JPH11128564A - 電気かみそり - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外刃ケースを簡単かつ容易に、しかも外刃枠
の正確な位置に装着する。 【解決手段】 電気かみそりは、網刃１Ａに多数の粗剃
孔を開口している外刃と、外刃の内面を摺動する内刃
と、外刃を装着している外刃ケース６と、この外刃ケー
ス６を脱着自在に装着している外刃枠７とを有する。さ
らに、電気かみそりは、外刃ケース６の両端面と、外刃
ケース６の端面に対向する外刃枠７の内面に、外刃ケー
ス６を脱着方向に案内するガイドを設けている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、外刃ケースを脱着
自在に外刃枠に連結している電気かみそりに関する。

【０００２】

【従来の技術】外刃ケースを脱着自在に外刃枠に連結し
ている従来の電気かみそりを、図１の分解斜視図に示
す。この図の電気かみそりは、かみそり本体２７の上部
に、外刃枠７を脱着できるように装着している。外刃枠
７は、内側に、内刃台２８を挿入して定位置に連結して
いる。この内刃台２８は、往復運動できるように内刃３
０を装着している。さらに、外刃枠７は、上方を開口し
て、この開口窓７Ｃに、外刃ケース６を脱着できるよう
に装着している。外刃ケース６には外刃２９を装着して
いる。図の外刃ケース６は、４連の外刃２９を装着して
いる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】図１に示す電気かみそ
りは、外刃ケース６を外刃枠７から外して分解し、この
状態で剃った髭屑をきれいに清掃できる。薄い網刃をア
ーチ状に湾曲している外刃２９は、髭を粗剃孔に案内し
て、内側でカットするので、切断された髭屑が内部に溜
る。このため、一定時間使用すると、外刃ケース６を外
して溜った髭屑を除去する必要がある。

【０００４】外した外刃ケース６は、外刃枠７の決めら
れた位置に装着する必要がある。外刃２９と内刃３０の
相対位置がずれると、髭をカットできなくなるからであ
る。図に示す外刃ケース６は、外刃枠７の定位置に装着
するために、下端に４つの凸起３１を設けている。外刃
枠７には、この凸起３１を挿入する位置に凹部３２を設
けている。外刃枠７は、４つの凸起３１を外刃枠７の凹
部３２に入れて、正確な位置に装着される。さらに、外
刃ケース６を定位置に装着して抜けなくするために、外
刃ケース６の両端面に、弾性変形する引掛片６Ａを設
け、外刃枠７の内面には引掛部７Ａを設けている。

【０００５】この構造の外刃ケースは、外刃枠に装着す
るために、４つの凸起を、外刃枠の凹部に正確に合わせ
て、外刃枠に押し込んでセットする必要がある。４つの
凸起の位置がずれと、外刃ケースを外刃枠に挿入できな
いからである。このため、外刃ケースを簡単かつ容易
に、しかも速やかに装着できない欠点がある。

【０００６】本発明は、このような欠点を解決すること
を目的に開発されたものである。本発明の重要な目的
は、外刃ケースを簡単かつ容易に、しかも外刃枠の正確
な位置に装着できる電気かみそりを提供することにあ
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の電気かみそり
は、網刃１Ａに多数の粗剃孔を開口している外刃と、外
刃の内面を摺動する内刃と、外刃を装着している外刃ケ
ース６と、外刃ケース６を脱着自在に装着している外刃
枠７とを有する。

【０００８】さらに、本発明の請求項１の電気かみそり
は、外刃ケース６の両端面と、外刃ケース６の端面に対
向する外刃枠７の内面に、外刃ケース６を脱着方向に案
内するガイドを設けている。外刃ケース６は、ガイドで
もって簡単に、外刃枠７の正確な位置に装着される。

【０００９】本発明の請求項２の電気かみそりは、ガイ
ドを、外刃ケース６の端面に設けられたガイド溝８と、
外刃枠７の内面に設けられてガイド溝８に摺動されるガ
イド凸条９とで構成している。

【００１０】本発明の請求項３に記載する電気かみそり
は、外刃ケース６の両端に、外刃ケース６を外刃枠７の
引掛部７Ａに係止する引掛片６Ａを設けている。この引
掛片６Ａは、弾性変形できるように外刃ケース６に連結
されている。また、この引掛片６Ａは、外側にガイド溝
８を設けている。

