JPH11108509A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH11108509A
JPH11108509A JP27009397A JP27009397A JPH11108509A JP H11108509 A JPH11108509 A JP H11108509A JP 27009397 A JP27009397 A JP 27009397A JP 27009397 A JP27009397 A JP 27009397A JP H11108509 A JPH11108509 A JP H11108509A
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JP
Japan
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heat exchanger
air
compressor
temperature
outdoor
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Application number
JP27009397A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Miyauchi
拓 宮内
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアコンの効率的な熱利用を図る。 【解決手段】 室外ユニット14には、コンプレッサ2
6へ向けて開口された集空フード130に送風パイプ1
32が連結されている。集空フード内には送風ファン1
36が設けられており、この送風ファンによってコンプ
レッサ26によって加熱されているコンプレッサの周囲
の空気が吸引されて送風パイプ内へ送り込まれる。送風
パイプは、熱交換器30の下端に沿って延設され、上方
へ向けて複数のスリット孔134が開口されている。送
風パイプ内へ送り込まれた空気は、スリット孔から熱交
換器の表面へ向けて吹き出される。熱交換器は、この空
気によって温められることにより、暖房時の着霜等が防
止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍サイクルによ
って室内の冷房及び暖房を行う空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】室内の空気調和を図る空気調和機(以下
「エアコン」と言う)は、コンプレッサによって圧縮し
た冷媒を循環させることにより、室内に設けた熱交換器
(室内熱交換器)を通過する空気を冷却または加熱す
る。
【0003】すなわち、冷房運転時には、コンプレッサ
によって圧縮した冷媒を室外ユニットに設けている熱交
換器(室外熱交換器)によって凝縮させて、室内ユニッ
トの室内熱交換器へ供給する。この冷媒が室内熱交換器
で蒸発することにより室内熱交換器を通過する空気を冷
却し、冷却された空気が室内へ吹き出されることにより
冷房される。
【0004】また、暖房運転時には、コンプレッサによ
って圧縮した冷媒を、室内熱交換器へ供給し、この冷媒
が室内熱交換で凝縮されることにより、室内熱交換器を
通過する空気を加熱する。この加熱された空気が室内ユ
ニットから吹き出されることにより室内が暖房される。
【0005】ところで、室外ユニットの熱交換器は、圧
縮された冷媒を凝縮させるので、このときに発生する熱
によって温度が上昇する。また、冷房運転を行うときに
は、室外ユニットが設けられている屋外の温度も高いの
で、室外熱交換器が高温になり易い。
【0006】エアコンでは、冷房運転時に室外ユニット
に設けられている冷却用のファンで屋外の空気を吸引し
て室外熱交換器を通過させることにより、室外熱交換器
での高温高圧の冷媒の凝縮を促進させている。
【0007】一方、暖房運転時には、外気温度が低く室
外ユニットの周囲の温度も低くなる。このとき、室外ユ
ニットの室外熱交換器では、室内熱交換器で液化された
冷媒が外気と熱交換して蒸発する。。
【0008】すなわち、暖房運転時には、コンプレッサ
が冷媒を圧縮することによって、コンプレッサの温度が
