JP3480870B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP3480870B2
JP3480870B2 JP16187395A JP16187395A JP3480870B2 JP 3480870 B2 JP3480870 B2 JP 3480870B2 JP 16187395 A JP16187395 A JP 16187395A JP 16187395 A JP16187395 A JP 16187395A JP 3480870 B2 JP3480870 B2 JP 3480870B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、除湿運転の機能を有
する空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機は、圧縮機、室外熱交換器、
膨脹機構、室内熱交換器を順次接続して冷媒を循環させ
る冷凍サイクルを備え、室外熱交換器を凝縮器、室内熱
交換器を蒸発器として機能させることにより、室内を冷
房することができる。また、冷房に伴い、空気中の水分
が室内熱交換器で凝縮するので、室内を除湿することが
できる。
【0003】ただし、室温はあまり高くなくて湿気が多
くなる時期は、冷房よりも除湿そのものが望まれる。冷
房運転とは別に除湿運転の機能を独立して有する空気調
和機として、次の例がある。
【0004】(1)弱冷房の運転をオン,オフすること
により、室内温度をあまり低下させずに除湿作用を得
る。 (2)冷房運転によって室内空気を冷却および除湿し、
冷却による温度低下を電気ヒータの発熱で相殺する。
【0005】(3)室内熱交換器を二分して両熱交換器
の間に膨張弁を介在させることにより、一方の熱交換器
を蒸発器、もう一方の熱交換器を室外熱交換器と同じく
凝縮器(再熱器)として機能させ、蒸発器側で冷却およ
び除湿した空気を凝縮器側で暖めて室内に吹出す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
(1)の除湿運転では、弱冷房であるために室内熱交換
器における冷媒の蒸発温度が高めとなり、蒸発温度と吸
込み空気の露点温度との差が小さくなって十分な除湿能
力が得られない。
【0007】(2)の除湿運転では、冷却能力に見合う
ヒータ発熱が必要であるため、大形の電気ヒータを用意
しなければならず、また消費電力が大きくなるという問
題がある。
【0008】(3)の除湿運転では、室内ユニットに膨
脹弁があるため、冷媒の急激な膨脹音が室内に漏れて住
人が不快を感じてしまう。また、凝縮器(室外熱交換器
+再熱器)が大きくて蒸発器が小さいというアンバラン
スなサイクルとなるため、凝縮器で液化した冷媒が蒸発
器で蒸発しきれないまま圧縮機に吸い込まれてしまう液
バックを生じたり、凝縮器に冷媒が溜まり込んで圧縮機
が異常過熱するなどの心配がある。
【0009】この発明は上記の事情を考慮したもので、
第1の発明の空気調和機は、電気ヒータを要することな
く、消費電力の増大を生じることなく、室内に不快音を
漏らすことなく、液バックや圧縮機の異常過熱を生じる
こともなく、室内温度の低下を防ぎながら十分な除湿能
力が得られることを目的とする。さらに、室内ユニット
の大形化を避けながら補助室内熱交換器および主室内熱
交換器に対する良好な通風経路を確保することができ、
これにより冷媒と吸込み空気との熱交換効率が向上し、
ひいては省エネルギ効果が得られることを目的とする。
【0010】
【0011】第2の発明の空気調和機は、第1の発明
目的に加え、除湿中の室内温度を最適な状態に維持して
快適性の向上が図れることを目的とする。
【0012】第3ないし第5の発明の空気調和機は、
の発明の目的に加え、正しい室内温度を捕らえて信頼
性の向上が図れることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明の空気調和機
