JPH11141504A - 油圧回路装置 - Google Patents

油圧回路装置

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JPH11141504A
JPH11141504A JP9308503A JP30850397A JPH11141504A JP H11141504 A JPH11141504 A JP H11141504A JP 9308503 A JP9308503 A JP 9308503A JP 30850397 A JP30850397 A JP 30850397A JP H11141504 A JPH11141504 A JP H11141504A
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JP
Japan
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hydraulic
hydraulic pump
supply
dual
pump
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JP9308503A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Tani
信幸 谷
Hiromichi Ueno
広道 上野
Toshiyuki Sakai
利幸 酒井
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】油圧ショベル(S)等の複数の油圧アクチュエ
ータ(1,2,…)に作動油を供給する油圧回路装置
(A)において、高効率化による省エネルギの促進及び
装置全体のコンパクト化を図る。 【解決手段】上部旋回体(s2)を旋回作動させる旋回
モータ(2)に、第1の油圧ポンプ(6)から油圧閉回
路(8)により作動油を給排するとともに、走行系及び
掘削系の各油圧アクチュエータ(1,3,4,5)に、
第2の油圧ポンプ(7)から油圧開回路(12)により
作動油を供給する。第1の油圧ポンプ(6)から吐出さ
れる作動油を、開閉弁(21)、供給切換弁(22)及
びチェック弁(10)を備える切換供給手段(20)に
より、油圧閉回路(6)から油圧開回路(12)に切換
えて供給できるように回路構成する。第1及び第2の油
圧ポンプ(6,7)を2連ポンプとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ルやクレーン等に適用される油圧回路装置に関し、特
に、油圧回路の高効率化によって省エネルギを図る技術
分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の油圧回路装置とし
て、図4に例示するように、油圧ショベル(S)(図4
参照)のクローラ(s1)、上部旋回体(s2)、ブー
ム(s3)、アーム(s4)、バケット(s5)等をそ
れぞれ操作するためのものが知られている。このもので
は、一般に、ディーゼルエンジンにより油圧ポンプを回
転駆動してエンジンの出力を油圧動力に変換し、該油圧
ポンプから吐出される作動油を上記油圧ショベル(S)
の各油圧アクチュエータに供給するとともに、その作動
油の流量及び圧力を制御することで、各油圧アクチュエ
ータの作動を制御して、上記クローラ(s1)等を操作
するように構成されている。
【0003】すなわち、例えば図6に示すように、エン
ジンにより駆動される2連の可変容量形油圧ポンプ
(7,7)の各々から吐出される作動油を、油圧開回路
(12′)により、左右の走行モータ(1,1)、旋回
モータ(2)、ブームシリンダ(3)、アームシリンダ
(4)及びバケットシリンダ(5)に対し、それぞれ流
量制御弁(13,13,…)により分流して所要量だけ
供給するとともに、余剰の作動油をブリードオフして油
タンク(9)に還流させる。そして、オペレータによる
レバー操作に対応して流量制御弁(13,13,…)の
絞り量がそれぞれ変更されて、各油圧アクチュエータ
(1,2,…)に供給される作動油の流量及び圧力を変
更することで、複数の油圧アクチュエータ(1,2,
…)を同時に作動させて油圧ショベル(S)の走行や掘
削等の作業を自由自在に行うことができるようになって
いる。このような油圧開回路(12′)を用いたもの
は、その操作性の良さにより現在殆どの油圧ショベルに
採用されている。
【0004】また、例えば実開昭60−172870号
公報に開示されるように、複数の油圧アクチュエータに
個別に油圧閉回路により作動油を供給するようにしたも
のも知られており、このものでは、流量制御弁による作
動油の分流に伴う絞り損失や作動油のブリードオフ損失
がないので、動力損失の低減による省エネルギを図れる
という利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記前者の
油圧開回路(12′)を用いたものでは、油圧アクチュ
エータ(1,2,…)の作動制御を全て流量制御弁(1
3,13,…)による作動油の流量の絞りによって行っ
ているため、作動油の絞り損失が大きい。また、油圧ポ
ンプ(7,7)からの吐出圧力を油圧アクチュエータ
(1,2,…)のうちの最大負荷のものに対応する高圧
にする必要があるので、ブリードオフ損失も大きくな
る。特に、油圧ショベル特有の同時操作が行われたとき
に、旋回モータ(2)の負荷パターンが掘削系の各シリ
ンダ(3,4,5)の負荷パターンと大きく異なるた
め、例えば低負荷のバケットシリンダ(5)に対しても
高負荷の旋回モータ(2)と同じ高圧の作動油が供給さ
れることで、該旋回モータ(2)を含む油圧回路では、
動力損失が極めて大きくなってしまうという不具合があ
る。
【0006】また、旋回モータ(2)を含む旋回体駆動
系には、加減速時に所定圧以上の作動油をリリーフさせ
るリリーフ弁(図示せず)が設けられており、上部旋回
体(s2)の回転慣性が大きいことから、自ずと位置エ
ネルギ或いは慣性エネルギを吸収するためのリリーフ損
失も大きくなってしまう。
【0007】さらに、上記流量制御弁(13,13,
…)による作動油の絞り損失及びリリーフ弁による作動
油のリリーフ損失が全て熱損失となるので、作動油冷却
用のオイルクーラや油タンク(9)を大容量のものにし
なくてはならず、このことが装置全体の大型化を招くと
いう問題もある。
【0008】一方、上記後者の油圧閉回路を用いたもの
では、油圧ポンプの個数が多くなってしまうという不具
