JPH1112520A - カール防止剤を含むインクジェットインク及び印刷プロセス - Google Patents

カール防止剤を含むインクジェットインク及び印刷プロセス

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JPH1112520A
JPH1112520A JP10160244A JP16024498A JPH1112520A JP H1112520 A JPH1112520 A JP H1112520A JP 10160244 A JP10160244 A JP 10160244A JP 16024498 A JP16024498 A JP 16024498A JP H1112520 A JPH1112520 A JP H1112520A
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ink
inks
inkjet
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JP10160244A
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John Wei-Ping Lin
ウェイ−ピング リン ジョン
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Xerox Corp
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/38Inkjet printing inks characterised by non-macromolecular additives other than solvents, pigments or dyes

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い振動数応答を有し、詰まり防止特性、カ
ール防止特性及びしわ防止特性が良好で、コゲーション
が防止でき、高速、高解像度印刷を可能とする水性イン
クジェットインクを提供する。 【解決手段】 本発明の水性インクジェットインクは、
水と、染料または顔料の着色剤と、及び以下の化学式
(化学式(I))、 【化1】 (式中、GはSO2、SO、及びCOからなるグループ
から別個に選択されたものであり、X、Y、W及びZは
H、CH3、及びCn2n+1(nは2から約20)から成
るグループから別個に選択されたものであり、j及びk
は別個に0から約100までの数値であり、a及びbは
別個に1から約20までの数値である、)で表されるジ
オール誘導体とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は水性インク組成物
に関する。より詳細には、この発明は高速及び高解像度
インクジェット印刷プロセスにおいて使用するのに特に
適した水性インク組成物に関する。この発明のインクジ
ェットインクは一般に湿潤剤及び防止剤として機能する
新規のジオール誘導体を含む。
【0002】
【従来の技術】インクジェット印刷は電子デジタルデー
タ信号に応じて紙や透明フィルムなどの印刷基質上に付
着されるインク滴を生成する非衝撃式印刷法である。熱
またはバブルジェットドロップオンデマンドインクジェ
ットプリンタは会社及び家庭においてパーソナルコンピ
ュータの出力として広く適用されている。
【0003】現在の熱インクジェット印刷プロセスにお
いては、米国特許第4,601,777号、第4,53
2,530号、第4,412,224号、第4,41
0,899号、及び第4,251,824号において開
示されているように、プリントヘッドには典型的には1
つ以上のインクジェットエゼクターが備えられる。各エ
ゼクターには、チャネルまたはマニホールドが含まれ、
一端ではインク供給室と連結し、他端は開口、ノズルと
呼ぶ、と連結する。熱エネルギー発生器、通常抵抗器は
各チャネル内にノズルから所定の距離離して配置され
る。抵抗器はそれぞれ電流パルスにより直ちに各チャネ
ル内のインクを蒸発させてインク滴を噴出する気泡を形
成するようにされている。気泡が成長すると直ちに、イ
ンクはノズルから突出し、すぐにメニスカスとしてイン
クの表面張力に含まれる。これは非常に一時的な現象で
あり、インクは直ちに印刷基質に向かって推進される。
気泡が壊れ始めると、ノズルと気泡間のチャネルにまだ
存在するインクは壊れている気泡に向かって移動し始
め、ノズルでインクの容積収縮が生じ、滴としての突出
インクがノズルから離れることとなる。気泡が成長して
いる間にノズルから出ていくインクを加速すると、実質
的に紙などの印刷基質へ向かう直線方向に滴を促進する
運動量と速度が得られる。このような状況では、インク
の重要な特性としてはインクの粘度と表面張力が挙げら
れる。インク滴は抵抗器が作動しているときのみ噴射さ
れるので、この型の熱インクジェット印刷はドロップオ
ンデマンド印刷として知られている。
【0004】別の型のドロップオンデマンドインクジェ
ット印刷は圧電インクジェット印刷と呼ばれている。こ
のインクジェット印刷システムでは、一端にノズルを有
するインク充填チャネルが、他端付近にはデジタルデー
タ信号に従い圧力パルスを発生する調節圧電変換器が備
えられる。
【0005】第3の型のドロップオンデマンドインクジ
ェット印刷は音響インクジェット印刷と呼ばれ、高い振
動数及び高い解像度で作動させることができる。インク
ジェット印刷システムは圧電変換器により生成された平
面波の音を照射して球面レンズを用いて形成される焦点
の合った音響ビームを利用する。表面から反射された焦
点の合ったビームは液状インクの表面上に圧力を加える
ため、小さなインク滴がイメージ形成基質上に噴射され
る。水性インクジェットインクはこの印刷システムにお
いて使用することができる。
【0006】ドロップオンデマンドインクジェット印刷
とは異なるインクジェット印刷方法は連続インクジェッ
ト印刷と呼ばれる。このインクジェット印刷システムで
は、インクは加圧下連続した流れでノズルからインクが
噴出される。その流れはオリフィスから噴射され、摂動
が生じ、オリフィスから一定の距離にある滴に分散す
る。分散点では、帯電したインク滴はデジタルデータ信
号に従い制御されスイッチのオン、オフが行われる印加
電極を通過する。帯電インク滴は制御可能な電場を通過
し、そこでは、各インク滴の軌道を調整し、インク滴が
インク削除及び再循環用の溝あるいはイメージを生成す
るための印刷基質上の特定の位置に向かうようにする。
イメージ生成速度及びスループットを上げるために複数
のオリフィスまたはノズルを使用することができる。
【0007】ドロップオンデマンドインクジェット印刷
装置では、プリントヘッドは典型的には線形配列のエジ
ェクターを有し、プリントヘッドは印刷基質を固定プリ
ントヘッドに対し移動することにより、またはその反対
により、またはその両方により印刷基質の表面に対して
移動される。幾つかの型の装置では、比較的小さなプリ
ントヘッドは列において何度も(すなわちマルチプルパ
ス)印刷基質を横切るように移動し、所望のイメージを
印刷する。この場合、基質を前進させる前に、いくつか
の列においてカラーイメージを含む所望のイメージが印
刷基質上に完全に作成される。この型の印刷はマルチパ
スインクジェット印刷プロセスまたはチェッカー盤状イ
ンクジェット印刷プロセスと呼ばれる。チェッカー盤状
インクジェット印刷(またはマルチプルパス法)では、
プリントヘッドは印刷基質を横切り、所望の位置にイン
クを提供する(例えば、1つの列において偶数または奇
数のドットのみを印刷する)。基質が前進させられる前
に1つ以上のその後のパスにおいて、イメージの残りの
ドットが印刷され、その後印刷する。この型の多色イン
クジェット印刷は通常熱インクジェットプリンタを含む
デスクトップ型のインクジェットプリンタにおいて見ら
れる。この印刷では普通紙上に良好な色イメージが形成
されるが、印刷速度が遅い。
【0008】その代わりとして、全幅アレイインクジェ
ットプリンタとして知られているもののように、一列の
エジェクターを備え、印刷基質の全幅に延在している固
定インクジェットプリントヘッドは印刷基質上にインク
を伝え、全ページイメージを形成することができる。プ
リントヘッド及び印刷基質を相互に移動させる際には、
イメージに関するデジタルデータを使用して、時間をか
けてプリントヘッド内の熱エネルギー発生器(例えば抵
抗器)が選択的に作動し、所望のイメージがシングルパ
スモードで直ちに印刷基質上に作成される。全幅アレイ
プリントヘッドは一般に固定位置にあることが好まし
く、印刷基質は連続的に移動しプリントヘッドを通過す
る際にインクイメージが付着する。しかしながら、所望
であれば、全幅アレイプリントヘッドが印刷基質を横切
るように移動させることもできる。多色インクジェット
印刷プロセスでは、藍色(シアン)、紫紅色(マジェン
タ)、黄色及び黒色プリントヘッド及び対応するインク
ジェットインクを含むいくつかの全幅アレイプリントヘ
ッドが使用されて、印刷基質上に異なる色イメージが形
成される。高速インクジェット印刷は全幅アレイプリン
トヘッドを使用して達成することができる。
【0009】より高い解像度プリンタに対する要求に従
い、インクジェットプリンタにおけるプリントヘッドま
たは全幅アレイプリントヘッドのノズルのサイズは相応
じて縮小されている。プリントヘッドのノズルの開口
は、1インチにつき300スポット(spi)の解像度
のプリンタでは、典型的には幅または直径が約50から
80ミクロメートル(またはミクロン)である。より高
い解像度(例えば、400spi及び600spi)の
プリンタの出現により、これらのノズルの開口は小さく
なり典型的には幅または直径が約10から49ミクロメ
ートル(ミクロン)となっている。ノズルの寸法が小さ
いこれらのプリントヘッド及び全幅アレイプリントヘッ
ドには小さなノズルの開口が容易に詰まらない特別なイ
ンクが必要である。
【0010】全てのインクジェットプリンタ、特に高解
像度インクジェットプリンタに関する主な関心事は作動
中及び作動と作動の間のノズルの詰まりである。これは
ノズルの開口から有機溶剤または水が蒸発することが原
因で起きる。染料系インクでは、これにより染料や固体
添加物などの可溶成分の結晶化または析出が起こると共
にインク流体の粘度も増加する。含量系インクでは、こ
の蒸発により顔料粒子の凝集または集合による析出、ま
たは固体添加物の析出が起こると共にインク流体の粘度
も増加する。水及び溶剤の最初の蒸発により一般にイン
クの粘度が増加し、プリントヘッドの加熱器(例えば抵
抗器)のノズルを介して適当にインク滴を噴射する能力
に影響する。
【0011】詰まりが生じると、プリントヘッドにより
印刷中のイメージまたは英数字の歪みが起こる。これは
予定の位置からはずれたインク滴として現れることがあ
る。時には、インクの2滴が予定の目標位置から同じよ
うに離れて形成されることがある。時には、小さな無数
の衛星のような滴が形成されることがある。場合によっ
ては、滴が予定の位置に到達することがあるが、滴の容
積あるいは質量が低いと、光学濃度の低いイメージが形
成される。最終的には、詰まったノズルは全く噴出する
ことができなくなり、印刷基質上にイメージが形成され
なくなる。
【0012】インクジェットプリンタは、使用されない
時には気密室にプリントヘッドまたは(部分幅プリント
ヘッドや全幅アレイプリントヘッドなどの多くの突出し
たプリントヘッドを有する)プリントバーを密封するこ
とにより、プリントヘッドノズルからの溶剤の過度の蒸
発を防止するように設計される。これらの装置は連続し
てプリンタ使用をすると効果的でないことがある。とい
うのは、インクの氾濫によりプリントヘッドの前面に乾