は、圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、補助室内熱交換
器、主室内熱交換器を順次接続して冷媒を循環させる冷
凍サイクルを備え、補助室内熱交換器および前記主室内
熱交換器のうち、冷房運転時に先に冷媒が流入する側の
補助室内熱交換器を室内空気の吸込み流路において主室
内熱交換器より風上側に配置するとともに、除湿運転時
に補助室内熱交換器で冷媒が蒸発して主室内熱交換器で
は冷媒が過熱域になるよう前記膨張弁の開度を制御する
制御手段を備えている。さらに、補助室内熱交換器およ
び主室内熱交換器を横流型の室内ファンと共に収容する
ための室内ユニットを設け、この室内ユニットの前面お
よび上面に吸込口を形成し、主室内熱交換器を第1熱交
換器と第2熱交換器とに分けてその両熱交換器を室内フ
ァンを囲むように逆V字状に配置し、かつ第1熱交換器
を前面の吸込口に対向させ、第2熱交換器を上面の吸込
口に対向させ、第2熱交換器と上面の吸込口との間に補
助室内熱交換器を配置している。第3の発明の空気調和
機は、第1または第2の発明の構成において、主室内熱
交換器の温度Tcおよび補助室内熱交換器の温度Tjを
検知する温度検知手段を設け、制御手段は、除湿運転
時、検知温度Tjが吸込み空気の露点温度以下になるよ
う、かつ検知温度Tcと検知温度Tjとの差が所定値に
なるよう膨張弁の開度を制御する。
【0014】
【0015】
【0016】第2の発明の空気調和機は、第1の構成に
おいて、吸込み空気の温度Taを検知する温度検知手段
を設け、除湿運転時、検知温度 Taが予め定められた
設定温度Tsより所定値低下したときに膨張弁の開度を
増大方向に変化させる制御手段を設けている。
【0017】第3の発明の空気調和機は、第2の発明の
構成において、補助室内熱交換器および主室内熱交換器
を室内ファンと共に収容するとともに吹出口に上下方向
ルーバを有する室内ユニットを設け、除湿運転時に上下
方向ルーバを揺動させる制御手段を設けている。
【0018】第4の発明の空気調和機は、第2の発明の
構成において、補助室内熱交換器および主室内熱交換器
を室内ファンと共に収容した室内ユニットを設け、除湿
運転時に室内ファンの速度を定期的に所定値増加させる
制御手段を設けている。
【0019】第5の発明の空気調和機は、第2の発明の
構成において、除湿運転時に圧縮機の運転周波数を定期
的に所定値低下させる制御手段を設けている。
【0020】
【0021】
【作用】第1の発明の空気調和機では、吸込まれる室内
空気が先ず補助室内熱交換器を通り、次に主室内熱交換
器を通る。除湿運転時、冷媒は先ず補助室内熱交換器へ
流れ、そこで吸込み空気から熱を奪って蒸発する。これ
により、吸込み空気が冷却および除湿される。補助室内
熱交換器を経た冷媒は、次の主室内熱交換器に流れる
が、主室内熱交換器では過熱域となって空気とほとんど
熱交換しない。こうして、吸込み空気は、補助室内熱交
換器でのみ冷却および除湿がなされ、主室内熱交換器で
は冷却も除湿もなされない。しかも、補助室内熱交換器
による冷却量は小さくて、吸込み空気はあまり温度低下
せずに室内へと吹き出される。さらに、室内ユニットの
前面の吸込口および上面の吸込口からそれぞれ室内空気
が吸込まれる。このうち、前面の吸込口を経た空気は、
主室内熱交換器を通る。上面の吸込口を経た空気は、先
ず補助室内熱交換器を通り、次に主室内熱交換器を通
る。
【0022】第2の発明の空気調和機では、第1の発明
において、室内ユニットの前面の吸込口および上面の吸
込口からそれぞれ室内空気が吸込まれる。このうち、前
面の吸込口を経た空気は、主室内熱交換器を通る。上面
の吸込口を経た空気は、先ず補助室内熱交換器を通り、
次に主室内熱交換器を通る。
【0023】
【0024】第2の発明の空気調和機では、第1の発明