合がある。これは、一般に油圧ショベルによる作業で
は、いくつかの油圧アクチュエータを同時に作動させる
場合が多く、同時に作動することのあり得る少なくとも
4つの油圧アクチュエータをそれぞれ独立した閉回路と
しなければならないからである。そして、油圧ポンプの
個数が多いほど空運転による無効動力が増大する上、油
圧回路装置全体の大型化及び高コスト化を招くことにな
り、好ましくない。
【0009】そこで、上記両者の折衷案として、前者の
如く走行モータ(1,1)や掘削系の各シリンダ(3,
4,5)に対して油圧開回路により作動油を供給すると
ともに、この油圧開回路とは独立して、上部旋回体(s
2)のみを駆動する旋回モータ(2)専用の油圧閉回路
を設けるようにすれば、慣性力の大きな旋回体駆動系の
絞り損失及びリリーフ損失を解消することができて、大
きな損失低減効果が得られると考えられる。
【0010】しかしながら、この場合でも、上部旋回体
(s2)を回転作動させないときには、旋回体駆動系の
油圧閉回路において油圧ポンプが空運転されることにな
り、該油圧ポンプの無効動力による動力損失の問題が依
然として残る。
【0011】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、複数の油圧アクチュ
エータに作動油を供給する油圧回路の構成に工夫を凝ら
すことで、油圧回路の高効率化による省エネルギの促
進、及び装置全体のコンパクト化を実現することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の解決手段では、複数の油圧アクチュエータ
のうちの少なくとも1つに油圧閉回路により作動油を給
排する一方、残りの油圧アクチュエータに油圧開回路に
より作動油を供給するようにし、さらに、上記油圧閉回
路の油圧ポンプから上記油圧開回路に切換えて作動油を
供給可能な切換供給手段を設けた。
【0013】具体的には、請求項1記載の発明では、図
1、図2及び図3に示すように、複数の油圧ポンプ
(6,7)から吐出される作動油を複数の油圧アクチュ
エータ(1,2,3,4,5)に分配供給するようにし
た油圧回路装置を前提とする。そして、上記複数の油圧
ポンプ(6,7)のうちの少なくとも1つを兼用の油圧
ポンプ(6)とし、上記油圧アクチュエータ(1,2,
3,4,5)のうちの少なくとも1つに上記兼用の油圧
ポンプ(6)を接続して作動油を給排する油圧閉回路
(8)と、該油圧閉回路(8)の油圧アクチュエータを
除く残りの油圧アクチュエータに、上記兼用の油圧ポン
プ(6)を除く残りの油圧ポンプ(7)から吐出される
作動油を供給する油圧開回路(12)と、上記兼用の油
圧ポンプ(6)から吐出される作動油を上記油圧閉回路
(8)から油圧開回路(12)に切換え供給する切換供
給手段(20)とを備えている構成とする。
【0014】この構成によれば、兼用の油圧ポンプ
(6)から油圧閉回路(8)により少なくとも1つの油
圧アクチュエータに作動油が給排される一方、残りの油
圧ポンプ(7)から油圧開回路(12)により残りの油
圧アクチュエータに作動油が供給されるので、上記各油
圧アクチュエータ(1,2,3,4,5)をそれぞれ作
動させることが可能になる。そして、上記油圧閉回路
(8)では、兼用の油圧ポンプ(6)からの作動油の吐
出流量を変更することで油圧アクチュエータを制御する
ことができるので、作動油の流量を絞るための流量制御
弁が不要になって、その分、絞り損失の低減が図られ
る。
【0015】また、上述の如く作動油の絞り損失が低減
する結果、絞り損失に伴う発熱量も小さくなるので、作
動油冷却用のオイルクーラや油タンク(9)そのものを
小型化することができ、装置全体のコンパクト化が図ら
れる。
【0016】さらに、上記油圧閉回路(8)の油圧アク
チュエータを作動させないときには、兼用の油圧ポンプ
(6)から吐出される作動油を、切換供給手段(20)
により上記油圧閉回路(8)から油圧開回路(12)に
切換えて供給することができるので、該兼用の油圧ポン
プ(6)の空運転による無効動力を解消することがで
き、しかも、残りの油圧ポンプ(7)を全体として小容
量化することも可能になり、このことで、装置全体の一
層のコンパクト化が図られる。
【0017】請求項2記載の発明では、図1、図2又は
図3に示すように、第1の油圧ポンプ(6)及び第1の
油圧アクチュエータ(2)を一対の給排ライン(8a,
8b)により接続して構成した油圧閉回路(8)と、第
2の油圧ポンプ(7)の供給ライン(12a)に第2の
油圧アクチュエータ(1,3,4,5)を接続して構成
した油圧開回路(12)とを備え、上記第1の油圧ポン
プ(6)に接続した給排ライン(8a,8b)の供給側
(8a又は8b)を、上記第1の油圧アクチュエータ
(2)と上記第2の油圧ポンプ(7)の供給ライン(1
2a)とに切換え接続する切換供給手段(20)を設け
て、この切換供給手段(20)により上記第1の油圧ア
クチュエータ(2)への作動油の供給を遮断したとき、
上記第1の油圧ポンプ(6)から吐出される作動油を上
記第2の油圧ポンプ(7)の供給ライン(12a)に合
流させる構成とする。
【0018】この構成によれば、請求項1記載の発明と
同様の作用が得られる。すなわち、第1及び第2の各油
圧アクチュエータ(1,2,3,4,5)をそれぞれ作
動させることができ、また、油圧閉回路(8)におい
て、作動油の流量を絞るための流量制御弁が不要になる
分、絞り損失の低減が図られ、これに伴い発熱量も小さ
くなるので、装置全体のコンパクト化が可能になる。さ
らに、第1の油圧アクチュエータ(2)を作動させない
ときには、第1の油圧ポンプ(6)から吐出される作動
油を、切換供給手段(20)の切換え接続により第2の
油圧ポンプ(7)の供給ライン(12a)に合流させて
油圧開回路(12)に供給することができるので、上記
第1の油圧ポンプ(6)の無効動力の解消、及び、第2
の油圧ポンプ(7)の小容量化による装置全体の一層の
コンパクト化が可能になる。
【0019】請求項3記載の発明では、図1、図2又は
図3に示すように、請求項1記載の発明における油圧閉
回路(8)は、兼用の油圧ポンプ(6)を旋回体(s
2)を駆動する旋回モータ(2)に接続するものとす
る。
【0020】このことで、慣性力の大きな旋回体駆動系
における作動油の絞り損失及びリリーフ損失を解消する
ことができるので、顕著な損失低減効果を得ることがで
きる。また、他の油圧アクチュエータ(1,3,4,
5)と負荷パターンの異なる旋回モータ(2)を油圧開
回路(12)から独立させることで、該油圧開回路(1