燥したインクが付着したり、気密室のゴムシールに乾燥
したインクが付着したりして、システムの気密状態が失
われるからである。プリントヘッドノズルの詰まりを防
ぐために使用される他の装置は、ノズルの開口であるい
は開口付近で形成された固体を除去するワイパーであ
る。この装置は場合によっては効果的でないことがあ
る。というのは栓の深さまたは栓の硬度が高いために、
機械的な除去を妨げるからである。他の詰まり救済方法
は真空吸引を使用してノズルについている全ての付着物
を除去するものである。これらの装置は柔らかいインク
の詰まりに対してのみ有効である。これらの装置は通
常、固いインク付着物を除去するには効果が無く、プリ
ンタのコストが更にかなり高くなる。
【0013】詰まりを是正する他の通常使用されている
メカニズムは非イメージモードで、プリントヘッドを例
えば収集容器中に噴射させることによりノズルを清浄に
するものである。この解決策は効果的な救済方法である
が、インクが柔らかいあるいは非粘着性の栓を形成する
必要がある。この非イメージ洗浄プロセスを有効なもの
とするには、ノズル内のインクは機械的に弱くあるいは
粘着性が弱く、容易に噴射またはインクの除去ができな
ければならない。固い固体の栓が形成されるのを防ぐた
めに、維持管理の目的でインクジェットノズルをしばし
ば噴射させることが必要である。
【0014】そのため、インクジェットインクに対する
重大な要求は、空気に曝露されるプリントヘッド開口に
おいてインクが流体のままで噴射可能な状態にしなけれ
ばならないことである。不使用または無負荷運転(アイ
ドリング:idling)期間後にインクを0.5mmの距離
を移動させる100マイクロ秒以下の運搬時間を含むプ
リントヘッドを適当に機能させる最大アイドリング時間
は待ち時間またはキャップ無し(デキャップト:decapp
ed)時間と呼ばれる。この試験はカバー無しのまたはキ
ャップ無しのプリントヘッドまたはノズルを用いて、一
般に相対湿度が15%で実行される。カバー無しのプリ
ントヘッドが失敗せずに特定の滴を噴射することができ
る最長時間を時間間隔とする。待ち時間が長ければ長い
ほど、インクジェットプリンタで使用するインクにより
望ましい。シュワルツ(Schwarz)の米国特許第4,8
40,674号では、染料または他のインク添加剤と共
にスルホン誘導体を有するインクジェットインクが説明
されている。この開示内容全体はこの中で引用され参照
される。しかしながら、これらのスルホン誘導体は顔料
インクでは使用されておらずまた、公文書にある性能を
有するインクジェットインクにおいて望ましい所望のカ
ール防止特性を有しないことが明らかにされた。このた
め、インクにおいて新規水溶性または混和性湿潤剤また
は助溶剤を用いることにより(特に高解像度プリントヘ
ッドに対する)インク待ち時間及びカール防止特性を改
善する必要がある。
【0015】特に顔料系インクに対する、インクジェッ
トインクに対する他の重要な要求は、インクジェットカ
ートリッジの寿命が続く限り顔料粒子がインク中で安定
な状態で均一に分散されていることである。染料系イン
クジェットインクでは、様々な基質上に印刷された後、
耐水性及び耐光性が欠如するという欠点がある。顔料は
広範囲の基質上に光学濃度が高く縁が鋭く、耐水性及び
耐光性が良好なイメージを提供する。そのため、顔料粒
子または分散物を安定なものとし望ましくない凝集や集
合及び沈殿を防ぐことができるならば、インクジェット
インクにおいては顔料が染料に代わる好ましい材料であ
る。リン(Lin)の米国特許第5,281,261号及
びリンらの出願中の米国特許出願第08/810,84
1号では、インク中に染料及び他のインク添加剤と共に
顔料粒子を有するインクジェットインクが説明されてい
る。この開示全体はこの中で引用され参照される。
【0016】高速高解像度インクジェット印刷に対して
許容できる待ち時間、安定性を有する染料系及び顔料系
インクジェットインクの両方を提供するために多大な努
力が払われてきた。しかしながら、上記所望の特性の多
くを有するインクに対する要求が依然として続いてい
る。
【0017】更に、一定のインクジェットプリンタでは
単一パス方法において、すなわち基質または紙上に追加
のインクを塗布しないで、十分な光学濃度を有する必要
がある。更に、プリンタのおける一定のインクジェット
プリントヘッドは、最新式の市販品の中で現在使用され
ている360spi及び300spiプリンタに比べ、
実質的に600spi(プリントヘッド解像度)のカラ
ーインクジェット印刷を提供することができるカラーイ
ンクジェットプリンタなどの、更に高い解像度を提供す
るように設計される。これらの装置(プリントヘッドま
たは全幅アレイプリントヘッドまたはプリントバー)で
は、上記のように360spi及び300spiのプリ
ンタのインクジェットノズルよりもかなり狭くなってい
るインクジェットノズルの詰まりまたは栓形成が容易に
起こらない特別に精製したインクが必要である。市販の
熱カラーインクジェットプリンタ用の多くの最新式カラ
ープリントヘッドのノズルでは解像度が360spi以
下に制限されている。
【0018】染料系インク及び顔料系インクを含む多く
の市販の最新式インクジェットインクでは、チャネル幅
またはノズル直径が約10から49ミクロンの高解像度
(360spiを超える、例えば600spi)プリン
トヘッドと共に使用すると待ち時間が短い(約10
秒)。従って、そのようなインクは高解像度カラーイン
クジェットプリンタには適さない。というのはそのよう
なインクは望ましくない噴射特性及び大きく不安定な顔
料粒子(凝集及び集合により3ミクロンを超える)を有
するため、プリントヘッドのノズルの詰まりが容易に生
じやすい。このため、特に上記高解像度プリントヘッド
において使用される場合、良好な待ち時間を有する染料
系及び顔料系インクを提供する必要がある。
【0019】当分野においては、高解像度インクジェッ
トプリンタにおいて使用することができる染料や顔料な
どの着色剤と他のインク添加物を含む新規水性インク組
成物を開発する必要もある。(高速印刷用の)単一塗布
またはパス方法における印刷だけでなく、マルチプルパ
ス(マルチパス)方法において使用するのに高い光学濃
度を提供するインクへの要求もある。更に、高速で印刷
することができるインクを提供する必要がある。このた
め、高い噴射振動数応答(例えば、3.0KHzを超え
る、7.0KHzを超えることが好ましい)が必要であ
る。
【0020】インクジェット印刷において使用される水
性インクは一般に主成分として水を有する。水は主とし
て有機溶剤で構成される非水性インクに対し無害であ
る、不燃性である、環境調和性であるという利点があ
る。水はまた、顔料を分散させるのにまたは染料を溶解
するのに優れた媒質である。
【0021】しかしながら、水の濃度を大きくするとヒ
ックマン(Hickman)らへの米国特許第5,356,4
64号に開示されているように、いくつか不都合も生じ
る。水は高沸点有機溶剤に対し蒸発速度が速く、そのた
めインクの待ち時間が減少する。水はまた紙と相互作用
し紙のしわ及び紙のカールとして知られている2つの主
な歪みを引き起こす。紙のしわとは印刷された紙上に隆
起、凹み及び他の不規則なものがランダムに形成される
歪みであり、紙はしわ状のあるいは波状の外観となる。
紙のしわにより紙に変形した領域が生じ印刷プロセス中
にプリントヘッドをこすることがある。紙のカール(ま
たはカール)は印刷及び老化後に紙の縁が紙の中心に向
かって移動する現象である。ひどい場合には、カールに
より老化すると巻紙と思われる形状となる。カールの方
向は紙の印刷される側にあることもあるが、印刷されな
い側にあることもある(後者の場合、逆カールとして知
られている)。米国特許第5,356,464号では、
1,3−ジオール、1,3,5−トリオール、アミノ−
1,3−ジオール及びそれらのポリオキシアルキレン誘
導体などのカール防止剤を含む水性インク組成物が開示
されている。それらの材料なかには室温で高い粘度を有
するものがあり、インク中の濃度を紙のカールが効果的
に減少するのに必要な量とすると、噴射性能の劣化また
は噴射の失敗が起こる。このため、インク粘度が低く、
噴射性能の劣化を防ぐカール防止剤を開発する必要があ
る。
【0022】(通常、水性インクの乾燥速度を増加させ
るために使用される)加熱素子を使用するのは紙のカー
ルを減少させるには不適当である。加熱ローラや張力ア
プリケータなどのカールを減少させるための様々な機械
的装置が試されてきた。これらの装置はわずかばかり有
効であるにすぎず、プリンタのコスト及びサイズをかな
り上げてしまう。カールを減少させるために使用される
加熱ローラは、マイクロ波加熱、放射加熱、加熱プレー
ト、加熱ドラム、強制温気加熱、対流加熱などの乾燥速
度を増加させるために使用される加熱器とは異なる。カ
ールを減少させるための加熱器では、熱は典型的には印
刷後に紙の両面に適用され、インクのスミアを引き起こ
す可能性がある。乾燥速度を増加させる加熱器では、印
刷プロセス前、中、後を含む印刷の所望の段階で熱が適
用される。例えば、マイクロ波乾燥器はカレーラ(Carr
eira)らへの米国特許第5,220,346号及びボン
ミア(Von Meer)への米国特許第4,327,174に
おいて示されている。これらの開示内容はこの中で引用
され参照される。マイクロ波乾燥器を有するインクジェ
ットプリンタで使用されているインクは乾燥速度を改善
する1価及び多価金属などの塩を有する。しかしなが
ら、そのような添加物では紙のカールは減少しない。
【0023】インクジェットプリンタにおいてしわ及び
カールを減少させるために、多大な努力が払われ、この
問題を減少させるカール防止剤及びしわ防止剤が提供さ
れている。例えば、ヒックマン(Hickman)らへの米国
特許第5,356,464号及びユー(You)らへの米
国特許第5,169,437号では、インクジェットイ
ンクにおいて使用してもよいカール防止剤が説明されて
いる。この開示内容全体がこの中で引用され参照され
る。モファット(Moffatt)らへの米国特許第5,20
7,824号では、熱インクジェットプリンタ用のしわ
防止剤を含むインクジェットインクが示されている。上
記のように、しわ防止剤及びカール防止剤の中には非常
に粘度が高いもの、とりわけトリオール、があり、それ
によりインク粘度がかなり増加し、その結果、狭いノズ
ルを有する高解像度プリントヘッドで特に、噴射性能の
劣化及び噴射の失敗が起こることがある。
【0024】このように、紙のカールを減少させ、ひい
ては高価で、効果が無く、厄介な機械的装置や特別の印
刷媒体を用いる必要性を除去することができる水性イン
ク組成物が必要である。周知のしわ防止剤及びカール防
止剤と共に使用してインクの粘度を減少させると共に良
好な噴射特性を提供するインク成分を有する必要もあ
る。更に、粘度が低く、印刷プロセス中に加熱器と共に
あるいは加熱器無しで使用してインク浸透速度及びイメ
ージの乾燥を増加させることができる水性インク組成物
も必要である。
【0025】水性インクジェットインク組成物を使用す
る際に生じる他の共通の問題はコゲーション(kogatio
n)である。時折、インクジェットプリントヘッド内の
インクが加熱され気化すると、いくつかのインク成分が
熱分解を起こすことがある。この分解によりプロセス中
に抵抗器の表面に残留物が付着する。これは当業者にコ
ゲーションとして知られている。このような付着物によ
り加熱器から加熱器(抵抗器)表面上のインクへの効果
的な熱伝達が妨げられる。これにより、気泡の形成が減
少し、インク滴の噴射速度が減少し、印刷基質に到達す
るインク滴の体積が減少する。結果的に、印刷品質が悪
くなり、気泡形成ができないためにインクジェットプリ
ンタが印刷できないことになる場合もある。このよう
