JPH11135030A - 高輝度螢光膜を有するカラー陰極線管 - Google Patents

高輝度螢光膜を有するカラー陰極線管

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JPH11135030A
JPH11135030A JP29860497A JP29860497A JPH11135030A JP H11135030 A JPH11135030 A JP H11135030A JP 29860497 A JP29860497 A JP 29860497A JP 29860497 A JP29860497 A JP 29860497A JP H11135030 A JPH11135030 A JP H11135030A
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phosphor
terbium
praseodymium
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Hideji Matsukiyo
秀次 松清
Hisashi Toyama
久 外山
Masanori Ito
真紀 伊藤
Shoko Nishizawa
昌紘 西澤
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子ビーム照射により螢光膜4が高い温度に
なっても、発光輝度の低下を少なくすることが可能な高
輝度螢光膜を有するカラー陰極線管を提供する。 【解決手段】 カラー陰極線管のフェースプレート1A
内面に形成される螢光膜4にユーロピウム付活酸硫化イ
ットリウム螢光体が用いられ、ユーロピウム付活酸硫化
イットリウム螢光体は、電子ビーム照射密度が1.0乃
至5.0μA/cm2 の電子ビームの照射時に、300
Kの室温の発光輝度に対する室温より高い350Kの温
度の発光輝度が81%以上のものであって、テルビウム
(Tb)及びプラセオジム(Pr)のいずれか一方また
は双方を螢光体1g当り25乃至200μgを添加した
ものまたはテルビウム(Tb)及びプラセオジム(P
r)のいずれか一方または双方を螢光体1g当り25乃
至200μg添加し、かつ、セリウム(Ce)を1g当
り25乃至200μg添加したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高輝度螢光膜を有
するカラー陰極線管に係わり、特に、螢光膜にユーロピ
ウム付活酸硫化イットリウム螢光体に少量の特定の希土
類元素を添加する螢光体を用いた高輝度螢光膜を有する
カラー陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー陰極線管のフェースプレ
ート内面に形成される螢光膜に用いられる螢光体として
は、酸硫化イットリウム(Y22 S)を母体結晶とす
るものが良く知られており、その中で、赤色螢光体に
は、赤色発光効率が高いことと色調に深みがあるため
に、主として、ユーロピウム付活酸硫化イットリウム
(Y22 S:Eu3+)が用いられている。これに対し
て、緑色螢光体や青色螢光体は、発光センターがドナー
・アクセプタペア型の螢光体からなるもので、母体結晶
が硫化亜鉛(ZnS)からなるものが主流であって、そ
の中で、緑色螢光体には、ZnS:Cu、AlまたはZ
nS:Cu、Au、Alが用いられ、青色螢光体には、
ZnS:Ag、Clが用いられている。
【0003】また、通常、カラー陰極線管の螢光膜は、
表示される画像のコントラストを高めるために、赤色螢
光体層の下側には酸化鉄(Fe23 )からなる赤色顔
料層が付着形成されており、青色螢光体層の下側にはア
ルミン酸コバルト(CoAl24 )からなる青色顔料
が付着形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】既知のカラー陰極線管
には、螢光膜を形成する場合、主として、ユーロピウム
付活酸硫化イットリウム(Y22 S:Eu3+)赤色螢
光体が用いられているが、このユーロピウム付活酸硫化
イットリウム(Y22 S:Eu3+)赤色螢光体は、螢
光膜の温度が上昇するのに伴い、赤色発光輝度が順次低
下することが知られており、最近のように、カラー陰極
線管の表示画像の高精細化・高コントラスト化によっ
て、螢光膜への電子ビーム照射時の電流密度が増大する
ようになると、螢光膜における比較的大きな蓄熱作用に
より、螢光膜が高い温度になって赤色発光輝度の低下を
もたらし、表示画像の品質が低下するという問題を有し
ている。
【0005】本発明は、このような問題点を解消するも
ので、電子ビーム照射により螢光膜が高い温度になって
も、発光輝度の低下を少なくすることが可能な高輝度螢
光膜を有するカラー陰極線管を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の高輝度螢光膜を有するカラー陰極線管は、
螢光膜の形成に用いるユーロピウム付活酸硫化イットリ
ウム螢光体として、電子ビーム照射密度が1.0乃至
5.0μA/cm2 の電子ビームの照射時に、300K
の室温の発光輝度に対する室温より高い350Kの温度
の発光輝度が81%以上のものである手段を具備する。
【0007】前記手段によれば、ユーロピウム付活酸硫
化イットリウム螢光体に特定の希土類元素を微小量添加
させる、具体的には、テルビウム(Tb)、プラセオジ
ム(Pr)のいずれか一方または双方、もしくは、テル
ビウム(Tb)、プラセオジム(Pr)のいずれか一方
または双方及びセリウム(Ce)を螢光体1g当り25
乃至200μgを添加させることにより、螢光膜の発光
輝度を、300Kの室温のときの発光輝度に対して、室
温より高い350Kの温度のときの発光輝度をその81
%以上にすることができ、既知のこの種の螢光体を用い
た際の螢光膜の比較的高い温度時における発光輝度の大
幅な低下を少なくすることが可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態において、高
輝度螢光膜を有するカラー陰極線管は、カラー陰極線管
のフェースプレート内面に形成される螢光膜にユーロピ
ウム付活酸硫化イットリウム螢光体が用いられるもの
で、このユーロピウム付活酸硫化イットリウム螢光体
は、電子ビーム照射密度が1.0乃至5.0μA/cm
2 の電子ビームの照射時に、300Kの室温の発光輝度
に対する室温より高い350Kの温度の発光輝度が81
%以上のものからなっている。
【0009】本発明の1つの実施の形態において、高輝
度螢光膜を有するカラー陰極線管は、ユーロピウム付活
酸硫化イットリウム螢光体として、テルビウム(Tb)
及びプラセオジム(Pr)のいずれか一方または双方を
螢光体1g当り25乃至200μgを添加しているもの
である。
【0010】本発明の他の実施の形態において、高輝度
螢光膜を有するカラー陰極線管は、ユーロピウム付活酸
硫化イットリウム螢光体として、テルビウム(Tb)及
びプラセオジム(Pr)のいずれか一方または双方を螢
