JPH11115864A - 自転車用緩衝装置 - Google Patents

自転車用緩衝装置

Info

Publication number
JPH11115864A
JPH11115864A JP28808297A JP28808297A JPH11115864A JP H11115864 A JPH11115864 A JP H11115864A JP 28808297 A JP28808297 A JP 28808297A JP 28808297 A JP28808297 A JP 28808297A JP H11115864 A JPH11115864 A JP H11115864A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shock absorber
bracket
bolt
bicycle
arc hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28808297A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Todoroki
寛 轟
Takeshi Satani
剛 佐谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Cycle Co Ltd
Original Assignee
Bridgestone Cycle Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Cycle Co Ltd filed Critical Bridgestone Cycle Co Ltd
Priority to JP28808297A priority Critical patent/JPH11115864A/ja
Publication of JPH11115864A publication Critical patent/JPH11115864A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 工具等を持たない出先等においても、搭乗者
の変更や緩衝材の適切な硬さへの調整に即座に対応し
て、緩衝材の見かけ上のばね定数を手動にてきわめて容
易に調整することが可能な自転車用緩衝装置を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 ほぼ水平軸からなるジョイント部Jを中
心にして前フレームFと後フレームRが揺動するように
構成され、これら前後フレームF、Rにそれぞれ固着さ
れたブラケット11、12にショックアブソーバー13
の両端部がそれぞれ支持された自転車用緩衝装置であっ
て、前記ショックアブソーバー13は、その一端部を中
心として他端部が揺動可能に構成され、かつ該他端部の
揺動位置を調整してブラケット12に固定するように構
成した自転車用緩衝装置において、前記ショックアブソ
ーバー13における他端部のブラケット12に対する固
定をノブ付ナット17等により手動にて行なえるように
構成したことを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ほぼ水平軸からな
るジョイント部を中心にして前フレームと後フレームが
揺動するように構成され、これら前後フレーム間にショ
ックアブソーバーが介設された自転車用緩衝装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来からオートバイ等の自動二輪車にお
いては、前輪や後輪ホーク部あるいはフレーム間におい
てショックアブソーバー等が配置された緩衝装置が使用
されてきたが、近年、自転車においても前輪や後輪ホー
ク部あるいはフレーム間においてショックアブソーバー
等が配置された緩衝装置が採用されるようになった。本
件出願人は、先に、ほぼ水平軸からなるジョイント部を
中心にして前フレームと後フレームが揺動するように構
成され、これら前後フレーム間にショックアブソーバー
が介設された自転車用緩衝装置(特開平7−25177
8号公報等)を提案して、好評を得ているところである
が、この種の緩衝装置にあって、前記前後フレーム間に
介設されるショックアブソーバーの両端部は、それぞれ
が各フレームに固着されたブラケットの1か所の孔に軸
支されて構成されているために、前記前後フレームの揺
動ジョイント部からショックアブソーバーまでの腕の長