に、インクジェットインク組成物において使用される所
望の湿潤剤はインクの蒸発速度を減少させてプリントヘ
ッドでの外皮形成及び詰まりを妨げるだけでなく、望ま
しくないコゲーションの形成も妨げることができなけれ
ばならない。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】インクジェットインク
に使用されている周知の湿潤剤の多くは、エチレングリ
コール、プロピレングリコールなどのジオール誘導体で
ある。しかしながら、これらのジオールのカール防止特
性は良好ではない。効果的な湿潤剤及びカール防止剤は
水溶性が良好で、蒸気圧が低くなければならない。湿潤
剤及びカール防止剤として機能することができるインク
成分を有することが必要である。更に、インク中で他の
周知のカール防止剤と共に使用して、インク蒸発速度を
減少させて長い待ち時間を得ると共にインク粘度を低下
させて良好な噴射性能を達成することができる新規の湿
潤剤を有することも必要である。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は水と、少なくと
も1つの染料または顔料着色剤と、及び少なくとも1つ
の下記一般式(化学式I)で表されるジオールとを含む
水性インクジェットインク組成物に関する。
【0028】
【化2】 (式中、GはSO2(スルホニル基またはスルホン
基)、SO(スルホキシド基)、及びCO(カルボニル
基またはケトン基)からなるグループから別個に選択さ
れたものであり、X、Y、W及びZはH、CH3、及び
n2n+1(nは2から約20)から成るグループから
別個に選択されたものであり、j及びkは別個に0から
約100までの数値であり、a及びbは別個に1から約
20までの数値である。)
【0029】
【発明の実施の形態】本発明のインク組成物は上記要件
を満たすもので、染料系インク及び顔料系インクの両方
において使用してインク蒸発速度、インク成分の詰ま
り、紙のカール、インク粘度及びコゲーションを減少さ
せることができる。更に、本発明のインク組成物では待
ち時間、噴射効率、滴速度、振動数応答、印刷速度及び
印刷品質が改善される。本発明のインクジェットインク
組成物は上記要件を満たすものであるが、プリントヘッ
ドノズルの望ましくない詰まりや印刷品質の劣化などの
有害な効果も有しない。本発明はインク安定性及び噴射
性能を改善させる特別なジオール誘導体を含む水性イン
クジェットインクに関する。更に、本発明の湿潤剤は印
刷基質のセルロースの水酸基と強く相互作用して良好な
カール防止特性を示すことができると考えられる。
【0030】本発明は更に単一、部分幅または全幅アレ
イプリントヘッドを用いて高品質、高速、及び高解像度
(例えば、600spiプリントヘッド解像度)印刷を
行うための黒色インクまたはカラーインク(例えば、藍
色、紫紅色、黄色インク)ジェットインクに関する。本
発明はインクジェットインクプリントヘッドの信頼性及
び寿命を改善すると共に、コゲーション、加熱器の付着
及びインクジェットインク性能の劣化による高価なプリ
ントヘッドの交換に必要なコストを減少させるインクジ
ェットインクに関する。本発明のインクジェットインク
は速乾性で、加熱器を用いてまたは用いずに普通紙上で
の色間にじみを避けることができる。特別なジオール誘
導体を含む本発明のインクジェットインクはまた、普通
紙上でべた領域で印刷した場合のカール特性を減少させ
ている。更に、インクジェットインクは全幅アレイプリ
ントヘッド(全幅プリントバー)を用いて高速で噴射さ
れ、黒色及び多色イメージを少なくとも5ページ/分の
速度で提供することができる。
【0031】上記化学式(I)中のGがSO2である場
合、ジオール誘導体はジヒドロキシスルホン誘導体(ま
たは2つの水酸基を有するヒドロキシスルホン誘導体)
である。本発明にかかるジヒドロキシスルホン誘導体の
例としては、2−ヒドロキシエチル,3’−ヒドロキシ
プロピルスルホン、2,2’−スルホニルジエタノール
(ビス(2−ヒドロキシエチル)スルホン)、3,3’
−スルホニルジプロパノール(ビス(3−ヒドロキシプ
ロピル)スルホン)、3−ヒドロキシプロピル,4’−
ヒドロキシブチルスルホン、4,4’−スルホニルジブ
タノール(ビス(4−ヒドロキシブチル)スルホン)な
ど、及びそれらとエチレンオキシド及びプロピレンオキ
シドなどのアルキレンオキシドとの反応生成物、及びそ
れらの混合物が挙げられるが、それらに限定されるもの
ではない。ジオール誘導体の水酸基とエチレンオキシド
やプロピレンオキシドなどのアルキレンオキシドとの反
応によりインクジェットインクに有効な新規ジオール誘
導体が得られる。
【0032】上記ジヒドロキシスルホン誘導体は2つの
水酸基と1つのスルホン(>SO2、二酸化硫黄基)と
を含む。化学式(I)には含まれていないが少なくとも
2つの水酸基と1つのスルホン(>SO2)基を含む他
の有効なヒドロキシスルホン誘導体(ジヒドロキシ−、
トリヒドロキシ−、及びテトラヒドロキシ−スルホン誘
導体)もある。本発明のそれらの有効なヒドロキシスル
ホン誘導体(例えば、環状及び芳香族ジヒドロキシスル
ホン誘導体)の例としては、4,4’−スルホニルジフ
ェノール、4,4’−スルホニル−ジ(2,6−ジメチ
ルフェノール)、シス及びトランス3,4−ジヒドロキ
シスルホラン、シス及びトランス3,5−ジヒドロキシ
ペンタメチレンスルファジオキシド、それらの異性体、
及びそれらとエチレンオキシドやプロピレンオキシドな
どのアルキレンオキシドとの反応生成物、及びそれらの
混合物が挙げられるが、それらに限定されるものではな
い。
【0033】化学式(I)中のGがSOである場合、本
発明のジオール誘導体はジヒドロキシスルホキシド誘導
体(または2つの水酸基を含むヒドロキシスルホキシド
誘導体)である。本発明にかかるジヒドロキシスルホキ
シド誘導体の例としては2−ヒドロキシエチル,3’−
ヒドロキシプロピルスルホキシド、2,2’−スルホキ
シジエタノール(ビス(2−ヒドロキシエチル)スルホ
キシド)、3,3’−スルホキシジプロパノール(ビス
(3−ヒドロキシプロピル)スルホキシド)、3−ヒド
ロキシプロピル,4’−ヒドロキシブチルスルホキシ
ド、4,4’−スルホキシ−ジブタノール(ビス(4−
ヒドロキシブチル)スルホキシドなど、及びそれらとエ
チレンオキシドやプロピレンオキシドなどのアルキレン
オキシドとの反応生成物、及びそれらの混合物が挙げら
れるが、それらに限定されるものではない。
【0034】上記ジヒドロキシスルホキシド誘導体は2
つの水酸基と1つのスルホキシド(>SO)基を有す
る。化学式(I)には含まれていないが少なくとも2つ
の水酸基と1つのスルホン(>SO)基を含む他の有効
なヒドロキシスルホキシド誘導体(ジヒドロキシ−、ト
リヒドロキシ−、及びテトラヒドロキシ−スルホン誘導
体など)もある。本発明のそれらの有効なヒドロキシス
ルホキシド誘導体(例えば、環状及び芳香族ジヒドロキ
シスルホキシド誘導体)の例としては、4,4’−スル
ホキシジフェノール、4,4’−スルホキシ−ジ(2,
6−ジメチルフェノール)、シス及びトランス3,4−
ジヒドロキシ−テトラメチレンスルホキシド、シス及び
トランス3,5−ジヒドロキシ−ペンタメチレンスルホ
キシド、それらの異性体、及びそれらとエチレンオキシ
ドやプロピレンオキシドなどのアルキレンオキシドとの
反応生成物、及びそれらの混合物が挙げられるが、それ
らに限定されるものではない。
【0035】化学式(I)中のGがCOである場合、ジ
オール誘導体はジヒドロキシケトン誘導体(または2つ
の水酸基を有するヒドロキシケトン誘導体)である。本
発明にかかるジヒドロキシケトン誘導体の例としては、
2−ヒドロキシエチル,3’−ヒドロキシプロピルケト
ン、2,2’−カルボニルジエタノール(ビス(2−ヒ
ドロキシエチル)ケトン)、3,3’−カルボニルジプ
ロパノール(ビス(3−ヒドロキシプロピル)ケト
ン)、3−ヒドロキシプロピル,4’−ヒドロキシブチ
ルケトン、4,4’−カルボニルジブタノール(ビス
(4−ヒドロキシブチル)ケトンなど、及びそれらの異
性体、それらとエチレンオキシドやプロピレンオキシド
などのアルキレンオキシドとの反応生成物、及びそれら
の混合物が挙げられるが、それらに限定されるものでは
ない。
【0036】本発明の上記ジヒドロキシケトン誘導体は
2つの水酸基と1つのカルボニル(>C=O)基を有す
る。化学式(I)には含まれていないが少なくとも2つ
の水酸基と1つのカルボニル(> C=O )基を含む他
の有効なヒドロキシケトン誘導体(ジヒドロキシ−、ト
リヒドロキシ−、及びテトラヒドロキシ−ケトン誘導体
など)もある。本発明のそれらの有効なヒドロキシケト
ン誘導体(例えば、環状及び芳香族ジヒドロキシケトン
誘導体)の例としては、4,4’−カルボニルジフェノ
ール、4,4’−カルボニル−ジ(2,6−ジメチルフ
ェノール)、シス及びトランス3,4−ジヒドロキシ−
シクロペンタノン、シス及びトランス3,5−ジヒドロ
キシ−シクロヘキサノン、それらの異性体、及びそれら
とエチレンオキシドやプロピレンオキシドなどのアルキ
レンオキシドとの反応生成物、及びそれらの混合物が挙
げられるが、それらに限定されるものではない。
【0037】本発明の上記ジオール誘導体の幾つかにお
いては、室温、同じ濃度レベルで、ジエチレングリコー
ル、ジ−プロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル及びポリプロピレングリコールなどの多くの周知のジ
オール湿潤剤より粘度が低い。本発明のこれらのジオー
ル誘導体は多くのインクジェットインクにおいて粘度改
良剤として使用され、噴射性能が良く、待ち時間が長
く、印刷速度が速い、低粘度のインクを提供することが
できる。
【0038】本発明にかかる上記ジオール誘導体の水酸
基は、触媒(例えば、塩基性触媒または酸性触媒)の存
在下あるいは触媒なしでエチレンオキシド及びプロピレ
ンオキシドなどのアルキレンオキシド誘導体と反応し
て、エチレンオキシド、プロピレンオキシド及びそれら
の混合物などの部分を有する分子量の幅の広い新規ジオ
ール誘導体を形成することができる。アルキレンオキシ
ド誘導体とヒドロキシ化合物との反応はよく知られてい
る。例えば、1つの引用例としては、ジョンワイリー&
サンズ(John Wiley & Sons)によるウルマンの化学工
業辞典(Ulmann'sEncyclopedia of Industrial Chemist
ry)、第3版、Vol. A 10におけるエチレンオキシドの
章(1970)が挙げられる。この開示内容は全てこの
中で引用され参照される。
【0039】本発明のインクジェットインク中の上記ジ
オール誘導体及びそれらとアルキレンオキシドとの反応
生成物は印刷基質中のセルロースの水酸基と強い水素結
合を形成し、良好なカール防止特性を提供することがで
きる。それらは水性インクジェットインク中で約0.1
重量%から約40重量%、好ましくは約1.0重量%か
ら約35.0重量%、より好ましくは約3.0重量%か
ら約30.0重量%の量で使用することができる。しか
しながら、この範囲外でも構わない。
【0040】本発明のインクジェットインク中で湿潤剤
として機能することができる記ジオール誘導体に加え
て、インクは更に追加の湿潤剤及び/または助溶剤を含
んでもよい。含む場合、様々な周知のインクジェットイ
ンク湿潤剤及び助溶剤のうちどれを追加の湿潤剤及び/
または助溶剤として使用してもよく、例えば、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ポリ(エチレン−コ−
プロピレン)グリコールなどのグリコール誘導体、及び
それらとエチレンオキシドやプロピレンオキシドなどの
アルキレンオキシドとの反応生成物;グリセリン、トリ
