JPH1112265A - 7−イソプロポキシイソフラボンの製造方法 - Google Patents

7−イソプロポキシイソフラボンの製造方法

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JPH1112265A
JPH1112265A JP9170304A JP17030497A JPH1112265A JP H1112265 A JPH1112265 A JP H1112265A JP 9170304 A JP9170304 A JP 9170304A JP 17030497 A JP17030497 A JP 17030497A JP H1112265 A JPH1112265 A JP H1112265A
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JP
Japan
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mol
compound
isopropyl
isoflavone
hydroxyisoflavone
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Application number
JP9170304A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyuki Imamiya
勝之 今宮
Hiroshi Kawamoto
川本  博
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumika Fine Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Sumika Fine Chemicals Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumika Fine Chemicals Co Ltd filed Critical Sumika Fine Chemicals Co Ltd
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Publication of JPH1112265A publication Critical patent/JPH1112265A/ja
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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Abstract

(57)【要約】 【課題】臭化イソプロピルを使用せずに、医薬品として
有用な7−イソプロポキシイソフラボンを、人体に害を
及ぼすようなことがなく、安全に製造することができる
方法を提供すること。 【解決手段】一般式(I): 【化1】 (式中、R1 は水素原子、カリウム原子またはナトリウ
ム原子を示す)で表わされる7−ヒドロキシイソフラボ
ンまたはその塩と、一般式(II) : 【化2】 (式中、R2 はメチル基、エチル基、フェニル基または
トリル基を示す)で表わされるイソプロピルスルホネー
ト化合物とを反応させることを特徴とする7−イソプロ
ポキシイソフラボンの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、7−イソプロポキ
シイソフラボンの製造方法に関する。さらに詳しくは、
骨粗鬆症に対する治療薬として有用な7−イソプロポキ
シイソフラボンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】7−イソプロポキシイソフラボンは、骨
粗鬆症に対する治療薬として用いられている化合物であ
り、従来、7−ヒドロキシイソフラボンと臭化アルキル
とを反応させることによって製造されている(特開昭4
6−6909号公報、特開昭59−62581号公
報)。
【0003】しかしながら、前記臭化アルキルの中でも
臭化イソプロピルは、健康障害、特に月経停止、***減
少等の深刻な生殖毒性がある化合物であることが近年指
摘されていることから、かかる臭化イソプロピルの使用
を回避することが望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、臭化イソプロピルを使