光体1g当り25乃至200μg添加し、かつ、セリウ
ム(Ce)を1g当り25乃至200μg添加している
ものである。
【0011】これらの本発明の実施の形態によれば、カ
ラー陰極線管のフェースプレート内面に形成される螢光
膜をユーロピウム付活酸硫化イットリウム螢光体によっ
て形成するとともに、ユーロピウム付活酸硫化イットリ
ウム螢光体に、予め決められた希土類元素、具体的に
は、テルビウム(Tb)、プラセオジム(Pr)のいず
れか一方または双方、もしくは、テルビウム(Tb)、
プラセオジム(Pr)のいずれか一方または双方及びセ
リウム(Ce)を、それぞれ、微小量、具体的には、螢
光体1g当り25乃至200μgを添加させたものを用
いているもので、この予め決められた希土類元素を微小
量添加するユーロピウム付活酸硫化イットリウム螢光体
を用いて形成した螢光膜は、螢光膜が300Kの室温で
あるときの発光輝度に対して、螢光膜が室温より高い3
50Kの温度であるときの発光輝度をその81%以上に
することができるようになり、既知のこの種の螢光体を
用いた際の螢光膜のように、螢光膜が比較的高い温度時
のときの発光輝度の大幅な低下を少なくして、表示画像
の品質の低下を回避することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0013】図1は、本発明に係わる高輝度螢光膜を有
するカラー陰極線管の一実施例の構成の概要を示す部分
断面図である。
【0014】図1において、1はパネル部、1Aはフェ
ースプレート、2はネック部、3はファンネル部、4は
螢光膜、5はシャドウマスク、6は偏向ヨーク、7はマ
スクフレーム、8は電子銃、9は内部磁気シールド、1
0は電子ビームである。
【0015】そして、カラー陰極線管を構成する真空外
囲器(ガラスバルブ)は、大径のフェースプレート1A
を有するパネル部1と、内部に電子銃8を収納した細長
い円筒状のネック部2と、パネル部1とネック部2とを
連接する略漏斗形状のファンネル部3とからなってい
る。パネル部1は、フェースプレート1A内面に螢光膜
4が被着形成され、螢光膜4上にアルミニウム蒸着膜
(図示なし)が被着される。シャドウマスク5は、マス
クフレーム7に保持された状態で、螢光膜4に対向配置
される。内部磁気シールド9は、マスクフレーム7に保
持された状態で、ファンネル部3の内部に配置される。
偏向ヨーク6は、ネック部2とファンネル部3との連接
部分に装着される。電子銃8から放射された3本の電子
ビーム10(図1においては1本だけが示されている)
は、偏向ヨーク8によって所定方向に偏向された後、シ
ャドウマスク5の電子ビーム通過孔(図示なし)を通し
てそれぞれ螢光膜4上の対応する色の画素に投射され
る。
【0016】この場合、本実施例のカラー陰極線管の動
作、即ち、画像表示動作は、既知のこの種のカラー陰極
線管における画像表示動作と殆んど同じであるので、本
実施例のカラー陰極線管における画像表示動作の説明
は、省略する。
【0017】本実施例において、螢光膜4を形成する赤
色螢光体には、ユーロピウム付活酸硫化イットリウム
(Y22 S:Eu3+)に希土類元素の1種であるテル
ビウム(Tb)を螢光体1g当り25乃至200μg添
加させたものである。
【0018】そして、赤色螢光体の実施例1として、螢
光体1g中にテルビウム(Tb)25μgを添加してい
るもの、赤色螢光体の実施例2として、螢光体1g中に
テルビウム(Tb)50μgを添加しているもの、赤色
螢光体の実施例3として、螢光体1g中にテルビウム
(Tb)100μgを添加しているもの、赤色螢光体の
実施例4として、螢光体1g中にテルビウム(Tb)2
00μgを添加しているものをそれぞれ用いて螢光膜を
形成し、得られた各螢光膜について、300Kの室温時
における相対発光輝度(L(300K))、300Kの室温時
の発光輝度と室温より高い350Kの温度時の発光輝度
との相対発光輝度比(L(350K)/L(300K))及び300
Kの室温時の発光輝度とKの温度時の発光輝度との相対
発光輝度比(L(400K)/L(300K))を測定したところ、
下記の表1に示すような結果が得られた。
【0019】
【表1】
【0020】また、表1においては、赤色螢光体の実施
例1乃至4との比較のために、比較例1として、螢光体
1g中にテルビウム(Tb)を全く添加していないも
の、比較例2として、螢光体1g中にテルビウム(T
b)2μgを添加しているもの、比較例3として、螢光
体1g中にテルビウム(Tb)5μgを添加しているも
の、比較例4として、螢光体1g中にテルビウム(T
b)10μgを添加しているもの、比較例5として、螢
光体1g中にテルビウム(Tb)20μgを添加してい
るもの、比較例6として、螢光体1g中にテルビウム
(Tb)500μgを添加しているもの、市販品例とし
て、螢光体1g中にテルビウム(Tb)20μg未満を
添加しているものをそれぞれ用いて螢光膜を形成し、得
られた各螢光膜について、300Kの室温時における相
対発光輝度(L(300K))、300Kの室温時の発光輝度
と室温より高い350Kの温度時の発光輝度との相対発
光輝度比(L(350K)/L(300K))及び300Kの室温時
の発光輝度とKの温度時の発光輝度との相対発光輝度比
(L(400K)/L(300K))をそれぞれ測定している。そし
て、300Kの室温時における相対発光輝度は、テルビ
ウム(Tb)を全く添加していない比較例1の赤色螢光
体の発光輝度を基準値1にしている。
【0021】なお、市販品例の赤色螢光体に添加されて
いるテルビウム(Tb)は、本発明の目的と異なる目的
によって添加されているものであるため、正確な添加量
は不明であるが、螢光体1g中に20μg以上のテルビ
ウム(Tb)を添加したものは現在のところ存在してい
ない。
【0022】表1に示されるように、相対発光輝度(L
(300K))は、テルビウム(Tb)の添加量が比較的少な
い範囲、2乃至50μgのときに、テルビウム(Tb)
の添加量がゼロのものに比べてやや大きな値、1.04
乃至1.10になり、テルビウム(Tb)の添加量が比
較的多くなるにつれて、テルビウム(Tb)の添加量が
ゼロのものに比べて順次小さくなってくる。
【0023】これに対して、相対発光輝度比(L(350K)
/L(300K))は、テルビウム(Tb)の添加量が25乃
至200μgの範囲内のときに0.82乃至0.89と
いう高い値になるが、テルビウム(Tb)の添加量が2
0μg以下のとき及び500μg以上のときに0.80
を超えることがなく、このような点から、テルビウム
(Tb)の添加量が25乃至200μgの範囲内になる
ように選べば、相対発光輝度比(L(350K)/L(300K)
を0.81以上にすることができる。
【0024】ちなみに、相対発光輝度比(L(400K)/L
(300K))は、テルビウム(Tb)の添加量が25乃至2
00μgの範囲内のときに0.56乃至0.66という
高い値になるのに対して、テルビウム(Tb)の添加量
が20μg以下のとき及び500μg以上のときに0.