メチロールプロパン、1,3,5−ペンタントリオー
ル、1,2,6−ヘキサントリオールなどの3から20
の炭素原子を含むトリオール、およびそれらとエチレン
オキシドやプロピレンオキシドなどのアルキレンオキシ
ドとの反応生成物、及びそれらの混合物;1,5−ペン
タンジオール、1,4−ペンタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオール、1,5−ヘキサンジオール、2,6−
ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール(2,2−
ジメチル−1,3−プロパンジオール)などの2から3
5の炭素原子を含むジオール、及びそれらとエチレンオ
キシドやプロピレンオキシドなどのアルキレンオキシド
との所望のモル比、広範囲の分子量を有する反応生成
物;ジメチルスルホキシド、メチルエチルスルホキシ
ド、アルキルフェニルスルホキシドなどのジアルキルス
ルホキシド(対称及び非対称スルホキシド)を含む2か
ら25の炭素原子を有するスルホキシド誘導体;ジメチ
ルスルホン、メチルエチルスルホン、スルホラン(テト
ラメチレンスルホン、環状スルホン)、ジアルキルスル
ホン、アルキルフェニルスルホンなどの2から25の炭
素原子を含むスルホン誘導体(対称及び非対称スルホ
ン);N−アルキルアミド、N,N−ジアルキルアミ
ド、N,N−アルキルフェニルアミド、N−メチルピロ
リジノン(環状アミド)、N−シクロヘキシルピロリジ
ノン、N,N−ジメチル−p−トルアミド(芳香族)、
N,N−ジメチル−o−トルアミド、N,N−ジエチル
−m−トルアミドなどの2から25の炭素原子を有する
アミド;アルコールのアルキルエーテル誘導体、ブチル
カルビトール、ヘキシルカルビトール、トリオールエー
テルなどのトリオール及びジオールのエーテル誘導体、
ポリエチレングリコールのアルキルエーテル、ポリプロ
ピレングリコールのアルキルエーテルなどのエーテル;
尿素及び尿素誘導体; ベタインなどの内部塩;チオエ
チレングリコール、チオジエチレングリコール、トリチ
オ−またはジチオ−ジエチレングリコールなどの上記材
料(湿潤剤)のチオ(硫黄)誘導体;上記材料(湿潤
剤)とアルキレンオキシドとの反応生成物;及びそれら
の混合物などが挙げられるが、それらに限定されるもの
ではない。
【0041】本発明の実施の形態において共に使用され
る好ましい湿潤剤または助溶剤の1つは水酸基を有しな
いスルホン誘導体(ノンヒドロキシルスルホン誘導体)
であり、例えば、ジメチルスルホン、メチルエチルスル
ホン、ジエチルスルホン、エチルプロピルスルホン、ジ
プロピルスルホン、プロピルブチルスルホン、ジブチル
スルホン、メチルフェニルスルホン、スルホラン(テト
ラメチレンスルホン)、メチルスルホラン、ジメチルス
ルホランなどが挙げられる。しかしながら、本発明の実
施の形態にかかる化学式(I)の湿潤剤を有するインク
ジェットインクは、追加のスルホン誘導体だけを含んで
も良く、追加のスルホン誘導体と以前に述べた湿潤剤ま
たは他の助溶剤とを組み合わせたものを含んでも良く、
または上記ノンヒドロキシルスルホン誘導体無しで化学
式(I)の湿潤剤または上記溶剤の1つ以上を含んでも
良い。
【0042】インクジェットインクはまた色間にじみを
避けるために浸透剤を含むことができる。浸透剤によ
り、インク、特にカラーインクの表面張力を低くするこ
とができ、好ましくは55dyne/cm未満で約20
から約55dyne/cmの範囲、より好ましくは約3
0から約45dyne/cmの範囲とすることができ
る。インク組成物の粘度は通常10.0cP(センチポ
イズ)未満であり、好ましくは約1.0から約6.0c
P、より好ましくは約1.0から約5.0cPである。
浸透剤としては、ヒドロキシエーテル(セルソルブ(登
録商標)及びアルキルセルソルブ(登録商標)、カルビ
トール(登録商標)及びブチルカルビトール(登録商
標)、ペンチルカルビトール(登録商標)、ヘキシルカ
ルビトール(登録商標)などのアルキルカルビトール
(登録商標));エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリ
コール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリ
コール及びテトラ−プロピレングリコールのアルキルエ
ーテルを含むグリコール誘導体のアルキルエーテル;ポ
リエチレングリコールエーテル誘導体(例えば、ポリエ
チレングリコールのメチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル、フェニル、及びアルキルフェ
ニルエーテル誘導体);及びポリプロピレングリコール
エーテル誘導体(例えば、ポリプロピレングリコールの
メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシ
ル、フェニル、及びアルキルフェニル、ポリプロピレン
グリコールエーテル誘導体)、N−メチルピロリジノ
ン、N,N−ジメチル−p−トルアミド、N,N−ジメ
チル−o−トルアミド、N,N−ジエチル−m−トルア
ミド、など、及びそれらの混合物が挙げられるが、これ
らに限定されるものではない。
【0043】本発明のインクジェットインクはまた少な
くとも1つの着色剤を含む。インクジェットインク組成
物用の着色剤は染料、顔料、及び染料と顔料の混合物か
ら選択することができる。着色剤はカラーインデックス
(Color Index)に載っている適当な着色剤のいずれか
らでも選択することができる。カラーインデックスは、
織物化学者及び彩色研究家のアメリカ協会(AATC
C)と英国、ブラッドフォードの染物屋及び彩色研究家
の会が共に発表したものであり、織物化学者及び彩色研
究家のためのバイヤーズ(BUYER'S)ガイドはAATC
Cにより発表されたものであり、どちらも当業者には周
知である。着色剤はインク中に分散剤と共に、または分
散剤無しで存在させてもよい。例えば、カルボン酸基及
びスルホン酸基などの水中でイオン化することができる
官能基を有するように化学的に修飾されたような顔料粒
子は水性インク中で安定であり、インク中に分散剤は必
要としない。これらの化学的に修飾された顔料(例え
ば、カーボンブラック)の例はリンへの米国特許第5,
281,261号で説明されている。この開示内容は全
てこの中で引用され参照される。化学的に修飾されてい
ない顔料粒子は少なくとも1つの分散剤を使用してイン
ク中で安定化させる必要がある。顔料分散剤はアニオン
性、カチオン性、非イオン性の型から成るグループから
選択することができる。
【0044】染料を使用する本発明の実施の形態におい
ては、インクジェットインク組成物中に存在する染料の
量は所望の色及び光学濃度を提供するのに効果的なもの
であればよい。典型的には、存在する染料の量は全イン
クの質量の約0.1から約15重量%であり、好ましく
は約1.0から約10重量%であるが、この範囲外でも
構わない。特定の暗度または色合を得るために所望の割
合の染料混合物を使用してもよい。同様に、顔料を使用
する本発明の実施の形態においては、インクジェットイ
ンク組成物中に存在する顔料の量は有効な量であればよ
い。典型的には、存在する顔料の量は全インクの質量の
約0.1から約15重量%であり、好ましくは約1から
約10重量%であるが、この範囲外でも構わない。染料
及び顔料の両方をインクジェットインク組成物中に混入
する場合、結合させた着色剤の重量パーセントはしかる
べく調節することができる。
【0045】インクジェットインク組成物は染料着色剤
を含んでもよい。インクの液体ビヒクルと化学反応を起
こさない適当な染料または染料混合物を使用することが
でき、水溶性アニオン染料、直接染料、反応染料、カチ
オン染料が好ましい。適当な染料の例としては、フード
ブラック(Food Black)NO. 1、フードブラックNO. 2、
フードレッドNO. 40、フードブルー NO. 1、フードイエ
ロー NO. 7などのフード染料、FD&C染料、アシッドブラ
ック(Acid Black)染料(No. 1, 7, 9, 24, 26, 48, 5
2, 58, 60, 61, 63, 92, 107, 109, 118, 119, 131, 14
0, 155, 156, 172, 194など)アシッドレッド染料(No.
1, 8, 32, 35, 37, 52, 57, 92, 115, 119, 154, 249,
254, 256など)、アシッドブルー染料(No. 1, 7, 9, 2
5, 40, 45, 62, 78, 80, 92, 102, 104, 113, 117, 12
7, 158, 175, 183, 193, 209など)、アシッドイエロー
染料(No. 3, 7, 17, 19, 23, 25, 29, 38, 42, 49, 5
9, 61, 72, 73, 114, 128, 151など)、ディレクトブラ
ック染料(No. 4, 14, 17, 22, 27, 38, 51, 112, 117,
154, 168など)、ディレクトブルー染料(No. 1, 6,8,
14, 15, 25, 71, 76, 78, 80, 86, 90, 106, 108, 12
3, 163, 165, 199, 226など)、ディレクトレッド染料
(No. 1, 2, 16, 23, 24, 28, 39, 62, 72, 236な
ど)、ディレクトイエロー染料(No. 4, 11, 12, 27, 2
8, 33, 34, 39, 50, 58, 86, 100, 106, 107, 118, 12
7, 132, 142, 157など)、アントラキノン染料、モノア
ゾ染料、ジスアゾ染料、様々なフタロシアニンスルホン
酸塩などのフタロシアニン誘導体、アザ[18]アヌレン、
ホルマザン(Formazan)銅錯体、トリフェノジオキザジ
ン、ベルナシッド(Bernacid)赤2BMN;ポンタミン
ブリリアントボンド(Pontamine Brilliant Bond)ブル
ーA;ポンタミン;カロリナカラー及びケミカル(Caro
lina Color and Chemical)から入手可能なカーロ直接
ターコイズFBLスープラコンク(Caro direct Turquo
ise FBL Supra Conc.)(ディレクトブルー199);
モーベイケミカル(Mobay Chemical)から入手可能なス
ペシャルファーストターコイズ(Special Fast Turquoi
se)8GLリキッド(ディレクトブルー86);クロン
プトン(Crompton)及びノーレス(Knowles)から入手
可能なイントラボンド(Intrabond)リキッドターコイ
ズGLL(ディレクトブルー86);アルドリッチケミ
カル(Aldrich Chemical)から入手可能なシブラクロン
(Cibracron)ブリリアントレッド38−A(リアクテ
ィブレッド4);ピラム社(Pylam, Inc. )から入手可
能なドリマレン(Drimarene)ブリリアントレッドX−
2B(リアクティブレッド56);モーベイケミカルか
ら入手可能なラバフィックス(Lavafix)ブリリアント
レッドE−4B;モーベイケミカルから入手可能なラバ
フィックスブリリアントレッドE−6BA;ICIアメ
リカから入手可能なプロシオン(Procion)レッドH8
B(リアクティブレッド31);ピラムから入手可能な
ピラム保証D&Cレッド#28(アシッドレッド9
2);クロンプトン&ノーレスから入手可能なディレク
トブリリアントピンクBグランドクルード(Ground Cru
de);サンドツ社(Sandoz, Inc.)から入手可能なカル
トラソール(Cartasol)イエローGTFプレスケーキ
(Presscake);サンドツから入手可能なタルトラジン