2)においても作動油の絞り損失及びブリードオフ損失
を低減することができる。
【0021】請求項4記載の発明では、図1、図2及び
図3に示すように、請求項1又は3記載の発明における
油圧ポンプ(6,7)は2つ設けられている。このこと
で、各油圧アクチュエータ(1,2,3,4,5)に作
動油を供給する油圧ポンプ(6,7)の個数を最小限に
抑えることができるので、装置全体の大型化及び高コス
ト化を防止できる。
【0022】請求項5記載の発明では、図1、図2及び
図3に示すように、請求項4記載の発明における2つの
油圧ポンプ(6,7)は、同一の原動機により回転駆動
される構成とする。
【0023】この構成では、油圧閉回路(8)において
油圧アクチュエータにより被駆動側を減速作動させると
き、該被駆動側の慣性体の慣性エネルギが油圧力に変換
され、油圧アクチュエータから兼用の油圧ポンプ(6)
の吸入側に高圧油が還流されて、該兼用の油圧ポンプ
(6)の回転を補助するようになる。これにより、油圧
閉回路(8)の被駆動側の慣性エネルギを原動機側に回
収することができ、この回収したエネルギが、同一の原
動機により回転駆動される第2の油圧ポンプ(7)によ
り油圧開回路(12)の各油圧アクチュエータに回生さ
れる。つまり、被駆動側の慣性エネルギを回生利用する
ことができるので、発熱の低減及び省エネルギが図られ
る。
【0024】なお、この発明は、請求項3記載の発明の
如く慣性力の大きな旋回体駆動系を油圧閉回路(8)と
した場合に特に有効なものになる。
【0025】請求項6記載の発明では、図1に示すよう
に、請求項5記載の発明における兼用の油圧ポンプ
(6)及び旋回モータ(2)は、それぞれ作動油の給排
方向を反転可能で、かつ、一対の給排ライン(8a,8
b)からなる油圧閉回路(8)により互いに接続されて
いる。そして、切換供給手段(20)は、上記一対の給
排ライン(8a,8b)に、上記兼用の油圧ポンプ
(6)側と旋回モータ(2)側とを連通状態又は遮断状
態に切換えるように設けられた開閉弁(21)と、上記
兼用の油圧ポンプ(6)を、油圧開回路(12)に対し
連通状態又は遮断状態に切換えるように設けられ、か
つ、該連通状態で上記兼用の油圧ポンプ(6)の吐出側
になるポート(6a又は6b)を選択的に上記油圧開回
路(12)側に連通する供給切換弁(22)と、上記兼
用の油圧ポンプ(6)の2つのポート(6a,6b)及
び油タンク(9)の間に、それぞれ該油タンク(9)側
から各ポート(6a,6b)側への作動油の流れを許容
するように設けられたチェック弁(10,10)とを備
えている構成とする。
【0026】この構成では、開閉弁(21)を連通状態
とし、かつ供給切換弁(22)を遮断状態にすること
で、兼用の油圧ポンプ(6)から吐出される作動油を油
圧閉回路(8)により旋回モータ(2)に給排すること
ができる。一方、上記開閉弁(21)を遮断状態とし、
かつ供給切換弁(22)を連通状態にすることで、兼用
の油圧ポンプ(6)から吐出される作動油を上記油圧閉
回路(8)から油圧開回路(12)に切換えて供給する
ことができる。その際、兼用の油圧ポンプ(6)は、チ
ェック弁(10,10)を介して油タンク(9)から作
動油を吸入して、十分な流量の作動油を上記油圧開回路
(12)に供給することができる。つまり、切換供給手
段(20)が簡単な構成で実現される。
【0027】請求項7記載の発明では、図2に示すよう
に、請求項5記載の発明における兼用の油圧ポンプ
(6)及び旋回モータ(2)は、それぞれ作動油の給排
方向を反転可能で、かつ、一対の給排ライン(8a,8
b)からなる油圧閉回路(8)により互いに接続されて
いる。そして、切換供給手段(20)は、上記一対の給
排ライン(8a,8b)に、上記兼用の油圧ポンプ
(6)側と旋回モータ(2)側とを連通状態又は遮断状
態に切換えるように設けられた開閉弁(21)と、上記
兼用の油圧ポンプ(6)を、油圧開回路(12)に対し
連通状態又は遮断状態に切換えるように設けられ、か
つ、該連通状態で上記兼用の油圧ポンプ(6)の吐出側
になるポート(6a又は6b)を選択的に上記油圧開回
路(12)側に連通する供給切換弁(22)と、上記兼
用の油圧ポンプ(6)の吸入側になるポート(6b又は
6a)を選択的に油タンク(9)に連通する自吸切換弁
(26)とを備えている構成とする。
【0028】この構成では、請求項6記載の発明と同様
に切換供給手段(20)の構成が具体化され、開閉弁
(21)及び供給切換弁(22)の切換により、兼用の
油圧ポンプ(6)から吐出される作動油を油圧閉回路
(8)により旋回モータ(2)に給排することができる
一方、上記油圧閉回路(8)から油圧開回路(12)に
切換えて供給することができる。さらに、兼用の油圧ポ
ンプ(6)が油タンク(9)から自吸切換弁(26)を
介して作動油を吸入するので、作動油の吸入における圧
力損失を低減させることができる。
【0029】請求項8記載の発明では、図3に示すよう
に、請求項5記載の発明における兼用の油圧ポンプ
(6)及び旋回モータ(2)は、それぞれ作動油の給排
方向を反転可能で、かつ、一対の給排ライン(8a,8
b)からなる油圧閉回路(8)により互いに接続されて
いる。そして、切換供給手段(20)は、上記一対の給
排ライン(8a,8b)に、上記兼用の油圧ポンプ
(6)側と旋回モータ(2)側とを連通状態又は遮断状
態に切換えるように設けられ、かつ、該遮断状態で上記
兼用の油圧ポンプ(6)の吐出側になるポート(6a又
は6b)を選択的に油圧開回路(12)に連通する供給
切換弁(27)と、上記兼用の油圧ポンプ(6)の吸入
側になるポート(6b又は6a)を選択的に油タンク
(9)に連通する自吸切換弁(26)とを備えている構
成とする。
【0030】この構成では、請求項7記載の発明と同様
に切換供給手段(20)の構成が具体化され、供給切換
弁(27)の切換によって、兼用の油圧ポンプ(6)か
ら吐出される作動油を、油圧閉回路(8)により旋回モ
ータ(2)に給排することができる一方、上記油圧閉回
路(8)から油圧開回路(12)に切換えて供給するこ
とができる。つまり、上記供給切換弁(27)のみの切
換作動により、上記兼用の油圧ポンプ(6)からの作動
油の供給先を油圧閉回路(8)又は油圧開回路(12)
のいずれか一方に確実に切換えることができる。
【0031】請求項9記載の発明では、図1に示すよう
に、請求項6記載の発明において、油圧開回路(12)
の各油圧アクチュエータ(1,3,4,5)側から排出
された作動油を、チェック弁(10,10)を介して兼