比較的高くなっているにも拘らず、室外熱交換器は温度
が低くなっている。
【0009】このとき、外気温度が低いと外気中の飽和
水蒸気圧力も低下し、結露が生じ易くなる。このとき、
室外熱交換器の温度も低いと結露が氷結し着霜となり、
必ずしも冷凍サイクルによって発生した熱を有効に利用
していると言えるものではない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実を
考慮してなされたものであり、冷凍サイクルによる効率
的な熱利用が図られる空気調和機を提案することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
室外ユニットに設けられたコンプレッサ及び室外熱交換
器と室内ユニットに設けられた室内熱交換器の間で形成
される冷凍サイクルによって室内ユニットが設けられた
被空調室内の冷房及び暖房運転を行う空気調和機であっ
て、前記室外ユニットに、コンプレッサの周囲の空気を
吸引する吸引手段と、前記吸引手段によって吸引した空
気を室外熱交換器の近傍に案内する案内手段と、を備え
たことを特徴とする。
【0012】この発明によれば、コンプレッサの周囲の
空気を吸引手段によって吸引して室外熱交換器の近傍に
案内する。
【0013】コンプレッサで冷媒が圧縮されることによ
り、この冷媒は高温となり、この熱がコンプレッサ及び
コンプレッサの周囲の温度を上昇させる。また、暖房運
転を行っているときには、室外熱交換器の温度が低下す
る。
【0014】したがって、暖房運転時にコンプレッサが
運転されることにより温度が上昇したコンプレッサの周
囲の空気を、室外熱交換器へ案内することにより、室外
熱交換器の温度低下を防止でき、室外熱交換器の温度低
下による着霜等の発生を防止することができる。
【0015】請求項2に係る発明は、前記案内手段が前
記室外熱交換器の下方で且つ、前記冷凍サイクルによる
暖房運転時に前記室外熱交換器に送風される空気の流れ
の、室外熱交換器より上流側へ前記コンプレッサの周囲
の空気を案内することを特徴とする。
【0016】この発明によれば、コンプレッサの周囲の
空気を室外熱交換器の下方へ案内する。温度の高くなっ
た空気は上方へ移動するので、室外熱交換器の下方へ案
内することにより、室外熱交換器の全域に吹き付けるた
めの駆動力を用いなくても、室外熱交換器の温度低下を
効率的に抑えることができる。
【0017】一般に室外熱交換器には、冷却用のファン
の停止時にも、送風用のファンによる送風方向に沿って
外部からの空気が入り込む。このため、送風方向の上流
側に案内することにより、室外熱交換器の近傍に案内し
た空気が、室外熱交換器を温めずに外部へ漏れてしまう
のを防止することができる。
【0018】請求項3に係る発明は、前記吸引手段が、
室外熱交換器の温度ないし外気温度及びコンプレッサ温
度に基づいて作動することを特徴とする。
【0019】この発明によれば、熱交換器の温度ないし
外気温度等に基づいて吸引手段を作動する。暖房運転時
であっても、室外熱交換器の温度が外気の温度より低く
ならなければ、着霜が生じることがない。このため、例
えば、室外熱交換器の温度が外気の温度より低くなった
ときにのみ、吸引手段を作動させることにより、不必要
に室外熱交換器を温めたり、室外熱交換器を温めるため
の駆動力を消費することがない。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施の形態を説
明する。
【0021】図1には本実施の形態に適用した空気調和
機(以下「エアコン10」という)の冷凍サイクルを示
している。このエアコン10は、被空気調和室に設置さ
れる室内ユニット12と室外に設置される室外ユニット
14によって構成されており、図示しないリモコンスイ
ッチから室内ユニット12へ操作信号を送出することに
より、エアコン10の運転モード、運転条件等の設定が
行われると共に、運転/停止操作が可能となっている。
【0022】室内ユニット12と室外ユニット14と
は、冷媒を循環させる太管の冷媒配管16Aと、細管の
冷媒配管16Bとで接続されている。室内ユニット12
には、熱交換器18が設けられており、冷媒配管16
A、16Bのそれぞれの一端がこの熱交換器18に接続