において、吸込み空気の温度Taが検知される。除湿運
転時、検知温度Taが予め定められた設定温度Tsより
所定値低下すると、膨張弁の開度が増大方向に変化され
る。これにより、室外熱交換器を経た冷媒は、十分に断
熱膨脹されずに補助室内熱交換器および主室内熱交換器
へと流れ、その両熱交換器で熱を放出して吸込み空気を
暖める。結果的に室内に温風が吹出される。
【0025】第3の発明の空気調和機では、第2の発明
において、除湿運転時、吹出口の上下方向ルーバが揺動
し、補助室内熱交換器および主室内熱交換器を経た除湿
空気が上下に振れながら室内に吹出される。このとき、
室内ユニットの周囲の空気が攪拌された状態となり、ま
た吹出風がそのまま吸込口に流れるショートサーキット
の形成が回避され、吸込み空気からの室内温度検知が適
正となる。
【0026】第4の発明の空気調和機では、第2の発明
において、除湿運転時、室内ファンの速度が定期的に所
定値増加し、吸込み空気および吹出し空気の量に変動が
生じる。この変動に伴って室内ユニットの周囲の空気が
攪拌された状態となり、また吹出風がそのまま吸込口に
流れるショートサーキットの形成が回避され、吸込み空
気からの室内温度検知が適正となる。
【0027】第5の発明の空気調和機では、第2の発明
において、除湿運転時、圧縮機の運転周波数が定期的に
所定値低下し、吹出し空気の温度に変動が生じる。この
変動に伴い、室内ユニットの周囲の空気が流動して攪拌
された状態となり、吸込み空気からの室内温度検知が適
正となる。
【0028】
【0029】
【0030】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図2において、1は室内ユニットで、
前面に室内空気の吸込口2を有し、上面にも室内空気の
吸込口3を有し、さらに前面下部に空調用空気(冷房空
気、除湿空気、暖房空気など)の吹出口4を有してい
る。
【0031】室内ユニット1内には、上記吸込口2,3
から吹出口4にかけて通風路5が形成される。この通風
路5において、吸込口2,3の内側に防塵用(および消
臭用)のフィルタ6が設けられ、そのフィルタ6の内側
に主室内熱交換器8および補助室内熱交換器7が配設さ
れる。そして、両熱交換器7,8の内側に横流型の室内
ファン9が配設される。
【0032】主室内熱交換器8は第1熱交換器8aと第
2熱交換器8bの二つに分けられ、両熱交換器8a,8
bが室内ファン9を囲むように逆V字状に配置される。
第1熱交換器8aは前面の吸込口2に対向し、第2熱交
換器8bは上面の吸込口3に対向する。そして、第2熱
交換器8bと吸込口3との間、すなわち室内空気の吸込
み流路において第2熱交換器8bより上方の風上側とな
る位置に、補助室内熱交換器7が配置される。
【0033】第1熱交換器8aの放熱フィンと第2熱交
換器8bの放熱フィンとは互いに接触しているが、第2
熱交換器8bの放熱フィンと補助室内熱交換器7の放熱
フィンとの間には隙間が確保されて両放熱フィンが非接
触の状態にある。
【0034】第1熱交換器8aの下方にドレン受け部1
9が形成される。第2熱交換器8bおよび補助室内熱交
換器7の下方にも、ドレン受け部19が形成される。室
内ファン9が回転すると、室内空気が吸込口2および吸
込口3をそれぞれ通して室内ユニット1内に吸込まれ
る。吸込口2からの吸込み空気は、フィルタ6を通り、
さらに第1熱交換器8aを通って室内ファン9側に流れ
る。吸込口3からの吸込み空気は、フィルタ6を通った
後、先ず補助室内熱交換器7を通り、次に第2熱交換器
8bを通って室内ファン9側に流れる。
【0035】通風路5において、室内ファン9の下流側
の吹出口4を臨む位置に、左右方向ルーバ10が設けら
れる。この左右方向ルーバ10は、吹出し風の方向を室
内ユニット1の左右方向において設定するためのもの
で、手動式である。
【0036】左右方向ルーバ10より下流側には、吹出