さが一定であり、該腕の長さと前記ジョイント部から後
輪接地点にかかる荷重線までの腕の長さの比(以後レバ
ー比と称する)が一定の関係にある。そのために、ショ
ックアブソーバーのばね定数が一定であれば、フレーム
全体でとらえた緩衝機構のばね硬さも一定となる。
【0003】しかしながら、この種の緩衝装置付き自転
車に搭乗する人の体重、体格、その乗り方が多様である
ために、乗車中に自転車フレームにかかる負荷は大小様
々となり、推奨される緩衝装置のばね硬さの設定範囲に
ついては幅広く対応できるようにする必要がある。特
に、自転車用の緩衝装置においては自動二輪車等に較べ
て体重の影響度合いが高いため、搭乗する人の体重に応
じて緩衝装置におけるばね硬さを調整する装置が提案さ
れつつあり、本件出願人も、先に、図7に示したような
特開平5−105168号公報に開示されている自転車
用緩衝装置を提案した。図7のものを簡単に説明する
と、前フレームであるメインフレームFのハンガー49
の近傍にチェーンステー50の前端を回動自在に連結
し、このチェーンステー50の上方に水平軸44に軸支
された揺動アーム46を設け、その後端をバックホーク
47の上端と回動自在に連結し、このバックホーク47
の下端を前記チェーンステー50の後端の爪に回動自在
に連結して後フレームRとなる四節リンク機構を構成
し、前記メインフレームとなる立パイプ43の上端と前
記揺動アーム46との間に緩衝材となる弾性体53を介
挿し、かつ、この弾性体53の上端を立パイプ43の上
端に軸48に軸支するとともに、弾性体53の下端をボ
ルト・ナット55によって揺動アーム46の上にその取
付位置を調整自在に取り付けられた連結具52の軸51
に軸支したものである。
【0004】このように構成されていることによって、
揺動アーム46に取り付ける弾性体53の下端の位置
を、図7(B)に示す一点鎖線図で示すように前方に位
置させると、見かけのばね定数は小さくなり、逆に後方
に位置させると、見かけのばね定数は大きくなる。した
がって、弾性体53の下端の取付位置を揺動アーム46
の上で調整することによって、弾性体53の見かけ上の
ばねの強さを自由に調整することが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
緩衝装置における緩衝材の見かけ上のばね定数を調整す
ることが可能となったものの、一方の端部を軸心として
回動する緩衝材の他端部の取付位置を調整して固定する
ためには、取付ボルト等の固定具を専用の工具等を用い
て緩めて、再度、調整後の位置に取付ボルト等を締め付
ける必要があり、通常、出先での走行中においては工具
等を持たないことが多く、搭乗者の変更や緩衝材の適切
な硬さを得ようとしても、その調整が容易にできなかっ
た。
【0006】そこで、以上述べてきたような従来の自転
車用緩衝装置における課題を解決して、工具等を持たな
い出先等においても、搭乗者の変更や緩衝材の適切な硬
さへの調整に即座に対応して、緩衝材の見かけ上のばね
定数を手動にてきわめて容易に調整することが可能な自
転車用緩衝装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、ほぼ
水平軸からなるジョイント部を中心にして前フレームと
後フレームが揺動するように構成され、これら前後フレ
ームにそれぞれ固着されたブラケットにショックアブソ
ーバーの両端部がそれぞれ支持された自転車用緩衝装置
であって、前記ショックアブソーバーは、その一端部を
中心として他端部が揺動可能に構成され、かつ該他端部
の揺動位置を調整してブラケットに固定するように構成
した自転車用緩衝装置において、前記ショックアブソー
バーにおける他端部のブラケットに対する固定を手動に
て行なえるように構成したことを特徴とするものであ
る。また本発明は、前記ショックアブソーバーの他端部
に設置されたボルトをブラケットの円弧孔に直交状に挿
入し、該ボルトの外周に嵌合されブラケットの厚さより
僅かに長いカラーを介在させて緊締ナットにて緊締して
前記ボルトをブラケットの円弧孔内を揺動可能に設置す
るとともに、前記緊締ナットを取り囲むごとく前記ボル
トに螺合されたノブ付ナットの締付けによって前記ブラ
ケットに対するボルトの揺動位置を調整固定するように
構成したことを特徴とするものである。また本発明は、
前記ショックアブソーバーの他端部に設置されたボルト
をブラケットの円弧孔に直交状に挿入し、該ボルトの外