されている。
【0023】冷媒配管16Aの他端は、室外ユニット1
4のバルブ20Aに接続されている。このバルブ20A
は、マフラー22Aを介して四方弁24に接続されてい
る。この四方弁24は、アキュムレータ28を介してコ
ンプレッサ26に接続されると共に、マフラー22Bを
介してコンプレッサ26に接続されている。
【0024】さらに、室外ユニット14には、熱交換器
30が設けられている。この熱交換器30は、一方が四
方弁24に接続され、他方が冷暖房用のキャピラリチュ
ーブ32、ストレーナ34、モジュレータ38を介して
バルブ20Bに接続されている。また、ストレーナ34
とモジュレータ38の間には、電動膨張弁36が設けら
れている。
【0025】バルブ20Bには、冷媒配管16Bの他端
が接続され、室内ユニット12と室外ユニット14の間
に冷凍サイクルを形成する冷媒の密閉された循環路が構
成されている。エアコン10は、コンプレッサ26の運
転によって冷凍サイクル中を循環される冷媒によって、
冷房及び暖房運転が可能となっている。なお、図1では
矢印によって暖房運転時(暖房モード)と冷房運転時
(冷房モードまたはドライモード)の冷媒の流れを示し
ている。
【0026】すなわち、冷房モードでは、コンプレッサ
26によって圧縮された冷媒が熱交換器30へ供給され
ることにより液化され、この液化された冷媒が室内ユニ
ット12の熱交換器18で気化することにより、熱交換
器18を通過する空気を冷却する。また、暖房モードで
は、逆に、コンプレッサ26によって圧縮された冷媒
が、室内ユニット12の熱交換器18で凝縮することに
より放熱される熱によって、熱交換器18を通過する空
気を加熱するようになっている。
【0027】エアコン10では、四方弁24の切り換え
によって、運転モードが冷房モード(含むドライモー
ド)と暖房モードが切り換えられる。また、電動膨張弁
36の弁開度を制御することにより、冷媒の蒸発温度が
調整される。
【0028】図2には、室内ユニット12の概略断面を
示している。この室内ユニット12には、図示しない室
内の壁面に固定された取付ベース40の上下(図2の紙
面上下)に係止されるケーシング42によって内部が覆
われている。このケーシング42内には、中央部にクロ
スフローファン44が配置されている。熱交換器18
は、クロスフローファン44の前面側から上面側に渡っ
て配置されており、熱交換器18とケーシング42の前
面側から上面側に形成されている吸込み口46との間に
は、フィルタ48が配置されている。また、ケーシング
42の前面側の下部には、吹出し口50が形成されてい
る。
【0029】これにより、室内ユニット12では、クロ
スフローファン44の回転によって、吸込み口46から
室内の空気が吸込まれフィルタ48及び熱交換器18を
通過した後、吹出し口50から室内へ向けて吹き出され
る。また、室内ユニット12では、冷凍サイクルによっ
て熱交換器18が冷却(蒸発器として作用)または加熱
(凝縮器として作用)されており、室内から吸込んだ空
気は熱交換器18を通過するときに、熱交換器18によ
って所定の温度に冷却または加熱される。この空気を室
内へ吹出すことにより室内の空気調和を図っている。
【0030】吹出し口50内には、左右フラップ52及
び上下フラップ54が設けられており、左右フラップ5
2及び上下フラップ52によって、吹き出される空調風
の向きが変えられるようになっている。
【0031】図3に示されるように、室内ユニット12
には、電源基板56、コントロール基板58及びパワー
リレー基板60が設けられている。エアコン10を運転
するための電力が供給される電源基板56には、モータ
電源62、制御回路電源64、シリアル電源66及び駆
動回路68が設けられている。また、コントロール基板
58には、シリアル回路70、駆動回路72及びマイコ
ン74が設けられている。
【0032】電源基板56の駆動回路68には、クロス
フローファン44を駆動するファンモータ76(例えば
DCブラシレスモータ)が接続されており、コントロー
ル基板58に設けられているマイコン74からの制御信
号に応じてモータ電源62から駆動電力を供給する。こ
のとき、マイコン74は、駆動回路68からの出力電圧