口4の位置に、複数たとえば一対の上下方向ルーバ1
1,12が上下に並べて設けられる。この上下方向ルー
バ11,12は、それぞれ独立のモータ駆動式であり、
運転時は図示左方向に回動して吹出口4を開放し、吹出
し風の方向を室内ユニット1の上下方向において設定す
るとともに、運転停止時は図示右方向に回動して吹出口
4を閉成し、埃塵が室内ユニット1内に入り込むのを防
ぐ働きをする。
【0037】なお、下側に位置する上下方向ルーバ12
の開方向の回動範囲(図示左方向の回動範囲)は、図2
に破線矢印で示すように、真下吹出の位置を過ぎて先端
部12aが吹出口4の下縁部4aに当接する位置まで広
くとってあり、その当接によって吹出口4の下半分の風
路が閉塞された状態となる。先端部12aが下縁部4a
に当接するまで回動したときの上下方向ルーバ12の位
置を、風路閉塞位置と称する。
【0038】一方、図1に示すように、圧縮機21の吐
出口に四方弁22を介して室外熱交換器23が配管接続
され、その室外熱交換器23に膨脹機構たとえば電動膨
張弁24が配管接続される。この電動膨張弁24は、入
力される駆動パルスの数に応じて開度が連続的に変化す
るもので、とくに図3に示すように、全閉状態から所定
の開度までは冷媒流量を抑えた本来の膨脹弁として機能
するが、所定の開度を超えたところからは冷媒流量の変
化の割合が大きい冷媒流量調整弁として機能する。
【0039】電動膨張弁24に補助室内熱交換器7の一
端が配管接続され、その補助室内熱交換器7の他端に主
室内熱交換器8(第1熱交換器8aおよび第2熱交換器
8b)が配管接続される。そして、主室内熱交換器8
に、上記四方弁2を介して圧縮機1の吸込口が配管接続
される。
【0040】こうして、冷房、除湿、および暖房が可能
なヒートポンプ式冷凍サイクルが構成される。冷房時
は、図示実線矢印で示すように、圧縮機1から吐出され
る冷媒が四方弁22から室外熱交換器23、電動膨張弁
24、補助室内熱交換器7、主室内熱交換器8へと順次
に流れ、主室内熱交換器8を経た冷媒が四方弁22を通
って圧縮機1に戻る冷房サイクルが形成される。すなわ
ち、室外熱交換器23が凝縮器、補助室内熱交換器7お
よび主室内熱交換器8が蒸発器として機能する。
【0041】除湿時は、冷房時と同方向に冷媒が流れる
除湿サイクルが形成される。暖房時は、四方弁22が切
換わることにより、図示破線矢印で示すように、圧縮機
1から吐出される冷媒が四方弁22から主室内熱交換器
8、補助室内熱交換器7、電動膨張弁24、室外熱交換
器23へと順次に流れ、室外熱交換器23を経た冷媒が
四方弁22を通って圧縮機1に戻るサイクルが形成され
る。すなわち、補助室内熱交換器7および主室内熱交換
器8が凝縮器、室外熱交換器23が蒸発器として機能す
る。
【0042】図2にも示しているように、補助室内熱交
換器7の出口側の熱交換パイプに熱交換器温度センサ1
3が取付けられ、第1熱交換器8aの中間部の熱交換パ
イプに熱交換器温度センサ14が取付けられる。
【0043】吸込口2から主室内熱交換器8にかけての
室内空気の吸込み流路に、室内温度センサ15が設けら
れる。室外熱交換器23に熱交換器温度センサ16が取
付けられる。また、室外熱交換器23の近傍に室外ファ
ン25が設けられる。この室外ファン25は、室外空気
を室外熱交換器23に供給する。
【0044】商用交流電源30に、インバータ回路3
1、速度制御回路32,33、および制御部40が接続
される。そして、制御部40に、インバータ回路31、
速度制御回路32,33、上下方向ルーバ用モータ11
M,12M、熱交換器温度センサ13,14、室内温度
センサ15、熱交換器温度センサ16、四方弁22、電
動膨張弁24、および受光部41が接続される。
【0045】インバータ回路31は、電源電圧を整流
し、それを制御部40の指令に応じた周波数F(および
電圧)の交流に変換し、出力する。この出力は、圧縮機
21の駆動モータ(圧縮機モータ)の駆動電力となる。