周に嵌合されブラケットの厚さより僅かに長いカラーを
介在させて緊締ナットにて緊締して前記ボルトをブラケ
ットの円弧孔内を揺動可能に設置するとともに、前記ボ
ルトを支持する外ブラケットを前記ブラケットに重合配
置し、これらブラケットの相対位置を調整するノブ付ボ
ルトを設置して前記ブラケットに対するボルトの揺動位
置を調整固定するように構成したことを特徴とするもの
である。また本発明は、前記ショックアブソーバーの他
端部に設置されたシャフトをブラケットの円弧孔に直交
状に挿入し、該シャフトの一端部に設置された軸方向に
移動しての緊締・解除が可能なレバー付ナットによって
緊締して前記ブラケットに対するシャフトの揺動位置を
調整固定するように構成したことを特徴とするものであ
る。また本発明は、前記ショックアブソーバーの他端部
が挿入されたブラケットの円弧孔に沿った縁部に、所定
間隔毎に搭乗者の体重別の目盛りを刻設したことを特徴
とするものである。また本発明は、前記ショックアブソ
ーバーの他端部が挿入されたブラケットの円弧孔に沿っ
た縁部に、所定間隔毎に円弧状の凹部を設けたことを特
徴とするもので、これらを課題解決のための手段とする
ものである。
【0008】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1および図2は本発明の自転車用緩衝
装置の第1実施の形態を示すもので、図1(A)はフレ
ームのみが示された側面図、図1(B)および(C)は
ショックアブソーバーの他端部とブラケットとの固定部
の拡大断面図、図2はレバー比に関する説明図である。
図1(A)に示すように、本発明の自転車用緩衝装置
は、ほぼ水平軸からなるジョイント部Jを中心にして、
前端部にヘッドパイプ1を有し後端部に中ラグ4により
連結されて上部立パイプ3を立設した前フレームFと、
バックホーク7と下部立パイプ5とチェーンステー10
によって三角フレームが形成される後フレームRとが揺
動するように構成され、これら前後フレームF、Rにそ
れぞれ固着されたブラケット11、および12にショッ
クアブソーバー13の両端部がそれぞれ支持されて構成
されている。前記後フレームRは、バックホーク7と下
部立パイプ5とがブラケット6により、下部立パイプ5
とチェーンステー10とがハンガー9により、バックホ
ーク7とチェーンステー10とが後爪8によってそれぞ
れ連結されて三角フレームに形成されている。
【0009】本発明では、前記ショックアブソーバー1
3は、その一端部(図示の例では上端部がメインパイプ
2の下部に固着されたブラケット11に軸支されてい
る)を中心として他端部が揺動可能に構成され、かつ該
他端部の揺動位置を調整してブラケット12に固定する
ように構成され、前記ショックアブソーバー13におけ
る他端部のブラケット12に対する固定を手動にて行な
えるように構成したことを特徴とするものである。これ
を詳述すると、本実施の形態では、図1(A)のX−X
断面である図1(B)(C)に示すように、前記ショッ
クアブソーバー13の他端部に設置されたボルト14を
下部立パイプ5に固着されたブラケット12の円弧孔1
2Hに直交状に挿入し、該ボルト14の外周に嵌合され
ブラケット12の厚さより僅かに長いカラー15を介在
させて緊締ナット16にて緊締して前記ボルト14をブ
ラケット12の円弧孔12H内を揺動可能に設置すると
ともに、前記緊締ナット16を取り囲むごとく前記ボル
ト14に螺合されたノブ付ナット17の締付けによって
前記ブラケット12に対するボルト14の揺動位置を調
整固定するように構成したものである。なお、符号18
はボルト14の端部に螺合されて、ノブ付ナット17を
緩めた際に、該ノブ付ナット17の脱落を防止する緩止
めナットを示し、符号19はカラー15の外周に嵌合さ
れたワッシャーを示す。
【0010】本実施の形態によれば、図1(C)の状態
のように、ノブ付ナット17を緩めた場合には、ボルト
14の外周に嵌合されブラケット12の厚さより僅かに
長いカラー15を介在させて緊締ナット16が緊締され
ているので、前記ボルト14はブラケット12の円弧孔
12H内を揺動可能となり、ショックアブソーバー13
の他端部をブラケット12における円弧孔12H内での
任意の位置に移動させることが可能となり、搭乗者に見
合った見かけ上のばね定数が得られる位置において、図
1(B)のように、ノブ付ナット17を手動にて締め付