を12V〜36Vの範囲で256ステップで変化させる
ように制御する。これによって、室内ユニット12の吹
出し口50から吹き出される空調風の風量が調整され
る。
【0033】コントロール基板58の駆動回路72に
は、パワーリレー基板60及び上下フラップ54を操作
する上下フラップモータ78が接続されている。パワー
リレー基板60には、パワーリレー80と温度ヒューズ
等が設けられており、マイコン74からの信号によっ
て、パワーリレー80を操作し、室外ユニット14へ電
力を供給するための接点80Aを開閉する。エアコン1
0は、接点80Aが閉じられることにより、室外ユニッ
ト14へ電力が供給されて運転される。
【0034】また、上下フラップモータ78は、マイコ
ン74の制御信号に応じて制御されて、上下フラップ5
4を操作する。上下フラップ54が、上下方向へスイン
グされることにより、室内ユニット12の吹出し口50
から吹き出される空気(空調風)の吹出し方向が上下方
向へ変えられる。この上下フラップ54の操作は、吹出
し風が任意の方向へ向けられるように固定でき、また、
風向がランダムに変化するようにも設定できる。
【0035】エアコン10の室内ユニット12では、ク
ロスフローファン44の回転と、上下フラップ54の操
作が制御されることにより、空調された空気を所望の風
量及び風向または室内を快適にするために制御された風
量及び風向で室内へ吹出す。
【0036】マイコン74及び電源回路56のシリアル
電源66に接続されているシリアル回路70は、室外ユ
ニット14へ接続されており、マイコン74は、このシ
リアル回路70を介して室外ユニット14との間でシリ
アル通信を行い、室外ユニット14の作動を制御するよ
うになっている。
【0037】また、室内ユニット12には、図示しない
リモコンスイッチからの操作信号を受信する受信回路及
び運転表示用の表示LED等を備えた表示基板82が設
けられており、この表示基板82がマイコン74に接続
されている。これにより、リモコンスイッチからの操作
信号がマイコン74に入力される。
【0038】さらに、マイコン74には、室内温度を検
出する室温センサ84及び熱交換器18のコイル温度を
検出する熱交温度センサ86が接続され、さらに、コン
トロール基板58に設けられているサービスLED及び
運転切換スイッチ88が接続されている。運転切換スイ
ッチ88は、「通常運転」とメンテナンス時等に行う
「試験運転」との切換及び、電源スイッチ88Aの接点
を開放してエアコン10への運転電力の供給を遮断する
「停止」に切換えられる。通常、この運転切換スイッチ
88は、「通常運転」に設定されている。なお、サービ
スLEDは、メンテナンス時に点灯操作することによ
り、サービスマンに自己診断結果を知らせるようになっ
ている。
【0039】この室内ユニット12は、端子板90のタ
ーミナル90A、90B、90Cを介して室外ユニット
14に接続されている。
【0040】一方、図4に示されるように、室外ユニッ
ト14には、端子板92が設けられ、この端子板92の
ターミナル92A、92B、92Cがそれぞれ、室内ユ
ニット12の端子板90のターミナル90A、90B、
90Cに接続されている。これにより、室外ユニット1
4には、室内ユニット12から運転電力が供給されると
共に、室内ユニット12との間でシリアル通信が可能と
なっている。
【0041】この室外ユニット14には、整流基板9
4、コントロール基板96が設けられている。コントロ
ール基板96には、マイコン98、ノイズフィルタ10
0A、100B、100C、シリアル回路102及びス
イッチング電源104等が設けられている。
【0042】整流基板94には、ノイズフィルタ100
Aを介して供給される電力を整流し、ノイズフィルタ1
00B、100Cを介して平滑化してスイッチング電源
104へ出力する。スイッチング電源104は、マイコ
ン98と共にインバータ回路106に接続されており、
このインバータ回路106がコンプレッサモータ108
に接続している。インバータ回路106は、マイコン9
8から出力される制御信号に応じた周波数の電力をコン
プレッサモータ108へ出力し、コンプレッサ26を回
転駆動する。