55を超えることがなく、350Kの温度の場合と同様
に、400Kの温度の場合においても、発光輝度の低下
を比較的小さいものにすることができる。
【0025】ここで、赤色螢光体の実施例1乃至4及び
比較例1乃至6を用いた螢光膜の製造工程について述べ
ると、次のとおりである。
【0026】まず、純度99.999%以上の酸化イッ
トリウム(Y22 )53.9gと、純度99.99%
以上の酸化ユーロピウム(Eu23 )を硝酸(HNO
3 )1000mgに溶解する。このとき、イットリウム
(Y)に対するユーロピウム(Eu)の量は4.5at
om%である。この溶液にテルビウムイオン(Tb3+
を微量混入する。
【0027】次いで、純度99.99%以上の硝酸テル
ビウム(Tb(NO33 )を純水に溶解して0.1モ
ル/lの水溶液を調製し、酸化イットリウム(Y2
2 )及び酸化ユーロピウム(Eu23 )を硝酸(HN
3 )に溶解させた溶液に、メスペットを用いて所定量
混合する。この場合、合成される螢光体母体(Y22
S)1gに対して、テルビウムイオン(Tb3+)の混合
量が0、2、5、10、20、25、50、100、2
00及び500μg/gになる10種のものを仕分け形
成した。
【0028】続いて、得られた10種のものをそれぞれ
80℃に加熱した状態でシュウ酸水溶液を加え、沈殿物
を形成させる。得られた沈殿物を吸引濾過法によって取
出し、空気中で120℃の温度で乾燥させた後、空気中
で750℃の温度で加熱・分解させ、イットリウム
(Y)、ユーロピウム(Eu)、テルビウム(Tb)の
混合酸化物を形成する。
【0029】次いで、この混合酸化物45gと硫黄
(S)15gとを、純度99.99%以上の炭酸ナトリ
ウム(Na2 CO3 )15g及び純度99.99%以上
のリン酸カリウム(K3 PO4 )3.6gからなる溶液
中に加えて混合し、アルミナルツボに入れ空気中で11
50℃の温度で3時間熱処理する。
【0030】続いて、得られた生成物を70℃の温水中
で超音波洗浄器を用いて約30分間にわたる分散処理を
3回と温水洗浄を3回行い、表面処理をして濾過した
後、空気中で120℃の温度で乾燥させ、赤色発光を行
う赤色螢光体を形成した。この赤色螢光体は、走査型顕
微鏡(SEM)によって観察すると、平均粒径が5μm
の粉体からなっている。
【0031】また、赤色螢光体の実施例1乃至4、比較
例1乃至6によって形成した螢光膜に対する発光輝度の
測定は、加速電圧30KV、照射電流0.012mA、
照射面積40×30mm2 の電子ビームを照射して行っ
た。
【0032】ここで、図2は、加速電圧30KV及び照
射面積40×30mm2 の電子ビーム照射条件で、螢光
膜の温度を変化させたときの相対発光輝度の変化状態を
示す特性図である。
【0033】図2において、縦軸は300Kの室温で規
格化した発光輝度であり、横軸はKで示す螢光膜の温度
である。また、実線aは赤色螢光体の実施例2によって
形成した螢光膜の特性であり、点線bは市販品例によっ
て形成した螢光膜の特性である。
【0034】図2の特性図に示されるように、実施例2
によって形成した螢光膜は、市販品例によって形成した
螢光膜に比べて螢光膜の温度上昇に伴う発光輝度の低下
の度合いが少なくなっており、相対発光輝度比(L
(350K)/L(300K))については、市販品例によって形成
した螢光膜が0.80であるのに対して、実施例2によ
って形成した螢光膜が0.86であり、また、相対発光
輝度比(L(400K)/L(300K))は、市販品例によって形
成した螢光膜が0.52であるのに対して、実施例2に
よって形成した螢光膜が0.61であり、ともに発光輝
度の低下の度合いが少なくなっている。
【0035】次いで、図3は、加速電圧30KV及び照
射面積40×30mm2 の電子ビーム照射条件で、照射
電流密度を変化させたときの相対発光輝度の変化状態を
示す特性図である。
【0036】図3において、縦軸は相対発光輝度比(L
(350K)/L(300K))であり、横軸はμA/cm2 で照射
電流密度である。また、実線aは赤色螢光体の実施例2
によって形成した螢光膜の特性であり、点線bは市販品
例によって形成した螢光膜の特性である。
【0037】図3の特性図に示されるように、実施例2
によって形成した螢光膜は、市販品例によって形成した
螢光膜に比べて、照射電流密度のほぼ全域において大き
な発光輝度比を有している。そして、照射電流密度が1
μA/cm2 以上になると、相対発光輝度比(L(350K)
/L(300K))は双方ともに急激に低下するが、1μA/
cm2 から5μA/cm2 の範囲においては、実施例2
によって形成した螢光膜が市販品例によって形成した螢
光膜よりもかなり大きくなっている。
【0038】これまでの説明においては、ユーロピウム
付活酸硫化イットリウム(Y22S:Eu3+)にテル
ビウム(Tb)を添加している例について説明したが、
ユーロピウム付活酸硫化イットリウム(Y22 S:E
3+)に添加する希土類元素としては、テルビウム(T
b)の代わりにプラセオジム(Pr)を用いてもほぼ同
様の結果を得ることができるもので、プラセオジム(P
r)についても螢光体1g当り25乃至200μgを添
加しているものである。
【0039】この場合、赤色螢光体の実施例5として、
螢光体1g中にプラセオジム(Pr)25μgを添加し
ているもの、赤色螢光体の実施例6として、螢光体1g
中にプラセオジム(Pr)50μgを添加しているも
の、赤色螢光体の実施例7として、螢光体1g中にプラ
セオジム(Pr)100μgを添加しているもの、赤色
螢光体の実施例8として、螢光体1g中にプラセオジム
(Pr)200μgを添加しているものをそれぞれ用い
て螢光膜を形成し、得られた各螢光膜について、300
Kの室温時における相対発光輝度(L(300K))、300
Kの室温時の発光輝度と室温より高い350Kの温度時
の発光輝度との相対発光輝度比(L(350K)/L(300K)
及び300Kの室温時の発光輝度とKの温度時の発光輝
度との相対発光輝度比(L(400K)/L(300K))を測定し
たところ、下記の表2に示すような結果が得られた。
【0040】
【表2】
【0041】また、表2においても、赤色螢光体の実施
例5乃至8との比較のために、比較例1として、螢光体
1g中にプラセオジム(Pr)を全く添加していないも
の、比較例7として、螢光体1g中にプラセオジム(P
r)2μgを添加しているもの、比較例8として、螢光
体1g中にプラセオジム(Pr)5μgを添加している
もの、比較例9として、螢光体1g中にプラセオジム
(Pr)10μgを添加しているもの、比較例10とし
て、螢光体1g中にプラセオジム(Pr)20μgを添
加しているもの、比較例11として、螢光体1g中にプ
ラセオジム(Pr)500μgを添加しているもの、市
販品例として、螢光体1g中にプラセオジム(Pr)2
0μg未満を添加しているものをそれぞれ用いて螢光膜
を形成し、得られた各螢光膜について、300Kの室温
時における相対発光輝度(L(300K))、300Kの室温
時の発光輝度と室温より高い350Kの温度時の発光輝
度との相対発光輝度比(L(350K)/L(300K))及び30
0Kの室温時の発光輝度とKの温度時の発光輝度との相
対発光輝度比(L(400K)/L(300K))をそれぞれ測定し
ている。そして、300Kの室温時における相対発光輝
度は、プラセオジム(Pr)を全く添加していない比較
例1の赤色螢光体の発光輝度を基準値1にしている。
【0042】なお、市販品例の赤色螢光体に添加されて
いるプラセオジム(Pr)は、やはり本発明の目的と異
なる目的によって添加されているものであるため、正確
な添加量は不明であるが、螢光体1g中に20μg以上
のプラセオジム(Pr)を添加したものは現在のところ
存在していない。
【0043】表2に示されるように、相対発光輝度(L
(300K))は、プラセオジム(Pr)の添加量が比較的少
ない範囲、2乃至50μgのときに、プラセオジム(P
r)の添加量がゼロのものに比べてやや大きな値、1.
