JPH11108201A - 軸封装置 - Google Patents

軸封装置

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Publication number
JPH11108201A
JPH11108201A JP9289223A JP28922397A JPH11108201A JP H11108201 A JPH11108201 A JP H11108201A JP 9289223 A JP9289223 A JP 9289223A JP 28922397 A JP28922397 A JP 28922397A JP H11108201 A JPH11108201 A JP H11108201A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
gas
peripheral surface
inner peripheral
purge gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9289223A
Other languages
English (en)
Inventor
Takero Makino
武朗 牧野
Yukio Akizuki
幸男 秋月
Kazuhiko Maekawa
前川  和彦
Naoto Yonemura
直人 米村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP9289223A priority Critical patent/JPH11108201A/ja
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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 窒素ガス等のパージガスを用いた場合でもカ
ーボンシールリング12、15の異常摩耗を抑制して機内ガ
スの漏洩を防止できる軸封装置を提供する。 【解決手段】 回転軸1とこれを囲むシールハウジング
2との間に限界された空間23に回転軸1の軸方向に沿っ
て複数個のシールユニット3、4、5を配設し、シール
ハウジング2に空間23に連通するパージガスの導入孔6
とその機内側に機内ガス又はこれとパージガスとの混合
ガスの排出孔7を穿設し、これら導入孔6と排出孔7と
の間に位置するシールユニット4の機内側内周面にラビ
リンスシール13又はハニカムシールを設けるとともに機
外側内周面にカーボンシールリング15を出没自在に嵌装
し、カーボンシールリング15の内周面に二硫化モリブデ
ン等の潤滑剤32を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遠心圧縮機等の高速
ターボ機械に用いられる軸封装置、特に、オイルフリー
環境の下で使用される軸封装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来のこの種軸封装置にお
いては、機内ガスの漏洩を抑制するためにシール隙間を
小さくすると、回転軸及びシールの温度上昇や回転軸の
振動により回転軸とシールが接触して焼き付き等の事故
を惹起するおそれがあった。
【0003】これに対処するため、シール隙間を拡大し
てパージガスをシール隙間に供給するとともに機内ガス
又はこれとパージガスとの混合ガスをシール隙間から排
出するようにしたインジェクション−エジェクションシ
ールが提案されたが、これはパージガスの圧力を排出さ
れるガスのそれより僅かに高く維持する必要があるた
め、コストが嵩むと同時に過度的特性の信頼性に欠ける
という問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために発明されたものであって、その要旨とすると
ころは、回転軸とこれを囲むシールハウジングとの間に
限界された空間に上記回転軸の軸方向に沿って複数個の
シールユニットを配設し、上記シールハウジングに上記
空間に連通するパージガスの導入孔とその機内側に機内
ガス又はこれとパージガスとの混合ガスの排出孔を穿設
し、これら導入孔と排出孔との間に位置するシールユニ
ットの機内側内周面にラビリンスシール又はハニカムシ
ールを設けるとともに機外側内周面にカーボンシールリ
ングを出没自在に嵌装し、上記カーボンシールリングの
内周面に二硫化モリブデン等の潤滑剤を設けたことを特
徴とする軸封装置にある。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態が図1及び図2
に示されている。図1に示すように、回転軸1とこれを
囲むシールハウジング2との間に限界される空間23に回
転軸1の軸方向に沿って複数個(図には3個)の円環状
のシールユニット3、4、5が所定の間隔を隔てて配設
されている。
【0006】シールハウジング2にはパージガスの導入
孔6とその機内側に機内ガス又はこれとパージガスとの
混合ガスの排出孔7が穿設され、この導入孔6はケーシ
ング16に穿設された導入孔8と連通し、排出孔7はケー
シング15に穿設された排出孔9と連通している。
【0007】排出孔7の機内側に位置する第1のシール
ユニット3の内周面にはラビリンスシール10が一体に形
成されている。導入孔6の機外側に位置する第3のシー
ルユニット5の内周面には複数(図には3個)の環状溝
11が軸方向に間隔を隔てて穿設され、これら複数の環状
溝11内にはそれぞれカーボンシールリング12が出没自在
に嵌装されている。
【0008】導入孔6と排出孔7との間に位置する第2
のシールユニット4の機内側内周面にはラビリンスシー
ル13が一体に形成され、機外側内周面には複数( 図には
2個)の環状溝14が軸方向に間隔を隔てて穿設され、こ
れら複数の環状溝14内にはそれぞれカーボンシールリン
グ15が出没自在に嵌装されている。
【0009】これらカーボンシールリング15の内周面に
は、図2(A) に示すように、複数(図には3個)の環状
の溝31が軸方向に間隔を隔てて穿設され、図2(B) に示
すように、これら溝31内に二硫化モリブデン等からなる
