JPH11129706A - 重荷重用空気入りタイヤ - Google Patents

重荷重用空気入りタイヤ

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JPH11129706A
JPH11129706A JP9294386A JP29438697A JPH11129706A JP H11129706 A JPH11129706 A JP H11129706A JP 9294386 A JP9294386 A JP 9294386A JP 29438697 A JP29438697 A JP 29438697A JP H11129706 A JPH11129706 A JP H11129706A
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隆広 君嶋
Toshio Koyama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トレッドゴムの過加硫に原因する摩耗初期〜
中期に亘けるウエットグリップ不足を改善し、ウエット
グリップ性能を全使用期間に亘り安定して発揮させると
ともに、不整地での駆動・制動性の低下を抑制しうる。 【解決手段】 トレッド面2Sに、トレッド縁Teから
略タイヤ軸方向にのびる横溝Yと、この横溝Yをタイヤ
赤道近傍Qcでつなぐ縦溝Gとを設ける。前記縦溝G
は、前記横溝Yとの交わり部10と、交わり部10、1
0間の主要部11とからなり、かつ主要部11の溝深さ
Hgを、横溝Yの溝深さHyの30〜60%とする。摩
耗進行による縦溝Gの前記主要部11が消失したトレッ
ド面2Saでの横溝Yは、トレッド縁Teからタイヤ赤
道Cに向かって溝巾が一定若しくは漸減してのびる横溝
主残部15と、この横溝主残部15の内端15eに連続
しかつ溝巾W2が前記内端15eでの溝巾W1よりも大
な横溝広巾残部16とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摩耗初期〜中期に
亘けるウエットグリップ不足を改善でき、特にダンプト
ラックなどの建設車両用として好適な重荷重用空気入り
タイヤに関する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】土を
主体とする地道等の不整地で用いられる、例えばダンプ
トラックなどの建設車両用等の重荷重用空気入りタイヤ
にあっては、不整地での駆動・制動性を確保するため、
図6に示すように、トレッド縁Teからタイヤ赤道Cの
近傍までのびる超深溝タイプの長いラグ溝a(横溝)を
形成したラグパターンが多用されている。
【0003】しかしながら、この種のタイヤでは、トレ
ッドゴムが厚く形成されているため、トレッド内部まで
加硫を行うためにはトレッド面が加硫過剰(過加硫)と
なり、強力、弾性率等のゴム物性を大きく低下する加硫
戻りという現象を発生する。その結果、この過加硫のゴ
ムが摩滅する摩耗中期以降においては、所望の物性のゴ
ム部分が接地するため充分な駆動・制動性を発揮するも
のの、前記過加硫のゴムが接地する摩耗初期において
は、特に雨天時に良路及び作業現場等における鉄板路、
溝の蓋上などを走行する際、スリップを誘発するなどウ
エットグリップ性能を不充分としていた。なおこの傾向
は、トレッドゴムに耐摩耗性や低発熱性に優れる天然ゴ
ムを採用したとき、より顕著に表れる。
【0004】そこで本発明者らは、前記図6に一点鎖線
で示すように、ラグパターン上に、浅底の縦溝bを形成
し、過加硫ゴムが残存する摩耗初期〜中期においてのみ
排水性を発揮せしめ、ウエットグリップ不足を補うこと
を案出した。
【0005】しかし、この縦溝bは、ラグ溝aにおける
横方向エッジ成分を減ずるため、不整地における駆動・
制動性低下の要因となり、摩耗初期〜中期においては、
ラグ溝aが充分深く高い駆動・制動性を発揮しうるとは
いえ、タイヤ全体として駆動・制動性能の低下傾向を招
く。又ラグ溝深さが半減する摩耗中期以降においては、