03乃至1.09になり、プラセオジム(Pr)の添加
量が比較的多くなるにつれて、プラセオジム(Pr)の
添加量がゼロのものに比べて順次小さくなってくる。
【0044】また、相対発光輝度比(L(350K)/L
(300K))は、プラセオジム(Pr)の添加量が25乃至
200μgの範囲内のときに0.82乃至0.88とい
う高い値になるが、プラセオジム(Pr)の添加量が2
0μg以下のとき及び500μg以上のときに0.81
を超えることがなく、このような点から、プラセオジム
(Pr)の添加量が25乃至200μgの範囲内になる
ように選べば、相対発光輝度比(L(350K)/L(300K)
を0.81以上にすることができる。
【0045】ちなみに、相対発光輝度比(L(400K)/L
(300K))は、プラセオジム(Pr)の添加量が25乃至
200μgの範囲内のときに0.55乃至0.65とい
う高い値になるのに対して、プラセオジム(Pr)の添
加量が500μg以上のときに0.56になるだけで、
添加量が20μg以下のときに0.52を超えることが
なく、350Kの温度の場合と同様に、400Kの温度
の場合においても、発光輝度の低下を比較的小さいもの
にすることができる。
【0046】これらの赤色螢光体の実施例5乃至8及び
比較例7乃至11を用いた螢光膜の製造工程について
は、前述の赤色螢光体の実施例1乃至4及び比較例1乃
至6を用いた螢光膜の製造工程で用いている硝酸テルビ
ウム(Tb(NO33 )の代わりに、硝酸プラセオジ
ム(Pr(NO33 )を用いている点が相違している
だけで、その他の点は殆んど同じであるので、赤色螢光
体の実施例5乃至8及び比較例7乃至11を用いた螢光
膜の製造工程については、これ以上の説明を省略する。
【0047】また、ユーロピウム付活酸硫化イットリウ
ム(Y22 S:Eu3+)に添加する希土類元素は、前
述の説明のようにテルビウム(Tb)またはプラセオジ
ム(Pr)のように1種類だけではなく、テルビウム
(Tb)及びプラセオジム(Pr)のように2種類であ
っても、ほぼ同様な結果を得ることができるもので、テ
ルビウム(Tb)とプラセオジム(Pr)についても、
全体として螢光体1g当り25乃至200μgを添加し
ているものである。
【0048】この場合に、赤色螢光体の実施例9とし
て、螢光体1g中にテルビウム(Tb)13μgとプラ
セオジム(Pr)12μgを添加しているもの、赤色螢
光体の実施例10として、螢光体1g中にテルビウム
(Tb)25μgとプラセオジム(Pr)25μgを添
加しているもの、赤色螢光体の実施例11として、螢光
体1g中にテルビウム(Tb)50μgとプラセオジム
(Pr)50μgを添加しているもの、赤色螢光体の実
施例12として、螢光体1g中にテルビウム(Tb)1
00μgとプラセオジム(Pr)100μgを添加して
いるものをそれぞれ用いて螢光膜を形成し、得られた各
螢光膜について、300Kの室温時における相対発光輝
度(L(300K))、300Kの室温時の発光輝度と室温よ
り高い350Kの温度時の発光輝度との相対発光輝度比
(L(350K)/L(300K))及び300Kの室温時の発光輝
度とKの温度時の発光輝度との相対発光輝度比(L
(400K)/L(300K))を測定したところ、下記の表3に示
すような結果が得られた。
【0049】
【表3】
【0050】また、表3においても、赤色螢光体の実施
例9乃至12との比較のために、比較例1として、螢光
体1g中にテルビウム(Tb)とプラセオジム(Pr)
を全く添加していないもの、比較例12として、螢光体
1g中にテルビウム(Tb)1μgとプラセオジム(P
r)1μgを添加しているもの、比較例13として、螢
光体1g中にテルビウム(Tb)3μgとプラセオジム
(Pr)3μgを添加しているもの、比較例14とし
て、螢光体1g中にテルビウム(Tb)5μgとプラセ
オジム(Pr)5μgを添加しているもの、比較例15
として、螢光体1g中にテルビウム(Tb)10μgと
プラセオジム(Pr)10μgを添加しているもの、比
較例16として、螢光体1g中にテルビウム(Tb)2
50μgとプラセオジム(Pr)250μgを添加して
いるもの、市販品例として、螢光体1g中にテルビウム
(Tb)20μg未満を添加し、プラセオジム(Pr)
を添加していないものをそれぞれ用いて螢光膜を形成
し、得られた各螢光膜について、300Kの室温時にお
ける相対発光輝度(L(300K))、300Kの室温時の発
光輝度と室温より高い350Kの温度時の発光輝度との
相対発光輝度比(L(350K)/L(300K))及び300Kの
室温時の発光輝度とKの温度時の発光輝度との相対発光
輝度比(L(400K)/L(300K))をそれぞれ測定してい
る。そして、300Kの室温時における相対発光輝度
は、テルビウム(Tb)及びプラセオジム(Pr)を全
く添加していない比較例1の赤色螢光体の発光輝度を基
準値1にしている。
【0051】なお、市販品例の赤色螢光体に添加されて
いるテルビウム(Tb)は、前述の例と同様に、本発明
の目的と異なる目的によって添加されているものである
ため、正確な添加量は不明であるが、螢光体1g中に2
0μg以上のテルビウム(Tb)を添加し、同時に、プ
ラセオジム(Pr)を添加したものは現在のところ存在
していない。
【0052】表3に示されるように、相対発光輝度(L
(300K))は、テルビウム(Tb)及びプラセオジム(P
r)の総合添加量が比較的少ない範囲、2乃至50μg
のときに、テルビウム(Tb)及びプラセオジム(P
r)の添加量がゼロのものに比べてやや大きな値、1.