けていくことにより、ワッシャー19を介して前記ボル
ト14の頭部とノブ付ナット17とでブラケット12の
側面を強固に締め付け、ショックアブソーバー13の他
端部をブラケット12における円弧孔12Hの適切な位
置にて固定できる。
【0011】図2は、ショックアブソーバー13の他端
部の取付位置によって該ショックアブソーバー13の見
かけ上のばね定数が調整される様子の説明図で、図2
(B)はショックアブソーバー13がその上端部を中心
とした円弧上を揺動する際のショックアブソーバー13
の他端部の軌跡を示したもので、13Aはショックアブ
ソーバー13の下端部がブラケット12の円弧孔12H
の上端に固定された位置で、hAはそのときのジョイン
ト部Jとの間の腕の長さhの大きさであり、13Bはシ
ョックアブソーバー13の下端部がブラケット12の円
弧孔12Hの下端に固定された位置で、hBはそのとき
のジョイント部Jとの間の腕の長さhの大きさである。
【0012】レバー比は、図2(A)に示したように、
ショックアブソーバー13の他端部とジョイント部Jと
の間の腕の長さhと、前記ジョイント部Jから後輪接地
点にかかる荷重線までの腕の長さHとの比(H/h)で
表され、すなわち、ショックアブソーバー13が13A
位置のときのレバー比はH/hAであり、13B位置の
ときのレバー比はH/hBである。このように、ショッ
クアブソーバー13の下端部の位置を調整することでレ
バー比が変更可能となり、搭乗者の体重や姿勢、走行路
面の状態に適したフレームの緩衝特性が容易に得られる
ことになる。本実施の形態では、上述したように、出先
等において何らの特別な工具等を用いずとも、ノブ付ナ
ット17を手動にてきわめて容易に締め付けたり、緩め
たりすることができるので、ショックアブソーバー13
の他端部をブラケット12における円弧孔12Hの適切
な位置に調整固定して、ショックアブソーバー13の最
適な見かけ上のばね定数を得ることがきる。
【0013】図3は、本発明の2実施の形態を示すもの
で、本実施の形態では、前記ショックアブソーバー13
の他端部に設置されたボルト27をブラケット12の円
弧孔12Hに直交状に挿入し、該ボルト27の外周に嵌
合されブラケット12の厚さより僅かに長いカラー25
を介在させて緊締ナット28にて緊締して前記ボルト2
7をブラケット12の円弧孔12H内を揺動可能に設置
するとともに、前記ボルト27を支持する外ブラケット
26を前記ブラケット12に重合配置し、これらブラケ
ット12,27の相対位置を調整するノブ付ボルト29
を設置して前記ブラケット12に対するボルト27の揺
動位置を調整固定するように構成したことを特徴とする
ものである。なお、符号30はノブ付ボルト29をブラ
ケット12の壁面に固定するための緊締ナットを示す。
本実施の形態では、このような構成により、ノブ付ボル
ト29を手動にて容易に回動させることで、外ブラケッ
ト26のブラケット12に対する相対位置を変更させる
ことができる。すなわち、ショックアブソーバー13の
他端部であるボルト27のブラケット12における円弧
孔12H内での位置の調整が容易に行なうことが可能と
なるものである。本実施の形態では、ノブ付ボルト29
の回動方向とボルト27の移動方向とが直交しているた
め、妄りにボルト27が円弧孔12H内で移動すること
がなく、確実な固定が可能である。
【0014】図4は、本発明の3実施の形態を示すもの
で、本実施の形態では、前記ショックアブソーバー13
の他端部に設置されたシャフト20をブラケット12の
円弧孔(12H)に直交状に挿入し、該シャフト20の
一端部に設置された軸方向に移動しての緊締・解除が可
能なレバー付ナット21によって緊締して前記ブラケッ
ト12に対するシャフト20の揺動位置を調整固定する
ように構成したことを特徴とするものである。符号22
はカラーを示し、符号23は緩止め付きナットを示し、
符号24は段付ワッシャーを示す。本実施の形態では、
レバー付ナット21におけるレバー32を、図4(B)
のようにシャフト27と平行に引き起こすと、レバー付
ナット21はブラケット12の側面から離れて、シャフ
ト20はブラケット12の円弧孔内を移動可能となり、
次いで、図4(A)のように、レバー付ナット21にお
けるレバー32をシャフト20と直交させて引き倒す
と、レバー付ナット21はブラケット12の側面に押し
付けられて、シャフト27すなわちショックアブソーバ
ー13の他端部がその揺動位置を調整固定されることに