エクストラコンク(Tartrazine ExtraConc.)(FD&
Cイエロー#5、アシッドイエロー23);カロリナカ
ラー及びケミカルから入手可能なカロディレクトイエロ
ーRL(ディレクトイエロー86);サンドツ社から入
手可能なカルトラソール(Cartrasol)イエローGTF
リキッドスペシャル110;トリコン(Tricon)から入
手可能なD&Cイエロー#10(アシッドイエロー
3);トリコンから入手可能なイエローシェード(Shad
e)16948、BASFから入手可能なバスアシッド
(Basacid)ブラックX34、サンドツ社から入手可能
なカルトラ(Carta)ブラック2GT;ネオザポン(Neo
zapon)レッド492(BASF);オラソール(Oraso
l)レッドG(チバガイギー:Ci ba-Geigy);ディレク
トブリリアントピンクB(クロンプトン−クノールス:
Crompton-Knolls);アイゼンスピロン(Aizen Spilo
n)レッドC−BH(ホドガヤケミカル社);カヤノー
ル(Kayanol)レッド3BL(日本化薬社);レバノー
ル(Levanol)ブリリアントレッド3BW(モーベイケ
ミカル社);レバダーム(Levaderm)レモンイエロー
(モーベイケミカル社);スピリットファーストイエロ
ー3G;アイゼンスピロンイエローC−GNH(ホドガ
ヤケミカル社);シリウス(Sirius)スープライエロー
GD167;カルトラソールブリリアントイエロー4G
F(サンドツ);ペルガソール(Pergasol)イエローC
GP(チバガイギー);オラソールブラックRL(チバ
ガイギー);オラソールブラックRLP(チバガイギ
ー);サビニル(Savinyl)ブラックRLS(サンド
ツ);ダーマカーボン(Dermacarbon)2GT(サンド
ツ);ピラゾールブラックBG(ICI);モルファー
スト(Morfast)ブラックコンクA(モルトン−チオコ
ール:Morton-Thiokol);ジアゾールブラックRNクワ
ッド(Quad)(ICI);オラソールブルーGN(チバ
ガイギー);サビニルブルーGLS(サンドツ);ルキ
ソール(Luxol)ブルーMBSN(モルトン−チオコー
ル);セブロン(Sevron)ブルー5GMF(ICI);
バスアシッドブルー750(BASF);N.Y.のバ
ーンカラー、ポウキープズィー(Berncolors, Poughkee
psie)から入手可能なバーンアシッド(Bernacid)レッ
ド;ポルタミンブリリアントボンドブルー;バーンカラ
ーA.Y.34;テロンファーストイエロー4GL−1
75;BASFバスアシッドブラックSE0228;プ
ロ−ジェット(登録商標)イエローI(ディレクトイエ
ロー86)、プロ−ジェット(登録商標)マジェンタI
(アシッドレッド249)、プロ−ジェット(登録商
標)シアンI(ディレクトブルー199)、プロ−ジェ
ット(登録商標)ブラックI(ディレクトブラック16
8)、プロ−ジェット(登録商標)イエロー1−G(デ
ィレクトイエロー132)などのICIから入手可能な
プロ−ジェット(Pro-Jet、登録商標)シリーズの染
料、住友化学工業(株)(日本)から入手可能なアミニ
ル(Aminyl)ブリリアントレッドF−B、デュアシン
(登録商標)ディレクトブラックHEF−SF(ディレ
クトブラック168)、デュアシン(登録商標)ブラッ
クRL−SF(リアクティブブラック31)、デュアシ
ン(登録商標)ディレクトイエロー6G−SF VP2
16(ディレクトイエロー157)、デュアシン(登録
商標)ブリリアントイエローGL−SF VP220
(リアクティブイエロー37)、デュアシン(登録商
標)アシッドイエローXX−SF LP413(アシッ
ドイエロー23)、デュアシン(登録商標)ブリリアン
トレッドF3B−SF VP218(リアクティブレッ
ド180)、デュアシン(登録商標)ロダミンB−SF
VP353(アシッドレッド52)、デュアシン(登
録商標)ディレクトターコイズブルーFRL−SF V
P368(ディレクトブルー199)デュアシン(登録
商標)アッシドブルーAE−SFVP344(アッシド
ブルー9)などのヘキスト(Hoechst)から入手可能な
「塩を含まない」染料のデュアシン(Dyasyn、登録商
標)ライン、リアクティブブラック染料、リアクティブ
ブルー染料、リアクティブレッド染料、リアクティブイ
エロー染料などの様々な反応染料、及びそれらの混合物
が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0046】本発明のインクジェットインク組成物にお
いては顔料を使用することもできる。顔料は、黒色、藍
色、紫紅色、黄色、赤色、青色、緑色、茶色など、及び
それらの混合物などの所望の色のものとすることができ
る。顔料粒子の色は混合物中の他の着色剤の色と類似ま
たは同じであるため、最終的なインクの所望の色を妨害
したり損なうことはない。インクジェットインク組成物
中の適当な顔料の例としては、コロンビア社(Columbia
Company)から入手可能なチャネルブラック、ファーネ
スブラック、ランプブラック、レイバン(Raven、登録
商標)5250、レイバン(登録商標)5750、レイ
バン(登録商標)3500などの様々なカーボンブラッ
ク及び他の同様のカーボンブラック製品、カボット社
(Cabot Company)から入手可能なリーガル(Regal、登
録商標)330、ブラックパール(Black Pearl、登録
商標)L、ブラックパール(登録商標)1300及び他
の同様のカーボンブラック製品、カラーブラック(登録
商標)シリーズ、スペシャルブラック(登録商標)シリ
ーズ、プリントテックス(Printtex、登録商標)シリー
ズ、デルッソル(Derussol、登録商標)カーボンブラッ
ク分散物などのデグッサ(Deggusa)社から入手可能なデ
グッサカーボンブラック、ホスタフィン(Hostafine、
登録商標)イエローGR(顔料13)、ホスタフィン
(登録商標)イエロー(顔料83)、ホスタフィン(登
録商標)レッドFRLL(顔料レッド9)、ホスタフィ
ン(r)ルービンF6B(顔料184)、ホスタフィン
(r)ブルー2G(顔料ブルー15:3)、ホスタフィ
ン(r)ブラックT(顔料ブラック7)、及びホスタフ
ィン(登録商標)ブラックTS(顔料ブラック7)など
のヘキストセラネーセ(Celanese)社から入手可能なホ
スタフィン(登録商標)シリーズ、ノルマンディー(No
rmandy)マジェンタRD−2400(ポールウーリッ
チ:Paul Uhlich)、パリオゲン(Paliogen)バイオレ
ット5100(BASF)、パリオゲン(登録商標)バ
イオレット5890(BASF)、パーマネントバイオ
レットVT2645(ポールウーリッチ)、ヘリオゲン
グリーンL8730(BASF)、アルギール(Argyl
e)グリーンXP−111−S(ポールウーリッチ)、
ブリリアントグリーントナーGR0991(ポールウー
リッチ)、ヘリオゲン(Heliogen、登録商標)ブルーL
6900、L7020(BASF)、ヘリオゲン(登録
商標)ブルーD6840、D7080(BASF)、ス
ーダン(Sudan)ブルーOS(BASF)、PVファー
ストブルーB2G01(アメリカンヘキスト)、イルガ
ライト(Irgalite)ブルーBCA(チバ−ガイギー)、
パリオゲン(登録商標)ブルー6470(BASF)、
スーダンIII(マテェソン(Matheson)、コレマン
(Coleman)、ベル(Bell))、スーダンII(マテソ
ン、コレマン、ベル)、スーダンIV(マテソン、コレ
マン、ベル)、スーダンオレンジG(アルドリッチ)、
スーダンオレンジ220(BASF)、パリオゲン(登
録商標)オレンジ3040(BASF)、オルソ(Orth
o)オレンジOR2673(ポールウーリッチ)、パリ
オゲン(登録商標)イエロー152、1560(BAS
F)、リソール(Lithol)ファーストイエロー0991
K(BASF)、パリオトールイエロー1840(BA
SF)、ノボパーム(Novoperm、登録商標)イエローF
G1(ヘキスト)、パーマネントイエローYE0305
(ポールウーリッチ)、ルモゲン(Lumogen)イエロー
D0790(BASF)、スコ−ゲルブ(Suco-Gelb)
L1250(BASF)、スコ−イエローD1355
(BASF)、ホスタパーム(Hostaperm、登録商標)
ピンクE(アメリカンヘキスト)、ファーナル(Fana
l)ピンクD4830(BASF)、シンカシア(Cinqu
asia)マジェンタ(デュポン:Dupont)、リトール(Li
thol)スカーレットD3700(BASF)、トルイジ
ンレッド(アルドリッチ)、スカーレットフォーサーモ
プラストNSD PS PA(カナダのウージンクール
マン:Ugine Kuhlmann)、E.D.トルイジンレッド
(アルドリッチ)、リトールルービントナー(ポールウ
ーリッチ)、リトールスカーレット4440(BAS
F)、ボンレッドC(ドミニオンカラー社:Dominion C
olor Company)、ロイヤルブリリアントレッドRD−8
192(ポールウーリッチ)、オラセット(Oracet)ピ
ンクRF(チバ−ガイギー)、パリオゲン(登録商標)
レッド3871K(BASF)、パリオゲン(登録商
標)レッド3340(BASF)、及びリトールファー
ストスカーレットL4300(BASF)が挙げられ
る。
【0047】本発明のインクジェットインク用の好まし
い顔料は無毒で、突然変異誘発性を有しない材料であ
る。それらの材料は突然変異誘発性に対するAMES試
験では負の応答を示している。インクジェットインクに
おいては安全性の理由から突然変異誘発性及び発癌性で
ないカーボンブラック及びカラー顔料が望ましい。例え
ば、発癌性または突然変異性を有することが知られてい
る高分子芳香族炭化水素の濃度が非常に低いカーボンブ
ラック及びカラー顔料などの顔料を有することが望まし
い。例えば、多くの市販のカーボンブラック及びカラー
顔料中のニトロピレン、ピレン、テトラセン、ペンタセ
ン及び多くの他の高分子芳香族炭化水素は5×10-6
を超える濃度では毒性があると考えられている。このよ
うに、顔料中のこのような毒性を有する高分子芳香族炭
化水素の量を5×10-6部未満に限定して、毒性を有し
ないインクジェットインクを調製する事が望ましい。多
くの市販のカーボンブラック及び着色顔料には5×10
-6部を超える高分子芳香族炭化水素が含まれており、そ
のため、このような顔料から得られたインクは一般に毒
性があるまたはAMES試験に通らない(おそらく突然
変異誘発性を有する)と考えられる。しかしながら、多
くの毒性を有しないカーボンブラック及びカラー顔料、
例えば、レーベン(Raven、登録商標)5250、レー
ベン(登録商標)5750、リーガル(登録商標)33
0、ブラックパール(登録商標)1300、ブラックパ
ール(登録商標)L、バルカン(Vulcan、登録商標)X
C−7、ホスタパーン(Hostapern、登録商標)ピンク
E、ホスタパーム(登録商標)ブルー(フタロシアニン
誘導体)及び他の顔料などはトナーに、及び他のイメー
ジ形成において一般に使用される。これらのカーボンブ
ラック及びカラー顔料は通常1×10-6部未満の高分子
芳香族炭化水素濃度を有するが、これは有毒と考えられ
る5×10-6部の限界未満である。それらはAMES試
験で正の応答を示さず、トナー及びインクジェットイン
クにおいて使用しても安全であると考えられる。
【0048】好ましくは、顔料粒子サイズはできるだけ
小さいものが良く、液体ビヒクル中で粒子の安定なコロ
イド状懸濁液が得られると共に色強度が良好で、そのイ
ンクをインクジェットプリンタで使用した際にインクチ
ャネルまたはノズル開口の詰まりが防止できるものがよ
い。好ましい平均粒子サイズまたは直径は一般に約0.