用の油圧ポンプ(6)の吸入側になるポート(6b又は
6a)に導く自吸補助通路(14)を設けた。
【0032】このことで、油圧開回路(12)の各油圧
アクチュエータ(1,3,4,5)側から排出された作
動油の一部が油タンク(9)に還流されずに、チェック
弁(10,10)を介して兼用の油圧ポンプ(6)に吸
入されるので、該兼用の油圧ポンプ(6)の自吸性を向
上させることができる。
【0033】請求項10記載の発明では、図2又は図3
に示すように、請求項7又は8記載の発明において、油
圧開回路(12)の各油圧アクチュエータ(1,3,
4,5)側から排出された作動油を、自吸切換弁(2
6)を介して兼用の油圧ポンプ(6)の吸入側となるポ
ート(6b又は6a)に導く自吸補助通路(14)を設
けた。このことで、請求項9記載の発明と同様に兼用の
油圧ポンプ(6)の自吸性を向上させることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基いて説明する。
【0035】(実施形態1)図1は、本発明を油圧ショ
ベル(S)(図4参照)の油圧回路(A)に適用した実
施形態1を示し、この油圧回路(A)は、左右一対のの
走行モータ(1,1)旋回モータ(2)、ブームシリン
ダ(3)、アームシリンダ(4)、バケットシリンダ
(5)の合計6つの油圧アクチュエータに、第1及び第
2の2つの油圧ポンプ(6,7)から吐出される作動油
を分配供給するようにしたものである。
【0036】上記左右一対の走行モータ(1,1)は、
正逆いずれか一側からの作動油の供給によりそれぞれ正
転作動又は逆転作動が可能な2方向回転形のもので、油
圧ショベル(S)の左右一対のクローラ(s1)(図4
には片側のみを示す)をそれぞれ正転又は逆転駆動する
ことで、油圧ショベル(S)を前進、後退等させるもの
である。また、上記旋回モータ(2)は、同様に正転作
動又は逆転作動が可能な2方向回転形のもので、油圧シ
ョベル(S)の上部旋回体(s2)を、鉛直方向に延び
る回転軸(Z)の回りに左右いずれかの側に回転させる
ものである。尚、上記走行モータ(1,1)及び旋回モ
ータ(2)としては、例えばカムモータや斜板式ピスト
ンモータが用いられる。
【0037】さらに、上記ブームシリンダ(3)、アー
ムシリンダ(4)及びバケットシリンダ(5)は、それ
ぞれ、油圧ショベル(S)のブーム(s3)、アーム
(s4)及びバケット(s5)を駆動する、所謂、掘削
系のシリンダであり、正逆いずれか一側からの作動油の
供給により進退作動され、上記ブーム(s3)、アーム
(s4)及びバケット(s5)を水平軸(X1 ,X2 ,
X3 )の回りに上下方向に回転駆動して、掘削作業を行
うものである。
【0038】上記第1の油圧ポンプ(6)は、兼用の油
圧ポンプをなすもので、例えば正逆両側へ傾転可能な可
変斜板を有する可変容量形ピストンポンプであり、上記
可変斜板の傾転方向の切換えに応じて作動油の給排方向
が反転し、また、その傾転角度に応じて吐出流量が変更
されるものである。この第1の油圧ポンプ(6)は、一
対の給排ライン(8a,8b)からなる油圧閉回路
(8)により旋回モータ(2)に接続されていて、図示
しないディーゼルエンジンにより入力シャフトが回転駆
動されて作動油を吐出するようになっている。
【0039】すなわち、可変斜板が正転側に傾転されて
第1の油圧ポンプが正転作動されるときには、該第1の
油圧ポンプ(6)の図の上側のポート(6a)が吐出側
になり、このポート(6a)から吐出された作動油が図
の上側の給排ライン(8a)を流通して旋回モータ
(2)に供給され、これにより該旋回モータ(2)が正
転作動される。そして、旋回モータ(2)から排出され
た作動油は図の下側の給排ライン(8b)を流通して、
吸入側になっている図の下側のポート(6b)に還流さ
れる。反対に、可変斜板が逆転側に傾転されて第1の油
圧ポンプが逆転作動されるときには、吐出側になってい
る下側のポート(6b)から吐出された作動油が、下側
の給排ライン(8b)を流通して旋回モータ(2)に供
給され、該旋回モータ(2)を逆転作動させて排出され
て、上側の給排ライン(8a)を流通して吸入側になっ
ている上側のポート(6a)に還流される。
【0040】また、上記給排ライン(8a,8b)の各
々を油タンク(9)側に連通する油通路には、該油タン
ク(9)から各給排ライン(8a,8b)側への作動油
の流れを許容するチェック弁(10,10)が設けられ
ていて、このチェック弁(10,10)を介して油タン
ク(9)から吸い込まれる作動油が、油圧閉回路(8)
の低圧側の給排ライン(8a,8b)に漏れ補給され
る。
【0041】上記第2の油圧ポンプ(7)は、例えば、
正転側のみへ傾転可能な可変斜板を有する可変容量形ピ
ストンポンプであり、該可変斜板の傾転角度に応じて吐
出流量が変更されるものである。この第2の油圧ポンプ
(7)は、図示しないが、入力シャフトが第1の油圧ポ
ンプ(6)の入力シャフトと回転一体に連結された2連
ポンプになっている。そして、この第2の油圧ポンプ
(7)により油タンク(9)から吸い込まれて吐出され
る作動油は、吐出側ポート(7a)に接続された油圧開
回路(12)の供給ライン(12a)を流通し、流量制
御弁(13,13,13,13,13)によりそれぞれ
分流されて、走行モータ(1,1)、ブームシリンダ
(3)、アームシリンダ(4)及びバケットシリンダ
(5)に所要量だけ供給される。
【0042】すなわち、上記各流量制御弁(13)は、
例えば4ポート3位置の比例切換弁により構成され、オ
ペレータのレバー操作に応じて切換えられて、第2の油
圧ポンプ(7)側から供給される作動油を、走行モータ
(1,1)等の各油圧アクチュエータの正逆いずれか一
側に、オペレータのレバー操作量に応じた流量だけ分流
して供給するようになっている。
【0043】そして、上記各油圧アクチュエータに供給
された作動油の余剰分及び該各油圧アクチュエータから
排出された作動油は、合流して排出ライン(12b,1
2c)から油タンク(9)側に還流されるが、図の右側
の排出ライン(12b)を流通する戻り油の一部は、自
吸補助通路(14)を介して第1の油圧ポンプ(6)に
吸入される。すなわち、上記戻り油の一部は、油タンク
(9)に還流せずに上記自吸補助通路(14)からいず
れか一方のチェック弁(10,10)と低圧側の給排ラ
イン(8a,8b)とを介して、第1の油圧ポンプ
(6)の吸入側になっているポート(6b又は6a)に
吸入されるので、第1の油圧ポンプ(6)の自吸性が向