潤滑剤32を擦り込んだ後、図2(C) に示すように、その
表面を削ることによってカーボンシールリング15の内周
面と面一に仕上げられている。
【0010】なお、17はカーボンシールリング12及び15
の背後に配置されたガータースプリング、18はシールハ
ウジング2の鍔部2aの機内側端面の外周縁に形成された
半径流ラビリンスシール、19、20、21はシールハウジン
グ2とケーシング16との隙間をシールするためのOリン
グ、22は回転軸1に固定された翼車である。
【0011】しかして、回転軸1を駆動すると、機内ガ
スは翼車22により付勢された後、図示しない吹き出し流
路を通って吹き出される。翼車22によって昇圧せしめら
れた機内ガスの一部は半径流ラビリンスシール18のシー
ル隙間を通って空間23内に入り、次いで、第1のシール
ユニット3のラビリンスシール10のシール隙間を通る過
程で次第に減圧される。
【0012】一方、パージガスが導入孔8及び6を経て
空間23内に供給され、その一部は第3のシールユニット
5の複数のカーボンシールリング12のシール隙間を順次
通って流出するが、残部は第2のシールユニット4のカ
ーボンシールリング15のシール隙間及びラビリンスシー
ル13のシール隙間をこの順に流過する過程で次第に減圧
された後、ここで機内ガスと合流して排出孔7及び9を
経て排出される。
【0013】パージガスの圧力は排出孔7及び9を経て
排出される排出ガスの圧力より僅か高くなるように調節
されるが、パージガスとして窒素ガスのように露点が低
くドライなガスを用いた場合には、カーボンシールリン
グ15はその摺動性が悪いために異常摩耗し、この結果、
パージガスと排出ガスとの差圧を調整することが困難と
なり、機内ガスが外部に漏洩する。
【0014】しかし、カーボンシールリング15の内周面
には二硫化モリブデン等の潤滑剤32が設けられているた
め、カーボンシールリング15の摩耗を防止することがで
き、従って、パージガスと排出ガスとの差圧を容易に調
節することができるとともに機内ガスが機外に漏洩する
のを防止することが可能となる。
【0015】また、カーボンシールリング15のシール隙
間を小さくすれば、パージガスの排出孔7、9への流動
抵抗を大きくしうるので、その流量を小さく抑制でき
る。更に、ラビリンスシール13のシール隙間をカーボン
シールリング15のシール隙間より大きくするとともに第
1のシールユニット3のラビリンスシール10のシール隙
間をラビリンスシール13のシール隙間と同等又はこれ以
上とすれば、回転軸1が振動した場合であってもこれら
ラビリンスシール13及び10が回転軸1に接触するのを防
止できる。
【0016】上記実施形態においては、3個のシールユ
ニット3、4、5を備えているが、3個以上のシールユ
ニットを備えることができ、また、パージガスの導入孔
6と排出孔7との間に2個以上のシールユニットを配置
することができる。
【0017】更に、第2のシールユニット4のラビリン
スシール13及び第1のシールユニット3のラビリンスシ
ール10に代えてハニカムシールを形成することができ
る。
【0018】更に、第3のシールユニット5のカーボン
シールリング12の内周面にも二硫化モリブデン等の潤滑
剤を設けることもできる。
【0019】
【発明の効果】本発明においては、パージガスの導入孔
と機内ガス又はこれとパージガスとの混合ガスの排出孔
との間に位置するシールユニットの機内側内周面にラビ
リンスシール又はハニカムシールを設けるとともに機外
側内周面にカーボンシールリングを出没自在に嵌装し、
このカーボンシールリングの内周面に二硫化モリブデン
等の潤滑剤を設けたため、窒素ガス等の露点が低くドラ
イなパージガスを用いた場合であってもカーボンシール
リングの異常摩耗を防止することができ、従って、パー
ジガスと排出ガスとの差圧を容易に調節できるので、機
内ガスが機外に漏洩するのを確実に防止でき、軸封装置
の信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す縦断面図である。
【図2】カーボンシールリングの加工要領を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 回転軸 2 シールハウジング 3、4、5 シールユニット 6、8 導入孔 7、9 排出口 10、13 ラビリンスシール 12、15 カーボンシールリング 18 半径流ラビリンスシール 16 ケーシング 17 ガータースプリング 19、20、21 Oリング 22 翼車 31 溝 32 潤滑剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米村 直人 長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工業株式 会社長崎造船所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸とこれを囲むシールハウジングと
    の間に限界された空間に上記回転軸の軸方向に沿って複
    数個のシールユニットを配設し、上記シールハウジング
    に上記空間に連通するパージガスの導入孔とその機内側
    に機内ガス又はこれとパージガスとの混合ガスの排出孔
    を穿設し、これら導入孔と排出孔との間に位置するシー
    ルユニットの機内側内周面にラビリンスシール又はハニ
    カムシールを設けるとともに機外側内周面にカーボンシ
    ールリングを出没自在に嵌装し、上記カーボンシールリ
    ングの内周面に二硫化モリブデン等の潤滑剤を設けたこ
    とを特徴とする軸封装置。
JP9289223A 1997-10-07 1997-10-07 軸封装置 Pending JPH11108201A (ja)

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Effective date: 20040727

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