【0043】なお、マイコン98は、インバータ回路1
06から出力される電力の周波数が、オフまたは14Hz
以上(上限は運転電流の上限による)の範囲となるよう
に制御しており、これによって、コンプレッサモータ1
08、すなわちコンプレッサ26の回転数が変えられ、
コンプレッサ26の運転能力(エアコン10の冷暖房能
力)が制御される。
【0044】このコントロール基板96には、四方弁2
4及び熱交換器30を冷却するための送風ファン126
(図6参照)を駆動するファンモータ110、ファンモ
ータコンデンサ110Aが接続されている。また、室外
ユニット14には、外気温度を検出する外気温度センサ
112、熱交換器30の冷媒コイルの温度を検出するコ
イル温度センサ114及びコンプレッサ26の温度を検
出するコンプレッサ温度センサ116が設けられてお
り、これらがマイコン98に接続されている。
【0045】マイコン98は、運転モードに応じて四方
弁24を切り換えると共に、室内ユニット12からの制
御信号、外気温度センサ112、コイル温度センサ11
4及びコンプレッサ温度センサ116の検出結果に基づ
いて、ファンモータ110のオン/オフ及びコンプレッ
サモータ108の運転周波数(コンプレッサ26の能
力)等を制御するようになっている。
【0046】また、コントロール基板96には、電動膨
張弁36を開閉駆動するモータ118が接続されてい
る。マイコン98は、モータ118によって電動膨張弁
36の開度を制御する。
【0047】図5乃至図7に示されるように、室外ユニ
ット14には、ケーシング120内にコンプレッサ26
と共に熱交換器30が配置されている。コンプレッサ2
6は、ケーシング120の一端側に設けられており、熱
交換器30はケーシング120の中央部から他端側に配
置されている。なお、本実施の形態では、コンプレッサ
モータ108が一体となっているコンプレッサ26を用
いている。
【0048】図6に示されるように、ケーシング120
には、熱交換器30を挟んで通風グリル122、124
が設けられており、熱交換器30は、通風グリル122
側に偏寄して配置されている。また、熱交換器30と一
方の通風グリル124との間には、送風ファン126及
びファンモータ110が設けられている。
【0049】室外ユニット14では、ファンモータ11
0の駆動によって送風ファン126が回転すると、通風
グリル122側からケーシング120内に外気が吸引さ
れる。ケーシング120内に吸引された外気は、熱交換
器30を通過した後に、通風グリル124から外部へ放
出される。
【0050】室外ユニット14のマイコン98は、コイ
ル温度センサ114によって検出した熱交換器30の温
度が所定の温度を越えると、ファンモータ110を駆動
させて、送風ファン126によって吸引する外気によっ
て熱交換器30を冷却し熱交換効率を向上させるように
なっている。
【0051】すなわち、エアコン10では、冷房モード
で運転されることにより、熱交換器30で冷媒から熱が
放出される。熱交換器30はこの熱によって温度が上昇
するので、送風ファン126を作動させることによりこ
の熱交換器30の温度上昇を抑えるようにしている。
【0052】なお、ケーシング120内には、コンプレ
ッサ26と熱交換器30の間に隔壁128が設けられて
おり、熱交換器30の温度上昇によってコンプレッサ2
6の温度が上昇するのを防止すると共に、送風ファン1
26が回転したときに、熱交換器30を通過して温度が
高くなっている空気がコンプレッサ26の周囲に廻り込
むのを防止している。
【0053】また、送風ファン126は、ファンモータ
110が停止しているときに、通風グリル122から外
気が吹き込むことにより、この外気によって回転され
る。すなわち、熱交換器30には、送風ファン126の
駆動ないしケーシング120の外部の風によって通風グ
リル122から入り込む空気が通過するようになってい
る。
【0054】また、コンプレッサ26の上方には、コン
トロール基板96等電気部品が設けられており、ケーシ
ング120は、コンプレッサ26の周囲及びコンプレッ
サ26の上方に外部からの雨水の入り込みが防止されて
いる。
【0055】ところで、図6及び図7に示されるよう
