカルフィー
ドバック系Lとを形成している。そして、ローカルフィ
ードバック系Lにより中間質量要素13の振動を打消す
操作力uを圧電素子11に生じさせている。さらに、メ
インフィードバック系Mにより除振対象物Oの上記作用
方向における振動を打消す振動を中間質量要素13に生
じさせる操作力を圧電素子11に生じさせている。
【0017】上述したように、このアクティブ除振装置
1Aは、中間質量要素13と第1弾性部材14、第2弾
性部材15の各々との相互作用の結果生じる振動遮断特
性を積極的に利用することにより、中間質量要素13、
除振対象物Oの振動源となる支持面Fの振動をアクチュ
エータの一例である圧電素子11により相殺するよう
に、間接的に除振対象物Oの振動を制御するものであ
る。
【0018】そして、このアクティブ除振装置1Aの設
計は、以下の順序で行われる。 支持面Fの振動、例えば床振動による中間質量要素
13の振動を打ち消すようにアクティブ制御するローカ
ルフィードバック系Lの制御ゲインを決定する。 ローカルフィードバック系Lの制御ゲインが前向き
要素として作用するようにローカルフィードバック系L
への加算点として加算器22を介設する。 除振対象物Oの振動を打ち消すための振動を圧電素
子11に生じさせるための信号を加算器22に入力する
ようにメインフィードバック系Mの制御ゲインを決定す
る。
【0019】以上のようにして構成されたアクティブ除
振装置1Aの各フィードバック系の制御特性は、伝達関
数を用いて以下のように表すことができる。まず、第2
弾性部材15を介して圧電素子11より中間質量要素1
3に操作力uが作用した場合における、中間質量要素1
3、除振対象物Oを含むパッシブな制御系の特性は、以
下の運動方程式により表すことができる。
【数1】 1:制振対象物Oの質量 m2:中間質量要素13の質量 x1:除振対象物Oの上記作用方向における変位 x2:中間質量要素13の上記作用方向における変位
【0020】この(1)式では、簡単化するために、系
に含まれる減衰要素については、これを無視している。
(1)式をラプラス変換すると、入力である中間質量要
素13に対する操作力uから、出力である中間質量要素
13、除振対象物Oの加速度x1″、x2″迄のオープン
ループにおける、上記入力と上記出力のそれぞれの間の
伝達関数G1,G2は以下のように表すことができる。な
お、x1″、x2″、u、m1、m2、k1、k2について
は、ラプラス変換後も同じ記号を用いている。また、s
はラプラス演算子である。
【数2】
【0021】次に、設計手順で記載した加算器22へ
のメインフィードバック系Mからの入力を考慮すると、
ローカルフィードバック系Lは図2のように表すことが
できる。なお、x0は支持面Fの上記作用方向における
変位を表し、x0″は、支持面Fの振動状態として加速
度を表している。したがって、操作力uと中間質量要素
13の加速度x2″との間の伝達関数は、以下のように
表すことができる。
【数3】 2:第2制御要素の伝達特性
【0022】さらに、支持面Fの振動(加速度x0″)
と中間質量要素13の加速度x2″との間の伝達関数
は、以下のように表すことができる。
【数4】 操作力uと除振対象物Oの加速度x1″との間は伝達関
数G1で関係付けられる点を考慮すると、図2に示す系
に第1弾性要素14、除振対象物Oを加えた系は図3の
ように表すことができる。また、第1弾性要素14、除
振対象物Oを含むアクティブな制御系における操作力u
と除振対象物Oの加速度x1″との間の伝達関数は、以
下のように表すことができる。
【数5】
【0023】したがって、図1に示すように第1制御要
素21からの出力rが目標値として加算器22に入力さ
れている点を考慮すると、図1に示す系は、図4のよう
に表すことができる。即ち図1に示す系と図4に示す系
は等価である。この図4より明らかなように、加算器2
2への目標値rの入力も含めた場合における、支持面F
の加速度x0″の振動と除振対象物Oのとの間の伝達関
数は、以下のように表すことができる。
【数6】 1:第1制御要素21の伝達特性
【0024】(7)式より、第1,第2制御要素21,
23の伝達特性H1,H2が分母にのみ含まれており、第
1,第2制御要素21,23にフィードバックゲインを
与えることにより、支持面Fから除振対象物Oへの振動
の伝達率が小さくなることは容易に理解することができ
る。さらに、図4に示すブロック図は、図5のように表
すことができる。以上のように、第1,第2制御要素2
1,23の伝達特性H1,H2は、互いに共働して振動絶
縁に寄与することが分かる。
【0025】なお、上記実施形態では、固体素子として
圧電素子11を用いた装置を示したが、本発明は、これ
に限定するものではなく、圧電素子11に代えて磁歪素
子を用いてもよく、この場合には、動力入力部により電
流の変化による磁界の強さを変化させる磁歪素子を振動
させる。また、図1において、二点鎖線で示すように、
支持面Fと中間質量要素13との間に、圧電素子11お
よび第2弾性部材15と並列に弾性部材24を設けても
よい。この場合においても、上述したように、第1,第