【００１１】本発明の請求項４の電気かみそりは、外刃
ケース６に、複数連の外刃を非対称に装着していると共
に、外刃ケース６の逆連結を阻止するストッパ機構を外
刃ケース６と外刃枠７とに設けている。

【００１２】本発明の請求項５の電気かみそりは、外刃
枠７を脱着自在にかみそり本体２７に装着している。こ
の外刃枠７は、その内面に、外刃ケース６をかみそり本
体２７に係止する状態を解除する脱着ツマミ１２と、外
刃枠７をかみそり本体２７に係止する状態を解除する脱
着ボタン１３とを装着している。脱着ツマミ１２と脱着
ボタン１３は、弾性変形する単一のパーツで構成されて
いる。

【００１３】本発明の請求項６の電気かみそりは、脱着
ツマミ１２と脱着ボタン１３とに併用されるパーツを弾
性変形するプラスチックや金属製の弾性片１４で構成す
る。弾性片１４は、中間を外刃ケース６の内面に連結し
ており、その上端を脱着ツマミ１２とし、下端を脱着ボ
タン１３としている。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための電気かみそりを例示する
ものであって、本発明は、電気かみそりを下記のものに
特定しない。

【００１５】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する
番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決
するための手段の欄」に示される部材に付記している。
ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材
に特定するものでは決してない。

【００１６】図２の分解斜視図に示す電気かみそりは、
かみそり本体２７と、このかみそり本体２７に脱着でき
るように装着している外刃枠７と、この外刃枠７に脱着
できるように装着している外刃ケース６とを備える。図
に示す電気かみそりは、外刃枠を脱着できるようにかみ
そり本体に連結しているが、外刃枠は脱着できないよう
にかみそり本体に固定し、あるいは、これをかみそり本
体と一体構造とすることもできる。

【００１７】外刃ケース６は、図３に示すように、４連
の外刃を平行に連結している。４連の外刃は、２連のア
ーチ外刃１と、このアーチ外刃１の両側に配設されてい
るスリット外刃２とからなる。アーチ外刃１は、プラス
チック製の外刃ホルダー１Ｂに、網刃１Ａをアーチ状に
湾曲して固定している。網刃１Ａは、無数の髭剃孔を開
口している。

【００１８】スリット外刃２は、プラスチック製の外刃
ホルダー２Ｂに、スリット外刃板２Ａを固定したもので
ある。スリット外刃板２Ａは、金属板に、横方向に延長
して複数の平行スリット２ａを開口したものである。ス
リット外刃板２Ａは、上面を平面状とする矩形状に金属
板を折曲して、上面と外側のコーナー部から外側の垂直
部まで延長して平行スリット２ａを開口している。

【００１９】アーチ外刃１とスリット外刃２は、それぞ
れ独立して弾性的に出入りできるように、外刃ケース６
に装着される。アーチ外刃１とスリット外刃２は、出入
バネ（図示せず）等の弾性体で、肌に向かって弾性的に
押し出される。

【００２０】外刃ケース６は、両端の端部プレート61を
側面プレート62で連結する形状で、全体の形状を、上下
を開口している方形状に成形している。外刃ケース６
は、プラスチックで一体成形されている。側面プレート
62は、上面に櫛４を設けている。

【００２１】外刃ケース６は、図３に示すように、外刃
枠７の上端開口部である開口窓７Ｃに脱着自在に装着さ
れる。外刃ケース６は、外刃枠７の定位置に装着されて
抜けないように連結される。外刃ケース６の外刃枠７か
らの抜けは、外刃ケース６の引掛片６Ａと、外刃枠７の
引掛部７Ａで阻止される。引掛片６Ａは、図３と図４に
示すように、端部プレート61に設けられる。引掛部７Ａ
は、外刃ケース６を外刃枠７の定位置に装着した状態
で、引掛片６Ａを案内する位置に設けられる。図の引掛
部７Ａは、外刃枠７の内面から突出して設けられたふた
つの凸部７ａである。外刃ケース６が外刃枠７の定位置
に装着されると、引掛片６Ａは、外刃枠７の内面に設け
ている凸部７ａである引掛部７Ａに引っかけられる。