用せずに、医薬品として有用な7−イソプロポキシイソ
フラボンを、人体に害を及ぼすようなことがなく、安全
に製造することができる方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の要旨は、
〔1〕 一般式(I):
【0006】
【化4】
【0007】(式中、R1 は水素原子、カリウム原子ま
たはナトリウム原子を示す)で表わされる7−ヒドロキ
シイソフラボンまたはその塩と、一般式(II) :
【0008】
【化5】
【0009】(式中、R2 はメチル基、エチル基、フェ
ニル基またはトリル基を示す)で表わされるイソプロピ
ルスルホネート化合物とを反応させることを特徴とする
式(III):
【0010】
【化6】
【0011】で表わされる7−イソプロポキシイソフラ
ボンの製造方法、〔2〕 イソプロピルスルホネート化
合物がイソプロピルメタンスルホネートまたはp−トル
エンスルホン酸イソプロピルエステルである前記〔1〕
記載の7−イソプロポキシイソフラボンの製造方法、お
よび〔3〕 7−ヒドロキシイソフラボンまたはその塩
と、イソプロピルスルホネート化合物とを、塩基性物質
の存在下で反応させる前記〔1〕記載の7−イソプロポ
キシイソフラボンの製造方法に関する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の7−イソプロポキシイソ
フラボンの製造方法によれば、前記したように、一般式
(I):
【0013】
【化7】
【0014】(式中、R1 は水素原子、カリウム原子ま
たはナトリウム原子を示す)で表わされる7−ヒドロキ
シイソフラボンまたはその塩と、一般式(II) :
【0015】
【化8】
【0016】(式中、R2 はメチル基、エチル基、フェ
ニル基またはトリル基を示す)で表わされるイソプロピ
ルスルホネート化合物とを反応させることにより、式
(III):
【0017】
【化9】
【0018】で表わされる7−イソプロポキシイソフラ
ボンを得ることができる。
【0019】前記イソプロピルスルホネート化合物は、
例えば、レジストリー オブ トキシック エフェクツ
オブ ケミカル サブスタンシズ(REGISTRY OF TOXI
CEFFECTS OF CHEMICAL SUBSTANCES) 1985-86, VOL. 3
A, P.3060-124 に記載されているように、毒性が低いこ
とが知られているものである。
【0020】本発明においては、このように人体に対し
て悪影響を与えるとされている臭化イソプロピルの代わ
りに、イソプロピルスルホネート化合物が使用されてい
るので、製造する際の作業環境を悪化させることがな
く、また7−イソプロポキシイソフラボンを収率よく、
しかも高純度で製造することができる。
【0021】前記7−ヒドロキシイソフラボンまたはそ
の塩は、例えば、特開昭46−6096号公報に記載の
方法等によって得ることができる。
【0022】一般式(I)において、R1 は水素原子、
カリウム原子またはナトリウム原子である。
【0023】また、R1 がカリウム原子である場合に
は、反応を速やかに効率よく行なうことができ、また、
高収率で7−イソプロポキシイソフラボンを得ることが
できるという利点がある。
【0024】なお、一般式(I)において、R1 が水素
原子である化合物は7−ヒドロキシイソフラボンであ
り、R1 がカリウム原子またはナトリウム原子である化
合物は該7−ヒドロキシイソフラボンの塩である。
【0025】本発明においては、前記7−ヒドロキシイ
ソフラボンまたはその塩と、一般式(II)で表わされる
イソプロピルスルホネート化合物とを反応させる。
【0026】前記イソプロピルスルホネート化合物は、
例えば、J. Org. Chem., Vol.,35,3195 (1970) に記載
の方法によって得ることができる。
【0027】一般式(II) において、R2 はメチル基、
エチル基、フェニル基またはトリル基であるが、これら
の中では、R2 はメチル基またはトリル基であること
が、工業的に容易に入手し得る点から好ましい。従っ
て、本発明においては、一般式(II) において、R2
メチル基であるイソプロピルメタンスルホネートおよび
2 がトリル基であるp−トルエンスルホン酸イソプロ
ピルエステルを好適に使用することができる。
【0028】前記イソプロピルスルホネート化合物の使