03乃至1.09になり、テルビウム(Tb)及びプラ
セオジム(Pr)の総合添加量が比較的多くなるにつれ
て、テルビウム(Tb)及びプラセオジム(Pr)の添
加量がゼロのものに比べ順次小さくなってくる。
【0053】また、相対発光輝度比(L(350K)/L
(300K))は、テルビウム(Tb)及びプラセオジム(P
r)の総合添加量が25乃至200μgの範囲内のとき
に0.81乃至0.89という高い値になるが、テルビ
ウム(Tb)及びプラセオジム(Pr)の総合添加量が
500μgのときに0.81になるものの、総合添加量
が20μg以下のときに0.81を超えることがなく、
このような点から、テルビウム(Tb)及びプラセオジ
ム(Pr)の総合添加量が25乃至200μgの範囲内
になるように選べば、相対発光輝度比(L(350K)/L
(300K))を0.81以上にすることができる。
【0054】ちなみに、相対発光輝度比(L(400K)/L
(300K))は、テルビウム(Tb)及びプラセオジム(P
r)の総合添加量が25乃至200μgの範囲内のとき
に0.56乃至0.66という高い値になるのに対し
て、テルビウム(Tb)及びプラセオジム(Pr)の総
合添加量が500μg以上のときに0.56になるだけ
で、添加量が20μg以下のときに0.53を超えるこ
とがなく、350Kの温度の場合と同様に、400Kの
温度の場合においても、発光輝度の低下を比較的小さい
ものにすることができる。
【0055】これらの赤色螢光体の実施例9乃至15及
び比較例12乃至16を用いた螢光膜の製造工程につい
ては、前述の赤色螢光体の実施例1乃至4及び比較例1
乃至6を用いた螢光膜の製造工程で用いている硝酸テル
ビウム(Tb(NO33 )または前述の赤色螢光体の
実施例5乃至8及び比較例7乃至11を用いた螢光膜の
製造工程で用いている硝酸プラセオジム(Pr(NO
33 )の代わりに、半量づつの硝酸テルビウム(Tb
(NO33 )及び硝酸プラセオジム(Pr(NO3
3 )の混合水溶液を用いている点に相違があるだけで、
その他の点は殆んど同じであるので、赤色螢光体の実施
例9乃至15及び比較例12乃至16を用いた螢光膜の
製造工程についても、これ以上の説明を省略する。
【0056】次いで、ユーロピウム付活酸硫化イットリ
ウム(Y22 S:Eu3+)に添加する希土類元素は、
前述のようにテルビウム(Tb)とプラセオジム(P
r)のような2種類の元素の組み合わせだけでなく、テ
ルビウム(Tb)と他の希土類元素であるセリウム(C
e)とを組み合わせたものであっても、ほぼ同様な結果
を得ることができるもので、テルビウム(Tb)とセリ
ウム(Ce)については、それぞれ螢光体1g当り25
乃至200μgを添加しているものである。
【0057】この場合に、赤色螢光体の実施例13とし
て、螢光体1g中にテルビウム(Tb)25μgとセリ
ウム(Ce)25μgを添加しているもの、赤色螢光体
の実施例14として、螢光体1g中にテルビウム(T
b)50μgとセリウム(Ce)50μgを添加してい
るもの、赤色螢光体の実施例15として、螢光体1g中
にテルビウム(Tb)100μgとセリウム(Ce)1
00μgを添加しているもの、赤色螢光体の実施例16
として、螢光体1g中にテルビウム(Tb)200μg
とセリウム(Ce)200μgを添加しているものをそ
れぞれ用いて螢光膜を形成し、得られた各螢光膜につい
て、300Kの室温時における相対発光輝度
(L(300K))、300Kの室温時の発光輝度と室温より
高い350Kの温度時の発光輝度との相対発光輝度比
(L(350K)/L(300K))及び300Kの室温時の発光輝
度とKの温度時の発光輝度との相対発光輝度比(L
(400K)/L(300K))を測定したところ、下記の表4に示
すような結果が得られた。
【0058】
【表4】
【0059】表4においても、赤色螢光体の実施例13
乃至16との比較のために、比較例1として、螢光体1
g中にテルビウム(Tb)及びセリウム(Ce)を全く
添加していないもの、比較例17として、螢光体1g中
にテルビウム(Tb)2μgとセリウム(Ce)2μg
を添加しているもの、比較例18として、螢光体1g中
にテルビウム(Tb)5μgとセリウム(Ce)5μg
を添加しているもの、比較例19として、螢光体1g中
にテルビウム(Tb)10μgとセリウム(Ce)10
μgを添加しているもの、比較例20として、螢光体1
g中にテルビウム(Tb)20μgとセリウム(Ce)
20μgを添加しているもの、比較例21として、螢光
体1g中にテルビウム(Tb)500μgとセリウム
(Ce)500μgを添加しているもの、市販品例とし
て、螢光体1g中にテルビウム(Tb)20μg未満を
添加し、セリウム(Ce)を添加していないものをそれ
ぞれ用いて螢光膜を形成し、得られた各螢光膜につい
て、300Kの室温時における相対発光輝度
(L(300K))、300Kの室温時の発光輝度と室温より
高い350Kの温度時の発光輝度との相対発光輝度比
(L(350K)/L(300K))及び300Kの室温時の発光輝
度とKの温度時の発光輝度との相対発光輝度比(L
(400K)/L(300K))をそれぞれ測定している。そして、
300Kの室温時における相対発光輝度は、テルビウム
(Tb)及びセリウム(Ce)を全く添加していない比
較例1の赤色螢光体の発光輝度を基準値1にしている。
【0060】なお、市販品例の赤色螢光体に添加されて
いるテルビウム(Tb)は、前述の例と同様に、本発明
の目的と異なる目的によって添加されているものである
ため、正確な添加量は不明であるが、螢光体1g中に2
0μg以上のテルビウム(Tb)を添加し、同時に、セ
リウム(Ce)を添加したものは現在のところ存在して
いない。
【0061】表4に示されるように、相対発光輝度(L
(300K))は、テルビウム(Tb)及びセリウム(Ce)
の各添加量が比較的少ない範囲、2乃至100μgのと
きに、テルビウム(Tb)及びセリウム(Ce)の添加
量がゼロのものに比べてやや大きな値、1.03乃至
1.09になり、テルビウム(Tb)及びプラセオジム
(Pr)の総合添加量が比較的多くなるにつれて、テル
ビウム(Tb)及びセリウム(Ce)の添加量がゼロの
ものに比べ順次小さくなってくる。
【0062】また、相対発光輝度比(L(350K)/L
(300K))は、テルビウム(Tb)及びセリウム(Ce)
の各添加量が25乃至200μgの範囲内のときに0.