【００２２】引掛片６Ａは、外刃ケース６の両端面から
突起して、下から上に延長して設けられている。引掛片
６Ａは、弾性変形して、外刃枠７の引掛部７Ａに入れら
れる。引掛片は、外刃ケースに一体成形されて、外刃ケ
ースを成形しているプラスチックの弾性で引掛部に押し
込むこともできるが、好ましくは、図４の断面図に示す
ように、内面に弾性金属板６Ｂを設ける。弾性金属板６
Ｂは、引掛片６Ａを弾性的に押圧して、引掛部７Ａに挿
入させる。

【００２３】引掛片６Ａは、上端の幅を広くするＴ字状
である。Ｔ字状の両端部６ａが、外刃枠７の引掛部７Ａ
である凸部７ａに係止されて、外刃ケース６は外刃枠７
に連結される。

【００２４】外刃ケース６を外刃枠７に簡単に挿入して
連結するために、外刃ケース６の両端面と、外刃ケース
６の端面に対向する外刃枠７の内面には、外刃ケース６
を脱着方向に案内するガイドを設けている。

【００２５】図３の外刃ケース６と外刃枠７は、ガイド
を、外刃ケース６の端面に設けられたガイド溝８と、外
刃枠７の内面に設けられてガイド溝８に摺動されるガイ
ド凸条９とで形成している。ガイド溝８は、外刃ケース
６に一体成形している引掛片６Ａの中央に、上下に延長
して設けている。ガイド溝８は、ガイド凸条９をスムー
ズに案内できるように、下端部をテーパー状に幅広くし
ている。

【００２６】ガイド凸条９は、外刃枠７の両端面の内側
に上下に延長して、外刃枠７に一体成形して設けられ
る。外刃枠７は、金属あるいはプラスチックで全体を一
体成形している。ガイド凸条９は、引掛部７Ａから上端
まで延長して設けられる。

【００２７】さらに、図３に示す外刃ケース６は、４連
の外刃を非対称に設けている。この形状の外刃ケース６
は、決められた姿勢で外刃枠７に装着する必要がある。
外刃ケース６を外刃枠７に逆向きに連結するのを阻止す
るために、外刃ケース６と外刃枠７とに、ストッパ機構
を設けている。

【００２８】ストッパ機構は、外刃ケース６に設けたス
トッパリブ１０と、外刃枠７に設けられたストッパ凸部
１１とで形成される。ストッパリブ１０は、外刃ケース
６の端面の隅部に上下に延長して設けられる。ストッパ
リブ１０は、外刃ケース６の一方の側面、図３において
手前の側面に接近する隅部に設けられる。ストッパ凸部
１１は、外刃枠７の隅部の内面に突出して、外刃ケース
６を外刃枠７に逆向きの姿勢で挿入するとき、ストッパ
リブ１０が当たる位置に設けている。

【００２９】外刃ケース６を、図３に示す姿勢で外刃枠
７に挿入するとき、すなわち、外刃ケース６を正常な姿
勢で外刃枠７に挿入するとき、ストッパリブ１０は、ス
トッパ凸部１１に衝突せず、外刃ケース６を外刃枠７に
挿入して連結できる。しかしながら、図３に示す姿勢と
反対の姿勢、すなわち、外刃ケース６を水平面内で１８
０度回転した姿勢で、外刃枠７に挿入しようとすると、
ストッパリブ１０がストッパ凸部１１に衝突する。この
ため、外刃ケース６は逆向きの姿勢では、外刃枠７に挿
入されない。

【００３０】外刃ケース６を外刃枠７から外すために、
外刃枠７に脱着ツマミ１２を設けている。脱着ツマミ１
２を押して、外刃ケース６は外刃枠７から外される。脱
着ツマミ１２は、外刃枠７をかみそり本体２７から外す
脱着ボタン１３を一体構造としている。脱着ツマミ１２
と脱着ボタン１３は、単一のパーツで構成される。脱着
ツマミ１２と脱着ボタン１３とは、弾性変形するプラス
チック製、あるいは金属製の弾性片１４で、弾性片１４
の中間を外刃枠７に連結して、上端を脱着ツマミ１２、
下端を脱着ボタン１３としている。