縦溝b自体が消失することにより前記駆動・制動性能の
低下は解消され、又耐パンク性能も維持されるが、縦溝
bが消失する前後において、排水性能の変化が大きくな
るという、解決しなければならない問題が判明した。
【0006】そこで本発明は、前記ラグパターン上に浅
底の縦溝を形成したタイヤにおいて、この縦溝が消失し
た時のトレッド面でのラグ溝(横溝)が、トレッド縁か
ら溝巾が一定若しくは漸減してのびる横溝主残部の内端
に、この横溝主残部の内端よりも溝巾が大な横溝広巾残
部を具えることを基本として、摩耗初期〜中期に亘ける
ウエットグリップ不足を改善しうるとともに、前記縦溝
の形成に起因する駆動・制動性の低下を抑制でき、しか
も縦溝の消失前後における排水性能の変化を低減できる
重荷重用空気入りタイヤの提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の重荷重用空気入りタイヤは、トレッド面
に、トレッド縁で開口しかつ略タイヤ軸方向にのびると
ともに、周方向に間隔を隔てた横溝と、この横溝をタイ
ヤ赤道近傍でつなぎ周方向にのびる縦溝とを設けるとと
もに、前記縦溝は、前記横溝と交わる交わり部と、この
交わり部間の主要部とからなり、かつ該主要部の溝深さ
を、横溝の溝深さの30〜60%とすることにより、摩
耗進行による縦溝の前記主要部が消失したトレッド面で
の横溝は、トレッド縁からのびかつ溝巾がタイヤ赤道に
向かって一定若しくは漸減する横溝主残部と、この横溝
主残部のタイヤ赤道側の内端で連続しかつ前記溝巾が前
記横溝主残部の内端よりも大となる横溝広巾残部とから
なることを特徴としたものであります。
【0008】なお前記横溝広巾残部における溝断面積が
最大値となる位置P0を、タイヤ赤道からトレッド巾の
10〜22%を隔てる範囲内に設けること、及び前記横
溝広巾残部が、前記横溝主残部の内端における溝断面積
より大な溝断面積を有する大容積部分を具えかつこの大
容積部分の周方向長さを、トレッド巾の5〜10%とす
ることが、前記駆動・制動性の低下抑制効果、及び排水
性能の変化低減効果を高める上で好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例とともに説明する。図1において、重荷重用空気入
りタイヤ1(以下タイヤ1という)は、トレッド部2
と、その両端からタイヤ半径方向内側に向けてのびるサ
イドウォール部3と、各サイドウォール部3のタイヤ半
径方向内側端に位置するビード部4とを有し、本例で
は、サイズ11R22.5の超深溝タイプのダンプトラ
ック用タイヤとして形成される。
【0010】又タイヤ1には、前記ビード部4、4間に
カーカス6が架け渡されるとともに、このカーカス6の
外側かつトレッド部2内方にはベルト層7が周方向に巻
装される。
【0011】前記カーカス6は、カーカスコードをタイ
ヤ赤道Cに対して70〜90゜のコード角度で配列した
1枚以上のカーカスプライから形成され、各カーカスプ
ライは、前記トレッド部2からサイドウォール部3をへ
てビード部4のビードコア5の廻りで内側かつ外側に折
返されて係止される。前記カーカスコードとして、ナイ
ロン、ポリエステル、レーヨン、芳香族ポリアミド繊維
等からなる有機繊維コードの他、スチール繊維等からな
る無機繊維コードが使用しうる。
【0012】本例では、カーカス6は、スチール製のカ
ーカスコードを略90°のコード角度で配列した1枚の
カーカスプライ6Aから形成されたものを示してい
る。。
【0013】前記ベルト層7は、複数のベルトプライ、
本例では、タイヤ赤道Cに対して、例えば45〜70°
程度の角度で傾けた最内となる第1のベルトプライ7A
と、タイヤ赤道Cに対してベルトコードを10〜25度
の小角度で傾けた第2〜第3のベルトプライ7B、7C
とを、ベルトコードがプライ間で互いに交差するように
重ね合わせた3枚構造を具えている。
【0014】又タイヤ1は、図2に示すように、前記ト
レッド部2の外表面であるトレッド面2Sに、トレッド