なる。本実施の形態では、ショックアブソーバー13の
他端部のブラケット12の円弧孔内での位置の調整固定
が手動によりワンタッチで迅速に行なうことが可能とな
る。
【0015】図5は、本発明の4実施の形態を示すもの
で、本実施の形態では、前述したように、本発明が、手
動により容易にレバー比を変更することが可能である基
本的な技術思想を活用するもので、レバー比を変更する
ことが可能であることが、異なる体重の搭乗者がその自
転車に搭乗した場合でも、ショックアブソーバー13の
伸縮量を同じように設定できることに鑑みて、搭乗者の
体重別に、ショックアブソーバー13の他端部が挿入さ
れたブラケット12の円弧孔12Hに沿った縁部に、所
定間隔毎に搭乗者の体重別の目盛りを刻設して明示する
ようにしたものである。図示の例では、上方から見かけ
のばね定数が小さいものから順に、ショックアブソーバ
ー13が配置される位置が符号120、140、16
0、180で示されており、それらに対応するショック
アブソーバー13の下端部が固定されるべき位置とし
て、ブラケット12の円弧孔12Hに沿った縁部に体重
を20Kg毎に区分して体重別の目盛りを刻設したもの
が示されている。上方のソフトSから下方ほどハードH
となっている。これによって、搭乗者は、緩衝装置にお
ける見かけ上の最適なばね定数を自らの体重に見合った
ものに、目視にて容易かつ確実に設定して、快適に走行
することが可能となる。
【0016】図6は、本発明の5実施の形態を示すもの
で、本実施の形態では、前記実施の形態にて採用され
た、見かけのばね定数毎に刻設された体重別の目盛りの
位置に相当する部位で、前記ショックアブソーバー13
の他端部のボルト14が挿入されたブラケット12の円
弧孔12Hに沿った縁部に、所定間隔毎に複数の円弧状
の凹部33を設けたことを特徴とするものである。これ
によって、前述した各実施の形態において手動のレバー
やノブによって所定の見かけ上のばね定数の位置にショ
ックアブソーバー13の他端部のボルト14等が緊締さ
れたものが、走行中に搭乗者の重量と路面からの衝撃に
よるショックアブソーバー13の引張り緩衝の際に、前
記ショックアブソーバー13の他端部のボルト14は円
弧孔12Hの縁部に設けられた円弧状の凹部33内に確
実に保持されていて妄りにずれることがなく、所定の見
かけ上のばね定数を確実に保持することが可能となる。
【0017】以上、各実施の形態について説明してきた
が、本発明の趣旨の範囲内で、前フレームおよび後フレ
ームの形状、それらの間のジョイント部による揺動形
態、ショックアブソーバーの型式、ショックアブソーバ
ーとブラケットとの関連構成、ブラケットのフレームに
対する固着形態、ブラケットに対するショックアブソー
バーの他端部の手動による固定形態、ブラケットの円弧
孔の縁部の目盛りあるいは凹部の刻設形態等については
適宜選定することができる。
【0018】
【発明の効果】以上詳細に述べてきたように、本発明に
よれば、ほぼ水平軸からなるジョイント部を中心にして
前フレームと後フレームが揺動するように構成され、前
後フレーム間にショックアブソーバーが支持された自転
車用緩衝装置において、ショックアブソーバーの他端部
の揺動位置を、手動にて調整してブラケットに固定する
ように構成したので、工具等を持たない出先等において
も、搭乗者の変更や緩衝材の適切な硬さへの調整に即座
に対応して、緩衝材の見かけ上のばね定数を手動にてき
わめて容易に調整することが可能となった。また、搭乗
者の体重別に、ショックアブソーバーの他端部が挿入さ
れたブラケットの円弧孔に沿った縁部に、所定間隔毎に
搭乗者の体重別の目盛りを刻設して明示するようにした
ものでは、搭乗者は、緩衝装置における見かけ上の最適
なばね定数を自らの体重に見合ったものに、目視にて容
易かつ確実に設定して、快適に走行することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自転車用緩衝装置の第1実施の形態を
示すもので、図1(A)はフレームのみが示された側面
図、図1(B)および(C)はショックアブソーバーの
他端部とブラケットとの固定部の拡大断面図である。
【図2】レバー比に関する説明図である。
【図3】本発明の自転車用緩衝装置の第2実施の形態を
示す要部断面図である。
【図4】本発明の自転車用緩衝装置の第3実施の形態を
示す要部断面図である。
【図5】本発明の自転車用緩衝装置の第4実施の形態を