【0046】速度制御回路32は、室外ファンモータ2
5Mに対する電源電圧の供給制御(たとえば通電位相制
御)により、室外ファンモータ25Mの速度(室外ファ
ン25の送風量)を制御部40の指令に応じた速度に設
定する。速度制御回路33は、室内ファンモータ9Mに
対する電源電圧の供給制御(たとえば通電位相制御)に
より、室内ファンモータ9Mの速度(室内ファン9の送
風量)を制御部40の指令に応じた速度に設定する。
【0047】受光部42は、リモートコントロール式の
操作器(以下、リモコンと略称する)から送出される赤
外線光を受光する。制御部40は、空気調和機の全般に
わたる制御を行なうもので、主要な機能手段として次の
[1]から[4]を備える。
【0048】[1]リモコン42で冷房運転モードが設
定されると、冷房サイクルを形成して室外熱交換器23
を凝縮器、補助室内熱交換器7および主室内熱交換器8
を共に蒸発器として機能させる制御手段。
【0049】[2]リモコン42で除湿運転モードが設
定されると、除湿サイクルを形成し、とくに補助室内熱
交換器7で冷媒の蒸発が完了して主室内熱交換器8では
冷媒が過熱域になるよう、電動膨張弁24の開度を制御
する制御手段。
【0050】[3]除湿運転時、リモコン42で予め定
められる設定温度Tsをそのまま除湿運転制御用の設定
温度Tsとして定め、その設定温度Tsと室内温度セン
サ15の検知温度(室内からの吸込み空気の温度)Ta
との比較(温度差ΔT=Ta−Ts)により圧縮機21
の運転周波数(インバータ回路31の出力周波数)Fを
制御する制御手段。
【0051】[4]除湿運転時、室内温度センサ15の
検知温度Taが設定温度Tsより所定値低下したとき
(温度差ΔTが負の値)、電動膨張弁24の開度を増大
方向に変化させる制御手段。たとえば、電動膨張弁24
を全開する。
【0052】つぎに、上記の構成の作用を図4および図
5を参照して説明する。リモコン42で除湿運転モード
が設定され、かつ運転開始操作がなされると、圧縮機2
1が起動されて除湿サイクルが形成されるとともに、室
内ファン9および室外ファン25の運転が開始され、除
湿運転の開始となる。
【0053】除湿運転時、室内ユニット1に吸込まれる
空気の温度Taが室内温度センサ15で検知され、その
検知温度Taと設定温度Tsとの差ΔT(=Ta−T
s)が求められる。
【0054】設定温度Tsは、除湿中の室内温度をユー
ザが望む状態に維持するためのもので、リモコン42で
予め定められる設定温度Tsがそのまま除湿運転制御用
の設定温度Tsとして定められる。
【0055】温度差ΔTが-2℃以上の場合、温度差ΔT
に応じて圧縮機21の運転周波数Fが制御される。すな
わち、温度差ΔTが大きいほど、運転周波数Fが高く設
定されて圧縮機21の能力が増大される。
【0056】この運転周波数制御と同時に、補助室内熱
交換器8で冷媒が蒸発して主室内熱交換器7では冷媒が
過熱域になるよう、電動膨張弁24の開度が制御され
る。具体的には、熱交換器温度センサ13で検知される
補助室内熱交換器7の温度Tjが吸込み空気の露点温度
以下になるよう、かつ熱交換器温度センサ14で検知さ
れる主室内熱交換器8の温度Tcと上記検知温度Tjと
の差ΔTcj(=Tc−Tj)が所定値ΔTcj1 になるよ
う、電動膨張弁24の開度が制御される。所定値ΔTcj
1 は、圧縮機21の運転周波数Fに比例する値である。
【0057】この開度制御により、吸込み空気は、ほと
んど補助室内熱交換器7でのみ冷却および除湿され、主
室内熱交換器8では熱交換しないまま室内に吹出され
る。補助室内熱交換器7に付着する水分は、同熱交換器
7の熱交換パイプおよび放熱フィンを伝わってドレン受
け部19に滴下する。この除湿作用については、後で詳
記する。
【0058】検知温度Taが設定温度Tsよりも下が
り、温度差ΔT(=Ta−Ts)が-2℃未満、-3℃以上