上する。
【0044】なお、上記油圧回路(A)には、図示しな
いが、作動油冷却用のオイルクーラが設けられ、油圧閉
回路(8)から漏れて油タンク(9)側に戻る戻り油や
油圧開回路(12)から排出ライン(12b,12c)
を流通して油タンク(9)に還流する戻り油を冷却す
る。また、上記第1及び第2の油圧ポンプ(6,7)の
可変斜板の傾転角度は、それぞれ各油圧アクチュエータ
の作動負荷に対応して制御され、これによりそれぞれポ
ンプ容量が変更されて入力トルクが変更されることで、
ディーゼルエンジンの出力が上記第1及び第2の油圧ポ
ンプ(6,7)に最大限に入力されて有効に油圧動力に
変換される。
【0045】そして、本発明の特徴部分として、油圧回
路(A)は、油圧閉回路(8)の第1の油圧ポンプ
(6)から吐出される作動油を油圧開回路(12)に切
換えて供給する切換供給手段(20)を備えている。
【0046】すなわち、上記切換供給手段(20)は、
開閉弁(21)と、供給切換弁(22)と、一対のチェ
ック弁(10,10)とを備えており、該開閉弁(2
1)は、一対の給排ライン(8a,8b)における第1
の油圧ポンプ(6)と旋回モータ(2)との間に配設さ
れ、該油圧ポンプ(6)側と旋回モータ(2)側とを同
時に連通する連通位置(図の下側位置)と、それらを同
時に遮断する遮断位置(図の上側位置)との間で切換え
られる4ポート2位置弁である。
【0047】また、上記供給切換弁(22)は、油圧閉
回路(8)の図の上側の給排ライン(8a)を油圧開回
路(12)の供給ライン(12a)側に連通する第1の
連通位置(図の上側位置)と、図の下側の給排ライン
(8b)を上記供給ライン(12a)側に連通する第2
の連通位置(図の下側位置)と、上記両給排ライン(8
a,8b)と供給ライン(12a)側とを遮断する遮断
位置(図の中央位置)との間で切換えられる3ポート3
位置の切換弁である。さらに、上記一対のチェック弁
(10,10)は、油タンク(9)から第1の油圧ポン
プ(6)への作動油の流量を十分に確保し得るように大
容量のものとされている。
【0048】そして、第1の油圧ポンプ(6)が正転作
動している場合、上記開閉弁(21)が遮断位置に切換
えられ、かつ上記供給切換弁(22)が第1の連通位置
に切換えられたとき、正転作動している第1の油圧ポン
プ(6)のポート(6a)から吐出された作動油は、給
排ライン(8a)を流通し、供給切換弁(22)から切
換供給ライン(23)に流通して、油圧開回路(12)
の供給ライン(12a)に供給される。その際、第1の
油圧ポンプ(6)は、図の下側のチェック弁(10)を
介して十分な流量の作動油を吸入することができるの
で、十分な流量の作動油を上記油圧開回路(12)に供
給することができる。
【0049】一方、第1の油圧ポンプ(6)が逆転作動
している場合、上記供給切換弁(22)を第2の連通位
置に切換えることで、上述の場合と同様に、作動油を図
の上側のチェック弁(10)を介して第1の油圧ポンプ
(6)のポート(6a)に吸入し、ポート(6b)から
吐出して、給排ライン(8b)、供給切換弁(22)及
び切換供給ライン(23)により上記供給ライン(12
a)に供給することができる。
【0050】なお、上記開閉弁(21)及び供給切換弁
(22)は、例えば、機械式、油圧パイロット式又は電
磁式のいずれかの方式で切換作動されるようにすればよ
い。
【0051】次に、上記実施形態1に係る油圧回路
(A)の動作及びその作用・効果を説明する。
【0052】まず、油圧ショベル(S)の上部旋回体
(s2)を旋回作動させる場合には、切換供給手段(2
0)の開閉弁(21)を連通位置とし、かつ供給切換弁
(22)を遮断位置とすれば、旋回モータ(2)は、油
圧閉回路(8)により給排される作動油によって回転作
動される。この旋回モータ(2)の制御は、第1の油圧
ポンプ(6)の可変斜板の傾転制御により作動油の吐出
方向及び吐出流量を変更することで行われ、作動油の流
量を絞るための流量制御弁が不要なので、その分、作動
油の絞り損失が低減される。つまり、慣性力の大きな旋
回体駆動系における作動油の絞り損失を解消することが
できるので、顕著な損失低減効果を得ることができる。
【0053】一方、第2の油圧ポンプ(7)から吐出さ
れる作動油は、油圧開回路(12)により、走行モータ
(1,1)、ブームシリンダ(3)、アームシリンダ
(4)及びバケットシリンダ(5)にそれぞれ供給さ
れ、オペレータのレバー操作に応じて、流量制御弁(1
3,13,13,13,13)により作動油の流量及び
圧力が制御されて、上記走行モータ(1,1)等がそれ
ぞれ制御される。この油圧開回路(12)おいては、負
荷パターンが上記の掘削系の各シリンダ(3、4、5)
と大きく異なる旋回モータ(2)が含まれていないの
で、作動油の絞り損失及びブリードオフ損失が低減され
る。
【0054】また、上記油圧閉回路(8)の旋回体駆動
系において、被駆動側の上部旋回体(s2)を減速作動
させるときには、該上部旋回体(s2)の慣性エネルギ
が旋回モータ(2)により油圧動力に変換され、該旋回
モータ(2)から第1の油圧ポンプ(6)の吸入側に高
圧油が還流されて、該第1の油圧ポンプ(6)の回転を
補助するようになる。そして、この補助回転力が入力シ
ャフトを介して第2油圧ポンプ(7)に伝達され、油圧
開回路(12)の各油圧アクチュエータを駆動する油圧
動力として回生利用される。つまり、上部旋回体(s
2)の慣性エネルギをエンジン側に回収して回生利用す
ることができる。
【0055】さらに、上述の如く作動油の絞り損失が大
幅に低減し、また、旋回体駆動系の動力回収により作動
油のリリーフ損失が解消される結果、作動油の発熱量も
大幅に小さくなるので、作動油の冷却のためのオイルク
ーラや油タンク(9)そのものを小型化することがで
き、装置全体のコンパクト化を図ることができる。
【0056】次に、上部旋回体(s2)を旋回作動させ
ない場合には、切換供給手段(20)の開閉弁(21)
を遮断位置に切換え、かつ供給切換弁(22)を第1及
び第2の連通位置のいずれか一方に切換えることで、第
1の油圧ポンプ(6)から吐出される作動油を、油圧閉
回路(8)から油圧開回路(12)に切換えて供給する
ことができる。すなわち、第1の油圧ポンプ(6)の吐
出流量を油圧開回路(12)にも供給し得るようになる
ため、第2の油圧ポンプ(7)は1つで十分であり、全
体としては、従来と比べて小容量化することも可能にな
るので、装置全体の一層のコンパクト化及びコスト低減
が図られる。