示す要部側面図である。
【図6】本発明の自転車用緩衝装置の第5実施の形態を
示す要部側面図である。
【図7】従来の自転車用緩衝装置の要部側面図である。
【符号の説明】
J ジョイント部 F 前フレーム R 後フレーム H ジョイント部から後輪接地点までの腕の長さ h ジョイント部からショックアブソーバーまでの腕
の長さ 1 ヘッドパイプ 2 メインパイプ 3 上部立パイプ 4 中ラグ 5 下部立パイプ 6 ブラケット 7 バックホーク 8 後爪 9 ハンガー 10 チェーンステー 11 ブラケット 12 ブラケット 13 ショックアブソーバー 14 ボルト 15 カラー 16 緊締ナット 17 ノブ付ナット 18 緩止めナット 19 ワッシャー 20 シャフト 21 レバー付ナット 22 カラー 23 緩止め付ナット 24 段付ワッシャー 25 カラー 26 外ブラケット 27 ボルト 28 ナット 29 ノブ付ボルト 30 緊締ナット 31 ワッシャー 32 レバー 33 凹部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ水平軸からなるジョイント部を中心
    にして前フレームと後フレームが揺動するように構成さ
    れ、これら前後フレームにそれぞれ固着されたブラケッ
    トにショックアブソーバーの両端部がそれぞれ支持され
    た自転車用緩衝装置であって、前記ショックアブソーバ
    ーは、その一端部を中心として他端部が揺動可能に構成
    され、かつ該他端部の揺動位置を調整してブラケットに
    固定するように構成した自転車用緩衝装置において、前
    記ショックアブソーバーにおける他端部のブラケットに
    対する固定を手動にて行なえるように構成したことを特
    徴とする自転車用緩衝装置。
  2. 【請求項2】 前記ショックアブソーバーの他端部に設
    置されたボルトをブラケットの円弧孔に直交状に挿入
    し、該ボルトの外周に嵌合されブラケットの厚さより僅
    かに長いカラーを介在させて緊締ナットにて緊締して前
    記ボルトをブラケットの円弧孔内を揺動可能に設置する
    とともに、前記緊締ナットを取り囲むごとく前記ボルト
    に螺合されたノブ付ナットの締付けによって前記ブラケ
    ットに対するボルトの揺動位置を調整固定するように構
    成したことを特徴とする請求項1に記載の自転車用緩衝
    装置。
  3. 【請求項3】 前記ショックアブソーバーの他端部に設
    置されたボルトをブラケットの円弧孔に直交状に挿入
    し、該ボルトの外周に嵌合されブラケットの厚さより僅
    かに長いカラーを介在させて緊締ナットにて緊締して前
    記ボルトをブラケットの円弧孔内を揺動可能に設置する
    とともに、前記ボルトを支持する外ブラケットを前記ブ
    ラケットに重合配置し、これらブラケットの相対位置を
    調整するノブ付ボルトを設置して前記ブラケットに対す
    るボルトの揺動位置を調整固定するように構成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の自転車用緩衝装置。
  4. 【請求項4】 前記ショックアブソーバーの他端部に設
    置されたシャフトをブラケットの円弧孔に直交状に挿入
    し、該シャフトの一端部に設置された軸方向に移動して
    の緊締・解除が可能なレバー付ナットによって緊締して
    前記ブラケットに対するシャフトの揺動位置を調整固定
    するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の
    自転車用緩衝装置。
  5. 【請求項5】 前記ショックアブソーバーの他端部が挿
    入されたブラケットの円弧孔に沿った縁部に、所定間隔
    毎に搭乗者の体重別の目盛りを刻設したことを特徴とす
    る請求項1ないし4のいずれかに記載の自転車用緩衝装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ショックアブソーバーの他端部が挿
    入されたブラケットの円弧孔に沿った縁部に、所定間隔
    毎に円弧状の凹部を設けたことを特徴とする請求項5に
    記載の自転車用緩衝装置。