に、ケーシング120内には、コンプレッサ26の近傍
にコンプレッサ26の熱交換器30側の一部を囲うよう
に集空フード130が設けられている。
【0056】一方、図7に示されるように、熱交換器3
0の下方には、熱交換器30の下端部に沿って送風パイ
プ132が設けられている。図6に示されるように、こ
の送風パイプ132は、熱交換器30と熱交換器30へ
向けて空気が入り込む通風グリル122の間に配置され
ており、上面に多数のスリット孔134が穿設されてい
る。
【0057】この送風パイプ132は、コンプレッサ2
6と反対側の端部(図6の紙面左側の端部)が閉塞され
ており、コンプレッサ26側の端部が、集空フード13
0に連結されている。集空フード130は、コンプレッ
サ26側の開口から徐々に絞れ込まれた先端が送風パイ
プ132に連結されている。
【0058】また、集空フード130内には、送風パイ
プ132との連結部近傍に送風ファン136が設けられ
ている。この送風ファン136は、ファンモータ138
の駆動によって回転して、コンプレッサ26の周囲の空
気を集空フード130内に吸引して、送風パイプ132
内へ送る込むようになっている。送風ファン136によ
って送風パイプ132内へ送り込まれた空気は、熱交換
器30の下方へ案内され、スリット孔134から上方へ
向けて吹き出される。
【0059】図4に示されるように、送風ファン136
を駆動するファンモータ138は、室外ユニット14内
のコントロール基板96に接続されており、マイコン9
8によって作動が制御される。
【0060】マイコン98は、コイル温度センサ114
または、外気温度センサ112、コイル温度センサ11
4及びコンプレッサ温度センサ116の検出結果に基づ
いて、ファンモータ138を作動させて、送風ファン1
36によってコンプレッサ26によって加熱されている
コンプレッサ26の周囲の空気を熱交換器30へ送り、
熱交換器30の温度低下を抑えるようにしている。
【0061】以下に本実施の形態の作用を説明する。エ
アコン10では、冷房運転、ドライ運転及び暖房運転等
に設定されて運転/停止操作がなされると、設定された
運転モードによる運転を開始する。
【0062】エアコン10は運転操作がなされて空調運
転を開始すると、設定温度と室内温度を測定し、この測
定結果に基づいて、コンプレッサ26の運転周波数、風
量(クロスフローファン44の回転数)等を設定し、こ
の設定結果に基づいて空調運転を行う。
【0063】また、室外ユニット14では、設定された
運転モードに応じて四方弁24を切換える。例えば、冷
房ないしドライモードに設定されると、コンプレッサ2
6によって圧縮された冷媒が、室外ユニット14の熱交
換器30へ供給されるようにする。コンプレッサによっ
て圧縮された冷媒は、熱交換器30を通過することによ
り液化され、この液化された冷媒が室内ユニット12の
熱交換器18へ供給される。室内ユニット12の熱交換
器18へ供給された冷媒は、熱交換器18を通過すると
きに気化して、熱交換器18を通過する空気を冷却す
る。
【0064】一方、室外ユニット14の熱交換器30で
は、冷媒が液化することにより温度が上昇する。このた
め、室外ユニット14のマイコン98は、コイル温度セ
ンサ116等によって熱交換器30の温度を計測し、例
えば、コイル温度センサ116によって計測した熱交換
器30の温度が所定の温度を越えると、ファンモータ1
10を作動させて送風ファン126を回転させる。こに
よって、通風グリル122から外気が吸引されて熱交換
器30が冷却され、熱交換器30の温度上昇を抑える。
【0065】暖房運転時には、四方弁24を切換えるこ
とにより、コンプレッサ26によって圧縮した高圧の冷
媒を、室内ユニット12の熱交換器18へ供給する。こ
の高圧の冷媒は、熱交換器18で液化され、熱交換器1
8を通過する空気を加熱する。この熱交換器18で加熱
された空気が吹出し口50から室内へ吹き出されること
により暖房される。
【0066】また、暖房運転時に室内ユニット12の熱
交換器18で液化した冷媒は、室外ユニット14へ戻さ
れると、熱交換器30を通過するときに、凝縮されてコ
ンプレッサ26へ供給される。このとき、熱交換器30
では、冷媒が凝縮することにより冷却される。