001から約3ミクロンまでの範囲であるが、実施の形
態においてはこの範囲外の粒子サイズも可能である。本
発明のインクにおけるより好ましい顔料粒子サイズは、
粒子の少なくとも50%が0.3ミクロン未満であり、
3.0ミクロンを超える粒子はないものである(ホダカ
(Hodaka)CAPA700粒子サイズ分析器により測
定)。より好ましくは、平均顔料粒子サイズは、粒子の
少なくとも70%が0.3ミクロン未満であり、1.2
ミクロンを超える粒子はないようなものである。しかし
ながら、顔料粒子サイズは、望ましくない析出や詰まり
が生じなければ、これらの範囲外でも構わない。
【0049】本発明の実施の形態においては、顔料は1
つ以上の分散剤と共にインク中に分散してもよい。分散
剤はアニオン性、カチオン性及び非イオン性の型とする
ことができる。いくつかの好ましい分散剤は親水性部分
(水中でイオン化することができるイオン基を含む)及
び疎水性部分(顔料に対する親和性)の両方を有するも
のである。適当な分散剤としては、スチレンスルホネー
ト塩(Na+、Li+、K+、Cs+、Rb+置換及び無置
換のアンモニウムカチオンなど)、無置換及び置換(例
えば、アルキル、アルコキシ、置換ナフタレン誘導体な
ど)ナフタレンスルホネート塩( Na+、Li+、K+
Cs+、Rb+置換及び無置換のアンモニウムカチオンな
ど)、アルデヒド誘導体(ホルムアルデヒド、アセトア
ルデヒド、プロピルアルデヒドなどを含む無置換アルキ
ルアルデヒド誘導体)などのポリマー及びコポリマーな
どのアニオン性分散剤及びそれらの混合物が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。そのような顔料
分散剤の例としては、バーサ(Versa、登録商標)4、
バーサ(登録商標)7、バーサ(登録商標)77(ナシ
ョナルスターチ及びケミカル社:National Starch and
Chemical Co.);ロマール(Lomar、登録商標)(ダイ
ヤモンドシャムロックケミカルズ社:DiamondShamrock
Chemicals Co.);デキサード(Dexad、登録商標)1
9、デキサード(登録商標)K(W.R.グレース
社);タモール(Tamol、登録商標)SN(ローム&ハ
ース:Rohm&Haas)、などが挙げられるが、これらに限
定されるものではない。他の有効な顔料分散剤(アニオ
ン性)としてはスチレンとアクリル酸塩、スチレンとメ
タクリル酸塩、スチレンとマレイン酸塩、などのポリマ
ーまたはコポリマー、及びこれらの混合物が挙げられ
る。
【0050】また、非イオン性分散剤または界面活性剤
を本発明のインクジェットインクにおいて使用すること
ができる。例えば、イゲパル(Igepar、登録商標)CA
及びCOシリーズ材料(ロン−ポーレンク社:Rhon-Pou
lenc Co. 例えばイゲパル(登録商標)CA−630、
CO−630など);及びトリトン(登録商標)シリー
ズ材料(ユニオンカーバイド社:Union Carbide Compan
y)を含むエトキシル化モノアルキルまたはジアルキル
フェノールなどが挙げられる。これらの非イオン性界面
活性剤または分散剤はそれだけでも使用できるし、前記
アニオン性またはカチオン性分散剤と共に使用すること
もできる。
【0051】本発明にかかる前記顔料分散剤に対する顔
料の割合は約1/0.01から約1/3の範囲であり、
好ましくは約1/0.1から約1/1であり、最も好ま
しくは約1/0.10から約1/0.75である。前記
アニオン性分散剤中のアルデヒド(例えば、ホルムアル
デヒド、アセトアルデヒドなど)に対するナフタレン置
換基の割合は約1:1であるが、この比は原料供給及び
反応条件の化学量論により変えることができ、容易に調
整して所望の分子量および所望のアルデヒドに対するナ
フタレン置換基比率を有する分散剤を得ることができ
る。分散剤の残りは水、溶剤または湿潤剤などの非反応
性成分を有してもよい。分散剤の質量平均分子量は一般
に200,000未満であり、好ましくは13,000
未満、より好ましくは10,000未満である。顔料を
分散させるには、水中で顔料を安定化させるのに十分な
分散剤を含まなければならないが、余り量が多いと粘
度、安定性及び光学濃度などの顔料分散物の特性に逆効
果を及ぼしてしまう。所望の分散剤を含む安定な顔料分
散物は本発明のインクジェットインクにおいて使用する
ことができる。
【0052】本発明のインクジェットインク、特に染料
系インクは必要に応じて水溶性または混和性マイクロ波
カプラーを含んでもよい。マイクロ波カプラーは周知の
マイクロ波カプラーから選択することができ、インクが
マイクロ波加熱装置により直ちに乾燥することができる
ような有機または無機塩あるいは非イオン性マイクロ波
カップリング剤とすることができる。イオン型マイクロ
波カプラーはインクがマイクロ波加熱装置により直ちに
乾燥することができるような有機または無機塩から選択
することができる。マイクロ波カプラーは、例えば、イ
ンクジェットインクに所望の導電率及びカップリング効
率を与える塩とすることができる。塩またはイオン性化
合物は水性インク中でイオン化する程度が高く良好な導
電率を与え、インクを乾燥させインク、例えばアニオン
性分散剤で安定化された顔料系インクの隣にインクが印
刷された時の色間にじみを防止するマイクロ波装置など
の加熱装置を用いてカップリングすることができる。こ
れらのイオン性化合物としては典型的には、カチオン及
びアニオンを有する無機及び有機酸の金属塩、アンモニ
ウム塩が挙げられる。塩の典型的なカチオンとしては、
+、NH4 +、Cs+、K+、Na+、Li+、Ca2+、M
2+、Zn2+、Ni2+、Mn2+、Co2+、Sr2+、Cd
2+、Ba2+、Fe2+、Cu2+、Ga3+、In3+、C
3+、Pr3+、Nd3+、Y3+、Al3+、Fe3+、ランタ
ニドカチオン、アクチニドカチオンなどが挙げられる
が、それらに限定されるものではない。塩のアニオンと
しては、ハロゲン化物(I-、Br-、Cl-及びF-)、
塩素酸(ClO3)、OH-、NO3 -、SO4 2-、CH3
2 -、CH3CH2CO2 -、C65CO2、C65
3 -、様々なエチレン−ジアミンテトラ酢酸(EDT
A)アニオン、などが挙げられるが、それらに限定され
るものではない。1価及び多価塩の金属塩も本発明のイ
ンクジェットインクにおいて使用することができ、イメ
ージのマイクロ波加熱を介して、あるいは多色インクジ
ェットインク印刷プロセス(例えば、黒色、藍色、紫紅
色、及び黄色インクの印刷またはそれ以上の色の印刷な
ど)中に熱を用いてまたは熱無しでアニオン型着色剤
(例えば、アニオン染料、アニオン分散剤により安定化
された顔料、表面にアニオン官能基を有する顔料、な
ど)との化学的相互作用を介して色間にじみ(2つの異
なるインクの境界付近のにじみ)を減少させることがで
きる。
【0053】これらのアンモニウム塩及び1価及び多価
金属塩を使用する場合、水、本発明の前記ジオール誘導
体、染料や顔料などの着色剤、及び他の必要に応じて選
択されるインクまたは化学添加物を有する本発明のイン
ク成分と相溶性があることが望ましい。それらの塩は、
特にオリフィスサイズが小さい高解像度プリントヘッド
に対する待ち時間または噴射問題を引き起こさないよう
に選択される。本発明の実施の形態においては、カチオ
ン及びアニオンを有する無機及び有機酸の金属及びアン
モニウム塩(1価及び多価塩)をインクジェットインク
中に含有することができ、その量は総インク重量の約0
から約15重量%、好ましくは約0から約8重量%であ
るが、この範囲外でも構わない。
【0054】本発明のインクジェットインク中のジオー
ル誘導体湿潤剤は表面張力が高く、普通紙に対し優れた
印刷品質を示すインクを調製するのに適している。これ
らの湿潤剤はまた速乾性インク(表面張力が室温で45
dyne/cm未満)及び乾燥の遅いインク(表面張力
が室温で45dyne/cm以上)の両方において使用
することができる。インクジェットインクの表面張力が
低いと、普通紙上でインクが直ちに浸透、乾燥し、スミ
ア及び色間にじみの問題が生じない。本発明のジオール
誘導体は顔料インクにおいて使用することができる。そ
の顔料インクは化学的に修飾された顔料またはグラフト
された顔料を含んでも含まなくてもよい。化学的に修飾
された顔料は親水性基(例えばカルボン酸塩、スルホン
酸塩など)を有し、その親水性基は水性媒質中でイオン
化し安定なインクジェットインクを形成する。必要であ
れば、顔料インクはまた適当な分散剤(例えば、カチオ
ン性、アニオン性及び非イオン性)を用いて調製するこ
とができ、良好な安定性を有する。本発明のジオール誘
導体は多くの周知の湿潤剤、界面活性剤、分散剤、浸透
剤及び有効なインクジェットインクを作製するために必
要に応じて添加する他のインク添加物と相溶性を有す
る。
【0055】本発明のインクジェットインクは必要に応
じてポリエチレンオキシド(5重量%未満)などの噴射
補助剤または少量の(0.1重量%未満の)安定化した
顔料粒子を含有してもよい。好ましいポリエチレンオキ
シドは重量平均分子量が約18,500のものである。
しかしながら、有効な噴射補助剤の分子量は異なるもの
とすることができる。噴射補助剤により円滑な噴射ある
いはジッタの低い噴射が可能となり、特に染料系インク
ジェットインクにおいて有効である。
【0056】界面活性剤、水溶性ポリマー、pH緩衝
剤、殺生物剤、キレート剤(EDTAなど)、及び他の
必要に応じて添加する添加剤などの他の望ましい化学添
加物も必要に応じて本発明のインクにおいて使用するこ
とができる。そのような添加物を本発明のインクジェッ
トインクに添加する際には、一般に周知の目的のための
周知の量とすることができる。
【0057】界面活性剤や湿潤剤(wetting agent)な
どの化学添加物をインクに添加することができる。これ
らの添加物はアニオン型でも非イオン型でも良い。適し
た界面活性剤及び湿潤剤としては、タモール(Tamol)
SN(登録商標)、タモールLG(登録商標)、及びト
リトン(登録商標)シリーズ(ローム及びハース社:Ro
hm and Haas Co.)のもの;マラスパース(Maraspers
e:登録商標)シリーズのもの及びイゲパル(Igepal:
登録商標)シリーズのもの(ローン−ポーレック社;Rh
one-Poulec Co. 以前はGAF社);タージトール(Ter
gitol:登録商標)シリーズのもの及びデュポノール(D
uponol:登録商標)シリーズ(E.I. Du Pont de Nemour
s & Co.);サーフィノール(Surfynol)シリーズ(エ
アプロダクト社:Air Products Inc.)、イコノール(I
conol:登録商標)シリーズ(BASF社)、ブリジ(Br
iji:登録商標)シリーズ(ICIアメリカ社)、プラ
ロニック(Pluronic:登録商標)シリーズ(BASF
社)、エマルフォア(Emulphor:登録商標)ON870
及びON877(GAF);及び他の市販の界面活性剤
が挙げられるが、これらに限定されるものではない。こ
れらの界面活性剤及び湿潤剤を顔料分散物中に存在させ
る場合、有効量、一般に総インク重量の0から約15重
量%、好ましくは総インク重量の約0.001から約1
0重量%、より好ましくは総インク重量の約0.01か
ら約8重量%とすることができるが、この範囲外の量で
も構わない。
【0058】高分子化学添加剤を本発明のインクジェッ
トインクに添加して、インクの粘度を改善することもで
きる。適した高分子添加物としては、アラビアゴムなど
の水溶性ポリマー、ポリアクリレート塩、ポリメタクリ
レート塩、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニル
ピロリジノン、ポリビニルエーテル、でんぷん、多糖、
エチレンオキシドとプロピレンオキシドを用いて誘導さ
れるポリエチレンイミン、例えば、ディスコール(Disc
ole:登録商標)シリーズ(DKSインターナショナ
ル);ジェファミン(Jeffamine:登録商標)シリーズ
(テキサコ:Texaco);などが挙げられるが、これらに
限定されるものではない。本発明のインクジェットイン
ク中に高分子添加剤を存在させる場合、その量は総イン
ク重量の0から約10重量%、好ましくは総インク重量
の0.001から約8重量%、より好ましくは総インク
重量の0.01から約5重量%としてもよいが、この範
囲外の量でも構わない。
【0059】必要に応じて添加する本発明のインクジェ
ットインク用の他の添加物としては、ドゥシル(Dowici
l)150、200及び75、安息香酸塩、ソルビン酸
塩、プロキセル(Proxcel:登録商標)(ICIから入