の範囲に減少すると、圧縮機21が停止されて除湿運転
が中断される(サーモオフ)。この中断により、室内温
度の低下が抑えられる。その後、温度差ΔTが-2℃以上
に戻ると、圧縮機21が起動されて除湿運転が再開され
る。
【0059】この場合、検知温度Taのサーモオフ点を
設定温度Tsよりも-2℃以上低い値としていることによ
り、また冷却作用が補助室内熱交換器7のみに限定され
て冷却能力が低いこともあって、除湿運転の中断の頻度
が少なくなる。結果的に、除湿運転時間を長くとること
ができ、効率の良い除湿を行なうことができる。
【0060】検知温度Taがさらに下がって温度差ΔT
が-3℃未満まで減少した場合には、電動膨張弁24が全
開される。電動膨張弁24が全開すると、室外熱交換器
23を経た冷媒が、十分に暖熱膨脹されずに補助室内熱
交換器7および主室内熱交換器8へと流れ、その両熱交
換器で熱を放出する。この熱の放出により、吸込空気が
暖められて室内に温風が吹出される(温風吹出制御)。
【0061】この場合、圧縮機21の運転周波数Fが温
風吹出制御用の所定値Fhに設定される。また、室外熱
交換器23の温度Txが熱交換器温度センサ16によっ
て検知されており、その検知温度Txが所定値たとえば
吸込み空気温度Taより高い温度となるよう、室外ファ
ン25の速度が制御される。たとえば、検知温度Txが
吸込空気温度Taより低くなると、室外ファン25の速
度が低減されて室外熱交換器23に対する送風量が減少
される。
【0062】この送風量制御により温風のための十分な
熱量が確保され、吸込み空気温度Taより高い温度の温
風が室内に吹出される。これにより、室内温度の低下が
解消され、室内温度がユーザーの望む最適な状態に回復
される。
【0063】ここで、補助室内熱交換器7による除湿作
用について説明しておく。運転周波数Fが上昇すると、
冷媒の循環量が増える。仮に、いかなる運転周波数Fに
対しても温度差ΔTcjの目標値であるΔTcj1 が一定で
あったならば、冷媒循環量が増えることによって、補助
室内熱交換器7だけで冷媒の蒸発が終了せずに、主室内
熱交換器8でも冷媒の蒸発が起こることになる。こうな
ると、除湿の機能だけでなく、冷房(つまり室内空気の
温度を下げる)の機能も発揮されてしまう。
【0064】運転周波数Fの変化に応じて温度差ΔTcj
を変えることができれば、たとえ冷媒循環量が増えて
も、補助室内熱交換器7だけで冷媒の蒸発を終わらせる
ことができる。そこで、所定値ΔTcj1 を運転周波数F
に比例した値に設定するようにしている。
【0065】したがって、冷房時のように吹出し空気温
度の低下を生じることなく、十分な除湿能力が得られ
る。とくに、従来のような再熱用の電気ヒータが不要で
あり、よって消費電力の増大も生じない。従来のよう
に、室内ユニットに膨張弁(室内熱交換器を蒸発器と再
熱器とに分けるため)を設けないので、冷媒の急激な膨
脹音が室内に漏れる不具合がない。また、室内ユニット
に膨張弁を設けるタイプでは、凝縮器(室外熱交換器+
再熱器)が大きくて蒸発器が小さいというアンバランス
なサイクルとなって、凝縮器で液化した冷媒が蒸発器で
蒸発しきれないまま圧縮機に吸い込まれてしまう液バッ
クを生じたり、凝縮器に冷媒が溜まり込んで圧縮機が異
常過熱するなどの心配があったが、そのような心配も解
消される。
【0066】室内ユニット1の構成に関しては、全面に
吸込口2があり、上面にも吸込口3があり、これら吸込
口2,3に主室内熱交換器8の第1熱交換器8aと第2
熱交換器8bとをそれぞれ対向させ、しかも室内ファン
9を囲むように両熱交換器8a,8bを逆V字状に配置
し、さらに第2熱交換器8bと上面の吸込口3との間に
補助室内熱交換器7を配置した構成であるから、室内ユ
ニット1の大型化を避けながら補助室内熱交換器7およ
び主室内熱交換器8に対する良好な通風経路を確保する
ことができ、これにより冷媒と吸込み空気との熱交換効