81乃至0.90という高い値になるが、テルビウム
(Tb)及びセリウム(Ce)の各添加量が20μg以
下のとき及び各添加量が500μgのときに0.81を
超えることがなく、このような点から、テルビウム(T
b)及びセリウム(Ce)の各添加量が25乃至200
μgの範囲内になるように選べば、相対発光輝度比(L
(350K)/L(300K))を0.81以上にすることができ
る。
【0063】ちなみに、相対発光輝度比(L(400K)/L
(300K))は、テルビウム(Tb)及びセリウム(Ce)
の各添加量が25乃至200μgの範囲内のときに0.
55乃至0.66という高い値になるのに対して、テル
ビウム(Tb)及びセリウム(Ce)の各添加量が50
0μgのときに0.56になるだけで、各添加量が20
μg以下のときに0.53を超えることがなく、350
Kの温度の場合と同様に、400Kの温度の場合におい
ても、発光輝度の低下を比較的小さいものにすることが
できる。
【0064】これらの赤色螢光体の実施例13乃至16
及び比較例17乃至21を用いた螢光膜の製造工程につ
いては、前述の赤色螢光体の実施例1乃至4及び比較例
1乃至6を用いた螢光膜の製造工程における硝酸テルビ
ウム(Tb(NO33 )の水溶液を用いるのに加え
て、純度99.99%以上の硝酸セリウム(Ce(NO
33 )の水溶液を用いている点に相違があるだけで、
その他の点は殆んど前述の赤色螢光体の実施例1乃至4
及び比較例1乃至6を用いた螢光膜の製造工程と同じで
あるので、赤色螢光体の実施例13乃至17及び比較例
17乃至21を用いた螢光膜の製造工程についても、こ
れ以上の説明を省略する。
【0065】続いて、ユーロピウム付活酸硫化イットリ
ウム(Y22 S:Eu3+)に添加する希土類元素は、
前述のようにテルビウム(Tb)及びプラセオジム(P
r)を添加したものにさらにセリウム(Ce)を添加す
るようにしても、ほぼ同様な結果を得ることができるも
ので、テルビウム(Tb)及びプラセオジム(Pr)の
総合添加量とセリウム(Ce)の添加量については、そ
れぞれ螢光体1g当り25乃至200μgが選ばれてい
るものである。
【0066】この場合に、赤色螢光体の実施例17とし
て、螢光体1g中にテルビウム(Tb)13μgとプラ
セオジム(Pr)12μgとセリウム(Ce)25μg
を添加しているもの、赤色螢光体の実施例18として、
螢光体1g中にテルビウム(Tb)25μgとプラセオ
ジム(Pr)25μgとセリウム(Ce)50μgを添
加しているもの、赤色螢光体の実施例19として、螢光
体1g中にテルビウム(Tb)50μgとプラセオジム
(Pr)50μgとセリウム(Ce)100μgを添加
しているもの、赤色螢光体の実施例20として、螢光体
1g中にテルビウム(Tb)100μgとプラセオジム
(Pr)100μgとセリウム(Ce)200μgを添
加しているものをそれぞれ用いて螢光膜を形成し、得ら
れた各螢光膜について、300Kの室温時における相対
発光輝度(L(300K))、300Kの室温時の発光輝度と
室温より高い350Kの温度時の発光輝度との相対発光
輝度比(L(350K)/L(300K))及び300Kの室温時の
発光輝度とKの温度時の発光輝度との相対発光輝度比
(L(400K)/L(300K))を測定したところ、下記の表5
に示すような結果が得られた。
【0067】
【表5】
【0068】表5においても、赤色螢光体の実施例17
乃20との比較のために、比較例1として、螢光体1g
中にテルビウム(Tb)及びプラセオジム(Pr)それ
にセリウム(Ce)を全く添加していないもの、比較例
22として、螢光体1g中にテルビウム(Tb)1μg
とプラセオジム(Pr)1μgとセリウム(Ce)2μ
gを添加しているもの、比較例23として、螢光体1g
中にテルビウム(Tb)3μgとプラセオジム(Pr)
3μgとセリウム(Ce)5μgを添加しているもの、
比較例24として、螢光体1g中にテルビウム(Tb)
5μgとプラセオジム(Pr)5μgとセリウム(C
e)10μgを添加しているもの、比較例25として、
螢光体1g中にテルビウム(Tb)10μgとプラセオ
ジム(Pr)10μgとセリウム(Ce)20μgを添
加しているもの、比較例26として、螢光体1g中にテ
ルビウム(Tb)250μgとプラセオジム(Pr)2
50μgとセリウム(Ce)500μgを添加している
もの、市販品例として、螢光体1g中にテルビウム(T
b)20μg未満を添加し、プラセオジム(Pr)及び
セリウム(Ce)を添加していないものをそれぞれ用い
て螢光膜を形成し、得られた各螢光膜について、300
Kの室温時における相対発光輝度(L(300K))、300
Kの室温時の発光輝度と室温より高い350Kの温度時
の発光輝度との相対発光輝度比(L(350K)/L(300K)
及び300Kの室温時の発光輝度とKの温度時の発光輝
度との相対発光輝度比(L(400K)/L(300K))をそれぞ
れ測定している。そして、300Kの室温時における相
対発光輝度は、テルビウム(Tb)及びプラセオジム
(Pr)それにセリウム(Ce)を全く添加していない
比較例1の赤色螢光体の発光輝度を基準値1にしてい
る。
【0069】なお、市販品例の赤色螢光体に添加されて
いるテルビウム(Tb)は、前述の例と同様に、本発明
の目的と異なる目的によって添加されているものである
ため、正確な添加量は不明であるが、螢光体1g中に2
0μg以上のテルビウム(Tb)を添加し、同時に、プ
ラセオジム(Pr)及びセリウム(Ce)を添加したも
のは現在のところ存在していない。
【0070】表5に示されるように、相対発光輝度(L
(300K))は、テルビウム(Tb)とプラセオジム(P
r)の総合添加量やセリウム(Ce)の添加量がそれぞ
れ比較的少ない範囲、2乃至100μgのときに、テル
ビウム(Tb)とプラセオジム(Pr)それにセリウム
(Ce)の添加量がゼロのものに比べてやや大きな値、
1.01乃至1.11になり、テルビウム(Tb)とプ
ラセオジム(Pr)の総合添加量やセリウム(Ce)の
添加量が比較的多くなるにつれて、テルビウム(Tb)
とプラセオジム(Pr)それにセリウム(Ce)の添加
量がゼロのものに比べ順次小さくなってくる。
【0071】また、相対発光輝度比(L(350K)/L
(300K))は、テルビウム(Tb)とプラセオジム(P
r)の総合添加量やセリウム(Ce)の添加量がそれぞ
れ25乃至200μgの範囲内のときに0.81乃至
0.90という高い値になるが、テルビウム(Tb)と