手可能)、などの殺生物剤が挙げられる。このような殺
生物剤を使用する場合、その量は一般に0から約10重
量%、好ましくは0.001から約8重量%、より好ま
しくは0.01から約4.0重量%であるが、この範囲
外の量でも構わない。本発明のインクジェットインクは
pH調整剤を含有してもよい。適当なpH調整剤または
緩衝剤としては、酸、塩基、リン酸塩、カルボン酸塩、
亜硫酸塩、アミン塩などが挙げられるが、これらに限定
されるものではない。このようなpH調整剤を使用する
場合、その量は一般に総インク重量の0から約10重量
%、好ましくは総インク重量の0.001から約5重量
%、より好ましくは総インク重量の0.01から約5重
量%であるが、この範囲外の量でも構わない。
【0060】本発明のジオール誘導体はまたインクジェ
ットインクにおいて、いくつかの周知の粘性しわ防止剤
及びカール防止剤などの他の化学添加剤と共に使用し、
インクの物理的特性(例えば噴射性能など)を向上させ
ることができる。湿潤剤濃度が同じである場合、本発明
のジオール誘導体のなかには一般に周知のジオール湿潤
剤よりも室温で粘度が低いものがある。周知のジオール
湿潤剤としては、ジエチレングリコール、ジプロピレン
グリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、及びいくつかの周知の粘性しわ防止剤及び
カール防止剤(例えば、トリオール、高分子トリオー
ル、ジオールまたはトリオールとエチレンオキシドまた
はプロピレンオキシドとの反応生成物、など)があげら
れる。周知の比較的粘度が高いしわ防止剤及びカール防
止剤を所望の濃度で含むインクは望ましくない高い粘度
を有することがある。粘度が高いと(特に、高解像度プ
リントヘッドにおいて)インク噴射性能の劣化、例え
ば、滴速度の低下、短い待ち時間、低い振動数応答、印
刷速度の低下、ジッタ、及び指向性の誤りなど、が起こ
ることがある。しかしながら、インク中の周知の粘性し
わ防止剤およびカール防止剤または湿潤剤をより粘性の
低い本発明の湿潤剤またはカール防止剤に換えると、イ
ンクジェットインクの待ち時間及び噴射性能の悪化の危
険が減少すると共に良好なカール防止特性及びしわ防止
特性が維持される。本発明の湿潤剤またはカール防止剤
は粘度が低いため好都合である。本発明のジオール誘導
体はインクジェットインク調合物中の他の周知の湿潤剤
またはカール防止剤の代わりに使用することができる。
本発明で使用される材料のインク粘度が低いと、インク
ジェットプリントヘッドのチャネル内へのインクの補充
を迅速に行うことができ、高速の印刷速度で滑らかな噴
射を行うことができるし、空気吸入問題や噴射性能の劣
化が生じない。
【0061】本発明のインクジェットインクはまた良好
な待ち時間及び高振動数応答を有する。本発明のインク
の幾つかの実施例では、高解像度600spiプリント
ヘッドを使用した際に約20秒以上の待ち時間データが
示されている。本発明のインクを高解像度600spi
プリントヘッドにおいて使用すると、少なくとも8−1
0KHzの最大振動数応答が観察されている。本発明の
インクジェットインクの粘度は低いため、600spi
以上、例えば720spi以上の解像度を有するインク
ジェットプリントヘッドにおいて使用することもでき
る。全幅アレイプリントヘッド(たとえば、黒色、藍
色、紫紅色、及び黄色プリントヘッド)を多色印刷プロ
セスにおいて使用する場合、50ページ/分以上の印刷
速度を達成することができる。このように、本発明のジ
オール誘導体を含むインクは、印刷基質上に印刷され高
速でカラーイメージを形成する可能性を有している。所
望であれば、本発明のジオール誘導体を含むインクは単
一プリントヘッド、部分幅プリントヘッド及び全幅アレ
イプリントヘッドから選択された所望のプリントヘッド
を用いて50ページ/分未満(例えば、1、5、10、
20、30、40ページ/分)の速度で印刷することも
できる。
【0062】本発明のインクジェットインクはデジタル
データ信号に従いイメージに関する様式で適当な基質に
塗布してもよい。インクを基質上に塗布するのは、水性
インクが使用できる適当な印刷プロセスにより行うこと
もできる。適当な印刷プロセスとしては、フレキソ印
刷、ペンプロッター、連続ストリームインクジェット印
刷、ドロップ−オン−デマンドインクジェット印刷(圧
電、音響及び熱インクジェット印刷プロセスなど)、な
どが挙げられる。
【0063】使用する印刷基質は水性インクと化学反応
を起こさない基質であれば何でもよい。印刷基質として
は、織物、普通紙、例えばゼロックス(登録商標)シリ
ーズ10ペーパー、ゼロックス(登録商標)4024ペ
ーパー、市販のボンド紙など;コート紙(またはフォト
リアリズム用インクジェット紙などの特別なインクジェ
ット紙)、例えば、ヒューレットパッカード(Hewlett-
Packard)、キャノン、イーストマンコダック社、王子
製紙(株)、ゼロックスコーポレーションから入手可能
なもの;水性インクまたはインクジェット印刷プロセス
に適したインクジェット透明体、例えばアートライト社
(Artright Co.)、ヒューレットパッカード社、キャノ
ン、アサヒ及びゼロックスコーポレーションから入手可
能なもの;及び他の商業上の発売元からの材料が挙げら
れるが、これらに限定されるものではない。
【0064】インクジェットインク印刷プロセスでは、
本発明のインクジェットインクは、デジタルデータ信号
に従いイメージに関する様式で、単一プリントヘッド、
部分幅プリントヘッド、または全幅プリントヘッドによ
りシングルまたはマルチプルパスモードで印刷基質上に
印刷してもよい。このインクジェット印刷プロセスで
は、印刷基質及びイメージが形成されたインクは、印刷
前、印刷中、印刷後、及びそれらの組合せを含む印刷プ
ロセスの適当な段階で、必要に応じて熱によりまたは熱
無しで乾燥させることができる。熱はマイクロ波乾燥機
または装置により適用することができる。マイクロ波加
熱に加えて、印刷基質上の本発明のインクは印刷前、印
刷中、印刷後、及びそれらの組合せを含む印刷プロセス
の適当な段階で、放射加熱器、ホットプレート、ホット
ローラまたはドラム、加熱素子、ランプ、などを含む手
段または方法により乾燥させることもできる。印刷基質
及びインクを乾燥させることにより印刷品質が改善され
印刷速度が増加する。
【0065】印刷基質上で多色イメージが必要な場合、
多色インクジェット印刷プロセスを使用する。多色熱イ
ンクジェット印刷プロセスは(a)1組の少なくとも4
つの異なるインクジェットインク(例えば、黒色
(K)、藍色(C)、紫紅色(M)及び黄色(Y)イン
クを含む)及び4つの異なるインクジェットインクの少
なくとも1つが水と、染料、顔料及びそれらの混合物か
ら選択される着色剤と、少なくとも化学式(I)から選
択される本発明のジオール誘導体と、前述した材料を含
む工程と、(b)デジタルデータ信号に従い単一プリン
トヘッド、部分幅プリントヘッド及び全幅アレイプリン
トヘッドから別個に選択することができる対応するプリ
ントヘッド( K、C、M及びY)により所望の印刷順
序で単一またはマルチプルパス(チェッカー盤状)方法
を用いて少なくとも4つのインクジェットインク(K、
C、M及びY)をイメージに関する様式で印刷基質上に
適用する工程と、(c)必要に応じて、印刷前、印刷
中、印刷後、及びそれらの組合せを含むインクジェット
印刷プロセスのいずれかの段階で印刷基質及びイメージ
形成したインクに熱を適用する工程と、を含むものでも
よい。
【0066】多色インクジェット印刷プロセスにより、
普通紙、コート紙(例えば、シリカコート紙、など)、
フォトリアリズム用インクジェット紙などのインクジェ
ット紙、織物及びインクジェット透明体上に高速で、縁
が鋭く色間にじみが非常に少ない、優れたカラーイメー
ジが生成される。更に、印刷基質上のカラーイメージは
しわ及び紙のカールも減少している。
【0067】本発明のジオール誘導体をインクジェット
インクにおいて使用すると、他の多くの利点がある。本
発明にかかるインクは熱的に安定であり、熱インクジェ
ット技術の適用に対し、特に高振動数応答による高温、
高速印刷で、適している。
【0068】本発明に係る水性インクジェットインクで
は高いイメージ解像度、普通紙及びコート紙を含む様々
な印刷基質上での優れた印刷品質、滴速度の高い優れた
噴射能力、長い待ち時間、最適光学濃度が得られる大き
な滴質量または滴体積など多くの利点が得られる。本発
明のインクは粘度が低く、高い振動数応答を有するた
め、単一プリントヘッド、部分幅アレイプリントヘッ
ド、及び全幅アレイプリントヘッドなどのプリントヘッ
ドを使用する(多色インクジェット印刷プロセスを含
む)インクジェット印刷プロセスにおいて使用して、高
速(例えば、現在の市販の熱インクジェットプリンタの
速度をはるかに超える50ページ/分以上)及び高解像
度(例えば、400spi、600spi、など)イン
クジェット印刷を可能とすると共に、優れたプリントヘ
ッド回復性、良好な詰まり防止特性、カール防止特性及
びしわ防止特性が得られる。本発明のインクは、優れた
インク安定性、容易な保存安全性を有するが望ましくな
いプリントヘッドのコゲーション(または望ましくない
加熱器への付着または噴射性能の劣化)を起こさせない
ように調合することができる。
【0069】本発明の特別の実施例について以下、詳細
に説明する。これらの実施例は例示の目的のために示し
たにすぎず、本発明はこれらの実施の形態において示し
た材料、条件またはプロセスパラメータに限定されるも
のではない。本発明の他の実施の形態及び変更も、当業
者であれば、この中で示した情報を検討して思いつくで
あろう。これらの実施の形態及び変更、更にこれらと等
価なものはすべてこの発明の範囲に含まれる。部及びパ
ーセントは、特に指定がなければ、すべて重量部及び重
量パーセントである。
【0070】
【実施例】
実施例1.藍色インク(基準インク)を以下の組成で調
製した。アシッドブルー9が1.0%、ジエチレングリ
コールが0.2%、トリメチロプロパン(TMP)が1
1.0%、ジプロピレングリコールが2.0%、及び残
りが水である。
【0071】実施例2.1組の水性カラーインク(CH
3藍色インク(IIA)、CH3紫紅色インク(II
B)、及びCH3黄色インク(IIC)、藍色インク
(IIF)、及び2つの黒色インク(IID及びII
E))を本発明の新規ジオール誘導体なしで調製し、紙
のカール試験において基準として使用した。これらのイ
ンクの組成をインクの全質量に対する重量%で示すと以
下の通りである。
【0072】(1)IIA藍色インク:プロジェクトシ
アン染料(ICI)であって液体濃縮物中10%染料す
なわち3.5%の染料固体、ブチルカルビトールが1
0.0%、N−シクロヘキシルプロリジノンが2.0
%、スルホランが15.0%、ポリエチレンオキシド
(MW=18.5K)が0.07%、及び残りが水であ
る。
【0073】(2)IIB紫紅色インク:三菱紫紅色染
料であってこの染料濃縮物は4.0%の染料固体を含
む、ブチルカルビトールが10.0%、N−シクロヘキ
シルピロリジノンが2.0%、スルホランが15.0
%、ポリエチレンオキシド(MW=18.5K)が0.
05%、及び残りが水である。
【0074】(3)IIC黄色インク:プロジェクトイ
エロー1Gであって全部で4.0%の固体染料を含む液
体濃縮物、ブチルカルビトールが10.0%、N−シク
ロヘキシルピロリジノンが2.0%、スルホランが1
5.0%、ポリエチレンオキシド(平均MW=18.5
K)が0.03%、及び残りが水である。
【0075】(4)IID黒色インク:3.45%BA
SF X−34 黒色染料固体(30%の黒色染料濃度
を有する11.5%黒色染料濃縮物に対応する)、エチ
レングリコールが20%、ポリエチレンオキシド(平均
MW=18.5K)が0.05%、ドウィシルが0.1
%、残りが水である。黒色インクの粘度は2.1cP
(センチポイズ)である。
【0076】(5)IIE黒色インク: BASF X
−34 黒色染料固体(5.19%固体染料であり、3
0%の黒色染料濃度を有する17.3%染料濃縮物に対
応する)、エチレングリコールが20%、ポリエチレン
オキシド(平均MW=18.5K)が0.05%、ドウ
ィシルが0.1%、残りが水である。黒色インクの粘度
は2.3cP(センチポイズ)である。
【0077】(6)IIF藍色インク:プロジェクトシ
アン1染料(3.0%染料固体であり、10%の染料濃
度を有する30%染料濃縮物に対応する)、エチレング
リコールが20%、ベンジルアルコールが2.5%、塩
化アンモニウムが1.9%、ドウィシル200が0.1
%、ポリエチレンオキシド(MW=18.5K)が0.