用量は、反応を速やかに進行させ、7−イソプロポキシ
イソフラボンを高収率で収得する点から、前記7−ヒド
ロキシイソフラボンまたはその塩1モルに対して1.1
モル以上、好ましくは1.3モル以上であることが望ま
しく、また前記イソプロピルスルホネート化合物をあま
りにも大量に使用してもそれ以上の効果が認められない
ばかりかかえってコスト高となるため、前記7−ヒドロ
キシイソフラボンまたはその塩1モルに対して2モル以
下、好ましくは1.6モル以下であることが望ましい。
【0029】本発明においては、前記ヒドロキシイソフ
ラボンまたはその塩と、前記イソプロピルスルホネート
化合物とを反応させるに際して、溶媒を用いることがで
きる。
【0030】前記溶媒としては、例えば、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシ
ド、酢酸エチル等があげられ、これらの中では反応が速
く、得られる7−イソプロポキシイソフラボンの純度も
高く、さらに該7−イソプロポキシイソフラボンの単離
も容易に行なうことができる点から、ジメチルホルムア
ミドが好ましい。
【0031】前記7−ヒドロキシイソフラボンまたはそ
の塩を前記溶媒に溶解させるに際しては、前記溶媒の使
用量は、前記7−ヒドロキシイソフラボンまたはその塩
の濃度が、該7−ヒドロキシイソフラボンまたはその塩
の溶液の流動性を高める点から、20重量%以下、好ま
しくは10重量%以下となるように調整することが望ま
しく、また原料費を抑え、7−イソプロポキシイソフラ
ボンの生産性を高める点から、3重量%以上、好ましく
は5重量%以上となるように調整することが望ましい。
【0032】また、前記イソプロピルスルホネート化合
物を前記溶媒に溶解させるに際しては、前記溶媒の使用
量は、前記イソプロピルスルホネート化合物の濃度が、
イソプロピルスルホネート化合物の溶液の流動性を高め
る点から、15重量%以下、好ましくは10重量%以下
となるように調整することが望ましく、また原料費を抑
え、7−イソプロポキシイソフラボンの生産性を高める
点から、3重量%以上、好ましくは5重量%以上となる
ように調整することが望ましい。
【0033】なお、前記7−ヒドロキシイソフラボンと
イソプロピルスルホネート化合物との反応を塩基性物質
の存在下で行なうことは、副生するスルホン酸類の脱酸
剤として該塩基性物質を作用させ、反応を高効率で進行
させる上で好ましい。
【0034】前記塩基性物質としては、例えば、炭酸カ
リウム、炭酸ナトリウム等の炭酸アルカリ金属塩、水酸
化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物等があげられ
る。これらの中では、該塩基性物質を溶媒中で効率よく
分散させ、反応を速やかに進行させる点から、炭酸カリ
ウムが好ましい。
【0035】前記塩基性物質の使用量は、速やかに反応
させ、しかも高収率で7−イソプロポキシイソフラボン
を収得することができる点から、前記7−ヒドロキシイ
ソフラボンまたはその塩1モルに対して1モル以上、好
ましくは1.25モル以上であることが望ましく、また
7−イソプロポキシイソフラボンを回収したあとの溶液
の中和処理の負荷を低くする点から、前記7−ヒドロキ
シイソフラボンまたはその塩1モルに対して2モル以
下、好ましくは1.5モル以下であることが望ましい。
【0036】前記塩基性物質は、前記7−ヒドロキシイ
ソフラボンまたはその塩とイソプロピルスルホネート化
合物とを溶解させた溶液に添加してもよく、また溶媒に
あらかじめ分散させたのち、該溶液に、7−ヒドロキシ
イソフラボンまたはその塩とイソプロピルスルホネート
化合物とを添加してもよい。
【0037】また、前記7−ヒドロキシイソフラボンま
たはその塩とイソプロピルスルホネート化合物との反応
温度は、速やかにかつ効率よく反応を進行させ、さらに
7−イソプロポキシイソフラボンを高収率で得る点か
ら、50℃以上、好ましくは80℃以上であることが望
ましく、また工業的規模で製造を行なう際に従来の加熱
装置をそのまま使用することができることから、130
℃以下、好ましくは100℃以下であることが望まし
い。
【0038】前記7−ヒドロキシイソフラボンまたはそ
の塩とイソプロピルスルホネート化合物との反応時間
は、反応条件によって異なるので一概には決定すること