【0057】また、上述の如く、上部旋回体(s2)を
旋回作動させない場合にも、第1の油圧ポンプ(6)は
空運転されることがないので、その無効動力を解消する
ことができる。
【0058】このように、本発明の実施形態1では、油
圧ショベル(S)の旋回体駆動系を、油圧閉回路(8)
により旋回モータ(2)に作動油を給排し、かつ、走行
系及び掘削系の各油圧アクチュエータ(1,3,4,
5)に油圧開回路(12)により作動油を供給するもの
とし、さらに、上記第1の油圧ポンプ(6)から吐出さ
れる作動油を、油圧閉回路(6)から油圧開回路(1
2)に切換えて供給できるように回路構成したので、簡
単な構成により、作動油の熱損失の低減や動力回生によ
る省エネルギの促進を実現することができ、しかも、装
置全体のコンパクト化を図ることができる。
【0059】(実施形態2)図2は、本発明の実施形態
2に係る油圧回路(B)を示し、(尚、図1と同じ部分
については同じ符号を付し、その詳細な説明は省略す
る)。この油圧回路(B)は、実施形態1の油圧回路
(A)と同様の基本構成を有し、切換供給手段(20)
として、チェック弁(10,10)に代えて自吸切換弁
(26)を用いる構成としたものである。
【0060】すなわち、上記油圧回路(B)における切
換供給手段(20)は、上記実施形態1と同様の開閉弁
(21)と供給切換弁(22)とを備えており、さら
に、第1の油圧ポンプ(6)の吸入側になるポート(6
b又は6a)を選択的に油タンク(9)に連通する自吸
切換弁(26)を備えている。この自吸切換弁(26)
は、油圧閉回路(8)の一対の給排ライン(8a,8
b)と油タンク(9)とをそれぞれ接続する油通路に配
設され、図の上側の給排ライン(8a)を油タンク
(9)側に連通する第1の連通位置(図の上側位置)
と、図の下側の給排ライン(8b)を油タンク(9)側
に連通する第2の連通位置(図の下側位置)との間で切
換えられる3ポート2位置の切換弁である。
【0061】そして、この実施形態2の場合、油圧ショ
ベル(S)の上部旋回体(s2)を旋回作動させない場
合には、切換供給手段(20)において、開閉弁(2
1)を遮断位置に切換え、かつ供給切換弁(22)を第
1及び第2の連通位置のいずれか一方に切換える。この
とき、自吸切換弁(26)は、例えば、第1の油圧ポン
プ(6)の可変斜板の傾転方向に対応して第1及び第2
のいずれか一方の連通位置に切換えられ、第1及び第2
の給排ライン(8a,8b)のうちの排出側を油タンク
(9)側に連通させるようになっている。
【0062】すなわち、第1の油圧ポンプ(6)が可変
斜板の正転側への傾転により正転作動され、作動油が図
の上側のポート(6a)から吐出される場合には、上記
自吸切換弁(26)は第2の連通位置に切換えられて、
図の下側の給排ライン(8b)を油タンク(9)側に連
通させ、これにより、作動油が油タンク(9)から給排
ライン(8b)を介してポート(6b)に吸入される。
そして、上記実施形態1と同様に、正転作動している第
1の油圧ポンプ(6)のポート(6a)から吐出された
作動油は、給排ライン(8a)、供給切換弁(22)及
び切換供給ライン(23)を流通して、油圧開回路(1
2)の供給ライン(12a)に供給される。
【0063】反対に、上記第1の油圧ポンプ(6)が可
変斜板の逆転側への傾転により逆転作動される場合に
は、上記自吸切換弁(26)は第1の連通位置に切換え
られて、図の上側の給排ライン(8a)を油タンク
(9)側に連通する。これにより、作動油は油タンク
(9)から給排ライン(8a)を介してポート(6a)
に吸入され、ポート(6b)から吐出されて、給排ライ
ン(8b)、供給切換弁(22)及び切換供給ライン
(23)を流通し、上記供給ライン(12a)に供給さ
れる。
【0064】したがって、この実施形態2の油圧回路
(B)によれば、上記実施形態1の油圧回路(A)と同
様の作用効果が得られる上、第1の油圧ポンプ(6)が
自吸切換弁(26)を介して油タンク(9)から作動油
を吸入するので、チェック弁(10,10)を介して吸
入する場合と比べて圧力損失を低減させることができ、
よって、油圧回路の一層の高効率化が図られる。
【0065】(実施形態3)図3は、本発明の実施形態
3に係る油圧回路(C)を示し、(尚、図1又は図2と
同じ部分については同じ符号を付し、その詳細な説明は
省略する)。この油圧回路(C)は、実施形態1及び2
の油圧回路(A,B)と同様の基本構成を有し、それら
の油圧回路(A,B)における開閉弁(21)及び供給
切換弁(22)の両方の機能を有する1つの応援切換弁
(27)を設けたものである。この応援切換弁(27)
は請求項7記載の供給切換弁に対応するものである。
【0066】すなわち、上記油圧回路(C)における切
換供給手段(20)は、上記実施形態2と同様の自吸切
換弁(26)を備えていて、さらに、油圧閉回路(8)
の一対の給排ライン(8a,8b)に、第1の油圧ポン
プ(6)側と旋回モータ(2)側とを連通状態又は遮断
状態に切換えるように設けられ、かつ、該遮断状態で上
記第1の油圧ポンプ(6)の吐出側になるポート(6
a,6b)を選択的に油圧開回路(12)に連通する応
援切換弁(27)を備えている。
【0067】具体的には、上記応援切換弁(27)は、
油圧閉回路(8)の一対の給排ライン(8a,8b)に
おける第1の油圧ポンプ(6)と旋回モータ(2)との
間に配設された5ポート3位置の切換弁であって、油圧
閉回路(8)の図の上側の給排ライン(8a)の第1の
油圧ポンプ(6)側を、油圧開回路(12)の供給ライ
ン(12a)側に連通する第1の応援供給位置(図の上
側位置)と、下側の給排ライン(8b)の第1の油圧ポ
ンプ(6)側を供給ライン(12a)側に連通する第2
の応援供給位置(図の下側位置)と、上記両給排ライン
(8a,8b)の第1の油圧ポンプ(6)側を旋回モー
タ(2)側に同時に連通するとともに、上記供給ライン
(12a)から遮断する中央位置(図の中央位置)との
間で切換えられるようになっている。
【0068】そして、この実施形態3の場合、まず、油
圧ショベル(S)の上部旋回体(s2)を旋回作動させ
る場合には、切換供給手段(20)において、応援切換
弁(27)を中央位置に切換えることで、第1の油圧ポ
ンプ(6)から油圧閉回路(8)により給排する作動油
により、旋回モータ(2)を回転作動させることができ
る。一方、油圧ショベル(S)の上部旋回体(s2)を
旋回作動させない場合には、応援切換弁(27)を第1
及び第2の連通位置のいずれか一方に切換えることで、