JP28808297A 1997-10-21 1997-10-21 自転車用緩衝装置 Pending JPH11115864A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28808297A JPH11115864A (ja) 1997-10-21 1997-10-21 自転車用緩衝装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28808297A JPH11115864A (ja) 1997-10-21 1997-10-21 自転車用緩衝装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11115864A true JPH11115864A (ja) 1999-04-27

Family

ID=17725569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28808297A Pending JPH11115864A (ja) 1997-10-21 1997-10-21 自転車用緩衝装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11115864A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007036225A2 (de) * 2005-09-30 2007-04-05 Andreas Felsl Zweiradrahmen, hinterradschwinge und gabelanordnung

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007036225A2 (de) * 2005-09-30 2007-04-05 Andreas Felsl Zweiradrahmen, hinterradschwinge und gabelanordnung
WO2007036225A3 (de) * 2005-09-30 2007-06-14 Andreas Felsl Zweiradrahmen, hinterradschwinge und gabelanordnung

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5285697A (en) Shock absorbing bicycle handlebar assembly
US7311232B2 (en) Motorcycle saddlebag mounting device
CA2135067A1 (en) Rocker arm rear suspension bicycle
JP2001225780A (ja) フロントサスペンション構造
US5240269A (en) Bike suspension
JPH0569875A (ja) 自転車用前輪緩衝装置
JPH06505941A (ja) 衝撃吸収性自転車ハンドルバーアセンブリ
US8327737B2 (en) Adjustable handlebar for a bicycle
JPH11115864A (ja) 自転車用緩衝装置
JPH05105168A (ja) 自転車用フレームの緩衝装置
US7343831B1 (en) Adjustable motorcycle handlebar assembly
US20060061022A1 (en) Shock-absorbing device for wheeled vehicle
JP3484671B2 (ja) 緩衝装置付き折りたたみ自転車フレーム
JPH0899676A (ja) 跨乗型車両のハンドルバー取付装置
JP2006315653A (ja) 自動2輪車の位置調整式補助ステップ
JPH0516853A (ja) 自動二輪車のフートレスト装置
JP3522804B2 (ja) 自動二輪車の後輪制動装置
JP2889619B2 (ja) 自動二輪車の乗車姿勢調整装置
JPH0326059Y2 (ja)
JP2948307B2 (ja) 自動二輪車のスピードセンサ配置構造
JPH03281490A (ja) 自動二輪車用前輪懸架装置のアッパアーム枢支部構造
JPH071013Y2 (ja) シート用サイドサポートアジヤスタ
JPH1029584A (ja) 自動二輪車のフロントフォーク取付構造
JPH06330744A (ja) 自動二輪車の排気マフラ
JPH0740871A (ja) 自転車用サドル装置