縁Teで開口しかつ略タイヤ軸方向にのびる複数の横溝
Yと、この横溝Yとタイヤ赤道近傍Qcで交差するとと
もに周方向にのびる一対の縦溝G、Gとを設けている。
【0015】ここで、前記トレッド面2Sは、図1の如
く、タイヤ子午断面において、タイヤ赤道面に中心を有
する円弧状などの凸曲線をなし、前記トレッド縁Te
は、このトレッド面2Sとサイドウオール部3の外側面
との交わり点として定義される。本例では、ワンダリン
グ性能を改善するため、トレッド面2S両端部分が斜面
で形成されたテーパーショルダ構造をなし、従って、こ
の斜面とサイドウオール部3の外側面との交点により前
記トレッド縁Teを構成する。なおトレッド部2は、前
記斜面を排除したスクエアショルダ構造の他にも、トレ
ッド面2S両端部分が円弧面で形成されたラウンドショ
ルダ構造を採用することもでき、かかる場合には、この
円弧面とサイドウオール部外側面との交点又は接点によ
り前記トレッド縁Teを構成する。
【0016】前記縦溝Gは、タイヤ軸方向の溝巾Wg
を、前記トレッド縁Te、Te間の巾であるトレッド巾
TWの0.025倍以上、本例では、約0.072倍と
したジグザグ溝であって、タイヤ赤道Cから前記トレッ
ド巾TWの20%以下の距離を隔たる領域であるタイヤ
赤道近傍Qcに、そのジグザグ中心を位置して形成され
る。なお縦溝Gは直線溝であっても良い。
【0017】又前記横溝Yは、本例では、前記縦溝Gの
ジグザグのピッチ間隔と略等しいピッチ間隔を有して周
方向に隔設される。この横溝Yは、トレッド縁Teで開
口する外端Eoから略タイヤ軸方向にのびる超深溝タイ
プのラグ状溝であり、前記縦溝Gと交わることにより、
この縦溝Gを、横溝Yとの交わり部10と、該交わり部
10、10間の主要部11とに区分する。
【0018】なお縦溝Gの前記主要部11は、その溝深
さHgを、前記横溝Yの溝深さHyの0.30〜0.6
0倍とした浅底をなし、従って、摩耗中期以降において
該主要部11は消失しうる。なお縦溝Gの前記溝巾Wg
が0.025TW未満の時、ウエットグリップ性能の補
充が不充分となり、又0.10TWを越えると駆動・制
動性の低下が顕著となるため好ましくない。他方、前記
溝深さHgが0.30Hy未満の時、過加硫ゴムより早
くに縦溝Gが消失する恐れがあり、又横溝Yの溝容積が
半減する摩耗中期以降においては、縦溝Gの影響力が相
対的に高まるため、溝深さHgが0.60Hyより大で
は、駆動・制動性の大巾な低下を招く。従って、前記溝
深さHgを0.30Hy〜0.50Hyとするのが好ま
しい。
【0019】ここで、前記横溝Yは、図1に示すよう
に、タイヤ軸方向の横溝長さLyの少なくとも40%以
上の範囲に亘って、略一定の深さを有する、定深さ領域
12を有し、この定深さ領域12の深さをもって横溝Y
の前記溝深さHyと定義する。この溝深さHyは15m
m以上、本例では20.0〜23.0mmを有する。
【0020】又前記横溝Yは、溝巾中心のタイヤ軸方向
に対する角度αを10度以下、好ましくは5度以下とす
ることにより、不整地での駆動・制動性を確保してい
る。該横溝Yは、直線状に形成しうるが、曲線状或いは
折れ線状に形成しても良く、この時、前記外端Eo及び
内端Eiにおける溝巾中心を結んだ直線の角度αを前記
範囲としている。
【0021】又横溝Yの内端Eiは、本例では、前記縦
溝Gを越えかつタイヤ赤道Cから控えた位置で終端し、
この内端Ei間に周方向に連続してのびるリブ状陸部1
3を形成することによって、円滑な転がり性が維持され
る。従って、前記内端Eiのタイヤ赤道Cからの距離L
1は、円滑な転がり性のためにトレッド巾TWの4%以
上が好ましい。
【0022】又摩耗進行により縦溝Yの前記主要部11
が消失した摩耗トレッド面2Saにおいては、前記横溝
Yは、図3、4に示すように、前記トレッド縁Teから
タイヤ赤道Cに向かって、タイヤ周方向の溝巾を一定若
しくは漸減しながらのびる横溝主残部15と、この横溝
主残部15の内端15eに連なる横溝広巾残部16とか