【0067】ところで、室外ユニット14のマイコン
は、暖房運転が開始されると、コイル温度センサ116
によって熱交換器30の温度を計測すると共に、外気温
度センサ112によって外気の温度を測定し、これらの
測定結果から、送風ファン136のファンモータ138
を作動させる。
【0068】すなわち、熱交換器30の温度が外気温度
よりも低くなると、通風グリル122から熱交換器30
の近傍に入り込んでいる空気が冷却されて結露や結露が
氷結することによる着霜が生じ易くなる。このために、
室外ユニット14のマイコン98は、熱交換器30の温
度が外気温度より低くなると送風ファン136を作動さ
せる。
【0069】室外ユニット14では、送風ファン136
が作動すると、コンプレッサ26の周囲の空気を集空フ
ード130内に吸引して、送風パイプ132へ送り込
む。コンプレッサ26の周囲の空気は、コンプレッサ2
6が冷媒の圧縮運転を行うことにより、温度が比較的高
くなっており、このコンプレッサ26によって温度が高
くなっている空気が送風パイプ132内へ送り込まれ
る。
【0070】送風パイプ132内に送り込まれた空気
は、送風パイプ132のスリット孔134から熱交換器
30へ向けて吹き出される。熱交換器30は、コンプレ
ッサ26によって加熱された空気が吹き出されることに
より温度低下が抑えられ、結露や着霜が防止される。ま
た、結露によって付着した水滴等は、スリット孔134
から吹き出されるコンプレッサ26によって加熱された
空気によって除去される。
【0071】このようにして、室外ユニット14では、
エアコン10の暖房運転時に、コンプレッサ26の運転
によって発生した熱を熱交換器30へ供給することによ
り、熱交換器30又は熱交換器30の周囲に結露や着霜
が生じるのを防止される。
【0072】一方、コンプレッサ26によって加熱され
た空気を熱交換器30の近傍に案内する送風パイプ13
2は、熱交換器30の下方に配置されており、また、熱
交換器30と外気が入り込む通風グリル122との間に
設けられているため、送風パイプ132へ送り込まれた
空気が効率的に熱交換器30の全域を加熱できるように
なっている。
【0073】すなわち、温度が高くなっている空気は、
上方へ流れる。また、ケーシング120内には、主に通
風グリル122から外気が入り込む。このため、送風パ
イプ132を熱交換器30の下方に配置することによ
り、送風パイプ132のスリット孔134から吹き出さ
れた空気は、熱交換器30の表面に沿って上昇する。し
たがって、送風ファン136によって発生する風量を大
きくして送風パイプ132から強制的に熱交換器30へ
向けて空気を吹き付けるまでもなく、熱交換器30の全
域を加熱することができる。
【0074】また、通風グリル122から熱交換器30
へ向けて外気が入り込み易くなっているので、熱交換器
30の表面に沿って上昇した空気は、この外気によって
熱交換器30の図示しない多数のフィンの間へ送り込ま
れる。
【0075】したがって、送風パイプ132を、熱交換
器30と通風グリル122の間で熱交換器30の下方に
配置する簡単な構成で、熱交換器30の全域を効率的に
加熱することができる。
【0076】このように、本実施の形態に適用したエア
コン10では、通常は、利用されていないコンプレッサ
の発生する熱を、暖房運転時に温度が低下する熱交換器
30の加熱に用いることにより、熱交換器30の温度が
大きく低下してしまうのを防止することができると共
に、熱交換器30の温度が外気温度より低下したときに
発生する着霜を確実に防止することができる。
【0077】なお、以上の説明は、本発明の一例を示す
ものであり、本発明の構成を限定するものではない。
【0078】例えば、送風ファン136は、熱交換器3
0の温度が外気温度より下がったときに加えて、外気温
度に拘らず熱交換器30の温度が所定の温度(例えば0
°C〜約6°Cの範囲の温度)以下となったとき作動さ
せてもよい。これによって、熱交換器30の周囲に結露
して付着した水滴等が凍結してしまうのを防止すること
ができる。
【0079】また、送風ファン136を駆動することに
より、コンプレッサ26を冷却することができるので、
コンプレッサ26の温度が所定の温度を越えたときに送