プラセオジム(Pr)の総合添加量やセリウム(Ce)
の添加量が500μgのときに0.81を超えるだけ
で、テルビウム(Tb)とプラセオジム(Pr)の総合
添加量やセリウム(Ce)の添加量が20μg以下のと
きに0.81を超えることがなく、このような点から、
テルビウム(Tb)とプラセオジム(Pr)の総合添加
量及びセリウム(Ce)の添加量がそれぞれ25乃至2
00μgの範囲内になるように選べば、相対発光輝度比
(L(350K)/L(300K))を0.81以上にすることがで
きる。
【0072】ちなみに、相対発光輝度比(L(400K)/L
(300K))は、テルビウム(Tb)とプラセオジム(P
r)の総合添加量及びセリウム(Ce)の添加量がそれ
ぞれ25乃至200μgの範囲内のときに0.56乃至
0.67という高い値になるのに対して、テルビウム
(Tb)とプラセオジム(Pr)の総合添加量及びセリ
ウム(Ce)の添加量が500μgのときに0.58に
なるだけで、テルビウム(Tb)とプラセオジム(P
r)の総合添加量及びセリウム(Ce)の添加量が20
μg以下のときに0.54を超えることがなく、350
Kの温度の場合と同様に、400Kの温度の場合におい
ても、発光輝度の低下を比較的小さいものにすることが
できる。
【0073】これらの赤色螢光体の実施例17乃至20
及び比較例22乃至26を用いた螢光膜の製造工程につ
いては、前述の赤色螢光体の実施例13至16及び比較
例17乃至21を用いた螢光膜の製造工程において、硝
酸テルビウム(Tb(NO33 )の水溶液と硝酸プラ
セオジム(Pr(NO3 )とを用いるとともに、硝酸セ
リウム(Ce(NO33 )の水溶液を用いている点に
相違があるだけで、その他の点は殆んど前述の赤色螢光
体の実施例13乃至16及び比較例17至21を用いた
螢光膜の製造工程と同じであるので、赤色螢光体の実施
例17乃至20及び比較例22乃至26を用いた螢光膜
の製造工程についても、これ以上の説明を省略する。
【0074】ここで、図4は、テルビウム(Tb)とプ
ラセオジム(Pr)及びセリウム(Ce)を添加してい
る赤色螢光体におけるテルビウム(Tb)とプラセオジ
ム(Pr)及びセリウム(Ce)の添加量に対する相対
発光輝度比の関係を示す特性図である。
【0075】図4において、縦軸は相対発光輝度であ
り、横軸はμg/gで表した添加量である。また、特性
曲線A300K、B300Kはそれぞれ300Kの室温時におけ
る赤色螢光体の実施例18のもの、赤色螢光体の市販品
例のものを用いて形成した螢光膜のものであり、特性曲
線A350K、B350Kはそれぞれ室温より高い350Kの温
度時における赤色螢光体の実施例18のもの、赤色螢光
体の市販品例のものを用いて形成した螢光膜のものであ
り、特性曲線A400K、B400Kはそれぞれ室温より高い4
00Kの温度時における赤色螢光体の実施例18のも
の、赤色螢光体の市販品例のものを用いて形成した螢光
膜のものである。
【0076】図4の特性図に示されるように、赤色螢光
体の実施例18のものを用いて形成した螢光膜は、市販
品例のものを用いて形成した螢光膜に比べて、テルビウ
ム(Tb)とプラセオジム(Pr)の総合添加量及びセ
リウム(Ce)の添加量がそれぞれ5μg/g以上の範
囲で相対発光輝度が高くなっていることが判る。また、
温度が高くなるに従って、実施例18のものを用いて形
成した螢光膜は、市販品例のものを用いて形成した螢光
膜に比べて、相対発光輝度を高められる添加量の範囲が
拡大されていることが判る。
【0077】これまでの説明は、螢光膜を現実のカラー
ブラウン管のフェースプレートに形成したものではな
く、カラーブラウン管を擬似した面に螢光膜を形成した
ときの特性であるが、この螢光膜を現実のカラーブラウ
ン管のフェースプレートに形成した場合においても、表
6に示されるように、前述の特性とほぼ同様の結果を得
ることができる。
【0078】
【表6】
【0079】即ち、赤色螢光体の実施例21として、螢
光体1g中にテルビウム(Tb)13μgとプラセオジ
ム(Pr)12μgとセリウム(Ce)25μgを添加
しているもの、赤色螢光体の実施例22として、螢光体
1g中にテルビウム(Tb)25μgとプラセオジム
(Pr)25μgとセリウム(Ce)50μgを添加し
ているもの、赤色螢光体の実施例23として、螢光体1
g中にテルビウム(Tb)50μgとプラセオジム(P
r)50μgとセリウム(Ce)100μgを添加して
いるもの、赤色螢光体の実施例24として、螢光体1g
中にテルビウム(Tb)100μgとプラセオジム(P
r)100μgとセリウム(Ce)200μgを添加し
ているものをそれぞれ用いて螢光膜を形成し、得られた
各螢光膜について、300Kの室温時における相対発光
輝度(L(300K))、300Kの室温時の発光輝度と室温
より高い350Kの温度時の発光輝度との相対発光輝度
比(L(350K)/L(300K))を測定したところ、上記表6
に示すような結果が得られた。
【0080】表6においても、赤色螢光体の実施例17
乃20との比較のために、比較例27として、螢光体1
g中にテルビウム(Tb)及びプラセオジム(Pr)そ
れにセリウム(Ce)を全く添加していないもの、比較
例28として、螢光体1g中にテルビウム(Tb)1μ
gとプラセオジム(Pr)1μgとセリウム(Ce)2
μgを添加しているもの、比較例29として、螢光体1
g中にテルビウム(Tb)3μgとプラセオジム(P
r)3μgとセリウム(Ce)5μgを添加しているも
の、比較例30として、螢光体1g中にテルビウム(T
b)5μgとプラセオジム(Pr)5μgとセリウム
(Ce)10μgを添加しているもの、比較例31とし
て、螢光体1g中にテルビウム(Tb)10μgとプラ
セオジム(Pr)10μgとセリウム(Ce)20μg
を添加しているもの、比較例32として、螢光体1g中
にテルビウム(Tb)250μgとプラセオジム(P
r)250μgとセリウム(Ce)500μgを添加し
ているもの、市販品例として、螢光体1g中にテルビウ
ム(Tb)20μg未満を添加し、プラセオジム(P
r)及びセリウム(Ce)を添加していないものをそれ
ぞれ用いて螢光膜を形成し、得られた各螢光膜につい
て、300Kの室温時における相対発光輝度
(L(300K))、300Kの室温時の発光輝度と室温より
高い350Kの温度時の発光輝度との相対発光輝度比
(L(350K)/L(300K))をそれぞれ測定している。そし
て、300Kの室温時における相対発光輝度は、テルビ
ウム(Tb)及びプラセオジム(Pr)それにセリウム