ら形成される。なお図4では、横溝Yを説明するため
に、溝容積部分を、逆にブロック状に示している。
【0023】この横溝広巾残部16は、横溝主残部15
の前記内端15eでの溝巾W1よりも大な溝巾W2を有
する広巾部分である。なお従来のラグパターンのラグ溝
aは、図5(A)、(B)に示すように、新品時のトレッド面
及び摩耗トレッド面の何れにおいても、外端aoから内
端aiに至り溝巾が一定若しくはタイヤ赤道Cに向かっ
て漸減する輪郭を有し、従って横溝広巾残部16におい
て本願と大きく相違している。
【0024】この横溝広巾残部16は、図4に示すよう
に、タイヤ赤道面COと平行な平面内における溝断面積
が最大値S0となる溝断面積位置P0を有し、この溝断
面積位置P0のタイヤ赤道Cからの距離L3をトレッド
巾TWの10〜22%の範囲としている。この溝断面積
位置P0は、本例では、横溝広巾残部16の溝巾W2の
最大値W2mの位置Pmと一致している。なお横溝Y
は、前記定深さ領域12から内端Eiに向かって溝深さ
を、例えば段付き状に漸減させてのびる変化深さ領域1
7を有し、従ってこの溝深さの変化状況によっては、溝
断面積位置P0と溝巾最大の位置Pmとが相違する場合
も起こりうる。
【0025】なお前記横溝広巾残部16は、前記縦溝G
の交わり部10と実質的に重なり合って、前記変化深さ
領域17に形成される。
【0026】又横溝広巾残部16は、前記横溝主残部1
5の内端15eでの溝断面積S1よりも大な溝断面積を
有する大容積部分16Aを具え、かつこの大容積部分1
6Aの周方向の長さL2を、前記トレッド巾TWの5〜
10%とするとともに、前記溝断面積の最大値S0を前
記内端15eでの溝断面積S1の1.5〜1.8倍の範
囲に高めている。
【0027】このように、溝巾がW2>W1の横溝広巾
残部16を設けているため、縦溝Gの消失時における排
水性を高め、ウエットグリップ性能の変化の度合いを減
じ、摩耗初期から終期に至りウエットグリップ性能を安
定して発揮しうる。特に、大容積部分16Aを長さL2
の範囲で設けているため、排水性の向上効果をより確実
かつ効果的に発揮できる。又横溝広巾残部16は、縦溝
Gの消失前においては、特に溝容積の増大によって駆動
・制動性を高め、前記縦溝Gの形成に原因する駆動・制
動性への悪影響を相殺しうる。特に横溝広巾残部16
が、縦溝Gの交わり部10と重なり合って形成されるこ
とが、前記相殺をバランス良く行うために好ましい。
【0028】なお溝断面積位置P0の前記距離L3が、
トレッド巾TWの10%未満の時、及び大容積部分16
Aの前記長さL2がトレッド巾TWの10%を越えた時
には、リブ状陸部13の剛性が局部的に減じ、偏摩耗を
誘発するとともに、転がり性能の低下を招く。逆に前記
距離L3がトレッド巾TWの22%を越えた時、及び前
記長さL2がトレッド巾TWの5%未満の時には、前記
溝断面積位置P0での接地圧が減じかつ溝容積自体の増
加が不充分となるため、排水性及び駆動・制動性への効
果が不足傾向となる。
【0029】又前記溝断面積の最大値S0が前記溝断面
積S1の1.5倍未満の時、排水性及び駆動・制動性へ
の効果が不足傾向となり、逆に1.8倍を越えると偏摩
耗を招来する等の問題がある。
【0030】
【実施例】図1に示す構造をなすタイヤサイズが11R
22.5のダンプトラック用タイヤを表1の仕様に基づ
き試作するとともに、該試作タイヤの耐摩耗性、ウエッ
トグリップ性能、ウエット旋回性能、及び不整地での駆
動・制動性を、テストした。なお各試供タイヤとも、ト
レッドパターン以外は同構成を有している。
【0031】各テスト方法は下記の通りである。 耐摩耗性 新品の各試供タイヤを、使用リム(7.50×22.
5)、内圧(8.0kgf/cm2 )の条件でダンプ車輌の
駆動輪に装着し、20、000kmの距離をテストコー
ス(乾燥路面)で走行した時の、摩耗量を測定しその逆
数を比較例を100とした指数で比較した。数値が大き
いほど良好である。 ウエットグリップ性能 新品時、縦溝が消失する摩耗中期、及び横溝残高が1.