風ファン136を作動させるようにしても良い。これに
よって、コンプレッサ26の加熱を防止でき、コンプレ
ッサ26の温度上昇による、空調能力(冷房能力及び暖
房能力)の低下を防止して、効率的な空調運転が可能と
なる。
【0080】なお、集空フード130及び送風パイプ1
32の形状等は、コンプレッサ26の周囲を熱交換器3
0の近傍へ案内するものであれば、任意の形状及び構成
を用いることができる。
【0081】また、本発明は、本実施の形態に適用した
エアコン10に限らず、冷凍サイクルによって循環され
る冷媒によって室内の冷房及び暖房を行う種々の構成の
空気調和機に適用することができる。
【0082】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明は、コンプレ
ッサの周囲の空気を吸引して室外熱交換器へ供給するこ
とにより、暖房運転時に室外熱交換器の温度低下を効率
的に防止することができる。これによって、結露や着霜
等を防止する防止手段を特別に設けることなく、室外熱
交換器での結露矢着霜の発生等を確実に防止することが
できるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したエアコンの冷凍サイク
ルを示す概略図である。
【図2】室内ユニットを示す概略断面図である。
【図3】室内ユニットの回路構成の概略を示すブロック
図である。
【図4】室外ユニットの回路構成の概略を示すブロック
図である。
【図5】室外ユニットの外観を示す概略斜視図である。
【図6】室外ユニットの内部の平面配置を示す概略構成
図である。
【図7】室外ユニットの内部の配置を示す冷却風の送風
方向の上流側から見た概略構成図である。
【符号の説明】
10 エアコン 12 室内ユニット 14 室外ユニット 18 熱交換器(室内熱交換器) 24 四方弁 26 コンプレッサ 30 熱交換器(室外熱交換器) 98 マイコン 112 外気温度センサ 114 コンプレッサ温度センサ 116 コイル温度センサ 120 ケーシング 122 通風グリル 130 集空フード(吸引手段、案内手段) 132 送風パイプ(案内手段) 136 送風ファン(吸引手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外ユニットに設けられたコンプレッサ
    及び室外熱交換器と室内ユニットに設けられた室内熱交
    換器の間で形成される冷凍サイクルによって室内ユニッ
    トが設けられた被空調室内の冷房及び暖房運転を行う空
    気調和機であって、前記室外ユニットに、コンプレッサ
    の周囲の空気を吸引する吸引手段と、前記吸引手段によ
    って吸引した空気を室外熱交換器の近傍に案内する案内
    手段と、を備えたことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 前記案内手段が前記室外熱交換器の下方
    で且つ、前記冷凍サイクルによる暖房運転時に前記室外
    熱交換器に送風される空気の流れの、室外熱交換器より
    上流側へ前記コンプレッサの周囲の空気を案内すること
    を特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】 前記吸引手段が、室外熱交換器の温度な
    いし外気温度及びコンプレッサ温度に基づいて作動する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記
    載の空気調和機。
JP27009397A 1997-10-02 1997-10-02 空気調和機 Pending JPH11108509A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006138521A (ja) * 2004-11-11 2006-06-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 加温システムとそれを用いた自動販売機

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