上記実施形態2と同様に、第1油圧ポンプ(6)から吐
出される作動油を油圧開回路(12)に供給することが
できる。
【0069】したがって、この実施形態3の油圧回路
(C)によれば、上記実施形態1の油圧回路(A)と同
様の作用効果が得られる上、上記実施形態2の油圧回路
(B)と同様に、第1の油圧ポンプ(6)が油タンク
(9)から作動油を吸入する際の圧力損失を低減させる
ことができ、さらに、1つの応援切換弁(27)を切換
作動させることで、上記第1の油圧ポンプ(6)からの
作動油の供給先を、上記油圧閉回路(8)から油圧開回
路(12)に確実に切換えることができる。
【0070】(他の実施形態)なお、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態
を包含するものである。すなわち、上記実施形態1で
は、一対の給排ライン(8a,8b)の各々と油タンク
(9)との間に設けたチェック弁(10,10)を、両
方ともに大容量のものとして、油タンク(9)から第1
の油圧ポンプ(6)への作動油の吸入流量を確保するよ
うにしているが、これに限らず、例えば図5に示すよう
に、2つのうちの一方(図の下側)(10)のみを大容
量のものとし、第1の油圧ポンプ(6)から油圧開回路
(12)に作動油を供給するときには、常に該第1の油
圧ポンプ(6)を正転作動させて、上記大容量の一方の
チェック弁(10)を介して作動油を吸入するようにし
てもよい。
【0071】このようにすれば、一対のチェック弁のう
ちのいずれか一方のみを大容量のものとすればよいの
で、装置全体のコンパクト化及び低コスト化という観点
において好ましい。
【0072】また、上記実施形態1、2及び3では、油
圧ショベル(S)の上部旋回体(s2)を駆動する旋回
体駆動系を油圧閉回路(8)としているが、これに限ら
ず、例えば、クローラ(s1)を駆動する走行モータ
(1,1)を含む走行系を油圧閉回路としてもよい。
【0073】また、上記実施形態1、2及び3では、油
圧ポンプとして、第1及び第2の2連ポンプ(6,7)
を用いているが、これに限らず、例えば3つの油圧ポン
プによる3連ポンプとしてもよい。
【0074】さらに、上記実施形態1、2及び3では、
油圧回路(A,B,C)を、油圧ショベル(S)に適用
しているが、これに限らず、例えばクレーン等にも適用
可能である。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明における油圧回路装置によれば、兼用の油圧ポンプ
(6)から油圧閉回路(8)により少なくとも1つの油
圧アクチュエータに作動油を給排し、かつ、残りの油圧
ポンプ(7)から油圧開回路(12)により残りの油圧
アクチュエータに作動油を供給するものとし、さらに、
上記兼用の油圧ポンプ(6)から吐出される作動油を油
圧閉回路(8)から油圧開回路(21)に切換えて供給
する切換供給手段(20)を設けたことで、作動油の絞
り損失の低減及び兼用の油圧ポンプ(6)の空運転によ
る無効動力の解消によって、省エネルギの促進を図るこ
とができ、さらに、装置全体のコンパクト化を図ること
ができる。
【0076】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明と同様の効果が得られる。
【0077】請求項3記載の発明によれば、旋回体駆動
系を油圧閉回路(8)とすることで、該旋回体駆動系に
おける顕著な損失低減効果が得られるとともに、油圧開
回路(12)における作動油の絞り損失及びブリードオ
フ損失を低減させることができる。
【0078】請求項4記載の発明によれば、油圧ポンプ
(6,7)の個数を最小限に抑えて、装置全体の大型化
及び高コスト化を防止できる。
【0079】請求項5記載の発明によれば、2つの油圧
ポンプ(6,7)を同一の原動機により回転駆動するこ
とで、油圧閉回路(8)における被駆動側の慣性エネル
ギを油圧開回路(12)で回生利用することができるの
で、発熱の低減及び省エネルギが図られる。
【0080】請求項6記載の発明によれば、開閉弁(2
1)、供給切換弁(22)及びチェック弁(10,1
0)により、簡単な構成で切換供給手段(20)が実現
される。
【0081】請求項7記載の発明によれば、開閉弁(2
1)、供給切換弁(22)及び自吸切換弁(26)によ
り切換供給手段(20)が実現されて、兼用の油圧ポン
プ(6)が作動油を吸入するときの圧力損失の低減が図
られる。
【0082】請求項8記載の発明によれば、供給切換弁
(27)及び自吸切換弁(26)により切換供給手段が
(20)実現されて、供給切換弁(27)のみの切換作
動により、兼用の油圧ポンプ(6)からの作動油の供給
先を確実に切換えることができる。
【0083】請求項9及び請求項10記載の発明によれ
ば、油圧開回路(12)からの戻り油の一部を油タンク
(9)に還流させずに兼用の油圧ポンプ(6)に導く自
吸補助通路(14)を設けたので、兼用の油圧ポンプ
(6)の自吸性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る油圧回路装置の構成
を示す全体構成図である。
【図2】実施形態2に係る図1相当図である。
【図3】実施形態3に係る図1相当図である。
【図4】本発明の油圧回路装置が適用される油圧ショベ
ルの概略構成図である。
【図5】上記実施形態1の変形例に係る図1相当図であ
る。
【図6】従来の油圧回路装置に係る図1相当図である。
【符号の説明】
A,B,C 油圧回路(油圧回路装置) s2 上部旋回体(旋回体) 1,1 走行モータ(油圧アクチュエータ) 2 旋回モータ(油圧アクチュエータ) 3 ブームシリンダ(油圧アクチュエー
タ) 4 アームシリンダ(油圧アクチュエー
タ) 5 バケットシリンダ(油圧アクチュエ
ータ) 6 第1の油圧ポンプ(兼用の油圧ポン
プ) 6a,6b 第1の油圧ポンプのポート 7 第2の油圧ポンプ(残りの油圧ポン
プ) 8 油圧閉回路 8a,8b 給排ライン 9 油タンク 10,10 チェック弁 12 油圧開回路 14 自吸補助通路 20 切換供給手段 21 開閉弁 22,27 供給切換弁 26 自吸切換弁

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の油圧ポンプ(6,7)から吐出さ
    れる作動油を複数の油圧アクチュエータ(1,2,3,
    4,5)に分配供給するようにした油圧回路装置におい
    て、 上記複数の油圧ポンプ(6,7)のうちの少なくとも1