ができないが、通常1〜5時間程度であることが望まし
い。
【0039】反応の終点は、反応液を採取し、薄層クロ
マトグラフィー(TLC)または高速液体クロマトグラ
フィー(HPLC)で分析し、TLCの場合には原料で
ある7−ヒドロキシイソフラボンのスポットの消失を、
またHPLCの場合には原料である7−ヒドロキシイソ
フラボンのピークの消失を確認することによって、判断
することができる。
【0040】かかる反応が終了したのち、7−イソプロ
ポキシイソフラボンの加水分解を防止するために、反応
液を60℃以下に冷却することが好ましい。
【0041】前記反応液を冷却させたのち、該反応液に
反応で副生したスルホン酸類や過剰に使用した炭酸カリ
ウム等の塩基性物質を溶解させるために、水を50℃以
下で適量添加することが好ましい。
【0042】水を添加したのち、必要により、反応液を
攪拌することにより、7−イソプロポキシイソフラボン
の結晶を析出させることができる。
【0043】前記析出した7−イソプロポキシイソフラ
ボンの結晶は、例えば濾過等の方法によって回収するこ
とができる。
【0044】回収した7−イソプロポキシイソフラボン
の結晶を、水、メタノール、イソプロピルアルコール等
の各種溶媒によって洗浄し、乾燥することにより、白色
結晶の7−イソプロポキシイソフラボンを得ることがで
きる。
【0045】得られた7−イソプロポキシイソフラボン
は、前記したように、例えば、骨粗鬆症等に対する有用
な治療薬として好適に使用することができる。
【0046】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定される
ものではない。
【0047】製造例1 メタンスルホニルクロライド32.1g(0.28モ
ル)、イソプロピルアルコール17g(0.28モル)
およびトルエン70mLの混合液に、トリエチルアミン
30.4g(0.28モル)を少量づつ、内温5〜10
℃で添加し、ついで同温度で3時間攪拌することによ
り、イソプロピルメタンスルホネート溶液を得た。
【0048】製造例2 メタンスルホニルクロライド32.1g(0.28モ
ル)、イソプロピルアルコール30g(0.5モル)お
よびジクロロメタン70mLの混合液にトリエチルアミ
ン30.4g(0.3モル)を5〜10℃で添加し、つ
いで同温度で3時間攪拌した。
【0049】攪拌ののち、反応液中に水50mLを添加
し、攪拌し、該反応液を水層と有機層とに分離させたの
ち、該有機層を分液した。
【0050】前記有機層を減圧濃縮し、油状イソプロピ
ルメタンスルホネート38.7g(0.28モル)を得
た。
【0051】製造例3 p−トルエンスルホニルクロライド53.4g(0.2
8モル)およびイソプロピルアルコール30g(0.5
モル)の混合物に、25%水酸化ナトリウム水溶液40
mLを約15℃で添加し、10〜20℃で3時間攪拌し
た。次に、得られた反応混合物にジクロロメタン200
mLを添加し、p−トルエンスルホン酸イソプロピルエ
ステルを有機層に抽出したのち、水50mLで2回洗浄
した。該有機層をエバポレーターを用いて減圧濃縮して
p−トルエンスルホン酸イソプロピルエステル60.2
g(0.281モル)を得た。
【0052】製造例4 メタンスルホニルクロライド32.1g(0.28モ
ル)、イソプロピルアルコール30g(0.5モル)お
よびジクロロメタン70mLの混合液に、ピリジン2
3.7g(0.3モル)を5〜10℃で添加し、ついで
同温度で3時間攪拌した。
【0053】攪拌ののち、反応液中に水50mLを添加
し、攪拌し、該反応液を水層と有機層とに分離させたの
ち、該有機層を分液し、イソプロピルメタンスルホネー
ト溶液90mLを得た。
【0054】実施例1 製造例1で得られたイソプロピルメタンスルホネート溶
液140gに、ジメチルホルムアミド200mL、炭酸
カリウム34.5g(0.25モル)および7−ヒドロ
キシイソフラボン47.65g(0.2モル)を添加
し、ついで85〜95℃で、4時間攪拌した。
【0055】攪拌ののち、反応液を50℃以下にまで冷
却し、該反応液に水250mLを添加し、1時間攪拌
し、7−ヒドロキシイソプロポキシイソフラボンの結晶
を析出させた。
【0056】次に析出させた結晶を濾別し、該結晶を2
%苛性ソーダ水100mLおよびイソプロピルアルコー
ル50mLで洗い、減圧乾燥器を用いて減圧乾燥し、7
−イソプロポキシイソフラボン39g(0.139モ