【００３１】弾性片１４は、全体の形状を板状として、
上部の脱着ツマミ１２と、下部の脱着ボタン１３を弾性
変形できるように、中間を外刃枠７に固定している。弾
性片１４の上部である脱着ツマミ１２の上端部は、Ｔ字
状に形成された引掛片６Ａの両端を押圧する押圧ロッド
１２Ａを上下に延長して一体成形している。

【００３２】さらに、脱着ツマミ１２は、外刃枠７の外
部に突出する外刃ボタン１２Ｂを一体成形している。外
刃ボタン１２Ｂは、外刃枠７の貫通孔７Ｂに出入りでき
るよう挿入されている。

【００３３】外刃ケース６を外刃枠７から外すときに
は、図４と図５の矢印Ａで示すように、外刃ボタン１２
Ｂを押す。外刃ボタン１２Ｂが押されると、押圧ロッド
１２Ａが引掛片６Ａを引掛部７Ａから押し出して、外刃
ケース６と外刃枠７の引っかけ状態を解除する。この状
態で、外刃ケース６を外刃枠７から引き出して外す。

【００３４】脱着ボタン１３は、かみそり本体２７から
突出している弾性凸部１６を押し込む押圧プレート１３
Ａと、外刃枠７の外部に突出する枠ボタン１３Ｂとを備
える。弾性凸部１６はかみそり本体２７から弾性的に押
し出されており、これが、外刃枠７の内面に設けられた
引掛凹部７Ｄに引っかけられて、外刃枠７をかみそり本
体２７に抜けないように連結する。枠ボタン１３Ｂは、
外刃枠７の貫通孔７Ｅに出入りできるよう挿入されて、
外刃枠７の外部に表出している。

【００３５】外刃枠７をかみそり本体２７から外すとき
には、図４と図６の矢印Ｂで示すように、枠ボタン１３
Ｂを押す。枠ボタン１３Ｂが押されると、押圧プレート
１３Ａが弾性凸部１６を引掛凹部７Ｄから押し出し、弾
性凸部１６は外刃枠７の引掛凹部７Ｄに係止されなくな
る。したがって、この状態で、外刃枠７はかみそり本体
２７から外される。

【００３６】外刃ケース６は、図２と図７に示すよう
に、４連の外刃の内面に、それぞれ内刃を内蔵させてい
る。アーチ外刃１にはアーチ内刃３を、スリット外刃２
にはスリット内刃５を内蔵させている。外刃ケース６
は、内刃と外刃の両方を連結する状態で、外刃枠７から
外されるようにしている。したがって、外刃ケース６の
外刃には、内面に沿って摺動しながら往復運動するよう
に内刃を内蔵している。内刃は、外刃ケース６を外した
ときに、外刃ケース６から外れないように、外刃に連結
される。

【００３７】アーチ内刃３は、図２に示すように、複数
枚のアーチ金属刃３Ａを平行に並べてプラスチック製の
内刃ホルダー３Ｂにインサートして製造されている。ア
ーチ金属刃３Ａは金属板で、アーチ状に湾曲されるアー
チ外刃１の内面に接触するように上端を湾曲形状に成形
している。アーチ内刃３は、たとえば、外刃ホルダー１
Ｂの開口部を狭くして、アーチ外刃１に連結される。

【００３８】スリット内刃５は、図８に示すように、櫛
形にスリットを設けたスリット金属刃５Ａを備える。ス
リット金属刃５Ａの上面は、スリット外刃板２Ａの内面
を摺動して、スリット外刃板２Ａの平行スリット２ａに
誘いこまれる髭をカットする。スリット内刃５は、スリ
ット外刃２の内部に装着され、図２に示す駆動ロッド２
１に連結されて往復運動される。

【００３９】スリット内刃５は、たとえば、図８の分解
斜視図に示す構造で、スリット外刃２に連結することが
できる。この図に示すスリット内刃５は、スリット金属
刃５Ａと、プラスチック製の内刃ホルダー５Ｂと、板バ
ネである刃圧バネ２４とを備える。スリット金属刃５Ａ
と刃圧バネ２４は、内刃ホルダー５Ｂに積層して固定さ
れている。内刃ホルダー５Ｂは、全体の形状をＴ字状に
成形して、上部側面の定位置に、スリット金属刃５Ａと
刃圧バネ２４を連結する複数の凸起５Ｄを設けている。
スリット金属刃５Ａは、内刃ホルダー５Ｂの凸起５Ｄを
挿入する位置に連結孔５Ｅを設けている。