率が向上し、ひいては省エネルギ効果が得られる。
【0067】ところで、除湿運転時は、図2に実線で示
すような位置に、吹出口4にある上下方向ルーバ11,
12を設定するが、二点鎖線で示すように上下方向ルー
バ11,12のうち、上側の上下方向ルーバ11が前吹
出の位置に設定され、下側の上下方向ルーバ12が風路
閉塞位置に設定される。これにより、吹出風がそのまま
吸込口2に流れるショートサーキットが形成され、吹出
風が居住域に届かない。
【0068】したがって、居住域に風を到達させること
なく除湿を続けることができ、冷風感を受けない快適除
湿が可能である。なお、ショートサーキットによって一
部の空気が連続して除湿されることになるが、空気中の
水分拡散速度は十分に大きいので、一部の空気を連続し
て除湿しても居住域の空気は拡散により十分に除湿され
る。
【0069】ただし、上下方向ルーバ11,12は、定
期的たとえば数十分ごとに数分間だけ揺動され、補助室
内熱交換器7および主室内熱交換器8を経た除湿空気が
上下に揺れながら室内に吹出される。このとき、室内ユ
ニット1の周囲の空気が攪拌された状態となり、また吹
出風がそのまま吸込口に流れるショートサーキットの形
成が回避され、室内温度センサ15による室内温度検知
が適正となる。すなわち、室内全体の温度状況を的確に
捕らえることができ、室内全体を考慮に入れた室内温度
制御が可能となる。
【0070】上下方向ルーバ11,12の揺動に代え
て、定期的たとえば数十分ごとに数分間だけ、室内ファ
ン9の速度を所定値増加するようにしてもよい。この場
合、吸込み空気および吹出し空気の量に変動が生じ、こ
の変動に伴って室内ユニット1の周囲の温度が攪拌され
た状態となり、また吹出風がそのまま吸込口に流れるシ
ョートサーキットの形成が回避され、吸込み空気からの
室内温度検知が適正となる。
【0071】上下方向ルーバ11,12の揺動に代え
て、定期的たとえば数十分ごとに数分間だけ、圧縮機2
1の運転周波数Fを所定値低下するようにしてもよい。
この場合、吹出し空気(除湿空気)の温度に変動が生じ
る。この変動に伴い、室内ユニットの周囲の空気が流動
して攪拌された状態となり、吸込み空気からの室内温度
検知が適正となる。なお、この発明は上記実施例に限定
されるものではなく、要旨を変えない範囲で種々変形実
施可能である。
【0072】
【発明の効果】以上述べたように、第1の発明の空気調
和機は電気ヒータを要することなく、消費電力の増大
を生じることなく、室内に不快音を漏らすことなく、液
バックや圧縮機の異常過熱を生じることもなく、室内温
度の低下を防ぎながら十分な除湿能力が得られる。さら
に、室内ユニットの大形化を避けながら補助室内熱交換
器および主室内熱交換器に対する良好な通風経路を確保
することができ、これにより冷媒と吸込み空気との熱交
換効率が向上し、ひいては省エネルギ効果が得られる。
【0073】
【0074】
【0075】第2の発明の空気調和機は、第1の発明の
効果に加え、さらに、除湿中の室内温度を最適な状態に
維持して快適性の向上が図れる。
【0076】第3ないし第5の発明の空気調和機は、
2の発明の効果に加え、さらに、正しい室内温度を捕ら
えて信頼性の向上が図れる。
【0077】
【0078】
【0079】
【0080】
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の冷凍サイクルの構成および制御回路
の構成を示す図。
【図2】同実施例の室内ユニットの内部構成を断面して
示す図。
【図3】同実施例の電動膨張弁の特性を示す図。
【図4】同実施例の温度差ΔTと三つの制御ゾーンとの
対応を示す図。
【図5】同実施例の作用を説明するためのフローチャー
ト。
【符号の説明】
1…室内ユニット、2…吸込口、3…吸込口、4…吹出
口、5…通風路、7…補助室内熱交換器、8…主室内熱
交換器、8a…第1熱交換器、8b…第2熱交換器、9