ル)を得た。
【0057】得られた7−イソプロポキシイソフラボン
の収率は、70%(化学純度98.5%)であった。
【0058】なお、7−イソプロポキシイソフラボンを
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)((株)島津
製作所製、商品名:SIL−10A)〔展開液:アセト
ニトリル:0.1%トリフルオロ酢酸水溶液=55:4
5(容量比)、流量:1mL/分、圧力:70kgf/
cm2 、温度:25℃、カラム:(株)東ソー製、商品
名:ODS−80Ts、4.6mm×150mm〕を用
い、波長254nmにおける吸光度を測定したとき、約
15分間経過後に、アセトニトリルに溶解させた7−イ
ソプロポキシイソフラボン特有のピークが生じたことか
ら、前記結晶が7−イソプロポキシイソフラボンである
ことを確認し、該7−イソプロポキシイソフラボンの結
晶のピークの面積とその他にみられるピーク群の総面積
とを比較し、7−イソプロポキシイソフラボンの結晶の
化学純度を測定した。
【0059】実施例2 炭酸カリウム34.5g(0.25モル)、ジメチルホ
ルムアミド200mLおよび7−ヒドロキシイソフラボ
ン47.65g(0.2モル)の混合液スラリーに、製
造例2で得られたイソプロピルメタンスルホネートを添
加して反応液を調製し、該反応液を95℃で2時間攪拌
した。
【0060】攪拌ののち、反応液を40℃以下にまで冷
却し、該反応液に水250mLを添加し、1時間攪拌
し、7−ヒドロキシイソプロポキシイソフラボンの結晶
を析出させた。
【0061】前記析出させた結晶を濾別し、該結晶を水
100mLおよびイソプロピルアルコール50mLで洗
い、実施例1と同様にして減圧乾燥し、7−イソプロポ
キシイソフラボン53.9g(0.192モル)を得
た。
【0062】得られた7−イソプロポキシイソフラボン
の収率は、96.1%(化学純度99.8%)であっ
た。
【0063】実施例3 製造例3で得られたp−トルエンスルホン酸イソプロピ
ルエステル60.2g(0.281モル)に、ジメチル
ホルムアミド200mL、炭酸カリウム34.5g
(0.25モル)および7−ヒドロキシイソフラボン4
7.65g(0.2モル)を添加し、80〜100℃で
5時間攪拌した。
【0064】攪拌ののち、反応液を40℃以下にまで冷
却し、該反応液に水250mLを添加し、1時間攪拌
し、7−ヒドロキシイソプロポキシイソフラボンの結晶
を析出させた。
【0065】前記析出させた結晶を濾過し、該結晶を水
100mLおよびイソプロピルアルコール50mLで洗
い、実施例1と同様にして減圧乾燥し、7−イソプロポ
キシイソフラボン54.5g(0.194モル)を得
た。
【0066】得られた7−イソプロポキシイソフラボン
の収率は、97.2%(化学純度99.4%)であっ
た。
【0067】実施例4 製造例4で得られたイソプロピルメタンスルホネート溶
液90mLに、炭酸カリウム34.5g(0.25モ
ル)、ジメチルホルムアミド200mLおよび7−ヒド
キシイソフラボン47.65g(0.2モル)を添加し
て反応液を調製し、83〜90℃で該反応液中のジクロ
ロメタンをクライゼン型蒸留器を用いて留去しながら2
時間攪拌した。
【0068】攪拌ののち、反応液を40℃以下にまで冷
却し、該反応液に水250mLを添加し、1時間攪拌
し、7−イソプロピルイソフラボンの結晶を析出させ
た。
【0069】前記析出させた結晶を濾過し、該結晶を水
100mLおよびイソプロピルアルコール50mLで洗
い、実施例1と同様にして減圧乾燥し、7−イソプロポ
キシイソフラボン54.0g(0.193モル)を得
た。
【0070】得られた7−イソプロポキシイソフラボン
の収率は、96.3%(化学純度99.0%)であっ
た。
【0071】実施例5 炭酸カリウム34.5g(0.25モル)、ジメチルホ
ルムアミド200mL、7−ヒドロキシイソフラボン4
7.65g(0.2モル)を加えて80℃で攪拌して7
−ヒドキシイソフラボンのカリウム塩のスラリーを調製
したのち、該スラリーに製造例2で得られたイソプロピ
ルメタンスルホネート38.7g(0.28モル)を添
加し、80〜90℃で2時間攪拌した。
【0072】攪拌ののち、反応液を40℃以下にまで冷
却し、該反応液に水250mLを添加し、1時間攪拌
し、7−イソプロピルイソフラボンの結晶を析出させ