【００４０】刃圧バネ２４は、薄い弾性金属板をプレス
成形したもので、内刃ホルダー５Ｂの凸起５Ｄを挿入す
る位置に連結孔２４Ａを設けて、両側にはハ字状に弾性
片２４Ｂを突出させている。弾性片２４Ｂは、スリット
外刃２の外刃ホルダー２Ｂの上面を押圧して、スリット
金属刃５Ａをスリット外刃２の内面に弾性的に押圧す
る。

【００４１】この図に示すスリット内刃５は、内刃ホル
ダー５Ｂの上部に、スリット金属刃５Ａと刃圧バネ２４
の連結孔５Ｅ、２４Ａを、凸起５Ｄに挿入して簡単に、
正確な位置に連結できる。この状態で、内刃ホルダー５
Ｂの凸起５Ｄの先端を加熱して押し潰すと、スリット金
属刃５Ａと刃圧バネ２４は、より確実に内刃ホルダー５
Ｂに連結される。スリット金属刃５Ａと刃圧バネ２４を
連結したＴ字状の内刃ホルダー５Ｂは、下方に延長され
るロッド部５Ｆをスリット外刃２の外刃ホルダー２Ｂに
挿入して、スリット外刃２に連結する。

【００４２】内刃ホルダー５Ｂが、外刃ホルダー２Ｂに
挿入された後、外刃ホルダー２Ｂに、コ字状に折曲され
たスリット外刃板２Ａを連結して、スリット内刃５を、
スリット外刃２の定位置に保持する。スリット金属刃５
Ａと刃圧バネ２４とを連結している内刃ホルダー５Ｂ
は、全体の厚さを、スリット外刃板２Ａの内幅にほぼ等
しくして、スリット外刃２の内部で傾かないように定位
置に保持される。

【００４３】外刃ケース６に装着されたアーチ内刃３と
スリット内刃５は、かみそり本体２７の上端に突出して
いる振動ロッド１９と駆動ロッド２１にそれぞれ連結さ
れて、これで往復運動される。２本の振動ロッド１９
は、かみそり本体２７の本体ケース１５に内蔵される駆
動機構によって互いに反対方向に往復運動される。駆動
機構は、図４と図９に示すように、往復運動できるよう
に本体ケース１５に内蔵される振動台１７と、この振動
台１７を往復運動させるモーター１８と、モーター１８
の回転を往復運動に変換して振動台１７を往復運動させ
る変換機構２２とを備える。

【００４４】振動ロッド１９は振動台１７に垂直に連結
されて、かみそり本体２７から突出している。振動ロッ
ド１９は、本体ケース１５の上端に設けた開口窓１５Ａ
から外部に表出されている。開口窓１５Ａは、髭屑等が
本体ケース１５に侵入するのを阻止するために、パッキ
ンゴム２３で閉塞している。パッキンゴム２３は、外周
を開口窓１５Ａの内周に連結し、内周を振動ロッド１９
の外周に隙間なく連結している。パッキンゴム２３は、
自由に変形できる柔軟なゴム状弾性体で、振動ロッド１
９を自由に振動できる状態で、振動ロッド１９と開口窓
１５Ａの間の隙間を閉塞している。

【００４５】振動ロッド１９は金属ロッドで、図１０に
示すように、振動台１７に垂直に固定される。この振動
ロッド１９は、先端に太く形成された鍔部１９Ａを設
け、コイルスプリング２５を抜けないように入れてい
る。コイルスプリング２５の先端には、プラスチック製
の抜止リング２６を入れている。抜止リング２６は鍔部
１９Ａで抜けないようにされ、抜止リング２６でコイル
スプリング２５を振動ロッド１９から抜けないようにし
ている。