6mmとなる摩耗限度時の各試供タイヤを用い、前記ダ
ンプ車輌に定荷重(10トン)を積載した状態で、水深
3mmの濡れた旋回路面を、限界走行速度でタイムトラ
イアル走行し、そのときの走行時間の逆数を比較例1の
タイヤの新品時を100とした指数で比較した。数値が
大きいほど良好である。 ウエット旋回性能 新品時、摩耗中期、及び摩耗限度時の各試供タイヤを用
い、前記ダンプ車輌に定荷重(10トン)を積載した状
態で、半径100mのアスファルト路面に、水深3m
m、長さ20mの水たまりを設けたコース上を、速度を
段階的に増加させながら前記車両を進入させ、横加速度
(横G)を計測し、60km/hの速度における前輪の平
均横Gを算出した。結果は、比較例1のタイヤの新品時
を100とした指数で比較した。数値が大きいほど良好
である。
【0032】 不整地での駆動・制動性 新品時、摩耗中期、及び摩耗限度時の各試供タイヤを用
い、前記ダンプ車輛に定荷重(10トン)を積載した状
態で、不整地(直径2〜3cmの砂利を敷き詰めた路面)
に、速度60km/hにて進入させ、制動距離を測定す
る。そのときの制動距離の逆数を、比較例1のタイヤの
新品時を100とした指数で比較した。数値が大きいほ
ど良好である。
【0033】
【表1】
【0034】表1に示すように新品時(摩耗初期)〜摩
耗中期に亘けるウエットグリップ不足を改善でき、しか
も縦溝の形成に起因する駆動・制動性の低下を抑制しう
るのが確認できる。
【0035】
【発明の効果】叙上の如く本発明は構成しているため、
トレッドゴムの過加硫に原因する摩耗初期〜中期に亘け
るウエットグリップ不足を改善し、ウエットグリップ性
能を全使用期間に亘り安定して発揮させるとともに、不
整地での駆動・制動性の低下を抑制しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のタイヤの断面図である。
【図2】そのトレッドパターンを示す平面図である。
【図3】縦溝消失時の横溝を示す平面図である。
【図4】縦溝消失時の横溝を示す斜視図である。
【図5】(A) 、(B) は、表1の比較例で用いたタイヤの
トレッドパターン例を示す平面図である。
【図6】従来技術を説明する線図である。
【符号の説明】
2S トレッド面 10 交わり部 11 主要部 15 横溝主残部 15e 横溝主残部の内端 16 横溝広巾残部 16A 大容積部分 G 縦溝 Hg 主要部の溝深さ Hy 横溝の溝深さ L3 大容積部分の周方向の長さ Qc タイヤ赤道近傍 S0 横溝広巾残部における溝断面積の最大値 S1 横溝主残部の内端における溝断面積 Te トレッド縁 Y 横溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド面に、トレッド縁で開口しかつ略
    タイヤ軸方向にのびるとともに、周方向に間隔を隔てた
    横溝と、この横溝をタイヤ赤道近傍でつなぎ周方向にの
    びる縦溝とを設けるとともに、 前記縦溝は、前記横溝と交わる交わり部と、この交わり
    部間の主要部とからなり、 かつ該主要部の溝深さを、横溝の溝深さの30〜60%
    とすることにより、摩耗進行による縦溝の前記主要部が
    消失したトレッド面での横溝は、トレッド縁からのびか
    つ溝巾がタイヤ赤道に向かって一定若しくは漸減する横
    溝主残部と、この横溝主残部のタイヤ赤道側の内端で連
    続しかつ前記溝巾が前記横溝主残部の内端よりも大とな
    る横溝広巾残部とからなることを特徴とする重荷重用空
    気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】前記主要部が消失したトレッド面での前記
    横溝は、前記横溝広巾残部における溝断面積が最大値と
    なる位置P0を、タイヤ赤道からトレッド巾の10〜2
    2%を隔てる範囲内に設けたことを特徴とする請求項1
    記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】前記主要部が消失したトレッド面での前記
    横溝において、前記横溝広巾残部は、前記横溝主残部の
    前記内端における溝断面積より大な溝断面積を有する大
    容積部分を具え、かつこの大容積部分の周方向の長さ
    は、前記トレッド巾の5〜10%であることを特徴とす
    る請求項1記載の重荷重用空気入りタイヤ。
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