た。
【0073】前記析出させた結晶を濾過し、該結晶を水
100mLおよびメタノール50mLで洗い、実施例1
と同様にして減圧乾燥し、7−イソプロポキシイソフラ
ボン53.8g(0.192モル)を得た。
【0074】得られた7−イソプロポキシイソフラボン
の収率は、96.0%(化学純度99.7%)であっ
た。
【0075】比較例1 特開昭46−6096号公報に記載の方法にしたがっ
て、ジメチルホルムアミド200mL、炭酸カリウム3
3.2g(0.24モル)および7−ヒドロキシンイソ
フラボン47.65g(0.2モル)の混合スラリー
に、臭化イソプロピル32g(0.26モル)を添加し
て反応液を調製し、該反応液を60〜65℃で3時間攪
拌したのち、さらに85〜88℃で3時間攪拌した。
【0076】攪拌終了ののち、前記反応液を40℃以下
にまで冷却し、該反応液に水250mLを添加し、1時
間攪拌し、7−イソプロピルイソフラボンの結晶を析出
させた。
【0077】析出させた結晶を濾過し、該結晶を水10
0mLおよびメタノール50mLで洗い、実施例1と同
様にして減圧乾燥し、7−イソプロポキシイソフラボン
53.8g(0.192モル)を得た。
【0078】得られた7−イソプロポキシイソフラボン
の収率は、96.0%(化学純度99.7%)であっ
た。
【0079】以上の結果から、イソプロピルメタンスル
ホネートまたはp−トルエンスルホン酸イソプロピルエ
ステルが用いられた実施例1〜5によれば、臭化イソプ
ロピルが用いられた比較例1と同等以上に、7−イソプ
ロポキシイソフラボンを高収率で、かつ高純度で得るこ
とができることがわかる。
【0080】また、実施例1〜5で用いられたイソプロ
ピルメタンスルホネートおよびp−トルエンスルホン酸
イソプロピルエステルは、いずれも人体に対する毒性が
低いことから、製造する際の作業環境を悪化させること
がなく、しかも人体に害を及ぼすことがないので、安全
に7−イソプロポキシイソフラボンを製造することがで
きる。
【0081】
【発明の効果】本発明の7−イソプロポキシイソフラボ
ンの製造方法によれば、健康障害および生殖毒性を有す
ると指摘されている臭化イソプロピルを使用せずに、医
薬品として有用な7−イソプロポキシイソフラボンを人
体に害を及ぼすことがなく、安全に製造することができ
るという効果が奏される。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 (式中、R1 は水素原子、カリウム原子またはナトリウ
    ム原子を示す)で表わされる7−ヒドロキシイソフラボ
    ンまたはその塩と、一般式(II) : 【化2】 (式中、R2 はメチル基、エチル基、フェニル基または
    トリル基を示す)で表わされるイソプロピルスルホネー
    ト化合物とを反応させることを特徴とする式(III): 【化3】 で表わされる7−イソプロポキシイソフラボンの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 イソプロピルスルホネート化合物がイソ
    プロピルメタンスルホネートまたはp−トルエンスルホ
    ン酸イソプロピルエステルである請求項1記載の7−イ
    ソプロポキシイソフラボンの製造方法。
  3. 【請求項3】 7−ヒドロキシイソフラボンまたはその
    塩と、イソプロピルスルホネート化合物とを、塩基性物
    質の存在下で反応させる請求項1記載の7−イソプロポ
    キシイソフラボンの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7618998B2 (en) 2008-02-26 2009-11-17 Kaosiung Medical University Isoflavone derivatives and pharmaceutical compositions comprising the same
US8138184B2 (en) 2008-02-26 2012-03-20 Kaohsiung Medical University Isoxazole derivatives and pharmaceutical compositions comprising the same

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