2制御要素21,23の伝達特性H1,H2は、互いに共
働して振動絶縁に寄与する。なお、図7において、曲線
I(実線)は、上記実施形態に係るアクティブ除振装置
の除振特性を示し、低周波数領域において共振点が存在
せず、高周波数領域において除振性能がよくなってい
る。
【0026】図6は、本発明に係る他のアクティブ除振
装置1Bを質量m1の除振対象Oに適用した状態を示し
たもので、図1に示すアクティブ除振装置1Aとは、圧
電素子11、第2弾性部材15に代えて、空気アクチュ
エータ或はリニアモータ31を採用した点を除き、他は
実質的に同一である。この、空気アクチュエータ或はリ
ニアモータ31は、機能的には図6に示すように、中間
質量要素13を振動させる駆動部32と、中間質量要素
13に対してばね作用を及ぼす弾性エレメント33とか
らなっている。このアクティブ除振装置1Bについて
も、弾性エレメント33のばね定数をk2とすることに
より上述した数式による説明が当てはまる。
【0027】なお、上述したように、系に含まれる減衰
要素を無視したが、この減衰要素を考慮しても上述した
式に減衰作用の項が加わることにより式は複雑になる
が、第1,第2制御要素21,23にフィードバックゲ
インを与えることにより、上記伝達率が小さくなること
には変わりはない。また、上記実施形態は2自由度系で
あるが、本発明に係るアクティブ除振装置1は、一つの
除振対象物Oに複数台配置してもよい。例えば互いに直
交するX,Y,Zの3軸方向のそれぞれに上記アクティ
ブ除振装置を配置してもよく、2個の剛体(除振対象物
O、中間質量要素13)を含む12自由度系にも拡張可
能である。
【0028】この場合、第1センサ16、第2センサ1
7と、圧電素子11とは必ずしも一対一の関係である必
要はない。例えば、異なる位置、方向に3個の第1セン
サ16と3個の第2センサ17を設け、異なる位置、方
向に5個の圧電素子11を設けてもよく。この場合、一
つの第1センサ16、一つの第2センサ17からの信号
は、必ずしも一つの圧電素子11の制御にのみ使用され
るとは限らず、別の圧電素子11の制御にも使用されて
もよい。また、一つの除振対象物Oに対して、複数の中
間質量要素13を設け、この除振対象物Oと各中間質量
要素13の各々に関して、上述した第1センサ16、第
2センサ17、圧電素子11を含むアクティブ除振装置
の除振制御系を構成するようにしてもよい。以上の点に
ついては、磁歪素子、空気アクチュエータ或はリニアモ
ータを使用する場合も同様である。さらに、第1センサ
16、第2センサ17として速度検出器を用いてもよ
く、本発明はこれらを構成要素とするアクティブ除振装
置も含んでいる。
【0029】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、除振対象物の振動状態を検出する第1セン
サ、中間質量要素の振動状態を検出する第2センサから
信号を入力される制御装置により、上記除振対象物の作
用方向における振動を打消す振動を上記中間質量要素に
生じさせるように上記固体素子等の動力入力部に電圧変
化或は磁場変化等を生じさせるための信号を出力するよ
うに形成してある。このため、低周波数領域で共振点を
生じることなく、高周波数領域で十分な除振性能を得る
ことを可能としたアクティブ除振装置を提供しようとす
るものである。共振点を生じることなく、300Hz付
近で約−60dBの振動伝達率の達成が可能になるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るアクティブ除振装置を除振対象
物に適用した状態の概略を示す図である。
【図2】 中間質量要素、除振対象物を含むパッシブな
制御系の制御ブロック図である。
【図3】 図2に示す系に第1弾性要素、除振対象物を
加えた系の制御ブロック図である。
【図4】 図1に示す系の制御ブロック図である。
【図5】 図4に示す制御ブロック図と等価な制御ブロ
ック図である。
【図6】 本発明に係る他のアクティブ除振装置を除振
対象物に適用した状態の概略を示す図である。
【図7】 ばね質点系の振動伝達率の周波数特性を示す
図である。
【符号の説明】
1A,1B アクティブ除振装置 11 圧電素子 12 動力入力部 13 中間質量
要素 14 第1弾性要素 15 第2弾性
要素 16 第1センサ 17 第2セン
サ 18 制御装置 21 第1制御
要素 22 加算器 23 第2制御
要素 31 空気アクチュエータ或はリニアモータ 32 駆動部 33 弾性エレ
メント F 支持面 O 除振対象物 M メインフィードバック系 L ローカルフ
ィードバック系 m1,m2 質量 k1,k2 ばね
定数 u 操作力 H1,H2 伝達
特性

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に生じる電圧の変化或は磁場の変化
    により変化する長さの方向に沿った作用方向における一
    端が支持面に固定された固体素子と、 この固体素子における上記電圧或は磁場を変化させる動