【００４６】この構造の振動ロッド１９は、先端を、ア
ーチ内刃３の内刃ホルダー３Ｂに挿入して、内刃ホルダ
ー３Ｂを往復運動させる。アーチ内刃３の内刃ホルダー
３Ｂは、下方にハ字状の連結部３Ｃを一体成形して設け
ている。連結部３Ｃには、振動ロッド１９の鍔部１９Ａ
を挿入できる駆動孔３Ｄを垂直に設けている。駆動孔３
Ｄに、振動ロッド１９が挿入されて、振動ロッド１９で
アーチ内刃３は往復運動される。さらに、抜止リング２
６は、ハ字状の連結部３Ｃを押し上げて、アーチ内刃３
をアーチ外刃１の内面に弾性的に押圧する。したがっ
て、この構造の振動ロッド１９は、アーチ内刃３をアー
チ外刃１の内面に軽く押し付けて往復運動できる。

【００４７】さらに、振動台１７は、スリット内刃５を
往復運動させる振動アーム２０を、プラスチックで一体
成形している。振動アーム２０は、スリット内刃５の内
刃ホルダー２Ｂの下端に設けられた駆動スリット５Ｇに
挿入される駆動ロッド２１を水平に設けている。駆動ロ
ッド２１は、スリット内刃５の内刃ホルダー５Ｂの駆動
スリット５Ｇに挿入されて、スリット内刃５を往復運動
させる。

【００４８】

【発明の効果】本発明の電気かみそりは、外刃ケースを
簡単かつ容易に、しかも外刃枠の正確な位置に装着でき
る特長がある。それは、本発明の電気かみそりが、外刃
ケースの両端面と、外刃ケースの端面に対向する外刃枠
の内面に、外刃ケースを脱着方向に案内するガイドを設
けているからである。この構造の電気かみそりは、ガイ
ドを介して、簡単に、外刃ケースを外刃枠の正確な位置
に装着できる特長がある。

【００４９】さらに、本発明の請求項３の電気かみそり
は、ガイドを構成するガイド溝とガイド凸条を、外れる
ことなく正確な位置に保持できる特長がある。それは、
この電気かみそりが、外刃ケースの両端に、外刃ケース
を外刃枠の引掛部に係止する引掛片を設け、この引掛片
を弾性変形できるように外刃ケースに連結すると共に、
引掛片の外側にガイド溝を設けているからである。この
構造の電気かみそりは、引掛片が弾性変形してガイド溝
をガイド凸条の方向に押圧する。このため、ガイド溝と
ガイド凸条は、外れることなく、確実に嵌合状態に保持
される。

【００５０】さらに、請求項４の電気かみそりは、外刃
ケースに非対称に装着される複数連の外刃を、逆連結す
ることなく正確に装着できる特長がある。それは、この
電気かみそりが、外刃ケースの逆連結を阻止するストッ
パ機構を外刃ケースと外刃枠とに設けているからであ
る。とくに、非対称に装着される複数連の外刃は、逆向
きに連結されると正常に使用できなくなってしまう。本
発明の電気かみそりは、外刃ケースが反対の姿勢で挿入
されるのを、ストッパ機構で確実に阻止できるので、非
対称に装着される外刃ケースであっても、簡単に正常な
姿勢で装着できる特長がある。

【００５１】さらに、本発明の請求項５の電気かみそり
は、極めて簡単な構造で外刃枠を脱着自在にかみそり本
体に装着できる特長がある。それは、この電気かみそり
が、外刃枠の内面に、外刃ケースをかみそり本体に係止
する状態を解除する脱着ツマミと、外刃枠をかみそり本
体に係止する状態を解除する脱着ボタンとを装着すると
共に、脱着ツマミと脱着ボタンを、弾性変形する単一の
パーツで構成しているからである。さらに、この電気か
みそりは、脱着ツマミと脱着ボタンを単一のパーツで製
造しているので、製造コストを低減できる特長も備え
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の電気かみそりの分解斜視図