05%、残りが水である。
【0078】実施例3.非常に良好なカール防止特性を
有する藍色インクを以下の組成で調製した。アシッドブ
ルー9藍色染料が1.8%、2、2’−スルホニルジエ
タノールが20.0%、2−(2−n−ブトキシエトキ
シ)エタノール(ブチルカルビトール)が2%、ポリエ
チレンオキシド(MW=18.5K)が0.075%、
ドウィシル200が0.05%、イゲパルCA−63
0、及び残りが水(蒸留水)である。
【0079】上記成分を完全に混合しpHを調節して中
性にした。混合物を一連のメンブレンフィルタ(5、
1.2及び0.8ミクロン)を通して濾過しインクを生
成した。インクの表面張力は31.5dyne/cmで
あり、粘度は黒色インクIIDに比べて比較的低く25
℃で1.49cPであった。黒色インクIIDは同様の
湿潤剤濃度を有し、粘度は2.1cPである。
【0080】実施例4.ヒューレットパッカードHP−
1200C黒(IV A)及びカラーインク(黄色イン
ク(IV B)、藍色インク(IV C、粘度=2.3
cP)、および紫紅色インク(IV D))もまた紙の
カール試験に使用した。
【0081】実施例1から4のインクを紙のカール試験
で使用し、本発明のインクのカール防止特性を説明し
た。ヒューレットパッカードHP−1200C熱インク
ジェットプリンタを使用して、高品質モード(マルチプ
ルパスモードまたは方法)あるいは通常モード(方法)
または高速紙モード(方法)のいずかにより異なる普通
紙(印刷基質)上に各インクのべた範囲の印刷を行い、
放射加熱器を用いて乾燥を助けた。各インクの広いべた
領域(約8 1/16”×10 1/14”)を4つの
周囲の白の境界を有する各8 1/2”×11”紙上に
印刷した。印刷基質の加熱は1つのインクの印刷前、印
刷中、印刷後にプリンタに備えられた加熱手段により実
行した。異なるサイズ、紙質量及び製造プロセスを有す
る様々な普通紙を使用する。1T(ゼロックス420
0、チャンピオンペンサコーラ(Champion Pensacol
a))2T(ゼロックス4200DP、GPアシュダウン
(Ashdown))、3T(ゼロックスリサイクルDP、ドム
ターコーンウォール(Domtar Cornwall))、4T(ハ
マーミルチダール(Hammermill Tidal)DP、オスウェ
ーゴ(Oswego)#8)、5T(ユニオンチャンプ、ジャ
イムスタウン(Jamestown)DPフランクリン)、6T
(スプリングヒル リレイ(Springhill relay)DP、
チコンデローガ(Ticonderoga))、7T(ゼロックス
イメージシリーズLX24#アシュダウン)、8T(ハ
マーミル16#)、9T(ゼロックスイメージシリーズ
32#)、10T(ギルバートボンド25%コット
ン)、及び11T(ストラスモアボンド(Strathmore B
ond))などの普通紙を印刷及びカールの評価に使用し
た。各インクの印刷後、イメージが形成された紙を室温
で開放したトレー内で(イメージが形成された面を上に
して)研究室の雰囲気条件下で少なくとも数日間、1年
まで乾燥させてその後、カール特性を測定した。本発明
のインクの長期にわたる紙のカールのデータを記録し、
すぐれたカール防止特性を有することを証明した。一般
に、べた領域を紙上に印刷すると、イメージが形成され
た紙のカール特性は老化または長期間保存により悪化し
た。紙の4隅の平均の紙の高さ(センチメートル、cm
で表す)及び紙の長い側の2つの中央(11”側の中
央)の平均の紙の高さ(センチメートル、cmで表す)
の観点から、紙のカールのデータを測定した。多数の平
均の紙の高さ(隅または中央の高さ)から、望ましくな
いインクと紙の相互作用によるインク(例えばインクI
IA)の紙のカール特性が良好でないことが示される。
紙のカールの幾つかの結果を表1及び2に示す。このデ
ータから明らかに、本発明のインクが優れたカール防止
特性を有することが示される。
【0082】
【表1】 *本発明のインクのカールデータは印刷、乾燥して1年
後に収集した。他のカールデータはすべて研究室中、室
温、雰囲気条件下で印刷乾燥後一週間未満で収集した。
高品質モードを使用して印刷した。本発明のインク(I
II)では紙のカールのかなりの減少が観察された。
【0083】
【表2】 この表(表2)の紙のカールのデータはすべて印刷乾燥
後、研究室中の雰囲気下、室温で少なくとも1年して得
られたものである。イメージが形成された紙の老化は1
年よりもずっと長く、そのデータは表1に示した。デー
タより本発明のインクのカール防止特性が優れているこ
とが明らかに示唆される。このインクでは長い老化時間
による紙のカールの問題が生じない(実施例3)。
【0084】実施例5.以下の組成を有するインクジェ
ットインクを調製し待ち時間、振動数応答及び滴質量な
どの噴射特性について試験した。アシッドブルー9が
1.8%、2,2−スルホニルジエタノールが15.0
%、ブチルカルビトールが2.0%、テトラメチレンス
ルホン(スルホラン)が5%、ポリエチレンオキシド
(MW=18.5K)が0.075%、ドウィシル20
0が0.05%、イゲパルCA−630(界面活性剤)
が0.1%、及び残りが水である。このインクの粘度は
25℃で1.4cPであった。
【0085】実施例6.以下の組成を有するインクジェ
ットインクを調製し待ち時間、振動数応答及び滴質量な
どの噴射特性について試験した。アシッドブルー9が
1.8%、2,2−スルホニルジエタノールが10.0
%、ブチルカルビトールが2.0%、テトラメチレンス
ルホン(スルホラン)が10.0%、ポリエチレンオキ
シド(MW=18.5K)が0.075%、ドウィシル
200が0.05%、イゲパルCA−630(界面活性
剤)が0.1%、及び残りが水である。
【0086】上記成分を完全に混合しpHを調節して中
性とした。混合物を一連のメンブレンフィルタ(5、
1.2及び0.8ミクロン)を通して濾過しインクを生
成する。このインクの粘度は25℃で1.4cPであ
る。このインクでは望ましくないコゲーションまたは加
熱器の付着は起こらない。
【0087】実施例7.以下の組成を有するインクジェ
ットインクを調製し待ち時間、振動数応答及び滴質量な
どの噴射特性について試験した。アシッドブルー9が
1.8%、2,2−スルホニルジエタノールが5.0
%、ブチルカルビトールが2.0%、テトラメチレンス
ルホン(スルホラン)が15.0%、ポリエチレンオキ
シド(MW=18.5K)が0.075%、ドウィシル
200が0.05%、イゲパルCA−630(界面活性
剤)が0.1%、及び残りが水である。
【0088】上記成分を完全に混合しpHを調節して中
性とした。混合物を一連のメンブレンフィルタ(5、
1.2及び0.8ミクロン)を通して濾過しインクを生
成する。このインクの粘度は25℃で1.38cPであ
った。
【0089】実施例8.以下の組成を有する紫紅色イン
クを調製した。アシッドレッド52が1.43%、リア
クティブレッド180が2.4%、2,2’−スルホニ
ルジエタノールが18.0%、ベタインが2.0%、ブ
チルカルビトールが2.0%、ポリエチレンオキシド
(MW=18.5)が0.05%、ドウィシル200が
0.05%、イゲパルCA−630が0.1%、及び残
りが水である。このインクは中性pHに調節し、5.0
及び1.2ミクロンのフィルタを通して濾過した。イン
クの粘度は25℃で低く、良好なカール防止特性を示
す。
【0090】実施例9.以下の組成を有する黄色インク
を調製した。アシッドイエロー23染料が2.0%、
2,2’−スルホニルジエタノールが17.0%、テト
ラエチレングリコールが3.0%、ブチルカルビトール
(登録商標)が2.0%、ポリエチレンオキシド(MW
=18.5)が0.05%、ドウィシル200が0.0
5%、イゲパルCA−630が0.1%、及び残りが水
である。このインクは中性pHに調節し、5.0ミクロ
ン及び1.2ミクロンのメンブレンフィルタを通して濾
過した。インクの粘度は25℃で低く、良好なカール防
止特性を示す。
【0091】実施例10.以下の組成を有するカーボン
ブラックインク(顔料インク)を調製した。レバニル
(Levanyl)カーボンブラックが5.0%、ロマール(L
omar)D(アニオン分散剤)が0.3%、スルホニルジ
エタノールが20.0%、ドウィシル200が0.05
%、及び残りが水である。インクは完全に混合し、超音
波処理を施し、遠心分離を行い、5.0ミクロン及び
1.2ミクロンのフィルタを通して濾過した。カーボン
ブラックインクの粘度は25℃で低く、良好なカール防
止特性を示す。
【0092】幾つかのインクジェットインクの噴射性能
を、35℃、相対湿度(RH)15%で、23±2ミク
ロンの狭いプリントヘッドノズル開口(またはサイズ)
を備えた600spiプリントヘッドを用いて調べた。
待ち時間を前記条件下で測定し、100μ秒未満で0.
5mmの距離をインクが移動するインクの運搬時間を有
する、インク滴を噴射することができる最大アイドリン
グ時間として規定した。第2の滴の待ち時間は、100
μ秒未満で0.5mmの距離をインクが移動するインク
の運搬時間を有する、第1の噴射後に第2のインク滴を
噴射することができる最大アイドリング時間として規定
する。9番目の滴の待ち時間は、100μ秒未満で0.
5mmの距離をインクが移動するインクの運搬時間を有
する、8番目パルス(滴)の噴射後にインク滴を噴射す
ることができる最大アイドリング時間として規定する。
長い待ち時間を有するインクでは必要とされるプリント
ヘッドの維持管理の頻度が少なくなる。滴質量はインク
の重量損失を噴射されたインク滴の数で割ることにより
決定する。待ち時間の結果を表3に示す。
【0093】
【表3】 本発明の実施例5、6、7では、表3の他のインクジェ
ットインク(参照インク)に比べ、かなり待ち時間デー
タが改善されていることが示される。本発明のインクは
また、高い振動数応答(例えば、少なくとも8−10K
Hz)を有し、これにより高解像度、高速インクジェッ
ト印刷プロセスにおいて使用することができる。これ
は、特に、本発明のインクを全幅アレイインクジェット
プリントヘッドを用いて(例えば多色インクジェット印
刷プロセスで)印刷した場合に真実となる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水と、染料または顔料の着色剤と、及び
    以下の化学式(化学式(I))、 【化1】 (式中、GはSO2、SO、及びCOからなるグループ
    から別個に選択されたものであり、X、Y、W及びZは
    H、CH3、及びCnH2n+1(nは2から約20)から
    成るグループから別個に選択されたものであり、j及び
    kは別個に0から約100までの数値であり、a及びb
    は別個に1から約20までの数値である、)で表される
    ジオール誘導体とを含むことを特徴とする水性インクジ
    ェットインク。
JP10160244A 1997-06-16 1998-06-09 カール防止剤を含むインクジェットインク及び印刷プロセス Pending JPH1112520A (ja)

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US08/876,417 US5997623A (en) 1997-06-16 1997-06-16 Ink jet inks comprising anti-curl agents and printing processes
US08/876,417 1997-06-16

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