    力入力部と、 上記作用方向において、上記固体素子の上記他端と除振
    対象物との間に位置させられる中間質量要素と、 一端が上記中間質量要素に固定され、他端が上記除振対
    象物に固定され、この中間質量要素と除振対象物とにば
    ね作用を及ぼす第1弾性部材と、 一端が上記固体素子に固定され、他端が上記中間質量要
    素に固定され、この固体素子と中間質量要素とにばね作
    用を及ぼす第2弾性部材と、 上記除振対象物の上記作用方向における振動状態を検出
    する第1センサと、 上記中間質量要素の上記作用方向における振動状態を検
    出する第2センサと、 上記第1センサ、第2センサから信号を入力され、上記
    除振対象物の上記作用方向における振動を打消す振動を
    上記中間質量要素に生じさせるように上記固体素子の上
    記動力入力部に電圧変化或は磁場変化を生じさせるため
    の信号を出力する制御装置とからなるアクティブ除振装
    置。
  2. 【請求項2】 磁場の変化により変化する長さの方向に
    沿った作用方向における一端が支持面上に固定され、ば
    ね作用を有するリニアモータと、 このリニアモータにおける上記磁場を変化させる動力入
    力部と、 上記作用方向において、上記リニアモータの他端に固定
    された中間質量要素と、 上記作用方向において、一端が上記中間質量要素に固定
    され、他端が除振対象物に固定され、この中間質量要素
    と除振対象物とにばね作用を及ぼす第2弾性部材と、 上記除振対象物の上記作用方向における振動状態を検出
    する第1センサと、 上記中間質量要素の上記作用方向における振動状態を検
    出する第2センサと、 上記第1センサ、第2センサから信号を入力され、上記
    除振対象物の上記作用方向における振動を打消す振動を
    上記中間質量要素に生じさせるように上記リニアモータ
    の上記動力入力部に電圧変化或は磁場変化を生じさせる
    ための信号を出力する制御装置とからなるアクティブ除
    振装置。
  3. 【請求項3】 空気圧力の変化により変化する長さの方
    向に沿った作用方向における一端が支持面上に固定さ
    れ、ばね作用を有する空気アクチュエータと、 この空気アクチュエータにおける上記空気圧力を変化さ
    せる動力入力部と、 上記作用方向において、上記空気アクチュエータの他端
    に固定された中間質量要素と、 上記作用方向において、一端が上記中間質量要素に固定
    され、他端が除振対象物に固定され、この中間質量要素
    と除振対象物とにばね作用を及ぼす第2弾性部材と、 上記除振対象物の上記作用方向における振動状態を検出
    する第1センサと、 上記中間質量要素の上記作用方向における振動状態を検
    出する第2センサと、 上記第1センサ、第2センサから信号を入力され、上記
    除振対象物の上記作用方向における振動を打消す振動を
    上記中間質量要素に生じさせるように上記空気アクチュ
    エータの上記動力入力部に電圧変化或は磁場変化を生じ
    させるための信号を出力する制御装置とからなるアクテ
    ィブ除振装置。
  4. 【請求項4】 上記制御装置が、上記第1センサからの
    信号を第1制御要素、加算器、第2制御要素を介して上
    記動力入力部にフィードバックするメインフィードバッ
    ク系と、第2センサからの信号を上記加算器、上記第2
    制御要素を介して上記動力入力部にフィードバックする
    ローカルフィードバック系とを形成し、 上記ローカルフィードバック系により上記中間質量要素
    の振動を打消す操作力を上記固体素子、或は上記リニア
    モータ或は上記空気アクチュエータに生じさせ、上記メ
    インフィードバック系により除振対象物の上記作用方向
    における振動を打消す振動を上記中間質量要素に生じさ
    せる操作力を上記固体素子、或は上記リニアモータ或は
    上記空気アクチュエータに生じさせる請求項1から3の
    いずれかに記載のアクティブ除振装置。
  5. 【請求項5】 上記固体素子が、圧電素子により形成さ
    れた請求項1または4に記載のアクティブ除振装置。
  6. 【請求項6】 上記固体素子が、磁歪材料により形成さ
    れた請求項1または4に記載のアクティブ除振装置。
  7. 【請求項7】 上記第1センサ、第2センサの各々を、
    加速度センサとした請求項1から6のいずれかに記載の
    アクティブ除振装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001271871A (ja) * 2000-03-24 2001-10-05 Tokkyokiki Corp アクティブ防振装置
JP2016008619A (ja) * 2014-06-23 2016-01-18 キヤノン株式会社 振動制御装置、リソグラフィ装置、および物品の製造方法

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