(Ce)を全く添加していない比較例27の赤色螢光体
の発光輝度を基準値1にしている。
【0081】表6に示されるように、相対発光輝度(L
(300K))は、テルビウム(Tb)とプラセオジム(P
r)の総合添加量やセリウム(Ce)の添加量がそれぞ
れ比較的少ない範囲、2乃至50μgのときに、テルビ
ウム(Tb)とプラセオジム(Pr)それにセリウム
(Ce)の添加量がゼロのものに比べてやや大きな値、
1.01乃至1.12になり、テルビウム(Tb)とプ
ラセオジム(Pr)の総合添加量やセリウム(Ce)の
添加量が比較的多くなるにつれて、テルビウム(Tb)
とプラセオジム(Pr)それにセリウム(Ce)の添加
量がゼロのものに比べ順次小さくなってくる。
【0082】また、相対発光輝度比(L(350K)/L
(300K))は、テルビウム(Tb)とプラセオジム(P
r)の総合添加量やセリウム(Ce)の添加量がそれぞ
れ25乃至200μgの範囲内のときに0.82乃至
0.88という高い値になるが、テルビウム(Tb)と
プラセオジム(Pr)の総合添加量やセリウム(Ce)
の添加量が500μgのときに0.81になるだけで、
テルビウム(Tb)とプラセオジム(Pr)の総合添加
量やセリウム(Ce)の添加量が20μg以下のときに
0.80を超えることがなく、このような点から、テル
ビウム(Tb)とプラセオジム(Pr)の総合添加量及
びセリウム(Ce)の添加量がそれぞれ25乃至200
μgの範囲内になるように選べば、相対発光輝度比(L
(350K)/L(300K))を0.81以上にすることができ
る。
【0083】この場合、これらの測定が行われたカラー
ブラウン管は、14インチ型のもので、青色螢光体は、
市販されている螢光体材料であるZnS:Ag、Clを
用い、緑色螢光体は、同じく市販されている螢光体材料
であるZnS:Cu、Alを用い、スラリー法を用いて
螢光膜の膜重量が3.5mg/cm2 になるように形成
した。
【0084】これらの赤色螢光体の実施例1乃至24を
用いた螢光膜においては、いずれのものも、高い温度時
の温度消光が抑制され、発光輝度の低下を少なくするこ
とができる。
【0085】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ユーロ
ピウム付活酸硫化イットリウム螢光体として、電子ビー
ム照射密度が1.0乃至5.0μA/cm2 の電子ビー
ムの照射時に、300Kの室温の発光輝度に対する室温
より高い350Kの温度の発光輝度が81%以上のもの
になるので、螢光膜が温度上昇したとしても、発光輝度
の低下を既知のこの種の螢光膜よりも少なくすることが
でき、表示画像の品質を低下させないカラー陰極線管が
得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる高輝度螢光膜を有するカラー陰
極線管の一実施例の構成の概要を示す部分断面図であ
る。
【図2】加速電圧30KV及び照射面積40×30mm
2 の電子ビーム照射条件で、螢光膜の温度を変化させた
ときの相対発光輝度の変化状態を示す特性図である。
【図3】加速電圧30KV及び照射面積40×30mm
2 の電子ビーム照射条件で、照射電流密度を変化させた
ときの相対発光輝度の変化状態を示す特性図である。
【図4】テルビウム(Tb)とプラセオジム(Pr)及
びセリウム(Ce)を添加している赤色螢光体における
テルビウム(Tb)とプラセオジム(Pr)及びセリウ
ム(Ce)の添加量に対する相対発光輝度比の関係を示
す特性図である。
【符号の説明】
1 パネル部 1A フェースプレート 2 ネック部 3 ファンネル部 4 螢光膜 5 シャドウマスク 6 偏向ヨーク 7 マスクフレーム 8 電子銃 9 内部磁気シールド 10 電子ビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西澤 昌紘 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー陰極線管のフェースプレート内面
    に形成される螢光膜にユーロピウム付活酸硫化イットリ
    ウム螢光体が用いられ、このユーロピウム付活酸硫化イ
    ットリウム螢光体は、電子ビーム照射密度が1.0乃至
    5.0μA/cm2 の電子ビームの照射時に、300K
    の室温の発光輝度に対する室温より高い350Kの温度
    の発光輝度が81%以上のものであることを特徴とする
    高輝度螢光膜を有するカラー陰極線管。
  2. 【請求項2】 前記ユーロピウム付活酸硫化イットリウ
    ム螢光体は、テルビウム(Tb)及びプラセオジム(P
    r)のいずれか一方または双方を螢光体1g当り25乃
    至200μgを添加していることを特徴とする請求項1
    に記載の高輝度螢光膜を有するカラー陰極線管。
  3. 【請求項3】 前記ユーロピウム付活酸硫化イットリウ
    ム螢光体は、テルビウム(Tb)及びプラセオジム(P
    r)のいずれか一方または双方を螢光体1g当り25乃
    至200μgを添加し、かつ、セリウム(Ce)を1g
    当り25乃至200μg添加していることを特徴とする
    請求項1に記載の高輝度螢光膜を有するカラー陰極線
    管。
JP29860497A 1997-10-30 1997-10-30 高輝度螢光膜を有するカラー陰極線管 Pending JPH11135030A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006124422A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Toyoda Gosei Co Ltd 改善されたシリケート系蛍光体及びそれを用いたledランプ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006124422A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Toyoda Gosei Co Ltd 改善されたシリケート系蛍光体及びそれを用いたledランプ
JP4524607B2 (ja) * 2004-10-26 2010-08-18 豊田合成株式会社 改善されたシリケート系蛍光体及びそれを用いたledランプ

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