…室内ファン、11,12…上下方向ルーバ、13,1
4…熱交換器温度センサ、15…室内温度センサ、21
…圧縮機、22…四方弁、23…室外熱交換器、24…
電動膨張弁、31…インバータ回路、40…制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 宏之 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東 芝富士工場内 (56)参考文献 特開 平6−34184(JP,A) 特開 平5−79679(JP,A) 特開 平6−18074(JP,A) 特開 平5−5547(JP,A) 特開 平1−193546(JP,A) 特開 昭60−221647(JP,A) 実開 平2−131170(JP,U) 実開 平5−42924(JP,U) 実開 平7−26634(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/02 102

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、補助室
    内熱交換器、主室内熱交換器を順次接続して冷媒を循環
    させる冷凍サイクルを備え、 前記補助室内熱交換器および前記主室内熱交換器のう
    ち、除湿運転時に先に冷媒が流入する側の補助室内熱交
    換器を室内空気の吸込み流路において主室内熱交換器よ
    り風上側に配置するとともに、 除湿運転時に前記補助室内熱交換器で冷媒の蒸発が完了
    して前記主室内熱交換器では冷媒が過熱域になるよう前
    記膨張弁の開度および圧縮機を制御する制御手段を備
    え、 前記補助室内熱交換器および前記主室内熱交換器を横流
    型の室内ファンと共に収容するための室内ユニットを設
    け、 この室内ユニットの前面および上面に吸込口を形成し、 前記主室内熱交換器を第1熱交換器と第2熱交換器とに
    分けてその両熱交換器を前記室内ファンを囲むように逆
    V字状に配置し、かつ第1熱交換器を前記前面の吸込口
    に対向させ、第2熱交換器を前記上面の吸込口に対向さ
    せ、 前記第2熱交換器と前記上面の吸込口との間に前記補助
    室内熱交換器を配置した、 ことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の空気調和機において、 吸込み空気の温度Taを検知する温度検知手段を設け、 除湿運転時、前記検知温度Taが予め定められた設定温
    度Tsより所定値低下したときに前記膨張弁の開度を増
    大方向に変化させる制御手段を設けた、 ことを特徴とする空気調和機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の空気調和機において、 前記補助室内熱交換器および前記主室内熱交換器を室内
    ファンと共に収容するとともに吹出口に上下方向ルーバ
    を有する室内ユニットを設け、 除湿運転時に前記上下方向ルーバを揺動させる制御手段
    を設けた、 ことを特徴とする空気調和機。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の空気調和機において、 前記補助室内熱交換器および前記主室内熱交換器を室内
    ファンと共に収容した室内ユニットを設け、 除湿運転時に前記室内ファンの速度を定期的に所定値増
    加させる制御手段を設けた、 ことを特徴とする空気調和機。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の空気調和機において、 除湿運転時に前記圧縮機の運転周波数を定期的に所定値
    低下させる制御手段を設けたことを特徴とする空気調和
    機。
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