    つを兼用の油圧ポンプ(6)とし、 上記油圧アクチュエータ(1,2,3,4,5)のうち
    の少なくとも1つに上記兼用の油圧ポンプ(6)を接続
    して作動油を給排する油圧閉回路(8)と、 上記油圧閉回路(8)の油圧アクチュエータを除く残り
    の油圧アクチュエータに、上記兼用の油圧ポンプ(6)
    を除く残りの油圧ポンプ(7)から吐出される作動油を
    供給する油圧開回路(12)と、 上記兼用の油圧ポンプ(6)から吐出される作動油を上
    記油圧閉回路(8)から油圧開回路(12)に切換え供
    給する切換供給手段(20)とを備えていることを特徴
    とする油圧回路装置。
  2. 【請求項2】 第1の油圧ポンプ(6)と第1の油圧ア
    クチュエータ(2)とを一対の給排ライン(8a,8
    b)により接続して構成した油圧閉回路(8)と、 第2の油圧ポンプ(7)の供給ライン(12a)に第2
    の油圧アクチュエータ(1,3,4,5)を接続して構
    成した油圧開回路(12)とを備え、 上記第1の油圧ポンプ(6)に接続した給排ライン(8
    a,8b)の供給側(8a又は8b)を、上記第1の油
    圧アクチュエータ(2)と上記第2の油圧ポンプ(7)
    の供給ライン(12a)とに切換え接続する切換供給手
    段(20)を設けて、この切換供給手段(20)により
    上記第1の油圧アクチュエータ(2)への作動油の供給
    を遮断したとき、上記第1の油圧ポンプ(6)から吐出
    される作動油を上記第2の油圧ポンプ(7)の供給ライ
    ン(12a)に合流させるようにしたことを特徴とする
    油圧回路装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 油圧閉回路(8)は、兼用の油圧ポンプ(6)を、旋回
    体(s2)を駆動する旋回モータ(2)に接続するもの
    であることを特徴とする油圧回路装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は3において、 油圧ポンプ(6,7)は2つ設けられていることを特徴
    とする油圧回路装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 2つの油圧ポンプ(6,7)は同一の原動機により回転
    駆動されるように構成されていることを特徴とする油圧
    回路装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 兼用の油圧ポンプ(6)及び旋回モータ(2)は、それ
    ぞれ作動油の給排方向が反転可能で、かつ、一対の給排
    ライン(8a,8b)からなる油圧閉回路(8)により
    互いに接続されており、 切換供給手段(20)は、 上記一対の給排ライン(8a,8b)に、上記兼用の油
    圧ポンプ(6)側と旋回モータ(2)側とを連通状態又
    は遮断状態に切換えるように設けられた開閉弁(21)
    と、 上記兼用の油圧ポンプ(6)を、油圧開回路(12)に
    対し連通状態又は遮断状態に切換えるように設けられ、
    かつ、該連通状態で上記兼用の油圧ポンプ(6)の吐出
    側になるポート(6a又は6b)を選択的に上記油圧開
    回路(12)側に連通する供給切換弁(22)と、 上記兼用の油圧ポンプ(6)の2つのポート(6a,6
    b)と油タンク(9)との間に、それぞれ該油タンク
    (9)側から各ポート(6a,6b)側への作動油の流
    れを許容するように設けられたチェック弁(10,1
    0)とを備えていることを特徴とする油圧回路装置。
  7. 【請求項7】 請求項5において、 兼用の油圧ポンプ(6)及び旋回モータ(2)は、それ
    ぞれ作動油の給排方向が反転可能で、かつ、一対の給排
    ライン(8a,8b)からなる油圧閉回路(8)により
    互いに接続されており、 切換供給手段(20)は、 上記一対の給排ライン(8a,8b)に、上記兼用の油
    圧ポンプ(6)側と旋回モータ(2)側とを連通状態又
    は遮断状態に切換えるように設けられた開閉弁(21)
    と、 上記兼用の油圧ポンプ(6)を、油圧開回路(12)に
    対し連通状態又は遮断状態に切換えるように設けられ、
    かつ、該連通状態で上記兼用の油圧ポンプ(6)の吐出
    側になるポート(6a又は6b)を選択的に上記油圧開
    回路(12)側に連通する供給切換弁(22)と、 上記兼用の油圧ポンプ(6)の吸入側になるポート(6
    b又は6a)を選択的に油タンク(9)に連通する自吸
    切換弁(26)とを備えていることを特徴とする油圧回
    路装置。
  8. 【請求項8】 請求項5において、 兼用の油圧ポンプ(6)及び旋回モータ(2)は、それ
    ぞれ作動油の給排方向が反転可能で、かつ、一対の給排
    ライン(8a,8b)からなる油圧閉回路(8)により
    互いに接続されており、 切換供給手段(20)は、 上記一対の給排ライン(8a,8b)に、上記兼用の油
    圧ポンプ(6)側と旋回モータ(2)側とを連通状態又
    は遮断状態に切換えるように設けられ、かつ、該遮断状
    態で上記兼用の油圧ポンプ(6)の吐出側になるポート
    (6a又は6b)を選択的に油圧開回路(12)に連通
    する供給切換弁(27)と、 上記兼用の油圧ポンプ(6)の吸入側になるポート(6
    b又は6a)を選択的に油タンク(9)に連通する自吸
    切換弁(26)とを備えていることを特徴とする油圧回
    路装置。
  9. 【請求項9】 請求項6において、 油圧開回路(12)の各油圧アクチュエータ(1,3,
    4,5)側から排出された作動油を、チェック弁(1
    0,10)を介して兼用の油圧ポンプ(6)の吸入側に
    なるポート(6b又は6a)に導く自吸補助通路(1
    4)が設けられていることを特徴とする油圧回路装置。
  10. 【請求項10】 請求項7又は8において、 油圧開回路(12)の各油圧アクチュエータ(1,3,
    4,5)側から排出された作動油を、自吸切換弁(2
    6)を介して兼用の油圧ポンプ(6)の吸入側になるポ
    ート(6b又は6a)に導く自吸補助通路(14)が設
    けられていることを特徴とする油圧回路装置。
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