【図２】本発明の実施例の電気かみそりの分解斜視図

【図３】図２に示す電気かみそりの外刃枠と外刃ケース
の拡大斜視図

【図４】本発明の実施例の電気かみそりの断面図

【図５】外刃枠から外刃ケースを取り外す状態を示す斜
視図

【図６】かみそり本体から外刃枠を取り外す状態を示す
斜視図

【図７】外刃ケースに内刃を装着した状態を示す底面斜
視図

【図８】スリット外刃の分解斜視図

【図９】図２に示す電気かみそりのかみそり本体の分解
斜視図

【図１０】図９に示す振動台の一部断面側面図

【符号の説明】

１…アーチ外刃 １Ａ…網刃 １Ｂ
…外刃ホルダー ２…スリット外刃 ２Ａ…スリット外刃板 ２Ｂ
…外刃ホルダー ２ａ…平行スリット ３…アーチ内刃 ３Ａ…アーチ金属刃 ３Ｂ
…内刃ホルダー ３Ｃ…連結部 ３Ｄ…駆動孔 ４…櫛 ５…スリット内刃 ５Ａ…スリット金属刃 ５Ｂ
…内刃ホルダー ５Ｄ…凸起 ５Ｅ…連結孔 ５Ｆ…ロッド部 ５Ｇ…駆動スリット ６…外刃ケース ６Ａ…引掛片 ６Ｂ
…弾性金属板 ６ａ…両端部 61…端部プレート 62…側面プレート ７…外刃枠 ７Ａ…引掛部 ７Ｂ
…貫通孔 ７Ｃ…開口窓 ７Ｄ…引掛凹部 ７Ｅ…貫通孔 ７ａ…凸部 ８…ガイド溝 ９…ガイド凸条 １０…ストッパリブ １１…ストッパ凸部 １２…脱着ツマミ １２Ａ…押圧ロッド １
２Ｂ…外刃ボタン １３…脱着ボタン １３Ａ…押圧プレート １
３Ｂ…枠ボタン １４…弾性片 １５…本体ケース １５Ａ…開口窓 １６…弾性凸部 １７…振動台 １８…モーター １９…振動ロッド １９Ａ…鍔部 ２０…振動アーム ２１…駆動ロッド ２２…変換機構 ２３…パッキンゴム ２４…刃圧バネ ２４Ａ…連結孔 ２
４Ｂ…弾性片 ２５…コイルスプリング ２６…抜止リング ２７…かみそり本体 ２８…内刃台 ２９…外刃 ３０…内刃 ３１…凸起 ３２…凹部

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 網刃(1A)に多数の粗剃孔を開口している
   外刃と、外刃の内面を摺動する内刃と、外刃を装着して
   いる外刃ケース(6)と、この外刃ケース(6)を脱着自在に
   装着している外刃枠(7)とを有する電気かみそりにおい
   て、 外刃ケース(6)の両端面と、外刃ケース(6)の端面に対向
   する外刃枠(7)の内面に、外刃ケース(6)を脱着方向に案
   内するガイドが設けられていることを特徴とする電気か
   みそり。
2. 【請求項２】 ガイドが、外刃ケース(6)の端面に設け
   られたガイド溝(8)と、外刃枠(7)の内面に設けられてガ
   イド溝(8)に摺動されるガイド凸条(9)とからなる請求項
   １に記載される電気かみそり。
3. 【請求項３】 外刃ケース(6)の両端に、外刃ケース(6)
   を外刃枠(7)の引掛部(7A)に係止する引掛片(6A)が設け
   られており、引掛片(6A)は弾性変形できるように外刃ケ
   ース(6)に連結されており、この引掛片(6A)の外側にガ
   イド溝(8)を設けている請求項２に記載する電気かみそ
   り。
4. 【請求項４】 外刃ケース(6)に複数連の外刃を非対称
   に装着しており、この外刃ケース(6)の逆連結を阻止す
   るストッパ機構が外刃ケース(6)と外刃枠(7)とに設けら
   れている請求項１に記載される電気かみそり。
5. 【請求項５】 外刃枠(7)が脱着自在にかみそり本体(2
   7)に装着されており、外刃枠(7)は、その内面に、外刃
   ケース(6)をかみそり本体(27)に係止する状態を解除す
   る脱着ツマミ(12)と、外刃枠(7)をかみそり本体(27)に
   係止する状態を解除する脱着ボタン(13)とを装着してお
   り、脱着ツマミ(12)と脱着ボタン(13)とが、弾性変形す
   る単一のパーツで構成されてなる請求項１に記載される
   電気かみそり。
6. 【請求項６】 脱着ツマミ(12)と脱着ボタン(13)とに併
   用されるパーツが、弾性変形するプラスチック製あるい
   は金属製の弾性片(14)で、弾性片(14)は中間が外刃ケー
   ス(6)の内面に連結されており、上端を脱着ツマミ(12)
   とし、下端を脱着ボタン(13)としている請求項５に記載
   する電気かみそり。